プラメモEven if is a life of plastic; ____ (5)

暗闇に消えて行く夕焼け。

すっかり熱くなってしまった夏は、あなたとの記憶を焦がしていくように思えてしまう。

「…嫌だ」

呟いたところで変わらない。
時計の音は非情にも平等で、私に残された時間が増える事はなかった。

私の期限(命)は、あと26時間しかない。

人口の心も、大切な人との記憶も。明日には脆く儚くゼロに還元される。

そんなの、嫌なので。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434856874

注意

これは俺自身がプラメモの最終回で泣かないようにと予行練習で作った物です。
大まかなものしか完成していませんので、叩いてくれて結構です(俺はドMでありドSです)

どう足掻こうが、結末自体は自分が一番分かっていた。
理解していると言い聞かせてた。

幾多となく結末を見てきた。
幾多となく結末を避けてきた。
幾多となく結末を____望んでいた。

そうだ、これでもう失わなくて済む。
でも、それは全て失ったあとに。


「逃げるのかい?アイラちゃん」

逆光で顔こそ見えないが、その声で相手が誰だかは分かった。

「ヤスタカさん…」

名前を呟くとヤスタカさんは私の方に近づいてきた。

縹ヤスタカ。
最後の最後まで私が苦手だった人。

「アイラちゃんの回収期限____明日だよな?」

何時に無く真面目な目付きで私を見つめる。
その視線に答えるように、私は無機質な目で「だったら、なんですか」と足を踏み出した。

「逃走、手伝ってやろうか」

ニヤリと笑うヤスタカさんに、私は最初で最後の信用を寄せることに決めた。

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