・艦これ(艦隊これくしょん)と仮面ライダー555のクロスオーバー
・舞台は鎮守府
・時間はTVシリーズ最終回後、巧や海堂といったオルフェノク勢もピンピンしてるってことで
・難しい考察は無い
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~西洋洗濯舗『菊池』~
巧・真理「主張ぅ?」
啓太郎「そうなんだ!この前電話が来てさ、是非ウチに洗濯物を洗ってほしいって!」
巧「お前まさかそれ受けたんじゃないだろうな」
啓太郎「勿論受けたよ!」
巧「お前なぁ……俺達はパシリじゃねぇぞ」
啓太郎「たっくんだって言ってたじゃない!『世界中の洗濯物を真っ白にしたい』って!」
巧「ちげぇよ!真っ白になるみたいに皆が幸せになってほしい、だ!ていうか2度も言わせんじゃねぇこんなこと!」
真理「で、その出張先って?」
啓太郎「うん。『スマート鎮守府』っていうんだ」
・・・・・・
~スマート鎮守府前~
巧「ったく……なんで俺まで……」
啓太郎「たっくんもウチの店員なんだから、ついてきてもらうにきまってるじゃない!店は海堂さん達に任せきりだけど……」
巧「三原にも頼んでたな」
真理「あと里奈にもね。まぁ今はオルフェノクの動きも沈静化してきてるし、しばらく店は留守にしても大丈夫でしょ。そんなことより、早く中見ましょ!なんか流星塾の社会科見学を思い出すわ~!」
啓太郎「ねぇ、真理ちゃんなんかウキウキしてない?」ヒソヒソ
巧「ただでさえ子供っぽいからな」ヒソヒソ
真理「なに、何か言った?」
巧「いや、なにも言ってないぞ」
啓太郎「そうだよそうそう!あ、それより入ろう!まずは提督って人の所に……」
「おや、あなた方は……?」
啓太郎「え?」
真理「なに?」
「もしや、あなた方が提督の言っていた洗濯屋さんですか?」
巧「お前は?」
翔鶴「申し遅れました。私はこの鎮守府に所属する翔鶴といいます」ペコリ
啓太郎「(うわっ、綺麗な人!)」ボー
真理「……ッ!」ゲシッ
啓太郎「あいたっ!」
真理「啓太郎ってホンット最低ね」
啓太郎「えぇ!?」
翔鶴「提督から言われて、ここであなた方を待っていたんです。時間通りですね」
啓太郎「あ、はい!ウチは時間を何よりも大切にしてますから!」
巧「そんな決まりあったか?」ヒソヒソ
真理「無いに決まってるじゃない」ヒソヒソ
翔鶴「では、提督の元までご案内しますね」
・・・・・・
~執務室~
コンコンコン
翔鶴「提督、菊池様達をお連れしました」
「入ってください」
翔鶴「では私はこれで……中で提督と秘書艦がお待ちです」
ガチャッ
提督「ようこそお越しくださいました。私がスマート鎮守府の司令官を務めています、村上と申します」
愛宕「秘書艦の愛宕よ~!」
巧「…………」ムッ
啓太郎「菊池です!この度はウチなんかに洗濯を依頼したいとのことで……」
提督「ええ。そちらの洗濯は上の上だと聞き及んでおりますので、こうしてご足労願いました」
啓太郎「そうなんですか!?嬉しいです!!」
巧「お世辞に決まってんだろ……」
真理「こら巧!」
巧「大体アンタ、提督だかなんだか知らねぇがそのツラが気に食わねぇ。前に同じような顔をどこかで見た気がする」
巧「あとそこの青いの。お前はなんかノリが気に入らねぇ。誰かに似てる」
愛宕「えぇ~ひどーい!」
巧「そういうのだ!」
啓太郎「ちょ、ちょっとたっくんなにしてんのさ!お客様に対して!」
真理「そうよ!よりによって顔が気に入らないとか、最低よ巧!」
提督「私の顔で気分を害してしまったのなら、謝罪しましょう……ほら、君も」
愛宕「ごめんなさ~い」
真理「もう!最近少しはそういうのがマシになったと思ってたのに!」
啓太郎「たっくんサイッテー!」
真理「サイッテー!」
巧「う……」
真理「ほら巧、謝りなさいよ」
啓太郎「そうだよ!」
巧「うっせぇ!文句あっか!俺は帰るぞ!」ヅカヅカ
啓太郎「あ、ちょ、たっくん!」
提督「ふむ……お連れ様の気を損ねてしまうとは、下の下ですね……」
啓太郎「いやいや!提督さん達はなにも悪くありません!」
真理「そうです!アイツたまに悪いクセが出ちゃって……」
提督「そうなのですか?まぁいいでしょう。では早速お願いしてもいいですかな?」
啓太郎「あ、はい!何でも綺麗にしますよ!」
提督「それはありがたい。では今日は駆逐艦の洗濯物をお願いしてもよろしいですか?」
真理「今日は……?」
提督「おっと、伝えていなかったのですか?」
愛宕「あ、ごめんなさ~い」
啓太郎「?」
提督「ここの洗濯物の量は膨大でして……それを一挙に処理するとなると、数日かかるのです」
啓太郎「え、そんなに人がいっぱいいるんですか!?」
提督「ええ。ですからあなた方には数日間の滞在を予定してもらおうと思っていたのですが……愛宕さん」
愛宕「あ、あはは……」
提督「まったく、ゲストに事前に情報を教えないのは下の中ですよ」
啓太郎「ぜ、全然大丈夫ですよ!僕達!」
真理「啓太郎!?」
提督「ご無理をしなくても……」
啓太郎「いえいえ!僕達はここの洗濯物を全部真っ白にするために来たんですから、それができるまで帰れません!」
提督「では、いいのですか?」
啓太郎「はい!」
提督「おお……ありがとうございます!」
真理「ちょっとよかったの?数日ここにいるってことは、その分店を空けるってことなのよ?」
啓太郎「海堂さん達に任せればいいって」
真理「その海堂さん達にも迷惑がかかるじゃない!!」
・・・・・・
~西洋洗濯舗『菊池』~
海堂「ふああぁ~あ…………ったく、何で俺様がこんなちいせぇ洗濯屋の店番なんぞしてるんだ」
三原「まったくだよ……帰りたい」
里奈「もう!2人ともクリーニングはまだ残ってるのよ!!」
海堂「ちゅーか、乾の奴らが楽しく旅行してる間俺様がこうして働いているというのが気に入らねぇ!」
三原「旅行じゃなくて出張じゃないの」
海堂「ああなんかイライラしてきた……乾の奴に一言言ってくる!」
里奈「え、ちょ!店番は!?」
海堂「知るかぁー!!」ダッ
三原「おい!逃げるなよ!!」
里奈「…………行っちゃった……」
三原「ったくー!」
・・・・・・
~鎮守府廊下~
巧「ったく……どいつもこいつも……」スタスタスタ
巧「…………」スタスタスタ
巧「……」スタスタスタ
巧「…………………………」
巧「ここ、どこだ?」キョロキョロ
看板【食堂】
巧「食堂か…………まぁ腹も減ったし、何か食うか」ガチャッ
・・・・・・
~食堂~
巧「あんまり人は居ねぇな……って、3時だし当然か」
巧「でも……なんだあいつら?」
球磨「多摩、いい加減スープ飲めクマ。もう冷めたはずクマ」
多摩「い、嫌にゃ……まだ熱いにゃ」
暁「もう、軽巡のくせに熱いスープも飲めないなんて、レディーらしくないわ」
雷「頑張って多摩さん!」
電「電も熱いのは苦手なのです……」
巧「…………海軍がどーのって言ってたが、ここって小学生も来ていい場所なのか」
暁「あら?知らない人がいるわ」
雷「え、本当!?」
電「知らない人怖いのです……」
響「お客さんじゃないのか?」
巧「なんかジロジロ見られてるが……まぁいいや。なんか食おう」
鳳翔「いらっしゃいませ……あら、はじめまして」
巧「ラーメンひとつ」
鳳翔「はい、ラーメンですね。380円です」
巧「はいよ」チャリン
鳳翔「今は空いてますし……出来上がったら席までお持ちしますね」
鳳翔「はい、お待ちどうさまでした」コトッ
ラーメン「」モワモワ
巧「…………」
雷「どうしたのかしら。知らない人、ラーメンが来たのに食べないわ……」
電「しかもすごく不機嫌そうなのです……!」
球磨「アレじゃラーメンが冷めちゃうクマ」
暁「というかメンが伸びて美味しくなくなっちゃうわ!」
巧「(うっせぇなぁ……)」イライラ
多摩「…………にゃっ!」トテトテトテ
球磨「ちょ、多摩!?」
多摩「お兄さん、お客さんにゃ?」
巧「にゃ……?あ、ああ。まぁ」
響「勇敢にも話しかけていった」
電「はわわ……!」
巧「お前は?」
多摩「タマは多摩にゃ」
巧「……た、たま。か」
多摩「にゃ!」
巧「ああ見ての通り俺は余所者だよ。だからほっとけ」シッシッ
多摩「むぅ…………ラーメン食べないのかにゃ?」
巧「冷ましてんだよ」
多摩「猫舌なのかにゃ?」
巧「悪いかよ」
多摩「悪いことじゃないにゃ。多摩も猫舌で苦労してるにゃ……」
巧「!」
巧「お前も、猫舌なのか?」
多摩「そうにゃ」
巧「俺は乾巧ってんだ。よろしくな」
多摩「にゃ!?よ、よろしくにゃ……?」
多摩「ほえー……洗濯屋さんなのかにゃ」
巧「ああ。だが今から帰ろうと思っていたところだ」
多摩「なんでにゃ?」
巧「ちょっと色々あってな……」
多摩「残念にゃ……巧の洗濯見てみたかったにゃ」
巧「別に誰が洗ったって同じだろ」
電「た、多摩さんが見事打ち解けたのです!」
暁「でも普通に優しい人に見えるけど」
響「私達も行けばいいんじゃないか?」
雷「そうね!」
球磨「それに多摩、スープ残してるクマ!」
・・・・・・
雷「へぇー巧はかわいいのね!」
巧「はぁ!?何でそうなる。それに目上の人には『さん』を付けろと教わらなかったか」
電「ご、ごめんなさいなのです……乾さん」
巧「……別に怒っちゃいねぇけど」
球磨「なるほど、巧も猫舌なのかクマ。でもメンがのびるクマ」
巧「いいんだよ。俺はこれで」
暁「そもそも、熱いのが駄目なのになんでラーメンを頼むのかしら……」
響「Поцелуй ваша мать hips」
巧「すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ」
多摩「巧、もう人気者にゃ!すごいにゃ!」
巧「そうだ、お前らに帰り道を聞こうかな」
雷「もう帰っちゃうの?もっといればいいのに!」
多摩「そうにゃ!せっかくのお客だから皆珍しがるにゃ」
巧「生憎俺にも色々あってな、で、誰か案内してくれる奴はいるか?1人でいい」
多摩「はいはーい!多摩が案内するにゃ!」
球磨「こら多摩!これから演習って忘れたクマ?」
多摩「あう、そうだったにゃ……」
巧「演習?」
暁「色々練習したりするのよ!射撃とか陣形とか!」
響「私達もこれから演習だ」
巧「そうなのか?(何かの部活か?射撃は……弓道とかか?陣形は…………わからん)」
巧「(部活と言えば……草加を思い出す。クソあの野郎……結局フェンシングの試合は俺の寛大な心で引き分けにしてやったというのに)」
巧「(アイツの顔を思い出すだけでなんか腹が立つな……まぁ、もう見ることもできないんだが……)」
雷「私も後で遠征だったわ」
巧「遠征……?(他校にか?)」
電「あ、あの……乾さん、電が案内するのです」
巧「本当か?じゃあ頼む」
暁「名残惜しいけど、しっかり送って来るのよ、電!」
電「電の案内を見るのです!」
巧「じゃあ早速案内してくれ」
電「なのです!」
・・・・・・
~市街~
海堂「うおおおおお待ってろ乾ぃぃ!!」ダダダダダ
海堂「………………」
海堂「ハッ!!」ピタッ
海堂「そういや乾の奴ら、どこに行ったんだ!?」
海堂「くそーしまったぜ……バイクも置いてきちまったし……」
ブロロロロロロ……キキーッ!
海堂「うおっち、危ねぇな!!どこみてんだよ!」
ガチャッ
スマートレディ「はぁい、直也クン♪」
海堂「あれ、あんたスマートブレインの……」
スマートレディ「せいか~い!私の事を覚えててくれた直也クンには、プレゼントをあげちゃいまーす!」
海堂「プレゼントぉ?」
スマートレディ「それが、コレでーす!」
海堂「なんだぁ?このトラックは……」
スマートレディ「後ろにプレゼントが入ってるわよ♪」
ウイーン……
海堂「………………あ、これ!」
オートバジン「」
スマートレディ「スマートブレインも結構今経済的にピンチだから、こんなバイク持ってても仕方ないかな~って」
スマートレディ「でも処分するのもお金がかかるから、直也クンにあげちゃう!お姉さんからの特別よ?」
海堂「おお…………いいのか?」
スマートレディ「ええ♪」
海堂「じゃあ遠慮なく貰うぜ!じゃあな!」
スマートレディ「またね~、でも多分もう会うこともないでしょうけど」
海堂「俺もそう思うぜ」
ブウウウウウウウゥゥゥゥゥン……
・・・・・・
~正門前~
電「ここなのです」
巧「サンキューな。あとは駐車場に行ってバイクで帰れば……」
電「バイクに乗るのです?」
巧「ああ。真理から借りたやつだけどな」
電「真理……?」
巧「ああ、真理ってのは一緒にここに来た――」
「フン!!」
巧「ッ、電!」ガバッ
電「ほわあぁぁ!!?」
ドガァァン!
巧「いっつつ……おい電、大丈夫か?」
電「は、はい……乾さんのお蔭なのです」
巧「そりゃよかったぜ」
電「でも、今のは……?爆発なのです?」
巧「さぁな……」クルッ
リ級フェノク「…………」ザッ、ザッ
巧「オルフェノク……!?」
電「し、深海棲艦なのです!」
巧・電「え?」
リ級フェノク「フンッ!」ジャキン
巧「やべぇ、こっちを狙ってる!来い!」
電「はわわ!」
ダァン!
巧「なんだってオルフェノクがこんなところに……!滅んだんじゃなかったのか!?」タッタッタ
電「でもなんで深海棲艦が陸に……!?」タッタッタ
巧・電「え?」
電「(そんな……陸上に深海棲艦が現れるなんて、初めてなのです)」
電「(でも深海棲艦にしては白かったのです……)」
巧「とりあえず駐車場に行って、ベルトを取らねぇと……!」
電「ベルト?」
巧「ああ、急げ!」
リ級フェノク「逃ガサン!」ダッ
・・・・・・
~駐車場~
巧「奴は来てるか!?」
電「もうすぐこっちに来るのです!」
巧「クソッ……!」カチャカチャ
巧「(まさか、またコイツを使うことになるなんてな…………)」
電「どうするのですか!?」
巧「相手がオルフェノクなら、俺が倒す。お前は隠れてろ」
リ級フェノク「見ツケタ……艦娘、殺ス!」
巧「へっ……生憎簡単には死ねねぇな」
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
シュフォン、シュフォン、シュフォン、シュフォン……
電「い、乾さん……?」
巧「…………」
巧「変身!!」
『COMPLETE』
ピピロピ、ピピピシュイン!
リ級フェノク「……?」
ファイズ「…………」
リ級フェノク「……ガァッ!」ダッ
ファイズ「来やがれ!」手首シュッ
リ級フェノク「ガァッ!」ブォン!
ファイズ「クッ、でやっ!」ドカッ
リ級フェノク「グッ……」
ファイズ「ハッ、ダァッ!」ドカッ、バキッ
ファイズ「でやぁっ!」ドゴォッ
リ級フェノク「グアアァッ!」ドサッ
ファイズ「……」カシャッ
ファイズポインター「READY」
リ級フェノク「グ、ウゥ……!」グググ
ファイズ「電、もう終わるぜ」ピッ
『EXCEED CHARGE』
ピピピピピピピピピピピピ、シュオン
ファイズ「ハッ!」ジャンプ
リ級フェノク「ッ!?」
ファイズポインター「」ピシュン!
リ級フェノク「ガ!アアア……!」
ファイズ「ハアアアァァァッ!!」
ズガガガガガ!ドォン!!
【Φ】
リ級「グアアアアア!!」ボォン!サラサラサラ……
ファイズ「ふぅ……」シュタッ
ファイズ「……」ピッ
シュイン
巧「(なんとかなったな……体にも異常は無い)」
電「乾さん!」
巧「ケガは無いか?」
電「はいなのです!それよりも乾さん……」
巧「ああ、まぁ後で色々説明する。面倒だが」
巧「それに、お前が言ってた深海棲艦ってのも気になるしな」
電「えっ?あっ……!」
電「(あ、あうう……艦娘や深海棲艦のことについては一般人には秘密だったのです……!)」
巧「お前……何隠してるんだ?」
電「あわわ、あわわわ……!」
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's(今日はここまで)
巧「お前は、オルフェノク――あの怪物の事を知ってるのか?」
電「は、はわわ……!え、えーと……」
提督「それについては――」
巧「ッ!?」クルッ
提督「私からご説明いたしましょう」スタスタスタ
巧「……アンタ」
提督「部下から正門前で爆発が起きたと知らせがありましてね……まぁ、原因は案の定。でしたが」
巧「全部教えろ」
提督「ええ。お連れ様もお呼びしましょう」
・・・・・・
~執務室~
コンコンコン
翔鶴「お2人をお連れしました」
提督「どうぞ」
ガチャッ
啓太郎「なんですか?話って……って、たっくん!」
真理「もう!どこほっつき歩いてたのよ!こっちは大変なのよ、見たことのない洗濯物の量でもうてんやわんや!」
巧「今は洗濯なんかほっとけ!それよりも……」
提督「ええ。あなた方には話しておきましょう…………深海棲艦というものについて」
啓太郎「深海……」
真理「棲艦……?」
提督「ここからは軍事的な話も出てきてしまいますが、ご了承ください」
巧「おう」
提督「遡る事数年前、突如として現れたのが、乾巧さんも先程遭遇した、深海棲艦です」
提督「通常兵器では役に立たず、我らは艦娘の助けを求めざるを得なくなりました」
真理「かんむす?」
提督「ああ、艦娘とは……女性の見た目をした兵器のことです。例えばこの愛宕もそう」
愛宕「はい!重巡洋艦愛宕よ~!」
啓太郎「え!?じゃ、じゃあここの女の人皆……!?」
提督「お察しの通り、彼女達が深海棲艦を打倒する唯一の切り札なのですよ」
真理「じゃあ人間じゃないってこと……?」
提督「その辺りについては激論が戦わされています。体温もあり思考し、行動する様は人間ですが、ひとたび艤装という装備を身に付ければ、火力を持った兵器となる。軍の中には、平気だと割り切る人もいれば、人間として接している人もいます」
巧「ほー……じゃあさっきの電や多摩達もそうだってのか」
提督「はい。彼女達もまた、戦っています」
巧「そうか……」
提督「そしてここからが本題です……あなた方にも関係のない話ではないかと思いますよ」
提督「あなた方は、オルフェノクという存在を知っていますね?」
真理「えっ……!?」
啓太郎「そ、それは……」
巧「ああ、知ってるぞ」
啓太郎「ちょ、たっくん!」
巧「別にコイツ相手に隠し事はいらねえみたいだ」
提督「最近のことです…………深海棲艦と、オルフェノクのミックスが数体確認されたのは」
巧「ミックス?」
提督「通常深海棲艦は、陸に上がれません。仮にも艦と称されていますからね」
提督「しかし、先程乾さんも見たように……陸に上がって行動する深海棲艦が確認されるようになりました」
巧「ああ、さっき俺が倒した奴か」
啓太郎「ええっ!?たっくんそんなことしてたの!?か、体は大丈夫!?」ペタペタ
巧「うるさいベタベタさわんな!」
提督「そしてその深海棲艦は、自らをオルフェノクと名乗った記録もあるのです」
巧「それが、オルフェノクとのミックスだっていう根拠か」
提督「ええ。どうやって混じったのかは知りませんが…………事実ミックスに襲われた人は、体が灰になりました」
巧「アンタはオルフェノクの事について知ってるのか?」
提督「警察の専門機関と少々個人的に交流がありましたからね。多少は存じておりますよ」
巧「そうか……で、その過去現れたのはどうしたんだ?」
提督「なんとか海へ誘導して、艦娘が仕留めました。骨が折れましたよ……」
真理「あの、艦娘って大砲とか持ってるんですよね?」
提督「ええ」
真理「陸では使えないんですか?」
提督「そうしたいのですが、そうもいかないのですよ……艦娘も分類上は船。陸では艤装を装備できない上に、見た目通りの女性の身体能力しかありません」
真理「そうなんですか…………」
提督「ですから、あなたに興味があるんですよ。乾さん」
巧「俺に?」
提督「オルフェノクを倒せる力を持っているあなたなら、陸に現れた深海棲艦も倒せる。先程証明していただきましたし、艦娘にはできない事です」
提督「ですからどうか、我々に力を貸してくれないでしょうか。オルフェノクと深海棲艦のミックスからここの皆さんを守っていただいきたいのです」
巧「……………………アンタ、最初からそれが目的だったんだろ」
提督「洗濯については本当ですよ。ただ乾さんの持つ力を知らなかったと言えば嘘になりますが」
巧「回りくどい野郎だ。俺はそういう奴は嫌いなんだよ」
啓太郎「ちょっとたっくん!」
提督「ははは、確か顔も好かれてはいませんでしたね」
巧「おう。あと性格と、その喋り方もだ。どっかの誰かを思い出してならねぇムカムカする」
提督「では……力は貸していただけないと?」
巧「当たり前だ。誰が見ず知らずの奴らの為に自分を危険に晒すかよ」
真理「巧……」
巧「……と、前までは思ってたがな。今はちょっと違う」
真理「!」パァァ
巧「それにここの連中にはちょっとだけ世話になった。このまま見捨てると目覚めが悪い」
提督「では……」
巧「ああ。オルフェノクなら俺の敵だ。俺が倒す」
提督「ありがたい…………では乾さん、よろしくお願いします」
啓太郎「でも洗濯が終わったら……帰らなきゃ」
提督「それは承知しております。ですから滞在中に現れるのだけでも対処してくれるとありがたいです」
巧「いいのか?俺が帰ったらまた手段が無くなっちまうぞ」
提督「乾さんをいつまでもここに閉じ込めておく必要はないですからね…………それに」
提督「現在艦娘が陸上で活動できるような装備を開発していますので、その完成までお願いできればいいのですよ」
巧「なるほどな…………わかったぜ。付き合ってやる」
提督「ありがとうございます」
提督「ではもう夜も近いですし、クリーニングの再開は明日からということで……お食事でもいかかですか?」
啓太郎「え、いいんですか!?」
提督「ええ。食堂で当鎮守府自慢の料理をお出ししています。是非ともご利用ください」
真理「わぁ!早速行きましょ!」
巧「食い意地だけは張ってんなぁ……」
真理「うるさいわよ!」
提督「では案内の者を……」
巧「いや、いい。食堂までの道は覚えてる」
提督「おや、そうですか?」
啓太郎「たっくん、さっき食堂行ってたんだ……」
真理「食い意地が張ってるのはどっちよ……」
巧「うっせぇ!腹が減ってたんだからいいだろ!」
・・・・・・
~夜・食堂~
巧「たしかここの角を右で……あった」
真理「食堂、って書いてあるわね。早速入りましょ!」
ガチャッ
\ワイワイ ガヤガヤ/
啓太郎「うわぁ……流石に混んでるね。というか、本当に女の子しかいないや……」
真理「しかもどれも可愛いし……」
多摩「にゃ!巧だにゃ!おーい巧ー!」フリフリ
巧「お、多摩じゃねぇか」
啓太郎「知り合い?」
巧「さっき知り合ったんだ。多摩って言ってな。良い奴なんだ」
真理「へぇー巧がそこまで言うなんて珍しい」
多摩「巧もご飯かにゃ?タマ達の隣り空いてるにゃー」
巧「じゃああそこに席とるか」
鳳翔「いらっしゃいませー……あら、あなたは」
巧「冷やし中華」
鳳翔「ふふ、わかりました。そちらの方々もご注文をどうぞ」
真理「私つけ汁定食!」
啓太郎「じゃあ僕サバ味噌定食で!」
鳳翔「はーい。では出来上がったらお呼びしますね」
・・・・・・
巧「…………美味いな。やっぱり」ズルルル
真理「うん!ホント美味しい!」パクパク
啓太郎「こんな美味しいサバ味噌初めて食べたよ!」モグモグ
球磨「当然クマ!鳳翔さんの料理は天下一クマ!」
啓太郎「くま……?」
巧「コイツの喋り方だよ。あんま気にすんな」
真理「にしても……視線感じるわね……」
啓太郎「僕達を手伝ってくれた吹雪ちゃん達以外、ほとんど知らない人だもんね」
電「あ、乾さん!」タッタッタ
巧「おう電。あの後何にもなかったか」
電「はいなのです!さっきは助けてくれてありがとう、なのです!」
暁「私からもお礼を言うわ。ありがとう」
雷「よくやったわね、巧!」
響「ハ~ラショー」
巧「居心地が悪い…………」
啓太郎「あれ、たっくん照れてる?」
巧「別に照れてねぇよ!」
真理「も~素直じゃないんだから」
巧「ちょっと散歩してくる。俺らが泊まる部屋は分かるか?」
啓太郎「うん。俺とたっくんが客室のこの部屋で、真理ちゃんはその隣」
巧「分かった。じゃあまた後でな」
啓太郎「一緒に!」
巧「1人がいい」
啓太郎「だよねぇ……」
・・・・・・
~港~
巧「ここが海と一番近いのか…………」スタスタ
巧「まぁさっきの今で現れるわけないか」
「あら?あなた……」
巧「あん?」
「見ない顔ね。お客さん?」
巧「ああ。…………お前も艦娘なのか?」
足柄「あら、艦娘を知ってるのね。というと提督のお客さんかしら。私は重巡洋艦の足柄よ」
巧「乾巧だ……それじゃ」スタスタスタ
足柄「ええっ!?ちょ、ちょっともうちょっと話してもいいんじゃない!?」
巧「お前と話すことは無い」
足柄「あるでしょ!どこから来たーとか、何してるーとか!ちなみに私は英国では『飢えた狼』とまで称されたのよ!」
巧「狼……」
足柄「あら、興味持った?」
巧「いや、別に」
足柄「えーちょっとー!」
巧「うっせぇな。いいだろ1人で散歩したって」
足柄「冷たいわねぇ~」
翔鶴「あ、いたいた。足柄さん」
足柄「あら、どうしたの?」
翔鶴「那智さんが探していましたよ。なんでも授業に関することとか」
足柄「あちゃー……プリント作成かしら…………まぁいいわ。ありがと」
足柄「また色々聞くからねー!」タッタッタ
巧「2度と聞くなよー!」
巧「ったく……」
翔鶴「ふふっ、これでゆっくり散歩ができますか?」
巧「気を利かせてくれたのか……悪いな」
翔鶴「いえいえ。私もたまに1人で散歩するのが好きですので」
巧「そうなのか」
翔鶴「はい。夜の海を見ると、どことなく懐かしく思えて……」
巧「俺にとっては暗くて怖いがな」
翔鶴「まぁ私の好みも変わってるとよく言われますから」
翔鶴「では私はこれで……」
巧「おう」
・・・・・・
巧「…………」スタスタスタ
巧「あいつらを深海棲艦とかいうオルフェノクから守る、か……」
巧「多分、木場なら二つ返事で引き受けただろうしな」
巧「ちょっとは気合入れてみっか」パンッ
「きゃあああああああああぁぁ!!」
巧「ッ!!」
巧「今の悲鳴……さっきの奴か!」ダッ
巧「くそっ……」ピッ
プルルルルル……ガチャッ
啓太郎『たっくん、どうしたの?』
巧「啓太郎、今すぐベルトを港に持ってこい!!」
啓太郎『ッ、わかった!』
・・・・・・
~波止場~
ル級フェノク「クックック……」ザッ、ザッ
イ級フェノク「ガァァァ!」ザッ、ザッ
翔鶴「くっ……!」
巧「大丈夫か!?」
翔鶴「乾さん!」
巧「クソッ……今度は2体かよ!」
巧「手ぇ出せ!」
翔鶴「は、はい!」ガシッ
巧「とりあえず、生身じゃあいつらとは分が悪い。なんとか逃げ回るぞ!」
翔鶴「わかりました!」
ル級フェノク「ソウハサセン!」
巧「ッ、どきやがれ!」ドカッ
ル級フェノク「フッ……」パシッ
ル級フェノク「フンッ!」ブォン
巧「ぐあっ!」
翔鶴「乾さん!」
イ級フェノク「ガァァ!」
翔鶴「ッ、こっちも……!」
ル級フェノク「艦娘、死ネ!」バッ
翔鶴「ッ……!」キュッ
ブロロロロロロロロロロロ……!
ル級フェノク「?」
ブロロロロロロロ!!
海堂「うおおおお!止まらねぇ!!」
ドゴン!
ル級フェノク「グアッ!?」ドサッ
海堂「ふぅ……ふぅ……やっと止まったぜ」キキィッ
巧「お前……何でここに!?」
海堂「あん?おお乾!お前こんな所に居たのか」
巧「それに、それ……!」
オートバジン「」
海堂「おう、さっき貰ってな。なんか勝手に俺を乗せたままこんなところまで来やがった……ちゅーかどこだここ!」
巧「話は後だ!とりあえずアイツらを!」
海堂「は?…………うおお!オルフェノクじゃねぇか!」ポチッ
オートバジン「BATTLE MODE」ウイーン
ル級フェノク「次カラ次ヘト……!」
オートバジン「」バララララララ!
ル級フェノク「グゥッ……!オノレ……!」
啓太郎「たっくん!」タッタッタ
真理「巧!」バッ
巧「おう!」キャッチ
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
巧「よくも殴ってくれたなぁ……今度は俺の番だ!変身!」
『COMPLETE』
ファイズ「うおお!」ガシッ
ル級フェノク「ナッ、貴様……!」
ファイズ「だぁっ!」ドガッ
ル級フェノク「グゥ……!」
啓太郎「翔鶴さん、こっちに!」
翔鶴「は、はい……」
イ級フェノク「ガァァァ!」
啓太郎「うわぁっ!」
真理「巧!」
ファイズ「ッ!」カチャッ
ファイズエッジ「READY」
ファイズ「たぁっ!」ズバッ
ル級フェノク「ぐあぁ!」フットビ
海堂「クッソー何がどうなってんだよ!」
シュゴゴゴゴゴゴ……
スネークフェノク「オラァッ!」ドカッ
イ級フェノク「!ガァ!ガァ!!」
スネークフェノク「うおお!乾なんとかしろー!」
ファイズ「海堂!」カション
アクセルメモリー『COMPLETE』
ピピロピ、ピピピピシュイン!カシャン!
ファイズアクセル「……!」
ピーポーウィーズノネーム!ナマエーノナーイ!~♪
ピッ
『START UP』
ドゥンドゥンドゥン……フィーンフィーンフィーンフィーン……
アクセルファイズ「はぁっ!」ピッ
『EXCEED CHARGE』
アクセルファイズ「でやぁっ!」ズバァッ!
イ級フェノク「ガァッ!?」
アクセルファイズ「はっ!」シュィィィン!
ル級フェノク「ッ!?」
アクセルファイズ「だぁぁぁっ!!」ズバァッ、ズバァァッ!
ル級フェノク「グアァッ!!」
イ級フェノク「ガ、ガアアア……!」
ル級フェノク「ウウゥ……!」
『3、2、1……TIME OUT』
【Φ】ボォン!【Φ】ボォン!
イ級フェノク「」サラサラサラ……
ル級フェノク「」サラサラサラ……
アクセルファイズ「……」カチャッ
『REFORMATION』
真理「巧、やったね!」
巧「なんとかな」
啓太郎「久しぶりに見たけど、やっぱりファイズはたっくんだね!」
海堂「ま、俺様の絶妙なアシストありきの結果だがな」
翔鶴「い、乾さん……今のは?」
巧「まぁ……洗濯の他にもこういうことをしてるってことだ」
翔鶴「…………」
巧「立てるか?」
翔鶴「あ、はい!助けていただきありがとうございます!」
巧「いいさ。これからは夜の散歩は控えた方がいいかもな」
翔鶴「はい……」
巧「後そのバイク、俺にくれ」
海堂「はぁ!?これは俺が貰ったんだぞ!」
巧「代わりに真理のバイクやるからいいだろ」
真理「ちょっと巧、勝手に決めないでよ!」
海堂「ならいいぜ」
真理「あんたも何言ってんのよ!!」
巧「とりあえず部屋に戻るぞ。眠い」
啓太郎「うんそうだね……俺もちょっと眠いや」
海堂「ちゅーかここどこだ?」
真理「あんたも巧達と一緒の部屋で寝れば?」
海堂「いや、だからここはどこか聞いてるんだが」
巧「さっさと行くぞ。あんたも」
翔鶴「は、はい」
・・・・・・
「………………」
「やはり、強い……」
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's
三原がたっくんのことをなんて呼んでたかだけが思い出せない……
とりあえず「乾」にしておきます 間違ってたら言ってね……
・・・・・・
提督「…………」
提督「やはり、強い……」
提督「明石に伝えておきましょうか……新兵装のモデルケースを」
OP~♪
・・・・・・
~翌日・昼~
巧「ったく……なんでこんなに量が多いんだよ……」アイロン係
真理「無駄口叩く間に手を動かす!これだって昨日私達が半分くらい終わらせたのよ?」
啓太郎「たっくん、間違って焦がしたりしないでよ!」
巧「わぁーってるよ」
啓太郎「にしても手伝ってくれてありがとうね!助かるよ!」
吹雪「いえ、流石に量も多いので」アハハ
叢雲「これは陽炎型のね……ったく!」
初雪「はぁ……ホントは手伝いたくないんだけど」
巧「あの中学生集団はなんだ?」
真理「駆逐艦の吹雪ちゃん達よ。姉妹なんだって」
巧「ふーん」
啓太郎「よーし!あとはこの分を干してアイロンがけしたら終わりだよ!」
巧「やっとか……」
真理「こんなにハードな洗濯は私も初めてだわ……」
電「あ、乾さーん!」トテトテ
巧「おう電。どうした?」
雷「差し入れよ!鳳翔さん特製おにぎり!」
電「電も手伝ったのです!」
暁「まぁ、お仕事とはいえ私達の服を洗ってくれてるんだし……多少はね!」
響「ちなみにこの内の1つは暁が間違えて塩を大量に入れたおにぎりだ」
暁「ちょ、ちょっと響ー!」
啓太郎「うわぁありがとう!嬉しいよ!!」
真理「お腹ペコペコよ~!」
電「吹雪ちゃん達の分もあるのです」
吹雪「わぁ!ありがとう!」
海堂「ハァ……なんで俺様がこんなこと……」畳む係
電「えっと……海堂、さん?」
海堂「あん?」
電「ひっ……!あ、あの……これ……おにぎり食べてくださいなのです」
海堂「お、うまそうじゃねーか!2つくらい貰うぜ」ヒョイッ
海堂「……」パクッ、モグモグ
海堂「ッッ!!?」モガモガ
電「ど、どうしたのです!?」
海堂「ぐえええぇぇ!!!しょっぺえぇぇ!!テメェ塩入れすぎなんだよ!!」
電「はわわ!?」
海堂「さては俺様を塩分過多で亡き者にしよーって作戦だなぁ?そうはいくか!」
巧「おい海堂、それは多分『当たり』だろ。電に喚き散らすな」
海堂「あぁ?じゃあこれ食ってみろよ!」
巧「おう」モグモグ
巧「ッッ!!?」モガモガ
海堂「ほらな!」
海堂「大体なんで俺様がこんな洗濯なんぞ手伝わにゃならんのだ!」
真理「しょうがないでしょ、あんたもここにいるんだから」
海堂「そこだ!何故俺はここにいる?」
巧「禅問答なら他所でやれ」
真理「なんで来たかは知らないけど、あんたもここに寝泊まりしてる以上私達と同じクリーニング屋よ」
海堂「ああーもうむかちゅく!畳むのは終わったからもういいだろ!」ダッ
真理「あ、ちょっと!」
ガチャッ、バタン!
真理「行っちゃった……もうあの馬鹿!」
巧「はぁ……」
啓太郎「よーし、これでおしまい!この分が乾いたらとりこんで畳もう!」
吹雪型「はーい!」
巧「じゃあ俺は散歩行くわ」
真理「あ、ちょっと待って巧。私も行く」
巧「はぁ?俺は1人がいいんだが」
真理「いいからちょっと待っててね!」
巧「…………仕方ねぇな。啓太郎は?」
啓太郎「俺はもうちょっとここにいるよ!行ってらっしゃい」
・・・・・・
~岬~
真理「この辺は風が気持ちいいわね!」
巧「そうだな」
スタスタスタ
真理「あれ?ねぇ巧、アレ何かしら」
巧「どこだよ?」
真理「あれよ!海の上走ってるやつ!」
巧「…………ホントだ。人か?」
提督「アレが艦娘の本来の姿ですよ」
巧「アンタどこにでも現れるな……」
提督「ここは私も好きな場所でしてね。執務の合間によくリフレッシュに来るんです」
巧「あのウザい女はどうした」
提督「愛宕が聞いたら傷つきますね……別に秘書艦は常に私と共に居るわけではありませんよ」
真理「それよりも、あの人達は?」
提督「彼女達は我が鎮守府の艦娘の中でも上の上である存在です。なんといっても第一艦隊ですからね」
巧「で、あいつらはどこに行くんだ?まさか大砲背負ってピクニックでもないだろ」
提督「深海棲艦に支配されている海域に出撃したんですよ。敵を殲滅するのが彼女達の仕事です」
真理「戦いに、行ったんだ……」
提督「はい。我らの使命は、深海棲艦に奪われた制海権を奪還することですからね」
真理「知らなかった……」
提督「その辺は情報統制がなされていますからね。一般人でこの事を知っているのはあなた方くらいですよ」
巧「できれば知りたくなかったぜ」
翔鶴「あら、提督。乾さん達も」
巧「昨日の……確か翔鶴だったか?」
翔鶴「はい。昨日はありがとうございました」ペコッ
提督「どうしました?」
翔鶴「愛宕さんが怒っていましたよ?執務の途中で抜け出すとはーって」フフッ
提督「おっと、もうそんなに時間が経っていましたか……では失礼しますね、乾さん、園田さん」スタスタスタ
巧「あんたも艦娘なんだろ。出撃とかはいいのか?」
翔鶴「私はあんまり戦いを好みませんから……それに、第一艦隊には妹がいますし」
真理「妹さんが?」
翔鶴「はい。瑞鶴と言って……主力艦隊で頑張っています」
真理「へぇ……」
真理「それにしても大変ですね。海で戦って、もしやられちゃったら……」
翔鶴「はい……確かに力尽きた艦娘は海に沈んでしまい、その亡骸すら帰って来ません」
巧「そういうのを聞くと、まだ陸で死ねるのは幸運ってやつか……」
翔鶴「しかし私達は恐れずに立ち向かいます。いつか深海凄艦を打倒し、静かな海を取り戻すことを目指して」
真理「静かな、海……」
巧「それがアンタの夢か」
翔鶴「私だけではありません……ここにいる艦娘や提督は、皆そのために戦っているんです」
巧「そうか…………すげぇな」
翔鶴「はい?」
巧「そうやって夢を持って戦えるのは、すげぇよ。それだけで強みだ…………だからまぁ、頑張れ」
真理「私からも応援させてください!」
翔鶴「ふふっ、ありがとうございます」ニコッ
翔鶴「さて、そろそろ私も戻りますね」
真理「私達も戻ろっか」
巧「そうだな」
・・・・・・
~艦娘寮屋上~
啓太郎「うん、いい感じ!」
吹雪「真っ白な洗濯物が日の光を浴びて喜んでるみたい!」
初雪「うぅ……お日様嫌い」
深雪「おいおい……」
叢雲「ま、こんなもんよね」
啓太郎「じゃあ夕方になったらまたここに来てとりこもう!」
海堂「…………なんだ、ちゃんと全部終わったのか」コソコソ
磯波「あ、あの……なにしてるんですか?」
海堂「!?」
啓太郎「あれ、海堂さん!戻って来たんですか?」
海堂「ば、ばか野郎ちげぇよ。これは、その……まぁアレだ。一人かくれんぼだ」
吹雪「…………ぷふっ」
海堂「テメェ笑うんじゃねぇよ!」
叢雲「アンタって変なのね!」
海堂「んだと~!」
啓太郎「まぁまぁ海堂さん!もう終わりましたし、とりあえず夕方までどこかに行きましょうよ!」
・・・・・・
~近くの林~
啓太郎「そういえば海堂さん、店はどうなってます?」
海堂「あ?あー……まぁ三原とかが頑張ってるんじゃないのか?」
啓太郎「やっぱり勝手に飛び出してきたんだ……」
海堂「その分ここで手伝ってやったろ!」
ザッ、ザッ……ザッ
海堂「ッ……?」キョロキョロ
啓太郎「どうしたんですか?海堂さん」
海堂「シッ!黙ってろ……何かがこの林で歩いてる……」
啓太郎「えっ!?」
海堂「アレだ……!」ユビサシ
啓太郎「確かに……なんか足音が……くしゅん!」
海堂「音出すなよ!」
戦艦棲姫フェノク「…………」ザッ、ザッ
海堂「隠れるぞ!」
啓太郎「え、ああ、ぁ……!」
海堂「バカ、ビビッてんじゃねぇ!」
海堂「アイツ……建物に向かって歩いてやがる……攻撃する気だ!」
啓太郎「ど、どうしよう……!」
海堂「とりあえず乾を呼べ!俺はそれまで足止めしてやる!」シュゴロロ……
啓太郎「う、うん!」
プルルル……ガチャッ
巧『どうした?』
啓太郎「大変だよたっくん!深海棲艦が!」
戦艦フェノク「忌々シイ艦娘共…………コレデ……!」ジャキン
スネークフェノク「おいお前!」ガバッ
戦艦フェノク「!?ナンダ貴様!」
スネークフェノク「お前あそこに攻撃する気だろうが!」ドカッ
戦艦フェノク「邪魔ヲスルナ!」ドガッ
スネークフェノク「ぐあっ!」ドサッ
戦艦フェノク「ハァッ!」ゲシッ
スネークフェノク「ぐえっ……いっつつ……!」ゴロゴロ
戦艦フェノク「ヴァッ!」ドゴォ!
スネークフェノク「ぐああぁぁ!」
海堂「う、くっ……!」ドサッ
戦艦フェノク「先ニ貴様カラ始末シテヤロウカ……?」ジャキン
啓太郎「海堂さん!」
海堂「う、くっ……!」
戦艦フェノク「サラバダ」
巧「待てー!!」タッタッタ
戦艦フェノク「?」
啓太郎「ッ、たっくん!!」
巧「変身!」
『COMPLETE』シュイン!
ファイズ「ハァッ!」ガバッ
戦艦フェノク「クッ……!」
アラシノヨウナジダイモ!ハタカラミリャターダーノクロニクル!~♪
ファイズ「タァッ!ハッ!」シュッ、ドカッ
戦艦フェノク「フッ、ソノ程度カ?」
ファイズ「なに!?」
戦艦フェノク「フンッ!」ブォン
ファイズ「ぐあっ!」
戦艦フェノク「フフフ……」
ファイズ「くっそ……!」カシャッ
ファイズショット『READY』
ピッ
『EXCEED CHARGE』
キィンキィンキィンキンキンキン……
ファイズ「ハァッ!」バッ
戦艦フェノク「ッ!」ガード
ドゴォッ!
戦艦フェノク「グウウウッ……!」ズザザザーーー
ファイズ「ハァッ、ハァッ……」
戦艦フェノク「マダ、ダ!」ヴァァン
ファイズ「なに!?」
啓太郎「そ、そんな!?」
戦艦フェノク「フッ……」ジャキン
ファイズ「ッ!」
ダァン!!
ファイズ「うおっ!」ヒョイッ
ドォォォン!!
啓太郎「じ、地面があんなにえぐれて……!」
戦艦フェノク「死ネ!」ダァン!ダァン!
ファイズ「くっ、うおっ!」
啓太郎「(た、たっくんが避けるので精一杯!しかもだんだん追い込まれて……)」
戦艦フェノク「モラッタ!」ダァン!
ファイズ「ッ!」
ドォン!
ファイズ「ぐあぁぁっ!」フットビ
戦艦フェノク「フフフ…………サァトドメダ!」
啓太郎「た、たっくん!」
ファイズ「ぐ、うぅ…………!」フラフラ
戦艦フェノク「フッ……」ニィッ
戦艦フェノク「死ネ!!」ダァン!
啓太郎「たっくんーーーーーーー!!」
ドォォォォォン!!
ファイズ「うぐああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ドォン!ドォンドォン!!
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's
・・・・・・
ドォン!ドドドオォォン!!
ファイズ「うわぁぁ!」ベルトフットビ
ドサッ
巧「う、うぅ……!」
啓太郎「たっくん!」タッタッタ
戦艦フェノク「フッフッフ……」ジャキン
巧「くっ、そ…………!」
啓太郎「たっくん、しっかりして!たっくん!!」
戦艦フェノク「終ワリダ……」
「だめ!!」
バッ
翔鶴「乾さんに手出しはさせません!」
戦艦フェノク「……ホウ」
多摩「巧はやらせないにゃ!」
球磨「ど、どこからでかかってこいクマ!」
暁「ひぃ……!た、倒してやるわ!」
電「乾さんをお守りするのです!」
啓太郎「君達……!ダメだよ!陸じゃ何もできないんでしょ!?」
響「……たとえ何もできなくても」
雷「噛みついてでも止めてやるわ!」
戦艦フェノク「…………フン」クルッ
戦艦フェノク「デハ、コレダケイタダイテイコウカ」
啓太郎「あっ、ベルト!」
戦艦フェノク「マタ、会オウ」ニィ
OP~♪
・・・・・・
~医務室~
巧「う、うぅ…………」Zzz
啓太郎「たっくん……」
海堂「…………クソッ、なんもできなかったぜ」
電「乾さん、タオルを変えさせていただくのです」スッ
巧「う………………ッ!」バッ
電「はわわ!?」ビクッ
暁「起きたわ!」
巧「ハァッ、ハァッ…………ここは……」
啓太郎「たっくん!!大丈夫!?怪我は!?」
巧「啓太郎…………」
真理「巧!!大丈夫?」
巧「ああ…………ッ、ベルトは!?」
一同「…………」
巧「まさか……」
啓太郎「ベルトが奪われたのは、あのオルフェノク……戦艦棲姫って奴の仕業なんだ……」
巧「なんだって!それは本当か!?」
啓太郎「うん……」
巧「クソッ……!」
真理「でもよかったわ巧が無事で。ベルトはまた今度取り返しましょう」
巧「今度っていつだよ、アイツがベルトを持ってここに来るのを待てってのか?」
真理「そういうわけじゃないけど……そうじゃん」
巧「………………」
啓太郎「ま、まぁまぁたっくんも落ち着いて!助っ人は呼んでおいたからさ!」
巧「助っ人ぉ?」
ガララララ
三原「大丈夫か?乾」
巧「三原……」
里奈「私もいるわよー」
電「お2人も乾さん達のお友達なのです?」
三原「ああ。俺は三原修二っていうんだ。よろしく」
里奈「阿部里奈よ。里奈でいいわ」
球磨「2人も洗濯屋クマ?」
里奈「本当は違うんだけど、まぁ今はお手伝いね」
巧「いいのかよ啓太郎、店は……」
啓太郎「ここがこんなことになっちゃってるんだから、しばらく休業するくらいどうってことないよ!」
三原「話は聞いたよ。オルフェノクにファイズギアを奪われたって……」
巧「ああ…………デルタギアは?」
三原「持って来てある。俺も……戦うさ」
巧「そうか…………けど三原、お前は手を出すな」
三原「なに?」
巧「ファイズギアを取られたのは俺の落ち度だ。ケツくらい自分で拭く」
真理「何言ってんのよ!あんたまだ怪我してるじゃない!」
巧「うるせぇ!俺は……ぐっ……!」
海堂「言わんこっちゃねぇ。1人で気負い過ぎだっちゅーの」
三原「海堂の言う通りだ。俺も力を貸すから、ファイズギアを取り戻すのは皆で、な?」
巧「…………じゃあ、必要になったら呼んでやる」
啓太郎「素直じゃないなぁたっくん!」
巧「いたた!うるせぇし痛ぇよ!」
電「わ、私達もなにかお手伝いするのです!」
巧「電……」
翔鶴「そうですね……乾さんは私達の為に戦ってくれました。その恩にも報いるべきです」
巧「お前…………」
真理「ほら巧、せっかく協力してくれるって言ってるのよ?なにか言葉くらいあるんじゃないの?」
巧「あ、ああ……」
巧「…………すまん、助かる」
翔鶴「いえ」ニコッ
電「なのです!」
多摩「タマ達も何かあったらサポートするにゃ」
海堂「あーなんかしめったらしい空間だな!」ガラララ
真理「ちょっとどこ行くのよ」
海堂「散歩だよ散歩!俺は乾ほど手酷くやられてねぇからな!」スタスタスタ
啓太郎「ささ!まだ洗濯物とりこむ作業が残ってるし、とりあえずそれしようよ!」
真理「そうね!とにかく他の事をしましょ」
翔鶴「あら、そういえばもう夕方ですものね。私もお手伝いします」
啓太郎「三原さん達も手伝う?」
三原「そうだな……じゃあ手伝おうか」
里奈「ええ!」
啓太郎「たっくんは?」
巧「…………ああ、手伝う」
啓太郎「よかったぁ!」
電「乾さん、早くベルトが戻ってくるといいですね」
巧「ああ。ホントにそう願うぜ」
・・・・・・
~???~
「コレガ、ベルトトイウ物カ……」
戦艦棲姫「ドウ?使エソウジャナイ」
「ソウネ……ベルト…………コレデ」
飛行場姫「モット沢山ノ艦娘ヲ、深海ヘト沈メルコトガ、デキル……」フフフ
・・・・・・
~翌日・昼~
啓太郎「今日は軽巡洋艦?っていう人達の服を洗うよ!」
真理「流石に駆逐艦の子達よりかは少ないけど……それでも多いわねぇ」
啓太郎「でも人も増えたし、大丈夫だよ!」
三原「ホントに多いな!」
里奈「うわぁ……私、駆逐艦の子達の面倒見てこようかしらー……」ソロソロ
真理「ちょっと里奈!逃げないの!」
里奈「くーそうよね……」
啓太郎「それに、今日は軽巡洋艦の人に手伝ってもらうからね」
天龍「俺は天龍…………フハハ、怖かろう」
龍田「私達の洗濯物を洗ってくれてありがとうございます~」ニコニコ
真理「なんか怖そうな2人ね……」ヒソヒソ
啓太郎「でも自分達から手伝うって言ってくれたし、いい人達だよ」ヒソヒソ
天龍「見ろ俺のソードベント!」パキッ
天龍「折れたァッ!?」
龍田「あらあらウフフ」
真理「…………大丈夫そうね」
三原「ああいうのは創才児童園にもたくさんいるよ」
巧「…………」アイロン係
天龍「俺に任せろ!アイロンは得意分野だ…………ってうわぁ焦げたぞ!!」
啓太郎「うわぁちょちょっと!?」
天龍「す、すまねぇ……」
啓太郎「うわぁ……これはもう……」
龍田「あら、それ北上さんのじゃない。頑張って弁明してね~」
天龍「た、龍田ぁ!助けてくれ!!」
巧「(なんか電達の方がしっかり者に見えるな)」
・・・・・・
~昼過ぎ~
啓太郎「ふぅ……意外と早く干せたね」
真理「そうね。珍しく巧も最後までやってたし」
巧「何言ってやがる。俺はいつも店でもちゃんとやってんだろ」
里奈「これからどうするの?ご飯?」
真理「そうね。お腹も空いたし、この時間なら席も空いてそう!」
巧「今日は冷奴定食にするか……」
真理「あんたはお子様ランチでじゅうぶんよ」
巧「テメェ……あのお子様ランチは一生忘れねぇからな!」
真理「あとすき焼きとー鍋焼きうどん!」
巧「ソレを作ってみろ。俺はお前の前で高級店で買ったケーキを食ってやる」
真理「ええ!?それって何様のつもりよ!」
三原「…………変わらないなこの2人は」
里奈「そうね」
・・・・・・
~夜・港~
巧「確かここでも襲われたな」
三原「波止場か……確かに海に近いし、その深海棲艦とかいうのには有利かもしれないな」
巧「ああ。だからここで張ってりゃ、獲物が――」
ベシャッ、ベシャッ
ホ級フェノク「…………」
巧「ほらな」
三原「おい、いきなりかよ!!」
ホ級フェノク「ホホハハハホ!!」
三原「クッ!」カチャッ
巧「お前、常に持ち歩いてんのか」
三原「乾が持ち歩かなさすぎなんだ!」
ホ級フェノク「ホッホフン!」
三原「乾は下がってろ。オルフェノクになって戦うってわけでもないだろ?」
巧「そうだな……頼む」
三原「ああ…………変身!!」
『STANDING BY』
カシャッ
『COMPLETE』
ファーシュファ、シュイン!
デルタ「おりゃぁっ!」ドカッ
ホ級フェノク「!?」
デルタ「ふっ、はっ!」
ホ級フェノク「ホハァッ!」フットビ
デルタ「意外と弱い……これならいける!」カシャッ
デルタ「Fire!」
デルタムーバー『BURST MODE』
デルタ「!」
ピシュン、ピシュン!
ホ級フェノク「ホ!?」ダッ
デルタ「逃がすか!」
ホ級フェノク「ホ、ホ!」タッタッタ
デルタ「待てー!」
ピシュンピシュンピシュン!
ホ級フェノク「ホッ!?」ズテッ
デルタ「よし、CHECK!!」
『EXCEED CHARGE』
ピシュイン!
デルタムーバー『』ピシュン!
デルタ「はっ!」ジャンプ
ホ級フェノク「!?」
デルタ「おりゃああああぁぁ!!」
ズガガガガガ、ドォォン!!
【△】ボォン!!
ホ級フェノク「ホァァ……」サラサラサラ……
デルタ「……よし」
巧「ふぅ……やったか。おーい三原――」
「フンッ!」ブォン
巧「ッ!?ぐあぁぁっ!」フットビ
デルタ「ッ、乾!?」
戦艦フェノク「新シイ奴…………フフ」
デルタ「こいつは……!?」
戦艦フェノク「貴様ノベルトモ、イタダク!」ダァン!
ドォン!!
デルタ「うわぁっ!」フットビ
ピシュイン……
三原「う、がはっ……!」
巧「三原……!」
巧「(クソッ、コイツどこから……!)」
巧「三原!変身しろ!」
三原「あ、ああ!…………ぐっ」フラッ
巧「(アイツも直撃くらったのか!?)」
戦艦フェノク「無理ヲスルナ……スグニ、楽ニシテヤル」フフ
巧「三原ァ!」
三原「へ、へんし…………」
「イエ、変身スル必要ハアリマセン」
ダァン!!
戦艦フェノク「ッ!?」ガード
ドォォォン!!
戦艦フェノク「グアア!!」
巧「今のは…………!?」
戦艦フェノク「グウ、オノレ……何者ダ!」
ザッ、ザッ……
巧「お前は……?」
三原「…………一体……」
ザッ、ザッ…………
空母水鬼フェノク「………………」
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
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いまさらですが、三原はたっくんのことを「乾くん」と呼びますよ
>>142
すまねぇありがとう 三原のたっくんへの呼び方だけがどうにも思い出せなかったんだ
ID変わってた……
改めてありがとうございます
三原のたっくんへの呼び方が決まった今、これまでのちょっとなんか自信に満ち溢れていた感のある三原は青いバラに触れて死んだ
次の三原はきっとうまくやるでしょう……
7:58
巧「変身!」シュイン!
【暗闇に立つファイズ(電飾スーツ)】
仮面ライダーファイズ、このあとすぐ!
・・・・・・
戦艦フェノク「貴様、同胞……ダト!?」
空母水鬼フェノク(以下空母フェノク)「…………」ジャキン
戦艦フェノク「クッ!」ダッ
ザパァン!
巧「あ、野郎!逃げやがった!」
空母フェノク「……」ダッ
巧「おいお前!」ダッ
三原「う、うぅ……乾君……」
巧「悪い三原、アイツを追う!」
三原「気を付けて……」
巧「ああ。これだけの騒ぎだし誰か来るだろう」
・・・・・・
~近くの林~
空母フェノク「ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」タッタッタ
シュゴロロロ……
「はぁっ、はぁっ……」
巧「おい!」タッタッタ
「ッ!?」クルッ
巧「お前…………」
翔鶴「………………」
巧「お前……オルフェノクだったのか?」
翔鶴「…………はい……」
巧「……そうか」
翔鶴「驚かないんですか?」
巧「…………お前みたいなのは何人も見てきたからな」
翔鶴「?」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!」タッタッタ
翔鶴「瑞鶴!?」
瑞鶴「もしかして、『また』!?」
翔鶴「ご、ごめんなさい……乾さんが危なかったから、つい……」
巧「お、おい誰だ?」
OP~♪
・・・・・・
巧「なるほどな……翔鶴の妹か」
瑞鶴「うん…………何から説明したらいいかなぁ」
巧「この事は、あの野郎は知ってるのか?」
瑞鶴「提督さん?ううん、知らない……これは、私達姉妹2人だけの秘密なの」
翔鶴「…………」
瑞鶴「数ヶ月前、とある作戦でね。翔鶴姉ぇは私と一緒の艦隊で出撃していた」
瑞鶴「その時だった、翔鶴姉ぇが敵の攻撃で沈んじゃったのは……」
巧「沈んだって、現に翔鶴はここに………………そういうことか」
翔鶴「はい…………沈んだはずの私ですが、気付いたら鎮守府近くの浜辺で倒れていたんです」
瑞鶴「それを私がたまたま目撃してね……驚いたわ。空母水鬼が襲撃してきたかと思って慌てたら、いきなり翔鶴姉ぇの姿になったんだもの」
巧「そんな翔鶴を、お前は匿ってるのか?」
瑞鶴「うん……表向きには奇跡の生還ってことにしてる…………本当は提督さんに伝えなきゃいけないんだろうけど、そうしたらどうなるか……」
巧「(確かにあの野郎に言ったら実験動物にさせられそうだな)なるほどな…………で、翔鶴はどうするつもりだ?」
翔鶴「えっ?」
巧「言ったろ。お前みたいなのは何人も見てきた。だからお前の考えによっては…………」
瑞鶴「ちょっと、翔鶴姉ぇになにかするつもり!?」
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「ぅ……」
翔鶴「私は…………艦娘です。今まで通り、深海棲艦と戦っていきます」
巧「できるのか?自分の正体を偽りながら戦うことが」
翔鶴「分かりませんけど…………やります」
巧「…………そうか。なら頑張れ」
翔鶴「はい!」
巧「あとひとつ忠告しておくが、いくら正体を隠そうとしても、いつかはバレる時が来る。その時に信じられる仲間を作っとけ」
翔鶴「それは……どういう?」
巧「先輩からのアドバイスってやつだ。今日は助けてくれてサンキューな」スタスタスタ
瑞鶴「なんなの?あの人」
翔鶴「…………」
・・・・・・
~物陰~
戦艦フェノク「…………クク、ナルホドナ………………」スッ
・・・・・・
~翌日・昼~
巧「三原、大丈夫なのか?」
三原「うん……騒ぎを聞きつけた真理が来てくれたお蔭で」
啓太郎「三原さんケガしてるし……今日の洗濯はたっくんと三原さんは休んでて」
巧「俺までいいのか?」
啓太郎「うん!だから今日は休んでてよ!」
三原「ごめん……そうさせてもらうよ」
巧「はぁ……にしてもあのオルフェノク、何度もやりやがって」
三原「アイツか……俺が倒した奴とは桁違いだった」
巧「アイツがファイズギアを奪っていったんだ……なんとしても取り返さないと」
瑞鶴「ちょっと、巧さん!」タッタッタ
巧「お前は……瑞鶴だったか」
瑞鶴「ちょっと来て!」
巧「……?」
三原「行ってみよう」
巧「ああ」
・・・・・・
~掲示板~
\ザワザワ……/
瑞鶴「あれよ!」
巧「なんだ?」
【正規空母翔鶴の正体は深海棲艦である】
巧「なんだよありゃ!」ダッ
電「あ、乾さん」
球磨「なんかこの貼り紙、鎮守府中に貼られてたクマ……」
巧「……!」ビリッ
三原「どういうことだ……?」
巧「誰がこんなこと……!」
提督「まったくですね……」
雷「あ、司令官!」
巧「…………信じるのか?これ」
提督「まさか。今まで共に戦ってきた仲間ですよ?このような貼り紙程度で疑うような艦娘はここには居ませんよ」
多摩「そうにゃ!翔鶴さんはタマ達の仲間にゃ!」
巧「じゃあ翔鶴はどこにいる?」
瑞鶴「部屋に居るわ……」
巧「行ってもいいか?」
瑞鶴「ええ……」
巧「三原、悪い」
三原「いいさ、大した怪我でもないし。行ってらっしゃい」
・・・・・・
~翔鶴達の部屋~
コンコンコン
翔鶴「ッ……!」ビクッ
瑞鶴「翔鶴姉ぇ」
ガチャッ
瑞鶴「大丈夫?」
翔鶴「え、ええ……」
巧「よう」
翔鶴「乾さん……」
巧「多分昨日のを誰かに見られてたな……じゃねぇと昨日の今日であんな貼り紙は貼られるわけねぇ」
翔鶴「……」
瑞鶴「でも皆は翔鶴姉ぇのこと、信じてくれてるわ!大丈夫よ!」
翔鶴「そう、ね…………でも」
翔鶴「皆に1度疑われちゃったら、もう……」
巧「まぁ確かに、下手にボロは出せなくなったな」
翔鶴「どうしましょう……」
巧「簡単だ。オルフェノクに変身しなきゃいい」
翔鶴「で、でも……」
巧「そのためにも、俺達がいる。今度は負けねぇ……」
翔鶴「……乾さん…………」
瑞鶴「それよりも、この鎮守府の中にあんな酷い真似をする人がいるなんて……!」
巧「ああ。誰かは知らねぇが、翔鶴に直接尋ねることもなくああいう手に出るたぁ……気に入らねぇ」
瑞鶴「ホント、最低……」
翔鶴「…………」
ピンポンパンポーン
瑞鶴「あ、府内放送だわ!」
巧「なんだぁ?」
提督『既に見た者もいるとは思いますが、翔鶴さんが深海棲艦だというデマがこの鎮守府に広がっています』
提督『彼女は我々の仲間です。皆も疑うより、信じてあげましょう』
提督『それと、貼り紙を貼った者は私の所に来るように。このような真似……下の下、以下ですよ』
ピンポンパンポーン
瑞鶴「ほら!提督さんも翔鶴姉ぇの味方だわ!」
翔鶴「ええ……そうね、よかった」ホッ
巧「とにかく、もう変身するんじゃねぇぞ。ここの誰かに見られたら……」
瑞鶴「多分、ここにはいられなくなっちゃう……」
翔鶴「は、はい」
例の着メロ~♪
巧「あ、俺だ」ピッ
瑞鶴「なんなのそれ……」
巧「どうした」
啓太郎『大変だよたっくん!深海棲艦が!それに、ベルトも!』
巧「なに!?」ダッ
瑞鶴「あ、ちょっとどうしたの!?」
翔鶴「乾さん?」
巧「オルフェノク……深海棲艦が出た。お前らはここに居ろ!」ダッ
・・・・・・
~浜辺~
巧「啓太郎!」
啓太郎「あ、たっくん!」
真理「オルフェノクが3体も出たのよ!」
巧「なに!?」
デルタ「はぁっ!」ドカッ
ヘ級フェノク「グッ……!」
ツ級フェノク「ムンッ!」ブォン!
デルタ「ッ、うわぁっ!」フットビ
戦艦フェノク「フフフ……」
巧「あ、アイツ!」ダッ
真理「巧!?」
巧「うおおおおお!」ガシッ
戦艦フェノク「!?」ズザザザ
デルタ「乾君!?」
戦艦フェノク「貴様カ……フンッ!」掴み投げ
巧「うわぁ!」フットビ
戦艦フェノク「丁度イイ…………貴様デ試スカ……」カシャッ
巧「なっ、それは……!」
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
シュフォン、シュフォン、シュフォン、シュフォン……
戦艦フェノク「変身」カシャッ
『COMPLETE』
ピピロピ、ピピピシュイン!
ファイズ「フフフッ……」
啓太郎「そ、そんな!」
真理「そうだった……オルフェノクなら、ベルトは誰でも……!」
ファイズ「サァ、貴様ヲ倒シテヤル」ザッ、ザッ
巧「クッ……!」
デルタ「乾君!クッ……Fire!」
デルタムーバー『BURST MODE』
ピシュン!ピシュン!
ツ級フェノク「!?」
ヘ級フェノク「グウゥ!」ガバッ
デルタ「うわっ、このぉ!」ジタバタ
ツ級フェノク「ムゥン!」ドゴッ
デルタ「ぐあっ!」
ファイズ「フフフ……ドウシタ、コノ前ノヨウナ威勢ハドコニ行ッタ?」
巧「くっ……!」ジリ……
ファイズ「首ヲ折ッテ逝カセテヤロウカ……」
巧「(こうなったら…………!)」シュゴロロロ
バララララララ!
巧「ッ?」クルッ
ファイズ「ナンダ!?」
オートバジン(バトルモード)「」バララララ!
ファイズ「グッ、ウゥ……!」
オートバジン「」ドガッ、バキッ、ゲシッ
ファイズ「グアアァァ!」フットビ
スネークフェノク「おらっ!」ゲシッ
ヘ級フェノク「ガッ!?」ドシャァッ
スネークフェノク「おい大丈夫か?」
デルタ「あ、ありがとう…………」
スネークフェノク「これで3対3だな!」
巧「俺は入れてねぇのかよ」
スネークフェノク「変身もできねぇ、オルフェノクになる気もねぇ奴を数に入れるかよ!」
巧「今なろうとしてたんだよ!いい所で邪魔してくれやがって」
ツ級フェノク「ムンン……!」ザッ、ザッ
スネークフェノク「と、無駄話してる場合じゃねぇな」
デルタ「任せて、Check!」
『EXCEED CHARGE』
デルタムーバー『』ピシュン!
ツ級フェノク「ムゥン!?」
デルタ「はっ!」ジャンプ
デルタ「りゃああああああああぁぁぁぁぁ!!」
ズガガガガ、ドォン!!
ツ級フェノク「ムゥゥゥ……!」【△】ボォン!サラサラサラ……
デルタ「次、アイツ!」
オートバジン「」ゲシゲシッ
ファイズ「クッ、コイツゥ!」
ファイズ「コウナッタラ……!」
スネークフェノク「うおおお!」後ろから羽交い絞め
ファイズ「ナッ、貴様!放セ!」ジタバタ
デルタ「クッ!」ピシュンピシュン!
ファイズ「グアアアァァァァ!!」ベルトフットビ
シュイィン……
戦艦フェノク「グ、ウゥゥ……!貴様ラァッ!」
スネークフェノク「今だ乾ィ!」
巧「ッ!」カシャッ
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
巧「変身!!」
『COMPLETE』
ピピロピ、ピピピシュイン!!
ファイズ「悪いが返してもらうぜ」手首シュッ
・・・・・・
~浜辺近く~
電「乾さん……頑張って」
翔鶴「ちょっと、電ちゃん!?こんな所でなにやってるの!」
電「あ、翔鶴さん」
翔鶴「危ないから、中に戻りましょう!」
電「でも……」
翔鶴「私達が危険な目に遇って、困るのは乾さん達よ?」
電「う……はいなのです」
・・・・・・
ファイズエッジ『READY』
ファイズ「でやっ!」ズバッ
戦艦フェノク「ウワァッ!」フットビ
スネークフェノク「ヘッ、形勢逆転だな」
デルタ「……!」スチャッ
戦艦フェノク「クゥ……!」バッ
ザッパーン!
スネークフェノク「おわっ!?」
ファイズ「ッ、また逃げやがるつもりか!待て!」
デルタ「ちょっと、乾君!もう逃げられちゃってるよ!」ガシッ
ファイズ「クッソ……」
ピッ
シュイン……
巧「そういえば、さっきもう1体いたけど……アイツも逃げたのか?」
三原「そういえば……」
海堂「いねぇな」
・・・・・・
電「あ、乾さん達が勝ったみたいなのです!」
翔鶴「そう?よかった…………さ、早く戻りましょ――」
ヘ級フェノク「ヘハァ……!」ザッ
翔鶴「ッ!?」
電「は、はわわ!?」
電「きゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
・・・・・・
三原「ッ!?」クルッ
海堂「おい、あれ!」
巧「電!翔鶴!!」ダッ
・・・・・・
ヘ級フェノク「ガァア……!」ジャキン
翔鶴「クッ……!(ダメ、あそこからじゃ乾さん達は間に合わない……!)」
翔鶴「(でもこのままじゃ電ちゃんが……!)」
へ級フェノク「艦娘……死ネ!」ダァン!
電「ぁ、あぁ……!」
翔鶴「クッ!」シュゴロロロ
ガギィン!!
空母フェノク「……!」ガード
へ級フェノク「ナニ!?」
電「…………えっ……!?」
空母フェノク「ゴメンナサイ…………乾サン」
空母フェノク「ハァッ!」ブォン!
へ級フェノク「グゥァッ」フットビ
空母フェノク「沈ミナサイ!」ダァン!
ドォォン!!
へ級フェノク「ギアアアアアァァ!!」メラメラメラ……ドサッ
電「あ、ぁ……!」
空母フェノク「フゥ…………電チャ――」
暁「電!!」
雷「大丈夫……って、空母水鬼!」
響「電から離れろ!」
空母フェノク「ッ…………」
電「ち、違うのです……これは…………」
空母フェノク「…………!」ダッ
電「あっ!しょうかk――」
空母フェノク「……!」タッタッタ
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's
・・・・・・
空母水鬼フェノク「……」ダッ
電「あっ……」
巧「おい!」タッタッタ
巧「お前らは電達と一緒に居てくれ」
海堂「お前はどうすんだよ」
巧「あのオルフェノクを追いかける」
三原「1人でいいのか!?」
巧「ああ!」タッタッタ
・・・・・・
~港~
空母フェノク「…………」
巧「また追いかけっこかよ」
空母フェノク「乾サン……」
巧「ほら、戻るぞ」
空母フェノク「デモ、私…………モウココニハイラレマセン」
巧「何言ってやがる。正体を見られたのは電と海堂と三原くらいだろ。あの3人ならお前を気遣って黙っててくれるさ」
空母フェノク「…………」
巧「ほら」スッ
空母フェノク「………………」スッ
空母フェノク「ッ」ピタッ
巧「……?」
空母フェノク「…………ゴメンナサイ」クルッ
巧「お、おい」
ザッパァァン!
巧「うわっ!」
巧「……………………」
巧「…………クソッ……」
OP~♪
・・・・・・
~翔鶴達の部屋~
瑞鶴「そんな……翔鶴姉ぇが、出て行った!?」
巧「ああ……多分海に出た。オルフェノクの姿のまま」
瑞鶴「嘘……!」
巧「すまねぇ」
瑞鶴「なんで巧さんが謝るのよ」
巧「アイツを止められなかった……」
瑞鶴「…………私、ちょっと最低だわ」
巧「?」
瑞鶴「巧さんに、八つ当たりしそうになった。多分謝ってなかったら、しちゃってた……最低」
巧「…………別にいいさ」
・・・・・・
~食堂~
三原「ということは、この前俺達を助けてくれたオルフェノクも……」
巧「ああ。翔鶴だ」
海堂「…………難儀だな」
三原「それでどうする?海に出て行ったというのなら、俺達には探しようが……」
巧「ここの連中に探してもらうよう頼むっていうのも考えたが……あの野郎の耳に入るのも癪だ」
海堂「あのうさんくせぇ提督とかいうのか。俺もなーんか見覚えあるような顔なんだよな」
巧「俺らにできる事……それは……」
・・・・・・
~廊下~
巧「電、ちょっといいか?」
電「乾さん……はいなのです」
巧「電。分かっているとは思うが……あの深海棲艦のことは……」
電「アレ…………翔鶴さん、なのです……?」
巧「ああ。誰かに話したか?」
電「……」フルフル
巧「そうか。ならいい」
電「それで翔鶴さんはどこにいるのです?助けてもらったお礼を……」
巧「ああ…………アイツなら、出て行った」
電「えっ……!?」
巧「幸いお前以外には三原と海堂しかアレを見ていなかったが、やっぱり一緒にはいられないらしい……」
電「そんな……翔鶴さんが深海棲艦だったとしても、電は……」
巧「気持ちは皆一緒だ。アイツの悪いクセなんだろ」
電「…………乾さん」
巧「?」
電「翔鶴さんを探す時は、電も手伝うのです!」
巧「……」
電「…………!」ジッ
巧「わかった。そん時には頼む」
電「はいなのです!」
・・・・・・
~???~
飛行場姫「ソウカ…………ベルトヲ奪ワレタカ」
戦艦棲姫「ゴメンナサイ……」
飛行「構ワナイワ……既ニアレモ用済ミ…………」
飛行「ソレニ、面白イコトニナッテイルヨウダシ」
戦艦「?」
飛行「バシー近クノ小島ニ……鼠ガ1匹イル」
戦艦「鼠……?」
飛行「空母水鬼……我ラガ同胞ニシテ、敵」
戦艦「奴カ……!」
飛行「丁度イイ……私自ラ行ッテミヨウ」
飛行「ヒトツ、試シタカッタノダ」フフフ
・・・・・・
~バシー島近くの小島~
翔鶴「…………」
翔鶴「これから、どうしましょう……」
翔鶴「脱走する艦娘なんて……五航戦として恥ずべきね」
翔鶴「でも、私は…………!」
翔鶴「たとえ裏切り者と言われても……鎮守府を守って、深海棲艦と戦う……!」グッ
飛行「果タシテ、デキルカナ?」
翔鶴「ッ!」バッ
翔鶴「あなたは……?」
飛行「見テノ通リ、貴様ノ同類サ。空母水鬼」
翔鶴「……!」
飛行「私達ノ仲間ヲ散々ナ目ニ遭ワセタヨウダナ…………ソノ『ツケ』ヲ払ッテモラオウカ」
翔鶴「くっ……!」シュゴロロロ
飛行「フフッ……」カシャッ
翔鶴「ッ(アレは、乾さんのベルト!?いや、違う……)」
飛行「セッカク手ニ入レタチカラ……試サセテモラウワ」
3、1、5、ピピッ『STANDING BY』
飛行「変身」
『COMPLETE』
ピピロピ、ピピピシュイン!
翔鶴「……!」シュゴロロロ!
サイガ「フフフ……」
空母フェノク「ソノ姿……!」
サイガ「ファイズトヤラノベルトヲ調ベ、我ラ独自ニ作リ出シタベルト…………ソウネ、『帝王ノベルト』トデモ言イイマショウカ」
空母フェノク「クッ!」
サイガ「フンッ!」ドカッ
空母フェノク「ガッ……!」
サイガ「ハッ、ハッ、ハアッ!!」ゲシゲシ、ドゴォッ
空母フェノク「グゥゥッ!」フットビ
サイガ「ドウシタノソノ程度?ガッカリサセナイデヨ!」ドカッ、バキッ
空母「ウ、ァッ……カッ……」
サイガ「ヌルスギヨ?イッソトドメ、サソウカシラ」
空母フェノク「ウ、グ!」ジャキン
ダァン!
サイガ「ッ!」ヒョイッ
空母フェノク「……!」ダァン!ダァン!
サイガ「フフッ」カシャッ
フライングアタッカー『』バシュウゥゥウ
空母フェノク「ナッ、飛ンダ……!?」
サイガ「フンッ!」カチッ
フライングアタッカー『』バァン!ババァン!
空母フェノク「ッ!?」
ドォン!!
空母フェノク「キャァァ!」フットビ
シュゴロロロ……
翔鶴「う…………」ガクッ
サイガ「アラアラ……」シュタッ
ピッ、シュイン……
飛行「意外トアッケナイノネ」
戦艦「殺シタノ?」
飛行「コンナモノデ死ニハシナイデショウ」
飛行「ソレヨリ、鎮守府ヘノ攻撃隊ハ?」
戦艦「10体向カッテイルワ。私達ハドウスルノ?」
飛行「私ハ空母水鬼ヲ連レ帰ルワ。マダ使イ道ガアリソウダシ……」
・・・・・・
~鎮守府・港~
海堂「おい、ありゃぁ……」
巧「ああ…………」
三原「はぁ……久しぶりに帰りたいと思うよ」
深海棲艦s「……」ザザザザザザーーーッ
海堂「ひぃふぅみぃ……ざっと10体か」
啓太郎「たっくん、どうするの!?」
巧「どうせあいつらもオルフェノクだ。なら俺達でやるしかねぇ」
真理「でも、あの数……!」
巧「どうってことねぇよ」
啓太郎「……わかったよ!真理ちゃん、下がってよう」
真理「う、うん……巧、無理しないでね」
巧「おう」
巧「にしても、主力艦隊だったか?それらが居ない間に狙ってくるのは上手いな」
三原「やり方が汚いとも言えるよ。どこで知ったんだか」
ザバッ
深海凄艦s「艦娘……死!」
巧「悪いな、こっから先は通行止めだ」カシャン
三原「……」カシャッ
海堂「ヘッ」
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
巧「変身!」
三原「変身!」『STANDING BY』
海堂「へんしぃん!」シュゴロロロ
『『COMPLETE』』
ファイズ「……」手首シュッ
スネークフェノク「シャァッ!」手首フリフリ
深海棲艦s「フッ…………変身」カシャン
デルタ「なに!?ベルト!?」
スネークフェノク「しかもありゃぁ!」
『『『『『COMPLETE』』』』』
シュイン!!
ライオトルーパーx10「ハァッ!」ダッ
スネークフェノク「ありゃ、木場の奴が持ってた……!」
ファイズ「どうして奴らが!」
デルタ「来る!」
ライオトルーパー「フ、ハァツ!」ドカッ
デルタ「クッ、おりゃぁ!」ゲシッ
スネークフェノク「おらぁっ!」バキッ
ライオトルーパー2「ヌゥァ!」ゲシッ
ファイズ「やっぱ数が多いな……!」
スネークフェノク「まったくだぜ!」
デルタ「一気に決めよう!」カシャッ
デルタムーバー『READY』
ファイズ「そうだな……!」
ファイズショット『READY』
ファイズ「……!」ピッ
デルタ「Check!」
『EXCEED CHARGE』
ファイズ「でやぁっ!!」ドゴォッ!
デルタ「りゃああああああああぁぁぁぁ!!」ズガガガ、ドォン!
【Φ】ボォン!!【△】ボォン!!
ライオトルーパーx2「ヌアアァッ!」サラサラサラ……
スネークフェノク「しゃっ、おらっ!」ドカッ、ゲシッ
ライオトルーパー「ぐぅっ!」フットビ
ライオトルーパー4「ッ!」ダッ
スネークフェノク「あ、野郎建物の方に!」
デルタ「やっぱり数で不利だ!」
ファイズ「諦めんな!!」カシャッ
ファイズポインター『READY』
ピーポーウィーズノネーム!ナマエーノナーイ!~♪
ライオトルーパーs「艦娘、殺ス!」タッタッタ
ファイズ「させっかよ!」カシャッ
アクセルメモリー『COMPLETE』
ピピロピ、ピピシュイン!カシャン!
アクセルファイズ「はぁっ!」ピッ
『START UP』
ドゥンドゥンドゥン……フィーンフィーンフィーンフィーン……
アクセルファイズ「はっ!」ジャンプ
ファイズポインター『』ピシュンピシュンピシュンピシュン!
ライオトルーパーs「!?」
アクセルファイズ「でやああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガン、ズガン!
ライオトルーパーs「ウワアァァァァ!」
【Φ】x8ドォォォォォォォン!!!!
サラサラサラ……
『REFORMATION』
ファイズ「…………ふぅ」
スネークフェノク「よ、お見事!」
デルタ「流石だね」
戦艦フェノク「アア、マッタクモッテ素晴ラシイ」
3人「ッ!?」クルッ
戦艦フェノク「オット、今ハ戦イニ来タワケジャナイ。伝言ヲ伝エニナ」
ファイズ「伝言だと?」
スネークフェノク「あんなんを差し向けておいてか!」
戦艦フェノク「テストミタイナモノサ……」
戦艦フェノク「空母水鬼……翔鶴ハ預カラセテモラッタ」
ファイズ「なに!?」
戦艦フェノク「取リ返シタクバ……コノ島ニ来ルンダナ……フフフ」っ紙
ファイズ「……」パシッ
戦艦フェノク「デハナ」
ファイズ「翔鶴…………!」
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's
・・・・・・
~食堂~
巧「この島は……」
電「それは、多分棲地なのです」
啓太郎「せいち?」
真理「聖なる土地?」
球磨「違うクマ!深海棲艦の棲家クマ!」
里奈「ああー……だから棲地」
巧「その棲地ってのに翔鶴がいるんだな……よし」
電「決まりなのです」
雷「ちょっと電!どうするつもり?」
巧「翔鶴を連れ戻す。だろ」ポンッ
電「はいなのです!」
雷「でも、出撃するには司令官の許可が必要よ!?」
提督「構いませんよ」
巧「お前……」
提督「瑞鶴さんから聞きました。翔鶴さんが深海棲艦に連れ去られたと」
巧「(瑞鶴……!ナイスだ)」
三原「なら、早く行こう……つっ……!」
里奈「三原君!?」
海堂「おいお前、まだケガ治ってねぇのかよ」
三原「お、俺は大丈夫……それよりも」
真理「何言ってるのよ!そんな状態で戦えるわけないじゃない!」
啓太郎「そうだよ!せめて三原さんが完治するまで……」
三原「でも――」
巧「大人しくしとけ、三原」
三原「乾君……」
巧「今度もお前の力は必要だ……だから、早くケガを治してくれ」
三原「……すまない。治りかけだから、明日には必ず満足に動けるようにする」
提督「そういえば、明日は菊池さん達の仕事が終わる日でしたね」
啓太郎「あ、はい。今日重巡の人達のと、ついでに潜水艦の人達の分が終わったから……」
里奈「明日戦艦の人達と空母の人達の洗濯物、ですね」
提督「ふむ……では、私から皆さんにひとつお礼をさせてください」
啓太郎「えっ?」
・・・・・・
~応接間~
提督「この度はクリーニング、ありがとうございました。ささやかですが、ウチ自慢の料理をお楽しみください」
真理「お、Oh……」
啓太郎「ふ、フランス料理のコース……!?」
海堂「お、おフランスだとぉ?」
里奈「初めて見たわ……」
提督「これは私の個人的なお礼です。それにあなた達には、もう少しだけお世話になりそうですからね」
巧・三原「…………」
提督「このような事になってしまい、申し訳ありません。しかし、私達の仲間を取り戻すために、ご協力いただけますか?」
巧「元からそのつもりだ。いちいち確認すんな」
提督「あなた方には頭が上がりません……」
巧「そうか、それは愉快だ」
三原「大丈夫、俺達が翔鶴さんを連れ戻します」
提督「お願いします……!」ペコリ
巧「おう……任せとけ」
提督「では会食を始めましょう」パチンッ
提督「1品目は前菜の――」
提督「次は、特製のコンソメスープです」パチンッ
鳥海「どうぞ」コトッ
巧「ああ…………………………」ジッ
スープ「」モワモワ
海堂「うおっ、うめぇ!」
真理「ちょっとアンタ、下品よ!」
三原「美味しいなぁ……このスープ」
巧「……………………」
スープ「」モワモワ
提督「おや、もしや乾さんは熱いものは苦手ですか?」
巧「いや……」
真理「そうなんです。コイツ猫舌で」
巧「おい!」
提督「そうでしたか……鳥海さん」
鳥海(メイド服)「はい」
提督「フーフーして差し上げなさい」
鳥海「はい。失礼します」スッ
巧「いらねぇ!自分でやる!」フーフー
提督「…………フフッ」
巧「(の野郎……覚えてやがれ……!)」
・・・・・・
~夜・寝室~
啓太郎「ねぇたっくん」
巧「なんだ?」
啓太郎「狭いね」
巧「そりゃな…………」チラッ
海堂「グガガガガ……」Zzz
三原「スゥ、スゥ……」Zzz
啓太郎「たっくん、絶対勝ってね!」
巧「お前までどうした。俺は負けねぇ」
啓太郎「真理ちゃんもきっと心配してるから……」
巧「…………おう。俺が行った後で大丈夫だとでも伝えといてくれ」
啓太郎「うん!おやすみ!」
巧「おやすみ」
・・・・・・
~棲地~
翔鶴「…………う、うぅ……」ムクッ
戦艦棲姫「目ガ覚メタ?」
翔鶴「ッ!」ガシャン
戦艦「アンマリ動カナイ方ガイイワヨ。拘束シテアルシ」
翔鶴「なんで殺さないの……」
飛行場姫「アナタニハ使イ道ガアルカラヨ……」
翔鶴「人質にしようとしても無駄です。皆の中で、私は……」
飛行「ソウ、アナタハ……皆ニ捨テラレタノヨ」ニィッ
翔鶴「出て行ったのは私。そんな言葉に惑わされたりしないわ」
飛行「アラ、ソウ」フフッ
飛行「ジャア、コレヲ見テミナサイ」っ鏡
翔鶴「鏡……?」
飛行「コレハ遠クノコトガ分カル鏡……鎮守府デモ見テミマショウカ」
翔鶴「ッ……!」
電『翔鶴さんが深海棲艦だったのです!』
暁『なんですって!?』
提督『それは本当ですか?』
瑞鶴『そうなの提督さん!翔鶴姉ぇってば……自分が深海棲艦だったことを隠してて……皆を騙してたの!』
翔鶴「……嘘…………!」
飛行「コレガ嘘ニ見エル?」
巧『翔鶴の奴は最低だよな』
啓太郎『そんな……翔鶴さん』
球磨『やっぱりそうだったクマ』
響『前々から怪しいとは思っていたが……』
翔鶴「ぁ……あっ……!」ワナワナ
飛行「アナタハモウ、艦娘デハナイ。デモ……深海棲艦デモナイ。ソレニ……」
ザッ、ザッ
瑞鶴「…………」
翔鶴「瑞鶴!?」
瑞鶴「正直、翔鶴姉ぇが生きて帰ってきた時……残念だったのよね」
翔鶴「何を、言って……」
瑞鶴「教えてあげる。鎮守府中に貼り紙をばら撒いたのも私だし……翔鶴姉ぇの場所をコイツらに教えて売ったのも私なの」
翔鶴「そんな、嘘よ!」
瑞鶴「じゃあなんで今翔鶴姉ぇはここにいて、私もここにいるのかな?」
翔鶴「あなた……!皆を裏切っ……!」
瑞鶴「勘違いしてるようだけど、裏切ったのは翔鶴姉ぇだよ?」
瑞鶴「せっかく提督さんに密告して、すぐに拘束してもらおうと思ったのに」
翔鶴「提督、が……?」
瑞鶴「提督さん喜んでたよ。『邪魔な空母がいなくなるし実験動物も手に入る』って」ニタァ
翔鶴「ッッ!!」
飛行「ドウ?仲間ニ……姉妹ニ裏切ラレタ感想ハ」
瑞鶴「瑞鶴……ずいかくぅぅぅぅ!!」ガシャガシャ
瑞鶴「だから、早く死んでよ」フッ
飛行「……」チラッ
戦艦「……」コクッ
戦艦「フンッ」トンッ
翔鶴「ずいかっ!!………………うっ」バタッ
飛行「……フフッ。モウイイワヨ」
瑞鶴「ハイ」
シュゥゥ
ヲ級「ヲッ」
戦艦「コンナ手品ニ引ッカカルナンテ……馬鹿ネ」
飛行「ソレクライ余裕ガナカッタンデショウ。嘘ノ映像ヤ、ヲ級ノ擬態ニモ騙サレテイタシ……」
戦艦「ニシテモ、コノ前ハ鎮守府ニ潜入シ、貼リ紙ヲ貼ッテコイト言ワレテ驚イタガ……ソウイウコトダッタノネ」
飛行「何事モ事前ノ準備ハ必要トイウコトヨ」
飛行「フッフッフ……」
戦艦「コノ哀レナ艦娘ハドウスルノ?」
飛行「既ニ考エテアルワ。マズハ部屋ニ軟禁シテ」
飛行「アノベルトニ相応シイカドウカ、試シテミマショウ」ニィッ
・・・・・・
~数時間後・軟禁部屋~
翔鶴「う、あああぁぁぁぁ!!」ダンッ
翔鶴「ぐぅぅぅぅ!!」
翔鶴「私は…………私は……!」
<<瑞鶴「早く死んでよ」>>
翔鶴「私は今まで…………!ああああぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!!!!」
<<瑞鶴「提督さんも喜んでたよ?『邪魔な空母がいなくなるし実験動物も手に入る』って」>>
翔鶴「許せない……瑞鶴、提督……!」
翔鶴「アアアアアアァァァァァァァァアアァァァァ!!!!!!!」
・・・・・・
~翌日・港~
巧「じゃ、行ってくるぜ」
啓太郎「気をつけてね、たっくん!」
里奈「無理はしないでね?」
三原「ああ。戦ってくるよ」
巧「悪いな、留守番なんて頼んで」
海堂「オメェらが居ない間に攻められてもヤバそうだしな。ここは俺に任せとけ」
真理「巧、忘れ物!」っファイズエッジ
巧「あ、悪い」
真理「それとこれも!」
巧「これは……」
真理「使うでしょ?」
巧「……ああ。サンキュ」
提督「お願いしますよ、乾さん」
巧「おう」
巧「(結局コイツは翔鶴が深海棲艦だって知らなくて、ただ連れ去られた翔鶴を連れ戻しに行くって認識か)」
提督「棲地までは瑞鶴、多摩、それと第六駆逐隊の6隻があなた方2人の乗ったボートを引いていきます」
提督「これは周りにも他の深海棲艦がいると仮定して、水雷戦隊を編成したのですが……瑞鶴さんが自分も行くと聞きませんでしたからね」
巧「いいさ。アイツも翔鶴の妹だ。自分の手で助け出したいんだろう」
三原「じゃあ棲地の周りにいる深海棲艦は……」
提督「はい。彼女らに任せ、あなた方には翔鶴さんの救出をお願いします」
巧「ああ」
提督「では……お願いします」ペコリ
瑞鶴「提督さん、皆出撃準備OKよ!」
提督「分かりました…………これより救出作戦を開始します。各員出撃!」
・・・・・・
~洋上~
多摩「棲地まではこのルートで一直線にゃ」
電「乗り心地は大丈夫なのです?」
巧「あ、ああ……(やべぇ、久しぶりに船酔いしそうだ)」
三原「大丈夫だよ」ケロッ
巧「それよりも、暁達にも本当の事を言っておいた方がいいんじゃないのか?」
暁「え、なに?」
雷「何かしら」
響「?」
・・・・・・
多摩・暁・雷「ええええぇぇぇぇ!?」
響「それは……本当なのかい?」
瑞鶴「ええ……本当よ」
雷「じゃあ、あの時電の近くにいた空母水鬼は……」
暁「翔鶴さん!?」
多摩「にゃ、にゃあぁぁ~……」
巧「だがアイツは悪い奴じゃねぇ」
三原「そうだよ。彼女は敵の攻撃から電ちゃんを守っていた」
電「そうなのです!だから電も翔鶴さんを助けるのです!」
多摩・暁・雷・響「…………」
多摩「…………別に、翔鶴さんがなんだろうと関係ないにゃ!」
巧「多摩……」
暁「そうね……翔鶴さんは今まで一緒に戦ってきた仲間なんだから!」
響「それに翔鶴さんに謝らなきゃいけない……電が襲われそうになっていると勘違いして、声を荒げてしまった」
雷「皆で謝りに行きましょう!」
瑞鶴「皆…………っ、ありがとう!」
電「電達の本気を見るのです!」
巧「…………なんつーか、強いなコイツら」
三原「そうだね」
巧「前の俺達にもこれくらいの強さがあればなぁ」
三原「過ぎたことを気にしても仕方ない……」
巧「ああ。だったらコイツらだけでも」
三原「うん」
・・・・・・
雷「見えたわ、棲地よ!」
一同「……!」
巧「あの辛気臭い島か……」
三原「そのようだ」
多摩「周りに深海棲艦は居ないにゃ。今が上陸のチャンスにゃ!」
瑞鶴「2人とも、お願い!」
巧・三原「ああ!」ダッ
響「上陸完了……私達は海上に残り、周囲の警戒をしよう」
瑞鶴「そうね。直掩機も発艦準備しておくわ」
・・・・・・
~浜辺~
三原「とにかく探し回ろう!」
巧「だが随分広い島だぞ。どこから探す?」
戦艦フェノク「何ヲ探ソウトイウノ?」
巧・三原「ッ!?」バッ
飛行「アナタ達2人ノ相手ハ私達デシテアゲルワ…………他ノ艦娘ハ、邪魔ネ」パチンッ
・・・・・・
~海上~
深海棲艦s「ガアアァァァァッ!!」
電「はわわ!?」
暁「い、いっぱい急に現れたわ!」
多摩「やるっきゃないにゃ!」
瑞鶴「クッ……攻撃隊発進!!」バシュッ
ドォン!バァン!
三原「皆が……!」
巧「なるほどな…………2対2でやりてぇわけか」
戦艦フェノク「勘違イシナイデ……私1人デモアナタ達クライ倒セルノヨ?」フフッ
三原「くっ……!」
飛行「サァ、始メマショウカ」カシャン
巧「なに、ベルト……!?」
飛行「アナタノベルトヲ色々調ベテネ……コノベルトヤ、昨日送ッタ子達ノベルトヲ作ラセテモラッタワ」
三原「そんなことが可能なのか!?」
飛行「フフフ……」
3、1、5、ピピッ『STANDING BY』
飛行「変身」
『COMPLETE』
サイガ「フッフッフ……」ザッ、ザッ
巧・三原「ッ!」カシャン
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
シュフォン、シュフォン、シュフォン、シュフォン……
巧「変身!!」
三原「変身!!」『STANDING BY』
『『COMPLETE』』
ピピロピ、ピピピシュイン!
ファーシュファ、シュイン!
ファイズ「はぁっ!」ダッ
デルタ「うおおお!」ダッ
ファイズ「はっ、でやぁっ!」ドカッ
サイガ「フッ、甘イワネ」ガシッ
デルタ「うおお!」ドゴォッ!
サイガ「オット、惜シイワネェ」ヒョイッ
サイガ「フンッ!」ドカッ!
ファイズ「ぐあぁぁっ!」フットビ
デルタ「乾君!」
サイガ「他ノ心配ナンテシテル場合?」ドゴッ!
デルタ「うわっ!」フットビ
ファイズ「くっそぉ……!」カシャッ
ファイズエッジ『READY』
ファイズ「三原、援護頼む!」
デルタ「分かった!Fire」
デルタムーバー『BURST MODE』
ピシュンピシュン!
サイガ「ムッ……!」タジロギ
ファイズ「今だ!」ピッ
『EXCEED CHARGE』
ピピピピピピシュイン!
ファイズ「でやっ!」振り上げ
ヴァアアアァァァァ!
サイガ「ナッ、ニ?」拘束
ファイズ「うおおおおおぉぉ!!」タッタッタ
デルタ「やった……!?」
ダァン!
ファイズ「ッ!?ぐあぁっ!」フットビ
戦艦フェノク「私ガイルコト、忘レテナイ?」フフッ
ファイズ「ぐ、う、うぅ……!」
デルタ「乾君!」
サイガ「コッチモイルワヨ」ドカッ
デルタ「ぐあっ!」
デルタ「うおおお!」ドカッ
サイガ「馬鹿ノヒトツ覚エミタイニ……!」カシャッ、バシュウウゥゥウ!
デルタ「なっ、飛んだ!?」
サイガ「フンッ!」カチッ
フライングアタッカー『』バァンバァン!
デルタ「ぐああぁっ!」フットビ
ファイズ「く、っそ……!」ヨロヨロ
デルタ「大丈夫……!?」
ファイズ「ああ…………だがアイツら、強ぇな……」
デルタ「でも、負けられない!」
ファイズ「何かあるのか?」
デルタ「分からない…………けど」スッ
ファイズ「?」
デルタ「相手が飛ぶなら……こっちも……」カシャッ
デルタ「Three、Eight、Two、One」
デルタフォン『JET SLIGER COME CLOSER』
ファイズ「それ、来るのか!?」
デルタ「一か八かだったけど、補充されてたのかな?」
ファイズ「よっしゃ、じゃあ俺も!」
3、8、2、1、ピピッ『ERROR』
ファイズ「はぁっ!?」
デルタ「残り1機だったみたいだね」
ファイズ「なんだよクッソ使えねぇな!」
シュゴゴゴゴゴッ!
戦艦フェノク「ン?」
サイガ「ナンダ?」
ドッパァン!
ジェットスライガー『』シュオオオオ
デルタ「俺はあの白いライダーをやる。乾君はアイツを!」
ファイズ「わぁったよ。決めて来い!」
デルタ「ああ!」バッ
ピーポーウィーズノネーム!ナマエーノナーイ!~♪
サイガ「ナルホド、奴モ空ヲ飛ブノカ……面白イ!」カシャッ、シュバァァッ
デルタ「来るッ!」ウイィィン
サイガ「フンッ!」バァンバァン!
デルタ「避けっ、ろっ!」ウイイィン
ジェットスライガー『』シュオオオォ
ファイズ「なら俺は……!」
戦艦フェノク「来ルノカ?フッ、イイダロウ」
ファイズ「ああ、今倒して…………ッ」ピタッ
<<真理「それとこれも!使うでしょ?」>>
ファイズ「…………」チラッ
ファイズ「……やってみるか」スッ
ファイズ「……」カシャッ
5、5、5、ピピッ
ファイズブラスター『STANDING BY』
シシュオン、シシュオン、シシュオン、シシュオン……
戦艦フェノク「ナンダ?ソレハ……」
ファイズ「見りゃ分かるぜ」カシャッ
『AWAKENING』
フォーファラン…………ピシュン、ピシュン、ピシュン……シュイィィン!!
戦艦フェノク「ナ、ニ……?変ワッタ……ダト?」
ブラスターファイズ「…………」
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for next Φ's
次か、もしくはその次で最後
仮面ライダー4号はこの前初めて無料の1話を見たが、たっくんの変わり様に声が出た
>>278
それはまだわからないんじゃない?
まだ翔鶴オルフェノク説ポスター貼った犯人解ってないし
>>279
愛宕「こういう場合あなたを処刑するように上から言われてるんです。」
提督「何!?待て!!・・・うわぁぁぁぁぁ!?」
・・・・・・
ブラスターファイズ「……」手首シュッ
戦艦フェノク「姿ガ変ワッタダケデ……私ニ勝テルト?」
ブラスターファイズ「多分な」
戦艦フェノク「舐メルナヨ!」ジャキン
ダァン!!
ブラスターファイズ「ふっ!」ガシッ
戦艦フェノク「ナッ、砲弾ヲ……掴ンダダト!?」
ブラスターファイズ「…………」ポイッ
戦艦フェノク「グググ、ヌアァァ!」ダァン!ダァン!
ブラスターファイズ「ッ!」バシィッ、バシィッ!
ブラスターファイズ「今度は弾いてやったぜ」
戦艦フェノク「ナルホドナ……ナラバ、イイダロウ。直接引導ヲ渡シテヤル!」ダッ
OP~♪
・・・・・・
~空中~
デルタ「Fire!」
デルタムーバー『BURST MODE』
デルタ「コイツで……!」ピシュンピシュン
サイガ「ソノデカブツ……小回リガキカナイト見タ!」ヒョイヒョイッ
フライングアタッカー『』バンッ!バァン!
デルタ「くぅっ!」グイッ
サイガ「貰ッタ!」バァン!
ドォン!
デルタ「くっ、被弾した!」
ジェットスライガー『ピーッ!ピーッ!』ヒュゥゥン……
サイガ「コノママ倒シテヤロウ!」ヒュゥゥン!
デルタ「うおおお!」ピッ、ピッ
モニター『LOCK ON』
ジェットスライガー『』ガシャンッ、バシュバシュバシュゥゥ!
サイガ「ナッ、ミサイルダト!」
ヒュウウゥゥゥン!
サイガ「クッ!数ガ多イ……!」
ドォン!
デルタ「当たった!これで相手は飛べないはず――」
サイガ「マダァ!!」バッ
トンファーエッジ『READY』
デルタ「なっ、背中の奴を足場に跳んだ!?」
サイガ「デカブツモロトモ破壊シテヤロウ!」ピッ
『EXCEED CHARGE』
ピィィィィィィ……キュイン!
サイガ「ハァッ!」ブォン!
デルタ「うわあぁぁ!」
ガァン!ドォォォン!!
ジェットスライガー『』ヒュゥゥン……
サイガ「フッ、コレデ跡形モ――」
「Check!」
『EXCEED CHARGE』
サイガ「ッ、上!?」バッ
デルタムーバー『』ピシュン!
サイガ「グ、オオオオォォ!マサカ、奴モデカブツヲ足場ニ……!」
サイガ「(シマッタ、空中デ身動キガ……!)」
デルタ「りゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ズガガガガガ、ドォン!!
【△】キィン!
デルタ「やった!?」シュタッ
サイガ「グ、アァァッ!マダ、マダァ!」ヨロヨロ
デルタ「なっ、まだ動けるのか!?」
サイガ「オオオオオオ!!」ピッ
『EXCEED CHARGE』
デルタ「なら…………!」
デルタ「Check!」
『EXCEED CHARGE』
デルタ「はぁっ!」ジャンプ
サイガ「アアァッ!」バッ
デルタ「りゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
サイガ「ハァァァァァァァァッ!!」
ズガガガガガガガガ!
デルタ「ぐっ、うぅぅぅぅ!」
サイガ「ウゥゥゥッ……!フ、フフッ!」グイィィ
デルタ「くそっ!パワーで負けてる……!?」
サイガ「終ワリダ!」
トンファーエッジ『』ピシッ、ピシピシ……
バキィン……!
サイガ「ナッ!?」
サイガ「ッ!うおあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
デルタ「ああああぁぁぁぁぁぁ!!」
ズガガガガガ、ドォン!!
サイガ「グアアアァァァ……!」
【△】ボォン!!
デルタ「ハァッ、ハァッ……!」シュタッ
サイガ「グ、オ、ノレ……!」フラッ
デルタ「ッ!」クルッ
サイガ「モット!艦娘、ヲ……沈メル、ハズ、ガァ……!」サラサラサラ……
デルタ「……………………させないさ」
サイガ「ウ、グッ…………」サラサラサラ……
・・・・・・
戦艦フェノク「フッ、アァァッ!」ブォン
ブラスターファイズ「……」ガシッ
戦艦フェノク「ナニ!?」
ブラスターファイズ「でやぁっ!」ドゴォッ!
戦艦フェノク「グアァアァッ!」フットビ
戦艦フェノク「グ、コノチカラ……何故ダ……!」
ブラスターファイズ「さぁな。ただ、お前みたいなのを倒すのには、もってこいってことだ!」カシャッ
5、2、1、4、ピピッ『FAIZ BLASTER DISCHARGE』
戦艦フェノク「ナニ、背中カラ肩ニ……?」
ブラスターファイズ「はぁっ!」ダン!ダンダン!
戦艦フェノク「ッ!?」
ドォン!
戦艦フェノク「グアァッ!」
戦艦フェノク「ク……コノォォ!」ダッ
ブラスターファイズ「……!」カシャッ
1、0、3、ピピッ『BLASTER MODE』
ピッ
ファイズブラスター『EXCEED CHARGE』
キュルルキュルルキュルルキュルル……!
ブラスターファイズ「これで終わりだ……!」カチッ
ダァァン!
戦艦フェノク「ッ!?」
ドォォォォン!!
戦艦フェノク「グッアアァァァァァッァ!!!!!!」ドサッ
サラサラサラ……
ブラスターファイズ「…………ふぅ」
デルタ「乾君!」
ブラスターファイズ「三原……あの白いのは?」
デルタ「倒した……これでもう大丈夫だ」
ブラスターファイズ「ああ。後は翔鶴を探し出して連れて帰るだけだ」
ザッ……ザッ
デルタ「あ、乾君アレ」
ブラスターファイズ「翔鶴!脱出してきたのか」
・・・・・・
~海上~
電「乾さん達が倒したみたいなのです!」
多摩「やったにゃ!」
暁「これで後は……!」
深海棲艦s「グゥゥゥゥゥ……!」ザァッ
響「だが減って来たとはいえ、敵はまだいるよ」
雷「残りもやるわよ!」
瑞鶴「やった…………ッ、あれは……」
電「翔鶴さんなのです!」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!」ザァーーッ
暁「ちょ、戦線から外れないでよぉ!」
多摩「それだけ嬉しいんだろうにゃ。タマ達はその分まで残った奴らも片付けるにゃ!」
翔鶴「…………」ザッ、ザッ
ブラスターファイズ「翔鶴……」
ピッ、シュイン
巧「おーい!」
三原「翔鶴さーん!」
翔鶴「…………」チラッ
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!!」ザァーーッ
翔鶴「ッ!!」シュゴロロロ
空母水鬼「……!」ダァン!
瑞鶴「えっ…………?」
ドォォォン!!
ピピロピ、ピピシュイン!(エンディングのあの音)
Open your eyes for final Φ's
・・・・・・
ドオオォォォォォン!!
翔鶴「ぇ、あ…………ぅっ……!?」フラッ
ザパァン!ブクブクブク……
巧「瑞鶴!!」
三原「なんで……!」
巧「三原、瑞鶴を頼む!」
三原「乾君は!?」
巧「どうやらまだやることが残ってそうだしな…………早くしろ、多分気絶で済んでいると思うが、放っとけば海に沈んじまうぞ!」
三原「わ、分かった」タッタッタ
タイトルテロップ(OPカット)
巧「翔鶴……お前!」
空母フェノク「……乾サン…………私ハヨウヤク理解デキマシタ……」
空母フェノク「私ハ、艦娘トシテハ生キテハイケナイ……私ハ、深海棲艦トシテ生キルト!」
巧「何言ってんだ!お前言ってたじゃないか、静かな海を取り戻すのが夢だと!」
空母フェノク「エエ……ソウ思ッテイマシタ。アナタ達ニ裏切ラレサエシナケレバ」
巧「なんのことだ……?」
空母フェノク「所詮普通ノ艦娘ヤ人間ハ……私ヲ受ケ入レナイ!ダッタラ、滅ボスシカナイ!」ジャキン!
巧「おい、やめるんだ!俺も電や多摩達もお前を受け入れてる!」
空母フェノク「嘘ヲ吐クナ!私ハ知ッテイル!アナタ達ガ私ヲ裏切ッタコトヲ!!」
空母フェノク「アナタモタダノ人間!私ノコトナンテ、理解デキルハズガナイ!」
巧「…………そうかよ」
空母フェノク「ダカラ、私ハアナタモ倒ス!」カシャッ
シュゴロロロ……
翔鶴「たとえ、あなたを倒すことになろうと……私は……!」
0、0、0、ピピッ『STANDING BY』
ミション、ミション、ミション、ミション……
翔鶴「変身……!」
『COMPLETE』
ゥォン、ゥォン、シュゥゥウシュイン!
オーガ「変身するなら今の内ですよ……乾さん」
巧「……」カシャッ
巧「ッ、ぐっ……!?」ズキッ
巧「(クッ……ここにきてかよ……!)」フラフラ
オーガ「……」ザッ、ザッ
巧「(…………だが、俺は……!)」カシャッ
『AWAKENING』
オーガ「……!」カシャッ
オーガストランザー『READY』
ブラスターファイズ「目を覚まさせてやる!」カシャッ
1、4、3、ピピッ
ファイズブラスター『BLADE MODE』
オーガ「ああぁぁぁ!!」ダッ
ブラスターファイズ「うおおおぉぉ!」ダッ
ガキィン!
ブラスターファイズ「ぐっ、うおお!」ブォン
オーガ「ッ、やあぁぁ!」ブォン
ガキィン、キィン!
オーガ「フンッ!」ズバッ
ブラスターファイズ「ぐあぁっ!」フットビ
ブラスターファイズ「く、っそ……!」フラフラ
オーガ「手を抜いているんですか?それとも、限界なんですか?」
ブラスターファイズ「なめんなよ、お前くらいすぐ倒せる!」ピッ
『EXCEED CHARGE』
オーガ「そうですか……なら、私もすぐにあなたを倒しましょう」ピッ
『EXCEED CHARGE』
ブラスターファイズ「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」
オーガ「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ドォォォォォオォォン!!!!!
・・・・・・
~海上~
雷「瑞鶴さんどこ行ったの!?」
暁「わからないわ!それよりも敵の勢いが……ッ!」
響「このままでは……!」
多摩「ッ、見るにゃ!棲地がなんかすごいことになってるにゃ!」
電「大きな剣と剣が、ぶつかり合っているのです!」
オーガ「私はあなたを倒す、何があろうと!」
ブラスターファイズ「目を覚ませ翔鶴!皆お前を助けにここまで来たんだ!」
オーガ「嘘に決まってる!瑞鶴が昨日言っていました、提督は私を捕まえて実験動物にするのだと!」
ブラスターファイズ「何言ってんだよ!瑞鶴は昨日俺らと一緒に居たっての!」
ブラスターファイズ「それに、あの提督とかいう野郎も、俺にお前を頼むと頭を下げてきた。お前のためにだ!」
オーガ「そんな、こと……!」
ブラスターファイズ「お前は仲間に思われてるんだ!」
オーガ「私、はああぁぁぁぁぁ!!」グググ
ブラスターファイズ「ぐっ、うぅぅぅぅ……!」
オーガ「ああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブラスターファイズ「ぐ、うわああぁぁぁぁ!!」
ドォォォォォォン!!!!
ブラスターファイズ「ぐああぁぁぁぁぁ!!」フットビ
ピピ、ピシュン……
巧「ぐ、うっ……ぅっ……!」
オーガ「まだ生きていましたか……」ザッ、ザッ
巧「く、っそぉっ……!」
オーガ「ですが……これでトドメです……!」ヴァッ
巧「………………!!」フォォォォ
シュゴロロロ!
ウルフフェノク「やぁっ!」シュッ
オーガ「ッ!?」
ウルフフェノク「はっ!」ドカッ
オーガ「グゥッ!」ドサッ
オーガ「まさか、あなたも……」
ウルフフェノク「ああ……そうさ」
オーガ「………………くっ、あははははは!ははははははは!!!」
オーガ「やっぱりあなたも、どう取り繕ってもただのバケモノなんですね!」
ウルフフェノク「確かにそうさ。それでもうまくやってるぜ」
オーガ「ふっ、どうだか……」
ウルフフェノク「真理や啓太郎も、俺の事を知ってるし……それに、海堂だってオルフェノクだ。お前も見たろ」
オーガ「…………」
ウルフフェノク「俺らはオルフェノクと人間が共存できている…………ある男の夢だった」
オーガ「ある男……?」
ウルフフェノク「必要なのは、お互いを受け入れる事……お前の方から、あいつらに歩み寄るんだ!」
オーガ「…………あなたの言うことが本当だとして……それを信じろと?」
ウルフフェノク「ああ」
オーガ「皆が私を裏切ったのは勘違いで、全部あなた達が倒した深海棲艦のせいだと?」
ウルフフェノク「そうだ」
オーガ「………………信じさせたいなら……」
ウルフフェノク「お前を負かして信じさせてやる」
ウルフフェノク「だから、よ……!」シュゴロロロ
巧「俺は負けられねぇ。お前を助ける!」カシャッ
5、5、5、ピピッ『STANDING BY』
カシャッ『AWAKENING』
オーガ「もう1度、やれば……あなたは倒れますか?」ピッ
『EXCEED CHARGE』
ブラスターファイズ「…………」
ファイズポインター『』カシャッ
5、5、3、2、ピピッ
ブラスターファイズ「はぁっ!」バシュゥゥゥウ!
オーガ「飛んだところで……やああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブラスターファイズ「でやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バシュッ、ヴァアアアアアアアアアアァァァァ!!
・・・・・・
響「マズい……このままじゃ……」
暁「撃っても撃ってもキリがないじゃない!」
三原「皆、伏せろーー!!」
電「三原さん!?」
三原「できるだけ頭を低く、早く伏せろ!!」
多摩「にゃっ!」フセ
ヴァアアアアアァァァァアァァ!!
深海棲艦s「ッ!?ガァッ!」
暁「赤い波!?」
電「見るのです!赤い波に触れた深海棲艦が!」
深海棲艦「ガ、ア、ァ……ァァッ……!」サラサラサラ……
響「灰になっていく……!」
多摩「波の中心は、あの棲地にゃ!」
電「乾さんと、翔鶴さんがぶつかり合ってる、あの場所なのです!?」
ブラスターファイズ「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
オーガ「なっ、くっ……!」
バリ、バリバリバリ……!
オーガ「私の剣が……押されっ……!」
ブラスターファイズ「でやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ズガ、ズガガガガ……!
オーガ「く、ああぁぁっ!」
ドオオォォォォォォォォォォォン!!!!
オーガ「ぐああぁぁぁぁぁっ!!」フットビ
ブラスターファイズ「…………!」シュタッ
ピッ、シュゥウン……
翔鶴「ぐ、あっ…………ぁ…………ぁ」
巧「…………」ヨロヨロ
翔鶴「くぅっ……!」
巧「…………帰るぞ。翔鶴」
翔鶴「わた、し……は……!」
三原「乾君ー!」タッタッタ
暁「2人ともー!」
雷「大丈夫!?」
巧「ほら、皆来たぜ」
翔鶴「み、んな…………」
多摩「巧ー!無事にゃー!?」
電「勝ったのです!?」
巧「おう。分からず屋に一発入れてやったぜ」
三原「よかった……」
巧「三原…………瑞鶴はどうした?」
三原「この通り。艤装とかいうのは重いから海に捨てちゃったけど」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ……」
翔鶴「瑞鶴……」
瑞鶴「ッ、うわぁぁぁぁぁん!!よかったよぉ!!」ダキッ
翔鶴「っ、つぅ……!」
瑞鶴「あ、ごめん…………でもでも、よかったぁぁ!無事だぁぁ!」グスッ
翔鶴「…………ッ」
瑞鶴「動かないで……翔鶴姉ぇ、無理してるでしょ」
翔鶴「…………なんでも、分かるのね……」
瑞鶴「当たり前よ!たった2人の姉妹じゃない……!」
翔鶴「………………そう、ね……私が、間違ってた……かしら」ガクッ
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!」
多摩「大丈夫にゃ。気絶してるだけにゃ」
電「なにはともあれよかったのです!」
雷「深海棲艦も倒せて、翔鶴さんも助け出せたし!」
響「実にハラショーな結果だ」
暁「ま、まぁ私達の手にかかればこんなものね!」
三原「乾君も……無理してるでしょ」
巧「ああ……ちょっとな。調子に乗りすぎたかもしれない。真理にどやされるな」
三原「ははは!」
巧「三原、頼みがある。翔鶴のベルト……アレを破壊してくれ」
三原「ああ…………こんなものがあってはいけない」カチャッ
三原「変身」
ファーシュファ、シュイン!
デルタ「彼女のベルトを取ってもらってもいいかな?」
瑞鶴「あっ、うん」カチャカチャ
瑞鶴「はい!」スッ
デルタ「ありがとう…………Fire」
ピシュン!ピシュンピシュン!
オーガドライバー『』メラメラ……
デルタ「これでいいね」
三原「次は俺達のベルトかな?」
巧「ああ……いつか、ベルトの必要のない世の中になったらな」
三原「遠そうだ。でも近そうだ」
響「さぁ、鎮守府に帰ろうか」
雷「翔鶴さんは寝てて、瑞鶴さんは艤装が無くなっちゃった……ボートに4人も乗るかしら?」
電「そこは電達の本気を見せるのです!」
多摩「早く帰ってお風呂入りたいにゃ」
暁「そうね!」
巧「よし、帰るか」
三原「ああ。皆待ってる」
JustiΦ's-Accel Mix- ~♪
・・・・・・
~数週間後・西洋洗濯舗『菊池』~
啓太郎「はいこれ、今日の分の配達!」
巧「おう……って、多いな」
啓太郎「鎮守府の洗濯も担当したことあるってことで、最近お客さんが多いからね!またアルバイト雇わなきゃ!」
真理「そういえば鎮守府の方からのお礼は?結構なお金貰ってたじゃない」
啓太郎「うん。だから今度皆で旅行に行こうかって思うんだ!」
真理「いいわね!」
巧「…………」ピラッ
『乾さんへ。
この前はありがとうございました、なのです。
翔鶴さんはあの後、司令官さんに全てを話しました。電も最初、これで翔鶴さんも実験施設送りかと思ったのですが、司令官さんはそんなことしないと言っていたのでよかったのです。
ただ、試作品が完成した艦娘の地上用装備のモニターとして頑張ってもらう、とのことなのです。
装備を着けた翔鶴さんの写真も送るのです!』
巧「…………ダッセェな。ファイズの方がかっこいいぜ」
真理「どんなの?」
巧「うおっ、居たのかよ!」
真理「うわぁ……全身タイツにベルト付けただけじゃない。これで本当に強いの?」
巧「一応は艤装らしいから、強いんだってよ。何度かこれで深海棲艦も倒したらしい」
真理「ホントに!?信じられない…………というか、ボディラインが強調されてるわね」
啓太郎「どんなの?俺にも見せてよ!」
真理「啓太郎はダメ!」
啓太郎「ええぇー!?」
巧「バカやってんじゃねぇよ。配達行ってくる」
啓太郎「あ、いってらっしゃい。たっくん!」
真理「行ってらっしゃい!」
巧「おう」
ピピロピ、ピピシュイン!【END】
読んでくれてありがとうございます
村上提督とかはただの良い人でした。
レスの中にあった鎮守府を流星塾みたいに~とかそういう設定も面白そうなので、誰か書いてください
では、依頼出してきます
このSSまとめへのコメント
そういえば彼女も鶴だったか...