モバP「今日もいいt天気」 (48)

P「うーん気持ちのいいお日様だ」

巴「そうじゃな、気が晴れるわ」

P「こんな日は縁側でゴロゴロしてたいな…」

巴「P、それはちぃとじじくさいぞ?」

P「うげっじじくさいは無いだろ、そういうのに微妙なお年頃なんだからな!傷つくぞ!」

巴「アホか」

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P「まあ色々考える歳ではあるんだよ、社会的には若者と呼ばれる年齢ではあるが学生から見たらおっさんだろうというこの板ばさみ」

巴「かっ安心せえうちはそんな細かい事は気にしんわ」

P「そうなのか?」

巴「PはPじゃからな、歳なんぞどーでもええ」

P「やだカッコイイ…」
トゥクン

巴「それにの、たとえばウチの親父とお袋はPとウチよりずっと離れとる」

P「へー歳の差婚だったのか」

巴「他にも理由は色々あったみたいじゃが…まあそれはええ」

P「うん?」

巴「ともかく歳の差があろうと二人とも仲良くしとるんじゃ、だからのうPも些細な事など気にせずドンと構えて」


ドン


P「っと、ドンと肩がぶつかってしまった」

巴「…むうええ所で」

P「すいませんついうっかり」

チンピラ「あ゛?てめー何処に目つけてんだゴルァ!!」

P「」

P「い、いやー前を見てなくてごめんなさい」

チンピラ「すみませんじゃすみませんわボケ!」

P「(うーんまずい相手にぶつかってしまった、どうにか穏便に流して)」

巴「おい、こんな奴相手にせんでええ」

チンピラ「あ゛あ゛!?ガキだからって調子にのんなよ!?」

巴「気にいらんと声を荒げるなら赤ん坊にでも出来るわ、お前はガキ以下じゃな」

チンピラ「てめぇ!」

P「」

P「巴!悪いのはこっちだからそう挑発しない!」

巴「詫びなら既にPが言ったわ、その上で絡む馬鹿に筋を教えてやっとるだけじゃ」

チンピラ「いい教育してんなお前よォ!!」
ピキピキ

P「あ、あははははーいやあ頼もしい奴です本当」

P「(ああもうとにかくこの場はせめて巴だけでも逃がして…ん?)」

スキンヘッド「…よお」

ダブルスーツ「…おい」

チンピラ「あ?」

P「(な、仲間だと?これ以上どうしろってんだ!)」

巴「…っ!おのれらは」


チンピラ「なんだお前ら?今忙しいから後に」

スキンヘッド「おらっ」
ドスッ

チンピラ「がっ!?なにしやが」

ダブルスーツ「ふんっ」
ドコッ

チンピラ「ゲホッ」
ガクッ

P「…あれ?」

スキンヘッド「すまんかったな兄ちゃん」

ダブルスーツ「ちょっとこいつ血の気が多くてな、向こうで話つけるから気にしんといてくれ」

チンピラ「」
ズルズル

P「???」

巴「P行くぞ」

P「お、おう?」

P「助けてもらったのか…?」

巴「ったく余計な真似しおってあいつら」

P「それにしても心臓に悪い、あんまり無茶しないでくれ」

巴「無茶でも何でもないわあんなもん」

P「十分無茶だ、危なかっただろうが」

巴「せいぜい一発二発殴ってくるのがあんなチンピラじゃ関の山じゃ、それくらいは覚悟しとる」

P「…だからそんな事をやめてくれと言っている」

巴「筋を通さんと折れろと?Pあんま腑抜けるのもなぁ」

P「正論だけじゃ世の中通らない、こっちが折れて穏便になるならソレの方がいいだろ?」

巴「それで誇りはどうなるんじゃ?捨ててまで安全に生きたいんか?」

P「ああそうだな、俺は安全に生きたい」

巴「おのれのぉ!」

P「それにあの場の巴の安全が買えるっていうならプライド何で幾らでも売れる」

巴「…………うっ」

P「腑抜けでも腰抜けでもいい、俺は親御さんから大事な身を預かってんだからな」

巴「…………うぐぅ」

P「軽蔑するなら、それでいい、俺はそんな一円にもならないのは犬のえさにでも…?」

巴「………………」

P「…巴?」

巴「…………まあ、しょうがないの」

P「えっ」

巴「うちのために誇りがいらんと言うのなら…なあ?」

P「ああ、納得してくれるならいいんだが、相当キレかかってなかったか?」

巴「『うち』のために捨てるならええ」

P「いやそんな強調しなくても」

巴「違うんか?あ??」

P「ち、違わないが」

巴「ならよし!」

P「…お、おう」

巴「ええとこで邪魔されたりいらん手助けされたりしたが…まあ中々な言葉引き出せたし良しとするか」

P「巴ー?プロデューサー良く解らないんだが」

巴「ほれ行くぞP、お供せえや」

P「あ、ちょっと待ってくれ!」

………
……




またある日

P「今日はいい天気だなー梅雨の晴れ間だと尚更気持ちいい」

桃華「梅雨の時期ですと本当にそう思いますわ、日の光が暖かい…」

P「うーん晴れ間と濃い雲の陰影が綺麗で見てて飽きないな」

桃華「Pちゃま今日は随分と感受性豊かですわね」

P「そうかな、桃華はそう思わないのか?」

桃華「わたくしはPちゃまと一緒なのが飽きませんわ」

P「やだ直球…」
トゥクン

桃華「何でもない町並みも貴方とこうしてあるだけでわたくしの心は満たされ…」

P「ぐ、強烈なポエム派だ…!耐え切れないと薔薇色な空間に…おや?」

ポツ  ポツ  ザアアアアアア!

桃華「あら…雨ですわね」

P「しまったな通り雨か、晴れ間も見えるのに」

桃華「ともかくどこかに避難しましょう」

P「だな、一旦ここは軒先でもお店でも借りて…」

桃華「Pちゃまあそこはどうかしら?」

P「ん?何処だ、雨が激しくて良く見えないが…言ってる場合じゃないか、とりあえず行こう」

桃華「危ない所でしたわね」

P「ああしばらくはここで雨宿りだ…ところでここは何処の軒下で」


お城みたいなホテル
デーン

P「」

桃華「どうしましたの?」

P「よし移動しよう、こここそ危険だ」

桃華「何故でしょう?立派な建物ですわよ」

P「いや一番危ない場所なんだ、また濡れるかもだがもう少しだけ我慢してくれ」

桃華「ご冗談をPちゃま、それより中に入って休みましょ、ほらそこの看板にもご休憩と…」

P「それ以上いけない!」


パシャ


P「…ん?今何か音がしたような?」






悪徳「けけっ」
 

うわ、スレタイおかしいし、いい天気にしといて下さい

P「気のせいかこの雨だしな、それよりここは居たらまずい場所だから…桃華?」

桃華「少々失礼をPちゃま、連絡しないといけない所ができましたわ」
プルルルル

P「?」








悪徳「…ハハハハ!これは素晴らしい奴が撮れた!」

悪徳「アイツらが実際に入るとは思わんが…ホテルの前に佇む二人!これだけでもう十分だ!!」


コツ…コツ…

悪徳「このご時勢そういう風当たりは相当強いからな!特ダネだ!」

悪徳「アイドルが自分のプロデューサーとゴニョゴニョ!鉄板だが外れないネタ!」

コツ…コツ…コツ…

悪徳「おまけにあのアイドルの年齢も考えたらこれは相当な話題に…ん?」

コツ…コツ…コツッ

悪徳「…誰だ?今いい所なんだ邪魔するならただじゃおかねえぞ?出てこいや」

悪徳「これでもジャーナリストして体は鍛えてあるからそこらのチンピ…………ラ…」

桃華SPA(顔面刺青剃りこみマッチョ)「…………」
ポキコキ

桃華APB(ドレッドヘアーロンゲマッチョ)「…………」
パキパキ

悪徳「ア、アイエエエエェ…?」





P「それで…ん?」

桃華「どうしましたの?」

P「あ、いや、かすかにだけど鳥が絞められた様な叫び声が聞こえたような」

桃華「あら怖いですわね真昼間だと言うのに」

正月にこの二人の実家へ挨拶に行ったSSと同じ人?


P「さっきの音もそうだが奇妙な事が多い気がするなー小梅でもいたら喜ぶかもだが」

桃華「…Pちゃま?わたくしと一緒なのに他の女の子の話題を出すのはマナー違反ですわよ?」

P「ハハハ、それだけ気になるって事だよ」

桃華「むー本気ですのに…それより、そんな事は気にしなくていいですわ、わたくしといる限り不安な事など起こりっこないですから」

P「(根拠は無いが何処か安心できるなあ桃華の自信を見てると)」

桃華「聞いてますの?」

P「ああ聞いてる、励ましてくれてありがとうな」

桃華「ふふん、解ればいいのですわ」

P「(かわいい)」

>>19
あんな昔に描いた奴覚えててくれてたとは感激っす

桃華「という訳でPちゃま、不安に思う必要はありません」

P「ん?それは解ったって…」

桃華「という訳で早くここに入りましょ」

P「」

桃華「大丈夫ですわ邪魔も何もかも排除して不都合な事は操作して」

P「桃華、ひょっとして解って言ってないか」

桃華「…………あっ」

P「…………」

桃華「…………」

桃華「さ、寒いですわーすごーく寒いですわ!濡れて冷えたのかもしれません…はやく暖かいシャワーを浴び暖かいシーツに包まれないと桃華はもう駄目です…」

P「あざとい!(かわいい)」

桃華「わたくしとした事が…!つい先走りすぎてしまいましたわ…っ!」

P「聞こえてるぞー」

桃華「こ、こうなれば強硬手段!Pちゃまわたくしと供にこのお城…いえ!通称ラブホテ」

P「よしこっちも強硬手段でいこう」
ヒョイ

桃華「きゃ…!?」

P「気づけば雨もほとんど上がってたからな!このまま運んでやる!!」
タタタタタ

桃華「…うぅ、Pちゃまの馬鹿…意気地なし…」

P「それで結構だ、冗談もほどほどにな…あー誰にも見られてなくて良かった」

桃華「こうなるなら先ほどの方を野放しにして既成事実として…」

P「えっ?」

桃華「何でもないですわ」

………
……



またある日

P「それで、次は───を迎えに行ってそこから移動だな」

巴「今日は3人なんじゃな」

桃華「楽しくなりそうですわね…巴さんもですがあの方も似た気配を感じますし」

P「どういう気配なんだソレ?」

巴「まあ…解る奴には解るアレじゃ」

P「?」







悪徳「っけ、今度は二人を引き連れてるか、守られてるからっていいご身分だな」

悪徳「ネタは腐るほど提供してくれるのにソレのせいで今まで散々な目にあってきた…が、頼むぜ?」

チンピラ「ああ、任せときなあんだけ舐められたままでいられるか!」

チンピラ「こっちも本気だ今回は上に頼んで貰ったからな…この名を出せばあの組の奴らでも簡単には手出しできん!」

悪徳「俺もだ全力でやってやるマスコミ的に回したらどうなるか教えてやるぜ」

チンピラ「ひゃははは頼もしいな」

悪徳「ふん、ヤ●ザも金持ちも俺らマスコミには敵わねえんだよ」

「…………」
ザッ

「…………」
ザッ

チンピラ「っとお、どうやらおいでなすったみたいだな」

悪徳「おいお前らぁ!!今までのようにいかねーぞ!!もし俺らに手を出したら」

白いローブに凄い色黒で重火器持って武装してる人A「……………………」
ジャキッ

白いローブに凄い色黒で重火器持って武装してる人B「……………………」
ジャキッ

チンピラ「えっ」

悪徳「えっ」








P「…ん?」

ライラ「どうしましたか?」

P「日本では聞いたことも無い高級車のエンジン音と大の大人が二人くらい拉致される音が聞こえたような」

ライラ「それはユニークでございますですね」

桃華「…ま、安全ならそれは良い事ですわ」

巴「妙なのがある事無い事嗅ぎ付けて勝手に墓穴掘っとるだけじゃ、気に掛ける意味も無いわ」

P「たまに二人は良く解らない事を言うな、結構二人の事も解ってきてるつもりなのになあ」

ライラ「はいです、ライラさん気になります」

桃華「いいのですわ知らなくても」

巴「知らぬが仏じゃ」

P・ライラ「「うーん?」」

桃華「Pちゃまもですがライラさんみたいな純心な方は尚更ですわ」

巴「うむ」

P「?ま、いいか、それじゃ今日もお仕事頑張ろうなー」

ライラ「はいですよー」

巴「おうよ、うちに任せとけやP」

桃華「わたくしにもですわよ?」

P「全く頼もしい限りだ」



おしまい






オチが弱かったのでおまけ

桃華「…ところでライラさんはまだアパートに住んでらして?」

ライラ「今はそうですよー」

巴「何処に住もうが大丈夫じゃろうが…それでも場所は選んだほうがええぞ?」

P「ん、いやそれはだな…」

桃華「Pちゃまも言ってあげて下さいな、女の子が一人で住むにこんな場所は」

ライラ「一人じゃないでございますですよ?」

巴「うん?誰かと一緒に住んどるのか?」

ライラ「はいですP殿と」

P「あちゃー」

桃華・巴「「!!!!????」」

巴「ななななな何を言うとるんじゃ!?」

ライラ「ライラさんが出てきた所P殿のお家ですよ?」

P「あー…まあしょうがないか、何時かバレるだろうし」

桃華「今まで影も形も見えなかったPちゃまの住居が…これで今後は護衛が楽に…ってそうじゃないないですわ!」

P「まあ言いたいことはわかるけど…そういうのじゃないから。ライラは家賃が払えなくて家に宿を借りてただけだから」

巴「(ぐっ…Pが言うからには嘘じゃなかろうが)」

桃華「(男女二人がいれば間違いは必須!)」

ライラ・P「「?」」

巴「ええいPよ!ならばうちも行くぞ!負けてられん!!」

P「いや家あるだろ巴は、それに実家じゃなくてお前寮暮らしだしさ」

桃華「ぐぬぬぬぬ…っは!閃きましたわ!P殿もライラさんもまとめて家の別荘に招けばいいのですわ!何という完璧で無駄のない理論で」

P「事務所から離れるから駄目だな」

ライラ「P殿のお家は歩いて事務所に行けるという素晴らしい立地なのです」

P「おう、そこだけを見て決めたからな」

ライラ「流石P殿です」

P「ふっ褒めるなよ」

巴「くっ…うちらと似た感じと思っとったが、ライラ…おのれやるのぅ…!────」

桃華「ですわね…ふふ、いいでしょうここからは手加減抜きで相手を…!────」

ライラ「二人は仲良しでございますですね────」

P「だなー見ててホント楽しくなるというか────







スキンヘッド「…やれやれ」

ダブルスーツ「…馬鹿じゃのうほんに」

桃華SPA「…ッハー」

桃華APB「…イェア」


今度こそおしまい

読んでくれた方ありがとうございました
ライラさんの護衛オチだけを書きたかったのに
巴は重いし桃華は全力で動くし大変でした
後かなり前に書いたSS覚えて貰っててありがとうございました、この話も内容的には続きと言えるかもです

誰か過去スレ張ってくれるとありがたい

村上巴「P、うちの家まで挨拶に来るんじゃ」モバP「挨拶?」

>>44
スレタイはこんなの、適当なまとめブログにあると思うので暇だったら読んでね

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