カイジ「でた…っ!ウンチ…っ!」 (34)

快便…っ!快便…っ!
朝から絶好調…!昨日までの便秘がまるで嘘のような気持ちの良い排泄っ!

カイジ「ううっ…!!」ブリュリュ

カイジ「ブリブリと出てきてやがるっ…!!」

カイジ「あ、ありがてぇ…っ!」

カイジ「犯罪的だ…気持ちよすぎるっ…!!」

がっ…!ここで思わぬ罠っ…!!便秘解消故の快楽っ…!!

カイジ「まだだ…まだ足りないっ…!!」

カイジ「この快楽の為だったらやりかねないっ…!!浣腸の為に強盗だってっ!!」

正に僥倖っ…!!圧倒的僥倖っ…!!便秘から生まれた幸運っ!
それを便器で吐き捨てるっ!!

がっ…!!その時、カイジに電流走るっ…!!

ビリッ!ビリリッ

カイジ「あぁ…?」

カイジ「いや…そんなはずがない…幾ら脱糞を続けたとは言えそんな簡単に穴が裂けるわけ…」

自分にそう言い聞かせる…次第に自らの心を支配してゆく安堵感…
瞬間、気を抜いたカイジを悪魔は見逃さない

ブシャッっ…!!

カイジ「んぁああああああああ」グニャァ

噴出…っ!躍動っ…!飛び散る鮮血と大量の糞っ…!!
カイジの穴は最早絶体絶命…っ!!

カイジ「んぐぁああっ!!いだいっ!!」ボロボロ

カイジ「なんでこんな目に合わなきゃならねぇんだょぉぉ!!」ボロボロ

カイジ「俺が何したっていうんだよぉおお!!ただウンチしてただけじゃねえかっ!」ボロボロ

カイジ「くせぇ…」くせぇ!
カイジ「くせぇ…」くせぇ!
カイジ「くせぇ…」くせぇ!
だが!それでいい!

カイジ「もう嫌だぁ…カイジチカお家帰る…」ボロボロ

トイレットペーパーへと手を伸ばすカイジ
だがまたもや悪魔がカイジを嘲笑う

カイジ「あれ…?トイレットペーパーがねぇ…?」

カイジ「あっ…!!昨日全部使い切ったんだっ!12ダースっ…!!」

気付かなかった…否気づけなかったっ…!!
トイレには常にトイレットペーパーがあるという一般的な常識っ!
それに加え便秘気味であったカイジに思考の余裕は一切なしっ!
あるのは糞だけっ!それ故にカイジはトイレットペーパーが切れたという簡単な事を忘れる…忘却する
己の糞が招いた不運…運コ…

カイジ「紙は命よりも重いか…あいつの言ってたことが今になってわかるなんてな…」

遡る事一週間前っ…!

利根川「カイジぃ…!!この世で一番大切な物って知ってるか?」

カイジ「どうせ金とか言うんだろ…わかってるから言わなくていいぜ」

利根川「馬鹿か貴様っ!いいか教えてやるからしっかり聞いとけっ!」

利根川「紙は命よりも重いっ!そこの認識を誤魔化す輩は生涯糞を漏らすっ…!」

カイジ「はぁ…何言ってんだよ?まさかどこかで漏らしたのか?」

利根川「あぁ…」

カイジ「まじかよwww今度からお前の事利根うんこって呼んでいいか?」

利根川「別にそう呼んでもらっていい…だから今すぐトイレットペーパーを持ってきてくれ…」

カイジ「は…?は…?お前まさか…?」

利根川「そうだよ…今漏らしたんだっ…!!」

カイジ「てめぇっ…!!俺のベッドで何ウンチしてんだよっ…!!」

カイジ「返せよっ…!!俺のベッド返せよっ!!」ドガドガッ

利根川「やめろっ…!!それ以上刺激すると余計に出るだろうがっ…!!」ブリュビュ

カイジ「あぁあああ!!俺のベッドがああああ!!」ボロボロ

地獄絵図っ…!!瞳に映るのは辺り一面の茶色の風景っ…!!
利根川の表情は快楽と絶望感が見え隠れするなんとも言えない顔つきっ…!
対照的にカイジは絶望感一色っ…!!己のベッドが汚されたという事実に打ちのめされるっ……!!

あきたうんこしよ

ごめん俺も便秘なんだ

利根川「いくら語っても状況は何も変わらない…!」ブリュブリュ

カイジ「もう漏らしちゃいけないっ…そんなものっ…!」ギュルル

それはカイジが 生まれて初めて味わう恐怖…
どこまでもどこまでも
どこまでも落下していく……この感覚……
脱糞……!

カイジ「うぁっ……!?」ブチュチュ

カイジ、まさかの貰い糞っ…!!貰い糞っ…!!

カイジ「うぁああああああああああ!!!」ブリュリュリュ

回想終了

カイジ「そう言えばあの後二人でブリーフ買いに行ったっけ……」ビュル

カイジ「そんな事より今はこの状況の打開が優先っ!トイレットペーパーがねぇんだ…!!」

カイジ「家からコンビニまでの距離は約1キロだ…このまま行けるかっ…?」

くさ……くさ……
  くさ……くさ……

成人男性の平均的な1000メートルのタイムは6分っ…!!
往復で最短12分の道のりっ…!!幸運にも早朝で人通りは少ないという恵まれた環境っ…!!

カイジ「勝利の女神が微笑んでいるっ…!!」ニヤァ



タッタッタ

カイジ「うっ……これやべぇかも…」ギュルル

カイジ、ここで痛恨のミスっ…!!
日々怠惰の限りを尽くし酒やタバコに溺れているカイジの体は蝕まれる一方っ…!!
そんな人間が1キロを走りきれるはずがないっ…!!

カイジ「歩くと15分はかかる…これじゃあ帰りに通勤時間と被っちまうっ…!!」ガタガタ

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