奉仕部でのネガキャンがヒドい (38)
「この前先輩と二人で遊びに行ったじゃないですかーもうほんっとに最悪だったんですよー」
「へ、へえ…」
「映画観ようってなったのに、それぞれ別で観て終わったら集合なって言い出すんですよ? 考えられますか?」
「ふ、ふーん」
「それで映画はやめて卓球することになったんですけどーわたしスカートだったんですよー靴履き替えるときとか太ももすっごい見てきてー」
「それに動いたらスカートひらひらしちゃうじゃないですかー、そしたらやっぱり見てるんですよねー気づかれないとでも思ってるんですかねー」
「…た、たしかにヒッキーそういうとこあるよね」
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「腕立て伏せしてたら谷間超見てるときあってさ、正直うわって思ったもん」
「普通に話してるのに視線が胸に移動したりね、どこ見てるかなんてすぐ気づくのにねー」
「キャンプで川遊びしたときも胸元ずっと見てたよねー、ね! ゆきのん?」
「…」
「ゆきのん?」
「そ、そうですか胸に視線が…」
「あ、そっかー二人はあんまり分からないか… ごめんね」
「い、いえー」
「…くっ」
いつも通り部室で本を読んでいたら突然始まった俺へのネガキャン
大丈夫、大丈夫、教室でも俺に聞こえるように陰口言われたりしてるからな、こんなことには慣れている
ていうか見てしまったのバレてんのかよ
ならそんな短いスカート履いたり胸元開けんのやめろよ、見ちゃうだろ
「あ、あとーご飯に連れて行ってくれたんですけどー、すごいこってりしたラーメンだったんですよ」
「まあ、美味しかったんですけどー、普通女の子にあんなカロリーの固まり食べさせようとします? 信じられませんよねー」
そうは言うけどお前らケーキとかいうカロリーの固まりパクパク食べてんじゃん…
「そういえば修学旅行で私も比企谷くんとラーメン食べたわね、結構遅い時間に二人でホテルまで帰ったのだけれど誰かに見られなかったかしら」
「もし見られていたら変な勘違いされていそうで怖いわね気持ち悪いわ」
「え! いつラーメンなんて食べたの!? わたし行ってないよ!?」
「ああ、ごめんなさい、そういえば由比ヶ浜さんは居なかったわね」
「へえー… 先輩って女の子はとりあえずラーメン屋連れてくんですねー… 結衣先輩はどこのラーメン屋連れて行かれたんですかー?」
「…わたしはないかなー」
「ですよねー! やっぱり先輩と二人でラーメンってのもちょっとアレですからねー」
「ええ、比企谷くんと食事なんてするものではないわ」
「…そ、そうだよね、でも今度ハニトー食べに行く約束しちゃってるんだよねー」
「二人と違ってラーメンじゃなくてお菓子なんだけどねー」
「…やめたほうがいいわよ由比ヶ浜さん」
「そうですよー絶対行かないほうがいいですよー」
「ええーそうかなーそうだよねー」
ハニトー誘ったのお前のほうからじゃん… なんで俺が無理矢理誘ったみたいになってんの…
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