乃々「…ふ、フォーティーンラジオ……ですけど…」(28)

※不定期更新ラジオれす~




乃々「……えっと……あの、フォーティーンラジオの時間です……」

乃々「…司会進行は、もりくぼ……森久保乃々と……」



愛海「女の子の柔らかい部分が大好き!棟方愛海とっ!」


美羽「みうさぎこと、矢口美羽でお送りしまーす!」

乃々「…放送中は、司会進行役への、質問を受け付けてるみたいです……」

乃々「……あ、でも……もりくぼには質問しないほうが、いいとおもいます……」

美羽「どしどし送ってねー!」






愛海「…では!まず、お山を登ろうのコーナー!!」

乃々・美羽「!?」

愛海「このコーナーは、あたしが司会の二人のお山を登るという……」

美羽「そ、そんなコーナーないよね!?」

愛海「あたしが今つくりました!!」

乃々「……こうなることは大体予想できてましたけど……うぅ、やっぱり帰ってればよかったんですけど…」

愛海「…という訳で早速!!」

ガンッ!

愛海「いたぁっ!?ぷ、プロデューサー!いつの間に!?」


乃々(すごい音が……)

美羽(助かった…)

乃々「……えっと…早く進めろって目で、見られてるので…進めようと思います…」

愛海「あたしのコーナーは!?」

美羽「諦めなよ…」

乃々「…えっと……じゃあ、次は…」



乃々「……」



乃々「……あの…この台本…」

美羽・愛海「?」





『勝手に喋って』




三人「……」

美羽「いっちばん難しい要求だねー」

乃々「…もりくぼが会話とか……いぢめですか……もう机の下に潜ってます……」ガタガタ

美羽「乃々ちゃん上がってきて!」


愛海「話題を決めれば話せるんじゃない?」

美羽「話題かあ…」

乃々「……」




愛海「じゃあお山について語りあわない?」

乃々「やっぱり、もう一回潜ってきます……」ガタガタ

美羽「愛海ちゃん!!せっかく乃々ちゃん出てきたのに!!」




美羽「そういえばねー、最近思ったんだけど……」

愛海・乃々「…?」





美羽「…みんな個性強すぎない?」

愛海「みんな?」

美羽「14歳…同年代のみんな」

乃々「…えぇと……もりくぼとかもですか……?」

美羽「もちろんだよ!」

乃々「……えぇ…」

美羽「もちろん、前みたいに個性が欲しいとか、自分を見つけたいとか……」

美羽「そういうのは全然ないよ?」


美羽「ないけどさ?」






美羽「それにしたって強すぎるよぉ!!」

乃々「そ、そんなの言われても困るんですけど……」

愛海「どうどう、美羽ちゃん」

愛海「具体的には誰が個性的?」

美羽「誰が……かぁ…。多すぎて絞れない」

乃々「……逆に、普通の人とかは……、あ、悪い意味ではなくて…」

美羽「普通の人ねー…」








美羽「私じゃん!!」

愛海「どうどう」

愛海「どしたの?最近嫌なことでもあったの?荒れてるよ?」

美羽「……うん、ごめん」

乃々「……あの…」

美羽「?」


乃々「…あたしなんかが、こんなこというのアレですけど……」

乃々「…個性的な人の中に、普通な人がいたら……」

乃々「周りに『普通』がいないから……その……『普通』は個性になるんじゃないでしょうか……とか…」

美羽「……」



美羽「乃々ちゃん!!」ギュッ

乃々「!!?」ビクッ

美羽「ありがとう!元気でたよっ!」

乃々「…あ、あの、その……ええと……」

愛海「よし!復活祝いにお山を…!」

美羽「それはだめっ!」

愛海「え"ー」




乃々「…あの…自分たちだけで話しちゃってますけど……ラジオですよね…」

美羽「……そうだね」

愛海「すっかり忘れてました」




愛海「そういえば、美羽ちゃん誕生日だよね。今日」

美羽「…あっ、そっか!自分が忘れてた……」

愛海「ハッピバースデイしちゃう?」

美羽「ええっ!?いいよそんなのー!生放送で自分の誕生日祝われるのって結構恥ずかしいし……」

乃々「穴に埋まりたくなるくらいだと思います……」

愛海「だからこそやろーよ!忘れられない誕生日にするの!いっくよー!」


愛海「はっぴばーすでーいとぅーゆー!」パンパン!!

乃々「はっぴばーすでぃ…とぅーゆー…」パンパン

愛海「はっぴばーすでーい、美羽ちゃーん!」パンパン!!

乃々「は、ハッピバースディ…トゥーユー……」パンパン

パチパチパチパチ


美羽「ちょっと恥ずかしいけど……ありがとー二人とも!」

愛海「でもさ」

美羽「?」




愛海「15歳になったらこのラジオ出れないよね」

美羽「……」

乃々「……フィフティーンラジオ、ですね…」



美羽「…だ、大丈夫!年齢変わってないから!」

愛海「えっ」

美羽「あっ」

乃々「…!こ、この話は無かったことにしましょう、はい…次の話題を……」

乃々「…あ、リスナーの方から質問がきてますね…あたしにじゃありませんように……」

美羽「読ませて読ませてー?」ヒョイッ





美羽「『みんなのパンツの色は何色ですか』」

美羽「……って、何コレェ!?」

愛海「いきなり凄い質問だね」

乃々「…あの、それ実質嫌がらせだと思うんですけど…」

美羽「…ご想像におまかせ……ってことでいいよね?」

乃々「はい…」

愛海「チイッ!『ブラジャーの色』だったらあたしが確認できたのに!!(うん、そーだね)」

乃々「本音ダダ漏れなんですけど……」



愛海「で、また世間話だね」

美羽「話せっていわれてもねー…パッと浮かばないよね」

乃々「夏休み何するか……とかですか?」

美羽「あー、確かにそろそろ夏休みだもんね」

愛海「太陽→海→水着→お山!!!」

美羽「…なんかすごいね……」


美羽「みんなはどーゆー所に行くんだろ?」

乃々「七海さんは海に行くって言ってました…」

美羽「釣りかー。いつも何釣ってるのかな?」

愛海「マグロとか」

美羽「イメージできない!!」

愛海「でも、実際何釣ってるのかな?」

美羽「……分かった!!スカイフィッシュだよ!」





乃々「……」

愛海「……」

美羽「なんで急に黙るの!!?」

乃々「…いつも持ってますし、きっとサバじゃないでしょうか…」

美羽「あー、それなら分かるかも」

愛海「チョウチンアンコウも持ってたよね」

美羽「……なんかそれも釣り上げちゃいそうなイメージあるよね」

乃々「…少しだけ分かる気が……」




愛海「紗南ちゃんとかは、毎日夜更かししてそーだよねー」

美羽「『夏休み中に積みゲー消化しよう!』とか言ってね」

乃々「趣味に『夜更かし』ってあるぐらいですからね……」

美羽「私は夜遅くまで起きてるのできないなぁ…。眠くなっちゃう」

乃々「もりくぼも苦手です……」




乃々「…あ、やっとコーナーの台本が貰えました」

美羽「ちゃんとあったんだ」

愛海「何のコーナー?」

乃々「ええと…【夏のアイドル川柳】だそうです…」

愛海「アイドル川柳?」

乃々「…『司会進行の3人に夏をテーマにした五七五をつくってもらいます』」

乃々「…だそうです」

美羽「夏をテーマにした川柳かー」

乃々「良かった人にはご褒美……悪かった人には罰ゲーム、とも書いてあります……」

美羽「ご褒美or罰ゲームか…」

愛海「ご褒美……これは遂にお山が!?」

乃々「多分無いと思いますけど…」

愛海「じゃあ、あたしから行かせてもらうね!」

美羽「どーぞどーぞ」




愛海「『夏休み 海辺のお山を 全制覇!』」




愛海「ってのはどう!?」

美羽「まったくブレないね」

乃々「…なんというか、流石ですね……」

美羽「それじゃ、次はどっちが行く?」

乃々「…あの…トリとか目立つから嫌なので、できれば忘れられる真ん中がいいかなと……」

美羽「忘れられるって……まあ、先いいよ」

乃々「じゃあ…お先に行かせてもらいますけど…」



乃々「『蒸し暑い 空は眩しい 帰りたい』」




愛海「乃々ちゃんらしくていい川柳だよ!」

乃々「…うぅ…早く記憶から抹消してほしいんですけど……帰っていいですか…」

美羽「帰る支度始めないで乃々ちゃん!」

愛海「最後は美羽ちゃんだね!」

美羽「よーし!いくよ!」




美羽「『太陽に 負けないくらい 輝くぞ!』」




愛海「あれ?ギャグじゃなかったんだ?」

美羽「そんな毎日ギャグ言ってる訳じゃないよ!」

乃々「…普通に良い川柳だと思いますけど……あ、もりくぼの意見なんて参考にはならないと思いますが……」

美羽「本当に!?良い!?やったー!」

乃々「…あの、浮かれさせて、罰ゲームになっても、もりくぼは責任を負いかねますけど……」

乃々「…では、結果発表……の前に、また質問が来てるので、先に読みますね…」

美羽「ちゃんとした質問……だよね?」


乃々「『765プロの中で一番憧れるアイドルは誰ですか』」


美羽「765プロさんのアイドルかー…全員とかじゃダメかなあ」

愛海「レベルが違うよね」

乃々「はい……同じアイドルやってるのが恥ずかしくなるくらいです…」


愛海「まだ誰のお山も登ってないんだよねー」

美羽「登っちゃマズイでしょ」

愛海「権力に負けたら女が廃る!」

美羽「言葉だけはカッコいいんだけどね」

愛海「…で、質問なんだっけ?一番登りたい人?」

乃々「全然違います……」

美羽「憧れの人だよ」


美羽「私は、天海春香さんかな」

愛海「765プロの顔って感じだもんね」

美羽「それもあるけど、いつも全力で、他のアイドルの事も一人一人ちゃんと見てて……」

美羽「プロになっても、そういう姿勢でいるのが凄いなって思った」

愛海「なるほどねー」

美羽「愛海ちゃんと乃々ちゃんの憧れの人は?」

乃々「……もりくぼの憧れの人は、高槻やよいさんです…」

愛海「あたしは千早さん!」


乃々「…やよいさんは、同じ年なのに…色々と凄いので……」

美羽「元気いっぱいだもんね!こっちまで元気になってくるもん」

乃々「…なので、その…おこがましいとは思いますけど……」

乃々「もりくぼも、やよいさんみたいなアイドルになりたい…とか…」

美羽 「乃々ちゃんならなれるよ!頑張ろー!」

美羽「愛海ちゃんは、千早さんだっけ?」

愛海「うん!大きさじゃないんだ!」

乃々「あっ…」

美羽「つっ、次の質問読みますつ!!」

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