文香「…あの、ご相談があります」モバP「相談?」 (15)



口調等おかしなところがあれば具体的に指摘して頂けると助かります
1の趣味でモブにも適当に名前をつけてますが大した意味はないです

楽しんで貰えれば幸いです




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文香「はい、あの…」

モバP「あー、ちょっと待って、ソレどのくらい時間とりそう?」

文香「…えと、10分もあれば話は終わると思うんですが、そのあとも…」

モバP「10分ね。今何時?っと、もう良い時間だな。じゃあ少し早いけどお昼にするか。食べながら話聞くよ。社食でいい?あ、歩きながらでも良いか?話しにくい内容ならどこか外行くけど」

文香「…いえ、そんな別に……構いません」

P「そう?あっ、ちひろさん、ちょっとお昼行ってきます」

ちひろ「はい。あら、今日は文香ちゃんとですか?ごゆっくりどうぞ♪」

文香「…あの、すみません」

ちひろ「ううん、気にしないで♪」

P「じゃ行くか」

文香「はい」

P「んで、話って?」

文香「はい…、あの、取材を…させて貰いたくて」

P「取材ね…。どこか行きたい所でもあるのか?」

文香「いえ…、私はPさんを…取材したくて」

P「ハァ?俺のこと?いやまぁ、別にいいけど、あんまり面白くないぞ」

文香「そんな…、すごく面白そうです」

P「何書くの?取材形式は?インタビューとかならすぐ答えられるけど…。午後はちょっと出掛けるから」

文香「……モバプロアイドル会報に頼まれたので……形式は…み、密着取材を」

P「密着取材とか誰が得するんだ」

文香「え〜と……プロデューサーが普段どんな事をしているか知りたいと各方面から要望が」

P「そうなの?各方面て…。まぁ、他所にはアイドルからプロデュース業に転向したのもいるらしいし、そういうキャリアパスもアリか……」

文香「期間は……一週間を予定してます」

P「なかなか本格的だな。じゃあ原稿完成したら見せてくれ」

文香「はい」

P「明日からでいいか?今日からにする?」

文香「……良いんですか?」

P「良いよ。午後は出先で会議だから一応、先方に確認取るけど、まぁ、多分大丈夫だな。会議内容はあんまり書くなよ」

文香「……分かりました」

P「そっちの予定は良いのか?」

文香「ここ2日間はクールダウンで、残りの日程もコアタイムを避けてレッスンを入れてもらいました」

P「学校は?」

文香「今は、……夏休みです」

P「ふーん。よし、んじゃ頼むか。すいませーん」

店員「はーい。……ご注文うかがいます」

P「俺は天ざる一枚。文香は何食べる?奢るぞ」

文香「では……ロースとんかつ定食大盛りとざるそば、親子丼、ハーフチキンカレー、シーザーサラダ、ピザマリナーラ、ピザクァトロフォルマジオ、デザートは杏仁豆腐でお願いします」

店員「ご注文を繰り返します。天ざるが一枚、ロースカツ定食大盛りがおひとつ、ざるそばがおひとつ、親子丼おひとつ、ハーフチキンカレーおひとつ、シーザーサラダ、ピザマリナーラがおひとつ、ピザクァトロフォルマジオがおひとつ、杏仁豆腐おひとつ、以上でよろしいですか?」

文香「はい」

P「お前、微塵の遠慮もなくがっつりいくな。てかそんな注文よくスラスラ出てくるな…」

文香「?」

P「いや、小首かしげるところじゃねーだろ。てか、かな子より食ってんじゃないか?……こりゃ奢りはナシだな」

文香「…………………………。」

P「……冗談だって。そんなコワイ顔すんな」

文香「もう、…プロデューサーは意地悪です」

P「今の俺が悪いのか?10人が10人俺を擁護すると思うんだが」

文香「では判事に、かな子ちゃんとみちるちゃんと里美ちゃんと法子ちゃんと、…愛梨ちゃんときらりちゃんと七海ちゃんとのあさんとクラリスさん、……あと公平な第三者として765の四条さんを…」

P「偏りすぎだろ。フードファイトでもすんのか、てか七海もそんなに食べるのか。イメージ無かったな。メモっとこ」

文香「主食が違うのでフードファイトは出来ませんけど、七海ちゃん曰く、魚は飲み物らしいですよ」

P「あいつはくじらかよ。くじら13号かよ」

文香「…くじら13号って何ですか?」

P「今度、菜々さんあたりに聞きなさい」

文香「…そうします」

店員「ご注文の品お持ちしました、ざるそばとハーフチキンカレーになります。こちらですね。残りの品もう少々お待ちください」

P「食べてて良いぞ」

文香「すみません。では、頂きます」

P「じゃあ、今のうちに電話で確認取っとくから。来たら置いておいて」

文香「ふぁい」

P「あー、もしもし、益田さんですか?モバPです。はい、お世話様です。今日は午後イチからそちらで会議だったと思うんですが、え?あぁ、いえいえそういう訳ではなく…はい、大丈夫です。
で、ですね…、急なんですけど一人随員がありまして、ええ、ええ、鷺沢っていうウチのアイドルなんですけど、ハハ、ご存知でしたか。ええ…現場を学びたいと、はい。はい。宜しいですか。スミマセン。
よろしくお願いします。
はい、大槻さんにもよろしくお願いします。
では後ほど、…はい。失礼します」


P「これでオーケーっと……」

文香「おふぁへひなはひ」

P「あぁ…料理全部来てた?お前も大概食うの早いね。これ食ったらスーツに着替えて来い、直ぐ出るぞ」

文香「ふーふーもっへきへふぁいでふ」

P「持ってなかったらちひろさんに借りればいいよ。あの人ロッカーに置きっぱにしてんだ、確か。身長以外そんなサイズ変わんないはずだし女子寮戻るよりは早いだろ…。いっただきまーす」

文香「わふぁりまひた」

P「あ、店員さん、先お勘定お願いします」

店員「はーい、少々お待ちください」

P「明日からは自分ので来いよ」

文香「ふぁい」

P「ところでお前、そんなリスみたいに頬張るの止めない?やめたら?やめようよ」

文香「あーん」

P「いいよ別に。要らないから。無理に人の口塞ごうとするなよ。っつーか唐揚げなんていつ頼んだんだよ」

文香「ふいかひまひた」

P「あっそ。見かけによらず胆力スゴイな。今度、幸子や時子あたりと仕事してみるか?」

文香「……おふたりとも良い人ですよ?」

店員「お会計こちらになります」

P「あぁどうも。えーっと…マジかよ五千円超えてんじゃん。お前ら普段どうしてんの?…すみません、これで」

店員「一万円からお預かりしまーす」

P「お願いします」

文香「……最近、野菜マシマシニンニク抜きアブラカラメ麺500という魔法の呪文を覚えましたよ」

P「あー、そこで四条さんと仲良くなったの」

文香「…はい。……とっても良い人でした」

P「食べ終わった?着替えて地下3階な。エレベーターホールで待ちあわせだ」

文香「……分かりました」

P「んじゃ後でな。俺はまだ食ってるけど、急げよ」

P「お、来たな。あっちだ。行くぞ」

文香「…はい」

P「パンツルックじゃなくて良かったな。丈足りなくて、きっとつんつるてんになってたぞ」

文香「…このスカートもちょっと、…短いです」

P「じゃあ見えないように必死に押さえとけ。会議の迷惑にもならないようにな」

文香「…どちらへ?」

P「今日はまずD局。 ちょっとロケ地の許可が下りないってんで進捗の止まっている企画があってな。対応策話し合って、その足でスポンサーへの説明もしなきゃいけない。そのスポンサーは大手キャリアで、お前たちの使ってるスケジューラにクラウドを導入しようかって話が上がってるから、それの相談も…これは多分、ウチの会議室でやるだろうから向こうの営業さんだけ連れて帰ってくる感じになるかな。その後は定例報告会やって業務報告書を書いて引継ぎという流れなんだが」

文香「すみません。…メモとっても良いですか?」

P「良いけど情報管理は徹底しろよ。メモ一枚でも揉める事はあるからな」

文香「分かりました」

P「助手席乗って。ベルトも。あとこれ、今週の俺のスケジュール。これから何するのか確認しとけ」

文香「……画面が真っ赤です。これ全部仕事ですか?」

P「仕事…まぁ、仕事だな。赤いのは新規だったり、進捗が遅滞してるってことなんだが、部下からアラートのあがった企画を巻き取ってるといつもこうなる。あいつらも別に頑張っちゃいるんだがウチの部署は稼働がパンパンだからな。それでもヤバい時は内外のコネを使うことになる」

文香「コネですか?」

P「そうだ。製作の下請けにウチと似たようなテンプレ使ってる所があってな、手順書とポンチ絵投げるとドラフトレベルに落とし込んでくれる」

文香「ドラフト…、ポンチ絵……」

P「簡単に言うと段取りと構想のメモから下書きまで書類を進めてくれるって事だな。2〜3時間の作業が浮くから、忙しいけど移動の時間が欲しい時に使ったりする。まぁ一度投げちゃうと番組製作の仕事も振らないと義理が立たないし、企画段階でそこが埋まってると使えない裏ワザだな」

文香「…これは部下のPさんも使いますか?」

P「いや、あいつらは仕組みも知らんだろう。むしろアイドル達と仲が良いからウチコネの方が多いんじゃないか。和久井とか高峰とか八神とかよく書類仕事させられてるみたいだし。…一応、手当ても出てるし各人から御礼もしてはいるみたいなんだが、まぁ、どちらにせよ良い事ではないよな」

文香「……そうなんですか?」

P「そうだよ。八神なんかはまだ未成年だから遅くまで事務所にいる事も好ましくないしな」

文香「人を増やす予定は無いんでしょうか?」

P「いつでも募集を掛けてはいるんだが、適任が見つからないのが現状ではある。実際、S級アイドルになる程度には難しいもんなんだよ。体力・知力・発想力この3つの適性検査で約半分が落とされる。来歴・実績・為人(ひととなり)これでもう半分が落ちる。
指折り数えられるまでに減った候補の中からヘルウィークという4週間の研修を生き延びたのが今、働いている8人というわけだ。特殊部隊みたいなもんだな」

文香「S級アイドルよりは難しそうですね」

P「スッポンの生き血を吸って飢えと渇きを忍んだり、両手縛られたまま48時間水に浮かべられたり、イロイロと得難い経験もした」

文香「…プロデュースに関係があるんですか?」

P「……冗談だ。忘れろ」


文香「……でもこのくだりは使いたいです」

P「…………」

文香「…………」

P「まぁ、お前達の何人かがプロデュース業に転向したいと考えてもウチに置いてやれるかは分からんからな」

文香「…….なぜですか?」

P「人、一人の人生背負って働くのに自分の仕事だけできれば良いってものでもないからな」

文香「…人生ですか?」

P「そうだよ。まぁアイドルにとっちゃ長い人生のほんの数年かも知れないが、思春期の娘もいる。適齢期の人もいる。まだほんの小学生の子でさえ、普通とはかけ離れた生活をさせるわけだからな」

P「悪くするとここに来る前の泰葉みたいに、歪つな成長をする事になるから大人の責任は重大だよ」

P「プロデューサーってのは良くも悪くもプロジェクトの統括なわけだ。ライブならライブ、番組制作なら番組の…」

P「企画の提案から予算をもぎ取って、図面引いて、手順書作って人を集めてキックオフ。進捗を管理しながら、そういう事務仕事とは正反対の職人肌の人達とも交渉していく」

P「ミュージシャンの人もそう、音響や照明さん、演出家、衣装のデザイナー、アイドル自身もそうだろう」

P「言っちゃあなんだが中々、大変な仕事だよ。身体を壊さないようにドリンクで補助してもらうにも、大量服用に耐える体躯がそもそも必要だ」

P「まあ、よく食う奴は大抵身体は丈夫だ。お前ならやれるかも知れないが……」

文香「…私達はプロデューサーという仕事が全然理解していなかったかも知れません」

確かに面白くないですね
読みにくいしキャラクター死んでる感じが

もうちょっと書き方工夫してみます。

書き溜めも手を入れたいので今日はここまでにします。

おやすみなさい

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