妹「安価で優しい世界」 (89)

『自宅』


妹「……んにゅ」

妹「はっ!」ムクリ


朝。
私には起きてすぐ確認する事が『2つ』あります。

1つ目は現在の時刻。ちなみにこの日は『5:30』と、早めに起きました。偉いですよね、ね?

そして2つ目…それは。


それは? >>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399807193

失禁したかどうか

妹「あー、良かった…お漏らししてなくて……」

妹 (昨日は飛びっきり怖い映画観たからなぁ、ちょっと心配だったんだよね)

2つ目はお漏らししたかしてないか。
よく変な趣味だと言われますが、私は寝る前に『ホラーDVD』を観るのが好きです。

あの夢に出るか出ないかのスリル… たまりません!


ガチャッ


と、いつもの癖で脳内の中にて盛り上がっていたとき、お兄ちゃんが部屋に入ってきました。

実は、私のお兄ちゃんは >>7 な人なんです。

優しくて頼れる、剣道家

兄「おっ なんだ妹、起きてたのか」

妹「うん、今日は何だか早めに起きちゃってさ」

兄「偉いじゃないか」

妹「えへへ」

妹「って、それよりもっ! お兄ちゃんは、私の部屋に何か用なの?」

兄「ああ。俺のジャージが全部洗濯してる最中だから、妹のを借りようと思ったんだ」

妹「ふーん」

兄「貸してくれるか?」

妹「私も連れてってくれるなら良いよ! どうせ朝ラーでしょ?」

兄「仕方ないな、いいぞ」

妹「ふふん」


私のお兄ちゃんは正に自慢の兄!
優しいのもさることながら、いざって時は頼れる剣道家です!

そんなお兄ちゃんはいつも、休日だろうが早朝のランニングへ出掛けます。
私もついていきたいと前々から思っていたのですが、これがなかなか起きれなくて……

今日は早く起きれて、本当に良かった!


『自宅の前』


妹「……」

兄「どうした?」


淡い期待は打ち砕かれた。
表に出た瞬間、私の『ドキドキ二人きりランニング計画』は音を立てて崩れました。

家の前で兄を待っていた『この人』

この人はお兄ちゃんの……


誰? >>14
(性別と兄との間柄をお願いします)

女性

幼馴染みにして恋人 妹とも仲良し

幼馴染み「やあやあ、妹ちゃん!」

妹「……」

幼馴染み「妹ちゃん……?」

妹「ふう。何だ、幼馴染みちゃんも一緒なんだね」

幼馴染み「そのあからさまにうざがってる反応は何さ! 妹ちゃん!?」

兄「ほら、遊んでないで、先行くぞ」

妹「はいはーい」

幼馴染み「え、放置? まだちゃんとした挨拶も交わせてないのにぃ!」


この人は幼馴染みちゃん。
お兄ちゃんより一つ年上の、まさに女性! って人です。ちょっと憧れてます。

普段は何だか馬鹿みたいに見えますが、現在高校三年生の彼女は学年成績トップの常連です。

お兄ちゃんには勿体無いくらい、素敵な人です。
でも、やっぱりどこか抜けてる気がします。


ブルドック「ガウッ!」

幼馴染み「ひゃいん!」ビクッ


『自宅』


妹「ふんふふーん」ポテチポリポリ

場所は変わって自宅。

朝ラーを終えて、お兄ちゃん達は何処かにデートへ。
私は、一人寂しく自宅でせっかくの土曜日を寝て過ごすつもりでした。

妹「……」

妹「うーん、何かしたいなぁ」

思い立ったが吉!
何かしようと思いました。でも、何かって……?


何をする? >>19

実は友達が現役超売れっ子AV(アダルトビデオ)女優で、その撮影やってるところを見に行こう

安価下にします


ブーッブーッ…


妹「あれ、友ちゃんから電話だ」

妹「はい、もしもし?」

妹友『もしもしっ! 今暇?』

妹「暇…っちゃあ、暇かな」

ちょっと言うのを躊躇った。でも、仕方ないよね。
休日は体を休めるために使う! なーんて、中二の台詞じゃないから。

妹友『よし、じゃあ遊ぼう!』

妹「うん、何処に行けばいい?」

妹友『あ、ちょろっと待ってて!』

妹「ん? う、うん」

プツッ…

妹「何だろ」


ピィィィンポォォォン…


妹友「来ちゃった!」

妹「!」

私は予想だにしていなかった。
電話をかけてすぐ、私が断るかもしれないという可能性を一切合切無視し、自宅に押し掛けるなどとは!

ちょっと行動派すぎるよ…友ちゃん……


『自宅前』


妹「で?」

妹友「うん、何?」

妹「何処で遊ぶ予定だったの……?」

妹友「いやー、それはね」

妹友「『遊びたくなったから来てみたっ!』では、通じないかな?」

妹「うん、無理」


これほど無計画だったとは、思いもよりませんでしたよ、ええ。

ひとまず私達は >>24 に行くことにした。

人間家畜牧場


とりあえず、安価下の商店街ですね。


『商店街』


妹友「おー、やっぱ休日の昼間は人が蟻みたいに沸いてるね!」

妹「その表現は人としてどうかと思うよ」

妹友「まあまあ。それより、どこを見て回る? 私は今、持ち合わせが千円のみだけど」

妹「……じゃあ、ゲーセン行く?」

妹友「その言葉を待っていたッ! 太鼓やろうよ、太鼓!」

妹「はぁ、しょうがないなー」


『ゲームセンター』


私達はゲームセンターへ入ると、真っ先に両替機へ向かいました。
手持ちの札を崩したくなったから、それ以上でも以下でも無いです。

ですがその途中、見知った顔に会いました。


妹友「あ、あれって……」

妹「ん?」


誰? >>31
(性別と妹との間柄をお願いします)

後輩
女 妹の部活の後輩

後輩「センパイっ! こんにちは!」

妹「ああ、後輩ちゃん。こんにちは」

妹友「妹の部活の後輩…だよね? どこかで見たことあるけど」

後輩「はい! 妹センパイには、いつもよくしてもらってます!」

妹「いやいや、そんなこと……」


この女の子は、私の入っている部活…『>>34』部の可愛い後輩だ。
つい最近本入部してきたけど、すぐ私になついてくれた。

弓道部

妹「それよりも、後輩ちゃんは一人でここに?」

後輩「いえ、これには海よりも深ーい事情が、ですね……」

妹友「ほう、聞こうか」

後輩「実は >>37 で……」

彼氏へのプレゼントを探す

後輩「彼が、もうすぐ誕生日なんです!」

後輩「ですから、そのプレゼントを探しに来たのですが…」

妹「もしかして、クレーンゲームに挑戦してたの?」

後輩「はい、クレーンゲームの人形とか、好きな人ですから」

後輩「まあ、取れなかったんで…今から帰る所ですが……」

妹「ふーん…」

妹友「いや、それよりも中一の5月で彼氏が既に居るこの娘が計り知れない」

妹「友ちゃん、それは格差というものだよ」

妹友「ああ、そっか…」ショボン

後輩「?」


妹「……」


さて……。
この可愛いの詰め合わせセットこと後輩ちゃんは困っているようだ。

ここは、先輩として頼れるところを見せるか。
それとも、あまり干渉せずに見守るか。


どうしようか >>41

見せる

妹「ふぅ…」


一丁、見せますか! 先輩の逞しい姿!
クレーンゲームなんてやったこと無いですがっ!


妹「後輩ちゃんは、どの筐体でやってたの?」

後輩「あれ…ですけど」


後輩ちゃんが指差した先にある筐体。
そこには、何だか力の入らなさそうなアームに、大きな熊のぬいぐるみ……。

絶対取れないやつの二点セットが揃っていました。
これは汚い、企業汚い。


妹友「ほ、本当にやるの?」

後輩「センパイに迷惑は掛けられませんよ…!」

妹「いや、やったるから!」


さっそく100円を入れてまず、一回。
結果は……。


どうだった? >>44

狙ってないかわいくない変なぬいぐるみが取れちゃった

妹「ご…ごめん!変なの取っちゃった!」


現在、私が抱えているものはヘンテコで奇妙なぬいぐるみです。
大きな熊のぬいぐるみと間違えて、取ってしまいました。


妹友「あーあ」

妹「も、もう一回やるからさ!」

後輩「いえ、センパイ…良いんです」

妹「でも…」

後輩「センパイ…」

後輩「私はセンパイのその…優しくて愛くるしい所が見れただけでも、幸せですっ!」

妹「後輩ちゃん…」

後輩「それより、そのぬいぐるみ…頂いても?」

妹「あ、うん! これ、後輩ちゃんのために取ったからさ!」

後輩「ありがとうございます! これは私のお部屋に飾って、彼へは何か別の贈り物をしようと思います」

妹友「うんうん、万事解決だね!」

後輩「はい! それでは、先輩方! 今日はお世話になりました!」

妹「うん、バイバイ!」



妹「でも結局、力にはなれなかった気がするな…」

妹友「そんな事より、早く太鼓!」

妹「はぁ」

妹「はいはい…」


『商店街』


私達が外に出ると、辺りはもう夕闇に包まれていました。
これからどうしましょうか >>47

帰ろう、とおもったらみんなと別れた帰り道の途中真っ暗で怖くなってきた

妹友「ほんじゃ、そろそろ解散とします?」

妹「そうだね」

妹友「いやー、今日もまた充実出来た! さ、帰ろ帰ろ!」

妹 (私はちょっと退屈だったかな)


『別れ道』


妹友「ほんでさー、あいつったら──

妹「うん」

妹友「っとと、いけない。私は、こっちだから」

妹「え?」

私はそう言われて気付きました。
ここは、いつも友ちゃんと別れる道。いつのまにか、来ていたんだなって。

妹「ああ、そっか。じゃあねっ!」

妹友「気を付けて帰れよー!」フリフリ

妹「そっちこそ!」フリフリ



妹「……」

私は一人、帰り道を歩きます。
辺りは既に真っ暗で、自宅までは遠い……。

ここで怖がらないような女子中学生は居ないでしょう。居たら、弟子入りします。


妹「……」ブルッ

妹 (やばい)

妹 (昨日見た『ホラーDVD』の内容……思い出しちゃった)

怖い。


どうしようか >>50

大声で歌いながら帰る

妹「んっんー!」

私は喉の調子を整えて……。

妹「スゥゥゥ…」

発声の準備をします。
勿論それは


妹「三分の一の純情な感情ーッ!」


大声で歌って、恐怖を紛らわせるためです。


ですが、その英断だが恥ずかしい行為は、人に見られていました。
しかも知人です。


それは── 


誰? >>53

妹「長くてー眠れない夜がーっ♪」


──ップ クスクス…ゲラゲラ


妹「!?」クルリ

笑い声に反応して、私は即座に後ろを向きました。
その時の顔は正に『何奴じゃあっ』という顔でした。


同級生男「い、妹…! お前面白すぎ!」ゲラゲラ

同級生女「……ップ」←我満してる


妹「な、何であんたらが!」

同級生男「何でって、そりゃあ部活帰りだ。弓道部とは違って陸部は土日もあるんだよ、部活」

同級生女「そ、それより…歌っ…歌っ!」ゲラゲラ

妹「それは忘れて! お願い!」

同級生女「えー、どうしよっかなー」

同級生男「俺、今の歌だけで一週間笑えるわ」

妹「もうっ!」


結局その日は、二人に着いていって帰りました。
歌の件は後日、クレープ奢るということで収まりました。よかったよかった……?


『自宅』


ガチャッ

妹「ただいまー」


帰ってきた私を出迎えたのは >>56 でした。

帰りの早かったお父さん

お父さん「おう、お帰り!」

妹「あれ、お父さん! 今日は帰りが早いね」

お父さん「ま、まあな!」

妹「お兄ちゃんとか、お母さんは?」

お父さん「直に帰ってくるだろう」

お父さん「それより、さっさと手を洗ってきなさい」

妹「はーい」


『自宅 自分の部屋』

PM.7:15

ボフッ…


妹「はー」

妹「……」

妹「恥ずかしい」


さっきのことを思い出して、途端に顔が真っ赤になる。
その恥ずかしさを拭うつもりで、顔をベッドに押し付けます。


妹「……」

妹「んむーっ」バタバタ


足を意味もなくバタバタさせたり……。
体をくねくね忙しなく動かしたり……。


妹「はぁ」


このままではいけないと、急停止した私は
恥ずかしさを忘れるため >>61 をしました。

弓道のイメージトレーニング

妹「ふぅ」

妹「練習用の弓…何処やったかな」


私はこんな風に平静を保てなくなった時。
弓道のイメージトレーニングをします。

弓に矢を仕掛けてから引いて放つまで。その一連の動作は不思議と落ち着きます。

兄も竹刀の素振りをしているときが一番落ち着くというし、やはり私達は兄弟なんだなぁと思います。


妹「……」

妹「ふっ…!」

妹「……うーん」

妹「今の矢は中心を射ることは出来なかったかな」



妹「ふぅ、何とか落ち着くことは出来た!」

妹「でもまだご飯まで時間があるし… >>65 しようかな」

オナニー

ちょっとアンケート。

エロは優しくない世界になりそうだから安価下にしようとしていましたが、オナニーぐらいならまだ優しい世界で居られるんじゃないかという考えが出てきました。

↓3 まで、オナニー描写『無し』か『有り』かでお答え頂ければ幸いです。

妹「……」


さっきの無駄な体力多く消耗する運動……。
物凄い集中する弓道のイメトレ。


妹「熱い」


体が火照るのは当然で、汗をダラダラとかくのは自然ですよね。

ですが、それとは別に──


妹「……んっ」ムラッ


体の芯から熱くなって、受ける刺激の一つ一つが敏感に感じられるようになる、アレ。

妹「もう…急にきたなぁ……」

妹「……」モンモン

妹「処理…しとくか……」


発情。

それは去年の夏に覚えた感情です。
一時期女子の間で『一人H』なるものが流行って、そこから自然と私もやり方を知りました。


妹「はぁ…はぁっ……」モゾモゾ

妹「確か、この辺を──

妹「あんっ!」



──『数十分後』



妹「ふぅ……」

妹「はぁ…何か疲れた」

コンコン…

妹「っ!」ビクッ

お父さん「妹ー? まだ起きてるよな?」

妹「う、うん、起きてるよー!」

お父さん「何かな、お兄ちゃんが向こうのお宅に泊まるらしいから、今日は三人でご飯を食べとけって…」

妹「……」

お父さん「そんで、お母さんがもう支度は出来たから、さっさと食べようって言ってるぞ」

妹「うん、分かったよ」

お父さん「おう、それだけだ」

妹「……」


妹「やるね、お兄ちゃん……」


『自宅 自分の部屋』


PM10:30

お兄ちゃん抜きでご飯食べて、居間でテレビを観たりしてたらあっという間に就寝時間です。

ですが寝るに寝れないので、>>77 して寝ようと思います。

トイレに行こうとするが怖くていけないので尿意と戦闘開始

妹「まあ、寝る前のトイレは基本だよね」


ガチャッ…


妹「……」

私の目の前に広がったのは真っ暗な廊下です。
電気をつけるスイッチも何処にあるか分からない、そんな底無しの闇……。


バタンッ!


妹「……」ブルッ

無論、怖くなります。何故ならその光景が帰り道に経験したものに似ているから。

しかし自分の部屋に籠ったからといって恐怖が無くなる訳ではありません。


妹「あ、でもトイレ…」


ガチャッ


即座に目の前に広がる暗闇。


バタンッ!


妹「……」

妹「詰んだ?」


現在、尿意と暗闇の恐怖が徐々に膨れ上がって私を挟み撃ちしています。

私が無事就寝するには、この二つを倒すほかありません。

トイレ行きたい→真っ暗怖い→トイレ行きたい→真っ暗怖い…のループでは駄目なのです。駄目だと分かっているのですが…


妹「怖い…」ブルブル

妹 (後、漏れそう)


どうする? >>83

部屋で我慢の末おもらし

妹「我満…我満しよう……」

妹「……」

妹「でもそれって、いつまで……?」

漏らすのを堪えるのはまだ容易です。
ですが、時間が経つにつれてそれは非常に困難になります。

ていうか、無理。


妹「くぅ…!」

妹「こんなことなら『四矢サイダー』がぶ飲みするんじゃなかった…!」

妹「あっ…うぅ……」プルプル


出そうです。ただ何かが、出そうです。

考えても見てください。
小学生を卒業した身にもなってお漏らしをする敗北感、屈辱、脱力感……。

それは計り知れないですよね。


妹「こ、堪えろ私ぃ…!」ブルルッ

妹「くぅぅ…」

妹 (絶対……)

妹 (絶対、お漏らしなんかに負けないッ!)



『数十分後』



妹「……」

妹「……」

妹「……鬱だ」


漏れて下着を濡らしてしまった。
どうしようか。 >>88

洗うついでにシャワー

あんまし日を跨ぎなかったけれど、今日はここまで。
もともと短編の予定だったし、次来たときに完結させます。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom