【コンマ】八幡「koukandonote?」 (206)


八幡「好感度ノート?」

八幡(なんだこれ? デスノートのパクリか?)ペラッ


ルール

気になる人の名前、書け


八幡「………」



誰の名前を書く?

安価下1(登場キャラ、1人お願いします)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438246270

八幡(川崎沙希……と)

八幡(つーか俺もクラスメイトの名前を覚えるとか成長したなぁ……)シミジミ

八幡「……ん?」


川崎沙希 52


八幡「す、数字が浮かんできた!?」ビクッ

八幡(ももも、もしかして、これって52秒後に……!?)

八幡(いやまて、これはデスノートじゃない。好感度ノートだ。明日確かめてみよう)ハァハァ


翌日 教室


八幡「………」ドキドキ

結衣(ヒッキー、なんか緊張してる?)ジーッ

一時間目

八幡(あれ……来てない…)ドクン

二時間目

八幡(まだ来ない……)ドクンドクン

三時間目

八幡(あれ? 嘘……だろ?)

休憩中

八幡(あいつが連絡先知ってそうなのは……由比ヶ浜か?)

八幡「ゆ、由比ヶ浜……」

結衣「ヒッキー? め、珍しいね。教室で話しかけてくるの」アセアセ

八幡「川崎の連絡先知ってるか?」

結衣「へあっ!? サキサキ!?」ビクッ

結衣(ななな、何でヒッキーが!?)

八幡「……あ、ていうか俺知ってたわ。すまんな」

結衣「」

沙希「………」ガララ

八幡(……なんだ、来たのか)

沙希「………」チラッ

八幡「?」

沙希「………」プイッ///

八幡「???」

沙希「………(あ、あいつ、あたしのこと見過ぎだから!)」カァ///

八幡(どうしたんだあいつ?)

放課後

八幡「特に何事もなく終わった」

八幡(好感度ノートとか言うくらいだから、書いた人に対する好感度が分かるのかと思ったけど……)

八幡(あ、そうか。52とか普通すぎて分からなかったのか)

八幡「だったら、別の誰かで確かめてみよう……」

八幡(つーか俺の事好きな奴がこの世に存在するのか……?)


次の人物

安価下1

八幡(相模南……と)

八幡「………」チラッ

相模「あははっ♪」

八幡(よし、まだ帰ってないな……)


相模南  18


八幡(低すぎぃっ!)

相模「……でしょでしょー」アハハ

八幡(どうする? 話しかけてみて様子見るか?)


1、話しかけてみる
2、次の人物を書く(その際、誰かも)

八幡(無駄だろうな。元々他人からの好感度が低い事で定評のある俺が好感度低い奴に話しかけた所で、反応の違いが分からん)

八幡(こうなったら、無難にそれなりに好かれてそうな……)カキカキ


一色いろは 58


八幡(んー……一色58か。分かるのだろうか……難しいな)



1、話しかけに行く。
2、次の人物を書く(その際、誰かも)。

安価下1

八幡(いや、ここはもっと突き抜けたデータが欲しいな)

八幡「手当たり次第に良く思ってくれてそうな人を書いてみるか」書き書き

平塚静 95

八幡(高すぎぃ!)

八幡「え、ちょ、何これ、なんかにやけるんですけど///」ニマニマ

八幡(自分の尊敬する人が自分を強く想ってくれてるとか幸せすぎるだろっ)

八幡「………」

1、話しかけに行く
2、次の人物を書く(その際、誰かも)


安価下1

八幡「よし、行ってみよう」

職員室

八幡「すみません、平塚先生いますか?」

平塚「比企谷? どうした?」

八幡「あ、先生……ちょっと良いですか?」

平塚「ああ、かまわないが……」

八幡(あれ……? 反応が普通だな?)

平塚「さぁ、行こうか」

八幡「は、はい……」

八幡(やっぱニセモノのノートだったのか?)


屋上


平塚「いやー、こう風が気持ち良いと煙草が欲しくなるなぁ」

八幡「ここ、禁煙ですよ」

平塚「わかってるよ」ハハハ

八幡(あのノートがホンモノなら、今頃頬を赤らめて、ハァハァ言いながら喋ってるはずだ……やっぱり違うのか?)

平塚「で? 用ってなんだ?」

八幡「あの……(ここは直球だ!)」

平塚「?」


八幡「俺の事、どう思ってますか!?」


平塚「へっ!?」ビクッ///

八幡(顔が赤くなった!?)

平塚「い、いきなりだな君は……」アセアセ

八幡(焦ってる。静ちゃんは不器用なとこもあるし、やっぱりホンモノなのか?)

平塚「………」

八幡「………」




平塚「自慢の生徒の1人……かな?」



八幡「……え?」

八幡「それだけ……ですか?」

平塚「それだけって、何が不満だね君は。教師が自慢できる生徒ってのは、優秀な生徒って事だぞ」

八幡「………」

八幡(やっぱりニセモノだったのか……)ハァ…

平塚「それとも、君は私の事を好きだったのかな?」アハハ

八幡「……先生として、尊敬してます」

平塚「そうかそうか! 嬉しいよ比企谷!」バシバシっ

八幡「い、痛いで……」



平塚「ひゃうぅううううん///// いぐぅうううううう/////」ビクビクッガクガクガク



八幡「」

八幡(な、何が起きたんだ!?)アセアセ

平塚「あ……あひっ…///」ハァハァ

八幡(先生が奇声をあげて倒れた!?)

平塚(な、なんだ今の全身を貫くような快感はぁ///)ハァハァ

八幡「せ、先生大丈夫ですか!?」ガシッ

平塚「ぬやぁああああああん//////」ギューッッッ/// ガクガクガクッ

八幡「」

平塚(ひ、比企谷に触ったら全身が快感でおかしくなっちゃぅうううううう///)ジワッ

平塚「……ぁっ///」

八幡「?」

平塚(た、耐えて静! 教師としての尊厳が!)

八幡(何だか先生の様子がおかしい!)

八幡はどうする?


安価下1 

八幡(今にも泡を吹いて倒れそうだ!? 抱きとめなきゃ!)ギュッ

平塚「ぁ……も、もうらめ……」ビクンッ


 この時、日常的に他の教師達から「女の癖に」などと嫌味を言われ続けてきた黒のスラックスを履き続けてきた事が幸いする。

 自身は全身を駆け巡る快感――処女だと言うのに、何度もエクスタシーとオーガズムに満たされ、このまま受胎するのではないかと錯覚するほど――に意識の全てを奪われていたため気づかなかったが、スラックスの色がどんどんと濃くなっていた。

 後にお漏らししていた事に気づいて、悶え苦しむのだが、実際の所は比企谷に気づかれてはいなかったのだ。


八幡(先生が何か幸せそうな顔して震えてる……)

八幡(……あのノートが何か分かった…あれは……)



八幡「高感度ノート!」ピィンッ




 高感度ノート

 書きこんだ者が触れた時に、相手へどれだけ刺激を与える事ができるか分かるノート。

 名前の後に数字を0~99まで書きこめば、任意で刺激の量を決める事が出来る。



平塚「あ……あへぇ…///」グッタリ

八幡(高感度ノート……本物だ!)

夜 自室

八幡(なんだよこれ、魔法のノートじゃねぇか!)

八幡(後から浮かんできた追加ルールを利用すれば……)

八幡「青春ラブコメの神に俺はなる!」

八幡(よーし、こうなったら……)



1、誰か書く
2、明日も平塚先生の所へ行く


誰か書いた時に、後ろに二ケタの数字を書けば高感度が任意で決められます。


安価下1

翌日 職員室

平塚「………」グッタリ

平塚(あの快感が忘れられなくて、夜中に1人で10回もしてしまった……)

先生「平塚先生、なんだかお疲れですね」

平塚「あ、あはは……すみません」

先生「大丈夫ですか?」ナデナデ

平塚「ちょっと二日酔いで……」

平塚(比企谷以外の人間じゃ何も感じられない)

平塚(やはり……私は彼の事を……)ドキドキ


ガララッ


八幡「失礼します。平塚先生いますかー」

平塚「ひゃうっ!?」ビクッ

先生「平塚先生!?」

平塚(し、しまった! 条件反射的に!)アセアセ///

八幡「先生、ちょっと良いですか?」ニヤリ

平塚「お、おう……」モジモジ///

空き教室

平塚「き、昨日は悪かったな。ちょっと体調が悪くて」ハハハ…

八幡「いえ、良いですよ。先生が倒れないように守る事ができて、幸せです」

平塚「えっ///」ドキッ

平塚(な、何だか比企谷がイケメンに見えてきた!)ハァハァ///

八幡「………」


八幡はどうする?


安価下1

平塚「………」フゥ///

平塚(何だか、昨日の事思い出すだけで、あそこがきゅんきゅんするな……)

八幡「先生? 何だか疲れた顔してますよ?」スッ

平塚「ちょっ/// ちょっと待って///」サササッ

八幡「何で逃げるんですか? また倒れますよっ」スッ

平塚「あう……ちょ、だ、め……」


――どんっ!


八幡「逃げないでくださいよ。あなたを守れないでしょう?」ジッ

平塚「……はぃ///」コクリ

平塚(かかかか、壁ドンっ!? 夢にまで見て、教頭への報告書に絵を描いちゃった壁ドン!)ドキドキドキ///

八幡(よく見なくても平塚先生って美人だよな。化粧も薄いのに……)ジッ

平塚「///////////」

平塚(と、吐息がかかる度に身体に快感が……)ゾクゾクッ///

八幡(なんか悪戯したくなってきたな……)


八幡は何をする?


安価下1

八幡「えっと、先生……」


平塚ビジョン

八幡『なぁ、静』キラキラキラ

平塚「は、はぃ……///」ジッ



八幡「………」ドキドキ

八幡(本当に言うのか?)


平塚ビジョン

八幡『………』イケメンスマイル

平塚(じ、焦らされてるっ///)ドキドキ



平塚「………」スッ///

八幡(目を閉じた……!?)ドキッ

八幡(まつ毛ながっ! キス顔、美人過ぎっ!)スッ


――チュッ


平塚「んーーーっ///」ギューーーーッ///

平塚(あ、溢れるぅううううう///)ビクビクガクガク

八幡(と、とろけるようだっ///)チュッチュッ

平塚「はぁんっ/// んっ、ちゅぷっ///」ギューッ

八幡「んっ/// ちょ、は……んっ///」チュプッ





平塚「………はぁはぁ」グッタリ///

八幡「………」ポーッ///

八幡(これが……大人のキス…///)


八幡はどうする?


1、まだ何かしよう
2、一旦逃げよう


安価下1

八幡(ち、乳首噛み千切りてぇ……)ハァハァ///

平塚(せ、セックスしたい……)ハァハァ

八幡「脱い……で?」

平塚「は…い///」ヌギッ

八幡(ピンクの……乳首…)スッ


平塚「ひゃうっ/// そ、そこはっ!」


八幡「………」ギチチ…


ブチィッ!!


平塚「ニャホニャホタマクローッ!!」ドサッ

八幡「し……死んでるっ!」



バッドエンド……

ちょっとssだからってふざけるのやめていただけます?(憤怒)


1、一つ前から続ける
2、新たなルートで頑張る
3、ギチチ

安価下1

八幡(と、とろけるようだっ///)チュッチュッ

平塚「はぁんっ/// んっ、ちゅぷっ///」ギューッ

八幡「んっ/// ちょ、は……んっ///」チュプッ





平塚「………はぁはぁ」グッタリ///

八幡「………」ポーッ///

八幡(これが……大人のキス…///)


八幡はどうする?


1、まだ何かしよう
2、一旦逃げよう


安価下1

それ、荒らしの糞コテだからNG放り込んだほうがええで

>>58 猟奇的な事はNGにします!

安価なら下

八幡(このまま勢いでおっぱい触れるかな!)スッ

平塚「にゃっ!?///」


 黒のベストとブラウスの隙間に入る八幡の手。スポーツブラ越しでも浮き出るほど勃起した乳首が彼の指で擦れる。

平塚「んんっ///」ビクッ

 乳首からジワリと広がる快感は、乳房に伝わり、下半身へと伝わる。

 穴という穴から噴き出そうになる快感を必死に体内へと留めながら、平塚静は上目づかいでおねだりを続けた。

平塚「……気持ち…良いかも…///」



 八幡はどうする?


安価下1

八幡「……あ、れ?」


 八幡に急な睡魔が襲いかかる。

 それは明らかに身体が欲した感覚ではない。

 外からの要因――例えば薬などの強制的な感覚。


八幡「ひ……ら…つ」


 薄れる世界で八幡が見たのは、心配そうに声をかけてくる平塚静の顔だけだった。



八幡「………ん?」



 目覚めると目の前には、○○がいた。


 誰がいた?

 安価下1

結衣「あ、ヒッキー起きた?」ニコニコ


 暗く、教室ほど広くない部屋。

 カーテンがあり、壁があり、ベッドがある。ベッドは女の子らしい柄の布団が敷いてある。

 目の前には 由比ヶ浜結衣 の姿があった。


八幡「……由比ヶ浜?」

結衣「やっはろー♪」


 挨拶をする由比ヶ浜の表情はいつも通り明るく、八幡はついつい安堵してしまう。

 そして、いつも通り後頭部をかきながら憎まれ口の一つでも叩こうとして、気づく。


八幡「あ……れ? 何で俺……しばられてるの?」


 タオル生地の布で両手首を強く縛られている。

 力を入れてもびくともしない。

 何故だ。八幡の脳裏に様々な予測が現れては消え、そしてまた現れる。


八幡「由比ヶ浜……ここは?」

結衣「あたしの家だよー♪」


 由比ヶ浜の表情に悪意は微塵も感じられない。

 もし、俺を誘拐して身代金でも要求するなら、罪悪感は多少なりともあるはずだ。

 だったらこの状況は――、


結衣「ヒッキーってさ」


 由比ヶ浜が口を開く。




結衣「koukandonoteって知ってる?」





 戦慄、という言葉では足りないほどの寒気が、八幡の背中を駆け巡る。

八幡「さ、さぁ、しらねぇな」

 八幡は思わず否定したが、その名前が出た時点で彼女の中で何かしらの確信があるのだろう。

 自分のノートは部屋の引き出しにしまってある。ばれるはずがない。

 だったら、彼女はどうして――。


結衣「あたしも持ってるんだよね、これ」


 彼女は、ピンク色のノートを取り出した。

 そこには、日本語で『好感度ノート』と書かれていた。


八幡「好感度……ノートだって?」


 再び背筋が凍る。

 だが、先ほどとは意味合いが違う。

 何故なら――、


八幡(俺の高感度ノートとは、訳が違う……)


 


 高感度ノートは言わば直接攻撃のようなものだ。

 触れなければ何も変わらないし、気づかれない。

 だが、好感度ノートが本物なら、それは生物兵器に匹敵する。


 彼女が書いた人物、そこの後ろに数字を書き加えるだけで……従順な下僕を作る事ができる。


八幡「それは……本物なのか?」

結衣「さぁ? 昨日拾ったばかりだし」


 でも。

 由比ヶ浜は自身の後ろに隠れていた人物を前に移動させる。


平塚「結衣~♪」

 猫撫で声で由比ヶ浜に擦り寄る平塚静。

 八幡は思わず叫ぶ。

八幡「ひ、平塚先生!?」

 その声が思ったより大きかったのか、由比ヶ浜がびくりと身体を震わせた。

 すると平塚静が立ちあがり、

平塚「結衣を苛める奴は許さん」

 と、八幡の事を睨みつけた。

八幡「ぐぷっ!」ドゴォッ

平塚「ひゃうぅぅんっ///」


 強烈なパンチが八幡の腹部にめり込む。

 平塚静はkoukandonoteの効果で悶え、八幡は吐血する。

 好感度ノートの数値次第では、人間の限界を超えるらしい。


結衣「静? あたしの愛するヒッキーになにすんの?」


 由比ヶ浜が落ちついた口調で言った。

 その瞬間、平塚静の表情が怯えに染まる。


平塚「ごごごごご、ごめんなさい! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」


 何度も謝る平塚静。

 腹部の痛みで冷静さを取り戻した八幡は、すぐに状況を整理する。


八幡(恐らく平塚先生の好感度は99に近い数字に設定されているのだろう。そうすると、平塚先生は由比ヶ浜を神のように扱う。なぜなら99という数字は“他の何も要らない”と思ってしまうほどの高い数値だからだ)

 八幡の思考が、水面のように鎮まっていく。

 そこに、一つ、また一つと情報の雫を落としていく。

八幡(由比ヶ浜結衣が好感度ノートを持っている事は確かだ。そして、平塚静の好感度を99に近い数字にした事も)

八幡「な、なぁ由比ヶ浜」

結衣「なになに? ヒッキー♪」


 由比ヶ浜の言動がいつもと全く変わらない事に戦慄する。

 今まで自分は、こんな異常者をそばにおいていたのか、と。

八幡「好感度ノートの存在は分かった。平塚先生に使った事も分かった」

結衣「さすがヒッキー! 頭いいよね♪」

 と、撫でてくる由比ヶ浜。

 俺は思わず恐怖で逃げそうになったが、耐える。

 彼女の心を逆なでしてはいけない。

 社会的に虐げられてきた本能が叫ぶ。

八幡「それで……、由比ヶ浜……その…」

 聞いてしまっても良いものだろうか?

 ここで聞けばより事態を悪化させてしまうのではないか。

 しかし、八幡は聞かずにはいられなかった。


八幡「……俺にも…使った……のか?」


 問いに由比ヶ浜は、宝物を差し出すかのようにゆっくりと丁寧に答えた。


結衣「それはね……」




結衣「使ってないよ」



 身体中の汗腺から汗が噴き出した。

 八幡は安堵する。

 あのノートの効力を知っている者なら、だれでもそうだろう。

 精神の構造を変えられるのだ。笑い事じゃ済まされない。

 だが、状況が好転した訳ではない。

 こうして軟禁状態になっている以上、逃げ道を探さなければ……。


八幡「お、俺をどうするつもりだ?」

結衣「どうって?」

八幡「ノートに書く訳じゃないなら……何でここに?」


 石橋を叩いて渡るどころじゃない。

 慎重に慎重を重ね、正解へと自身を導く。

 八幡の人生の中で、もっとも集中する時だった。

結衣「ヒッキーは、さ。童貞だったからこの人とキスしたんだよね?」

八幡「……は?」

結衣「平塚先生と。キスしてたじゃん」


 見られていたのか。


結衣「遅行性の睡眠薬、休憩中のマックスコーヒーに入れてごめんね」

八幡「……ぁ…ああ、良いんだ」

 
 良いはずがねーだろバカ!

 だが、ここで批判しようモノなら何が起きるか分からない。

 八幡はただグッと堪えた。


結衣「だからさ。ちょっと試してみようと思って」

八幡「試す……?」

結衣「うん♪ ヒッキーが本当に平塚先生が好きかどうか」

八幡「………?」

結衣「ねぇ静」

平塚「うん♪ 何?」ニコニコ




結衣「裸になったまま、総武高校のグラウンドでダンスしてくれる?」

平塚「うん♪」


 腕がちぎれそうなほど、八幡の身体に力が籠った。


八幡「由比ヶ浜ぁ!!」


 叫ぶ。

 自分がどうなろうが知った事じゃない。

 ただ、今はそう。


 由比ヶ浜が許せない。


結衣「……その怒りはさ。何?」

八幡「は?」


 八幡には意味が分からなかった。

 由比ヶ浜は、もう少し分かりやすく言うね、と説明を始める。


結衣「ヒッキーが怒ったのは、平塚先生の尊厳が踏みにじられそうだったから? それとも、先生が好きだったから?」

八幡「それは……」


1、好きだから
2、人としての尊厳が踏みにじられそうだったから
3、その他の理由

安価下1

八幡「……両方だ」

 嘘はつけなかった。

 本来なら、後者を選んだほうが由比ヶ浜の心証はよかっただろう。

 ここまで来ると気づけない方がおかしい。

 八幡は心の中で想う。


 ――自分は、なんて魔物に惚れられたのだろう、と。


結衣「ふーん、だったらさ」


 由比ヶ浜は、平塚静のブラウスに手をかけながら、


結衣「あたしにヒッキーの名前を書いて欲しいのか。その時の数字はいくらなのか教えてよ」


 一つ、また一つと外れていく。


八幡(……ど、どうすれば……)


 いつもなら胸に集中するはずの八幡が、どうでも良いと思えるほど混乱していた。

 このまま裸になれば、平塚静は外に走りだすだろう。

 そうなれば、人として終わってしまう。


 同僚が、教え子が、平塚静の裸踊りを目撃する事になるのだ。


 中には面白がってツイッターやユーチューブに上げるモノもいるだろう。

 嫌がっていたら弁解の余地もあるが、今の平塚静なら喜んで踊るはずだ。



 由比ヶ浜結衣に喜んでもらう為に。



八幡(この……悪魔め)

 心の中で吐き出した言葉は、外に出る事無く霧散した。

分岐点


八幡はどうする?


1、自分の名前を書かせる。(数値指定もありです)
2、書かせない(事態を好転させる案があればそれも)


安価下1

結衣「さぁ、どうするヒッキー?」プチプチ


――ぷるんっ


平塚「ひゃっ/// もー結衣ったらー♪」ギューッ

結衣「うざ」

平塚「ご、ごめんねっ!」

八幡「書かなくていい」

結衣「え?」

八幡「俺の名前は書くな」

結衣「………平塚、早くしなよ」

平塚「う、うん!」ヌギヌギ

八幡「由比ヶ浜! 今すぐやめさせろ!」

結衣「え? なんでヒッキー? どうでもいいんでしょ? だから名前を書かなくても……」

八幡「今すぐやめさせなければ……後悔するぞ」

結衣「……うざい」

平塚「裸になったよ、結衣」ニコニコ

結衣「……ヒッキー、これが最後だよ。


 本当に良いんだね?」


八幡「………」



 由比ヶ浜結衣  0



結衣「……え? ヒッキー?」


 由比ヶ浜がきょとんとした表情で周囲を見回す。

 八幡は縛りつけられた腕から垂れる血と痛みに耐えながら、掴んでいた紙を放る。

 血が出るほど擦りつけられた腕は、赤く爛れていた。椅子とタオルが血で変色している。


 紙には、由比ヶ浜結衣と0という数字が書かれていた。


 koukandonoteは、ノートを千切っても使えるようだ。

 デスノートで得た知識で確証はなかったが、八幡は安堵する。


結衣「ヒッキー! どこ!? ヒッキー!?」

平塚「………」


 平塚静は答えない。裸のまま、ジッとしていた。

 愛が深すぎた故に、八幡への嫉妬もまた深すぎた。

 腕から出る血の量が、彼がもうすぐ死ぬ事を示唆している。

 邪魔ものがいなくなれば、自分への愛情が増えるかもしれない。


 恋は盲目と言うが、言葉通り平塚静は盲目になった。


 比企谷八幡は今、二人の世界から存在を消した。


お選びください。


1、救出ルート
2、エンディング


安価下1


 今日、私の前から好きな人が姿を消した。

 あまりに突然の事に、私も驚きを隠せず先生の前だと言うのに取り乱してしまった。

 先生は裸のまま、私の事を慰めてくれた。

 大丈夫。大丈夫だよ。と、何度も何度も撫でてくれた。

 それから、私は比企谷八幡(好きな人)のいない生活が始まった。

 それはぽっかりと穴の空いた、とても生きているとは言えない毎日だった。

 今日も、家に帰ってこうして日記を書く。

 彼の事を忘れなければ、いつかまた、出逢えるんじゃないかと信じている。


「……え?」


 音がした……ような気がした。

 えへへ、ほんと私って思いこみ激しいよね。

 ていうか話し口調の方が書きやすいや。

 ……実は、今もヒッキーを感じる時がある。

 椅子に座っている今も、何だか彼と触れあっているような感覚がある。

 奉仕部をやめてすぐに家に帰ってきてる理由もそう。

 この部屋には比企谷八幡がいる。

 そんな気がしてる……。


「今日も疲れたなー」

 大きく伸びをする。

 女子の学生生活は楽じゃない。

 でも、ヒッキーがいない事に比べればなんて事無い。

「……お茶でも飲んでこよう」

 私は立ちあがる。

 思い切り立ち上がった拍子に、椅子が転げ落ちた。


 
 ごろり。



「……え?」


 そこには死体があった。

 椅子に両腕をくくりつけられ、怒りの形相で天井を見上げる――死体があった。

 私は思わず呟いた。


「何これ汚い」


 私のピンチだというのに、今日もヒッキーは現れない。

 そろそろ彼とは決別する時かもしれない。




 battoendo...

battoendo……由比ヶ浜結衣の日記 クリア!



どちらを使いますか?


1、高感度ノート
2、好感度ノート


※誰かにもう一つのノートが渡ります。


安価下1

八幡「好感度ノート?」

八幡(なんだこれ? デスノートのパクリか?)ペラッ


ルール

気になる人の名前、書け

二ケタの数字を書けば、好感度を変えられる


八幡「………」


安価下1

誰の名前を書きますか?(数字も指定するなら)

八幡「身近な奴の名前でも書いてみるか……」


由比ヶ浜結衣 88


八幡「88って数字がどれくらいなんだよ」ハハ……


翌日 校門前


結衣「ヒッキー、おはよう」チュッ

八幡「アアシンコンサンクライネワカリマス」ドギマギ

結衣「一緒に行こっ♪」ギュッ

八幡「………」


1、一緒に行く
2、行かない(逃げる)


安価下1

八幡「お、おう……///」

結衣「ふふっ/// ヒッキー好きー♪」スリスリ

八幡(断りづらいというか、断る理由がなかった……てか良い匂い///)ハァハァ


教室

三浦「ちょっと結衣ー」

結衣「あ、ごめんね優美子!」タタタッ

三浦「?」

結衣「ねぇヒッキー///」

八幡「ん?」

結衣「授業始まるまで、膝の上座ってても良い?」


三浦「」

葉山「」

戸部「」

海老名「」

その他「」


八幡「お、おう……(良いのかこれ?)」

結衣「ヒッキー良い匂いがするから好き」クンクン

八幡「ちょ、バカか///」


一同(何このリア充カップル……)

授業中


八幡「………」チラッ

結衣「///」ニコッ

八幡「///」

八幡「………」チラッ

結衣「///」フリフリ

八幡「………///」


平塚「殺されたいのか比企谷?」ガシッ


八幡「」

休み時間 トイレ


八幡(ほ、本物のノートだっ!)ハァハァ

八幡(これがあれば俺もモテモテに!!)

八幡「……由比ヶ浜がいるしな……」

八幡「……ん?」


ルール

二人の名前を連続して書き、数字を入れると任意の二人組の好感度を決める事ができる。

さらに矢印を書きこめば、どちらがどれくらい思ってるか指定できる。



○○●●90

○○→●●90

●●→○○90


八幡はどうする?


1、そのまま過ごす

2、なんか書いてみる(自分に対する好感度を決める時は、相手の名前と数値だけで良いです)


安価下1

八幡(あ、あの魔王すらコントロールできるのか!?)ハァハァ


 比企谷八幡は迷った。

 あの雪ノ下陽乃に1でも余白を残して良いのか。

 その余白が何をもたらすのか。


 人の事を信じていない、いや、信じられない彼は数多くある道を次々と潰していく。

 そして、彼女を完璧に支配するには、一つの数値を書くしかなかった。


 雪ノ下陽乃 99


 書き終わった瞬間、携帯が鳴り響いた。

嵐はあれだけど、安価上手くさばけないからって>>1がブチ切れてて笑ったw



陽乃『あ、もしもし八幡! 今から子供作り――』ブツッ

八幡「………」ハァハァ


 

>>117 冗談も分からない人はこんなクソスレはまだ早いDETH★


八幡「……やばい事をしてしまった…」ハァハァ

八幡(いや、でもおかしいな……)


 愛と独占欲は比例するといっても過言じゃない。

 愛すれば愛するほど、その人の全てが欲しくなる。

 もちろん、上手く折り合いをつけて、相手を信じる事はできる。

 だが、振り切れるほどの愛を背負った人間が、果たして子供を作りたいと言うのだろうか。


八幡(なんか罠な気がする……)


 雪ノ下陽乃の事だ。

 おびき出して監禁し、一生外に出さないようにすることも容易だろう。

 八幡は慎重に慎重を重ね、雪ノ下陽乃と対峙する事を決意する。


八幡「まずは……」


1、頼もしい味方を作ろう
2、そんなことよりハーレムルートや!
3、そんなことより陽乃さんとこや!


安価下1

八幡「木を隠すには森って言うしな。俺の事を愛する奴が増えれば、監視の目も増えるから監禁できないだろ」

八幡(となると、次に書くのは……)



次のターゲット


安価下1

八幡「とりあえず、姉妹丼すれば監視しあってくれるだろ」


雪ノ下雪乃 90


八幡(あの雪ノ下が俺の事を好きになるとか……)ドキドキ



雪ノ下視点


 授業中、雪ノ下雪乃は悩んでいた。

 今朝見た光景。あれは本物だったのだろうかと。

雪乃(比企谷君……由比ヶ浜さん……)

 二人が仲良さそうに腕を組んで教室まで向かっていた。

 その姿を見て、自分の胸が張り裂けそうなほど苦しくなった。

 雪ノ下雪乃は悩む。

 自身の想いに対する適正な解が、導き出せそうになくて。


 休憩中、雪ノ下雪乃は自身の想いと向き合っていた。

雪乃(なぜ私は比企谷君と由比ヶ浜さんが仲良くしていて苦しいの?)

 由比ヶ浜を原因に据えると簡単な答えが出てくる。

 自分の仲の良い女子が、男と仲良くなって離れて行く。それは辛いことだ。

 だけど……違う。

 この切なくてきゅんきゅんする想い。

 自分でも似合わないと笑ってしまうような表現を出来るほどの想い。

 それは……、


雪乃「私は比企谷君の事が好――」


 かちり。

 何か、心の中でスイッチが作動する音が響いた。

 瞬間、雪ノ下雪乃の中で想いが溢れる。


雪乃(比企谷君の事を……愛してる)


 その想いは、「過去」に持っていたモノとは少し違うかもしれない。

 でも、そんな事は些細なことだ。

 雪ノ下雪乃は微笑む。


雪乃(愛する人を愛する事ができるのは、なんて――)


 幸せなのだろう、と。

昼休み


 授業が終わりたてで、静だった教室が一変する。

八幡「ゆ、雪ノ下?」

 目の前には雪ノ下雪乃。

 恐らく前の時間は体育だったのだろう、彼女は体操服を着たまま八幡の前に立っていた。

 壁際だったため、八幡しか確認できなかったが、すぐに気付く。

八幡(ブラジャーしてないのか?)

 汗ばんだ体操服は、うっすらと肌を透かしていた。

 女性特有のふっくらとした陰影は、八幡の性欲を刺激するには十分だったが、

雪乃「………///」

 後ろ手に組んでいる雪ノ下の胸は自然と前に張り出される。

 ツンツンとした二個の突起したモノが、八幡の前でほんの少しだけ大きくなった。

雪乃「……お昼ごはん一緒に食べないかしら?」

 八幡は首を縦に振る事しかできなかった。

 総武で最も美しいとされる女子生徒に誘われたのだ。

 断る方がどうかしている。


雪乃「じゃあ、奉仕部で待ってるから……」バイバイ///


 かわいらしく胸元で手を振る雪ノ下に目を奪われていた八幡は、気づく事が出来なかった。


結衣「………」ムスッ


 自身の事を強く想うもう一人の人物に。

奉仕部

雪乃「やりすぎたかしら……」

雪乃(いくら比企谷君がエッチだからって、いきなり胸を見せられても戸惑うだけだったかも……)カァ///

雪乃「あ、謝った方が良いかしら……」モジモジ

雪乃「でも……」


コンコン


雪乃「比企谷君?」


入ってきたのは


安価下1

陽乃「……雪乃ちゃん」

雪乃「姉さん」


 二人は瞬間的に察した。

 お互いに愛する者が被っている事を。


陽乃「雪乃ちゃん。あなたいつも私の影で欲しいモノばかり手に入れてきたよね」

雪乃「あら、それをいうならあなたが好き勝手したせいで、お母様は過保護になってるんじゃなくて?」

陽乃「ふふっ、1人暮らししてて言い訳するの?」

雪乃「大学生にもなって、ここに何度も出入りしているあなたに言われたくはないわね」

陽乃「………」

雪乃「………」



1、続ける
2、誰か入ってくる


安価下1

雪乃「大体、姉さんって私に執着し過ぎじゃない?」

陽乃「は?」ピクッ

雪乃「親子同士の絆はあるかもしれないけれど、姉妹同士って言うほど絆ないと思うのだけれど?」

陽乃「妹はこれだから」ハァ…

雪乃「は?」ピキッ

陽乃「あなたは何も分かってないのよ。のうのうと生きてこられた影にどれだけの苦悩があったか」

雪乃「どういう意味かしら?」イライラ

陽乃「日本人の中にも多いわよー。日本という安全と福祉システムに守られて生きてきた癖に『海外にいきたーい』とかいう何も分かってない人達」プププっ

雪乃「べ、別に良いじゃない。グローバルな考えを持つ事は……」

陽乃「だから、 せめてあなたが知らずに受けた恩を返す くらいしてから離れたらどうなの?」

雪乃「……それはでも…」

陽乃「分からないから? 分からないから良いの? 雪乃ちゃんはそんな考え持ってるんだーへー」

雪乃「………」ピクピクっ


1、続ける
2、誰か入ってくる


安価下1

陽乃「あなたっていつもそうよね。数ある自分に有利な事実のみを手札にして、確証のない不利な事は全部なかったことにする」

雪乃「自分で見聞きした事だけが本物なのだから当然よ」

陽乃「あなた自身が歪んだ目線を持っているのに、どんな本質を捉えられると言うの?」

雪乃「!!」ピキッ

陽乃「そりゃあね。姉さんだって雪乃ちゃんに厳しくする事はあるわよ。それは姉としては越権行為なのかもしれない」

雪乃「そ、そうよ……」プルプル

陽乃「だけどね、あなたがそれに対して反発するのは、果たして誰のためなのかな?」

雪乃「っ!」

陽乃「あなたはいつでも自分の事だけしか考えない。自分の視点でしか物事を捉えられない日本の三流RPGと同じね」

雪乃「そんなことっないっ!」

陽乃「あるわ。事実あなたはこれまでで一度として、


自分から私達家族を喜ばせた事無いじゃない」


雪乃「!!」

陽乃「そりゃ私達は雪乃ちゃんが可愛いから。あなたが何したって喜ぶわよ。だけど、それじゃあペットと同じじゃない。あなたの意思はどこにあるの? もしかして家族の事を見下してるの? 舐めてるの?」

雪乃「……そ、そんなことは…」グスッ

陽乃「私が総武に訪れすぎてる? 私は総武の卒業生だよ? 何が悪いの?」

雪乃「それは……」

陽乃「それって単なる悪口じゃない。雪乃ちゃん、姉妹に悪口言う人になっちゃったの?」

雪乃「!!」

陽乃「お姉さんは哀しいわ。雪乃ちゃんの事、信じてたのに……」

雪乃「………」プルプル



1、誰か来る
2、雪乃の逆襲
3、さらに陽乃さんのターン


安価下1

陽乃(勝った……。このまま完膚なきまでに叩きのめして比企谷君は私のモノ……)

雪乃「……一つ、良いかしら」

陽乃「何かな?」ニコニコ


雪乃「姉さんってそうやっていつも偉そうに上から目線だけれど、言うほど大した人物じゃないわよ?」


陽乃「」ピキッ

雪乃「年の差だから? 姉だから? だから許されるのかしら? それはあなたの考えであって一般的な考えとは違うわ」

陽乃「そ、そんなこと」

雪乃「自立した姉妹兄弟っていうのは、お互いの事を尊重し、意見を言う時も決して奢らず、良きアドバイザーに徹する事ができるように努力するわ」

陽乃「………」

雪乃「あなたのそれは、単なるエゴじゃないかしら。正解不正解分からない状態で自分の考えだけを押し付けて」

陽乃「それは……」

雪乃「挙句の果てには、自分が年上で気を使って貰ってる事にも気づかずに、『お姉さん嫌いだなー』とか『がっかりしちゃったなー』とか、勘違い発言の連発」

陽乃「………」プルプル///

雪乃「小学生の遊び場に来た高校生じゃないのだから、いい加減自分が偉くて凄いと思うのはやめた方が良いと思うのだけれど?」

陽乃「」


1、さらにもう一発!
2、誰か来る


安価下1


 お互いの意見がぶつかり合い、空間も歪めてしまいそうなほどだった。

 けっして怒りや憎しみだけでは生まれない感情に、二人の想いはどんどんと高まっていく。

 だが、それを破る人物が現れる。


 それは――、



誰? 


安価下1

八幡「さ、さっきから外に声が漏れてたけど、何言い争ってんだ二人とも……」


 張りつめていた空気が一気に緩む。

 先に反応したのは、雪ノ下陽乃だった。単純に反射と経験の違いだろう。


陽乃「八幡♪」ギューッ

八幡「陽乃さん!?」カァ///


 振り向きざまに抱きしめられ、八幡は顔を赤らめる。

 陽乃の服装は夏だと言う事もあり、非常に薄く、スポーツブラなのか八幡の頬に当たる胸は柔らかかった。


八幡(良い匂い……///)


 柔軟剤とは違う女の子の匂いが、八幡の鼻孔を満たす。


陽乃「八幡。私、八幡の事、すごく愛してるの」

八幡「……嬉しい、です///」


 一瞬にしてその場の主導権は陽乃が握ってしまった。

 雪乃はただその光景をジッと見ながら、機会をうかがっていた。

 愛するが故に、タイミングを逃してはならない。

 雪ノ下雪乃は、姉の思う以上に策士だった。

八幡はどうする?


1、陽乃に命令する
2、雪乃に命令する
3、二人に命令する
4、新たにノートに名前を書く

命令する場合は内容も書いてくれておっけーです


安価下1

八幡(そう言えば愛しの小町も忘れず書いとかないと……)カキカキ


比企谷小町 88


八幡「これでよ――」


 ガァンッ!

 軽快な音が響いた。

 そして、目の前で楽しそうに俺を触っていた雪ノ下陽乃が静かに崩れ落ちた。


雪乃「……はぁはぁ」


 雪ノ下雪乃がゆっくりと椅子を下ろす。

 その椅子の足には、血がついていた。


八幡「お、おまえっ!?」

雪乃「大丈夫だったかしら? 比企谷……いえ、はっちゃん」

八幡「は、はっちゃん!?」

雪乃「ま、前から考えてたあだ名だけれど……ダメ?」ジッ///

八幡「うっ///」

八幡(って、それどころじゃねぇ!)

八幡(俺がちゃんと周りを見ずに小町の事に気を取られるから!)

雪乃「ほんと、姉さんって人の迷惑しかかけないのだから」ジーッ

八幡「お、おい雪ノ下、やめろって」

雪乃「はっちゃんがそう言うならやめる///」ギュッ

八幡(こ、これどうしよう……)

陽乃「……ん…」ハァハァ

八幡「陽乃さん!」

八幡(まだ生きてる!)


保健室。

陽乃「………」スゥスゥ

八幡(なんとか助かったみたいだ)

雪乃「………」

八幡「行こう、雪ノ下」

雪乃「うん♪」ギュッ

八幡(あまりに好感度をあげすぎると、法律とか関係なくなるのか……)ゾクッ

一方その頃、高感度ノートを手に入れた人物は――


高感度ノートを手に入れたのは誰?


安価下1

平塚「……高感度ノートか…」

平塚(名前を書いてその後ろに数字を書けば、書いた者が触った時の反応が変わってくると……)

平塚「さらに二人名前を書いてお互いの高感度を変えたり、矢印で一方の高感度を変えたりできる……と」

平塚(これで、結婚できるんじゃないか?)



平塚「とりあえず、あいつを書いてみよう」カキカキ



誰?※複数可


安価下1

平塚「三浦優美子……と」

平塚(同じ女子として、女子女子してるあいつにはおしおきが必要だからな、うん)ニマニマ


三浦優美子 46


平塚「あ……」

平塚(しまった……これじゃあ普通じゃないか)

平塚(一度数字が浮かべば変更できない……別の奴で書き直しだ)




安価下1

平塚「葉山隼人99……と」カキカキ

平塚「ふふっ、イケメンと戯れるぞー」タタタッ


教室


平塚「は、葉山ちょっと良いか?」

葉山「はい」タタタッ

平塚「ちょっと荷物運び手伝ってもらっていいか?」

葉山「もちろんです」ニコッ

平塚(可愛い///)キュンキュン


奉仕部の隣の教室


平塚「ここなんだが……」

葉山「はい、何を運べば……」

平塚「………」サワッ

葉山「ひぇぁぁぁあああ!?」ビュルルルルルルッ


平塚「イケメンがチンコ押さえて悶えてる!!(大丈夫か葉山!)」サワッ


葉山「ぎょえぇえええええ!?」ビュルルルルルッ


葉山「ちょ、ちょっと待って……」ドクンドクンドクンドクン


※短時間に何度も射精すると心臓がすごい動きをします。


平塚「いや、大切な生徒が苦しんでるんだ。待てる訳がないだろう」キリッ

葉山「せ、先生……」ウルウル

平塚「………」ピトッ


葉山「いぐぅうううううううっ////」ビュルルルルルルルッ


平塚「あ、ずぼんから漏れてきた……」

平塚(しかし、こんな早くに射精されたら孕まセックスできそうもないな……)

葉山「はぁはぁはぁ……」

平塚「………」


平塚先生はどうする?


安価下1

平塚「悪いな葉山。校内で射精するような奴とは付き合えない」タタタッ

葉山「」ビクンビクン



平塚「………」タタタッ

<ガツンッ

平塚「ん?」サッ

平塚(なんだ?)

<ホントネエサンッテ
<ハルノサン!!

平塚(なんだこれは……)


 平塚静は倒れている陽乃と、いちゃつきながら陽乃を運ぶ二人の前に出る事はなかった。

 その異常な光景を見て、すぐにノートの存在に思い至ったからだ。


平塚(もしあの中の誰かが高感度ノートを持ってるなら、知り合いの私の名前を書く事があるかもしれない。もし、違うノートでもっと恐ろしい効果があるなら、確実に手に入れなければならない……)


 平塚静は考える。

 どうすればノートを手にれられるのか、を。

今後の主人公を選択してください。


1、比企谷八幡
2、平塚静


安価下1


 家に帰って、比企谷八幡は小町の唇を堪能した。

小町「んもぉ……激しすぎるよぉ///」

 本来なら妹としてこれからも愛する予定だったが、好感度ノートの好感度とは異性としての想いらしい。

 すぐにセックスへと持ち込もうとする妹を部屋に返し、比企谷は頭を抱える。

八幡(ちょっと高く設定しすぎたかな……)

 困ったことになった。

 人からの感情に疎い八幡である。

 彼女達が今後何をするかなど想像もつかない。

 だが、一度書いた数値は二度と変える事ができない。

 彼女達はすでに八幡なしでは生きられない身体になってしまったのだ。

八幡「……どうする…」


prrrrr


八幡「?」

??『やあ比企谷君。元気にしてたかな』

八幡(声を変えている? 誰だ?)


 悪戯だと自分に言い聞かせる一方で、焦りはあった。

 好感度ノートなどという訳のわからないノートが存在している以上、この電話の正体が人間であるとは限らない。


八幡「お、お前は誰だ」

??『私は神だよ』


 デスノートの死神りゅーくのような存在が本当にいたのか。

 八幡の中で焦りが募る。

 どうすればいいんだ。


八幡はどうする?


1、電話を切る
2、話を続ける(内容も)

安価下1

八幡「ノートの文字を消せる消しゴムとか無いのか?」

??『君だったか……』ガチャ


 ツーツー。音が鳴り響く。

 数秒、スマホを耳につけたまま動けなかった八幡は、ゆっくりと何が起きたのか気づいていく。


八幡「や、やられたっ……」

 恐らく、同じようなノートを手に入れた人物の電話だったのだろう。

 その人は誰がノート所持者か分からない。が、誰かしら自分以外が持っている事に気付いた。

 だから、自分を容疑者の1人にした。

 そして、自分がノート所持者である事を意気揚々と吐いてしまった。


 八幡は小さく呟いた。


八幡「最悪だ……」

八幡(もし、相手が俺と同じ好感度を変更するノートを持っているなら、俺はすぐにでも……)


 八幡は、諦めたように天井を見上げた。

 そして、小町を呼び出してその膣の中に己の欲望をぶち込んだ。


小町「んっ/// い、いいよぉ///」


 ピストンをする度に、喘ぎ声と共に小町の八重歯が覗く。

 八幡はただ怖かったのだ。

 自分の感情が誰かの手で変えられる事が。

 小町とセックスしている間は、きっと大丈夫だ。

 そして、気がつけば夜が明けるまでセックスは続いた。



 結局、小町への想いが変わる事はなかった。

 それどころか、雪ノ下姉妹や由比ヶ浜ともセックスしたいと思っている。

八幡(所持者じゃないのか?)

 もしくは、効果が違うノートなのか。

 八幡の中で色々な考えが浮かぶ。

 だが、答えはいつまでも見つからなかった。

 
 武器も持たずに戦場のど真ん中に置き去りにされた一般人と同じだ。


八幡(だったら。真正面から勝負してやるよ)


 強がりだと自分でも分かっていた。

 だから、今日は雪ノ下とセックスしようとも考えていた。


 しかし、


平塚「よう比企谷」ポンッ

八幡「ひゃぅううううう(はぁと)」ビュルルルルルッ


 悪魔は陽気にやってきた。



 八幡に出来る事と言えば、走って逃げることぐらいだった。

 発動条件がハッキリした訳じゃないが、平塚静と触れあう事は危険だから。

 しかし、射精後の敏感なペニスは、それを許してくれそうにない。

 だったら――、



 八幡はどうする?


安価下1(武器は持ってません)


 八幡は射精の気持ちよさで真っ白な思考と戦った。

 そして、一枚の紙を取り出した。

 ノートの切れ端だ。

 ここに好感度を書けば、言う事を聞くはず――。


 だが、その行動はまずかった。


平塚「私の名前、長いぞ?」ニヤリ


 平塚静は頬の裂けそうなほど邪悪な笑みを浮かべながら、


 ギュッと、八幡の腕を掴んだ。


八幡「あががががががっ」ギュルルルルルルッ


 下半身がちぎれそうなほど熱くなる。

 どぷどぷとパンツの中に溜まっていく精子。



 死ぬ。



 はっきりと自身の死を感じとった八幡の身体は、一瞬にしてシャットダウンした。

 気絶した八幡を遠巻きに見る生徒。

 平塚静は彼を抱えた。

 そして、ゆっくりと校舎へ入っていく。


 ズボンの裾からしたたる白い液体の正体を知る者は、1人しかいなかった。


 

どこかの教室。


 意識がゆっくりと覚醒していく。

 そして、自身の状況に気付いた時には、時すでに遅く。


雪乃「……んぷっ…んぷっ」ジュポッジュポッ


 薄暗い教室の中、雪ノ下が一心不乱に八幡のペニスを口の中に含んでいた。


八幡「……くっ」ビュルルッ


 何度射精したのか分からない身体でも、まだ搾り出せる分はあったらしい。


雪乃「はぁ///」ゴクリ


 迷わず飲みこむ雪ノ下も異常だったが、それ以上に八幡と雪乃を楽しそうに見つめる平塚静が一番不気味だった。


八幡「先生……こんな事してなんになるんです」


 八幡の問いに、平塚静は答えない。

 ただ、ニコニコと笑いながら、彼らの様子を見ていた。

 雪ノ下はゆっくりとスカートの中に手を入れる。

 普通なら両手で下ろすはずのパンツを、片手でつまみながらグイと下ろした。


 びちゃりと音を立てて床に落ちたそれは、色んな液体が溢れた布と化している。


 雪ノ下雪乃の愛は、性欲と混同して大変なことになっているようだった。


平塚「君と同じ数字を雪ノ下にも書いてあげたよ」ポンッ

雪乃「ひゃぅうううううう///」ビクビクッぷシャッ

八幡「やめろぉおお!」

今日は時間がないのでここまでにします。

お疲れさまでした。

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