海未「ずるい人」(16)

初めてのスレ立て、SS投下になります

穂乃果が主となった一室で、私は一人

考えるのは卒業を控えた先輩達の、いや、
どんくさくて、だけど芯がしっかりしていて頼れて、そんな先輩の事


ーガチャ


絵里「あら、貴女だけ?」

なぜ、このタイミングで現れるのでしょうか

人の事を噂したり考えると現れるというのは本当なんですかね

書き溜めありです

海未「……はい」

少しムスッとした顔で返事します


絵里「どうかしたの?」

心配そうに声をかけてくれる絵里


優しいですね、貴女は


海未「いえ、特に何も」


ー好きです、絵里の事が



そんな事を言える訳もなく

絵里「そのわりには顔が暗いわよ?」


海未「考え事をしていただけですよ」

絵里の事で。


絵里「何か悩み事?」


海未「そう…ですね」

いっその事ここで貴女の事で悩んでるなんて言えたらどんなに楽なんでしょう
でも、言えません。


私は女であり

貴女は女なのですから。

絵里「穂乃果達は?」


海未「店の手伝いがあるとかで、ことりは真姫達と遊びに行きました」


絵里「海未は行かなくてよかったの?」


海未「生徒会の仕事が残っていますし、それに…」


絵里「それに?」


海未「ここに居れば、絵里に会える気がしたんです」


絵里「えっ…///」

海未「当たりました、予想が」

これくらいの意地悪は怒られませんよね?


絵里「そ、そんな言葉でエリチカは簡単には落ちないチカ!」


海未「ふふっ…冗談、冗談ですよ絵里」


絵里「まったく…冗談が過ぎるわ」

絵里「さて、何か手伝う事はあるかしら?」

海未「いえ、今キリが良くなったのでそろそろ帰ろうかと思っていた所です」


絵里「なら一緒に帰りましょう!」


海未「ええ、そうですね、一緒に帰りましょうか」

ー下駄箱



絵里「…綺麗ね」


海未「…えっ?」


靴を履き替えている時に急に言われました


絵里「ほら見て、この夕焼け凄く綺麗じゃない?」


ですよね

ちょっとだけ期待してしまいました

ー下駄箱



絵里「…綺麗ね」


海未「…えっ?」


靴を履き替えている時に急に言われました


絵里「ほら見て、この夕焼け凄く綺麗じゃない?」


ですよね

ちょっとだけ期待してしまいました

海未「え、ええ確かに綺麗ですね」


絵里「もちろん海未の方が綺麗よ?」


海未「なっ…///」



だからずるいんです、貴女は

里「ふふっ、照れた?」


海未「て、照れてなど…!」


海未「だ、大体絵里が急に変な事を言うから…!」


ーギュッ


私の右手に、彼女の左手


絵里「ほら、帰りましょう?」

私はその左手をしっかり握り返します


そして私は頷いて


海未「…はいっ!」



って返すんです



大好きですよ、絵里。

短いですが、これにて完結です。

ってか今気づいたけどID変わってた

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