メガトロン「アイドルをプロデュースするぞ!」 (20)

テーッ!テーッ!テッテテテー!

さて、今回のトランスフォーマーはデストロンの基地から物語を始めよう!


スタースクリーム「…いきなり何を言い出すかと思えば、とうとうボケが始まりましたか?
これは愈々新旧交代の時ですなぁ」

メガトロン「黙れ、スタースクリーム!ボケで言ったわけではないわ!サウンドウェーブ、例の映像を写せ!」

サウンドウェーブ「リョウカイ。再生カイシ」

『昨日までの生き方を否定するだけじゃなくて…♪』

『ア゛イ゛!ア゛イ゛!ア゛イ゛!ア゛イ゛!ア゛イ゛!』

スカイワープ「なんという熱気…!」

フレンジー「画面越シニモ伝ワッテ来ソウダゼ!」

スタースクリーム「莫大なエネルギーが渦巻いてる、ルビークリスタルの比じゃありませんぜこいつぁ!」

メガトロン「どうだ分かったか?我らデストロン軍団が全力でプロデュースし
トップアイドルの座を掴ませライブを行えばその映像の様なエネルギーが好きなだけ手に入る。
これを用いて余は全宇宙の支配者と成るのだ!ヌハハハハハ!」

スタースクリーム「しかし我々にアイドル業に精通した者は一人も居ませんよ?」

メガトロン「居なければ連れて来ればいいではないか!そんな事も分からんのか。
サウンドウェーブ、求人広告の作成とプロダクションの宣伝をしろ。
ビルドロンとその他は社屋の建設だ、早くしろ、早く」



みたいなの誰か書いちくりぃ~

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イキスギイク…マ゚ッ!


ちひろ「ここが100000(メガ)プロダクションですか…。」


彼女の名は千川ちひろ。アイドルと関わる仕事をする為に新しく出来たプロダクションの門を叩いたアシスタント希望である。



ちひろ「新興勢力だしチャンスも多いだろうと思って346プロと一緒に応募してみましたが…346並に社屋が大きいし何かSFチックですねぇ、たまげたなぁ…。
圧倒されてるばかりじゃいけませんね。念願のアイドルとの触れ合いの為、いざ!」


コンコン

???「入ッテドウゾ。」

ちひろ「失礼します!」

メガトロン「よく来たな、歓迎するぞ。」


メガロトンだ!


ちひろ「」


面食らったのも無理はない!


ちひろ「なななな何でデストロンがここに!?」

メガトロン「儂のプロダクションなのだから当然であろう。」

ちひろ「逃げなきゃ!」

メガトロン「サウンドウェーブ!」

サウンドウェーブ「ジャガー、イジェークト!」

ギガゴゴゴ

ジャガー「グルルル…」

ちひろ「ヒェ…」

メガトロン「そう怖がるな、なにもとって食おうというわけではないのだ。
千川ちひろと言ったか、若いながら優秀で特に金銭を扱う業務に関しては既にかなりの実績を残している、大した物だ。
我がデストロン軍は優秀な人材は大歓迎だ、その力を是非役立てて欲しい。功績次第では参謀に取り立ててやろう。」

ちひろ「あ、ありがとうとざいます…。って既に採用決定してるんですか!?でも受けると決めたわけじゃ…」

メガトロン「それは困る。サウンドウェーブに我が社の宣伝と求人広告を作らせたが応募してきたのが貴様一人だけだからな。逃さんぞ。」

ちひろ「しかし私には346プロとの面接があって…」

メガトロン「そんな物と命とどっちが大事なんだ、ええ?」

ちひろ「ひぇぇ…」


危うし、ちひろ!

イキスギイク…マ゚ッ!


メガトロン「諸君!新メンバーの千川ちひろだ。」


新たに加わったデストロンの助手兵、千川ちひろである。


ちひろ「よ、よろしくお願いします…。」

ダージ「メガトロン様が人間を雇ったって本当だったのか…。」

サンダークラッカー「黄緑色って事はビルドロン所属か?」

スクラッパー「だが建設機械には見えねぇぜ。」

スタースクリーム「ハッ!人間風情が何の役に立つってんだ。」

メガトロン「役に立つさ、口だけは達者などこぞの無能と違ってな。」

スタースクリーム「何だと!」

メガトロン「さてちひろよ、我々はアイドル業に関しては赤子もいいとこだ。先ず何をすべきだ?」

ちひろ「先ずはアイドルのスカウトをすべきかと…、応募者も居ない様ですし…。」

スタースクリーム「スカウトなんてまどろっこしい真似せずとも適当なプロダクションから攫ってくればいいでしょうが。」

メガトロン「この愚か者めが!そのような方法ではLIVEも盛り上がらず碌なエネルギーが取れんわ!
サウンドウェーブ、目ぼしい人材の一覧を表示しろ。」

サウンドウェーブ「リョウカイ。」

安価にするか王道を征くニュージェネレーションで始めるべきかこれもう分かんねぇな、お前如何?

意見を考慮してニュージェネレーションから始めるぞーこれ。

メガトロン「ふむ…どれが良い?」

ちひろ「この島村卯月と言う子が良いでしょう。」

メガトロン「表示しろ。」

サウンドウェーブ「シマムラウヅキ…全長1.59m、質量0.045t、ソノ他プロフィールモ至ッテ普通ノアイドル候補。」

スタースクリーム「こんな奴の何処が良いってんだ…、もっとましな奴が居るだろうが。メガトロン様は人を見る目が在りませんな。
そろそろリーダーの座を交代した方が良いんじゃありませんか?」

メガトロン「お前は黙ってろ!…ちひろよ、何故この小娘を選んだ?」

ちひろ「以前養成施設を見学した時に見かけまして、可愛い系の外見に一途な頑張り屋さんと言うまさに王道を征くような子で、
我々が磨いて上げれば必ずや我が社の看板アイドルとも言うべき存在に成ってくれるでしょう。」

メガトロン「流石だな、儂が見込んだだけはある。早速この卯月と言う小娘を持って帰るぞ。
ちひろ、お前は先方にアポを取っておけ。小娘の所へはこの儂が直々に出向く。記念すべき我が1000000プロダクションのアイドル第一号だからな。」

ちひろ「も、持って帰るって…、スカウトですよ…?」

メガトロン「馬鹿もん、儂が目を付けた以上儂の物だ。支度するぞ、早くしろ、早く。」

イキスギイク…マ゚ッ!


卯月「ええ!?プロダクションの社長が直接私をスカウトしに来るんですか!?」

トレーナー「ええ、プロフィールを見て是非お会いしたいって。」

卯月「わぁ~!私も遂にアイドルに…!」

トレーナー「よかったわねぇ。」

卯月「それで、何と言うプロダクションなんですか?何時来るんですか?」

トレーナー「1000000プロダクションと言う名前で今日来るわ。」

卯月「1000000プロダクションってあの新しく設立された…。ってか早いですね。」

トレーナー「どうせ練習ばっかで予定ないしね。」

卯月「うぅ…。」

トレーナー「時間になったら身嗜み調えて下に降りておいてね。それじゃ。」

卯月「はーい。」

イキスギイク…マ゚ッ!


ちひろ「御久しぶりです卯月ちゃん。」

卯月「こんにちは!あの時見学しに来た方ですよね!若しかして貴方が社長さんですか!?」

ちひろ「違いますよ、社長はもう直ぐ此方に来ます。」

卯月「どんな方なんですか?」

ちひろ「ええっと、何と言うか…、驚愕されると思います…。」

卯月「驚愕?しかしこれでもアイドルを目指す身、多少の事には動じませんよ!」

ドゴーン!

メガトロン「邪魔するぞ。」

卯月「」

ちひろ「」

卯月「え?何?えっ?」

メガトロン「お前が島村卯月か。早速我らの基地に来てもらうぞ。」

卯月「えっ?えっ?えっ?」

メガトロン「何だちひろ、お前ちゃんと儂が来る事を伝えたのか?この小娘は驚いてばかりではないか。」

ちひろ「壁壊して登場って何考えてるんですか!?取り乱すのも当然でしょうが!」

メガトロン「まぁいい、貴様が我が社のアイドルに成る事は決定事項なのだ。さっさと来い。」

卯月「ママーッ!」

ちひろ「一寸!壁其の侭にしちゃ駄目ですよ!」

メガトロン「そんな物儂の知った事ではないわ。」

ちひろ「悪評が流れて今後のスカウトや活動に影響が出てしまいます!」

メガトロン「ええい面倒な!ビルドロン部隊、この壁を直しておけ!」

スクラッパー『ハイヨロコンデー!』

ミックスマスター『パパパっとやって終わり!』

イキスギイク…マ゚ッ!


卯月「うぅ…お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許し下さい…。」

メガトロン「さて、アイドルを手に入れた以上やる事は一つ、CDデビューだ!」

ちひろ「早過ぎますよ!宣材撮って宣伝とか小イベントに参加して知名度向上とか色々在るでしょう!そもそも曲は如何するんですか?私達に伝手は在りませんし…。」

メガトロン「デストロン軍団を甘く見るな!サウンドウェーブ、お前こういうの得意だろう。この小娘に合う様な曲を作れ。」

サウンドウェーブ「リョウカイ。」

メガトロン「小娘!貴様何呆けておる!お前の曲なのだからお前も行かなくては駄目だろう!」

卯月「えっ、あ、はい!頑張ります!」

サウンドウェーブ「ジャガー、コンドル、パズソー、フレンジー、ランボル、イジェークト。作曲作戦、カイシ。」

ギガゴゴゴ

フレンジー「コノフレンジー様ガ取ッテ置キノ振リ付ケヲ考エテヤルゼ!付イテ来ォーイ!」

卯月「頑張りまぁーす!」

ちひろ「(凄く不安だ…。)」

あごめん! 間違えた俺…。

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