提督「安価で導いてくれ」 (331)
好きな子ができた
恋愛沙汰なんかやっている場合じゃないのは分かるが抑えられない
でもどうしたら振り向いてくれるか分からん
指揮官ともあろうものが情けないとは思うが助けてくれ
あっ悪ふざけで変なのを書き込むのはやめてくれよ 絶対だぞ
コン コン
提督「入れ」
片思いの相手は誰なの?
1、山城
2、日向
3、長門
安価↓
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439359487
長門「艦隊帰投の報告にあがった」
提督「読み上げろ」
長門「うむ。ではまず……」
そう
片思いをしている相手は長門だ
武人で凛々しい振る舞いをする長門に惚れた
しかし難儀なもので、長門はまるで戦いが服を着て歩いているようなやつだから困っていたのだ
なんでこんな艦に惚れてしまったんだ
でも奪われた心は取り返せないから続ける
長門「……以上だ。……提督、聞いていたか」
提督「む、ああ。ご苦労であった。しばらく待機でいろ」
長門「了解した」
さて、秘書艦長門に執務を手伝わせる運びとなった
どうする? 何か話でも振るか?
安価↓
ぶん殴る……?
ぶん殴ってどうしようというんだ!?
はっなるほど、提督自らが体を張って艦をさらに鍛え、長門から尊敬の意をもらおうという魂胆か!
自分はすっくと声なく席を立ち上がる
長門「……どうした。提督?」
ソファで別の執務を片付けている長門がこちらを見ている
自分は駆け出し、下から上へ向かってアッパーの奇襲を長門にお見舞いする!
パシッ
提督「なっ……!」
受け止められ……!?
長門「……提督。何を考えているのか分からないが、相手は軍艦だと言うことを忘れるな」
長門の顔は氷点下まで冷めたような顔で、握りこぶしを作った
ギャッ! グッワ!
ただの人間が戦艦に肉弾戦でかなうはずもなく……
提督病院送りend
はっ!?
うたた寝をしていたらしい
それにしてもひどい夢を見た
戦艦に手を上げて返り討ちにされるなど……
コン コン
提督「入れ」
そういえば、自分には片思いをしている艦がいるのだ
助けてくれ
片思いの相手は誰なの?
1、山城
2、日向
×、長門
安価↓
日向「帰ったぞ」
そうだ 自分が今片思いをしている相手は日向だ
しかしこいつは、非常に淡白なやつだ
自分のこの恋心が実る可能性が非常に低いと勝手に諦めてしまいそうなほどに淡白だ
それでもしぶとくその心は墜落していない
なんとしてでも日向を振り向かせたい
提督「随分と時間がかかったな」
日向「すまない。しかしようやく、晴嵐を開発することに成功したんだ。それに免じて大目に見てくれないか」
晴嵐だと……!?
瑞雲を開発するだけでも褒め称える価値は十二分にあるのだが、晴嵐とは予想だにしなかった
さて、ここはひとつ褒美をやるべきじゃあないか
しかし何をしたらいい?
この淡白な日向が喜びそうな褒美……それは一体なんだ?
何なの? 安価↓
SM調教……?
成人向けのビデオにあったりするやつか
ただ生憎と、自分はそういうマイナーな方面には疎く……
待て。日向に突然そんなことをしてどうなるというんだ!?
いや、しかし安価は絶対
SMが具体的には何なのか考えてみよう……
SM……飴と鞭……
くらいしか分からんがやってみるか……
提督「……開発を失敗という結果で終わらせなかった点はいい」
提督「しかしこれだけ時間をかけておいてできたものが晴嵐? まだまだだ」
日向「な……?」
提督「お前の練度は今いくつだ。言ってみろ」
日向「……98だが」
提督「航空戦艦で練度がそれならば、彗星のひとつでも作ってみろ。いつまでも水上機に甘んじるな」
日向「君は何を言っているんだ……!? 空母と航空戦艦は違うんだぞ……!」
……まずい
ためしに鞭を振るってみたら睨まれた
奴の私に対する好感度は駄々下がりになっているんじゃないか?
どうしたらいいんだ
何と言ってフォローする? 安価↓
文字通りの飴と来たか
しかし日向は子供じゃない
暁にやったら機嫌を直してくれることもあるが、日向相手にそんな手が通用するか……?
半信半疑ながら、ポケットに常備している、ミントの入っていない飴玉をひとつ取り出して差し出す
提督「とりあえず、これでも舐めて落ち着け」
日向「は? まあいい、もらおう……」
こんなんで日向が機嫌を直してくれるわけが……
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 日向「んむ。甘いものは好物だ」
偶数 日向「で? 彗星がほしいというのならば空母にでもやらせればいいだろう。無理難題はやめてくれないか」
あ
安価↓
ごめん入れ違った>>20ね
日向「で? 彗星がほしいというのならば空母にでもやらせればいいだろう。無理難題はやめてくれないか」ムグムグ
日向は袋から取り出した飴玉を口に含みながらも拗ねた態度だ
そりゃあ精神年齢が駆逐艦よりも達観している戦艦だ
誰でもすぐに用意できる飴玉ひとつで機嫌が直るようなら苦労していない 給糧艦の存在意義もなくなる
すまない 自分にSM調教なんてのは無理のようだ
艦を指揮し束ねる立場にありながら申し訳ない
提督「……ともかく、開発任務は成功ということで報告しておく」
日向「ああ」
……。
…………。
日向「……まだこれからも、彗星を開発しろ、などと言うつもりか?」
なんと言う? 安価↓
そりゃあ航空戦艦に艦上爆撃機を開発しろとはお門違い甚だしいだろう
水上機を開発できる航空戦艦が、空母の艦載機を作ることは確実にできないと決まったわけではないが、
それを確実に証明するのは、悪魔の証明とかいうそれこそ無理難題な話だ
頭を下げる立場にいるのは紛れもなく自分だ
提督「私が悪かった」
日向「……うん。物分りのいい君ならそう言ってくれると思っていたよ」
途端に張り詰めたものでなくなった声をかけられて、頭を上げてみた
日向は、先ほどとは打って変わって、ふっと優しい笑みを浮かべていた
この空気の流れでこんな顔が見られるとは思っていなかったので、心臓がどくんと脈打ったが顔には出さん
提督「考え直してみれば、晴嵐を開発できただけでも大したものだ。報酬をやろう」
そう言って自分は……
1.机の引き出しから間宮券をひとつ取り出した
2.日向に希望の報酬を言わせる
多数決安価↓1-3
提督「ほしいものを聞こう。遠慮せずなんでも言ってみなさい」
日向「私は晴嵐を開発できただけで満足なんだがね……。そうだな……」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-32 少しでいい 休暇がほしい
33-66 少しでいい 艦隊の召集頻度を増やしてほしい
67-99 少しでいい 君は休んでほしい
安価↓
はあっ
日向「少しでいい。君は休んでほしい」
提督「は……?」
自分は今どんな顔をしているだろう
日向「……ぷっ、くくく……」
提督「ひゅ、日向……?」
日向「いや、すまない。君にそんな顔をしてやれたと思うと少し、な。くっ、くく……」
日向は小さく噴き出すのを手で押さえている
こんな笑い方をする日向は滅多に見られないが、それよりも……
提督「どういうつもりだ。いったい」
日向「……君は少し、働きすぎだ」
働きすぎといわれても、海軍の将校であり鎮守府の責任者であり司令官の立場だ
自分の普段の勤務時間はごく普通のものであり……
日向「……ふぅ。君が倒れでもしたら、困るのは私たちなんだがね」
日向「最低限の執務は私でもできる」
提督「仮に休むとして、休んでどうしろと言うんだ」
日向「寝ていればいいんじゃないか? とにかく休め。今からでもな」
いやしかし、まだ今日の執務は終わっていなくて
日向「休め」
提督「分かった、分かった。今から休む……」
軍帽を脱いで壁のフックにかけた
どうする? 安価↓
日向に任せるつもりで席を立ったが今一度考え直した
提督「おい」
日向「なんだい」
提督「日向も一緒に休め」
日向「……は?」
……ほう
さっきの自分はこんな顔をしていたのか 確かに面白い
しかし笑いを堪える
提督「ふ、っく……、だから、休めと言ったんだよ」
日向「……君、さっき、今日の執務はまだ終わっていないと言いかけて」
ソファとその前に設置しているテーブルで執務を始める体勢でいた日向の言葉を遮り、
自分は日向のペンを持つ利き手の手首を掴んだ
提督「そりゃあお前の空耳だ。命令だ。休め」
日向「勝手だな……。君がそう言うなら休もう」
日向は良くも悪くも素直な奴で、すぐにペンを置いた
それを確認した私は日向の手首を掴んでいる手をやんわりと引っ張ると、日向はそれに抗わずに立ち上がった
執務室で一人と一隻が直立してほんの少し静止
提督「……ところで、これから何をすればいいんだ?」
日向「何も考えていなかったのか」
何をしたらいいと思う? 安価↓1-4
安価↓4のコンマで安価決定
00-24 ↓1
25-49 ↓2
50-74 ↓3
75-99 ↓4
日向の手枕で提督がごろ寝
提督「泳ぐか!」
日向「夏だな。年甲斐ないが、それもいいかもしれない」
提督「黙れ」
神の手に導かれるように、というか見えざる悪魔の手に引っ張られるように、
私は日向の手を引いて埠頭へ向かった
日向「ところで、水着は……あ、おい!?」
ドボーン
自分は着替えずそのまま水に飛び込んだ
あっ! そういえば自分はカナヅチじゃないか!
提督「ブクッ ゴボッ」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 溺死
偶数 溺死?
安価↓
今はどうなっているんだ?
さっきまでが苦しかったが、今はなんともない
水底の世界とはこんな世界なのか
冷たいはずが、実は冷たくも暖かくもない
これが普通なのだと思わせる世界
自分の意識がどこにあるのかも分からない
そのとき、どこにあるかも分からない口を、唇を、柔らかく暖かい感覚が襲った
それから、しばらくして、自分の意識は徐々に右肩上がりだった線グラフが急に高騰したかのように
提督「ごはっ!? げほっげほっ……」
苦しい! なんだ!? 敵襲か!?
日向「は……! 提督!」
提督「うあっ」
目を開けると、自分は空を仰いでいた
背中には硬い感触
自分の冷たくなっている体を抱きしめる存在
提督「お……、日向、か……?」
醒めたばかりで混乱している自分の口から思わず言葉が飛び出る
なんと言った? 安価↓
提督「くたばれカス」
日向「えっ」
……?
あ!? 自分は一体何を口走っているんだ!?
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 日向に言ったんだよ
偶数 水底のそいつらに言ったんだよ
安価↓
は
>>49
やーれやれやれ……
末尾O、全部スルー
していいのに(T_T)
提督「あっ……。ああ、げほっ、いや、日向に言ったんじゃない。水底のそいつらに言ったんだよ」
水底のそいつらと言っても、自分は誰にも合わなかったがな
日向「そ、そうか……。鎮守府海域なのに恐ろしいのがいるもんだな……」
提督「う、うむ。潜水艦に哨戒させるべきかもしれん」
日向「それよりも!」
なんだいったい
耳元で大声はやめろ 響く
日向「心配させるな! 泳げないくせに泳ごうだなんて、溺死でもするつもりか!」
日向「さっきも言ったよな。提督が倒れられると私たちが困るって……」
提督「げほっ、すまん」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 提督「ところで、引き上げてくれたのは日向か?」
偶数 提督「この愚行に及んでまだ生き長らえるとは、神様にでも感謝すべきかね」
安価↓
提督「ところで、引き上げてくれたのは日向か?」
日向「む。ああ、そうだ。急を要するからな、今埠頭には誰もいないようだし」
日向は顔を上げて私の顔を覗き込む
その顔はいつもの優しく小さな微笑みをなくしており、私を心配しているのがよく分かる
間違いなく私は日向に助けられたのだ
ありがたいといえばありがたいが、今はそれよりも気になっていることがあった
提督「…………」ツー
自分の唇を思わず指で撫でていると、日向はひとつ瞬きをして目を若干大きく見開き、顔を……
あ……? なんだか日向の顔が少し赤いような……
何か言う? 安価↓1-4
安価↓4のコンマで安価決定
00-24 ↓1
25-49 ↓2
50-74 ↓3
75-99 ↓4
しねよ
体が冷えたか?
早速ルール破ってんじゃねえか
嫌なもん書きたくねえのなら安価スレ向いてねえぞ
>>73
公序良俗に反したものを
書き込んでくる君が悪い(--#)
>>76
懐かしいな
お前って春休みに某スレで長文で荒らしてた顔文字荒らしでしょ
また長期休暇で学校が休みになったから湧いてんのか?
提督「体が冷えたか?」
日向「それは君のほうだけどな」
提督「そういえばそうか」
日向「馬鹿なことを言っている余裕があるなら、もう変な気を起こすのはやめような」
提督「う、うむ……」
そういえばもう夕方に差し掛かろうとしている
日向は休めと言ったが、いつまでだ?
日向「君がいい顔で起きてきたらその日が終わりだな」
休暇を何して過ごす? 安価↓1-4
安価↓4のコンマで安価決定
00-24 ↓1
25-49 ↓2
50-74 ↓3
75-99 ↓4
散歩
590 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2015/04/02(木) 14:15:50.15 ID:OqqiMQyJo
スルーするから付け上がるんだろ……
みんなの力で永久追放しなくちゃ(--#)
601 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2015/04/02(木) 14:37:03.64 ID:OqqiMQyJo
>>592 >>596
<荒らしをスルーした場合>
荒らしが出現する
↓
寄ってたかってスルーする
↓
「もっと俺に注目しろ!」
↓
ますます激しく荒らす
↓
荒らしがスレを独占する
<荒らしに反応した場合>
荒らしが出現する
↓
寄ってたかってたたきまくる
↓
自分を恥ずかしく感ずる
↓
涙目状態で逃走
↓
めでたしめでたし
こんな図式もわからんのか(--#)
提督「せっかくの休暇だ。遊びにでも行くか」
日向「その格好で、か?」
提督……あっ」
そういえば自分は海に飛び込んだのだった
ずぶ濡れだし潮気と磯臭さでひどい有様だ
全ての着衣が水をあらん限りに吸っていて、起き上がってみれば重たい
仮に自分が艦だとしたらこれくらいには体が重たいのだろうか
提督「着替えたぞ」
日向「……遊びに行くとは言っていたけど、君はこの辺を遊びで出歩いたことがあったか?」
提督「なくはないさ」
日向は普段の格好だ
他の艦と比べれば世間から見て常識的な範疇に入る格好だから問題はなかろう
どこ行くの? 安価↓1-4
安価↓4のコンマで安価決定
00-24 ↓1
25-49 ↓2
50-74 ↓3
75-99 ↓4
どうでもいいけど一レス書いて安価を四レス要求するってとんでもないレス乞食だよね
荒らしは安価↓でも構わんがレス乞食は辞めろよ
日向「……ここか?」
提督「そうだな」
日向「刑務所とあるのだが……」
提督「合っている」
鎮守府のすぐ近くに憲兵の詰め所と小規模だがムショがあるのだ
いや、こんなところへ来てどうしようというんだ?
せっかく来たんだし憲兵に会ってみるか?
憲兵「ふう、次の案件は……」
提督「いますかな」
憲兵「おや提督殿。……そちらは艦娘ですか。こんなところに用とは珍しい」
提督「いや、大した用があったわけでもなく近くまで来たので」
憲兵「何事もなければそれが一番です。ただ、すみませんがこっちは今立て込んでましてなあ……」
憲兵は今日も忙しそうだ
労わりの言葉か、粗品でも出すか?
どうするの? 安価↓1-4
安価↓4のコンマで安価決定
00-24 ↓1
25-49 ↓2
50-74 ↓3
75-99 ↓4
出所者に湯豆腐を振舞う
提督「逮捕されに来たのです」
日向「なっ」
憲兵「……提督殿。その話、詳しく聞かせてもらえませぬかな」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 日向が止めた
偶数 実は……
忘れてた安価↓
だからレス乞食やめーや
たった25レスしか書き込みが無いのに106とか意地汚過ぎ
実は……
そう
自分は経費を改竄して不法に軍事費を巻き上げていたのだ
そんなことは古今東西、人の上に立つ者なら誰だってやっていることだ
でもなぜ自分が自首に至ったかは分からない
そうさせたのはもしかすると、日向の存在があり、私を悪人という枷から解いたのかもしれない
提督前科一犯end
次どうするの?
×.長門
×.日向
1.山城
2.赤城 [new!]
3.青葉 [new!]
安価↓
試行錯誤してるんで大目に見てください
青葉「司令官! 青葉、見ちゃいました!」
秘書艦が、執務室に飛び込むなり敬礼したままでそのようなことをのたまった
提督「今度は何を見たって?」
青葉「別の鎮守府の提督が、憲兵さんに自首しにいったのです! なんでも、軍事費を改竄して巻き上げていたとかで」
提督「そりゃあひどい悪人がいたもんだ」
実は今、自分はこの秘書艦に惹かれている
いつの間にかそうなってしまった どうしてかは分からない
どうしたら振り向いてくれるか
自分の力だけではどうしたらいいか分からない
頼む
何かする? 何か言う?
安価↓
自分は青葉にそのニュースを聞いてから、実はきりきりと胸が痛んでいた
実は、自分も他人事ではなく、憲兵にしょっぴかれても仕方のないことを抱えていて……
青葉に見つめられて、自分は途端に居心地が悪く……
提督「……ぐっ……!」
青葉「なっ! 何をやっているんですか司令官!!」
自分の首を絞めた
しかし自分にはまだ生存本能がある それがなくなるほど落ちぶれちゃいない
自分で自分の首を絞めることなどできず、青葉が駆け寄った
青葉は艦の力を発揮し、私の両手を私の首から解かせた
提督「はっ……!」
青葉「司令官! いったい何のつもりなんですか……?」
司令官はどんな悪事を働いたの?
安価↓
人として、やってはいけないことをしていたのだ
自分が、司令官、その前に、人間を名乗るなどおこがましいくらいのことだ
艦娘の盗撮写真を売りさばいていたのだ
さっき青葉が話していた別の鎮守府の提督のように、金絡みの問題だ
金は人を狂わす
やってはいけないことだという自覚はある
しかしそれを、青葉に言ってしまえば、絶対に……
提督「…………」
青葉「話を聞かせてください。司令官……」
白状する? しない?
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 する
偶数 しない
提督「実は……」
それでも自分はまだまだ底辺ではあれど人間の内だったらしい
嫌われること覚悟で、青葉に全てを洗いざらい話した
いつまでも偽りの自分を演じるのは限界があった
青葉の顔が見られない
どんな顔をしているだろう
いずれにせよ自分が見るに耐えないものであるには違いない
青葉「……そうだったんですか」
提督「…………」
青葉「して、その写真とは? 艦娘のどういうところを盗撮していたんですか? どれくらいの枚数を?」
どんなところ盗撮してた? どれくらいの枚数? 安価↓
>>124
安価も読めない間抜け
再安価↓
大体どんなところ盗撮してたの? 安価↓
>>127
してない=0なんだが(--#)
>>133
顔文字辞めろよ鬱々しい
提督「……さまざまな艦のうなじを、1万枚ほどだ」
青葉「は、はい? うなじ……?」
青葉は、困惑した顔をしていた
青葉「えと、脱衣所で着替えを、とかなら分かりますけど、うなじ?」
提督「だからそう言っているだろう」
青葉「……うなじだけなんですか?」
提督「そうだよ」
自分はもう、半分、やけくそでいた
もう自分の人生は社会的に一度詰むことが決まっていたからだ
遅かれ早かれ来ることだ
青葉「…………」
提督「…………」
青葉「……まあ、それならいいんじゃないでしょうかね」
提督「えっ?」
青葉「もちろん盗撮はいけないことですけど、個人的に、青葉はうなじなら抵抗はそんなにありませんし……」
青葉「司令官が変な趣味をしているっていうのは、ちょっと、アレですけどねー……」ススス
……青葉がドン引きしている
いや、本来は悲鳴を上げて艦に言いまわって憲兵に御用される結末が待っているはずなのだ
提督「まずお前に謝っておく。すまない。もうしないと約束しよう。カメラなら取り上げてくれていい」
青葉「それは当然の報いですからもらっておきますけど、それより司令官……」
青葉「そんなにうなじが好きなんですか? 盗撮しちゃうほど?」
提督「……は? それは」
どうなの? 安価↓
1.あくまで金のためだった
2.大好き
提督「好きだ」
青葉「へ、へえ、そうなんですか……」
提督「…………」
青葉「…………」
青葉は顔を逸らし、自分は顔を俯かせた
……なんとかしてくれ! この空気を!
何を言ったらいいんだ!?
安価↓
提督「なんか、すまない」
青葉「それはさっき聞きましたけど」
ふむふむ 今一度謝っておくという考えなわけだな
しかし謝りすぎはよくないだろう 言葉の価値が下がる
青葉「で、その、青葉のも、撮っていた、んですよね?」
提督「え、あ、ああ……、そうだ」
青葉「1万枚ほど、って言っていましたよね? その中に青葉のはどれくらいあったんですか……?」
どれくらい占めてたの? 安価↓
提督「30枚」
青葉「え?」
提督「30枚」
青葉「…………」
沈黙が痛い
事実を言ったまでだが、自分は何か間違えたか?
青葉が静止している
青葉「鎮守府に100隻ほどいて、1万枚の写真があって、そのうちの30枚が青葉、ですか……」
提督「…………」
青葉「ねえ、司令官……」
青葉「青葉のうなじって、あんまり魅力ない、ですかね……?」
提督「は?」
……実を言うと、青葉のうなじは鴨だった
髪を纏めているから、うなじが露出していて、とても撮りやすい
加えて、自分は青葉が好きだ
でも何故これほど少ないかというと、青葉が好きだからだ
罪悪感は少なからずあった
青葉のうなじは確かに魅力的だが、それでも抵抗はあった
逆に、それでも30枚という枚数まで達したのは、盗撮歴がそこそこ長期間であったからだ
1日1枚だったとして30枚なんて一月で埋まる
どうする?
1.黙秘権を行使する
2.白状する
長門はあとでどうにかする
提督「軍事機密なので答えるわけにはいかん」
青葉「軍事機密? つまりは上も公認の上で、ということで……?」
提督「答えないと言っている」
青葉「……そうですか。分かりました」
青葉「いつまでもこんな話をしているわけにもいきません。お仕事しましょう」
提督「え、あ、ああ……」
青葉「カメラはどれです?」
提督「これだ」ヒョイ
青葉「……いいカメラですね。お金に困っているか怪しいくらいに」
結局のところ、自分はお縄になることもなく、いろんな艦に白い目で見られることなくその日を終えた
好感度は駄々下がりだろうが、まだ希望は失っていないかもしれない
次の日
青葉「司令官、今日もよろしくお願いします」
青葉はいつもどおりのようだった
何か言う? 何かする? 安価↓
なら日向もどうにかしろよ
ちょっと殺す系おじさん再安価にしていいかな
安価↓
ヒュッ
提督「なっ……!」
避けられ……!?
青葉「……司令官。そろそろ立場をわきまえるべきじゃないですか?」
青葉の顔は普段の活気ぶりが嘘のように、冷徹な顔をしていた
青葉はそのまま執務室を飛び出し……
提督前科一犯end
こわいよー……安価スレこわいよー……
ひとまず救済リベンジはあとに回す
×.長門
×.日向
×.青葉
1.山城
2.赤城
次どうする? 安価↓
ああ疲れた 今日も疲れた
今日は一段と疲れた
大本営に呼ばれて外へ出ていたからだ
執務室で待っているであろう秘書艦の元へ急ぐ
どうして惚れてしまったんだ 自分は
と、聞いたところで答えなぞ返ってはこない
聞く相手もいない
ガチャ
山城「姉さま!? なぁんだ提督かぁ……」
自分が愚かにも惚れてしまった相手は、この山城だ
しかし見ての通り、こいつは姉妹艦に溺愛なのだ
そんなこいつをどうしたら振り向けることができようか
頼む なんとかしてくれ
どうする? 何か言う? 安価↓
思いっきり腹パン?
腹パンとは一体なんだ?
腹……パン……パン……
なるほど
提督「少し待っていろ」
山城「えっ?」
一旦食堂へ赴き、戸棚に蓄えられているはずのそれを漁る
……あった
それを両手で持てるだけ持ち出して戻る
ガチャ ドサドサ
山城「……え?」
提督「さあお食べ」キラキラ
山城「えっ?」
山城どうした? 安価↓
どこからかチャル○ラのような、いやそうでもないような、よく分からん音楽が流れ出し、山城は立ち上がった
なにやら右足を上げたり左足を上げたりストレッチのようなものを行っている
その、なにやらよく分からない音楽が止まった瞬間
山城「……ふっ!」
ドゴォッ!!
提督「オアアッ!!」
山城の、足袋が、艦娘用の下駄が、私の腹へ直撃!
山城「いっ、痛ぁ……、足が顔まで上がらなかった……、不幸だわぁ……」
不幸なのはこっちなんだが?
と反論できる気力もなく、床で腹を抱えて蹲る
そんな自分に構わず、山城は私に構わず、テーブルに積んだパンにも構わず、執務室を退室した
今日の執務が少なかったのが幸いか……
次の日
秘書山城が執務室に出頭した
山城「今日の執務はどれくらいですかね」
昨日のことも忘れたか、山城は仕事の顔全開だ
どうする? 安価↓
……乗船? 今まで自分は艦娘に乗ったことはないのだが、乗るとはどういうことだ?
おんぶか?
提督「そのことなんだがな。昨日出先の大本営で、司令官が直々に艦に乗船してSN作戦へ赴け、という命令をもらっていたのだ」
山城「はあ」
嘘だがね
提督「で、その任を山城に頼みたい。乗せてくれるか?」
山城「いや、乗るって……。兵装にでも乗せればいいんですか? というか、そんなことして敵の弾が直撃したらどうするんですか」
提督「う、た、確かにな。その具体的なことについては大本営は何も言っていなかった」
嘘だとバレなければいいのだが……
本当に行くの? やめとく? 安価↓
安価取ってもらって申し訳ない 言うの遅いけど連取はやめといたほうがいいすね
177にしときます
提督「やめておくか」
山城「それが懸命ですけど、大本営の命令ですよね? 破っちゃって大丈夫なんですか」
提督「……大丈夫じゃないかね。多分……」
山城「多分って……」
ひとまず先に執務をするか?
あっそういえばまだ朝食を取っていないぞ
食わねば戦はできんが……?
どうする? 安価↓
単発末尾OとID:Bj1P5gUn0の安価の取り合いになってて草生える
二秒とか文読んでから書き込んでるのかと
一旦飯タイムにする
提督「山城。朝食を取っていなかったな?」
山城「あ、はい。それでしたら私は姉さまと」
提督「すまない。話があるからここで頼む。私が食べ物を用意する」
山城「……分かりました」
食堂で握り飯を2人前見繕ってきた
して、そのおかずとなるお約束の牛缶だが、そういった缶詰系はすぐにでも食べられるよう、この執務室に置いている
箪笥の引き出しを開けると、缶がいくつも並んでいる
その中のうちからふたつ取り出し、その場で蓋を開けた
プシャアッ!!
提督「うっ……!?」
なんだ? この悪臭は!?
というか、開けたら中の液が吹き出るのはおかしいぞ!?
慌てて缶のラベルを見るも、確かに牛缶と印字されているし、消費期限も過ぎていない
半信半疑ながら、缶をふたつ持って山城の元へ……
提督「あっ!?」ズルッ
な、なんだ!?
足が何かを踏んづけた!
浮いた自分の足元を見ると、なぜかもうひとつ牛缶が転がっていた……
しかし時既に遅し
自分の手に持っていた牛缶? は、自分の手から射出され……
ピシャッ!
山城「うっ……!?」
カラッ ボテッ カラカラ……
硬い缶が山城の顔を直撃することはなかったが、その代わりに中身が、驚愕一色の山城の顔に盛大にぶちまけられた
山城「」
提督「すっ、すまん! 山城! ……山城……?」
山城「」
……こ、こいつ! 座ったまま気絶している……!
どうする? 安価↓
山城にかかったこれ、よく見ると牛肉じゃないな
消費期限は過ぎていないし、腐っていたとしてもこんな悪臭は発しないはずだ
なんなんだ いったい
で、山城をゴミ箱に突っ込むだったか
そんなことをして何になるんだ?
山城にそんなことをするのは痛ましい、が……
提督「……く」
山城を背負い、部屋の隅のゴミ箱の前で立ち止まり、深くお辞儀をして背中の山城をゴミ箱へ……
提督「あ」
入るわけがなかった
そりゃそうだろう
家庭用ゴミ箱が、人間サイズの物体が収まるような設計になんかなっていない
おっと、ここは家庭じゃないという指摘はいらん
ぐいぐいとゴミ箱に山城の頭を押し込もうとしていると
山城「……はっ!? なんですかこれェェェ!!」
うおっ起きた
山城の頭につっかえたゴミ箱を外してやり、お辞儀をやめる
山城「って、なんなのこの状況!?」
山城「下ろしてくださいー!」
提督「あっ暴れるなっ」
言われなくても下ろす
背負っていた山城を床に足をつけさせ、顔を確認すると、顔にかかっていた汚物はなくなっていた
が、まだ少し液がついている
山城「うっぷ、くっさ……、不幸だわ……」
提督「……布巾を取ってくるよ」
洗面所へ、布巾と消臭剤を取りにいって、執務室の惨事をなかったことにした
ゴミ箱に山城の頭を突っ込んだのは、
いささかアグレッシブながらも山城の顔に不時着した汚物をゴミ箱に収めるためだったと弁解した
なんとかなった……のだろうか……
提督「……今度は、ちゃんとした牛缶だな」
山城「ったく、食品メーカーは何をやっているのかしら……」
同感だ
液が噴き出す事故もなくパキリと小気味いい音を立てて開けた牛缶を箸でつまみ、持ってきた握り飯と共に頬張る
何かする? 何か言う? 安価↓3
人いないようなので安価↓にしておく
なんでもいいからとにかく話は振っておきたいよな
提督「山城は現在の戦況をどう思う? 率直な評価を聞かせてくれ」ムグムグ
山城「評価? えっと……」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 いい方、じゃないですか?
偶数 ……ごめんなさい。私が欠陥なばっかりに……
安価↓
山城「……ごめんなさい。私が欠陥なばっかりに……」
提督「は? 待て待て……」
山城語か何かか?
言いたいことは分かる
率直には駄目ということなんだろう
山城にそんな意気消沈した顔をさせたくてこんな話を振ったんじゃない
何と言う?
1.お前は欠陥なんかじゃない
2.欠陥持ちは自分だ 山城は悪くない
安価↓
提督「お前は欠陥なんかじゃない!」
山城「いいえ、お世辞はいらないわ」
提督「何を……」
山城「『前』では、誰も彼もが私たちを欠陥と呼んだんですから」
提督「…………」
間違えたか これは?
握り飯や牛缶を食すのも忘れて、全てを諦めているような顔をしている山城に、自分は……
1.お前が欠陥だろうと、この鎮守府には必要な存在だ
2.それなら、ドックで欠陥の箇所をひとつひとつ潰し続けるか? 他の艦が戦っている間にも、そうしておくのか?
安価↓
提督「それなら、ドックで欠陥の箇所をひとつひとつ潰し続けるか? 他の艦が戦っている間にも、そうしておくのか?」
山城「それは……」
提督「…………」
山城「……いえ、そんなことをするよりも、私は欠陥なりに戦います」
山城「不幸を振りまくかもしれないけど、それでも私は海に出たいです」
そうだ
こいつはこいつなりにこうして自分を奮い立たせて動いているのだ
止まらず、足掻いているのだ
自分は、こいつのこんなところに惹かれたに違いない
朝食を食べたあとはどうする? 安価↓
もう全部非安価で書けよ(ハナホジー)
首絞め……
っく……
山城「っあ!? 提督っ……、なに、を……!」
提督「許せ……、安価のせいなんだ……」
山城「は……、や、やめ、やめなさいっ!」
ドンッ
自分は突き飛ばされた
山城が、尻餅を着いた自分を見下ろす
山城が敵艦へ向ける目付きは、このようなものなのだろうか
そんな目を向けられたくはなかった
山城「……姉さまに言いつけます」
山城は執務室を出て行き……
不幸にも見放されたend
1.長門リベンジ(途中から)
2.日向リベンジ(途中から)
3.赤城
安価↓
>>6から
長門「……以上だ。……提督、大丈夫か?」
はっ!? 少しうとうとしていたようだ
危ない危ない
長門が怪訝な顔をしている
提督「ん、あ、ああ……。聞いていたさ。しばらく待機でいろ」
長門「了解した」
さて、これから長門に執務を手伝わせるが
どうする? 何か話でも振るか?
安価↓
好きな駆逐艦?
そういえば、この鎮守府の風の噂か、長門は駆逐艦が好き、と聞いたことがあるな
真偽が少し気になるな……
提督「長門」カリカリ
長門「なんだ? 作戦か?」サラサラ
提督「いや、長門は駆逐艦が好きだと聞いたことがあるんだが、好きな駆逐艦はあるのか」
長門「駆逐艦……?」
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 ある
偶数 デマ
安価↓
長門「そんな噂が出回っていたのか」サラサラ
提督「噂?」
長門「好きか嫌いかと聞かれれば好きだが、それだけだぞ」カキカキ
なんだ デマだったらしい
いったい何故そんな噂が流れたんだろうな
まあ、駆逐艦を嬉々として愛でる長門というのも想像してみれば悪くはなさそうなものだが……
…………。
長門「……提督。手が止まっているぞ」
提督「うわっ」
妄想に捉われていたあまり、不審げに思われたか長門が、ソファから立ち上がり私へ接近していた
顔の距離がざっと30cmほどまで近づいたところでやっと自分の意識が戻ったので、その近さに少しうろたえる
1.なら、他に好きなものは何かあるのか
2.すまん。駆逐艦を愛でる長門を想像していたら……
安価↓
提督「な、なら、他に好きなものは何かあるのか」
長門「ん? ううむ……」
軌道修正成功
長門の顔が離れ、こんなちんけな質問にも真摯に考え込んでくれる
長門「……甘いもの、だろうか」
提督「なんと。長門は甘党だったのか」
長門「ああ、実はな。間宮券をもらうのは滅多にないが、もらえたときの喜びと言ったら、その場で飛び上がりたい衝動を抑えるのも一苦労なんだ」
な、なんだそれは……
長門の本心ではそんなことになっていたとは、カルチャーショックだ
だが、かわいらしいじゃないか
それならばこいつがどんな顔で甘味を食すのかとても気になるぞ……
間宮券をあげるか? あげないか?
どうするの? 安価↓
1.あげる
2.あげない
あげるべきではないな
あげたいのは山々だが、職権乱用になってしまう
深海棲艦なんぞが海を徘徊する今の時代、そう気軽にほいとあげることはできない
もっと大事なときに……
長門「提督。どうした?」
提督「え、ああ、なんでもない」
だから顔を覗き込むのはやめろ
距離を零にしたく……いやいや
……待てよ
間宮に甘味を出させるには対価を出さねばならんが、別に甘味は間宮しか作れないわけではない
幸い、立場上金はある
1.腹が減った。今日は外へ行くぞ
2.自分で作れば間宮券を出さずに済むじゃないか
安価↓
席を立つ
提督「……少し、開発任務を済ませてくるよ」
長門「む、そうか。なら私も」
提督「ああ、長門はついてこなくていいからな」
長門「そ、そうか……」
……あれ?
ソファに座る、長門の凛々しい顔が消えた
眉と顎が垂れ下がってしまった
何故だ?
ひとまず、任務を済ませてこよう
間宮にわけを話すと、自分の目論見どおり、自分で作るならば券はいらないらしい
断りを入れて厨房に潜り込む
提督「こんなところに立つのは久しぶりだな」
自分は早速厨房の戸棚や冷蔵庫を漁り、
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-24 提督は調理スキル駄目
25-49 提督は調理スキル普通
50-74 提督は調理スキル改
75-99 提督は調理スキル改二
安価↓
砂糖、小麦粉、バター、牛乳、卵などを取り出した
……まあ、こんなものではないかね?
特に自信があるわけではないがこれくらいならば自分でも作れる
ジュー
あっ、少し焦げたか
まあいい、食べられなくはなかろう……
提督「長門」ガチャリ
長門「……なんだ? その皿は」
コトリ
提督「パンケーキだ。食べてみろ」
長門「わ、私がか……?」
提督「そうだ。いつも頑張っている長門が、甘味が好きだというので作ってきた」
長門「……ありがたい。頂こう」
取り立てて自信満々というわけでもないが、どうだろうな
自分の作ったものを人に食べてもらうというのは、緊張するものなんだな
長門「……普通だな」
提督「ふ、普通……」
長門「ああ、でも、おいしいぞ」
長門「提督が、私のために作ってくれたんだからな。おいしくないはずがない」
それは特に気を遣っているようには見えず、長門はフォークを動かす手を止めなかった
よかった 一安心だ
長門「んん……、甘い……」
……こいつ、本当にうまそうに食べるな
眉を垂らして、目を瞑って、頬に手なんか当てて
まるで
提督「乙女みたいだな」
長門「はっ……?」
あっいけない……
どう誤魔化したらいいんだ? 安価↓ あまりにも誤魔化しになっていないものは無効
とっさに逃げる選択を取る
ガチャ!
長門「あ、おい!」
部屋の扉に背を預ける
こうして、少し時間を落ち着かせることで、長門はなかったことにしてはくれないだろうか
ともかく、好きな艦の胃袋を掴むことには成功したと言えよう
大成功ではないが失敗ではない 成功だ
ガチャ
長門「……どこに行っていたんだ? 突然」
提督「いや、急に催してな……」
長門「全く……」
供出したホットケーキは皿だけになっていて、長門は口を動かしている最中だった
かちゃりと皿にフォークを置いた
提督「全部食べたのか」
4枚も作ったのに
長門「え、ああ。食べてしまったが、提督の分も残しておくべきだったか。すまない……」
こいつ、甘味のこととなると感情が表に出やすいのかね
笑いを堪えろ 堪えるんだ
きゅーけー 寝落ちしたらごめん
提督「いや、構わんよ。長門にやるつもりで作ったんだから」
長門「そ、そうか? なら、よかった……」
ほっと一息ついている
長門は本当に甘味が好物のようだ
くふふ、装甲が服を着て――我ながら意味が分からん表現だな――歩いているような長門の弱点をひとつ掴んだぞ
長門「ところで、開発任務に行っていたんじゃないのか?」
提督「ああ、それは失敗した」
嘘だがな
長門「む、そうか。それは残念だったな……」
どうする? 安価↓
長門を蹴り飛ばす ときたか そんなことをやって何の意味が
グググ
自分は片足を持ち上げる
ブンッ
パシッ!
提督「なっ!?」
受け止められ……!?
長門「んー? どうした? 提督よ。この私と遊びたいのか?」パッ
こんな無礼を働いたにも関わらず、長門は私の足から手を離してくれた
長門の気に障っていないのか……?
提督「さ、最近体が訛っていてな」
長門「そうか。なら、少し相手をしよう。屋上にでも行こうじゃないか」
シュッシュ
ヒュンッ
パシッ
提督「っ、……っ! ……」
何故、長門とボクシングもどきのことをやっているんだろうな
遊びと言った長門は恐らくこちらに合わせて手加減をしてくれているのだろうが、はっきり言おう
面白くない
自分は長門とイチャつきたいんだ!
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 疲れた……
偶数 長門は体が柔軟だな
↓
まだ体力が少し残っている
きっとこの時間の無駄遣いに終止符を打つのは、自分の体力が尽きたときだろう
惰性に時間を見送っていると
ブォッ!
提督「……!」
長門は自分の顎を狙うかのように足を蹴り上げた
そのとき! 自分はまるで世界のときの流れを操る神が、どんな因果か、スロー再生ボタンを押したように思えた
長門の利き足が風を切る音
長門の短いスカートが、蹴り上げた足で捲られ……
黒、か……
ドゴッ!
提督「ぶっ!」
長門「て、提督!」
自分は意識を失った……
背中に硬い感触がある
そして、後頭部はといえば、硬いようで柔らかい、不思議な感触だ
目を開ける
……眩し、くない?
長門「……やっと起きたか」
提督「……?」
90度回転された長門の心配している顔が、真上から見下ろしていた
自分も左右90度ずつに顔を回転させてみると、察した
提督「膝っ!?」
長門「あっ、まだ寝ていろ!」
静止された
長門を見上げる
長門は何も言わず見下ろすだけ
どうするの? 安価↓
頭突き? 頭突きは数秒前に不本意に食らわせようとして長門に容易く止められたぞ
二度やったところで同じだろう
提督「長門は私の太陽だよ、頭のそのトンガリとか」
長門「……すまない。言っている意味が分からない」
提督「分からなくていい。今はな」
また風の噂によると、そのトンガリは上下に揺れることがあるらしい
いや、今はどうでもいいな
長門「太陽、ねえ」
どうすんの 安価↓
エルボー? 肘?
肘がなんだ……?
安価↓
長門「……どうした?」
そもそもよく考えてほしい
今自分は仰向けだ
肘は床に付いている
その肘を長門の顔に強打するとなると、自分の腕を180度回転させねばならん
そしてそんなことは不可能だ
長門はまだ横になっていろと言うから起き上がることもできないぞ
どうするの 安価↓
じっとしているに限る
下手なことはよそう というか、できない
じっとしよう、じっ、と……
ジットリ
提督「……ぁ、暑い……」
夏だからな
長門「む、そうか。ならば戻るか」
長門は何故そんなにも平気な顔をしていられるんだ
ともかく戻るらしいので、自分は起き上がろうと床に付いている腕に力を……
ヒョイッ
提督「お、おい!? 下ろせっ」
なんで自分は長門に抱き上げられているんだ!?
自分で動ける!
長門「私のせいだとはいえ、まだ安静は必要だからな。大丈夫だ。人ひとり運ぶくらい難しくない」
提督「そういう問題ではなく……!」
恥ずかしいだけだ!
しかし長門は聞き入れず、私を抱き上げたままで屋上を後にした
今日はこれで失礼
提督「…………」
執務室まで連れ戻されたわけだが、どうするんだ
長門とイチャつきたいんだ
長門に世話されたいんじゃない 長門とボクシングをやったところで道は遠ざかるようにしか思えないぞ
お願いします
どうするの 何か言うの? 安価下
提督「…………」
執務室に連れ戻された
いい加減長門とイチャつきたいんだ
長門に迷惑はかけたくない 長門とボクシングじみたことをやっても道は遠ざかるようにしか思えない
わがままですまないが 頼みますよ
どうするの? 何か言うの? 安価下
すまん反映が遅いので連投した
そうきたか
さっき試しに自分で作ってはみたが、レパートリーは多くない
甘味で釣る戦法を続けるならばそれがいいだろう
提督「今度は、外へ甘いものを食べに行こうか」
長門「いいのか? 確かに好きとは言ったが……」
提督「遠慮する必要はない。いつも頑張ってくれているからな」
長門「……なら、そのときはお願いしよう」
よしよし、釣れたぞ
いい調子だ
夜に差し掛かろうとしている
今日の哨戒やら執務が終わった
提督「ご苦労だった」
長門「苦労など微々たるものだが、貰っておこう」
……さて、呼び止めるか?
何かする? 言う? 安価↓
イベントまだE-1突破しただけだからよう分からんけどがんばる
ジリリリリ!
……なんだ、いったい
今日は終わりのつもりだったのに
けたたましくなる電話を取る
提督「はい、こちら**鎮守府。……えっ?」
提督「は、はあ、しかし……」
相手はお偉いさんだった
要約すると、哨戒で済ませてばかりいないで出撃しろ、とのこと
ただ不可解なのは、司令官も艦娘に乗艦しろ、とのことらしいが、……
提督「その、危険ではないですか?」
大本営は提督の身の安全に考慮している?
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-19 している 艦の不思議パワーにより提督が被弾しても死なない 振り落とされることもない
20-39 していない 男なら四の五の言わず体を張れ
40-99 提督の曲解
安価↓
提督「え、そういう意味ではない……」
提督「し、失礼しました!」
長門「…………」
提督「それで、今すぐにでも艦を出撃させろ、ということですか?」
どうなの?
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 今すぐにだ
偶数 明日でいい 明日はちゃんとやれ
安価↓
提督「……はい。分かりました。では、失礼します」
チン……
長門「……提督」
提督「ああ。今日は終わりと言った後で悪いが、攻めが足りないらしい」
この鎮守府の作戦の進歩は現時点どうなっているの? 安価↓
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-39 まだ参加していない
40-59 E-1は終わった
60-79 E-2は終わった
80-86 E-3は終わった
87-92 E-4は終わった
93-96 E-5は終わった
97-99 E-6は終わった
このスレは戦闘が趣旨ではないので細かく描写しないよ 許してね
そうだ
ソロモン海域の偵察と哨戒は万全だ
いよいよ連合艦隊を編成し、ソロモン海の敵を本格的に叩かなければいけない
提督「旗艦長門に命ずる。出撃せよ」
長門「いいだろう。……第一戦隊、出撃するぞ!」
それから、世間の夕食時を過ぎるまで出撃を繰り返した
どうなった? 安価↓
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-09 味方に沈没艦が出る(※旗艦であれど撃沈の可能性は有設定)
10-49 敵主力艦隊に一定のダメージを与えることができた 大本営ご満悦
50-99 敵主力艦隊の元へたどり着くことができなかった 大本営おこ
通信機に、長門から連絡が入る
ザーッザッザザッ……
長門『こちら長門。敵主力艦隊に一定のダメージを与えることができたぞ』
提督「よくやってくれた。帰還しろ。今日はもういい。被害はどうなっている?」
長門『今一度確認する。ああ、まず、沈没艦は零だ』
被害はどう? 安価↓
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
00-32 中破艦なし やるじゃん
33-66 中破艦多数
67-99 大破艦多数
旗艦長門の被害は? 安価↓2 (上記のコンマ判定が00-32だった場合、この判定は行わない)
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 中破
偶数 大破
長門『いくつか小破した艦はいるが、中破艦はなしだ』
提督「了解した。気をつけて帰ってこい」
……海域序盤とはいえ、素晴らしい戦果であったようだ
新たに引っ張り出した紙面にペンを走らせ、報告書へと変えてゆく
長門「作戦終了だ、艦隊が帰投したぞ」
提督「うむ……」
労わりの言葉でもかけてやるか。いや、それとも何かしてやるべきか?
どうすればいい? 助けてくれ
安価↓
そうだな
次もあるし、ここがひとつの使いどころだろう
提督「これをやる」
長門「……こ、これは!」
一枚、間宮券を差し出してやると、長門はまるで輝いていると錯覚するほどに姿を変貌させた
目をどんぐりまなこに見開き、ずいと私に急速に接近した
長門「……いいんだな?」
提督「もらっておけ」
長門「……連合艦隊旗艦を務めた栄光に比べれば微々たるものだが、貰っておこう……か」
まだ甘味が目の前にあるわけでもないのに、少しではあるがもう笑顔を浮かべてしまっている
長門は戦いが服を着て歩いているような印象だったが、今や過去のものだな
長門は受け取った間宮券を……
1 :以下、指定安価の時間コンマで展開が決定します [sage]:19**/01/01(仮) 00:11:22.【33】(←ここ)
奇数 懐にしまった
偶数 今すぐ使う気のようだった
安価↓
長門「まだ間宮は起きているはずだ。行ってくる」
提督「あ、おい! それなら私も付いていく」
長門「何故だ? 提督は疲れているだろう。寝てしまってもいいんだぞ」
……長門の些細な疑問に、どう答えようか
安価↓
……付いていかないほうがいいのか?
とてもついていきたい 甘味を食す長門の顔を観察したい
……寝ないと駄目か?
長門「提督?」
寝ちゃうの? 寝ずに付いていくなら長門を納得させる一言を何か 安価↓
……寝るか
そこまで言うのであれば仕方がない
きっと何か訳があるんだろう
zzz……
----
翌朝だ
長門「今日もよろしく頼む」キラキラ
間宮の甘味がよく効いているようで戦意が高揚しているらしい
よく見ると口角が若干上がっている が、それだけだ
……この秘書の顔は、夕べは私のいない食堂でひとりどんな顔をしていたのだろうなあ……
何からするの? それとも科白? 安価↓
何を言う? 安価↓(今回に限り連取可)
提督「満足できたか」
長門「……夕べのことか?」
提督「そうだ」
長門「ああ、間宮の甘味は素晴らしかった。入渠するよりも疲れが取れたのではないかと勘違いするくらいだった」
……以前に自分で作ってやったときは、ここまでの言葉はもらわなかったな
やはり間宮には敵わんな
いや、仮に敵ってしまっていたら、間宮の存在意義がなくなってしまうのだが
長門「その、今日も頑張ったら、間宮券をお願いしてもいいか?」キラキラ
なんと答えようか
はい でも いいえ でも それ以外の科白でも 安価↓ (突然の理不尽な暴力は勘弁)
ちょっと科白考える系の安価はやり方変えようかなと思った 手探り感あってすまん
うっ 苦しい 心苦しい
控えめながらも期待を込めた眼差しを、自分は……
提督「……それは、その、できかねる……」
勝った!
のはずが、押し寄せる敗北感、罪悪感……
しかし、私情でそうほいほいと渡せるほど軍は甘くはないのだ 甘味だけにな
長門「そうか、すまない……」シュン
くっ 目に見えて意気消沈 いや、意気轟沈してくれるな
こいつは案外子供っぽいかもしれん
提督「まっ、まあ、間宮券は頻繁には出せないが、それ以外の褒美を何か考えておく。だから、今日も頑張ってほしい」
長門「……提督にそこまで言われては、頑張らないとな……!」キラァァァァ
やはりこいつは子供っぽいな
腰に手まで当ててふんぞり返っているような格好だ
カリカリ サラサラ
ひとまず執務を行う
提督「…………」チラ
長門に何か言うか? 何かするか? それとも何かしにどこかへ行くか?
安価は 19:09:00.00 に一番近かったレスを採用
ご飯食べる
もう少しだけやる
昨日のことをさりげなく?
具体的にはどういったことだ?
甘味についてなら今聞いて、頂いてきたようだし、それ以上のことか?
何をさりげなく聞くのか具体的に頼む
安価は 19:52:00.00 に一番近かったレスを採用
E-2進めながらやるからちょっと遅いよ ごめんね
なるほど、要するに長門の好物を不自然なく聞き出す作戦か
さりげなく、さりげなく、ね……
ペンを動かす手を止めず、顔を上げず……
提督「昨日、間宮へは何を頼んでいたんだ? 間宮はなんでも作れるだろう?」カリ、カリ
長門「そうだな。でも券一枚で一品だからな、とりあえずバケツプリンを」
バケツプリンだって? そんなものまで作れるのか
というか、若干卑怯ではないか? 間宮はそれを受諾して提供したんだろうが……
科白あるいは行動安価 20:04:00.00 に一番近かったレスを採用
またそれか……
>>1にこそ書いていないが鬼畜グロは勘弁してくれ、何度か言ったはずだ
それに、あまりにも脈絡を無視した行動を取って不審に思われたくはない
もう前科はほしくは、……なぜ『もう』と言……? うっ頭が
再安価 19:08:00.00 に一番近かったレスを採用
提督「バケツ
ミス操作
提督「バケツ……? そんなに食えるのか」
長門「もちろん完食したさ」サラサラ
提督「夕食も食べて、バケツプリンもか。思った以上に食べるんだな」カリカリ
長門「まあな。それだけでなく、甘いものは別腹だからだ」
甘いものは別腹
長門の口から、そんな乙女しか使いそうにない科白が飛び出るとはな
ともかくもう少し攻めてみるか
提督「甘いものをたくさん食べたいのか」カリカリ
長門「……好きなものは、食べられるだけ食べたいだろう? 提督は違うか?」サラサラ
提督「む、そう言われればそうだな」カリカリ
割と単純なやつだ 人のことを言えた義理じゃあないがな
バケツはともかく、プリンか 覚えておこう そのうちプリンの作り方でも調べておくか
次はどう攻めてみるか?
安価 20:20:00.00 に一番近かったレスを採用
鬼畜グロは安価下で
その話に突っ込むか
だが、相手が長門なら、この手の話が気に障ることはないはずだ 多分
提督「食べた分だけ動くからスタイルは維持できてるんだな」カリカリ
長門「ん? スタイルか……。気にしたことはなかったが、そういえば特に変化は感じていないな」
そもそもスタイルには無頓着のようだ
長門は出撃頻度こそ多くないが、体は訛らせないよう日頃から動かしているからな
長門「提督は、私を褒めているのか?」
褒めているといえばもちろんだが、語彙が少ない
もっと具体的に賞賛てやりたいが、なんと言ってやればいいんだ? 情けない話だが教えてくれ
安価 20:40:00.00 に一番近かったレスを採用
今日のところはこれで失礼
このSSまとめへのコメント
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