りせ「・・・」
西垣「んー。私は発音の方はさっぱりなんだよ」
りせ「・・・」
西垣「いやいや、もちろん先生だから読み書きくらいはできるんだぞ?大学は当然出ているからな」
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りせ「・・・」
西垣「ん?英語を読んでるところ見たことなかったっけ?」
りせ「・・・」
西垣「いやー。論文は英語で書かれたものがほとんどだからさ。嫌でも必修なんだよ、英語ってやつは」
りせ「・・・」
西垣「そりゃあ私だってマッドサイエンティストの端くれだからな!」
りせ「・・・」ビシッ
西垣「あははっ、そう言うなって松本」
りせ「・・・」
西垣「まぁなんだ。科学者的には論文の読み書きする程度の英語力さえあれば問題ないんだ」
りせ「・・・」コクッ
西垣「だから発音は二の次にすることにしてるわけさ」
西垣「だからさ、私は松本が羨ましいよー。ちゃんと英語の発音できてて」
りせ「・・・」ふるふる
西垣「謙遜しなくていいぞー?中学生としてはかなりのものなんじゃないか?」
りせ「・・・。・・・?」
西垣「なんか塾とか言ってたの?」
りせ「・・・」
西垣「へー!」
りせ「・・・。・・・。」
西垣「あ、なるほどな~。最近はそういう勉強の仕方もあるのか」
りせ「・・・」
西垣「ああ、便利な世の中になったもんだよなぁ」
りせ「・・・」こくこく
西垣「なぁ松本。もっかい読んでみてくれよ」
りせ「・・・」ふるふる
西垣「えー?いいだろ松本~。もう一回!聞きたいんだって」
りせ「・・・///」
西垣「マジで?サンキュー松本!」
りせ「・・・」
りせ「・・・。・・・。」
西垣「・・・」
りせ「・・・?・・・。」
西垣「おぉ~」
りせ「・・・」
西垣「やっぱりキレイな発音だったよ、松本」
りせ「・・・?」
西垣「うん。すごかったぞー」
りせ「・・・」
西垣「そんなことなかったって。よし、なら褒めてやろう!ほれほれ」グリグリ
りせ「・・・///」
西垣「照れるなよ~。かわいいやつめ」なでなで
りせ「~~~~///」
西垣「あはははっ」
りせ「・・・」
西垣「ん?」
りせ「・・・。・・・。」ふるふる
西垣「んー。そう言われればそうだな」
りせ「・・・」コクッ
西垣「それじゃあ私も何かするか。何すればいいよ?」
りせ「・・・」
西垣「えっ、そんなんでいいのか?」
りせ「・・・」こくん
西垣「うーん、でもいざやるとなると恥ずかしい気がするなぁ」
りせ「・・・」
西垣「わかってるって」
西垣「松本もおかしなことさせたがるよなー」
りせ「・・・」
西垣「そんなに私が英語で字を書いてるところが見たいのか?」
りせ「・・・」
西垣「ま、そりゃあ私は英語の発音できないからさー。喋れって言われるよりは書く方が楽だよ」
りせ「・・・」こくん
西垣「お、気を使ってくれたならありがとなー松本」
りせ「・・・」
西垣「でもなー松本。ほら、見てみろよこれを」かきかき
りせ「・・・」
西垣「私は英語を字で書いても下手なんだ」ぐにゃぁ
りせ「・・・」しれっ
西垣「知ってたのかよっ!」ビシッ
りせ「・・・」
西垣「だろー?私が字の綺麗汚いを気にするわけがないんだって」
りせ「・・・」
西垣「それをわかった上でどうして私が字を書いてるとこなんて見たいのかねぇ?」
りせ「・・・」
西垣「なんとなくか」
りせ「・・・」
西垣「ふーん」
西垣「ところで、松本は字もうまいな。綺麗にノート取ってる」
りせ「・・・?」
西垣「小っちゃくてかわいい字してるよ」
りせ「・・・///」
西垣「ん?」
りせ「・・・」
西垣「ああ、そう?」
りせ「・・・」
西垣「あー、確かに。ただ英語書き写してるだけの勉強って退屈だよなー」
りせ「・・・」
西垣「そうだな・・・。よし、松本。軽くゲームしようか!」
りせ「・・・?」
西垣「うん。英単語当てゲームってのを今考えた!」
りせ「・・・」
りせ「・・・。・・・?」
西垣「まずはだな。相手の手のひらにこうやって」ぎゅっ
りせ「・・・っ///」ドキッ
西垣「指で相手の手のひらに英単語を書くんだ!アルファベット一文字ずつ!」つつつ
りせ「・・・///」こくん
西垣「それで、なんて単語か当てられたら勝ち!どうだ松本?面白そうだろ!?」
りせ「・・・」こくこく
西垣「お、そうかそうか~。松本ならそう言ってくれると思ってたよ」
りせ「・・・」
西垣「じゃあさっそく。このまま私が先攻で、と」つつつ
りせ「・・・」ぞわぞわっ
西垣「ふふっ、くすぐったい?」
りせ「・・・」こくん
西垣「まぁそこが楽しいってことでっ」つつつー
りせ「・・・」そわそわ
りせ「・・・・・・」
りせ「・・・?」
西垣「お、せいかーい!」
りせ「・・・!」
西垣「それじゃ次松本の番な」
りせ「・・・。・・・。」
りせ「・・・///」ぎゅっ
りせ「・・・」つつつ
西垣「あははっ、ホントにくすぐったいなあ!」くふふっ
りせ「・・・。・・・?」
西垣「んー。なんだろうな?」
りせ「・・・?」つつつー
西垣「お、わかった!『moon』だろー?」
りせ「・・・」
西垣「やった!」グッ
西垣「ふむ。先攻後攻入れ替えるか。松本ー、そのまま続けていいぞ?」
りせ「・・・!」
西垣「ん?どうした松本?」
りせ「・・・」ふるふる
西垣「続けて書くの嫌なのか?」
りせ「・・・。・・・!」ふるふる
西垣「ん、そうか?じゃあ、書いていいぞー」
りせ「・・・///」つつつー
西垣「うーん、んー?」
りせ「・・・」つつつ
西垣「松本、松本。長いよその単語!」
りせ「・・・」つつー
西垣「いやいや!確かに文字数制限は無かったけど、普通5、6文字にするのんだと思うだろ!?」
りせ「・・・」つつつ
西垣「いやいやいや!マジか松本、その手はズルいだろー!」
西垣「・・・あ、でも長いと逆にわかりやすいかもしてないな」
りせ「・・・!」
西垣「ていうか、何て書いたかわかったぞ松本!」
りせ「・・・。・・・?」
西垣「『beautiful』だ!当たっただろ!?」
りせ「・・・///」こくん
西垣「やった!連続正解!!」グッ
西垣「松本は字がキレイだからわかりやすいんだよなー」
りせ「・・・」
西垣「そうだ。それなら松本、次の私のターンにはあれを使って書こう!」
りせ「・・・?」
西垣「ええと、どこにしまったかな?昔発明したんだけど・・・あった!」ガタゴト
西垣「英語書き取りマシーンだ!」
りせ「・・・」
西垣「うん、確かに用途はせまいな!」
りせ「・・・」
西垣「これを使えば、英語がキレイにノートに書けるんだ!すごいと思わない!?」
りせ「・・・」
西垣「そう思う?でもなー、結構需要あるんだぞ?」
西垣「アイドルや政治家がサインを大量に書く時に機械を使ってるのは有名だけど、私の発明ならもっと上手に書ける!」
りせ「・・・!」
西垣「だろ!?案外すごいんだよ、私の発明は!!」
西垣「いやー。私の字が汚い事が功を奏して、世紀の発明をしてしまったのかもしれないな!」
りせ「・・・!・・・!」
西垣「ああ、まずはこのマシーンを使って何か書いてみよう」
りせ「・・・」
西垣「それじゃ、スイッチON!」
ぽちっ
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おしまい
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