男「なんでするんですか?」
上司「除角も仕事だから」
男「なるほど」
上司「これが除角セット」ドサッ
男「え?」
上司「なあにやってることは虐待だけど、国のためには必要な事なんだよ」
男「麻酔はないんですね」
上司「ないよ」
男「これが除角するやつですか?」
上司「除角器っていうやつだ。こう両手を開いて挟み角を切る」グッグッ
男「うわぁ」
上司「とりあえず行くぞ」
男「うぃっす」
上司「あ、血がぴゅーって飛び出るからな」
男「そんなにすごいんですか?」
上司「当たり前だよ」
王国地下
上司「ごくろうさん。今日はどんくらい?」
憲兵「上司さんどうも今日は4人です。そちらは?」
上司「新人連れてきた」
男「どうも男です。よろしくお願いします」
憲兵「若いのにこんなところに大変だね」
男「い、いえ」
上司「でけぇのいるじゃん」
憲兵「魔封じの錠とかはやってあるんで」
上司「じゃなきゃ危ないよ」
男「うわぁ手にも足にも魔封じの錠が」
上司「サキュバスの角って魔力を溜めてあるのよ」
男「へぇ~」
上司「だからその角をへし折ってやるわけ」
上司「そうするとサキュバスは魔法を使えなくなってただの羽としっぽの生えた女になる」
男「そうなんですか!?」
上司「折った角はしっかり洗えば売れるし、調合素材や武器の一部にもなる」
男「へぇ~」
上司「ちなみに角がなくなるとナイスバディになる」
男「どれくらい?」
上司「わからん。なんでも貴族のオナペットには最高らしい」
男「すっげぇ」
上司「まずは魔力封じの紐で首を固定するんだ」
男「一応首だけ出てるんですね。ギロチンにクビちょんぱされるみたいに」
上司「そうだけどしっかり固定しておかないと暴れるから」ガシッ
グイグイ
サキュバス「っ!」
男「そんなきついと可哀想じゃ……」
上司「こっちも命かけてるからな。全力でやらないと魔法で死ぬぞ」
上司「まずは左の角からな」
男「……このバーナーってなんですか?」
上司「あ、バーナーに火を付けとけ?」
男「はい」カチャカチャ
シューボッゴオオオオオ
上司「先が鉄板になってるだろ? それが熱するまで待つ」
男「置いといていいですか?」
上司「良いよ。その間に角周りの髪を切る」チョキチョキ
男「長い綺麗な髪が……」
上司「どうせすぐに生える」チョキチョキ
男「バーナー熱くなりました」
上司「よし、じゃあ切るぞ」
男「はい」
上司「切る時は角が除角器の刃が大体密着するところに合わせて」グッ
上司「一気に!!」ガチャ
サキュバス「!!!!」ガチャガチャ
ポロッコロン
男「うおっ!」ビクッ
上司「角を切ったと部分と皮膚が平らになってればよし」
男「バーナーは?」
上司「除角したところに当てて」
男「え? このまま?」
上司「早く!」
男「……」
ジュゥゥゥウウウ
サキュバス「んーっ!!! んーっ!!!」ガチャガチャ
上司「猿轡してあるからまあ叫べないけどたまに砕いて叫ぶ奴もいる」
男「すごいですね。そのサキュバスは」ジュワァァァ
上司「魔物だからな」
男「でもこんなに当てて大丈夫なんですか?」
上司「魔物だからその内麻痺して動かくなるよ」
男「へぇ~」
上司「たまにでけえのだと除角すると穴が開くんだよ」
男「そうなんですか?」
上司「ああ。時期によってはそこに虫が侵入して卵産みつける。そうなっちまうとまあ今度は虫に洗脳された女になる」
男「パラセクトのサキュバス版っすね」
上司「その場合は後で説明する。そろそろ良いだろちょいと見せな」
男「うぃっす」
上司「……おし、良いな。あとは軟膏塗ってこれで片方は終わり」ヌリヌリ
男「あんま血が出なかったっすね」
上司「出るのは出る。しかも中々止まらない」
男「えぇぇ…」
上司「じゃあ男、除角してみろ」
男「え?」
上司「大丈夫だよ。今度はこのロリサキュバスだから」
男「え?」
上司「ちなみにロリのを除角するとずっとロリのままだから」
男「そうなんですか」
上司「あんまま暴れないと思うけど、切り落とすときは一気に行けよ」グイグイ
ロリサキュバス「んー」ガチャガチャ
男「うっす」グッ
上司「待て」
男「え?」
上司「鋏で髪を切れ」
男「そうだった」チョキチョキ
上司「俺は次のやつ縛ってるから」
男「最初のサキュバスはいつやるんですか?」
上司「あとでいいよ」
男「わかりました。よしこんなもんだな」
上司「一気に行けよ」
男「うす…」グッ
男「おりゃ!」ガチャ
ロリサキュバス「!!!!!!」
男「あれ? 皮が…」
上司「やっぱ角が小さいからなぁ。鋏で切ってバーナー当てて」
男「はい」チョキ…チョキン
ロリサキュバス「んー! んー!!」ガチャガチャ
男「はいはい。暴れるな」ジュワァァァアアアアア
バキャ
ロリサキュバス「ギヤァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!」ガチャガチャ
男「!?」
上司「良いからそのまま続けろ!!」
男「うっす!」ジュワァァァアアアア
ロリサキュバス「アツイ…アツイヨォォオオオオオオ……」ガチャ
男「……」ジュゥゥ
上司「小さいから周りもしっかり焼けよ」
男「しかし、止血方法がすごいですね」ジュワァァァァ
上司「ほんとはもっとしっかりした固定器具があるんだけどな」
男「そうなんですか?」ジュゥゥゥ
上司「紐は結ぶけどな。そろそろいいぞ」
ロリサキュバス「……」パクパク
男「はい。これで軟膏を塗って」
上司「熱いから後で良いよ」
男「いいんすか?」
上司「こいつはデカいから気合入れろよ」グッ
男(良かった。俺が切り落とすわけじゃなかった)
上司「行くぞ」グッ
男「はい」
上司「……ふんっ」ガチャン
サキュバス「!!!!」ガチャガチャ
ぴゅー
男「うわ! ほんとに血が飛び出てる!」
ジュワァァアアアアアア
サキュバス「んー!」ガチャガチャ
男「暴れるな!」ジュァァアア
上司「熱いから無理だろ」ヌリヌリ
男「ところで猿轡って何のためですか?」
上司「同情しないため」
男「なるほど」ジュワァァァアアアア
上司「片方角残ってると魔法は使えるからな」
男「そうなんですか?」
上司「あとは下手な奴がやると角がまた生えてくる」
男「へぇ~」
上司「だから除角はしっかりやらないといけない」
男「わかりました」ジュワァァアアアア
上司「現に貴族の数人は洗脳後死んでるしな」
男「おっかないっすね」
上司「そうだよ。魔族をオナペットにするんだから」
ぴゅー
男「中々止まらないですよ」ジュワァァァァ
上司「貸してみ」
男「うす」
上司「……」ジュワァァァァァ
サキュバス「んー!! んっー!!」ガチャガチャ
上司「……」ジュゥゥゥ
男(やっぱうめぇ)
上司「……とまんねぇな」ジュゥゥゥ
男「……こういうことあるんですか?」
上司「あるよ」
サキュバス「!」ガシャンガチャン
上司「やっぱやり辛いな」
男「そうなんですか?」
上司「早くここもスタンチョン買えば楽なのに」ジュワァァァ
男(スタンチョン?)
上司「ダメだ。一旦後回しだ。次のサキュバスの除角するぞ」
男「うす」
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なんやこれ