モバP「そろそろライラも独り立ちかな」 (47)


ちひろ「はい?どういう意味ですか?」

P「文字通りですよ、もう俺の助けもいらないなって」

ちひろ「…ライラちゃんのプロデュース止めちゃうんですか?」

P「いやいやそんな事ある訳無いですよ」

ちひろ「では独り立ちというのはどういった意味でして」

P「俺の家で一緒に住むのを止めようかなと」

ちひろ「成る程殴っていいですか」

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P「どうしたんですかちひろさんいきなり何を言い出すんです」

ちひろ「ナニを言い出したのはそっちじゃないですか、今の言葉は聞き捨てれません…ああ、ついにですか…」

P「えぇ?」

ちひろ「何時か誰かに手を出すとは思ってましたがまさかライラちゃんとは…一応合法な年齢ですけど見た目からしてそういう趣味で…」

P「だから手を出すとかそんな真似しませんって!」

ちひろ「でもライラちゃんと一緒に住んでるんですよね」

P「はい確かに同居してます」

ちひろ「あはは悪びれも無く同棲を認めますかこれにはびっくりです」

P「違います、同棲じゃなくて同居です」

ちひろ「私には理解に苦しむね」

P「もーそれじゃ馴れ初めから全部説明していきますよ?ちょっと長いですけど聞いてくださいね?」

ちひろ「ウィ」

P「まずライラって公園で拾ったじゃないですか」

ちひろ「猫を拾ってきたみたいなノリで人間一人拾うのは止めて欲しい所」

P「祖国でいざこざあって飛び出し単身日本にやってきたドバイ人少女ライラさん(16)」

ちひろ「羅列すると結構な無茶苦茶ですねしかし」

P「とりあえずバイトで生活をするも異国での生活は上手くいかず失敗したりする事も多くついには家賃も払えなくなってしまいアパートを追い出されてしまう…」

ちひろ「(改めて確認すると笑えない)」


P「もうこれは公園で野宿をするしか無いとホーレムスにクラスチェンジしていたのを俺が見つけたのが出会いのきっかけでした…」


回想

『こんな所で何してるんだ?』

『野宿ですよー』

『いや解ってるなら止めなさい、お家に帰って寝なさい』

『それがライラさんは家なき子でして』

『ん?家が無いって事は無いんじゃあないか?おそらくは家出か何かだろ?』

『…………………』

『お、当たりか、ほらそれならどうにもでなるだろ、とりあえず何処から来たのか言ってみて』

『ドバイです』

『えっ』

『ドバイです』

『………えっ』

『日本でのお家は家賃が払えないので追い出されました』

『』

『家なき子です』

『お、おう』

P「今思い出しても奇妙な出会いでしたね…ふふ」

ちひろ「ちょっと奇妙すぎる気もしますが」

P「おっと続けますね、しかしそこで引くわけにはいかない、うら若い少女が野宿など絶対駄目ですから」

ちひろ「そうですね、ただここまで追い詰められた状況だとしかるべき公共機関に連絡か、それこそ無理やりでも親御さんのいるドバイに連絡でもするしか」

P「そして俺はアイドルすればイッパイお金手に入る家賃払えるジパングエルドラドアルよとスカウトした訳です」

ちひろ「これは無駄の無い理論ですね」

P「けれどアイドルとしてお金を稼ぐのは簡単じゃありません」

ちひろ「そうですねすぐアイドルのお仕事やって貰う訳にはいきません、というかできません」

P「ええ厳しいレッスンに長い長い下積み営業その他たくさん頑張ってからです」

ちひろ「そんな輝く舞台の裏側で頑張るアイドル達はTVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」を見ると良く解りますよ!」

ちひろ「現在は前期の放映を終えお休み中ですがその活躍が詰まったアイドルマスター シンデレラガールズが発売中です!!そして2巻もBlu-ray&DVDともに予約受付中です!!!」

ちひろ「みなさん一人10本は買いましょうね!!!!!!!」

P「ちなみにお休みクールの今は先輩である765アイドルの方々が活躍するアニメ「アイドルマスター」が放映中です、見てない人はもちろん見た人も是非どうぞ」

ちひろ「ぜひどうぞー」

P「あからさまにやる気を抜かない」


ちひろ「さて、それでは話の続きと行きましょう」

P「一瞬で営業スマイルから真顔に戻るちひろさんは素敵だと思います」

ちひろ「褒めないでくださいよ」

P「ハハハ、という訳ですぐお金という訳にはいきません、しかし彼女はアパートにも帰れない家なき子」

P「なのでお金が稼げるまで今日まで家で匿っていた…という訳でした」

ちひろ「年頃の少女を家に連れ込む所で悩んで欲しかったですよ」

P「そういう訳で同棲とかじゃなくてただの同居人ですよ」

ちひろ「(ご近所さんから通報とかされなかったのかなあ)」

P「ですが中々経験も積んできた事ですしお金も稼いだ事でしょう、そろそろ巣立ちの時期です」

ちひろ「ライラちゃんも今ではイベントでメイン張れる立派なアイドルになりましたからね」

P「はい、解ってくれましたか?」

ちひろ「まあ一応筋は通りますね、けど一ついいですか?女子寮を紹介しなかったのは何故です?」

P「…………」

ちひろ「そりゃスカウトした後の数日くらいなら解らなくもないですよ?でも話をそのまま信じるなら数ヶ月は一緒に住んでた事になりますよね?」

P「…はい」

ちひろ「その間に一度もプロデューサーさんが女子寮にライラちゃんを進める事を思いつかなかったとは考えにくいのですが」

P「ふっ、流石ですねちひろさんそこに気づくとは」

ちひろ「誰でも気づくと思いますが…ってまさかプロデューサーさん本当に」

P「白状します…実は俺───」










P帰った時に、誰かが家にいるのが、嬉しかったんです」

ちひろ「思ったよりピュアだった!」


P「家に帰ってただいまと言ったらただいまと返してくれる人がいるのは、すごく幸せだな─────って」

ちひろ「ただいまにはおかえりなさいだと教えてあげて下さい」

P「それで言い出せずズルズルとライラと幸せな生活を送っていたのでしてー」

ちひろ「とにかく妙な事は無かったって事ですか、幸い同居は誰にもバレてないみたいですし…ま、バレなきゃ犯罪じゃありませんしそういう事でしたら私からは特にないですね」

P「ありがとうございます…とはいえやはりこのままではいられないのと思い立ってちひろさんに話したのです」

ちひろ「発破かけて欲しかったのですか」

P「そんなところです、ですがこれでやっと踏ん切りがつきました…!この関係に終止符を打ちます!」

ちひろ「わざと勘違いされる言い方してません?まあ適当にがんばって下さいな」

P「それじゃ帰りますね、お疲れ様でした」

ちひろ「お疲れさまでした」

ピラッ

ちひろ「あれ、何か落としましたよ?ん?これってスーパーのチラシ?」

P「はい、帰りに寄っていこうかと、○ーゲンダッツが安いのでライラに買っていってやろうと」

ちひろ「…本当に終わらせる気あるんです?」

P「ハー○ンダッツに罪はありません」


………
……






P「ただいまー」

P「さてまずはアイスを冷凍庫に…?」

トトトトト

ライラ「お帰りなさいです!」

P「おうお出迎えありがとうな、でもわざわざ玄関まで来てくれなくてもいいんだぞ」

ライラ「今日ライラさん一家の主を玄関で出迎えるのは日本の礼儀と勉強しました」

P「それはそうかもだが」

ライラ「そしてもう一つです、もう一つ日本の事を知りましたお出迎えのときは…」

P「ん?」

ライラ「ご飯にしますですか?お風呂にしますですか?それとも…」

P「(っ!こ、これは伝説の古典とも言えるアレか)」

ライラ「アイスにしますですか?」

P「……………」

ライラ「三つ目は好きな物を入れると教わりましたです」

P「そうか、ほれアイスだぞ」

ライラ「おおー!?凄いです!これが伝説の古典の力なのですね!」

P「うん」


しばらくたって



P「ライラ、話がある」

ライラ「はい、どうしたでございますか?」

P「うむ、まあとりあえず座ってくれ」

ライラ「はいです」
ポス

P「…いや俺の上に座るなよ」

ライラ「駄目でしたか?」

P「嬉しい」

ライラ「うふふふふーです」

P「うふふふふ…が、駄目なのだ、真面目な話をするからさ」

ライラ「やはりそうでしたか」

P「うん?」

ライラ「わたくし何やら真面目な気配がしたのでおどけてみましたです」

P「かわいいじゃないか」

ライラ「P殿がかしこまって言うのは珍しいですからね、ここは和ませてみようと思い立ったのです」

P「ライラさんはいい子だな…けど、和むのは難しいかもしれない」

ライラ「はいです?」

P「単刀直入に言おう、ライラ、そろそろ独り立ちの時期だ」

ライラ「そんな、ひどい…です」

P「しかしだそういう訳にも」

ライラ「そんな、ひどい…です」

P「だからライラ聞いて」

ライラ「そんな、ひどい…です」

P「……………」

ライラ「そんな、ひどい…です」

P「キャンプの時紗南から何を聞いた」

ライラ「どんな言葉も聞き流せる魔法の言葉と教わりましたです」

P「キャンセルだ」


ライラ「そんなー」

P「そうして言ってくれるのは嬉しくもあるのだが、そうもいかないんだよ」」

ライラ「ライラさんに飽きてしまいましたですか?」

P「うんうん、全然飽きないぞ超楽しい」

ライラ「ならばわたくし何か至らない点でもありましたですか?」

P「ライラには問題無いよ居候自体が実は問題なんだ」

ライラ「…問題ですか?」

P「そうなの、ライラさんみたいな子と赤の他人の俺が一緒に住むってのは実は駄目なんだ」

ライラ「そうなのですか?わたくしはメイドさんのつもりでしたが駄目だったのでしょうか?」

P「メイドさんとはまた…ライラの家にはそういう人がいたのか?」

ライラ「はいです、わたくしの家にはそういう人たくさんいましたです」

P「そうか(やっぱいい所の子なんだよなあ)」

ちひろ豆知識

ちひろ『ドバイはお金持ちです、とことん金持ちです、世界でもトップレベルで富豪だらけの国です』

ちひろ『アラブ諸国って本当にいい物ですよねえぇ!!!!石油に観光事業にお金がどっさどさですからぁッ!!』

ちひろ『…まあいいところだけじゃないんですがね、ライラちゃんが家出した事情辺りとか』



ライラ「ただわたくしがそうなるとは思いもしませんでした、人生とは不思議なものです」

P「俺もこの日本の人生でメイドさんが家にいる生活を送れるとは思わなかったよ」

ライラ「という訳でメイドさんだから問題無いのです、これからもP殿よろしくお願いしますよー」

P「…ライラ、そんなに出ていくのは嫌か?」

ライラ「………………」

P「今は前と違うんだ、会社からの紹介なら格安でいい物件だって見つかるし女子寮って選択もある」

ライラ「………………」

P「寮なら安全だし寂しくも無い、こんな所にわざわざ住まなくたっていいだろ?」

ライラ「こんな所だから、いいのです」

P「え?」



ライラ「……………」

P「え、ええっと…?解ってるじゃないか、こんな所だろ?狭いし賃貸だしいい所何てないじゃないか」

ライラ「そうですね、P殿のお家は狭いです、わたくしのお家の一部屋くらいです」

P「スケールでかいなホント、で、なら尚更だろ?それよりかはちゃんとした」

ライラ「でもお家よりずっといいです」

P「…?」

ライラ「ライラさんのドバイでのお家は、大きいけど、息が詰まるのです」

P「…???」

ライラ「それにあっちじゃ自由じゃないのです、パパとかパパとか、大変なのです」



ちひろ豆知
ちひろ『詳しく話すと長くなるので割愛しますが』

ちひろ『一言で言うと宗教の関連で女性の立場が難しいのです』

ちひろ『他の国には他の常識がある訳で聞きかじった知識だけで悪く言うのは良くありませんが…ライラちゃんの話を聞く限り、大変なのでしょうね』



ライラ「ライラさんは向こうの生活は色々とごめんだったのです」

P「…すまん、良く解らない、知識が無くてすまん」

ライラ「いいのですよ、P殿が知らなくていい事なのです」

ライラ「だからライラさんは日本までやってきたのです、大変でしたけど自由でした」

P「だがいくら自由と言ってもそれでライラは…」

ライラ「はいです、にっちもさっちも行かなくなりました、やっぱりライラさんでは無駄なのかと諦めたりしましたです」

ライラ「でも、P殿に救われました」

P「…………………」

ライラ「身元も解らない、当てもない、そんなわたくしを拾ってくれたP殿は神様です仏様です」

P「…大げさだってば」

ライラ「そんな事はありませんです、あの日声をかけて貰わなければ、ライラさん今頃お家に帰らざるをえなかったかもしれないです」

P「まあ、それは…そうかもな」

ライラ「だからわたくしはP殿と、離れたく無かったのです」

ライラ「離れたら、また駄目になってしまいそうで…」

P「………………そう、か」

ライラ「はい、です」

P「(…そうだな、飄々としてるから忘れてたが、ライラの生い立ちを考えたら、それくらいに思い詰めてても不思議じゃなかったか)」

ライラ「申し訳ないでございます…P殿を困らせてしまって」

P「いやいい、俺が悪い、こんな事も気づけてない方がおかしかった、プロデューサー失格だな全く」


カッチコッチ カッチコッチ



ライラ「………………」

P「………………」

ライラ「………………」

P「………………」

ライラ「………………」

P「………………」

P「(空気が、重い…今までこんな事一度も無かったのに)」

ライラ「………………」

P「(愉快な同居人として、家族みたいにしか思ってなかったが…参った、凄く参った)」

P「(どうすればいいんだ?こんな重い事情の相手にどんな言葉かければ励まして)」

ライラ「………………P殿」

P「お、おう!?どどど、どうした?」

ライラ「アイスが食べたいです」

P「そうかアイスか!ならアイスを退治すれば…?」

ライラ「…真面目な話は疲れますです、アイスでも食べて一息つけましょーです、持ってきますね」

タタタ

P「……………ああ、ありがとう」

P「(こっちが気を使われた)」

P「…情けねぇ」

………
……



ライラ「ご馳走様です」

P「ご馳走様…やはりアイスはいい」

ライラ「ですね、とても幸せな気分です」

P「ああ甘い物ってのはそれだけで幸せだしな…」

ライラ「………………」

P「………………」

ライラ「………………」

P「………………」

ライラ「………………」

P「………………」

P「(しまった、また無言に、だが今度こそプロデューサーらしく先陣を)」

ライラ「ふぅ、心が決まりましたです」

P「?」

ライラ「P殿、ライラさんやっぱり出ていきますよ」


P「え?ど、どうしてだ?」

ライラ「…居てもいいのですか?」

P「ライラがそんなに居たいなら俺もどうにか無理を通そうとは思ってるからさ、俺も一人よりライラがいてくれた方が嬉しいし」

ライラ「そんな事言うと決心が鈍りますですP殿…もう」
ポス

P「お、おおう?(肩に頭預けられた)」

ライラ「……………………」

P「…あ、ええっと」

ライラ「でもいいのです、決めたのですから」

ライラ「…やはり迷惑をかけてしまうのはよくないのです」

ライラ「ここには居たいですしP殿の優しさに甘えるのもいいのです、けれど」

ライラ「ライラさんご恩を返す約束なのですから、それは駄目なのです」

ライラ「だから、もういいのです悔いはございませんです」

ライラ「さっきも本当は解ってたのですけど…ちょっとだけ困らせたかったのです」

P「そうか、偉いなライラは」

ライラ「いえいえです」

P「(俺がどうこう言う前にしっかり決めていた、立派だな全く)」

ライラ「…でもまた遊びに来るのはOKでございますか?」

P「ああそりゃ勿論いいさ、お帰りって迎えてやるよ」

ライラ「…ありがとう、ございますです」

P「ただ家賃が払えずまた匿ってくれってのは簡便だぞははは」

ライラ「むっ、そんな事にはなりませんすよ…たぶん」

P「はははただもうアイドルもばっちり身についたしな、そんな事にもなるまい」

ライラ「そうでございますね、でも…実はそれがもっぱら問題なのです」

P「うん?」

ライラ「お金が稼げるのは嬉しいのですけど、つまり有名になってしまう訳でして」

ライラ「ライラさんあんまり有名になりすぎるとーそのー」

P「(ああ実家にバレるという奴か)」

P「なーに大丈夫だ、仮にライラがお家の人に見つかっても俺が何とかしてやる」

ライラ「…凄いですよ?」

P「凄い?」

ライラ「はい、凄いですよ」

P「えーっと何がだ?」

ライラ「おそらくP殿の想像を超えてると思いますです、凄いですよ、本当」

P「…………………?」


P「(ライラの実家が凄いのは知ってるが…どう凄いんだろうか?…でも)」

ライラ「P殿、いいのです、そうなったのならばそれもしょうがないのです、P殿に迷惑かける訳には」

P「今のライラは俺のアイドルだ」

ライラ「っ」

P「簡単に引き取らせやしない、いや違うな、くれてやるもんかっての、実家だろうと絶対渡さんさ」

ライラ「…うふふー」

P「だからライラ、お前はそんな心配しなくても」

ライラ「ライラさん、その言葉忘れません」
ギュウ

P「え…」

P「(さっきから頭を肩に預けられてたが、さらに身体を預けられ抱き付かれ…いやこれは)」

P「ちょ、ちょっとライラ、そういうのは」

ライラ「それに最終手段としてP殿に責任取ってもらえばいいのですから」

P「そ、そうだ責任だから…ん?」

ライラ「幾らパパでもすでに結婚してしまえば手出しできませんです」

P「そうかそりゃ手出し…………………っへ?」

P「いやおま何言って」

ライラ「既成事実です、一緒に寝泊りしてたのですから」

P「あ、あの、ちょっ、どわ、うぇ?」

ライラ「…P殿?」
ズイッ

P「うおっ!?」

ライラ「ライラさんはこれでももう16歳ですよ?」

ライラ「背も低いですし胸も小さいですが、レディです」

P「と、時に落ち着けライラ、近い、近いから!」

ライラ「わたくし実に落ち着いています、P殿はそーいうつもり全然無かったみたいでございますですが…」

P「」


P「俺たちは何もなかっただろ!同居だって同居!」

ライラ「ですね、ライラさんとP殿は同居でした」

P「だ、だったら」

ライラ「でもちひろさんの言うとおり普通なら皆きっと信じません」

P「(全部知ってたのか!)」

ライラ「ふっふっふ…でもプロデューサーが手を出したという話はきっと誰もが信じますです…」

P「」



P「あーライラ…何処まで本気だ?」

ライラ「どこまでだと思いますですか?」

P「…やれやれだ」

ライラ「ふふふーP殿も慌てるのですね、そういうP殿もまた良い…きゃっ!?」

P「ふんぬっ」
ムギュー

ライラ「あ、あう?」

P「…あんま手玉に取られてるのも癪だからな、こんだけ近づいてるお前が悪い」

ライラ「モガモガでございます、苦しいです」

P「しばらくこのまま反省してろ」

P「(本音を言うとこれ以上顔を見ていられないというのも大きい)」

ライラ「そうでないと赤くなったP殿の顔を眺める事ができないのでございますで」

P「あーもう!とにかく何も無かったのは事実だしこの話はもうおしまいな!ライラさんはもうお風呂入って歯でも磨いて寝なさい!」

ライラ「それにP殿ハグは嬉しいのですけどこんな所を見られたらそれこそ既成事実でございますですよー」

P「それ以上既成事実既成事実言うな!はしたないだろろ!」

ライラ「それとも…お家にはライラさんとP殿以外誰もいないのですから、ひょっとし」

P「おらぁ!!」
グヌヌヌヌ

ライラ「あ、あいたたたたた!ギブ!ギブなのです!P殿!」

P「知るか!ちょっと懲りないと駄目みたいだなあライラさん!!………」

ライラ「あううううう駄目です、これ以上はさっき食べたアイスがー………」

………
……




後日談



P「とまあ、色々ありましたが話はつきましたよ」

ちひろ「見てはいませんがやっぱお縄にかかった方がいいんじゃないですかねぇ」

P「失礼な、俺が一体何をしたというのです」

ちひろ「もう一番重要な部分に手を出し終えた後ですし」

P「?」

ちひろ「それもプロデューサーさんだけじゃなくて…」

ガチャ

ライラ「P殿?まだでございますでしょうか?」

P「ああちひろさんとちょっと話してただけだからな、今行くよ」


P「それではお疲れ様でしたちひろさん」

ライラ「さよならですよー」

ちひろ「はいお二人ともさようなら」



「今日は豚肉が安いから…」

「アイスは安くないのですか?…」

「確かアイスだとレディボーデンが…」

「うおおおおでございますですねー」

「はははそれじゃ今日もよろしくなライラ」

「はいですよ、お傍で頑張りますです!」



バタン

ちひろ「…………………」

ちひろ「始めに言っていた通りライラちゃんはプロデューサーさんの自宅から離れ今はまたアパートで一人暮らしになったのですが」

ちひろ「防犯のためとかなんとか言って保護者にもなるからとプロデューサーさんの隣の部屋で一人暮らし、ですって」

ちひろ「…もうさっさと同棲でも結婚でもしろっての!」

おしまい

読んでくれた方ありがとうございました
割と気づけば責任を取らざるを得ない状態に追い込んできそうな言動なライラさん、好き
HTML化出してきます

今更だけど>>27修正


P「だからライラ、お前はそんな心配しなくても」

ライラ「ライラさん、その言葉忘れません」
ギュウ

P「え…」

P「(さっきから頭を肩に預けられてたが、さらに身体を預けられ抱き付かれ…いやこれは)」

P「ちょ、ちょっとライラ、そういうのは」

ライラ「ありがとうございますですP殿、とても、とても嬉しいのです」

P「おうよ、でもあんまりくっつくのは嫁入り前の娘として」

ライラ「…いやでございますです、もう少しこのままでいたいのです」

P「しかし」

ライラ「大丈夫ですよ、だってP殿に責任取ってもらえばいいのですから」

P「そ、そうだ責任だから…ん?」

ライラ「幾らパパでもすでに結婚してしまえば手出しできませんです」

P「そうかそりゃ手出し…………………っへ?」

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