男「聡美が?そんなはずはない」(21)
男「聡美は車から投げ出されて死んだんだ」
友「いや、停留所でトラックに撥ねられたんだ」
男「何を証拠に?」
友「俺はその瞬間を、この目で見たんだ」
男「俺が聞いた話によれば、ランスという男の車が事故にあって、
ぶつかった衝撃で投げ出されたと」
友「本当か?」
男「たぶん」
友「たぶんって・・・」
改行が多いということでやむを得ず縮めました、ご了承ください。
友「ここが撥ねられた停留所」
男「ここに落ちてるのは、聡美のネックレス?」
友「s.k.って彫ってあるだろ。キヘイのネックレスだ」
______
男「事故のあった交差点」
友「市役所前交差点か」
男「事故の瞬間がカメラに映っている」
男「これを見ろ(映像)」
ランス「うわあああぁぁあ!」
聡美「キィィヤああああっ!」
ドカッ!ぐちゃっ!
友「っつーか文章じゃわかんねえなw」
友「これ、ほんとにランスさんの車なのか?」
男「この辺であれに乗ってるのはランスだけだ」
友「俺が発明したリアル砂時計。これをひっくり返すと、少し前の時間に戻れるのだ」
男「つまり、当時に行って真相を確かめるって事?」
友「そゆこと」
友「あ、あれ聡美じゃん?」
男「ああ」
友「事故発生まで20秒__2,1・・・」
ドカン!
人「ギャー、人がひかれた!」
男「そ、そんな馬鹿な!」
友「俺の言ったとおりだろ?聡美は確かに、ここで轢死した」
男「ん?向こうから来たのは・・・ランスだ!」
友「車が止まった!」
男「何してんだ?」
友「あっ、聡美を後部座席に乗せた!」
友「ま、まさか」
うわああぁぁあ! キィヤああああ!
男「やっぱり!」
友「じゃあ、俺の勘違い?」
男「勘違いじゃない」
男「俺は聡美が交差点で死んだことを聞かされた」
男「お前はバス停での件を見た」
友「ああ、見たな」
男「つまりこの事件は__聡美が停留所でバスを待っていたときに
トラックに轢かれ、そこを通りかかったランスの車で病院に急行
した。しかしスピードを出しすぎて交差点で事故り、聡美は死んだ」
男「じゃないか」
友「現にいま見てきたとおりだ」
友「つまり聡美が轢かれたのも、ランスに殺されたのも真実なんだ」
男「さて、未来に戻るか」
友「そうだな」
友「って、これは過去にしか行けないんだった!」
男「おい!」
友「ひっくり返してしまったー!!」
友「あと、たまにかなり昔に着くこともあるから!」
過去。
男「どこだ・・・ここ・・・・・・」
友「あそこにカレンダーがあるじゃ・・・」
1998/5/7
友「14年前!?」
男「めちゃくちゃ昔じゃねえかっ!」
友「とりあえずアパートに戻ろう」
男「この年は市電が廃止された年だ」
友「ああ。この線路沿いにアパートはある」
男「ここは主要駅前か?」
友「この高層ビル群もいまは無いんだよなぁ」
男「ガス田が閉鎖した年でもあったな」
友「あれだ!丘の上!」
男「行くか」
聡美:ここら辺の人
ランス:そこら辺のおっさん
さとみ:男の知り合い?
ランス:そこら辺のおっさん
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