お嬢様「恐い映画を見てしまって……」男「帰れ」(48)

お嬢様「……冷たいですね」

男「お嬢様の家はどこだ?」

お嬢様「学校を挟んだ反対側ですが?」

男「お供とかは?」

お嬢様「こんな時間に私情で使うわけにはいきません」

男「いや、黙って消えたら責任問題になるだろ……」



男「というか、一人で夜道歩いてきたんだよな?」

お嬢様「はい、冒険みたいでわくわくしました」

男「かえれ」

お嬢様「何でですか?恐いじゃないですか」



男「一人で歩いてこれたなら平気だろ」

お嬢様「冷たいですね……」

男「ホントに恐いのか?」

お嬢様「いえ、特には」

男「よし、もう一度言う、帰れ」





お嬢様「そんな……酷いです」

男「……つーか、他にどうしろと?」

お嬢様「泊めてください」

男「……ホントは家出とかしてないだろうな?」

お嬢様「いえ、お父様とお母様の許可は得てます」

男「  」





男「……結局押しきられてしまった」

お嬢様「♪♪~」

母「男?玄関で随分粘られてたみたいだけど大丈夫?」

男「ん~負けた」

母「負けた?」

男「コイツが泊まりたいと……」



母「……」

お嬢様「……」

男「……」

母「……」gj

男「いや、親指付きだして何やってんだよ」
お嬢様「////」

男「お前も照れるな」

うん、ダメだな

母「部屋は男と一緒で良いわね」

お嬢様「はい!」

男「良くねえ」

母 お嬢様「?」

男「『え?なんで』見たいな顔すんなよ」

トゥルルルトゥルルル


男「ん?電話?」

母「男」

男「はいはい出てくる」



母「今のうちに布団敷いちゃいましょう」
お嬢様「あ、同じ布団で構いません」

母「あら、大胆ね」

お嬢様「///」


男(何も聞こえない)

男「はい、もしもし」

?『……婚前交渉は即婿養子』ガチャ

男「……」

ツーツー

男「……俺がおかしいのか?」

母「誰からだった?」

男「きっと、イタ電」

お嬢様「変ですね、そろそろお父様から挨拶の電話が掛かる頃ですのに」

男「……マジかぁ」

男「つーか、何で俺の部屋に居んの?」

母「ところで、お嬢様ちゃんはお風呂に入った?」

男「無視?」

お嬢様「あ……いえ、着替えは持って来たのですが」

男「いや、本気で何でだよ!?」

母「男、いくらお風呂の話だからって興奮しない」

お嬢様「////」

男「ええ~」

お嬢様「あ、あの」

男「今度はなんだ?」

お嬢様「い、一緒に入ります?////」

男「  」

母「あらあらあら」わくわく

男「入らねぇよ!」

母「チッ」

男「正しい反応したつもりなのに舌打ちされた」

母「チキン野郎」

お嬢様「み、水着もありますよ?」

男「何でその用意周到さで先に風呂入って来なかったんだよ」



母「お母さんはお前をこんなチキン野郎に育てた覚えは無いわよ?」

男「こんな不思議な状況に順応できる育ち方してたまるか」

お嬢様「……」しゅん

母「ほら、落ち込んじゃったじゃない」

男「俺が悪いの?!」

母「ええ」

お嬢様入浴中


母「男」

男「何?」

母「覗きに行かないの?」

男「……なにを言う」

母「ほら、もう少しでお父さん帰って来るじゃない?」

男「早く帰って来ないかなぁ」

母「そしたら、止められるわよ?」

男「それが普通だからな!?」

母「チッ」

男「はぁ」

トゥルルルトゥルルル


母「出てくるわね」

男「はいよ」

母「あ」

男「?」

母「出てる間に部屋の鍵閉めたりしたら……」

男「チッ、了解」

母「ふふん」

男(俺、間違ってるのかなぁ)

母「あ、今なら私の目もないし覗きに……」

男「行かない」

母「本当にチキンね」

母「朗報よ」

男「何が?」

母「今日お父さんが会社に泊まるって」

男「今日に限って……」

母「全くお嬢様ちゃんの何が不満なの?」

男「別に不満は無いけどさ……」

母「ただチキンなだけなのね」

男「結構常識人なつもりなんだけどなぁ……」


母「あら、お風呂上がったみたいね」

大丈夫かなぁ?

とりあえず、風呂行って来ます

お嬢様「どうして覗きに来ないんですか!?」

男「ええ~」

お嬢様「ドキドキしながら水着で待っていましたのに……」

男「おい」

お嬢様「こっちだって、恥ずかしいんですからね」

男「うん、それが聞けてよかった」

母「ふふ、後は若いお二人でごゆっくり~」

男「え?真面目にこの部屋に泊まるの?」
母「そうよ」

お嬢様「///」

男「……せめて、布団は出させてください」

母「しょうがないわね」はぁ

男「さて」

お嬢様「はい?」

男「母さんが布団出してくる間に風呂入って来る」

お嬢様「い、行ってらっしゃい」

男「ああ……」

このスレは<1の行動で物語が変わるのか

男「ふぅ、上がったよ?」

お嬢様「あうぅ~///」ジタバタ

男「俺枕に顔をうずめて、何やってんだ?」

お嬢様「だって、男さんが私の残り湯に浸かってるって、考えたら恥ずかしくなって……」

母「かわいい」

男「母さん、まだいたんだ」

>>30
いや、風呂は偶然です


書き溜めないから変わると言えばそうかも知れないですけど……

男「寝るにはまだ早いな」

お嬢様「そうですね」

男「ゲームでもする?」

お嬢様「ゲームですか?良いですね」

男「そこにソフトがあるから選んでくれ」

お嬢様「コレはどうですか?」

男「……なあ」

お嬢様「はい?」

男「ここに来た理由覚えてるか?」

お嬢様「はい」

男「なら、何でバイオハザード選ぶんだよ……」

お嬢様「い、良いじゃないですか、添い寝のチャンスですよ?」

男「話が噛み合わねぇ……」

お嬢様「だいたいさっきから何ですか!?」

男「なにが」

お嬢様「私のやること全てに反発して」

男「至極常識的な対応だと思うぞ?」

お嬢様「うるさいです、こっちだって、恥ずかしい思いをしてるんです」

男「それは悪かったな」

お嬢様「わかってくれたのら良いです、それでは一緒に寝ましょう」

男「それはおかしい」

お嬢様「酷いです」

男「どこが?」

お嬢様「あんまり、文句ばかり言うと……」

男「言うと?」

お嬢様「脱ぎますよ?」

男「まて、ご褒美だけどまて」

お嬢様(ご、ご褒美////)

男「そこで、照れるなよ」

お嬢様「照れてません、脱ぎますよ?そして悲鳴をあげますよ?」


男「思いっきり致命傷だな、それ……」

眠い……今日はコレでおしまい

支援ありがとうございます

お嬢様「男さん?」

男(寝てる事にしよう)

お嬢様「寝てます?」

男「……」

お嬢様「……」スッ

男(!?)

男(何故胸をさわる?)

お嬢様「こんなに心臓がドキドキしていのに寝てるわけないですね……」

男「……タチ悪いなぁ」

お嬢様「ふふ、それにしても私にちゃんとドキドキしてくれているのですね」

男「まぁ、美人だしなぁ」

お嬢様「お、襲っても構いませんよ?」カァァ

男「……」

男「わからねぇなぁ」

お嬢様「何がです?」

男「お嬢様が俺のどこに執着してるのかが」

お嬢様「全てです」

男「即答ですかい」

お嬢様「ええ」

男「……やっぱりわかんねぇ」

お嬢様「……その内わかりますよ」

男「なら、今日は寝ようか」

お嬢様「意気地無し」

男「さぁ、寝よ」

翌日

男「と言う事があった」

友「何それ、お前何で爆発しないの?」

男「お陰で、気づいたら朝になってた」

友「全く、ヘタレ野郎が」

男「今朝、親に目でそう散々罵られたよ」
友「お前の母親の性格だもんなぁ」

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