マルセイユ「飛ぶの飽きたな……」 (55)
マルセイユ「飛ぶの飽きたな……」
エーリカ「あきたの!?あんなに好きだったのに!?」
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マルセイユ「ああ、飽きたな」
エーリカ「飽きるなよ!『私にとっては飛ぶことがすべてだ。それ以外はいらない』とか言ってたじゃん!大好きだったんでしょ!?」
マルセイユ「いや、そのセリフは取材用だ。人気が出るかと思って……えへへ」
エーリカ「『えへへ』じゃねーよ!」
マルセイユ「私は空より酒が好きだ!……フッ」
エーリカ「私は笑い方に文句付けたんじゃないよ!」
エーリカ「しかも聞きたくなかったよそんなセリフ……てゆーか、よくそんなんであんなにうまく飛べてたね。」
マルセイユ「ああ、私はちょっとやれば何でも人並み以上にできるタイプなんだ」
エーリカ「そういうタイプだったんだ……」
マルセイユ「ああ、で、だ。それで私は愛に生きようと思うんだ」
エーリカ「……」
マルセイユ「アイーダ」ボソ
エーリカ「チッ」
マルセイユ「ごめん……あの……」
エーリカ「で、え?……は?愛?」
マルセイユ「愛情を育みたいんだ」
エーリカ「……え?え?……誰と?」
マルセイユ「えっ?えっ?それはぁあの、その……えっとぉ……」
エーリカ「」
マルセイユ「もぉー、リカちゃん。恥ずかしくって言えないよぉ……」
エーリカ「きも!なにその口調!!しかもリカちゃんってだれ!?もしかして私のこと?違うよね、エーリカのリカじゃないよね?」
マルセイユ「む?だめか?とりあえず形から入ってみたんだが」
エーリカ「なんのさ?」
マルセイユ「恋する乙女だ!」
エーリカ「うわぁ」
エーリカ「……ハンナは普段のままが一番だと思うよ。いろんな意味で」
マルセイユ「むむ、そうか。アフリカでは受けたんだがな」
エーリカ「むこうでもそれやったんだ……」
マルセイユ「ああ、約1年間このキャラで通していた」
エーリカ「それは……すごいね」
マルセイユ「そうだ。アフリカはすごいんだ!」ニコ
エーリカ(アフリカがすごいんじゃなくて、そのヘンテコなキャラを続けていられるマルセイユがある意味すごいってことなんだけど)
マルセイユ「そうだ。アフリカはすごいんだ!」ニコ
エーリカ「大丈夫、聞いてるよ」
マルセイユ「そ、そうか」///
エーリカ(勘違いを恥ずかしがるハンナかわいい)
マルセイユ「そ、そうか」///
エーリカ「だから聞いてるって!」
マルセイユ「そ、そうか」///
エーリカ「RPGの村人か!!」
マルセイユ「……私は空よりも酒よりも、アフリカが好きなんだ。しかし、そのアフリカよりも好きなものがある。何だかわかるか?」
エーリカ「あ、わたしのツッコミはスルーなんだね。うーん・・・仲間…とか?」
マルセイユ「ふむ、惜しいな。女だ」
エーリカ「うわぁ」
マルセイユ「ていうかさーにゃんだ」
エーリカ「……Really!?」
マルセイユ「!???!?!!!??ああああ、あいむ f、ふぁいん せんきゅう」
エーイカ「ブリタニア語苦手なのかよ!そもそもテンパり過ぎだろ!ていうかいままでカールスラント人以外の人とどうやってコミュニケーションとってたの!?」
マルセイユ「ホンヤクこんにゃく」
エーリカ「ほんやくこんにゃく?」
マルセイユ「ほんやくこんにゃく!」
エーリカ「ほんやくこんにゃく」
マルセイユ「ほーんやっくこんにゃっくー♪」
エーリカ「ほーんやっくこんにゃっくー♪?」
マルセイユ「ほーんやっくこんにゃっくー!♪」アハハ
エーリカ「ほーんやっくこんにゃっくー♪」ウフフ
マルセイユ「ほーんやっくこんにゃっくー!!!♪」アハハ
たった今偶然通りがかったサーニャ(ハルトマンさんとマルセイユさん……楽しそう)フフッ
普段通りサーニャをストーキング中のエイラ(中尉とマルセイユ……頭が……ア!いまサーニャが笑ったゾ!サーニャ!かわいいよサーニャ!普段の落ち着いた表情も最高に可愛いケド笑顔がやっぱり一番かわイイ!!私はサーニャの笑顔だけで何回でもイケるヨ!サーニャ!サーニャ!やっぱりサーニャは、神様がこの残酷な世界に与えタただ一つの希望だヨ!サーニャサーニャサーニャ!私の天使サーニャ!サーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャ)
サーニャ「フーンフッフーンッフッフー♪」
エイラ(ア!サーニャが歌ってル!サーニャの歌声!いつも録音して聞いてるケド、やっぱり生が一番ダナ!ああサーニャ私もサーニャと生でしてみたいゾ!まだ手しかつないだこと無いケド、いつかゼッタイにサーニャと生でやるんダ!そのために宮藤から高い金で買った飲むとアレが生えるという変な薬しっかり保管してるんダゾ!楽しみにしててなサーニャ!サーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャ)
エーリカ「ほーってえぇ!!さ、サーにゃん!?」
サーニャ「はい。こんにちは、ハルトマンさん……えっと、ごめんなさい。…迷惑でしたか?」シュン
エイラ(ア!サーニャがシュンとしてル!サーニャの不安そうな顔!好きだぁー(ry
エーリカ「いやいや全然!ただ、ハンナにノッてふざけてたところ見られちゃったから、ね、、ちょっとはずかしいな……」///
サーニャ「そうだったんですか。でもハルトマンさん、とっても楽しそうでしたよ」
エーリカ「そう?まぁ友達と はしゃぐのは楽しいからね〜」
エーリカ(そういえばその友達がさっきから静かだな……)
マルセイユ「!???!?!?!!!?????!?!???あっ、さっさ!ありゅryるう」///
エーリカ「」
エーリカ「は、ハンナ。落ち付いて、深呼吸をするんだ」
マルセイユ「あ、ああ。スーハァー、スーハァー」
エーリカ「もう一度」
マルセイユ「スーハァー、スーハァー」
エーリカ「よし、落ち付いたかい?」
マルセイユ「ああ、ありがとう」
エーリカ「お礼は後だ。いい?あいてはオラーシャ人だ。カールスラント語は通じない」コソコソ
マルセイユ「!??!!!??!??わ、わつぃ私オラーシャ語分からない!どうしよう!」コソコソ
サーニャ(二人で何話しているんだろう?)
エイラ(首をかしげるサー(ry
エーリカ「大丈夫。ここの皆はブリタニア語を話せる。ハンナもブリタニア語しゃべれるの私は知っているよ。落ち付いて。いまからハンナはブリタニア語を話すんだ」コソコソ
マルセイユ「ブリタニア語を話す」コソコソ
エーリカ「相手もブリタニア語で話してくれるよ」コソコソ
マルセイユ「わかった!」
サーニャ「ッ」ビクッ
エ(ry
エーリカ「さぁ、サーにゃんにあいさつだ」
マルセイユ「うん!」
>>10修正
エーリカ「大丈夫。ここの皆はブリタニア語を話せる。ハンナもブリタニア語しゃべれるの私は知っているよ。さっきはふざけてただけなんだろ?落ち付いて。いまからハンナはブリタニア語を話すんだ」コソコソ
マルセイユ「ブリタニア語を話す」コソコソ
エーリカ「相手もブリタニア語で話してくれるよ」コソコソ
マルセイユ「わかった!」
サーニャ「ッ」ビクッ
エ(ry
エーリカ「さぁ、サーにゃんにあいさつだ」
マルセイユ「うん!」
マルセイユ「グーテンモルゲン!」
サーニャ「?」
エーリカ「アスカか!!バカ」
マルセイユ「おっと、こ、こんにちは。リトビャク中尉」
サーニャ「えっと、あの、こんにちは。マルセイユ大尉」
マルセイユ「あ、わ、私のことは…ハンナと呼んでくれて構わない」
サーニャ「あっ、じゃあ私のことはサーニャって呼んでください。…ハンナさん」
マルセイユ「っわわかった」
サーニャ「……」
マルセイユ「……」
マルセイユ(な、なんか話さないと…うう、なにか)アセアセ
サーニャ「……えへへ」ニコッ
マルセイユ(っあ!)
マルセイユ「……フフ」ニッ
エーリカ(ここまで乙女な軍人もいないだろうなぁ……)
マルセイユ「あの、えっと……」
サーニャ「?」
マルセイユ「あう…」
マルセイユ(……頑張れ私!情けないぞ!)
マルセイユサーニャ「「あの!」」
マルセイユ「あっ、さっ、さきにいいぞ?」
サーニャ「い、いえ、ハンナさんから…あの、どうぞ!」
マルセイユ「じゃ、じゃあ……スゥーハァー」
マルセイユ「友達にっ!」
マルセイユ「……私の友達になって……ください……」ドキドキ
サーニャ「!……はい!」ニコ
マルセイユ「!」パァァ
サーニャ「あの、よろしくおねがいします。ハンナさん」
マルセイユ「あ、ああ!よろしくな……サーニャ!!じゃあな!」タッタッタ
マルセイユ(しかし、さきほど遮ってしまったとき、サーにゃんはなんと言おうとしたのだろうか)タッタッタ
マルセイユ「まぁ、いいや!ひゃっほーう!とりあえず第一段階クリアだぜぇ!」ズタタタタタ
バルクホルン「おい!廊下であまりうるさくするな!」
マルセイユ「お前の声の方がうるさいぞ金管楽器ヤローウ!」ヒャッホーウ
バルクホルン「き、金管楽器野郎だと……!貴様!!私はなぁ!名にホルンが入っているにもかかわらず、ホルンを吹けないのを気にしているんだぞ!」
マルセイユ「知ってるさ!家族で吹けないのはお前だけだったもんな!あっかんべー」
バルクホルンく、「くそー!またんかー!」
ワーヒャッホーウワーマタンカーバカー
エーリカ(あ、またトゥルーデが怒ってるよ)
エーリカ「ふふっ」
サーニャ「どうしたんですか?」
エーリカ「ん?いや、なんでもないっ。それよりもさ、さっきなに言おうとしてたの?」
サーニャ「……ハンナさんが言ったのと同じことですよ」フフッ
エーリカ(ハンナ……さーにゃんとはうまくいきそうだよ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マルセイユ「くしゅん!」
マルセイユ「うー、またどこかで私のファンが噂しているのかな?」タッタッタッ
バルクホルン「訂正しろー!バルクホルンのホルンは断じて金管楽器ではなーい!」タッタッタッ
マルセイユ「へっ!やーだよー!金管楽器野郎!」タッタッタ
数時間後
エイラ(サーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャサーニャ……)
エイラ「ッハ!またトランス状態に入ってたぞ……あれ?いつのまにか中尉もマルセイユもサーニャもいなイ……」
エイラ「しかも……なんか日も暮れてるゾ……」
エイラ「おっと、大量のよだれが口から……」フキフキ
エイラ「ズボンも湿ってる……」
エイラ「いつも通りダナ!アッハッハッハ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エーリカ「それにしても、ハンナがあんなに人見知りだとは思わなかったよ」
マルセイユ「いやぁ、普段は人見知りなんてしないんだがな。……あんな美少女はいままで出会ったことが無いから……」
エーリカ「はは、べた惚れだね」
マルセイユ「そうだな。はじめて自分よりきれいだと思った。そりゃ緊張するさ」
エーリカ(おいおい、さーにゃんに会うまでは自分が一番だと思ってたのか……まぁハンナらしいや)
マルセイユ「そうだな。はじめて自分よりきれいだと思った。そりゃ緊張するさ」
エーリカ「だから聞いてるって!いちいち相槌うたなくてもいいでしょ!人との会話に慣れてないの!?」
マルセイユ「サーニャと一緒に飛びたいな……」
エーリカ「ねぇ、私のツッコミ聞こえてる?」
マルセイユ「サーニャ、君の飛んでいる姿はとても美しいよ」
マルセイユ「もう、ハンナさん……ハンナさんも戦っている姿がとても凛々しくて……素敵です」
マルセイユ「サーニャ…」
マルセイユ「ハンナさん…」
マルセイユ「てなことが…ウヒヒヒヒヒ…」ニヤニヤ
エーリカ(うわぁ、聞こえてないなこりゃ)
マルセイユ「ううううーハルトマン!サーニャと一緒に飛びたい!」
エーリカ「え?飛ぶの飽きたんじゃ?」
マルセイユ「また好きになる!なった!」
エーリカ(適当だなオイ)
エーリカ「さーにゃんは夜間哨戒が多いから、一緒に行けるようにミーナに頼んでみたら?」
マルセイユ「よし!一緒に行くぞ!ハルトマン!」
エーリカ「……やれやれ」
数分後
〜〜〜〜司令室〜〜〜〜
ミーナ「わかりました。あなたの申請を受け入れます。では3日後の夜間哨戒はサーニャさんと一緒にお願いしますね」
マルセイユ「ああ、ありがとうミーナ!」
ミーナ「はい。ほかに用事はあるかしら?」
マルセイユ「あー、この手紙をアフリカのケイに送っといてくれ。31JFSの」
ミーナ「ええ、わかりました。」
マルセイユ「ありがとう。じゃ、失礼する」ガチャ バタン
ガチャ バタン
ハルトマン「夜間哨戒許可してくれた?」
マルセイユ「ああ!ひゃああああああああああっほおおおおおおおおおおおおおう!これでサーニャと飛べる!」
ハルトマン「はは……。ああ、そういえば持って行った手紙は何だったの?」
マルセイユ「ん?アフリカの隊長に近況報告だ。こちらでも変わらず元気でやっている、とな。そしたら向こうからも近況報告の手紙が来る。まぁ、文通みたいなものさ」
ハルトマン「ふーん。けっこうしっかりしてるんだね」
マルセイユ「今はそんなことより夜間哨戒のイメージトレーニングだ!じゃあなハルトマン!」
ハルトマン「はいはい。じゃあね」
翌朝
〜〜〜〜食堂〜〜〜〜
宮藤&リーネ「みなさん、朝ごはんできましたよー!」
シャーリー「お!サンキュー!」
ルッキーニ「リーネ!よしか!ありがと!いっただきまーす」ウジュ
ペリーヌ「これはなにかしら?この黒い紙のような……そもそもこれは食べモノなんですの?フォークが刺さりませんわ……」
坂本「ああ、それは海苔と言ってな、藻類だ。食べ物だから安心しろ」
ミーナ「口の中にくっつくわ……」
エイラ「サーニャ、これおいしいぞ!食べるか?」
サーニャ「もう…ちゃんといただきますしなきゃダメよ?エイラ」
ハルトマン「Zzz…」
バルクホルン「こら!食堂で寝るなハルトマン!朝食を食べろ!!」
マルセイユ「Zzz…」
バルクホルン「貴様もだマルセイユ!貴様らそれでもカールスラント軍人か!」
マルセイユ「……ん?ああ、すまんなバルクホルン。ふわーあ……」
バルクホルン「ん?クマが出来てるぞ?しっかり寝るのも仕事のうちだぞ」
マルセイユ「そうだな…考え事をしてしていたら夜が開けてしまったんだ」
バルクホルン「そうか……悩みがあるなら相談に乗るぞ?まぁ、お前は私に相談なんかしたがらないだろうがな」
マルセイユ「フッ、いや、問題ない。解決したんでな。…それよりもそこの金髪をさっさと起こしたらどうだ?飯に顔突っ込んで寝てるぞ」
バルクホルン「そうだった!おい起きろハルトマン!顔が米粒だらけではないか!」
ハルトマン「うー……あと5じか〜ん」
ワイワイガヤガヤ……
〜〜〜〜ゲルトルート&ハルトマンの部屋〜〜〜〜
コンコン ガチャ
マルセイユ「ハルトマン、いるか?」
ハルトマン「ん?なに?」
マルセイユ「あ、相変わらずすごい部屋だな……」
ハルトマン「はは、片づけは苦手でね」
マルセイユ「あの、私の部屋まで来てくれないか」
ハルトマン「いいけど、なんで?」
マルセイユ「ちょっと頼みがあるんだ。なに、心配するな。簡単なことだ」
ハルトマン「まぁ……聞くだけなら」
〜〜〜マルセイユの部屋〜〜〜〜
ハルトマン「で、頼みってなに?」
マルセイユ「まずはこのノートの1ページ目をよんでくれ」
ハルトマン「うん……『ティナとサーニャの愛のDOKI☆DOKIラブノート』ぉ?」
マルセイユ「『ラブ』じゃない!『ラヴ』だ!」
ハルトマン「どっちでもいいよ!……で、この気持ち悪いタイトルのノートを読まなきゃいけないの?」
マルセイユ「きもちわるくないもん!」
ハルトマン「”もん”じゃねーよ!どんなキャラだよ!」
マルセイユ「まぁいいから読め、頼む」
ハルトマン「……はぁ、わかったよ」シブシブ
________
____
__
ハルトマン「……ふーん、なるほどね。さーにゃんと仲良くなるための計画が書かれているわけだ」
マルセイユ「ああ!」
ハルトマン「うん、まぁ、今度の夜間哨戒の時の計画は把握したよ」
マルセイユ「ああ、哨戒時にネウロイが出てきたところを私とサーニャで協力して倒して絆を深める作戦。題して『さーにゃんとにゃんにゃん作戦』だ」
ハルトマン「史上最悪の作戦名だね」
マルセイユ「そうか?『さーにゃんとアンアン作戦』なんてのも候補にあったんだが」
ハルトマン「どっちも卑猥だ!」
マルセイユ「思春期なもんで」
ハルトマン「本当に思春期の奴は自分で自分のことを“思春期だ”なんていわない」
マルセイユ「発情期なもんで」
ハルトマン「さ、さーにゃんが危ない!」
マルセイユ「で、頼みというのがだな、私たちの夜間哨戒の時に、ネウロイが来るように仕向けてほしいんだ」
ハルトマン「無理だよ!!!!!!!!!!!!!!!!」ドン!
ハルトマン「なにその無茶な注文!私を何だと思っているの!?」
マルセイユ「神」
ハルトマン「それは勘違いだよ!ていうかなにそれ!意味不明すぎるよ!」
マルセイユ「本気にするなハルトマン。神というのは冗談だ、ハハ。でも…ネウロイくらいなんとかなるだろ?」
ハルトマン「ならねーよ!私がネウロイ操れたらとっくに世界平和を実現させてるわ!!」
マルセイユ「ま、まじか……。ハルトマンならできると思ってた」
ハルトマン「いやいやいやいや、とても無理だよ」
マルセイユ「まじか……」
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夜間哨戒当日 朝 朝6時
マルセイユ(うーむ、結局ネウロイに関しては神のみぞ知るところとなってしまったな。まぁ、仕方ない。ケイの手紙によるとアフリカは問題ないそうだし、501にはまだしばらくいることができるようだ。サーニャとはゆっくり距離を縮めていけば良いさ。焦ることはないだろう)
ミーナ「……い、聞いているの?」
マルセイユ「ん、ああすまないミーナ。考え事をしていた」
ミーナ「はぁ…人の話はしっかり聞きなさい」
マルセイユ「わかっているよ。で、なんだ?こんな朝早くに呼び出して」
ミーナ「今夜の哨戒任務についての確認ね。先日聞き忘れていたんだけど、あなた、夜間哨戒はしたことあるのかしら?」
マルセイユ「ふむ、夜間戦闘なら経験はあるが……哨戒は初めてだな。そもそも偵察やら哨戒任務に縁が無い。そういうのはライーサや真美がしてくれる」
ミーナ「なら一応、就寝時間までにサーニャさんに軽く教えてもらいなさい。……まぁアフリカの星と言われているあなたなら、よっぽどのことが無い限り大丈夫だと思うけど…」
マルセイユ「フッ、分かってるじゃないか」
ミーナ「け、ど、油断しないでね」
マルセイユ「私はいつでも本気さ。飛んでいるときに油断したことなんてない」
ミーナ「ならいいわ。就寝時間は朝10時よ」
マルセイユ「了解した」
____________
____
__
食堂
シャーリー「朝ごはんできたぞー!」
バルクホルン「今朝の担当はリベリアンか」
ペリーヌ「ということは……」
ルッキーニ「うわーん!大量のスパムとコーラしかないよぉー!」
シャーリー「なんだ文句あるのかルッキーニ?軍人と言えばスパムだろうが」
エイラ「私はわりと好きだけどナ、スパム」モゴモゴ
サーニャ「咀嚼しながら話しちゃだめよ、エイラ」
マルセイユ(……!)
マルセイユ「私もスパム大好きだ!」モゴモゴモゴモゴ!
サーニャ「もう、ハンナさんも」
マルセイユ「あ、ああ!すまない!サーニャ!」
マルセイユ(サーニャにかまってもらえた……エヘヘ)///
宮藤(スパムとリーネちゃんのおっぱいの感触って……似てる……)
宮藤「シャーリーさん!私用にスパム欲しいんですけど、余ってたりしませんかぁー?」
シャーリー「私用?」
ワイワイガヤガヤ……
坂本「ではサーニャとマルセイユは……寝ろ!」
〜〜〜〜〜夜間任務用就寝部屋〜〜〜〜
マルセイユ「こ、今夜はよろしくな。サーニャ」
マルセイユ(おいおい!今夜はよろしくって……なんだかエロくないか!?)ドキドキ
サーニャ「はい、よろしくお願いします。ハンナさん」
マルセイユ(キャー!よろしくだって!!わかった、わたしに任せろ。なに、すぐ気持ち良くなる……ってなに考えてんだ!落ちつけ、らしくないぞ私!)ドキドキ
サーニャ「……?緊張しているんですか?」
マルセイユ「いや、大丈夫さ。それよりも……就寝時間まではまだ時間があるだろう?恥ずかしながら夜間哨戒には慣れてなくてな……軽くいろはをご教示してくれないか」
サーニャ「そうですね、それでは……
サーニャ「そうですね、それでは……」
マルセイユ「ああ、たのむ」
サーニャ「……」ウーン
マルセイユ「……」
サーニャ「……」ウーン
マルセイユ「……どうしたんだ?」
サーニャ「説明の仕方を考えているところです」ウーン
マルセイユ「そうか」
サーニャ「……」
マルセイユ「……」
サーニャ「……zZZ」
マルセイユ「……寝とるがな」
_____________
________
____
サーニャ「……」パチッ
サーニャ「……起床時間……ハッ!」ムクッ
サーニャ(ハンナさんに結局教えられてない!ああー悪いことしたなぁ……ハンナさんは…)チラ
マルセイユ「すーすー」
サーニャ(……まぁ、とりあえず起こさないと)
サーニャ「あの、ハンナさん起きて……」
マルセイユ「んがっ」
サーニャ「起きて」グイグイ
マルセイユ「……おはよう」ボケー
サーニャ「おはようございます」
マルセイユ「オッハー」
サーニャ「お、おっはー」///
マルセイユ(か、かわいい)
サーニャ「あ、寝ちゃって……ごめんなさい」
マルセイユ「うん?構わないさ。気にしないでくれ」
サーニャ「でも…」
マルセイユ「いや、本当にいいんだ。思わぬ収穫もあったしな」
サーニャ「それは……?」
マルセイユ「サーニャの可愛い寝顔が見れた」ニヤニヤ
マルセイユ(……きまった)ドヤ
サーニャ「え?///もう……ばかぁ」
マルセイユ(サーニャ艶めかしいよサーニャ。生えていたら確実に勃起していたよ)
サーニャ(恥ずかしいな……)モジモジ
マルセイユ(こ、これはやばい!生えてきそうだ。はやく避難しなくては)
マルセイユ「さぁ、行こうサーニャ」
サーニャ「あ、じゃあその前に……」
マルセイユ「?」
サーニャ「汗を流しにいきましょう」
マルセイユ「そうだな。寝汗をかいてしまったし、いい考えだ。シャワーか?風呂か?」
サーニャ「まぁまぁ、ついて来て下さい」
マルセイユ「ん?わかった」
〜〜〜〜〜〜サウナ〜〜〜〜〜〜
マルセイユ「あっついー!汗を流すってそういうことかよ!」ダラダラ
サーニャ「ふふ、ごめんなさい。さっきのお返しです」ニコニコ
マルセイユ「大人しい人かと思っていたが……なかなかお茶目だな」
サーニャ「えへへ……サウナは初めてですか?」
マルセイユ「初めてだ。しかし……なんというかこう不快な暑さではないな……気持ちが良い」
サーニャ「そうですね…」
ペチャクチャ
マルセイユ(などと表面上は平静を取り繕っているが、私は今極限状態にある。なぜならサーニャが裸だからだ。一瞬でも気を抜けば、体中の穴という穴から血が噴出して死んでしまうだろう。それくらい緊張している。聞こえる音と言えばサーニャの声、私の心臓のひどく大きい鼓動くらいだ。自分で何言っているか全然わからない。頭が沸騰しそうだ。ちなみにもうすでに勃起している。頭の中で。これはまずい。あとサーニャはまだ毛が生えてなかった。つるつるだった。ちなみに私は普段から欠かさず剃っているから、つるつるだ。サーニャとおそろいだ。うひひ。いやぁしかしさっさとサウナから出たいが、根気無しとは思われたくない。さて、どうしたものか……)カオマッカ
サーニャ「あの、大丈夫ですか?」
マルセイユ「ん?おそろいなんだ」カオマッカ
サーニャ「え、なにがですか?」
マルセイユ「なにって……ナニが……あれ?……もう……」フラフラ
サーニャ「で、でましょうか」
マルセイユ「でぇ……」パタッ
サーニャ「あっ」
サーニャ「……」
のぼせてしまったマルセイユを川まで運ぶサーニャ。毎夜、9キロもあるフリーガーハマーを片手に飛び回る彼女にとっては、人ひとりおぶっていても何の負担にもならないのだろう。表情こそ心配そうに見えるが、疲れた様子はどこにも見当たらない。
サーニャ「んっ」
ボッチャーン
今夜のパートナーを川に投げ飛ばすサーニャ。心配そうな表情で意識のない人を川に投げ飛ばすとは、なかなかに天然……否。めちゃくちゃな少女である。相手がウィッチでなければ溺れて死んでしまう。
ブクブク……
マルセイユ「ぶっはぁ!」
マルセイユ「なぜ私は……川に……」
サーニャ「あっ!ハンナさん!意識が戻ったんですね!」パァァ
マルセイユ「ぶっはぁ!」ブシャー
サーニャの局部を見て大量の鼻血を吹きだすスーパーエース。
サーニャ「わっ!大丈夫ですか!?」
噴き出した血がサーニャの局部にかかる。
これはまるで……
エイラ「サーニャ!今日は生理だったのカ!?周期がずれてるんダナ!健康には気を使わないト!」
サーニャ「これは……マルセイユさんの鼻血よ。……それよりなぜエイラがここに?」
無論、ストーキングしていたからだ。
エイラ「エ!?えっと、……アノ」
サーニャ「ていうか、どうしてエイラは私のし、周期を知っている…の…?」プルプル
羞恥によりふるえるサーニャ。当然である。仲間を川に投げ飛ばしちゃうちょっとおバカな娘だが、心は年相応の少女である。当たり前だが自分の生理周期なんて親友にさえ知られたくないのだ。
エイラ「そ、sそおれはぁ〜あの……」
サーニャに対して友人以上の異常な想いを抱く彼女は、プラチナブロンドの髪を雑に触りながら、いつもサーニャに向けている目線をずらす。
サーニャ「……」
一方サーニャは焦っている変態の顔をじっと見つめる。
マルセイユ「ぶくぶく……がほ」
川ではエースが溺れている。
エイラ「さ、サーニャが心配でサァー!昼夜逆転することも多いダロ?だから私がサーニャの健康管理をしなきゃと思っテ!ナ!だからダヨー!」
必死の言い訳を試みるエイラ。しかしこんなメチャア!クチャア!な言い訳が通るはずな
サーニャ「えっ?そうだったの?ごめんねエイラ!軽蔑したりして」ホッ
予想以上のおバカであった。
エイラ「えっ!?アァ!うん。いやーははは。じゃあ、私は行くナ!!」
サーニャ「うん。またね、エイラ」
マルセイユ「ぶっはぁー!!」ザバァ!
サーニャ「あ、マルセイユさん。鼻血大丈夫ですか?」
マルセイユ「ああ、う、うん。一応宮藤の所に行って来るよ。ただの鼻血だから心配するな」
サーニャ「はい、わたしも川で洗ったらすぐに行きます」
マルセイユ「ああ」
__________
______
___
〜〜〜〜宮藤の部屋〜〜〜〜〜
宮藤「はい、鼻血止まりましたよ」
マルセイユ「ありがとう。宮藤」
宮藤「胸は揉みましょうか?」
マルセイユ「いや、遠慮しておこう」
宮藤「そうですか……」
コンコン
サーニャ「入るね、芳佳ちゃん…あ、ハンナさん鼻血止まりましたか?」
マルセイユ「ん、迷惑掛けてしまってすまないな」
サーニャ「いいですよ。じゃあ、そろそろ行きましょうか」
マルセイユ「ああ、行こう」
宮藤「気をつけて、サーニャさん。マルセイユさん」
〜〜〜〜格納庫〜〜〜〜
マルセイユ「……」ドキドキ
サーニャ「楽しみですか?」
マルセイユ「私は空を飛ぶ前はいつもワクワクしている。しかも今日は環境が違うから余計だな」
サーニャ「ふふ、顔に書いてあります」
マルセイユ「さぁ、行こう」
マルセイユ「ナイトシフトコース確認」
サーニャ「ナイトシフトコース、エイブル4からチャーリー3」
マルセイユ「エイブル4からチャーリー3、エンジェル20」
サーニャ「エンジェル20了解」
マルセイユ「始動準備」
サーニャ「事前チェック済み。すべて異常無し。準備完了」
マルセイユ「装備異常無し」
サーニャ「異常無し」
マルセイユ「始動!」
サーニャ「始動」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ド
マルセイユ「MG34よし」カチャ
サーニャ「フリーガーハマー、焼夷徹甲弾装填」ガコン
マルセイユ「コントロール。こちらゲルブ14、出撃準備完了」
サーニャ「こちら、ピエールイリーリヤ。準備完了」
マルセイユ「出撃」ブィーン
サーニャ「はい」ブィーン
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マルセイユ(夜こえー!!怖いよ!!!!こんなに暗いと思わなかった!!!ちびるぜおい)ジワ
マルセイユ「こんなに暗いもんなんだな……」
サーニャ「曇ってますからね……雲の上に出たら月光で明るくなります」
マルセイユ(まじか!!はやく雲の上に!)
マルセイユ「そうか…今までは夜出るときはネウロイ発見してからだったからな。いつも曳光弾の嵐だ」ブイィィィィィン
サーニャ「……なんで垂直に上昇してるんですか?」
マルセイユ「あ、あれー!?なんでかな?なんかバランスが…ハハハ!!」ブィィィィィン
サーニャ「なんで全速なんですか?」
マルセイユ「ん?いや?じゅ、巡航速度ですけど?え?なに???これで巡航速度ですけどぉー!!」ブォォォォォォン!!!!
サーニャ「それ、エイラと同じストライカーですよね。私そのストライカーの巡航速度知ってますよ」
マルセイユ「くっ…ん!?なんか真上の方にネウロイいないか!?ちょ、ちょっと私真上の方調べてくるわ!!」
サーニャ「……ん」キィィン
マルセイユ(あ、魔導針じゃないですかー!やだー!)
サーニャ「大丈夫ですよ。なにもいません。」
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マルセイユ(夜こえー!!怖いよ!!!!こんなに暗いと思わなかった!!!ちびるぜおい)ジワ
マルセイユ「こんなに暗いもんなんだな……」
サーニャ「曇ってますからね……雲の上に出たら月光で明るくなります」
マルセイユ(まじか!!はやく雲の上に!)
マルセイユ「そうか…今までは夜出るときはネウロイ発見してからだったからな。いつも曳光弾の嵐だ」ブイィィィィィン
サーニャ「……なんで垂直に上昇してるんですか?」
マルセイユ「あ、あれー!?なんでかな?なんかバランスが…ハハハ!!」ブィィィィィン
サーニャ「なんで全速なんですか?」
マルセイユ「ん?いや?じゅ、巡航速度ですけど?え?なに???これで巡航速度ですけどぉー!!」ブォォォォォォン!!!!
サーニャ「それ、エイラと同じストライカーですよね。私そのストライカーの巡航速度知ってますよ」
マルセイユ「くっ…ん!?なんか真上の方にネウロイいないか!?ちょ、ちょっと私真上の方調べてくるわ!!」
サーニャ「……ん」キィィン
マルセイユ(あ、魔導針じゃないですかー!やだー!)
サーニャ「大丈夫ですよ。なにもいません。」
マルセイユ「くっ」
サーニャ「ふふっ、怖いんですか?」
マルセイユ「い、いや!!まったく!!」
サーニャ「そうですか。ふふふ」
マルセイユ(ばれた……くそう、かっこわるい……)
サーニャ「あ、雲を出ますよ……」
マルセイユ「あ……」
マルセイユ(月の光だ…………きれいだな…)チラリ
サーニャ「……」ブィーン
マルセイユ(サーニャ……月の光が白い肌に反射してまるで……)
マルセイユ「サーニャ……」ボソッ
サーニャ「はい?」
マルセイユ「天使みたいだ……夜空の中で天使みたいに輝いている……」ボソリ
サーニャ「え、え??あ、あの……///」
マルセイユ「え?」(なんで顔を赤らめているんだ?)
サーニャ「て、てん……あう……///」
マルセイユ(ん?ん?あれ!?もしかしてさっきのポエム声に出てた!?)
マルセイユ「あ、あの……私……さっきの声に…出て…た?///」
サーニャ「……///」コクン
マルセイユ「あー……あははー……///」
サーニャ「……///」
マルセイユ「…あ、えっと……」
マルセイユ(まずい。恥ずかしくて頭の中が真っ白だ)
サーニャ「うう……」
サーニャ(恥ずかしい……。)
マルセイユ(とりあえずなにかこの場を取り繕わないと…………うう、なにも思いつかん……)
サーニャ(あ、会話途切れちゃった……聞こえてない振りとかした方がよかったかなぁ……。)
マルセイユ「……」
サーニャ「……」
マルセイユ&サーニャ(どうしようこの空気)
サーニャ「……」キィイィン
サーニャ(あ、魔導針が……!!!これは!!!!)
サーニャ「ネウロイです!!!」
マルセイユ(ネウロイさんキタ―ーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!)
サーニャ(さすがっス!ネウロイ先輩!)
サーニャ「ミーナさん、聞こえますか?ネウロイが出現しました。大型1機です」
サーニャ「行きましょう!ハンナさん!!」ブォォォォン
マルセイユ「ああ!」ブォオォォン
ネウロイ「ピャー」
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