【艦これ】瑞鶴←→翔鶴 (21)
翔鶴「いい?瑞鶴、行くわよ!機動部隊、出撃!」
提督「…………」
翔鶴「瑞鶴?あまり提督の邪魔をしちゃだめよ?」
提督「…………」
翔鶴「梅雨の季節ですね。MO作戦の頃を思い出します。あのときもスコールが……ね、瑞鶴?」
提督「…………」
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翔鶴「二周年……私もとても嬉しく思います……瑞鶴、瑞鶴?あら?……瑞鶴!?いないの!?」
提督「…………」
翔鶴「瑞鶴、いいの?」
提督「…………」
翔鶴「瑞鶴。新しい水着を買ったの?あら、いいわね、とてもかわいいわ。え、私?私は去年のでいいわ……え、そう?そうかしら……」
提督「…………」
翔鶴「瑞鶴ったら!スカートはあまり触らないで……って、あらやだ、提督……」
提督「…………」
提督(うちの鎮守府瑞鶴いないんだけどオオオオオオオオオオオオオ!!!!)
提督(え、もう二年だよ?二年も瑞鶴いないのに何で未だに認識してないの?)サワサワ
翔鶴「あ、んっ……」
提督(どこを見ながらいつも話してるかって?虚空だよ!そこに瑞鶴いねえよ!)サワサワ
翔鶴「提、督……スカートは……!あっ、あっ……」
提督(瑞鶴のことを話題に出すと目から光が消えるし!大井みたいにネジが外れてるならともかく、基本的に真面目なお前がやるとめっちゃ怖いんだよ!)クチュクチュ
翔鶴「んぅ……あふ……」
提督(ケッコンしたら治るかなと思ったら何にも変わんなかったし!むしろ虚空に向かって惚気出す始末だよ!)ニチャニチャ
翔鶴「んひぃ!?も、もう……!」
提督(確かに二年間瑞鶴を全く手に入れられてない俺にも落ち度はあるよ?でもおかしくない?)ギュッ
不知火(不知火に何か落ち度でも?)
提督(こいつ……直接脳内に……!?)プシャッ……
翔鶴「あひっ!?…………あっ、ああああああああああ!!あぁぁ……」ガクガク
提督(ふぅ……それで最近思うんだよ……)ナデナデ
提督「なあ翔鶴、お前って実は瑞鶴なんじゃないか?」
翔鶴「ふぅ……ふぅ……えっ?」
提督「だってさ、声同じじゃん?」
翔鶴「確かに似てますけれど……」
提督「あと身長も一緒くらいじゃん?」
翔鶴「え、ええ……」
提督「さらに言うと姉妹揃って超別嬪だ」
翔鶴「そ、そんなこと……ふふ」
提督「こんだけ似てるならもぅ同一人物だと言っても間違いないんじゃないのか?」
翔鶴「ですが瑞鶴は今もそこにいるんですよ?ねぇ瑞鶴?」
提督「……さっきイッたばかりだし疲れてるんだろう。今はそこにはいないぞ」グチュグチュ
翔鶴「あ、またっ……!」ガクガクプシャッ
提督(イかせた方が洗脳しやすいかもしれない)
翔鶴「はぁ……はぁ……でも、瑞鶴は私と髪の色が違うじゃないですか」
提督「ふっ、そんなことか」ナデナデ
翔鶴「んっ、提督の手、気持ちいいです……」
提督「今撫でてるこの髪、昔は翠色だったんだよ」
翔鶴「ど、どこにそんな証拠が……」
提督「これだよ。この小さいころの翔鶴の写真、髪が瑞鶴と同じ色だ」
翔鶴「……本当ですね。しかし、どうしてこんな写真を?」
提督「自分の嫁のことくらい知っておかなくてどうする。色々調べてたら見つけたんだよ」
翔鶴「まさか、そんな……」
提督(フォトショって凄い)
翔鶴「で、でしたら本物の翔鶴は何処にいるんですか?」
提督「本物の翔鶴、か。」
翔鶴「はい。私たちは姉妹なのですから、姉は一体何処に……」
提督「……そもそも翔鶴なんて者は存在してないんだよ」
翔鶴「えっ」
提督「翔鶴っていうのは瑞鶴が作り出したもう一つの自分なんだ」
翔鶴「…………?」
提督「思い出してみろ。お前は瑞鶴という存在はしっかり認識していたが、逆に翔鶴という存在は認識できていたか?」
翔鶴「……私には、瑞鶴しか見えてないわ……」
提督「だろう?翔鶴というのは、瑞鶴が寂しさを紛らわすために心に作り出したものでしかない」
翔鶴「…………じゃあ最後に聞いてもよろしいでしょうか?」
提督「なんだ」
翔鶴「他の鎮守府には確かに翔鶴と瑞鶴が同時に存在している場所がありますけど、それはどうしてですか?」
提督「簡単な事だ。同一の艦娘は複数存在している。つまり翔鶴の姿をしている奴はまだ自分が瑞鶴と気が付いていない奴、瑞鶴の姿をしている奴は自分が本当は瑞鶴だと気が付いた翔鶴だ」
翔鶴「……私、本当に瑞鶴だったんですね」
提督「ああ、漸く気が付いてくれたな」
翔鶴「今まですみません、提督……いえ、提督さん」
提督「大丈夫だ。たとえ翔鶴でも瑞鶴でも、俺が愛した存在はお前だけだ。誰だろうと関係ない」
翔鶴「提督さん……!さーんきゅっ!」
提督(……本末転倒してね?)
~数日後~
翔鶴「翔鶴姉見て見て! 今年のおニューの水着だよ! 買っちゃった♪ だって、もうすぐ夏だよ夏! 翔鶴姉も買いに行こうよ、ね!」
提督「…………」
翔鶴「この季節はヤだな……なんかヤだ、苦手。翔鶴姉、大丈夫かな。なんか、心配……」
提督「…………」
翔鶴「提督さん、翔鶴姉、おめでとう! 二周年だね! なんか信じられないね! ……来年も翔鶴姉達とこの日を迎えられるといいな」
提督「…………」
翔鶴「翔鶴姉みてみてっ!今年のおにゅーの水着だよ!買っちゃった~!だってもうすぐ夏だよ、夏!翔鶴姉も買いにいこっ!!ねっ!」
提督「…………」
翔鶴「翔鶴姉、なに?……って、提督さんじゃん?!なにやってんの!?爆撃されたいの!?」
提督「…………」
提督(何も変わってねええええええええええええええ!!!!!)
終わり
酒と深夜テンションが合わさって合体事故したらこういう話が出来た
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