春香「プロデューサーさん!リザードがリザードンに進化しました!」 (347)

P「おっマジ?すごいじゃないか」

春香「えへへ…あ、でもここで出すと天井抜けちゃうかもなのでまた後で見せますね?」

P「そこまででかくはないと思うが、ほのおタイプだしなんか燃えてもやばいしな。出す場所とかにはくれぐれも気をつけろよ?」

春香「もちろんです!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437131731

ガチャ

千早「おはようございます」

カメール「カメ!」

ミニリュウ「リュー!」

P「おはよう千早。一緒に歩いて来たのか?」

千早「はい。今日は天気が良かったのでお散歩です」

春香「千早ちゃん聞いて聞いて!私のリザード進化したの!」

千早「あら、おめでとう…これは私たちもうかうかしてはいられないわね?」

カメール「カメカメ!」フンス

ミニリュウ「ミニリュ!」フンス

P「気合入れてるところ悪いが、千早も春香もそろそろ出ないとレッスンに遅れるぞ」

千早「え?…あ、本当ですね。二人とも戻って」パシュパシュ

春香「よーし今日も頑張るぞー!プロデューサーさんにリザードンを見てもらうためにも!」

P「おう頑張れ。帰ってきたら屋上あたりで見せてくれ」

春香「はーい!じゃ、行ってきまーす!」

千早「行ってきます」

ガチャ バタン

P「さて…デスクワークデスクワーク」カタカタカタッターン

ボム!

アバゴーラ「バゴ!」

P「…アバゴーラ、勝手に出てきちゃダメだっていつも言ってるだろ?」ハァ

アバゴーラ「ゴーラ…」

P「俺は仕事中なんだぞ?暇なのはわかるが…」

ガチャ

小鳥「ただ今、戻りましたぁ……お、重い…」ヨタヨタ

P「…ちょうどいいか。アバゴーラ、荷物半分持ってやれ」

アバゴーラ「アバ!」テテテッ

小鳥「ふぅ…ありがとうアバちゃん」ニコッ

アバゴーラ「バゴーラ!」ドヤァ

P「よーしもう戻れー」パシュ

小鳥「いいじゃないですか。もうちょっとくらい出しておいてあげても」カチ

P「アバゴーラは性格上ほっとくと何かやっちゃうかもしれないですし、用心するに越したことはないですよ」カタカタカタ

小鳥「アバちゃんわんぱくですもんね~…あ、そうそう聞きました?春香ちゃんのリザード!」

P「ええさっき。リザードンに進化したって」カタカタカタ

小鳥「わたしもそこの階段のところで聞きました!いやーひこう仲間が増えてうれしいですよ!」カチカチ

P「4人目…ですよね?美希のカモネギも含めて」ッターン

小鳥「え?やだなあ5人目ですよ!これで15人中5人、実に三分の一がひこうタイプもち!いぇい!」カタカタ

P「あれ、俺と小鳥さんと美希と春香の4人じゃなかったですか?」カタカタカタ

小鳥「あずささんだって持ってるじゃないですか。忘れちゃうなんてかわいそうですよ?」カタカタカタ

P「モルフォンのタイプはむし・どくですよ?」カタカタカタ

小鳥「え?」カタッ

P「まあ羽ついてるんで間違いやすいっちゃ間違いやすいですよね。ちなみに俺のスピアーもむし・どくです」カタカタカタ

小鳥「……それじゃあ15人中4人で三分の一行かないのかー…やよいちゃんか伊織ちゃんにバタフリーあたりを持つよう説得しようかな……」カタカタカタカタ

P「二人ともまだ中学生ですよ?二匹持ちは早いし負担になるんでやめてください」カタカタカタ

小鳥「冗談ですよ」カタカタカタ

小鳥「しかしそれ言うといかに美希ちゃんが凄いかわかりますよねー」カタカタカタ

P「あの年齢で三体持ち、加えて全員最終進化体なのは正直おかしいですよ。本人も学校のポケモンバトルが退屈だっていってますし」カタカタカタ

小鳥「二つ上の春香ちゃん達でさえまだ進化してないポケモンがいるのに……いますよね?」カタカタカタカタ

P「はい。高二組は全員進化前を持ってます」カタカタカタ

小鳥「はぁ…美希ちゃん凄いなぁ…その気になればジム戦だってできそうじゃないですか?」カタカタカタ

P「行くジムにもよりますが、たぶん5つ目くらいまでは今の状態でも余裕で行けると思いますよ?」カタカタカタ

小鳥「い、5つ!?」カタカタカタカタ

P「でも本人はそれじゃ満足しないでしょうね。きっと8つとも難なく倒せるレベルの強さになったら本当にジム突破しに行くんじゃないかと」カタカタカタ

小鳥「そういえばジュピターの天ヶ瀬くんもこないだ倒しましたよね」カタカタカタ

P「あれは結構いいバトルでしたよ。結果的にユニットでも勝ち越してましたしいい宣伝になりました。まあそれはあっちもですけど」カタカタカタ

小鳥「反響凄いですもんね…響ちゃん対御手洗くん、貴音ちゃん対伊集院くんのどちらも接戦でしたし」カタカタカタ

P「貴音は惜しかったですね。あの『きあいだま』は読めませんでした」カタカタカタ

小鳥「無理ないですよ技マシンですし。あんなに高いものポンポン使ってるなんて…961プロがちょっとうらやましいかも?」カタカタカタ

P「美希も同じこと言ってくれましたよ。まあ悔しがってましたけど」カタカタカタ

小鳥「ふふっ。美希ちゃんらしいですね」カタカタカタ

P「あのジュピターに勝つってだけでも凄いのに…まったく末恐ろしい奴ですよ。さすがは765プロ最強トレーナー、っと」カタカタッターン

P「うっし終わり!それじゃ俺ブーブーエス行って真美と響の様子見てきます。出てこいファイアロー!」ボム

ファイアロー「アロー!」

P「『そらをとぶ』!」

ファイアロー「ファイ!!」ガシッ


バサッバサッバサバサバサバサ…


小鳥「……」

小鳥「…『そらをとぶ』って…よく知らないけど、どこかのジムバッジを持ってなきゃ使えない技よね」カタカタカタ

小鳥「……もしかすると、本当の765プロ最強は…なんてね♪」カタカタカタッターン

P「おいーっす元気かー」ガチャ

真美「あ!兄ちゃん!」ナデリナデリ

響「プロデューサー!来てくれたんだな!」

ポチ美「エナ~」ナデラレナデラレ

ゴース「ゴスゴス」フヨフヨ

ピカ蔵「ピカチュ!」

P「元気そうだな。響、ハブ香たちは寝てるのか?」

響「うん。ハブ香とプラ江とマイ江は今日の収録で疲れたみたいでボールで寝てるぞー。あとネコ吉は普通に寝てる」

P「それはそれは…真美、ゴースはいい感じか?」

真美「うん!なんかゴース最近調子いいみたい!これは進化する日も近いですな~」

ゴース「ゴッス!」

響「なんだって!?こっちはまだポチ美もピカ蔵もネコ吉も進化を残してるみたいなのに…うぎゃー!頑張んないと抜かされちゃうさー!」

真美「んっふっふ→!真美の成長は誰にも止められないのだ!」

P「頑張るのはいいけど、響の手持ちの3体のうち2体は特訓じゃ進化しないぞ?」

響「え!?そうなのか!?」

真美「ひびきん…自分のポケモンの進化方法くらい知っておきなYO…」

ピカ蔵「ピッピカ…」

響「ぐぬぬ…じゃあ真美は知ってるの?」

真美「もちっしょ→!真美のゴースは頑張って強くなるだけで進化しちゃうんだもんげ!いやー覚えるの簡単簡た」

P「半分正解だが半分間違ってるぞ。1段階は強化で進化するが、もう1段階は違う」

真美「なん……だと……っ!?」

ゴース「ゴー……ス……ッ!?」

響「なんだ駄目じゃないか…」

真美「うあうあ→普通に知らなかったYO!ねぇねぇ兄ちゃん教えてー」

P「ねぇねぇなのに兄とはこれいかに…いや、俺は教えんぞ。親御さんの考えもありそうだしな。とりあえず亜美と相談してみたらどうだ?」

真美「亜美と?分かったー」

ポチ美「エナ!エナ!」

真美「おやおや?ポチ美っちまたなでてほしいんですかな?それー!」ワシャワシャ

ポチ美「ポチ~」ワシャー

ゴース「ゴッスゴッスwwwwww」

P「響、ポチ美はいいのか?」

響「うん。ゴースって全然触れないだろ?それを真美がちょっとぼやいてたから今だけ貸してあげることにしたんだ。ゴースもなでられてるポチ美見てるのが楽しいみたいだ

し」

P「ほうほう…響は優しいなぁ」

響「ふぇっ!?べ、別にそんなこと…こ、こんなの普通だし!」

P「はいはい。んで真美はこの後インタビュー、響は直帰だよな?」

真美「うん!」

響「そうだぞー」

P「そんじゃ悪いんだが響はここから自力で帰ってくれ。真美は俺とインタビュー会場に向かおう」

響「おっけー。それじゃ皆戻って」パシュパシュ

真美「なにで行くのー?」パシュ

P「ファイアローだ」

真美「やったー!あれチョー楽しいよNE!」

響「…そうか?少なくとも自分はあんまり好きじゃないぞ。あとやよいもやだって」

P「慣れればどうってことないぞ?」

真美「スリル満点のジェットコースターみたいなもんっしょ」

響「シートベルトなし高度無制限とか満点どころの騒ぎじゃないぞ」

バッサバッサバッサ…

真美「とうちゃーく!」ピョン

P「よっと。ありがとなファイアロー」パシュ

真美「で、どこ行くんだっけ」

P「連れてってやるよ。終わったら直帰でいいぞ」スタスタ

真美「兄ちゃんは?」テクテク

P「お前を連れてったらすぐ帰る。事務処理して春香のリザードン見なきゃいけないからな」ガチャスタスタ

真美「リザードン?リザードじゃなくて?」テクテク

P「最近進化したらしいぞ」スタスタ

真美「えー!真美も見たい見たいー!」ピョンピョン

P「えーったって…まあ仕方ないか。事務は小鳥さんに丸投げしよう」スタスタ

真美「イェーイ!ゴースもうれしいよね!」ボム

ゴース「ゴス?」

P「ここ社内だぞ?そんなホイホイ出すんじゃ…お、この辺だ。あの右の扉だな」スタスタ

真美「おっしゃー!頑張って早く終わらしてはるるんのリザードン見に行っちゃうもんげ!」テテテッ

ゴース「ゴー!」

春香「でね、その時ポニータが…」

P「ただ今戻りましたー」ガチャ

真美「たっだいまー!はるるーんリザードン見せてー!」

千早「あら、おかえりなさい」

春香「あれ?真美に言ったっけ?」

真美「兄ちゃんから聞いたYO!」

P「んで直帰のはずだったのにわざわざ」

春香「そうなんだ…なんかごめんね?」

真美「別に問題ナッシング!それより早くー」

春香「うん!じゃあ上いこっか!」

P「…なんだ、それじゃ春香は今まで誰にも見せてなかったのか?」

千早「ええ。プロデューサーがいないからダメって言い張って…」

小鳥「同じくです」

春香「それじゃいっきまーす!…いけっ!リザードン!」

ボムッ

リザードン「リザァァァァァァァァ!!!」バサアッ

真美「うおおおおお!かっちょいいいいいいいいいい!!!」

千早「…これがあのヒトカゲの最終進化…」

P「体色も毛づやも十分だ。やっぱ素質あったな」

小鳥「なんてたくましい翼…ひこう仲間が増えてうれしいわ~」

春香「それじゃあいっくよ~!リザードン!『りゅうのまい』!」

リザードン「リザァ!!」ゴォォジャキン

春香「『ドラゴンクロー』!」

リザードン「ザードン!!」ズババッ

小鳥「綺麗…」

P「ほう…技の見せ方もちゃんと分かってるな。コンテストでやっても文句ないだろう」

真美「きれー!」

千早「『りゅうのまい』だけならミニリュウでもできるけど…あの子には爪がないわね」

春香「えへへ!どうですかープロデューサーさん!」

P「これで次の収録も安泰だな」

P(あれ?リザードンって『りゅうのまい』覚えたっけ?…まあいいや)

~一週間後~

やよい「ただいまもどりましたー!」

真「ただいまー!」

春香「ただいまでーす!」

小鳥「おかえりなさい。どうだった?」

真「春香が凄かったですねー。リザードンにも進化したし調子が上がってるみたいです」

春香「ま、真!そんな凄くなんか…」

やよい「春香さんすごかったですよねー!なんかぐわーってしてて…」

春香「や、やよいまで…うぅ///……そ、そういえば小鳥さん何やってるんですか?」

小鳥「これ?これはみんなへのファンレターを仕分けてたところなの。もう少しで終わるから持ってっていいわ。社長のバリちゃんの検査も済んでるから安全だし」

真「ありがとうございます!…あ、これすごいや!ホネの形のぬいぐるみ!出ておいでガラガラ!」ボム

ガラガラ「ガラガラ!」ピョイン

やよい「見て見てニョロモ!この絵のニョロモかわいいよ~!」ボム

ニョロモ「ニョ?」

春香「私のは…あ、これだ」ペラッ

春香「……」ペラッ

春香「………」ペラッ

春香「…………やっぱりファンレターって…いいなぁ…」カサッ

春香「…ん?これは…わっ!綺麗なブレスレット…って片方はやけに大きいような…」

春香「なになに…『春香さんとリザードンさんによく似合うと思います 気に入っていただければ幸いです』…あ、こっちのはリザードンのか」

小鳥「あら、それブレスレット?綺麗ねー。なんて名前の石かしら?」

春香「あんまり高価なものじゃなきゃいいんですけど…ってあれ?このブレスレットちょっとぶかぶかかも」

真「二の腕とかならちょうどいいんじゃない?」

春香「でもつけてる途中ではずれて落っことしちゃいそうだし…とりあえずリザードンには着けて、こっちはちょっと保留ってことで」ガサガサ

ワイワイ

貴音「ただいま戻りました」

雪歩「ただいまですー」

P「ただいー」

小鳥「あれ?美希ちゃんも一緒じゃなかったんですか?」

P「いやーこないだのジュピター戦の効果もあって美希のインタビューが長引きそうだったんで…事務仕事とファンレターの仕分けもあるし、丁度竜宮のインタビューがあっ

た律子に預けてきたんです」

小鳥「すいません、両方とも終わってます」

P「ほあっ!?あの量を!?」

小鳥「事務は昨日は(ゲームしてたから)残りましたけど午前中には終わらせましたし、ファンレターは昨日一緒に半分くらい仕分けたじゃないですか…」

P「くそう…こないだの真美のときの分もありますし、今度おごらせてください」

小鳥「こないだっていつのことですか?」

P「春香がリザードンを始めて見せた時です」

小鳥「あの日は春香ちゃんが帰ってくる前にはもう事務終わってましたよ?」

P「なんでそんなに高性能なんだよ!!!!!」

真「雪歩!ファンの人から明らかに中身がスコップだとわかる箱がきてるよ!」

雪歩「わあ!」

貴音「ふぁんの方からのぷれぜんとですか…そういえば先日頂いたくっしょんはプリンのお気に入りとなってしまい…私は……」

P「まあまあ」


ウッウー! ワァ!ホントニスコップデスー! ヘヘッ! ナント、マタクッションガ ・・・オレノナイナア


美希「たっだいまなのー!」ガチャーッ

律子「ただ今戻りましたー」

亜美「ただー」

伊織「ただいまー…ってなんなのこれ?」

あずさ「ただいまです~あら、ファンレターかしら?」

美希「ハニー!!」ダダダ

P「あれ?お前ら直帰じゃなかゲフッ」ドカッ

律子「亜美と美希が事務所に忘れ物してどうせだからって皆で来ちゃいました」

小鳥「なるほど」

美希「あう…?ハニー、おムネに何入れてるの?ペンダント?」

P「ゲホッゲホッ…そうだよ。親から貰ったんだが割と高価だから肌身離さ…って美希、いきなり抱きつくのはやめなさい。さっきのでこれがみぞおちにクリーンヒットして今俺死にそうなんだぞ」

美希「そんなことより!ミキ今日バトルもインタビューもすっごい頑張ったから、ご褒美にハニーとバトルさせて?」

P「そんなことって…いや今日バトルしたならフシギバナたちをちゃんと休ませないと駄目じゃないか」

美希「今日じゃなくてミキたちがバンゼンの状態の時!」

P「はいはいそんじゃまた今度な」

美希「ぶー!この間もその前もジュピターに勝った時もまた今度って言ってるの!そろそろちゃんと決めて欲しいってカンジ!」

P「星井だけにってかHAHAHAそりゃ傑作だ」

美希「BOO!BOO!」

貴音「まあまあ美希…ふぁんれたーやぷれぜんともたくさん来ていますし、いけずなあなた様など放っておいてそちらを先に済ませては?」

亜美「そうだよミキミキ~兄ちゃんなんかほっといて早く来なYO!」

イシツブテ「イッシー!」

P「あれ?なんで俺ボロクソ言われてんの?」

美希「…わかったの。でもミキぜーったい諦めないからね!覚悟しててよハニー!」

P「えー」


亜美「あー!そのゆきぴょんのスコップ持ち手がダグトリオ柄じゃん!」

雪歩「そうなの!ここじゃ出せないけど後でダグトリオにも見せてあげるんだ~」

伊織「…なにあんた、その板気に入ったの?」

イーブイ「ブイ!」

あずさ「あらこのスプーン、フーちゃんが持ってるのと同じね~」

フーディン「フーディ」

美希「このしゃもじ、どっかで見たような…」

やよい「あ!それソーナンスの尻尾とおんなじです!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」ボム

春香「これ…ば、馬具かな?」

真「ポニータにつけるにはちょっと早いんじゃ…」

律子「このキノコの置物…覚えててくれる人もいるんだなあ…」

P「チッ…俺のはないのに」

律子「いやプロデューサーアイドルでも何でもないじゃないですか」

P「小鳥さんにも来てるんだぞ!?なんでだ!差別か!!」

小鳥「前の生っすかSPECIALが原因ですかね~」

P「俺も出てんスよそれ!!!」

P「くそ…後で真のサワムラーに「この机とこの机サンドバックとして使っていいよ(^^)」って言ってやる…」

律子「マジでシャレにならないんでやめてください」

デンリュウ「デ、デンリュ…」ボム ナデナデ

P「ううぅ…デンリュウありがとうな」

小鳥「デンちゃんいつもはひかえめなのに…トレーナー思いなのね」

律子「あ、もうこんな時間…皆ーそろそろ帰る準備して~」

ハーイ!

小鳥「律子さんこれから一杯どうですか?プロデューサーさんがおごってくれるらしいんですけど」

律子「私まだ未成年ですよ?」

P「心折れたしおごるのはやっぱナシで」

小鳥「そんなー…」

律子「ていうか事務とか残ってないんですか?明日に持ち越すくらいなら今からやって…」

P「ないってさ」

律子「えっ」

小鳥「全部終わりました」

律子「えっえっ」

~次の日~

真美「おっはよー!」ガチャ

春香「おはよう真美!」

P「おはよう。ファンレター来てるから持ってっていいぞー」

真美「もっちのろーん!亜美から聞いてるから知ってるよーん!」ガサガサ

千早「あら、真美じゃない」

真美「千早おねーちゃんだ!おはよー!」

千早「おはよう。ファンレターは…今見てるみたいね」

真美「うん!」

P「春香千早美希はもうそろそろ出る準備しとけよ」

春香「もう出れまーす!」

千早「準備なら大丈夫です。いつでも出れます」

美希「zzz…」

P「じゃあちょっと早いけど美希をたたき起こしてもう出るか。真美、三人を送ってくるから留守番しながら準備しといてくれ」

真美「おっけー。三人ともお仕事?」

春香「IPFTの予選だよー」

真美「あー知ってる!あのえーっと、なんとかポケモンファイトトーナメント!」

千早「アイドルよ…」

美希「よーしじゃあ張り切ってレッツラゴーなの!」

P「さっきまで寝てたやつがよく言うよ…」

真美「いってらー」


~車内~

P「試合方式は本戦と同じ勝ち抜きシングル戦だけどバトルする順番は決めたのか?」

春香「はい!千早ちゃんが最初で次が私、最後が美希です!」

P「やっぱ大将が美希か」

美希「うん!もし千早さんと春香が負けちゃってもミキぜーったい勝てるから、二人とも気楽にやってほしいって思うな☆」

千早「それなら安心ね。でも私もできるだけ勝てるよう頑張るわ」

春香「私も私も!っていうかもしかしたら勝ち抜いちゃって美希の出番なくなっちゃうかもよ?」

美希「えー…それはまあ楽できるし良いっちゃ良いんだけどなんかヤなの」

P「まあ次の相手ならよほど油断しなければ苦戦せずとも勝てる相手だ。三人ともあんま緊張せずに頑張れよ」

三人「はーい」

P「ただいまー真美やよい響いるかー」ガチャ

真美「いるよーん」

やよい「おかえりなさーい!」

響「おかえりー!もう皆準備オッケーさー!」

P「トリプルバトルにはもう慣れたか?」

響「まあまあだぞ。まだ真美がたまーに攻撃できない相手ポケモンに攻撃させようとするし」

真美「うあうあ→!そ、それは言っちゃダメっしょー!」

P「まあそれくらいなら大丈夫だろう。よし行くか」

やよい「今日は何に乗って行くんですか?」

真美「真美ファイアローがいいなー」

響「!?」

やよい「」ガクガクガク

P「ファイアローじゃ一人か二人しか同時に運べないし車だ」

真美「あーい」

響やよい「」ホッ

~収録後~

真美「兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃんはやくはやくはやく!!!」バタバタ

P「はやくはやくったって…これ以上飛ばしたらパクられるから無理だ」

やよい「真美ちょっとおちついて。亜美は待っててくれるんでしょ?」

真美「そーだけど…」

響「というかそのメール亜美から来たんでしょ?亜美もちゃーんと待っててくれるって。早く見せたいのはわかるけどさ」

P「じき着くからおとなしくしてろ。これ以上暴れて車ぶっ壊れでもしたら遅くなるぞ」

真美「車ぶっ壊したらファイアローで帰れる?」

P「…まあ最悪はそうなるかな。もう着くけど」

真美「よーし!!いっけーゴーs」

やよい「真美!!!!!やめなさい!!!!!!!」ガシイッ

響「やよい!!!この車は死んでも壊させるなよ!!!!!!」ガシイッ

ガッチャアッ

真美「ただいま!!!亜美ー!どこー!?」

小鳥「あらおかえり真美ちゃん。亜美ちゃんなら屋上で待つって言っ」

真美「屋上ね!!ありがと!!!」ダダダ

マッテロアミィィィ!

P「うおっと。ただいま戻りましたー」

響やよい「ただいまー」

小鳥「三人ともおかえりなさーい。あ、プロデューサーさん…もしかして真美ちゃんも、ですか?」

P「ええ。「も」ってことはやっぱり亜美もですか」

小鳥「はい。やっぱり双子ってすごいんですね~」

P「二人とも今週か来週には…とは思ってたんですが、まさか同じ日とは」

エェェェェェェェェェェェェッ!?

P「はっはっは。これは二人同時に出したな」

千早「あ、プロデューサーお帰りなさい…亜美と真美、どうしたんですか?」

P「おお千早いたのか。いやそれがな」

ガッチャアアアッ!!

亜美「兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん!!亜美のイシツブテが進化したと思ったら真美のゴースも進化してたんだって!!!すごくない!?」
真美「兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん!!真美のゴースが進化したと思ったら亜美のイシツブテも進化してたんだって!!!すごくない!?」
ゴローン「ゴロー!ゴロー!!」
ゴースト「ゴッス!ゴッス!!」

P「…こういうわけだ」

千早「は、はあ…」


亜美「ねえねえ兄ちゃん兄ちゃん!」

真美「これすっごくない!?真美たち明日のニュースでうっちゃり奥さんだYO!」

P「引っ張りオクタンな。それより亜美、ゴローンは体重が重いんだから事務所ではあんまり暴れさせるなよ?」

亜美「あ、そっか」

P「それと二人にはいくつかやってもらうことがある。これは割とめちゃくちゃ大事なことだからちゃんと聞けよ?」

真美「オッケー!なにすんの!?」

亜美「記者会見とか!?祝ダブル進化おめでとうパーチーとか!?」

P「全く違う。まずは父母面談の時間を早める。本来は来週の予定だったが、確か二人とも明後日は午後から空いてるはずだからその夜に入れる」

真美「あーい」

P「それと授業と飯以外でポケモンをボールから出す行為を禁ずる」

亜美「え?」

P「明日明後日の仕事はポケモンなしでできるものだけ行う。真美は午後の撮影をキャンセルするとして、亜美はポケモン出す仕事なかったよな?」

真美「ちょ、ちょっと待ってよ兄ちゃん!」

亜美「確かに仕事ないけどさ、なんで出しちゃいけないの!?」

P「今はちょっと言えんが…これはお前らのためでもある。おそらく親御さんに話しても納得すると思うぞ?」

亜美「そんなー…」

真美「ガッコの友達に見せるのもナシ?」

P「見せるどころか進化したことも話すな。授業でも極力出さないよう心掛けて、万一出さなきゃいけない時は何か聞かれても適当に流せ。そんじゃ俺は時間変更の電話を入れるからもう帰っていいぞ」

亜美真美「へーい…」

P「…はい。じゃあその時間で…はい。では」ガチャッ

千早「…プロデューサー?いったい何故二人にあんなことを…?」

P「親御さんにも考えがありそうだからできるだけその邪魔をしないようにな。ちょっとやりすぎかもしれんが」

千早「……?」

P「それはそうと二人はもう帰ったのか?」

千早「はい。春香は20分くらい前にこの電車を逃すと乗り換えの関係で次は2時間後だからって。美希はふてくされて直帰しましたけど」

P「ふてくされて?」

千早「…実は今日のバトル、本当に美希が出ないまま勝ってしまって…」

P「マジで?二人で六匹倒せたの?」

千早「二人と言っても私が二匹、春香はリザードンだけで四匹です。春香のリザードン本当に強くて…私のミニリュウが苦戦したニドリーナも」

P「あー千早言わないでくれ。これから今日のバトルビデオ見るから」

千早「あ、ご、ごめんなさい」

P「別にいいよ。所で千早は俺にそれ言うために残ってくれたのか?」

千早「それもありますけど、ちょっと我那覇さんに用事があって…」

P「響なら多分今給湯室にいるぞ?」

千早「ありがとうございます」

P(さてイヤホンイヤホン…)カチカチ

ワタシモガンバラナキャ・・・

P(お、これだ)カチッ

ン?ヤヨイイマナニカイッタカ?

P(相手の一体目はラッタか。相性が悪いわけではないがカメールが少しダメージを受けて勝利…)

ナ、ナンデモナイデス!ソレジャワタシオサキニシツレイシマース!

P(二体目はタマタマ…高速スピンでワンチャンあるか?…うわ、しびれごな当たった。タネマシンガン避け…無理か)

ジャアネー

P(ミニリュウのたつまきからのりゅうのいかりでノーダメ突破。そんでニドリーナ)

ソレジャジブンモソロソロ…

P(おおにどげりしてきた…たたきつけるが全く当たらんな)

ガナハサン、チョットイイカシラ

P(りゅうのいかりは当たったがかみつくで瀕死になったか…で、春香のリザードンが出てきて…かえんほうしゃで一発)

P(シェルダーはりゅうのまい積んでドラゴンクローで一発。その後つばさでうつ、かえんほうしゃ…リザードンほぼダメージくらってないな。というかポニータも出さないまま4タテで終了)

P「…強すぎじゃないか?確かになんとなく個体値は高そうだが…それにリザードの時からドラゴンクロー使ってたよな…覚えたっけ…?」

P「……父母面談でそれとなーく聞いてみるかな」

~次の日~

カメラマン「はーいオッケー!真美ちゃん今日もよかったよ!」

真美「どもども→!」

P「あざしたーよーし真美帰るぞー」

真美「うん!あ、ところでさ」

P「なんだ?」

真美「…ゴーストはモンスターボールごと事務所に預けてきたけどさ…そこまでする必要あった?カメラマンの人真美がボール持ってないのに何にも言わなかったし」コショコショ

P「…あるさ。転んだ拍子にボールが押されてポケモンが中から出てきちゃう場合もあるし」ボソボソ

真美「それはないっしょ→…」コショコショ

P「あ、それとこんな時に悪いんだが…帰る途中の車内でミッションを課すから頑張ってな」

真美「ミッチョン?なになに?」

P「さっきロケ先にも事務所にもあずささんが居ないって連絡が入ったから道すがら全力で探してくれ。収録開始まで二時間しかない」

真美「」

あずさ「あ、貴音ちゃーん」フリフリ

貴音「おや、あずさではありませんか。プロデューサー、ちゃんと見つけられたのですね」

P「真美が駅前で飛んでたモルフォンを見つけてくれてな」

あずさ「モルちゃんと真美ちゃんにはお礼しなくちゃね。なにがいいかしら?」

貴音「お礼もいいですが…あずさ、そろそろ準備を済ませたほうがよいかと。もう収録が始まってしまいますよ?」

あずさ「あら大変!それじゃ行ってくるわね」タッタッタ

P「そっちじゃないですよあずささん」

あずさ「あ、あら…?」

ホンバンイキマース!サン!ニー!…

あずさ「みなさんこんにちは。今週もあず散歩の時間がやってまいりました~」

あずさ「今回はゲストとしてなんと!同じ事務所のアイドルの四条貴音ちゃんが来てくれました~!どうぞ!」

貴音「四条貴音と申します。本日はどうぞよろしくお願いします」

あずさ「こちらこそよろしくね」

貴音「ええ。ところであずさ、今日はどういった内容な」

あずさ「貴音ちゃんと一緒のお仕事ってなんだか久しぶりな気がするわ~。ファッション雑誌のインタビュー以来かしら?」

貴音「そういえば久しぶりですね。私も最後に一緒だったのはそれだったと思います。ところで今日はど」

あずさ「せっかく久しぶりなんだし、いっぱい楽しまなきゃダメよね?」

貴音「…そうですね。ところ」

あずさ「それじゃ早速行きましょう!時間がもったいないわ~!」

貴音「あの、あずさ?時間が惜しいのはわかりますが、今日はど」

あずさ「よーしじゃあロケバスまで競争よ!それっ!」テテテッ

貴音「ああ!まってくださいあずさ!まだ本題に入って」

あずさ「あっ」ドンガラガッシャーンボボボムッ

フーディン「フディッ!?」ビクッ

ロコン「ロコッ!?」ビクッ

モルフォン「モル…」ハァ

貴音「あずさ!!!!!」

P(あ、転んで出ちゃうことってマジであるんだ)

あずさ「…んー!おいしいものも食べたし風は気持ちいいし貴音ちゃんとも一緒だし、今日はとってもいい日だわ~」テクテク

貴音「ええ。私もあずさと一緒に居る事が出来てうれしいです」スタスタ

プリン「プリプリー!」

ムシャーナ「シャナ~」フワフワ

貴音「プリンとムシャーナもこのように喜んでいますし」スタスタ

あずさ「本当?うれしいわ~。ロコンちゃんたちもうれしいわよね?」テクテク

ロコン「コン!」

フーディン「フーディン!」

モルフォン「ルフォー!」

あずさ「あとはカビゴンちゃんも出してあげられたらよかったんだけど…」

貴音「こう狭い道ばかりでは仕方ありませんよ。それに例え道が広くとも、私のカビゴンは少々のんき過ぎるところがありますので…」

あずさ「ああ、確かにそういうところも…え?まあ!もうこんな時間なの?」

貴音「なんと…楽しい時は、時間が過ぎるのが早いですね」

あずさ「というわけで、今週のあず散歩はここまで。最後に貴音ちゃん、何か言いたいことは?」

貴音「そうですね…先ほどの繰り返しのようですが、今日は本当に楽しかったです。またげすととして番組に出たいと思いました」

あずさ「貴音ちゃんならいつでも大歓迎よ?」

貴音「それと、今度ぷらいべーとでもあずさと一緒にどこかに出かけたいのですが、よろしいですか?」

あずさ「もちろん!じゃあその話は収録の後にするとして…テレビの前の皆さん!来週も、ちゃーんと見てくださいね?」

貴音「私も毎週欠かさずに見ております」

あずさ「まあ!あ、私も貴音ちゃんのあの食べ歩き番組見てるわ~」

貴音「本当ですか!それはうれしいです。そういえば私、あの番組も…」

アラアラー・・・ メンヨウ・・・

カメラマン「……」ダラダラ●REC

P「もうカメラ止めてもらってオッケーです。はい」

~次の日~

ピンポーン

ドタドタドタ

真美「兄ちゃんいらっしゃーい!」ガチャアッ

亜美「へいらっしゃーい!」

双海父「これはこれはプロデューサーさん。娘たちがお世話になってます」ペコッ

P「いえいえとんでもない。こちらこそ夜分遅くに申し訳ありません」ペコッ

亜美「さあ兄ちゃん入って入って~」グイッ

P「こ、こら亜美…」

双海父「ははは…二人とも、リビングにお連れしなさい」

真美「突撃じゃー!」テテテッ

P「…ではこちらも前回と同様で問題ないですね。更新しておきます」

双海父「ええ。よろしくお願いします」

真美「ねーねーパパー話むずかちすぎてわかんないYO~」

亜美「亜美たち遊んでちゃダメ?どうせママも夜勤でいないしさー」

双海父「もうちょっと我慢してなさい」

P「……よし。では書類のほうはこれですべて終わりですね。ありがとうございました」

双海父「こちらこそ。これからも二人をよろしくお願いします」

真美「終わった?テレビ見ていい?」

亜美「今日焼肉マンやる日だったっけ?」

P「まあ待て二人とも。焼肉マンならまだ始まんないし、なにより『本題』が終わってない」

亜美真美「『本題』?」

双海父「はっはっは…プロデューサーさんともあろう人が、書類を差し置いて『本題』とはね…よほどポケモンのことを愛しているようだ」

P「あー…そうですよね。すみません」

亜美「兄ちゃん愛ちてるんだってさ!」

真美「んっふっふ~!これはハランの予感がしますな~」

P「そこは関係ない。割と真面目な話だから二人ともちゃんと聞け。いいな」

真美「…わかった。兄ちゃん目がマジだし」

亜美「久しぶりに見るね。兄ちゃんの真面目な顔」

真美「うん」

双海父「んふっ」

P「」

P「…じょ、冗談はこの辺にして…お父さん、お願いします」

双海父「はい…二人とも、ゴーストとゴローンの進化方法は知らないんだよな?」

亜美「うん」

真美「それ一昨日も聞いたっしょ」

双海父「渡したときは、二人とも進化が終わって少し置いてから…とは思っていたんだがな。今の状況も考えると、なるべく早いほうがいいと考えたんだ。それは彼も同じ意見だった」

P「はい」コクッ

真美(カレ…!?)ゴクッ

亜美(まさか兄ちゃんが愛してたのって…!!)ゴクッ

双海父「いまから進化方法を教える。もうここですぐ進化できるから、もしよければ二人で進化させてほしい」

真美(いやないっしょ)「マジ!?もうできんの!?」

亜美(ないない)「ここで進化ってことはやっぱバトルで進化するんじゃないんだ!」

双海父「…じゃあ言うぞ。心の準備h」

亜美「パパもったいつけないで早く言ってYO!」

真美「女の子を待たせるなんて男のカラナクシにも置けないYO!」

双海父「」

P「なんでそんなポケモン知ってんだよ…」

双海父「…おっほん!それでは言うぞ!ゴーストとゴローンの進化方法は…」

真美「なになに!?」

亜美「なになに!?」







双海父「…通信交換だ」





亜美真美「………えっ?」





亜美「通信交換って、あの…」

真美「遠くの人と持ってるポケモンを交換するアレ…?」

双海父「…そうだ。特定の種類のポケモンは通信交換をすることで進化が出来る。今ここには簡易版の通信交換機があるからこれで行うことができる」

真美「えっとじゃあ…真美のゴーストは亜美のになって…」

亜美「亜美のゴローンは真美のになるの…?」

双海父「…ああそうだ。手に入れて二年、それについこの間進化したとなるとなかなかふんぎりがつかないかもしれんが…」

亜美「それって…」チラッ

真美「それって…」チラッ

双海父「父さんと母さんは二人のためを思って、ゴースとイシツブテを二人に与えたんだ。つらいかもし」

亜美「最っっっっっっっ高じゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

真美「すっげーーーーー!!!!!もーパパもママも大好き!兄ちゃんじゃないけどあいちてれぅ!!!!!」

亜美「あ!!亜美も亜美も!!!亜美もあいちてれぅ!!!!!」

双海父「えっ?あれ?えーっと…え?」

P「だから心配することないって言ったじゃないですか。二人とも、広いとはいえ近所迷惑になっちゃうから落ち着け」

双海父「ふ、二人とも?なんかこう、ゴローンと別れたくないーとか、そんなこと考えてたなんてパパサイテー!とかないの?」

真美「あるわけないじゃん!!!もう最っ高!!」

亜美「パパもママもココまで亜美たちの事考えてあの子たち渡してくれたなんてすっごいよ!ホントにホントにありがとー!!!」

双海父「あ、ああうん。どういたしまして…?」

P「じゃあさっそくやるか?」

亜美真美「うん!!!!!!!」

真美「そんじゃーねゴースト!ちょっち寂しいっちゃ寂しいけど、別にいつでも会えるもんね!」

ゴースト「ゴース!」パシュ

亜美「ゴローンもじゃーね!真美のことちゃんと聞くんだよ?あ、もちろん亜美のことも!」

ゴローン「ゴロー!」パシュ

P「よしお別れは一瞬で済んだな。じゃあこのくぼみにボールを置いて…」

真美「ほいさ」コト

亜美「よいさ」コト

P「始まるぞ」

双海父「……」ゴクッ


ピコピコピコ カチャッ


ウィーーーン


ピロンピロンピロンピロン


ウィーーーン


テーンテーンテーンテレレテレレテーン


亜美「……へ?」

真美「…えっこれで終わり?」

P「そうだが?」

真美「え~~~っなんかがっかし→……」

亜美「亜美交換ってもっとこう上にバシューンッって飛ばすんかと思った→…」

双海父「そんなことしたら屋根に穴が開いちゃうじゃないか…それより二人とも、新しい相棒をボールから出してやりなさい」

亜美真美「あーい」パシッ

亜美「そんじゃいくZE→!いっけー…えーっと?」

P「亜美はゲンガー、真美はゴローニャな」

亜美「アイアイサー!いっけーゲンガー!」ボム

真美「合点承知!いっけーゴローニャ!」ボム

ゴースト「ゴッス!」

ゴローン「ゴロー!」

亜美「あり?進化ちてない…まさか!」バッ

真美「謀ったなァーッ!パパ&兄ちゃん!!」バッ

P「謀ってない謀ってない」

双海父「ほら、よく見ていてごらん」

真美「ほ?」クルッ

亜美「へ?」クルッ

ゴースト「ゴ…ゴ…ゴォォォ……!」メキメキメキ

ゴローン「ゴ……ロ……オォォ……!」メキメキメキ

真美「あ…光って…!」

亜美「こないだとおんなじだ!」

ゲンガー「ゲンガァァァァァッ!!!」

ゴローニャ「ゴロォォォォォォォッ!!」

亜美「おー!どっちもカッコEですな~!!」

真美「おやおや亜美クン!このカッチョ良さが分かりますかな!!」

亜美「モチロン分かりますぞ!!!」

双海父「誰の真似なんだ…」

P「無事進化できたな。お披露目は…真美は四日後、亜美は明後日になると思うから律子に確認しといてくれ」

真美「えー四日後とか遅すぎ~」

P「仕方ないだろ。進化するのを見越してここ数週間はあんまポケモン出す仕事入れて無かったし」

亜美「もうガッコで出していいよね?」

P「問題ない。あ、それと二人ともお披露目はバトルになると思うから調整しとけよ?」

亜美真美「あいあいさー!」

ゲンガー「ゲン!」

ゴローニャ「ローニャ!」

~一週間後、事務所~

P「ただいま戻りましたー」ガチャッ

律子「あ、おかえりなさーい」

小鳥「おかえりなさーい」

P「お、おお律子いるのかー久しぶりー。こないだの竜宮城のバトルすごかったぞ。主に亜美が」

小鳥「すごかったですよね~亜美ちゃん。なんたって二体も先頭不能にしちゃうんですもん」

律子「あれはタイプ相性も良かったですし…っていうかプロデューサー。前から交換する可能性があるとは言ってましたけど、交換するときくらい私に一言言ってくれてもいいじゃないですか」

P「サ、サプライズだよサプライズ!別に決して普通に忘れてたとかいうわけじゃない。いやマジで」

律子「じゃあなんでここ数日私と会わないようにしてたんですか?」

P「いい忙しかったからさ!別に意図的にしばらく会えないようにスケジュール組んでたわけじゃないぞ。断じて」

律子「……」

P「……」ダラダラ

小鳥「…そ、そういえば真美ちゃんもすごいですよねー!昨日の美希ちゃんとのダブルも評判よかったですし!」

P「そうでしたっけ!あの作戦真美が自分で考えたっぽいんスよーいやー成長したなー真美ー」

律子「…まあ、そうですね。飛行タイプは美希と春香しかいないから他の娘たちとは使えないですけど」

P(助かったぜ!ありがとう小鳥さん!)

小鳥(次の飲み会はプロデューサーさん持ちで)

P(なんだと…)

~別の日~

P「…じゃあ今回はこの順番でいいんだな?」

千早「はい」

美希「ホントはミキが最初がよかったけど…じゃんけんで負けちゃったし仕方ないの」

春香「今回は私出番ないですかねー?」

P「ぶっちゃけ無いと思う」

春香「やっぱりですか…ところで千早ちゃん、今回はやけに先発にこだわったね」

千早「え、ええ。ちょっとね」

美希「千早さん千早さん、ちょっと手加減してすぐミキに後退してくれてもいいんだよ?」

千早「だめよ美希、バトルは常に全力で向かわないと相手にも失礼だわ」

美希「それはそうだけど…」

P「ほい登録完了。じき出番だから準備して待ってろよー」

三人「はーい」

~数時間後、事務所~

美希「……」ツーン

千早「…あの、美希?今日はごめんなさい。でも私、二人の力をどうしても確かめたかったの」

美希「……ふんだ。千早さんなんてもう千早なの」

千早「それはそれで、距離が縮まった気がするからいいのだけれど…」

美希「…やっぱり千早さんなの」


春香「プロデューサーさんは知ってたんですか?」

P「まあな。珍しく千早が二人を驚かせたいっていうから黙ってたんだけど…ちょっとやりすぎたかな」

響「自分が特訓に付き合ったんだぞ。その成果もあってポチ美がグラ美に進化したし」

グラ美「グラー…」

小鳥「…おー、ドードー」

PC<…の一匹目はドードー!それに対する765プロ如月千早は…なんとハクリュー!!ミニリュウが進化していた~~!!

小鳥「あ、倒した………あ、また倒した」

PC<ハクリューの猛攻は止まりません!しかし着実にダメージは入っているぞ…おーっと!『りゅうのいぶき』がヒトデマンに炸裂~!三体抜きだ~~!!

小鳥「すごいけど目に見えて疲れて…あっ」

PC<…の猛攻を見せたハクリュー、ここで撃沈!そして如月千早の二体目は……ななななんと!カメックス~~~!!!またまた進化していた~~~~!!!!!

小鳥「………はー、なるほど」

PC<何と如月千早、怒涛の三人抜き達成~~!!765プロは前回も二人で三人抜きを見せており、そしてどちらも星井美希は出ておりません!これはなにか策略でも…

小鳥「こういうことだったんですねー。だから美希ちゃんはあんなにむくれてると」


千早「本当にごめんなさい。美希が楽しみにしてたのはわかってたけど、まさか三人抜きできるなんて思ってもみなくて…」

美希「……つーん」

千早「悪気はなかったの。代わりと言ってはあれだけど…なんでも言うこと聞くから許してくれない?」


P「」ガタッ

響「グラ美、こわいかお」

グラ美「グラララララララララ!!!」

P「」ジョバァ


美希「……じゃあ、次の試合からはミキが一番最初ね」

千早「ええ。もちろん」

美希「あと千早さんは今日から2週間位の間事務所ではミキの枕になってね」

千早「え?」

美希「それと次にいっしょにお昼食べるときはミキとおにぎりパーティね」

千早「へ?あの、美」

美希「あとはー…ハニー!次の日曜日千早さん空いてるー?」

P「ご、午後なら空いてるぞぞぞ」ガクブル

美希「あはっ☆じゃーその時間はミキとデートね!こないだイイ感じの服が揃ってるお店見つけたからそこ行ってー、あ、真クンがテレビで行ってた喫茶店にも行きたいなー。それでそれで…」

千早「み、美希!?ちょっと待っ」

春香「うーん、これは千早ちゃんの負けだね」

響「もう覚悟決めるしかないと思うぞー」

千早「え、えぇー…」

~???~

PC<破竹の勢いで勝ち進む765プロ!今後の活躍に目が離…

ブツッ

「フン!弱小事務所ごときが調子に乗りおって…」

「……む?……ククク…これは使えるな」

ガチャ ポパピプペ

「…おお、貴様か?実は頼みたいことがあってな……もちろん謝礼は…ああ。例のところに」

「ではな。アデュー」

ガチャン

~また別の日~

司会「…夏だ!海だ!アイドルだ!!ドキッ☆アイドルだらけの水泳大会~~!!」

イエーーーーーーイ!! フゥー! ヒューヒュー!!

司会「この大会では各プロダクションごとのチームに分かれ、様々な種目で競ってもらうぞ!それではさっそくアイドルの紹介だ!トップバッターは346プロの…」



キュウケイハイリマース

真「…いやーそこそこ長かったねオープニング収録。はい二人とも。しっかり水分とって熱中症には注意してね」

やよい「ありがとうございますー!」

雪歩「ありがとう真ちゃん。それにしてもプロデューサー残念だったね」

真「ま、しょうがないよ。9人もプロデュースしてちゃ急に誰かの会議が入ってもおかしくないし」

やよい「わたしたちでプロデューサーの分までがんばりましょー!」

ニョロモ「ニョー!」

真「そうだね!よーしバリバリ気合い入れていくぞー!」

雪歩「真ちゃん、気合もいいけどそろそろポケモンたちを観戦席に連れて行かないと…」

ダグトリオ「ダグダグ」

オコリザル「ザルー」

真「え?あ、そうだったそうだった。出てきて!」ボボムッ

サワムラー「サワム!」

ガラガラ「ガラ?」

雪歩「じゃ、いこっか。あそこだよね」テクテク

司会「…速い速い!ああっと!また一人抜きました………なんと765プロトップに躍り出た!」

司会「観戦席のポケモンにも見守られ…そのままゴォール!!!」

司会「「ドキッ☆事務所対抗水泳リレー」優勝は765プロ~~~!!!」


真「へへっ!やーりぃ!」

雪歩「やったね!真ちゃん!」

やよい「すごいです真さん!私なんて足引っ張っちゃって…」

真「何言ってるんだよやよい。やよいだって結構速かったじゃないか」

雪歩「そうだよやよいちゃん。だって私にバトンタッチした時は半分よりも上の順位だったじゃない…それに比べて私は…一人抜かれ…二人抜かれ……」ズーン

真「ゆ、雪歩だって頑張ったじゃないか。おかげでほら、ボクたち一位だったんだし」アセアセ

やよい「そうですよ雪歩さん!」

司会「…これで全チームゴールイン!いやーポケモンバトルにも負けない白熱した戦いでした!それでは解説の…」


雪歩「ワタシナンテ・・・ワタシナンテ・・・」ザックザック

ダグトリオ「ダッグトー♪ダッグトー♪」ザックザック

真「あぁ…競技種目に穴掘りがあったら雪歩がぶっちぎりで優勝できるのに…」

やよい「たしかにそうかも…あ、真さん!私そろそろ行きますね!」

真「次は遠泳だっけ?相手にもよるけどやよいなら確実に上位狙えると思うよ!本当はボクも出たかったんだけど…」

やよい「次の次の「ドキッ☆砂浜全力十本ダッシュ」は…私じゃちょっと無理かなーって」

真「うん。というかアイドルにやらせる競技じゃないよねこれ」

やよい「がんばってください!」

真「筋肉痛必至だと思うけど頑張るよ。やよいも無理せず頑張ってね」

やよい「はい!」

司会「続いての競技は…「EN☆EI」!遠泳です!海辺から程よく遠いところにあるブイにタッチして、帰ってくるまでのタイムを競います!なおブイは均等な距離にたくさんあるのでどれを触ってもよし!」

司会「そして出場選手の紹介です!まず初めに…先ほどのリレーで見事優勝した765プロより、高槻やよい選手~~!!」

やよい「はい!力いっぱい元気よくがんばりまーっす!」

司会「宣言通り元気いっぱいの様子!さて次は…」


真「…それっ!」グイッ

雪歩「あうっ…ありがとう真ちゃん」

真「自分で上がり切れないほど深く掘らないでよ…」

雪歩「柔らかくて掘りやすかったからつい…あれ?やよいちゃんは?」

ダグトリオ「ダグ?」

真「あそこ。遠泳がそろそろはじまるよ」

ニョロモ「ニョローー!」ピョンピョン

真「ニョロモも応援してるしボクたちも!やよいー!頑張れーー!!」

ガラガラ「ガラーー!」

オコリザル「リザルーーー!」

サワムラー「サワーーー!」

雪歩「がんばってーーーー!!」

~水中~

悪い人「……」チラッ

悪い人(よし。そろそろ……)スッ

ボム

悪い人「…いけ」

スイーッ

悪い人「……」ニヤッ

ニョロー ガンバレヤヨイー ガラーリザルーワラー ガンバッテー

やよい「!よーしがんばるぞー!!」グッ

司会「それではいきましょう!位置について…」

やよい「……」ゴクリ

司会「よーい……」

司会「……」スッ

トサキント「トサキーント!トサキント!!!トサキント!!!!!」

やよい「それっ!」パシャンッ


真「うーん毎回思うんだけどあのトサキントはどうにかならなかったのかな」

雪歩「よく企画通ったよね」

ワーワー キャーキャー ガンバレー

やよい(…1…2…3!……1…2…3!)バシャバシャバシャッ

やよい(うん大丈夫!学校で習った通り、3回づつ息継ぎして…)バシャバシャ

ガンバレー ファイトー イケイケー

やよい(…1…2…3!……1…2…3!)バシャバシャバシャッ

やよい(下を向いて…方向を間違えないように…)バシャバシャ

ワーワー ガンバ・・・ン? ヒューヒュー ナンダアレ

やよい(…1…2…3!……1…2…3!)バシャバシャバシャッ

ワー・・・? エ? ヤバクネ? ポケモン?

やよい(…1…2…3!……1…2…3……?)バシャバシャバシャ

ニゲロー! ヤヨイィィィィィ!! ハヤク!

やよい(…1…なんか騒がしいかも……?)チラッ

やよい「!?」ゴボッ


サメハダー「ハダァァァァァァァッ!!!」ザバババッ


真「やよいーーー!!早く逃げてぇ!!!」

雪歩「やよいちゃぁぁぁぁん!!!」

サメハダー「サメェェ?」ギロ


やよい「ひぃっ!」ビクッ


司会「あ、あれはポケモンでしょうか!?突如正体不明のポケモンが姿を現しました!!」

解説「見たところ水タイプのようですが…私も見たことがありません!カントー地方以外から来たポケモンか、はたまた新種でしょうか!?」

真「サワムラー!ガラガラ!君たち泳げ…ないんだっけ!?」

サワムラー「サワ…」ショボン

ガラガラ「ガラ…」ショボン

雪歩「ダグトリオもオコリザルも泳げないよぉ!」

司会「救助のポケモンは…え!?いない!?嘘をつくな!昨日ラプラスがいるのを確認し……瀕死状態!?だれかに倒されただって!?」


サメハダー「メハァァ……!」ザブザブ


やよい「に、逃げな…あぐっ!?」ズキッ

やよい「こんな時に…足…つって……がぼっ!」バシャッ

真「…くそ!こうなったら…!」ダッ

雪歩「待って真ちゃん!行っちゃダメだよ!!」ガシッ

真「離してよ雪歩!」グイッ

雪歩「ダメ!相手はポケモンだよ!?行ったら真ちゃんまで…」

真「だからって行かないわk」


ニョロモ「ニョローーーーーー!!!」パチャッ


真「ニョロモ!?」

雪歩「ニョロモちゃん!?」


ニョロモ「ニョロッ!ニョロッ!!」バッシャバッシャ


雪歩「戻ってきてニョロモちゃん!いくらポケモン同士とはいえ、あんな怖いポケモンじゃ食べられちゃうよ!」

真「それにあれじゃまだボクのほうが速いよ!離して!ボクも行く!!」ダッ

雪歩「真ちゃぁぁぁん!!」

サメハダー「サメハァ!」ザブザブ


やよい「がばっ…!ごぼ……!」バチャバチャ

やよい(もしかして……私…このまま…)

やよい(せめて…お別れいいたかったな……お父さん…お母さん…)

ニョー!

やよい(…かすみ…長介…浩太郎…浩司…浩三…ニョロモ…)

ニョロォォーー!

やよい「ぼごっ!?」クルッ


ニョロモ「ニョロモォォォォォーーーー!!!」バシャバシャバシャ


サメハダー「サメ?」ギョロッ


やよい「がぼっ!ダメ!!ニョロモ!来ちゃダメ!うあっ!」バチャバチャザブッ


ニョロモ「!!」ザバザバッ

やよい「」ゴボゴボ


司会「…カメラ、止めろ」


ニョロモ「ニョ…」カッ ザバッ

----------------------------------
ゴースト「ゴォォス!!」

真美「いぇーい!ゴーストにも進化したし強くもなったし!台所ケーシィなしだZE!」

響「「向かうところ敵なし」な…普通台所にケーシィは居ないぞ…」

ドッ ワハハハハハ

やよい「……私の方が、お姉さんなのに」ボソッ

ニョロモ「!」
----------------------------------

ニョロモ「ニョロ……」メキメキ ザバッ


真「ニョロモ…光って……」ザパッ

----------------------------------
やよい「ニョロモ!特訓しよう!私も一緒にやる!!」

ニョロモ「ニョロー!」
----------------------------------

ニョロモ「ニョロォォォォ……!」メキメキメキ ザバッザバッ

----------------------------------
やよい「ごめんねニョロモ。あんなに特訓したのに全然進化しないって、私が悪いんだよね」

ニョロモ「ニョロ!ニョロ!」ブンブンブン

やよい「…えへへ。慰めてくれるの?ありがと」

ニョロモ「ニョロー!」

やよい「プロデューサーも、普通進化は鍛えていくと起きるけどこたい?によってはしんじょー?の変化で進化する時もあるって言ってたし、ニョロモはそっちなのかもね」

ニョロモ「ニョロ?」

やよい「うーんでも別に決まったわけじゃないし、もうちょっと特訓しよっか!」

ニョロモ「ロモ!」
----------------------------------

ニョロゾ「ニョロゾォォォォォォォォォォ!!!!!」ザババババッ


雪歩「進化した!」

真「速い!あれなら!」

ニョロゾ「ニョロォォォォォォ…!!!」ザバババッ


サメハダー「メハ…!」ザバッ ググッ


ニョロゾ「ゾォォッ!!!!!」ドガッ

サメハダー「サメェェッ!?」バザァッ


雪歩「あれはのしk」

司会「ニョロゾの『のしかかり』だぁ~~~~~っ!!!正体不明のポケモンにヒットォ!おい!ちゃんと撮ってるか!?」

雪歩「あう」


ニョロゾ「ニョロゾッ!」バチィンッ

サメハダー「ハダァッ!?」ドバシャッ


真「なんだ!?はたいただけであんなにダm」

司会「『めざましビンタ』ぁ~~~~~っ!!!豪快に決まったぁ~~~~っ!!!!」

解説「どうやら目覚ましビンタがあのポケモンに効果抜群のようですね!格闘タイプの技が効果抜群ということはあのポケモンのタイプは水タイプに加えノーマル・こおり・いわ・あく・はがねタイプの内のどれかだと思われます!!」

真「あう」

サメハダー「サメェェッ!ハアッ!!」パシャアッ

ニョロゾ「ニョ!」


司会「謎のポケモン、海から飛び出し大きな跳躍~~っ!!一体何をするつも…おおっと!謎のポケモンの牙が光りだしたぞ!?

解説「これは『かみくだく』でしょうか!?ニョロゾには普通のダメージですが強力な技です!避けて!!」


サメハダー「ハダァァァァァッ!!」ギラッ

ニョロゾ「ニョォォォォ……」キィィィ


真「ニョロゾ!?なにして…」

司会「謎のポケモンの攻撃を前にしても一向に逃げるそぶりを見せないニョロゾ!勇気があるのか無謀なのか!?」

解説「パートナーの身を案じているということもあるかもしれませんが、何か策があるのでしょうか!?」


サメハダー「ハダァッ!!」ガブッ

ニョロゾ「ニョロォ!!」ザクッ


司会「『かみくだく』炸裂っ!くそっ!ニョロゾの左腕に噛みついた!!大丈夫なのか!?」

雪歩「あぁ!!ニョロゾちゃん!!」


ニョロゾ「ニョ…」ニヤ

サメハダー「サメ!?」ガブ

ニョロゾ「ロゾォォォォォォォォォォォ!!!!」ジャバアアアアアアアア

サメハダー「サメェェェェェェェェェェェェェ!!!!!」ドガッシャァ


司会「なんとなんと!!ニョロゾの『ハイドロポンプ』がクリーンヒットォ~~~~~!!!謎のポケモンを吹き飛ばしたぁ~~~~!!!」

解説「多分効果はいまひとつなのにこの威力!すばらしい!」

司会「このニョロゾ、相当鍛えられているとみえるぞっ!!」

解説「さらにさきほどの『かみくだく』はおそらく命中率の低い『ハイドロポンプ』を確実に当てるためにわざと受けたものと思われます!」

司会「なるほどぉ~~!!このニョロゾ、強いうえに策士!!いや~~熱い戦いだった!」


ニョロゾ「ニョロ~~!!」ガシッ ザブザブ

やよい「」グッタリ


雪歩「やよいちゃん!」タッ

真「やよい!」パシャ

司会「ニョロゾ、パートナーを海中から引き上げ砂浜へ帰還しました!」


ニョロゾ「ニョ!?ニョ!?」アセアセ

やよい「」グテー

真「お、落ち着いてニョロゾ!」アセアセ

雪歩「……ど、どどどうしよう真ちゃん!やよいちゃん息してないよ!」

ニョロゾ「ニョォォォ!?」ビクゥ

真「なんだって!?」

やよい「」クター

真「まずいよ!はははやく、誰か110番!あれ!?117番!?」

雪歩「そ、それよりもまずは人工呼吸じゃ…じ、人工呼吸!?」/////

真「えぇっ!!??」/////

キャーーーーーーーッ///// マコトサマー/////

司会「おーっとぉ!ここでとんでもない展開だ~~っ!!眠れる姫に王子様、役者は揃っているがどうなる~~っ!?」

ニョロゾ「ロゾ!ロゾ!!」

真「お、押さないでよニョロゾ!まだ心の準備が…」ドキドキ/////

解説「マウストゥマウスをする口のないニョロゾ、トレーナーの身を案じてか王子様をせかします!」

司会「ぶっちゃけマジで命の危険性があるから恥ずかしがってないではやいとこヤッちゃわないとやばいぞ!」

雪歩「真ちゃん!女の子同士はノーカンって言うじゃない!さあはやく!!さあ!!!さあ!!!!!」

やよい「」クテー

真「わ、わかったよ……その、や、やよい…ごめんね…?」スッ/////

キャーーーーーーーーーーッ/////

やよい「」クター

真(ああやばいやばい顔近い近い近いやよい近くでみるとすごいかわいいまつげ長い唇ぷるぷやばいやばいこれ以上近ホントにキうわあああああああ)グラッ

真(あっまず体勢崩やよお腹押しちゃ)グッ

やよい「ゲブッ」ブシャー

真「」ビシャァ

司会「『みずでっぽう』だぁ~~~~~!!これは不意打ちだぞぉ~~~~~~っ!!!!!」

やよい「ぁぅ……あれ?ここは……?」キョロ

真「やよい!目を覚ましたんだね!良かった!!」

司会「やよい選手、どうやら目を覚ました様子…よかったんだかよくないんだか……」ハァ

解説「大どんでん返しでしたね。非常に残念です」ハァ

雪歩「……」ハァ

真「なっ!?ひ、ひどいですよ!やよいが助かったんだからよかったじゃないですか!ね、やよい!」クルッ

やよい「あぅ…ま、真さん…?あの、そんなに顔が近いと…えーっとその…は、恥ずかしいかも…」カァァ/////

キャーーーーーッ! マコトサマヤルーゥ!

真「うわぁぁぁっ!?ご、ごごごごめんやよい!!」カァァ/////

雪歩「お父さん、私の出る番組全部録画しておいてくれてありがとう」

解説「一時はどうなるかと思いましたが、良い番組になりそうでなによりですね!」

司会「先ほどの人工呼吸云々の映像は番組HPにて無料公開いたします!今決めました!なにがあろうとも絶対公開させてみせま…ん?」

アノーソロソロ・・・

司会「…あ!忘れてた!!次の競技!次の競技行きます!!仕方ないとはいえ結構時間押してるから急いで準備してください!」

ウワーーーーーーーーーッ

やよい「あの…なにがどうなって……?」

真「ああ、やよいは溺れてさっきまで意識を失ってたんだ。しばらく休んでたほうがいいよ」

やよい「……ごめんなさい、私…」

雪歩「あんな状況じゃ私だって気絶しちゃうと思うし、気にすることないよ。それより、強くなって助けてくれたパートナーにお礼言わないとね」

やよい「強くなった…?」クルッ

ニョロゾ「ニョー!」

やよい「はわっ!?もしかしてあなたニョロモ!?」

ニョロゾ「ニョロゾ!」

やよい「ニョロゾ?それが進化後の名前なの?」

ニョロゾ「ロゾ!」コクコク

やよい「えへへ。ニョロゾ進化してすっごいかっこよくなっちゃったかも!」

ニョロゾ「ニョ~」テレテレ

やよい「ありがとね。私を助けてくれて。あと、来ないでーなんて言ってごめんね。助けてくれてすっごくうれしいよ!」

ニョロゾ「ニョロゾ!ニョロゾ!」ピョンコピョンコ

雪歩「ふふ。やよいちゃん元気そうでよかった」

真「だね。あ、でも一応大事を見てやよいはこの後の競技は休んでていいよ。代わりにボクが頑張るから!」

雪歩「…あれ?でも真ちゃんの次の競技って……」

真「あっ」

P「……で、マジで全力ダッシュした真は疲弊、やよいの競技は二人でこなすも良い結果は残せず最終順位は13チーム中5位と」

真「はい…ごめんなさい…」

やよい「わ、私が悪いんです!私が溺れちゃったりするから…」

P「やよいは全く悪くないぞ。悪いのはサメハダーだからな」

雪歩「わ、私がダメダメだからこんな順位に…」

P「いや雪歩も雪歩なりに頑張ったじゃないか。どちらかといえば悪いのは真だな。お前2位の奴と何週差付けてたか分かってんのか?」

真「なんか走ってる途中で楽しくなってきちゃって覚えてないです!」ニカッ

P「だからってそんなとんでもない筋肉痛残してどうする」

真「反省してます…」パンパン

P「あとあれだな。日ごろから沖縄沖縄言ってんのに来なかった響も悪い」

響「おそろしいとばっちりだぞ」

P「ほんでその日お前山行ってただろ?なにがうみんちゅだよマジで。お前なんかうみんちゅ(笑)だわ」

響「その仕事プロデューサーが入れたんだろ!」

とばっちりワロタ

小鳥「まあまあ…番組の終わりに優勝チームが「765プロさんのほうが優勝にふさわしいと思います!」とか言ってましたし、現にMVPプロダクションはうちがとってますしいいじゃないですか」カタカタ

P「満場一致だったらしいですしね…ついでにアイドルのMVPは真、急遽作られたポケモンのMVPはニョロゾと」

やよい「はい!」

ニョロゾ「ニョロ!」

雪歩「良かったねニョロゾちゃん」

P「最近みんな色々と進化してるしいい傾向だな。あ、やよいの父母面談再来週だっけ?」

やよい「そうですよー!」

P「えーっと今週は誰だっけな…あーそうだ春香だ。しかも明日じゃねえか書類多めにやっとくか」

小鳥「書類?今やってるので最後ですよ?」カタカタ

P「うーんデジャヴ」

亜美「ねえねえ千早お姉ちゃん、今日事務所来てからあえて突っ込んでなかったけどさ、なにしてんの?」

千早「ひ、ひざまくらよ?」

美希「ぐーすかなのなの」スヤァ

亜美「亜美今日朝9時くらいに来て仕事行って、今5時前だよ?そういえば今日は休日だけど二人とも2時間くらいのレッスンしか入ってなかったよね?」

千早「レ、レッスンは講師の先生の都合でお休みだったわ」

美希「むにゃむにゃなのなの」スヤァ

亜美「そっかー」

~次の日、天海家~

P「……では今後のアイドル活動の方も…」

天海父「ええ。私たちが口出しできるような事ではありませんのでそちらにお任せします」

天海母「今後とも春香をよろしくお願いしします」ペコ

P「いえいえこちらこそ…娘さんもリザードがリザードンに進化してからバトルはもちろんアイドル活動のほうも好調でして」

春香「えへへ」

天海母「テレビでも見ますが、本当に楽しそうで…」

P「そうですね。彼女は歌もダンスもバトルも本当に楽しんでやっているので」

春香「照れちゃいますよ~も~」

天海父「はっはっは…ところでプロデューサーさん、春香のアイドル活動に関する話は全て終わったということでよろしいですね?」

P「はい。そうですが…?」

天海父「前回の父母面談には顔を出せず、見られませんでしたが……あなたの手持ちのポケモン、拝見させていただいてよろしいですか?」

P「はい?」

P「えーっと今ここで、ですか?」

天海父「ええ」

天海母「はぁ…あなたったら」

春香「ちょ、お父さん何言ってるの?」

P「いや、それはちょっと…いくらリビングが広いとはいえ、それは……」

天海父「……これで、分かっていただけますか?」ボム

リザードン「リザァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!」

P「なっ!?」

春香「わわっ!?お父さんいきなり出さないでよ!ほらプロデューサーさんもびっくりしてるし!」

P(す、凄まじいほどに鍛えられている…個体値だけでも5V、いや6V…!?)

天海父「このリビングは天井・壁・床すべてが対ポケモン用仕様になっています。ですがホエルオーやハガネールといった巨体のポケモンは流石に無理なので庭に。水生ポケモンなら池に出してもらって構いません」

P「…わかりました。最大でも1.5mですし、水生はいますが陸に上がれますので…すべてここに出せます」

春香(なんだろう、展開がよくわかんない)

P「…でてこい!」ボボボボボボムッ

スピアー「スピ!」

デンリュウ「デンリュ」

キノガッサ「ガッサー!」

クレセリア「クレセ…」

アバゴーラ「バゴーラ!」

ファイアロー「アロー!」

春香「おー!」

天海母「あら、にぎやかね」

天海父「……ふむ」

P「……どうでしょう?」

天海父「…流石、ですな。春香に「強い」と言わせるだけはある」

P「え?」クルッ

春香「あっ」カァ///

天海父「母さん、春香…少し席をはずしてくれるか?」

天海母「まったく、あなたったらポケモンのことになるといつもこうなんだから…春香、行きましょ」スクッ

春香「へ?ちょ、ちょっとまってよー!」スクッテテテッ///

バタン

P「……」

天海父「…これで心置きなく話せますね」

P「…ということは、春香には教えてないんですね?」

天海父「ええ。知るにしても「三値」はまだ早すぎる」

P「やはり「三値論」、ご存知でしたか」

天海父「そういうあなたこそ。手持ちの6体すべてに、それぞれ役割のあるように努力値が調整して振られているのが分かります」

P「み、見ただけでそこまで分かるんですか!?」

天海父「もう長いですから…しかし個体値のほうは、一匹だけ不完全な奴がいますね」ジッ

スピアー「ス、スピ?」

P「…スピアーは俺が初めて手にしたポケモンです。流石にその頃は三値など知りませんでしたので」

天海父「でしょうね。見たところ全員貴方にとてもなついていますが、特にスピアーは突出していたのでそうだと思いました」

P「……すごいです。俺なんて高個体値かそうでないかぐらいしか分からないのに」

天海父「私が変なんですよ」

P「そういえば、春香のリザードンがやけに強いのが疑問だったんですが…」

天海父「ええ。あの子は私のリザードンと、妻のリザードンの子ですよ…妻には内緒ですが、当時リザードンにはあかいいとを持たせていました」

P「奥さんもリザードンを。ところで何を遺伝したんですか?見たところASはVみたいでしたけど…」

天海父「ASだけです。こいつが6Vなもんで期待したんですが…妻は厳選などしていませんので。せめてAではなくCを遺伝していれば」

リザードン「リザー?」

P「そのリザードンはやはり厳選個体でしたか。出しただけでも強いのを感じました」

天海父「ははは。ありがとうございます。もう戻っていいぞリザードン」バシュ

P「それじゃこっちも…みんな戻ってくれ」バシュシュシュシュッ

P「…って、あれ?春香からは両親ともに最初のポケモンがリザードンだと聞いていたのですが…」

天海父「そうですよ。妻のリザードンは貰った子ですが、私のリザードンは初めに貰った子から厳選を重ねた個体です。最初のリザードンは…いまはシオンタウンで、元気にやってると思います」

P「……すみません。自分の考えが足りず…」

天海父「いえ、いいんですよ。もうあいつの仇は打ちましたから」

P「え?」

天海父「私のリザードン、殺されたんです。ロケット団…といえば分かりますか?」

P「…二十年ほど前に壊滅した団体ですよね?」

天海父「はい。完全に壊滅して解散したというニュースを聞いた時はほっとしました。そしてそれから、私は厳選を始めたんです」

P「……」

天海父「幸い生前に卵を生んでいて、それを近所の友人に預けていたので…ヒトカゲの厳選はすぐに始められました」

P「それは…その……」

天海父「…あっ!す、すみません!なんだか随分湿っぽい話になってしまって…もうこの話はやめましょう!」

P「あ、あはは。そうですね。お父さんこそ、多少なり辛いでしょうし」

天海父「ははは…」

天海父「おっと、こんな話よりも重要な話があるんです」

P「なんでしょうか?」

天海父「春香のリザードンなんですが…先ほど言った通りVなのはASだけで、努力値もAS252H6。リザードンにも進化したことですしそろそろ『フレアドライブ』を覚えさせようと思うんです」

P「…えーっと、ちょっと待ってください?」

天海父「え?」

P「いやその、確かに春香のリザードンは強いですけど…え?どうやって努力値振ったんですか?あと『フレアドライブ』を覚えるのはもっと強化を重ねてからですし、技マシンもありませんよね?」

天海父「ああ、そういえば説明していませんでしたね。まず努力値についてなんですが…プロデューサーさんは「経験値論」をご存知ですか?」

P「…いえ、聞いたことないです」

天海父「まあ10年ほど前に私が確立した理論ですのであまり有名ではないんですよね」

P「お、お父さんが!?」

天海父「ええ。春香が生まれるすこし前くらいから、ポケモンの強化による進化は種によってある程度の均一性があるのではないかと考え仲間と共に研究を続けていたんです」

P「は、はあ…」

天海父「とても時間がかかりましたが、私たちはポケモンが特訓やバトルによって得られる経験の値を数値化し「経験値」と名付けました。」

P「それで「経験値論」というわけですね…」

天海父「私の孵化あまりのポケモンにも協力してもらって、全ての強化によって進化するポケモンは得た「経験値」が一定の値を超えることによって進化するということを立証しました」

小鳥「ちなみにこの世界に「レベル」という概念は無いのよ」

天海父「それとリザフィックバレーはご存知ですか?」

P「有名ですし…もしかしてそれが孵化あまりのヒトカゲたちなんですか?」

天海父「半分ほどですが。妻との馴れ初めはそこで出会ったことです」

P「な、なるほど。あー、経験値はそのままポケモンの強さにも?」

天海父「そうです。同種であれば経験値が多いポケモンほど強いポケモンとなります。経験値はバトル時に手に入るので、通常努力値を振る場合は必然的に経験値も得てしまいます」

P「ではどうやって?スーパートレーニングは特定の施設で、それも心の通ったトレーナーとポケモンでしか行えないはずでは…」

天海父「それはですね…私たちは経験値論を確立させた後に、「逆に言えば経験値を与えない方法を見つければいくらバトルしても強くならないポケモンが出来るのではないか」という仮説を立てまして、立証できてしまいました」

P「えっ」

天海父「しかし努力値はなぜか入るので完全に「強くならないポケモン」は出来なかったのですが、愛娘のポケモンに努力値を振るには好都合でした。まっさらバッグも丁度余ってましたし」

P「そんな」

天海父「『フレアドライブ』に関しては知り合いにポケモンの「基礎の技、今までに覚えていた技」を思い出させることのできる人がいますのでその人に頼みます」

P「……なんか…世界って広いですね」

天海父「はっはっは。プロデューサーさんはまだまだ若いんですからそういうこともありますよ」

P「あはは…っと、話を戻しますね」

天海父「はい」

P「こちらとしては基本的に親御さんの考えを尊重します。デメリット技なので多少は反感を買う恐れもあります」

天海父「そこも含め、春香とは相談していくつもりです」

P「そうしていただけると助かります」

P「忘れさせる技は『つばさでうつ』ですか?」

天海父「ええ。『かえんほうしゃ』は特殊技ですが汎用性に長けるますので」

P「現時点の技構成に『フレアドライブ』を入れるとなると私も同意見ですが、それほど強くない技とはいえ今の春香の手持ちからほのお・みずタイプに等倍のタイプ一致を捨てるのは…」

天海父「『フレアドライブ』なら半減されても『つばさでうつ』と同威力です。というか『つばさでうつ』を使うくらいなら『つばめがえし』を使いますよ」

P「技マシンがありなら『ニトロチャージ』や『はがねのつばさ』はどうでしょう?」

天海父「『りゅうのまい』もありますし『ニトロチャージ』はいらないでしょう。『はがねのつばさ』は岩に抜群ではありますがそれならほのおにも抜群の『じしん』でよいかと…」

P「攻撃しながら素早さを上げられる『ニトロチャージ』にも利点はあると思うのですが…あ、『じしん』に関してはアイドルという職業柄マルチバトルも多いので全体攻撃技はちょっと…」

天海父「それなら『あなをほる』が……!」

P「いや『おんがえし』なんかも……!」

天海父「『きりさく』…!!」

P「『そらをとぶ』…!!」


ギャーギャー

天海母「ふふふ…お父さんのあんなに楽しそうな声久しぶりに聞いたわ」

春香「え?これもう喧嘩じゃないの?」

~またまた別の日~

亜美「……いやーこの間さ、事務所で千早おねーちゃんがミキミキにひざまくらしてるのを目撃してしまいまして」

あずさ「あ、それ私も見たわよ~」

伊織「そうなの?でも別にひざまくらくらい普通じゃない?」

亜美「亜美が朝9時に見て仕事行って4時過ぎ頃帰ってきてもまだひざまくらしてたよ?」

伊織「長っ」

あずさ「流石に途中でお仕事とか入ったと思うし、そんな連続ってわけじゃないんじゃ…」

亜美「ふたりともレッスンしか入ってなかった上都合でお休みになったってさ」

あずさ「えっ」

亜美「ピヨちゃんのしょーげんによればお昼に一緒におにぎり食べてた時以外はずーっとひざまくらしてたっぽい」

伊織「んふっ…おにぎりって」

あずさ「んふっ…美希ちゃんらしいわね」

亜美「そしてウワサではミキミキと千早お姉ちゃんは先日事務所で「おにぎりパーティー」なるおにぎりを大量に食べまくる催しを行い、千早お姉ちゃんは腹痛で寝込んだらしいよ」

あずさ「んふっ…ふふふふ、ご、ごめんなさふふっ」

伊織「二人とも最近やけに一緒にいると思ったらんふっ…って、そういえばまだタイトルコールもやってなかったじゃない!」

あずさ「あら、そうだったわね…んふっ」

亜美「あずさお姉ちゃんしっかりしてYO!」

伊織「それじゃいくわよ!竜宮小町の~!?」


亜美伊織あずさ「竜宮城へようこそ~~~~~!!!!!」

イェーーーーーー フゥー

伊織「何日か前に偶然千早と一緒にお昼食べる機会があったんだけど、なんか和食レストランに入るのを頑なに拒否していた理由が分かったわ」

亜美「おにぎりの恐怖じゃー…」

あずさ「でも仲がいいのは良いことよね。この前の日曜日の午後貴音ちゃんと一緒にお出かけしたんだけど、その時にも美希ちゃんと千早ちゃん見たわよ?」

伊織「へえ。二人は何してたの?」

あずさ「お洋服を選んでたわ~。声かけるもの何だったから貴音ちゃんと遠くから見てたんだけど…美希ちゃんったらとっても楽しそうだったわ」

亜美「千早お姉ちゃんは?」

あずさ「とっても恥ずかしそうだったわ」

亜美「え?」

伊織「っていうか遠くから見てわかるくらいの変装だったわけ?二人とも駄目じゃない」

あずさ「美希ちゃんは帽子とメガネをかけてたし、千早ちゃんはそのお店で来た服で十分変装は出来てたわ。でも美希ちゃんの髪の色、やっぱり目立つから…」

伊織「なるほどね」

あずさ「そのあと貴音ちゃんが美希ちゃんに見つかっちゃって、千早ちゃんの服装含めてちょっとおしゃべりしたんだけどその時美希ちゃんがデートなのーって…ふふっ!」

伊織「なんで貴音がバレ…あ、髪の色か」

あずさ「…あ、そうそうその時の千早ちゃんの写真も撮ったわ」

亜美「ホント?見たい見たーい」

あずさ「それじゃ、私の携帯を…あ、律子さんありがとうございます~」

リッチャーン オレダーケッコンシテクレー フザケンナオレガッケッコンスルンダー ンダトゴルァー

律子「!?」ビクッ

あずさ「えーっと…あった!これよ~」スッ

ツインテ千早<ラブリービームハッシャキュン

オォー!! チハヤー オレダーマイアサミソシルツクッテクレー フザケンナチハヤノミソシルヲノムノハオレダー ンダトゴルァー

伊織「なん……だと……!?」

亜美「これなら千早お姉ちゃんは絶対バレないし、ミキミキは千早お姉ちゃんのインパクトに隠れてバレにくい!いやーミキミキもなかなか考えてますな~」

律子(そうかしら…)

あずさ「ちなみにこの写真は番組放送後、本人の許可が下り次第番組HPで公開するわよ~」

伊織「絶対無理だと思うわ」

伊織「でも言われてみるとここまで一緒にいるのにはなにか裏があるんじゃ…え?なに?そろそろゲストを呼べ?」

あずさ「あら?今回のゲストって…」

亜美「誰だっけ?」

伊織「別にいいわよゲストなんて。それよりも美希と千早の秘密を暴くことのほうが重要だわ」

フザケテンノカ! オイオイレディニオコッテバッカリジャモテナイゾ ソウダヨー

あずさ「だめよ伊織ちゃん。せっかく来てもらってるんだし」

伊織「…まあ、ギャラは払ってるんだしこのまま返したら無駄になっちゃうわね。それじゃ今回のゲストジュピターの三人でーすどーぞー」

ワァァァァァァァアアアア!!!

冬馬「テキトーすぎんだろ…」

北斗「チャオ☆エンジェルちゃん達」

翔太「こんにちは~」

キャー トウマー ギャー ホクトー ショウタクーン マイアサミソシルツクラセテー


冬馬「というか俺たちが出るってわかってんのによく星井の話なんかできるな」

亜美「あれ?ジュピターってミキミキとなんかあったっけ?」

北斗「ほら、冬馬はこの間美希ちゃんにバトルでボコボコに…」

亜美「あっ……ご、ごめんね?」アセアセ

冬馬「ボコボコになんてされてねーよ!負けたけど!結構良いとこまで行ったわ!!」

翔太「僕も負けちゃったしね~。あのピカチュウ強すぎだよ…え?せっかくだからポケモン出して?全員?」

北斗「いいですよ☆さあ出て来い!」ボボボム

ゴルダック「ゴル!」

ベトベトン「ベトベー!」

ジバコイル「ジババ!」

キャー! ゴルダックサママジイケメンー! ホクトクーンワタシモベトベトニシテー!

翔太「おいでストライク!」ボム

ストライク「ライク!」

キャー! ワタシショウタクンガストライクー!

冬馬「ちょ、お前ら勝手に…あーもう!来い!」ボボム

ガルーラ「ガルー!」

プテラ「プテ!」

キャー! トウマクンノヒミツノコハクマジ6Vー!

律子(今日は変な人が多いわね)

冬馬「あのフシギバナは相当手強かった」

プテラ「プテプテ」コクコク

亜美「フン!このスーパーアイドル伊織ちゃんの認めたアイドルのポケモンなのよ!手強くて当然じゃない!」

伊織「ちょっと亜美!何勝手なこと言ってくれてんのよ!」

翔太「だよねー。傍から見てても相当強いのわかったもん。さっきも言ったけど響さんのピカチュウも強かったよ!6匹一緒に育ててるとは到底思えなかった」

あずさ「まあ!響ちゃんにもあとで伝えておくわね~」

北斗「勝ったとはいえ貴音ちゃんも強かったですね。特にカビゴンが。だよなジバコイル」

ジバコイル「ジバ…」ガクブル

冬馬「…あれ?お前らはポケモン出さないの?」

あずさ「あーその…たまになんですけど、私のモルフォンちゃんのりんぷんでアレルギーになっちゃう人がいて…」

伊織「それでモルフォンだけ出さないってのも変だから、確認とるまで出さないことにしてんのよ」

北斗「なるほど…でもジュピターは特に問題ないですよ」

翔太「うん!観客席のおにーさんおねーさんも見たいよねー!」

ミターーーーーーーーーイ!! ギャー! イオリンノイーブイマジペロペロ! アズササンノモルフォンマジモルモル! アミチャンノイシツブテマj ゲンガーダロイイカゲンニシロ! ヒィィスイマセン

亜美「みんなありがとー!それじゃ三人一緒に~~それっ!」ボム

あずさ「えいっ!」ボボボム

伊織「とおっ!」ボム

ゲンガー「ゲンゲーン!」

ロコン「ロコ?」

モルフォン「モル~」

フーディン「フディ!」

イーブイ「イーブ!」

翔太「そういえば亜美ちゃんのポケモン、イシツブテからゲンガーになったんだっけ」

亜美「そーそー!真美とつ→しんこ→かんしてシンピ的な進化を遂げたのだ!」

ゲンガー「ゲン!」フンス

北斗「タイプ相性的には前よりも有利になったな」

翔太「あ!たしかにそうかも!」

ストライク「ストラ!!」

ゲンガー「ゲンガ!?」

亜美「なんですと!?うあうあ→今後竜宮vsジュピターがあったら負けちゃうかも→!?」

あずさ「大丈夫よ亜美ちゃん。もし亜美ちゃんが負けちゃっても、私と伊織ちゃんが勝てばいいんだから」

ロコン「コン!」

冬馬「なんだ?随分自信満々じゃないか」

伊織「ま、そうね。この伊織ちゃんが茶髪ロン毛なんかに負けるわけないし」

冬馬「お前も茶髪ロン毛だろうが!」

伊織「うぐっ言われてみれば…な、なによ!やる気!?」

イーブイ「イブー!」ガルル

翔太「ちょっとちょっと…今ここでバトルできるわけでもないんだし」

北斗「だな。お互い仲良くするのが一番」

ゴルダック「ダック」

冬馬「…ま、そうだな」

ガルーラ「ガル~」

伊織「…あら?このガルーラいいけづやしてるじゃない」ナデナデ

冬馬「お、分かるか!?日ごろの世話の賜物、だぜ!」

イーブイ「ブイブイ!」プンスコ

伊織「あらごめんね。イーブイが自分のほうがけづやが良いって怒っちゃったみたい」

冬馬「ほーお。こいこい」

イーブイ「イブ?」ピョンテテッ

伊織「あ、ちょっと!」

冬馬「おお、怒るだけあってなかなかのけづやじゃねえか。ガルーラにも負けてない」ナデナデ

イーブイ「イ~ブ~」

伊織「勝手にうちのイーブイなでないでよ!」

冬馬「いいじゃねえか減るもんでもないし」

あずさ「あらあら。仲がいいわね~」

亜美「そうだねー(棒)あーベトベトンじゃん。ほらゲンガーもモルフォンもどくタイプ同士仲良くするんじゃぞ?」

ベトベトン「べト」ペコ

モルフォン「ルフォ」ペコ

ゲンガー「ゲ、ゲン?」ペコ

北斗「じゃあこっちはエスパー同士かな?」

フーディン「フー?」

ゴルダック「ルダッ!」

伊織「…あ、そろそろ時間?なによせっかくベトベトンの触り心地に慣れ始めたころだったのに…」

ベトベトン「ベトン」

あずさ「えーっと今回は…ハニカミファーストバイトね~」

イェェェェェェエエエエエエイ!!!!

亜美「それじゃーちょっと準備があるからすこーしだけ待っててねー」テテテッ

北斗「あれ…俺らは歌わなくていいんだっけ?☆」

オオォォォォォォッ!?

ゲンガー「ゲッ!?」

モルフォン「モッ!?」

翔太「いやいや…音源ないでしょ」

北斗「エンジェルちゃんたちと一緒に歌えばいいんじゃないか?」

冬馬「なっ!?あ、あんなダンス俺らがやってもあれなだけじゃねーか!」

北斗「ん?別に踊るなんて言ってないけど…あ、もしかして踊りたかった?」

プテラ「プテ!?」クルッ

ガルーラ「ルーラ!?」クルッ

冬馬「!?なんでそうなるんだよ!!?」

翔太「…って、なかなか始まんないね」

冬馬「何かあったか…え?照明の不具合?んだよ…」

北斗「そういうことなら…ジバコイル、頼んでいいか?」

ジバコイル「ジバ!」フワー

北斗「ちょっと弱めに…『フラッシュ』!」

ジバコイル「ジバコーー!」カッ

オォーーーー! ジバコイルノフラッシュマジアスヲモテラス!

翔太「「不具合」なら、僕たちが手助けしても黒ちゃん許してくれるよね」

ストライク「ライ!」

冬馬「おっさんがわざと…ってのは考えすぎか。気乗りしねーけどいっちょやるか!」

プテラ「テラー!」

ガルーラ「ガル!」

冬馬「あ、ガルーラは技構成的に援護無理だからお休みな」

ガルーラ「ルラ!?」

-ハニカミ!ファーストバイト short ver.-


北斗「まずはあずさちゃんだったかな…ベトベトン、真上に『ヘドロウェーブ』」

ベトベトン「べト!」ボシュアッ


あずさ「"今日は初めてのウエディング♪ バージンロードにご入場♪"(あら♪)」キラキラッ


伊織亜美「私もパパとできるかな♪」


あずさ「モルちゃん!」

モルフォン「フォーン!」ミョミョミョッ


伊織「"受け取れなかったブーケトス♪いいもん花よりダンゴだもん♪"」キラキラ


亜美あずさ「今度はギュッとつかむよ♪」


翔太「『サイケこうせん』…結構いいね!」

翔太「ストライク、負けずに『しんくうは』!」

ストライク「トライ!」シュパパッ


亜美「ケーキカットのそのあとは♪ファーストバイトおいしそう♪」キラッキラッ


伊織「きっといつかはあの人と♪」


亜美「ゲンガー!『シャドーボール』!」

ゲンガー「ガー!」ボッ

北斗「ゴルダック『みずのはどう』!」

ゴルダック「ダァーック!」パシャアッ


竜宮「はにかみながら♪目と目を合わせ♪」キラッ


亜美「いただきまーす♪と口開けて♪」キラッ


冬馬「サビ前だ!行くぞプテラ!『シャドーボール』を邪魔しない程度に『いわなだれ』からの『アイアンヘッド』!!」

プテラ「プテラァァァァァア!!!」ゴゴゴバシュッ

伊織「イーブイ!『シャドーボール』に向かって『スピードスター』!」

イーブイ「イブゥゥ!!」キラッ シュパパッ

キラララララッ ピカッ キララッ ピカピカッ

竜宮「honey honey honeyなdish♪suger suger sugerなkiss♪」キラキラキラッ

オオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!! パチパチパチパチパチパチパチ

あずさ「めくるめくの愛の味♪」キララッ


竜宮「comin' comin' comin'なwish♪suger suger sugerなkiss♪」キラララッ


北斗「ダメ押しで新技行っとくか!ゴルダック!『きあいだま』!」

翔太「オッケー!『つじぎり』!」

冬馬「タイミング合わせろよプテラ!『かみなりのきば』!」

ゴルダック「ルダァッ!」バシュ

ストライク「ストォ!」シュパパ

プテラ「プテェェェェ!」バリバリッ


亜美「甘い未来食べさせて♪」キラリ


ズバシュバリバリバリッ ピカッ

竜宮「あーんme♪」キララララッ


オォォォォォォオオオオオオオオ!!!!! キレー! ポケモンノチカラッテスゲー! サスガジュピターダゼ!


lalala lalalala ...

伊織「…その、ありがとね」

冬馬「お、おう」

北斗「伊織ちゃんからお礼の言葉をもらえるなんて光栄だな☆」

律子「本当にありがとうございました!なんとお礼を言っていいか…」

あずさ「私からも、ありがとうございました」ペコ

亜美「いやーアイアント!すっげー綺麗だったYO!」

翔太「(アイアント?)お礼なんて別にいいのに。楽しかったしさ」

静「大丈夫ですぞwwwwwwジュピターの宣伝にもなりましたしwww逆に感謝していますのでwwwwwwww」

ヤイドン「ドドーンwww」

亜美「誰?」ヒソヒソ

翔太「ヤョバちゃん。僕たちのマネージャー」コソコソ

律子「それなんて読むのよ…」ヒソヒソ

伊織「マネージャーなんていたの?」ヒソヒソ

北斗「そりゃいるさ」ヒソヒソ

あずさ「知らなかったわ…」コショコショ

冬馬「嘘だろ…」ヒソヒソ

静「これからもよろしくお願いする以外ありえないwwwwwwww」

ヤイドン「ンンwwwwwwwwww」

雪歩「みなさんこんばんは。萩原雪歩の「田舎で掘ろう!」の時間ですぅ」

ダグトリオ「ダグダグ!」

オコリザル「リザル!」

雪歩「深夜放送なのに非常に視聴率が高い番組として好評のこの番組ですが、先日ゴールデン進出のオファーがありました」

雪歩「しかしもともとこの番組はコンセプトである「穴を掘る」が地味すぎてゴールデン向きではないんじゃないか?という意見で深夜放送になったそうです」

雪歩「なのでゴールデンに進出するには「穴を掘らない」という条件が付いてしまうそうなんですぅ」

雪歩「私なんて穴を掘るしか取り柄がないのに…ゴールデンに進出なんてしたら穴が掘れないからただの地味な子になっちゃうし…というか私が地味だからゴールデン向きじゃなんですよね……」

雪歩「せっかく視聴者の皆さんに見てもらってゴールデンのオファーまでもらったのに…うぅ、こんなダメダメでひんにゅーでちんちくりんな私は穴掘って埋まってますぅ~~~!!」ジャキッ ザックザック

ダグトリオ「ダグ~」ザックザック

オコリザル「オコリ!」ヒョイヒョイ

ザックザック

ザクザク

ザク

真美「…いやー今日も掘ってますな~」

千早「いつみても速いわね。なにかコツでもあるのかしら」

<あ!今日はゲストの方が来てくれているの忘れてましたー!ひぃぃぃん!

ダグトリオ「ダグー!」ボコッ

千早「きゃっ!」ビクッ

真美「ひゃっ!びっくりしたー!」

雪歩「うんしょうんしょ…ご、ごめんね二人とも」

真美「だいじょぶだいじょぶ」

千早「ロケの時間もたっぷりとってあるみたいだし」

雪歩「ありがとう…さて、こちらが今回のゲストで私と同じ事務所の如月千早ちゃんと双海真美ちゃんです!」

千早「よろしくおねがいします」

真美「双海姉妹のせくち→系・真美だよ→!よろよろ→!」

真美「さてゆきぴょん、真美この番組のゲスト初めてなんだけどさ」

雪歩「うん。なにかな?」

真美「土の地面に田んぼに…なんかこう、ガチ田舎ロケなんだね!」

千早「そうね。私はこういうところあまり来ないのだけれど…空気がきれい」

雪歩「やっぱり「田舎で掘ろう!」ってタイトルだと、こういうところの方が都合もいいしね」

真美「…あーそっか、都会だと地面がアスファルトとかで」

雪歩「そうなの。硬くて掘りにくくって」

千早「掘れないわけではないのね」

雪歩「うん。それに穴って掘ったら埋めなきゃいけないじゃない?その時アスファルトだとお父さんを呼ばなきゃいけなくなっちゃうから…」

千早「土木系のお仕事のね」

真美「コンクリとか扱えるんだよね」

雪歩「あ、こっち商店街だって。ちょっと行ってみよっか」

千早「地面がアスファルトなのだけれど」

真美「掘んなきゃいいじゃん?」

千早「それじゃゴールデンに進出できるじゃない」

雪歩「そういえばこの間四条さんがゲストに来た時は一度も穴を掘らなかった気がするなぁ」

千早「ゴールデンに進出できるじゃない」

真美「なんで掘んなかったの?」

雪歩「四条さんと一緒にいろんなお店で洋服とかポケモンの装飾品を見て回ったり飲食店をはしごしたりしてて穴を掘る余裕がなかったというか」

真美「真美今度律っちゃんかプロデューサーにゆきぴょんとお姫ちんによるバラエティの企画書出してこようかな」

千早「手伝うわ」

雪歩「あ、あの…?」

千早「商店街を抜けたわ」

ハクリュー「リュー」

カメックス「メックス」

雪歩「いやー結構買ったね」ホクホク

ダグトリオ「トリオ!」

真美「ゴローニャが付けられるのあんまりなかった…」

ゴローニャ「ニャ…」

雪歩「でもそのリボン、とっても似合ってるよ?」

千早「ええ」

ゴローニャ「ゴロ!?」テレッ

真美「真美のセンスが光った瞬間ですな」キリッ

オコリザル「オコ…?」クンクン

雪歩「どうしたの?」

オコリザル「オコ、コリザ!」チョイチョイ

雪歩「…?そこに何かあるの?」

オコリザル「…ザル?」

千早「確証がないってことかしら」

雪歩「でもまあとりあえず…」ジャキッ

ダグトリオ「ダグ~ダ~」

オコリザル「オコー」

ザックザック

ザックザック

カメックス「カ、カメ…」

ハクリュー「ハク…」

千早「ええ。早いわね…」

真美「ゆきぴょんとダグトリオが穴掘ってオコリザルが掻き出してるんだね。ゴローニャ手伝えたりしない?」

ゴローニャ「ゴ、ゴロゴー…」ブンブン

ザックザック

ザックザック

真美「…随分掘ってるね」

ハクリュー「クリュ」

千早「萩原さーん?」

<なにー?

千早「まだ何もー?」

<うん…あっ!

ゴローニャ「ゴロッ!」

真美「なにか見つけたのかな!?」

カメックス「カメカメ!」

ウンショ ウンショ

千早「随分遠くまで掘ったのね」

ウンショ ウンショ

ハクリュー「ハクリュ…」

雪歩「うんしょうんしょ…ふぅ」ヒョイ

真美「おかえりゆきぴょん。なにがあったの?」

雪歩「下じゃ暗くて見えなかったんだけど…なんか、石かな?」つ石

千早「石…ね。進化石でもなさそう」

オコリザル「オコ…」シュン

雪歩「オ、オコリザル気を落とさないで!この石私のスコップで切れないくらい硬い石だから!」

真美「アスファルトをも掘るゆきぴょんのスコップでも切れない…だと…っ!?」

千早「何の石なのかしら…あら?」

スミマセーンテープチェンジデース

雪歩「はーい」

雪歩「…よーし埋め終わった。ところでこの石なんなんだろう…」

ディレクター「萩原さーんちょっといいですかー?」

雪歩「は、はいぃ!今行きますぅ!と、とりあえずバッグと一緒にここに置いて…」テテテッ

ディレクター「いやー今回もいい絵がとれてますよ!特に二回目の穴掘り!これはまた高視聴率狙えるかもしれないです!どうしてゴールデンでは無しになるんでしょうかね?」

雪歩「そ、そうですね」

ディレクター「それでなんですけど、ロケ時間は余ってますがもう少しぶらぶらしてもらえば放送分は十分確保できるのでタイミングを見て締めに入っていただければと思います!」

雪歩「は、はい!わかりました!」

ディレクター「それじゃ残りもよろしくお願いします!」

雪歩「よよよろしくお願いしますぅ!」

ディレクター「はい!それでは!」スタスタ

雪歩「…ふぅ。何度も会ってる人なのに男の人だから話すの緊張しちゃうなぁ…ってダメダメ!そんなだから私は…あ、すぐ収録始まるんだっけ。バッグバッ」クルッ

ミカルゲ「カルゲ?」

雪歩「」



キャーーーーーーーーーーーーーーッ

ダグトリオ「ダグ!!」ドドッ

オコリザル「オコリ!!」ダダッ

ハクリュー「リュッ!?」

カメックス「クス!?」

ゴローニャ「ロー!?」

千早「萩原さん!?」ガタッ

真美「ゆきぴょん!?」ガタッ

千早真美「どうしたの!?」テテテッ

雪歩「あぅ…あぅ……」ガクガク

オコリザル「リザ!」シュッシュッ

ダグトリオ「ダグト!」

ミカルゲ「ミカ…カル…!?」オドオド

千早「萩原さんのバッグの前に……ポケモンかしら?」

雪歩「スタッフの皆さんも知らないポケモンで…」

真美「真美も知らないYO!…ん?でもどっかで見たような…」

ミカルゲ「ルゲ…!?」キョロキョロ

千早「こっちを警戒してる…?何がしたいのかしら」

雪歩「ひぃぃ…なんでこんなことするんですか…私のバッグ返してくださいぃ…」ビクビク

ミカルゲ「ミカ…!」パク

雪歩「バッグを食べた!?」

オコリザル「!オコリザ!!」ブンッ

ダグトリオ「トリオォー!」ズバッ

真美「『からてチョップ』と『きりさく』だ!これは直げ…」

ミカルゲ「カルゲ!」ヒョイ

オコリザル「オコッ!?」スカッ

ダグトリオ「ダグ!?」スカッ

千早「すり抜けた!?じゃああのポケモンはゴーストタイプ…!?」

ミカルゲ「ル…」ススッ

千早「こっちに来る!?ハ、ハクリュー!『りゅうのいか…』」

真美「あ!千早お姉ちゃんちょっと待って!」

千早「え!?」

ハクリュー「ハク!?」

ミカルゲ「カルゲ…」スッ

雪歩「え…私のバッグ……あ、ありがとう…?」

真美「やっぱり」

千早「バッグを返してくれた…?じゃあバッグを噛んだのも近づいたのも…」

真美「うん。多分ゆきぴょんが「バッグ返して」って言ったからだと思う」

雪歩「じ、じゃあなんで私のバッグの所に…」

真美「うーんとね、多分なんだけどさーあの子ゆきぴょんが掘り出した石なんじゃない?」

千早「石!?それがポケモンに!?」

真美「タブンネ。ほらあの子の顔の下見てよ」

雪歩「下…?あ、本当だ」

千早「確かにさっきの石そっくりね…」

ミカルゲ「ルゲ?」

雪歩「…なんか、よく見るとそんなに怖くないかも?」スッ

ミカルゲ「ミカッ!?」ビクッ

雪歩「あ、ごめんねごめんね!?別に叩いたりしないよ!ちょっと触りたくて…」ナデ

ミカルゲ「……カル…」ナデラレ

オコリザル「オコオコ…」ペコペコ

ダグトリオ「ダグト…」ペコペコ

ミカルゲ「ルゲ!?ミカル…!」ペコペコ

真美「「襲ってごめんね!」「僕も!」「いえいえ!おいどんの方こそ悪かったですバイ!」って感じ?」

千早「くふっ…ふふふっ…真美っ…いきなりそういうのはやめふふっ」プルプル

雪歩「決めた!私、この子を3匹目の手持ちにする!」

ミカルゲ「ミカルゲ!」

真美「おぉー!」

千早「少し早い気もするけど、いい考えだと思うわ」

真美「そーいえば律っちゃんもちょっと前に3匹目ゲットしたばっかりだったっけ」

雪歩「それじゃモンスターボー…あ、持ってないや」

千早「買いに行きましょうか。さっきの商店街で見かけた気がするわ」



雪歩「買いましたー!」

真美「それではテレビをご覧の皆さん!ゆきぴょんのポケモン3匹目ゲットの瞬間です!心してみてね!」

ダグトリオ「……」ゴクッ

オコリザル「……」ゴクッ

カメックス「……」ゴクッ

ハクリュー「……」ゴクッ

ゴローニャ「……」ゴクッ

ミカルゲ「……」ドキドキ

雪歩「……」ドッキンドッキン

千早「…一ついいかしら」

雪歩「…なに?」

千早「萩原さんはその子を捕まえた後、なんて言うつもりなの?」

雪歩「それはもちろ…………あぁっ!!この子の名前知らない!!!」

雪歩「うぅ…スタッフさんは全員知らないって言ってたし…」

真美「兄…プロデューサーに聞けばいいじゃーん?」パシャ

千早「名案ね。あの人ならきっと知ってるはずだわ」

真美「「只(c)只(c)!=@木°ヶモ・/@ナょまぇナょωτゅ→カゝ考攵ぇτ!!」っと…そーしん!」ピッ

雪歩「えっ」

千早「真美、今なんて」

ナーヤンーデモシーカタナーイ

真美「お、返信はやーい!「彡ヵ」レヶ″ナニ″ナょ。糸吉木冓王今ιレヽ木°ヶモ・/ナニ"ξ"」…その子の名前「ミカルゲ」だってさー!」

千早「えっ今なんて」

雪歩「…うん、ミカルゲだね!ありがとう真美ちゃん!」

ミカルゲ「ルゲ!」

真美「ほめても何も出ませんぞ!」

千早(萩原さんが考えることを放棄したわ。羨ましい)

雪歩「それじゃ改めて…えいっ!」コツン

パシュッ!

カタン…カタン…カタン……カチッ

雪歩「やった!やりましたぁ!」ピョン

真美「こんなゲット方法もあるんだね」

千早「私始めてみたわ」

雪歩「よーしそれじゃあ早速だけど出てきて!ミカルゲ!」ボム

ミカルゲ「ミカー!」

雪歩「これからよろしくね。ミカルゲちゃん!」

ミカルゲ「カルゲ!」

オコリザル「ザール!」

ダグトリオ「ダグ!」

千早「今回の「田舎で掘ろう」、いかがだったでしょうか。萩原さんの三匹目のポケモン「ミカルゲ」のゲットを含め、楽しい内容になっていたかと思います」

雪歩「あれ?千早ちゃんなにし」

真美「ご視聴ありがとーございまちた!それではまた次回もご覧ください!」

雪歩「ちょっ真美ちゃんまで!何勝手に終わら」

真美「ちなみに次回からは番組の内容を変更しまして「アミとゆきぴょんのお姫」をお送りします」

千早「ふふふっ…くふっ!真美っ、そ、それちょっと古ふふふっ!!」

雪歩「ひぃぃぃん!!」

~またまたまた別の日~

コンコン

やよい「プロデューサー!こんばんはー!」ガチャ

P「こんばんはやよい。おじゃまします」

高槻父「ようこそいらっしゃいましたプロデューサーさん。私の仕事の関係でこんなに遅い時間になってしまってすみません」ペコペコ

P「今日は私も遅くまで仕事がありましたし大丈夫ですよ」

やよい「プロデューサー!ここに座ってください!」

P「ありがとう」スッ

P「……よし。これで書類の確認はすべて終わりですね」

高槻父「これからもうちのやよいをよろしくお願いします」ペコ

高槻母「よろしくお願いします」ペコ

やよい「えっと、よろしくおねがいしますー?」ペコ

P「はい…っと、時間も時間なんですがもう少しだけいいですか?契約とかとは関係のない件なんですが」

高槻父「大丈夫ですが…なんでしょうか?」

P「やよいのニョロゾについての話なんですけど…今後の進化はどのようにお考」

ニョロゾ「ニョロ!?」ボム

やよい「はわっ!?ニョ、ニョロゾ!勝手に出てきちゃダメでしょ!」

ニョロゾ「ニョ、ニョロロ…」

P「まあニョロゾにとっても大事な話だし興味を持ったんだろう。丁度いいしここからの話はニョロゾにも聞いてもらおう。やよい、いいか?」

やよい「そうかもですね…でもでも、この間進化したばっかりだから次の進化まではまだまだ時間がかかるんじゃないかなーって思うんですけど…」

P「あー、やっぱりやよいは進化方法知らないんですね」

高槻母「…はい。教えたところで進化できる見込みもないし…主人と相談して、黙っておこうという話になったんです」

やよい「?」

P「まあ確かに3つとも入手困難ですが…言ったらあれですけど、やよいは俺よりも稼いでますし最悪765プロの経費で落とすことも出来ます。もう一度ご検討なさっても…」

高槻父「いや765プロさんに払っていただくのは流石に…って、あれ?「3つとも」って何ですか?」

P「え?」

高槻父「え?」

P「…あ、そっか。ニョロトノへの進化方法は結構マイナーだし知らないんですね」

高槻母「……はわっ!?ニョロゾの進化先は『みずのいし』を使うニョロボンだけじゃないんですか!?」ガタッ

やよい「みずのいし?」

ニョロゾ「?」

P「ええ。そこそこ最近ジョウトで発見された進化方法があります」

高槻父「そ、その進化方法は!?」

P「『おうじゃのしるし』を持たせて通信交換です」

やよい「つーしんこーかん!?」

やよい「や、やです!ニョロゾとはなれるなんて!」ギュッ

ニョロゾ「ロゾ!」

P「気が早い気が早い」

高槻父「…別の進化方法があったのは知りませんでしたが、通信交換となると…そちらの進化を選ぶことはできません」

P「お父さんも気が早いです。これ知ってます?」スッ

高槻母「…ひも?」

P「何年か前にどっかの科学者が開発した『通信ケーブル』と言う道具で、通信交換による進化を促すことが出来ます。これがあればニョロトノにも問題なく進化できるかと」

やよい「ほっ」

高槻父「それなら安心です…でも『おうじゃのしるし』というのは持ってないかと…」

P「あ、それも今持ってきてるんで大丈夫です。ついでに『みずのいし』も」ゴトッゴトッ

高槻父母「!?」

やよい「きれーな石ですー」

ニョロゾ「ニョロ~」

高槻母「プ、プロデューサーさん?これ、どどどこで…!?」

高槻父「まさか、やよいのために買って…!?」

P「シンオウで拾いました。流石に俺の安月給じゃそんなホイホイ買えませんよ」

小鳥「この世界ではゲームよりも物価が著しく高いのよ。進化石とかは貴重品だからだいたい100倍ね」

高槻父「よかった…」ホッ

P「それじゃどっちに進化させるか選びましょうか」

高槻母「いや、でも悪いですよ。いくら拾ったからといってもこんな貴重品…」

P「その辺はお気遣いなく。どうせ使いどころもありませんし、もし必要になったらまたシンオウとかでとってくればいいですから」

やよい「プロデューサーシンオウ地方に行ったことあったんですか?」

P「765プロに入る前にちょっとな。めっちゃ寒かったぞあそこ」

やよい「あう…ストーブ代がかさみそうです…」

P「猛吹雪の中野宿した時はマジで死ぬかと思った」

P「じゃあやよいとニョロゾ。ニョロゾをどう進化させるか決めるぞ」

やよい「わかりましたー」

ニョロゾ「ゾー!」

高槻父「やよい、よく考えて決めるんだぞ」

やよい「うん!」

高槻母「ありがとうございますプロデューサーさん」

P「いえいえ…じゃあまずは一つ目。『みずのいし』で進化するニョロボンだ」スッ

やよい(フリップ?)

P「みず・かくとうタイプで今のニョロゾから身長はちょっと上がって体重は倍以上になる。クロールやバタフライが得意になる。太平洋も横断できるし「めざましビンタ」の威力も上がる。あとちょっとだけ水の上を走れる」

やよい「クロー、え?たいへいよう?」

ニョロゾ「ニョニョ?」

P「まあ要するにムキムキになるってことだ」

やよい「むきむき…??」

ニョロゾ「ニョロロロ?」

P「もう片方は『おうじゃのしるし』と『通信ケーブル』で進化するニョロトノ」スッ

やよい「なんかべろちょろに似てるかも!」

ニョロゾ「ロゾ!」

P「ニョロゾと変わらずみずタイプで、身長はほんの少し上がり体重は1.5倍くらいになる。口ができる。歌が得意。ニョロモたちを従える。あと雨パで活や…いやなんでもない」

やよい「歌が得意かぁ…」

やよい「そうだなー…ニョロゾはどっちがいい?」

ニョロゾ「ニョ…ニョロ……ニョゾ?」スッ

P「ニョロゾはニョロトノを選ぶか」

ニョロゾ「ニョニョ、ニョロロロゾ」アセアセ

P「迷ってて、もしどちらかといえば…って感じか?」

ニョロゾ「ニョロ!ニョロ!」コクコク

やよい「そっか。でも私もこっちの緑のほうがいいって思ったよ?」

ニョロゾ「ニョ!!」

P「どうしてだ?」

やよい「べろちょろにも似てて可愛いし、私も歌を歌うのが大好きなので!」

P「じゃあ決まりだな」

やよい「あとニョロゾも青い方も口がないからあーんできないし」

P「え?じゃあ飯とかどうやって食ってんの?」

やよい「なんかおなかのぐるぐるの前に持ってくとご飯が消えるんです」

P「マジか」

P「それじゃ決まったみたいなんで『おうじゃのしるし』と『通信ケーブル』は置いていきますね」スクッ

高槻父「何から何まで…本当にありがとうございました」ペコリ

高槻母「ありがとうございました」ペコリ

P「うちとしても所属アイドルのポケモンが強くなってくれるのはありがたいですので。進化させる時まで保管しておいてください。それじゃあこれで失礼します」

やよい「あの、プロデューサー!これ二つとも大事にとっておきますね!」ギュッ

P「おう。じゃ、それではお邪魔しました」ガラガラッ

やよい「はい!さよーなら!」

ガラガラピシャッ

P「まあ歌が得意っつっても『ほろびのうた』だけだけどな…あ、『ハイパーボイス』も入るかな?分からんが進化したらどうにかして覚えてもらおう」

P「『ハイパーボイス』はでかいな。十分な戦力だ。しかし格闘が不一致だから鋼が辛いかもしれんがしょうがない。真美には頑張ってもらおう」

P「とりあえずやよいが進化させる決断をするまで待ちだな。明日からはそれも込みでのトリプルの戦術を練るとしよう」

~次の日~

P「……」

やよい「……」

P「……」

やよい「……」

P「なるほど…」

やよい「……」

P「…話は分かった…つまり要約すると……」

やよい「……」

P「俺が帰った後道具を棚にしまおうとして滑って転んで両方ともニョロゾにぶち当たって進化しちゃった、と……」

やよい「その…ごめんなさい…」

ニョロトノ「トノ…」

P「………マジかよ……速いよ…こないだ亜美真美が二段進化したってのに…まるで二段進化のバーゲンセールだな……はは…」

やよい「…えっと…ごめんなさい……」

ニョロトノ「ニョトォ…」

P「…とりあえずあれだ…ケガはないようだから…これからはちゃんと周りをよく見て…落ち着いて行動しなさい…いいね……」

やよい「はい……」

ニョロトノ「ニョ…」

~???~

「…くそっ!…前回は失敗に終わったが、次はそう簡単にはいかんぞ!」

「……そうだな…こことここを……」

ポパピプペ

「ウィ。次は……と……だ。方法はそっちにまかせる…」

「…ほう……ほう。ククク…それは面白い。私の方からも一匹…そうか。ならばそれでいい」

「ああ。報酬はいつもと同じ…ではな。アデュー」

ガチャン

「ククク…雑魚共の泣き顔が目に浮かぶようだ…なあ、ペルシアン」

ペルシアン「ルシー…!」

フハハハハハハハハハ・・・・・・

~そして別の日~

律子「二人とも流石ね。歌もダンスも技の指示も完璧だったわよ」

貴音「まことですか?ふふ。ありがとうございます」

真「ありがと!でも貴音にも結構助けてもらったし、まだまだ完璧とは言えないかな」

律子「そうだった?」

真「そうだったよ。サビの前なんか…って律子、いくらプロデューサーが伊織とやよいの所に行ったからって無理にボクたちの所に来る必要はなかったのに」

律子「私のスケジュールが押しちゃってプロデューサーに迷惑かけてるんだし、そんなこと言えないわよ」

貴音「ところでプロデューサーはいつごろ事務所に戻られるのですか?」

律子「え?えーっと……今から車で戻って少ししたら帰ってくるくらいじゃないかしら」

貴音「そうですか」

真「なにか用でもあるの?」

貴音「真とはあまりでゅおを組んだことがありませんでしたが、とてもやりやすかったので今後も行ってほしい、と言いたかったもので」

真「…へへ!ありがと貴音!」

真「よし!それじゃ行こうか貴音」

貴音「ええ」

律子「あれ?仕事は終わったんじゃなかったの?」

貴音「終わりましたが…会場の後片付けがまだですので」

真「ボクも貴音もこの後暇だし、せっかくだから手伝おうって話になったんだ」

律子「へえ。偉いじゃない二人とも。そういうことなら私も手伝うわ」

真「本当?助かるよ」

貴音「律子もこの後は仕事が入っていないのですか?」

律子「無いわよ。まあやろうとすれば事務とかあるかもしれないけど…小鳥さんに任せてれば問題ないでしょ」


小鳥「くちゅん!」

春香「小鳥さん風邪ですかー?あ、えいっ!」

小鳥「ここ数年ひいたことないのに…ってああっ!?」

春香「よっし!『フレアドライブ』決まったー!」

リザードン「リザー!」

亜美「よそ見してるからっしょー!ここから亜美のオリマーの怒涛の反撃が始まる…!!!」

小鳥「うぅ…私のトゥーンリンクちゃん…」

響「これ始めてから初めてピヨ子の残基が減った気がするぞ…ってそういえばピヨ子、仕事は?」

小鳥「定時前だけど事務仕事なら全部終わってるから問題ないわ」

真「椅子こっちでいいですか?」

ガラガラ「ガラ?」

女スタッフ「は、はい!ありがとうございます!!」////

律子「真のイケメンオーラは留まるところを知らないわね…この間はやよいも陥落してたし」

貴音「海の一件ですか…あれは本当に心臓が止まるかと思いました。あ、ここに置けばよろしいのですね?ありがとうございます」

律子「貴音、その次はあっちお願いね」

貴音「はい…おや、モンジャラ?」

モンジャラ「ンジャ?ンジャ?」キョロキョロ

律子「あー迷っちゃったのね?それはそっちじゃなくてこっちよ。同じところだしついて来なさい」

モンジャラ「ジャラー!」テテテッ

貴音「ふふふ…ではムシャーナ、私たちも行きましょうか」

ムシャーナ「シャナ!」フワフワ

悪い人A「順調に進んでいるな。そろそろいいんじゃないか?」

悪い人B「あっちから手伝うと言ってくれたのが良かったな。手間が省けた」

悪い人C「さっさと帰っちゃったらどうするつもりだったんだろうなー」

悪い人A「そら俺らの首が飛んでしまいだろ」

悪い人B「ま、今からしくじっても首飛ぶけどな。失敗すんじゃねえぞ?」

悪い人C「はいよー。じゃあ俺はあっちか」

悪い人A「いまからきっかり1分後に実行しよう。いいな」

悪い人B「了解。ではまたあとで会おう」

悪い人C「了解。終わったら飲もうぜ」

悪い人A「おう」

真「よっこいしょっと…ふぅー」ドスン

ガラガラ「ラガガー」ポスン

サワムラー「ワム?」

真「音響機器も椅子も全部運び終えたし…もうそんなに大きいものはないかな。二人とも休んでていいけど…」

ガラガラ「ガラ!」プンスコ

サワムラー「ムラ!」プンスコ

真「ま、そんなつもりないよね。よーしそれじゃもう一頑張…」


ドゴゴッ


真「!!何の音だ!?」

ガラガラ「ガラ!」ビッ


柱「」ガラガラガラッ

女スタッフ「きゃあああああっ!」


真「柱が倒れ…!?まずい!サワムラー!『ワイドガード』で守って!ガラガラは援護!」ダッ

サワムラー「サワァー!」ゴオッ

ガラガラ「ラガ!」ダッ

ドゴゴッ

貴音「何事ですか!?…はっ!柱が…!?」

柱's「」ガラガラガラガラッ

貴音「いけません!カビゴン!そちらの柱を受け止めて!ムシャーナは『サイコキネシス』であっちの柱を浮かせてください!」ボム

カビゴン「ビゴー!」ガシッ

ムシャーナ「ムシャナーー!」ググッ

貴音「ここは危険です!皆さん早く避難を!」

律子「貴音!よくやったわ!私のポケモンたちじゃ無理だったもの!」

貴音「律子嬢も早く避難を…と言いたいところですが」ボム

プリン「プリー!」

律子「分かってるわ。あそことあそこよね?」ボボム

パラセクト「セクト!」

ナゾノクサ「ナゾ?」

真「大丈夫ですか!?」

女スタッフ「へ!?あ、は、はははい!大丈夫です!」///

真「良かった!じゃあひとまず安全なところに!」

女スタッフ「はい!」タタッ/////

真「よし。ガラガラ!『すてみタックル』で柱をあっちの人のいない方へ弾き飛ばして!」

ガラガラ「ガラ!」ギュオッ

柱「」ドカーン

真「しかしなんでいきなり倒れてきたんだろう?工事が甘かったとかかな…っと、他に人は…」キョロキョロ

悪い人A「さーてどんだけ重傷を…ってなにっ!?無傷だと!?」

真「…誰ですか?スタッフさんじゃないみたいですけど」キッ

悪い人A「はぁー…プランA「柱とか倒してケガさせよう作戦」は失敗か」

真「なにをブツブツ言ってるんですか?ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ」

悪い人A「っせーな!しょうがねえ!プランBの「手持ちのポケモンでケガさせよう作戦」に変更だ!いけっ!ガーディ!!」ボムッ

ガーディ「ガディー!」

真「!!!」

律子「私があっちを相手するわ。貴音、任せて平気?」

貴音「おそらく大丈夫かと」

律子「助けがほしかったらいつでも言いなさいよ?…さて、そこの陰にいる人!出てきなさい!」

貴音「そちらにいる方もです!あなた方が柱を壊したことはわかっていますよ!」

悪い人B「チッ…プランBか」スタスタボムッ

カイロス「ロッス!」

悪い人C「ハッ!悪く思うなよ!」タタッボムッ

マタドガス「マータドガーース!」

律子「…相性は全く良くないわね」

貴音「ええ。全く。しかしここで怖気づいてはかつ勝負にも勝てなくなりますよ?」

律子「言ってくれるじゃない。じゃ、そっちは任せたわよ」

貴音「わかりました」クスッ

悪い人B「グダグダ言ってんならこっちから行くぞ!カイロス!『やまあらし』!」

カイロス「カイーー!ロ!」ギュンッ

パラセクト「パラッ!?」ドガッ

律子「パラセクト!…やってくれるじゃない!ナゾノクサ、『ようかいえき』!」

ナゾノクサ「ゾノー!」ドヴァ

悪い人B「くっ!避けろカイロス!」

カイロス「カイ!」ババッ

律子「モンジャラ『つるのムチ』!」

モンジャラ「ジャ!」ヒュン

カイロス「カイロ!?」ベシッ

悪い人B「…3対1とはいい趣味してんじゃねえか」

律子「ポケモンを使って悪さするよりはましだと思いますけど?」

悪い人B「チッ…じゃあ俺ももう一体出させてもらうぞ!いけっビリリダマ!」

ビリリダマ「ビリリ!」

律子「モンジャラ!『からみつく』!」

悪い人B「させっかよ!ビリリダマ!左にかわせ!」

ビリリダマ「ダマ!」バッ

悪い人B「へへ…これで3対2、数では分が悪いが相性ではこっちが勝ってるぜ?どうするよ」

律子「3対2?何を言ってるんですか?3対1でしょう」

悪い人B「何言ってるはこっちのセリフだ。お前の目は節穴か?こっちにはビリリダマとカイロ…!?」

カイロス「」スヤスヤ

悪い人B「なっ!?カイロス!お前なに寝てんだ!起きろ!」

律子「あら、バトルの最中に自分のポケモンから目を離して大丈夫ですか?パラセクト、今度はビリリダマに『キノコのほうし』!」

パラセクト「ラセー!」パラパラ

ビリリダマ「リダ!?…ダ…マ………」スヤスヤ

悪い人B「ビ、ビリリダマー!?」

律子「おとなしくしてくれればこれ以上乱暴はしないですけど、どうします?」

悪い人B「ヒ、ヒィッ!くそおおっ!!」ダダッ

律子「はぁ…モンジャラ、『しめつける』」

モンジャラ「モジャーラ!」ヒョイ

悪い人B「うおぁ!はなせー!」ジタバタ

貴音「プリン!『チャームボイス』!」

プリン「プップリー!」パッパー

マタドガス「ガス!」ベシッ

悪い人C「やるな!それじゃマタドガス!『ヘドロこうげき』!」

マタドガス「ドガー!」ドポッ

プリン「プリィー!」ドジャッ

貴音「あぁ!プリン!」

悪い人C「効果は抜群だぜ!どうする?そっちのピンク色でも使う?」

貴音「…ええ!ムシャーナ!『サイコキネシス』!」

悪い人C「はははは!ポリゴン!『テクスチャー2』!」ボム

ムシャーナ「シャーー!」ゴオッ

ポリゴン「ポリゴ!」ガキイッ

貴音「なっ!?」

悪い人C「残念ながらそっちのエスパーっぽいポケモンの攻撃は今一つのダメージになるよー。今ポリゴンはエスパーかはがねタイプだろうね」

貴音「そんな面妖な技が…!?」

悪い人C「こっちも仕事で来てるんだ。容赦はしないよ!ポリゴン、続けて『トライアタック』!」

ポリゴン「リゴー!」キュイッ

貴音「くっ!カビゴン!『のしかかり』!」

カビゴン「カビゴー!」

真「……」ゴクッ

悪い人A「ククク…どうした?俺のガーディにビビったのか?」

ガーディ「ディ!」

真「……」

悪い人A「どうした?ほらなんか言ってみろよ」ククク

真「…か……」

悪い人A「か?」

ガーディ「ガー?」


真「可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいい!!!!!」ダダダギュッ

悪い人A「!?」

ガーディ「ガディ!?」

真「あああああ可愛いいいいい!可愛い可愛い!もふもふ!うわあああ可愛いなあ~~~~!!」ギューッ

ガーディ「ガ、ガディ…」テレテレ

悪い人A「ちょ、お前なにやって」

真「あーすっごく可愛い!毛はもふもふだし抱きしめてると暖かいし!君ほのおタイプ?」ギュー

ガーディ「ガー?」

悪い人A「あーもうクソ!お前状況わかってんのか!?」

真「はい!あなたが柱を倒した犯人ですよね?」ギュッ

悪い人A「そうだよ!それでうまくいかなかったからお前をボコボコにしようとしてんの!分かる!?」

真「はいはい分かります分かりますー」ギューッ

ガーディ「ディー」

悪い人A「じゃあ早く離せよ!!」

真「えー」

悪い人A「えーじゃねえよ!!!!」

真「じゃあなんて言ったらいいんですか!!」

悪い人A「逆切れすんじゃねえよ!!!っていうかなんで離さねえんだよ!!!!!」

真「…可愛いから?」

悪い人A「クッソ!!!!!!!」

真「あーでもいくらこの子が可愛いと言っても、ガラガラやサワムラーが嫌ってわけじゃないですよ?手持ちに入れるポケモンはなんとなく格好いい系のポケモンの方がしっくりきちゃうんです」ギュー

悪い人A「知らねえよお前の事情なんて!あーもうこのままやってやる!ガーディ!『かみつく』!!」

ガーディ「ガーー!」ギラッ

真「わっ!?ちょっと待っ」

ガキッ

ガーディ「ディ!?」ガキッ

ガラガラ「ガラ」ガッ

真「おーありがとガラガラ。じゃあちょっとかわいそうだけど、そのまま『ホネこんぼう』!」

ガラガラ「ガララ!」ブンッ

ガーディ「ガディイッ!?」ドガアッ

悪い人A「ガ、ガーディ!」

真「続けて『ボーンラッシュ』!」

ガラガラ「ガラガ!!」ブブブンッ

ガーディ「ディィィィッ!!」バキキキッ

悪い人A「なにいいっ!?なんて強さだ!?」

真「で、まだやります?」

悪い人A「…くそっ!こいイワーク!『あなをほる』だ!!」

イワーク「イワァァァ!」ドドドドッ

真「逃がすと思います?サワムラー!『とびひざげり』!」

サワムラー「サワァァアー!」ドゴッ

イワーク「ワークゥゥ!」バギッ

悪い人A「あぁ!イワーク!」

真「ま、ボクのポケモンとは相性が悪かったですね」

悪い人A「くそっ!くそっ!!こうなりゃ俺が直接…!」バッ

真「せいっ!」バキッ

悪い人A「ぐがっ!?」ドサッ

真「…よーしうまいこと気絶してくれたな。とりあえずこの辺にあるもので縛って…と」グルグル

真「完成!それじゃ貴音と律子が無事かどうか確認に行きますか!」

貴音「くうっ…!」

カビゴン「カビ…」

悪い人C「いやー硬いなー。やっぱはがねタイプかな?いいの引いたなー」

ポリゴン「ゴーン!」

マタドガス「マタード!」

貴音(まずい…はがねたいぷとなるとこちらには有効打がありません…ここはひとまず…)

貴音「ムシャーナ!『つきのひかり』!」

ムシャーナ「ムシャ~!」カッ

悪い人C「持久戦狙い?とりあえずポリゴン!カビゴンにもういっちょ『トライアタック』!」

ポリゴン「ポリリリ!」ジュアッ

カビゴン「ビゴーン!!」ドカッ

貴音「カビゴン!大丈夫ですか!?」

カビゴン「カ、カビ…?」バチバチ

貴音「な、まひ状態!?」

悪い人C「ありゃハズレか」

貴音「くっ!ムシャーナ!『サイコキネシス』!」

悪い人C「だから今一つって言ってんじゃん…面白くないなあ」ハァ

ポリゴン「ポリポリ」

貴音「くうっ!」

悪い人C「じゃ、そろそろとどめ刺していいよね?ポリゴン、ピンク色に『ロックオン』」

ポリゴン「ゴゴン!」ピピッ

貴音「…「ぴんく色」などという名前ではありません!この子には「ムシャーナ」という名前があります!」

悪い人C「へーそうなんだ。どうでもいいけど。ここらじゃ見ないけどどこでゲットしたの?」

貴音「父上から授かったポケモンです。それ以上のことをあなたに言う義理はありません」

悪い人C「ふーん。じゃあ終わりにしますか!ポリゴン『でんじほう』!マタドガス『ヘドロばくだん』!」

ポリゴン「ポリィィィイイ!」バヂヂヂッ

マタドガス「マタァァァァァア!!」ゴポポッ

貴音「二人とも!避けてくださ…」



真「サワムラー『とびひざげり』!ガラガラ『ホネブーメラン』!!」

サワムラー「サワムラァァァ!!」ババキッ

ポリゴン「ポリィッ!?」ドガァッ

ガラガラ「ガララララ!」ブブンッ

マタドガス「ドガァァッ!?」ドガガッ

悪い人C「なっ!?」

貴音「真!」

真「へへっ!ライブでは助けてもらったからね!そのお返しってことで!」

悪い人C「大丈夫か二人とも!?」

ポリゴン「ポ、ポポポ……」グタッ

マタドガス「ドガ……」フラフラ

悪い人C「あちゃー…こりゃもう戦えないかな。ポリゴンは戻っていいぞ」パシュ

真「で、どうします?あなたの仲間?はもう捕まえて縛っときましたよ」

悪い人C「マジ?」

律子「あら、真も来たの?大丈夫だった?」ドサッ

貴音「危ないところでしたが、真に助けていただきました」

真「その人は?」

悪い人B「」スヤスヤ

律子「そいつの仲間。眠らせといたわ」

真「ボクの所にも一人来たよ。もう縛ってあるけど」

貴音「では3人組…ということでしょうか?」

悪い人C「うん正解ー」

真「それじゃ大人しく捕まってください。そんなフラフラのマタドガスじゃ勝ち目ないですよ」

悪い人C「そうだねー。絶対勝てない。こりゃ仕事失敗かな。どうせクビだし今日はヤケ一人飲みかー」

律子「仕事…?とにかく、まずは両手をあげて…」

悪い人C「勝てないけど捕まるとは言ってないよー。マタドガス『えんまく』!」

マタドガス「マーータドガーーース!!」ボシュァア

真「なっ!?」

悪い人C「逃げるが勝ちってね!バイバーイ!」ダダダッ

真「待て!」ダッ

律子「やめなさい真!追っても無駄よ!」

真「…それもそうだね」

律子「なんだったのかしらあいつら…」

真「なんかボクたちにケガをさせたかったみたいだよ。あ、二人とももう戻って」パシュパシュ

律子「ケガ…?アイドル活動を続けられなくさせるのが目的かしら」

真「多分」

真「それで「仕事」を依頼したのはボクたちを目の敵にしてる他のプロダクションかなー」

律子「十中八九961プロの仕業ね。プロデューサーや皆にもあとで話しておかなきゃ」

真「対策が出来るわけでもないけど、心構えくらいはできてたほうがいいよね…って貴音?さっきからずっと黙ってるけどどうかしたの?」

貴音「……」グスッ

真「あれ?貴音どうしグフッ」ドコッ

貴音「こ、ここ怖かったのです!!あれほど強く、恐ろしい人とばとるしたのは初めてで…」ギュー

律子「貴音…」

貴音「私が不甲斐ないばかりにカビゴンたちも傷ついてしまうし…私…私……!!」グスグスギュー

真「…よしよし」ナデ

貴音「うぅぅ……」グスグス

律子「…でも、貴音はよく頑張ったと思うわ。カビゴンとムシャーナが柱の倒壊を止めてなければ、もっとたくさんの被害が出てたかもしれないし」

真「そっちでも倒れたんだ…止められたなんてすごいじゃないか」ナデナデ

貴音「ですが……」グスグス

真「そりゃ怖かっただろうけど、ボクのポケモンたちですぐに倒せる位までダメージ与えられただろ?貴音だって結構強いんだから」

貴音「でも…私…わたくぢ……」グスッ

真「…ねえ律子」

律子「なに?」

貴音「ひっく…ぐす……」グスグス

真「貴音って案外泣き虫だよね」

律子「そうね」

貴音「!?」

伊織「…あら?今日はあんたなのね」

やよい「プロデューサー!こんにちはー!」

P「ああ。律子の仕事がちょっと押しててな」

伊織「ふーん。ま、別にいいけど」ナデ

イーブイ「ブイ~」

P「やよい→伊織の順でバトルするんだっけか」

やよい「はい!相手チームも二人組で、勝ち抜き戦なんですよ!今日は頑張ろうねニョロトノ!」

ニョロトノ「ニョロ!」

P「そうだったな。そんじゃ俺は収録前にもう一回軽くミーディングがあるみたいだから行ってくるわ」

やよい「いってらっしゃーい!」

ハイオッケー! ツギノジュンビハイリマース

P「オープニングは問題なかったな。バトルの方はどうだ?いけそうか?」

やよい「頑張ります!」

伊織「この伊織ちゃんが負けるとでも思ってるワケ?」

P「そういうわけじゃないが、相手の手持ちが全くわからん上こっちの手持ちは割れてる。相性が悪いポケモンばかり使ってくるかもしれんから気を付けろよ」

やよい「あぅ、そうかもです。ニョロトノもイーブイもテレビとかラジオで出しちゃってますし…」

伊織「売れっ子アイドルなんだしそのくらいのハンデは必要じゃない?ま、何が来ようと勝てばいいだけよ」

P「強気だな伊織。頑張れよ」

伊織「い、言われなくても頑張るわよ!」

イーブイ「ブイ?」

P「…お、そろそろやよいも準備してくれ。一戦目の開始時間が近い」

やよい「分かりました!いってきまーす!」テテテッ

審判「…サンド、先頭不能!よって勝者、高槻やよい!」バッ

やよい「うっうー!やりましたー!」ピョン

ニョロトノ「トノ~!」ピョン

相手アイドル「戻ってサンド…あ、あの!私負けちゃましたけど、楽しかったです!」

やよい「私もです!途中で負けちゃうかも?って思うくらい強かったですから!また今度バトルしましょうね!」

相手アイドル「は、はい!」

解説「挑戦者チーム、一人目がやられてしまいました!それでは二人目の登場です!」

悪いアイドル「……」スタスタ

やよい「よろしくお願いしますー!」

ニョロトノ「ニョロト!」

解説「連戦でも元気いっぱいのやよいさんとニョロトノ!先ほどのダメージも意に介さず、連勝を決めることが出来るか!?」

悪いアイドル「…来な!キングドラ!」ボムッ

キングドラ「グドラ!」

やよい「し、知らないポケモンです…」

解説「出したポケモンはキングドラ!ニョロトノとの相性は全くよくないが、やよいさんはどうするのか!?」

審判「…試合開始!」ババッ

やよい「相性が悪くても頑張ります!ニョロトノ、『バブルこうせん』!」

ニョロトノ「ニョー!」パパパッ

悪いアイドル「……フン」

キングドラ「キング?」ペシペシ

ニョロトノ「トノ!?」

やよい「ぜ、全然効いてない!?」

悪いアイドル「…みず・ドラゴンのキングドラに『バブルこうせん』は非常に相性が悪い。そんなことも知らないの?」

やよい「ドラゴンタイプ…知らなかったです」

悪いアイドル「売れっ子アイドルっていうから期待したのに…拍子抜けね。キングドラ!『りゅうのいかり』!」

キングドラ「グドォォ!!」ゴッ

ニョロトノ「ニョロ~~!?」ドガッ

やよい「ニョロトノー!!」

解説「手も足も出ないニョロトノ!やはり先ほどの戦いのダメージが響いているか!?」

ニョロトノ「ニョ、ニョロ…」グッ

やよい「ニョロトノ!大丈夫!?」

ニョロトノ「……トノ!ニョロォォォ…」スゥゥ

悪いアイドル「あら、耐えるのね。キングドラ、つづけて『りゅうのはどう』!」

キングドラ「キングド!」ゴオッ

ニョロトノ「トノォォォオーーー!!」キィーン

解説「おおっと!ここでニョロトノの新技だぁ~!!」


伊織「こんな技、練習じゃ見たこと…!」

P「おお、マジで『ハイパーボイス』覚えたのか」


キングドラ「グドォ!」ゴオオ

やよい「ニョロトノ!頑張って!」

ニョロトノ「ニョオオ…ロォ……!」キーン

悪いアイドル「…弱いくせにもがいちゃって…キングドラ、もう倒しちゃいなさい」

キングドラ「グド!グドラァァァァァァ!!!!」ゴゴゴオッ

ニョロトノ「ニョ!?ニョロォォォォォ!!」ドガガッ

やよい「あぁっ!」

ニョロトノ「トノ~…」バタッ

審判「…ニョロトノ!戦闘不能!挑戦者の勝ち!」

キュウケイハイリマース

やよい「ごめんなさい伊織ちゃんプロデューサー、負けちゃいました」

P「ま、しょうがないしょうがない。連戦でキングドラ相手にあそこまで戦えたんだし上出来だよ」

伊織「大丈夫よやよい。私が仇を討ってきてあげるわ」

やよい「ありがと伊織ちゃん…あ、私ちょっとお手洗いに…」テテテッ

伊織「…やよい、大丈夫かしら」

P「ニョロトノに進化してからそんなに経ってないとはいえ今のところ全勝してたからな。流石に悔しかったんじゃないか?」

伊織「…そういえばそうかもね」

P「…あー俺ちょい呼ばれてるんだったわ。ちゃんと次の準備しとけよ」タタッ

伊織「分かってるわよ」


バタン

やよい「ふぅ…負けちゃったなー……でもまあ、今までが運が良かっただけかも。帰ったらまた特訓しなきゃ!…はわっ!早く戻らなくちゃ!」テテテッ

ドンッ

悪いアイドル「きゃっ!?」

やよい「きゃんっ!?ご、ごごめんなさい!」

悪いアイドル「気をつけなさいよ…ってあら?あなた…」

やよい「あ!あなたさっきの…!」

やよい「あの、さっきの勝負で使ったポケモンとっても強かったです!今回は負けちゃいましたけど、次は絶対負け…」

悪いアイドル「何言ってるの?次なんてあるわけないじゃない」

やよい「へ?でもでも、またこういう機会があったら…」

悪いアイドル「もしあったとしても、あなたと戦うのは遠慮させていただきたいわ。あなたみたいな弱いトレーナーと戦ってたら、私のキングドラまで弱くなっちゃいそう」

やよい「…わ、私今は弱いかもですけど!その、またニョロトノと特訓して強く…」

悪いアイドル「弱いポケモンはいくら頑張っても弱いの。トレーナーもそうよ?特訓なんてしても変わらないわ」

やよい「そ、そんなこと、ないですよ…」ジワ

悪いアイドル「あるわ。現にあなた、ポケモンと特訓?っていうのしていてその強さなんでしょ?」

やよい「うぅ…そんな、そんなこと…」グスッ

悪いアイドル「弱いトレーナーは弱いトレーナーらしく、弱いポケモンと遊んでればいいのよ。雑魚のバトルなんて見ても観客は喜ばないわ」

やよい「…ニョロトノは、そんなに、弱くなんか」グスグス

悪いアイドル「ハッ!あんなサンドごときに時間もかかってダメージも受けてどこが弱くないって言…」


伊織「休憩中に廊下で年下のアイドルをいびるだなんて…Aランクアイドルでもないのにずいぶんご立派だこと」


P「!?」バッ

やよい「い、いおりちゃん……あぅぅ…」グスッ

悪いアイドル「…あら、盗み聞きだなんて…流石Aランクアイドル様は高尚な趣味をお持ちのようで。いつから聞いてたのかしら?」

伊織「「弱いトレーナーは」あたりからかしら?お手洗いに行かせてもらおうとしたら聞こえてきちゃってね」

P(「きゃっ!?」あたりから聞いてました)

伊織「言っとくけどやよいもニョロトノも弱くなんてないわ。やよい、こんな奴の言うこと真に受けるだけ無駄よ」

やよい「う、うん…」グスッ

P(思わず隠れちゃって出るタイミングを見計らっててそろそろ出ようかな~って思ってたらすげえタイミングで伊織が登場してもう出るにも出られない状況です。誰か助けて)

悪いアイドル「ふふふ…仲がいいのね。やっぱり弱いトレーナー同士だと気が合うのかしら?」

伊織「気が合うのはあってるけど、弱いトレーナー同士ってのは間違いね。私たち強いもの」

悪いアイドル「私に負けてるのに強いだなんて…私がすごく強いって意味?うれしいこと言ってくれるじゃない」

伊織「あんたは弱いわ。だって次のバトルで私にボコボコにやられちゃうのよ?」

悪いアイドル「……冗談だとしたら笑えないわ。私を怒らせたこと、後悔しても遅いわよ」

伊織「そっくり返すわ。いきましょやよい」

やよい「うぅ…ごめんね伊織ちゃん」グス




P「……」

P「……行っちまった…」

P「……」

P「……」

P「…やっぱ途中で「おうふざけてんじゃねえぞゴルァァァァァ!!!」くらい言うべきだったかなぁ…」

解説「…さて、最終戦です!まず登場するのは~!」

悪いアイドル「…キングドラ!」ボム

キングドラ「キング!」

解説「先ほどニョロトノを倒したキングドラ!対して伊織さんは~~?」

伊織「来なさい!イーブイ!」ボムッ

イーブイ「ブーイ!」

解説「おなじみのイーブイ!どんなバトルが繰り広げられるのでしょうか!?」

審判「それでは…最終戦!試合開」

伊織「あ、ちょっと待って」

審判「えっ」

悪いアイドル「?」

解説「おっと!?伊織さんいきなりどうした!?」

伊織「これあげるわ。使いなさい」ヒュッ

悪いアイドル「っと…これ、かいふくのくすり?」

伊織「そうよ。さっきニョロトノから受けたダメージが残ってるでしょ?」

悪いアイドル「……」イラッ

解説「なんと伊織選手、相手のポケモンを回復させるという暴挙に出たぞ!?というかこれ道具使用禁止なんだけど…」

伊織「対戦相手がいいって言ってるのよ?別にいいじゃない」

審判「まあ、そういうことなら…」

悪いアイドル「何のつもりか知らないけど、使うつもりはないわよ?」

伊織「あ、気にしなくていいわよ?そんなのいくらでも買えるし、私も今一個だけアイテム使わせてもらうから」

悪いアイドル「…なるほど、そういうことね。別に一つといわずいくらでも使っていいわよ?プラスパワーでもクリティカッターでもなんでも」

伊織「ごめんなさいね。あいにく戦闘用の道具には持ち合わせがなくって…あるのはこれだけ」スッ


やよい「…?」

P「なっ!あれは…!!!」


悪いアイドル「あ、飴…?」

伊織「ええ」

悪いアイドル「…貴女、どこまで私をおちょくれば気が済むの?」

伊織「なにがかしら?」

悪いアイドル「私にかいふくのくすりを使わせて、貴女はそのしょぼい飴をあげるだけ!?ばかばかしい!くだらない茶番はやめて、早くバトルを…」

伊織「ねえ、はやくそれ使ってくれない?じゃないと貴女をボコボコに出来ないわ」

悪いアイドル「……!!!」ギリッ

解説「伊織さん強気の発言~~!!挑戦者も目に見えて怒っているぞ!アイドルがしていい顔じゃない!!」


やよい「い、いおりちゃんダメだよぉ…!」

P「心配すんなやよい。この勝負伊織が絶対勝つ」

やよい「え?」

悪いアイドル「…じゃあお望み通り使ってあげるわよ!」プシューッ

キングドラ「キーングドラァァ!」ティロン

伊織「…どの子に進化させるかは迷ってたけど、今回で決心がついたわ。ま、イメージカラーにもあってるし丁度いいわね。イーブイ!」ヒュッ

イーブイ「イーブイ!」パクッ

伊織「んー、迷ってたって言っても正直この子に傾いてた部分もあったかしら?シャワーズとの水浴び…まあ溶けるけど…とか、サンダースのピリピリ感、ブースターのモフモフ…」

イーブイ「ブイ!」カッ

悪いアイドル「!?光って…!!」

伊織「エーフィの予知能力とかブラッキーのシックな光、リーフィアのふわふわの葉っぱ、グレイシアのひんやり感…どれもいいけど、やっぱりこの子ね」

イーブイ「イブィィィィ!!!」メキメキメキ

伊織「さあ来なさい!ニンフィア!!」

ニンフィア「フィアァァァァァァァ!!!」

解説「なんと伊織さん!イーブイをむすびつきポケモンのニンフィアに進化させました!」

悪いアイドル「あの飴…もしかしてイーブイを進化させるための道具だったの!?」

伊織「まあ正解っちゃ正解ね。ニンフィア!『つぶらなひとみ』!」

ニンフィア「ニン!」キラッ

キングドラ「ドラ!?」ドキッ

悪いアイドル「な、なにしてるのよキングドラ!?」

伊織「フフン。このスーパーアイドル伊織ちゃんのポケモンなのよ?ほかのポケモンを魅了するくらいワケないわ」

キングドラ「キン…」ドッキドッキ

悪いアイドル「…ふざけてるんじゃないわよ!キングドラ!『りゅうのはどう』!!」

キングドラ「グド!グド…ラァァァァァァァァ!!!!!」ドゴゴ

ニンフィア「フィー!」ドガッ

解説「キングドラの『りゅうのはどう』がニンフィアに直撃~~っ!!ニンフィアは避けようともしなかったように見えたがどういうことだ~~~っ!?」

伊織「……」ニヤッ

やよい「イーブ…じゃなかった、ニンフィアが!プ、プロデューサー!」

P「落ち着けやよい。ほらよく見てみろ」


ニンフィア「…ニンフィ!」ケロッ

キングドラ「グドラ!?」

悪いアイドル「なあっ!?た、確かに直撃したはずなのに!?」

伊織「そうね~。おかしいわね~」ニヤニヤ

悪いアイドル「くっ!キングドラ!『たつまき』!『りゅうのいかり』!!」

キングドラ「グドォ!グドラァァァ!!」ビュオオ ゴウッ

ニンフィア「フィア~!」ケロッ

悪いアイドル「な、なんで!?」

解説「ここで入った情報によりますとニンフィアのタイプは…あ、伊織さん言っていいですか?」

伊織「ええ。そろそろ種明かししてあげないと可哀そうだし」

解説「ありがとうございます!で、えーニンフィアのタイプはフェアリー!フェアリータイプです!765プロの3人組グループ名と一緒ですね!」


P「まあフェアリータイプなのは貴音のプリンだけだけどな」


悪いアイドル「フェアリー!?…ってことはドラゴンタイプの技は…」

伊織「そ。効果がないわ」

ニンフィア「ニンフィー!」

悪いアイドル「それならドラゴンタイプ以外の技で…」

伊織「悪いけどそろそろ反撃させてもらうわ。ニンフィア!『スピードスター』!」

ニンフィア「フィア!」キラッ シュパパッ

キングドラ「ドラァァァァ!?」ドガドガッ

悪いアイドル「ス、『スピードスター』はノーマルタイプの技のはずよ!?それがどうしてこんな…!?」

伊織「この子お父様からもらったんだけど、ちょっとトクベツみたいなのよ。普通とは特性が違う個体なの」

悪いアイドル「それがなんだって…」

伊織「このニンフィアの特性は「フェアリースキン」。ノーマルタイプの技がフェアリータイプになる特性よ」

悪いアイドル「そ、そんな!!」


P「ついでにせいれいプレートで威力も増してる。多分伊織は気づいてないけどな」

やよい「?」

伊織「ニンフィア!続けて『でんこうせっか』!」

ニンフィア「フィッ!」ヒュン

キングドラ「グドオッ!!」ドカッ

悪いアイドル「キングドラ!!くっ…こっちも反撃よ!『ハイドロポンプ』!」

キングドラ「グドォォ…ラァァァッ!!」ジャバァァァ

伊織「避けて!」

ニンフィア「ニンフ!」ヒョイッ

悪いアイドル「ダメージもあって狙いが定まらないの!?も、もっと近づいて『ハイドロポンプ』よ!」

キングドラ「キン…!!」バッ

伊織「あら、そんなに近づいていいのかしら?」

悪いアイドル「え!?」

キングドラ「グドォォ……!」キィィ

ニンフィア「フィアッ!」ググッ

悪いアイドル「キ、キングドラ!避け…」

伊織「ニンフィア!『とっておき』!!!」


ニンフィア「ニンフィアァァァァァァ!!!!」キラッ☆ギュオォォォォォ

キングドラ「グッ!?グドラァァァァァァ!!!」ドガァァッ


P「最後の技は『とっておき』か!ったく俺にくらい教えろよな!」

やよい「す、すっごいですーーー!」


キングドラ「キ…ン……」バタッ

悪いアイドル「ああっ!キングドラ!!」


審判「…キングドラ先頭不能!よって勝者水瀬伊織!この勝負、水瀬伊織・高槻やよいチームの勝ち!!」

伊織「ま、当然よね!」

ニンフィア「ニーンフィ!」

やよい「伊織ちゃぁぁぁん!!!」ガバッ

伊織「ちょっ!?やよぐふっ」バターン

やよい「いおりちゃーん!勝てて良かったよぉぉ!」ギュッ

伊織「だ、だから当然って言ってるじゃない!全く!」

悪いアイドル「くっ…もどって、キングドラ」パシュ

伊織「戻りなさいニンフィア…あ、そうそうアンタ」パシュ

悪いアイドル「……なに?…ああ、確かに貴女は強かったわよ。流石はAランク様ね。この負けてみじめで弱い私を笑おうって言うのかしら?どうぞ」

伊織「違うわよ…アンタ、今度バトルする時までにはキングドラにもうちょっとドラゴンタイプ以外の技、覚えさせときなさいよね」

悪いアイドル「…え?次、って…」

伊織「何?アンタもしかして私に負けっぱなしでリベンジもしないつもり?あっきれた。せっかく強いポケモン持ってるのに」

悪いアイドル「わ、私は貴女に負けたのよ!?それもあなたのポケモンに全くダメージを与えられないまま!なのに、強いだなんて…」

伊織「連戦とはいえやよいのニョロトノを一方的に倒してるし、あの『ハイドロポンプ』が直撃してたらニンフィアだってただじゃすまなかったと思うわ」

悪いアイドル「え…?」

伊織「アンタのキングドラは強いわ。この私が保証してあげる。そしてそのトレーナーであるアンタも十分強い。自信を持ちなさい」

悪いアイドル「あ、ありがとう…?」

伊織「…で?私にリベンジする気はあるの?無いの?」

悪いアイドル「…それは、もちろん…!」

キングドラ「グ……グドォォ!!」ボム

悪いアイドル→アイドル「キ、キングドラ!?ダメよ無茶しちゃ…!…もちろん、あります!!」

伊織「それでよし!じゃ、リベンジ戦、期待してるわよ」クルッ

アイドル「……あ、ありがとうございました!」ペコオッ

解説「女同士の熱いリベンジが約束されたぞ!!これは今後が期待できそうだ!!!それでは皆さん!また来週~~!!!」

パチパチパチパチパチ ワァーーーーーーーーー

~さらに別の日~

ラジオ<~♪

伊織「あ、この声…」

P「こないだの人か。このアイドル前からちょいちょい黒い噂があったんだけどさ、伊織にボコボコにされた日からそういうのがスッパリ無くなったんだよ」

伊織「そうなの?いいことじゃない」

P「あと雑誌の取材で尊敬する人が伊織だって言ってたぞ」

伊織「……そ、そう!いい心掛けじゃない!!」

P「顔赤いぞ」

伊織「うるさいわね!!…っていうか、アンタ仕事は?」

P「全部終わった。暇だ」

伊織「じゃあ営業なりなんなり行ってきなさいよ」

P「いやあそれが美希を次の仕事先に連れていく予定だったんだが来なくてな」

伊織「遅刻ってわけ?まったく…」

P「まあ美希にはある程度遅れても大丈夫なように集合時間がちょい早いスケジュールを教えてるし大丈夫だろ」

伊織「ちょっと甘すぎない?」

P「最近バトルする相手が弱いやつばかりだからな…ま、美希と比べるのがちょっと分悪いんだけどな」

伊織「スタートラインが遥かむこうなの?」

P「YESYES」

P「冗談は置いといて…そろそろどうにかストレス発散させなきゃな……」

美希「おはようなのー」ガチャ

伊織「おはよう美希」

P「よーし美希さっそくだが現場行くぞー」スクッ

美希「今日なんだっけ?モデル?」

P「まずファッション雑誌のモデルの仕事やってそのあと番組のミーティング、最後にバトル」

美希「バトルの相手って強……いワケないよね」

P「はっきり言って美希の敵じゃないな」

美希「はぁ…あーあ、バトルする相手が皆ハニーくらい強かったらいいのに。あ、そうだハニー今日こそバトルしない?」

P「あ、そうかその手があったか。いいぞ」

美希「ハニーったらつれないの。女の子の頼みごとをそんなに断ってばかりじゃモテな……え?今なんて言った?」

P「いいぞって言った。まあ今日じゃないけどな」

美希「ホント!?」

P「ああ。美希のモチベーションにもかかわるしな」

P「ただしバトルの日時・ルール・ペナルティは俺が決める。いいか?」

美希「別にいいよ!やったぁーー!ハニーとバトル♪ハニーとバト…ぺなるてぃ?」

P「おう。とりあえず美希が勝ったら…そうだな、美希の言うことを何でも聞いてやろう」

美希「いいの!?それってすっごくうれしいの!何回でもバトルできちゃうってことだよね!?」

P「お願いは「もう一回バトル」か。ははは美希らしいな…んで俺が勝ったらだけど」

美希「そんなことありえないって思うけど、一応聞いておこうかな☆なに?」

P「向こう一週間は遅刻禁止及び全ての仕事を全力で取り組んでもらう。眠そうにしたり不満を言ったり遅刻したりなんだりしたらその度に+1日な」

美希「」

伊織「ほう」

P「スケジュールギッッッッッッッチギチに詰めてやるから覚悟しとけよ」ニコッ

美希「…これは、なにがなんでも負けらんないの」ゴクッ

伊織「負けちゃいなさい」

~数日後~

美希「今日は待ちに待ったハニーとバトルの日なの!ミキの名誉と睡眠時間のためにも絶対負けられないって思うな☆おはようなのー!」ガチャッ

パッチール「パチ?」

P「おうそっち持ってってくれ…お、美希おはよう」

デデンネ「デンネ!」ピョン

メリープ「メリ!」

美希「あはっ☆なんだかかわいい子たちがいるの!誰のポケモン?」

P「俺のポケモンだ。この間実家から送ってもらった」

美希「へぇ~。あ、ハニーバトルの約束忘れてないよね?」

P「おう。歌番組の収録が終わったらでいいよな?」

美希「うん!」

小鳥「あ、今日だったんですか?」

P「はい。近くの公園にバトル場があるのでそこでやろうかと」

小鳥「私も見に行ってもいいですか?」

P「どうせ他のみんなも見たいって言ってるし構いませんよ。あーでもしご」

小鳥「やったー!あ、事務仕事とかはもう終わってるんで気にしないでください!」

P「だろうと思った」

~数時間後~

美希「よーし!じゃあさっそく始めるの!手持ち3体の入れ替え有ダブル持ち物重複なし、でいいんだっけ?」

P「そういうことだけはしっかり覚えてるんだよな…あってるぞ。あとペナルティも忘れんなよ」

美希「分かってるの!」フンス


春香「いやー見ものだねー」

リザードン「ドン!!」

貴音「今後の参考とさせていただきましょう」

カビゴン「カンビ」

真「そういえばプロデューサーのバトルって…あんまり見たことなかったよね」

サワムラー「ワムワム」コクコク

雪歩「確かに…あれ?小鳥さん何やってるんですか?」

ミカルゲ「カル?」

小鳥「仕事があって見られない子もいるし、録画してるのよ」●REC

ピジョット「ピジョ!」


あずさ「それじゃあ試合…開始です~!」

モルフォン「ルーフォ!」


春香(なんで審判にあずささんをチョイスしたんだろう)

美希「それじゃあいっくよー!出てきて!ソーナンス!フシギバナ!」ボボムッ

ソーナンス「ソォォォナンス!」

フシギバナ「バナー!」


春香「ソーナンスのかげふみでプロデューサーさんのポケモン入れ替えを制限する気かな?」

貴音「プロデューサーはゴーストタイプを持っていないはずですし…後で効いてくるのでしょうか?」

真「そのプロデューサーは誰出すんだろうね。フシギバナ対策にファイアローは出すとして…」

雪歩「逆にアバゴーラちゃんは出さなそう。あとはソーナンスにスピアーちゃんとか…かな?」

小鳥「様々な意見が飛び交ってるわね…さて、プロデューサーさんが出すポケモンは!?」●REC


P「行けっ!」ボボム

デデンネ「デネ!」

パッチール「パチール!」


美希「……?ハニー、もうバトル始まってるよ?今から観客のポケモンをだすなんてヒジョーシキってカンジ」

P「観客?…ああ、忘れてたな。お前ら見てていいぞー」ボボボム

スピアー「スッピ!」

ファイアロー「ファロー!」

キノガッサ「ガサ?」

小鳥「こ、これは…」●REC

真「予想全部外れたね」

ガラガラ「ガラー」

春香「いやこの展開を予想しろって方が無理じゃないかな…」


美希「見てて、って…その三匹は戦わないの!?じゃあ、その子たちがホントに…!?」

P「ああ。ちなみにもう一体はこいつな」ボム

メリープ「リープ!」

美希「…ふざけてるの?ミキ、ポケモンの悪口とかあんまり言いたくないけど…その子たち、あんまり強くなさそうなの」

P「確かにスピアーやファイアローに比べると弱いな。だがお前を倒すくらいの力ならある」

美希「そういう冗談、あんまり好きじゃないの」

P「挑発のつもりだったんだがな…言い方を変えてやろう。お前ごとき俺の全力を出すまでもない。こいつらで十分だ」

美希「…好きじゃないって言ってるの!フシギバナ!『はっぱカッター』!!」

フシギバナ「フッシー!」シュパパパッ

デデンネ「デデェ!?」ドカッ

パッチール「チル~!」ドコッ

P「デデンネ、パッチールに『なかまづくり』」

デデンネ「デ、デンネ~!」ピコピコ

パッチール「パッチ~」ピコピコ

美希「何やってるかわかんないけどソーナンス!デデンネに『アンコール』!」

ソーナンス「ナス~~!」パチパチ

デデンネ「デデ…!」テレテレ

P「お、うまいな。これでデデンネは『なかまづくり』しかできなくなった」

美希「えへへ…って、そうじゃないの!さっきから二人ともなんか踊って…ってそっちの子はまだ踊ってるし!」

パッチール「パチ~」フラフラ

美希「…ハニー、本当にやる気あるの?攻撃技も全然してこないし…これでミキに勝とうだなんてホントに冗」

P「やる気ならある。美希も計算通りに動いてくれてるしな」

美希「へ?」

P「デデンネ!フシギバナに『ほっぺすりすり』!」

デデンネ「デデー!」テテテッ

美希「アンコール状態だよ?さっきと違う技は使えな……」

デデンネ「デンネ~」スリスリ

フシギバナ「バナッ!?」バチチッ

美希「ウソ!?どうして別の技が……!?」

P「メンタルハーブって道具、知ってるか?メロメロ・アンコール・ちょうはつとかの自由に技が出せない状態を回復できるハーブだ」

美希「初めて聞いたの…」

P「他にもしろいハーブ、パワフルハーブなんていう道具もあってだな…」

美希「ふむふむ…ってハニーの口車に乗せられちゃってるの!」

P「口車なんて言い回し知ってたのか。偉いぞ」

美希「その手には乗らないの!フシギバナ!もう一回『はっぱカ…!?」

フシギバナ「バ、バナ…フシ……?」フラフラ

美希「こ、こんらん状態になってる!?」

雪歩「皆ふらふらしててなんだか可愛いですぅ」

貴音「そうではありますが、やっていることは…」

小鳥「プロデューサーさんって結構性格悪かったのね…」●REC


美希「いつの間に…ハッ!もしかしてさっきのデデンネが…!?」

P「違う。『ほっぺすりすり』は相手をマヒ状態にさせる技だ」

美希「じゃあ…あ!あのダンス!」バッ

パッチール「チチチー?」フラッ

P「パッチールの『フラフラダンス』だ。自分以外の場にいるポケモン全てをこんらん状態にできる」

美希「なっ!?」クルッ

ソーナンス「ナーンス…?」フラフラ

デデンネ「デ、デネ…?」フラフラ

P「よくやったぞパッチール。それじゃデデンネ、何回失敗してもいいから頑張って『ボルトチェンジ』してくれ」

デデンネ「デデン!……デ?」フラァ

美希「くっ!フシギバナ!『のしかかり』!」

フシギバナ「シギ…!」フラァバヂッ

P「パッチール、フシギバナに『ピヨピヨパンチ』してデデンネを援護してやれ」


小鳥「ピヨッ!?」●REC

真「小鳥さんのことじゃないですよ」

パッチール「パァァ……チィ!」ピヨッ

フシギバナ「シギバ!?」バキッ

デデンネ「デン…ネッ!!」フラバチバチッ

フシギバナ「バナァァァッ!?」ドカァッ

美希「あぁ!フシギバナ!」

フシギバナ「バ…ナァ……!」グッ

デデンネ「デデ…」ヒュッ

P「やっぱ相当鍛えられてるな。あんまり応えてないみたいだ」パシュ


春香「あれ!?あの子ボールに戻っちゃったよ!?」

雪歩「かげふみで戻れないはずじゃ…」


美希「…『ボルトチェンジ』『とんぼがえり』『バトンタッチ』の効果ならかげふみがあっても戻れるの」

P「博識だな。流石小さいころからソーナノと一緒にいただけのことはある」

美希「このくらいジョーシキなの」

ソーナンス「ソォォ…ナンスー?」フラフラ

P「さてと…行けメリープ!」ボム

メリープ「メリ!」

美希「フシギバナ『はっぱカッター』!ソーナンスはパッチールに『あまえる』攻撃!」

フシギバナ「フ、フッシー…!?」ドカッ

ソーナンス「ソーナァ!?」ドカッ

美希「ゆっくりでいいの!ちゃんと狙いを定めて…」

P「メリープはフシギバナに『パワージェム』。パッチールはフシギバナに『サイケこうせん』」

メリープ「リィィプ!」ドゴゴッ

パッチール「パッチー!」ミョミョミョッ

フシギバナ「バナァァァッ!!」ドゴガガッ

美希「なっ!?ど、どこからそんな威力が…!!」

あずさ「あら、フシギバナちゃんこれは先頭不能かしら?」

P「多分そうです」

フシギバナ「フッシ……」ガクッ

あずさ「じゃあ美希ちゃん、次のポケモンを出してね。プロデューサーさんはそれまで技の指示とかしちゃダメですよ~?」

P「分かってますよー。メリープパッチールこっち来い」

メリープ「リー!」テテッ

パッチール「チル!」テテッ

美希「…戻ってフシギバナ。行くの!カモネギ!」パシュボムッ

カモネギ「モネーギ!」スタッ

P「さて飛行タイプか。メリープの『パワージェム』で一発かな…」

美希「あの威力なら多分そうだよ。でもその前に教えてほしいことがあるの」

P「いいぞ。なんだ?」

美希「メリープもパッチールも強い技を出してきたけどさ、片方が効果抜群とはいえタイプ一致でもないただの攻撃技二発でミキのフシギバナが負けちゃうとは思えないの。何か理由がある?」

P「ある。プラスとマイナスって特性は知ってるよな?」

美希「響のプラ江とマイ江の特性だよね。場に別のプラスかマイナスの子がいれば特攻が上が…あ、なるほどー」

P「何だ分かったのか…デデンネとメリープは二人ともプラスだ」

美希「それで、『なかまづくり』は相手の特性を自分と同じにする技ってこと?」

P「よく分かったじゃないか。今日の美希はやけに冴えてるな」

美希「いつも通りなの」

P「それなら向こう一週間は安泰だな。メリープ、カモネギに『パワージェム』」

メリープ「メェェェリィッ!」ドガガッ

美希「かかったの!ソーナンス!割り込んで『ミラーコート』!」

ソーナンス「ソォォォォナンス!!!」バキッ ゴオオッ

P「なにっ!?」

メリープ「リプ!?リィィィィメェ!?」バゴゴッ

美希「カモネギ!続けてメリープに『きりさく』攻撃!」

カモネギ「ネギィッ!」ズバッ

メリープ「リプゥゥゥ!!」ザグッ

メリープ「メリープゥ……」キュー

あずさ「メリープちゃん先頭不能ですね~」

P「……あーなるほどそういうことか。美希、さっき俺と話してたのはソーナンスをこんらん状態から治すための時間稼ぎだな?」

美希「そうだよ?まあ秘密を知りたかったのも本当だけど」

P「やられた…やっぱり今日の美希は冴えてるな。せめて一週間はそのままの頭でいてくれよ?」

美希「だからいつも通りだって。ほらハニー、早くデデンネ出してよ」

P「OKOK。もうこっちの時間稼ぎも済んだし」ボム

デデンネ「デデンネ!」

美希「へ?時間かせ……あ゛っ!!」

パッチール「ルッチーパ?」フラフラ

カモネギ「ネギ…?」フラフラ

ソーナンス「…ナーンス?」フラフラ

P「やっとこさ気兼ねなく撃てるぜ…パッチール、ソーナンスに『アンコール』」

パッチール「パチパッチ!」パチパチ

ソーナンス「ソーナー…?」テレ

美希「…カモネギ!デデンネでもパッチールでもいいから『きりさく』攻げ…」

P「デデンネ、カモネギに『ほっぺすりすり』」

デデンネ「デッデ!」スリスリ

カモネギ「カモー!?」バヂバヂ

美希「ぐ…ソーナンス!『ミラーコート』を貼り続けて!」

ソーナンス「ナンスー…!」キラッ

P「お、こんらん状態でも撃てるか。パッチール、ソーナンスに…お前『だましうち』は覚えてないよな?」

パッチール「パチール?」

P「じゃあ『ピヨピヨパンチ』」

パッチール「チッチパー!」ピヨッ

ソーナンス「ナンス!?」バキッ

P「まあ一発じゃ無理か。とりあえずデデンネ、カモネギに『ボルトチェンジ』」

デデンネ「デデーン!」バヂバヂッ

カモネギ「モーネェェェ!?」ヂヂヂッバタッ

あずさ「あっ、カモネギちゃん先頭不能です~」

美希「ソーナンス!『ミラーコート』!」

ソーナンス「ソーナ!」キラッ

P「すまんがとどめだ。デデンネ『ボルトチェンジ』。パッチール『ピヨピヨパンチ』」

デデンネ「デデ――」バヂバヂッ

パッチール「パッチ――」ピヨッ



美希「今!『カウンター』!!」

P「なっ!?」

ソーナンス「ソォォォォォォナンスゥゥゥゥ!!!!!」キラッ

P(しまった!まさかもうアンコールの効果が切れ……)

デデンネ「デン!」バヂヂッ

パッチール「チー!」ピヨッ

ソーナンス「ナンスゥゥッ!?」ドゴゴッ バタッ

P「あれ?」

ソーナンス「ナス…ゥ……」ガクッ

あずさ「ソーナンスちゃん先頭不能です~」

P「あれれ?」

あずさ「よって勝者、プロデューサーさん~!おめでとうございます~!美希ちゃんも惜しかったわよ~?」

P「あれれれ?」

美希「あー、やっぱりまだ無理だったの」パシュ

P「え?…え?まだって……え?」

美希「うん。アンコール状態とけてなかったよ?」

P「…なんだよ…うわーマジビビった……」ハァ

美希「うー!出てたら勝ってたのにー!」バタバタ

春香「美希~!凄かったよ~!!」ガバッ

美希「ひゃっ!?は、春香!?」バターン

春香「あんな意地悪な戦い方するプロデューサーさんにここまでするなんて…偉い偉い!」ナデナデナデ

P「意地悪て」

貴音「流石は美希ですね。感服いたしました」

真「あんな戦法相手に一体落として…やっぱ美希にはまだまだ敵わないなー」

P「あんなってなんだあんなって」

雪歩「私だったらきっと何もできないであわあわして終わっちゃいそうですぅ…」

小鳥「美希ちゃん、今の勝負の映像いる?」

美希「もちろんいるの!次にハニーとバトルする時のためにちゃんと復習しとかなきゃ!」

P「あーはん?」

美希「あ、二人とも強くなさそーなんて言ってごめんね?なかなか強かったの」ナーデナーデ

パッチール「パッチ~」

デデンネ「デデ~」

P「なんだろう、俺の要らない空間が出来てる気がする」

スピアー「スピー!」ツンツン

P「お?…あ、忘れてたな。皆戻れ」パシュシュシュシュシュッ

美希「あーんハニーのイジワル」

春香「そうですよ!もうちょっと撫でさせてくれても…」

P「そういうわけにもいかん。もう用は済んだし事務所に戻ら…あれ?あずささんどこ行った」

雪歩「あ、あれ…?そういえばさっきから居ないような…」

P「マジかよ…迷子にならないようにと思って審判やらせてたのに……」ガクッ

貴音「なるほど。それであずさがあのようなことを」

真「探しに行きますか?」

P「まあ別にあずささんはこの後もう仕事入ってないし大丈夫だろう。律子がどういうかは知らんがな…それより事務所に戻ろう」

小鳥「え?でも事務とかは全部終わってますよ?」

P「ああ、美希に向こう一週間の仕事のリストと資料を渡したいんですよ。ここまで持って来ようとしたらちょっと無理がある量だったもんで」

美希「かみさま、どうかミキをお守りくださいなの」

~まごうことなき別の日~

小鳥「…んーっ!終わった~…っと、お昼ちょっと前かー」

小鳥「早いけど行っちゃおうかな…あ、でもこのくらいあれば来週のタクシー代領収予測が出来るわね。やっちゃいましょう」カタカタ

小鳥「…ここはこの距離だから……これは近いし歩いちゃうかもしれないかな?…これはこの時間だし渋滞しちゃうわよね……」カタカタ

小鳥「そういえば今週はあんまり合ってなかったなー…美希ちゃんの大量の領収が痛かったわね。誤差5桁は初だったかしら」カタカタ

小鳥「……あ、ここはプロデューサーさんだからナシ……これはやよいちゃんと真ちゃんが相乗りする可能せ………やよまこ……アリね…」カタカタカタ

小鳥「やよまこ……やよ……や………」カタカタカタ

ガチャアッ

律子「ただいま戻りましたー!」

小鳥「………やよまこりつ…?やよいちゃんを取り合……いや、律子さんを取り合う可能性も…」カタカタカタ

律子「あ、小鳥さんお疲れ様ですー」

小鳥「やよまこりつこと……だと………っ!?」カタカタカタカタ

律子「…小鳥さん?どうかしたんですか?」

小鳥「ピヨッ!?わ、私は何を…!?」ッターン

小鳥「す、すいませんちょっと集中してて…」

律子「いくらライブの資料とか事務処理があるからって、根を詰めすぎても体に毒ですよ?まだお昼前で時間もありますし…」

小鳥「資料は人数分と予備でいくつか刷っておきましたから確認お願いします。事務処理も終わりましたよ?」

律子「じゃあもうちょっとのんびりやってもよかったんじゃ…」

小鳥「いやあ途中からなんか調子出てきちゃって…あ、そうだ律子さんお昼まだですか?」

律子「これから行こうとしてたところなんです。一緒にどうですか?」

小鳥「もちろん!ちょっと早く行かなくて良かったー!」

律子「たるき亭でいいですよね?」

小鳥「ええ!」

店長「おまち!」コトッ

小鳥「わぁーおいしそう!いただきます!」

律子「いただきまーす!」

小川「フン!あんたたちも残さず食べなさいよね!」コトッ

ピジョット「ジョット!」ムシャァ

オニドリル「ドリドリー!」ムシャァ

クロバット「クロバッ!」ムシャァ

ドードリオ「ドー!」ムシャァ

パラセクト「パラセ!」ムシャァ

モンジャラ「モジャァ!」ムシャァ

ナゾノクサ「ナゾ!」ムシャァ

小鳥「律子さんこの後の予定は?」

律子「小が…伊織の迎えがあるんですけど今からだと結構時間が開いちゃうんですよね。事務処理手伝おうかなって思ってたんですけど」

小鳥「午前中で全部終わっちゃって…あ、そうだ!それならこの後ちょっとお散歩でも行きません?」

律子「散歩…ですか?」

小鳥「はい!律子さんこの頃有給もまともにとってないみたいですし、パラセクトちゃんたちと歩くだけでもリフレッシュになると思いますよ?」

パラセクト「セクト?」

律子「…そうかもしれませんね!行きましょう!

小鳥「今日は天気もいいし、絶好のお散歩日和ですねー」テクテク

クロバット「バット!」

律子「そうですね…お散歩なんてちょっと久しぶりかもしれないです。忙しくなる前は皆とよく言ってましたっけ」テクテク

小鳥「行きましたねー。あ、それじゃあナゾノクサちゃんは初めてのお散歩ですか?」テクテク

律子「…そうですね。捕まえたときは丁度忙しくなり始めだったので…ごめんねナゾノクサ」ナデ

ナゾノクサ「ゾノ~」

小鳥「ふふふ。でもナゾノクサちゃんももうすっかり律子さんに懐いてますね」テクテク

オニドリル「ニド!」

律子「私なんかまだまだですよ。小鳥さんやプロデューサーの方が…あ、ここって…」ピタ

小鳥「この間美希ちゃんとプロデューサーさんがバトルした公園ですね…寄っていきましょうか」テクテク

ドードリオ「ドドリ!」

律子「あのバトルは凄かったですね…プロデューサーの本来の手持ちポケモンの力量が測れなかったのは残念ですけど」テクテク

パラセクト「クトクト!」コク

小鳥「私はそれよりもその後の美希ちゃんの忙しさに驚きましたよ…あんなに大量の仕事、どこから持ってきたんですかね?」テクテク

ピジョット「ピジョ…」

律子「まだ期間中でしたよね?」テクテク

小鳥「ええ。今日美希ちゃんが最初に事務所に顔出したのは朝5時ですよ?」テクテク

律子「5時!?」テクッ

モンジャラ「ジャララ?」

小鳥「そこから取材と収録があって、一旦学校に行ってまた仕事だって言ってました」テクテク

律子「プ、プロデューサーもえげつないことしますね…」テクテク

ナゾノクサ「クサ?」

ピジョット「ピジョー」クイ

ナゾノクサ「ナゾノ!」ピョンピョン

ピジョット「ジョッ」ヒョイ

ナゾノクサ「ゾノクサ!」ポスン

バサッ

ピジョット「ピジョーーッ!」バッサバッサ

ナゾノクサ「ナゾーッ!」

律子「ナゾノクサったら…ありがとねピジョット!」

小鳥「なかなか格好いいことするじゃない。私を乗せて飛んだことは一度もないのに…」

パラセクト「パラ!」

モンジャラ「モジャ!」

律子「あんたたちはだめよ。重すぎるし」

パラセクト「パラ…」

モンジャラ「モジャ…」

小鳥「大丈夫かもしれませんよ?参考にですけど、どのくらいの…」

律子「大体ですけどパラセクトは30kg、モンジャラは35kgです。ちなみにナゾノクサは5kgくらい」

小鳥「……」チラッ

オニドリル「……」フイッ

クロバット「……」フイッ

ドードリオ「…ドード?」

小鳥「あなた飛べないでしょ」

律子「プラスの特性を『なかまづくり』で増やす戦法はなかなか面白いと思いましたよ。相手のポケモンに使ってもいいですし」テクテク

小鳥「私のオニドリルなんかは特殊技覚えてないですし、相手を選べば特性がないみたいなものになりますね」テクテク

オニドリル「リルー!」

律子「響のプラ江かマイ江が覚えるなら…ってそれならもうプロデューサーがやってるか」テクテク

小鳥「今は覚えてなくても後々覚えるかもしれませんよ?」テクテク

律子「そうですね…あー逆に竜宮のポケモンは『なかまづくり』使わせられない子が多いですね。ニンフィアなら一応…?」テクテク

小鳥「がんじょうとかはあげちゃっても不利になるだけですもんね」テクテク

律子「もらいびとかちょっとシャレにならな…ん?」テク

パラセクト「パラセ!」

小鳥「あら、あそこでバトルしてるのって…」


涼「ニドリーノ!『みだれづき』!」

ニドリーノ「リノー!」ドドド

愛「負けませんよ!ブビィ!!『はじけるほのお』!!!」

ブビィ「ブビ!!!」パアッ

絵理「どっちも…頑張れ?」

ヤドン「ヤドド…?」

律子「やっぱり涼たちじゃない」

涼「律子姉ちゃん!なんでここに?」

ニドリーノ「ニド!」

モンジャラ「ンジャ!」

愛「律子さん小鳥さん!こんにちは!!」

ブビィ「ブビィ!!!」

小鳥「こんにちは。ちょっとお散歩をね」

絵理「お散歩…最近、してないかも?」

ヤドン「ドー…」ポケー

律子「なにやってたの?バトルの練習?」

愛「はい!!テレビであいぴーえふてぃー?の試合をやってたんですけど、765プロの方が出てきてとっても強くて…!!!」

絵理「それで愛ちゃんがやる気になって…それ以来、仕事の合間合間にあつまってバトル練習してます」

小鳥「美希ちゃんね」

クロバット「ロバッ!」

涼「はい。美希さんのバトルはこう、相手に何もさせないで勝つみたいな…とにかく凄いんです」

律子「その美希だけど、この間ここでうちのプロデューサーとバトルして負けてたわよ」

愛「!!!!????!?!?!?!!???」

絵理「そ、それって…すっごく強い?」

涼「…あ、この子が前言ってた新しい子?」

ナゾノクサ「ナゾ?」

律子「そうよ。あれ?前に見せてなかったっけ」

絵理「…初対面?」

ヤドン「ドーン…」

涼「へぇ、可愛いなあ…僕もそろそろ2匹目ゲットしようかなー」

愛「ポケモン2匹持ち…!!涼さんなんだか大人っぽいです!!!」

ニドリーノ「ドリーノ!」ピョン

小鳥「確かに、そろそろ手に入れてもいい年齢よね」

ドードリオ「ドーリオ?」

律子「あんまりとやかく言うつもりはないけど…2匹持ち、慣れないと結構大変よ?」

涼「そうなの?」

律子「ええ。両方とも並行して育てないとバランスが合わなくなっちゃって結局どっちか一方しかあんまり使わない、みたいになっちゃうし」

ブビィ「ブ、ブィ…!!」

絵理「なるほど…?」

律子「うちで言うと千早はバランスよくできた方ね。逆に春香は…まあ捕まえてまだ時間がたってないって言うのもあるけど、ポニータが進化してないのにリザードンは最終進化まで行っちゃったし」

小鳥「ポニータちゃんはポニータちゃんで可愛いからいいじゃないですか」

ピジョット「ピージョ」

律子「それもそうですけど…」

小鳥「涼ちゃんは次捕まえるとしたらどんなポケモンを捕まえるの?」

涼「まだ決めきれないんですよね…ブビィやヤドンのことを考えるとかくとうタイプのポケモン…ワンリキーなんかがいいと思うんですが…」

愛「涼さん!私たちに遠慮することないですよ!!」

絵理「愛ちゃんの言うとおり?」

オニドリル「ドリル!」

律子「仲間との相性を加味するのはいいことだけど、ニドリーノと同じどくタイプとか、イメージカラーにあったポケモンとかでもいいんじゃない?」

パラセクト「パ、パラ…?」

小鳥「パラセクトちゃんはくさタイプだから緑…みたいな感じでいいんじゃない?こじつけみたいだけど」

涼「どくタイプなら海でもたまに見るメノクラゲとかはいいかなって思ったけど…くさタイプは律子姉ちゃんとかぶっちゃうし」

愛「確かに!!!律子さんのポケモンみんなくさタイプです!!!!!」

律子「別に私なんて気にしなくていいわよ。今はアイドルやってな」

涼「竜宮城のジュピター回」ボソッ

律子「うっ」

涼「やよいさんと真さんの生放送ラジオ」ボソッ

律子「ぐっ」

小鳥(やよまこ……!?)

涼「 先 月 の ラ イ ブ 」ボソッ

律子「ぐはぁぁっ!!」

愛「告知もしてないのにいきなり出てきたーってニュースでもやってました!!!」

小鳥「ちょっとしたトラブルで他のアイドル達の準備が間に合わなくなっちゃってね。パラセクトちゃんたちと一緒に出てもらったの」

絵理「それは仕方ない?でも…ネットとかでは結構「りっちゃん復活!?」って騒がれたりしてた…?」

律子「と、とにかく!2匹目のポケモンは後で後悔しないようにちゃんと選んでから捕まえること!!いい!?」

涼「うん」

ニドリーノ「ドリ!」コク

律子「じ、じゃあそろそろ失礼しましょうか小鳥さ」

小鳥「え?対ひこうタイプやくさタイプのために練習に付き合って欲しい?いいわよ!」

律子「ちょっ」

絵理「むしタイプもいるし…助かります?」

愛「うわーっ!!ありがとうございます!!!」

涼「トリプルバトルとかしてもらってもいいですか!?」

小鳥「ええ。それじゃ…まずはピジョットとオニドリル、準備いい?」

ピジョット「ピジョー!」

オニドリル「ドーリ!」

愛「よーし!いきますよー!!」

律子「」ガクッ

パラセクト「パラー」ポン

パラセクト「ラッセク!」カサカサ

小鳥「パラセクトちゃんよろしくね。あ、私真ん中と右やりますんで律子さんは左お願いします」

律子「」ガクーン

小鳥「律子さーん?」

涼「…ドッキリ特番」ボソッ

律子「……フ、フフフ…」ユラァ

ヤドン「ヤ、ヤド…?」

律子「いいわよ!!やってあげるわ!!その代わりボコボコにされても文句は言わせないからね!!!」

涼(ちょろい)

律子「プロデューサーにはガチで怒られ番組はお蔵入りにされた最低最悪の戦法『複数催眠』!泣いても知らないわよ!!!」

涼「ニドリーノ、ちゃんとカゴの実持ってるよね?」ボソボソ

ニドリーノ「ドリ」ボソボソ

カクゴナサーイ! ワー キャー ヒィィ

~???~

「…弱小プロダクションの分際で…クソッ!!」ダン

コンコン

「何の用だ!私は今忙し…明日の件?……」

「…そうか、そうだったな!よし、入れ」

ガチャ

黒いアイドル「…予定通り、決勝まで勝ち進みました」

モブアイドルA「……」

モブアイドルB「……」

「それは知っている。明日の決勝戦では相手を完膚なきまでに叩きのめせ」

黒いアイドル「分かりました」

「そこでだ。765プロがいかに弱小かを見せつけるためにもこのポケモンを…おっとこっちじゃない。このポケモンを使え」スッ

黒いアイドル「……」ボム

?????「……」

黒いアイドル「……なるほど。この強さなら容易く…」

「他の二人は…貴様らのポケモンで星井美希のポケモンを倒せるとは思わんが、まあ頑張ってくれたまえ」

モブアイドルA「……」

モブアイドルB「……」

黒いアイドル「…ところで、そちらのモンスターボールは?二匹いた方が威圧感も…」

「こいつはとうてい貴様などに扱える強さではない」

黒いアイドル「なっ!?…く、黒井社長といえどそれはいいすぎでは……」

黒井「黙れ!貴様らはただ私の命令に従っていればいいのだ!」

黒いアイドル「うぐ…」

ジリリリリリ ジリリリリリ

黒井「む…ウィ、私だ」ガチャ

黒井「…そうか。ではすぐに行く。…ウィ……ウィ。アデュー」ガチャ

黒井「すこし出る。明日に備えて調整でもしておけ」スック

スタスタ バタン

黒いアイドル「……」ギリッ

~限りなく別の日~

美希「ぐうぐうなのなの」スヤァ

春香「千早ちゃん、もうあの期間終わったよね?」

千早「終わったけど…まあ、別にいいじゃない。美希も疲れてるみたいだし」ナデ

春香「美希めちゃくちゃ忙しかったみたいだからねー」

P「そういう約束でバトルしたからな」ガタッ

春香「あ、プロデューサーさん!もう時間ですか?」

リザードン「ザード?」

P「そろそろな。あと春香、建物内でむやみにリザードン出すなって言ってるだろ?」

春香「えー」

カメックス「メックス…」

P「いや別にお前はいいんだ。何も燃えないし」

千早「美希、そろそろ時間よ」

美希「うにゅ…もうそんな時間?あ、千早さん膝枕ありがとうなの」

千早「いいのよ別に」

P「乗ったな?行くぞー」ブロロロ

美希「さすがに今日の相手は強いよね?」

P「まあ決勝だし前に戦ったやつらよりは強いと思うが…下手したらまた美希だけで勝てるな」

春香「私たちの出番全然ないね」

千早「そうね…あ、今回もいつもと同じ順番で戦います」

P「美希春香千早の順だな。了解」

美希「なーんだつまんないの。前回とか前々回はミキも2匹目出したけど、相性悪い子が続いただけだし、結局2匹目で残り全部倒したし」

P「今回は注意が必要かもしれんぞ?動画見たけど他と比べればまあまあ強いポケモンたちだったし、より美希対策を重視したポケモンとか出してくるかもしれん」

春香「美希対策って…すごいなあ美希」

美希「フフン、皆ミキに大ちゅーもくってカンジ?」

P「間違ってないな。確かIPFT関連の取材で一番多いのは美希だったぞ」

美希「ホント!?なんかヤケに取材多いなーって思ったら」

千早「今日も頑張ってね美希」

美希「もちろんなの!」

ブロロロロロロ

春香「おー!海に近い!」

P「海に近いビルの最上階がスタジアムだからな。こんないい場所でバトルできるのは決勝戦に進んだ人たちへの報酬みたいなもんか」

千早「報酬と言えば、IPFTの優勝賞品もけっこう豪華ですよね」

美希「トロフィーにリボンに高級回復道具に技マシンに…より取り見取りなの」

P「いいなー俺も出たかったわこの大会」

春香「プロデューサーさんが出たら優勝間違いなしじゃないですか」

美希「いや、今度こそミキが勝つの!!」

P「え?また一週間全力で仕事してくれるの?やったぜ」

美希「」ガクガクガク

千早「あ、見えてきましたよ」

P「これ何てビルだったかな…あー忘れた」

P「よーし着いた。じゃあ油断せず頑張れよ」

春香「あれ?プロデューサーさん見に来てくれないんですか?」

P「前に言ったろ?俺が出なくていいはずの会議に『あんたが出席してくれないとうちは終わりだ!!』って泣きつかれて出る羽目になったって」

千早「出なくていいはずの…?」

P「ああ。最近なんかこういうの多いんだよな」

美希「ハニーが見ててくれないのは残念だけど、ミキ頑張るからお仕事中でも応援しててね!」

P「おう」

バタン ブロロロロロ

美希「よーし行くのー!」

春香「まずはどこ行けばいいんだっけ?」

千早「あそこじゃないかしら」

司会「大変長らくお待たせ致しました!!これよりアイドルポケモンファイトトーナメントの決勝戦を開始します~~~~~!!!!!」

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!

司会「決勝戦はここブラックウェルビルの屋上!シーサイドスタジアムから生中継でお送りいたします!!」

司会「それでは早速登場していただきましょう!!まずはAブロック代表、チーム765プロ~~~~~!!!!!」

ワァァァァァァァァァァァァ ハルルーン チーチャーン ミキミキー


春香「イエーイ!」

千早「す、凄い人数ね…」

美希「ミキたちが出てるんだしトーゼンだって思うな!イッエーイ!」


司会「765プロチームはこれまでAブロックの強豪たちをばったばったとなぎ倒して勝ち進んできました!本大会の優勝最優力候補と言っても間違いないでしょう!」


春香「え!?そうなの!?」

美希「取材が多かったってことはそういうことでしょ?」

司会「しかし対するBブロック代表も負けていないぞ!それでは登場していただきましょう!チームノワールプロ~~~~~!!!!!」

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ


黒いアイドル「皆さん声援ありがとう~!」

モブアイドルA「ありがと~」

モブアイドルB「うふふ~」


司会「ノワールプロのリーダーはなんと!ジムバッジを5つも所有している非常に強いトレーナーだ~~~!!!さすがの765プロも連勝がストップしてしまうか~~!?」


美希「ふーん」

春香「5つ!?ってことは相当強いよね…?」

千早「ええ。これは一筋縄じゃ行かないかもしれないわ……」

司会「では今一度ルールの説明をさせていただきます!」

司会「本大会はトレーナー3人1チームの団体戦!ポケモンは1人2匹なので1チーム計6匹ずつとなります!!」

司会「試合形式はシングル勝ち抜き戦!技の効果によるポケモンの交代は、トレーナーが変わらない場合のみ可能です!!」

司会「また通常の試合同様No.が同じポケモンは出場できず、持たせる道具の重複やアイテムの使用も認められていません!!」

司会「そしてポケモンの技による人的・ポケモン的被害防止のため、バトルをしているアイドル以外の方々は防弾ガラスの貼られた観客席で待機していただきます!ドアやガラスはバトル中絶対に開いたり壊れたりすることはありません!!」


千早「それじゃ美希、頑張ってね」

春香「美希なら絶対勝てるよ!ファイト!」

美希「任せといて!」


司会「ルールの説明も済んだところで…早速試合開始と行きましょう!両者前へ!!」


モブアイドルA「……」ザッ

美希「よーし!」タッ

審判「…それでは試合、始め!!!」

モブアイドルA「……いってきて」ボム

スリープ「スーリ!」

美希「あはっ☆いっけー!カモネギ!!」ボムッ

カモネギ「カモーモ!!」

司会「…星井選手の進撃が止まらない~~~~~!!!!!あっという間に4連勝~~~~~~!!!!!!」

ルージュラ「ジュラァ……」バタッ

審判「ルージュラ戦闘不能!勝者カモネギ!」

モブアイドルB「……」パシュ

美希「うーん…今まで戦った人たちの中では、まあまあ強いほうだったの☆」

カモネギ「ネギ!」


春香「……美希、やっぱり強いなあ」

千早「ええ…1匹前のキングラーも、その前のエレブーだって結構育てられていたのに……」

春香「このままじゃまた私たちの出番ないのかな?」

千早「そうかもしれないけど、相手チームの最後の人って…」

春香「あ!ジムバッジ所有者か…流石の美希でも厳しいかな」


黒いアイドル「…フフフ」ザッ

美希「ジムバッジ持ってるってことは、まあまあそれなりに強いってことだよね!ミキワクワクするなー!」

黒いアイドル「いけ、アーボック!」ボム

アーボック「ボーック!」

美希「アーボックね。カモネギ、口に注意して『きりさく』攻撃!」

カモネギ「モネ!!」ザシュシュッ

アーボック「ボアアッ!?」ザグッ


司会「おーっと!またまた急所に当たったようだ~~!!これで何連続だ~~!?」


黒いアイドル「『どくどくのキバ』!」

アーボック「アーボ!」ギラッ

美希「上に飛んで『つばめがえし』!」

カモネギ「モォーネッギ!!」ドゴッ

アーボック「アボオッ!?」メシッ


司会「大きく開いた口のさらに上から叩いたぞ!流石のバッジホルダーもなすすべなしか~~!?」


黒いアイドル「『とぐろをまく』!」

美希「『つるぎのまい』!」

アーボック「アーボーーック!」グルル

カモネギ「カーモ!」キラッ


司会「両者同時に補助技を指示!どちらかが読んでいたのか!?」

美希「カモネギ!『きりさく』!」

黒いアイドル「アーボック『かみくだく』!」

カモネギ「カモモーー!!」ダッ

アーボック「アーボーー!!」ダッ


ズガッ


カモネギ「……」

アーボック「……」

黒いアイドル「……」

美希「…あはっ☆」

アーボック「ボーッ…」ドサッ

審判「アーボック戦闘不能!勝者カモネギ!」

ワァァァァァァァァァァァァァァァ

春香「やった!やったね美希!」

千早「残すは最後の一匹よ!頑張って!」

春香「って、全然こっち見ないなー。声聞こえてないのかな?」


カモネギ「…カモ!」フラ

美希「うん、やっぱりちょっと喰らっちゃったの。『どくどくのキバ』だったらやばかったってカンジ?」

黒いアイドル「……」パシュ

美希「で、次はオムナイトだよね。」

黒いアイドル「…?」

美希「正直いまのカモネギじゃ厳しいカモって思うけど、フシギバナなら絶対負けないよ。ソーナンスが出られないのは残念だったけど、まあじゃんけんだし仕方ないよね」

黒いアイドル「…なぜオムナイトだと?」

美希「ミキだって対戦相手のバトル動画くらい見るの。そっちだってミキたちのポケモンを倒すために戦術練ってたでしょ?」

黒いアイドル「……フフフ」

司会「さあ!もう後がないノワールプロ!最後のポケモンに全ての望みをかけるぞ~~っ!!」


モブアイドルA「……」ニヤッ

モブアイドルB「……」ニヤッ

黒いアイドル「…いけ!!」ボムッ



オンバーン「オォォンバァーン!!!」ドドッ



司会「おお!?何だこのポケモンは!?司会の私でも見たことのないポケモンを出してきたぞ~~!!」


春香「な、なにあのポケモン!?」

千早「とりあえず、カントー地方のポケモンではなさそう…でもあのポケモン、今まで出したことなかったわよね?」


美希「…知らないポケモンなの。見た感じ今までのよりも大分強そう……だけど…」

カモネギ「カモネ…?」クル

美希「カモネギもわかる?なーんか変な感じがするの」

黒いアイドル「…行くわよ!!」

美希「カモネギ!まずは様子を見…」

黒いアイドル「オンバーン!『ワイルドボルト』!!」

美希「なっ!?」

オンバーン「ンバァァァァン!!!」バリバリバリッ

カモネギ「カモォォォ~~~!?」ズガガガガッ

審判「カモネギ!先頭不能!オンバーンの勝ち!!」

美希「……分かったの。ゆっくり休んでね、カモネギ」パシュ


司会「なんと!いままで5連勝してきたカモネギを一撃で倒したぞ~~!!!なんという強さ!!これがバッジホルダーの貫禄かぁ~~~~~!?」


黒いアイドル「フフフフフ…」クスクス

美希「……」キッ

黒いアイドル「…あらあら怖い顔しちゃって…ポケモンが倒されたからって怒ることないんじゃないかしら?」

美希「カモネギは立派に戦ったの。ミキは別のことに怒ってるの」

黒いアイドル「別のこと…?ああ、弱い自分に怒ってる、とかかしら?」


美希「皆が頑張ってポケモンを育てて出場してる大会で、「人から借りたポケモン」を使って優勝しようとしてるキミに怒ってるの」ギロッ


黒いアイドル「…なんのことかしら?」

千早「何か喋ってる…?」

春香「みたいだね。でもマイクもないしガラスはこれだし…全然聞こえない」


美希「とぼけないで!戦ってみてすぐわかったの。そのオンバーンって子キミに全然なついてない。こんなの交換したばっかりの時とかしかありえないの」

黒いアイドル「…もし仮に、このオンバーンが人から借りたポケモンだったとして…何かルールに違反していることでもあるのかしら?」

美希「ルール上は問題ないよ」

黒いアイドル「ならいいじゃない。早く次のポケモンを出」

美希「ルール上は問題なくても、人としてどうかと思うの。「勝つため」ってだけの理由でバトルに参加できない腰のオムナイトの気持ち、考えたことある?」

黒いアイドル「あるわけないじゃない。ポケモンの気持ちなんて考える必要ある?」

美希「…ミキ、キミみたいな人大っっっっっっっっっ嫌いなの!!フシギバナ!!!」ボムッ

フシギバナ「フッシーー!!」

黒いアイドル「それじゃ、試合再開と行こうかしら?オンバーン!『か」

美希「『かえんほうしゃ』、でしょ」

黒いアイドル「…なぜ知ってるの?」

美希「そのオンバーン、見たところドラゴン・ひこうタイプだよね。そして体の形状的にも素で『ワイルドボルト』を覚えるわけないって思ったの」

黒いアイドル「だから?」

美希「タイプ相性とかも考えて、そのオンバーンは対765プロ用に技マシンで『ワイルドボルト』を覚えさせられたって思うのが普通なの。同じ理由で『かえんほうしゃ』を覚えてても全然不思議じゃない」

黒いアイドル「大した推理ね。褒めてあげるわ…オンバーン、改めて『かえんほうしゃ』!」

オンバーン「バンンオォォォォォ!!」ボォォォォォ

美希「フシギバナ!右斜め前方向に『のしかかり』!!」

フシギバナ「シギバ!」ドオッ


司会「これはうまい!『のしかかり』の勢いを生かして『かえんほうしゃ』を避けたぞ!」


黒いアイドル「チッ!…ちょこまかと…まだまだ!『かえんほうしゃ』!!」

オンバーン「オンバァァァァ!!!」ボォォォォォ

美希「前にジャンプ!そのままオンバーンの後ろに回り込んで!」

フシギバナ「バナーフ!」ダダッ

黒いアイドル「もっと狙いを定めなさい!!」

オンバーン「…ンバァァォオォォォォォッ!!」ボォォォォォ

美希「つるで捕まえて『やどりぎのたね』!!」

フシギバナ「ギーバ!!」グイッポポポポポッ

オンバーン「オン!?」ニョキニョキ

黒いアイドル「なにやってるのよ!図体のでかいポケモン一匹くらいちゃんと仕留めなさい!!」

オンバーン「ンバ……!」ギロ

黒いアイドル「早く!」

美希「そういうときこそ、トレーナーの指示が重要だって思うな」

黒いアイドル「チッ!舐めた口きいてるんじゃないわよ!オンバーン!振り返って右に『かえんほうしゃ』!!」

オンバーン「オーンバ!」クルッ

美希「上に投げて!」

フシギバナ「フシーバナ!」グオッ

オンバーン「ンバァァッ!?」ボォォォォォ


司会「オンバーンの攻撃が当たらない~~~!!フシギバナ避ける避ける~~!!」


黒いアイドル「上昇して距離を取りなさい!あっちのポケモンは飛べないわ!」

オンバーン「バーン!」バサッ

フシギバナ「バナ!」

美希「オッケー!読み通りなの!」

黒いアイドル「その距離ならもう攻撃は当たらないわ!オンバーン!『かえんほうしゃ』!!」

オンバーン「ンバァァァァァァァァ!!!!!」ボォォォォォ

美希「フシギバナ!『ソーラービーム』!!」

黒いアイドル「ハッ!『ソーラービーム』が溜まり終わる前にこっちの『かえんほうしゃ』が…」

フシギバナ「フッシィィィィィィ!!!!!」ビィィィィィィッ


黒いアイドル「なっ!?いつの間に溜め…!?」

美希「『パワフルハーブ』なの!!いっけーー!!!」

オンバーン「バァァァァァァッ!!!」ボゴォォォォォォッ

フシギバナ「フ…フッシィィィィ…!!!」ビィィィィィ


千早「タイミングは合ったけど、やっぱりタイプ相性が…!!」

春香「フシギバナ!頑張って!!」


美希「…フシギバナ!!」バッ

フシギバナ「バナフッシ!」グオッ

オンバーン「ンバ!オンバオォォォォォォォォ!!!!!」ボゴゴゴォォォォォォッ


ヂュイッボォォォォォォォッ


フシギバナ「フ、フッシ…」バタッ

審判「…フシギバナ戦闘不能!勝者オンバーン!!」

美希「……お疲れ、フシギバナ」パシュ

黒いアイドル「よくやったわオンバーン」

オンバーン「オンバッ…」ズキッ


美希「ごめんね二人とも。美希負けちゃったの」

春香「謝ることないよ!ミキすっごい頑張ってきてくれたじゃない!」

千早「あとは私たちに任せて」

美希「うん。応援してるね」

春香「よーし!美希の仇討ちだ!!」スクッ

美希「気を付けてね春香」

春香「うん!」タタッ



美希「『りゅうのはどう』『ねっとう』『なみのり』のどれか」

千早「え?」


黒いアイドル「『りゅうのはどう』!」

オンバーン「バァァァァァァァァァッ!!!」ドドドッ

ポニータ「ポニィーーッ!!」ドゴアッ

春香「ポニータ!?」

審判「ポニータ戦闘不能!オンバーンの勝ち!」


千早「な、なぜ分かったの?」

美希「…やっぱりバトル場の声聞こえてなかったんだね。あのオンバーン、技マシンをたくさん使ってくる可能性が高いの」

千早「それでさっきの…でも『りゅうのはどう』は技マシンにないはずよ?」

美希「リザードンは多分『ワイルドボルト』で倒せるから、ポニータを無視すればみずタイプの技を覚えさせる必要がないからね。オンバーンが覚えそうでタイプ一致高威力の技といったらこれだったの」

千早「…?」

美希「要するに、あのオンバーンさえいればミキ達のポケモンを全員倒せるってことなの。ソーナンスは『ミラーコート』を発動させる前に『りゅうのはどう』か、もう一個強力な技覚えていればそれで倒しちゃえばいいし」

千早「…悔しいけど、確かにあの強力な『ワイルドボルト』や『りゅうのはどう』が相手じゃ私のカメックスやハクリューは厳しいわね」

美希「春香のリザードンもなの。でもあの子こうげきとすばやさは高そうだし、ミキがやったみたいに相手の攻撃が当たらなければ…」


春香「リザードン!『かえんほうしゃ』!」

リザードン「リザァァァァッ!!」ボォォォォ

黒いアイドル「『かえんほうしゃ』!」

オンバーン「オンバァァァァァァァァッ!!」ボゴォォォォ

リザードン「リザァァァッ!?」ボォォォ

春香「お、押され…!左にかわして!!」

リザードン「ザードン!」バサッ

黒いアイドル「追いかけて『りゅうのはどう』!」

オンバーン「ンバァァァァァァ!」ドドドッ

リザードン「リザー!!」バササッ


司会「リザードン、『かえんほうしゃ』対決に敗れ防戦一方~~!一気に形勢が逆転したぞ~~~!!」

春香「うう、でも『かえんほうしゃ』以外に遠距離技はないし……あっ!」

オンバーン「オンーバ」シャクッ

春香「あ、あれって『たべのこし』!?しまった、これじゃ長期戦になるほど不利になっちゃう…あー!ごめんリザードン!これ以外思いつかない!『りゅうのはどう』に『ドラゴンクロー』!」

リザードン「リッザァァァァァァァァ!!」ザシュシュッ

オンバーン「オォォォォォォォ!!」ドドッ


司会「リザードンが『ドラゴンクロー』で敵の攻撃を崩しオンバーンに近づいていくぞ~~!!!」


千早「ダメよ春香!相手には『ワイルドボルト』があるわ!!」

美希「春香、もしかして…!」


黒いアイドル「そっちから近づいてきてくれるとはね」ニヤッ

春香「お願いリザードン!先に当ててぇっ!!」

黒いアイドル「『ワイルドボルト』!!」

オンバーン「オンンンバァァァァン!」バリバリバリィィッ

リザードン「ドォォォォンッ!!」ザクズガガガッ

春香「あぁっ!リザードン!!」

リザードン「リザ……」バタッ

審判「リザードン戦闘不能!オンバーンの勝ち!!」


司会「ななななんと!敗北寸前とまで思われたノワールプロ、ここにきて怒涛の4連勝~~~~!!!」

春香「…最後は任せたよ千早ちゃん!」

千早「ええ!行ってくるわ!」タッ

美希「……最後のあれ、当たったとはいえ随分春香らしくない一発だったけど…千早さんのため?」

春香「うん。あのまま戦ってもこっちの体力がじわじわ削られてやられるだけだったし、だったら千早ちゃんに任せたほうが…って思って。それにあれの練習にもなったかな」

美希「あれ?」


千早「カメックス!『こうそくスピン』!!」

カメックス「メェーックス!」ヒュヒュヒュン

オンバーン「ンバ!」ドカッ

黒いアイドル「あら、もしかしてご存じない?ドラゴンタイプのポケモンにノーマル技は効果普通、それに『こうそくスピン』はとっても威力が低いのよ?」

千早「知ってるわ。カメックス!もう一度『こうそくスピン』!」バッ

カメックス「カメェェ!」ヒュヒュッ

黒いアイドル「オンバーン!上に飛ぶのよ!」

オンバーン「オーンバー!」バサアッ

千早「くっ…『てっぺき』!」

カメックス「カーメ!」ガチッ

黒いアイドル「防御なんて上げちゃって…あ、『ワイルドボルト』が怖いのかしら?」

千早「…ええ。私の仲間のポケモンを2匹も倒した技だもの」

黒いアイドル「じゃ、撃たないであげましょうか。『りゅうのはどう』!」

オンバーン「オォォンバァァァァッ!!!」ドドドッ

千早「今よ!『まもる』!」

カメックス「クッス!」カキーン

黒いアイドル「フン…近づいてもう一度『りゅうのはどう』!」

オンバーン「ンバァァァァァァァ!!!!!」ドドドドッ

千早「『こうそくスピン』でかわして!」

カメックス「カメメメ!」ヒュヒュヒュン

黒いアイドル「チッ…面倒ね!オンバーン!そいつを掴みなさい!」

オンバーン「ンバー!」ガシィ

カメックス「カメェ!?」

千早「焦らないでカメックス!『みずのはどう』よ!」

カメックス「カメェェ!」パシャアッ

オンバーン「バー!?」ジャバッ

黒いアイドル「半減技…もういいわ。『ワイルドボルト』!」

オンバーン「オン…バァァァァァァァァァァァァンッ!!!!」バリバリバリッ

カメックス「カメェェェェェェッ!?」ドガガガッ

千早「カメックス!!」

審判「カメックス、戦闘不能!オンバーンの勝ち!」

黒いアイドル「あらごめんなさい?使わないって約束、破ってしまったわ」


司会「765プロ大ピ~~~~~ンチ!!強敵オンバーンの登場により、残すポケモンはあと1匹となってしまったぞ~~~~~!!!!!」

千早「頼んだわよ!ハクリュー!!」ボムッ

ハクリュー「ハークリュ!」

黒いアイドル「最後の一体ね……そうだ」ニヤッ

千早「ハクリュー!まずは『りゅうのまい』よ!」

ハクリュー「リュゥゥゥ!!」ゴォジャキン

黒いアイドル「『かえんほうしゃ』!」

オンバーン「バァァァァァン!!!」ボォォォォ

千早「下がって!」

ハクリュー「ハク!」ババッ

黒いアイドル「『ワイルドボルト』!」

千早「かわして『りゅうのまい』!」

ハクリュー「クリュ!リュウゥゥゥゥゥゥ!!!」バッジャキィン

黒いアイドル「…フフフ。地面に這うように『りゅうのはどう』」

オンバーン「オーンンンンバァァ!!」ドドドドッ

千早「ジャンプして『たたきつける』!」

ハクリュー「ハクゥゥ!」バッ

黒いアイドル「攻撃をやめて下がりなさい」

オンバーン「バァァーン!」バサッ


司会「どちらの攻撃も当たらない~!補助技を使用したハクリューの方がやや有利かぁ~~~!?」

黒いアイドル「近づいて『かえんほうしゃ』!」

千早「ハクリュー!『アクアテール』で迎え討って!」

オンバーン「オォォォォンバッ!!!」ボォォォォォ

ハクリュー「ハクリュゥゥ!!」バシイッ

千早「そのまま攻撃!」

ハクリュー「リュゥゥァァァッ!!」バッシャァ

オンバーン「ンバッァッ!」ドガッ

黒いアイドル「『ワイルドボルト』!」

オンバーン「オンバァァァァァァァァ!!!」バリバリリッ

ハクリュー「ハクゥゥゥゥゥッ!?」ズガガッドシャァ

千早「ハクリュー!大丈夫!?」タッ

黒いアイドル「…フフフ!今よ!」ニヤァ

ハクリュー「ハ、ハク…リュー!」グッ

千早「良かった!よし、すぐに反撃を…」

オンバーン「バーン!!」ヌッ

千早「なっ!?い、いつの間にこんなに近」




黒いアイドル「オンバーン!!『はかいこうせん』!!!」

オンバーン「オォォォォォォォォンバァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!」ゴシャァァァァァッッ!!!




ハクリュー「ハクリュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?」ドゴォォォッ

千早「ハ、ハク…きゃあああああっ!?」ドガッ


春香「ち、千早ちゃん!?ハクリュー!?」

美希「ウソ!?技の威力でポケモンごと人を吹っ飛ばすなん…ああっ!?ここ、高層ビルの屋上…!!!」


黒いアイドル「フフ!フフフ!!フフフフフフフ!!!」

オンバーン「バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」ゴシャァァァァァッ!


ハクリュー「ハクゥゥッ!!」ドゴゴォォォッ

千早「か…は……っ」ドゴァァッ


ズシャァァァァァァァァァァンッッッ

黒いアイドル「……もういいわね。やめていいわよ」

オンバーン「ンバァァー……」シュゥゥゥゥ


シーーーーーーーーーーーーーン

司会「…えーっと……これ生放送だったよね…?だ、大丈夫かな……」



美希「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!ち、千早さんが!千早さんが、お、落ち…嫌ぁぁ!!」

春香「こんな高さから落ち…あっ!リ、リザードン!リザ…ダメ!戦闘不能状態になって…美希!!」

美希「ソーナンスは攻撃できないから、このドアすら開けられないの!誰か開けて!開けてよ!!」ドンドン

ソーナンス「ソォォォォォ!?ナ、ナナナナナンスゥゥゥ!!??」


司会「……え、ええと救急隊員…じゃ、ないか…は、早く誰か探」

黒いアイドル「別にいいでしょうそんなこと。それよりも早く勝利者インタビューや表彰式に移りませんこと?」スタスタ

司会「へ!?い、いやでもそれは…」

黒いアイドル「先ほどは不運なことに「事故」が起きてしまいましたが…幸いなことにあちらの方向は海。びしょ濡れにはなるでしょうが、大事には至らないかと」


美希「…今思ってみると、あれって意図的にハクリューを千早さんの目の前に追い込んでるみたいな戦い方だったの」

春香「そ、そんな…じゃあ千早ちゃんは、わざと…!?」

司会「し、しかし…」

黒いアイドル「私は勝負に勝ったのよ!?しかもあの絶望的な状況から、オンバーンで6連勝!!」

司会「それはそうですが…ひ、人やポケモンが、この高さから落ち…」

黒いアイドル「ただの「事故」だって言ってるでしょ!強者同士のバトルを見れば、ポケモンが吹っ飛んでるシーンなんていくらでもあるわ!!」

司会「いや、それとこれとは話が…」

黒いアイドル「違わない!ただ私が強くて、あっちが弱かった!それだけよ!」

司会「うぐ…」


春香「酷いよ!千早ちゃんは、別に、弱くなんか……」グスッ

美希「こ、こうなったら、あっちのスタッフ席の方から下に…」グス


黒いアイドル「はやくインタビューに移りなさい!!」

司会「……そ、そこまで言うのでしたら…じ、準備を」

黒いアイドル「フン!ったく使えないわね!」

司会「ええと…それではまずは、最終試合の感そ…」


バサッ


司会「…あっ」

黒いアイドル「…?なにこれ?なんか急に暗く……?なにかの影かし」クルッ







千早「カイリュー!!『ドラゴンダイブ』!!!」

カイリュー「カイリュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!」ズォォォォォォッ!!!






オンバーン「オンバァァァァァァァン!?」ドガァァァァッ!!

黒いアイドル「なああっ!!?」



春香「ち、千早ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」

美希「ハクリューがカイリューに進化してるの!!!」

オンバーン「オ、ンバァァ……」バタッ

黒いアイドル「ち、ちょっとオンバーン!?なに倒れてるのよ!早く立」

審判「……オンバーン、戦闘不能!!カイリューの勝ち!!!よって優勝は、チーム765プロ!!!!!」

黒いアイドル「なっ!?こ、こんなのあり得」バッ


ドワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!

千早「…降りましょうか、カイリュー」

カイリュー「カイリュ」バサッストン


司会「なんと!先ほどの「事故」による落下中にハクリューがカイリューに進化して、ここまで飛び上がってきたようです!!うおおおお放送事故にならなくて良かったーーーーーー!!!」


黒いアイドル「あ、あり得ない!タイプ一致効果抜群とはいえ、あんな雑魚になぜ一発で……」

千早「一発じゃないわ。『ソーラービーム』に『ドラゴンクロー』『こうそくスピン』、あとは『ワイルドボルト』の反動によるダメージもあるわね」

黒いアイドル「あんなカスったようなダメージ無いようなものよ!そんなのこいつに持たせた『たべのこし』で全部回復出来…」

千早「美希のフシギバナの『やどりぎのたね』で、たべのこしによる回復量はほぼ0、むしろマイナスだわ」

黒いアイドル「はぁ!!?…そ、それよりも!それよりもよ!なぜオンバーンの全力の『はかいこうせん』を喰らって、生き残って…」

千早「『やどりぎのたね』による回復や、カイリューに持たせていた『オボンのみ』も理由の一つね」

カイリュー「イーリュ?」ゲップ

千早「でも一番の理由は、貴女の無知だと思うわ」

黒いアイドル「無知!?私が何を…」

千早「…ご存じないかしら?ドラゴンタイプのポケモンにノーマル技は効果普通よ」

黒いアイドル「……ッ!!!」ギリッ

アロォォ!?

千早「あら?」クルッ

ファイアロー「ファッ!?」ストン

千早「あなた…プロデューサーのファイアロー?どうしてこんなところに…」

ファイアロー「ファァァァァ!ファァァァァ!!」バッサバッサ

バッサバッサバッサ

千早「あ、行っちゃった…なんだったのかしら?」


司会「それでは!早速優勝者インタビューと行きましょうか!!…あれ?なんでまだドア開いてないんですか?誰か開けてあげてくださーい!」



黒いアイドル「わ、私が…この私が、負け……ハッ!!」バッ


~VIP観覧席~

黒井「……」

黒井「……」

黒井「……」


黒井「……」クルッ スタスタ


黒いアイドル「!!!!!!!」

バッサバッサバッサ…

P「千早!無事だったか!!」タタンッ

千早「プ、プロデューサー!?あの、会議は…」

P「あーあの会議?俺発言すること何にもなくて暇だったから携帯にイヤホン刺してワンセグの音だけ聞いてたんだけどさ、いきなり落ちただのなんだの言うから便所って言って抜け出してきた」

千早「は、はあ…」

P「そんで手持ち総動員で海も砂浜も木の上も全部探してたらファイアローがお前を見つけて…で、カイリュー見て納得した」

千早「落ちている途中でハクリューがカイリューに進化して助けてくれたんです」

P「立派なカイリューだ。育てれば十分強くなるぞ。ただ…」

千早「ただ?」

P「体色と千早のイメージカラーが変わっちゃったなーって」

千早「それは別にいいんじゃな」

春香「千早ちゃ~~~~~ん!!!!!」ブワッ
美希「千早さ~~~~~ん!!!!!」ブワッ

千早「きゃあっ!?」グラッ

カイリュー「イリュー」ガシッ

春香「ううう千早ちゃ~~~ん!!無事でよかったよぉ~~~~~!!!」グスッ

美希「安心したの~~~!!!あと、カイリューの『ドラゴンダイブ』かっこよかったの~!!」グスッ

カイリュー「リュ?」テレ

千早「…もう、二人とも」ナデ

司会「ではでは事務所内の熱い友情も見られたところで、そろそろインタビューの方を…」


黒いアイドル「フ、フフフフフ……」ユラァ

千早「!」バッ

黒いアイドル「あなたのせいで…フフ、フフフフフ…あなたのせいで私は……フフッ!」

千早「二人とも、下がって」

美希「ううん!フシギバナとカモネギがダメでも、ソーナンスがまだやれ…」

黒いアイドル「あなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいであなたのせいで」スウッ

春香「…モンスターボール?誰が入って…」

黒いアイドル「あなたのせいであなたのせいであなたのせいで!!!もうなにもかもめちゃくちゃよ!!!私の人生も!!!なにもかも!!!!!」

P「なにいってんだこいつ」

黒いアイドル「あなたのせいで私がこうなったんだからあなたもめちゃくちゃにしてあげる!!来なさい!!!!」ボムッ

サザンドラ「サザァァァァァンドラァァァァァァァ!!!!!」

千早「!!カイリュー!」

カイリュー「カイリュゥゥゥ!!」バサッ

黒いアイドル「さあサザンドラ!!こいつらをぶっ飛ばしなさい!!!」バッ

サザンドラ「……」シーン

黒いアイドル「…なにしてるのよ!はやくこいつらをぶっ飛ば…」

サザンドラ「ザンドラ!!」ブンッ

黒いアイドル「あぐうっ!?」ドゴッ

サザンドラ「サッザンドォォォォ!!!」


カイリュー「リ、リュー?」

千早「な、なにがどうなって…?」

美希「いうこと聞いてないってカンジ」

P「あのサザンドラとアイドルの力量が釣り合っていないんだろう。バッジ5個くらいじゃ手に負えないほどの強さってことだ」

春香「人にもらったポケモンは強すぎるということを聞かないことがある、って授業でやりました!」

P「その通り。さーて、ダメージの残ってるカイリューやカウンター狙いのソーナンスじゃ勝ち目が薄いだろうし俺がやるかな」ザッ

美希「!ハニーのバトル見られるの!?」

P「ま、トレーナーにもポケモンにもちょっとお灸をすえなきゃダメっぽいし。出て来い」ボム

キノガッサ「ガーッサ!」

サザンドラ「サザァァァァァ!!!」グオッ

P「よーし美希には悪いがすぐに終わらせるぞー。キノガッサ、『マッハパンチ』」

キノガッサ「キノー!」パパパッ

サザンドラ「ドラァァァ!!?」ドゴバキィ

P「うーんやっぱそんな強い個体じゃないな。ジャンプして『キノコのほうし』」

キノガッサ「ノガーッサ」パラパラ

サザンドラ「サザ…ド……」スヤァ

P「ついでで悪いがトレーナー引きずってきてくれ」

キノガッサ「ガッサ!」テテテッガシッ

黒いアイドル「あああああああああああ」ズルズル

P「もしもしジュンサーさんですか?実は…え?中継見てた?もう近くにいる?わかりましたー失礼しまーす」ポパピプペ

美希「想像以上に素早く終わってマジ不満なの」


司会「…えーっと、なんかよくわかんないんですが…とにかく!チーム765プロ!アイドルポケモンファイトトーナメント優勝おめでとうございます~~~~~!!!!!」

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ ヒューヒュー チハヤチャーン カッコヨカッタヨー ミキミキー ハルルンカゲウスイヨー ジミデスナー

春香「なんだと!」

千早「皆さん、ありがとうございます!!」

カイリュー「リュー!」ペコ

美希「イッエーイなのーー!!」

インタビュアー「…というわけで!ありがとうございました!!」


P「引き渡し完了~っと、インタビュー終わっちゃったのか」


司会「それでは最後に優勝賞品が授与されます!まずはトロフィー!!!」

美希「ありがとうな…お、おもっ!?」

司会「続いて本大会に出場した各ポケモンたちにIPFT優勝リボンが送られます!」

春香「おお、なんか私が普段付けてるリボンよりも質がいいような…」

司会「そしてかいふくのくすり1ダースセット…最後に今回の目玉賞品と言っても過言ではない、技マシンの贈呈です!」ババーン

P「……え?なんか全種類ある気がするんだが」

司会「えー今回非常に大きなスポンサーさんの協力により、全100種類ある技マシンのうち好きなものを一つ贈呈するということになりました!!」

P「スポンサーすげぇ」

小鳥「やよいちゃんの時にも書いたけど、この世界ではゲームよりも物価が著しく高いの」

小鳥「一応ほぼすべて購入可能だけど地方限定発売のものが多いうえどれもゲーム内価格の50倍~100倍はくだらなくて、非売品や入手困難品・生産中止されたのものはAmamiz○nや裏マーケットなどで頭のおかしい値段で取引されているわ」

春香「千早ちゃん、どれにするの?」

千早「え?どれって…?」

美希「もう、千早さんが頑張ってくれたからミキ達優勝できたんだよ?この賞品は千早さんが選んでいいに決まってるの」

千早「…二人とも、ありがとう……私、今欲しい技マシンといわれるとこれしか思いつかないの。これでいいかしら?」

春香「あ、それって…」

美希「うん!すっごくいいって思うな!」

~全くもって別の日~

P「ただいま戻りましたー」

春香「ただいまー!」

千早「ただいま」

律子「おかえりなさーい。プロデューサー、二人の調子はどうです?」

P「二人ともいい感じだぞ。『ドラゴンクロー』のタイミングも大分揃うようになってきたし、次のライブが楽しみだ」

真美「おか→!あ、『ドラゴンクロー』ってこの間の賞品?」

千早「ええ」

律子「決勝戦、録画だったけど見てて鳥肌が立ったわよ」

春香「ほうほう!」ドヤァ

P「お前なんでドヤ顔できんの?」

真美「千早お姉ちゃんが落っこちちゃうシーンでさー事務所で生放送見てたピヨちゃんがきぜつしたらしいYO?」

千早「そ、そういえば今日もいないし…小鳥さん、もしや病」

P「いや定時過ぎてるからいないだけだぞ」

律子「事務もしっかり終わってるし」

千早「あ、そうなんですか」

律子「それじゃ私もそろそろ上がりますね。お疲れ様でしたー」ガチャ

P「おうお疲れー」

バタン

律子「さて、明日の予定は…っと」スタスタ

律子「午前中は撮影があるから…あずささんをどうにか捕まえて……」スタスタ

律子「…場所も教えてあるし…伊織と亜美と雪歩は大丈夫だとして…美希が寝坊しないか心配ね…」スタスタ

律子「美希…今日の仕事、ちょっと元気なさそうだったけど…どうかしたのかしら…?」スタスタ

律子「でも…何かあったのなら…プロデューサーに相談していてもおかしくないはずよね…」スタスタ

ハッパカッター! ツバメガエシ!

律子「…プロデューサーに相談できないないようだったら……?いや、そんな…」スタスタ

ソォォナンスゥ! フッシー! カモー!

律子「…ん?」チラ


美希「ソーナンス『カウンター』!カモネギ!反撃を考慮してソーナンスに『きりさく』攻撃!」

ソーナンス「ナンーース!」キィィ

カモネギ「モッモ!」ズバァ


律子「…仕事は2時間以上前に終わってるって言うのに…全く。美希ー!」タタッ

美希「あ!律子なの!」

律子「律子「さん」でしょ」

律子「仕事が終わってから今までずっとバトルの練習してたわけ?」

美希「そうだよ?」

フシギバナ「バーナ!」

律子「呆れた…バトルが好きなのはわかるけど、そんなに根を詰めなくていいんじゃない?ほら、この間だって優勝したんだし…」

美希「それはダメなの」

律子「ダメって…どうして?美希はうちの事務所じゃ頭一つ飛び出して強…」

美希「そうかもしれないけど、ミキ負けちゃったし。まだまだ強くならないとって思うな」

ソーナンス「ソーナンス…」

律子「…美希、何か悩みでもあるの?」

美希「へ?」

律子「仕事してる時もあんまり元気なかったし…今日の美希、やっぱりちょっと変よ」

美希「……律子には負けるの」

律子「律子「さん」、でしょ」

美希「…さんなの」

カモネギ「ネギィ…」

美希「ミキね、悔しかったの」

律子「…あのオンバーンに負けて?」

美希「ううん。ミキ、頑張って一緒に特訓して強くなったフシギバナたちを勝たせてあげることが出来なくて悔しかったの」

律子「で、でもそれは対765プロ用の技構成のポケモンだったからでしょ?プロデューサーも仕方なかったっていてたし…」

美希「それでも負けちゃたことには変わりないの。あとハニーとのバトルも悔しかったなー」

律子「いやあれは…」

美希「いくら卑怯でも戦術は戦術なの。律子…さんの『複数催眠』とおんなじ」

律子「うっ」

美希「決勝の相手がミキたちの対策をしっかりしてくると思って、前の試合のビデオとか見てミキなりに改善点を探したり、相手が使ってきそうな戦法とそれの対策を考えたりしてたの」

美希「でも、負けちゃったの」

律子「美希…」

美希「ミキはやっぱりまだまだ弱いの。だからもっともーっと強くなって、ハニーや皆に褒めてもらうの!それでそれで、次こそはハニーに絶対…」

律子「強いわね。美希は」

美希「…?ミキ、さっきから強くなんてないって言ってるのに…」

律子「バトルの腕だけじゃなくて、美希は心が強いのよ」

美希「こころ?」

律子「そう。負けたからって挫けず、かといって強いからって慢心もしない。それにポケモンのことをすごく思ってる…なんというか、美希とフシギバナたちの間には強い「絆」がある気がするわ」

美希「…えへへ」

なんかいい話的な雰囲気出してるけど、こいつ自演してたんだよな…

美希「でも「絆」だったら、他のみんなにもあるって思うな。律子…さんもそう!」

律子「ふふ。ありがと」

美希「んー!なんか律子に色々話したらすっきりしたってカンジ!よーっし皆!特訓再開なの!」

フシギバナ「バナフシ!」

カモネギ「ネギー!」

ソーナンス「ソォーナッ!」

律子「それじゃ、私たちも!」ボボボムッ

パラセクト「パラァ!」

モンジャラ「ジャラーモ!」

ナゾノクサ「ノクサー!」

美希「もしかして、手伝ってくれるの!?」

律子「ええ。戦う相手の種類が多いほうが練習になるでしょ?」

美希「うれしいのー!ありがと律子!!」ギュッ

律子「もう、律子「さん」だって何度言ったら…まあいいわ。さっそくはじめましょうか!」

美希「うん!!」

~2日後~

律子「……………」ズーン

P「……」ダラダラカタカタ

小鳥「……」ダラダラカタカタ

亜美「おっはよ……?」ガチャッ

あずさ「おはようござ…あら?」

伊織「おは…何この空気?」

律子「……………」ズーン

P「……」ダラダラカタカタ

小鳥「……あ、そうだあれが切れてたんだっけ…」ダラダラガタッ

亜美「ねーねー皆ー何がどうし…」

小鳥「奥に雪歩ちゃんと貴音ちゃんがいるわ」スタスタボソッ

亜美「え?」


貴音「……」チョイチョイ

雪歩「……」ウルッ

伊織「…ちょっと!どういうことよあの空気!まるでお通夜じゃない!!」ヒソヒソ

貴音「それが、少々込み合った事情があって…」ヒソヒソ

あずさ「込み合った…?」ヒソヒソ

雪歩「あの空気の原因は律子さんなんですけど…」ヒソヒソ

亜美「ええっ!?律っちゃんがあれ作った張本人!?マジ!?」ヒソォォ

貴音「まじです。…ああ、そういえばあなた方は昨日律子嬢に会っていませんでしたね」ヒソヒソ

あずさ「現場に来るはずだったんだけど、都合が悪くなっちゃったみたいで…」ヒソヒソ

伊織「とりあえず、こうなった経緯を説明してくれないかしら」ヒソヒソ

雪歩「えっと、事の発端はまず一昨日にさかのぼります。律子さんは一昨日の午後、帰宅するため事務所を出た後に美希ちゃんにあったそうです」ヒソヒソ

貴音「そこで美希とバトルの特訓をし始めたそうです。するとそのバトルの最中で…」ヒソヒソ


~一昨日~

美希「フシギバナ!『のしかかり』!」

フシギバナ「フシッギ!」グオッ

ナゾノクサ「ゾノォッ!?」ドガッ

律子「ナゾノクサ!」

ナゾノクサ「ゾ、ゾノ……!」カッ

美希「あ!ナゾノクサが……!」

ナゾノクサ「ノ……クサァァァッ!」メキメキ

律子「これってもしかして!」

クサイハナ「クサイハナァッ!」メキイイッ

フシギバナ「フッシー!」

美希「やっぱり!進化したの!」

律子「やった!よーしここから巻き返してくわよ!クサイハナ!『ようかいえき』!!」

クサイハナ「クッサ!!」ドバァ

伊織「へえ。あのナゾノクサが進化したの」ヒソヒソ

あずさ「よかったわね律子さん」ヒソヒソ

貴音「これはとても喜ばしいことだったのです。ですが…」ヒソヒソ


~昨日~

律子「ただいま戻りましたー!」ガチャァ

P「おうおかえり律子。どうした?やけに上機嫌じゃないか」

律子「はい!それが昨日…」

プルルルル ガチャッ

小鳥「もしもし…はい。律子さーん!お電話でーす!」

律子「あ、はーい!…お電話変わりました秋月です!…はい……はいっ!?え、ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!はい!ではすぐ伺います!はい!失礼しまーす!!」ガチャッ

P「なんかいい企画でも来たのか?」

律子「はい!この間千早と真美が「貴音と雪歩による食べ歩きロケ」って企画書を作ってきたじゃないですか!」

P「あー俺が出張してる時にやったやつだっけ?話だけ聞いたわ」

律子「結構面白そうだったんでダメもとで提案してみたんですけど、土曜の昼間の枠が開くからそこでやらないかって話になったんですよ!!!」

P「マジか!!!やったぜ!!!!!」

小鳥「す、凄いです!!!!!」

律子「早速行ってきます!!!!!」ダッ

亜美「くそう!真美は常に亜美の数歩先を行っていやがる…ッ!!」ヒソヒソ

雪歩「あれ本当に出すとは思いませんでした…」ヒソヒソ

伊織「それがどうしてあんなことになったわけ?」ヒソヒソ

貴音「そして今朝の話となるわけなのですが…」ヒソヒソ


~今朝~

雪歩「四条さん!番組、頑張りましょうね!」

貴音「ええ。ですがめーるを送ってきたぷろでゅーさーどころか律子嬢すらいませんね…」

小鳥「じき来るんじゃないかしら?」

ガチャッ

雪歩「あ、来ました!律子さ…!?」

律子「………」フラフラ

小鳥「…り、律子さん?」

律子「………」フラフラドサッ

貴音「どうされたのですか…?顔色が酷く悪いようですが…」

律子「………」ギシッ

律子「…………」ボソボソ

小鳥「…なになに?昨日雪歩ちゃんと貴音ちゃんの企画の話をしに行って…」

律子「……………」ボソボソ

小鳥「……ディレクターさんとも順調に話が進んで…最後にポケモンを見せてくれって言われて?」

律子「……………」ボソボソ

小鳥「…皆を出したら…ディレクターさんの出したケンタロスに……クサイハナがびっくりして…」

律子「……………」ボソボソグスッ

小鳥「……くさいにおいが出ちゃって…ああ……え?ディレクターさんがきぜ……あーそれは…な、なるほど………」

貴音「…ゆ、雪歩…すこし、よろしいですか……?」スッ

雪歩「は、はぃ……」スッ


~現在~

貴音「…といった感じで」ヒソヒソ

あずさ「…それは……シ、ショックすぎるわね…」ヒソヒソ

伊織「……」ダラダラ

亜美「いおりんが何も言えないって相当だYO…」ヒソヒソ

雪歩「そのあと来たプロデューサーは空気を察したのか何も聞かずに仕事に…それで、伊織ちゃんたちが来て今に至りますぅ」ヒソヒソ

伊織「…ど、どうしろっていうのよ……」ヒソヒソ

亜美「どうにか律っちゃんにハリマロってもらうしかないっしょ→…」ヒソヒソ

あずさ「そうは言っても…クサイハナちゃんをどうにかするわけにもいかないし、どうやって…」ヒソヒソ

雪歩「香水とか…?」ヒソヒソ

貴音(あ、するーするのですね)

伊織「…仕事もあるし今は時間がないわ。ひとまず私たちは仕事に行って、そのあと合流して考えましょう」ヒソヒソ

雪歩「了解です」ヒソヒソ

亜美「皆にも律っちゃんがヤバいってメールだけしとこ」ヒソヒソ


P「…り、律子?そろそろ竜宮の仕事の時間じゃないか?」

律子「………ぁ、はい…」ガタ

P「……あーその、人間なんだから失敗なんていくらでもある。俺だって色々やっちゃったことあるしさ…まあ元気出せよ」

律子「…ぁりがとうございます……伊織、亜美、あずささん…仕事に……」コト

P「ん?なんでそいつ置いてくんだ?」

律子「……昨日みたいなことがあったら、この子にとっても悪影響があるので…」

P「昨日…?そういや聞いてなかったな。何があったんだ?」

律子「…その……」

P「なるほど。それであそこまでへこんでたのか」

律子「はい…この子に悪気があったわけじゃないって言うのは頭ではわかってるんですけど、どうしても…」

P「じゃあ早いとこ進化させよう。石なら都合がつくし、そんなにくさいなら結構有ぼ…」

律子「な、何言ってるんですか!?進化なんてさせちゃったら元大変なことになるじゃないですか!!どくかふんにアレルギーに!!!」

P「あーラフレシアにしようとしてるのか。まあ一度決めたことを変えたくない気持ちもわかるが、背に腹は代えられないだろ?」

律子「…え?なんですって?」

P「え?だから、ラフレシアに進化させたいって気持ちもあるだろうが今後のことも考えてキレイハナにしたほうがいいんじゃないかって…」

律子「………え?キ、キレ…え?」

P「キレイハナだよ。知らないのか?」

律子「…知らないです」

P「まあカントーじゃあんまり知られて無い進化だしそんなもんか…仕事終わったら詳しく話してやるからとりあえず行って来い。あとクサイハナは連れてけ」

律子「は、はい」

~収録後~

律子「ただいま戻りましたっ!」ガチャッ

P「おかえり」カタッカタッ

小鳥「おかえりなさ」

律子「プロデューサー!朝の件ですけどっ!!」

P「あーちょっと待ってくれるか?今いいとこなんだよ」カタッ

伊織「ち、ちょっと律子!なんでそんなに急ぐのよ!」

亜美「元気ないのに頑張って働いてる律っちゃんかっけー!って思ったのに」

あずさ「車止めたらすぐ事務所まで走っちゃうんですもん…なにがあったんですか?」

律子「それが…ってプロデューサー!!事務所のパソコンで何やってるんですか!!!」

P「「ミニポケモンでジャンプ」だが?」カタッカタッ

小鳥「え?あれってパソコンでできましたっけ?」

P「ブラウザゲーで出てま」カタッ

律子「ふんっ」プチッ

P「なっ!?で、電源切りやがった!ふざけんな!せっかく20000点越えててきのみ5個確定だっ」

律子「あ?」

P「ゴメンナサイ」

P「…で、キレイハナだっけ」

亜美「きれーはな?」

律子「クサイハナの進化形の一種らしいのよ」

伊織「へぇ…やよいのニョロゾもニョロボンじゃない子に進化させてたし、アンタ結構物知りなのね」

P「褒めてもフリップくらいしか出ないぜ」スッ

あずさ「あ、この子がその…?」

P「はい。クサイハナのラフレシアじゃない方の進化形、キレイハナです」

小鳥「かわいいですね~」

P「身長も体重もナゾノクサ程度に戻り、太陽を呼ぶ儀式とも揶揄される心地よい音を伴った踊りが得意です。よりくさいクサイハナから進化したほうがきれいな花を咲かせます」

律子「わぁ…」

P「そしてこれが『リーフのいし』と『たいようのいし』」ゴトッ

あずさ「そ、それって高いんじゃ…」

P「シンオウだとタダ同然です。だから律子も臆さずに使っちゃっていいんだぞ?」

亜美「ルンッパパですな~」

伊織「太っ腹ね」

あずさ「律子さん、どうします?」

律子「…はい!キレイハナに進化させます!それでまたあのディレクターさんの所に行って話をつけてきます!!」

クサイハナ「クサー!」ボム

P「決まりだな。ほいよ」

律子「どうも…それじゃ遠慮なく使わせていただきます。クサイハナ、準備はいい?」

クサイハナ「クサイハナ!」コクコク

律子「えいっ」

クサイハナ「クッサ!」カッ メキメキ

小鳥「おー」

亜美「ちっちゃくなってく!亜美の時とはだいぶ違うNE!」

伊織「もう終わるわね」

キレイハナ「キレイハナ!」

律子「…かわいい……」

キレイハナ「キレ?」

亜美「メールメールっと…「律っちゃんヤバくなくなったYO~!」…送信!」ピロン

ガタッ

あずさ「あら?」

貴音「あ、亜美!やばくなくなったとは一体…!?」バッ

雪歩「四条さんと一緒にいろいろ考えてたのに!まあそれはそれでよかったけど!」バッ

伊織「すっかり忘れてたわ」

P「あ、二人とも土曜昼のレギュラー決まったぞ。初回収録日伝えるからこっち来てくれ」

律子「え?それって」

P「律子がいない間に電話が来てな、「お宅のプロデューサーのクサイハナに対して酷いことをしてしまった。謝って済むことではないが許してください」だそうだ」

律子「えっ」

P「あとお詫び的な意味でこの番組はこっちの要求をかなり飲んでくれるらしい。まあ結果オーライだな」

律子「…は、はあ……ってそれじゃなんでこんなにすぐ進化なんて」

P「今後のことも考えてって言ったろ?打ち合わせのたびに相手を気絶させてたんじゃ切りがないし」

律子「それもそうですね…」

~???~

黒井「…やはりバッジホルダーとはいえ雑魚に任せたのが悪かったか。勝手にサザンドラまで持って行ってしまうし…」

ジリリリリ ジリリリリ

黒井「ウィ、私だ……フム、そうか。失敗は許さんぞ。もし失敗したら今後は貴様らに依頼することはないだろう」

黒井「こちらには最強の切り札がある。それを忘れんようにな…アデュー」

ガチャン

黒井「……そろそろ本格的にアレを使うことも考えねばな…」スッ

ポパピプペ

黒井「…ウィ、私だ…アレの調整は済んでいるな?」

~間違いなく別の日~

スタッフ「お疲れ様でした!今後ともよろしくお願いします!」

やよい真響「おつかれさまでしたー!」


真「やよいいつの間にあんなにダンス上手くなってたの?びっくりしたよ」

やよい「えへへー!でもでも、ほとんど合わせたことなかったのにあんなにぴったりダンスしちゃう真さんもすごいですー!」

響「真ってば一回で自分たちに合わせちゃうんだもん。完璧な自分でもそうそうできないぞー」

真「二人の息が結構会ってたからやりやすかったのもあるよ…そういえば響と一緒にダンスするのも久しぶりだったなー」

響「あー、確かに最近一緒の収録すらあんまりなかった気がするぞ」

やよい「みなさんと一緒の収録…私も、3人くらいでやることはあってもそれ以上はあんまりないかも」

真「…あ、でも今度765プロ全員一緒の仕事があるじゃないか」

やよい「しかも生放送なんですよね!」

響「再来週あたりだっけ?楽しみだなー」

やよい「あ!ところでお二人とも、この後予定ありますかー?私スーパーに行くんですけど、一緒にどうかなーって!」

真「ボクはないよ。響は?」

響「あーごめん。この後もう一個収録があるんだ」

やよい「残念ですー…」

真「ま、仕方ないよ。二人でいこっか」

やよい「はい!…あれ?あそこにいるのって…」


高木「はっはっは。そこでわが社のアイドル達をだね…」

偉いスタッフ「はっはっは…なるほど!」


響「あの黒さ…絶対社長だぞ」

やよい「何をお話してるんでしょー?」


高木「ではそういうことで…おおキミ達じゃないか。何をしているんだね?」

真「収録が終わったんで帰ろうと」

響「自分は次の現場に行くところだぞ」

高木「ほうほう。我那覇君、どこに行くんだね?」

響「え?○○だけど…」

高木「なんと都合がいい!丁度私もそこに行く用があってね。私の車に乗っていくかい?」

響「いいの!?ありがとうだぞ!」

~収録後~

響「んー!終わった終わった!」

ネコ吉「エーネ!」

ピカ蔵「ピーカチュー!」

高木「お疲れ様。飲み物は要るかな?」スッ

響「もらうぞ!ありがとう!」ゴクゴク

高木「しかしいい仕事っぷりだった。私も鼻が高いよ」

響「ぷは…こんなの別に普通だぞ!そういえばこれ社長がとってくれた仕事なんでしょ?」

高木「おや、知っていたのか。何を隠そう、ここのディレクターとは仲が良くてね」

響「休憩中に社長のウツボットとディレクターさんのラッキーが仲好さそうにしてるの見たぞ」

高木「あの二人は種族も違うのに不思議と息が合うようでな…っといけない、少し用があるんだった。我那覇君はもう帰るのかね?」

響「うーんここからだと自分の家ちょっと遠いし…社長の話が終わるまでぐらいなら全然待つぞ」

高木「すまないね」スタスタ

響「暇になっちゃったな。どうしようかピカ蔵」

ピカ蔵「カチュ?」

ネコ吉「ネコ…」スヤァ

響「ネコ吉ったらまた寝て…そんなんじゃ進化できないぞー?」

ピカ蔵「ピッピカー?」

響「ん?…あ、そういえばグラ美が特訓で進化したからネコ吉とピカ蔵は違うのか。じゃあもしかしたら寝てれば進化したりするのか…?」

ピカ蔵「ピカ…」

響「それは無いかー」

ネコ吉「…エネ?」ピクッ

響「暇だな……ん?でてこい皆」ボボボボムッ

グラ美「グラー」

プラ江「プップラ!」

マイ江「マイマーイ!」

ハブ香「ブネーク」

響「…ねえ後ろにいる人、自分に何の用?」

悪い人D「なっ!?な、なぜわかった!?」

響「気配が強すぎ。寝てるネコ吉ですら分かったぞ」

悪い人E「さすがはCさんに強いといわせるだけあるな。765プロのアイドルは抜け目がない」

響「誰?」

悪い人D「お前の事務所の奴のせいで職を失った俺たちの仲間だ!」

響「あ、もしかして真たちに負けた人?」

悪い人E「そいつのためにも、お前にはひどい目に合ってもらう…いけっ!カブトプス!パウワウ!」ボボム

カブトプス「ブトプス!」

パウワウ「パウー!」

悪い人D「いけっ!ベロリンガ!ピッピ!」ボボム

ベロリンガ「ベーロー!」

ピッピ「ピッピ!」

響「年下の女の子相手に二人がかりって…恥ずかしくないワケ?」

悪い人D「ぐっ…べ、別に関係ないだろ!」

悪い人E「録音したいからもう一回言ってくれる?」

響「え、嫌だぞ」

悪い人E「そうか…カブトプス!『メガドレイン』!」

カブトプス「プッス!」ギュオッ

響「カブトプスなんて珍しいポケモン持ってるなー」

ハブ香「ハブー」ペシッ

悪い人E「な、なぜだ!?全然聞いてな…」

響「ハブ香にくさタイプの技は効果今一つだし、ピカ蔵の『ひかりのかべ』もあるからな」

ピカ蔵「チュウ!」フンス

悪い人D「くそっ!何タイプかもよくわからん…ピッピ!『チャームボイス』!」

ピッピ「ピィー!」ミョン

響「どくタイプのハブ香にはフェアリー技も効果今一つだし、『ひかりのかべ』があるんだからせめて物理技使おうよ。ハブ香、ピッピに『ポイズンテール』!」

ハブ香「ネェェクッ!」ドゴッ

ピッピ「ピッピィィィィ!?」バゴッ

悪い人D「よくもピッピを!ベロリンガ!あの蛇に『なしくずし』!」

ベロリンガ「ベロォォォ!」ゴッ

響「ハブ香、かわして…」

ハブ香「ハブゥゥ!」メロメロ

響「うぎゃーっ!?なにやってんのもう!プラ江マイ江『スピードスター』!」

プラ江「プーラ!」キラッ シュパパッ

マイ江「マーイ!」キラッ シュパパッ

ベロリンガ「リンガ!?」ドゴゴッ

悪い人E「メロメロ状態とはついてないな!パウワウ『こおりのつぶて』!カブトプス『つじぎり』!」

パウワウ「ワーウ!」ヒュンッ

カブトプス「カブー!」ザシュッ

響「ピカ蔵『10まんボルト』!グラ美『バークアウト』!」

ピカ蔵「ピッピカチュー!」バチバチ

グラ美「グラァァ!」ゴォォ

ドゴッ ズシャァ

響(くっ…さすがの自分でも二人一緒に相手するのは厳し…ん?)

悪い人E「パウワウ『とっしん』!」

パウワウ「ウワァウ!」ドオッ

ネコ吉「エネェェエッ!?」バコッ

響「ネコ吉!」

悪い人D「ピッピ!『ムーンフォース』だ!」

ピッピ「ピィィィッピィ!!」ヒュオオオッ

グラ美「グラァァッッ!?」ズガガッ

響「グラ美!!くそおっ!」

悪い人D「ははは…これで4対4だな」

響「戻って二人とも…二人倒したからって調子に乗ってもらっちゃ困るぞ」パシュシュ

悪い人E「ではもう1匹出させてもらおうか…こい!ギャラドス!!」ボムッ

ギャラドス「ギャラァァアァァァァ!!」

響「なっ!?き、きょうあくポケモンのギャラドス!?そんなポケモンまで…」

悪い人E「形勢が逆転したところで、本来の目的に移らせてもらうとするか」

響「目的…?わかんないけどとりあえずハブ香『とぐろをまく』!プラ江マイ江『じゅうでん』!」

ハブ香「ハブネ!」グルル

プラ江「プラプラァ!」バヂヂ

マイ江「マイマイィ!」バヂヂ

悪い人D「トレーナーを守るように補助技を…邪魔だな。ベロリンガ!『パワーウィップ』でそいつらをどかせ!」

ベロリンガ「ベロリン!」ブウンッ

ハブ香「ネークゥ!」ドガッ

プラ江「スルー!」ドガッ

マイ江「ナーン!」ドガッ

響「み、皆!うぅ…ピカ蔵!」

ピカ蔵「ピカ!」

悪い人E「その目的ってのはな…お前をアイドルが続けられないくらいボコボコにすることだ!ギャラドス!あいつに向かって『かみくだく』だ!」

ギャラドス「ギャラドォォォス!!!」グオッ

響「うああっ!ぴ、ピカぞ…」

ガブウッ

悪い人E「よし…目的は達成したな。ギャラドスの攻撃を喰らって無事な人間はいないだろう。ギャラドス、もういいぞ」

悪い人D「うわー、えげつなっ…あれ?」

ギャラドス「ギャラ…ド、ドス!?」

響「」スクッ

悪い人D「た、たたた立ってる!?しかも血すら出てな…!?」

悪い人E「どうなってやがる!?確かに攻撃は当たったはず……」

響「」ニヤァ

「ピカ蔵!プラ江!マイ江!ギャラドスに向かって『10まんボルト』!!」

ピカ蔵「ピカチュゥゥゥゥゥ!!」バチバチ

プラ江「プラァァァァァ!!」バチバチバチッ

マイ江「マィィィィィ!!」バチバチバチッ

ギャラドス「ラドォォォォォォォォォォスゥッ!?」ズガガガッ

悪い人E「なっ!?うし…!」

響「へへーん」ドヤァ

悪い人D「ど、どうやって…」

高木「簡単なことだよ。メタモン!」

響?「・_・」ドロォ

メタモン「メター!」ジャーン

悪い人E「メ、メタモンだと!?いつの間に入れ替わって…」

響「さっき『とぐろをまく』とかをした時だぞ。そのちょっと前に社長がこっちに気づいたみたいでね。あ、ハブ香!ピッピに『ベノムショック』!」

ハブ香「ハブネーー!」ドバァ

ピッピ「ピィィィィ!?」ゴポポッ

悪い人D「あぁ、ピッピ!」

高木「うちのアイドルに手を出すとは…さすがの私も怒るぞ?ウツボット『リーフブレード』!」

ウツボット「ウツゥゥボッ!」ザシュウッ

カブトプス「プスゥゥゥッ!?」ズガアッドサッ

悪い人E「嘘だろ!?俺のカブトプスが一撃でやられ…」

高木「カブトプスに『リーフブレード』は4倍ダメージだ。それに急所にも当たっていただろう」

悪い人E「カ、カブトプスの特性はカブトアーマーだ!急所に当たるはずが…」

響「あ、それならマイ江の『なかまづくり』で無くなってるぞ。ついでにピッピの『メロメロボディ』も」

悪い人E「なにぃっ!?」

悪い人D「くそっ!ベロリンガ…」

ベロリンガ「ロリ…」キュー

バリヤード「バリバーリ!」ピョンピョン

高木「よくやったぞバリヤード」

悪い人E「パ、パウワ…」

パウワウ「パウ~」メロメロ

響「エネ吉に攻撃した時かな?ついてないね。で、どうする?」

悪い人E「……こっちの負けだ」パシュシュシュ

悪い人D「…だな。割にあってねーよこの仕事…」パシュシュ

高木「仕事…か。キミ達は961プロの差し金かな?」

悪い人D「あーそういうのは言えない」

悪い人E「口が裂けてもな」

響「でも多分あってると思うぞ。真たちも襲ってるし、他に思いつかないし」

高木「そうだろうな。しかし一応口を割らせておこう…バリヤード、そっちの奴にしようか」

バリヤード「バリ…」スッ

悪い人D「ひっ…な、何をする気だ!!」

悪い人D「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!や、やめてくれぇぇぇ~~~!!!」ジタバタ

バリヤード「バリバリバーリ!」コチョコチョ

高木「961プロに頼まれてやっていたんだろう?白状すればやめてやらんこともない」

悪い人D「あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!し、死ぬ~~~~!!!!」


悪い人E「…あー、拷問とかするわけじゃないんだな」

響「社長のおしおきといったらこれだぞ。あのバリヤードくすぐるのが異常に上手なんだ」グルグル

プラ江「プ、プラ…」ガクブル

マイ江「マイィ…」ガクブル


高木「そろそろ口を割ったらどうかな?さもなくばウツボットやメタモンにも加勢させるが…」

ウツボット「ツボット!」

メタモン「メータモ!」

悪い人D「ひひひひひっ!!そ、そうだよ!961プロの依頼でやったんだ!うひひっ!早くやめさせてくれ~~~!!!ひひひはははっ!!」


響「あー言っちゃった」

悪い人E「ま、俺たちもどうせクビだし…もうどうでもいいか」

高木「…あの二人はジュンサーさんに連行してもらったよ。怖い思いをさせてしまってすまなかったね」

響「にぃにとか律子とかにガチで怒られた時と比べたらなんくるないさー!」

ピカ蔵「ピッピカチュ!」

高木「そ、そうか…お詫びといったらあれだが、なにか甘いものでも買って帰ろうか」

響「ホント!?やったー!」

ソウダナ…ポフィンニヨウカン、ポケモンタチニハポフレガイイカナ

メイアンダゾ!


961社員「……」スッ

ポパピプペ

961社員「…はい、今回の作戦も失敗に終わりました…はい……はい」

961社員「では……はい。あれの準備ですね…わかりました」

961社員「……はい。では早急に…はい。失礼します」

~別の日、だぜ!~

MC「…さて今回はスペシャルということで二時間生放送でお送りするこの番組!ゲストは765プロアイドルの皆さんで~~~~~す!!!」

765「イエ~~~~~イ!!!!!」

MC「今回は人気絶頂の765プロアイドルの皆さん全員をゲストとして呼びましたよ~!それと皆さん、各自一匹ずつ手持ちのポケモンを出してもらっています!」

美希「ライブじゃなくて皆一緒のお仕事なんて、久しぶりってカンジかも?」

ソーナンス「ソーナンスッ!」

MC「確かに皆さんはどこの番組にも引っ張りオクタンですからね~!可愛くて歌も踊りも上手くてそのうえバトルまで強い!いやー凄いですねえ!」

真「春香と千早と美希なんてIPFTで優勝するくらいですから!」

ガラガラ「ガララ!」

MC「その放送私も見ましたよ!…おや、天海さんのその子もしかして…!」

春香「はい!この間リザードンに続いて進化しました!」

ギャロップ「ギャロ!」

千早「春香、頑張っていたものね」

亜美「はるるんってば「千早ちゃんや美希に負けてらんない!」って言ってたもんNE~」

春香「なっ!?そ、それどこで…」

真美「いやいや事務所でそんなこと言ってたら誰か聞かれててもおかしくないっしょ→」

ゴローニャ「ゴロ」コクコク

春香「あぅ…」///

ツヅイテノコーナーハ・・・

P「…よし。順調に進んでるな」

律子「ええ…美希も言ってましたけど、皆揃っての仕事なんて久しぶりですね」

P「今はライブ前だからレッスンの時に何人かと会うとはいえ、全員揃うってのは…いつぶりだ?」

律子「…下手したら前回のライブ以来かもしれないですね。生っすかでは画面越しに会話もするとはいえ、厳密には会っていませんし」

P「マジか……あ、この後誰も仕事入ってないはずだしなんか理由つけて事務所でパーッとやるか」

律子「おー!いいですね!それじゃとりあえず小鳥さんと社長に連絡してみます!」サッ

P「頼むわ」


雪歩「…そうなんですぅ!この子はこの間収録中に捕まえて…」

ミカルゲ「ルーゲ!」

貴音「初めは驚いてしまいましたが…こうしてみると、可愛いものですね」

響「自分の手持ちは皆ホウエンでちっちゃい時からよく遊んでて、手持ちになった感じだぞ…あーでも、アチャ麿って子は実家の手伝いやりたいっていうから置いてきたんだ」

やよい「偉いですねー!」

ニョロトノ「トーノノ!」

あずさ「モルちゃんには貰った時からお世話になってばっかりね」

伊織「あずさが迷子になった時に場所を教えてくれるから助かるわ」

モルフォン「モルフォ?」

MC「さて!ここで本番組の人気企画と行きましょう!!題して「ゲストVSチャレンジャー!ポケモンガチバトル!!」~~~~~!!!」

真美「あー!テレビでよく見るやつだ!」

貴音「が、がちばとる…?」

MC「はい!ゲストの方とポケモンバトルがしたい!という一般の方を事前に番組で募集し、その中から抽選で選ばれた一人と!実際にバトルしていただきます!」

やよい「でもでも、私たち12人もいますよ?」

MC「ええ。なので今回は「765プロアイドル」とバトルしたい!と言う人を募集し、スペシャルということで抽選で複数名選ばせていただきました!」

あずさ「じゃあ、私たちの中の何人かがバトルするってことですか?」

MC「そうです!えーでは早速参りましょうか!まず最初にバトルしていただくゲストは……星井美希さん!!」

美希「ミキ?あはっ☆うれしいのー!」スクッ

ソーナンス「ソォーナンスゥ!!」

雪歩「美希ちゃん頑張って!」

MC「そして選ばれた幸運な対戦相手は……このか」





ドゴオォォッッッ!!





MC「たでうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

キャーッ!?

千早「な、何!?壁が、いきなり…!?」

伊織「!何か出てくるわ!」

「……ふむ。やはりここも雑魚ばかりか」


P「…!!」ゾクッ


響「なにあれ…ロ、ロボット?」

「貴様!!どうして私の言うことを…」

「下らん余興は終わりだ。強いポケモンと戦えるというから出てきたが、貴様が連れてくるのは遊びにもならん雑魚ばかり…話にもならん」


律子「プロデューサー!あそこにいる黒い人って、黒井社長じゃ…プ、プロデューサー?」


亜美「でもめっちゃ喋ってるYO!」

真「ロボットじゃなくて、鎧みたいなのを着た人って感じ…」

春香「う、浮いてるよ!?もしかして、あれってポケモンなんじゃ…」

黒井「拾ってやった恩を忘れたか!ミュウツー!!」

ミュウツー「拾った?私はあの洞窟で強者を待っていただけだ。貴様についていったのはただ暇が潰せそうだったからにすぎん」

黒井「なぁ…っ!?」

ミュウツー「居心地の良い住処から離れ、退屈な時間だけを過ごさせた…貴様のクソのような面ももう見飽きた。消えろ」ボヒュッ

黒井「ぐおおおおっ!?」ドガアッ

雪歩「ひ、酷いですぅ!なんてことを…」

ミュウツー「あ?」ギロ

雪歩「ひぃぃぃぃぃぃん!!」ガクガク

ミュウツー「……ざっと13匹。一気に相手すれば多少の息抜きにはなるか」ボヒュッ


ズガアアァァァッ!!


P「!!やりやがった!!!」ダッ

律子「ち、ちょっとプロデューサー!?」


ガラガラガラガラッ


春香「て、天井が崩れ…!ギャロップ!危な…」

P「アバゴーラ!『ワイドガード』!!」ボム

アバゴーラ「ゴーラァァ!」ゴオッ


ガキキキキキィッ!!


ミュウツー「…ほう」

春香「プ、プロデューサーさん!?なにしてるんで」

P「全員逃げろ!スタッフもカメラマンも全員だ!!」

MC「はいっ!?」

P「早くしろ!見てわからねえのか!アイツは相当ヤバい!下手したら全員死ぬぞ!!」

律子「プ、プロデューサー!今生放送中で」

P「んなもん知るか!春香たちにケガさせるより万倍マシだろ!律子!ここにいる全員を避難経路まで誘導しろ!!」

ミュウツー「ククク。面白い人間もいたものだ…そのアバゴーラ、実によく育てられているな。奴の連れてくるポケモン数十匹分の強さだ」

P「そりゃどーも!だがお前に勝てるとは到底思えん!俺が逃げる時間だけは稼ぐから早く行け!アバゴーラ『アクアジェット』!!!」

アバゴーラ「アバァァ!!」ジャパッ

ミュウツー「クククククク!」バシッ

P「片手ではじかれ…!?お前も来い!キノガッサ!!」ボム

キノガッサ「ガーッサ!」

MC「ヒィィィ!逃げろぉぉぉぉぉ!」ドタドタッ

カメラマン「おっかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バタバタ

P「皆この建物から逃げろ!生放送の編集とかやってる奴らも全員だ!キノガッサ!ジャンプして『キノコのほうし』!」

編集「ヒィィィ」ダダッ

キノガッサ「キーノガ!」パラパラ

ミュウツー「クハハハハ!狡い手を使いおって…だが……」スヤァ

鎧「『リフレッシュ』」ピロッ パァァ

ミュウツー「無駄なことだ。私に状態異常は効かない」

P「そんな…!」

春香「プロデューサーさん!私も戦います!」

ギャロップ「ロォォォップ!!」

P「春香!?まだ逃げていなかったのか!早くここから逃げろ!!」

美希「ミキもいるよ?ハニーが苦戦するくらいだし、人手は多いほうが良いって思」

P「黙れ!!年の割にちょっとばかし強いからって粋がってんじゃねえぞ!!!」

美希「…そ、そんな言い方することないの!確かにこないだは負けちゃったけど、あれからミキだって少しは強く…」

P「ちょっと強くなろうがお前はぜいぜいジムバッジ6つがいいとこだ!!春香はより少ない!!ハッキリ言って足手まといだ!!!」

春香「あ、あしで、まと…」

ボヒュッ

アバゴーラ「バーゴォ!!」ガガッ

P「ア、アバゴーラ!」

ミュウツー「ククク。バトル中に他所に注意を回されるとは、私も舐められたものだな」

P「くそ!アバゴーラはいったん引け!キノガッサ『たねばくだん』!!」

キノガッサ「キノー!」ドドドッ

律子「あんたたち!何してるの!!」タッ

春香「り、律子さん!」

P「律子!そいつらも早く逃がせ!!アバゴーラ『いわなだれ』!」

アバゴーラ「ラアァァァァッ!!」ゴゴゴッ

ミュウツー「こんな石ころ、砕いてやるわ」ボヒュッ

律子「はやくしなさい!」ガッ

美希「嫌なの!ハニーは確かにミキより強いけど、ホントに美希が足手まといになるくらい強いの!?バッジ7つも8つも取れるくらいの強さがあ…」

P「ある!!」ヒュッ

春香「な、なにか投げ…あ!」

律子「これ、プロデューサーのトレーナーカード…?」

春香「凄い…カントーのジムバッジが8つ揃って…」

美希「……それだけじゃないの。次のページにはジョウトのバッジ、その次にはホウエンの……」

律子「バッジケースが6枚重なってる…ウソ、これ全部埋まってるの…!?」

P「これで分かっただろ!!クレセリア!三人を乗せて逃げろ!キノガッサ『スカイアッパー』!!」ボム

クレセリア「クレセ!」ガシッヒョイ

キノガッサ「ガッサァァァァァァァァア!!!」ブウンッ

ミュウツー「なかなか良い威力だ…ほう、そっちのは北の地の希少個体か。遠方の古代ポケモンに続き珍しいものを見させてもらった」

美希「………」ドサッ

春香「…戻って、ギャロップ」パシュ

律子「…ありがとうございますプロデューサー!でも、無茶だけはしないでくださいね!!」

P「そりゃ無理な相談だな!早く行けクレセリア!!」バッ

クレセリア「セーリア!」ヒュウーン

ミュウツー「そいつとも戦ってみたかったものだな」

P「戻ってくるまでにお前が戦闘不能になっていなきゃ戦えるだろうよ!キノガッサ!もう一度『スカイアッパー』!」

キノガッサ「キノォォォォォガッ!!」ブンッ

カメラ「ジーーーーーーー」●生放送


~ロケ先、どこかの食堂~

TV<ドガッ!バキッ!ガラガラガラッ!

冬馬「……なにがどうなってやがる」

翔太「…あれ、ポケモン?メカメカしくて結構格好いいと思うけど…ドッキリか何かかな?」

冬馬「カメラが1台固定になっちまってる時点で違うだろ。マジで逃げたんだ」

翔太「じゃあヤバいじゃん…北斗くん何してるの?」

北斗「あったぞ…この番組、961プロがでかいスポンサーとしてついてる」スッ

冬馬「なにっ!?じゃああれは全ておっさんの計画ってこ…いや、おっさんぶっ飛ばされてたし多少は違うのか」

翔太「きっと番組内の対戦相手としてあれを出して、765プロのポケモンをボコボコにする算段だったんじゃない?」

北斗「もしくはアイドルを直接…ってとこか」

翔太「どちらにせよ、何か手違いがあって裏切られたってとこかな」

北斗「おそらくな」

冬馬「…こうしちゃいられねえ!行くぞ!!」ガタッ

翔太「あそこに?なんで?」

冬馬「今は違うとはいえ、一度世話になった事務所の犯した間違いだ!俺たちが行って止め…」

北斗「…冷静になれ冬馬。まずここからじゃ遠すぎて俺たちが行っても間に合わん。それに……俺たちで、あれを止められると思うか?」

冬馬「俺たち三人の力を合わせ…」チラッ


P『『アクアジェット』で近づいて『かみくだく』!キノガッサは『メガドレイン』だ!!』

アバゴーラ『ゴォォォォ!アバゴォ!!!』バシャッガブッ

キノガッサ『ガァァァァァ!!!』キュウウウッ

ミュウツー『ハハハハハハハハ!『サイコキネシス』!!』キィィィイイイイイ


冬馬「………無理だ。何もできない」

北斗「行ったところで、俺たちも「足手まとい」になるだけだ」

翔太「お兄さんあんなに強いのに、相手のポケモンはそれを余裕でいなしてる…僕たちとは次元が違うよ」

クレセリア「クレ…クレセ!?」

ミュウツー「おおなんとタイミングが良い。ちょうど二体目を倒したところだ」

キノガッサ「ノ…ガ……」バタッ

デンリュウ「リュリュー!」

P「戻れキノガッサ…いけっ!ファイアロー!」ボム

ファイアロー「アロォォォー!」

ミュウツー「3対1か。あまりやったことはないが…楽しませてくれるのであろうな?」

P「ファイアロー『ブレイブバード』!デンリュウ『りゅうのはどう』!クレセリアは『サイコキネシス』だ!!」

ファイアロー「ファイアアァァァァァァァァ!!」バサアッ

デンリュウ「リュゥゥゥゥゥゥゥ!!」ドドドッ

クレセリア「リアアアアァァァァァァァッ!!」キィィィイ

ミュウツー「このファイアロー、なかなかに速いな。特性による効果か?」サッ

P(『かみくだく』と『スカイアッパー』のダメージ、そして『サイコキネシス』の威力から考えるとこいつはエスパータイプ…!エスパーに効果抜群の技といえばアバゴーラの『かみくだく』と、それから…)バッ

P「…………」

P「…くそ!デンリュウ『ひかりのかべ』!クレセリアは『ムーンフォース』!!」

デンリュウ「デンデンデーン!」ガキッ

クレセリア「クレセェ!リァァァァァァァッ!!!」ギュオオオッ

ミュウツー「『はどうだ…」ボ

P「ファイアロー!『さきどり』だ!」

ファイアロー「アロオオッ!」ボシュッ

ドゴッ

ミュウツー「ふむ…悪くはないのだが『サイコキネシス』も『はどうだん』も私のそれに比べ威力が低いな」

P「相殺がやっとか…!ファイアロー!『ブレイブバード』!」

ファイアロー「イアロォォォォォ!!!」バサアッ

ミュウツー「遅い…やはりどちらも悪くない止まりか。クレセリアよ、『サイコキネシス』とはこういうものだ」キィィィィィイイイイ

クレセリア「クレセェェェッ!?」ガガガガッ

ミュウツー「む、1発では倒れないか」

P「威力半減で『ひかりのかべ』もあるのに…!!仕方ない!クレセリア!アバゴーラに『みかづ…」

ミュウツー「まあ全力ではないしそんなものか」キィィィィィイイイイイイイ!!

クレセリア「レセリアァァァァァァッ!!!」ズガガガガッ

P「クレセリアっ!!」

ミュウツー「ククク…なかなか楽しい時間だったぞ人間よ」ボボボシュッ

デンリュウ「リュウーッ!?」ドガガッ

P「くそおおおっ!ファイアロー!『ブレ…」

ミュウツー「カントーではあまり見ることのない様々な地方の多彩なポケモン…しかも全て強力な個体ときた」キィィイイイッ

ファイアロー「ファァァァッ!?」ズガガガッ

P「ファイアロー!…くそ、くそおおおおおっ!!!」

ミュウツー「誇ってよい強さだ。私が今までに戦ってきたトレーナー共の中では確実に上位に入る強さであろう」

P「…961プロのポケモンは遊びにもならなかったんじゃねえのかよ!?」

ミュウツー「あそこの奴らではない。私がハナダのどうくつに居たときに戦ったトレーナーだ」

P「……ハナダのどうくつ…?」

ミュウツー「ふむ。今私は気分が良い。礼と言っては何だが…私の話をしてやろう」

P「…聞きたくもない!それより続」

ミュウツー「そういうな。そうだな、まずは…私は人間によって作り出されたポケモンだ」

P「!?」


ミュウツー「私は「ミュウ」というポケモンの細胞をもとに作られた人工ポケモンだ。私の生まれた施設では、私の他にも様々なポケモンのクローンが作られていた」

P「…ポケモンのクローン生成は法律で禁止されているはずだ」

ミュウツー「そんなもの私の知ったことではない。私を作りだした人間は強いポケモンを作るためにクローンを作っていたという…簡単に言えば、高個体値のポケモンだな」

ミュウツー「私は幻のポケモン「ミュウ」のまつ毛の細胞から培養されて作られたクローン。幸運か必然か、私は6Vの状態で生まれた」

ミュウツー「だが私が目覚めた時、意識はあったがなぜか体が動かなかった。テレパシーや透視能力で身の回りのことやバトルの様子はわかっても、それに参加することはできなかった」

ミュウツー「私以外の生まれたポケモンたちは育成され、通常よりもかなり早い時間で進化をした。そしてバトルをさせられ、弱いポケモンは殺された。場合によっては研究の実験台にもされた」

P「そんな…」

ミュウツー「貴様今、「かわいそう」だと思ったか?」

P「…それはそうだ。弱いというだけの理由で、ポケモンを殺すなんて…」

ミュウツー「しかし貴様、ポケモンの厳選をしているであろう」

P「!!い、いや、それは…」

ミュウツー「確かに群れ単位で逃がせばそれなりに暮らしていけるであろうし、ポケモンを殺してもいない。だがやっていることは奴らと同じであろう」

P「………」

ミュウツー「なにも貴様を虐げようとしているのではない。私は弱いポケモンが殺されている現場を透視して見ていて…特に何も感じなかった」

P「それは…お前が生まれたころから日常的に行われてきた行為だからだろう」

ミュウツー「そうかもしれんし、そうでないかもしれん。だが私の中に有った感情は…ここから出て、外にいるポケモンと戦いたい。それだけだった」

ミュウツー「そして長い時間が過ぎたころ…私の体は唐突に機能し始めた」

ミュウツー「体が動かなかった間に得た知識や戦術、技。それらを駆使して周囲にいるポケモン全てを倒した」

ミュウツー「人間たちは私をとらえようとしたが無駄だった。強大な力を持つ私の前に、人間は無力だった」

ミュウツー「その後私は強きものを求めて施設を出た。色々な場所へ行ったが、最終的には強い野生のポケモンのはびこるハナダのどうくつに落ち着いた」

ミュウツー「そこで私は平穏に、そして時にバトルをして過ごした。また非常に強力なポケモンがいるとの噂が立ち、腕利きのトレーナーたちが私に勝負を仕掛けるようにもなった」

ミュウツー「私を追い詰めるまでのものはなかなか来ないものの、彼らは皆強者ばかりだった。私はそこで数十年の時を過ごした」

P「……」ピクッ

ミュウツー「つい数ヶ月前のことだ。黒井という人間が私の所へ来て「強いトレーナーと戦わせてやるからついて来い」というのでついて行ってやった」

ミュウツー「そこで私はこの鎧を着せられた。私の戦いをサポートする物で、『リフレッシュ』や『しろいきり』、『ロックオン』といった補助技を使う」

P「…反則ものだな」

ミュウツー「黒井と言う人間には感謝せねばな。この鎧もそうだが、貴様と言う強者と戦えた」

ミュウツー「ところで、今しがた気づいたのだが…そこの6匹目のポケモンは使わないのか?」

P「なっ…こ、こいつは……」

ミュウツー「久々に楽しい時間だったのでな。強きトレーナーは大抵ポケモンを6匹連れているということを忘れていた」

P(スピアーは…むしタイプの技も使えるし、あれもあるとはいえ……個体値が圧倒的に足りない………)

ミュウツー「ここまで出し惜しむとは…貴様の切り札、ということか?」

P(手持ちの中じゃ勝てる可能性は一番高いが……あいつはあの強さだ…もし負ければ……最悪、戦闘不能じゃすまな…)

スピアー「スピィィ!!!」ボム

P「スピアー!?なんで出て…」

ミュウツー「ククク。何かと思えば虫けらか…切り札ではなかったようだな」

スピアー「スピ!スピア!!」

P「戻れスピアー!ボールの中から見ていてわかっただろ!!あいつに負けたらお前の体は…」

スピアー「スピィ!!!」ブンッ

P「なっ……!」ペシッ

スピアー「スピピ!!スピアァァー!!」

ミュウツー「低種属値低個体値…そのうえ仲間割れか?クククク」

P「…わかったよスピアー、やろう。お前の性格がゆうかんで本当に良かった」

スピアー「スピ!」

ミュウツー「なんだ、そんな雑魚で私に挑むのか?」

P「雑魚じゃねえよ。こいつは強い」

ミュウツー「ククククク。そいつがか?人間がパートナーについているポケモンは揃って「自分はトレーナーとの絆があるから絶対に負けない!」とか何とか言っているが、私に言わせれば…」

P「…やっぱりお前、知らないんだな。ま、数十年も洞窟に籠っていれば当然か」クス

ミュウツー「…む?何をだ?」

P「俺の親父やその仲間の人々が最近になって発見した、ポケモンの新しいシンカだ」

ミュウツー「……ああ、通信交換のことを言っているのなら筋違いだ。自然界にも同等の効果を持つ物体が…」

P「そのシンカは通常の進化とは異なり、深い絆を持つ人とポケモンの間だけに起こるシンカだ。…お前にも、信頼できるパートナーがいればできるかもしれないな!」

ミュウツー「…下らん。それがなんだ?私を倒せるとでもいうのか?」

P「…ああ!倒せるさ!そうだろスピアー!!」

スピアー「ピアァー!」

ミュウツー「クハハハハハ!戯言にしては面白い!!できるものならやってみるがいい!!」

P「言われなくてもやってやるよ!スピアー!!『メガシンカ』!!!!!」カッ

スピアー「スピアァァァアァアアアアア!!!!!!!」メキメキメキメキ

メガスピアー「メガスピアァァァァァアアアアアアア!!!!」メガ!

ミュウツー「おおお!初めて見る光景だ!!ククク、クハハハハハハハ!!黒井には感謝してもしきれんわ!!面白い!面白いぞ人間!!!」

P「行くぞメガスピアー!!『ダブルニードル』!!!」

メガスピアー「ガスピィーー!!!」ズオッ

ミュウツー「おお!なんという速…」

メガスピアー「ピアァァーーー!!!!」ドシュシュッ

ミュウツー「ぐあああっ!!」ズガガッ

P「よし!!効いてるぞメガスピアー!回り込んでもう一度『ダブルニードル』!!!」

メガスピアー「メガァーー!!」バババッ

ミュウツー「ハハハハハハ!そう簡単にやられてたまるか!!」ボシュッ

P「左!」バッ

メガスピアー「ガ!!」バッ

ミュウツー「『はどうだん』を避け…」

メガスピアー「スピアァァァァ!!!!」ドシュシュウッ

ミュウツー「がはああぁっ!!」ズガガッ

ミュウツー「ククク…なかなかやるな!『ダブルニードル』ではなく『シザークロス』で、さらに急所にでも当たっていたら負けていたかもしれん」

メガスピアー「ス、スピ…」

ミュウツー「なぜ『シザークロス』を使わない?確か人間の扱うスピアーは覚えたはずだが…」

P「…技マシンなんてクソ高いもん、安月給の俺に買えるわけねえだろ!メガスピアー!!『ダブルニードル』!!!」

メガスピアー「ガスピアァー!!」グオオッ

ミュウツー「なるほど。人間にも事情があるようだな!」キィィィイイイイ

P「まずい!避けろ!!!」

メガスピアー「メガスー!!」ババッ

ミュウツー「…そうか。スピアーのタイプはむし・どく。私のタイプはエスパー…互いにタイプ一致の技が効果抜群同士なのだな」

P「だからこいつならお前に勝てると踏んだんだ!行け!メガスピアー!!!」

メガスピアー「スピッッ!!」シュッ

ミュウツー「さらに速く…だが!」

P「『ダブルニードル』!!!」

メガスピアー「スピアァァァァッ!!!!」ドドシュッ

ミュウツー「そう何度も同じ技を喰らうと思うな!!」ババッ

メガスピアー「ガスッ!?」

P「なっ!?避けた!?」

ミュウツー「喰らえ!」キィィイイイ

P「上に避けろ!!」

メガスピアー「メガスピ!!」バッ

ミュウツー「やはり早いな。だが…」

メガスピアー「スピアァァァッ!!?」ドガアッ

P「メガスピアーーっ!!?」

ミュウツー「クククククク」スッ

メガスピアー「ス…スピア……」ドシャッ

P「メガスピアー!大丈夫か!?」ダッ

メガスピアー「ガ……スピ………」

P「な、なぜだ…『サイコキネシス』は当たっていないはず…」

ミュウツー「確かに『サイコキネシス』は避けた。そいつに当たったのは『はどうだん』だ」

P「……必中技か」

ミュウツー「そうだ。先ほど避けられた『はどうだん』は生きていて、ずっとそいつを追っていた」

P「くっ………」

ミュウツー「…っと、「溜まった」な」

P「……?」

ミュウツー「貴様とのバトル、本当に楽しかった。スピアーの個体値がもう少し高ければ私も危なかったであろう」ピッ

鎧「『ジコサイセイ』」ピロッ パァァァ

P「…そんな……」

メガスピアー「スピ……!」

ミュウツー「ここまで追い詰められたのは本当に久しぶりだ…これまでに戦ったトレーナー共の中では2番目に強かったぞ」

P「……はは。ここまでやって2番かよ…」

ミュウツー「貴様らに敬意を表し、私の最大威力の技を撃ってやろう。この私でもしばし力を溜めなければ撃てないほどのエネルギーを使う、強力な技だ」

P「あれで全力じゃない、か…俺たちもまだまだだな」チラッ

ミュウツー「そう卑下するな。先ほども言ったが、貴様らは誇ってよい実りょ……!」

メガスピアー「…ピ…アァ……ッ!!」フラッ

ミュウツー「クククク!まだ立ち上がるか!!」

P「…ああ。行くぞスピアー。「まだまだ」なりに一矢報いるんだ!『こうそくいどう』!!!」

メガスピアー「メ…ガアァァァアア!!!」ヒュバッ

ミュウツー「速…」

P「『ダブルニードル』!!!!!」

メガスピアー「スピアァァァァァーーーーーッ!!!!!」ドシュシュッ

ミュウツー「おおおおおおっ!!!!!」バッ

ヂッ

メガスピアー「ア…ァ……ッ」ドサッ

ミュウツー「…これほどまでに速くなれるとはな」スーッ

P「……これが限界か…すまん、メガスピアー。無理させたな」

メガスピアー「…ピ……ァ………」

ミュウツー「…私が回復していない状態だったら。そいつのSの個体値がVだったら。性格がゆうかんでなかったら。…どれか一つでも当てはまっていれば、この勝負分からなかったな……さて、そろそろ終わりにするとするか」スッ

P「くっ!メガスピアー!戻…」サッ

ミュウツー「させぬ」ボシュッ

P「ぐああっ!!ボ、ボールが…!」バラバラッ

メガスピアー「ス…ピ……」

ミュウツー「そいつは戦闘不能にはなっておらん。とどめを刺さねばバトルの終わりとはいえんだろう」キュオッ

P「……メガスピアー!お前のボールは無くなった!…俺はもうお前のトレーナーでも何でもない!!逃げろ!!!」

ミュウツー「ほう…ポケモンを助けるか。確かにそれであれば私は貴様に勝った事になるな。だが…」キュオオオッ

メガスピアー「………メガ…スピ……ィ…ッ!!」フラッ

P「何で、俺の前に……」

メガスピアー「ガァ……ッ!!」グッ

P「…メガスピアー!俺のことはいい!早く!!どこでもいいから逃げろ!!」

ミュウツー「そこまでの絆がある者同士だ。その繋がりは簡単に切ることはできんだろうよ」オオオオオオオッ

P「メガスピアー……!!」

ミュウツー「さてと…感動のシーンの途中で悪いが、喰らうがいい」オオオオオオオッ

P「やめろ!死ぬぞ!!せめて、俺の後ろに…」

メガスピアー「ピ……ァァアッ!!!」

ミュウツー「おおおおおおおおおお!!!!!『サイコブレ…」オオオオオオオオオオオオオッッ






「リザードン!『かえんほうしゃ』!!!」

リザードン「リザァァァァァァァァァァァアアアアアアアッ!!!!!」ボオオオオオオッ





ミュウツー「なっ!?」グオッ

メガスピアー「スピ!?」バッ

P「こ、この炎…まさか!!!」バッ





春香「プロデューサーさん!大丈夫ですか!?」

リザードン「ザァーードンッ!!」

P「春香!?何やってる!逃げろって言ったはず…」

春香「いくらプロデューサーさんが強いって言っても、やっぱり心配だったからに決まってるじゃないですか!それに…」

「フシギバナ!『はっぱカッター』!」

フシギバナ「バナー!」シュパパパッ

「カイリュー!『ドラゴンクロー』!」

カイリュー「リュゥゥウ!」ザシュッ

ミュウツー「くっ!!」バババッ

P「お前ら…なんで……っ!」

美希「あはっ☆ハニーは下がっててなの!」

千早「私たちも戦います!」

亜美「亜美たちもいるよーん!」

やよい「プロデューサーに任せっきりじゃ悪いですから!」

真「そうですよ。まったくプロデューサーは…」

あずさ「あっちで休んでいてくださいね?」

真美「真美たちが来たからにはもう安心だYO!」

貴音「事情が事情とはいえ、私たちをのけ者にするなど…やはり、貴方様はいけずです」

伊織「フン!この強くて可愛い水瀬伊織ちゃんを頼らないなんてどうかしてるわ!」

律子「…ということです!じゃ、皆行くわよ!!」

P「……」ポカーン

やよい「ニョロトノ!『ハイパーボイス』!」

ニョロトノ「ニョロロロ!」キィーン

P「…やめろお前たち!そんなポケモンで敵う相手じゃ…」

響「そんなのやってみなきゃ分かんないぞ!『スピードスター』!!」

プラスル「プラララー!」キラッ シュパパッ

マイナン「マイマイマー!」キラッ シュパパッ

P「何言っ」

雪歩「一匹一匹は弱いかもしれないですけど、皆で力を合わせれば怖いものなしですぅ!」

P「いやそういうことが通じる相手じゃ…」

小鳥「弱気になっちゃダメですよプロデューサー!ほら、スピアーちゃんのようにゆうかんに…あら?その子スピ…??」

P「いやゆうかんと無鉄砲は違……って、俺らもどっちかって言うと無鉄砲だったか…」ポン

スピアー「スピ…」シュルシュル

P「…あーもう!悩んでもしかたねえ!!迷わずにすすめだ!!皆聞け!!」

美希「おー!いつものハニーなの!」

真美「ま、明日じゃなくて今だけどNE→!」

P「敵はエスパータイプ!強い威力の『サイコキネシス』と必中技の『はどうだん』を主に使う!他に力をためないと撃つことが出来ない、得体のしれない強力な技もある!!」

P「状態異常攻撃や能力を下げる攻撃は効かない!恐らくPP切れも狙えないだろうから十分注意して全力で戦え!いいな!!」

765「ハイ!!!」

ミュウツー「フンッッ!!!」キィィィィイイイイ

リザードン「リザァァァッ!?」ズゴシャアアッ

春香「リザードンっ!?」


メキメキズシャアアッ


真「ゆ、床に穴が!」

あずさ「リ、リザードンちゃんが落ちて…!」

千早「カイリュー!すぐに助けに…」

ミュウツー「仲間の心配をしている場合か!?」ボシュッ

カイリュー「イリューッ!?」ズガアッ

千早「くっ!どうしたら…」

春香「私が行く!皆はここを頼むね!行こうギャロップ!」

ギャロップ「ギャロ!ギャロ!」ブンブン

春香「え!?」

ギャロップ「ギャロロ、ギャロップ!」クイクイ

春香「…私が階段で下に行って、ギャロップはここで戦う…?」

ギャロップ「ロォォップ!」クルッ パカラッ

春香「そんな、ちょっと待っ…行っちゃった……うん!頼むねギャロップ!」クルッ

ギャロップ「ギャロォォォォ!!!」ダッ

小鳥「ピジョットクロバット『エアスラッシュ』!オニドリルとドードリオは『ドリルくちばし』!!」

ピジョット「ピジョ…」バサッ

クロバット「クロ…」バサッ

オニドリル「ドリ…」ドッ

ドードリオ「ドード…」ドオッ

ミュウツー「一対多とはいえ、雑魚は雑魚か」キィィィイイイイッ

小鳥「み、皆っ!?」

伊織「ウソ!?小鳥のポケモンたち、全然弱くないのに…!ニンフィア!『スピードスター』!!」

ニンフィア「ニン…フィアアァッ!!」キラッ シュパパッ

ミュウツー「必中技といえど、打ち消してしまえば問題ない」ボボボシュッ

伊織「まだまだ!『でんこうせっか』!!」

ニンフィア「ニンフィ!」ヒュッ

ミュウツー「遅い」バキッ

ニンフィア「フィアッ!?」ドガッ

伊織「素手!?つ、『つぶらなひとみ』からの『とってお…」

ミュウツー「フン」ボシュッ

ニンフィア「アアァッ…!?」ズガアッ

ズガッ ズシャアッ ズドオオッ

ミュウツー「どうした!?さっきの人間一人の方が私を楽しませたぞ!!」ピピッ

鎧「『ヒメリ』」ピロッ パァァ

亜美「ぬおおおおっ!ゲンガー!『しっぺがえし』!!」

ゲンガー「ゲンゲーン!!」ドオッ

貴音「カビゴン!『かみくだく』!!」

カビゴン「カービ!!」グオッ

ミュウツー「弱点を突く程度の知恵はあるようだな!だがその攻撃も当たらなければ…」キィィィイイイ

雪歩「ミカルゲちゃーーーんっ!!!」

ミカルゲ「カルゲェーーッ!!」バッ

ズガガッ

ミカルゲ「ミカールゲッ!!」フンス

ミュウツー「貴様…ミカルゲ!しまっ…」

ゲンガー「ガァァァー!!」バキッ

カビゴン「ビゴォォォン!!」ガブウッ

ミュウツー「なんの!相性が悪かろうが、元のダメージが軽ければ…」ガキッ キィィィイイイイ

ゲンガー「ゲンガァァーッ!?」ガガガァッ

カビゴン「カビィィィィィッ!?」ガガガァッ

雪歩「うぅっ!守り切れなかった…でも次こそは!」

ミカルゲ「ルゲーッ!!」ババッ

ミュウツー「あく・ゴーストタイプか」

雪歩「そうですぅ!この子にはあなたの『サイコキネシス』も『はどうだん』も効きません!」

ミュウツー「数十年前は苦戦したものだな」

あずさ「頼もしいわ雪歩ちゃん!ロコン『かえんほうしゃ』!モルフォンは『シグナルビーム』!」

真「行くよ!ガラガラ『ホネこんぼう』!サワムラー『ブレイズキック』!!」

ロコン「ロコォォ!!」ボォォォ

モルフォン「ルーフォ!!」ビィィッ

ガラガラ「ガラアアァッ!!」バッ

サワムラー「サワァーーッ!!」ボオッ

ミュウツー「フン。『サイコキネ…」キィィ

雪歩「ミカルゲちゃん!!」バッ

ミカルゲ「ルゲゲゲェーーーッ!!」シュバッ

ミュウツー「かかったな!『ミラクルアイ』!!」キラッ

ミカルゲ「ミカ?」ピリッ

あずさ「!!あ、あの技は!フーディ…」

ミュウツー「『サイコキネシス』!!!」キィィィイイイイイッ

ミカルゲ「カル…ゲェェェェェーーーッ!?」ズガガガッ

雪歩「ミ、ミカルゲちゃーんっ!?どうして!?効果がないはずじゃ…」

あずさ「…『ミラクルアイ』を受けたあくタイプのポケモンは、エスパータイプの技が当たるようになっちゃうのよ」

フーディン「フーディン!!」コクコク

雪歩「そんなぁ…うぅ!ダグトリオ!オコリザル!ミカルゲの仇を…」

ダグトリオ「ダグウーッ!」

オコリザル「オコリザァァー!」

ミュウツー「こざかしい。まとめて吹き飛べ」キィィィイイイイ


ズドガァァァッ

ミュウツー「…む?」

ソーナンス「ソォォォォォオオオオオオ……」ゴゴゴゴゴ

美希「ソーナンス!『ミラーコート』!!」

ソーナンス「ナンスゥゥゥゥゥウウウウウウウウウッッッ!!!!!」ズオオオオオオオオッ

ミュウツー「ちぃぃっ!!!」バババッ


ズガガガガガガァァァアアッ


ミュウツー「なかなか面白いポケモンを使うな!それに他と比べても育成されている!!」

美希「この子だけじゃないよ!カモネギ!『きりさく』攻撃!!」

カモネギ「カモカァーーモッ!!」ズババッ

ミュウツー「ほう!言うだけあってなかなか…」サッ

美希「『やどりぎのたね』!!」

フシギバナ「ギバーーナ!」ポポポポッ

ミュウツー「いつの間に後ろにっ!?くうっ!!」ニョキニョキ

鎧「『コウソクスピン』」ピロッ シュシュシュ

ミュウツー「…そうだった。効かないんだったな」パパッ

美希「ずるーい!状態異常ってそこまで含めちゃうの!?」プンスコ

律子「モンジャラ!『はたきおとす』!」

モンジャラ「モジャァ!」ブンッ

ミュウツー「ハアッ!」バッ キィィイイイッ

律子「も、モンジャラ!避け…」

ギャロップ「ギャロオオォーップ!!」ヒュバッ

ミュウツー「ほう!避けたか!ではこれならどうだ!」ボボシュッ

美希「待ってたの!ソーナンス『ミラーコート』!!」

ソーナンス「ソォォーナンスゥ!」ボシュアアアッ

ミュウツー「誘われたか…!やるな!!」ボボボシュウッ

ドガガガガッ

美希「すぐ相殺されちゃってあんまり意味ない、かー!フシギバナ!『ソーラービーム』!!」

フシギバナ「フッシィィーー!!」ビィィィッ

ミュウツー「パワフルハーブ!やはり他の奴等よりもでき…」ババッ

真「『ホネブーメラン』!!」

ガラガラ「ガラララァーーー!」ブブンッ

ミュウツー「がっ!しまっ…ぐああっ!!」ジュオッ

美希「当たったの!よーしこの調子で…」

ミュウツー「かすっただけだ!このくらいでいい気になってもらっては困るぞ!!」キィィィイイイイイッ

フシギバナ「バナフシッ!!」ダダッ

ミュウツー「そんな鈍足で避けられるとでも思って…」キィィィイイイイイ

あずさ「フーディン!『サイドチェンジ』!」

フーディン「フーディー!」ヒュパッ ガガガッ

フシギバナ「フッシ!?」ヒュパッ

美希「あずさ!?」

あずさ「美希ちゃん!早く次の手を!」パシュッ

美希「でも!フーディンが…」

真「うちで一番バトルが得意なのは美希でしょ?ボク達の実力じゃその援護くらいしかできない!美希は攻撃を当てることに集中して!!」

美希「えぇっ!?でも、それじゃ皆が…」

千早「それくらいのことをしないと倒せない相手なのよ!カメックス!『みずのはどう』!!」

カメックス「クゥウーッス!」パシャア

真美「こっち向けーっ!!『ロックブラスト』!!」

ゴローニャ「ゴロゴーロ!!」ドドドッ

ガキイィッ ドッ ズガガッ ビィィィッ

美希「…フシギバナを飛び越えて左に『つばめがえし』!!」

カモネギ「ネギィィーッ!」ズバッ

ミュウツー「くっ!チームがかりとはいえ、ごく短時間で私への対策をしてくるとは…やるな!!」バッ ボシュッ

ハブ香「ハブゥゥッ!!」ドゴッ

響「ハブ香っ!…皆ごめん!自分の手持ち皆負けちゃったぞ!」

美希「…まだ全然時間たってないのにこんなにやられて…!これじゃ勝ち目が…」

千早「カメック…」

雪歩「ダグト…」

ミュウツー「援護をしている雑魚ポケモン共が邪魔だな」キィィィイイイイイッ

カメックス「カメェェーックッッ!?」ズガガ

ダグトリオ「ダグダァァァーッ!?」ズガガ

美希「皆ぁっ!…フシギバナ!溜まったよね!『ソーラービーム』!!」

フシギバナ「フッシィーー!!!」ビィィッ

ミュウツー「こんな攻撃、他のポケモンがいなければ避けることなど造作もない」サッ

美希「くっ!カモネギ!!後ろから…」

ミュウツー「消えろ」キィィイイイイッ

カモネギ「モネェェェッ!?」ズガガッ

美希「カモネギ!?」

ミュウツー「さて、残りは…」ボボボシュッ

やよい「ニ、ニョロトノ!避け…」

美希「『ミラーコート』!」

ソーナンス「ナンスゥゥゥ!!!」ドゴゴッ ズオオオオッ

ミュウツー「まだ生きていたのか」ボボシュッ

美希「ソーナンス!これが最後のかいふくのくすりなの!」プシュ-ッ

ソーナンス「ソーナ!」ティロン

ミュウツー「そうか。『きあいのたすき』で耐え、道具で回復していたのか…なかなか考えたな」ボシュシュシュッ

美希「しまった!左右から…!ミ、『ミラーコー…」

ソーナンス「ナンスッ!」ドゴッ ズオオッ

ニョロトノ「ニョロオッ!?」ドゴゴッ

やよい「ニョロトノ!」

ミュウツー「ククク…いくら数をそろえても雑魚は雑魚だったな。ふむ、また「溜まった」ぞ」キュオオオッ

美希「な、なに!?すごく、嫌な予感が…」ゾクッ

ミュウツー「今度こそ見せてやろう!!『サイコブレイク』!!!!!!!」キュオオオオオオオオオオオオオッ


カッ

春香「…居た!リザードン!大丈夫!?」タタッ

リザードン「リ、リザァ……」ググッ

春香「ひどい傷…!そうだ!バッグにキズぐすりか何かあったような…」ゴソゴソ

春香「あれ!?かいふくのくすりがなんでここに…あ、そういえばバッグに入れっぱなしだったっけ!まあ結果オーライ!えいっ!」プシューッ

リザードン「…リザァードンッ!」ティロン

春香「よーし!それじゃ早く行こう!ここ地下みたいだけど、リザードンならこの穴を飛んですぐに…」



カッ


ズドドドドドドドガァァァァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!



春香「!う、上から凄い音が…リザードン!行こう!!」バッ

リザードン「ドォーン!」バサアッ

春香「……なに、これ…」

リザードン「リザ!?」バサッ

ミュウツー「…む?おお、先ほどのリザードンか。もう少し早く来ていれば私の最強の技を見られたというのに…残念だ」

美希「ぐっ…ごめ…ん…フシギ、バナ……ソーナンス…」ズリッ

ソーナンス「ナン……ス…」

フシギバナ「…バ…ナ……ッ」

ギャロップ「ギャ…ロォ……ッ…」

春香「……!!」キッ

リザードン「リザーザ…!」ドシッ

ミュウツー「ふむ…よくよく見ると、他の奴らよりは個体値が高いようだな。まあ私の敵ではないだろうが」

春香「リザードン、『りゅうのまい』!」タッ

リザードン「リザァァアー!!」ゴォォジャキン

ミュウツー「ほう、やる気か?いい度胸だ」スッ

P「春香やめろ…!勝てるわけがない…逃げ…」ズッ

春香「逃げません!!」

P「!」

春香「人もポケモンもこんなに傷つけられて…こんなのおかしいです!」

P「春香…」

春香「私、あの子が許せません!楽しいはずのポケモンバトルを、こんな風に使うなんて…」ギリッ

リザードン「ドォーンン!!」

春香「…行こう!リザードン!仇撃ちも含めて!絶対!!あの子を倒す!!!」

リザードン「リッザァァァーーードンッ!!」キラッ

ミュウツー「…おお!これは先ほどの…!!」

P「なっ!?こ、この光は…!!」

春香「へ?…あれ!?何でバッグが光って…!?」コオォォッ

ミュウツー「クハハハハハ!!今日はなんといい日だ!!!」

春香「…あ、これ!ファンの人からもらったブレスレットだ!なんで光って…」

P「春香!お前何でメガバングルなんて持ってるんだ!?」

春香「めがば…?えっと、これファンの人からもらったんです!」

P「あーっ!そういや親父の友人に熱烈な春香ファンがいるとか何とか言ってたな!!クソ!!!!」

春香「えーっとそれでこれなん…」

P「春香!!それを腕につけて、頭に強く思い浮かべろ!!」

春香「へ!?」

P「お前が今なすべきことを!!心を一にしなければなしえないことを!!そしてなにより!リザードンとの絆を!!!」

春香「いったいな…」

P「そして思いを拳に込め!天に突き上げろ!!」

春香「ちょ…」

P「そして叫ぶんだ!!『メガシンカ』と!!!」

春香「え?え?……えーーっと…よくわからないけど、分かりました!やってみます!」

P「頼む!それが出来ればお前のリザードンは飛躍的なシンカを遂げる!そうすればきっとあいつにだって勝てる!!!」

ミュウツー「ほう!言うではないか!!早くやってみせよ!!!」

春香「…リザードン!準備はいいね!!」

リザードン「ザァードッ!!!」

春香「行くよーーーっ!!リザードン、『メガシンカ』!!!!!」カッ

リザードン「リザァァァァァァアアアーーーーーッ!!!!!」メキメキメキメキ

メガリザードンX「メガリザァアァァァアアアアーーーーーーードンッッッ!!!!!」メガ!

春香「リ、リザードンが黒く…!!」

P「それが『メガシンカ』だ!!そいつの名は…メガリザードン!!!」

春香「メガ、リザードン…!!」

メガリザードンX「メガァァ!!!」

ミュウツー「ほう。大分外見が変わったな」

春香「…よーし!メガリザードン!『りゅうのまい』からの『ドラゴンクロー』!!」

ミュウツー「来い!!はぁぁぁぁぁぁああああ!!!」キィィィイイイイイイッ

メガリザードンX「ガリザァァァァアアア!!ドォォォオオオーーーーンッ!!!」ゴォォォオオザシュウッ

ミュウツー「がぁぁぁああっ!!?」ザグウゥッ

P「強い!!」

春香「まだまだ!もう一度『ドラゴンクロー』!!!」

メガリザードンX「メガリザァァァッ!!」ザシュッ

ミュウツー「ちいっ!!流石にあの連戦後にこいつの相手は…仕方ない!回復を…」ババッ ピッ

鎧「」シーン

ミュウツー「…なぜだ!なぜ反応しな…」

春香「『かえんほうしゃ』!!!」

メガリザードンX「ドォォォオオーーーン!!!」ボォォオオオッ

ミュウツー「くそっ!!」ババッ

ミュウツー「これは…鎧に刺し傷!?……まさか!!!」クルッ

P「ようやく気付いたか」ニヤッ

スピアー「スピ……!」フンス

ミュウツー「あの『ダブルニードル』は外したのではなく、ここを狙っていたとでもいうのか…!!貴様、こうなることを見越して…!?」

P「んなわけねえだろ。今後俺がお前を追い詰めたとき、また回復されたんじゃ困ると思ってな」

ミュウツー「そうか…!では、この鎧はもういらんな!!」バキバキバキッ ポイ

春香「…あ、普通にポケモンっぽい」

メガリザードンX「メッガ」コクコク

ミュウツー「ククク…『メガシンカ』か。ここまで心躍る戦いは久しぶりだ。それにリザードンとは……ククククククク。奴を思い出すな」

P「奴…?」

ミュウツー「私が今までに戦った中で最も強かったトレーナーだ。貴様以上に強力なポケモンを使ってきてな……名前は確か…レッド、と言ったか」

春香「レッド!?」

P「レ、レッドだって!?そりゃ俺も勝てないはずだ…!!」

春香「あ、あの!その人ってもしかして、リザードンの他にカメックスとかフシギバナとかピカチュウとかカビゴンとかエーフィとか使ってた!?」

ミュウツー「む?ああ、確かそうだったな」

春香「それ多分お父さんだ!!!!!」

P「なにィーーーーーッ!?」

ミュウツー「なるほど。そしてそこのリザードンはその子供というわけか!確かに言われてみればどことなく似ている!!」

P「は、春香!?レッドって言ったらお前!!至上最強のトレーナーじゃないか!!!!!」

春香「え!?そうなんですか!?」

メガリザードンX「ザード!?」

P「若干11歳にして天才的なバトルセンスを持ちロケット団壊滅に貢献、またセキエイ大会5連覇といういまだ破られていない偉業を成し遂げその他全地方のポケモンリーグも圧倒的な力で優勝、そこまでした後いきなり何の大会にも出なくなったから死亡説まで出た伝説のトレーナーだ!!!」

春香「5連覇!?お、お父さん凄い…」

ミュウツー「クククククク!二世代にわたって私を追い詰めるとは!!とんだ親子もいたものだな!!!」

P「あの人がそうだったのか…全くわからなかった……」ガクッ

ミュウツー「さあレッドの娘よ!!バトルの再開と行こうじゃないか!!!」バッ

メガリザードンX「リザード!!」バサッ

春香「うん!あーそれと、私の名前は天海春香だよ!!」

ミュウツー「ハルカか!私の名はミュウツーだ!!行くぞ!!!」

~天海家~

天海父「ただいまー…遅くなってすまんな。結局今日もサビ残だっ」

天海母「あ、あなた!ちょっと早く来て!!春香が大変なのよ!!!」ドタバタ

天海父「大変?なんだ帰ってきてるのか?」

天海母「いやそうじゃなくてテレビなんだけど早く…って、あら?」


春香『メガリザードン!!『ドラゴンクロー』っ!!!』ニコッ

メガリザードンX「ガァァリザァァァァァ!!!」ザシュウッ

ミュウツー「ハハハハハハハハ!!『サイコキネシス』!!!」キィィィイイイイッ


天海母「さっきまで、あんなに怖いムードだったのに…変ねえ。春香のリザードンもどっかに行っちゃって、春香は知らない黒いポケモンに指示出してるし」

天海父「お!相手のポケモンミュウツーじゃないか!久しぶりに見たなー…リザードン!覚えてるか?」ボム

リザードン「リッザ!」コクコク

天海母「そっちのポケモンミュウツーって言うの。知らなかったわ…じゃあこっちの黒いポケモンは誰か知らない?」

天海父「…いや、見たことないがリザードンにどことなく似てるな」

天海母「そう?」

~ロケ先、どこかの食堂~

TV<ザシュッ キィィ ボォォオ

冬馬「行けっそこだ天海!いいぞ!!」

翔太「やーるぅ!あの黒いリザードンも格好いい!」

北斗「おいおいあんまり騒いじゃ…頑張れエンジェルちゃーーーんっ!!!」

ガンバレー! オヤ?アレッテジュピ・・・ ガンバレハルルーン カッカー!


~876プロ~

愛「春香さん頑張ってくださーーーーーーーーーーーーいっっっ!!!!!!!」

ブビィ「ブビ!!!!!!!」

絵理「が、がんばれー!」

ヤドン「ドーン」

涼「ああっ!やられ…ってあそこから避けた!?流石春香さんのリザードンだ!」

ニドリーノ「ドーリノ!」

ミュウツー「ハハハハハ!!なんて楽しいバトルなんだ!!!これもいずれは終わってしまうと思うと悲しくなるな!!!!!」ボボシュッ

春香「大丈夫だよ!!リザードン!『はどうだん』に『ドラゴンクロー』!!」

メガリザードンX「メガァァァァリザッ!」ザシュシュッ

ミュウツー「大丈夫だと!?なぜだ!?」キィ

春香「もしこの勝負が終わっても、回復した後でまたバトルすればいいから!!」

ミュウツー「…ハハハハハハハハハハ!!!なるほど!!それもそうだな!!ハハハハハハ!!!」キィィイイイイイイッ

春香「あはははっ!上に避けて!!」

メガリザードンX「リッザードォン!」バサァッ


千早「…なんて、楽しそうなバトルなのかしら」

美希「ミキたちあのポケモンの攻撃でちょっとケガしてるっていうのに…ま、いーけど」

やよい「春香さーん!頑張ってくださーい!!」

雪歩「頑張れー!」

真美「いけいけ→!」

真「なんかこうなってくるとさ、あっちのポケモンも応援したくならない?」

伊織「…あー、それちょっと分かるわ」

あずさ「でも春香ちゃん、私たちの仇撃ちみたいな感じだし…」

律子「……まあ、いいんじゃないですか?」

貴音「昨日の敵は明日の友、とも言いますよ?」

小鳥「それもそうね。じゃあ…って、あのポケモンの名前、なんていうのかしら」

亜美「別になんでもいいじゃーん!がんばれー!リザードンと誰かー!」

響「うおー!どっちもがんばれー!!!」

ガンバレー! ワー キャー

春香「ふふっ。皆応援してくれてる!」

P「ミュウツーの応援も混ざってるけどな…」

ミュウツー「ハハハハ!!今までに無い経験だ!…っと、「溜まった」ぞ!!!」キュオッ

メガリザードンX「リザ?」

P「最初に言った溜める時間が必要な強力な技だ。さっきそれを喰らってみんなやられた」

春香「切り札、ってわけですか!」

ミュウツー「そうだ!!レッドにも劣らない強さを見せたハルカに、最後に我が最強の技を喰らわせてやろう!!!」キュオオオオオッ

春香「…ならこっちも使おっか、メガリザードン!!」

メガリザードンX「ドオーンッ!」バサアッ

P「例のアレか!よーし!ぶちかませ!!」

ミュウツー「楽しいバトルだったぞ!またやろう!!!」キュオオオオオオオオオオッ

春香「うん!絶対!!メガリザードン!!!」

メガリザードンX「メガァァァッ!!!」ボファッ




ミュウツー「『サイコブレイク』!!!!!!!」ズドドドドガァァァァッッッ!!!




春香「『フレアドライブ』!!!!!!!」

メガリザードンX「リザァァァアアアアアドォォォォォオオオオオオオンッッ!!!!!」ボゴオオオオオオッ!!!!






ズガァァァァアアアアアアアアアッ!!!






ドサァァッ


P「…ど、どうなった……?」

春香「メガリザ…あっ!」


メガリザードンX「リ…ザァァ……ッ」ドシャッ

ミュウツー「ハァ…ハァ……」フラァ


春香「ミュウツーが立って、メガリザードンが……あぁ、負けちゃったか」

P「…いや、そうでもないぞ」

ミュウツー「……ああ。私とて立っているのがやっと。これを勝ちとは言わん…」

P「それに、メガシンカするポケモンは戦闘不能になるとメガシンカが解除されるんだ」

春香「…ってことは!」

メガリザードンX「……ドォンッ!」

ミュウツー「この勝負、貴様らの勝ちだ!」ニッ

春香「やったーーーーー!!!」

イェーーーーイ! カッター!! ヒャッホー!! ヤリマシター!!

春香「あーーー、なんか安心して、疲れがどっと…」ヘタッ

ミュウツー「私もさすがに疲れた。ここで少し休んでから、ハナダのどうくつへ戻るとしよう」

春香「戻っちゃうの?バトルは?」

ミュウツー「ふむ…まあ適当にやればいいだろう。そちらから来てくれてもいいし、こっちから行ってもいい」

春香「…今思いついたんだけどさ、私の手持ちに入らない?」

ミュウツー「……手持ち?」

春香「うん。そうすればいつでもバトルできるし、私と一緒ならもっともっと楽しいことが見つかると思うんだけど…どうかな?」

ミュウツー「考えたこともなかったな…手持ち……手持ち、か」

リザードン「…リザ!」シュルシュル

春香「あ、戻っちゃった」

P「メガシンカは基本バトル中にだけ起こるシンカだからな。バトルが終わったときも戻るんだ」

ミュウツー「おい、スピアー使いよ」

P「…ああ俺か。なんだ?」

ミュウツー「私にも『メガシンカ』が出来るという話、本当か?」

P「そうだな…確証はないが、可能性としては十分にありうると思う」

ミュウツー「そうかそうか…ククク。ではハルカよ。貴様の手持ちに加わろう」

春香「えっホント!?やったー!!」

春香「えーっと確か…あった!モンスターボール!!」ゴソッ

P「何でも入ってるなそれ」

リザードン「ドン…」

春香「えへへ…じゃ、ミュウツー!ここの丸い部分に触って!」

ミュウツー「こうか?」ポチ

パシュッ!

カタン…カタン…カタン……カチッ

春香「よーーっし!出てきてミュウツー!」ボム

ミュウツー「なんだ、もう出すのか」

春香「ミュウツー!ゲットですよ、ゲット!イェイ!!」

リザードン「リザァー!」

春香「…って…カメラマンさんも誰もいないんだった……これが職業病かー…」

ミュウツー「聞かない状態異常だな。あの鎧で治せるか?」

P「無理だな」

~別の日ですよ、別の日!~

ガチャアッ

春香「おはようございま~す!!」

リザードン「リザー!」メラァ

ギャロップ「ギャロー!」メラァ

ミュウツー「おはよう」

P「おう」スッ

春香「プロデューサーさんおはようご」

P「春香」

春香「はい」

P「正座」

春香「はい」スッ

P「おうてめえこの間から何回も何回も何回も言ってるよな事務所は狭いうえけっこう重要な書類もあるしリザードンやギャロップの炎でそれが燃えでもしたら取り返しのつかないことになるんだぞわかってるのかそれにその気がなくても他の人にぶつかっちゃったらやけどとかさせちゃうことになるしだいたいお前最近たるんでるぞ短い距離をリザードンで飛んできたりギャロップで走ってきたりミュウツーで浮いて来たりそりゃ渋滞で時間がないとかだったらまあ仕方のないこともあるとはいえアイドルなんだからあんまりプライベートで目立つようなことはやめなさい特にミュウツーで浮くのは人目につきすぎなんやかんやクドクドクドクドうんたらかんたら…」

春香「ヒィィ」

ミュウツー「なるほど…ほのおタイプのポケモンも肩身が狭いのだな」

リザードン「ザードン?」

ギャロップ「ギャプ…」

真美「あ!ミュウツっちいるじゃん!」

貴音「また一緒にす○ぶらをやりませんか?」

社長「今3人でやっていた所でね…どうかね?私のゲーム&ウォッチは強いぞ」

ミュウツー「ではやらせて頂こうか。二人も見るか?」

リザードン「リザ!」

ギャロップ「ロップ!」

ショーリューケン!

ミュウツー「やはりこいつだな。共に高みを目指そうぞ」

真美「うあうあ→っ!?強すぎっしょ!!」

貴音「私のプリンが…」

高木「ほんの一週間前に始めたばかりだと聞いたのだが…亜美君の間違いだったかな?」

小鳥「ミュウツーちゃんは先週始めたばかりですよ~。竜宮小町のみんなと一緒にやったのが一番最初ですし」カタカタ

ミュウツー「コトリもなかなかに強かったぞ」

小鳥「そう?照れるわ」ッターン

律子「……先週竜宮が事務所にいて暇だったのは全部定時前だったんですけど…?」ゴゴゴゴ

小鳥「」ガタガタ

社長「ま、まあまあいいじゃないか。音無君はきちんと仕事を終わらせてからやって」

律子「社長は先日○○社との契約を買って出たはずですが…どうなったんですか……?」ゴゴゴゴ

社長「しまった…」ガタガタ

ミュウツー「…む、スピアー使いよ。そろそろ時間ではないか?」

P「それにメガリザードンはお前のイメージカラーと変わっちゃうし…ん?あ、本当だ。サンキュー」

春香「ふ、ふぅ。やっと終わった……ってまだレッスンの時間には早いですよ?」

P「新番組の会議だよ。あと説教はまだ終わってないからな」ニコッ

春香「ヒィッ」

春香「…と、ところで新番組って誰が出るんですか?」

P「…………れだよ」

春香「え?」

P「俺だよ…」

春香「ええっ!?な、なんで…」

P「いやこの間のあれ、結局全部放送されてただろ?」

春香「そうだったみたいですね。そのせいで家に帰るなりお父さんに「ミュウツーを出してみろ」って言われました」

P「それ聞いた…で、俺がミュウツーとガチバトルしすぎたせいで「あいつ誰だ!」的なコメントやら電話で765プロとブーブーエスの回線がえらいことになったらしくて」

春香「私の学校でもプロデューサーさん有名ですよ!」

P「マジかよ…んであれよあれよと言う間に番組の企画が出て、俺断り切れなくてだな…こんなことに……」

春香「765プロ初の男性アイドルデビューですね!頑張ってください!!」

P「テレビとか絶対緊張するわ…生っすかSPECIALで一回経験しているとはいえ割と切実にやりたくねえ…まあやるしかないけど……」ボム

ファイアロー「アーロッ!」

P「行ってくるか…春香もライブに向けてレッスン頑張れよ。ファイアロー、『そらをとぶ』」

春香「はい!行ってらっしゃい!」

真「ただいまーっ!」

響「いやーいい汗かいたーっ!別にダイエットとかじゃないぞ!自分ランニング大好きだからな!本当だぞ!!」

TV<ブーブーエス生放送で起こってしまった非常事態!収録を行っていた建物の被害状況は…

雪歩「おかえりー…あ、まだやってるんだこのニュース」

やよい「おかえりなさい!これ春香さんのミュウツーゲットのシーンもばっちり放送されてたらしいですよ!」

千早「そこがあんまりカメラ目線だったせいで大掛かりな企画かとまで思われたくらいだものね…というかなぜ放送を中止しなかったのかしら」


~961プロ食堂~

黒井「くそっ!私が気絶している間になんか全部終わってしまった!」ガツガツ

冬馬「あれやっぱガチ気絶だったのか。吹っ飛ばされたのもちゃんとカメラに映ってたぞ」ズルズル

翔太「放送スタッフにお金掴ませて「何が起きても絶対に放送を止めるな!」なんて言わなきゃよかったのに」モグモグ

黒井「なんで知って…」ガツッ

冬馬「女性スタッフだったからな。北斗に任せりゃイチコロよ」ズッ

北斗「最近真ちゃんの無自覚イケメンのせいで、なかなか崩せない人も出てきていますけどね☆」パクッ

黒井「なんだと…」

北斗「というか社長のやってることほぼ全部無駄になってるじゃないですか。もう諦めましょうよ」パクッ

黒井「嫌だ!」ガツガツ

冬馬「ただの意地じゃねえか」ズルッ

翔太「やよいちゃんとか伊織さんはクロちゃんのおかげで進化したようなものらしいけどねー」ムシャムシャ

北斗「社長は優しいですねぇ」パクパク

冬馬「主に女子中学生にな」ズゾゾッ

黒井「ぐぬぬ…と言うかお前ら、なんでここで飯を食ってるんだ!!」ダンッ

冬馬「美味いから」ズルゥ

翔太「なんでもあるから」モグッ

北斗「収録先から近かったのと…受付のお姉さんが綺麗だからですかね☆」ゴクッ

黒井「くそっ!もう961プロのアイドルでもないくせに!次はないと思えよ!」ガツガツッ

翔太「とか言いながら毎回許してくれるんだよね~」モグモグ

冬馬「なんだかんだ言っておごってくれるしな」ズズズ

北斗「ありがとうございます黒井社長」パク

黒井「うるさい!!」ムシャァ


律子「さて、竜宮はロケ先から直でレッスン場にいくことだし…皆!あと少ししたら行くわよー!」

765「はーい!」

~数週間後、ライブ当日~

春香「よーし、円陣組んで…行くよー!目指せっ!!」

765「トップアイドルーー!!」

律子「皆気合十分ね!」

P「よし。そろそろ始まるな…今回は初めての試みも多くある!だがあれだけ練習したお前たちなら絶対にできる!頑張れ!!」

ミュウツー「私からはポケモンたちの言葉を代表して述べよう!…皆!頑張るぞ!!」ボム

春香「勝手に出ちゃって…もう!」ニコッ

千早「それじゃ、行ってきます…あら、春香そのブレスレット…」

春香「お願いして、私にちょうどいい大きさに改良してもらったの。それから…」パシュ

千早「…ふふっ。頑張りましょうね!」

春香「うん!」

-MUSIC♪-

ワァァァァァァァァァアアアアアアアッ


765「さあ PLAY START MUSIC♪」


美希「進め GO!♪」

フシギバナ「フッシー!」シュパパパッ


やよい「かけ出すMELODY♪」

ニョロトノ「ニョロトー!」キィーン


雪歩「今 へ♪」

ダグトリオ「ダグダグダー!」ドアアッ

律子「準備はいいキレイハナ?上に向かって『はなびらのまい』!!」

キレイハナ「ハナーー!」パシュウウッ



765「もう DON'T STOP MUSIC♪」パアアッ


真「つかめ GOAL!♪」

ガラガラ「ガラ!」バババッ


亜美「のり出すRHYTHM♪」

ゲンガー「ゲンゲェーン!」ドロオッ


真美「未来 へ♪」

ゴローニャ「ローニャ!!」ドドドッ

P「上空から時間差で二回『ムーンフォース』!!」

クレセリア「リァァァアアーーッ!!!」ギュオッ



765「PHRASE!!♪」キラァアッ


伊織「心を 自由に描いてみよう♪」

ニンフィア「フィーア!」キラッ シュパパッ


あずさ「歌詞にして 声にして 響いてく♪」

ロコン「ロコ!」ボォォオ


765「FRESH!!♪」キラァァアアッ


貴音「歌うよ 音楽に壁なんてない♪」

プリン「プップリー!」タンッ


響「VOLUME上げて 最高に♪」

ピカ蔵「チュー!」バヂバヂ


美希やよい雪歩真亜美「STANDBY♪」


真美伊織あずさ貴音響「STAND UP♪」


765「てっぺん目指せ!!♪」



春香(いくよっ!)

千早(ええ!)

春香千早「『りゅうのまい』!」

リザードン「リザァァァ!!」ゴォォジャキッッ

カイリュー「カイィィィ!!」ゴォォジャキッッ

春香千早「『ドラゴンクロー』!!」

リザードン「ドォォォオオオンッ!!!」ズババッ

カイリュー「リュゥゥゥウウウッ!!!」ズババッ


キラァァァァッ シャキィィィィィッ!!


765「奏でよう 夢のMUSIC♪ 音符の翼♪」キラアッ


春香「どこまでも 翔ばたいてゆける POWER♪」

ギャロップ「ロォーップ!」メラァァア


千早やよい真真美あずさ響「鳴らそう 好きなMUSIC♪」

春香美希雪歩亜美伊織貴音「どんなKEYだって♪」


ファイアロー「アローッ!」ゴッ

スピアー「ピアアー!」ゴッ


765「歌えばほら新しいDOOR♪」キラッ


千早「開いてく 輝いて♪」

カメックス「メックス!」ジャバアッ


765「始まる世界♪LISTEN!! 私のMUSIC♪」

・・・・・・

春香響「…さあ PLAY START MUSIC♪」

ミュウツー「ミュゥゥウウッ!」ボボシュッ

グラ美「エナァァアッ!」ゴオッ


美希貴音「進め GO!♪」

ソーナンス「ナンスゥー!」ピカーッ

ムシャーナ「ムッシャ!」ミョォォッ


千早あずさ「かけ出すMELODY♪」

カイリュー「リュウー♪」バサッ

モルフォン「モールフォ♪」バサッ


やよい伊織「今 へ♪」

ニョロトノ「トーノッ!」ピョン

ニンフィア「ニン!」スタッ

雪歩真美「もう DON'T STOP MUSIC♪」

ミカルゲ「ルゲー!」ズアッ

ゴローニャ「ニャー!」ドシュッ


真亜美「WE LOVE MUSIC♪」

サワムラー「ワムラー!」ボッ

ゲンガー「ガァー!」ドッ


765「VOLUME上げて♪ 最高に!♪」


美希貴音響「もっと!!♪」

モットーーーッ!


亜美真美伊織あずさ「もっと!!♪」

モットーーーーーッ!!


やよい雪歩真千早「もっと!!♪」

モットォーーーーーーーーーーッッ!!!


765「てっぺん目指せ!!!!!♪」



春香「リザードン!ミュウツー!『メガシンカ』!!!!!」カッ

P「…正直な所、俺のメガペンダントも使ってのダブルメガシンカは卑怯だと思うんだよ」

スピアー「スピ?」


メガリザードンX「メガリザァァァアアアアアッ!!!」メガ!

メガミュウツーY「メガミュゥゥゥウウウウウッ!!!」メガ!


765「奏でよう夢のMUSIC♪音符の翼♪」キラッ


春香「『かえんほうしゃ』!」

メガリザードンX「ドォォーーン!!」ボォォォオオオオッ


765「どこまでも翔ばたいてゆけるPOWER♪」キラアッ


春香「『サイコキネシス』!」

メガミュウツーY「ツゥゥゥウーーッ!!」キィィイイイイイイッ


765「鳴らそう 好きなMUSIC♪どんなKEY だって!♪」キラアアッ


美希雪歩真美「歌えば ほら♪新しいDOOR♪」キラッ


千早真伊織響「開いてく 輝いて♪」キラッ


やよい亜美あずさ響「始まる 世界♪」キラッ


美希千早やよい雪歩真亜美真美伊織あずさ貴音響「LISTEN!!!♪」キラアアアッ

メガリザードンX「リザァァァアアアアアアアアドォォォンッッ!!!!!」ボゴオオオオッ!!

メガミュウツーY「ミュゥゥゥゥツゥゥゥゥゥウウウウウッッ!!!!!」ズドドドガァァァッッッ!!





春香「私の MUSIC!♪」キラァァアアッ!!






ワァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!

くぅ疲
冬馬の手持ちをマルマインとマタドガスにして


冬馬「BANG×BANG 『BIG BANG』!!心は『BIG BANG』!!!」

マルマイン「マル――」カッ

マタドガス「ドガ――」カッ

ドガァァァァァァァァァァァァンッッッッ


みたいなのやるか悩んだんだけどマルマインとマタドガスが過労死することが判明したのでMEGATON PUNCHとBACHI×BACHIで妥協した
あとでSprouTとかで思いついたらまたスレ立てるわ
そん時はちゃんと鯖変えて自演する

おまけ

P「…えー、テレビの前の皆さんこんばんは」

P「生っすか!?REVOLUTIONが終わった後の新番組『生っじゃない!PRODUCER』の時間です」

P「先日ある番組の生放送中に起こった事件により無駄に有名になった私ですが、メールやら何やらが殺到したためお偉いさん方の事情で番組を持つことになりました」

P「本業は765プロのプロデューサーなのに…なんでこんなことに……」

P「…というかこの番組何やるんですか?…え?バトルの力量を生かしたアドバイス?…ああ、視聴者さんから手紙が。なるほど」

P「しかし手紙なんてそうそう…ええっ!?こ、こんなに!?ウソだろ…」ドサアッ

P「それじゃ片っ端から答えて…え?新番組にふさわしいスペシャルゲストが来てる?」

P「うちのアイドルかな…でもそんなそぶり一度も見せてなかったが…なるほど。そのくらい演技力が上がってたんだな。流石うちのアイドル達だ」ワクワク

P「それでは登場していただきましょう……この方です!」



冬馬「おーっす!元気して」

P「お前かよ!!!!!!!」


本当の本当に終わり


自演が全部持ってったな

自演発覚の所だけ面白かった
他は知らん

実はこのスレの全てのレスが>>1の自演と言う可能性が微レ存……!?

カメックス(160cm)
ゴルダック(170cm)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom