夜
理樹(今日は流れ星が見れる日らしい。小毬さんに誘われて屋上へ上がってみた)
小毬「こうして夜に屋上へ来るのも二回目だね」
理樹「うん…」
理樹(と言っても実際に足を踏み入れたのは今日が初めてという事になるけど)
理樹「小毬さんは…次はどんなお願いごとをするつもり?」
小毬「私は、皆ともっとたくさんお菓子を食べられますように、かな」
理樹「あはは…小毬さんらしいや」
小毬「うんっ。じゃあ理樹君は?」
理樹「僕?そうだな…」
キラッ
小毬「あっ、流れ星」
理樹「>>4!>>4!>>4!」
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今回はネタが思い浮かばなかったので
小毬「今日は流れ星の日です」理樹「お願いごとが叶うんだよね」
↑でアンコールの声があったからもう一度やるぜ!
ギャルのパンティ
理樹「ギャルのパンティおくれーーっ!!!!!」
小毬「えっ…?」
理樹「ギャルのパンティおくれ!って言ったんだ」
小毬「ぱ…ぱんつ!?も、もしかして私の……!」
小毬「ダダダダダメですよぉ~!こここういうのは付き合うところからじゃないと…」
理樹「えっ?小毬さんのパンツ?いや…小毬さんはギャルギャルしてないし別に要らないけど」
小毬「え、ええ~…」
夜
理樹部屋
カチッカチッ…
理樹「うーん……」
真人「どうしたんだ理樹?考え事か」
理樹「真人はさ、ギャルってどういうものだと思う?」
真人「は?」
理樹「だからギャルだよ。ギャルの定義ってなんだろうと思ってさ」
真人「なにがあったらそんなどうでもいい定義を考えることになるんだよ…」
理樹「まず僕らと同じ学校に通う女子生徒であるのは確実だけど…」
真人「そうだなぁ。俺の知ってるギャルといえば普通アホっぽくてくだらねーことではしゃぐ奴のことだな」
理樹「アホっぽくてはしゃぐ奴……ハッ!」
真人「ん?どうした」
理樹「ありがとう真人!それなら心当たりが一人いるよ!」
真人「そ、そうかい…じゃあお休み…」
理樹「お休み!」
朝
食堂
葉留佳「う…」ドキドキ
来ヶ谷「……どうした葉留佳くん。箸が止まっているぞ?」
葉留佳「いやー…あのですナ…その……」
来ヶ谷「ん?」
理樹「………」ジーッ
理樹(アホっぽくてはしゃぐ人…どう考えても葉留佳さんしかいない…つまり星は近々葉留佳さんのパンツを僕にくれるということか………なんだかムラムラしてきたぞ!)
来ヶ谷「………少年と君の間に何があったのか知らんが困った時は力になってやろう…」
葉留佳「やはは…そん時はよろしくお願いしますですヨ…はるちんもなんで睨まれてるのか分からないけど」
授業中
教室
理樹(お…女の子のパンツってどんなのなんだろう……葉留佳さんならやっぱり縞パン…って何を考えてるんだ僕は!)
昼ご飯
真人「そんで乗客はCAに言ったんだ『コーヒーを忘れるな』ってな!」
謙吾「それ本当の話か!?」
理樹「もぐもぐ…」
理樹(葉留佳さん…なんだか悪いな……パンツが届いた時は代わりに僕のパンツをあげようかな………うう、でもやっぱり葉留佳さんに悪いというかなんというか……くそっ!道徳心と背徳心が僕の中でせめぎ合う!)
放課後
グランド
恭介「さあ練習スタートだ!」
理樹(葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ葉留佳さんのパンツ)
夜
理樹「いつになるのかな…パンツ」
真人「!?」
真人(い、今のは聞かなかったことにするぜ…)
数日後
朝
食堂
理樹「………」ダンダンダン
恭介「な、なんかこの間から理樹が凄えイラついてんな…」
理樹(いつになったら来るんだ…もしかして星が願いを叶えてくれるなんて嘘だったのか?くっ…こんなことならお願いの時に時間も指定しておくんだった!)
理樹「………」イライラ
葉留佳「こ、心なしか目線がはるちんの方にいってるような…」
真人「おい三枝っ、お前なんかやらかしたのかよ!?」
葉留佳「や、やってないはず…」
一週間後
理樹部屋
理樹「ああぁぁぁぁ!!」
ガンッガンッ
理樹「はぁ…はぁ…なんで無いんだ……なんで…」
ガチャ
真人「ただいま~……ってうおおぉ!?なんだよこの部屋っ!!」
理樹「なんだ真人か…ごめん、ちょっと探し物をしてたんだ…」
真人「いやいや…部屋中がまるで泥棒が入った後みたいに荒れてるぞ……」
理樹「大丈夫、片づけておくからさ…」
真人「いや俺も手伝うけどよぉ…いったい何探してたんだよ…?」
理樹「……貰えるはずの物さ」
真人(もうしばらくほうっておこう)
理樹(ダメだ……多分もうお星様が僕に葉留佳さんのパンツをくれるということはないだろう。しかし一度ついてしまった情熱の炎は簡単には消えない……つまり)
理樹「もう僕自身の手で直接掴み取らなければ!」
真人「……お休み」
次の日
朝
理樹部屋
理樹「ふぁ……」
真人「おう、お目覚めかい」
理樹「おはよ」
理樹(今日は日曜日。もはや流れ星には頼れない。葉留佳さんのパンツを手に入れるためにはどうすればいいんだろう……)
1.力技で
2.頭を使って
3.数で勝負
選択権は次のレスの人に
続く
理樹(力技で勝負だ!そのために必要な物は……)
恭介部屋
恭介「は?ゴム風船(大)が欲しい?」
理樹「うん。どうしても今すぐいるんだけどないかな?」
恭介「まあそりゃあるが一応何に使うのか教えてくれ、こいつは武器として使うなら最高ランクだ。扱いは…」スッ
理樹「大丈夫だって!」
恭介「あっ、おい!」
バタンッ
恭介「…行きやがった…」
女子寮
娯楽室
来ヶ谷「……で、本当に心当たりはないと」
葉留佳「あったらこっちが聞きたいッスよ!もう理樹くんったらこっちが話しかけても凄く普通に受け答えしてくれるのに授業中とかいっつも私の方を怖い目つきでこうジィ~~っと見てくるんですヨ?」
来ヶ谷「そうだな…そろそろ私から少年にアプローチをかけておこう。なに、お姉さんに任せておけ。私が解決出来なかった事件など今までにあったか?」
葉留佳「いやぁ、頼んますよ姉御~」
ウーウー‼︎
来ヶ谷「……なんだこの警報は」
ザワザワ
スピーカー『緊急速報です!女子寮に不審者が向かってきました!女生徒は安全のため女子寮から出ないで下さい』
葉留佳「ふ、不審者ぁ!?」
ウーウー‼︎
緊急対策室
ドタバタ
佳奈多「状況は!?」
「ハッ!不審者は既に2003UB313ラインを突破したものかと」
佳奈多「なんですって?」
「目標確認!映像に出します!」
ピッ
男『ハァッ…ハァッ…!』
佳奈多「相手は男1人?それも身長と身なりからして男子生徒のようね。……なめられたものね。UBラインを超えた勇気は褒めてあげるけど、どうせここまでよ。………それにしても画像が荒いわね…これじゃ顔まで特定出来ないわ。まあ捕まえたら後で好きなだけ見ることが出来る。総員、第一種戦闘配置!何の用か知らないけど返り討ちにするのよ!」
男側
「ハァッ…ハァッ!」
理樹「ハァッ…葉留佳さん(のパンツ)……待っててね!」
ダダダッ
女子寮前
風紀委員「そこのあなた止まりなさい!」
理樹「プゥーーーッ!」
シュォォォォ‼︎
風紀委員2「なっ、何!?急に風船を膨らまして……!」
理樹「はっ!」
ポヨーン
理樹(ゴム風船(大)…この武器は相手の近くで破裂させ、大ダメージを与えると共に相手の動きを封じるもの。しかし弱点もあり、相手が避けて踏まない限りはせっかく膨らましたものも発動ということだ。……しかし!)
フワフワ
風紀委員3「うわぁ…綺麗な風船…」
理樹「…」スッ
風紀委員「ハッ!あれは……吹き矢!?」
風紀委員2「003!危ない!避けて!」
風紀委員3「えっ?」
理樹(ごめん…)
理樹「フッ」
パシュッパシュッパシュッ
理樹(吹き矢で狙うのは当然回りの風船ッ)
パンパンッ
風紀委員3「ああッ!」
バタンッ
風紀委員2「003!」
理樹「これで風船の唯一の弱点はカバーされた!これで僕は完全無欠、最強無敵だッ!!」
『HQ(本部)!HQ!』
佳奈多「こちらHQ。状況は?」
『それが…003を筆頭にこちらの風紀委員は私を除いて全滅……キャアッ!』
ブツッ
佳奈多「そ、そんな…たった1人の男に一個小隊が全滅ですって!?」
「委員長、どういたしましょう!?」
佳奈多「白兵戦は避けられないわね…くっ…この際なりふり構っていられないわ!全風紀委員は入り口で目標を待ち構えて!」
「サーイエスマムッ!」
佳奈多(やってくれたわね……でも感謝してあげる。だってやっと、またとない好機が訪れたんですもの。精々あなたにはスケープゴートになってもらってもらうわ!)
ガサガサ
風紀委員8「ほら!とっとと武器を取って迎撃態勢に移りなさい!今度の敵は油断してちゃあっという間に教会で神父さんにお祈り捧げられるハメになるよ!」
ガタガタッ
風紀委員12「ねえ先輩…いったい何が始まるんです?」
風紀委員13「第三次世界大戦よ」
バンッ
風紀委員13「……来た!」
コロコロコロ…プシューッ
「こ、これは…!?」
モクモク
「ゴホッゴホッ…けむり玉で前が見えない…!」
スッ
理樹「……」ニヤァ
本部
「委員長は!?」
「さっき、先生方に連絡を取りにいくと言っていました!」
女子寮3F
葉留佳部屋前
佳奈多「……」カチャカチャ
ガチャリ
佳奈多「……ビンゴ」
風紀委員9「やっ!」ブンッ
ヒョイッ
理樹「ほっ」
パパパンッ
風紀委員13「そんな…あらゆる攻撃を避けつつ確実に風船を相手の足元に設置し、避ける隙を与えず正確に吹き矢で割っていくなんて…」
理樹「はっ!」
パンッ
風紀委員10「う、うまい!」
理樹「それっ!」シュッ
スパンッ
風紀委員11「早い!」
理樹「はぁぁーっ!」
スパパパンッ
風紀委員12「安い!?」
風紀委員13「それは牛丼でしょうが!」
理樹「これで終わりだ!」
プゥーーーッ
風紀委員13「ヒイ…!」
パンッ!
『緊急速報!不審者が女子寮に侵入しました!非戦闘員は速やかに自分の部屋へ戻ってください!』
葉留佳「…なんか凄いスケールになってきやしたね姉御」
来ヶ谷「こちらは別の問題を抱えているというのに…はぁ、とにかく君は部屋に戻りなさい」
葉留佳「へっ?姉御は?」
来ヶ谷「部屋へ戻るよう言われているのは”非戦闘員”なんだろう?」
葉留佳「うわぁ、やる気だこの人」
ダダダッ
女子寮3F
理樹(確かこの階だったはず……あっ、この表札だ!)
ガチャ
理樹「……空いてる…?」
理樹(鍵をかけてなかったのか?ピッキングする手間は省けたけど……)
ギィ…
佳奈多「ハァ…ハァ…葉留佳…葉留佳…!」ゴソゴソ
理樹(そこには葉留佳さんのタンスらしきものを漁っている二木さんの姿があった)
『その他の女生徒は~~』
理樹「……」
バタンッ
佳奈多「……ハッ!」
理樹「………」
佳奈多「な…なお…え?」
理樹(こういう場合はそうだな…)
理樹「二木さん君も葉留佳さんの下着を?」
佳奈多「『も』…ってことは…」
理樹「…交換条件といこうじゃないか」
理樹(二木さんは以前から葉留佳さんの下着を入手したがっていたらしい。姉妹愛が少しばかり変な方向に行ってしまったのだろう。立場上、僕はこのまま二木さんに逮捕されて退学になってもおかしくはない…しかし志しが同じとあらば話は別だ)
二木「……つまり目を瞑る代わりに葉留佳のパンツを山分けしろと?」
理樹「さすが風紀委員長。理解が早い」
二木「はぁ……まさか不審者があなただったとはね…。でもこれから学校生活はどうするの?風紀委員に顔は見られているしそれを避けて青春を謳歌するのは不可能よ」
理樹「だからこそ君のその地位が活躍するんじゃないか」
二木「…もみ消しさせる気?容易じゃないわ」
理樹「出来ないことではないよね?……いいかい、君と僕は運命共同体だ。嫌でもどちらかが捕まると片方が足を引っ張り、結局二人仲良く退学さ」
二木「あなた…覚えておきなさいよ」
理樹「勘違いしないでよ。生き延びるにはこうするしか方法がないんだ。……それよりお宝の見定めは済んだの?」
二木「ええ。こっちが貴方の分よ。縞パンは譲らないから」
理樹「はいはい」
トコトコ
二木「……まずい!葉留佳だわ!」
理樹「!」
ガチャ
葉留佳「ふんふんふふーん…ってええーっ!タンスがごちゃごちゃになってる!?あーあ四つの葉ちゃんったらお家の仕事でヤケにでもなったのかなー?」
二木(葉留佳が気を取られだしたわ…今よ!)
理樹(うん!)
ダダダッ
階段前
佳奈多「ここで別れましょう。出る際は容易に突破出来ると思う」
理樹「うん。ありがとう二木さん」
「あー!見つけたわ!不審者よ!」
理樹「げっ!」
ズルッ
佳奈多「えっ…ちょっと…!!」
ドンガラガッシャーン‼︎
理樹(追ってくる風紀委員から後ずさりしたせいでバランスを崩し、二木さんを巻き込んで勢いよく階段へ転がっていってしまった)
理樹「う…いてて…」
佳奈多「ううーん…」
ガヤガヤ
「不審者が階段から落ちたわ!」
「よし!この隙に取り囲んで……ってふ、風紀委員長!?」
佳奈多「げっ……」
理樹「あっ……」
後日
謙吾「おい…この学園新聞みたか恭介?」
恭介「ああ…まさか理樹が……なあ?」
第2785号 学園新聞
『大スクープ!風紀委員長の恋愛発覚!?』
昨日昼頃、女子寮にて不審者の情報がはいった。女子寮にいた風紀委員はその不審者を待ち構えていたがあえなく失敗し、侵入を許してしまう。
その後も風紀委員達はめげず寮内を捜索し、ついに本人を発見。しかしなんと、その正体は男子生徒の直枝理樹さん。しかも発見時に風紀委員長の二木佳奈多さんと抱き合っている図であった。これには一同苦笑い。
教師達はこれを恋仲ゆえに我慢出来ず女子寮にまで入ってきた短絡的なものとみなし半笑いで両者を解放。
両人はなおも否定を続けている。
ギャルのパンツ編完
夜
理樹(今日は流れ星が見れる日らしい。小毬さんに誘われて屋上へ上がってみた)
小毬「こうして夜に屋上へ来るのも二回目だね」
理樹「うん…」
理樹(と言っても実際に足を踏み入れたのは今日が初めてという事になるけど)
理樹「小毬さんは…次はどんなお願いごとをするつもり?」
小毬「私は、皆ともっとたくさんお菓子を食べられますように、かな」
理樹「あはは…小毬さんらしいや」
小毬「うんっ。じゃあ理樹君は?」
理樹「僕?そうだな…」
キラッ
小毬「あっ、流れ星」
理樹「>>29!>>29!>>29!」
世界一美味しい料理を食べたい
理樹「世界一美味しい料理が食べたい!」
小毬「うーん?」
理樹(おっと、小毬さんの前で大声出してしまった…恥ずかしい)
小毬「理樹くんお腹空いてるの?」
理樹「えっ?いやまあ…最近ワゴンの惣菜パンしか食べてないからたまには美味しいもの食べたいなあーって」
小毬「ふーん…」
理樹「どうしたの小毬さん?」
小毬「それじゃあ私がお星様に代わって理樹くんのお願い事を叶えてあげましょ~」
続く
次の日
理樹部屋
理樹「という訳で小毬さんにお昼ご飯をご馳走してもらうことになったんだ」
恭介「へえ、よかったじゃねえか」
真人「美味い料理かぁ…着いて行っていいか?」
謙吾「神北のことだからどうせ2秒で了承するだろう。だがお前のことだから理樹の分まで食ってしまうんじゃないか?」
真人「んなことしねーよ!なあ理樹、腹五分ぐらいでキープするからさぁ…」
理樹「それ絶対あとで余計にお腹減るでしょ。それに僕が作る訳じゃないからそこの交渉は真人がしなよ」
真人「おう!それじゃ早速、食堂行こうぜっ!」
食堂
小毬「了承っ」
理樹(本当に2秒だった…)
葉留佳「えーなになに?なんの話してるのー」
小毬「はるちゃんも来る?今日は理樹くん達に美味しいお料理を食べてもらうのです」
理樹「そういうことなんだ。小毬さん料理上手そうだよね」
一同「「「!」」」
昼
食堂
理樹(…という訳で食堂には何故かバスターズのメンバー全員が集結した)
真人「なんでお前らまで来るんだよ!これじゃ食べる量が更に減るじゃねーかっ」
来ヶ谷「安心したまえ。我々女性陣は調理側に回るよ」
小毬「真人君、みんなで一緒に作る方が賑やかで楽しいよ~?」
来ヶ谷「うむ。枯葉も山の賑わいという奴だ」
理樹(誰を指して言っているんだろう……)
恭介「それにしても理樹1人に対し料理する側が多いな。仕方がない…謙吾、俺たちも試食側に加勢するぞ!」
西園「素直に食べたいと言ったらどうでしょうか」
恭介「あ、そうそう。言い忘れるところだった…みんな注目!」
理樹(恭介は手をパンと叩いて言った)
恭介「せっかくみんなで理樹に食べさせるんだ…そこでバトルランキングならぬクッキングランキングを始めようと思う!」
理樹(うわ、またややこしそうなことを…)
恭介「ルールは単純明快だ。二人一組で別れて理樹に料理を振る舞い、1番理樹の舌を満足させたものに賞品を与える」
理樹「そんな優劣つけるようなことは止めようよ…」
来ヶ谷「いいや、恭介氏はみんなの対抗心を燃やして更に良い料理を振舞ってもらおうという訳だろう。……だが、私を燃えさせるには相当の賞品が必要だぞ?」
恭介「ああ、きっとお前も満足するだろうよ来ヶ谷。その賞品とは>>35」
理樹とデート
シュピーン!
理樹(なんだか辺りの空気が変わった)
来ヶ谷「ふむ…つまり優勝したペアの2人がその賞を獲得すると」
恭介「ああ。独占を賭けてその2人でまた勝負するのも自由だ」
理樹「いやいやいやっ。なんで僕が賞品になってるのさ!?僕ただ美味しいものが食べたかっただけなんだけど!?」
恭介「理樹…たとえば美味い飯屋に行けば必ず代償としてその分の金を払わなければいけないだろ?それぐらい良いじゃねえか」
理樹「勝手に決め過ぎなんだよいつも…」
理樹(しかし一度宣言されたことはなかなか撤回されることはなかった)
恭介「という訳でみんな準備はいいか?料理が完成した順に理樹に食べさせるんだ。制限時間はないが料理は空腹でいるほど美味しく感じることを忘れるな?よーいスタート!」
真人「なんでいつの間に恭介が仕切ってんだろうな。毎度のことだが」
カチャカチャ
来ヶ谷「………」トントントントン
小毬「わっせ…わっせ…」ジャッジャッ
理樹(みんな思い思いに料理を始めた)
葉留佳「よーし出来ましたヨ!」
小毬「うんっ」
恭介「おっ、最初は三枝と小毬のペアか。どれ……へえ、オムレツか」
理樹(綺麗な色のオムレツだった。どうやら中に具材が入ってる方らしく、そっちの方は小毬さんが担当したらしい)
葉留佳「卵料理なら得意だからね!」
小毬「中身はちゃんと出来てるかなあ…?」
恭介「じゃ、理樹、採点頼む」
理樹「うん」
パクッ
理樹「……これは…!>>38点!」
得点はコンマで
へいほ
葉留佳「ええーっ!!なんでそんなに低いのー!?」
理樹「…ちょっとみんなも食べてみてよ…」
理樹(不味いんじゃなくて美味しくない。この表現が最も適切だと思う)
恭介「どれ……もぐもぐ…」
真人「ムシャムシャ」
謙吾「……もぐ…」
恭介「……た、確かに…なんか違うな…物足りないんじゃなくて何かが違う」
真人「え、そーか?俺は全然いけるが…」
謙吾「もしかしてこれ砂糖と塩を間違えていたりしないか?妙に甘ったるい気がするんだが」
小毬「ええーっ!そんなはず……」
理樹(と、使った調味料の方を見る小毬さん)
小毬「………はるちゃん。卵に塩使ったのはるちゃんだよね?」
葉留佳「ど、どうしたのこまりん…そんな怖い声で…」
小毬「…これ見て…」
葉留佳「あ、ああーーーっ!!」
理樹(後のことは言うまでもない)
鈴「出来た」
来ヶ谷「うむ」
恭介「お次は来ヶ谷と鈴のチームだな。料理は…」
来ヶ谷「八宝菜だ」
理樹「そんな料理よくこんな短時間で出来たね…」
来ヶ谷「ああ、鈴くんが一生懸命切ってくれたお陰だ」
理樹(ふふんと鼻を鳴らす鈴)
来ヶ谷「さ、冷めないうちに食べてくれ」
男共「「「いっただっきまーす!」」」
>>41
さて何点になるか
真人「おうぇぇええええーーっ!!」ビチャビチャアッ
恭介「ゴハ……ッ!?」
謙吾「ウヌゥ……ッ」
バタンッ
理樹「なっ……」
理樹(隣で先に口へ運んだ3人が倒れた…)
来ヶ谷「……鈴くん、私が指定した素材以外に何か入れたか?」
鈴「ん?ああ、そういえば隣町のパン屋さんで買ったパンと、なんかよく分からんジャムと、自動販売機にあった濃厚なジュースを混ぜた。どれも美味しそうだったからなっ」
理樹(そりゃ個々でなら美味しかったかもしれないけどそれはもうステーキにハチミツをかけてるのと一緒だよ…)
西園「出来ました」
クド「ゴーヤチャンプルーですっ」
理樹「うん、もう西園さん達が優勝でいいよ」
クド「わふー!?いったい何があったですか!?」
理樹(一言で言うと自爆)
西園「まあ、一応食べてみてください。自信作ですから」
理樹「う、うん…」
理樹(ゴーヤチャンプルーは見た目も普通で食べやすいように豆腐やゴーヤが小さくカットされていて調理した人の思いやりが伝わってきた)
理樹「いただきます」
パクッ
>>46
ファイア
ゴンッ
理樹(不味い!!)
理樹「ちょっ……これ…!」
理樹(なんだか一番最初のオムレツがとても美味しく感じてきた…)
西園「……何を悶絶しているんですか?」
理樹「ひ、一口でいいから食べてみて…」
クド「わふー?」
パクッ
クド「……」
西園「これは……あっ、みりんと間違えてハチミツを入れていました」
理樹「もはや試食会ってレベルじゃないよ!!なんでみんなこぞって間違えるんだよっっ!」
理樹(そんな訳で優勝は葉留佳さんと小毬さんだった)
恭介「ぜぇ…ということで三枝と小毬に理樹とデート出来る権利を与える…」
真人「なんか納得いかねえ…」
理樹「あれ、謙吾は?」
恭介「まだノビてる」
理樹「うわぁ…」
来ヶ谷「ま、今回は二人一組で組んだことによる弊害だな」
理樹(これからペアでの料理大会は絶対参加しない。そう心に決めた)
後日
小毬「ごめんねぇ理樹君…」
理樹「いや、まあ…」
理樹(日曜日。小毬さんが口直しにとオススメのスイーツバイキングに連れて行ってくれた。どうやら葉留佳さんは小毬さんが珍しく怒ったのがこたえたらしく権利を放棄したらしい)
理樹「それにしても見事に甘いものばっかりだね。みんな胸焼けしないのかな…」
小毬「えへへ~」
理樹(小毬さんは御構いなしにケーキをお皿に乗せていく)
店員「ありがとうございました~」
ウイーン
理樹「う…食べ過ぎた……」
小毬「ねえ理樹君、このまま帰ってもいいけどせっかくだし2人でどこかに行く?」
理樹(珍しく小毬さんから遊びの誘いだ)
理樹「それじゃ>>50でも」
公園
ククク…やはり俺を奮い立たせるのはライバルの存在だ!平日の深夜だろうが関係ねえ!
再開する!
公園
キーコキーコ
理樹「いや、それにしても災難だったよ…」
小毬「ごめんね理樹君。美味しい料理食べさせてあげるって言ったのに…」
理樹「いや、まあね…。確かにとびきり美味しくはなかったけどみんな僕のために作ってくれたものだからやっぱり嬉しいよ」
小毬「うん…ありがとう理樹君」
理樹「礼を言うのはこっちだよ。なんだかんだで楽しかったし」
小毬「えへへ~良かったぁ」
理樹(どうやらいつもの小毬さんに戻ってくれたらしい)
お前さんあっちのスレに居たのか
理樹(そのまま世間話を続けていると辺りはすっかり真っ暗になってしまった)
小毬「そろそろ一番星見つけられるかな…」
理樹「……あっ!あれは?」
小毬「あれは飛行機さんだよ理樹君っ」
理樹「あちゃー」
小毬「………あっ見つけた」
理樹(小毬さんの目線の先に…あった。小さくて見えづらいけど確実に光って、存在を示している)
理樹「小毬さんは流れ星もそうだけど本当見つけるの上手だよね」
小毬「うん。小さい頃はずっと一番星を見つける競争してたから」
理樹「誰と?」
小毬「えーっと……ほえ、誰とだっけ?」
理樹「いや僕に聞かないでよ…」
理樹(相変わらず小毬さんはなんか抜けてるなあ)
小毬「さ、そろそろ帰ろっか」
理樹「うん」
理樹(まだ門限までには間に合うだろう)
小毬「あっ」
バタンッ
理樹「こ、小毬さん?」
小毬「あ、頭打った~…」
理樹(どうやら暗闇に気を取られて足がもつれたらしい)
>>54
寝る直前に見つけたんだよ
理樹「ほら…」
小毬「ご、ごめんなさい…」
理樹(小毬さんの手を引っ張り上げた。そして自然と目が合う)
小毬「……」
理樹「……」
理樹(何も言わなかった、そして特別な事も何も考えてなかった。ただ小毬さんの大きな目から反射した星々を見て綺麗だなと思っただけ。小毬さんは僕の目を見て何を思っていたんだろう)
小毬「あっ、理樹君。私良いこと考えました」
理樹「へえ、どんな?」
小毬「理樹君のお願い事を叶える方法」
理樹「どうするの?」
小毬「これからお料理を勉強して、毎日理樹君にお弁当をプレゼント。ずっと研究したらいつか世界一美味しいもの、作れるよね」
理樹「でも卒業しても作れなかったら?」
小毬「その時は……うーん…あっ、そうだ。その時は理樹君のお嫁さんになったら毎日作れるよねっ。ふつつかものですがよろしくお願いしますっ!」
理樹「ええーっ」
理樹(少し意地悪でいったつもりが返り討ちにあってしまった…)
ガサッ
来ヶ谷「待て、そんな面白い事にならなら私も混ぜろ!」
小毬「ほわぁ!?」
理樹「いやいやいや!今どこから出てきたんだ!」
来ヶ谷「まあ、理樹君が小毬君と夜に紛れてランデブーしないか心配で」
理樹「絶対そうなっても見てるだけだったよね!?」
来ヶ谷「はっはっはっ」
理樹「まったく…とりあえず帰ろっか…」
小毬「うんっ」
理樹(そんなこんなで今日も夜はふけていった………)
世界一美味しい料理編完
とりあえず別のネタ浮かんだしこのssはひとまず終わりとしよう。なんかすぐ終わって悪いな>>57
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