◆36学園◆

ヒゲクマ「お前名前は？」

田所「田所浩二です。24歳、学生です」

ヒゲクマ「はぁん？」

ヒゲクマ「ま、いいや……何しに来たか分かるか？」

田所「任務で……」

ヒゲクマ「お＾～いいねぇ……」

ヒゲクマ「あなたにはCOAT学園に行ってもらいます」

田所「それはだめみたいですね(即答）」

ヒゲクマ「拒否は許してもらえるわけがなーい」

ヒゲクマ「死にたいのか？」

田所「（死にたく）ないです」

ヒゲクマ「じゃあ行くんだな？」

田所「ｳﾝ､ｵｶﾉｼﾀ」

ヒゲクマ「素直でいーい子だねぇ……」

ヒゲクマ「はい行ってこーい！」

田所「ｲｯﾃｷﾏｽﾖｰｲｸｲｸ」

田所「ﾇｯ！」ｷﾞｨｰｶﾞｯﾁｬｺﾝ！

ヒゲクマ「……ンッフッフッフッフ……」

◆COAT学園◆

田所「こっ↑ここ↓」

田所「……はぇ＾～……すっごい大きい学校」

田所「俺が入る組は……くろいの組だってはっきりわかんだね」

田所「……」

田所（暗殺なんて簡単すぎるんだよなぁ……それ一番言われてるから）

田所「さっさと殺して上手いラーメン屋の屋台に行って帰るか」


ｱｯｱｯｱｯｰ


田所「……ん？　歌声かな？」

田所「あのクラスから聞こえてくるじゃんアゼルバイジャン」

田所「……」ｿﾛｿﾛ

田所「……」ﾁﾗﾁﾗ


アアン↑アンッアン↓アンッアアン↑アアッンアッ↑アッ↓アッ↑アアン↑アンッアン↓アンッアアン↑アアッンアッ↑アッ↓アッ↑アオンッ↑アオッ↓アッオ↑♪


田所「なんだこの美声！？」

遠野「！？　な、なにしてんですか！？」

田所「ファッ！？」

田所（見つかっちゃった……ヤバイヤバイ）

遠野「あっ……もしかして、くろいの組の人ですか？」

田所「……」

田所「ン、ソデスネ」

遠野「わあ！　僕もくろいの組の生徒なんですよ！」

遠野「世界　遠野って言います！　よろしくお願いします！」

田所「……！」ﾋﾟｷｰﾝ

田所（あっ、ふーん……）

田所「ｳﾝ」

田所「24歳、田所です」

遠野「よろしくお願いしますね！　田宮さん！」

田所「ヌッ！？」

田所「田宮じゃないんだよなあ……田どこｒ」

遠野「ターミナルさんはどこからいらっしゃったんですか？」

田所「……」

田所（これもうわかんねぇなぁ……）

―――――――――――――――

田所「はぁ～つっかれたああああんもおおおおおん……」

田所（あれから2時間くらい話し相手させられたんだよなあ……ふざけんな！）

田所（しかし……あの遠野とかいう男）

田所（今回の暗殺のターゲットだってはっきりわかんだね）

田所（背中にレシートつけてたし）

田所（ひょろひょろして爬虫類みたいだし……殺すのも簡単でしょ）


ｴﾝｼﾞｮｰｲ､ｴﾝｼﾞｮｰｲ､ｴﾝｼﾞｮｲﾕｧﾗｲﾌﾀｲﾑ♪


田所「ファッ！？」ﾋﾞｸｯ

田所「メールか……」

田所「……ん？　ヒゲクマ先生からか」

『世界は○○に満ちている』

田所「えっ……なにこれは」

田所「○○に何か文字を挿入れろってことか？」

田所「……」

田所「ｸｩｰﾝ……あっ、そうだ（唐突）」

田所「……傷跡かな？」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


ｴﾝｼﾞｮｰｲ､ｴﾝｼﾞｮｰｲ､ｴﾝｼﾞｮｲﾕｧﾗｲﾌﾀｲﾑ


田所「返信早すぎィ！」


『へなちょこ』


田所「は？（威圧）」

◆翌日◆


３６年くろいの組には、１３人の生徒が集まっていた。


MZRG「COAT学園へようこそ！　36年くろいの組のMZRG　ATRだ！　これからよろしくな！」

遠野「アッーンン！（高音）」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

田所「……」

田所「……」ﾁﾗﾁﾗ

田所（全部で１３人……イケメン教師を入れて１４人……普通だな！）

田所（暗殺のターゲットは一人か……複数か）

田所（どちらにしても、あの遠野ってやつがターゲットであることは確定的に明らかですね……間違いない）

田所（……ま、他の奴らについてもじき分かるでしょ）

MZRG「僕は教師になって３年目で初めてのクラス担任だ！」

MZRG「兄貴だと思って頼りにしてくれ！」

田所（……セクシー、エロイッ！　MZRG先生を昏睡レ○プしたい……したくない？）

MZRG「まずは、皆に自己紹介してもらおうかな！」

MZRG「それじゃあ、前列の窓際から！」

カーリー「俺からみたいやな。みんな聞いとけよ？」

カーリー「カーリーっていいます。飲食業やサービス業に勤めとる男を漁るんが趣味や」

田所「えっ、何それは……」

遠野（カーリーっていう名前だから女性だと思ってた……）

カーリー「よろしくお願いさしすせそ」

GO「次は俺だな。パパパっと自己紹介して、終わりっ！」

GO「名前はGO。ハイ、ヨロシクゥ！」

田所（……くっせぇなこいつ……）

田所（この１３人のなかで一番ヤバイヤバイ……気がするんだよなぁ）

遠野「あっ、僕は世界　遠野って言います！」

遠野「仲よくしてください！」

田所（で、こいつはターゲット……今からでも殺せるくらい無防備だ……）

田所（ま、誰が暗殺者かもわからないのに下手に動けないです……しばらく様子見しますよォ～するする）

ひで「お待たせしました。今日ご指名ありがとうございます。ひでです」

田所（待ってもいないし指名なんてしてないからさっさと死んで、どうぞ）

おじさん「葛城蓮だ」

田所（ﾇｯ！　得物を懐に隠してるってはっきり分かんだね）

田所（でも殺気はない……理解に苦しむね）

田所（そもそも学生じゃないだろ！　いい加減にしろ）

木村「名前は……ナオキです」

田所（声小っちゃい……小っちゃくない？　それになんだあの本！？）

田所（いつの時代の雑誌を読んでるんですかね……）


ｳｨﾋ


チャラオ「おー俺やな！　名前はチャラオ・ツェペリ！　１７０㎝、６５ｋｇです」

チャラオ「楽しくやろうや！　クォラお前ら～♪」ﾍﾟｼﾝ

田所（うるせぇ！　室内では帽子を取って、どうぞ）

源五郎「初めまして。平野源五郎です……」

源五郎「上げ膳　据え膳　平野の源
　　　　男たるもの太刀勃たせ
　　　　来るもの拒まず野郎尻
　　　　皿に添えた男根に
　　　　香り香ばし玉袋
　　　　四十八手の膳に載せ
　　　　これぞ男の玉手箱」

田所（……えっ、何それは……）

MUR「三浦大だゾ。２１歳……身長は１７ｃｍ、体重は７８ｋｇだゾ」

MUR「皆、よろしく頼むゾ」

田所（三浦……聞いたことありますあります！　金のにおいがプンプンしますね……たまげたなぁ）

田所（バカそうだし、たかったら札束のひとつやふたつ、ポンとくれそうだぜ）

田所（後で接触を試みますよ～タカルタカル）