側近「あらあら」
魔王「あんのやろー、俺の大事な大事なママにかってもらったプーさんのぬいぐるみを!!」
側近「魔王さま」
魔王「うおー側近かぁ!聞いてくれよぉ、勇者のやろーがなぁ」
側近「そのような汚い言葉づかいはやめなさい」パシーン
魔王「」ポカーン
側近「」ムカムカ
魔王「な、なにするか!?俺一応魔王ダゾ!」
側近「またそのような……嘆かわしい」
魔王「てめー側近てめー!!コロス!ぜってー」
側近「あなた様は女の子なのですよ!?……そのような人が乱暴な言葉を使ってはいけません」
魔王「女じゃねえよ!俺は父さんから魔王を継ぐとき決めたんだ……女は捨てるって!!」
勇者「」プッ
魔王「あ!?勇者!!てめー!!!!」
勇者「女捨てたやつがプーさんのぬいぐるみ大事にすんなよ」
魔王「うっ……//」
勇者「カッカッカ……ま、そういうとこ可愛いけどな」
魔王「」カァーッ//
側近(あー、青春ですわー)
魔王「か、可愛いなんて!……嬉しくない」
勇者「うそつけ」
魔王「うそじゃない!嬉しくなんかないもん//」
勇者「」フッ
側近(うわー、勇者さまのあの表情は滅ぼしたいですね)
側近「あ、ところで勇者さま」
勇者「なんスカ?」
側近「なにしにきたのですか?」
勇者「魔王をからかいに」
側近「左様でございますか」
勇者「うん」
側近「……あなたさまが絶世の美女であられる魔王さまに心を奪われ数年……どうです?いい加減戦う気は起きないのですか?」
勇者「うん、全く。仲間も納得してるから」
魔王「お前になくても俺にはあるんだぞ!!」
勇者「ははは……なんだかんだお前に殺されるなら本望だよ」
魔王「なッ//」
勇者「フフ」
側近(ころしてーあーころ……いけないいけない)
勇者「ほら、どうした?俺を殺すんだろ?」
魔王「うぅ」
勇者「ほら……」ジリジリ
魔王「ち、近寄るな!」ドンッ!
勇者「わっと!?」
魔王「お前が近付くから悪いんだぞ!そんなことしたから押したんだぞ!!」
側近(フフフ、不様に転がりお……いけないいけない)
勇者「どうした?終わりか?」
魔王「へっ?」
勇者「殺すんだろ?」スッ
魔王「……」
勇者「」キリッ
側近(ああああー!!ころ、ころころころこころこほこ)
魔王「おまえ……」
勇者(フフフ……いま俺は最高に輝いているのだ)
魔王「マゾなのか?」
勇者「」
側近「」プッ
勇者「うぇっ!?」
魔王「やーん!!前から薄々は勘づいていたがこやつ真性のフェンタイさんだぁぁぁぁ」
勇者「いやいやいやいや」
魔王「ひーん」
勇者「まてまてまてまて!待てって」
魔王「近付くな!ばっちぃ」
勇者「違うから俺そういうんじゃないから」
魔王「ばっちぃ」
勇者「いやほんと」
魔王「ばっちぃぃぃ」
勇者「いや……」
魔王「ばっちぃぃぃ!!!!!」
勇者「」
勇者「」ショボーン
魔王「ばっちぃ」
勇者「お、おれ……帰る」
魔王「ばっちぃ」
側近「お気をつけて」
勇者「は、はははは……」タッタッタ
魔王「……ふぅ」
魔王「ふははははは!」
側近「えっ?」
魔王「どうだ見たか側近!俺が勇者を追い返してやったぞ」
側近「はい」
魔王「ふははははは!魔王としての仕事をこなしたのだ。褒美くれ」ニコニコ
側近「ではわたくしめのキスはどうでしょう?」
魔王「うええぇ!?」
側近「あらやだ冗談ですよ?冗談」ニヤァ
魔王(顔がそう言ってないぞ……)
側近「それよりどうします?」
魔王「へ?なにを」
側近「いえ、この城に族が入ってるみたいなんですが」
魔王「うええぇ!?」
魔王(あれぇぇ?なんかすっごいデジャブ!すぐ最近と一緒!!不思議!!)
側近「気付いてなかったのですか?」
魔王「ば、バカヤロー!俺は魔王だぞ!そのくらい察知出来る」
側近「そうですか」
魔王「ほ、ほんとーだからな!とるに足らんことだったから気にしなかっただけだ!!」
側近(ウフフ、強がりすぎです)
側近「もうこの扉の前まできてますが」
魔王「うええぇ!?いや!知ってたしー!」
ガチャ
不良女「」
魔王「」
側近「」
不良女「んだコラ?コスプレかコラ?」
魔王(なんか変な格好のやつキターーーー!!!)
魔王「ふははは!良く来たな冒険者よ」
側近(おー、やりますねぇ。魔王っぽい)
不良女「あ?んだお前!ふざけてんの?」ガシッ
魔王(えーっ……)
側近(あらあら変な服着た一般ピーポーに胸ぐらつかまれてますわ)
不良女「コラ?なんか言えや!!」
魔王「い、いきなり暴力はなくない?」
不良女「うるせえぞ!コスプレ美少女!!だいたいてめぇなぁ?コスプレ……あ?」ジーッ
魔王「な、なんだ!(つか美少女言われた//)」
不良女「あれ?つーかお前メチャクチャ可愛くね!?」
魔王「」//
側近(一般ピーポーに可愛いと誉められ赤面する魔王さま……そそりますわ)
不良女「うわ、やば!!マジマブじゃん!なんか悪いな!こんなことしちゃって」
魔王「い、いやわかればいいよわかれば//」
不良女「ひょー!マジ顔赤いし!!かわいい!!」
魔王「いやばか!そんな褒めるな」
不良女「あ?」
魔王「うぃ?」
不良女「てめぇいまバカとかいったかこのやろー」
魔王「」
不良女「かーっ!!ちょっと可愛いからって調子のりやがって!いてこますぞコラ!!」
魔王(もうなんなのコイツ)
不良女「どうしたんだよ?なんも言えねえのかよコラ!!」グワングワン
魔王(あー、揺らすなー)
側近「ストップ。stopですよ、旅のかた」
不良女「んぁ!?誰だテメー?つーかお前もお前で綺麗だな」
側近「……」
魔王(おお!流石の側近もストレートに褒められて硬直してるぞ!!)
側近「私はこの方、貴女が無作為に揺らしている方の部下でございます」
不良女「あぁ?部下ぁ?なんだあれか?そういう設定ってやつか?」
側近「はて?なので早々にその手を離さないと私は貴女を」グワッ
不良女「え」
側近「殺さなければいけません」
不良女「……」
魔王(ふふふ、側近の凄みはすごいぞー!父さんだって時々威圧されてたし)
不良女「……わかったよ」パシッ
魔王(解放されたー)
側近「よろしい」
不良女「」ガシッ
側近「は?」
不良女「へへへ!あんたからのしてやんよ!!」
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