安部菜々「行動の代償」 (24)
アニメネタ、シリアル
P「安部さんウサミンネタやっちゃったんですか!?」
菜々「え!?あっはい、現場に応援してくれてた子がいて…」
P「困りますよ!理由は説明しましたよね?」
菜々「ええ…、バラエティ路線は縮小するって」
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P「そうです。会社の方針として決まったことですから、今後気を付けてください。」
菜々「でも!やっぱり菜々はいきなり路線変えるなんてできません!」
P「菜々さん、その事は散々話したじゃないですか、僕だってこれまで一緒にやってきて、それを捨てるのは辛いんです。でも常務直々の指示なんですから仕方ありませんよ。路線を変更しないなら契約を続けるのも難しいってそう言われちゃってるんです。」
菜々「でもファンの子が…」
P「それに現場で勝手に音楽までかけちゃって、僕の立場も考えてくださいよ」
菜々「でもシンデレラガールズのプロデューサーさんはいいって…」
P「!?、菜々さんあの人は特別なんです。部長のお気に入りなんですから」
シンデレラプロジェクトじゃなくて?
アニメ設定だよね?
シンデレラガールズのプロデューサー…誰だよ
P「あの人は実績もあるし、皆の前で常務を批判しても猶予をもらえるくらい期待されてるんです。特別なんですよ」
菜々「でも…」
P「菜々さんお願いですから聞き分けて下さい。これは会社としての決定なんです。このままじゃ新しい仕事も取れませんよ。菜々さんはビジュアルもいいし新しいイメージだってやっていけますよ。」
菜々「やっぱり、完全にやめないといけませんか…?」
P「ええ、会社全体としてアイドルのバラエティ路線は縮小と言われてますから」
菜々「Pさん、実は…」
P「何ですか?」
P「シンデレラプロジェクトの手伝いをする!?」
菜々「はい…、武内Pさんは後でプロデューサーさんにも話をしに行くって言ってました。」
P「それで返事をしちゃったんですか!?困りますよ!」
菜々「でも自分のプロジェクトなら常務も許してくれてるしウサミンでもいいって、もしプロジェクトが成功したら会社の方針も変わるかもしれないって」
P「それまでどうするんですか!?、ちゃんと方針転換しないと他のアイドルとの共演もできないし、ファンだって混乱しますよ!」
菜々「半年だって聞いてますし、そのくらいなら待っていても…」
P「無茶ですよ!菜々さんだって生活があるでしょう?僕のチームだって売り上げは上げていかなきゃいけないし、何よりそんな露骨に常務に反発するような動きはできませんよ。うちの課長は常務の方針に従う方針だし、だいたいシンデレラプロジェクトがうまくいく保証だって無いでしょう?」
菜々「うう…」
P「困ったな…、武内Pがこっちに来るんですか?、これで改めて断ったらそれはそれで角が立つし…、とりあえず課長に相談してうまく断らないと」
菜々「そんな!菜々はこのままの方針でできるなら、仕事が減ってもいいです!アルバイトを増やせば!プロデューサーさんには迷惑をかけてしまいますけど…」
P「菜々さん。そんなこと言っても…」
菜々「それにシンデレラプロジェクトのみんなはとてもいい子ばっかりです。みんなやる気に溢れてるし、いつも笑顔です!きっとうまくいきますよ!」
P「…」
菜々「これまでだって頑張って来たんです!ここまで来て方針転換なんてできません。迷惑かけちゃいますけど一緒に頑張りましょうよ!」
P「…わかりました。菜々さんがそこまで言うならシンデレラプロジェクトに参加できるように僕からお願いしてみます。」
菜々「ホントですか!?、自分で言っといてなんですが、もしかしなくても菜々かなり無理言っちゃってますよね…?」
P「ええ、かなり無茶です。でも、菜々さんにそこまで言われたら断れないですよ。ずるいです。」
菜々「プロデューサーさん~!ありがとうございます!この恩は必ずお返しします!」
P「ええ、必ず成功して恩を返してくださいね。」
菜々「はい!ウサミン星人は嘘つきませんよ!」
P「じゃあちょっと打合せしてきます。」
菜々「はい!よろしくお願いします!」
P「…」
~2週間後~
みく「菜々ちゃん。プロデューサーさんから電話にゃ」
菜々「はい?武内Pさんからですか?」
みく「ううん。菜々ちゃんのプロデューサーからにゃ」
菜々「ありがとうございます。もしもしお電話変わりました。プロデューサーさんですか?」
菜々「ええ何とかやってます。え?お話?今からですか?ええ、大丈夫です。噴水の前ですね。すぐ行きます。」
みく「菜々ちゃん。なにかあったの?」
菜々「ええ、ちょっと話したいことがあるって、ちょっと出てきますね。そんなに時間かからないって言ってたので、すぐ戻ると思います。」
みく「分かったにゃ、もしPちゃんが来たら伝えとくにゃ」
菜々「お願いします。」
菜々「プロデューサーさん、お待たせしました!」
P「菜々さん、すいません。呼び出してしまって、なんだか久しぶりですね。まだ二週間もたってないのに」
菜々「そうですね。事務室も共通になっちゃいましたし、なかなか会えなくなっちゃいましたね…」
P「どうですか、シンデレラプロジェクトは?」
菜々「ええ!すっごく楽しいですよ!みんな新人さんでとってもフレッシュですし、菜々もデビュー当時を思い出しちゃいます。やっぱり若い子の中にいるとこっちも若い気に…、ゲフンゲフン!」
P「今度イベントにも参加すると聞きました。」
菜々「ええ!アイドルのお仕事も久しぶりだけど頑張っちゃいますよ!プロデューサーさんも見に…くるのは難しいですよね。お忙しいですもんね。」
菜々「そうだ!アイドルのお仕事は減っちゃいましたけど、カフェにはいつもより多めに入ってますから、会いに来てくださいよ。ご主人様にはちょーっとだけ特別サービスしちゃいますよ!」
P「…」
P「菜々さん実は俺…」
菜々「え…?お仕事やめる?プロデューサーさんがですか…?」
P「…はい」
菜々「な、何ですか?菜々がわがままを言ったからですか!?」
P「いえ!菜々さんのせいではありません!課長はあの後ちゃんと応援してくれました。シンデレラプロジェクトを使ってアイドルのやりたいことができるなら、それが一番いいって」
菜々「じゃあ何があったんだですか?ご家族に何かあったとか…?」
P「…今回の件で俺やっぱりこの仕事向いてないと思いまして」
菜々「そんな!プロデューサーさんがいたから菜々はアイドルになれて、ここまで来れたんじゃないですか!」
P「でも常務からバラエティ縮小の指示があった時、何も考えられませんでした。」
菜々「そんなことないですよ!プロデューサーさんはあの後すぐお仕事持ってきてくれて、それを菜々のわがままで台無しにしちゃって…」
P「それだけじゃないんです。菜々さんは会社のアイドル部署立ち上げからいるのに、結局僕は菜々さんをトップアイドルにできなかった!」
菜々「そ、そんな売れるか売れないかはやっぱり運もありますし、それに菜々の実力も」
P「いえ!菜々さんは普通にやっていれば絶対に売れたはずです。それだけの実力があります。例えばプロデューサーが武内Pだったら…!」
菜々「そんな!そんなこと言わないでください…」
P「あっ、すいません。違うんです。決して菜々さんのせいじゃなくて…、結局今回の会社の無理矢理なやり方についていけなくなっただけなんです。すいません。」
菜々「…」
P「そう、今日は菜々さんに謝ろうと思って、菜々さんは夢に向かって頑張っているのに僕は頑張れなかったから」
菜々「そんな…菜々は、菜々はどうすれば…」
P「菜々さん。一つだけ最後に僕のお願いを聞いてもらえませんか?」
菜々「え…」
P「菜々さんをアイドルとして応援させてください。一人のファンとして」
菜々「そんな…、プロデューサーさん酷いです。菜々はプロデューサーさんが居たから…」
P「菜々さん」
菜々「私は頑張れません…、一人じゃ…」
P「菜々さん、僕のわがままを聞いてくれませんか」
菜々「…」
菜々「…わかりました。」
菜々「菜々はこれからも、歌って踊れる声優アイドル目指して頑張ります!これからも応援お願いしますね。プロデューサーさん!」
終わり
16話をみてカッとなってやった。今は反省している。
初SSでしたがくっそ難しいですね。ちゃんとかける人は尊敬します。
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