モバP「千川兄妹」 (60)

【勘違い】


凛「プロデューサーこの間ちひろさんと同じ車で帰ってた」

P「うん…?それがどうかしたか?」

凛「…いや、おかしいでしょ」

P「なにがだ?」

凛「ちひろさんと一緒に住んでる訳じゃないんだから…」

P「ちひろさんと一緒に住んでる?」

凛「うん」

P「…一緒に住んでるぞ?」

P(そりゃ実家住みだし)

凛「」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370167124

凛「ちょ、ちょっと待って…」

P「お…おう」

凛「ちひろさんとはどういう関係なの…?」

凛(もしかして男女の……)

P「…家族だろ?」

P「だってほら、ちひろさんのフルネームは?」

凛「千川ちひろ…」

P「俺の苗字は?」

凛「………千川…」

凛(結婚!?プロデューサー結婚してたの!?)

凛「えっ…ぁ……」ポロポロ

P「り、凛っ!?」

P「なっ、なんで泣いてるんだっ!?」

凛「嘘つきぃ!裏切り者ぉ!」ポコポコ

凛「生え際後退ぃ!若白髪大量発生ぃ!」ポコポコ

P「わ、若白髪大量……」ズーン

P「ち、ちひろぉ!ヘルプ!ヘールプ!」

凛(いつのまにかちひろさんが呼び捨てになってる)ガーン

凛「うーっ!うーっ!」ポカポカ

P「凛、地味に痛い、地味に痛いっての!」

   ヒョコッ

ちひろ「はい?呼びましたか?」

P「ちひろ、なんか凛の機嫌が悪いんだがなんだこれ!?」

凛「……そんなことないけど」プィッ

ちひろ(…なんか分かりやすく拗ねてらっしゃる)

ちひろ「知りませんよ、そんなこと……」

ちひろ「それとですね…自分から呼び方とか公私混同はしないって言って私も巻き込んどいてですね…」

ちひろ「焦るとすぐボロが出るの直したほうがいいですよ?」



ちひろ『兄さん』

P「め、面目ない……」

凛「へっ、それって…?」

ちひろ「…はい?」





凛「え、えっと…ごめんね?」

P「生え際後退……若白髪が大量…ふふ……」

凛「あ、あれは言葉の綾というか何というか…」

P「なぁ、凛…白髪染めってどうやって使えばいいんだろうな……?」

凛「大丈夫!えっとそれで貰い手が居なくなっちゃっても私が…」

ちひろ「はいはいそこまでー!」

凛「むぅ…ちひろさん……」ジトー

ちひろ「……凛ちゃん、凛ちゃん…」チョイチョイ

凛「…なんですか?」

ちひろ「…そういうのはトップアイドルになったらね」ボソッ

凛「っ!それって…!」

ちひろ「しーっ!」

凛「えっ、あっ、はいっ!」

P「何の話してるんだ?」

凛「なっ、なんでもないよっ!?」ワタワタ

ちひろ「ほらっ、二人共そろそろ仕事の時間じゃないですか?」

P「んっ、あぁそうだな…」

凛「ほらっ、行こっ、プロデューサー!」グイッ

P「わ、分かったから引っ張るなっての!」

凛「行ってきます、お姉さん!」

P「なんでお姉さん?どういうこと……?」ズルズル

ちひろ「はいはい、いってらっしゃい」

  ガチャッ
      パタンッ


ちひろ「…ふふ、精々食べられないように頑張ってくださいね、兄さん♪」


END

こういう小ネタがもうちょっと続くんです。

あ、画像置いときますね。

渋谷凛(15)
http://i.imgur.com/Lww85OO.jpg
千川ちひろ(??)
http://i.imgur.com/0xPmJO8.jpg

【空回り泰葉さん】


   ガチャ

ちひろ「愛しの妹君が帰宅しましたよー」パタパタ

ちひろ「……って兄さん…」

P「…何だ?」

ちひろ「なんで泰葉ちゃんが私の布団で寝てるんですか!?」

P「泰葉が仕事中に体調崩して熱出した」

P「女子寮で一人で寝かすのは不安でしょうがなかった」

P「だから持って帰った」


岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/8z0q9Fm.jpg

ちひろ「簡潔なご説明ありがとうございます、貴方は阿呆ですか!」

ちひろ「スキャンダルになったらどうするんですかこれ」

P「だって放って置くのは忍びないだろ!」

ちひろ「はぁ……お父さんとお母さんは?」

P「お前もそういう歳か…今夜は帰らないからご自由にって言って出掛けて行った」

ちひろ「絶対勘違いされてますよねそれっ!?」

P「いや、なんかもう面倒臭かったからいいかなって」

ちひろ「全然良くないですよっ!?」

泰葉「ん…あ…プロデューサー……?」パチッ

P「すまん、うちの馬鹿のせいで起こしちゃったか?」

ちひろ「自分の妹を馬鹿扱いですか…」

泰葉「いえ、そんなこと…‥むしろ申し訳ないくらいです…」ムクッ

P「こら、まだ起きるな、もうちょっと寝てろ」

泰葉「で、でもっ…」

P「病人なんだからちょっとは大人しくしてろ」グイッ

泰葉「…分かりました」ポフッ

P「それとちひろ、泰葉から女子寮の部屋の鍵預かってるから着替えと必要そうな物取ってきてくれないか?」

ちひろ「えぇー、面倒臭いですよー…」

P「仕方ない、それじゃ俺が……」

ちひろ 泰葉『それは絶対駄目です!』

P「……ほらな?」

ちひろ「はぁ…分かりましたよ…」

泰葉「すみませんちひろさん……」

ちひろ「いやいいんですよ、まぁさっきのも半分じゃれあいみたいなもんですから」

泰葉「…そういうものですか?」

ちひろ「ふふっ、そういうものですよ?」


ちひろ「では行ってきますね〜♪」

P「おう、いってらっしゃい」




泰葉「…ちひろさんって結構フランクな人だったんですね?」

P「まぁ、仕事は仕事で割り切らないとな…」

泰葉「…プロデューサーもですか?」

P「そりゃそうだ、大人だからな」

泰葉「大人ってなんか複雑です」

P「そんなことないさ、今の俺もいつもの俺で何か違うか?」

泰葉「…いつもよりちょっとだけ優しい気がします」

P「…もしかして俺って普段優しくない?」

泰葉「そういう訳じゃないですけど…」

泰葉「…やっぱりいいです」

P「……そうか?」

P「まぁいいさ、今はゆっくり休んどけ」

泰葉「…はい」スゥ…

P「おやすみ、泰葉」ナデナデ

泰葉(……あったかい…きっと私にお兄ちゃんが居たらこんな…)



……

泰葉「ふぁ……ぁ……」ムクッ

泰葉「ん……」ポケー

P「おはよう泰葉、体調はどうだ?」

泰葉「あ、大分良くなりました、お兄ちゃん……」

泰葉「……」

P「……」

P「…水飲むか?それともシャワー浴びてスッキリしてくるか?」

泰葉「…ち、違うんです」

泰葉「ちょ、ちょっと寝ぼけてただけなんです!」

ちひろ「じゃあ私はお姉ちゃんですねっ!」

P「どっからお前湧いてきたんだお前は」

ちひろ「最初から居たじゃないですかっ!」

泰葉「シャ、シャワーお借りします!」ガバッ

P「お、おいっ!泰葉!?」

ちひろ「…行っちゃいましたね」

P「…さっきのってそんなに恥ずかしいもんか?」

ちひろ「あれですよ、学校の先生に『お母さん』って言っちゃうみたいな…」

P「……あぁ…」

P「でもさ、風呂場の場所とか泰葉にまだ教えてないよな…?」

ちひろ「…そうですね」

   ヒョコッ

泰葉「あの……お風呂場と私の着替えどこでしょうか…」グス

P「…なんかごめんな…」

ちひろ(なんか不憫です……)


END

こんな感じで。
書き溜めてたの終わったんであと何人か考えたら終わる。

【ボクを妹に?もちろんイヤです!】


P「幸子、今回の撮影は中々だったじゃないか」

幸子「当然ですっ!カワイイボクを撮ったんですよ?」

幸子「うまくいかない方が不自然ですっ!」

P「ははっ、そうだな、帰りにアイス買って帰るか?」

幸子「いいんですか?」

P「今日はもう仕事はないし、このくらいはな」

幸子「ふ、ふふ!そうですか、そうですか!」

幸子「プロデューサーさんはボクのご機嫌取りに必死なんですねっ!」ニコニコ

P「やっぱこのまんま直帰するか」

幸子「ま、待ってくださいよっ!冗談ですよ!冗談!」

P「俺のも冗談だよ」

幸子「むぅ、プロデューサーさんは本当に意地が悪いですねっ!」

P「悪い、悪い、なんかちひろ…さんの小さい頃思い出すなって」

幸子「…なんかロクでもなさそうな子供ですね」

P「…俺の妹にしては素直だったんじゃないか…?」

P「…金が絡まなければ」ボソッ

幸子「ボクはツッコミませんよ?」

P「まぁ、あいつに手が掛からなくなったと思ったら今度はお前たちの世話で暇はしなくなったけどな」グシグシ

幸子「ボ、ボクに手が掛かるなんて冗談にしてはつまらないですよっ!」

幸子「あとボクの頭から手をどけてくださいっ!」

P「なんというか幸子は手の届きやすいというか撫でやすい小ささだよな」

幸子「それって褒められてませんよねっ!?」

P「いやぁ、最大限の褒め言葉だよ」

幸子「ボクから溢れる大人の魅力が分からないなんてプロデューサーさんはまだまだですねっ!」

P「分かった分かった、お菓子も好きなの買ってやるから」

幸子「全然分かってないですよねっ!?」

幸子「ふ、ふふんっ!プロデューサーさんがボクを褒めるのは仕事を超えた義務なんですよ!」

P「幸子は可愛いなぁ」グシグシ

幸子「だ、だから頭くしゃくしゃしないでくださいってば!」

幸子「プロデューサーさん、女の子の扱いを知らないなんて可哀想ですね!」

P「あー、割りとそうかもしれないな」

幸子「どうせ普段ちひろさんとぐらいとしかまともに話さないからですよ!」

P「仕事柄歳下の女の子との会話の方が多いからなぁ」

幸子「そうですか、そうですか!」

幸子「ふふん、ボクのセクシーさの前ではプロデューサーさんはオトナの女性を意識せずに居られない訳ですね!」

P「…はは、そうだな」

幸子「ふふっ、本当にプロデューサーさんはしょうがないですね!

幸子「まぁ、しょうがないのでボクがプロデューサーさんが女の子の扱いが分かるように一緒に居てあげますよ!」

P「幸子は優しいな」スッ

   ピタッ

幸子「な、なんですか、撫でないんですか!」

P「さっき注意されたばっかりだしな」

幸子「……そ、そうですか…」シュン

P「……」グシグシ

幸子「な、何やってるんですか!さっきやらないって!」

P「…女の子の扱いは難しいなぁ」グシグシ

P「…これは参った、どうしても昔のちひろさんみたいな扱いになっちゃうな」

幸子「ボクを妹に?もちろんイヤです!」

幸子「ま、まぁプロデューサーさんがこのままじゃ可哀想なのでボクが矯正してあげますよ!」

幸子「プロデューサーさんはボクに見てて貰えるなんて本当に幸せ者……」



P「おーい!幸子ー!事務所の皆の分もアイス買うから選ぶの手伝ってくれー!」

幸子「ちょ、置いて行かないで下さいよ!プロデューサーさんは数とかいつも適当なんですから!」

幸子「ま、まぁボクに任せてください!」

P「ぽいぽーいっ♪」ヒョイヒョイ

幸子「だからプロデューサーさんはなんでいつも適当に籠に突っ込むんですかっ!?」

幸子「ほんっとうにボクが見ててあげないと可哀想な人ですねっ!」


END

輿水幸子(14)
http://i.imgur.com/DECogu1.jpg

幸子の
「プロデューサーさん、女の子の扱いを知らないなんて可哀想ですね!」
「ボクに頼み事?もちろんイヤです!」

この台詞大好きなんです。

【おにいちゃん】


ちひろ「兄さ…プロデューサーさんは最近私に冷たいと思うんです!」

P「そうか?」

里美「おにいちゃんはいつも優しいですよぉ〜♪」

P「ありがとうな、里美」ナデナデ

ちひろ「あの、なんか私に妹が増えてるんですけど…」

里美「私におねえちゃんはいませんの?」

ちひろ「……で、ですよね…」ハァ…


榊原里美(17)
http://i.imgur.com/DkyiJPo.jpg

ちひろ「その…私もですね、もうちょっと甘やかしてくれても…」

P「お前はもう兄離れしたと思ってたんだけどな」

ちひろ「…そ、そんなことないですよ?」

里美「お兄様は妹に好かれてますねぇ〜♪」

P「里美もそういうもんか?」

里美「私もお兄様が大好きですから〜」

ちひろ「それはプロデューサーさん?それとも…」

里美「どうなんでしょう〜♪」

P「里美に嫌いとか言われたら俺も流石に傷つくかな」

里美「プロデューサーさんは私を守ってくれますからぁ〜」

ちひろ「私も守ってくれなくちゃ嫌ですよ?」

P「はは、参ったな…」

里美「おにいちゃんも楽じゃないですねぇ〜♪」

P「里美にはなんか色々と見透かされてる気がするよ」

里美「そんなことないですよぉ〜♪」

里美「そういえば私は泰葉ちゃんとお話があるんでしたぁ〜」

ちひろ「珍しい組み合わせですね?」

   ヒョコッ

泰葉「…呼びましたか?」

里美「それじゃあ行きましょうかぁ〜」グイッ

泰葉「えっ……?」ズルズル




泰葉「えっと、なんで私、事務所の外に連れだされたんでしょうか?」

里美「…たまには兄妹の時間も必要だと思います〜」

泰葉「なるほど、そういうことですか…」

里美「…それとですねぇ〜」

泰葉「はい?」

里美「泰葉ちゃんも甘えられるうちに甘えておいた方がいいと思いますぅ〜」

泰葉「…どういうことでしょうか?」

里美「泰葉ちゃんにとってもプロデューサーさんは『おにいちゃん』なんですよねぇ〜♪」

泰葉「だっ、誰からそのこと聞いたんですかっ!?」ワタワタ

里美「…なんのことでしょうかぁ、当てずっぽうですよぉ〜♪」ニコニコ

里美「でも、いつまで甘えられるかなんて分からないんですよぉ〜?」

泰葉「それは……」

里美「なぁんて妹歴の長い私からのアドバイスでしたぁ〜♪」

泰葉「…プロデューサーは困らないでしょうか?」

里美「どういうことでしょう〜?」

泰葉「他人にそんな…お、お兄ちゃんとか言われて……」ボソッ

里美「も、もしかして私がお兄ちゃんって呼んでプロデューサーさんは困っちゃってたんでしょうかぁ〜!?」

泰葉「そ、そんなことないと思います!」

里美「ほえぇ、そういうことですよぉ〜」

泰葉「…騙しましたね…?」

里美「そんなことしてないですよぉ〜」ニコニコ

泰葉「…でも、そうですね…甘えられるのも今のうちですか…」

里美「どうしたいか決まりましたかぁ〜?」

泰葉「…そうですね、決まりました」

里美「それじゃぁ事務所に戻りましょうかぁ〜♪」

里美「…それじゃぁ開けますよぉ〜」

   ガチャ





『だだいま、おにいちゃん』


END

これで全部終わりです。思いつきで突っ走ったけど見てくれてありがとうね。

なんか謎の包容力を感じるさとみん。さとみんっておにいちゃんとお兄様を地味に使い分けるあたりこだわりを感じる。

それと岡崎先輩をストレートに幸せにしたかったんだ…。

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