……本当？ふふっ、嬉しいわ。天龍ちゃん、ずーっと一緒にいようね。
……なぁに？照れてるの？天龍ちゃん、可愛い。
……そんなこと真っ赤なお顔で言われても、可愛いだけよ、天龍ちゃん。

ねぇ、天龍ちゃん。……え？
……っ、えっと、急にそんなこと言われても恥ずかしいなぁ。
……えっ？この間の仕返し？
………………へぇ、そぉ。

天龍ちゃんは皆からモテモテねぇ。
ふふ、いいのよ別に。そんなに慌てなくても。私、知っているもの。
皆が天龍ちゃんのことを好きになるのも仕方ないかなぁって。
ふふっ、天龍ちゃんはそれくらい魅力的なのよ。

天龍ちゃん、たまには私のことも見てくれないと怒っちゃうよ？
私には天龍ちゃんしかいないんだから……。
……え？冗談？
………………………………………ふふっ、そうよ。ただの冗談。バレちゃった？

天龍ちゃんは本当にモテるね。……そう？
私には満更じゃないように見えるけれど。
…………まさか。私が天龍ちゃんから離れるなんてこと、万が一にも有り得ないから。

ねぇ、天龍ちゃん。私、やっぱり不安なの。
もしかしたら私のところから離れていくんじゃないかって。
……そうだよね。天龍ちゃんなら、大丈夫だよね。

天龍ちゃんなら大丈夫よ。
だって約束してくれたもの。
ずっと一緒にいてくれるの。
大丈夫、天龍ちゃんなら大丈夫だから。

天龍ちゃん、側にいて。
怖いの、お願い。
ううん、大丈夫。
心配かけてごめんね。
……天龍ちゃん、大好きよ。

天龍ちゃん。
ごめんね、私。
もう駄目かもしれないの。
……え？まさか。
死ぬわけないじゃない。
でも天龍ちゃんは、自分の心配をした方がいいかも。
……………………ふふっ、そうよ。当たり。戦えなくなったら、困るでしょう？

天龍ちゃんは私と一緒にいてくれるんでしょう？
なら大丈夫。提督には言ってあるし、天龍ちゃんの代わりなら問題ないわ。
天龍ちゃん、だぁいすき。

ねぇ、天龍ちゃん。
他の皆は天龍ちゃんがいなくても大丈夫なんだって。
ふふっ、どうしてだと思う？
…………沈黙は答えになりませんよぅ。
答えは、天龍ちゃんの代わりになる人がたくさんいるから。

天龍ちゃん、泣いてるの？
そうよね。天龍ちゃんなんて居ても居なくても変わらないって言われたんだもんね。
天龍ちゃんは使えない。
天龍ちゃんは役立たず。
天龍ちゃんの代わりはたくさんいる。
天龍ちゃんはいてもいなくても変わらない。
皆、天龍ちゃんのことはこう思ってるの。

皆にとって天龍ちゃんはいなくてもいいの。
血の滲むような努力をしても、どうせ意味がない役立たずだって思われているのよ。
悲しいでしょう？
辛いでしょう？
でもね天龍ちゃん。
私は天龍ちゃんのこと、そんな風に思っていないわ。

天龍ちゃんのかっこいいところが好き。皆にバレないように影で努力している姿が好き。負けても、決して諦めないところが好き。時には落ち込んでいることもあるけれど、そんな時の天龍ちゃんも大好き。貴女の長い睫毛が好き。遠いゴールを見つめる純粋な瞳が好き。素直に感情を表す可愛いお顔が好き。色んな場所を知っている長い足が好き。焦りがすぐに出る綺麗な手が好き。天龍ちゃんがたまに見せてくれるとっても可愛いところが好き。

ねぇ天龍ちゃん。
私は天龍ちゃんのこと、見捨てたりしないわ。
ずっと一緒にいてあげる。
どんなに天龍ちゃんが皆から嫌われても、私がずっとずっと側にいてあげる。
天龍ちゃん、私とずっと一緒にいよう。

……本当？！
やったぁ！天龍ちゃん、だぁい好き！
ふふっ、まるで夢みたい。
これで誰にも邪魔されず、ずっとずっと二人きりね！

「龍田、いるか？」
…………あら提督。なにかご用ですか？
「天龍のことなんだが、……すまん、今日も駄目だった」
……そうですか。ふふっ、私は大丈夫ですよ。
「ところで何をしていたんだ？　……天龍の写真、を、持、って……？
　っ！！　あ、あぁ、いや、あの、すまん。悪い。仕事がまだあるんだ。じ、じゃあ俺はこれで」
……提督、このことを言ったらその首、落ちても知らないですよ？