妹「おにぃ!」(12)
ねぇ・・・助けて
体が熱い
液体のこぼれる音しか私には届かない。
ねぇ
お願い
助けて
私を運命から抜けさせて
ねぇ・・・
兄「ん・・・。」
起きた。まだ体が目覚めていないのがわかる。なにせ動こうとしないから
今、俺は何を見ていたのだろう?何か助けを求められた気がする。まだ目覚めない頭で考える。
兄「うん・・・?」
わからない。
まぁどうでもいいか。忘れるような事だからな。
兄「ん・・・!」
体をうごかす。どうやら目覚めた様だ。
俺はおぼつかない足取りで二階をゆっくりと降りていった。
妹「あ!おにぃ。おはよ」
兄「ん・・・。」
手を軽くあげて返事する。
こいつは俺の可愛い妹だ。こんな俺にまだ優しくしてくれるいい妹だ。一家に一人は欲しい。
ちなみにまだ彼氏はいないらしい(本人談)
基本的に家には妹と俺しかいない。だから妹が毎日飯を作ってくれる。便利だ。
俺はイスに腰掛け目の前の栄養を摂取する事にした。何故かは単純。腹減ってる。
イスに腰掛けた。妹はもう自分の分を食ったのか食器を洗っている。俺が洗うといっているのに。
まぁいい。食おう。
兄「いただきます」
兄「はよう」
めしくったあと着替えて今教室なう。
兄友「おぅ!おはよう!」
うるさい馬鹿が俺をみた途端うるさい挨拶をかわしてきやがった。
相変わらず元気100%だなこいつ。騒がしいくらいだ。
兄「お前は静かにするということm「そんなことよりやっと届いたぜak47!いやーこのデザインといい」」
はぁ!
兄友「ぶべら!」
話を遮られていらっと来たので、持てる力のすべてをもって玩具と馬鹿を蹴った。
兄「言い残す事は?」
兄友「お前の右なら世界をねらe」
言い終わる前に顔面に拳をぶつけた。朝からいい運動になった。あーすがすがしい。
アーナタハイマドコデナーニヲシテイマスカー?
ポケットの中の戦争が。訂正。ポケットの中の携帯が鳴った。メールが届いた様だ。
兄友「こーの空ーのつづーく場し「今すぐ黙るかここで一生を終えるかどっちがいいのかな?かな?」・・・。」
よろしい。どれどれ。
[弁当渡すの忘れちゃった!ごめんね。お昼休みに届けるね!]
昼まで持つか我が腹よ。
基本俺は早弁している。理由は至極簡単。
腹が持たないからだ。
このままでは昼休み前に飢え死にしてぞんびになってしまう。まだおれは生涯を終える気にない。
はてどうするか・・・?
兄友「・・・」
そうか。その手があったか
兄友「ピクピク」
こいつを気絶させその間に弁当を頂戴しよう。
へへっ。ちょろいぜ。
昼休み
妹「おにぃ!弁当持ってきたよ!って・・・。」
兄「おお。まっていたぞ!」
やっときたか我が兵糧!早くくれぃ!
兄友「・・・オナカヘッタ・・・。」
妹「どうしたの兄友さん・・・ってまさかおにぃ!」
はーて俺は屋上にでもいっているかねー。
妹「あ!ちょっとおにぃ!」
退散!退散っと
妹「まったくおにぃは・・・」
兄友「もう無理・・・お先真っ暗だお・・・。」
妹「しょうがないなぁ・・・はい」
兄友「これは・・・。」
妹「食べてもいいよ、私の弁当。お腹、減っているんだよね?」
兄友「おおう!?いいの!ありがとう!!」
妹「いいよ。それと、これからもお兄ちゃんの事よろしくね」
兄友「おぅよ!」
妹「じゃあ私は購買いってくるね。」
兄友「おぅ!いってらっさい!」
デサーウソーマサカアイツトタノコモー?
兄「ふぅ・・・」
かえってきたはいいがやること無いからといって抜いちまったぜ。やはり無口の女には萌えるな。
玄関の方で音がした。妹が帰ってきたか。早く隠さなければ!
兄の威厳を保って下へいった。すると妹の目の下が赤かった。
花粉症にでもなったか?
妹「ただいま・・・」
そうしてなんだか覇気もなかった。
兄「なんかあったか?」
妹「うぅん」
兄「そうか」
ほっと一息ついた時
妹「私たちは何も悪くないよね・・・」
何か妹が呟いた。
それを俺はうまく聞き取れなくてそのままにいた。
なんだか飯がまずかった気がする。
兄友「・・・・・・!」
兄友「・・・だからって今を責める必要はないだろうがぁ!」
ポトッ
[from妹友]
[ギャル女から届いたんだけど・・・。]
[ねぇしってる?あのちょっとイケメンっぽい男と妹の親の事?
なんでも母親は睡眠剤大量摂取で死亡。父親はヤクやってて行方不明なんだってぇ!チョー受けるんですけどぉ!
でもねぇ、ぶっちゃけ私男の事好きだからぁあの邪魔な妹消して男と結ばれたいんだけど手伝ってくれない?お金はいっぱいあるしはずむからぁ、みんなで自殺まで追い込もうよぉ!
返答、期待してるね!]
今日はここまでにさせていただきます。
自分用のメモ
親父ヤクきれて精神崩壊。
金となる内蔵手に入れるため最初の1を殺す
兄、未来予知
妹、平行世界を移動する能力
5人平行でしねば終わり
では
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