デデデ「黒子のバヌケ……それはなんだゾイ?」
エスカルゴン「!!!!? 正気でゲスか!?」
デデデ「どういうことだゾイ?」
エスカルゴン「黒子のバヌケはプププランドの住人全てが知ってる超人気漫画!! このは人気あのパピーポッティーに匹敵するでゲス!!」
デデデ「何ぃーーーーー!!?」
エスカルゴン「そんなことも知らないとは……陛下はやっぱりアホでゲスね」
デデデ「うるさいゾイ!!」
ガン!!
エスカルゴン「あいてえっ!!」
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デデデ「ワシにもその漫画を見せるゾイ!!」
エスカルゴン「はいはいどーぞ」
デデデ「……ん? これはなんだゾイ?」
エスカルゴン「どうしたでゲスか?」
デデデ「この本、絵だけじゃなくて文字もあるゾイ!!」
エスカルゴン「漫画だから当たり前でゲショーが……」
デデデ「エスカルゴン!! ワシにこの漫画の内容を教えるゾイ!!」
エスカルゴン「教えねえよめんどくせえ……」
デデデ「極刑ゾイ!!」
エスカルゴン「ワーーーーワーーーーーー!!!」
ワドルドゥ「陛下!!」
デデデ「なんゾイ!?」
ワドルドゥ「アニメ版黒子のバヌケのDVD全巻があるのですが……売りますか?」
デデデ「アニメだと!?」
エスカルゴン「そ、そういえば黒子のバヌケはアニメ化もされていたでゲス……」
デデデ「売るな!! ワシが見るゾイ!!」
エスカルゴン「ワドルドゥ隊長、どうしてお前が持っているでゲスか?」
ワドルドゥ「いえ、これは私のではなくワドルディのものでして……全巻見たので売ろうとしていたところです」
エスカルゴン(あいつらも見るんでゲスね……)
デデデ「さて、流行に遅れないように早速見るゾイ」
デデデ「……」
デデデ「なるほど、主役は赤い髪のやつかゾイ」
エスカルゴン「陛下、晩ご飯の時間でゲス」
デデデ「うるさいゾイ! ワシは黒子のバヌケを全部見終わるまで何もしないゾイ!!」
エスカルゴン「それ、70話以上あるでゲスよ?」
デデデ「何ぃ!?」
エスカルゴン(流石にこれだけあると陛下もめんどくさくなって……)
デデデ「デュハハハハ! それだけあるとは見応えがあるゾイ!!」
エスカルゴン「!?」
エスカルゴン(あのめんどくさがりの陛下が……これはいつもと違うでゲス)
ブン「やっぱ最強は青峰だぜ!!」
フーム「そうかしら、黄瀬も中々強いと思うわ」
エスカルゴン「漫画恒例の最近議論でゲスね……」
フーム「……あ、ねえエスカルゴン」
エスカルゴン「なんでゲスか?」
フーム「ここ最近デデデを見ないんだけど……」
ブン「あ、そういえば……お前、デデデに何かしたのか?」
エスカルゴン「陛下なら部屋にこもってるでゲスよ」
フーム「部屋に?」
デデデ「この金髪、カービィみたいだゾイ!!!」
デデデ「あああああ!! 桐皇に負けたゾイ!!」
デデデ「バスケ如きで目玉をあげるとか、こいつ狂ってるゾイ!!」
エスカルゴン(うるせえな)
デデデ「寝る間も惜しんで……やっと見終わったゾイ」
デデデ「黒子のバヌケ……なんて素晴らしい作品なんだゾイ」
エスカルゴン「いやー、ここ数日は陛下が大人しいお陰で平和だったでゲス」
デデデ「何か言ったかゾイ?」
エスカルゴン「なんでもないでゲス」
デデデ「なんだかワシもバスケがしたくなったゾイ」
エスカルゴン「陛下みたいなデブができるわけが……」
デデデ「ふんっ!」ガン!
エスカルゴン「ふぎゃっ!」
デデデ「……そうだ、いいことを思いついたゾイ!」
ピッ
カスタマーサービス『これはこれは陛下』
デデデ「……ん? 何を読んでいるゾイ?」
カスタマーサービス『黒子のバヌケです』
デデデ「お前も読んでいるのかゾイ!?」
カスタマーサービス『左様でございます。 陛下は?』
デデデ「ワシもだゾイ!」
エスカルゴン「あんたはアニメでゲショーが」
デデデ「内容は同じだから関係ないゾイ!」ガン!
エスカルゴン「おうふっ!」
デデデ「それよりも……バスケにまつわる魔獣はいるのかゾイ?」
カスタマーサービス『……といいますと?』
デデデ「例えば……バスケをしながらカービィを倒せる魔獣が欲しいゾイ!」
エスカルゴン「いやいや、そんな都合のいい魔獣が……」
カスタマーサービス『あります』
エスカルゴン「あるんでゲスか!!?」
カスタマーサービス『早速そちらにお送りします。 ですからまだ支払ってないレンタル料を……』
デデデ「いつか払うからさっさとよこすゾイ!!」
カスタマーサービス『はぁ……かしこまりました』
シュウウウウウン……
エスカルゴン「陛下! 出てきたでゲスよ!」
デデデ「!!」
魔獣「……」
エスカルゴン「陛下!! こいつは……」
デデデ「あ、赤司征十郎ゾイ!」
カスタマーサービス『赤司ではありません。 赤司にそっくりの魔獣、オヤデモ・コロスでごさいます』
デデデ「こいつはどんな力を持っているんだゾイ?」
カスタマーサービス『彼が持っているハサミで切ったものをバスケットボールにできます』
エスカルゴン「バスケットボール……」
デデデ「そいつでカービィを切りつけてバスケットボールで遊ぶゾイ!!」
カスタマーサービス『それだけではありません、なんとこの魔獣には……』
エスカルゴン「なんと!?」
デデデ「おおっ! そんな能力があるのかゾイ!?」
デデデ「……デュハハハ、いいことを思いついたゾイ」
その日の夜、カービィの家の前
魔獣「オヤデモ……オヤデモ……」
魔獣「……!!!」
カービィ「zzz……」
魔獣「オヤデモ……コロス!!!」
チョキン!
次の日
デデデ「デデデ城にバスケットコートを作ったゾイ!!」
エスカルゴン「自由に使っていいでゲスよ!」
ブン「ねーちゃん! バスケだってよ! みんなを呼んで遊ぼーぜ!」
フーム「デデデがこんな親切をするなんて……嫌な予感しかしないわ」
ブン「考えすぎだって! ホッヘ達も呼んでこよーっと!」ダッ
フーム「あ……ちょっとブン!!……もう」
フーム「……あら? そういえばカービィの姿が……」
イロー「うわーー! バスケットコートだーーー!」
ロロロ「すごーい!」
ブン「よーし! フォームレスシュート決めてやるぜ!!」
フーム「ねえブン、カービィ見なかった?」
ブン「俺も探したんだけどさ、どこにもいねーんだよ」
フーム「そんな……」
ホッヘ「ダンクシュート!」ガゴン!!
ラララ「よーし、私だって!」ガゴン!
ハニー「あ! 浮かんでる! ずるーい!!」ガゴン!
ガゴン! ガゴン! ガゴン……
エスカルゴン「みんな、思ってたよりもシュートを決めてるでゲスな」
デデデ「若者のキャピィ離れだゾイ」
フーム「ねえデデデ、カービィを見なかった?」
デデデ「見てないゾイ」
エスカルゴン「私もでゲス」
フーム(怪しいわ……)
ブン「うわああああああああ!!」
フーム「どうしたのブン!?」
ブン「ボ、ボールが……ボールが!!」
カービィ「ぽ、ぽよ……」ボロッ
フーム「カービィ!?」
デデデ「デュハハハ!! 効果が切れたゾイ!」
エスカルゴン「カービィがボロボロでゲス!!」
ブン「ごめんカービィ……俺たち……ずっとカービィをバウンドさせたりダンクしたり……」
フーム「あんた達……これを知ってて……」
デデデ「いやーー、まさかカービィがバスケットボールになってるとは思わなかったゾイ」
エスカルゴン「全くでゲスなーー」
フーム「絶対に……許さないわ!!」
カービィ「ぽよ……」
フーム「カービィ!! 大丈夫!?」
ガシッ!
フーム「!」
カービィ「ぽよ!?」
デデデ「デュハハハ! カービィはいただくゾイ!」
エスカルゴン「ボロボロになってたら動くこともできないでゲスな!!」
フーム「ちょっと……カービィを返しなさいよ!」
デデデ「返してほしければ条件があるゾイ」
フーム「条件……?」
エスカルゴン「私らに3on3で勝つでゲス!!」
フーム「いいわ……やってやろうじゃない!!」
ブン「ねーちゃん……」
フーム「ブン、イロー……あなた達にも協力してもらうわ」
ブン「俺も!? ……でもノロマなデデデだしいいか」
デデデ「そんなことを言ってられるのも今のうちだけだゾイ……オヤコロ!!!」
魔獣「オヤデモ……コロス!」
ブン「赤司だ!」
フーム「ちょっと! どういうことなの!?」
エスカルゴン「赤司そっくりの魔獣でゲスよ」
デデデ「オヤコロ、ワシらにパワーを与えるゾイ!」
魔獣「オヤデモ……コロス!!!」
パァァァァァァァァ……
フーム「み、見て! デデデが……」
ブン「巨大化した!!」
フーム「恐らく……2メートルぐらいはあるわ」
デデデ「デュハハハ!! バスケは身長の高いやつが勝つスポーツだゾイ!」
イロー「あっ……エスカルゴンも眼鏡をかけてる!」
エスカルゴン「限界など……とうの昔に超えているでゲス!」
ブン「おい! 緑間を汚すんじゃねえ!!」
フーム「その魔獣は……キセキの世代の力を与えることができるのね」
デデデ「そういうことだゾイ!! オヤコロ! お前もワシらのチームに参加するゾイ!!」
魔獣「コロス!」
フーム「はぁ……はぁ……」
ブン「チクショー……」
イロー「もう動けないよ……」
デデデ「デュハハハ! ワシらに勝たんとカービィは返してやらんゾイ!」
カービィ「ぽよ……」
フーム「カービィ……」
メタナイト「お待ちください陛下!!」
デデデ「何!?」
フーム「メタナイト卿!! どうしてここに!?」
ロロロ「フーム達が試合をしている間に僕達が呼んだんだ!」
メタナイト「話は聞きました……陛下、私と試合をしましょう」
エスカルゴン「陛下、どうするでゲスか?」
デデデ「誰が来ようがキセキの世代には勝てないゾイ!」
魔獣「……スガタカイゾ」
メタナイト「フーム、よく頑張った。 後は私に任せろ」
フーム「メタナイト卿……」
メタナイト「お前達! 準備はいいか!?」
ソードナイト・ブレイドナイト「「はっ!!」」
フーム「試合開始!」ピー!!
フワッ……
デデデ「先攻はいただいたゾイ!!」
バッ!!
デデデ「!!!」
エスカルゴン「へ、陛下がボールを取られたでゲス!!」
メタナイト「……」
フーム「み、見て! メタナイト卿が……!」
ブン「もしかして……入れるのか!? ゾーンに!?」
フーム「メタナイト卿のゾーンの発動条件は……勝つという意思のようね」
デデデ「ええい! 奪い返すまでだゾイ!!」
メタナイト「……」バッ!!
エスカルゴン「速いでゲス!!」
フーム「しかもよく見てブン……ソードナイトもブレイドナイトも……」
ソードナイト「……」
ブレイドナイト「……」
ブン「……あっ!」
フーム「発動してるのね……ダイレクトドライブゾーンが!!」
メタナイト「ゾーンの前では全てが無力……」
デデデ「おのれえええええええええ!!!!」
ピーーーッ!!!
111-11
フーム「やった!! 勝ったわ!!」
ブン「すげーぜメタナイト!!」
メタナイト「さあ陛下……約束通りカービィを返してください」
デデデ「……」
メタナイト「……陛下?」
デデデ「悪というのは……約束を破るのがお約束なんだゾイ!!」ダッ
エスカルゴン「あっ!! 待つでゲス陛下!!」ダッ
フーム「カービィを持って逃げたわ!!」
ブン「卑怯だぞ!!」
カービィ「ぽよーーー!」
メタナイト(カービィはボロボロで動けない……だがもし……)
メタナイト「カービィ!! 吸い込みはできるか!?」
カービィ「ぽよっ!」コクリ
メタナイト(よし、だったら……)
メタナイト「カービィ!! これを吸い込め!!」ブン!!
ブン「あっ!! 黒子のバヌケの単行本!!」
カービィ「……」スウウウウウ……!!
ピカッ!!
フーム「! あ、あれは……!!」
カービィ「はあっ!!」
ブン「カービィが黒子のカツラを被った!!」
メタナイト「あれぞ……シャドウカービィ!!」
エスカルゴン「陛下!! カービィがパワーアップしたでゲス!!」
デデデ「構わん!! ひねり潰すゾイ!!」
パッ
デデデ「!?」
エスカルゴン「カ、カービィが……どこへ行ったでゲスか!?」
フーム「メタナイト卿、あれって……」
メタナイト「存在感を極端になくし気配を眩ませ……相手を攻撃する能力だ」
カービィ「はあっ!」ガン!
デデデ・エスカルゴン「ぐわっ!」
メタナイト「そしてとどめは……カービィ、これを使え!!」ブン!
フーム「あれは……バスケットボール!?」
ブン「まさか……」
カービィ「イグナイト……パァァァァァァァァス!!」
ドカーン!!
デデデ・エスカルゴン「ギャアアアアアア!!!」
数日後
ガゴン!
ブン「よっしゃーー! ダンク決めたぜ!」
ハニー「すごーい!!」
フーム「まだまだバスケブームは続きそうね」
ブン「……あ、そういえばさねーちゃん」
フーム「何?」
ブン「デデデ達ってあれからどうなったんだ?」
フーム「知らなかったの? あの二人なら……」
マッチョさん「ハイハイハイハイワンツーワンツー!!」
デデデ「ギャアアア!! もうギブゾイ! やめるゾイ!!」
エスカルゴン「も、もうダメでゲス……」
フーム「身体を丸められてドリブル地獄にあってるわ」
ブン「ざまあみろだぜ!」
カービィ「ぽーよ!」
〜終わり〜
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