南条光「アタシがアイアンマンだ」 (53)
映画「アイアンマン」とモバマスのクロスです。
かなり無理やりな設定になっているので、それでも良ければお読みください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439229269
事務所 昼下がり
モバP(以下P)「私がアイアンマンだ」キリッ
光「なんだそれかっこいいな!」
P「おお、光か」
P「何、昨日の夜寝付けなかったからカップ麺食いながら映画を見ててな」
P「俺の好きな映画に『アイアンマン』ってのがあるんだが、その映画の最後の台詞でな」
P「これがもう滅茶苦茶かっこいいんだよ」
光「へー。アイアンマンかぁ。どんな映画なんだ?」
P「なんだ光、アイアンマン知らんのか」
P「まぁ、まずは俺の携帯の待ち受けを見てくれ。こいつがアイアンマンだ」
光「んーなんだかギャバンみたいだな!」
P「ギャバンか……。まぁ、スーツって点はあってるのかな?」
P「まぁいい。で、アイアンマンはトニー・スタークって言う、天才科学者であり武器製造業の社長が主人公なんだ」
P「ある日、新型兵器のお披露目でアフガニスタンに行ってるところをテロリストに拉致され、危うく死にかけるんだ」
P「そこでトニーの命を救ってくれるインセンって科学者に出会う。二人は協力して脱出を試みるんだが、その時に使われたのが、このアイアンマンのプロトタイプなんだ」
P「これがアイアンマンスーツが生まれた理由だな」
P「その後、トニーは自分の会社が作った武器で多くの人が死んでいるって現実を目の当たりにしたことで、世界を平和に導くために本格的にアイアンマンを作って悪と戦っていくってストーリーだな」
光「なるほど! 正義の心に目覚めた天才科学者の話なのか!」
P「まぁ、おおむねそんなところだ」
光「ヒーロー物ではよくあるストーリー展開だなっ。まさに王道っ! 燃える展開!」
P「元はアメコミのスーパーヒーローだからな!」
光「じゃあPさんはどうしてそんなにアイアンマンが好きなんだ? ほかにも同じような話はいっぱいあるだろ?」
P「何故ってかっこいいからだよ」
P「もう理由なしにアイアンマンスーツがかっこいい。これは見れば分かるがまじでやばい」
P「さらにトニー・スタークがいかした主人公なんだよ。自分は超セレブで超天才で超プレーボーイ」
P「ここだけ聞くと完璧超人なんだが、実際のトニーは豆腐メンタルもいいとこだ。基本的にはいい歳なのに近所のガキと思考回路事態はあまり変わらん。目立ちたがりのわがままなおっさん」
光「それは……いわゆる駄目な大人って奴じゃないのか?」
P「ああ、駄目な大人だと思う」
P「だが! それがトニーの魅力でもある。完璧超人だけど、人間として弱い部分も持ち合わせている。そんなトニーだからこそどこか親近感を持ってしまうんだよ」
P「やっぱ人間はどっか自分に共通点を見つけたいんだと思うんだ。ああ、ここが俺に似てるってなると途端に親近感が沸くし」
P「特撮のヒーローだって常に最強ではないだろ? どっか弱点があったり、負けたりしてもそれを補って、より強くなる。やっぱこれがヒーローの魅力の一つだと思うんだ」
光「なるほどなぁ……。確かにライダーも光の巨人もスーパー戦隊も絶対に負けたり窮地に追い込まるもんなっ!」
P「だろ? 最後には勝つって分かっててもハラハラするし、弱点を克服して敵を倒すとこなんてやっぱ熱いからな!」
光「やっぱ王道って良いんだなっ! うおぉぉ! アタシもアインアンマン見たいぞっ!」
P「ふっふっふ……。光ならそう言うと思ったさ……」
光「なっ……Pさん! その手にあるものはっ……!」
P「ああ……」
P「『アイアンマン』だあああぁぁぁ!!!!」
光「な、なんだってー!!」
P「まぁ、茶番は置いておくとして、休憩室の大画面で見ようぜ! アイアンマンは何度見ても面白いんだ!」
光「やった! さすがPさん!」
ちひろ「……どこに行かれるおつもりですか?」
P「……え? いやちょっと、アイドルとコミュニケーションに?」
ちひろ「今のお仕事の状況は?」
P「えーと……」
ちひろ「朝からやけにテンション高く出社したかと思えば、仕事もせずに『ぼくのかんがえたさいきょうのあいあんまん』なんてくだらない落書きを始め、一切仕事をしないどころか、あまつさえ映画を見るですって……?」
P「……」ヒヤアセダラダラ
光「Pさん……、ちひろさんめちゃめちゃ怒ってるよ」ヒソヒソ
P「ああ、わかっている……。すまない、光。俺はどうもこの戦いから帰れそうにはない……。だから、『アイアンマン』は一人で見てくれ……。なに、生きて帰れたらまた、楽しく話そうぜ……」ヒソヒソ
光「Pさん……、わかったっ! アタシはPさんの犠牲、無駄にはしないっ!」
ちひろ「何くだらない事言ってるんですか! さっさと仕事しろ!」
P「イエス、マム!」
事務所 休憩室
光「Pさんから『アイアンマン』を託されたは良いが、やっぱ一人で見てもなぁ……」
光「都合よく誰か居ないかな」
光「ん? あれは……」
晶葉「ふむ、ウサちゃんロボもまだまだ改良の余地があるな」
光「おーい、池袋博士!」
晶葉「おお。光じゃないか。私に何か用か?」
光「映画! 一緒に見よう!」
晶葉「映画か……。良いだろう。何を見るんだ?」
光「Pさんおススメの『アイアンマン』って奴だ!」
晶葉「ほう……助手おススメか。それは興味あるな」
光「なんかこの主人公も池袋博士と同じで天才科学者らしいぞ!」
晶葉「ほう、それはますます興味が沸いたな」
光「よし! じゃあ早く見よう!」
アイアンマン視聴後
光「かっっっっこいいな! アイアンマン!」
晶葉「ほほぅ。このアイアンマンスーツとやらは実に興味深いな」
光「戦ったことのなかった社長を、テロリストと戦えるようにするほどの戦闘能力! しかもそれを自分で作っちゃうなんて!」
晶葉「いや、理屈で言えば実際に作ることは可能だろう。確かにアークリアクターのような大規模エネルギー装置がなければ運用が難しいのはわかるが、パワードスーツ自体なら既に存在しているしな」
光「じゃあ! 池袋博士ならアイアンマン作れるんじゃないか!?」
晶葉「なるほど……。ふっふっふ、この天才に任せろ!」
光「おお……流石は池袋博士! 頼もしいなっ!」
晶葉「そうと決まればラボに籠らねば。助手! 助手はどこだ!」
光「Pさんはならちひろさんと一緒に仕事中のはずだ!」
晶葉「む? そうか、仕事中なのか……。仕方ない。私一人で作るとしよう」
晶葉「すまないが、光。助手に手が空いたら私のラボに来るように伝えてくれ」
光「ああ、わかった! Pさんへの伝言、承った!」
晶葉「じゃあ私は早速ラボに籠る。では完成を楽しみにしていてくれ!」
光「ああ! Pさんと二人、楽しみにしてるさ!」
数日後 ラボにて
晶葉「さぁ、見てくれ、助手、光。これが『アイアンマン』だ」
P、光「「うおおおぉぉぉ! アイアンマンだああぁぁぁぁ!!!」」
P「うぉ、まじですげぇ。本当にアイアンマンじゃねーか!」
光「さすがは池袋博士……! やはり天才科学者は伊達じゃない!」
晶葉「ふっふっふ。私の才能が怖いな……と言いたいところだが」
P、光「「?」」
晶葉「実際は見かけだけのハリボテだ」
P「そうなのか? でもこれ、動くんだろ?」
晶葉「ああ、動かすことはできる。無論着ることもできるぞ」
光「じゃあ一体どこが見かけだけなんだ?」
晶葉「アーク・リアクターの再現が出来なかったんだ。だから飛行能力は有していない」
P「なるほど……。いかに晶葉と言えどもアークリアクターまでは作れなかったか……」
晶葉「ああ……、この天才でもあれの再現は難しすぎた。やはり架空の存在だな」
晶葉「ただ、アーク・リアクター無しでも飛行しようと思えば、それ自体は可能だった」
光「じゃあなんでこいつは飛べないんだ?」
晶葉「大型の動力パック、まぁ、早い話馬鹿でかい電池を積まないといけないんだ」
晶葉「そのせいで、飛ぼうとすると人間サイズに収めておくことが出来なかった」
晶葉「やはり私もまだまだ未熟だよ」
P「なるほどなぁ……。確かにでかくなったそれはアイアンマンとはまた別モノだもんなぁ……」
P「やっぱアイアンマンは人サイズであの能力ってのが魅力のひとつだろうし」
光「でも、こいつ飛べないだけで動かせるんだろ? アタシ、着てみたいっ!」
晶葉「光では難しいだろうな……」
P「ああ……難しいな……」
P、晶葉「「光は小っちゃいからなぁ」」
光「小っちゃくない!! 140㎝はある!」
P「140じゃなぁ……。小さく見積もったって、俺ぐらい身長ないと着れないだろ」←170㎝
晶葉「大体助手のサイズで作ったからな。それでも最低でも165㎝はないと着れん」
光「じゃ、じゃあ! 池袋博士も着れないじゃないか!」
晶葉「む? まぁ、そうなのだが」←148㎝
晶葉「私は作って満足したからな。実際のテストは助手の役目だ」
P「まじかよ、晶葉! これ着て良いの!? ひゃっほーい!」
光「くそっくそっ……アタシにもっと身長があれば……!」←140㎝
P「うわー、まじかーまじでアイアンマンだよ。うはー、うほー」
晶葉「さぁ、助手よ! 私たちの雄姿、皆に疲労しようじゃないか!」
P「おう!」
~~数分後~~
P『私がアイアンマンだ』キリッ
P『やっべ、超テンションあがる』
晶葉「ふむ、どこか問題はあるか? 助手よ」
P『ああ……』
晶葉「なに!? この天才の作品に不備があるのか!?」
P『テンションが上がりすぎてやばい。今ならちっひも倒せる』
光「あぁー! 羨ましいぞーっ!」
晶葉「なんだそういう事か……。まったく脅かすんじゃない」
P『ふっ……すまない』
光「ところでなんでPさんはそんなキャラなんだ?」
P『こうしていないと俺の迸るパトスが抑えられないのさ……』
光「お、おう」
P『さぁ、鬼退治に向かうとするか……。今こそ武器(ガチャ)を無くし平和をこの世界に!』
ウィーンガシャ ウィーンガシャ
光「行ってしまった……。止めなくてよかったのか?」
晶葉「まぁ、ああなった助手は止められないからな。仕方あるまい」
サァ、チッヒヨ、イマコソガチャノカクリツヲ エ、チョ、マ、ナニソレ、キイテナイ アァーゴメンナサイゴメンナサイ
光「やはりちひろさんが最強か……」
後日 事務所 午前10時
光「おはようございますっ!」
ちひろ「あら光ちゃん、おはようございます」
光「あれ? Pさんは? 確か今日打ち合わせのはずだったけど」
ちひろ「それがまだ来てないんですよ。いつもなら8時には事務所に居るんですけど」
光「寝坊かな? 珍しいこともあるもんだな!」
ちひろ「なら良いんですけどね。電話しても出なくて」
ちひろ「もしお昼まで待ってなんの連絡もなければちょっと様子を見に行こうかと」
光「うーん、最近のPさん働き詰めだったし風邪でもひいたのかな。なぁ、ちひろさん、アタシも行っていい?」
ちひろ「構わないですけど、多分お昼には来ると思いますよ」
光「だと良いけど……」
事務所 午後12時30分
光「来ないな……」
ちひろ「来ませんね……」
光「これって本当にPさんに何かあったんじゃ……」
ちひろ「だ、大丈夫ですよ。きっと風邪で寝込んでるだけです。さ、行きましょう」
Pアパート前
光「ここがPさんの……」
ちひろ「私も初めて来ましたけど……」
光、ちひろ「「ボロいな(ですね)……」
光「Pさんって給料少ないのか……?」
ちひろ「いえ、そんなことはないと思いますけど……」
ちひろ「ああ、ここですね。103号室。Pさん? 居ますか?」コンコン
光「インターフォンもついてないなんて……」ガチャ
光「ん? ちひろさん! 開いてるぞ!」
ちひろ「勝手に入るのは気が引けますけど、仕方ないですね。お邪魔しまーす……」
光「お邪魔しまーす」
ちひろ「っ……!」
光「なっ……! これは!」
ちひろ「光ちゃん見ちゃダメです!」
Pさんの部屋に入ってアタシの目の前に広がったのは、誰かと争ったかのように荒らされた部屋と、部屋中に飛び散った赤い液体だった。
ちひろ「部屋の外に出て! 早く!」
ちひろさんの叫び声で我に返ったアタシは慌てて携帯を取り出しながら部屋の外に出る。
光「110番……! 警察を呼ばなきゃ……!」
アタシの通報を受けた警察がやってくるまでアタシは部屋の外でうずくまっているしか出来なかった。これではヒーロー失格だ。
事務所 P行方不明から二日後
ちひろ「はい……はい……。そうです……」
Pさんが行方不明になったという事は瞬く間に事務所内に広まった。
ただの行方不明ならここまで事務所が暗い雰囲気になることはなかっただろう。
しかし、今回は事態が深刻だった。アタシが見たあの赤い液体がもし、血液だったとしたらPさんは相当の深手を負っている事になる。
アタシもちひろさんもあの光景の事は事務所のみんなには黙っていようと決めていたのだが、どこから嗅ぎつけたのかマスコミがすぐに報道してしまい、Pさんの部屋が血染めになっていたことは事務所のみんなが知るところとなった。
光「何か……Pさんにたどり着ける手がかりはないのだろうか……」
麗奈「アンタ、何考えてるか知らないけど、危ない事するんじゃないわよ」
光「レイナ……」
麗奈「今は警察に任せておとなしくしてろって社長も言ってたでしょ。ただのアイドルのアタシ達にできることなんてないわよ……」
口ではこう言っているがレイナも何もできない自分が歯がゆいのだろう。
光「でも、こうしているだけじゃ何も変わらないっ」
光「なら、可能性信じて少しでも動いてみるべきじゃないのか!?」
麗奈「アンタの言いたいことはわかるけど、アタシ達に何ができるってのよ!?」
レイナの言う事は正論だ。でも、何かしていないと頭が変になりそうなのだ。
光「……もう一度、Pさんの部屋に行く」
麗奈「はぁ? 行ってどうするのよ」
光「何か手がかりを探す。警察が見落としてるような手がかりがあるかもしれない」
麗奈「はぁ……。どれだけ言ったって無駄なんでしょ? アタシも行くわよ」
光「ありがとな、レイナ」
Pアパート前
麗奈「やっぱり入れてもらえないわね」
光「ああ、だろうとは思ったけど」
レイナと二人でPさんの部屋まで来たのだが、Pさんの部屋には入れてもらえなかった。
麗奈「これからどうするつもりなのよ」
光「池袋博士からこれを借りてきた」
麗奈「何よそれ」
光「ステ○ス迷彩だ」
麗奈「ちょ、ス○ルス迷彩って、そんなそこかしこからネタ引っ張ってきて良いと思ってんんの!?」
光「話の展開上仕方ないんだ!」
光「良いからレイナも装備して! 潜入するぞ!」
麗奈「あー、もう! どうなっても知らないわよ!」
ステル○迷彩を装備したアタシ達は無事Pさんの部屋に侵入した。
麗奈「これは……、思ってた以上に酷いわね……」
どこに居るかはわからないが、レイナの声から察するに居るであろう方向に語り掛ける。
光「見てて気分の良いものじゃないが、今はここにしか手がかりがない。レイナはそっちを探してくれ」
麗奈「わかってるわよ。レイナサマに指図しないで!」
レイナと二人Pさんの部屋を手分けして探す。
麗奈「ん? これ……」
光「どうした? 何か見つけたのか?
麗奈「これってアイツの手帳よね」
見覚えのあるPさんの手帳が宙に浮いている。
光「ああ、確かPさんがいつも肌身離さず持ってたやつだな」
麗奈「ちょっと見てみましょうか」
レイナが手帳を開こうとした時、外から足音が聞こえてきた。
光「まずいっ! 見張りの警察(兵士)が帰ってきた!」
麗奈「え、ちょどうすんのよ!」
光「脱出するぞ! 見つかったらまずい!」
光「大丈夫だ! ○テルス迷彩ならすぐ横を通ってもばれない!」
麗奈「ならさっさと逃げるわよ!」
警察「誰か居るのか?」ガチャ
光(いいか、絶対に物音を立てるんじゃないぞ……!)ヒソヒソ
麗奈(わかってるわよ!)ヒソヒソ
警察「ん? 足音か……!」
警察「誰も居ない……」
Pアパート付近
光「ぷはぁー! 見つかるかと思った!」
麗奈「あー! 寿命縮むかと思ったわ!」
光「でも、さすがは池袋博士だ! 本当に真横を通ってもバレないなんて」
麗奈「晶葉はいろいろと規格外ね……」
麗奈「それはそうと、アイツの手帳見てみましょ」
レイナはそういうとPさんの手帳を胸元に持ち上げて見せた。
光「いや、ここではまずい。一旦事務所に戻ろう」
事務所
麗奈「じゃあ行くわよ」
○月×日
なかなか寝付けない。こういう時にはあいつらの事を考えるのが一番だな。次はどんな仕事を取ってきてやろうか。
光「日記……か?」
麗奈「みたいね」
○月△日
うーん。最近寝つきが悪いな。仕方ない。今日は映画でも見て気分を落ち着けよう。そういや、アイアンマンなんて光が好きそうだな。今度持っていこう。
光「あ、この次の日にPさんと一緒にアイアンマン見たんだ」
麗奈「じゃあこれはやっぱただの日記なの?」
レイナが手帳をペラペラと捲る。ふと、レイナが捲っていくページの途中で気になるところがあった。
光「レイナ、ストップ!」
麗奈「何よ」
光「そこ! そこ見たい!」
麗奈「はぁ?」
○月□日
アイアンマンファンの人と仲良くなった。晶葉に作ってもらったアイアンマンスーツを着てるとこの写真と動画を見せたら大喜びしてくれた。思わず意気投合して朝まで飲み明かしちまった(笑) しかも、筋金入りのファンらしくてスタークインダストリーとか名乗ってるくらいノリノリの外人のおっさんだった。ハゲだったけど、気の良いハゲだった。
麗奈「これのどこが気になったのよ?」
光「その次の日あたりからPさん家に帰るの嫌がるみたいに事務所で仕事しまくってたんだ」
光「今までちひろさんに怒られるまで仕事してなかったのにも関わらず」
麗奈「ああ、あのなんかアイツが少しおかしかった時期か」
光「ここから読んでいこう」
○月○日
昨日飲み過ぎたから頭が痛いままの一日だった。それにしても何故かやけに視線を感じる一日だったな。
○月◇日
なんだろう、最近やけに人の視線を感じる。家に居ても誰かに見られているような気がしてならない。なんか気味が悪いな。仕方ない。今日は酒で飲んで忘れよう。またあのおっさん居るかもしれんし、居酒屋に行こう。
○月▲日
駄目だ。家に居ると誰かに見られている。絶対におかしい。事務所に来るまでも監視されている気がする。晶葉に聞いたらウサちゃんロボが侵入者を感知したらしいし、事務所でも監視されているのだろうか。
○月■日
麗奈に心配されちまった。これじゃあプロデューサーとして失格だな。なんともないよって言ったが、あの顔はすごく心配してくれている顔だった。早くなんとかしないと。
光「……」
麗奈「……」
光「やっぱレイナは優しいな!」
麗奈「う、うるさいわね!」
麗奈「それより! これでアイツが誰かに監視されていたのは確定でいいのよね?」
光「ああ、この程度の情報じゃ警察は動いてくれないだろうけどたぶん確実だ」
麗奈「とりあえずウサちゃんロボが侵入者を感知してるらしいし、一度晶葉のとこに行きましょ」
ラボ
光「博士! 池袋博士!」
晶葉「うるさい! 一体誰だって光か」
光「池袋博士! Pさんの手がかりをつかんだんだ! 協力してくれ!」
麗奈「実際にはまだ手がかりじゃないでしょ!」
晶葉「助手居場所がわかったのか!?」
麗奈「まだよ。晶葉、ウサちゃんロボが感知した侵入者の情報ってのを教えて」
晶葉「ん? ああ、実際はウサちゃんロボが感知したわけじゃなく、事務所にしかけたセンサーが感知したんだ」
麗奈「そんなのしかけてあったのね」
晶葉「うちの事務所以外の人間が近づくとセンサーが反応して、おかしな行動をとっていた場合はウサちゃんロボが撃退に向かう優れたシステムだ」
晶葉「その時もウサちゃんロボが出撃したんだが、ウサちゃんロボからの報告では異常なしだったんだ。さすがに私も気になって後でカメラを見てみたんだが、どうもハゲた外人のおっさんが事務所の様子を伺っているだけだった」
光、麗奈「「ハゲた外人……」」
麗奈「それってもしかして……!」
光「ああ、やっぱりだな……!」
晶葉「どうしたんだ、私にもわかるようちゃんと説明してくれ」
~~説明中~~
晶葉「なるほど、助手の日記に『スタークインダストリー』を名乗るハゲたおっさんと会って、それ以降監視されている気がすると書いてあったのか」
光「ああ、しかもウサちゃんロボが侵入者を感知する前の日だ。これで何もないって言う方がおかしいっ」
晶葉「わかった、この件について少し調べてみよう。もしかしたら本当に助手の元にたどり着く手がかりになるかもしれん」
??「危ないことはやめてください」
光「誰だ!」
ちひろ「私ですよ」
麗奈「なんだ、ちひろじゃない」
晶葉「それより、やめてくれとはどういうことだ。ちひろさんは助手が心配じゃないのか」
ちひろ「あなたたちはアイドルなんですよ。そんな危ない事はさせれません」
ちひろ「それにもし、あなたたちに何かあったら、それこそプロデューサーさんが無事でも、自殺しかねませんよ」
晶葉「しかしだな……!」
ちひろ「しかしじゃないです。後は大人の仕事ですから。もうこんな危ないことはやめてください」
ちひろ「わかりましたか?」
光、麗奈、晶葉「「「はい……」」」
ちひろ「大丈夫です。そのあたりは私が責任もってしっかり調べますから」
ちひろ「今は任せてください」
ラボ P行方不明から一週間
光「今日でPさんが居なくなってから一週間か……」
晶葉「今日もやるのか? もう何度目なんだ?」
ちひろさんには止められたが、居てもたってもいられなかったアタシは池袋博士の元に通い、Pさんが行方不明になる前後の監視カメラを何度も見直していた。
光「6回目までは数えてたけど、それ以上は……」
光「それよりも池袋博士は毎日毎日何をしているんだ?」
晶葉「私も光と同じだよ。何かしたくて、以前作ったアイアンマンスーツを改良していた」
晶葉「もしもの時に私がこれを着て乗り込もうと思ってな」
光「な! そんな危ない事絶対にダメだ!」
晶葉「もしも、だもしも」
晶葉「それに、アインアンマンスーツに飛行能力とリパルサーレイを搭載したら、中に入るスペースが小さくなりすぎた。私では大きすぎる」
光「外付けにしなかったのか?」
晶葉「助手が言っていただろう? アイアンマンは人型サイズだからかっこいいんだと」
晶葉「それに私が着るにはアイアンマンスーツは大きすぎたからかな。底上げしないとならなかったから、いっそそこにエネルギー装置を組み込んだというわけだ」
晶葉「しかし、私も平静ではなかったんだろうな。いつもならしないミスなのだが、設計を間違えていたのに気付かなかった」
光「博士……」
晶葉「何……しんみりしていても仕方ない。今は助手が戻ってきたときに元気づけれるようにこいつを完成させるだけさ」
晶葉「この『アイアンマン』を」
ビー! ビー!
光「な、なんだ!?」
晶葉「落ち着け、事務所のセンサーだ。今、モニターに出す」
晶葉「ん、これは警察だな」
光「なんで警察が事務所に……?」
晶葉「もしかして……!」
光「な、どうしたんだ、博士!」
晶葉「今から音声もつなぐから少し待っていろ」
晶葉「よし」
警察『ご協力感謝します、千川さん』
ちひろ『いえ、これもうちの大切な仲間のためですから』
警察『確かに千川さんからご連絡頂いた通り、「スタークインダストリー」を名乗る集団が各国で何かしらの事件を起こしていました』
警察『我々の調べではこの「スタークインダストリー」を名乗る集団はテロ組織「テン・リングス」の傘下であることもわかっています』
ちひろ『じゃあ、プロデューサーさんはそのテロ組織に捕まっている可能性が高いわけですね?』
警察『はい、ただ、この「テン・リングス」ですが、日本ではほとんど情報がなく、国内に潜伏しているとしても一体どこに居るのかまでは……』
ちひろ『そうですか……』
警察『ただ、事態が深刻な事は事実です。この「テン・リングス」は過激なテロ集団です。時間をかければかけるほど、人質の生存は怪しいでしょう……』
光「博士!」
晶葉「落ち着くんだ、光!」
光「でも! 早くしないとPさんが……!」
晶葉「大丈夫だ。助手ならきっと大丈夫だ……!」
ビー! ビー!
晶葉「また警察か……ん?」
光「……!」
光「このハゲた外人のおっさんは……!」
晶葉「ちょっと待っててくれ。FBIをハッキングして犯罪者リストと照合をかけてみる」
晶葉「当たりだ。こいつはブラックマーケットに武器を卸している武器ブローカーだ!」
晶葉「すぐに警察に知らせる!」
光「駄目だ……それじゃ遅すぎる……。やっとみつけたPさんの手がかりなんだ。こんな近くにあるのに……」
光「……池袋博士」
晶葉「なんだ」
アタシの目の前にはさっきまで池袋博士がいじっていた鉄の塊がある。赤と金に塗装された鉄の塊が。
光「アイアンマンスーツ、アタシなら着られるか?」
晶葉「……! 無茶なことを考えるんじゃない! 確かに光の背丈なら着られるが、テストも出来ていないようなメカを光に着せるわけにはいかない!」
光「アタシなら大丈夫だ。なにせ、アタシはヒーローだからな! それに池袋博士の発明なら心配はない!」
晶葉「……止めても無駄なんだな?」
光「ああ!」
晶葉「わかった。全力でサポートする。この天才に任せろ!」
晶葉「まさかぴったりとは思わなかった」
光『まさにアタシのためのスーツだなっ』
晶葉「こちらでもサポートはするが、実際はほとんどがその場でどうにかしていくしかない」
晶葉「操作も体で覚えてもらうしかない」
光『博士、時には歩くよりも走れ、だ!』
晶葉「ふふ……そうだったな! では助手を頼んだぞ! アイアンマン!」
光『ああ! Pさんと、世界の平和はアタシが守る!』
都内某所 ビル内地下駐車場
ブローカー「さっきから聞いているのだ!? あのスーツはどこにある!?」
P「はっ……一体なんのことやら……」
ブローカー「あのスーツさえなければ私は天下をとれる! その邪魔はさせん!」
ブローカー「さぁ! 吐け! いつまでも生かしてもれると思うなよ!」
P「お前たちが……なんなのかは知らないが……」
P「俺にはあの子達を守る使命がある……。あの子達を守るためならこの命、惜しくはない……」
ブローカー「なら! あの事務所を爆破してやろうか!」
P「もし! うちのアイドル達に手を出すのであれば! 俺は貴様を血祭りにあげてやるぞ!」
ブローカー「ええい、拉致があかん!」
ブローカー「くそっ……、あのスーツは私しか作れないはずなのに何故あんなものがある……!」
ブローカー「あのスーツさえなければ、私のスーツが世界一だというのに!」
ブローカー「ふぅ……。しかし、こう熱くなってはどうにもならん。仕方がないから私のスーツを見せてやろう」
ブローカー「私のスーツは君のスーツのような保守的なデザインじゃないのだよ!」
キュイーン バーン!
ブローカーが言うやいなや、二人の目の前にコンクリート片が散らばった。
ブローカー「なんだ!」
光『見つけたぞ!』
ブローカー「そのスーツは……! くそっ……」
光『逃がすか!』キュイーン バーン!
P「その声……! 光か!」
光『Pさん! 無事か!』
P「ああ、俺は大丈夫だ……! それよりも危ないから早く逃げるんだ!」
光『すぐ警察が来てくれるから安心してくれ! さぁ! 逃げよう!』
光『こんな手錠なんか……!』ブチィ
光『さぁ! Pさん! 掴まって!』
P「掴まるってこいつ飛べないだろう? どうするんだ」
光『池袋博士が改良してくれたのさ!』
都内某所 ビル内地上付近
光『地上に出たら警察のとこまで急ごう!』
P「っ……! 光! 避けろ!」
光『え?』 ドゴーン
光(まずい……! アタシはスーツ着てるけど、Pさんは生身だ……! この速度でぶつかったら……!)
光『くっ……!』 ゴン! ガン! ギン!ゴン!
P「つぅ……! ひ、光! 大丈夫か!」
光『あぁ……アタシは大丈夫! Pさんこそケガは!?』
P「俺なら平気だ! ありがとうな」
光『良かった……』
光『それにしてもあれはなんだ……!』
アタシの目の前に居たのは、良く言えばこのアイアンマンスーツに似たパワードスーツ。しかし、悪く言えば、ただの大きな鈍重な鉄の塊のようなもの。
ブローカー『スーツを作ったのがお前たちだけだと思うなよ!』 ゴオオオォォォォ
光『アイアンマンスーツより一回り以上もでかい……!』
晶葉『光! 聴こえるか!』
光『博士! あれは一体!』
晶葉『あれはおそらく武器ブローカーが独自に作ったパワードスーツだろう。あのサイズで飛んでいるってことは相当量のエネルギーを積んでるはずだ! 今のアイアンマンスーツじゃ太刀打ちできない! 助手と共に今すぐ逃げるんだ!』
光(Pさんを抱えて逃げ切れるとは思えない……。どうせさっきのように撃ち落とされる……)
光(なら、アタシに出来ることは……)
光『Pさん! アタシがこいつを食い止めるから逃げてくれ!』
P「馬鹿野郎! そんな事出来るわけないだろう!」
光『今のPさんじゃ足手まといにしかならないんだ! アタシなら大丈夫だから! 今は逃げて応援を呼んできてくれ!』
P「くっ……、すまない! すぐに戻る!」ダッ
ブローカー「食い止めるだとぅ!? そんな貧弱なスーツで! この! 私が止めれると思うな!」
ブローカーの操るパワードスーツが突進してくる。こんなに狭いところだっていうのに障害物なんてお構いなしだ。
光『くそっ! 一旦外に出ないと、まともに攻撃できない!』
光(今使える武器じゃあの装甲を破ることはできそうにない……!)
光(なら、外に居るはずの応援と連携をとるしかアタシに勝ち目はない!)
光(でも、今はPさんが逃げるだけの時間を稼がなくちゃ!)
ブローカー「ちょこまかと小賢しい奴め! 捻りつぶしてくれる!」
光『ええい! 食らえ! 熱血アタック!』ガァン!
ブローカーの頭部に確かにヒットした。フルパワーでの右拳だ。コンクリートくらいなら豆腐のように砕けるはずのパワーの拳。
ブローカー「その程度、この私には効かん!」
光『くそっ、やっぱり駄目か!』
晶葉『光! ユニビームだ!』
光『了解した!』
胸の部分に意識を集中させる。
光『食らえ! ユニビーム!』 キュイーン チュドーン!
ブローカー『ぐおぉぉ!』
光『どうだ!? やったか!?』
確かな手ごたえを感じた。動力の60%以上をも使った全力の攻撃。これを食らって平気なわけはないだろう。
ユニビームの衝撃で巻き上がっていた噴煙が落ち着いてくる。
ようやく視界が開けて最初に映った光景は、横たわりピクリとも動かないパワードスーツだった。
光『よし! 必殺技は最後までとっておくものだな!』
晶葉『よくやった! 早く地上に戻ろう!』
光『ああ! それにしても流石は博士の作ったスーツだ!』
晶葉『ふっふっふ。もっと褒めてくれていいんだぞ。……だが、ユニビームは出力を食いすぎるな。残り15%も残っていない。これでは飛行制御で手いっぱいだ』
光『もうすぐ地上だし大丈夫だっ。あとは帰るだけだから警察の人に送ってもらうよ』
晶葉『ああ、何はともあれ早く帰ってきてくれ。待ってるからな』
光『了解した!』
地上に出ると多数のパトカーが到着して、警官が銃を駐車場の入口に向けていた。
アタシが敵意のない事を証明しようと、マスクを外そうとしたときだった。
凄まじい轟音と共に、何かが地下から飛び出してきた。
光『なっ!』
ブローカー『まだだ! まだ終わってない!』
光(くそ、こっちはもうほとんどエネルギーがないのに……!)
ブローカー『この私の武器がここまでコケにされたのは初めてだ! 絶対に生きては返さんぞ!』
光(あの装甲には銃なんて効かない! でも、あれもスーツなら、人間が入ってるはずだ!)
P「光! 首の後ろだ! 奴の装甲が剥がれてケーブルがむき出しになってる!」
光『了解! アタシに任せろーっ!』
敵のうなじ部分に取り付く。どうも、敵のスーツは手の可動域が狭いらしく、掴んでふりほどくことは出来ないらしい。
光『大人しく……しろ!』
尚も振り落とそうと必死にもがいているが、右手で露出しているケーブルをまとめて引っこ抜く。
ブローカー『くそったれぇ!』
光『うわぁ!』
光(でも! これで勝った!)
ブローカー『くそ! カメラをやられたか!』
ブローカー「生意気な奴だ! 絶対に殺してやるぞ!」カシューン
P「それはこっちの台詞だ! 食らえ! 熱血アタック!!!」ドゴォ
ブローカーのパワードスーツが上半身の部分を開けた瞬間だった。体制を崩していたアタシの横をPさんが駆け抜けていった。
ブローカー「ぐはぁっ!」
Pさんはそのまま助走をつけて飛び上がるとブローカーの顔面目がけて拳を捻じ込んだ。
モロに生身でPさんの拳を受けたブローカーは悲鳴と共に気絶した。
P「この野郎! うちの! アイドルに! 手を! 出したら! 血祭りにあげるって! 言っただろうが!」
光『Pさん待って! 死んじゃう! そいつ死んじゃうから!』
P「死ぬ以上の恐怖を味わうまで死なせるか!」
光(まずい、このままじゃPさんが捕まっちゃう……!)
晶葉『光! とりあえず助手を捕まえてその場から離脱しろ! まずはそれからだ!』
光『りょ、了解した!』
P「うぉ! なんだ! 離せ! まだ足りん! 足りんのだ!」
こうしてアタシは抵抗するPさんを無理やり捕まえて池袋博士のラボに帰還したのだった。
P奪還作戦の翌日 事務所
ちひろ「まったく! あれほど危ないから駄目だって言ったじゃないですか!」
光、晶葉「「ごめんなさい……」」
今、アタシたちは揃ってちひろさんにお説教されている。
ちひろ「いいですか! 今回はたまたま無事だったから良かったものの! 何かあってからでは遅いんですよ!」
ちなみにPさんは昨日のうちに病院に搬送され、命に別状はないことが分かった。多量の出血は連れ去られる時に受けたものらしいが、Pさん曰く「普段からスタドリ飲んでると超人的な回復力が身に着く」のだそうだ。ほんとか嘘かちょっとわからない。
ビー!ビー!
ちひろ「ちゃんと反省してますか!? 反省したフリじゃないんですか!?」
ビー!ビー!
ちひろ「もう! うるさいです! なんですか! これ!」
晶葉「それは事務所のセンサーに不審人物がだな……」
ちひろ「不審人物ってなんですか! まったくもう! いいですか!! 今後、二度とこんなことしないでください!!」
長い間続いたちひろさんのお説教は池袋博士によるセンサーの警報音で終了されることとなった。
光「たすかった……」
晶葉「それにしてもこの警報音はなんなんだ」
麗奈「光! あんたなにやったのよ!」バンッ
光「レイナか、どうしたんだ?」
麗奈「どうしたもこうしたもないわよ! なんかマスコミの連中が昨日の騒ぎはアンタがやったとかどうのって騒いでるのよ! 今ちひろが対応してるけど、説明しなさいよ!」
光「くっ……正義の味方は忙しいなっ!」
事務所外
ちひろ「ですから! 昨日の我が社のプロデューサー誘拐事件に、光ちゃんは一切関わってません!」
マスコミ1「ですが、昨日の現場に居た人物の多数が、御社のプロデューサーが『光』とよびかけていたというのを聞いていますが!」
ちひろ「気のせいです! きっと頭の毛が少なくて光が反射してて頭がひかるって言いたかっただけです! うちのプロデューサーさんはハゲですから!」
光「ちひろさん! 大丈夫か!」
ちひろ「光ちゃん……! なんてタイミングで……!」
マスコミ2「南条さん! 昨日の件について知ってることをお聞かせください!」
光「えー? いやー? アタシは何も知らないです」
マスコミ1「多くの人物があなたの名前を聞いてるんですよ!」
光「じゃあみなさんは、アタシがあたかもスーパーヒーローみたいな活躍をしてたって言いたいんですか!」
マスコミ3「誰もスーパーヒーローなんて言ってませんが!」
光「うぅ……あぁー……」
ちひろ「光ちゃん……? わかってますよね……?」ニッコリ
光「はい……」
光「えっと……その……」 ミマワシー
光「……アタシがアイアンマンだ!」
end
以上です。読んで頂いた方が居ましたらありがとうございます。
決してハゲに恨みがあったわけではないです。ハゲは悪い事ではありません。私はハゲではありません。
依頼出してきます。
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