京太郎「俺が三年生?」由暉子「ゆきみだいふく、食べませんか?」 (1000)

まず注意書き

・このスレは京太郎主人公の安価スレです

・いわゆる設定改変してるので上記の内容も含めて苦手な方は注意

・安価ですがバトルや成長要素はありません でも好感度はあるかも

・息抜き用のスレなので結構適当です




過去スレ

京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」
京太郎「俺が三年生?」久「私が幼馴染じゃ不満?」 - SSまとめ速報
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京太郎「俺が三年生?」照「私が幼馴染……二番目だけど」
京太郎「俺が三年生?」照「私が幼馴染……二番目だけど」 - SSまとめ速報
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京太郎「俺が三年生?」咲「私だって幼馴染だもん……一応」
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京太郎「俺が三年生?」小蒔「初めては私です!」
京太郎「俺が三年生?」小蒔「初めては私です!」 - SSまとめ速報
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エピソードを時系列順にまとめたwiki
http://www62.atwiki.jp/kyo3nen/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436794762

ところで照が2年編の「夏、一番目と二番目」で名前出てるけど範囲安価で選べるのかな

はつみだいふくとくるみだいふく……
中が空っぽでペッタンコな予感

>>17
二年編に登場、かつセリフ欄の前に名前が出てるので条件は満たしてます
ぶっちゃけて言えば選んでもオーケーです

それじゃ、もうちょっとしたらやります

そんじゃ始めます



・二年、三月、主役のいない旅行


誓子「卒業旅行?」


揺杏「そうそう、ユキの入学祝いとか諸々を兼ねてさ」

成香「それ、素敵です!」

爽「ちなみに原案は私なー」

誓子「私は構わないけど……ユキは?」

由暉子「私も構いません」


揺杏「よし、じゃあけってーい!」

爽「時期は三月の後半ってことで」

成香「どこにいくんですか?」

爽「そこらへんはこれから決めよう」



揺杏「うーん、定番の沖縄とか?」

成香「京都や大阪も捨てがたいです!」

爽「東京に行って夢の国とかいくのもいいなー。あれ、千葉だっけ?」

誓子「うーん……」

由暉子「そうですね……」


誓子「長野、とか?」

由暉子「長野はどうですか?」


誓子「……え?」

由暉子「……かぶるとは思いませんでした」

揺杏「いや、そこらへんはいいんだけど……なんで長野?」

誓子「た、大した理由はないんだけど」

由暉子「須賀さんたちに会いにいくのはどうかなと」

誓子「ユキ!?」



爽「なるほどなるほど……それならありかも」

揺杏「竹井のねーさんに挨拶かー、悪くないじゃん」

成香「いきなり行って驚かれないでしょうか?」

揺杏「何言ってんのさ。それがいいんじゃない」

成香「ええっ」


誓子「どうしよう……本当に通っちゃいそう」

由暉子「またあの人と……」


爽「ふむふむ……ところで、恋バナとかどうよ?」


誓子「――っ」

由暉子「……」

揺杏「いっきなりだなー」

成香「恋バナ……素敵です!」

揺杏「でも相手いないじゃん。出会いもないしさ」

誓子「そ、そうよねっ。話題がないんだったら仕方ないんじゃない?」



爽「いやいや、須賀くんがいるでしょ」


揺杏「なるほど、あのお兄さんね」

成香「でも、竹井さんと付き合ってるんじゃ……」

爽「違うよ? 本人に聞いたし」

誓子「え、そうなんだ」ホッ

由暉子「……やった」ボソッ


爽「てなわけでみなさん、須賀くんのことどう思う?」


揺杏「ノリもいいし、絡みやすいし、いい感じじゃね?」

成香「その、男の人はちょっと苦手です……」

爽「の割には誰と誰が付き合ってるとかに興味津々だよね」

成香「爽さんっ」



爽「で、お二人さんは?」


由暉子「年上の男の人ってかっこいいですよね」

爽「お?」

成香「ユキちゃんが恋する乙女に!?」

由暉子「ふふ、どうでしょうか」

揺杏「じゃあチカセンは?」


誓子「ち、違うよ?」


揺杏「……」

由暉子「……やっぱり」ボソッ

成香「?」

爽「違うってなにがさ」



誓子「あ、いや……とにかく違うったら違うの!」


爽「だからなにがさ」

誓子「もうこの話は終わり! いい?」

揺杏「いやー、まさかチカセンもとは」ニヤニヤ

誓子「だからっ」


成香「……もしかしてチカちゃんとユキちゃん、ライバルですか?」

由暉子「さぁ、でも……」


由暉子「旅行、楽しみです」





誓子「……」

揺杏「お、割ともう雪なくなってるじゃん」

爽「えっと……どれに乗ればいいんだっけ?」

誓子「ねえ、これってユキの卒業旅行だったはずよね?」

揺杏「うん」

爽「今更なにさ」

誓子「主役のいない旅行って一体なんなのかなって」

揺杏「仕方ないじゃん、直前に風邪でダウンしちゃったんだからさ」

爽「成香は法事があったみたいだし」

誓子「チケットがもったいないから私たちだけでっていうのもわかるけど……」

揺杏「ならいいじゃん。行こうぜー」

爽「そうそう。こういうのは楽しんだもん勝ちじゃない?」

誓子「そうね……」


誓子(でも、ユキにちょっとだけ悪いかも……)


誓子「って、何言ってるんだか。実際に会えるかどうかわからないのにね」





揺杏「次あっち行こうぜ」

爽「お、あれ面白そう」

揺杏「うん? ……げ、虫食べるのはノーサンキューだって!」

爽「ほらほらぁ、そう言わずに一匹」

揺杏「チカセーン! 助けてー!」


誓子「元気いいなぁ」

誓子「……そうね、楽しまないとね」

誓子「おーい――」


京太郎「なにしてんの、こんなところで」


誓子「ひゃいぃっ」ビクン

京太郎「うおっ、飛び上がりすぎだろ」



誓子(うそっ、どうしてばったり会っちゃうかな!)

誓子(ああもう、みっともない姿見せちゃったし……)

誓子(ど、どんな顔すればいいんだろう)


京太郎「もしもーし、桧森さーん」

誓子「あうぅ……」

京太郎「いやいや、俺がイジメてるみたいな構図になってね?」


揺杏「コラー! チカセンから……って」

爽「須賀くんじゃん」


京太郎「おう、須賀くんですよ」

爽「こんなとこでなにしてのさ」

京太郎「俺のセリフだろ」

揺杏「それもそうだけどね。竹井のねーさんは?」

京太郎「今日はまこっちゃんのとこにいるよ」

爽「なるほど、だから一人寂しくぶらりと」

京太郎「友達がいない人みたいな言い方はやめろっ」



揺杏「で、どうする? なんかサプライズ感薄れちゃったけど」

爽「うーん、あれ」チョイチョイ


誓子「どうしよどうしよっ」アワワワ


揺杏「……しゃあないなぁ」

爽「だね」


揺杏「あ、そういやちょっと二人で内緒話あるんだった!」

爽「あー、すっかり忘れてたー」

揺杏「てなわけで」ポン


誓子「へ?」



揺杏「ちょーっと時間かかりそうだからチカセンのことおねがいしまーす」

爽「じゃねー」


京太郎「……」

誓子「……」

京太郎「とりあえず昼飯でも食いに行く?」

誓子「……うん」





京太郎「卒業旅行? だれの」

誓子「ユキのなんだけどね……風邪で来られなくなっちゃって」

京太郎「あれ、本内もいなかったよな?」

誓子「そっちは法事だって」

京太郎「あらま……主役のいない旅行ってわけか」

誓子「そういうこと」


京太郎「んで、何食う?」

誓子「……虫以外で」

京太郎「お前は長野をなんだと思ってるんだ」



誓子「本当になんでもいいよ?」

京太郎「お前な……それ、世のお母さんが言われて困る言葉の上位にランクインしてるんだぞ?」

誓子「だって須賀くんはお母さんじゃないでしょ?」

京太郎「しょうがないな、なんか適当にうまい店でも……あ」

誓子「どうかした?」

京太郎「……悪い、財布の中に余裕がない」

誓子「良ければ私がお金出すよ?」

京太郎「良くないだろ……そうだ」


京太郎「良かったら俺の家来る?」


誓子「え……え?」

京太郎「今日は誰もいないし、やりたい放題キッチンも使いたい放題」

誓子「や、やりたい放題?」

京太郎「そうそう、もうすっごいことしちゃうぜ?」


誓子(だ、大丈夫かな……?)





カピ「キュッ?」


誓子「わぁ、何この子!」

カピ「キュ~」スリスリ

京太郎「うちのカピ。まぁ見ての通りカピバラさんだ」

誓子「す、すごくかわいい……」

京太郎「けっこう人懐っこいからな。好きなだけモフモフしてやってくれ」

誓子「じゃあお言葉に甘えて……」モフモフ

カピ「キュッ、キュー」



京太郎「それじゃ、俺は何か作るかな」

誓子「あ、私も手伝うよ」

京太郎「いいって、お客さんだし」

誓子「でも、やっぱりお世話になりっぱなしってのも……」

京太郎「気になるってか?」

誓子「うん、そうだね」

京太郎「じゃあ……助手ってことで」

誓子「任せて」

京太郎「ついてこれるか? 俺のスピードは尋常じゃないぜ?」

誓子「ぷっ、なによそれ」





誓子「……」ズーン

京太郎「なんでそんな落ち込んでるんだよ」

誓子「なんでそんな料理上手なのよ……」

京太郎「それは師匠のおかげだな」

誓子「料理の先生?」

京太郎「いや、執事」

誓子「はい?」

京太郎「執事ってのはなんでもできるからな。料理洗濯掃除、おまけに戦闘」

誓子「えーっと、なんか物騒な言葉が聞こえたんだけど」

京太郎「なんにしても俺は半端物だ。降ってきた岩を素手で割ることもできないからな」

誓子「ごめん、そろそろ現実に帰ってもいい?」





京太郎「ごちそうさん」

誓子「ごちそうさまでした」


京太郎「今日の出来はなかなかだったな」

誓子「なかなかで私より上手なんだ……」

京太郎「そう落ち込むなって、包丁さばきは手慣れてたじゃないか」ポン

誓子「そ、そうかな?」

京太郎「ま、俺の方がうまいけどな」

誓子「……えいっ」ギュゥゥ

京太郎「痛い! なんでつねる!?」

誓子「ごめんね? 手が滑っちゃって」

京太郎「そんな滑り方があるか!」



京太郎「……ったく、こうなったら洗い物も手伝ってもらうからな」

誓子「私、お客さんだよね?」

京太郎「お世話になりっぱなしは気が引けるって言ってたのはどこの桧森さんだっけ?」

誓子「ふふ、ちゃんと手伝うから安心して」

京太郎「はいはい、じゃあ共同作業としゃれこむか」

誓子「共同作業……」


誓子(なんか恋人同士みたい……)



誓子「ふふっ」

京太郎「楽しそうだな」

誓子「そう見える?」

京太郎「さては……洗い物好き系女子か」

誓子「正解じゃないけどハズレでもないかな?」

京太郎「ピンポイント過ぎたか……じゃあ、家事大好き系女子とか」

誓子「さあ、どうでしょうか」

京太郎「濁すなー」


誓子(本当はだれとするかってところが重要なんだけどね)





京太郎「そういや、あの二人はまだなにも?」

誓子「そうね……気を使ってくれたみたいだけど」

京太郎「気を使ってくれた?」

誓子「ああ、こっちの話だから」


誓子「あ、メール」ピロリン


誓子「えーっと……サプライズ成功? 竹井さんたちと一緒にいるのかな?」

京太郎「久ちゃん達と一緒か……なら俺らも行く?」

誓子「そうね……これ以上はユキに悪い気もするし」

京太郎「?」

誓子「あ、それもこっちの話」

京太郎「内緒事が多いな……女子ってそういうもんか?」

誓子「そうなの。だから無理に聞き出したりしちゃダメなんだから」

京太郎「わかってるわかってる」


誓子「じゃあ、そろそろ出る?」

京太郎「だな。もうちょっとしたら母さん帰ってくるし」

誓子「挨拶していった方がいいかな?」

京太郎「……やめてくれ。絶対めんどくさいことになる」

誓子「そうなの?」

京太郎「そうなんだ」





誓子「それじゃあね、カピちゃん」

カピ「キュ~」ウトウト


京太郎「さて、まこっちゃんの家か……歩きでってのもな」

誓子「遠いの?」

京太郎「そこまで遠いってわけでもないけど……そうだ!」


京太郎「よいしょっと」



誓子「自転車?」

京太郎「バイクでも良かったけど、そっちはまだ二人乗りダメだしな」

誓子「わ、免許持ってたんだ」

京太郎「取れるようになってから速攻で取った」

誓子「ふーん……なんだか似合うね」

京太郎「だろ? 時々言われるよ、不良っぽいって」

誓子「うん、そうだよね」

京太郎「……」

誓子「……」


京太郎「やっぱりかこの野郎っ」

誓子「ご、ごめんなさい」





誓子「でも、自転車の二人乗りって禁止されてなかった?」

京太郎「知ってるか? バレなきゃ犯罪じゃないって言葉」

誓子「うわ……」

京太郎「大丈夫だって、見つかっても逃げ切る自信はあるから」

誓子「私は逆に不安になったんだけど」


京太郎「よーし、じゃあ行くぞ。後ろに乗れ」


誓子「えっと……」


京太郎「早く早く」

誓子「それじゃあ……失礼します」オソルオソル

京太郎「もっとしっかりつかまれって、危ないぞ?」

誓子「え、それだと……」

京太郎「ほら、前に手を回してさ」

誓子「……えいっ」ギュッ



誓子(背中、広いな……)


京太郎「じゃ、出発するぞ」

誓子「うん」


誓子「……ほんと、ユキに悪いなぁ」ボソッ


京太郎「真屋がどうかしたのか?」

誓子「え、聞こえてたの?」

京太郎「まぁな。あと、顔くっつけながら喋られるとくすぐったい」

誓子「あ、ごめんね」

京太郎「まぁ、その程度じゃ運転しくったりしないから安心してくれ」


京太郎「それで、また内緒事か?」

誓子「ううん、なんでもないの」


誓子「だから、今はもうちょっとこのままで……」



てなわけで終了です

さて、範囲安価取りたいんですけど人います?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります

下1~下5

バラけたな……じゃあコンマ判定で
哩は範囲外だけど二つなんで広めで

はやり:1-18
哩:19-46
豊音:47-64
由暉子:65-82
照:83-00

直下

はやりんで了解


『二年、秋、牌のお兄さん』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再開
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
冬、記憶と縁
三月、主役のいない旅行

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、秋、牌のお兄さん

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使


>>+2

1で了解

それじゃ、おやすみなさい

チカセンはユキと一緒にメインにするかどうか迷った結果だと思います

それじゃ、もう少ししたらやります

そんじゃ、投下します



・二年、秋、牌のお兄さん


はやり「えー、咏ちゃんずるいー」

咏「ずるいもなにも、偶然会っちゃったもんは仕方なくね?」

健夜「へぇ、咏ちゃんも京太郎くんに会ったんだね」

咏「お、小鍛冶さんも? いやぁ、中々に興味深いねぃ。能力とか色々」

はやり「とか?」

健夜「色々?」

咏「実は連絡先も交換してたり」

はやり「なにそれー! ずーるーいー!」

健夜「あ、実は私も」

はやり「裏切り者っ!?」


はやり「い、いいもん……だって京太郎くんは牌のお姉さんのファンだって言ってくれたし」

咏「でも結局会えなきゃ意味ないんだよねぃ」

はやり「うっ」

健夜「憧れや尊敬って、結構距離感じるよね」

はやり「うぐっ」



はやり「いいもんいいもん! こうなったら長野での仕事を取ればいいんだから!」プルルル


はやり「あ、お疲れ様でーす。長野の仕事ないかなーって」

はやり「え? ちょうど長野だけピンポイントでナッシング?」

はやり「……それじゃ、おやすみなさい」


はやり「……」


咏「さて、そろそろホテルに戻ろっかね?」

健夜「わ、私も……」ソソクサ


はやり「……こうなったらどんな手を使ってでも会ってやるんだからぁ!」プルルル


はやり「あ、何度もすみませーん」

はやり「ちょっと、長野の清澄高校について調べてもらいたいんですけど――」





京太郎「ふぁ……」

一太「眠い……」


「なんだお前ら、夜ふかしかー?」

「どうせ女子の部屋行くかどうかで揉めてたんだろ」


京太郎「ちげーよ。ちょっとしたバトルがあってさ」

一太「そう、持つものと持たざるもの……どちらが優れているのかを決めるためのね」

京太郎「それに関してはこっちの圧勝だろ。だってお前ロリ巨乳認めたし」

一太「嘘を言うな! ただ単に否定はしなかっただけだ!」

京太郎「それは消極的な肯定っていうんじゃないか?」

一太「違う! それは違う!」


「あ、いつものね」

「飽きないなー」





京太郎「で、今日は自由行動だっけ?」

一太「という名の自主研修だね」

「女子のグループと一緒に回れたらなー」

「せっかく修学旅行で沖縄に来たってのになんで男女別なんだよ……」

京太郎「まーまー、男子だけでしかできないこともあるだろ」


「……ちっ」

「……ぺっ」


京太郎「え、お前らなんだよ急に」


「それはあれですか? いっつも女子と一緒にいるからたまには男子と~的なあれですか!?」

「いいよなぁ、可愛い幼馴染と一緒のクラスで一緒の部活のやつは!」


京太郎「お前ら本当にどうしたんだ!?」


「うっせ! お前なんか竹井さんと沖縄の海でキャッキャウフフしてろよ!」

「バーカバーカ!」


一太「……はぁ」





京太郎「次はどこ行くよ?」

一太「今ので予定してたとこは大体回ったんじゃないかな?」

「マジか、俺らの計画どんだけペラッペラなんだよ」

「食べ物しかリストアップしなかったのがまずかったか……」

京太郎「ということは完全にアットランダムか」


「あ、そういや今この辺に芸能人来てるって」


京太郎「芸能人?」

「麻雀のプロだってさ」

京太郎「ふーん」

「まぁ、女子のプロったらみんな芸能人みたいなもんだけどな」

「わかるわかる。新人の戒能プロも中々だよな」

一太「いや、それはない」

京太郎「でもやっぱり俺は――」



「あ、見つけた!」


京太郎(ナイスおもち!)


「今人手が足りないの。良かったら君に手伝ってほしいなーって」

京太郎「え、俺?」

「そうだよっ☆」

京太郎「ま、まさか今ここに来てる芸能人って――」


「てなわけで行くよー」


「……須賀が」

「連れてかれた……」

一太「一体なにが起こってるんだ……?」





はやり「夏以来だね、京太郎くん」

京太郎「はやりさん! 久しぶりですね!」

はやり「もう、京太郎くんったら東京にいるうちに会いに来てくれないんだもん」

京太郎「それは……色々あって」

はやり「こうして会えたんだから、いいんだけどね」


京太郎「それで、今日はどうして俺を?」

はやり「あ、そうだね。実は……」





京太郎「牌のお兄さん?」

はやり「うん、簡単なアシスタントなんだけどね」

京太郎「やります! 是非!」

はやり「わ、即決」

京太郎「はやりんのアシスタントなんて、滅多にできることじゃないですからね」

はやり「ふふ、カメラが回ってきてるわけじゃないし、気楽に頑張ってね」

京太郎「あれ、今日はテレビではないんですか?」

はやり「ちょ、ちょっと急な仕事だったから……」

京太郎「なるほど……にしても、よくよく考えればすごい偶然ですね。こうして出先で会うなんて」

はやり「あ、あはは……」

京太郎「?」

はやり「じゃあこっちで詳しい説明するから、来てもらってもいい?」





はやり「え? もう一人ゲストを?」

「ええ、ちょうどこのあたりに来てたみたいなんで」

はやり「勝手なことされると困っちゃうんだけどなぁ」

「……それ、はやりさんが言えます? そもそも今回沖縄に来たのだって……」

はやり「うっ……」


京太郎「なんだろう、揉めてるのか?」

京太郎「俺が来たのも急っぽいしな……」

京太郎「ゲストがもう一人っていったか?」

京太郎「うーん……どんな人だろ」





「な、なんてところに来てしまったんじゃ……」

「ちょっとした写真を撮られるのには慣れとるんじゃけど……」

「うう……こんなん考慮しとらんよ……」


京太郎「あれ、君もゲストに呼ばれたのか?」


「へぁっ!」ビクッ


京太郎「うおっ、ウルトラマンみたいな声出すなよ」

「だ、誰ですか?」

京太郎「一日限定で牌のお兄さんに呼ばれたんだ。修学旅行中なのにな」

「あ、君も」

京太郎「俺、須賀京太郎」

「佐々野いちご……よろしゅうお願いするけぇ」

京太郎「あれ、もしかして広島の人?」

いちご「わかるん?」

京太郎「後輩に広島弁使うやつがいてさ」



はやり「二人共ー、もうそろそろ時間だよー」


京太郎「お、もう出番か」

いちご「す、須賀くんはこがぁなこと、慣れとるん?」

京太郎「いや、さすがに初めてだな」

いちご「ちゃちゃのんは緊張して……」

京太郎「まぁ……だよな」


京太郎(俺も生はやりんは緊張したしな……)


京太郎「ま、同じ初心者の俺もいるんだから」ポン

いちご「ひゃっ」

京太郎「気楽にやろうぜ」


はやり「あ、くっつきすぎー」



はやり「ダメだよ? 高校生同士は清く正しい交際じゃないと」

京太郎「そんな、ただ話してただけですって」

いちご「こ、交際……」

はやり「えー? 京太郎くんってプレイボーイだし」

京太郎「だからそれは……」

いちご「え、じゃあ須賀くんって……」ササッ

京太郎「誤解! ジョーク! 間に受けないように!」


はやり「でもぉ、良識のある大人とだったら……ね?」


京太郎「ちょっ、からかうのはよしてくださいってば!」

いちご「良識ってなんじゃろ……」





はやり「えーっと、じゃあこの場合はどれを切ったらいいのかわかる人ー」


『はーい!』


はやり「わわっ、みんなすごいね。じゃあ……真ん中の列の右端の君に決めたぞ☆」

はやり「ゲストのいちごちゃん、ステージ上まで案内しちゃってー」


いちご「は、はい」


いちご(大丈夫、大丈夫じゃけぇ)

いちご(ただここに連れてくるだけ)

いちご(何も問題は――)


いちご「あ――」



いちご(つまずいたっ!?)


京太郎「――おっと、足元注意な?」


いちご「あれ……」

京太郎「大丈夫、俺もいるんだから」

いちご「う、うん……」


はやり「さすが牌のお兄さんだね☆ じゃあみんな、お兄さんに拍手だよっ」


京太郎「さあ、気を取り直していこうか」

いちご「あ、ありがと……」





はやり「それじゃあみんな、まったねー!」



京太郎「お、終わった……」

いちご「ちゃ、ちゃんとできたじゃろか……?」


はやり「二人共、お疲れ様」


京太郎「どうでした?」

はやり「うーん、60点かな?」

京太郎「……それってどうなんすかね?」

はやり「一般人としては上出来だよ。うん、さすがだね」

いちご「あの、ちなみにちゃちゃのんは……」

はやり「40点かな? 緊張が抜ければもっといいと思うんだけどね」

いちご「あうぅ……」

はやり「でもでも、後の方はちゃんとできてたからプラス20点かな?」

京太郎「やったじゃん。同点だぜ」

いちご「うん!」



はやり「なんにしても、有望な新人さんが発掘できてお姉さんは満足だよ☆」


京太郎「いや、俺はそこまでこっちの道に興味があるわけじゃないんですけど」

はやり「えー? いいと思うんだけどなぁ」

いちご「ちゃちゃのんも、悪くないと思うけぇ……」

はやり「あれれ? もしかして……」

いちご「きゃ、客観的な意見! 客観的な意見ですからっ」

はやり「あーもう、いちごちゃんかわいいー!」ダキッ

いちご「わっ」


京太郎「……うん、この絡みは中々……いい!」


いちご「見とらんで助けてぇ」





京太郎「今日はお疲れ」

いちご「うん、そっちも」

京太郎「修学旅行中なんだよな? お互い、思いもよらないイベントに巻き込まれたな」

いちご「ちゃちゃのんも、ほんにそう思う」

京太郎「まぁ、でもいい思い出にはなったな。こうやって知り合いも増えたし」

いちご「須賀くんは自由行動中?」

京太郎「そうじゃないと大目玉くらってるとこだよ」

いちご「じゃあ、もう少し――」


はやり「京太郎くーん、ちょっと来てー」


京太郎「はいはーい、今行きまーす!」


いちご「……行っちゃった」

いちご「やっぱり胸?」

いちご「……はやりんずるい」





はやり「まったくもう、京太郎くんは目を離すとすぐああなんだから」

京太郎「あの、俺なんかしましたっけ?」

はやり「牌のお姉さんは本日終業しました。答え合わせは自分でね☆」

京太郎「いやいやいや……もしかしてまたからかってます?」

はやり「あはは、京太郎くんも慣れてきたね」

京太郎「そりゃあまあ……」

はやり「でもそれだとちょーっとつまんないかなぁ……えいっ」ギュッ

京太郎「ちょっ、なにしてんですかっ」

はやり「あすなろ抱きだよ?」

京太郎「そうじゃなくてですね!」

はやり「うんうんこれこれ」



はやり「それにしても京太郎くん、フォローが板についてるね」

京太郎「そ、そうですかね?」

はやり「きっとああやっていろんな人を助けてきたんだね」

京太郎「そ、そんな大層なものじゃないですよ」

はやり「私が困ったときも助けてくれると、すっごく嬉しいなぁ」

京太郎「それは――」


京太郎「――もちろんですよ」


はやり「うん、頼りにしてるよ」

京太郎「あの……もう離れてもいいんじゃ」

はやり「京太郎くんは離れたいの?」フニョン

京太郎「……もうちょっとこのままで」

はやり「素直でよろしい」



てなわけで終了です
これでちゃちゃのんへのケジメ案件は完了ですね

範囲安価取りたいんですけど人いますかね?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります

下1~下5

哩とユキでコンマ判定ですね

奇数:哩
偶数:ユキ

直下で

奇数なので哩で


『二年、冬、蓼食う虫もなんとやら』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
三月、主役のいない旅行

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、冬、蓼食う虫もなんとやら

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使


>>+2

1で了解

うーん、安価範囲とかに関しては範囲を下2~下6みたいにずらせばいいのか
もしくは単純に範囲を増やせばいいのか

何か意見あります?

時間指定か……考えときます

まあ、こういう意見が出るってことはそれなりに繁盛してる証拠ですかね?

それじゃ、おやすみなさい

まぁ、大体意見は出揃ったと思うんで議論はほどほどに

それじゃあ、もうちょっとしたら始めます

そんじゃ、始めます



・二年、冬、蓼食う虫もなんとやら


哩「温泉旅行?」

姫子「今度の連休、どうですかね?」

哩「悪かない……ばってん、部のことを放っておけんし」

姫子「そいは大丈夫ですよ。部のみんなの提案ですから」

哩「部のみんなが?」

姫子「部長、最近頑張りすぎだって」

哩「……うーん」

姫子「ちょうどここに知り合いからもらったペアチケットが、ほら」

哩「外堀が埋められとる……」

姫子「期限迫ってて、このままじゃ無駄になっちゃうって……で、どうですかね?」


哩「うん、行こう。みんなの好意ば無下にはできん」



姫子「やった!」

哩「行き先は決まっとーと?」

姫子「そいはですね……長野です」

哩「長野? 随分遠かとこやね」

姫子「まぁまぁ、タダで泊まれるんですし」

哩「ん、それもそうか」

姫子「あはは……」


姫子(こいは先輩に感謝やね……)





「見て見て! 温泉のペア宿泊チケット当たっちゃった!」

京太郎「良かったじゃん。親父と行ってこれば?」

「もう、反応薄ーい」

京太郎「んなこと言われてもな……その温泉近場だし」

「せっかくこれあげようと思ったのに」

京太郎「は?」

「女の子を誘ってあれやこれやできるのよ?」

京太郎「いや、相手がいないでしょ」

「久ちゃん誘えばいいじゃない」

京太郎「それはあからさますぎてちょっと……」

「えー? 今更じゃない」

京太郎「だからさ……」



京太郎(一度振ったような相手を温泉に、しかも二人きりで誘うのはどうなのよって話だよな)


京太郎「どうして親父と行かないんだよ? 今度連休もあるだろ」

「だからそれなのよ! お父さん連休中の休み消滅したって!」

京太郎「ああ……ご愁傷様」

「とにかく! ちゃんとこのチケットを消費すること、いい?」

京太郎「人の話聞いてたのかよ!」

「もう奈良の温泉の子や神代の姫様でもいいじゃない!」

京太郎「無茶言うな!」





京太郎「結局渡されてしまった……」

京太郎「どうする? 捨てたって言ったら絶対納得しないだろうし」

京太郎「一太と男同士で温泉とかありえないし……」

京太郎「うーん……いっそまこっちゃんでも誘ってみるか?」

京太郎「でも多分、久ちゃんを誘えって言われるだけなんだよな」

京太郎「みほっちゃんは……やっぱダメだよなぁ」

京太郎「まさか本当に県外から誰か呼ぶってわけにもいかないし」

京太郎「……てか、ペアの温泉に誘った時点で勘違いされるよな」プルルル

京太郎「誰だ? ……鶴田かよ」

京太郎「はい、もしもし――」


姫子『せんぱーい、助けてくださいよぉ』


京太郎「そうか、頑張れよ。それじゃ――」

姫子『ちょ、切るのはダメですってば!』

京太郎「いや、なんかお前の頼みごと聞いてたらいいように使われそうで」

姫子『……そんなことなかとですよ?』

京太郎「おい、今の間はなんだ」





京太郎「白水を休ませたい?」

姫子『部長、インターハイが終わってから張り詰めっぱなしばい』

京太郎「ふむ……たしかにあいつは背負い込みそうな感じするよな」

姫子『でも、この前先輩たちが来よったときはわりかしリラックスしてたみたいで』

京太郎「それで俺に相談を?」

姫子『はい……先輩、どげんしたらよかと?』

京太郎「いや、丸投げかよ」

姫子『お願いします。部長、私たちが言うても大丈夫の一点張りで……』

京太郎「うーむ……」


京太郎(そういうのは多少強引でも連れ出したほうがいいんだけどな)

京太郎(休ませる、リラックスか……温泉とかか?)

京太郎(温泉……ん?)


京太郎「……いいもんあるじゃん」



姫子『はい?』

京太郎「今度の連休、長野に来る気はあるか?」

姫子『先輩のとこですか?』

京太郎『旅館のペア券があるんだ。そっちに送るから多少強引にでも誘ってやんな』

姫子『強引に?』

京太郎「お前らに足りないのはそこだろ。断りにくい状況を作るのもありだな」

姫子『……ん、やってみます』

京太郎「おう」

姫子『先輩、意外と頼りになりますね』

京太郎「だったらお礼ぐらい言っとけ。愛の告白でも許す」

姫子『はいはい、愛しとーよー』

京太郎「はいはい、俺もだよー」

姫子『むぅ……もっと気ぃ、入れてほしか』

京太郎「少なくとも、あんな適当な告白をしたお前が言えることじゃないな」





京太郎「てなわけで、今度の連休に白水たちが来るってさ」

久「へぇ、こっちが訪ねられるってなんか新鮮かも」

まこ「温泉かい……いいのぉ」

京太郎「でもまぁ、ゆっくり休みたいみたいだからちょっかいは控えたほうがいいかもな」


久「……」

まこ「……」

京太郎「なんだその、普段不真面目な奴が珍しく真面目なことを言った……みたいな目つきは」

久「……そうね、挨拶ぐらいで止めときますか」

まこ「じゃな」

京太郎「おいー」





姫子「到着です、部長」

哩「んー、ここが……」

姫子「ね? 中々悪くなかとですよね?」

哩「うん、よかところばい。早速チェックインをば――」

姫子「ここは私に任せてほら、座っててください」

哩「あ、うん」

姫子「そいぎ、行ってきまーす」




哩「ふぅ、せっかくの機会……しっかり休まんと」


京太郎「そう思ってると、かえって休まんないんじゃないか?」


哩「うひゃっ」

京太郎「……大丈夫か?」

哩「す、須賀くんっ、なんでここに!?」

京太郎「ここらへんって俺の地元だし」

哩「まさか、姫子が言ってた知り合いって……」

京太郎「うん、俺のことだと思うよ」


姫子「あ、先輩」


京太郎「よう、ちゃんと着いたみたいだな」

姫子「ひょっとして、心配で見に来てくれたんですか?」

京太郎「まあな」

哩「姫子、説明」

姫子「あ、はい」





哩「うん、とりあえず納得したばい」

京太郎「あ、あとで久ちゃんたちも顔だすってさ」

姫子「染谷もですか?」

京太郎「来ると思うぞ?」

哩「ふむ、あん時の面子が揃うわけやね」

京太郎「……てい」ビシッ

哩「いたっ! なにするとね!?」

京太郎「今麻雀のこと考えたろ」

哩「なしてわかった!?」

京太郎「いや、わかるわ」

姫子「もう、部長が麻雀のこつばっかなのはわかっとります。ばってん、そいじゃ本末転倒ですよ」

哩「そ、そうやね」



京太郎「まあ、休もうと思いすぎず、頑張って休め」

哩「そいはどうすればよかとね……」

姫子「そうですよー、なんですかそん食べるラー油みたいな微妙なアドバイス」

京太郎「まあ、ボケっと湯にでも浸かってりゃいいんじゃね?」ポン


哩「――っ」


姫子「……ふんふん、なるほど」

京太郎「なに納得してんだ」

姫子「あ、ちょっとお花摘みに行ってくるんで先に部屋行っててください」

哩「姫子!?」

姫子「先輩、部屋まで荷物、よかとですか?」

京太郎「まぁ、そんぐらいならな」

姫子「じゃあ――」


姫子「こい、お願いします」



京太郎「……カメラ?」

姫子「部長の痴態をしっかりお願いします……!」

京太郎「待て、とりあえず待て」

姫子「先輩と二人きりにしといた方が初々しいとこ見れそうでして」

京太郎「だから待てっつってんだろうが」

姫子「私がこの目で見れんこつはこの上なく悔しかですが……!」

京太郎「お、おう……」

姫子「そいじゃ……!」


京太郎「……なんだあれ」

哩「ひ、姫子ぉ」プルプル

京太郎「いや、その反応はさすがに傷つくから」





京太郎「大体な? なんか今日は俺に対して腰が引けてないか?」

哩「……」


『サンキュー白水愛してるっ』


哩(落ち着け……落ち着け私!)

哩(あいは冗談やってわかっとるけん)

哩(そう、なんも心乱すこつはなかとね……!)

哩(やけん、しっかり相手の目ば見返してなんでもなかと言えば――)


哩「……そんなことないよ?」メソラシ

京太郎「おい、せめて俺の目を見て言え」

哩「大丈夫、大丈夫やけん」

京太郎「どこがだよ……あ、部屋はここだな。鍵開けてくれ」

哩「う、うん……」ガチャ

京太郎「おお、さすがにいい部屋だな。荷物、中まで運んどくな」





京太郎「よいしょっと……しかし、これやけに重たいな」

京太郎「気になるけど、見るわけにはいかないしな」


哩「お、お茶が入りました……」


京太郎「いや、なんで俺に気を使ってんだよ」

哩「荷物運んでくれたし、なにもせんと帰すわけにはいかん」

京太郎「まったく……ああ、危なっかしいなー」

哩「大丈夫、大丈夫やけん……」プルプル

京太郎「だからそういう風には見えないんだって」

哩「熱っ」

京太郎「ほら、言ったそばから――」



京太郎「――っと、悪い。荷物蹴っちゃった……」


京太郎「……なにこれ?」

哩「そ、そいは……」アワアワ

京太郎「え、ローターってやつ?」

哩「……さぁ?」ダラダラ

京太郎「他にもリード付きの首輪とか縄にムチ? なんか口に噛ませるっぽいものも……」

哩「……」

京太郎「……」


哩「……ふぅ、まいるよ」

京太郎「ダジャレか!」





哩「……」ズーン


京太郎「まぁ、俺は気にしないよ、うん」


哩「……」ズーン


京太郎「た、蓼食う虫もなんとやらってやつ? そういうやつがいたっていいじゃないか」


哩「……」ズーン


京太郎「あーもう! いつまでもウジウジしてんじゃねーよ!」ウガー!


哩「……ぁ」ピクン



京太郎「はい?」

哩「須賀くん、今の……」

京太郎「あ、ああ……少し乱暴な物言いだったか」

哩「ちょっともう一回……」

京太郎「え……どうしたんだよ、なんか変だぞ?」

哩「んぅ……ダメ、もっと乱暴に……!」

京太郎「待て! ちょっとこれは俺には未知の領域というか……」


姫子「あー! 二人だけでなんてずるかですよ!」


哩「あ、姫子……」

京太郎「入ってくるなりなんだお前!」

姫子「んぁ……やっぱ先輩の、よかぁ」

京太郎「お前もかよ! こんな挟み撃ち予想だにしてなかった!」



哩「す、須賀くん……」

姫子「せんぱぁい」


京太郎「いや待て、お前らそれ以上近づくんじゃ――」


久「――で、なにやってるのあんた?」


京太郎「久ちゃん! 助かった……!」

久「そこらに散乱してるので、ナニしようとしてたわけ?」

京太郎「……ひょっとして誤解を解くとこからスタート?」





京太郎「つ、疲れた……」

京太郎「もう俺が温泉に浸かりてぇよ……」


哩「隣、よか?」


京太郎「ん、ああ……風呂入ってきたのか」

哩「……さっきはごめん」

京太郎「もういいよ。俺が荷物ぶちまけなきゃ、ああはならなかったんだし」

哩「……やっぱり、イケメン」ポツリ

京太郎「褒めてもなんも出ないぞ」

哩「あ、聞こえよった?」

京太郎「こんな近かったらな……そういや、初めて会った時もこうやって二人で座ってたよな」

哩「……そうやね」

京太郎「思えばあの時とだいぶ印象が変わったな」

哩「印象?」

京太郎「物静かでクールなイメージだったけど、案外隙がある……」



京太郎「ま、その方が俺としては嬉しいけどな」


哩「そ、そう……」スクッ

京太郎「部屋、戻るのか?」

哩「ちょっと、風にあたってくる……」

京太郎「ついてこうか?」

哩「いや、一人で十分」

京太郎「わかった。風邪ひくなよ」

哩「ん……」フラフラ


京太郎「……あいつ、浴衣似合うな」





哩「ふぅ……」


哩(顔が、熱か)

哩(なんやろか、こいは)


『ま、その方が俺としては嬉しいけどな』


哩(ううん、大体はわかっとる)

哩(……姫子には伝わっとーと?)

哩(須賀くんはきっとわかっとらんやろうけど)


哩「私の――」



てなわけで終了です

安価取りたいんですけど、人います?

昨日より人はいなさそうだけど……

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります

24分まで 同一IDは省きます

じゃあ豊音ってことで

『二年、秋、初めての学校祭』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、蓼食う虫もなんとやら
三月、主役のいない旅行

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、秋、初めての学校祭

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使


>>+2

それじゃ、1で了解

おやすみなさい

あねったいさんもう少ししたら始めます

そんじゃ、投下開始です



・二年、秋、初めての学校祭


京太郎「もうすぐ学祭で、そのあと選挙か」

京太郎「出し物の用意にギターの練習、それに久ちゃんのサポート」

京太郎「地味にやること多いな……」

京太郎「さて、次の曲は……」ペラ


「京太郎ー、電話ー!」


京太郎「あん?」


「ほら、またあの子からよ。姉帯さんだっけ?」

京太郎「マジで?」

「もう、こんなことで嘘なんてつかないわよ」

京太郎「まあ、そうだよな」

「はい、保留にしてるから」

京太郎「ん、サンキュー」

「しっかりやるのよ!」グッ

京太郎「なにそのサムズアップ」





豊音『もしもし、京太郎くんですかっ』

京太郎「これで違ったらどうするんだよ」

豊音『あ、京太郎くん!』

京太郎「元気だったか?」

豊音『うん、ちょー元気だよー』



豊音『……学校祭?』

京太郎「ああ、今週末なんだけどさ」

豊音『わぁ、楽しそう……』

京太郎「……もしかして、行ったことないのか?」

豊音『恥ずかしながらそうなんだ』

京太郎「じゃあ、来てみるか?」

豊音『え?』

京太郎「学校祭。土日のどっちか空いてるならだけどさ」

豊音『行く! 絶対行く!』

京太郎「お、おう」





京太郎「おい、そっちはまだできないのか!?」


「まだだよ! てか注文多すぎ! なにこれ!?」

「須賀と竹井さんで客が集まってんだよ!」

「誰だよメイド&執事喫茶やろうって言ったの!」


京太郎「参ったな……まさかこんなに人が来るとは」


一太「うわ、すごい混んでるね」



京太郎「内木! いいところに」

一太「はい?」

京太郎「もう交代時間過ぎてんのに中々抜けられないんだよ」

一太「この人数じゃね……まさか」

京太郎「よし、頼んだ」ポン

一太「やっぱりか!」

京太郎「それじゃあなっ」タタッ

一太「あーもう……!」


久「あれ、京太郎は?」


一太「交代時間過ぎたからって行っちゃったよ」

久「あいつ……」ピキピキ

一太「あはは……」





豊音「清澄高校……ここであってるんだよね?」

豊音「タクシーの運転手さんはすごいなぁ」


京太郎「悪い悪い、ちょっと遅れちゃったか?」


豊音「あ、京太郎くんだ」

京太郎「ちゃんとここまでたどり着けたか。えらいじゃないか」

豊音「えへへ、タクシーの運転手さんのおかげだよぉ」

京太郎「いやいや、前は俺が駅まで迎えに行ったからさ」

豊音「ちなみに今回はバスだよ。ちょー長旅だったよー」

京太郎「それはそれは……じゃあしっかりエスコートさせてもらおうかな」


京太郎「それではお手を、お嬢様」


豊音「わわっ、まるで執事さんみたい」

京太郎「まぁな、ほら」

豊音「う、うん……」オズオズ





京太郎「まずどこ行く?」

豊音「えっと、よくわからないので京太郎くんにお任せで」

京太郎「だよな」

豊音「だよー」グゥ


豊音「……あ」カァァ


京太郎「とりあえず何か食べ物でも物色するか」

豊音「お、お願いします」





京太郎「ほい、焼きそば」

豊音「ありがと」

京太郎「……てかまだ入るのか」

豊音「余裕だよー」


京太郎(たこ焼きにお好み焼き、フランクフルト焼きとうもろこしにいももち……他にもなんかあったか?)


京太郎「結構色々食べたはずなんだけどな……」

豊音「?」

京太郎「いや、健啖な女子は見てて気持ちいいよ」

豊音「あ……もしかしてお見苦しいところ見せちゃったかな?」

京太郎「だから違うって。この後デザートでもどうだ?」

豊音「ちょー賛成だよー」





京太郎「食った食った……もう食えね」ゲプッ

豊音「大丈夫?」

京太郎「ああ、平気」

豊音「無理しないでね?」

京太郎「だから大丈夫だって」

豊音「でもでも、私のせいで京太郎くんが楽しめなかったらなーって思うと……」

京太郎「そう思うんだったら存分に楽しんでくれ。そしたら俺も楽しいからさ」

豊音「きょ、京太郎くんっ」ガバッ

京太郎「――っ」サッ


豊音「……ど、どうしてよけるの?」

京太郎「いや……嬉しいけど、今それはまずい。頭文字G的な意味で」

豊音「頭文字G?」

京太郎「別の呼び方をするなら……G.E.R.O.リヴァースってところかな」

豊音「わぁ、なんだかかっこいい名前だよー」

京太郎「まぁ、名前だけはそうかもな……」

豊音「?」





京太郎「さて、次は……」

豊音「うーん……あ、あれどうしたのかな?」


「どうする? 主演がダウンしちゃったし」

「どうするもこうするも、代役立ててなんとかするしかないじゃない」

「ダメよ! イメージに合う人じゃなきゃ絶対台無しになるわ!」

「……っていう脚本担当の意見だけど」

「はぁ……」


京太郎「演劇の主演がいなくて困ってる的な?」

豊音「演劇かぁ……ちょっと見てみたかったかも」

京太郎「演劇なぁ……今日はここだけか」

豊音「まぁ、仕方ないかな」

京太郎「……」



京太郎「あの、ちょっといいですか?」


「はい?」

京太郎「今日の演劇って、もうできない感じですか?」

「ああ、ごめんなさいね。ちょっと――」


「見つけたわっ!」


京太郎「えっと……俺?」


「そう、あなたよあなた!」


「ええっと……」

「それってまさか……」


「容姿はまぁ及第点として……何よりも声がぴったりじゃない!」



豊音「どうしたのかな?」

京太郎「まぁ、もしかしたら演劇、見れるかもな」

豊音「本当っ?」

京太郎「ああ……俺は観客側じゃなくなりそうだけど」


「てなわけであなた、劇の主役やってくれない?」


京太郎「わかった」

「即決……話が早くて助かるわ」

豊音「京太郎くん?」

京太郎「待ってろ、最高のステージを見せてやるから」





京太郎「……」

「どう? 私の脚本は」

京太郎「どうもこうも……」


京太郎「英雄の両親を持ち、幼馴染によくアイアンクローをくらっている」

京太郎「昼と夜で人格が変わり、悲しみを覚えると死ぬ」

京太郎「魔法使い派遣会社の社長であり行商人、似顔絵の達人でもある」

京太郎「天流闘神士であり祓魔師でもあり生身でマッハ20のスピードを出す」

京太郎「魔女と契約して魔王となり、発掘したロボットにプラストオンしてエルゴフォームで王の柱を放つ勇者」

京太郎「様々な魔眼、邪眼を保有している」


「そして決めゼリフは……」


京太郎「闇の炎に抱かれて消えろ!」



「もうバッチリね!」

京太郎「いや、なにこのRPGの主人公も真っ青な設定てんこ盛りのキャラ。祓魔師ってマッハ20で動くの?」

「さらに主人公は実は皇帝の息子で――」

京太郎「設定の追加はもういいからっ」

「えー? たしかに劇中じゃ表現できないけど……」

京太郎「色々突っ込みどころあるけど……社長のくせに行商人とかなにやってんの? しかもロボットにまで乗り込んでるし」

「大丈夫、主人公の兼業はお約束よ。ほら、裏で世界を救ってる的な」

京太郎「思いっきり魔王とかいって世界に仇なしてんじゃねーか!」

「ここに勇者って書いてるでしょ」

京太郎「にしたって意味不明だろ! なんで魔王が勇者やってるんだよ!」

「斬新じゃない?」

京太郎「斬新すぎて破綻しそうだよっ」

「大丈夫、そこらへんはうまく……ね?」

京太郎「はぁ……それで、最後の取って付けたかのような魔眼とか邪眼はなに?」

「ほら、相手に自分の命令を強制したりとか、相手の術式を読み取ったりとか……」

京太郎「もういい、頭痛くなってきた……」





「準備はいい?」

京太郎「どうとでもなれだな」

「バッチリってことね? うんうん、いいじゃない」

京太郎「やるって言ったからな」


豊音「わぁ……」ワクワク


京太郎「それに、あんなに期待されてたらな」

「観客の視線で燃え上がる……それでこそ役者よ!」

京太郎「今日限りのな」

「さあ、目指しましょう……頂点を!」

京太郎「……ひょっとして俺は安請け合いをしてしまったのかもしれない」





京太郎「撃っていいのは撃たれる覚悟があるものだけ……」

京太郎「貴様らのようなクズは我が世界には不要だ」

京太郎「闇の炎に抱かれて消えろっ!」



豊音「京太郎くん、ちょーかっこよかったよー!」キラキラ

京太郎「そ、そうか?」


京太郎(俺としては急速に黒歴史が建造されていった気分だけど……)



豊音「あの決め台詞とか、パニッシュメントディスワールドとか……ちょー憧れるよー」

京太郎「うん、あくまでフィクションだからな?」

豊音「あはは、そのぐらいわかってるから大丈夫」

京太郎「にしても……ちょっと頑張りすぎたか」

豊音「京太郎くん、お疲れなのかな?」

京太郎「公演は三回だけだけど、気合入れすぎたかな」

豊音「だって演技、ちょーすごかったもん。おかげで三回とも見ちゃったよ」

京太郎「また熱烈なファンを作ってしまったか……」


豊音「でも……ファンが増えるの、ちょっとやだな」ボソッ


京太郎「ん?」

豊音「ううん、なんでもないから」

京太郎「……心配すんな。帰るまではそばにいるからさ」

豊音「うん……そうだ、次に行きたいとこがあるんだけど」

京太郎「わかった、じゃあ移動するか」





豊音「ここだよ。さっき歩いてる時に見かけたんだ」

京太郎「休憩所?」

豊音「疲れたんだったら、いいかなって」

京太郎「それはいいんだけど……」


京太郎(なんでこの部屋、こんなカーテンで見えなくしてんの?)

京太郎(まさか……休憩所って書いてヤリ部屋とか読むわけじゃないよな?)


豊音「仮眠をとりたい人用にベッドもあるって!」

京太郎「マジか……アウト気味だな」

豊音「ほら、入ろ?」グイッ

京太郎「ちょっ」





京太郎(なんて俺の杞憂はどこ吹く風、中は普通の休憩所でした)

京太郎(ベッドって言っても薄いカーテンで仕切られてるだけで変なことはできなさそうだし)

京太郎(そう、変なことはできないんだよな……)


豊音「zzz」


京太郎「なんでそっちが寝てるんだよ」


豊音「えへへ……きょぉたろーくぅん」モゾモゾ


京太郎(いや、その寝言外に聞こえてるから。超恥ずかしいから)


豊音「そこはダメだよぉ」ムニャムニャ


京太郎(頼むからやめろ! せめて俺の名前は出さないでくれ!)


豊音「ちょー幸せだよぉ」ニヘラッ



京太郎「……まぁ」


京太郎(初めての学校祭ではしゃぎすぎたんだろうな)

京太郎(多少は大目に見てやるか)


豊音「そこぉ、ちょー気持ちいいよー」モゾモゾ


京太郎「……」

京太郎「やっぱ早く起きてくれ……」



てなわけで終了です

安価取りたいんですけど人います?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります

45分まで 同一IDは省きます

照4
姫子1
ユキ4
衣1
霞1

照とユキの決戦ですね

それじゃどちらかに票をどうぞ

50分まで

8:5で照に決定

『小学五年、嫉妬』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、蓼食う虫もなんとやら
三月、主役のいない旅行

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使

EX・小学五年、嫉妬


>>+2

EXで了解

あ、言い忘れてたんですけど
以降、照の選択にロックがかかります

それじゃ、おやすみなさい

エピローグ後の範囲安価はエンディングにもつながってくるのでご注意
まぁ、難しいことは考えないで好きなの選べばいいと思います

風呂入ったらやります

それじゃ、始めます



菫「どうした、今日の対局はらしくなかったじゃないか」

照「……そんなことない」

菫「今の間が何よりの証拠だ。それに、あんな失点も珍しいしな」

照「だとしても、きっちり点数は稼いだから……問題ない」

菫「そうか……すまない、心配だったんだ」

照「心配?」

菫「お前があんなに感情を見せて打つのを見るのは初めてだったから」

照「……」


照(竹井……上埜、久)

照(京ちゃんの……)




・小学五年、嫉妬


京太郎「照ちゃん、一緒に学校行こうぜ」

照「うん」


京太郎「照ちゃん、また本読んでんのか?」

照「うん」


京太郎「照ちゃん、一緒に帰ろうぜ」

照「うん」





「なんでお前らそんな仲良いの?」

京太郎「なんでって言われても……ただ一緒に登下校してるだけのような……」

「いいやちがう!」ダン!

京太郎「うわっ」

「宮永のあの顔見ろよ! 俺らに向けるのと全然違うよ!」

京太郎「……そう?」

「そうだよ……すっかりポスト上埜じゃん」

京太郎「そんなつもりはないんだけどな」

「とにかく!」

京太郎「なにさ」


「羨ましいから爆発しろ」

京太郎「無茶言うな」





京太郎「あ、照ちゃん」

照「京ちゃん、奇遇」


「……」ビクビク


京太郎「……このちっこいのだれ?」

「ち、ちっこいのじゃないです……」ビクビク

照「妹。これから図書館に行くとこ」


「み、みやながさき、です」オドオド



京太郎「ふーん、そういや妹いるって言ってたっけ」

照「その通り。私はお姉さん」エヘン

京太郎「それはわかったけど、ここでなにしてんの?」

照「だから、図書館に行く途中」

京太郎「いや、図書館こっちじゃないからな」

照「……ちょ、ちょっと寄り道を」

京太郎「つまり迷子な」

照「……違うもん」

京太郎「いいや、違わないだろ」

咲「け、けんかは……」

京太郎「まあいいよ。暇だし、送ってく」





京太郎「はい、ここが図書館です」

咲「おっきい……」

照「私にとっては馴染みの場所」

京太郎「なんで馴染みの場所に行くのに迷うんだよ」

照「……たまによくあること」

咲「たまによくある?」

照「もしくはよくたまにあること」

咲「よくたまにある?」

京太郎「どっちでもいいけど、たまには余計だな」





京太郎「じゃあ、俺行くぞ」

照「え、行っちゃうの?」

京太郎「だって俺、図書館に用事ないし」


照「……」ジー

咲「……」ジー


京太郎「うっ、そんなじっと見るなよ」


照「……」ジー

咲「……」ジー


京太郎「わかったよ……入ればいいんだろ」





京太郎「ふわぁ……眠」


照「……」ペラッ

咲「……」ペラッ


京太郎「姉妹揃って本の虫か……」

京太郎「久ちゃんとはこんなとこに来なかったからな」


照「……」ピクッ


京太郎「……元気かな、久ちゃん」

京太郎「ふわぁ……zzz」


照「久ちゃん……だれ?」





京太郎「zzz」

咲「zzz」


照「二人共寝ちゃった……」

照「やれやれ、まだまだ子供」


京太郎「ん……久、ちゃん」


照「……また」


京太郎「絶対、忘れないから……」


照「……京ちゃん」

照「今、ここにいるのは私なんだよ?」

照「……んっ」チュッ


照「あ……跡、残っちゃった」





京太郎「ん……」

照「あ、起きた」

京太郎「……寝てた?」

照「もう夕方」

京太郎「マジか……」


咲「zzz」


京太郎「こっちはまだ寝てるな」

照「まだまだ子供」


京太郎「……跡残ってる」

照「――っ」



京太郎「服の跡、くっきりだ」

照「……」ホッ

京太郎「どうかした?」

照「ううん、なんでも」


京太郎「ところでさ」

照「なに?」

京太郎「なんでさっきから顔そらしてんの?」

照「――っ、知らないっ」





咲「zzz」


京太郎「軽いな、こいつ」

照「私も軽い」

京太郎「何張り合ってんのさ」

照「別に……」

京太郎「そんで、今度は家まで案内すればいいのか?」

照「私の家なのに案内されるのはおかしい」

京太郎「そういうことは迷子にならなくなってから言おうぜ」

照「むっ」


照「……久ちゃんってだれ?」

京太郎「あぁ……照ちゃんが学校に来るまでいたやつだよ」

照「仲、良かったの?」

京太郎「まぁな……あ、もしかして俺らの武勇伝聞きたい?」

照「……うん」

京太郎「よしよし、なら話してしんぜよう」





京太郎「とまあ、こんなとこだな」

照「京ちゃんっていたずらっ子だったの?」

京太郎「だれにでもやんちゃな時期はあるもんだって」

照「そうなんだ」

京太郎「楽しかったんだ、久ちゃんと走り回って」

照「……」

京太郎「ま、今は照ちゃんがいるんだけどさ」


照「……ねえ」

京太郎「ん?」

照「私って――」


――その子の代わりだったの?




照「……ううん、なんでもない」

京太郎「そうか?」


咲「ん……あれ?」


京太郎「起きたか。このねぼすけめ」

咲「わたし……おんぶされてるの?」

照「図書館で見事に爆睡してた」

咲「そうだったんだ……んっ」ピクッ

京太郎「どした?」


咲「お、おトイレいきたい……」プルプル


京太郎「えっ……」

咲「もれちゃいそう……」プルプル

照「咲?」

京太郎「――っ、照ちゃん急ぐぞ!」ダッ

咲「ゆ、ゆらさないでぇ……」

京太郎「耐えろ、耐えるんだ!」





菫「おい、大丈夫か?」

照「ん、ちょっとボーッとしてた」

菫「……本当になにもなかったのか?」

照「大丈夫、なにもなかった」


照「だってこれは……」


照(私の身勝手な、嫉妬)

照(一緒にいたのが羨ましくて、一緒にいるのが妬ましかった)

照(そんな資格なんてないのに……)


照「菫、ありがとう」

菫「……やっぱり熱でもあるのか?」

照「そういえば風邪ひいてた」ズビッ

菫「まったく……戻るぞ」



てなわけで終了です

これから安価取りたいんですけど、人います?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
ただし、照は選べません

22分まで 同一IDは省きます

久1
姫子4
衣1
由暉子5
はやり3
やえ1
美穂子1
白望1


やっぱりユキだったよ……
姫子が頑張った感じでしたけども


『二年、三月、ゆきが消える前に』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、蓼食う虫もなんとやら
三月、主役のいない旅行

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、三月、ゆきが消える前に

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使




>>+2

1で了解

今日はここまでですけどそれはともかくとして、お好きなキャラをどうぞ
登場済みのキャラに限ります
以下のキャラは不可

照・玄・美穂子・小蒔・健夜・豊音・竜華・衣・マホ・久・咲・怜・由暉子・和・霞


下10まででコンマ高いの二つ

無効安価多すぎなんで下20まで取りました

一:79
やえ:87
姫子:96
誓子:91
穏乃:17
白望:53


姫子とチカセン(二回目)ですね
それじゃ、ちょっと失礼します



姫子→京太郎


姫子「先輩ですか? んー、便利な人?」

姫子「面倒見良さそうなとこも含めてと言いますか」

姫子「甘えよるとなんだかんだでお願いば聞いてくれそうなとことか、好きです」

姫子「え? 利用してる?」

姫子「やですよぉ、先輩は恩人ですよ?」

姫子「あと、色んな意味で例外ですかね」

姫子「私、男の人には特に興味なかったはずなんですけど……」




誓子→京太郎 二回目


誓子「え、またですか?」

誓子「……か、カピバラさん可愛いよね?」

誓子「え、ダメ?」

誓子「……じゃあ料理がうまい、とか」

誓子「少なくとも私よりも……」ズーン

誓子「え? 異性としてどうか?」

誓子「そ、そんなの言えませんっ! もう終わりです!」

誓子「……少なくとも今はまだ、ね」



選べる人より選べない人のほうが書き出すの楽なんだよなぁ
キャラの再選択に関しては一応どれだけ京太郎と絡んだかってとこですかね?

あと、未登場のキャラでも関係あるキャラのエピソードで登場することは十分ありえます

それじゃ、おやすみなさい

ようやっと新刊買えました
地方は発売が遅い遅い

それにしても最近めっちゃ暑い……

風呂入ったら始めます

それじゃ、始める前に二年編までで登場済みの大阪のキャラをどうぞ
コンマの高い二人を採用
下5まで

それじゃあ竜華と怜で

始めます



・二年、三月、ゆきが消える前に


由暉子「え、また卒業旅行にですか?」


誓子「この前行けなかったでしょ? だからその埋め合わせに」

揺杏「大体ユキがいないんじゃただの旅行じゃん」

爽「てなわけで成香も一緒にどうぞ」

成香「私も、ですか?」

由暉子「その口ぶりだと、まるで先輩たちは行かないみたいじゃ……」

揺杏「そこらへんは複雑な事情があるんだよね」

爽「こればっかりはね……」

成香「そ、そんな重大な事態が……もしかして病気を患っているんじゃ……」

誓子「そんなわけないでしょ……」ハァ


誓子「お金がないの、お金」



由暉子「お金、ですか?」

揺杏「もうマジ無理。この前のでやばくてさ」

爽「貯金の残額が……」

成香「でも、私たちもあまり余裕はないですよ?」

由暉子「この前も飛行機代を無駄にしてしまったわけですし……」

爽「だろうね」

揺杏「だから私らがピンチなんだよー」

成香「? どういうことですか?」

由暉子「もしかして……」


誓子「うん、私たちだけじゃ不公平だしね」

揺杏「ま、出してあげられる額はあまり多くないけどな」

爽「身銭を切るんだからしっかり楽しんでくること」



成香「そんな……」

由暉子「あの……みんなで一緒には行けないん、ですよね?」

成香「私たちの貯金も出せばきっと!」

爽「それじゃ色々足りなくなるんじゃない?」

揺杏「観光費とかもな」

誓子「だから、なるかにユキも存分に楽しんできてね?」


由暉子「……わかりました」

成香「ユキちゃん……」

由暉子「いっぱい楽しみましょう、先輩」


爽「よし、話が決まったところでアレだな」

揺杏「そうだね、アレだ」

誓子「? なにかあったっけ?」

爽「それはアレだろ」

揺杏「うんうん」


「「おみやげ!」」


誓子「こらこら」





由暉子「ところで、行き先は決まってるんですか?」

成香「あ、そうですね。今からだと時間かかっちゃうかもですし」


爽「大阪だよ?」


由暉子「大阪、ですか?」

揺杏「いやー、格安プランがあってさぁ。USJも近いしいいかなって」

誓子「ごめん、二人に押し切られちゃって」

由暉子「そうですか……」

成香「大阪……素敵です!」


揺杏「でも、ユキと成香じゃちょっと心配だな」

爽「大丈夫じゃない? もう子供じゃないんだしさ」



成香「大丈夫です! ユキちゃんはしっかり守ります!」


爽「……うん、確かに心配だ」

成香「爽さん!?」

由暉子「私たちだけじゃ危ないでしょうか?」

揺杏「ユキはこれだし、成香もまぁ」

誓子「そこらへんは大丈夫よ。ちゃんと策があるから」

爽「策? ……衛星で監視か!」

誓子「そんなお金があったらみんなで行くわよ」


誓子「でも、やっぱり私だけじゃ悪いから」


成香「ちかちゃん?」

誓子「とりあえず二人は存分に楽しんでくること、いい?」

由暉子「はい、いっぱい楽しんできます」


由暉子(……ゆきが消える前に会いたかったな)





京太郎「……は? 大阪?」


誓子『ダメかな?』

京太郎「ダメというかなんというか……いきなりすぎて」

誓子『あ、ごめんね』


京太郎「ふむ……つまりボディガードか」

誓子『うん、ユキとなるかだけじゃ心配なの』

京太郎「にしたっていきなり長野から大阪に行けってのはなぁ」

誓子『行き先は爽たちに押し切られちゃったの。お願い』

京太郎「でもなぁ……」


誓子『……長野、温泉、のぞき』ボソッ



京太郎「うっ、頭が」

誓子『お詫びに一つなんでも言うこと聞くって言ったよね?』

京太郎「それを持ち出すか……わかったよ、どうせ暇だし」

誓子『本当? じゃあ経費は後で払うからちゃんと教えてね』

京太郎「俺に払う金があるんだったら一緒に行ってやれよ」

誓子『あなたが行かなきゃ意味ないの』

京太郎「まったくなんなんだか……まぁ、お金は俺が何とかするからいいよ」

誓子『ダメ。ちゃんと払います』

京太郎「俺は金があるからいいんだよ。バイトもしてるし」

誓子『それは関係ないでしょ?』

京太郎「でも今度はそっちに貸しを作れるんだよな」

誓子『貸し? ……えっと、えっちなこととかしたいの?』

京太郎「俺の気遣いを返しなさい」





誓子『じゃあ、飛行機の時間と二人が泊まるホテルはメールで送るから』

京太郎「わかったよ。後輩思いの誓子さん」

誓子『……そんなのじゃないだけどね』ボソッ

京太郎「違うのか?」

誓子『……なんで聞こえてるのよ』

京太郎「むしろどうして聞こえないと思う」

誓子『とりあえず、お願いします』

京太郎「おう」

誓子『ちなみに、サプライズ演出で二人には須賀くんが来ること知らせない予定だから』

京太郎「大丈夫なのか、それ?」

誓子『多分喜んでくれると思うよ? 特にユキは』

京太郎「ふーん、とりあえずわかったよ」


京太郎「にしても大阪か。何回目だっけ?」

京太郎「色々挨拶しておきたい奴もいるけど……」

京太郎「まぁ、無理だろうな」

京太郎「えっと、飛行機の着く時間は……こりゃホテルで合流したほうがよさそうだな」





京太郎「このホテルか……」

京太郎「もう二人は着いてるはずだよな」

京太郎「そういや、俺が来ること知らないんだっけ?」

京太郎「今更だけど大丈夫かな……」


竜華「あれ、須賀くん?」


京太郎「お、本当に奇遇だな」

竜華「またこっちに遊びに来たん?」

京太郎「まぁ、そうなのかそうでないのか……」

竜華「ふぅん……ね、ところで暇なら一緒に歩かへん?」

京太郎「いや、今はちょっとな」

竜華「ホテルにチェックインしてからでもええよ? なんならロビーで待っとるし」ムニュ


京太郎(……なぜそこで俺の腕を取る)

京太郎(しかも胸を押し付けてるのはわざとなのか?)

京太郎(いかん、直接攻撃はダメージが……!)



京太郎「ま、待ってくれ。ちょっと都合が悪くてだな」

竜華「え、まさか竹井さんと旅行とか?」

京太郎「久ちゃんはいないって」

竜華「久ちゃんはってことは……まさか別の子と?」ギュッ


京太郎(なんか腕の力が強くなった)

京太郎(慣れてきたとはいえ、これ以上はヤバイ……!)

京太郎(なんか真屋たちを清水谷に引き合わせるのは良くない気もするし)

京太郎(ここはどうにかして穏便にお引き取り願うしかないか)


京太郎「そうだな、せっかくだしそこの喫茶店でなにか飲むか」

竜華「ほんまに? やった!」


京太郎(まぁ、二人共ホテルに着いてから身支度とかあるだろうし、ほんのちょっとだったら大丈夫だろ)





京太郎「じ、時間食った……二人はまだホテルか?」

京太郎「えっと……いたっ」


成香「ユキちゃん、このバスですよ」

由暉子「なんとか間に合いましたね」


京太郎「バスが出る……やばい」

京太郎「タクシー!」


「どこまでですか?」

京太郎「今出たバス、追ってくれ!」



京太郎「くそ、どこで降りるんだよ……」

「なに、尾行中? お兄さん探偵? ストーカー?」

京太郎「あえて言うならボディガードです」

「なんやおもろいなぁ、お兄さんどこの人?」

京太郎「長野県民だけど……あ、ここで降ろしてくれ!」

「まいど。2000円です」





由暉子「なに食べに行きます?」

成香「私的にはたこ焼きの気分です」

由暉子「じゃあこのハズレ入りたこ焼きの店なんてどうでしょうか?」

成香「そんな冒険心いらないです!」


京太郎「あーもう、人多くて近づけやしない」

京太郎「これじゃ本当に尾行してるみたいじゃん」


「なぁ、あの二人やばくね?」

「お、小さめだけどかなりレベル高いやん」

「な? 特に二人共押したらいけそうなとことか燃えるっしょ」

「行っちゃう?」

「行っちゃうか!」


京太郎「あー、ちょっといい?」


「なに、俺たち?」


京太郎「あの子達、一応俺の連れだからさ」

「は? いや、ならなんでこんな離れて歩いてんの」

「美少女の独り占めは許さんで!」

京太郎「あーもう、めんどくせぇな!」





由暉子「?」

成香「ユキちゃん、どうかしましたか?」

由暉子「今、聞き覚えのある声が……」

成香「うーん、人がいっぱいでよくわからないですね」


『あーもう、めんどくせぇな!』


由暉子「……まさか」

成香「それより、そろそろお腹がすきました……」クゥ

由暉子「あの、ちょっとコンビニ寄ってもいいですか?」

成香「コンビニですか?」

由暉子「ちょっと買いたいものがあるので」





京太郎「ふぅ、やっと追い払った……」

京太郎「二人は……いた」

京太郎「なんでコンビニ?」

京太郎「まあいいや。合流しちゃうか」


怜「ふむふむ、こんなお出かけ日和にストーカーとな?」


京太郎「……違います」

怜「犯人はみんなそう言うもんやねん」

京太郎「あのな? 何を根拠に人をストーカー呼ばわりしてんだよ」

怜「ずっと見てた証人がここに一人」クイクイ

京太郎「はーい、ストーカーもう一名入りまーす」





怜「もう、こっち来るなら連絡くれたらええやん」

京太郎「つっても今日は別件だしな」

怜「大阪でガールハンティング?」

京太郎「おい」

怜「うちだったらハントされてもかまへんよ?」

京太郎「しませんしません」


京太郎「とにかくちょっと忙しいんだよ」

怜「むぅ」プクー

京太郎「まぁ、悪いな」

怜「竜華のふとももなら許せるものの、他の物にうつつを抜かすとは……」グヌヌ

京太郎「えっと、なんの話だっけ?」

怜「ばーかばーか、浮気者ー」

京太郎「人聞き悪いからやめなさい!」





成香「うぅ……お好み焼きをちゃんとひっくり返せるか心配です」

由暉子「お店の人にやってもらうこともできるみたいですけど」

成香「で、でもちょっとひっくり返してみたいです」

由暉子「きれいにひっくり返せたら……かっこいいですね!」

成香「頑張りましょう!」


由暉子「――あ」


由暉子「やっぱり……」

成香「ユキちゃん?」

由暉子「ちょっと出てきます」

成香「あ、でもお好み焼きが……」

由暉子「大丈夫です。すぐ戻りますから」





京太郎「また時間食った……」

京太郎「今度こそ完璧見失ったよ……」

京太郎「まだ遠くまではいってないみたいはずだけど、どこかの店に入ったのか?」

京太郎「参ったな……こうなったら桧森に番号聞くかな」


「誰かお探しですか?」


京太郎「ああ、ちょっとちっこい二人組の女の子を……」


由暉子「それって私のことですか?」



京太郎「……なんだ気づいてたのか」

由暉子「聞き覚えのある声がすると思ったら姿が見えたので」

京太郎「もうちょい早く声かけて欲しかったぜ……」

由暉子「あの、偶然じゃないですよね?」

京太郎「うん、サプライズらしいんだけど」

由暉子「やっぱり、誓子先輩が言ってた策って……」

京太郎「そういうわけだ。本当はホテルで合流するつもりだったんだけどな」

由暉子「それって遅刻ってことですよね?」

京太郎「まあ……そうなる、のか?」

由暉子「なら罰ゲーム、いいですか?」

京太郎「なにそれこわい」

由暉子「いいですよね?」

京太郎「あー、わかったわかった」

由暉子「じゃあ、こっち来てください」グイッ





京太郎「……こんなとこでなにするんだ?」

由暉子「ここならあまり人も来ないと思うので」

京太郎「いや、だからなにするんだよ」

由暉子「罰ゲームですよ?」

京太郎「だから内容」

由暉子「それはですね……」ゴソゴソ


由暉子「これです」


京太郎「雪見だいふく?」

由暉子「二個入りのやつです」

京太郎「たしか四月になるとなくなるんだよな、それ」

由暉子「食べさせてください」

京太郎「なんだそんなことか。それじゃあ……」

由暉子「手は使ったらダメですよ?」

京太郎「はあ? ならどうやって……」



京太郎(いや、待て)

京太郎(手を使わずに食べさせる……)

京太郎(もしかして、口移し?)


京太郎「いやいやいやいや」

由暉子「まだですか?」

京太郎「まだってかさ……」

由暉子「お願いします」


京太郎(うっ、上を向いて目を閉じてる……だと?)

京太郎(これじゃまるであれじゃないか)

京太郎(くそ、やるしかないのか?)


京太郎「しょうがないな……んっ」

由暉子「あむっ」



京太郎(やばいやばい近い近い)

京太郎(しかもおもちも触れそうだし……)

京太郎(どんどん食べ進めてくるから距離が――)


由暉子「あっ」


京太郎「……落ちちゃったな」

由暉子「少し溶けてましたから」

京太郎「そうか……なあ、罰ゲームはこのへんでよくないか?」

由暉子「もう一つありますよ?」

京太郎「マジか」

由暉子「マジです」

京太郎「……ところで、顔赤いけど大丈夫か?」

由暉子「大丈夫です。だから、もっとお願いします」


由暉子「もっと、したいです」


京太郎「わかったよ……じゃあ、目を閉じて」

由暉子「はい……んっ」





京太郎「ふう……じゃあもうそろ行くか」

由暉子「は、はい……」ドキドキ


由暉子(まだ、顔が熱いです)

由暉子(少し大胆すぎたでしょうか?)

由暉子(須賀さんは、どう思ってるんでしょうか?)

由暉子(最初は動揺してたのに、今はすっかりいつも通りです)

由暉子(やっぱり、こういうことには慣れっこなんでしょうか?)


由暉子「やっぱり、誓子先輩とも……」


京太郎「真屋?」

由暉子「なんですか?」

京太郎「そういや、本内は?」

由暉子「……あ」



成香「……えいっ」ベチャ

成香「あうぅ……また失敗してしまいました」

成香「ユキちゃん、どこまで行ったのかな?」



てなわけで終わりです
安価取りたいんですけど人います?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
ただし、照は選べません

14分まで 同一IDは省きます

姫子人気ー

大阪旅行とか長野旅行の続きが見たいなら関係あるキャラで安価取れば見れますね

『二年、冬、鎖でつなぐもの』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、蓼食う虫もなんとやら
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、冬、鎖でつなぐもの

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使



>>+2

1で了解

それじゃ、おやすみなさい

今のところ成香はあの後合流して楽しく過ごしましたってことになってます

久まこ怜竜華だと別のエピソードが優先されるので
続きが見たいならあんまおすすめはしないです

それはともかくとして、お好きなキャラをどうぞ
登場済みのキャラに限ります
以下のキャラは不可

以下のキャラは『不可』です


照・玄・美穂子・小蒔・健夜・豊音・竜華・衣・マホ・久・咲・怜・和・霞・姫子・誓子


下10まででコンマ高いの二つ

00は100扱いってことで
三尋木プロと瑞原プロで了解

それじゃ、ちょっと失礼します



咏→京太郎 二回目


咏「なにさ、また? ま、いいけどねぃ」

咏「生意気なとこもあるけど、見所はあるんじゃね?」

咏「せっかくだから弟子にしてやってもいいかもねぃ」

咏「は? 年下のイケメン男子はどうだって?」

咏「わっかんねー、全てがわっかんねー」

咏「……まあ、でも誰かに取られるのは気に食わないかね。知らんけど」




はやり→京太郎


はやり「京太郎くんですかー?」

はやり「えっと、将来有望な男の子だと思います☆」

はやり「実は私も密かに目をつけてたんだけど」

はやり「一旦スイッチが入ったらすごいんだよ?」

はやり「ああいう子が出てきてくれたらなぁ」

はやり「え? 異性としてですか?」

はやり「からかいがいがあって、でも頼りがいはあるのかな?」

はやり「もし機会があったらもっと仲良くなりたいな」

はやり「大人気ないこともしちゃいそうだけど……」

はやり「あ、これオフレコでねー」


てなわけで今日は失礼します

パシリの王者を書きたい欲求が……!

風呂入ったら始めます

そんじゃ始めます



・二年、冬、鎖でつなぐもの


姫子「あれ、先輩?」

京太郎「なんだ、お前もか」

姫子「もってことは……もしかして部長ですか?」

京太郎「ああ、さっき風に当たってくるって外行った」

姫子「ふぅん、そですか」

京太郎「なんだ、探してたんじゃないのか?」

姫子「や、だって部長、外行く言うて出てきましたから」

京太郎「まぁ、黙って出てくことはないよな」フゥ

姫子「ところで先輩、お疲れですね」

京太郎「半分位はお前らのせいだけどな」

姫子「えー?」

京太郎「ちょっとは反省しろ」グニッ


姫子「ひゃっ!」ビクン



姫子「い、いきなりなんばすっとですかっ」

京太郎「なにって、ほっぺたつまんだだけだろ」

姫子「もう……お嫁に行けん体になったらどうするとですか」

京太郎「お前だったらきっと大丈夫、俺は信じてる」

姫子「……部長と比べて私の扱い雑じゃなかとですか?」

京太郎「そりゃあ、あいつは基本的に良識があるからな」

姫子「むぅ、私にだってありますよ」

京太郎「いいか? 良識あるやつは、知り会って間もないやつに荷物持ちをさせることはないんだ」

姫子「あははー、そがなこつもありましたっけー」

京太郎「まったく……」



姫子「まーまー、お疲れだったらお風呂入っていきません?」

京太郎「客じゃないから温泉には入れないだろ」

姫子「私たちの部屋のでどうですか?」

京太郎「部屋風呂か? ……いや、やめとく」

姫子「えー? のぞきませんから」

京太郎「まぁ、堂々と見てたらのぞきではないけどな」

姫子「……」

京太郎「おい、なぜそこで黙る」

姫子「よかじゃないですかー、入りましょうよぉ」グイグイ

京太郎「だからいいって。家もわりかし近いし」

姫子「え、先輩の家ですか?」

京太郎「……うちにはあげないぞ?」

姫子「なしてですか!?」

京太郎「いや、お前を家に入れるのはそこはかとなく危機感が……」

姫子「あの、先輩? 私ばなんだと思っとーと?」

京太郎「要注意人物」





姫子「ぶちょお、先輩がひどかですよー」

哩「なんね、いきなし」

姫子「聞いてくださいよぉ」

哩「いや、皆まで言う必要はなかね」

姫子「うんうん、やっぱり私と部長はツーカー……」

哩「姫子、須賀くんに迷惑ばかけんのはあまり感心せんね」

姫子「部長!?」

哩「あいつは面倒見のよかとこがあっけん。ばってん、そいに甘えよるばかりなんはどうかと思う」

姫子「……そんなんじゃなかとですよ」

哩「大体、あん荷物ば持ち込んだのだって……」

姫子「あいはほんのジョークですって。そもそも買うとき部長もノリノリやったじゃないですか」

哩「うっ」

姫子「それに、部長も先輩ば……」



哩「……」

姫子「……」


姫子「ちかっと外、行ってきます」

哩「……うん」


哩「……私はなんばしよるんやろ」

哩「こいは……嫉妬? だれに?」

哩「須賀くん……それとも姫子? なんにしても――」


哩「――ほんと、やな女」





京太郎「ふいー、さっぱりしたー」

「あ、やっと出てきた」

京太郎「なに、なんかあったの?」

「さっきあんたの携帯がブルブルーってね」

京太郎「電話か? 風呂に持ってきてくれりゃ良かったのに」

「そうしようと思ったら切れちゃったの。それからは音沙汰なしだし」

京太郎「じゃあ大して重要な用事じゃなかったのかね」

「でももし女の子からだったら大変よ?」

京太郎「なんでさ」

「着信に出てくれなかったのを気にする子、割といるのよ?」

京太郎「んなこと言われてもな……まあ、でも」


『鶴田姫子』




京太郎「ふいー、さっぱりしたー」

「あ、やっと出てきた」

京太郎「なに、なんかあったの?」

「さっきあんたの携帯がブルブルーってね」

京太郎「電話か? 風呂に持ってきてくれりゃ良かったのに」

「そうしようと思ったら切れちゃったの。それからは音沙汰なしだし」

京太郎「じゃあ大して重要な用事じゃなかったのかね」

「でももし女の子からだったら大変よ?」

京太郎「なんでさ」

「着信に出てくれなかったのを気にする子、割といるのよ?」

京太郎「んなこと言われてもな……まあ、でも」


『鶴田姫子』



京太郎「こいつだったら大丈夫そうだけど」

「そういう決めつけって危ないのよ?」

京太郎「まあ、後で折り返してみるよ」

「ダメ、すぐかけなおしなさい」

京太郎「いや、どうしてだよ」

「女の勘、または母親の勘」

京太郎「そんな適当な……」

「いいから早く、ほら!」

京太郎「わかったよ……って着信?」プルルル

「かけなおしてきたんじゃない?」

京太郎「いや、これは……」



京太郎「もしもし、白水か?」

哩『須賀くん?』

京太郎「珍しいな。俺そっちになんか忘れ物したっけ?」

哩『……姫子、そっちにおらん?』

京太郎「……なにかあったのか?」

哩『いや……』

京太郎「なにかあったんだな?」

哩『……』

京太郎「いいから話せ。出られなかったけど、俺の方にさっきあいつから着信があった」

哩『姫子が……わかった』





京太郎「……大体わかった。要は喧嘩だな」

哩『そがん大げさな……』

京太郎「いいや喧嘩だ。誰だってそう思う」

哩『ふぅ……まいるよ』

京太郎「わかったから無理にボケようとすんな」

哩『……ごめん』


京太郎「しかし、お前らでも喧嘩するんだな。普段あんなにべったりなのに」

哩『実際、結構久しぶりやけん』

京太郎「喧嘩するほど仲が良いって言葉もあるけど……原因は食べ物の恨み系か?」

哩『そ、そいは……黙秘権ば行使すんね』

京太郎「まあ、そこらへんはいいけど」

哩『そうやね』ホッ

京太郎「なんにしてももう暗いし、帰ってこないんだったら探さなきゃだな」

哩『わかった。じゃあ手分けして――』



京太郎「いいや、お前は旅館で待機な」


哩『なして!? 私が探さんと……!』

京太郎「だから気負うなって。もしあいつが帰ってきたときにお前がいないんじゃ、面倒なことになるだろ?」

哩『……確かに』

京太郎「そんなわけで、手分けして探すのは俺らの役目だ」

哩『俺ら?』

京太郎「久ちゃんたちとかロリコン野郎にも手伝ってもらうさ」

哩『え、なんねそのヤバげなんは』

京太郎「ああ悪い、ロリコン野郎はメガネに変換しといてくれ」

哩『う、うん』





京太郎「つっても人手不足には変わりないんだよな……」

京太郎「わかりやすく目印でもあればいいんだけど」


「ねーねー、君どこの人?」

「このへんの子じゃないよね?」


京太郎「例えばあんな風に絡まれてたりとかさ」

京太郎「まぁ、そんな都合良くは――」


姫子「あの、話しかけないでもらえます?」


京太郎「ビンゴかよっ!」



「いいねいいね、強気系女子」

「でもちょーっと生意気じゃね?」

「確かにもうちょっと従順なほうがやりやすいか」

「強引にってのも燃えるけどな」

姫子「も、もう行ってもいいですよねっ」

「んなわけないっしょ?」ガシッ

姫子「いやっ」


京太郎「ああもう! またこのパターンか!」

京太郎「おいてめーら! 俺の女に手ぇ出してんじゃねーぞコラ!」


「なんだぁ?」

「あ、あれはまさか……!」

「知っているのかお前!?」

「ああ……あいつはたしか須賀京太郎」

「須賀……あの須賀か!?」

「俺も本物を見るのは初めてだ」


京太郎「え、なにこの流れ」



「やつは英雄の両親を持ち、幼馴染によくアイアンクローをくらっているそうだぜ」

「しかも昼と夜で人格が変わり、悲しみを覚えると死ぬらしい」

「その上、魔法使い派遣会社の社長であり行商人、似顔絵の達人であるとも言われている」

「まさか……天流闘神士であり祓魔師でもあり生身でマッハ20のスピードを出すってのも本当なのか!?」

「ああ……極めつけには魔女と契約して魔王となり、発掘したロボットにプラストオンしてエルゴフォームで王の柱を放つ勇者でもある」

「じゃあ様々な魔眼、邪眼を保有しているってのも……」


「そして決めゼリフは……」


「「闇の炎に抱かれて消えろ!」」


京太郎「だれだデタラメを流布してるのはっ!!」



「やばい、退くぞ!」

「こんなとこでこんなやべぇやつに出会っちまうとはな……」


京太郎「……」

姫子「……」


姫子「あの、とりあえずお礼言っときますね」

京太郎「そっとしといてくれ……半ば無理やり作らされた黒歴史なんだ」

姫子「はぁ」





京太郎「それで、お前はこんなとこでなにしてんだ?」

姫子「なんですかもう、電話に出てくれなかったくせに」

京太郎「やっぱり大事な用事だったのか?」

姫子「別に……」

京太郎「まぁ、それはともかくとして白水が心配してるぞ」

姫子「……そがんこつ、どうでもよかですよ」

京太郎「ふぅ……お前はヘソ曲げてるわけね」

姫子「ね、ちょっと歩きましょうよ」グイッ

京太郎「はぁ? できればさっさと送り届けたいんだけど」

姫子「さっき俺の女って言ったくせに」

京太郎「そりゃあ、あいつらを追い払うためだろ」

姫子「ダメです。責任ば取ってください」

京太郎「わかったよ……」ポチポチ



『ターゲット無事発見、確保に成功』


京太郎「ま、これでいいだろ」ピッ

姫子「もしかして部長ですか?」

京太郎「まあな、一応は知らせとかないといつまでも心配してるだろ」

姫子「……」

京太郎「じゃあ行こうか」

姫子「あ、はい」





京太郎「コーヒーとミルクティ、どっちがいい?」

姫子「ミルクティで」

京太郎「ほら」

姫子「ん、ありがとうです」


京太郎「こんな寒空の下でなにやってんだかな」

姫子「デート?」

京太郎「そんな大層なものじゃないだろ」

姫子「じゃあ逢引ですかね?」

京太郎「なんかデートより響きが重くなったな」

姫子「むぅ……先輩、ノリ悪かですよ」

京太郎「そんなにデートがいいならデートってことにしていいけどよ」

姫子「上から目線はんたーい」

京太郎「少なくとも身長は俺の方がずっと高いけどな」



姫子「……実はですね、今こうやって外におるのも頭冷やすためなんです」

姫子「今まで部長と一緒に色んなことして、見て、触れて……」

姫子「ばってん、一緒じゃダメで独り占めしたいことができて」

姫子「最初は同じもんに興味ば引かれたのは絆の深さかて思うたんですけど」

姫子「部長が独り占めばしたいって思っとることに気がついて、私もそうだって気づいて」

姫子「こい、どうしたらよかとですかね?」


京太郎「……とりあえず、それは分けられるものじゃないんだよな?」

姫子「どうですかね? 少なくとも物理的に分けたらなんも意味がなくなるこつはたしかです」

京太郎「……今一瞬悪寒が走った」

姫子「風邪ですか?」

京太郎「さあな……でも俺はあまり有効なアドバイスができそうにない」

姫子「あはは……気にせんでよかとですよ」

京太郎「悪いな」


姫子「そもそも当人に相談してどがんすって話ですし」ボソッ


京太郎「でもまあ、愚痴とかそういうのは聞き流してやるから好きなだけどうぞ」

姫子「聞いてくれるんじゃなかとですか?」

京太郎「聞くよ? すぐ流すけどな」

姫子「もう……でも先輩のそういうとこ、嫌いじゃなか……です」





姫子「ところで、先輩は運命の赤い糸って信じます?」

京太郎「なんだいきなり」

姫子「世間話ですよぉ、いいからお答えをどうぞ」

京太郎「信じるも信じないもな……まず糸ってのが切れやすそうでやだな」

姫子「あ、そこは私も同意見です」

京太郎「だろ?」

姫子「私だったら、もっと太くて丈夫なもんでつながれたいですね」


姫子「たとえば鎖、とか」


姫子「運命の赤い鎖なんて素敵じゃなかとですか?」

京太郎「それはそれで重そうでやだな」

姫子「ちなみに私と部長の絆は鎖のように頑丈です」


姫子「つながれて、つないで、つなぎとめて、つなぎあって」

姫子「先輩はそんな絆がほしくなかとですか?」



京太郎「絆……ね」


京太郎(つながれたい、つなぎたい、つなぎとめたい……)

京太郎(全部、傍にいたいって言ってるように聞こえるな)


京太郎「大事な人と一緒にいられるなら、悪くないかもな」

姫子「ですよね」パァァ

京太郎「さて、話はここらで終わりだな」

姫子「えー? もっと話しましょうよぉ」

京太郎「ほら、お前の大好きな部長が来たぞ」

姫子「はい?」




哩「姫子ー!」


姫子「部長……」

京太郎「待ってろって言ったのに……まあ、すぐ帰らなかった俺も悪いか」


哩「ぶ、無事だったと?」

姫子「はい、先輩のおかげで」

哩「須賀くん……ありがとう」

京太郎「気にすんな。それじゃあ、俺は席を外すかね」

姫子「え、どこ行くとですか?」

京太郎「また飲み物でも買ってくるからその間にじっくり話しとけ。どうせ一人で考えててもどうしようもないんだから」ポン

姫子「あ……」ピクン

京太郎「じゃあ、喧嘩は仲良くな」





姫子「部長、私……」

哩「皆まで言わんでもよか」

姫子「……はい」


哩「……一つだけ、姫子に譲れんものがあっけん」

姫子「私も、一個だけ部長に渡したくないものができました」


哩「……まさかこがんとこまで一緒になっとはね……」

姫子「まだなんとも言っとらんですけども……あ、言い合いっこします?」

哩「ん、そいはよか提案ね」


姫子「じゃあ――」

哩「せーのっ――」



てなわけで終了です

安価取りたいんですけど人いますかね?

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35分まで 同一IDは省きます

なんでやえさんこんなに多いの……

『二年、冬、王者の休日』が解放されました

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・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、蓼食う虫もなんとやら
冬、鎖でつなぐもの
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、冬、王者の休日

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使



>>+2

1で了解

誘導したような感じになっちゃったかー
まあ、小走さんは書いててめっちゃ楽しいんですけどね
次からは気をつけます

それじゃ、おやすみなさい

分割……国広くんと人体切断マジックショーみたいな感じですかね?
まぁ、まかり間違っても本当に分割なんて事態は本編では起こりません

それはともかくとして、お好きなキャラをどうぞ
登場済みのキャラに限ります
以下のキャラは不可

以下のキャラは『不可』です


照・玄・美穂子・小蒔・健夜・豊音・竜華・衣・マホ・久・咲・怜・和・霞・誓子・咏・はやり


下10まででコンマ高いの二つ

そがなこつ→そげなこつ
のほうがいい気がする

正直ネイティブの自分でも方言をこのスレほど咲ライクに書ける自信がない
咲の方言は癖が強すぎるし、自分の普段の感覚で書くとフランクになりすぎるんだよね
ホント脱帽



揺杏→京太郎


揺杏「須賀……竹井のねーさんの相方ね」

揺杏「絡みやすいしノリもいいし、付き合いやすいと思うよ」

揺杏「背も高くてスタイルいいから色々服着せてもみたいね」

揺杏「男物の服のデザインもやってみたいし」

揺杏「でもまぁ……あのお兄さん、ねーさんの話を聞く限りだとちょっとアレだよね」

揺杏「女性関係がすごそうというか」

揺杏「ユキとチカセンは大丈夫かね?」




由暉子→京太郎 二回目


由暉子「あの、またですか?」

由暉子「いえ、かまいません。こういうことにも慣れてた方がいいと思いますし」

由暉子「えっと……なにを話せばいいんでしょうか?」

由暉子「すいません、今回は話したいことが整理できなくて……」

由暉子「ただ……一緒に食べた雪見だいふくはおいしかったです」

由暉子「あとちょっとで届かなかったのは残念でしたけど……」

由暉子「え、なんのことかわからない、ですか?」

由暉子「なにって……もちろんキスのことですけど」

由暉子「これで、誓子先輩に並べたでしょうか?」


>>660

むしろフランクな話し方をさせたい
とりあえずアドバイスありがとうございます

というわけで今日は去ります



・二年、八月二日、パンツの日


華菜「覚悟ぉっ!」ブンッ


京太郎「だからさぁ……」ヒョイ

華菜「おとなしく蹴られろよー!」

京太郎「お前はどうしていらないサービスを押し付けてくるんだ?」

華菜「は? 華菜ちゃんがお前にサービスするわけないし」

京太郎「ちなみに今日は何の日でしょう?」

華菜「……ハーブの日?」

京太郎「それでもいいけど、正解はパンツの日だ」

華菜「パンツ……お、お前、まさかまた華菜ちゃんのパンツをのぞいてっ」

京太郎「言っておくけど不可抗力な」

華菜「あああああ……今日は暑いからスパッツ履いてないんだった……!」カァァ

京太郎「まあ、そういう日もあるさ」ポン

華菜「馴れ馴れしくすんなっ」フー!

京太郎「いてっ、引っ掻くのはやめろっ」

華菜「うるさいうるさいっ、こうなったらこのまま押し切ってやるし!」

京太郎「うおっ」ヒョイ

華菜「まだまだっ」

京太郎「ちょっ、まだやるのか!」ヒョイ

華菜「ふふん、いつまで耐えられるか見ものだし」



京太郎「あぁもう、付き合ってられるかっ」ビシッ


華菜「あいたっ!」

京太郎「今のうちに……!」ダッ


美穂子「え――」

京太郎「な――」


京太郎(くそ、ぶつかる!)

京太郎(なんだってこんな時にみほっちゃんが……!)


京太郎「いつつ……大丈夫か、みほっちゃ――」

美穂子「はい、なんとか……あら?」



美穂子「……」サッ

京太郎「……」メソラシ

美穂子「み、見ました?」カァァ

京太郎「白かった……(み、見てないよ?)」

美穂子「やっぱり……」プルプル

京太郎「あ、やべ……」


華菜「あー! 華菜ちゃんののみならず先輩のまで!」


京太郎「げっ、めんどくさいのが来た」

華菜「しかも反応が違いすぎるし! 失礼だと思わないのかっ!」

京太郎「お前のは完全に自爆だろうが!」

華菜「もはや問答無用だし!」

京太郎「だからお前に付き合ってる暇はない!」

華菜「あ、逃げんな!」



京太郎「じゃあ、今度なんか埋め合わせするよ」


美穂子「あ……はい」

京太郎「じゃ」タタッ

華菜「こら待てー!」タタッ

京太郎「お前はついてくるな!」


美穂子「……もう少し可愛いの履いておけばよかったかしら?」


今日は去りますとか言って戻ってきました
どっかでパンツの日とか言ってたのでささっと書いときました

てなわけで本当に去ります

咲の世界で物議をかもす下着ですが、このスレに限っては存在します
これは二年編で池田が登場した時から決定事項です
まぁ、国広君がはいてるかどうかは別問題ですが

もう少ししたら始めます

それじゃ、始めます



・二年、冬、王者の休日


透華「奈良に行きますわ!」


京太郎「あ、うん。いってらっしゃい」

透華「あなたも来なさい」

京太郎「いや、なんでだよ」

透華「今のあなたはこの屋敷の執事。雇用主の指示には従いなさいな」

京太郎「指示っつーか命令だよな」

透華「とにかく、今すぐ準備してくること」





京太郎「って追い出されたんだけど」

一「ほんと、いきなりだよね」

京太郎「もしかしてお前も?」

一「うん、ボクは昨日だけどね」

京太郎「つっても日帰りだろ? なにしにいくんだか」

一「透華自身は奈良にいる親戚を訪ねるつもりだと思うんだけど……」

京太郎「そういや、他のメンバーは?」

一「いないよ?」

京太郎「は? ハギヨシさんとかは?」

一「屋敷のことと風邪でダウンした衣のことでかかりっきりだから」

京太郎「井上とか沢村は?」

一「少数精鋭で行くって言ってたからね」

京太郎「それはいいけどなんで俺? たかだかアルバイトなのにな」

一「そうだけど君、アルバイトとは思えないほど仕事できるよね……」

京太郎「ハギヨシさん直伝だからな。スパルタコースはきつかったけどな」

一「あのさ、それってどんなことしたの?」

京太郎「ああ、つっても基本的なことだけだけどな。掃除とかお茶の淹れ方とか、岩の砕き方とか」

一「ごめん、もういいや」





透華『あなたには屋敷のみんなに配るお土産を調達してきてもらいますわ』

京太郎『お土産?』

透華『資金はこれを。何を選ぶかはあなたの裁量に任せます』


京太郎「とか言われちゃったけど、どうすっかな」

京太郎「てか、俺じゃなくても良かったような」

京太郎「……よく考えれば女ばっかだな、あの屋敷」

京太郎「国広はああ言ってたけど……」


一『多分、休暇なんじゃないかな?』

京太郎『休暇?』

一『冬休み明けてから土日ずっとこっちだよね? だからこういう形で機会を作ったんだと思うよ?』

京太郎『ってことは、俺は暇をもらって給料ももらうわけか』

一『いいんじゃない? お金のためとは言え頑張ってるのは確かだし』



京太郎「本当に自由にしていいのかね?」

京太郎「だったら色々やりたいことはあるけども……」


やえ「はぁ……」


京太郎「ん?」

やえ「え?」


京太郎「……こんなとこでなにやってんの?」

やえ「それはこっちのセリフでしょうがっ」





やえ「つまり、私はだな――」

京太郎「あー、言わなくっても分かるって」


京太郎「せっかくの休日で、大会も終わってみんな羽を伸ばしている」

やえ「うっ……」

京太郎「自分も誘われたものの、そんなにわかな真似はできないと断った」

やえ「それは……」

京太郎「かといってやることもなく、こうして地元から少し離れた街中でぶらぶらしていたと」

やえ「……」


京太郎「こんな感じでどう?」

やえ「どうしてわかるのよっ! まだなにも言ってないのに!」

京太郎「てかまたしても当たりかっ。いっつも似たような感じだなお前!」

やえ「そうだ、にわかは私だったんだ……」ズーン

京太郎「ま、まあそんな落ち込むなよ」

やえ「ほっといてくれ、にわかな私はこうして一人がお似合いなんだ……」



京太郎(相変わらず浮き沈みが激しいな……)

京太郎(このまま放置ってのもアレだし……そうだ!)


京太郎「そういやさ、ここらでお土産買ってきたいんだけど、なんかいいとこ知らないか?」

やえ「おみやげ?」

京太郎「そうそう、俺ここらに関してはにわかものもいいところだからさ」

やえ「にわか?」ピクッ

京太郎「だから案内がほしいんだよな」

やえ「……そういうことなら仕方がないな!」


やえ「それではお見せしよう、王者のあんにゃいというものを!」


京太郎(まぁ、相変わらず噛むわけね)





やえ「ここはこんなものでいいんじゃない?」

京太郎「ここは? ここはって言ったか?」

やえ「何を言ってるんだ。奈良の名物といえばまだまだあるというのに」

京太郎「それは俺が持ってる荷物の量を見て言えっ」

やえ「やれやれ、これだからにわかは」フゥ

京太郎「こ、このやろう……」


京太郎(一発チョップかましたい……!)


京太郎「て、提案してもいいか?」

やえ「なに?」

京太郎「小腹が空いたからどっか入ろうぜ」

やえ「ふむ、認めよう」

京太郎「なんで上から目線かっ」ゴスッ

やえ「いたっ、なんで頭突きすんのよっ」ギュルルル

京太郎「いって! 頭のドリルは飾りじゃなかっただと!?」

やえ「ドリルじゃないっ、たまたま目に入っただけでしょうが!」





京太郎「はい、どうぞ」

やえ「……なにこれ?」

京太郎「なにって……飲み物?」

やえ「今なんで語尾上がった!?」

京太郎「せっかくドリンクバー頼んだんだから色々やんないとな」

やえ「色々やった結果がこの濁ったドリンク?」

京太郎「大丈夫、俺のは澄んでいる」

やえ「そういう問題じゃない! 取り替えなさいよっ」

京太郎「おいしいから、きっとおいしいから!」

やえ「じゃあ、自分で飲んでみなさいよっ」

京太郎「……」

やえ「絶対あれでしょ、適当に混ぜたらヤバそうなのができたから私に押し付けようとしてるでしょ」

京太郎「……違うよ?」メソラシ

やえ「いいから渡せっ」

京太郎「バカ! これは俺のだ!」

やえ「失敗作押し付けようとしてるくせにつべこべ言うんじゃないわよっ!」

京太郎「引っ張るな! そんなに引っ張るな!」



京太郎「あっ」

やえ「きゃっ」バシャ


やえ「つ、冷たい」

京太郎「……」

やえ「あーもう、上脱がなきゃ……」


京太郎(これでおもちだったら……)フゥ


やえ「今なんでため息ついたっ」





やえ「しゃ、しゃむい……」ガタガタ

京太郎「松美姉妹の姉みたいな震え方だな」

やえ「にゃ、にゃにわけわかんにゃいこと言ってんにょよ……」ガタガタ

京太郎「噛みまくりだな。それとも猫語?」

やえ「う、うるしゃいっ」ガタガタ

京太郎「しゃあないな……」パサッ

やえ「……え?」

京太郎「俺の上着、貸してやるよ。俺にも責任がかろうじてないわけじゃないし」

やえ「かろうじて? 大半の間違いでしょ」

京太郎「引っ張ったのはそっち」

やえ「そもそも怪しい飲み物押し付けようとしたあんたが悪い」

京太郎「うっ……」



京太郎「ふぅ……わかったよ」


やえ「ふふん、わかればいいのよ」

京太郎「……やっぱデコピンしてやろうか」ボソッ

やえ「何か言った?」

京太郎「なんも」

やえ「なら行こう。にわかな君にガイドしなければいけないからな」

京太郎「……ていっ」ピシッ

やえ「いたっ!」





憧「しずー、行くわよー」

穏乃「もう疲れたー。憧、買い物長いんだもん」

憧「いっつも山を走り回ってるくせに何言ってんのよ」

穏乃「それとこれとは別!」

憧「なんなんだかね……あれ?」


やえ『どーしてデコピンするのよっ』

京太郎『あーもう、お前黙ってろよ!』


憧「ふきゅっ」

穏乃「どしたの?」

憧「な、なんでもないから」



憧(あれって小走先輩と……須賀って人だっけ?)

憧(え、えっ、あの二人って付き合ってるの!?)

憧(しかもあれ、先輩が羽織ってるのってどう見ても男物の上着じゃない?)

憧(ま、まさかこれって漫画とかでよくある……!)


憧「……ふきゅっ」

穏乃「……憧、大丈夫?」

憧「だ、大丈夫だからもう行くわよ!」

穏乃「やたっ、じゃあ駅まで競争ねー」

憧「あ、こら! 走るんじゃないの!」





京太郎「だ、だいぶ買い込んでしまった……」

やえ「ていうかよく持てるわね……」

京太郎「鍛えてますから、その気になれば」

やえ「そこに関してはにわかではないということだな」

京太郎「お前の判断基準は全部それかっ」


京太郎「さて、暗くなってきたな」

やえ「もうそろそろ解散かな?」

京太郎「だな、日帰りだからそろそろ戻らないとな」

やえ「君もなにかと忙しいな」

京太郎「自家用ジェットで来たから帰りは一時間とかからないと思うけど」

やえ「……じ、自家用ジェット?」

京太郎「言っとくけど俺の知り合いのな。今日は一緒にこっち来たんだ」

やえ「それでお土産を買わされていたってこと?」

京太郎「ま、いい息抜きになったからいいさ。今日はありがとな」

やえ「なに、王者の手にかかれば造作もない」

京太郎「また王者か……お前のそれは口癖か」

やえ「口癖もなにも、王者だから仕方がない」



やえ「そうじゃないと……」ボソッ


京太郎「お前さ、もしかして焦ってたりする?」

やえ「な、何を言うんだ」

京太郎「ほんとわかりやすいな……きっとあれだろ、思うように成績を残せてないとかそんな感じだろ」

やえ「……何の話よ」

京太郎「これも当たりかよ……」

やえ「……だったら、なんだっていうのさ」

京太郎「いいや、なんでも。俺は所詮部外者だしな」


京太郎「でもまぁ、もしちょっと疲れたら連絡しろよ。はい、これ」


やえ「アドレスと番号?」

京太郎「またおちょくってやるよ。電話越しだけどな」

やえ「あんた……」


やえ「おちょくってる自覚があったのかい!」ギュルルル


京太郎「いたいいたい! ドリルはやめろっ!」

やえ「だ、か、らっ! ドリルじゃない!」

京太郎「だってギュルギュルいってんじゃんかよー!」





やえ「はぁ、はぁ……余計疲れた」

京太郎「……俺の方が被害多くね?」ボロッ

やえ「当たり前でしょうがっ」

京太郎「なんにしてもまぁ、元気が出たようで何より」

やえ「ふんっ」

京太郎「そんじゃ、俺もう行くわ」

やえ「あ……」

京太郎「じゃあな」

やえ「ちょっと、上着!」

京太郎「ああ、それやるよ。取ったら寒いだろうし、下の服にもちょっとシミ残ってるだろ?」


京太郎「それじゃっ」タタッ


やえ「……なんて逃げ足の速さだ」

やえ「強引に押し付けていったし……」

やえ「まったく、にわか極まりないな」

やえ「でも……」


やえ「この着心地はにわかじゃない、かな」





やえ「さて、今日も練習だな!」

「あ、先輩。ちょっといいですか?」

やえ「ん? どうかしたのか?」


「先輩に彼氏がいるって本当なんですかっ」


やえ「……にゃに?」


「だってこの前金髪で背の高いイケメンと歩いてたって情報がですねっ」

「その日ってたしか私たちの誘いを断った日ですよねっ」

「彼氏とのデートじゃ仕方ないですよねっ」


やえ「い、いや、私は……」


「もう正直に洗いざらい話してくださいよー」

「このままじゃみんな気になって練習に集中できないですよー」

「さぁさぁ、早く早くっ」


やえ「あーもうっ、そんなにわかなことができるかー!!」



てなわけで終了です

安価取りたいんですけど人いますかね?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
ただし、照は選べません

7分まで 同一IDは省きます

え、三尋木プロ人気……
てか二回も取られたらifの可能性も出てくるというか……

『二年、秋、こどな』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
冬、記憶と縁
冬、王者の休日
冬、蓼食う虫もなんとやら
冬、鎖でつなぐもの
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、秋、こどな

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使



>>+2

それじゃ1ってことで

おやすみなさい

うーん、こういう盛り上がり方はちょっと……
ゾフィーのaaを貼るような事態にはなってほしくないですね

安価に関しては好きなキャラでどうぞ
ただ、複数回選ばれたりしたらホンの少しハンデをつけることにしてます
票が同数のキャラがいたら選ばれてない方を優先したりとかそんな感じです

それじゃ、もう少ししたら始めます

そんじゃ、始めます



・二年、秋、こどな


咏「撮影の仕事? いーよ」

「即決ですか」

咏「たまにはいいんじゃね? 京都でゆっくり観光ってのもさ」

「あの、仕事ですよね?」

咏「わっかんねー、全てがわっかんねー」フリフリ

「まったくあなたは……」ハァ

咏「ため息つくと幸せが逃げるぜぃ?」

「誰のせいだと……!」

咏「えりちゃんは頭かったいなー」

「三尋木プロはその逆みたいですね!」

咏「怒ると小ジワ増えちゃうんじゃね? 知らんけど」

「あぁもう!」


「とにかく! 当日はしっかりとした態度でお願いしますよ!」



咏「うーん……ま、なんとかなるっしょ」

「はぁ……あとわかってるとは思いますが、修学旅行シーズンなので注意してくださいね」

咏「あー、やっぱり若く見えちゃうって罪かねぃ?」

「違います! あなたが学生にちょっかいを出さないように注意してるんです!」

咏「えー? あたしそんな男に飢えてないっての。どこかのプロじゃあるまいし」

「そのことじゃありません」

咏「じゃあどのことさ」

「学生とみだりに対局しないようにと言ってるんです」

咏「うん、まぁ……大丈夫じゃね?」

「ちなみに、この前どこぞの県代表校にふらりと現れて、学生たちを散々痛めつけて帰っていったプロはだれでしたっけね?」

咏「……小鍛冶プロとか?」

「あなたですよ、あなた!」

咏「痛めつけるとか人聞き悪いっしょ。ちょっと可愛がってやっただけだし」

「あなたたちのちょっとは全くあてにならないんですよ……」

咏「あそこらへんと一緒にされるのも考えものかねぃ?」

「とにかく、学生とは対局しないこと……いいですね?」

咏「しっかたないなー、ここはえりちゃんの顔を立てときますか」

「どうしてあなたはそう上から目線なんですか!」ギリギリ

咏「いひゃいいひゃい! ほっぺひゃひぎれりゅ!」





京太郎「で、明日どこ行くよ?」

「あのさぁ、それ沖縄の時も言ってなかったっけ?」

一太「もう今日だけで全部回っちゃったしね」

「大阪食い倒れツアーだけじゃ足りなかったか……」

京太郎「誰だよ、こんなぺらっぺらな計画立てたの……」

「だって仕方ないだろ。内木は副会長で忙しいし」

「須賀は女の子と遊ぶので忙しいし」

京太郎「おい待て」

「うるせぇ、俺はこの前見たんだぞ! 着物着たちっちゃい子と歩いてたろ!」

一太「それは本当かっ」

京太郎「食いつくな!」





一太「こほん……えっと、じゃああらためて予定を立て直そうか」

京太郎「どこか行きたいとこあるか?」


「USJ! USJ行こうぜ!」

「琵琶湖とかいいんじゃね? なんというか、ロマンがあるというか」


京太郎「お前は?」

一太「うーん、奈良で大仏でも見たらいいんじゃないか?」

「うわ……」

「地味……」

一太「が、学生らしくていいだろっ」


京太郎「割れたなぁ、一日で回り切るのは無理だぞ?」

「こうなったらあれだな」

「ああ……あれだな」

一太「なにかいい案が?」

「ある、とっておきがな」

京太郎「もったいぶってないで早く言え」


「ずばり、各自自由行動で!」





京太郎「まさか本当にこうなるとは……」

京太郎「てか、一太がよくオーケー出したな」

京太郎「なーんか怪しい雑誌を持ってた気がするけど……まぁ、気のせいにしておこう」

京太郎「にしても単独行動って……どこ行くにしてもつまんなくねぇか?」

京太郎「まぁ、こうやって一人で京都に来てる時点でなんも言えないわけだけど」

京太郎「あまり来たことがないからってここまで来たけど、なにするよ」

京太郎「寺でもめぐるか? それはちょっとな……」


京太郎「京都よいえば……着物……和服美人!」


京太郎「そうだ、これで行こう!」

京太郎「どうせ知り合いもいないし、思いっきりはめ外せるんじゃね?」

京太郎「よーし、テンション上がってきたー!」





京太郎「……」


咏「あのさ、人の顔見るなりそんな顔するのは失礼じゃね? 知らんけど」

京太郎「こんなの考慮してねぇよ……」

咏「いやぁ、でも良かった良かった。撮影終わったら暇で暇でさー」

京太郎「俺の自由が……」

咏「こうなったらどっかの高校に殴り込みでもって思ってたんだけど、ラッキーだねぃ」

京太郎「和服美人が……」


咏「……ていっ」シュッ



京太郎「危ねっ! なにすんだよ」パシッ

咏「人の話はちゃんと聞くべきだぜぃ?」

京太郎「全国ネットで言ってみろ。お前が言うなって一斉に突っ込まれるぞ」

咏「まーまー、それより暇?」

京太郎「いや、ちょっと忙しいから」

咏「じゃ、いこっか」

京太郎「いえ、結構です。和服美人に会いに行かなきゃだし」

咏「それならいい子知ってるんだけど」

京太郎「マジか!」

咏「ついてくるなら紹介してやってもいいぜぃ?」

京太郎「いくいく!」





京太郎「……」


咏「どしたの? せっかくの和服美人が目の前にいるのに」フリフリ

京太郎「だ、騙された……」

咏「なーんもウソは言ってないぜぃ?」

京太郎「俺が求めてたのはもっとこう、しっとりした大人の魅力というか」

咏「ならなんも問題ないんじゃね?」

京太郎「は? こどながなにを言うか」

咏「なにそれ?」

京太郎「子供みたいな大人の略――いてっ」

咏「ふぅ、若者は怖いもの知らずってことかねぃ」

京太郎「じゃ、じゃあ見た目は子供、頭脳は大人ってことで……」

咏「どこぞの名探偵じゃね? 知らんけど」

京太郎「行く先々で死人が出るな……」

咏「あ、なら三尋木京太郎サスペンスなんてどーよ?」

京太郎「二時間ドラマか……って、俺が書く側になってるな」

咏「婿養子に来る?」

京太郎「そこは義理の弟じゃないんだな……」



「あ、三尋木プロ。ここにいましたか」


咏「お、えりちゃん」

「こちらの方は?」

咏「夫。職業は小説家」

「えっ」

京太郎「ほら吹くな。全然違うだろ」

「そ、そうですよね……」

咏「いやぁ、こんなあっさり騙されるとはねぃ。そもそも制服着てるのにさ」

「たしかに……まさか、本当に学生に手を出したんじゃ」

咏「いやいやまさか」

京太郎「どうも、須賀京太郎です。針生アナですよね」

えり「はじめまして。あの、三尋木プロとはどういうご関係で?」

京太郎「……よくよく考えたらなんなんだろうか」

咏「いや、知らんし」





えり「弟子候補……三尋木プロのですか?」

咏「ま、それが一番近いってだけだけどねぃ」

京太郎「あれ? 指導してもらった覚えなんてこれ微塵も……」

咏「長野に行ったときにおしえてやんなかったっけ?」

京太郎「一方的にボコられた記憶しかないんだけど」

えり「長野でもそんなことを……」

咏「あれは雀荘だからセーフでしょ」

えり「ところで……お二人はいつもこうなんですか? その、フランクというか……」

咏「ああ、こいつ敬語使えないからさー。特別にタメ語で許してやってるわけ」

京太郎「それはそっちが年下のフリして話しかけてくるからだろ」

えり「三尋木プロ……あなたはなにをやってるんですか」

咏「あっれー? 信用ゼロってひどくね?」




えり「つまり、須賀くんは修学旅行中で会ったのはたまたまだと」

咏「ま、いっつもこんな感じだけどねぃ」

えり「インハイ会場でたまたま出会って、長野でたまたま再会して、そして今ここでですか」

咏「ちなみにこいつ、女性関係スッゲーから気をつけたほうがいーよ」

えり「はいはい、わかりました」

京太郎「人聞きの悪い……ところで、針生さんの着物は自前ですか?」

えり「ああ、これは借り物ですよ。さっき三尋木プロの撮影があったものでその時に」

京太郎「なるほどなるほど……」


京太郎(針生アナの着物姿……いい!)

京太郎(期せずして目的が達せられてしまったぜ)



咏「……ていっ」

京太郎「いてっ、いきなり何すんだよっ」

咏「デレデレしすぎじゃね? 知らんけど」

京太郎「知らんならほっといてくれよっ」

咏「いや、知らんし」

京太郎「そこは知れよっ」

咏「ぶっちゃけると、あたしの時と反応が違いすぎるのが気に入らないんだよねぃ」

京太郎「それは、まぁ」

咏「……ていっ」

京太郎「おっと」サッ

咏「なんで避けんのさ」

京太郎「避けるだろっ」



えり「ふふ、お二人は本当に仲が良いんですね」

京太郎「……本当にそう思います?」

えり「まるで兄弟のように見えますよ」

咏「まったく、出来の悪い弟を持つと大変だねぃ」

京太郎「どっちが年上に見えます?」

えり「それは……ノーコメントで」

咏「うおーい」





えり「私はそろそろ……着物を返さないといけませんから」

京太郎「気をつけて」

咏「じゃあ、後でねー」

えり「三尋木プロ、あなたはハメを外し過ぎないように」

咏「わかってるっての」

えり「それでは……」


咏「で、これからど-すんのさ?」

京太郎「さぁな……最大の目的はほぼ果たしちゃったし」

咏「ってことは暇人ってわけだ」

京太郎「噛み砕くとそうなる」

咏「じゃあ、暇人同士ご一緒にどーですか?」

京太郎「まぁ、一人よりも二人の方が楽しいか」


京太郎「というわけで、しばらくよろしくな」


咏「しょうがない、面倒見てやっかねぃ」

京太郎「むしろ逆のような気もしてくるな……」

咏「よーし、雀荘行くかー」

京太郎「それは勘弁してください」





咏「うん、こんな感じでいいんじゃね?」

京太郎「あの……」

咏「やっぱ帯はこっちの方がいいかね?」

京太郎「いつまで着せ替え人形やってりゃいいわけ?」

咏「あたしが満足するまで」

京太郎「そんなばかな」


咏「まーまー、着物なんてあまり着る機会もないからいいんじゃね?」

京太郎「それを普段着にしてる人に言われてもな」

咏「良かったら贈ってあげよっか?」

京太郎「そんな高いもの受け取れるか」

咏「言ってもピンキリだけどねぃ」

京太郎「ちなみに、その着物は?」

咏「言ってもいーの? かなり高いけど」

京太郎「やっぱやめとく」





咏「ま、こんなもんっしょ」

京太郎「おお、我ながら意外に様になってる」

咏「あたしの見立てだぜぃ? 当たり前だろ」

京太郎「こんな頭でも合う着物はあるのか」

咏「そういやそれって自毛? 染めたにしては綺麗すぎるし」

京太郎「曽祖父ちゃんがニュージーランドの人らしい」

咏「ってことはクォーターのさらに半分だ」

京太郎「ほとんど日本人なのに、うまい具合に頭だけ向こうなんだよな」

咏「まぁ、あたしは嫌いじゃないぜぃ?」

京太郎「それ、八年くらい前に言われてたら惚れてたかもな」

咏「あらま、残念」


京太郎「これって着たまま歩いてもいいのかな?」

咏「ここはレンタルだし、あたしが先に言っといたからオーケーだって」

京太郎「よし、じゃあ外行くか」

咏「仕方ない、付き合ってやるかねぃ」





京太郎「んー、意外に良かったな、着物」

咏「でしょ?」

京太郎「なんだかんだで楽しかったよ……でも、そろそろ戻んなきゃな。集合時間に遅れる」

咏「というか、普通班で行動するもんでしょ」

京太郎「実際バレたら怒られそうだよな」

咏「中々危ない橋渡ってんねぃ」

京太郎「俺はそんなに乗り気じゃなかったけど、普段ストッパーになるやつがな」

咏「まぁ、そういうこともあるある……それよりこれ、どう?」

京太郎「これは……俺? いつの間に撮ったんだよ」

咏「結構いい感じだったからさ。これだったらいつ婿養子に来ても恥ずかしくないんじゃね?」

京太郎「またそれか」

咏「義理の弟でもいーよ? 三尋木京太郎って名前、格好良いと思うぜぃ?」

京太郎「た、たしかに……」

咏「冗談はさておいて、時間は大丈夫?」

京太郎「あ、やべ……電車に乗り遅れる」

咏「ま、今日はそれなりに楽しかったぜぃ」

京太郎「ああ、それじゃあ」





京太郎(その後、なんやかんやあって修学旅行が終わり)

京太郎(そして普段通りの生活に戻ってちょっとした頃)

京太郎(それが届いた)



「京太郎ー、あんたになんか大きな荷物届いてるわよー」

京太郎「マジ? なんかあったっけ」

「これこれ」

京太郎「なんか外装からして立派そうだけど……」ガサゴソ


京太郎「……着物?」


「すっごい立派なやつじゃない! しかもオーダーメイドよこれ!」

京太郎「えぇ……マジで身に覚えが――ん?」



『謎の三尋木さんより』


京太郎「本当に贈ってきたのか……」

「なになに? もしかして女の人から?」

京太郎「まぁ、そうみたい」

「ふぅん……ところで、男が女の人に着物を贈る理由、知ってる?」

京太郎「なんだよ藪から棒に」

「その着物を脱がせたいってことなんだって」

京太郎「そりゃまた……でもこの場合は女から男だけど、どうなのよ?」

「さぁ、それは聞いたことないわね」

京太郎「うわ、不完全燃焼だ。地味にもやもやする」


(まあ、でもこんな立派なもの贈ってきたんだから理由は限られるわね)

(ざっくり言えば、独占欲ってところかしら?)





はやり「うーたーちゃーん!」

咏「はやりさん、血相変えてどうしたのさ」

はやり「これ、どういうこと!?」

咏「ああ、それね」


咏『三尋木プロに恋人疑惑!?』


咏「どうもこうも、見たまんま?」

はやり「これって着物着てるけど、目元とか隠れてるけど、京太郎くんだよね!?」

咏「あっれー? わかっちゃう?」

はやり「恋人ってどういうこと!?」

咏「まーまー、それは違うから安心しなって」

はやり「あれ……そうなの?」

咏「そんなの雑誌が勝手に書いただけっしょ」

はやり「あ、たしかに……」

咏「修学旅行中に偶然会っちゃったって感じかね?」

はやり「へ、へえ……そうなんだ」

咏「はやりさんはこの前急に沖縄行ったみたいだけど、なんかあったのかね?」

はやり「さぁ、ただのお仕事ですよー」

咏「ふーん……ま、いいけどねぃ」



はやり「……咏ちゃんはさ、京太郎くんをどうしたいの?」

咏「どうするもこうするもねぃ……ま、あいつしだいってとこじゃね?」

はやり「私は同じ舞台に立って欲しいって思ってるけど」

咏「あたしは……弟子に取るのも悪くないって思ってるよ」

はやり「弟子?」

咏「そ、はやりさんは麻雀の方は見てないの?」

はやり「なんか後ろに色々いるなーってことぐらいしか」

咏「あれ、すっげー面白いぜぃ?」

はやり「はややぁ……もっとちゃんと見ておけば良かったかも」

咏「ま、これからに期待ってことで」

はやり「だね」


咏(色んな意味で)

はやり(色んな意味で)



てなわけで終了です

安価取りたいんですけど、人いますかね?

それでは、二年編までに登場したキャラからお好きなのを一人どうぞ
セリフ欄の前に名前が表示されたキャラに限ります
ただし、照は選べません

33分まで 同一IDは省きます

ころたんに決定で
しかしこの三尋木プロの人気っぷり

『二年、秋、月見の夜に』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
秋、こどな
冬、記憶と縁
冬、王者の休日
冬、蓼食う虫もなんとやら
冬、鎖でつなぐもの
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、秋、月見の夜に

2・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使



>>+2

2で了解
久しぶりの三年編だー

二年編の安価はあと一回ぐらいで終わる予定なんで
一年編の時よりはキャラも増えてるんで多めにしました

それじゃ、おやすみなさい

                     /j
                   /__/ ‘,

                  //  ヽ  ', 、
                    //    ‘  ! ヽ             …わかった この話はやめよう
                /イ       ', l  ’
               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l            ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ

               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /

というゾフィー兄さんの金言を頂いたところで

感想とか合いの手はあれば嬉しいものですが、書くか書かないかはあくまで自由ですし
そもそもそんな堅苦しいところじゃないと思います


それはともかくとして、お好きなキャラをどうぞ
登場済みのキャラに限ります
以下のキャラは不可

以下のキャラは『不可』です


照・玄・美穂子・小蒔・健夜・豊音・竜華・衣・マホ・久・咲・怜・和・霞・誓子・はやり・揺杏・由暉子


下10まででコンマ高いの二つ

宥とシロで了解

哩:81
咏:85
シロ:86
宥:87

このデッドヒートっぷり……

それじゃ、ちょっと失礼します



宥→京太郎


宥「京太郎くん、ですか?」

宥「……とってもあったかい人だと思います」

宥「この前お背中流した時も……あったかぁい」ホワホワ

宥「一緒にお布団に入ったらもっとあったかそう……」

宥「え、好きかどうか……ですか?」

宥「それは……クロちゃんに悪いですから」




白望→京太郎


白望「須賀京太郎? ……ああ、エイスリンさんのはとこだ」

白望「トヨネの友達でもあったんだっけ……ダル」

白望「あんまり話してないけど、背中広いからおぶさったらダルくなさそう」

白望「……え、まだ終わらないの? ダル……」

白望「あとは……そうだ、塞と胡桃に似てるって言われたな」

白望「でもまぁ、まさか親戚のわけないだろうし」


松実姉妹でも修羅場はあるんだろうか
そうなったらそうなったで面白そうですけど

それじゃ、失礼します



玄「お姉ちゃん、どうして……」

宥「ごめんね、クロちゃん。でも、我慢できなかったの」

玄「そんな! だって、だって京太郎くんは私の……!」

宥「うん……でも、京太郎くんは私の胸に夢中だったよ?」

玄「いや……そんなの聞きたくないよぉ!」


みたいな感じの修羅場
風呂入る前に安価でも

中堅を除く鶴賀、風越、龍門渕の中から一人

下2

副将を除く鶴賀、風越、龍門渕の中から一人

下4


一つ目で選ばれたら二つ目で選べないので注意

了解

じゃあ風呂入ってきます

そんじゃ、始めます



・三年、初夏、個人戦9位と卓上の天使


久「次は私の出番……バンバン稼ぐわよ!」


京太郎「あのさ、久ちゃん」

久「なに?」

京太郎「気合が入ってるとこ悪いんだけど……これから昼休みなんだ」

久「……ふぅ」シュル


久「もちろん知ってたわよ。これリハーサルだし」


まこ「ありゃあ、緊張しとるんかいの?」

京太郎「団体戦は今年初だしな」

優希「お腹減ったじぇ……」


久「さ、ご飯にしましょうか。ほら、早く早く!」


まこ「弁当は?」

京太郎「ああ、途中で買ってきた。自分の朝飯は忘れたんだけどな」

優希「案外抜けてるじぇ」

京太郎「タコス貰ってる身で言えることかぁ?」グリグリ

優希「あだだだだっ!」





佳織「た、ただいま戻りました」


「おー、ご苦労だぞ」

睦月「お疲れ様」

桃子「っす」

佳織「私、ちゃんとできてたかな?」

ゆみ「十分すぎる。これ以上ない戦果だ」

「わはは、おかげで風越を抑えてうちがトップだぞ」

桃子「かおりん大砲炸裂しまくりっすね」

睦月「まさか二回も役満が飛び出るとは……」

ゆみ「なんにしてもこれはチャンスだ……蒲原」

「わかってるぞ。きっちり守って次につなげる、それが私の仕事だろ?」

桃子「そしたら私が更に引き離すっす」



ゆみ「さぁ、妹尾も戻ってきたし、そろそろ昼にしよう」

睦月「弁当はここに」

「おー、これはまたおいしそうな……」クンクン

桃子「この唐揚げが匂いの元っすね」

ゆみ「妹尾、今日頑張ってくれたお礼だ。これを一個」スッ

佳織「唐揚げ……いいんですか?」

ゆみ「むしろこれだけじゃ足りないとさえ思う」


「わはは、そういうことなら私も」スッ

睦月「うむ」スッ

桃子「かおりんたい方すごかったっすからねぇ」スッ


佳織「お、お肉がいっぱい……食べきれるかなぁ」




ゆみ「さぁ、妹尾も戻ってきたし、そろそろ昼にしよう」

睦月「弁当はここに」

「おー、これはまたおいしそうな……」クンクン

桃子「この唐揚げが匂いの元っすね」

ゆみ「妹尾、今日頑張ってくれたお礼だ。これを一個」スッ

佳織「唐揚げ……いいんですか?」

ゆみ「むしろこれだけじゃ足りないとさえ思う」


「わはは、そういうことなら私も」スッ

睦月「うむ」スッ

桃子「かおりん大砲すごかったっすからねぇ」スッ


佳織「お、お肉がいっぱい……食べきれるかなぁ」





透華「と、も、き!」


透華「風越を追い抜くつもりが、蓋を開けたら無名の鶴賀にごぼう抜き!」

智紀「……面目ない」

一「まぁまぁ、相手のツモばかりはどうしようもないよ」

透華「しかも! 相手にあんな目立つ勝ち方を許して!」

一「あ、一番気にしてるとこはそこか」

透華「当然ですわ。あなたと私と衣ならば逆転は容易でしょ?」

一「まぁ、それもそうだけどね……特に衣は」

透華「となると……私のやることは原村和を抑えて、かつ一位を奪い取る……これですわ!」


透華「一! 次の試合は二位まででとどめておくこと!」

一「え、何その注文」

透華「そうと決まればお昼ですわ……ハギヨシ!」

一「あ、たしか衣を探しにいってるんじゃない?」

透華「そうでしたわ……そういえば純は?」

一「小腹が空いたからちょっと出てくるって」

透華「あ、足並みが揃っていない……」





久「さて、いよいよね」

京太郎「出るのか?」

まこ「ちょっと早めじゃの」

優希「行ってらっしゃいだじぇ」


久「あ、ちょっと仮眠してる二人の様子、だれか見といてくれない?」

京太郎「わかったよ。ちょっと飲み物買ってくるついでにのぞいてくる」

久「それなら冷えピタシート買ってきてくれない?」

京太郎「あれ、この前買ってきたやつ持ってこなかったのかよ」

久「残ってたっけ? 冷蔵庫にはなかったけど」

京太郎「棚の中に放り込んでたろ。言わなかったっけ?」

久「そういえば言われたような……」

京太郎「まあいいや、用意しとくから行ってこいよ」

久「うん、じゃあお願い」


優希「……まるで同棲中の恋人同士の会話だじぇ」

まこ「ほんにな……」





「じゃあ、行ってきます」

美穂子「私からのアドバイス、忘れないでね?」

「はい……」

美穂子「大丈夫、あなたの実力はたしかなんだから」

華菜「そうだし。一年でレギュラーって時点で去年の私とタメ張れることはたしかだし」

未春「文堂さん、校内ランクだってあっという間に上がったじゃない」

華菜「そうそう、あの鬼コーチだって密かに褒めてた――」


「あぁん? だれが鬼コーチだって?」


華菜「……華菜ちゃん用事思い出しちゃったなー」

「おいこら、話は終わってねーぞ?」ガシッ

華菜「ひいっ」


「とにかく、頑張るといい」

「は、はい!」


美穂子(……直接戦わない私にはアドバイスぐらいしかできない)

美穂子(文堂さん、頑張って……)





京太郎「冷えピタシートか……一旦外でなきゃダメかな」

京太郎「あー、冷房効いた建物の中から外に出るのか……」

京太郎「……つらい」


透華「おや、そこにいるのは須賀京太郎ではなくて?」


京太郎「ああ、龍門渕か」

透華「丁度いいところに……衣と純を探していますの」

京太郎「おう、頑張れよ」ソソクサ


透華「さ、が、し、て、い、ま、す、の!」ガシッ


京太郎「わ、わかった……とりあえず話は聞くよ」

透華「よろしい」




京太郎「衣はハギヨシさんが探しに行ってるからいいとして……純はな」

透華「まったく、みんなして足並みを乱して……!」

京太郎「うんまぁ……」


京太郎(結構コイツも好き勝手やってるような気がするんだけど……)

京太郎(まぁ、一応は取りまとめ役だしな)


京太郎「純だったらな……ガッツリ食べれそうなとこにいると思うけど」

透華「具体的には?」

京太郎「あーもう、そこらの食堂見てないのかよ」

透華「探してる途中にあなたと会いましたの」

京太郎「よし、わかった。じゃあそこの食堂から――」


純「なにしてんの? 二人とも」


京太郎「言ってるそばから……」

透華「純!」

純「うわ、どうしたのさ」

透華「戻りますわよ!」グイッ

純「おいおいなんだよ」

京太郎「じゃあなー」





「長野県予選決勝中堅戦が始まりましたね」

靖子「この卓での注目はダントツで竹井久だな」

「去年の個人戦で高順位に食い込みましたからね」

靖子「しかし、それだけ相手に情報を与えてるということになるね」

「対策を講じられてると?」

靖子「だろうね」



京太郎「ん、始まったっぽいな」

京太郎「俺もさっさと用事を済ませるか」

京太郎「シートと飲み物はよし……次は仮眠室だな」

京太郎「冷たい飲み物でも差し入れしてやるか」


衣「きょうたろー」



京太郎「ああ、他のやつらとは一緒じゃないのか?」

衣「今日は咲と打てる。しばらく外で昂ぶりを抑えてたところ」

京太郎「あいつがその気だったら、お前も勝てるかどうかはわからないからな」

衣「それでいい。今宵は月が満ちる……衣も存分に打てるというものだ」

京太郎「ははは……そういや、そのぬいぐるみは?」

衣「これ? なんか胡乱な二人組が落としていったよ?」

京太郎「ふむ……」


京太郎(これってたしか原村が持ってたやつと同じだよな?)

京太郎(それが外に出てるってことは……)


京太郎「なあ、それ貸してもらっていいか? 後輩のかもしれないんだ」

衣「むぅ、衣はこの子が気に入ったが、きょうたろーがそう言うなら仕方ない」

京太郎「悪いな、なんもなかったら後で返すよ」

衣「それよりも持ち主のところへ届けてあげてくれ。この子もきっとそのほうが喜ぶ」ウンウン


京太郎(こいつ、これを他に向けられればもっと友達も増えるんじゃねえかな?)





和「うぅん……もうこんな時間ですか」

和「今は中堅戦の最中ですね」

和「咲さんは……どこに行ったんでしょうか?」

和「部長の応援でしょうか? それなら私も行かないと」


和「……あれ、エトペン?」


和「――ないっ、エトペン、エトペンがっ」

和「まさか咲さんが? ……いえ、そんなことするわけがありません」

和「じゃあ風が吹いて転がって? 窓が閉まってるのにどうやってですか……」

和「まさか、ひとりでに動き出して……! そ、そんなオカルトありえませんっ」


京太郎「探し物はこれか?」



和「エトペン!」

京太郎「やっぱりお前のだったか」

和「あの、どこでこれを?」

京太郎「外で拾ってくれたやつがいてさ、そいつから受け取ったんだ」

和「あ、ありがとうございます!」

京太郎「それと、ほら。寝起きで喉渇いてるんじゃないか?」

和「あ、はい」


京太郎「そういや、咲は?」

和「私が起きた時にはもういなくて……」

京太郎「トイレかな? また迷子になってなけりゃいいけど」

和「すみません……」

京太郎「お前が謝ることじゃないだろ。そもそもあいつの方が寝付いたのは早いんだから」

和「はい……」

京太郎「そうだ、寝癖直してやるよ」

和「ね、寝癖ですか?」

京太郎「そこ、ちょっとはねてるからさ」

和「け、結構です、自分でできますからっ」

京太郎「まぁまぁ」





京太郎「まずはツインテールを解いて……」

和「は、はい」シュルッ

京太郎「お、原村の髪はサラサラだな」

和「……」カァァ

京太郎「よし、これで寝癖はばっちり直ったぞ」

和「先輩、こういうの手慣れてませんか?」

京太郎「ああ、時々久ちゃんの髪を縛ってやってたしな」

和「部長の、ですか?」

京太郎「つってもガキの頃だけどな。最初なんて下手くそすぎてボロクソ言われたし」

和「……」

京太郎「まあ、それが悔しくていじらせてもらいまくった結果だな」

和「あの、私の髪も縛ってもらっていいですか?」

京太郎「いいぞ。おさげとポニーテール、どっちがいい?」

和「二択ですか?」

京太郎「だってそれしかできないし」

和「……」

京太郎「それとも、新たな境地に至ってみるかなー」


和(だ、大丈夫でしょうか……)




『中堅戦前半終了!』


久「ふぅ……」


久(前半が終わって、うちの加点はほとんどなし)

久(こりゃバッチリ対策されてるわね……)

久(風越と鶴賀が異常にこっちを警戒して隙があんまり見当たらない)

久(聴牌したと見るや、鳴いて順番飛ばされるし)

久(そして縮こまってる二校の横合いから龍門渕が点数を食いとっていった)

久(見事に囮に使われたわね)

久(これでうちが一人沈みか……)


京太郎「大丈夫か?」

久「ん、京太郎」

京太郎「冷えピタ、買ってきたぞ」

久「ありがと……」ペリペリ




久「あー、気持ちいー」


京太郎「状況はどうだ?」

久「どうもこうも見ての通り。なーんもさせてもらえてない」

京太郎「そっか……なら大丈夫だな」

久「そうね」

京太郎「往生際の悪さ、また見せてくれ」

久「当たり前じゃない」

京太郎「それじゃ、俺は咲を探しに行ってくるよ」

久「すぐに他の女の子の話なんてつれないじゃない」

京太郎「久ちゃんは特別だよ。今も昔もさ」

久「しょうがない、許す」

京太郎「許された」





「後半戦、開始しましたね」

靖子「清澄んお点数はほぼ変わらず、龍門渕が追い上げてるな」

「竹井選手も今のところは鳴かず飛ばずですが」

靖子「ああ……今のところは、ね」

「これから逆転にくると?」

靖子「どうだろうね、ただ私の知っている竹井久は、押さえつけられれば押さえつけられるほど強い――」


靖子「――そんな女だ」



久「……」


久(開幕の配牌としては悪くはない……)

久(親だし上がっておきたいところね)


一「リーチ」



久(あっちゃあ……こんな早く他家のリーチかぁ)

久(現物も少ないから、事故ってもおかしくはない……)

久(行く? それとも退く?)


久「……行きますか」スッ


久(二枚切れの北がきた……これね)

久(龍門渕は高い手を狙っているのか、それともとにかく上がりたいのか)

久(……ここらへんかしら)トン



「際どいところを攻めましたね」

靖子「結果通った。おかげで風越が無事にオリられたわけだ」

「もしあそこで竹井選手がオタ風の対子を崩していたら、振り込んでいたかもしれませんね」

靖子「そして二枚切れの北が残った……上がる気でいるな」

「また例の悪待ちでしょうか?」

靖子「それはそうだろうが……そういえば去年の個人戦、あいつは一回だけ嶺上開花で上がったんだ」

「チャンピオンから責任払いで直撃を取った和了でしょうか?」

靖子「思えば、その時と手牌が似通っている気がするな」





星夏(もう自風意外に切れそうなものが……)トン


久「――ポン」


星夏(鳴かれた!?)

智美(清澄の……仕掛けてくる気か? 参ったな、この状況で下手なことしたら龍門渕に振込みそうだし)

一(オリてない……向かってくるんだね)


久「――カン」


一(加槓!?)

智美(わはは、やばそうだぞ)

星夏(ドラが乗った!?)



久「ダメ押しに――カン」


一(ちょっ、これって……!)

智美(うわ、また……)

星夏(今とさっきの槓で……ドラが8個も!?)


久「ツモ! リンシャンにドラ8……8000オールね」


星夏「……」

一「……」

智美「わ、わはは……」

久「あー! すっきりした!」





靖子「やっと上がったか」

「凄まじい上がりでしたね。しかも上がり方はチームメイトの宮永選手と同じ役……技術が共有されているということでしょうか?」

靖子「あんな運に偏った上がり方に技術もクソもないさ。決め打ちしたって出来るかどうかは運次第だ」

「しかもカンドラだけで倍満……そういえば、奈良の大会ではドラを集めるプレイヤーがいたみたいですね」

靖子「奈良か……三尋木プロが解説しているところだな」

「思えば、逆境からの反撃という点は藤田プロと似ている点がありますね」

靖子「あいつの場合は自分に都合の悪い状況に強いんだ。まぁ、詳しい考察とかはやりたい人に任せよう」



『中堅戦終了!!』


久「おつかれ~」

一「おつかれさまでした」

智美「おつかれさーん」

星夏「お、おつかれさまでした……」





星夏「キャプテン、すみません……」

美穂子「ううん、いいの。彼女がああいう人だってちゃんとアドバイスできなかった私の責任だわ」

華菜「と、とんでもない上がり方だったなぁ」



智美「わはは、あの人ヤバすぎだぞ」

ゆみ「妹尾に匹敵する得点……これで清澄の一人浮きになったわけか」

佳織「わぁ、あんなすごい人がいるんですねぇ」

睦月「少なくともそれを妹尾さんが言うのはどうかと思うけど」

ゆみ「なんにしても起こってしまったものは仕方がない……モモ」

桃子「了解っす。バッチリ取り返してくるっすよ」





一「ただいま……」

透華「……一」プルプル

一「ご、ごめん。一応2位にはなったんだけど」


透華「よくやりましたわ!」


一「へ?」

透華「原村和を追い落として一位になる……まさに絶好のシチュエーションですわ!」

一「してやられて褒められるとは……」


純「燃えてんなー」

智紀「実際いい燃料だと思うけど」

衣「竹井久……中々に面白そうだ」


透華「さあ、行ってきますわ!」





久「ただいまー」

まこ「おつかれさん。十分な戦果じゃったな」

久「どう? 一人浮きよ?」

優希「まるで咲ちゃんみたいだったじぇ」

久「ああ、あれね。そんな自由にできるものじゃないんだけどね。これで二回目だし」

優希「ゲージ消費で放つ必殺技か! カッコイイじぇ」

久「そうそう、そんな感じ」

まこ「何言っとるんだか……」


和「あ、部長。戻ってたんですか?」


久「ええ、ばっちり稼いできたから後は――」


和「どうかしたんですか?」



久「その髪型、どうしたの?」

優希「おお、のどちゃんイメチェン?」

まこ「左だけのサイドアップか」

和「髪をといたんで、先輩に縛り直してもらったんです」

久「あぁ……ノリノリで髪いじってる姿が思い浮かぶ」

和「あの……変でしょうか?」

優希「ぶっちゃけ似合ってるじぇ」

まこ「ふむ……今度うちでメイド服でも着てみるかい?」

和「あ、是非」


久「はいはい、まこの経営戦略は置いといて……和」


和「はい」

久「稼いどいたから安心して打ってきなさい」

和「いつも通り、やってきます」

久「それでよし」

和「それじゃあ……行ってきます」





透華「ついに、ついにこの時が……」

透華「私が華麗に原村和を打ち倒す……」

透華「さぁ、覚悟なさい!」ビシッ


和「? なんでしょうか?」


透華「くっ、この反応……しかも髪型を変えて周囲にアピール!?」

透華「まあいいですわ……大事なのはそう、これからっ」


桃子「元気っすねー」



「副将戦が始まりました。この試合で注目されるのは、やはりインターミドルチャンピオンでしょうか?」

靖子「随分原村贔屓だな……」

「原村選手といえばデジタル打ちですが、龍門渕選手もデジタル打ちで有名ですね」

靖子「インターミドルの頃の原村は、あくまでミスが多いデジタル打ちという印象だったな」

「このままぶつかったら原村選手が負けると?」

靖子「いや、この大会からそこが改善されている。今は互角かそれ以上だろうな。デジタル打ちとしては、だが」





京太郎「副将戦か……原村は大丈夫かな」

京太郎「なんとかペンギンは届けてやったけど

京太郎「さて、咲はどこにいるのかね」キョロキョロ


華菜「あ!」


京太郎「さーて、こっちにはいないみたいだなー」クルリ

華菜「無視すんなよ! 失礼だろ!」

京太郎「え? 君誰? 俺は須藤京介だけど」

華菜「そっかー、須藤かー。なら仕方ないな」

京太郎「そういうわけで……」


華菜「――って、んなわけあるかっ」



京太郎「うおっ、いきなり飛び蹴りか!」

華菜「今日こそ年貢の納め時だし!」

京太郎「くそ、素直に騙されてればいいものの……!」

華菜「ふん、そんな子供騙しが華菜ちゃんに通じるわけないだろ!」

京太郎「見た目結構アホそうなのにな……」ボソッ

華菜「何か言ったか!?」

京太郎「いやいや、賢くてかわいい華菜ちゃん、略してKKKには敵わないなーって思っただけだ」

華菜「な、なんだよいきなり褒めて……気持ち悪いな」

京太郎「本心だって」

華菜「にゃっ!?」

京太郎「うんうん、俺が間違ってたよ。今まで気づかなかったなんてな」

華菜「し、仕方ないな……そこまで言うなら許してやらないでも……」

京太郎「マジで? それじゃっ」タタッ


華菜「うん、これからは反省して――あれ?」

華菜「……もしかして騙された?」


華菜「……あいつぅ! 次会ったら絶対許さないし!」





和「……」トン


透華(原村和がのどっちであることに間違いはない)

透華(だけど、まだ十全ではない)

透華(さあ、早くお目覚めなさい)

透華(そうしたら、私がたっぷり味わい尽くしてあげますわ!)


和「……ふぅ」


和(顔が、熱くなってきました)

和(この試合で負ければ、私はみんなと一緒にいられなくなる)

和(ゆーきにも咲さんにも……先輩にも)

和(絶対に負けるわけにはいきません)

和(私に道を示してくれた先輩に報いるためにも……!)





京太郎「こんなとこにいたのか」

咲「別に、私がどこにいたって関係ないじゃないですか」

京太郎「お前、そういうことは迷子にならなくなってから言いなさい」

咲「そんなんじゃないもん……」

京太郎「もう発信機でもつけといた方がいいかな」

咲「だから、違いますったら」

京太郎「まあいいや……ほれ、飲み物」

咲「……ありがとうございます」


京太郎「副将戦、始まったぞ」

咲「もうそんな時間なんですね」

京太郎「ちゃんと大将戦までには戻れよ。それじゃ」

咲「……それだけ、ですか?」

京太郎「? まあな」

咲「もっと色々言われるかと思ったんですけど」

京太郎「まぁ、頑張れとか負けるなとか言うのもありかもだけど……お前、強いしな」



京太郎「ま、自由にやれよ」ポン


咲「……一個、お願いしてもいいですか?」

京太郎「なんだ?」

咲「手、握ってください」

京太郎「これでいいか?」ギュッ


咲(手、あの時よりも大きい……)


咲「ありがとうございます」

京太郎「おう」

咲「……あの、離さないんですか?」

京太郎「よくよく考えたら、お前また迷子になりそうだし、このまま連れて帰ろうかなって」

咲「むっ」





和「聴牌」

透華「聴牌」

純代「ノーテン」

桃子「ノーテンっす」



藤田「また流局か」

「副将戦は点数の動きが少ないですね」

藤田「それだけ全員手堅く打ってるということだろうが……」

「しかし、流局以外では全て原村選手が上がっています」

藤田「本人は運の類を否定しそうだが、あれは相当引きもいい」

「ただのデジタル打ちだけではああまでならないと?」

藤田「デジタル打ち……そもそも麻雀という競技はもっと長いスパンでの勝利を目指すものだからね」

「たった一試合だけの勝敗を競うには向いていないということでしょうか」

藤田「そう考えると今年の……特に団体戦のルールは普通の打ち手にとって少し不都合と言えるな」





透華(わ、私が未だ上がれていない……?)ワナワナ

透華(なのに原村和は細かいながらも着実に上がっている……?)

透華(認めない、認めませんわ……!)



一「あー、そろそろ我慢の限界かな」

純「お、脱デジタルか?」

一「だってさっきから全然上がれてないからね」

智紀「焼き鳥は最大の屈辱」

純「こりゃリーチでもぶっこんでくるかね」

一「セオリー無視でね」


衣「ふふ、でもとーかはきっと上がるぞ」


一「そうなんだよね……」

衣「でも、まだ足りない。衣はその先が見たいんだ」

一「……」





透華「リーチ!」


透華(デジタル打ちではここでリーチはありえない)

透華(でも……知ったことか、ですわ!)

透華(ダマテンでも十分な打点……でももしリーチをかけてなおかつ一発で上がってしまえば――)


透華「いらっしゃいまし、ツモ! 8000オール!」


透華(――原村和よりも目立てるというものですわ!)



靖子「親倍か。これでトップとの差はだいぶ縮まったな」

「しかし、今のはデジタル打ちとしてのセオリーを無視した上がりですね」

靖子「そのへんのブレがデジタル打ちとしての弱点でもあり、雀士としての強みでもある」





透華「さあ、連荘でしてよ」


和(今の一瞬、変な感じがしました)

和(デジタル打ちではありえないリーチ……)

和(でも、上がった?)

和(偶然と切り捨てることもできます……)

和(でも、もしそこに一定の法則が存在するのなら?)


桃子「リーチっす」


透華(まだ点数的には清澄に及ばない……ならば!)


透華「リーチ!」


和(また……)

和(普通に考えて、また一発ツモなんてありえません)

和(ですが……)



和「ポン」

透華「なぁっ!?」


透華(なんですの、この副露は!?)

透華(この場面で、しかもあの原村が!?)

透華(いやな、予感がしますわ……)


和「ツモ、2600・1300の一本場は2700・1400」


透華(私の上がり牌が……)

透華(これは……今までののどっちじゃない……!)

透華(今やその翼が――)


和「……ふぅ」


透華(更に大きく、輝いて……!)


桃子「ふぅ、私もリーチしてたんすけどね」





「前半戦が終了しました。清澄は他を引き離して依然トップ、龍門渕がその後を追いかけています」

靖子「他の二校は焼き鳥だな」

「原村選手がインターミドルチャンプの力を見せつけたということでしょうか?」

靖子「あれはもっとヤバそうなものに見えたけどね……それより、鶴賀の副将が気になるな」

「東横桃子選手ですね。これまで変わった打ち方は見られませんが……」

靖子「そう、普通なんだ。これといった特徴のない打ち筋……なのにだれかしら振り込んでいる」

「少なくとも前半戦のうちは、そのようなことも起こらなかったみたいですが」

靖子「最後の局、東横は龍門渕の前にリーチをかけていた……にも関わらず、なんの躊躇もなくリーチしたんだ」


靖子「そう、まるでリーチしたことにすら気づかなかったみたいにな」





智美「モモの様子は?」

ゆみ「後半からはいけるそうだ」

智美「わはは、それは頼もしい」

佳織「そういえば、桃子さんってどういう経緯で入部したんでしたっけ?」

智美「それはゆみちんのあっつーい告白でだな」

睦月「こ、告白」

ゆみ「誤解を招く言い方をするな。なかなか捕まらなかったから教室に乗り込んだだけだ」

智美「そしてそこで君が欲しいと」

佳織「わぁ……」

ゆみ「……たしかに大げさな物言いになったことは認めるが……」

睦月「じゃあ、やっぱり告白……」

ゆみ「だから違うっ」


ゆみ「私はただ、欲しいものを欲しいと言っただけだ」


ゆみ(そう、あいつのようにひたむきにな)


智美「わはは、やっぱユミちんは欲張りだな」





透華「……」トン


透華(これ以上原村和を調子づかせるわけにはいかない)

透華(しかし、この状態の彼女に打ち負かすのはおそらく困難……)

透華(それでいい、それでいいのですわ! それでこそ燃えるというもの!)


和「……」ポー


透華(とりあえずあくまで慎重に、今まで通りに……)トン


桃子「それ、ロンっす」

透華「は?」

桃子「ドラ捨ててくれるとはラッキーっすね。あ、7700っす」


純代(親が流された……)





桃子(乗ってきたっすね)

桃子(このまま稼がせてもらうっす)


和「……」ポー


桃子(……今、一瞬こっちを見た?)

桃子(ありえないっす。今の私は完全に透明)

桃子(このまんま行かせてもらうっす!)


桃子「ロン、5200っす」


桃子「ツモ、4000オールっす」


桃子「ロン、5800は6100っす」


桃子(このまま一気に追い抜くっすよ!)



桃子「リーチ」

和「ロン、3900の二本場は4500です」

桃子「――っ」


桃子(振り込んだ!?)

桃子(そんなはずないっす! 今の私は……)

桃子(でも、このおっぱいさんはさっきから振り込んでない)

桃子(まさか、本当に……?)


桃子「もしかして、見えてるっすか?」

和「はい?」

桃子「私のこと、見えてるんすか?」

和「……ああ、そういうのもあるんですね」


和「でも、見えないわけないじゃないですか。あなたはそこにいるんですから」


桃子「なっ……」


桃子(――って、なんで喜んでるっすか私は!)


透華「……」スゥ





衣「――ん、来るぞ」


一「もしかして、透華」

純「おいおい、やばいんじゃないの?」

智紀「多分、相手が強すぎた」


衣「ふふ、とーかの治水がこのようなところで見られるとは」



桃子(なん、すか……これ?)

純代(急に寒気が……)


和「……?」


和(他の皆さん、寒そうにしてますね)

和(風邪でもひいたんでしょうか?)


透華「さあ、始めましょう」





透華「ロン、9600」


透華「ツモ、6100オール」


桃子(なんすかこれ……! 今まで流局続きだったと思ったら!)

純代(一気に押し寄せてきた……!)


透華「……」トン

和「ポン」

透華「……っ」スッ


透華(あ、れ……私は)

透華(なにをやって……)


和「ツモ、4200・2200」


透華(上がられた!? いつの間に!)


透華「なにがどうなってますの!?」


和「はい?」

桃子「わっ」

純代「対局中は静かに」


透華「し、失礼しましたわ」





衣「あー、戻っちゃった」

一「ぼくはこっちの方がいいかな」

純「向こうには別の危うさがあるってかな」

智紀「良かった……」



『副将戦終了!!』


和「ありがとうございました」

桃子「お疲れっす」

純代「……」ペコ


透華「……原村和!」


和「はい?」

透華「次に見えるときは、こうはいかなくてよ」

和「はぁ……」

透華「それまで決着は預けておきますわ!」


和「……一体なんなんでしょうか?」





優希「おっかえりだじぇ!」

久「上出来よ。よくやってくれたわ」

まこ「ほんに、あそこまでやるとは」

優希「中々エロエロだったじょ」

和「え、エロっ……こほん、そういえば先輩と咲さんは?」

久「ああ、トイレにいってるからもうすぐ帰ってくるんじゃない?」


京太郎「おいーっす」


和「あ、先輩」

京太郎「戻ってたか……見てたぞ。頑張ったな」

和「はい……!」


咲「あの、私もいるんだけど」


和「さ、咲さんっ」

咲「どうせ私なんか目に入らないんだよねー」

和「そ、そんなことはっ」

咲「ふふっ、冗談だよ」

和「もう……あまり意地悪しないでください」





久「さあ、いよいよね……準備はいい?」

咲「はい」

まこ「お前さんは十分に強い。普段通りゴッとかしとりゃあ負けんじゃろ」

咲「あの、私そんな音出してます?」

優希「咲ちゃん、ファイトだじぇ!」

咲「うん、頑張るね」

和「咲さん……お願いします」

咲「和ちゃん……」


京太郎(ここで敗退したら、多分原村の転校は確定だ)

京太郎(咲たちもそれは知っている)

京太郎(万が一にも手を抜くことはしないだろう)

京太郎(だけど、それと本気が出せるかは別だ)


咲「行ってきます!」



京太郎(咲……本気を出さないと、今日のあいつには勝てないぞ)

京太郎(……つっても、言ってどうにかなる問題でもないしな)

京太郎(俺にできることはやったつもりだ)

京太郎(あとは……神様にでも祈るかね)


京太郎「照ちゃん……」


京太郎(俺の、女神さまに)




『三年、初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月』が解放されました

選択済みエピソード

・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)

・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
秋、こどな
冬、記憶と縁
冬、王者の休日
冬、蓼食う虫もなんとやら
冬、鎖でつなぐもの
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に

・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック
初夏、個人戦9位と卓上の天使

・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白

『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています

三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます


現在選択可能エピソード

1・二年、秋、月見の夜に

2・三年、初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月



>>+2

1で了解

くっそ長かった……中堅と副将でわけるべきだったかも
当初の予定では中堅は本当にサラっと流す予定だったんですけども

明日辺り多分次スレ立てます
スレタイに関してはまた安価でどうたらこうたら

それじゃ、おやすみなさい

あうー寝オチした。あ、おつです

感想大体言われてるけどおいらは咲さんがちゃんと対局室に行けるのかを気にするね。
京太郎も迷子癖があるってことを知ってるんだからついて行ってやればいいのに

オカルト全否定しないのどっちとか珍し……くもないか?京太郎SS的には

>>968
シリアスパートでは大丈夫だから……多分

>>970
オカルトを否定しないというより、オカルトとして見ていないというのが正解です
不思議な現象も全部科学の延長上のものと思い込むことで対応してます

それじゃ、今スレタイのキャラを選んでくるので少々お待ちください
埋まると困るのでコメントは控えめでお願いします

それでは、以下のキャラから好きなのを一つどうぞ

誓子
はやり
いちご

豊音
姫子
やえ



40分まで、もしくは990に達したらそこで締切りです
同一IDは省きます

それではどうぞ

三尋木プロで了解

それじゃ、スレ立てしてくるから少々お待ちを

次スレ立ててきました

京太郎「俺が三年生?」咏「婿養子とかいいんじゃね? 知らんけど」
京太郎「俺が三年生?」咏「婿養子とかいいんじゃね? 知らんけど」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439383761/)

それじゃ、後はお好きに埋めちゃってください
1000に関しては本編で出来そうだったら取り入れます
できなさそうだったらifで処理します

1000なら>>1に安息

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