誘拐犯「では電話をします」

少女「叫び声はどうしますか」

誘拐犯「空気を読んで叫んでください」

少女「わかりました」

誘拐犯「………困りました」

少女「どうしました」

誘拐犯「番号がわかりません」

少女「なんですと？」

誘拐犯「番号を教えてください」

少女「0120の…」

誘拐犯「フリーダイヤルではありません」

少女「すいません」

誘拐犯「許します」

少女「今気づいたのですが、家は電話回線切ってます」

誘拐犯「なんですと？」

少女「ドンマイです」

誘拐犯「しくりました」

少女「前もって調べるのがあなたの役目でしょう」

誘拐犯「すいません」

少女「許します」

誘拐犯「ここは１つ手紙はどうでしょう」

少女「画期的な作戦です」

誘拐犯「そうでしょう」

カキカキ

誘拐犯「どうですか」

少女「本気で脅している感じが出ていません」

少女「やり直しです」

誘拐犯「わかりました」

少女「コンビニいってきます」

誘拐犯「コーヒーお願いします」

少女「了解です」

カキカキ

誘拐犯「出来ました」

誘拐犯「これは文句ないでしょう」

少女「かむばっくしました」

誘拐犯「おかえりなさい」

少女「出来ましたか」

誘拐犯「はい、完璧です」

少女「ふむふむ」

少女「いいですね、スゴいじゃないですか」

誘拐犯「ありがとうございます」

誘拐犯「では届けにいってきます」

少女「わかりました」



少女「では夕食を作りましょう」

トントン

コトコト

グツグツ

少女「出来ました、カレーです」

少女「味には絶対の自信があります」

誘拐犯「戻りました」

少女「おかえりです」

誘拐犯「カレーですか」

少女「カレーです」

誘拐犯「食べてもいいですか」

少女「はい」

誘拐犯「ではお言葉に甘えて」



誘拐犯「とてもおいしかっです」

少女「それは良かったです」

誘拐犯「そろそろ寝ましょう」

少女「お手紙の返事はいつになるのでしょうか」

誘拐犯「早くて明日かと思われます」

少女「わかりました」

誘拐犯「では戸締まりお願いします」

少女「はい、お腹出さないでくださいね」

誘拐犯「わかりました」