女「ホント……」(113)

前に別のところで書いてたのを再放送

女「男子ってバカねぇ……」

男「いや、いきなりしみじみと何言い出すんだよ」

女「あら、いたの?」

男(しまった、ついつっこんでしまった)

男「そんな薄いかなぁ……俺」

女「まぁ、眼中にはないわね」

男「ひでぇ……というか、今日の放課後にこの教室に残ってんの二人だけだからな」

女「そう……」



男「……」

女「……」

男「……」

女「私の事が好きなの?」

男「なんでだよ!?」

女「だって、私と意図して二人っきりになろうなんて……」

男「いやいや、意図して無いから」

女「あら、残念」

『ドキッ』



男「……口で妙な擬音出さないでくれ」

女「あなた内心を私なりに表現してみたの」

男(同じクラスになって初めて話したけど……からみづれぇ)

女「所でアナタは誰?」

男「……クラスメイトだよ」はぁ


女「あら……」

男「?」

女「反応が薄いわね」

男「さっき眼中に無いって言われたからなぁ」

女「あなたは私の事を知っている……」

男「まぁ、クラスメイトだし」

女「今、あなたと私の二人だけ……」

男「そうだな」

女「つまり……」

男「?」

女「あなたはやっぱり私が好き?」

男「いや、それほど興味ない」

女「……」


男「……」

女「……」

男「……」

女「……ごめんなさい」

男「え~、なんか告白してフラれたみたいになってる」

女「いえ、そっちじゃなくて……それもだけど」

男「怒っていいかなぁ?」

女「ダメよ」

男「いや、怒らないけど」

女「あなたは嘘つきなの?もしかして興味ないというのも嘘?」

男「話がそれすぎだろ……」

女「?」




男「で、なにがごめんなさい?」

女「興味ないとか眼中に無いとか言われると思ったより傷つく事を知ったから」

男「ああ……」

男(思ったより良い娘?)




女「でも、あやまるのはあなただけね」

男「そうか……」

女「だって、今まで言い寄ってきた男子達にあやまるの大変だし」

男「参考までに人数は?」

女「30人位?」

男(よく怨みとか買わなかったなぁ……)



女「そういえば……」

男「?」

女「あなたの名前、まだ聞いてなかったわね」

男「うわぁ~本当に眼中になかったんだなぁ」

女「因みに私の名前は」

男「女だろ……クラスメイトの名前くらい知ってるよ」

女「それはあなたの名前を知らない私に対する皮肉かしら?」

男「……」

男(帰ろうかな?)


女「で、あなたの名前は?」

男「男」

女「そう」

女「それで、あなたはなんで教室に?」

男「友……って、分かるか?」

女「ああ、あのうるさいのね」

男「ひでぇな……まぁ、間違って無いけど」

女「そのうるさいのがどうしたの?」

男「一緒に出掛ける予定だったんだけど、アイツが呼び出し食らったから待ってる」

女「そう……」


男「で、何するか考えてたらいきなりあのセリフが聞こえてきて、ついつっこんでしまったワケだ」

女「変わってるのね」

男「そうか?」

女「ええ、とっても」

男(急に話しかけたのがいけなかったのかなぁ?)

男(でも、会話してくれるから怒ってるって事は無いよなぁ……)



女「私が残っているのは……」

男「迎え待ちだろ?タマに高級車見るし」

女「……やっぱり私の事が好き?」

男「だからなんでだよ!?」

女「……やっぱり変な人ね」

男「……なんでこんな疲れんだ?今日の体育持久走だっけ?」

女「違うわね」

男「知ってるよ」

女「因みに」

男「?」

女「あなたが話しかけて来た原因だけど」

男「ん?ああ……」

女「これよ」

男「携帯?」


女「最近、ある男子とアドレス交換をしたの」

男「別におかしくないなぁ」

女「……メールの翌日にブランド品をプレゼントされたわ」

男「おいまて」

女「受け取らなかったけどね」

男「……誰だよその可哀想な奴」


女「メールにハートの絵文字を使ったのがいけなかったかしら?」

男「ああ……それで脈ありと判断してプレゼント攻勢にでたんだろうなぁ」

女「絵文字うち間違えてハートになっただけなんだけどね」

男「本当に報われないな……ソイツ」




女「いいよられる事はあっても、アドレス聞かれる事はないから、絵文字を使った事が無かったのよ」

男(あぁ……高嶺の花だから、話しかけにくいんだろなぁ)

女「プレゼントを受け取らなかった時は泣きそうだったわ……」

男(聞かなきゃ良かった……)

男「というか、それでバカってヒドくね?」

女「だって、そうでも言わないと心が痛いじゃない……」

男「……」


男「あ~友遅ぇ」

女「と言いつつちゃんと待ってあげる辺り律義ねぇ」

男「今回はアイツの用事だしなぁ」

女「優しいのね」

男「そんなんじゃねぇよ……」

女「そう……」

友「いい雰囲気な所で、俺参上」



男「さっきから黙ってるけど、大丈夫か?」

女「ええ、少し空気が変わり過ぎて唖然としただけよ」

男「そうか」

友「ホントいつの間に仲良くなりやがった……チクショウ!!」

男「お前が説教食らってる間だろ」

友「よし、男もなんかやらかしてこい!」

男「……何でコイツと友人やってるんだろう?」

友「!?」


男「……」

女「?」

友「アレ?反応薄くね?」

男「呼び出しの理由はなんだった?」

友「スルーかい……」

男「リアクションすると調子に乗るだろ」

友「とかなんとか言って、ちゃんと待ってるツンデレっぷり」

男「帰れば良かった」



友「そうそう、聞いてくれよ、呼び出しの理由なんだけどさぁ」

友「この前の世界史の課題で戦争について調べろってやつあったじゃん」

男「まぁ、あったな」

女「……」

友「別に国内の戦争でも良いって確認とったからきのこたけのこ戦争について調べて提出したのがまずかったみたいでよ」

男「だろうなぁ……というか、それでこの前明治製菓を調べてたのかよ」

友「そうだ」ドヤッ

男「ドヤ顔されてもなぁ……ウザいだけだなぁ」

友「!?」


友「つーか」

男「ん?」

女「……」

友「なんでお前が女さんと仲良くはなしてんだよぉぉぉっ!!」

男「……」

男「……」

男「なんとなく?」

友「羨ましいわ!!」

男「知るか」


男「良いから帰るぞ」

友「ああ、待たせたお詫びに夕飯奢るぜい」

男「材料費出すから飯作れと?」

友「……一人暮らしは大変なんだよ」


女「もう帰るの?」

男「コイツ待ってただけだしなぁ」

友「さぁ、いざいかん卵の特売、お一人様一つ限定」

男「何か問題でも?」

女「ええ、あなたが帰ると……」

男「?」

友「?」

女「寂しいじゃない」

『『きゅん』』


男「だから、変な擬音使うなって」

女「そう?」

友「……」

男「というか、耳を紅くしてまで言う事じゃ無いだろ」

女「え……?」

友「……」

女「!?ちょっと、見ないで!」

男「やっぱり恥ずかしかったんだな、良く頑張りました」

女「うぅ~」

男「……ん?さっき擬音2つなかったか?」

女「?」

男「なぁ……友?」

友「……」

男「どうした?」

友「ヤベェ……お持ち帰りしてぇ」

女「」

男「」


男「いやいや」

友「お持ち帰りして、抱き枕にしてぇ」

男女「「捕まれば良いのに」」

友「息ぴったりだね……チクショウ」

男「じゃ、また」

女「ええ」

友「え~もう行くのか?じゃあな、また明日」

男「お前も帰るの」

友「ですよねぇ」




女「……」

女「……」

女「変な人ね、今までの男子と違う感じ……」

女「……冗談のつもりだったけど以外と寂しいわね」

女「明日もいるのかしら?」

女「今日みたいに車が遅れることは無いでしょうけど……」

女「……少し迎えの時間をずらしてもらおうかしら?」














女「……」

女「……」

女「なんて、考えてしまうなんて」

女「ホント」

女「私もバカねぇ……」

ここまで書いておいてなんだけど、再放送って有りだっけなぁ?

翌日


幼馴染「男」

男「ん?」

幼馴染「今日、話があるんだけど……」

男「今?」

幼馴染「放課後、教室に残ってもらえる?」

男「……分かった」

友「おい、幼馴染さんと何話してたんだ?」

男「何か、放課後話があるって」

友「かぁ~羨ましいなぁチクショウ」


男「なにが?」

友「演劇部のアイドルの幼馴染さんから話しかけて貰えるんだぞ!?羨ましくないわけあるか!?」

男「別に幼稚園からの付き合いなだけだしなぁ」

友「それでも羨ましいんだよ」

男「というか、アイツは……」

友「ん?」

男「……何でもない」

放課後


女(……ホントに今日も残ってる)

男「……」

女(声を掛けるべきかしら?)

男「……」ウトウト

幼馴染「お待たせ」

男「ん……きたか」

幼馴染「寝てたの?」

男「いや、ギリギリ起きてた」

幼馴染「なら良いけど……」

女(……)


男「で、話って?」

幼馴染「あのね」

幼馴染「別れて欲しいの……」

男「は?」

女(!?……修羅場?)

男「ちょっとまて……」

幼馴染「何?」

男「意味が解らない」

幼馴染「そのままの意味だけど?」

女(彼女がいたから、今までの男子と違う感じだったのかしら?)


男「いきなり別れて欲しいって……」

幼馴染「突然でごめんね」

男「あのな……いいか?」

女(食い下がるわね)

幼馴染「言いたい事があるなら聞くよ?」

男「いやさ」

男「そもそも、付き合って無いだろ」

女(予想外の方向に……)

幼馴染「っ!酷い、初めてだったのに……」

男「何がだよ……」

幼馴染「……えっち」

男「いや、ホントに勘弁してください」

幼馴染「男も初めてだと思ってたのに」

男「おい!」

幼馴染「それとも、私以外で経験……」

男「俺は現在進行形で童貞だ」

幼馴染「うん、知ってる」

男「」

女(……)

幼馴染「因みに私もしょ……」

男「黙れ」

幼馴染「酷いっ!?」

男「で、部活サボって何を?」

幼馴染「実は……」

男「……」

幼馴染「男の困った顔が見たくなって……」

男「怒るとこだよな?ここ」

女(……)

幼馴染「ゴメン冗談」

男「……」

幼馴染「あのね、今日親、帰らないの……///」

女(!?)

男「殴るぞ、グーで良いか?、演劇部」

幼馴染「ゴメンなさい」

男「で?」

幼馴染「お母さんが男の家でご飯食べなさいって」

男「分かった、親に伝えとく」

幼馴染「あ、その必要はないよ、お母さんから伝わってるはずだから」

男「なら、別に言わなくてもよかったろうが……」

幼馴染「まぁね」


幼馴染「あ、じゃあ、部活行くから」

男「ん」

女「大変なのね……」

男「おわっ!?」

女「失礼ね」

男「何時からいた?」

女「最初からよ」

男「あ~半分寝てたからなぁ」

女「動かなかったものね」

男「見てたんかい……」

女「ええ」


幼馴染「あ、じゃあ、部活行くから」

男「ん」

女「大変なのね……」

男「おわっ!?」

女「失礼ね」

男「何時からいた?」

女「最初からよ」

男「あ~半分寝てたからなぁ」

女「動かなかったものね」

男「見てたんかい……」

女「ええ」



男「昨日とは逆だな」

女「気付かれないって悲しい事なのね、ごめんなさい」

男「いや、俺は悲しく無かったし」

女「……」

男「というか、見てたなら助けてくれればよかったのに」

女「そんな義理無いわよ」

男「だよなぁ……」はぁ

女「……ねぇ」

男「何だ?」

女「幼馴染さんと仲が良いのね」

男「長いつきあいだしなぁ」

女「そう……」




男「あ~疲れた、帰ってねる」

女「もう少し待ってちょうだい」

男「何故?」

女「……寂しいじゃない」




『きゅん』



男「天丼かい」

女「?」

男「分かるわけないよなぁ」

女「??」

男「……気にしないでくれ」

女「そう」








女「帰ったわね」

女「何よ」





女「ホントに寂しいじゃない」






女「ホント……」

女「私もバカねぇ」

眠いのでまた明日

女「……」

女「……」

女「今日は来ないのかしら?」

ガラッ

友「呼ばれた気がした!」

女「……誰?」

友「ヒドッ!?」



友「うぅ、入学式の日に声かけたのに……ついでに今年同じクラスなのに……」

女「おあいにく様、その日は10人以上に声を掛けられたわ」

友「マジで!?」

女「ええ」

友「ほぇぇ」

女「でも、ごめんなさい」

友「?」

女「同じクラスなのに忘れるなんて、酷い事だから……」

友「……」

女「?」

友「……」

友「結婚してください!」ガバッ

女「きゃっ!?」ブン

ゴッ


友「ぐふっ」

女「急に飛びかかって来るから……」

友「綺麗な投げ技だった」

女「慣れよ」



友「俺を毎日投げ飛ばして下さい」

女「嫌よ」

友「即答ですか……」

女「慣れよ」

友「そうですか……」


女「今日は一人?」

友「フッ、俺は何時でも一人さ」キラッ

女「……」

女「……友達居ないのね……ごめんなさい」
友「本気で謝られた!?」

女「?」




友「……冗談はおいといて」

女「冗談?」

友「……」

女「?」

友「……今日は男に遊んでもらおうと思ったんだけど」

女「けど?」

女(どうでも良いけど、ずいぶん下からの発言ね)



友「男が見つからなかった……」

女「……そう」

友「靴はあったんだけどなぁ」

女「逃げたんじゃなくて?」

友「……」しくしく

女「……」

友「しくしく」

女「あなた達本当に友達なの?」

友「!?」



ガラッ

男「お、珍しい組み合わせ」

女「あら、こんにちは」

男「ん」

友「どこいってたんだよぉぉぉ!!」

女「賑やかねぇ」

男「ずいぶん仲良くなってるなぁ」

女「……」

男「そんな、露骨に嫌な顔しないあげて」

友「無視すんなよぉ」



ガラッ

男「お、珍しい組み合わせ」

女「あら、こんにちは」

男「ん」

友「どこいってたんだよぉぉぉ!!」

女「賑やかねぇ」

男「ずいぶん仲良くなってるなぁ」

女「……」

男「そんな、露骨に嫌な顔しないあげて」

友「無視すんなよぉ」

男「ああ、悪い」

友「で、どこいってたんだ?」

男「図書室」

友「勉強でもしてたか?」

男「いや、本を返しに行ったら司書さんに捕まって、何故か欠員の代わりに書庫整理してた」

友「ああ、ウチのクラスの今日図書委員休んでたな」

男「成り行きって怖いな」

友「多分、お前だけ」

男「だろうなぁ」

友「全く、流され易い奴だな」

女「……」

友「探したんだぞ」

男「何か用があったのか?」

友「ヒマだ遊べ」

男「……まぁ、いいか」

友「おう、じゃあ行こうぜ」

男「どこに」

友「そこらへんブラブラと」

男「せめて考えてから誘ってくれ」

友「という訳で行くぞ!女さんもどう?」

女「嬉しいけど、迎えの車があるから……」



男「そ、じゃあまた明日」

女「ま、待ちなさい」

男「……以下寂しい禁止」

女「……」

男「……」

女「こ、こんな美女を置いて行くなんて酷いじゃない!」

男「……」

女「……」カァァァ

友「是非ともご一緒しましょう!」

男「おい、乗らないでつっ込んでやれよ」

友「だって、女さんがあんなに顔を真っ赤にして……」

女「うぅ」

男「……なんか、がんばれ」

友「それとも、アレか?女さんは美人でないとでも言う気か?」

女「……」

男「はいはい、美人美人」

女「!」

友「判ればよろしい」

男「……本人の前でこういう会話って、イジメに近いだろうに」

女「うぅ……」


男「ま、今度こそ、また明日」

友「女さん、さようなら」

女「え、ええ」








女「行ったわね……」

女「……」ドキドキ

女「……」ドキドキ

女(男「はいはい、美人美人」)


女「ふふふっ」


女「はっ」



女「……私っ単純なのかしら?」


女「ホント……」

女「バカねぇ」

昼休み

男子a「あの、女さん」

女「あなたは?」

男子a「同じクラスの男子aです」

女「そう……覚えたわ」


『『!?』』



女「?」

「あ、あの、女さんが男子の名前を覚えただと……」

「あれが、た、タイプなのか……?」

女「?」

女友「あんた、何もわかって無いわね……」
男子a「こ、このプリント先生から渡してくれって」ドキドキ

女「ありがとう」

男子a「は、はい」ドキンッ

女友「あんた、最近変わった?」

女「そう?」

女友「なんていうか取っつきやすくなった」

女「そう……」


友「大変な事になってるな」

男「そうか?」

友「でも、最近人当たり良くなって来たからなぁ、女さん」

男「前が絡みづらすぎただけだと思うぞ」

友「確かに素っ気なかったよなぁ」

男「だな」

友「って、課題やんなきゃ」

男「忘れるなよ」

友「今日の放課後のウチにノート提出すれば忘れたことにはならなねぇ!」

男「……そうかい」


放課後


男「zzz」

女「ねぇ」

男「zzz」

女「えーと……」

男「……ん~?」

女「あ、起きたの?」

男「寝てた?」

女「なんで疑問形なのかしら?」




男「いやぁ、hr終わったのは覚えてるんだけどなぁ」

女「たぶん、そんなに時間はたってないわ」
男「そうか?それはよかった……アレ?友は?」

女「ノートを提出するとか叫んでいたわ」

男「ああ、終わったんだ……」

女「この間でてた数学の課題?」

男「そうだよ、まぁ、待っててやるか」



男「で、何か用?」

女「とりあえず、寝てたから起こしてみただけよ」

男「……そうかい」

女「スネなくていいわよ、冗談だから」

男「アレ?遊ばれてる?」

女「きのせいよ」

男「初めて会話した時と随分変わったなぁ」
女「か、かわいくなった?」かぁぁぁ

男「だから、顔赤くしてまで無理すんなよ……」

女「もう、それは言わなくていいの」

男「……なんかゴメン」

男「で、結局何?」

女「……特に用は無いわね」

男「……そうかい」

女「ええ」


ガラッ

友「男、起きろ!帰るぞ」

男「……起きてるよ」

友「お、ホントだ」

男「というか、寝てるの知ってたのか」

友「おう、確認したからな」

男「そうか」

女「賑やかねぇ」

友「女さん」

女「友君……でよかったわよね?」

友「はい!光栄の極みです!」

男「……大げさな」


男「じゃ、帰るか」

友「アイアイサー」

男「じゃあ、また」

友「女さん!また明日会いましょう」

女「ええ」






女「……」

女「……」

女「(男「何か用があったのか?」)」

女「もう……」

女「なんとなく話がしたかったなんて……」

女「恥ずかしく言えるわけないじゃない」




女「ホント」



女「私ってバカねぇ」

友「……」

男「……」

友「なぁ……」

男「ん?」

友「手、握っていいか?……」

男「……ああ」

ギュッ

男 友「///」






幼馴染「有りね」

男「ねぇよ」

幼馴染「ええ~地道な男と残念なイケメンの組み合わせだよっ!?」

男「てか、なんで演劇部の演目で俺と友が出てくるんだよ」

幼馴染「身近な題材の方が萌えるでしょ」

男「相変わらずだなぁ」(腐り具合とか)

幼馴染「あと、男が困った顔をすると思って」

男「……ほんとに相変わらずだな」


幼馴染「それで、何の用なの?」

男「演劇部の台本を書いたから見てくれって、言ったのお前だよなぁ?」

幼馴染「間違えて趣味で書いた方を見せちゃったけどね」

男「本当に間違えただけなのか?」

幼馴染「ふっふっふ」


幼馴染「そういえばさ」

男「ん?」

幼馴染「最近、女さんと仲が良いらしいね」
男「まぁ、最近話すようにはなったな」

幼馴染「へぇ」

男「それがどうかしたか?」

幼馴染「珍しいなって思って」

男「そうか?」

幼馴染「男じゃなくて、女さんの方」

男「……ああ」


幼馴染「で、どうなの?」

男「何がさ?」

幼馴染「なんか進展無いの?」

男「まず、脈が無いだろ」

幼馴染「まぁ、男だしね」

男「どういう意味だ?」

幼馴染「ふふん」

女「ま、男の本命は友くんだしね」

男「はっはっは、その腐った頭殴るぞ」

女「えっち」

男「何でだよ!?」



女「……」

運転手「……何か、ありましたか?」

女「何も」

運転手「そうですか……」

女「何故、そう思ったのかしら?」

運転手「いえ、少し落ち込んでいるように見えて……」

女「……そうね」

運転手「……」

女「何もなかったから……かもしれないわね」

運転手「?」

女「……」

運転手「……」

女(前と同じなのに寂しいと感じるなんて)

女「はぁ」

運転手「……」



女(ホント……)



女(分からないわねぇ……)

男(宿題中)

女「久しぶりね」

男「ん?……ああ、そりゃ毎日学校に残る訳じゃないしな」

女「今日は一人?」

男「そうだよ」

女「珍しいわね」

男「そうか?」

女「ええ、いつもは友君を待っていたわね」

男「友は今日バイト」

女「……そう」



女「……」

男「……」

女「……」

男「……」

女「ねぇ」

男「ん?」

女「私、貴方が好きよ」

男「……そうか」



女「……」

男「……」

女「……」

男「……」

女「以外と取り乱してくれるのね」

男「何が?」

女「宿題、謎の文字になってるわよ」

男「あ」



女「全くムードも無いわねぇ」

男「えぇ~、俺が悪いの?」

女「ええ」

男「相変わらず顔紅くしてるくせに」

女「ムードよ」

男「訳が判らない」

女「そもそも、平然と見える貴方が悪いのよ」

男「えぇ~」


女「それよりも、返事をして欲しいわね」

男「唐突だなぁ」

女「これ以上、待ってたらドキドキしすぎて耐えられないじゃない」

『ドキン』




男「懐かしいなぁその口で言うの」

女「……照れ隠しよ」

男「ハハハ、でも、今回は間違ってないかもな」

女「え?」

男「うん、好きだ、付き合ってくれ」

女「っ!?」



女「か、軽いわね」

男「ええ~そっちが言うの?」

女「そもそも、両想いなら貴方から告白してほしかったのに……」

男「……なんかスマン」

女「ま、いいわ」

男「そうか」

女「でも、仕返しに……」

ちゅっ

男「!?」

女「ふふふ、あなたの慌てた顔を初めてみたわ」

男「だろうなぁ」

女「……」

男「?」

女「っ!私帰るわね」

男「……早いな、今日は」

女「いま、恥ずかしくあなたの顔を見れないのよ」

男「ハハっ、かわいいなぁ」

女「っ!?ばかぁ……また明日」

男「おう」





女「もう……」

女「何よ」

女「嬉しいじゃない」



女「ホント」





女「私って幸せねぇ」

明日バイトが早かったんだ……おやすみなさい

まとめサイトにあることを今日知った……

ミスったなぁ

女「……ねぇ、起きて」

男「ん……zzz」

女「起きないわね」

男「zzz」

女「ねぇ」ゆさゆさ

男「zzz」

女「起きないと……」

女「キスするわよ?」



男「zzz」

女「……そう……仕方ないわね」すっ

男「ん……」(目をあける)

女「……」

男「……」

男(朝起きると女が自分の上に乗っていた)

男(ああ、もちろん、非性的な意味で)


女「……」

男「……」

女「えい」

ちゅ

男「……」

男「……?」

女「な、何か言いなさいよ」

男「……おはよ?」

女「お、おはよう」

男(やっぱり、顔が紅いなぁ)

女「って、違うでしょう?」



男「……」

男「……ああ」

男「なんでいるの?」

女「迎えに来たら、お母様に出くわして、恋人と名乗った入れてくれたわ」

男「……そうかい」

女「わ、私下に行くから、ゆっくり着替えてね」

男「何故ゆっくり?」

女「決まってるでしょう?」

女「恥ずかしくて顔を合わせるのに時間がかかるのよ」


バタン

男「……」

男「……アレをかわいく思った俺はダメなんだろうか……」



女「……」カァァァ

女「ホント」






女「私って、恥ずかしわねぇ……」





女「でも」



女「タマには悪くないわね」ふふふ

後日談




男「……」

男「ここは何処だ?」

女「遊園地よ」

男「……おかしいな、さっきまで家に居たつもりなんだけどなぁ」

女「初めて家の権力使ってみたわ」

男「ああ、さっきの黒服はそういう事かい」

女「ということでデートしましょう」

男「……はいよ」

女「ありがとう」ふふふ


男「……悪かったな」

女「何?」

男「確かに一度もデートに誘った事なかったわ」

女「ええ、今度から気をつけように」

男「はいよ」


女「……」

男「お~い、大丈夫か?」

女「……ギリギリね」

男「無理なら絶叫マシンなんか、乗りたいなんて言うなよ」

女「しょうがないじゃない遊園地なんて、初めてだったんだから……」

男「え、そうなの?」

女「ええ」

男「まぁ、次行く」




男「なぁ」

女「なによ?」

男「なんで、服掴んでくるんだ?」

女「だって……」

男「だって?」

女「恐いじゃない……」

男(いつもの擬音をやらないくらいにはテンパってるみたいだなぁ)

男「お前がお化け屋敷に入りたいって、言ったんだよな?」

女「仕方ないわ、デートの定番らしいから」
男「……それは仕方ないのか?」

女「ええ」

男「そうかい」



男「やっぱり、締めは観覧車なのか」

女「ええ、デートだもの」

男「デートだからか」

女「ええ」

男「お、中々綺麗な景色だなぁ」

女「わ、私の方が綺麗よ」カァァァ

男「……」

女「……」

男「……」


男「……そうかもな」

女「っ!」

女「なによ」

女「恥ずかしいじゃない」

男「えぇ~」

女「でも、嬉しいからいいわ」

男「ありがとう……でいいのか?」

女「ええ」

男「そうか……」



男「さてと、遊園地は終わった訳だが」

女「ええ」

男「俺、帰り道知らねぇよ」

女「平気よ、このまま車で私の家に行くもの」

男「送ってくれるのか?」

女「ええ、お父様に貴方を紹介してから」

男「そうか」

女「ええ」


男「は?」

女「さぁ、行くわよ」

男「まて」

女「?」

男「お父様に紹介って?」

女「貴方は私の……こ、恋人でしょう?」

男「まぁ……というか、恥ずかしいなら無理して言うなよ」

女「なら、いずれ結婚するでしょう?」

男「……いや、正直遠すぎて結婚とか考えた事ないな」

女「あら、私から逃げるつもり?」

男「いや、そんなことは無いけど……」

女「でしょう」

女「まぁ、私も逃がす気は無いけれど」


男「という感じでそのまま進んでいつの間にか、結婚しちゃった訳だ」

娘「お父さん流されてるね……」

男「不満は無いんだけどなぁ……」

娘「駄目だよ」

男「えぇ~、娘にダメ出し食らうほどダメかなぁ……」

娘「ダメダメだよ」

女「何の話をしているの」

男「あ~、昔話を少々」

娘「お父さんとお母さんとの出会いを聞いてたの」


娘「ねぇ、お母さん」

女「何?」

娘「お父さんのどこを好きになったの?」

女「……そうね」

女「今思うと」

娘「うん」

女「一目惚れ、ね」



男「おお、初耳だ」

女「当たり前じゃない、今初めて口にしたんだもの」

男「そうか」

女「ええ」

娘「お母さん嬉しそう」




女「ええ」



女「ホント……」




女「私は幸せよ」




fin

一応、おしまい


あ~あ、まさか、まとめサイトに載ってるとは思わなかった。

次から気をつけます









おまけ
>>67>>68>>69の女のセリフを縦読みすると……


どうでもいいね……

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