永沢「よいしょ、よいしょ」 (15)
永沢「ふぅ。ここが一番高いビルだな。」
永沢(僕は、今日、自ら命をたつ!)
キートン「唐突な出だしである」
永沢「ここなら一瞬だな。」
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永沢(僕が死ぬ理由は、シンプルさ。これ以上苦痛だからな。そう、あのとき)
キートン「数ヶ月前」
キートン「永沢は、高校を卒業し東京の私立大に通っていた。」
永沢「僕も三年か。なんか、もう少し学生生活を楽しみたかったよ。4年は卒論で忙しいみたいだから、遊ぶなら今しかないな」
キートン「永沢は、通ってる大学の近くを散歩していた。」
永沢「ん?この大学、今日学園祭なのか。僕には、縁がないが、まあ、行ってみるか」
永沢「へえ~。流石に国立なだけあって大きいな」
♪~♪~
永沢「ん?歌が聞こえる。いってみるか」
キートン「この決断が永沢の運命を分けた」
「僕を卑怯とみんなは言うけれど~」
永沢「あ、あれは!?」
「ホントは、みんなが言うほど悪じゃない。」
永沢「藤木君!?」
永沢「な、なんで君がここに!?」
女「キャー!藤木君!!カッコイイ!!」
藤木「イェーイ!!」
女「キャー!」
丸尾「お次は、ズバーリ!!B級男子でしょう!」
永沢「ま、まさか!?丸尾君!」
はまじ「みんは来てくれてサンキュー!」
ブー太郎「ブー!」
関口「ウィッシュ!!」
永沢「あ、あれは、はまじたち!?」
永沢「」ダッ!
キートン「永沢は、逃げ出した」
永沢「ど、どうなってるんだ!?」
キートン「永沢は、現実逃避をしにアパートへ帰った。そして、布団で寝ることにした。」
永沢「あれは、夢だったのか?」
永沢「お腹もへったし、何か食べにいこう。」
キートン「そして、近くの店へ行った」
永沢「まさか、藤木君たちが。」
永沢「いや!あれは夢だ!!」
まる子「カンパーイ」
藤木達「カンパーイ!!」
永沢「」
キートン「そこには、かつてのクラスメート達がいた」
まる子「いや~成功してよかったよ」
たま「そうだね。」
まる子「にしてもたまちゃんの着物似合ってたよ!あたしなんて、出店で色気なく売ってたよ」
大野「でも、売り上げよかったんだろ?」
杉山「俺たちなんて物理実験だったからな」
山根「僕、見に行ったけどとても面白かったよ。」
山根「僕なんて健康診断みたいなものだったから。正直、出店や実験がうらやましいよ」
はまじ「でも医学部は将来安泰だろ」
山根「でも、僕は、医者じゃなくて、研究者志望だから。そんなに儲かんないよ」
野口「くっくっくっ胃腸を治したいからめざしたなんて笑えるね」
城ヶ崎「そうよ。それ聞いたときビックリしたわ」
まる子「あたしゃ、試験で緊張して胃腸痛んで絶対無理と思ったからね」
山根「試験って緊張するのかい?」
全員「」
はまじ「さすが、エリートは違うな」
永沢(な、なんだよ!?僕以外ほとんどいるじゃないか!?どうなってんだよ!?)
藤木「そういえば、この中にいないのって、永沢君と花輪君と山田君だっけ?」
大野「ん~そうだな。」
杉山「ま、俺らが見ていないという可能性もあるけどな。」
丸尾「ズバーリ!!花輪君は、イギリスの大学へ進学したでしょう!」
まる子「さすがお坊ちゃま」
丸尾「私が留学中に偶然再会したんですよ」
はまじ「丸尾の留学先って確かオックスフォードだっけ?」
丸尾「ズバーリ!!そうでしょう!」
みぎわ「さすがあたしの王子様!」
杉山「それから、山田なら。ほら、この論文を見てくれ」
まる子「どれどれ……」
関口「ハ、ハーバード!?」
大野「先生に聞いたら今、博士課程らしいぜ」
はまじ「と、飛び級かよ!?」
藤木「あとは、永沢君だけだね」
一同「う~ん」
永沢(な、なんだよ!これ!?)
永沢(は、早く!この店を出ないと!!)ツル
ガシャン!!!!
永沢「し、しまった!!」
藤木「あっ!永沢君!!」
永沢「」
キートン「そして現在」
永沢(その後、僕は公開処刑にあった。)
永沢「さて、飛び降りるか」ダッ!!
キートン「その後、永沢をみたものはだれもいなかった」
完
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