暁「ショタ提督」 (83)
暁「ショタ提督」
暁「ショタ提督」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410795487/)
上記スレの続きから
そのため上記スレを見ないと話がわからんのです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439568463
また、見えなくなった
霞「うん、言いたいこと」
心に、霧がかかったように
霞「私、私…」
何も、見えなくなった
霞「あんたの事が、好き」
彼女にかける言葉が、見つからない
提督「…」
霞「…」
提督(霞はまっすぐ、ただまっすぐに、俺を見つめている)
提督(自分の想いのまま、迷いなく、淀みなく)
提督(ただただ、まっすぐに、まっすぐに)
提督(それに引き替え、俺はどうだ)
提督(周りが霧に覆われて、何も見えない)
提督(何も見えず、どこに向かえばいいのかもわからず)
提督(何を探せばいいのかもわからず、ただただ、四方八方に目を向ける)
提督(これでは、また迷ってしまう)
提督(漣に、導いてもらうことは出来ない、そんな猶予もない)
提督(自分で、探さないと、駄目だ)
提督(これだけの、強く、強く、まっすぐな、霞の想い…)
提督(これだけは、自分で、見つけないといけないんだ)
提督(探さないと…)霞「バカね、本当」
提督「えっ」
ギュッ
迷っていた俺は、霞が言葉を放つまで、彼女が目の前に来ていることに気付かなかった
そして、気づいた瞬間、彼女に手を、握られていた
そして、また見つめられる
強く、強く、まっすぐに、まっすぐに
提督「霞…」
霞「目を背けないで、私の目を見て」
提督「霞の、目を?」
霞「あんたの、私への想いが、私と同じものなら、見えるはず」
霞「その先の向こうに私が…」
提督「先の、向こうに…」
霞「だから、しっかり見つめて、しっかり見据えて」
霞「あんたの想いの先にいるのは、誰?」
霞「あんたの心にいるのは、誰?」
提督「…」
霞「あんたと…」
霞「…」ギュッ
霞「あんたの隣で、手を握っているのは、誰?」
提督「…!」
いつの間にか、霧が晴れていた
そして、気づいた。手の温もり
…右手を握られている、この感覚に
ああ、そうだったんだな
ずっと、隣にいたんだな
いてくれたんだな
提督「…暁」
暁「…」ニコッ
提督「…」ツーッ
霞「…何泣いてんのよ、バカ」
提督「…お前だって、泣いてるじゃねえか」
霞「当たり前よ、失恋したのよ、私」
提督「…そう、だよな」
霞「…絶対、離すんじゃないわよ」ギュッ
霞「その手…絶対に離すんじゃないわよ!」ギュッ!!!
私は、彼の手を強く握った
強く、強く…ただ強く
その手を握り返してくれないことを知りながら
彼の手には、すでに私ではない娘の手が、握られていることを知りながら
顔を俯かせ、彼に涙を見られない様に
強く、強く、握りしめた
霞「…」
提督「…霞」
提督「ありがとう」
霞「…!」
聞きたいのは、そんな言葉じゃない
霞「…好き」
そんな言葉、聞きたくないよ
霞「…好き!」
伝わってよ、伝え返してよ
霞「…大好き、大好き!」
私の手を、握ってよ
霞「…ずっとずっと、大好き!!」
__ずっと、隣にいてよ…
一旦ここまで
いや、本当エタらせてしまってすみません
最後まで書きためてはあるので今度は大丈夫です
じゃあの
~出発の日
提督「…今日で最後だな」
加賀「ええ…」
提督「ありがとう加賀、ずっとついてきてくれて」
加賀「これから、あなたのお守りをしなくて済むと思うと、気楽になるわ」
提督「ひでえ」
加賀「冗談よ」
加賀「…とても立派になった、成長したわよ」
提督「加賀…」
加賀「提督…」ギュッ
加賀「身体に気を付けて、頑張りなさい」
加賀「また出会える日を、楽しみにしているわ」
提督「…ああ、俺も楽しみにしてる」ギュッ
。。。。。。。。。。。。
<港>
父提督「お、準備はいい?」
提督「ああ、行こう父さん」
提督「大鳳も、これからよろしくな」
大鳳「はい、よろしくお願いしますね」
漣「ご主人様~次会うときは漣の身長追い越してくださいね~」
天龍「ちゃんと向こう着いたら連絡しろよ~」
不知火「お見送りにもこの不知火に落ち度はありません」
足柄「ちゃ~んといい男になるのよ~!」
愛宕「あ~最後にギュッってさせてくださ~い!!」
霞「…」
霞「…ねえ、暁はどうしたのよ」
漣「それが、どこにもいなくてね…探したんだけど…」
霞「…なによ、あのバカ!!!私連れてくる」クルッ
漣「ちょいまち」ガシッ
霞「ちょっと何よ!離しなさい!!」
漣「まあまあ、ご主人様を信じなさい」
霞「はぁ?」
<???>
暁(…ここなら司令官に見つからず、お見送り出来るよね)
暁(直接お見送りなんて、無理…)
暁(そんなの絶対、耐えられないから…)
暁(…司令官)ギュッ
暁「うぅ…ばかあ…」グスッ
提督「…父さん、ごめんちょっと待ってもらっていい?」
父提督「ん?あ~少しだけな」
提督「ありがとう」
提督「…」クルッ
天龍「?なんだ、提督のやつこっち向いて」
提督「…」スゥー
提督「あかつきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
暁「!!」
全員「!!」
提督「どうせお前の事だ!!こっそり見つからない場所で膝抱えて泣いてんだろ!!お見通しなんだよバーカ!!」
提督「お前に言いたいことがあるっていうのに、ここ最近俺の事避けまくってただろ!そのせいで話すタイミング逃したじゃねえか!!」
提督「だからここで!大声で言うからな!!後悔するなよ!!」
提督「…」スゥー
提督「好きだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
暁「!!!??」///
加賀「あら、これは…」
足柄「青春…青春ね!」
提督「俺はここを去る!!けどお前についてこいなんて言わない!!」
提督「だから、後4年!!待ってくれないか!?」
提督「4年後、俺は18になる!!結婚できる年齢になる!!」
提督「だから4年後、迎えに行く!!お前の事!!」
提督「その時、俺の事、好きだったら…俺の事愛しているなら!!」
提督「俺と!!結婚してくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
暁「!!」
提督「…」ハァハァ
提督「そんだけだ…じゃあな」
暁「…」
暁「…待って」
暁「待って!!」
提督「…」クルッ
提督「なんだよ、やっぱいるじゃん」
暁「…いいの?」
提督「は?」
暁「私なんかでいいの?」
提督「いいのかって、いいからお前に」暁「だって!!」
暁「だって!!私我儘だし!!背だって低いし!!仕事だって、皆より出来ないし!!それに!!」
提督「…」
暁「…それに、臆病だし…」
暁「司令官の転属が決まったときだって、私ずっと司令官から、現実から逃げてた…」
暁「その現実がすごく、辛くて、悲しくて、嫌で…」
暁「今だって、こうやって、逃げてる…臆病者…」
暁「そんな私が、司令官と一緒になる事なんて」提督「なんだよそんなことか」
暁「…!!え、そ、そんなことって!!」
提督「そんなことだろう、良いか?一つ一つ説明してやる」
提督「まず我儘ってとこ、俺たちはまだ子供なんだし当たり前だろうが、そんなのいちいち気にしねえよ」
提督「んで背が低いっていうの、これも子供だから、これからでかくなるだろ」
提督「仕事が皆より出来ない…か、でもお前は俺の為に、料理上手くなっただろう」
提督「皆が出来ないことを、お前が出来なかったことを出来るようになったじゃねえか、すごいことだよ」
提督「後は臆病ってことだが…」
提督「…逃げるほど、辛かったのか?」
暁「…うん」
提督「そうか…それなら、嬉しいな」
暁「え?」
提督「だって、俺がいなくなることが辛かったんだろう?悲しかったんだろう?」
提督「だったら、嬉しいよ、俺がいなくなることを、悲しんでくれてさ」
暁「司令官…」
霞「…」
提督「なあ、暁」
提督「待っていて欲しい」
暁「…」
提督「ずっと、俺の隣にいてほしい」
提督「ずっと、俺と同じ景色を見ていてほしい」
提督「ずっと、俺の手を握っていてほしい」
暁「…」
漣『付き合うこと、愛し合うということっていうのはね』
漣『二人が同じ方向を向いて、二人が同じ景色をみて、二人が同じ気持ちを共有することが出来る関係…』
漣『そんな隣り合わせの関係が、愛し合うということなの』
暁(あ…)
提督「暁…」
提督「好きだ、ずっと、いつまでも」
暁「…私も」
暁「…私も、あなたと一緒にいたい」
暁「あなたと同じ景色を見ていたい」
暁「あなたの手を、握っていたい」
暁「司令官…」
暁「好きです…あなたの事が、好きです…」
暁「ずっと、ずっと、いつまでも…」
暁「だから…待ちます」
暁「…私と」
暁「私と、結婚してください」
提督「…絶対待ってろよ、滅茶苦茶格好よくなって迎えに行くからな」
暁「私も、すっっっっっごく、素敵なレディになって、待ってるからね」
提督「暁…」
暁「司令官…」
___大好き
。。。。。。。。。。。。。。。。。
霞「…」
漣「いっちゃったね、ご主人様」
霞「…ええ」
漣「いや~情熱的な告白だったわね~漣もああいう告白されてみたいわ」
霞「漣」
漣「なに?」
霞「あんた前に言ってたわよね、背中合わせの関係ってやつ」
漣「ああ、私とご主人様の関係ね」
霞「その時さ、あいつの背中と、隣り合う人の背中も、2人とも守るって」
漣「うん、言ったわよ」
霞「…あんた一人じゃ、大変なんじゃないかしら」
漣「そうね、大変かも」
霞「…私も、手伝ってあげるわ」
漣「…」
霞「その、背中合わせの関係ってやつ」
漣「…霞ちゃんにとって、すごく辛いことになるかもしれないよ」
霞「そうかもね…」
霞「でも、あいつを好きな気持ちは、絶対に変わらないと思うから」
霞「だったら、あいつを、あいつと暁のこと、守っていきたい」
霞「あの二人を、あの二人の邪魔をするものから、守っていきたい」
漣「…そっか」
漣「それじゃあ、お願いしようかな」
霞「私達二人が組めば、空母にも戦艦にも、絶対に負けないわ」
霞「だから絶対、守ってみせる」
漣「ええ、霞ちゃん」
漣「二人で、守りましょう」
次でラスト
じゃあの
~4年後
老元帥「ほっほ、いやー長かった戦争も、ようやく終わった」
老元帥「君の活躍のおかげだな、いや~若いのに君は素晴らしい」
提督「いえ、皆様の尽力があってこその勝利、そのような言葉、私にはもったいないです」
老元帥「ほっほ、そのような謙虚な姿勢もまた素晴らしい」
老元帥「いやーところでじゃな、この写真みてみい」ピラッ
提督「写真ですか?…とても素敵な女性ですね」
老元帥「じゃろ?この娘、わしの孫」
提督「!そうなんですか」
老元帥「わしがのう、手塩にかけて育てた孫娘なんじゃ、わが孫ながらとても綺麗に女になったわい」
提督「写真から見てもわかります、元帥がどれだけ大事になされているか…」
老元帥「…それでのう、孫もそろそろ結婚を考える年でなあ」
老元帥「わしとしては、それ相応の男じゃないと大事な孫をやる事は出来んのじゃ」
提督「…」
老元帥「そこでな、君、私の孫とお見合」提督「無理です」
老元帥「…」
提督「…」
老元帥「孫とお見」提督「出来ません」
老元帥「…」
提督「…」
老元帥「孫」提督「申し訳ありません」
老元帥「もういいわい!!」
老元帥「も~なんじゃいなんじゃい、何が不満なんじゃい」
提督「いや、不満はありませんよ、写真を見るだけでも、気品漂う素敵な女性です」
老元帥「じゃあなんでじゃ~なんで断るんじゃ~」
提督「それは簡単です」
提督「この女性以上に素敵なレディを、知っているからですよ」
老元帥「素敵なレディ…のう」
提督「おっと、もうこんな時間か、申し訳ありません。私はこれより用事がありまして」
老元帥「い~わいい~わい、君をここに呼んだのも孫の見合い話持ち込むことが目的じゃったし」
老元帥「それが果たされぬ今、君がここにいる意味もないわい。さっさとでていけ」
提督「ご期待に沿えず申し訳ありせん。それでは」
老元帥「…ちゃんと、しっかり捕まえておくんじゃぞ」
提督「!」
提督「…肝に銘じておきます」
ガチャッ
バタン
老元帥「…青春じゃの~」
。。。。。。。。。。。。。。。。
天龍「あ~戦争終わって仕事も減ると思ったんだが…」
足柄「むしろ増えるなんてねえ」
不知火「戦争が終わっても、戦争の爪痕は残りますからね」
足柄「まあ結構派手にやってたからねえ、私達も深海側も」
不知火「その分、復興作業には時間がかかるでしょう」
女提督「だからこそ、あんたらの力がまだまだ必要だわ」
不知火「司令、お疲れ様です」
女提督「おうお疲れ~」
天龍「な~ちょっと休ませてくれよ~疲れたぜ~」
霞「なによ、もうへばったの?だらしないったら」
天龍「俺はもともと戦い向きなんだよ~こういう地味な復興作業はなんつうかこう…モチベがな~」
加賀「復興作業も重要よ、しっかり働きなさい」
天龍「うえ~…つうか暁はどこ行ったんだよ、さぼりか?」
漣「暁ちゃんは今日は休みです」
天龍「はあ?なんでだ…てあぁ、そういえば今日だっけ」
漣「そう、今日は約束の日」
霞「だからあの二人の邪魔するんじゃないわよあんたら、もししたら…」ギロッ
天龍「し、しねえよ!!」
不知火「…もしかして、ふふ怖でしたか?」
天龍「こ、怖くねえよ!!」
女提督「さ、休憩終わり!働いた働いた!!」
天龍「お、鬼軍曹!!」
女提督「残念ながら、階級は大佐よ!鬼大佐とおよび!!」
天龍「どっちにしろ鬼じゃねえか!!」
女提督「うるさい!きりきり働く!!」
不知火「天龍さん我儘言わずに行きますよ」
天龍「うえ~…」
漣「霞ちゃんも、いこ?」
霞「ええ…」
霞「…」
霞(…頑張ってね、暁)
。。。。。。。。。。。。。
<港>
暁「…ふう」
暁(ついに、この日が来ちゃった)
暁(ここで、約束したんだよね)
暁(…髪、変になってないかな?)
暁(化粧も、大丈夫よね)
暁(落ち着いて、大丈夫…あの日から今日まで、ちゃんと、成長してきた)
暁(一人前のレディまで、あと一歩…)
暁(落ち着いて、落ち着いて…深呼吸、深呼吸…)
暁「…」スゥー
暁「…」ハァー
暁「…」スゥー
提督「吸ってー」
暁「…」スゥー
提督「吸ってー」
暁「……」スゥー
提督「吸ってー」
暁「………」スゥー
提督「吸ってー」
暁「パハァ!!はあはあ!!」
暁「もういいわよ吸わなくて!!」クルッ
暁「って、あ…」
提督「お…」
暁「…」
提督「…」
暁「…」///
提督「…」///
暁「…なんか言ってよ」
提督「あ、いや…な」
提督「お前、本当になったんだなって思って…」
提督「その、一人前の、素敵なレディってやつに」
暁「私も、ちょっと驚いてる」
暁「本当に、格好良く、なってるし…」
提督「なあ、暁」
暁「何?」
提督「俺の事、好きか?」
暁「そりゃもう、ずっとずっと、好き」
提督「そっか」
暁「だから、安心して、伝えていいよ…」
提督「…」
提督「…暁」
暁「…はい」
提督「俺は、暁の事が、大好きです」
提督「結婚、してください」
暁「…はい」
暁「私も、あなたの事が、大好きです」
暁「結婚、してください」
提督「…暁」スッ
暁「…」
彼が、私に手を差し出す
なんだか、この光景、前にも見た気がする
ああ、初めてここに来た日だ
あなたと、仲直りの握手だっていって、手を繋いだとき
あの頃よりも、大きくて、ごつごつしてて…
"大人の男の人"って感じの手
ギュッ
私が、彼の手を握り返す
なぜだろう、手を繋いだだけなのに
暁「…司令官」
提督「ん、なんだよ?」
暁「司令官、これからはちゃ~んと、一人前のレディとして扱ってよね」
提督「ああ、そのつもりだよ」
暁「…うん」
あなたの事、もっと好きになりました
暁「レディをちゃんとエスコートしてよね、あなた♪」ニコッ
終わり。
じゃあの
このSSまとめへのコメント
暁レベルあげてくるわ