世界名作劇場 女大相撲名劇場所(30)
今回は世界名作劇場のヒロインたちによる相撲大会。これより横綱の土俵入りが始まる。
東の横綱 ジョオ
行司 メグ
太刀持ち ベス
露払い エイミー
ジョオが立派な化粧まわしを締めて土俵に上がり、雲竜型の土俵入りを行った。
続いて西の横綱、アンネットによる土俵入り。
西の横綱 アンネット
行司 セーラ
太刀持ち アン
露払い ポリアンナ
アンネットも立派な化粧まわしを締めて土俵に上がり、こちらは見事な不知火型の土俵入りを行い、無事に両横綱の土俵入りは終わった。
そして取り組みが始まりました。
メグ(行司)「東、エイミー山、エイミー山。西、ポリノ里、ポリノ里」
エイミー「見てなさいよ、ポリアンナ・フィティア!このあたしの突っ張りをお見舞いしてやるんだから!」
ポリアンナ「やだなぁ…まわし一枚で土俵の上に上がるのは…」
そう言うとエイミーとポリアンナの両者はしゃがんで塵手水をして、四股を踏んで土俵に塩を撒いた。
メグ「見合って、見合って。構えるのよ」
二人が構えながら睨み合う
メグ「はっけよい、のこった!」
(パチン!)
ポリアンナ「きゃあ!」
行司のメグが試合開始の合図を言った瞬間、エイミーはポリアンナに張り手を食らわした。
エイミー「ふふふ、ざまあみなさい!」
ポリアンナ「こんなくらいで泣いたりなんかしないわ!」
そう言うとポリアンナはエイミーの締めたまわしを握った。
エイミー「くっ…こっちだって!」
エイミーも負けずにポリアンナのまわしをつかむ。両者ともがっぷり四つになる。
エイミーがおもいっきりポリアンナのまわしを握っていたので、ポリアンナのまわしからサガリが取れてしまう。
エイミー「これでおしまいよ!」
エイミーがポリアンナを土俵へ投げ飛ばそうとした瞬間…
ポリアンナ「それ!」
エイミー「へ!?」
ポリアンナがエイミーの腕を握り、背負い投げをした。
メグ「ポリノ里の勝ち!」
エイミー「ちょっと!あんなのなしよ!卑怯よ!」
メグ「あのねエイミー、あの背負い投げも相撲の四十八手の一つなの。だからいいのよ」
エイミー「しじゅーはって?」
エイミーは悔しながら首を傾げた
ポリアンナ「エイミーと相撲を取って、勝ててよかった!」
次の相撲対決が始まる。
セーラ(行司)「東側、ルーシー川!西側、ナナミ海!」
ルーシーメイ「お相撲って面白そう!」
ナナミ「相撲は日本を代表するスポーツだもの!頑張らなくちゃ!」
二人が塵手水をしてから土俵に塩を撒き、四股を踏んだ。
セーラ「見合って構えたわね。では、はっけよいのこった!」
ルーシーメイが八艘飛びをする。そしてナナミの後ろに回り、まわしをつかむ。
ルーシーメイ「そりゃ!」
(ひょい)
ナナミ「ああ!」
ルーシーメイがナナミを土俵から押し倒す。
ルーシーメイ「わーいやったー!」
しかし…
セーラ「ナナミ海の勝ち」
ルーシーメイ「えっ!?なんで!?わたし…」
セーラ「ルーシーちゃん、足をよく見て」
なんとルーシーメイの片足が土俵の外から出ていたのでした。
ルーシーメイ「しまった、足を外へ出してたのね。でもまわしってかっこいい!お尻からキュッと締めるから!」
ナナミ「普通、お尻が目立って恥ずかしいよ…」
ナナミのまわしは後ろの部分をルーシーメイに握られたので緩んでいた。
ナナミ「やっぱり日本の伝統あるスポーツといえば相撲だよね!」
ナナミはそう言うとウインクをした。
ルーシーメイ「どすこい!どすこい!」
ルーシーメイはまわしと四股踏みが気に入ったようです。
次の取り組みは美少女どうしの試合です。
メグ「東、ジャッキー山、ジャッキー山!西、ビアンカ花、ビアンカ花!」
ビアンカ(お兄ちゃん、私頑張る!)
ジャッキー(相撲だったら私よりミッキーの方が強いはずよ…)
金髪でサガリの付いた黒いまわしを締めた美少女二人が塵手水をして土俵に塩撒きをして四股を踏んだ。
メグ「構えて見合うのよ。いくわよ、はっけよいのこった!」
ビアンカとジャッキーがお互いの両手を握り合った。
ジャッキー「なかなか力強いわね、あなた」
ビアンカ「そっちだって!」
次の瞬間、二人は手を離し、お互いの乳を握り合った。
ジャッキー「あぁん…!でも負けないんだから!」
ビアンカ「それはこっちの台詞よ!」
もはや相撲というより女どうしのいちゃつきのようになった。
メグ「こ、こら!お互いのおっぱいを触り合うなんて、はしたないわよ!」
メグが顔を赤くしながら二人を止めた。
結局取り組みがやり直されることになった。
メグ「おっぱいじゃなくてまわしを握るのよ!」
そう言うとメグは両者にまわしをつかみさせた。
メグ「でははりきって、はっけよいのこった!」
ジャッキーとビアンカがお互いのまわしを引っ張り合い、取っ組み合いになる。
ビアンカ(な、何よこの感じ…股とお尻が痛いわ!イタリアにこんなスポーツなんてないわ…)
ジャッキー(うう…まわしを握られるたびにお尻が目立っちゃう…何故かまわしに付いてる暖簾みたいな物まで取れちゃいそう…)
おそらく今回の取り組みの中で一番エロスな試合でしょう。
そして1分半後…
ビアンカ「ううん…えい!」
(ばっ)
ジャッキー「きゃああ!」
ビアンカがジャッキーを土俵の外へ押した。
メグ「西側、ビアンカ花の勝ち!(だから相撲は嫌なのよ…)」
ジャッキー「やだ…もうすぐで全裸になりそうだったわ…」
まわしの緩みに気づいたジャッキー
ビアンカ「お兄ちゃんやったわ!勝ったわ!」
こんなやらしい取り組みに妹が勝ったと聞いたら、アルフレドはどう思うやら…
4試合目…
セーラ「東側、ベスの海。西側、ダイのアナ」
ベス(わたし、お相撲なんてしたことないのに…)
ダイアナ(それにしても私の四股名、変な名前ね)
ベスとダイアナが塵手水をして土俵に塩を撒き、ベスは恥ずかしながら、ダイアナは張り切りながら四股を踏んだ。
セーラ「構えたわね」
ベス(やだなぁ、構えたらお尻が見えちゃうよ~)
ダイアナ(アンったらこんな恥ずかしいパンツなんか履いてごきげんなんだから…)
セーラ「見合って見合って、はっけよい、のこった!」
両者お互いに突っ張り合う、そしてお互いのまわしをつかみ合い、がっぷり四つになる。
ダイアナ「あなた、ピアノが上手いくせになかなかやるじゃない…!」
ベス「わたしは…わたしは…!」
ベスのまわしからサガリが取れてしまう。
ベス(ああ…!まわしが脱げそう…!)
しばらく二人はがっぷり四つになったまま動かない。そして30秒後…
ベス(見ててエイミー!わたしが仇を取ってやるわ!)
(どすっ!)
ダイアナ「きゃっ!」
ベスが上手投げをしてダイアナを土俵に倒した。
セーラ「ベスの海の勝ち!」
ダイアナ「嘘っ!?あんな小さい子に負けるなんて!」
ベス「わたし勝った…やったー!わたし勝ったのね!」
ベスは嬉しさのあまり、思わず叫んだ。まるで新しいグランドピアノを買ってもらった時のように。
ダイアナ「次の試合でアンの番ね。一体どんな試合になるのかしら」
ベス「エイミー、わたし勝ったわよ!」
エイミー「もう分かったわよ…」
土俵の外からエイミーがつぶやいた。
メグ「相当嬉しかったのね」
ジョオ「ベスが勝ったんだから横綱の私も頑張らなくちゃ!」
女大相撲名劇場所も残り2試合になりました。
メグ「東、カトリ浪!西、アンの國!」
カトリ(坊ちゃんのためにも勝たなくちゃ!)
アン(負けたダイアナのためにも勝たなきゃ!そしてマリラやマシュウのためにも!)
二人が塵手水をして四股を踏むと、二人は土俵いっぱいに塩を撒いた。
メグ(大量に撒きすぎよ…)
メグにもちょっと塩がかかった。
メグ「さあ、構えて」
アン(それにしても、上半身裸でまわし一丁で戦うなんて、なんてスポーツなのかしら…これを想像で例えるのなら、ある国の…(省略))
カトリ(まわしに付いてるサガリってなんのためにあるのかしら?)
メグ「見合って、はっけよいのこった!」
試合開始の合図とともに突っ張り合う赤毛と金髪の少女。
そして八艘飛びをするカトリ。
アン「見てなさい!」
(ぐいっ)
カトリ「あっ!」
カトリの腕を握り、土俵に倒そうとするアン。
しばらく張り合いになるが、次の瞬間…
アン「神様の怒りを思い知りなさい!」
(パチン!パチン!パチン!)
カトリ「きゃあ!痛い!」
アンがカトリに突っ張りをする。
カトリ「もうわたし、怒るわよ!」
そう言うとカトリも負けずにアンに突っ張りをする。
(パチン!パチン!)
アン「痛…!」
本気になったアンはカトリの身体をぎゅっと握った。
カトリ「うぅ…!もう許さないんだから!」
両者が土俵で取っ組み合い、また突っ張りで手を離した。
アン「いくわよ!」
カトリ「負けるもんですか!」
アンとカトリがお互いのまわしを握る。
アンがカトリに外掛けをしようとした。
アン「これで私が白星よ!」
カトリ「うう…」
今にも土俵から足を出しそうになるカトリ。
しかし次の瞬間!
カトリ「ええい!」
アン「!?」
カトリがアンを上手投げで土俵の外へ倒した。
アン「ええー!?こんなのありなの!?おかしいわ!いくらなんでも不公平よ!本当だったら私が勝っていたのよ!こんなの屈辱だわ!この屈辱をおとぎ話で例えるのなら、闇夜の…」
メグ「アン!ほら早く戻りなさい!」
ダイアナ「アン…」
カトリ「…(汗)とにかく勝てて嬉しいわ。坊ちゃん、わたしやりましたよ!」
カトリのまわしが緩んで取れかかっているが、ナナミに締め直してもらった。
ナナミ「カトリのまわし、汗びっしょりよ」
アンネット「いよいよ私の番ね…」
ジョオ「いいところを見せたいな」
ついに取り組みもあと1試合になりました。
両横綱の対決です。
セーラ「いよいよ最終対決です。東側、ジョオの川。西側、アンネット山」
ジョオ「やってやるわ!どすこい!」
アンネット「アメリカの娘なんかには負けないわよ!」
ジョオとアンネットが塵手水をして四股を踏み、土俵に塩を撒き、構えて睨み合う。
ジャッキー「がんばって!ジョオさん!」
ナナミ「アンネットしっかり!」
エイミー「ジョオ!アルプスの暴れん坊なんかやっつけちゃって!」
ベス「ジョオ!がんばってー!」
アン「アンネットがんばって!そんなゴリラみたいな奴、倒しちゃえ!」
ダイアナ「ファイトよ!アンネットさん!」
メグ「すごいことになってるわね…」
土俵の外から試合を終わらせたみんなが応援している。もちろん裸でサガリの付いたまわしを締めたまま。
構えるジョオとアンネット。しかし二人は立ち上がり、もう一度土俵に塩を撒く。
ルーシーメイ「なんだかすごいことになりそう…」
カトリ「そうね」
セーラ「構えて、いくわよ」
ジョオ(これで勝ったら、私ローリーになんて言おう…)
アンネット(ルシエンならイチコロだけど、この人は手強そうね…)
両者が心の中でそうつぶやき、構える。
セーラ「見合って、見合って。はっけよい、のこった!」
掛け声の合図とともに両者が突っ張り合い、プロレスみたいな取り組みになる。
ジョオ「少しは感じたかしら!」
アンネット「まだまだよ!」
土俵上で活発で男勝りな少女がまわし一丁で戦う姿は想像するくらいでも激しい…
アンネット「張り手がダメなら力比べで!」
(ガシッ!)
ジョオ「望むところよ!」
(ギュッ!)
お互いのまわしを握り合い、がっぷり四つになって争うアンネットとジョオ。
2分経過し、まだ動く気配がない二人。
ジョオ(なんて力なのかしら。アルプスの女の子はみんなこんな風に力があるのかしら?)
アンネット(ああ、まわしを握られるとお尻がグイグイして痛いわ!)
ジョオがおもいっきりアンネットのまわしを握っていたため、アンネットのまわしからサガリが取れる。
その後、取っ組み合いは1分半も続く。
そして…
アンネット「勝利の星はいただきよ!」
アンネットがジョオを土俵に投げ倒そうとするが、
ジョオ「させない!」
ジョオが必死に踏ん張る。もう二人のまわしは汗だらけでゆるゆるです。
ジョオ「とりゃあ~!」
アンネット「きゃあ!」
(ドスッ!)
ジョオがアンネットを土俵に倒した。
ジョオが勝ったのです!
セーラ「ジョオの川の勝ち!よってこの試合、東組4勝2敗、西組2勝4敗で東組の勝ちです!」
エイミー「わーいやったー!」
ルーシーメイ「わたしたちが勝った!バンザーイ!」
ベス「勝ったの!?わたしたちのところが勝ったの!?」
カトリ「そうですよベスさん!」
ベス「嬉しいわ!」
ジャッキー「なんだか空気の私が今日の日だけ目立ったのも嬉しいわ」
メグ「私も嬉しい気分ね。行司なんだけど」
会場からは座布団を投げる人もいれば、彼女たちのまわし姿に興奮している人たちもいた。
アンネット「さすがの私もジョオにはかなわなかったわ」
アン「でもよかったじゃない。こうやって日本のスポーツの素晴らしさを知れたから!ああ…この相撲の素晴らしさを神話で例えるのなら、空から…」
ダイアナ「アン、アンネットさんがポカーンってしてるわよ」
ナナミ「やっぱり日本のスポーツは相撲に限るわね!」
ビアンカ「お兄ちゃんとロミオにも相撲ってのを教えようかしら」
ポリアンナ「みんな楽しそうでよかった!」
ジョオ「今度ローリーにも相撲を教えてあげましょ!」
セーラ「ローリー君、かわいそう…」
メグ「私だって今度はまわし締めて出てやるわ!」
アンネット「帰ったらルシエンを使って稽古をするわ」
ジャッキー「ミッキーやテンボは私がまわしを締めたのを聞くとなんて言うだろ…」
ビアンカ「お兄ちゃんを悪く言う奴には突っ張りをお見舞いしてやりたいわ!」
アン「ダイアナ、今度私たちでお相撲やりましょ♪」
ダイアナ「ええ…」
ナナミ「私の父さんも絶対相撲を知ってるはずよ」
カトリ「やっぱりまわしを締めるのは恥ずかしいわ…」
エイミー「ジョオ・マーチにも突っ張りをお見舞いしてやりたいわ!そのために今から四股を踏むわ!どすこい!どすこい!」
ルーシーメイ「どすこいっておもしろーい!」
ポリアンナ「どすこいって四股が踏めてよかった!」
こうして女大相撲名劇場所は無事に幕を閉じたのでした。
~ お し ま い ~
このSSまとめへのコメント
このPV数に対してこの評価の高さは自演だろ
にんげんだもの
世界名作劇場で相撲ネタとは新鮮な
ちょっとエロい