魔王「へぷしっ」 側近「魔王様、かわいい!(大丈夫ですか!?)」 (24)

魔王「オイコラ」

側近「はい、なんでしょうか」 ティッシュ

魔王「本音出てる」 ズビー

側近「正直者ですから」 ゴミ箱

魔王「ありがと、でもお前は絶対腹黒いな」

側近「そうでもないですよ?」 裾をめくる

魔王「へそを出すな」



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扉『バーーーーンッ!!』

勇者54「魔王、覚悟ーーーーっ!」

側近「不法侵入」 ゲシッ

勇者54「すみませんっ」

側近「ノックからやり直しなさい」

魔王「四天王より側近のほうが強いのはどうかと思う」

 コンコン

勇者「失礼します、魔王を倒しに来ました!」

魔王「そして律儀にやり直す勇者は初めてだ」


勇者54「魔王を倒せと命令されたのですが、部下の皆さんや四天王さんより側近さんが強いんですけど」

勇者54「というよりまともに戦うことなく顔面蹴られて終わるんですけど」

魔王「そうだね、側近の場合強いっていうか別次元?」

勇者54「準備してくるから二人でお茶のんで待ってなさいっていうのもどうかと思いますが」

魔王「ちなみに茶菓子の饅頭も側近が作ったぞ」

勇者54「なお、お茶は緑茶です」

魔王「ヨウカン食うか?側近お手製」

勇者54「いただきます、そして側近さんが戻ってきません」

側近「ただいま戻りました」

魔王「おかえりー」

勇者54「準備っていってたけど何も変わっていないのですが」

側近「ああ、人間界にいってきました、勇者の印を作りまくる装置をぶち壊して参りまして」

勇者54「それって、この腕の模様?」

『ゆ』

魔王「だせえな、おい」

側近「平仮名ですか」

勇者54「なんか、ある日突然浮かび上がって、城の人間っぽい人が迎えに来て」

勇者54「王様?らしき人間に命令されて、さからえなくてここに来ちゃって…」

側近「それ全部偽物ですよ、ホログラムの装置がたくさん見つかりました」

側近「試しに勇者の印を装着してホログラム装置の中央に立つと、映像が流れ出しました」

勇者54「ホログラム…」

側近「迎えに来たその人間も、小さなタイヤで動くロボットですよ」

側近「ロングスカートの女性でしたでしょう?」

勇者54「あ、そうです!」

側近「これもホログラムをロボットに投影して見せていたんです」

魔王「ちょっと待って」

勇者5#「つまり、どういうこと?

側近「つまり、あなた方は、登録されたプログラムで動くロボットです」

魔王「待って、ちょっと待って!」

勇者ー*プログラム…

側近「人間が人間であり続けようとした結果です」

側近「数を減らしていく人間が、寂しさをまぎらわせるため、造り出した1つの都市」

側近「その中にあった、遊園地というアトラクションの登場人物ですよ」

側近「アトラクションに参加する人間たちは、勇者とともに旅立つ仲間になる、という設定のようですね」

側近「人間を模したロボットたちも、そのアトラクションなどに乗り込みます」

側近「そういう風にして、だんだん人間役のロボットとアトラクション内部のロボットと一般の人間がごちゃごちゃになっていったのでしょう」

側近「数を減らしていく人間を補うためにロボットを増やして、目を背けて…」

側近「人間は今、どのくらいいるんでしょうか?」

側近「この城へやって来た勇者は、皆、ホログラム投影された、ロボットでしたよ」

  ぐいっ

側近「調べてきましたが…食べたように見えたものは、多分ボディーパーツのどこかに格納されて、一定時間で放棄されるはずです」

 ガチャガチャ…

側近「トイレにいく行為が、それになっているはず」

魔王「側近、もうよせ…やめてやってくれ!」

勇¿?4_*「ホログラム…

側近「ありました、私の作ったお饅頭とヨウカンですね、あと液体は緑茶でしょう」

魔王「……っ」

側近「どういう経緯があって、本当に魔界へやってこれるようになったのかわかりませんが」

側近「まあ、プログラムの間違いでしょう、もう装置は破壊してきましたのでこれ以上勇者は来ませんよ」

魔王「…もしかして、皆知ってたの…か…?」

側近「………はい」

魔王「そうか、だから側近が蹴り飛ばして追い返しただけで、もう来なくなってたんだな」

側近「はい、なぜ今回はちゃんとやり直しをして、魔王様を攻撃するでもなくお茶をしていったのか分かりませんが…」

魔王「そっか…」

勇者54「」

魔王「そう、か…」



魔王「人間じゃなかったんだ…」

側近「…片付けて参ります」 ガチャガチャ

魔王「うん」







扉『ギィィィ…』

勇者?「お、おもい…んぎ…」

側近「は?」

魔王「えっ」

勇者?「なんだよもう、ドア歪んでるじゃんか」

側近「そ、そんな…」

魔王「…また偽物…?」

勇者?「あ、すいません、魔王さんってお兄さん?それかお姉さんのほう?」

魔王「…魔王は俺だ」

勇者?「そっかー、よかった、四天王とか名乗ってた変な四人組にここにいけって言われてさー」

勇者?「なんか格好悪いんだけどさ、オレ迷子なんすわ、日本って分かります?そこからきました」

魔王「い、いや…わからん…」

勇者?「そっかー、じゃあやっぱりここ、異世界なんだろうなー…うーん、困ったな」

側近「まさか、まさか本当に人間…!?」

魔王「 」 ポカーン

勇者?「なんでお姉さん涙ぐんじゃってるの?あ、そういや虎の着ぐるみの人も泣いてたな」

側近「いえ、トランジバルは虎じゃなくて猫族なのですが…というか着ぐるみじゃありませんけど」

勇者?「え、もしかして獣人ってやつ?うわー、ますます異世界」

魔王「お、おい貴様、人間」

勇者?「はい?」

魔王「俺は魔王だ、貴様が一般人ならなぜ怯えない?」

勇者?「悪いけど今更だって」

勇者?「いきなり剣突きつけてくる首なしの鎧とか、虎じゃなくて猫?のおっさんとか、蛇のお姉さんとか」

勇者?「それに比べたら魔王さんってば角はえてるだけで普通のお兄さんじゃん」

魔王「…側近、これは本当に人間か?」

側近「申し訳ありません、只今お調べいたします」 ムンズ

勇者?「え、ちょっとなんで肩つかんで、なにし… あひゃひゃひゃひゃく、くすぐった、うひゃひゃひゃ」 ジタバタ

側近「…継ぎ目がない…服をめくってるのに、ホログラムがぶれない…」

側近「どうやら、本当に人間のようです」

勇者?「のひぃぃぃ… やばい、綺麗なお姉さんに服剥かれるとか、ちょっと興奮」 グッタリ

側近「確認作業です、やましい思いはありません」

勇者?「ふう、あ、ちなみにクラス全員…一緒に勉強している仲間?っていえばいいのかな…皆が下の階で待ってるんすわ」

勇者?「なんだかよくわかんないけど、人間に会いたいんなら、降りてみたら?20人いるよ」

側近「そんなに!?」

魔王「……っ!」

側近「あ、ああ……人間が、目の前にいる…!」

勇者?「うーん、もしかして、ここって人間がいなくなっちゃった世界とか?」

勇者?「よくわかんないけど…どーせ帰れそうにないし、皆に聞いてからだけど、オレらでよかったら住むよ?」

魔王「ほ、本当か?」

勇者?「聞いてからじゃないと分かんないってば」

勇者?「でもまあ、人間いなんじゃ侵略とかも出来ないじゃん?よくある魔王らしいことしてなさそうだし」

側近「当然でございます」

勇者?「なら大丈夫かな…とにかく会ってみなよ、オレらのクラスって皆変わりもんだけど、いいやつらだよ」







そんなわけで、クラス全員、魔界に住むことになった

クラス委員長のオレが代表で魔王に会いに行っただけなんだけど

なぜか勇者って呼ばれてる

魔王とは茶飲み友達だ

今現在そんな感じ





以上でどこに出すんだか分からないけど報告書を終わります
適当に埋めとくので、誰か見つけたら活用してください





勇者「これでよし、と」

男子生徒「委員長ーそろそろピザ焼けるよ、早くこいよー」

勇者「ああ、すぐいくー」



魔王「人間って、攻め混んでくる偽物勇者しか見たことないのに」

魔王「どうしてか普通の人間は、こんなに簡単には異世界を受け入れられると思えないんだが、俺がおかしいのか?」

側近「私もそう思うので、彼らが特殊なんだと思います」


女子生徒「側近さん、そっちがわの卵、焦げちゃいますよ、ボンヤリしないで!」

側近「あ、はいはい」

男子生徒「魔王ー、ゼリー冷やしたいから魔法使ってくんねーかな」

魔王「うむ、まかせろ」


勇者「ふふ、楽しいからまあいっか」





おわり

なんとなくで書き綴ってしまいましたが
読んでいただけてうれしいです
ありがとうございました

続きませんので、これで終わりです

異世界飛ばされ系ははじめて書きましたが?

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