ある日俺の家に一人の胡散臭い奴が転がり込んできた。
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男「ただいま···」
その日はバイトが終わって夜遅くに帰った。
???「おかえりー!」
男「··········」
幻聴だろうか?
???「おーい」
どうやら幻聴ではないらしい。
ではこれは夢なのか?
???「どしたのー?」
今目の前には幼女がいる。何故だ。
そして、その幼女は俺の反応を窺っている気がする。驚けとでもいうんだろうか。
とにもかくにも、俺は落ち着いて対処した
男「お前は誰だ」
···はず。
???「え~、誰とは酷いな~。酷すぎて泣いちゃいそうだよ~」
どこがだ、と俺は心の底から思ったが敢えて口に出さなかった。
この幼女は満面の笑みで、「泣きそう」とか言ってくるような奴だった。
男「おい、真面目に答えろ。俺はお前を知ってるどころか会った事すらないんだ」
???「え~、それ本気で言ってる~?」
男「········」
俺はこいつを殺気が溢れ出んばかりの顔で睨んだ。
???「おーっと、怖い怖い」
男「もう一度だけ聞くぞ。お前は誰だ」
???「ふ~ん、やっぱ気になっちゃうんだ」
男「ああ、気になる」
???「おっと、意外な返答」
俺はこいつのこのペースでは話を進めたくなかったので、こう返答した。
???「では、自己紹介だ。私は·····」
今日はここで終わります。
明日から本格的に投稿します。
期待
幼女と聞いて飛んできますた
鳥つけたほうがいいと思う
???「···何だっけ?」
男「·····おい、いい加減にしろ」
???「アハハー、うそうそ。私はね、なんと!この町の神様」
男「あ?」
神だ?馬鹿馬鹿しい。ホントに居るならさっさと出てきて世界中の死にかけてる
人を救ってみろよ。
???「だから~、か・み・さ・ま♪」
で?いざ出てきたらこんなガキか。
ふざけるな、そんな馬鹿みたいなことあってたまるか。
>>5.期待ありです!
>>6.つけ忘れてました。すいません(-_-;)
男「おい!ふざけんじゃねえ!!お前が神だ!?なら証拠を見せてみろよ!!!!」
???「急にどうしたのさ、そんなに怒っちゃって。···あ、なるほど。そういうことか」
男「勝手に納得すんじゃねぇ!何かさっさといいやがれ!」
???「二年前 誕生日 母さん 父さん」
二年前、両親は俺が20になった誕生日のその日に自殺しやがった。
そして一人取り残された家には遺書があった。
「あなたはもう20になるから一人で生きて」
ただそれだけだった。そんなふざけた言葉だけが書かれていた。
男「·····なんでお前がそんなこと知ってんだ···」
???「だから~、言ってるでしょ?神様だって」
男「じゃあ、仮にお前がその神様だってんなら、なんでこんなとこにいるんだ···」
俺の質問に対してそいつはクスッと笑い語りだした。
???「それじゃあ、分からず屋な君に教えてあげちゃおう♪」
???「神様っていうのは、君たち人間が私たちの存在を信じてくれているから本当に存在できる」
男「存在を信じるねぇ····」
???「でも逆に言えば信じてもらえないと消えちゃうってこと」
男「なるほど···」
???「ここまでは分かったかな?」
男「ああ···」
???「じゃ、続きだ。·····人間に信じてもらえない、それはすなわち死だ」
???「なら、生き延びるためにはどうする····?」
男「·····信じてもらえないなら、逆に····」
???「そのとおり、信じてもらえばいい。···ここまで言えば僕が此処に居る理由も分かったかな?」
なるほど。つまりこいつは今死にかけていて、生き延びるために
此処に居るってことらしい。
男「なるほどねえ、随分と滑稽なこった」
???「滑稽とは酷いねぇ」
男「だってそうだろ?いつもどっかから俺たち人間を見てるだけのくせして
死にそうになったらのこのこ出てきて自分達の存在を信じてくださいだぁ?今さら無駄なんだよ」
???「確かに。そうかもしれないねぇ····」
そいつはそう言いながら「けど···」と続けさらに話を続けた。
???「私たち神様を勝手に信じ、崇め始めたのは人間のはずだ」
???「しかもそのせいで私たちは生きるのに人間に信じてもらえないといけないなんて
馬鹿みたいなペナルティーを背負わされた」
俺はその答えに少々納得した。
神様とやらを勝手に信じ始め、神様を造り上げた人間。
今まで何かを人間にしてやった訳ではないが、人間に信じられ無駄なペナルティーを負ったにも拘わらず
人間に信じられなくなり、生き延びるために此処に出てきた神様。
確かにどっちもどっちだ
男「···まあ·····確かにな」
???「お!分かってくれた~?」
男「一応、分かった」
???「おお!良かった!じゃあさ、お願いなんだけど、この家に住ませてもらえないかなぁ?」
男「あ??なんだって俺がそんなこと·····」
???「出来る範囲でなら家事も手伝うからさ!」
男「·······」
俺は少しばかり口ごもった。
???「沈黙···てことはOK?」
男「はあ···どうせ嫌だって言ってもしつこいんだろ?」
???「もっちろん♪」
男「···分かったけど、お前の手伝いはしねえからな?」
???「うん、それは勝手にやっておくからいいよ~」
男「あ、あと、名前教えろ。でないと、なにかと不便だからな」
???「あー、名前····名前かー」
こいつは何を悩んでんだ?まさか名前が無い訳じゃあるまいし。
???「えっとねー、実は私って神様の中でもかなり下っ端で名前無くてさ~、アハハ····」
男「はぁ?名前無いってお前···」
???「いやー、ごめんね。····あ!そうだ!じゃあ、君が名前付けてよ」
男「名前だぁ?ん~」
ここで唐突に安価します。
>>16.???の名前
あまりに変な名前は無しでお願いします(__)
幼女の神様
略して
ヨミちゃん
神様とかじゃダメなん?
男「····ヨミ、とか?」
ヨミ「これまた、凄い名前付けるねえ、君は」
男「まあ、適当だから気にすんな」
ヨミ「適当に、ってなんかやだな···」
男「じゃあ、名無しって呼ぶぞ?」
ヨミ「あ、うん。ヨミでいいよ」
ここからこいつと俺の生活が始まるわけだがはてさてどうなることやら。
>>17.街の中とかで神様って呼ぶのは色々と不審すぎるので
名前ぐらいは·····
男は不自然じゃないのか
ってか読者が区別するための記号みたいなもんで別にそれが本名ってわけじゃないんじゃ
別にきちんと決められてるわけじゃないんだから正解なんてないんだろうけど
>>19.まあ、男のほうには自分の名前を入れるなりしてもらえると···
色々と配慮が足らず申し訳ないです。
ーーー
ーー
ー
男「ヨミー?」
ヨミ「ん?どしたの?」
あれから一週間が経った。
なんやかんやでヨミはちゃんと家事を手伝ってくれて、割と助かっていたりする。
男「買い物行くぞー」
ヨミ「はーい」
で、今は晩飯の買い物に行こうとしてる。
ヨミ「ちょっと待ってね~」
男「ん」
男「·····」
ヨミ「おまたせ!」
そしてどうやらヨミは着る服がこの家に来た
時の服しか無かったらしく、三着ほど買わされた。
ヨミ「どう?」
それはまだいいんだが、毎日その服を着回してなぜか感想を聞いてくる。
最初の内はまあいいが、だんだんうざくなってきている。
男「うん、まあ···良いんじゃねえの?」
ヨミ「興味無さげだねぇ?」
男「まあ、事実無いしなあ···?」
ヨミ「泣くよ?」
男「うそつけ」
ヨミ「え~?酷いなあ。そんなんじゃ女の子にモテないよ~?」
男「うっせ。さっさと逝くぞ」
とまあ、こんな感じで毎日楽しく?している。
ーーー
ーー
ー買い物道程
男「あ、そうだ」
ヨミ「どうかした?」
男「そういやヨミ、お前ってどんな事して信じてもらおうとしてんだ?」
ヨミ「んっとねー·····例えば、今まで致死率100%だった病気から
助けてあげたりとかかなぁ?まあ、要するに発生するのが
限りなく0%に近い、所謂奇跡を起こして、「神様のおかげだー」って思わせる、みたいな感じだね」
女の神なら女神じゃない?
男「ふーん」
ヨミ「え、なにその態度···」
男「話長いから」
ヨミ「自分で聞いておいてそれはないんじゃない?」
男「うん、すまん」
ヨミ「分かればよろしい!···っと、お店着いたね」
男「ん、そだな。さっさとすますか」
ーーー
ーー
ー帰り道
男「ヨミ~」
ヨミ「ん?」
男「少しは持ってくれよ···」
ヨミ「やだー」
男「···はぁ」
実は、このやり取りが毎日続いていたりする。
>>25一応調べてみたんですが男神、女神総じて神っても呼ばれるっぽいので多分使い方は間違ってないと思われます。
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