【安価】咲「ぽんこつ京ちゃん」京太郎「ごめんな、いつも」【コンマ】 (172)


咲-Saki-SSです。

京太郎がぽんこつになっています。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434720370


咲「ほら、フラフラしてたらダメだよ。ほら、手握って」

京太郎「ああ、ごめん……」ギュッ

咲「大丈夫、私が京ちゃんのこと守ってあげるから」

京太郎「ごめん、ごめん」

咲(京ちゃんの飼っていたカピ―が病死してから、京ちゃんはおかしくなりました)

咲「今こそ私が京ちゃんを守らないと……」

咲「……あれ、ここどこだろう」キョロキョロ

京太郎「咲……」

咲「だ、大丈夫。こんな時は和ちゃんに電話すれば」ピポパ

和「咲さん!」

咲「ほ、ほらね」

和「もう…」

咲(あれから京ちゃんは……)


部室

久「あ、須賀君」

京太郎「雑用してきます……」フラフラ

まこ「そっちは窓じゃ!」

優希「死ぬ気か!?」ガシッ

京太郎「死んだら……会えるなら良いかもな」

優希「咲ちゃんも犬、京太郎を止めるの手伝って!!」

咲「あ、う、うん!!」ガシッ

京太郎「カピ―、カピ―……」

久「自宅謹慎でもなにするかわからないし……」

まこ「まあ気持ちは分かるが…」

久「そ、そうだ!」

まこ「なんじゃ」

久「須賀君を労うためにも、環境を変えたらどうかしら」


まこ「環境?」

和「つまり清澄から出すわけですね。賛成です」

まこ「鬼か!!」

久「違うわよ。環境が代われば気分も一新するかもしれないでしょ」

まこ「返って鬱になりそうじゃが」

久「幸い全国出場してから知り合いは増えたし、さっそく手配するわね」

和「手伝います」

咲「部長と和ちゃんは、私たちの意見を切り伏せその案を強引に進めました……京ちゃんの気持ちも考えないで」

優希「さっきから咲ちゃんはなにを言ってるんだじぇ?」

咲「えっと、ナレーションの真似?」



システム

京太郎は全国に一時的に滞在します。

好感度によっては歓迎されますが、低ければ……カピ―元へ行くかもしれません

見切り発車なためシステム変更するかもしれません。

某スレと設定が一部かぶっていますがごめんなさい。

好感度はコンマで。

行き先は安価で決めます。


行き先高校は?

安価下3

ぞろ目だとちょっと良いことがあります。

マイナー高校、キャラがつかめない高校は安価下にします。ごめんさい


ぞろ目お見事☆

有珠山高校+ぞろ目キャラ


揺杏「清澄から手紙だって」

爽「なになに、高校1年生です。かわいがってください」

誓子「だってさ」

成香「その、いまいち意味が」

揺杏「もしかして、この死んだ目の男のことだったりする?」

京太郎「……」

由暉子「えっと、手紙の内容からは一致しますが」

一同「どうしろと?」

京太郎「カピ―……」

はやりん「それははやりが説明するぞ♪」

揺杏「牌のおばさん!?」


揺杏「やべっ、噛んじゃった」

由暉子「なぜ瑞原プロが? はっ。もしかして私を亡き者にせよと」

はやり「はやりも頼まれたんだよ☆ 彼の事を癒してほしいって」

爽「集合!」

由暉子「……狼に肉をあげるのは」ヒソヒソ

成香「…後がないからかも」ヒソヒソ

揺杏「げっろ。問題ごと起きなきゃいいけど」

爽「でも由暉子、下剋上のチャンスだぞ」

はやり「君が須賀君だね。初めまして、瑞原はやりです」キャピッ

京太郎「……カピ―」


好感度について。好感度はコンマで決めます。

01-10 死んでほしい

11-20 大嫌い

21-40 嫌い

41-60 普通

61-70 ちょっと気になる

71-90 好き

91-00 大好き

ぞろ目 殺したいほど好き


好感度判定

成香 下1

誓子 下2

揺杏 下3

由暉子 下4

爽  下5

はやり 下6


成香 72 好き

誓子 56 普通

揺杏 86 好き

由暉子 84 好き

爽  80 好き

はやり 74 好き

……たまげたなあ



爽「牌のお姉さんになびかないとは、なかなかだな」

由暉子(大きい胸は嫌いなのでしょうか……)

成香「…守ってあげたい」

はやり「じゃあ須賀君、はやりと二人で少しお話」

揺杏「いや~、それは不味いですよ。スキャンダルになりますよ」

はやり「はやりは別に」

揺杏(にしても……影のある色男ってどんな服が、くぅ~燃えてきた)

由暉子「まずは同学年の私が」

成香「いえ、先輩である私が…」


爽「いやいや、その理屈なら最高学年の私が」

はやり「はやりの方が年う、お姉さんだぞ」

誓子(言いなおした)

由暉子「いえ、お構いなく」

誓子「にしても凄い人気だねー。そんなにカッコいいかなー」

爽「あれ、チカ」

誓子「私は普通だと思うけどなー」

由暉子「だからお似合いの私が」

はやり「はやりが」

誓子「彼に決めてもらえばいいんじゃないかな―」

京太郎「……」

誓子「ねえ、君は誰に案内されたい?」

京太郎「…誰に?」


誓子「しばらくこっちに滞在するんだし、パートナーを決めたほうがいい感じだよね」

京太郎「パートナー…」

誓子「ああ、もちろん私たちの中でね」

京太郎「誰でも一緒です」

はやり「つれないぞ☆」

揺杏「きっつ…」

成香「どうやって決めますか?」

はやり「おっぱいの大きさとか?」

爽「却下です。じゃあ無難な所でじゃんけんで」

由暉子「勝った人がパートナーですね」

誓子「よーし、やろう!」

(参加するんだ……)


誰が勝った?

安価下3

ぞろ目だと京太郎がそのキャラに少し心を開きます


はやり「よっしゃぁ!!」

爽「大人げなっ」

誓子「あー、負けちゃった」

成香「……くっ」

はやり「じゃあ京太郎くん、これからよろしくね」

揺杏(あんた有珠山と無関係じゃん)

由暉子「有珠山への依頼なのに」ジトッ

はやり「じゃあはやりもここにいる間は制服着るね。久々だなー」

はやり「京太郎くんもよろしくね」

爽(名前呼びに)

揺杏(牌のお姉さん)

成香(恐ろしいおばさんです)

由暉子「須賀、京太郎くん。何かあったらすぐ伝えてください。通報するので」



はやりんがパートナーになりました。



京太郎のはやりに対する好感度


01-50 うざい

51-70 興味ない

71-90 京太郎「柔らかい……落ち着く」

91-00 京太郎が脱走します。 奇数で成功。

ぞろ目 はやりに執着します

下1


はやり宅


有珠山にてひと悶着あったものの、麻雀で黙らせたはやりん。

京太郎「……」ジー

はやり「京太郎くんどうしたの? お腹減った?」

京太郎「……」

はやり「待っててね。もうすぐお米も炊けるし、おかずもできるから」

はやり「とびっきり美味しいごはん、作ってあげるね」

フリフリエプロン姿で笑顔のはやりん。勿論その姿は自身のアピールポイントである大きな胸を主張している。

対象的にソファーでボーっと座っている京太郎の様子を見るために京太郎の傍に歩み寄った。

フニュッ

はやり「はや!?」

京太郎「……」ギュゥッ

はやり「はやや!?」

京太郎がはやりを抱き寄せるようにして抱きついたのだ。


京太郎「……」ギュー!

はやり(きょ、京太郎くんがはやりのおっぱいに顔を)

はやり「あ、あの、ごはんが」ドキドキ

京太郎「…柔らかい」

はやり「は、はやりとしてはすっごく嬉しいけど」

京太郎「もうちょっと」ギュウッ

はやり「も、もう、子供みたいだぞ」ナデナデ

京太郎「落ち着く…すっごく」ボソッ

はやり「~~♪」

京太郎「だからもうちょっと」


はやり「も、もう! しょうがないなぁ」ニヤニヤ

はやり「京太郎くんははやりがいないとダメダメ、なんだもんね」

はやり(ここで手を出したいけど我慢、我慢だぞ、はやり!)



82 京太郎「柔らかい……落ち着く」 

はやりの好感度が大好きに変化しました。

京太郎が少し心を開きました

以降巨乳に対し心を開きやすくなります。


ちなみにぞろ目だと共依存。ふたりはヤンデレ!になりました。



有珠山

由暉子「昨晩は無事でしたか? 何かされていませんか?」

京太郎「ああ、すごく、落ち着いた」

誓子「あれ、昨日より心なしか表情が」

京太郎「はやりさんのおかげ、かもしれません」

由暉子「そ、そんな」フラッ

誓子「元気になってよかったね」

京太郎「はやりさんは、柔らかくて、落ち着くんです」

はやり「京太郎くんってば、すっごく可愛くて」

揺杏「未成年売春とか」

成香「通報しなきゃ」

京太郎「やめてください。はやりさんは、はやりさんは」

由暉子「犯罪者ですよね!」フンス

はやり「君たちさっきから失礼なのわかってる?」


京太郎「俺の、温もりなんです」

爽「胸なのか、やはり胸なのか!」

成香「牛乳好きなのに」

由暉子「そ、それなら」ギュッ

京太郎「!!」

由暉子「だ、打倒牌のお姉さん、です!」

揺杏「そ、そうだユキ! 有珠山の意地を見せてやれ!」

由暉子「はい!」ギュウウ

はやり「うふふ、そんなことしても」

爽「やっちまえ、ユキ!!」


京太郎の反応は?

01-40 うざい

41-60 興味ない

61-90 柔らかい……同じくらい落ち着く

91-00 成香「しょ、小動物は…お嫌いですか?」 奇数で……

ぞろ目 京太郎「君の方が……暖かい」

下1


うざい


由暉子「ど、どうですか?」

恥じらい頬を染める由暉子

揺杏「柔らかいだろ?」

京太郎「あ、あの……」

由暉子「きょ、京太郎くんの好きなお、おっぱい、ですよ」

京太郎「誰も」

由暉子「あ、あんな牌のおばさんなんかに負けないくらい張りはあると思います」

はやりん「お、おばさん!? この制服はやりんにおばさん!?」

成香「制服着ても年は…なんでもありません」


京太郎「……」

由暉子「わ、私だって将来牌のお姉さんになれば」

京太郎「うざい」

由暉子「きょ、京太郎君だって」

京太郎「離れてくれ」

由暉子「わたしのことを」

京太郎「俺から離れろ!!」ドンッ

由暉子「ひっ」ビクッ

揺杏「ユキ!!」

突き飛ばされた由暉子を支え、キッと睨みつける揺杏。信じられないといった表情の由暉子。

京太郎「はぁ、はぁ……」カタカタ

はやり「京太郎くん! 大丈夫!?」


京太郎「は、はやりさん」

はやり「落ち着いて、ね」ギュッ

京太郎「はやりさん、はやりさん」ギュウッ

由暉子「……そんな、拒絶、されるなんて」

揺杏「なにすんだ!」

はやり「それはこっちのセリフ。最近の子供って人の嫌がることして楽しむのかな?」

由暉子「い、嫌がること」

はやり「京太郎くんが嫌がってたのが、分からないのかな?」イライラ

確かにww
でもまだ修正は聞くだろ

>>68 もちろん

爽「どういうことだ?」

誓子「大きな胸が好きなわけじゃないのかな?」

爽「試してみるか。チカも」

誓子「ユキも泣いてるし弔い合戦ってことで!」

揺杏「瑞原プロはうるさそ―だけど、敵はとってやるからな!」

成香「わ、私も!」


成香、誓子、揺杏、爽の判定をします。


成香 下1

誓子 下2

揺杏 下3

爽  下4


好感度について

01-50 はやりが邪魔をします 好感度判定無し。

51-70 京太郎「離れてください」 

71-90 京太郎「……落ち着く」  少し心を開きます

91-00 京太郎が吐いてしまいます。 完全拒絶

ぞろ目 京太郎「あの、お名前は」 心を開きます

です



成香 完全拒絶

誓子 心を開き懐きます

揺杏 少し心を開きます

爽  少し心を開きます




はやり「あ、ちょっと、やめて!!」

爽「とりゃ!!」ダキッ

京太郎「っつ」

京太郎に後ろから抱きつく爽。

はやり「嫌ぁ!!」

爽「どう?」

はやり「離れて!! 京太郎くんが嫌がるから!」

爽「いやいや、見てくださいよ」

揺杏「私も!!」ギュッ

はやり「京太郎くんに酷いことしないで!」


爽「どこが嫌がってるんですか?」

揺杏「ねー。むしろ嬉しそうじゃん」

はやり「そんなわけ……」

京太郎「……落ち着きます。昨日のように、なんだか人のぬくもりが、心地よくて」

はやり「う、嘘。京太郎くん無理しちゃだめ!!」

京太郎「はやりさんの柔らかい優しさとは違う、なんだか」

爽「ま、私たちも捨てたもんじゃないってことで」

揺杏「ユキを泣かせたのは謝れよ~。そうすれば後で衣装作ってあげるからな」ナデナデ

京太郎「……はい」

はやり「だ、ダメ。このままじゃ京太郎くんが」

誓子「あれ、なるかは抱きつかないの?」

成香「ち、ちかちゃんこそ」

誓子「私よりなるかのほうが、彼のこと好きなんでしょ?」

成香「で、でももし……」


誓子「しょうがないなぁ。ほら、見ててね」

成香「えっと……うん」

誓子「えいっ」ギュッ

揺杏「ほら、二人も来なって」

京太郎に軽くハグをし、すぐ成香の下へ戻る誓子。

誓子「ね、簡単でしょ?」

成香「う、うん」

京太郎「あの、お名前はなんて」

爽「私か?私は獅子原爽って言うんだ」

揺杏「趣味は衣装作り。岩舘揺杏、よろしくな」

京太郎「えっと、貴女達ではなく」

誓子「ん?」

京太郎「そちらの睫毛が可愛らしい」

誓子「?」キョロキョロ

誓子「わ、私!?」


京太郎「は、はい」

誓子「えっと、桧森誓子だけど」

京太郎「誓子さん……」

抱きついている二人をほどき、誓子の前に歩み寄っていく

信じられないといった表情の爽、揺杏、はやりん

京太郎「あの、俺」

誓子「えっと、あ、なるか今だよ」

成香「で、でも……」

京太郎「俺、貴女のことが」

成香「え、えい!」ギュッ

京太郎「邪魔しないで…」

成香「しょ、小動物は嫌いですか?」ウルウル

京太郎「か、かぴ…」


涙目で震える成香の小さな体が死ぬ前のカピ―と被ってしまった京太郎

京太郎「うぷっ……」

カピ『きゅ~』

京太郎『カピ―、カピー! 返事しろ、おい! お前の好きな野菜、ほら、こんなに、こんなに』

カピ『……』フルフル

京太郎「なんだよ、何時も喜んでたじゃねーか。おい、おい!」

カピ『……』

京太郎『カピー!!』

あの思い出がフラッシュバックしてしまう。

まだ抱きついている成香を粗雑に引き剥がす京太郎の顔がみるみる青く。

はやり「!」

いち早く察したはやりであったが

誓子「京太郎くん、吐くならこのバケツに!」

近くに置いてあったバケツプリンを作ろうと用意していた新品のバケツを京太郎の前に手早く用意する誓子。


京太郎「うぶっ……おええっ!」

爽「どうした!」

揺杏「京太郎!」

由暉子「京太郎くん!!」

京太郎「はぁ、はぁ……おえええ!」

誓子「落ち着いて」ナデナデ

はやり「京太郎くん!」ナデナデ

背中をさする二人。

成香「……」カタカタ


まさか誓子がぞろ目とは……

京太郎が吐いたことで北海道を去るフラグが立ちました。

今回ここまでです。

精神崩壊しとるやん!
成香もやばいな。京ちゃん疫病神になっとる。

更新について。今日は夜8時頃に再開予定です。

改めてみるとほんと可哀想。ごめんなさい

>>90 91は1です。
見直していて気になったのですが、京ちゃん精神崩壊しているけど、これってぽんこつって言うのでしょうか。

確かに皆さんおっしゃる通りぽんこつというより、このままだとスクラップですね。

酔って書き始めたとはいえ意味を履き違えていました。ごめん。

かなり早いけど用事も済んだため再開します。


京太郎「はぁ、はぁ」

爽「う、見てたら、トイレ行ってくる」

揺杏「うわっ、貰いゲロすんなよ!!」

京太郎「すみません、迷惑ばっかり」

誓子「それより大丈夫? まだ顔色悪いけど」

はやり「そうだよ! 部活はここまでにして早退する?」

誓子「それがいい考えですね」

由暉子「これお水です。うがいしたほうが」

はやり「ハンカチならあるよ☆」

京太郎「ああ、ありがとう……それとさっきはごめん」

由暉子「いえ、私の方こそ自分勝手で」

京太郎「口濯いだら少しすっきりしたよ。これ処理してくるな」フラッ


はやり「無理しない方が。お姉さんが片づけて」

由暉子「あの、手伝います」

京太郎「大丈夫大丈夫。これくらい一人で。漂白剤とかってあります?」

由暉子「あ、それならトイレに」

京太郎「ありがと。はやりさん、誓子さん、これ片づけてきますね」ニコッ

はやり「う、うん(わ、笑った!)」

誓子「何かあったら言ってね。出来ることなら善処するから」

京太郎「ありがとうございます」

揺杏「あ、案内とか手伝ってやろうか?」

京太郎「いえ、衛生面的にもこれ以上迷惑は。一人で平気です」

揺杏「そっか。んじゃまこれ、ゴム手袋とスポンジ。使い終わったら捨てといて良いから」

京太郎「ありがとうございます」ペコリ



はやり「ほっ…京太郎くん平気みたい」

由暉子「はい……それと、先ほどは申し訳ありませんでした」

はやり「ううん、はやりもちょっと大人げなかったから、ごめんね」

誓子「雨降って地固まるってやつですね」

揺杏「正しくはゲロ吐いてだけどね」

由暉子「あはは」

はやり「揺杏ちゃんったら」

揺杏「てへぺろ♪」

誓子「それにしても、京太郎くん少し元気になったみたいで」

揺杏「爽はトイレで気張ってるけど、一件落着一件落着」

誓子「なるか?」

成香「……私の、私のせいで」カタカタ

誓子「なるかのせいじゃないと思うよ」


成香「私の……私のせいで……あの、今日はもう帰ります」

誓子「え、でも」

キャー!!

揺杏「なんだなんだ!?」

由暉子「もしやテロリストが!」

はやり「行ってみよっか! 京太郎くんが心配!」

由暉子「私の左手が滾って」

はやり「問題はこの牌のお姉さんにおまかせあれ☆」キラッ


誓子「なるかは…って」

成香「あの、私は……」フルフル

誓子「あのね、あんまり思いつめない方がいいと思うよ。京太郎くんみたく吐いたら大変だし」


成香「でも、私が抱きついたから」

誓子「うーん」

成香「絶対私の、せいです…嫌われました」グスッ

誓子「大丈夫、さっき京太郎くん笑ってたでしょ?」

成香「でも、あれは私に向けられたものじゃ」

誓子「きっとなるかにも微笑んでくれるときが来るって。それもとびきりいい感じのやつ!」ギュッ

成香「……」

誓子「だーかーら、ね? 元気だして!」ニコッ

成香「ちかちゃん」


成香の気持ちは?

01-40 それは、自分が好かれているから言えるんです

41-60 今の私には何が正しいのかわかりません……

61-00 ありがとう

ぞろ目 私、もう一回だけ試してきます

下1


成香「今の私には何が正しいのかわかりません……」

誓子「やだな。だからそんなに」

成香「今日は帰りますね…」

誓子「あ、待って」

成香「ごめんなさい」

誓子「あ、なるか!」

成香「明日からはいつも通り部活には顔を出すので」

誓子「絶対! 絶対だよ!」

成香が帰宅しました。


成香は京太郎に対し距離をとるようになりました。

好感度に変化はありません。


翌日


爽「いやー、昨日は驚いたなー。気張り終わって個室から出たら京太郎いるんだもん」

ユキ「好きですね、そのお話」

京太郎「あれは、一番近かった場所があそこだっただけで」

爽「だからって。あのバケツを見たせいで私はアンコール。個室へゴーだったんだよ」

揺杏「嫌なアンコールだな」

爽「まあね。それに他の女子もトイレに男いるって騒ぐしさ」

由暉子「なんとか誤解は解けたものの」

はやり「京太郎くん、気をつけてね☆」

京太郎「は、はぁ」


成香「……」

揺杏「成香もこっち来いよ―。そんな隅で座ってないで」

成香「平気です。気にしないでください」

揺杏「んだよ……他人行儀みてーに」

ガララ

誓子「みんな来てる?」

爽「チカがビリだぞ」

誓子「えー、でも次は一番とるよ!」

京太郎「誓子先輩!」

誓子「あ、京太郎くん。体調はどう?」

京太郎「おかげさまで。あの、カバンおもちします」

誓子「いいよいいよ、気にしないで」


京太郎「えっと、じゃあ」

はやり「京太郎くんはこっち!」グイッ

京太郎「ぐえっ!」

揺杏「なんだ~? 美女4人じゃ物足りないのか? このこの~」

京太郎「あ、いえ、ただ誓子先輩の傍に」

誓子「懐いてくれるのは嬉しいけど、休み時間にまで会いに来なくてもいいんだよ?」

爽「なに!?」

はやり「ええ!?」

由暉子「初耳です!」

誓子「京太郎くんも休み時間は休まなきゃ」

京太郎「俺は誓子先輩に」

揺杏(まさかチカセンがタイプとは)

爽(あれか、無欲、無欲の勝利なのか!?)


京太郎「でも、俺に出来ることなら。あ、お茶くみでも!」

はやり「はやりの作ったクッキーもあるよ☆」

爽「プレミア付きそうなクッキーですね。あ、売れば高く」

はやり「そんなこと言う人にはあげませーん」

爽「ああ冗談です! 冗談です。牌のお姉さま!!」

はやり「よろしい♪」

由暉子「京太郎くんがお茶を入れるなら、手伝いますよ」

京太郎「いや、世話になっている身だから俺がやるよ」

誓子「なるか。調子どう?」

成香「いつも通りですよ?」


誓子「ならみんなでお茶にしない?」

成香「私は、ダイエット中なので」

揺杏「どこをダイエットだよ 」

誓子「そうだよ。痩せてるから平気だよ?」

成香「いえ、だから気にしないでください」

はやり「ん~、成香ちゃんははやりの作ったクッキーは嫌い?」

成香「いえ、むしろ見た目も匂いも美味しそうだと思います……」

はやり「はやり、食べてくれないと悲しいなぁ」

成香「ですから」

京太郎「お茶入れましたよ―! といってもポットのお湯使ったんですけど」

誓子「ほら、皆でお茶にしよ。ティータイム!」

成香「なら私は隅で」

誓子「もう! なら私はなるかの隣に座るよ」

京太郎「誓子先輩、隣座って良いですか?」

成香「……」

由暉子「なら京太郎くんの隣は私が」

揺杏「いやいや」


爽「私でしょー」

はやり「作ったはやりが良いと思うぞ☆」

揺杏「はやりさんは大人だし」

はやり「譲らないぞ☆」

爽「むむむ」

由暉子「なら」

『じゃんけん!』

誓子「あ、ほらじゃんけん、じゃんけんだってさ。なるかもやろう!」

成香「私は」

誓子「いいからいいから」




有珠山、はやりんの中から好きなキャラを指定してください。

下2

下3

京太郎の隣は成香。はやりの二人です。



はやり「♪」ニコニコ

京太郎「はやりさんが隣ですね」

はやり「よろしくね! はい、あーん」

揺杏「ピピー、警告!」

由暉子「つぎやったらレッドカード。席替えです!」

成香「……席代わりましょうか?」

爽「いいのか?」

誓子「ダメだよ。それじゃあくじ引きの意味がないでしょ?」

はやり「そうそう」

爽「くそ~。じゃんけんなら負けないのに」

由暉子「席に関して隣でないのは残念ですが、私は京太郎くんの面前ですので別に文句はありません」

揺杏「ま、しゃーねーよな。って、京太郎! なんだこれ!」

京太郎「えっと、ティーポッドを使ったんですけど、不味かったですか?」


揺杏「そうじゃなくて、なんで緑茶なんだよ!」

由暉子「私のは玄米茶です…」

京太郎「二つあったので、どうせならと」

爽「緑茶と玄米茶ってすし屋か!!」

京太郎「え、でも渋いほうが甘いお菓子には」

由暉子「私も、実をいえば紅茶の方が優雅で素敵だと」

京太郎「はあ、でもお茶はお茶ですし」

はやり「嫌なら飲まなくていいんだよ。ん~、京太郎くんの入れてくれたお茶飲みやすい」

誓子「なるかもほら、飲みなって。お茶はカロリーないんだから」

成香「あの……私は」

由暉子「そう言えば京太郎くん、今日一度も成香先輩と口を」

成香「……それは別に個々人の自由では?」

由暉子「むっ。せっかくのお茶会なんですから、笑顔でいたいのは普通だと思います」

はやり「まあまあ、せっかくのティータイム。楽しまなきゃ」


成香の反応は?

01-33 クッキーを一枚だけ食べ、礼を言って席を立ちます。 成香、意固地に

34-66 先ほどからの態度に揺杏と爽が小言を言います。 偶数で成香が泣きます。

67-00 京太郎「お茶、美味しくないですか?」     誤解が解けます

ぞろ目 誓子が成香を怒ります

下1

コンマが振るわなかったキャラをフォローしようとして折角の高コンマキャラが目立ててないね


>>125 京太郎の好感度で高コンマがチカセンなため、チカセンを中心として今回は進めています。



成香「では、もぐっ」

成香「瑞原プロ、凄く美味しくて、優しく素敵な味でした」

はやり「愛情たっぷりだからね。もっと食べてたべて」

成香「いえ、もうお腹いっぱいです。もともと小さい体で小食なので」

はやり「そっか。じゃあ包んであげるから家で食べてね」

成香「ありがとうございます。ちょっとお花を摘みに」

京太郎「誓子さん、お茶どうぞ」

誓子「ありがと。でも一席離れた私よりなるかを」

京太郎「いらないって言っている人に無理強いはしませんよ」


成香(また話しかけてくれない。目線も……でも私から話しかけて、もしまた)

成香(我慢、だよね)

誓子「なるか、私も」

爽「ほっとけって。あれは自分で解決する問題」

誓子「爽」

爽「見てて痛々しいけどな」ポリポリ

揺杏「でもこれは二人の問題だし、口出しすることじゃないでしょ」サクサク

由暉子「それより席が一つ空きましたね(意固地になりたければなればいいんです。知りません)」

誓子「京太郎くんもほら、立ってないで食べなよ。クッキー」

京太郎「ありがとうございます。やっぱり優しいんですね」

はやり「どう?」

京太郎「すっごく美味しいです。こんなクッキー、初めて食べました」

はやり(京太郎くんの初めてはやりが貰っちゃった!?)


誓子「優しいとかは別にそうじゃないけど」

京太郎「あ、玄米茶と緑茶どっちがいいですか?」

誓子「お茶の中身は変えないんだ。じゃあ緑茶で」

爽「ま、これだけは言えるよ。一つしかないパイを取り合うんだ。チカ、情けはためにならない」

京太郎「パイ?」

揺杏「そうそう。どっちにしても泣く人は出ますよ。チカセン」

誓子「でも、私は今の環境を」

爽「チカ、大人になれって。お前は成香の親か? ずっと面倒見る気なのか?」

誓子「それは……でも、今のなるかは」

爽「恋愛ってのはそんなもんだろ。私だって泣かないとは限らない」

はやり(はやりは笑う立場だけどね☆)

由暉子(10年遅いです)

はやり(この子脳内に直接!?)

誓子「……ねえ京太郎くん」

京太郎「なんですか?」


京太郎「なんですか?」

誓子「京太郎くんは、私にすっごく懐いているよね」

京太郎「ええ。誓子先輩といると暖かくて」

誓子「でもさ、私がもし迷惑しているって言ったら?」

京太郎「か、可能な限りは直します!」

誓子「でも治せなかったら?」

はやり「誓子ちゃん?」

京太郎「それは、出来る限り」

誓子「直せなかった時を聞いてるの」

京太郎「……諦めます。迷惑、嫌われたくないので」

誓子「そっか」


誓子の決断は?

※誓子は現段階で好感度が普通なため、揺杏たちとは違い成香との友情を優先しています。

01-60 誓子「もう元気なったようだし、長野に帰ったらどうかな?」 長野に帰ります

61-00 誓子「でも私は君のことを、好きでも嫌いでもないんだ」ニコッ 

ぞろ目 誓子「じゃあ私の言った相手以外に優しくするの禁止。守れる?」   誓子がヒロインに!?

下1


誓子「もう元気なったようだし、長野に帰ったらどうかな?」

揺杏「チカセン!?」ガタッ

爽「お前!」ガタッ

誓子「何? だって来た時より元気だよ」

爽「昨日今日で人がそんなに変われるわけないだろ!」

誓子「昨日今日で笑顔だった子が能面みたいになったよ」

由暉子「成香先輩の事はかわいそうだとは思います。ですが」

誓子「うるさいなぁ……」

京太郎「ち、誓子先輩?」

誓子「君も、自分が傷ついているのはわかるけど、だからって私の友達に酷いことしないで」

はやり「京太郎くんは悪くないと思うけどな」

誓子「部外者は黙っていてください」

はやり「うーん」

爽「京太郎がいなくなるってことは、成香だって」


誓子「このまま彼がいるよりましだよ」

由暉子「それは間違いです!」

誓子「間違いじゃ無いって。それより、後輩なのに先輩に口答えしないでよ」

爽「チカ!!」

揺杏「チカセン、そりゃないっしょ」

誓子「ってわけで、もう出てってくれる? ここ女子高だし、君がいるのもそもそも場違いなんだ」

京太郎「あ、あはは、そうですよね、俺、一人でまいあがって……」

はやり「京太郎くん!」

京太郎「ご、ごめんなさい・・・迷惑かけて、俺、全然だめで」

はやり「京太郎くん」

京太郎「2日間でしたが、お世話になりました……」ペコリ

誓子「ん、バイバイ」


京太郎「はやりさんも、お世話になりました……じゃあ」

はやり「あ、待って。戻るんならはやりが送るから」

由暉子「わ、私も途中まで!」

京太郎「いや、いい……一人に、させてくれ」

由暉子「きっ!」

誓子「なに睨んでるの?」

はやり「私は竹井さんに保護者兼監督役頼まれているから、一緒にいるよ」

京太郎「好きにして下さ……いえ、ありがとうございます」

はやり「はやりは京太郎くんの味方。それだけは忘れないでね!」

揺杏「あーあ、げっろ」

誓子「なんか文句あるの? 聞くよ」

揺杏「べっつにー」

はやり「じゃあ、短い間だったけどさようなら。いこっか、京太郎くん」

京太郎「はい」




京太郎とはやりは北海道を去りました。


清澄

久「瑞原プロ、ご迷惑をおかけしました」

はやり「ううん、はやりの方こそ何も出来なくて」

久「いえ、こちらこそ。思えば無理があったので」

はやり「でもね、はやりといた時とか、京太郎くんすっごく安心してたり」

久「じゃあ」

はやり「もしかすれば、また何処かへ。もしくは私が京太郎くんを」

咲「やめて!」

久「咲」


咲「京ちゃんをおもちゃにしないでください!」

久「おもちゃだなんて」

咲「同じです! 京ちゃんを悲しませて、傷つけて、楽しいんですか!!」

久「やあねえ、私はただ」

はやり「でもはやりなら、京太郎くんを癒してあげられると思うな」

咲「京ちゃんには私がいればいいんです! 私が京ちゃんを守ってあげるんです!」

和「それは無理です。それに須賀君のペットロスはいずれ癒えます。それこそ咲さんじゃなくても」

咲「無理じゃない! 私じゃなきゃダメなの!」

優希「今の京太郎は見てられないじぇ。乾燥したタコスの皮みたいにパリパリ崩れていきそうだじぇ」

咲「それでも!」

はやり「大事なのは京太郎くんの気持ちじゃないかな? 京太郎くんはどうしたい?」

咲「京ちゃん、私と一緒にいよ。ずっと、これからも、ずっと!」

まこ「咲も頑固じゃのう」


京太郎「俺は……」

① 咲と一緒に……

② 温もりが、欲しい……

③ 和の言うとおりだ……と、思う

下3




京太郎「咲と一緒に……」

咲「京ちゃん!」ギュッ

京太郎「咲」ナデッ

咲「そう、京ちゃんは私、私がいるから」

京太郎「ずっと、いてくれるのか?」

咲「うん! うん! いる、ずっと一緒だよ!」

京太郎「咲…ありがとう」

咲「私頑張る、頑張るから」

京太郎「ずっと一緒にいてくれ」

咲「うん!」

はやり「ぐぬぬ、いいシーンだね」

和「羨ましいですね……ぐぬぬ」

はやり「そうだね」

「「咲ちゃんが(須賀君が)」」


はやり「ん?」

和「え?」

久「まあまあ、瑞原プロ。きっといい出会いがありますって」

はやり「はやりは京太郎くんと」

和「私の咲さんが」

久「そういえば龍門渕家に優れた執事が「執事!?」」

はやり「紹介して!」

久「す、するだけですよ」

はやり「うん! 咲ちゃん!」

咲「なんですか?」

はやり「お幸せにね。京太郎くん、はやりも祝福するね☆」

京太郎「はやりさん……」


はやり「寂しくなったら会いに来ても良いんだよ。いつでも温もり、与えてあげるぞ☆」

京太郎「ありがとうございます」

咲「温もり?」

京太郎「ああ、はやりさんに抱きつくと」

咲「それ禁止! 禁止だから!」

京太郎「でも」

咲「コレからは京ちゃんは私が守るから良いの!」

京太郎「わ、わかった」

はやり「和ちゃん」

和「なんですか?」

はやり「連絡先教えてくれるかな?」

和「ええ、別に構いませんが」

はやり「ありがと☆」

和「別に」


はやり「じゃあはやりは出かけるね」

久「うんうん。なんだかいい感じね」

優希「犬、よかったなぁ、幸せになるんだじょ~」

まこ「そうじゃなあ、と言いたいとこじゃが」

久「なによ。エンドロールが流れても良いくらいハッピーエンドじゃない」

まこ「さっきから有珠山高校から電話が鳴りやまんぞ」

久「あ、それは」

まこ「後処理は全部久、アンタの仕事じゃ」

久「て、手伝っては。そ、そうだ。須賀君に」

まこ「それはやめとけ」

久「じゃあまこ」

まこ「ま、断りたいとこじゃが、仕方ないのう」

優希「私も手伝うじょ!」

まこ「あの二人の笑顔を見れば、許したくもなるわ」


エピローグ

咲(京ちゃんと付き合って1年近くたちました)

咲「ねえ、瑞原プロが牌のお姉さんやめるって記事見た?」

京太郎「いや。見てないけど連絡来た。『普通の女の子として幸せになれた☆』ってメール」

咲「そっか。って、まさか京ちゃん」ジトぉ

京太郎「はやりさんは俺にとっても大事な人だからな、連絡くらいとってるさ」

咲「浮気の連絡だったら許さないからね」ギュッ

京太郎「安心しろ。それはないから」

咲「もう」

京太郎「で、ここはどこなんだ?」

咲「さあ? 長野なのは間違いないけど」

咲(京ちゃんも徐々に元気になり、今は二人でちょっとしたデート中です)

京太郎「和、和に連絡とれ!」

咲(けど昔と違うのは、京ちゃんのネジがいまだに少し抜けていることです。ま、私がその分しっかりするからプロマイ0なんだけどね)


咲「無理。だって和ちゃん今収録中だから連絡なんて」ピポパ

京太郎「だめか!?」

咲「うーん、あ、出た!」

咲「えっと和ちゃん?」

咲(私おしっこしたくなってきちゃった)

京太郎「ほら咲、行くぞ」

咲「あ、待って。また電話代わって」

京太郎「おっけ。もしもし俺だけど。うわっ、耳元で怒鳴るな。何でそんな場所にいるんだ?何言ってるんだ?」

咲「?」

京太郎「え、長野に行く電車に乗れ? ここ長野だぞ」

咲「代わって」

京太郎「おう」

咲「もしもし和ちゃん。え、わからなくなったら近くの民家で人に聞け? 後トイレも?」

京太郎「トイレ?」

咲「な、なんでもない。あ、あそこに民家あるよ、京ちゃん!」

京太郎「よし、聞こう。道を聞こう!」


咲「すみませーん!」

京太郎「だれかいませんかー」

ガララ

京太郎「あ、すみません! 道に迷って。清澄に戻りたいんですけど」

塞「清澄?」

京太郎「はい」

咲「あ、あのお手洗い。漏れそうなんです」

塞「え、うん。突当たり右に曲がって」

咲「お邪魔します!」

京太郎「はぁ、助かったぁ」

塞「もしかして、さっきの女の子って宮永咲?」

京太郎「ええ。そうですよ」

塞「何でこんな場所に」

京太郎「?」

塞「何で小首かしげるのさ」

京太郎「いや、長野でしょ?」

塞「いや、ここ宮守。岩手だよ」


京太郎「またまたぁ」

塞「いや、嘘じゃないから」

シロ「……誰?」

塞「あ、シロ」

京太郎「嘘、じゃあ俺どうやって」

シロ「泊まってけば? 暗くなると迷うよ」

塞「ちょ、男の子だよ」

シロ「だる……」

咲「はぁ、お手洗いありがとうございました」

塞「いえいえ」


咲「で、京ちゃん帰り道聞けた?」

京太郎「落ち着いて聞いてほしい。どうやらここは長野じゃないらしい」

咲「ええ!? って、いくら私でもそんな冗談」

京太郎「俺も信じたくは無いが」

咲「本当なの?」

京太郎「ああ」

京太郎「どうやって帰ろう……」

塞「来た道明日戻れば?」

シロ「もしくはバス」

豊音「わー、懐かしいよ―」

咲「姉帯さん」

京太郎「知り合い?」


咲「全国で戦ったでしょ」

京太郎「そういえばそんなことが」

塞「今日二人泊めていい? 心配で」

エイスリン「おばあちゃんのイウことはゼッタイ」

塞「誰がおばあちゃんか!」ペチッ

エイスリン「アウッ」

豊音「いいよ~。ちょ~いいよ~」

咲「そ、そんな」

シロ「このまま遭難されても寝覚めが悪い……」

咲「そ、そうなん!?」

京太郎「まさか」

胡桃「そこ、年上の言うことは聞くこと!」

京太郎「えっと」

塞「明日になれば駅まで送ってあげるから」

豊音「麻雀しよ~」


咲「ええ。いいですよ」

塞「にしてもどうして長野から岩手に」

エイスリン「ジャパニーズ忍者? キエエエイ!」

塞「ないない」

シロ「今日は鍋にしよう。みんないるし…」

塞「シロが楽したいだけでしょ。食事当番だからって」

シロ「……」

京太郎「あ、なら俺も手伝いますよ」

シロ「じゃあよろしく…」



この後大根を一本かつらむきにして怒られ、今度は咲がネギをみじん切りにしたことでシロから台所を追い出されてしまうのであった。


翌日

塞「この電車に乗って、あっちに乗り換えれば着くから」

京太郎「なにからなにまですみません」

豊音「またねー!」

京太郎「はい。皆さんもお元気で」

塞「心配だなぁ」

咲「大丈夫ですよ。私たちだってもう高校2年生ですし」

胡桃「迷子が偉そうなこと言わない!」

塞「電車降りたら電話してね。絶対、絶対だからね」

京太郎「やべ、電車来た。行くぞ、咲!」

咲「え、うん! お世話になりました!」

塞「あ、ちょ!」

走って電車に乗り込む二人。


塞「その電車違う!」

シロ「聞こえてないみたいだよ…」

エイスリン「アレホッカイドーユキ!」

※実際に直通の電車は無いはずです。

塞「ああもう、あのぽんこつめ! 追うよ!」

シロ「ダル……ほっとけば?」

塞「ダメ。心配でこっちが眠れないわ!」

エイスリン「ゴランシン。キエエイ!」

シロ「なにその奇声…」

豊音「まーまー、夏休み。北海道旅行楽しいよ―」

塞「こうしちゃいられない。いったん戻って荷造りするよ。もちろんシロも!」

シロ「ダルいなぁ……」






東京

和「……遅いですね」

由暉子「あの、何時になったら会わせてくれるんですか?」

和「いたんですか」

由暉子「さっきからいました」

和「会わせる予定はありませんよ。咲さんを不幸には出来ませんから」

由暉子「けち。おっぱいおばけ」

和「けちじゃありません。普通です。それとその言葉はそっくりそのままお返しします」


和「はぁ、どうして瑞原プロはユニットなんて」

由暉子「こちらもせっかく会えると思って、こっちまで来たのに」

和「それは貴女の勝手です。あ、メール……咲さんから」

由暉子「なんて?」

和「北海道旅行満喫するらしいです……これ、写メが」

由暉子「札幌、戻らなきゃ!」

和「させません!」






北海道 札幌

京太郎「来ちゃったものは仕方ないな」

咲「函館で引き返さなかったからね」

京太郎「そうだな。でも引き返せないよな」

咲「ないね。それに函館で一泊もしたしね」

京太郎「夜景も綺麗だったし、イカも美味かったな」

咲「うにも美味しかったよね」

京太郎「夏休みだし、これはもう北海道楽しむしかないよな!」

咲「私トウモロコシ!」

京太郎「俺ラーメン!」

「「ひゃっほー!!」」




「……あれ、あの金色の髪、それに特徴的な声」

「……戻ってたんだ」



ハッピーエンド?

グダグダになりかけていたことや>>90-92のように自演のような行為、自身でもSSの指針をしっかり把握していなかったことから依頼を出しました。

参加してくれた人ありがとうございます。

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