【咲-saki-安価】京太郎「朝の光~」 咲優和久まこ「眩しくて!」【艦これ要素】 (387)

以前京太郎スレに、書き込んだSSです
続きを書こうと思ってスレ立てました


《注意点:以下の事が気になる人はスレからの撤退をお勧めします》

1.京太郎とのイチャイチャ要素
2.主人公は清澄面子
3.申し訳程度の艦これクロス要素
4.ドン亀のような更新速度
5.若干壊れ要素あり
6.よく稀にある安価

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433251194

カチ… カチ……

今日は残暑でインターハイの熱気に包まれていた八月のあの日と同じくらい暑い。
夏休みも終わって生徒の声も学校に戻っていたが、その暑さのせいかどこか元気が無かった。
尤も、初出場の全国大会で優勝し日本中にその名を轟かせた清澄高校麻雀部にとっては暑さなど関係ない。


ナニヨモー!



「だぁぁ! だから何でそこでダメージ食うかなぁあ!!」


その証拠にパソコンの前に座ってマウスを操作する京太郎の顔には汗ひとつ見当たらない。


オドリャアー!

「……クッ、大破かよ! 撤退だな……」

カチ


全国大会優勝の栄誉と共に、部室用のエアコンが手に入ったのだから。
ちなみに、清澄高校で部室用エアコンを保有しているのは麻雀部だけ。
京太郎はさらにマウスをカチカチさせる、その時、涼しい部室の扉が開く。


「やっほー、須賀君早いわねー」

「よぉ、京太郎、何やっとるんじゃ?」


部長を引退した久と、部長を引き継いだまこが入ってくる。
後には1年女子トリオの姿も見える。

「こんにちは、部長、染谷先輩。実はブラゲを少々……」


まこの問いかけに少々シドロモドロになりながらも正直に答える京太郎。
部活は始まっていないので遊んでいても問題はまーったく無いのだが、少々後ろめたかったようだ。
ちなみに、京太郎は未だに久の事を部長、新部長のまこの事を染谷先輩と呼んでいる。


「……ぶらげ?」

「咲さん、ブラウザゲームの略ですよ。あの重課金で悪名高きモバ○スもブラウザゲームですね」

(あれ? モ○マスってソシャゲだよな)


機械音痴でネットなど殆ど弄らない先にとってはブラゲといった言葉は分からない様子。
一方の和はネットはお手の物、機械にも強く自宅では真空管ラジオの自作までやっている始末。
大学は工学部志望らしい。
その和が咲に端的に説明するが、その説明のちょっとした間違いにまこが心の中で突っ込む。
まこの方が和よりもサブカルチャーに対して造詣が深いようだ。


「……重課金…… って京ちゃん! まさかお小遣いつぎ込んだりしてないよね!? 破産するよ!!」


分からないなりにも和の言葉の意味を理解した咲は京太郎に詰め寄る。
好意を持っている男の子がゲームで破産などして欲しくない恋する乙女だ。
重課金の言葉はテレビのニュースで知っていたらしい。


「するかっ! 米帝プレイは俺のポリシーに反するっちゅうの!?」

「米帝……」

「プレイ……?」

「あっ!?」


咲の自身に対する認識に思わず声を荒げて反論する京太郎。
思わず、自分のしていたゲームのヒントを与えてしまったのはご愛嬌。
京太郎は「しまった!」といった表情をするが時すでにお寿司。


「一体何をやってたんだじぇ? 京太郎、見せろ!」

「ちょ!?」


優希がその小柄な体を生かして京太郎とPCの間に割り込み、京太郎を押しのける。
そして、優希をはじめ久、まこ、和、咲がパソコンの前に群がる。


「あーーっ、これって話題のMNB.com(陸奥になるビームドットコム)の艦隊これくしょんじゃない!」

「あちゃー」


パソコンの画面を見て久が声を上げ、京太郎が顔に手を当てて天を仰ぐ。


「艦隊これくしょん?」


そう、京太郎がやっていたのは最近アニメにもなった艦隊これくしょんだった。
サービス開始時に目標はユーザー数2万人と設定されていたが……
現在では登録ユーザー300万人を突破!
「目標とは一体…… うごご!」と言いたくなるゲームである。


「よくアカウント取れましたね、抽選でしかアカウント取れないはずですが」

「ネットとかで情報は見ちょるが、本物の提督にははじめてお目にかかったのぉ」

「どれどれ、所属とレベルはどんな……」


和とまこは当然のごとく詳細を知っていた。
で、優希はさらに京太郎の秘密を暴こうとマウスを操作する。
表れた画面に映っている情報を見て咲以外の皆が凍りつく。


「横須賀…鎮守府……?」

「司令部Lv150……?」

「あっ、アハハッハハッハ……」


艦これ最古参のベテランだった。
京太郎はあさっての方向を向いてわざとらしく笑って誤魔化そうとしている。


「??」


尤も、咲には横須賀鎮守府や司令部Lvが示す意味はサッパリのようだが……

「よし、艦娘も見てみるじぇ」

「あーっ、もう止め々々!! 部活はじめよう!」

「ちょ!」


更にさらに京太郎の秘密を暴こうとする優希を強引に横に押しのける京太郎。
抗議の色の乗った声を優希があげるがお構いなしにブラウザを終了させる。


「仕方ないわね」


そんな様子を見てヤレヤレと言った感じで久が肩をすくめた。


部活終了後、久が「女子だけで話し合いをしたいから先に帰っててくれる?」と言ったので京太郎は先に帰宅した。
現在部室に居るのは清澄麻雀部の女子クインテットだった。
どうやら良からぬ企みの真っ最中らしい。


「…で皆、残ってもらった理由は分かるわよね」

「もちろんじゃ」

「ええ」

「もちろんだじぇ」

「????」


久の言葉に肯定の返事を返すまこ、優希、和。
咲だけは頭に?を浮かべていた。


「フッフッフ、須賀君をびっくりさせるわよ!」


何やら黒い笑みを浮かべて発破をかける久に「おー!」と同調する3人。
実は皆、京太郎に恋心を寄せているので酷い事にはならないと信じたい。


「??????」


咲だけは相変わらず?が頭の中で犇めいていたが……


京太郎提督発覚事件からおよそ一週間後、この日も残暑が猛威を振るい運動部をグラウンドから駆逐している。
額にうっすら汗を浮かべた京太郎は部室目指して歩いているのだが、いつもならもう既に部活が始まっている時間だ。
見た目によらず生真面目な彼がこの時間に部室に居ないのは久から部活の開始時間を遅らせると連絡が入ったからなのだが……


「それにしても、何で今日に限って一時間遅く開始なんだ?」


疑問は尽きることはないが、部室の前に到着しコンコンと扉をノック。
部室に入るのにノックがいるか?っと思うかもしれないが以前ノックなしで部室に入って咲の着替えを目撃したことがあるのだ。
それ以来、部室に入るときにノックは欠かさない京太郎だった。


「はーい」

「須賀です、入りますよ~」


そういって扉を開ける京太郎。
っと次の瞬間、頭の中が真っ白になって硬直する。
目に飛び込んできた景色が突拍子もなかったので、脳がフリーズしたのだ。


「こんにちはー。軽巡洋艦、大井です。どうぞ、よろしくお願いいたしますね」


オリーブ色のセーラ服と濃い緑色のプリーツスカートをはいた久と、


「生まれは大阪、所属は呉。うち、浦風じゃ、よろしくのぉ!」


肩まで袖を捲ったノースリーブのセーラーに黄色のスカーフ、股下ギリギリのスカートと白いロングの手袋をつけたまこに、


「元気ないわね! そんなんじゃダメだじぇ!」


いつもの改造制服ではなく、清澄のキチンとしたセーラーを来て大きな碇を担いだ優希、


「古鷹といいます。重巡洋艦のいいところ一杯知ってもらえるとうれしいです」


いつもの制服を着ているが、カラコンを入れているのか左右で瞳の色が違う咲、安物のカラコンを使っていないと信じたい。
4人とも服だけでなく、腕や太ももに装着したり、背中に背負うオブジェもばっちり付属している。
そう、まさしくそれは……


「……いつから部室は艦これコスプレ喫茶になったんですか……?」


まんま艦娘のコスプレだった。
久は軽巡洋艦「大井」、まこは駆逐艦「浦風」、優希は駆逐艦「雷」、咲は重巡洋艦「古鷹」のコスをしている。
再起動を果たした京太郎は頭痛いといった感じで手を顔に当て天を仰ぐ。


「あら、提督が喜ぶと思って頑張ったんだけど? どう、よく出来てるでしょ!」

「まあ、みんな元が可愛いからよく似合ってますけど…… ところで和は?」


さらりと木っ端恥ずかしいセリフを言って4人を京太郎。
なんやかんやと言っても彼も男、女の子の似合うコスプレを見れて嬉しくないわけがない。
ちなみにコスプレ娘カルテット、京太郎のセリフを聞いて顔を赤くしている。
和が見当たらないので京太郎がキョロキョロしているところに、ガチャッと音を立てて部室の扉が開く。


「駆逐艦、春雨です! 護衛任務はお任せください」


黒の布地に白襟のセーラに身を包み、頭に赤いリボンのついた白い帽子を被った和が入ってくる。
ご丁寧に、左手にゴツイ飯盒を持参して艤装ももちろん装備済み。
駆逐艦「春雨」のコスプレだ。
元が美少女の和である、コスプレも似合っていて申し分ない、それに京太郎も異存はない。
しかし…… 和が春雨のコスプレをするのは彼のポリシーとして認められないらしく……


「…違う…… 違うぞ、和! お前は間違っている!!」


びしっと春雨和に指を突き付け断言する京太郎。
久もウンウンと頷いて同意しているところを見ると彼女も同意見のようだ。


「そのとおりよ和。ところで、須賀君。和は誰のコスプレをするべきだと思う?」


久のその言葉に、溢れ出るパトス全開で京太郎の演説が始まる。
曰く、和のピンク髪は確かに春雨向きだろう、それは認める。
曰く、和の性格と春雨の性格の間には完全な不一致がある。
曰く、白露型はそんな立派な胸部装甲を持っていない!


「それらを総合すれば、和は乳風(注1)のコスプレをすべきなんだァ!!」

「ブッ飛ばしますよ!? あれだけ熱弁ふるっておいて胸しか共通点が無いじゃないですか!!」

「それが一番重要だろうが!!」

「このおっぱい魔人! クソ提督にもほどがありますよ!!」


ギャアギャアと姦しく口げんかする京太郎と和。
と言うか、和の性格がちょっと変わっている……


「……和に駆逐艦「曙」の性格が混じっちょらんか?」

「コスプレで裏の性格が表に出たのかな?」


まこと優希がヒソヒソと耳打ちしている。
その横にいる久はというと……


「和ー、超乳の浜風も確かに似合うわよー。 でも私は機械に強い面を押して工作艦「明石」が似合うと思うー、あの艦娘も性欲強そうだしねー」


火に油を注いでいた。
すったもんだの挙句、和のコスプレに関しては肉体言語も交えつつ話し合いが続き、春雨ということで決着がついた。
で、京太郎だけコスプレなしかと思いきや、久が部室の奥から旧海軍の第二種略装を持ち出してくる一幕もあり、ようやく部活開始と相成った。
ちなみに、部活中はコスプレしたキャラに成りきることが久の鶴の一声で決められた。


タン…… タン……


「う~ん、京太郎も成長してきたのぉ。次の秋の新人戦はいいとこまで行けるかもしれんのォ」

「そうねぇー、それと浦風。京太郎じゃなくて提督、もしくは司令官」

「はいはい、わーった、大井さん」


ゴゴゴゴゴ……

(京ちゃん…… じゃなくて、提督の方から凄いオーラが……)

(京太郎… 司令官め、デカい手を張ってるじぇ)

ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 

「……のぉ、大井」

「……なに浦風……」

「なんか、京太郎の周りの空間が歪んどるように見えるんじゃが……」

「……そうね……」


チャ……


「ツモ!」


山から牌をツモり、京太郎が上がりの宣言と同時に手牌をオープンしたその瞬間、
部室の中を眩い光と衝撃波が駆け抜けた。
京太郎たちには何が起こったのか全く分からなかっただろう。
次の瞬間には6人の姿が部室から消えていた。
何故か開いた窓から吹き込む一陣の風が部室に残された雀卓を撫でていく。
京太郎がオープンした手牌は―――

白白白發發發中中中東東東北北

トリプル役満だった。



潮風が心地よく吹き込んでくる初夏の空。
赤いレンガで出来た質実剛健のなかにもセンスが光る建物が海辺に建っている。
他にも工場らしき建物や倉庫らしき建物も何棟か同じ敷地に建っていてここが何かの施設であることが窺える。
赤レンガの建物のある一室に1人の少女が居た。


「そ、そろそろ来られるのですよね……」


少女がそう呟いたその時、赤レンガの建物の上空に異変が起こる。
ある一点が白く光ったかと思うと六つの黒い点が生まれ、建物目がけて一塊になって落ちていく。
空気以外に遮るものの無い自由落下によってグングン加速していく黒い点。
それは―――――


「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉお!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」


――――人の姿をしていた。



視点を戻して少女の居る部屋。


「や、優しい司令官さんならうれしいのですが……」


彼女の言葉が部屋の空気に溶け込むか溶け込まないかと言った瞬間、
部屋の天井が爆ぜた!


「はにゃぁぁぁっぁぁぁああああああああ!」


上空から建物目がけて落ちていた人型の物体が屋根に衝突、天井をブチ抜いたのだ。
この部屋は3階、慣性に従ってそのまま床をブチ抜き、2階の床も受け止めるには役不足。
そのまま1階の床にめり込んだ。



余りに突然の出来事に声を上げて腰を抜かす少女。
しかし、今の字自分は以前の只の少女ではなく、人類の命運を背負う者である。
すぐに心を落ち着けて、大急ぎで直下の1階へ急行する。
その目に飛び込んできたのは……


「そ、そこの彼女…… い、医者を呼ん… でくれると…… うれ…しいなぁ……」

「あ゛ー、死ぬかと思ったじぇ……」


司令官と思しき海軍2種軍装を着た少年と、5人の艦娘と思しき少女。
つまりは咲たちだ。
ドクドクと血は流れているが、相当な高さから強制紐無しバンジーをした割には軽傷……
命に別条は無さそうである。
このあまりに非常識な光景を見て流石の少女もパニックに落ちた。



取りあえず場は落ち着き、咲たち6人と少女は自己紹介をして情報の交換をして事態の把握に努めた。
件の少女は駆逐艦「電」の艦娘と名乗った。

京太郎たちにとっては冗談のような話で最初は信じなかったが、電が艤装を実際に動かして見せると信じざる得なくなる。
しばし、ボーゼンとした6人だったが、今後の身の振り方もある。
現状を確認するために電を交えて日が暮れるまで話し合うことになった。
把握の結果分かったことは

1.清澄の6人は京太郎が作り上げたトリプル役満のエネルギーによって違う世界に飛ばされた可能性が高い
2.この世界は深海棲艦が人類の生存を脅かしている“艦これ世界”だと言うこと
3.京太郎は司令官として5人の艦娘を連れてこの鎮守府に着任することが何故か前もって大本営から電に知らされていた
4.推論であるが、元の世界に還る為には、おそらく京太郎がもう一度ガチの麻雀でトリプル役満を上がる必要があるのではないかと言うこと
5.現在、何故かこの世界では雀卓・麻雀牌が超贅沢品で高級品でまず手に入らないこと
6.海軍の状況は逼迫の一途である、当分の間戦力の補充は出来ない

以上の5つの事だった。


「4も致命的だけど…… 5で完全に詰んだわね……」

「そもそも、1~3の時点で色々おかしいんじゃが……」

「お、大井さん、浦風さん… 一応、大本営は戦果ランキングでトップを取れば雀卓・麻雀牌を支給してくれると言ってますし……」

咲たち女子5人の身体が完全に艦娘に成っていることは電に確認してもらっている。
かなりの葛藤(戦いたくないな~、痛いのはイヤだなぁ~)があったが、帰る為には艦娘として戦線に立つしかないと5人は覚悟を決めていた。
何せ、先だつものを何も持っておらず…… 加えて戸籍すらない可能性が高い、と言うか確実に無いだろう。
こんな状況で海軍の庇護下から離れるなど自殺行為以外の何物でもない。
絶望的な状況に髪を掻き毟る大井(久)にフォローを入れる電。


「電ちゃん…… 所属艦娘6人で戦果ランキングのトップを取れると思う?」

「はぅうっ!」



京太郎の言葉にビクッと身を竦ませた電であったが、ハッと何かを思いだし、京太郎たち6人に伝える。
尤も、それは特大の爆弾であったのだが……


「大切なことを伝え忘れたのです。深海棲艦との戦闘ですが…… 真面に攻撃を喰らえばいきなり轟沈するのです」

「そ、その辺はゲームとは違うのォ……」

「なのです。が、あることをすると大破進軍しない限り沈むことは無くなるのです」

「そ、そうなの、電ちゃん?」

「なのです、古鷹(咲)さん。その方法とは……」

「その方法とは……」


電の発言に空いた間でゴクリと唾を飲み込みながら次の言葉を待つ咲たち6人
6人の目を真っ直ぐ見て電の可愛い唇が言葉を紡ぐ。
何故か少しばかり電の頬が赤くなっていた。


「し、司令官さんの精を子宮に収めておくのです」

「……は?」


今、電は何と言った?
司令官の精を子宮に収めておく?
司令官とはこの場合、京太郎のことだ、精を子宮に収めるとは×××をするのであって……
つまりは京太郎と夜のベットでくんずれほっつれ……
此処で6人の思考は限界を迎える。
ボンと言う音共に倒れる6人、こんなことで果たして元の世界に還れるのであろうか……?

取り敢えず、一旦ここまで。
ドン亀スレですがよろしくです。

安価もちょくちょく取る予定なのでよろしくです。

じゃあ、ちょっと進めますね~

ザザーン ザザーン 

ミャーウー ミャーウー


何時しか日は暮れ、海がオレンジ色になる時間
鎮守府内の埠頭の先で海に沈む夕日を見つめながら考えに浸る少年が一人


「……はぁ、本当にやっていけるのかな……」


その一言に京太郎の全ての想いが乗せられている
余りに意味不明な現象に巻き込まれ、大事な部員たちと艦これ世界で生きることを余儀なくされた
この世界は自分たちの世界とは違い、いつ何時、理不尽な目に遭うか分からない世界
しかも、彼の大切にしている咲たち麻雀部の仲間は5人ともが、コスプレしていたせいか艦娘になってしまっている
さらにさらに、今まで軍隊などとは全く無縁だった自分が指揮を執ることになった

全員無事に元の世界に戻れるのか?
果たして自分はみんなが怪我しないような指揮を取れるのか?

様々な不安が、京太郎に伸し掛かっている


ザッ……

「ん?」


そんな時、京太郎の後ろで音がしたので振り向いたら
そこに一人の少女が立っていた。


安価↓3(誰が立っていた?)
1.電
2.咲
3.優希
4.和
5.まこ
6.久


「須賀君、こんなところで風邪ひきますよ?」

駆逐艦「春雨」の制服を着、艤装を背負った和だった
ピンク色の綺麗な髪が何度見てもよく似合っている
尤も、胸部装甲には違和感しか感じなかったが……

「和か……」

お互いの呼び方であるが
電との情報交換している時に話し合って、「ロールプレイをしている余裕はない」と判断になり、何時もの呼び方に戻すことになった。
もっとも、艦隊無線などの時は他の鎮守府との混乱を避ける為、艦船名ですることも決めていた。
その時に電の本名も聞いている
彼女の名前は「吾妻 稲美」と言うらしい


「須賀君、悩み事ですか?」

「ああ、分っちゃう?」

「顔にしっかり出てましたよ」


ガシガシと頭を書いて「参ったなー」とこぼす京太郎にクスッと笑みをこぼす和


「……大丈夫ですよ」

「えっ?」

「無事に元の世界に戻れますよ」

「和……」

確定した出来事を語るかのような自信をのぞかせる和

「それに、私たちは艦娘になってしまっています…… 元の世界に戻るには戦うしか術はない、さっき確認しましたよね?」

「ん」

「皆を気遣える須賀君なら…… ちゃんと指揮をとれます。私たちが進むべき正しい航路を示す羅針盤になれます」

「……ッ!?」


和に悩んでいたことをズバリと当てられて動揺する京太郎
そんな彼を見てまたまた微笑む和


「ふふっ、やっぱりここで黄昏てた理由はソレですか」

「……ッ! ハァ…… やっぱ、和にはかなわんわ……」

「須賀君、指揮官はどんな絶望的な状況に陥ってもドッシリト構えて笑っていなきゃダメなんですよ?」

「部下が動揺するからだろ? それにしても驚いたな」


和の口から軍の指揮官の心得に関する発言が出たことに若干驚く京太郎
彼女と軍事ほど接点の無さそうなものも珍しいと思っていたからだ


「クスッ、A secret makes a woman woman.ですよ。まぁ、それはさておいて……」

「須賀君、だから堂々とした態度で命令を下してください。染谷先輩も部長も、先輩ですけど…… 今の私たちの関係は対外的には提督とその配下の艦娘なんですから」

「……分かってるんだけどなぁ」

「そのうち慣れますよ」

「電さんも含めてこの世界の事をよく知ってるのは、元の世界で艦これをプレイしていた須賀君なんですから…… 絶対いい方向に事態を持って行けます、自身を持ってください」


和に励まされて、心の滓が消えたのか、京太郎はさっきよりも自然な笑みを浮かべる
彼はパンと両頬を叩いて気合を入れると、勢いよく立ち上がった


「そうだな、皆で力を合わせればなんとでもなるよな!」

「その意気です、提督。そろそろ夕食の時間ですから戻りましょうか」

「おう!」


そう言って鎮守府の建物に向かって歩き始める二人


「そう言えば、電さんから伝言ですけど…… 大本営からの通達でこの鎮守府の本格稼働は4日後らしいです」

「4日後? 明日じゃなくて? 何で?」

「……そ、それは……」

「ん?」


顔を赤くして急に小声でゴニョゴニョと言いだす和
不審げな顔をする京太郎


「と、突然の轟沈防止の件覚えてますか……?」

「あぁ、司令官の精…… まさか……」

「そ、その4日間のウチに致すことを致せということです……」


沈みゆく夕日よりも赤い顔をする二人
おじさん臭いにも程がある大本営の配慮
未だ、青い果実である二人には生々しすぎて、足が止まってしまっていた


******************************************************

短いですが今日はここまで~
京太郎たちは無事に元の世界に還れるのか?
他の麻雀仲間たちは?

全てはあなたの回す羅針盤が知っています!


……元の世界に戻ったら、戻ったでややこしい問題が出そうだなぁ

じゃあ、もう一回安価取っておきます
この安価で暫定秘書艦を決めます
一応、書記官と言う事で電を確率的に優遇します

↓3(コンマの一桁目 1なら咲 3なら優希 5なら和 7ならまこ 9なら久 それ以外は電)

電に決定ですね
暫定なのですぐに交代の予定です
では、明日も学校があるのでおやすみなさいです

少しだけど、進めますね
投下までしばしお待ちを

まさかのオール0ゾロ目!
これは良いことが有りそうだ






*****4日後*****


本日は鎮守府の初動日
本来なら仕事はソコソコに鎮守府開設祝いの宴会をするところではあるが……
京太郎たちの鎮守府ではピリピリとした雰囲気が張りつめていた

鎮守府の一角にある広い部屋をブリーフィングルームとして、そこに6人が集まっている


「……鎮守府開設の記念すべき日だけど…… 厄介ごとが起こった……」


京太郎が沈痛な面持ちで言葉を吐き出す
久が「聴いているわ」と発言し、他の4人もウンウンと頷く


「聴いているなら話は早いですね…… 早速ですが○○鎮守府の第1回目のブリーフィングを始める! 電ちゃん、頼んだよ」

「はいなのです!」


安価↓5(鎮守府の名前を決めてください、あんまりなのは安価↓)


部屋の電気が消え、部屋の前に掛けてあったスクリーンにプロジェクタが画像を映す
AXE & HAMMERのロゴが出て、プロジェクタが起動し鎮守府周辺の海図を映し出す

【BGM:https://www.youtube.com/watch?v=Y6__YBUTxkI


「近隣の漁港所属の沿岸漁船から深海棲艦発見の報告が届いた」

「また、同時に海軍の沿岸レーダーによって複数の深海棲艦の接近も確認されている」

「この清澄鎮守府周辺は我が方が制海権を確保しており、我が方に気づかれず敵の大規模艦隊が此処まで侵入するとは考えられない」

「その事から深海側艦隊の目的は偵察! 艦隊も小規模艦の少数編成と思われる」

「予想される艦としては駆逐イ級、ロ級、ハ級、軽巡ホ級である」

「小規模艦隊とは言え鎮守府周辺の敵の跳梁は鎮守府の物資の搬入だけでなく、民間航路および漁業上の大きな障害となる」

「この障害を除くため鎮守府近海の警備航海を行い、敵艦隊を発見次第、これを撃滅する!」


何時ものホワホワした電からは想像もつかないようなキビキビとした作戦説明
流石は本物の艦娘だと思わせるものだった


「作戦は電ちゃんの説明してもらった通り、何か質問は?」


電の説明を引き継いだ京太郎が皆を見渡す


「質問は無いようだな、では…… 艦隊出撃!」

「はい!」



安価↓2(艦隊の名前を決めてください、あんまりなのは安価↓)


今日は遅いので此処までにします

↓5位で何か書いて欲しいネタを募集します

大破した清澄メンツと入渠の様子を眺める京太郎

チョットだけ進めます


――鎮守府正面海域――


「だっしゃーーーーーぁ!!!」

気合の声と共に人の胸くらいまであるストックレスアンカーが空を切る
遠心力の十分乗ったソレは無機質な黒い魚の様なものに衝突する


「おおー、かなり飛んだのォ」

「流石、雷ちゃんなのです!!」


清澄泊地を出港して1時間ほどという沿岸で、一隻の駆逐イ級を発見した咲たち
当然、見て見ぬふりなど出来る訳でもなく、戦闘に突入する
で、ここで若干脳筋の気がある優希が手に持ったアンカーで雷スペシャルをお見舞いするところで冒頭に至る


「もう、ゆーき! もう少し戦術と言うものを!!」

「まぁまぁ、和ちゃん、相手は一匹だったから……」


優希の脳筋丸出しの行動にプリプリ起こる和とそれを宥める咲
久は笑いながらも周辺の警戒を怠らないのは年長者故の貫録か


「一撃で沈めたわね~ 優希、泊地周辺だから良いけど、これから先は自重しなさい」

「はいだじぇ」


旗艦は電なのだが、より旗艦らしいオーラが出てたりする
ガガッっと電子音がしたかと思うと通信機から入電が入る

《コチラ、清澄泊地司令官・須賀…… 清澄第一艦隊状況ヲ報告セヨ…… 送レ……》

「こちら、清澄第一艦隊旗艦・電。敵艦隊からはぐれたと思しき駆逐イ級を一隻を発見、これを撃沈す…… 送れ」

《コチラ清澄泊地、承知シタ…… 艦隊ノ損害オヨビ戦闘ノ詳細ヲ報告セヨ…… 送レ……》

「こちら電、損害は皆無なり。戦闘は敵艦発見と同時に雷が突撃、アンカーでの一撃で撃沈す…… 送れ」

《コチラ清澄泊地、脳筋ナ行動ヲ取ッタ雷ヲドツイテオケ…… 艦隊ソノママ警備ヲ継続セヨ》

「こちら電、了解」


通信は清澄泊地で留守番の京太郎からだった
やり取りの後、和が優希に拳骨を喰らわせ、艦隊はさらに進路を沖へとる
妖精さんが羅針盤を回し、指し示す進路を取る


「……初陣にこんな事言うのは何じゃが…… なんか嫌な予感がするのォ……」


浦風(まこ)の呟きは風に溶けていく


複縦陣で航行する清澄第一艦隊
先頭を行くまこの電探が敵艦隊を捕えた


「電探に感あり! 反応3、方位2-2-8! 旗艦、どうするけぇ?」

「浦風さん、距離と敵艦種は?」

「距離およそ2万、艦種不明……」

「ブリーフィングでは軽巡以上は確認されていないとのことでした、ならば軽巡と駆逐艦の水雷戦隊が妥当だと思いますが」


和が自分の予想を告げる
異論のない意見だった
更に、軽巡1、駆逐2の編成程度なら圧殺できるだけの戦力を清澄第一艦隊は持っている


「……艦隊転進、方位2-2-8。見つけた以上、見て見ぬふりは出来ません…… 古鷹さん、大井さん」

「はい」

「何、電ちゃん?」


電が決断し、咲(古鷹)と久(大井)に声を掛ける


「こちらの戦力が圧倒しているので万が一は起こらないと思いますが…… そのまさかが起こり得るのが戦争なのです」

「その時は重巡と軽巡のお二人の働きが重要になります。よろしくお願いします」

「もちろんだよ!」

「そうね、私たちは仲間よ!」

「ありがとうなのです! 艦隊、陣形変更! 単縦陣!!」


複縦陣から単縦陣に移行しつつ砲撃戦に備える


「!! こちら春雨・和! 敵艦隊・見ゆ!!」


敵艦隊との交戦距離に入り、敵艦が視界に入った
しかし、次第にはっきりとする姿、艦隊に激震がはしる


「な、何なのです!! あれは!!」

異形の艦影……

「う、うそ……」

今まで誰も……

「何であんなのが居るんだじぇ!!」

見たことが無い……

「そんなオカルト有り得ません!!!」

深海棲艦が……

「な、なんじゃとぉお!?」

そこに……

「ひ、怯んだらダメよ!!」

居た!!!!












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Y⌒Y⌒Y´ /⌒\{从|:乂:.:.:.:Ⅳ   '⌒:l/}/Ⅵ: 八|
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       {      { | |             | | / |

何か前にこのネタどっかで見たことあるような・・・


「て、敵艦隊は戦艦級と思し旗艦1隻、軽巡ニ級2隻!!」

「既に敵艦隊の射程に入っています! 警戒を厳に!!」

「隻数ではこちらの圧倒ですが、練度の低いこちらが不利と思われます! 応戦しつつ、期を見て撤退……」


素早く状況を整理した電が指令を出す
しかし、一歩遅かった


「敵艦が発砲したじぇ!!」

「拙い! 回避!!!!」


咲たちが回避行動を始めたその瞬間、敵戦艦の砲弾が降り注いでくる


「あああぁっぁぁぁああ!!」

「ひぃぃぃぃいいい!!」


阿鼻叫喚の地獄が出現した
運よく回避できたまこと和も敵戦艦の二射目に捕まり大破する


「あ…… ガ……っ」

「くぅ……っ……」


追い撃ちをかける様に斉射を続ける敵戦艦
メッタ撃ちにされ清澄第一艦隊の面々の戦意はボッキリと折れていた
その後、8斉射程打ち続けた敵艦隊は悠々と砲戦海域を離脱していく
海戦とは名ばかりの虐殺が行われた海域にはボロボロになった咲たちが残されるのみだった

マジで?




――その頃の清澄泊地――


突然、応答しなくなった無線機に向かって京太郎が声を張り上げていた


「おい! 応答しろ!! 清澄第一艦隊、応答しろ!!」


しかし、うんともすんとも返信を返さない無線機
京太郎の背中に冷たい汗が流れる


「……緊急事態かよ……!」


鎮守府周辺海域
ハッキリ行って重巡1、軽巡1、駆逐4の艦隊で手こずるような海域ではない
京太郎の脳裏で激しくアラームが鳴る
内線電話を取ると、電話に向かって怒鳴る


「緊急事態だ! 近隣の鎮守府に清澄第一艦隊の救援要請急げ!!」

じゃあ、今日はこの辺で
次回>>73を書くと思います


>>86マジで?

お久しぶりです

リアルが忙しすぎて気づいたら以前の投稿がちょうど2か月前・・・・
危なかった
次回の投下、もうしばらくかかると思います

|  |     みんな、>>1のこと忘れちゃったっポイので置いていきますね
|  |∧_∧    
|_|´・ω・`) そ~~・・・

|桃|o旦 o
| ̄|―u'
""""""""""


第一艦隊がボコボコにされて這う々々の体で帰り着いたその夜
鎮守府の茂みをガサゴソと移動する怪しい影
人目につかないところを選びつつ、その影は船渠のある方向へ向かっていく


「チチ、フトモモ…… ロテンブロ!」


血走った目で危ない言葉を呟きつつ匍匐前進する不審者・須賀京太郎提督、御年16歳
どこで手に入れたのかギーリースーツを纏い、頭にはほっかむり
腰には小さな懐中電灯と紛うことなき不審者である


「艦娘の体調把握は提督の仕事…… これは業務、これは業務」


業務と言い張るなら堂々としろと言いたい
仮にも所属艦娘全員と関係を持ったのだから一皮剥けてほしいところである
まぁ、艤装は廃棄処分一歩手前だったが、彼女たちの体自体には大したことがなかったからこその覗き敢行
切り替えの早さは一流と言っていいかもしれないが……



暴走気味の野獣が向かっている船渠と呼ばれているところは、露天風呂である
比喩でもなんでもない
鎮守府における船渠は2つあり、一つは艤装メンテ用のドライドック
もう一つが艦娘が体を癒すためのウェットドック、露天風呂である

「はー気持ちいいわー」

「久ー、年寄みたいじゃのォ」

「まこもねー」


謎の大戦艦に滅多打ちにされてそれぞれの艤装はボロボロで廃棄寸前
京太郎の鎮守府には艤装メンテ用の船渠は2つしかなく6人の艤装のフルメンテが終わるのは明日の昼前になる予定だ
よって帰投から明日の昼までフリーになった艦娘たち
京太郎の○○をエネルギーとして引き出された艤装の不思議パワーによって体に傷はついていたがそれはせいぜい掠り傷、ドックに溶かし込まれた妖精印の不思議成分ですでに全快だった


「くーぅ、この乳、この乳で同じ駆逐艦とは納得いかないじぇ!」

「ゆーき! 揉まないでください!!」

「本当にすごいのです…… これが同じ駆逐艦とは……」

「電さんも、揉まないでください!!」

「和ちゃん、本当に大きいよね…… 重巡になった私はぺったんこ……」

「咲さん! 暗黒面に落ちないでください!!」


世界を渡って艦娘になった清澄5人組、まこが体に少し変化が出た以外は元の世界にいた時のまま
ちなみにまこの変化だが、胸がFカップまでサイズアップ
おそらくこの世界の浦風の存在に肉体が引っ張られたようである
地味に喜んでいるまこだった
変化がない、つまりは駆逐艦「春雨」の艦娘になった和のスタイルもそのままである
結果、世に出たのはKカップの春雨という世界の理に真っ向から喧嘩を売る駆逐艦だった
この世界の春雨(Bカップ)が知ったら血の涙を流すこと請け合いである


「それにしてもまこだけ育ったわよね~」

「いきなり大きくなったけぇ、バランスをとるのに少し苦労したがのォ」

「そう言いつつも、二日前に須賀君に好きにさせて悶えてたじゃない」

「にゃ!」

「あー、なんか腹立ってきたわ」

「こ、こりゃ! 揉みしだくなわりゃ!」


野獣が解き放たれて、こちらに向かっていることも知らずにドックで行われているのは若々しい女の子の絡み合い
そう桃源郷(アルカディア)はここにあった



「よし、ここからなら露天風呂がしっかり覗ける! 事前に見取り図を調査した甲斐があったぜ」


しょうもない事に全力を注ぐ御仁である
その熱意をもっと別のところに向けてもらいたい


「うおおお、和はやっぱりデカいなぁ。そういえば染谷先輩もデカくなったしここは天国か!」


ドックまでの距離およそ20m
偽装も完璧にこなし気配も完全に遮断するという離れ業を披露する京太郎なので発見は困難なはずである
しかしドックという名の露天風呂にいるのは本日死線を潜り抜けた戦士たち
邪な視線を感じ取ったらしく……


「……ねぇ、邪な視線を感じない?」

「大井さんもですか、実は私もなのです」

「……あっちの茂みの方からじゃのぉ」

「考えられる可能性は一つだけですね……」

「覗きだじぇ」

「覗きだね」


意見が満場一致、結論にたどりつけば当然次の行動は……


「……排除なのです」


各々が木桶を手に取り視線の元へ


「海の藻屑となりなさいな!」「おどりゃあ!」「なのです!」「ってー!」「砲戦、始めます!」「主砲狙って、そう…。撃てぇー!」


一斉砲撃(弾種:木桶)がなされた
低伸弾道で京太郎の元に殺到する湿って重い木桶6つ
狙い澄まして投擲されたそれらは欲望の権化と化した野獣・京太郎を打ち据え轟沈させる


「くぁwwせdrftgyふじこlp;@:「」」




●提督・京太郎 vs 艦娘6人連合○
  時間無制限一本勝負
決まり手 0:00:00:30 主砲斉射・気絶によるTKO


この世の悪が退治された瞬間であった



さて京太郎が目を覚ますと折檻が開始される
6人にボコボコにされて再び意識が遠のいていく京太郎
彼の耳に入ってくるのは
「こそこそ覗くな!情けない!」「今更裸見られた程度どうでもいいけど、犯罪者みたいな真似するな!」「正直に「見せろ」と言いにこい!」「なのです!」等々
彼女らが怒っているのはコソコソと覗くような真似をしたからで、堂々と言ってくれればそれ以上のこともOKっと言うことで一歩遅かったがそのことに気付く京太郎
今度からは正面突破しようと心に誓って再び気絶する京太郎だった

なお、翌日は司令官体調不良のため鎮守府が臨時休業に落ちいたのは言うまでもない


      今回はここまでだよ、忙しいから次は何時になるかわかりませんが気長に待ってください
|  |   
|_|  ピャッ!
|桃| ミ
| ̄|     旦
""""""""""""""""

ブクマ削除してたよ復活おめ&乙

そこはかとなく文体に見覚えが…>>1極楽好きだったりする?

おはようです
いや、忙しくて放置してた、お待たせして申し訳ない

>>117極楽がGS美神のことなら愛蔵版コミックを所持・週1で読むくらいには好きだよ
でもなんで?

>>119
いや、某GSクロスの人の書き方と似てるように思ったから
別人なのね

>>121
おそらく、本人です

次がサッサと書けたのでもう少ししたら投下しますね


prrrrrr prrrrrr

朝の清々しい空気が満ちた部屋に電話の着信音が響く
この部屋、リビングなのだが広さが半端ない
そのうえ派手ではないが高価そうな調度品が品よく並んでいて相当の資産家の家であることが分かる


「はい、龍門渕でございます。どちら様でしょうか?」


部屋の格に相応しく執事然とした男性が電話を取る
執事然と言うかまさしくプロの執事なのだが


「はいはい、承知しました。しばらくお待ちください」

「お嬢様、鶴賀の加治木様からお電話です」

「あら、加治木さんから? はい、透華ですわ」

『ああ、龍門渕か? 単刀直入に言うが、清澄の事件を聞いたか?』

「はい? いえ存じませんが……」


そうここは龍門渕家の屋敷、火曜日の朝である
まだ登校前なので龍門渕のメンバーが制服姿で勢ぞろいしていた


「珍しいな、加治木から電話なんて」

「うん、女子が純宛以外で電話してくること自体が珍しい」

「だから、俺は女だっつうの!」


毎度毎度のやり取りが行われている
此処まではまぁ、日常の風景だ
しかし次の瞬間、透華の絶叫によって一気に非日常へと変わっていく……


「何ですってぇぇぇぇえ!! 清澄麻雀部のメンバーがまとめて行方不明ぃぃぃぃぃいいい!?!?」


後にこの大絶叫によって窓ガラスに罅が入っていた事が分かるのは割とどうでもいい話だった。


時は進んで午後3時、龍門渕家のリビングに紅茶の香気が満ちる
しかしこの場に居るのは清澄麻雀部と交友関係にある高校のメンツだ
清澄の連中がまとめて行方不明と言う事実を前にピリピリと殺気立ち、その芳香を楽しむ余裕のあるものは居ない



「ワハハー、いい香りだなー」


そんな余裕のある者は居ないはず……


「うーん、美味しいぞー」


どうやら図太い神経をお持ちの方がいらっしゃったようだ


「蒲原…… 久たちがまとめて行方不明だというのにお前はずいぶん余裕そうだな……」


額に青筋を浮かべて自分の部の元部長をにらむ加治木ゆみ18歳
一方の鶴賀の元部長・蒲原智美はワハハーと笑いつつゆみに返す


「まぁ、警察も動いてるだろうし、私たちがここで焦ってもどうにもならないしなー」

「焦りはいい結果を生まないってゆみちんいつも言ってるしなー」

「それなら折角、美味しい紅茶を出してもらったんだ。飲んで頭を冷やした方が良い考えが浮かぶと思うぞー」


いつもは部長らしくないと散々言われていた智美だが、ここ一番の胆力は相当のものらしい
この部長がトップにドデンと座っていたのだ、色々部の雑事で動いていたゆみも動きやすかったろう
それが前回の長野予選での鶴賀躍進の要因の一つかもしれない
閑話休題、智美の一言で場の雰囲気も和み各々、ハギヨシが淹れた紅茶を楽しみだす


「それはそうと、事態が呑み込めていないのですが…… 一体何があったんですか?」


風越の文堂が聴く
この場に居るのは龍門渕、風越、鶴賀のレギュラーメンツと風越のコーチ・久保貴子と麻雀プロの藤田靖子、それと龍門渕の執事・ハギヨシ


「うーんそうだな、なんと説明したらいいか……」

「長い説明はいらないし! 五行程度で頼むし!」


この中で一番情報を得ているゆみがどう説明しようか悩むと横から池田華菜が茶々を入れる
尤も即座にコーチから制裁を喰らって池田ァ!になっていたが


「ふむ五行か…… 端的に言うとだな。「清澄の 麻雀部室で コスプレし 対局中の 神隠しかな」と言ったところだな」

「いや、狂歌でまとめられても…… それにしても何ですかその意味不明な状況は……」


まったくもって未春の言うとおりである
しかし状況としてはそうとしか説明できないのもまた事実
実は京太郎たちが神隠しにあった日、後々に面白い材料になると久が部室にビデオカメラを仕掛けていたのだ
カメラには一部始終が収められており、京太郎が手札を開けたと同時に画面がフラッシュ
光の奔流は3秒ほどで収まるのだか、そこには蛻の殻となった部室が映るのみだったという


「どうやら原村に作らせたものらしくてな、ガワは不細工だがパーツは一級品を組み合わせたあったらしくてな。そこらのメーカーの既製品より性能が良かったらしい」

「……加治木先輩、どこからそんな情報仕入たんすか?」

「ん? 清澄高校に来てた刑事の人に上目遣いでお願いしたら一発だった」

「……そうっすか……」


長野県警、それで大丈夫なのかと言いたい話である
あと久、黒歴史になるからそういった録画はあまりお勧めしないぞ
ゆみの発言で微妙な空気が流れたが、靖子が空気を変えようと口を開く


「そこまでハッキリとした証拠が残ってるなら警察も動きが速いんだろ?」

「ええ、まぁ、その…… 警察は拉致・誘拐の線で捜査するらしくて……」

「……どう見ても超常現象か神隠しの類だと思うんだが……」

「どうやらお役所は科学に拘ってるらしくて…… そんなオカルトあり得ないと言ってました」


部屋の空気がさらに微妙になった
ちなみに科学に拘ったために長野県警の担当者が6人ほど胃痛で病院に担ぎこまれていたりする
また捜査の閉塞感を打破するために、和謹製ビデオの映像が後日一般に開示することが警察内部で決定していた
久たちにとってはコスプレ姿が全国に放送、つまりは公開処刑
インターハイ全国優勝選手たちのコスプレ姿ということで2ちゃんねるでは鯖落ちが頻発する祭りが発生するのだが、それはどうでもいいことだ


「正直、信じ難いです。でも証拠がそろってるならそれが真実に近いのでしょう」

「福路の言うとおりだな」

「ですので一度現場に行きましょう。それとオカルトに詳しい知り合いに連絡を取りませんか? それがいま私たちにできる精一杯の対応だと思います」


美穂子の提案に全員が賛成する
とりあえず清澄高校に行こうということで全員で移動を始める
また、全国大会を戦ったライバルたちにも連絡が行き、この長野の大地にインターハイの実力者たちが再集結を果たすことになる






さて、元の世界で警察沙汰かつ大事になっているとは露とも知らない京太郎たち清澄6人衆
その頃何をやっているのかというと……


「フッフッフ… 提督、覚悟はいいかしら」

「大井、舐めてもらっちゃ困るな。どこからでもかかってこい」


ダークグリーンのテーブルの上で跳ね回る白いセルロイド製の玉
そして京太郎と久(大井)の手に握られたゴムを張った木製の板

そう卓球だった

清澄鎮守府の娯楽室にある卓球台で鎮守府卓球大会の真っ最中である


「フン!」

「何を!」

「この!」

「あっ!?」

「だぁらっしゃぁぁぁぁ!!」


久のリバウンドが大きく跳ねてチャンスボール
それを京太郎が惚れ々々するようなスマッシュで決める


「それまで! 勝者、司令官なのです!」

「よっしゃあ! 約束は守ってもらいますよ!」

「くっ! 煮るなり焼くなり好きにしなさいよ!」


かなり楽しそうである
自分たちの失踪が警察沙汰になっているとか
6人でコスプレ麻雀をやっていた動画がニュースで全国のお茶の間に流れたとか
知らぬが仏とはこのことか……
もはや艦これ世界に骨を埋めた方が咲たち6人にとっては幸せ、なのかもしれない……

短いですが本日はここまで~

感想とかもらえると嬉しいです

それにしても清澄の6人…… おそらく親は泣いてるぞ

お久しぶりです
明日投下する予定です

そろそろ投下しますね~


鎮守府の一日は早い
太陽が水平線から顔を出し、朝の光が眩しい
天気は快晴でほとんどの人が一日良い事がありそうな予感を感じるだろう


「……おはよう、咲ー……」

「……あぁぶひょう… …おはよございまふぅ……」


超常現象によって世界線を超え、艦これ世界に迷い込んだ咲達
艦娘になってまだ日が浅いのでライフサイクルが上手く働かず非常に眠そうだ


「……眠いれふぅ……」

「……私も…」


重たい瞼を擦りつつ、朝の歯磨きをする二人だった
その後、制服(もちろん艦娘の)に着替えて朝食を食べに食堂へ

漂う炊き立てのご飯と味噌汁の匂い
そして焼きたての塩鮭の香り俄然食欲も湧いてるく


「おぅ、遅かったのォ」

「待たせたわね」

「お腹ペコペコだじぇ」


食堂に揃った清澄第一艦隊のメンツ6人
だが、肝心のもう一人が食堂に来ていなかった


「……そういえば京ちゃんは?」

「さっき執務室に寄ったのですが、昨日の夜に大本営から大量の仕事を回されたらしくて…… 書類を抱いて溺死しそうになってたのです」

「そ、それはお気の毒ですねぇ……」


まだ慣れの点で怪しい清澄高校メンツなので、今でも電が秘書艦を続けていた
膨大な量の書類と格闘しているであろう京太郎に黙とうを捧げる
しかし誰も手伝いに行こうと言い出さないあたり薄情ではある


「まぁ、どうせ海軍の書類関係を私たちが手伝えるわけないしね」


久(大井)が宣が、言い訳にしか聞こえない


「取りあえず、食べんか? 冷めるぞ」

「そうですね、じゃあ…… いただきまーす!」

「「「「「いただきまーす!」」」」」


電の合図で一斉に合唱して朝食と格闘を始める艦娘たちだった



午前中の業務を終えて再び食堂に全員集合するが
やはりそこに京太郎の姿はない


「午前中いっぱい使って終わらない量の書類って一体……」

「どれだけ積みあがってるんですかねぇ……」


モクモクとお昼のメニューを平らげつつ久と和が話す
最初は京太郎を待とうとしたが、執務室に寄ってきた電が先に食べようと言い出す


「先に食べてくれって、司令官さんの伝言なのです」


気遣いにあふれる言葉だが、飯も食わずに黙々と書類を処理する京太郎を想像するといっそ哀れになってくる
朝食も先に食べたので、後ろめたさを感じつつもお昼ご飯を食べ始める6人
部活で麻雀ばっかりやってた時と比べると、今やっているのは命を懸けた殴り合い(砲雷撃戦)
咲たちの食事の量も増えていた。


「あっ、間宮さん。 お代わりをお願いします!」





カリカリとペンを動かす音だけが聞こえる提督室
京太郎は目の下に濃いクマを浮かべて一心不乱に紙にペンを走らせる
周りには空になった栄養ドリンクの空き瓶が20本ほど転がっている


「……やっと3分の2が終わったかぁ」


朝とお昼を片手で済ませられるおにぎりで済ませた京太郎提督
彼に平穏が訪れるのはまだ先だった



「あ゛ー、お腹すいたじぇ」


時刻は1900、業務も終わり夕食の時間である
食堂には香ばしい香りが漂っていた


「おー、夕飯はカツカレーけぇ。旨そうじゃ」

「そーいえば、今日は金曜だったわ」


ワイワイと姦しい艦娘6名
そろそろ食べようかと言うタイミングで食堂の扉がギィィーっと開く


「やっと終わった…… めし……」

「て、提督お疲れ様です」


幽鬼のような京太郎が食堂に入ってくる
若干引きながらも応対した間宮がカレーの用意をしに厨房へ


「お、お疲れさまだね…… 京ちゃん」

「全くだ…… ほぼ貫徹なうえに朝飯、昼飯はおにぎりのみ…… おまけに眠気覚ましの栄養ドリンクが40本…… 体も胃もガタガタだぜ……」

「す、須賀君…… 本当にお疲れさまでした……」

「ブラック企業も真っ青だじぇ…… 犬、よく頑張ったな……」

「お疲れ様なのです…… あと雷ちゃん、いくら身内だけだからって司令官さんを犬呼ばわりはちょっと良くないのです」


その後もダークなオーラを漂わせてブチブチと文句を垂れる京太郎に優しく対応する咲達
清澄麻雀部と初期艦は懐が広いのだ


「と、取りあえず冷めないうちに食べましょう! いただきまーす!」

「「「「「いただきまーす!」」」」」

「……いただきます」


京太郎のカレーが運ばれてきたのを確認して久が食べようと音頭をとる
話題変換なのはバレバレだった
まぁ、放って置いたら京太郎の愚痴が延々と続いただろうから適切な判断だった

間宮謹製のカツカレーは絶品だった
顰めっ面だった京太郎も一口食べたら表情が綻んだ
ワイワイと話題が弾み、皿に盛られたカレーがどんどんお腹の中に納まっていく
旨い飯は人生のオアシスなのだ

「間宮さん、お代わりお願いします!」


サッサと食べきった咲が2回目のお代わりの要求を出す
流石に清住高校のメンバーの手が止まり目を丸くして咲を見る
一方の電はもきゅもきゅとカレーを胃に納める作業を続けている


「……咲、おまえそんなに食って大丈夫なのか?」

「へっ? 京ちゃん、なにが?」

「肉体労働してるとは言え、大盛りカツカレーを3皿は三皿は流石に多いのォ」

「そう言えばまこは、食べる量減った? 向こう(の世界)じゃ、朝、早弁、昼、夜と結構食べてたじゃない」

「そう言われれば減っちょるのォ。久、お前さんは多少増えてるようじゃな」


京太郎の指摘に何の事かわかっていない様子の咲
しかし、まこと久のやり取りを聞いて「そう言えばこんなに食べれなかったよね、わたし……」とようやく疑問に思い始めた様子
和と優希は少し増えたが運動の量を考慮すると、実はあまり変わっていないとのことなので、食べる量が大きく変化したのは咲、久、まこの三人と言うことになる


「あぁ、それはよく有ることなのです」

「電ちゃん、どういうことか教えてくれる?」


どうやら電には事態の原因が分かっているらしい
あとどうでも良い事だが京太郎は電のことをちゃん付けと言うことが発覚した


「艦娘になると艦種に応じてご飯の食べる量が変化するのです。駆逐艦が普通の女の子基準なのです」


電の説明によると
軽巡、重巡、軽空母、戦艦、正規空母の順で食べる量が増えていくらしい
艦娘のときは艤装の展開などその他諸々のせいでカロリーの消費が半端無いので食べないと逆にブッ倒れるので食欲の赴くままに食べるべき
だから太る心配は無い、艦娘であるうちは……
退役すると消費カロリーが艦娘になる前に戻る
艦娘のうちに付いた食い癖は退役後も続くので鋼の意思をもってので食事量のセーブすべし


「駆逐艦なら心配ないのです。食事量は普通の女の子と同じですから」

「わしは減ったぞ?」

「元々の食べる量が多かったのでしょう。大食いの少女が駆逐艦娘になったとたん少食になった事例は数多いのです」


まこの疑問に的確にこたえる電


「問題は軽巡以上なのです。退役後油断してるとあっと言う間にお相撲さんなのです」


その一言に真っ青になる久と咲
特に咲などは元の世界と艦これ世界での食事量の差が凄まじいことになっている


「この世界には艦娘の適性検査が制度化されているのですが…… 適性が駆逐艦か潜水艦以外と判定されると泣いてしまう子は多いのです」

「一番人気のある適性が駆逐艦娘、むしろ駆逐艦しか人気がない時点でお察しなのです」

「私も内心ビクビクだったのです。駆逐艦『電』に適性があると分かってホッとしたのは昨日のことのように覚えているのです」

「戦艦や正規空母の適性持ちは、わかった途端に気絶なんてこともあるのです。 ……食事量と言う意味で……」

「私の近所に住んでる5つ上のお姉さんは適性が『赤城』だったので3週間ほど鬱になって引きこもったのです……」


更なる事実の暴露に若干引きがはいる清澄メンツ
電の説明は続き退役後のアフターケアの話まで及ぶ
退役した後は海軍軍令部と大本営の全面的なバックアップがあること
具体的には精神科、消化器内科などの病院と連携して退役後の栄養指導やメンタルケアが充実していること、もちろん受診料はタダ
ジムや運動施設等も海軍指定施設なら退役者証明で無料で利用できるし、指定施設以外なら領収書を添えた後日申請で費用の還付があるということ
取りあえず、元艦娘のメタボ対策は国を挙げた一大政策になっているようである


「そ、それなら安心だね、部長良かったですね!」

「本当ね!」


咲と久が手を取り合ってほっとした表情をする
充実したバックアップがあると知って、退役後の肥満は回避されそうだと感じたのだろう
だが、ここで特大の爆弾を落とす愚か者が居た


「……あれ? 俺らが退役ってイコール元の世界に帰るって事だからアフターケア受けられないような……」


京太郎の一言で二人のムンクが誕生したのは言うまでもない




本日の咲ちゃんの食事

《朝食》
ご飯(お代わりを含めて3杯)
味噌汁
塩鮭
ほうれんそうのお浸し
お漬物

《昼食》
親子丼(お代わりを含めて2杯)
味噌汁

《夕食》
カツカレー(お代わりを含めて3杯)
サラダ大盛り




そのころ、元の世界の清住高校―――


「どう、衣? 何か見えまして?」

「オカルトの残滓は見えるが…… 何なのかは分からない……」

「お嬢様、衣様で分からないとなるとなるとここに居られるメンバーではお手上げかと……」


集合している鶴賀・風越・龍門渕のメンバーの中で一番オカルトに適性の有る衣の霊視を行っていた
尤も結果は惨敗、何かの残滓は見えるが全く分からないとのこと


「やはりオカルトの専門家を呼ぶべきなのか……」

「ワハハ、じゃあ宮守に連絡入れるぞー」

「永水に連絡入れる必要もあるっスね」

「北海道の…… 有珠山と阿知賀、あと宮永さん関係で白糸台にも連絡を入れるべきでは?」


ゆみの呟きに智美、桃子、睦月が連絡を入れるべき高校のリストアップを行っていく
何気にチームワークが良い


「オカルトのせいで何処かに飛ばされたとしてだ… 連れ戻すにしても飛ばされた場所も特定をしないといけないな」

「ネット小説なら異世界って言うのがセオリーだし!」

「さ、流石にそれはないよね、華菜ちゃん……」

「さ、さぁ……」


風越の面々は久保コーチが中心となってどう連れ戻すかを考えていた
だが、分かっていることが少なすぎて、新作アニメの企画会議のような内容になっているのはご愛敬である


カタカタとキーボードを叩くのは智紀
どうやらネットで情報収集するようだ


カタカタカタ ダーン

「これで良し、何らかの情報は集まるはず」



画面には某ちゃんねるのスレッド画面
新しく建てられたと思しきスレが見える
そのスレに付けられたタイトルは『【もしかして】知り合いがコスプレしてたら神隠しにあった、どうしよう?【異世界トリップ】』だった
真面な情報が集まるかどうかはかなり眉唾だった

それでは、本日の投下はこれにて終了
次の投下までお待ちください



【質問】この板ってR18オッケーだっけ?

ええよ

ただし事前喚起はいるかな
スレタイもしくは1でやるのがベスト

おつよー

板としては問題なかったはずだけど、そういうのが死ぬほど嫌いって人もいて、それで荒れる可能性があるから宣言したりとかで対策を講じる必要はあると思うぜ

>>149>>150
サンクス、まだ書くとは決めてないんだけどね
回答ありがとうね

おばんです
今夜中に投下できたらしたいと思います
少なくとも明日の夜には投下したいなぁ、って思います

何とか出来た……
誤字チェックをするから45分くらいに投下します

それじゃ、投下します
今回は咲世界の話ばかりになりました


************************************





咲たちが艦これ世界に飛ばされてから2週間経った頃
ちょうど警察の想定と能力の斜め上をアクロバットでブッ飛んでいく事態にストレスで病院送りになった警察官が二桁に達する頃でもある
和の家でも一目で分かるほど意気消沈している人物がいた


「………………」

「あなた、いい加減に復活しなさい」


そう、和の父親である原村恵(年齢:49才 職業:弁護士)その人だった
普段の凛とした厳格な父親の面影は全くない。


「……お前は和のことが心配じゃないのか!?」


リビングに一緒にいたピンク髪の中年女性に声を荒げる和の父
ピンク髪の夫人は和の母、原村明子だ


「もちろん我が子だもの、心配よ。でもね、あの映像を見る限り今の私がどうこう出来る状況じゃないのは分かるでしょ?」

「それは分かってる! ああ、わかってるさ!!」

「だがな! 今この瞬間にも和が危険な目にあってるかもしれないんだぞ!! 落ち着いていられるか!!!」


さらに激昂する恵、だがそれは現状で何もできない自分にイラついているだけで直ぐに落ち着く


「…怒鳴ってしまってすまない…… 父親として何もできない自分が情けなくてな……」

「仕方ないわよ… でも和は私と貴方の自慢の子よ、きっと無事で上手くやってるわよ」

「そうだといいんだがな……」


和の母は肝っ玉が据わっているらしい、この状況でも全く動じていないように見える
「もう遅いし、そろそろ休みましょう」っと恵を促して寝る支度を始めた


一方こちらは須賀家のリビング


「全く、因果なものだよ」


『白洲』と大書されたウィスキーグラスをテーブルに置きながら京太郎の父親である須賀京介が呟く
鼻腔をくすぐるお気に入りの国産ウィスキーの香りも少し鈍く感じられる


「須賀家代々の呪いと言ったところかしら~」

「本当に呪いと言っても過言ではないかもな……」


艶やかなロングの金髪の女性の言葉に苦笑しながら返す京介
金髪の女性は京太郎の母、愛子
年齢を感じさせる落ち着いた雰囲気と、少女のようなふんわりとした雰囲気が同居する不思議な女性である
また、一児の母とは信じられないほど若い容姿でもある


「京太郎が麻雀仲間と失踪したのはやっぱり……」

「ああ、間違いなく須賀の血の宿命だな。須賀の血を引く男系男子はある一定の年齢に達すると何らかのトラブルで異世界に飛ばされる……」

「遺伝だとしたらY染色体に異常があるのかもな… もしくは呪いでY染色体を狙い撃ちされたか……」


ずいぶんとピンポイントな呪いである


「貴方も、お義父さんもそうだって言ってたわね~」

「それどころか… 俺の爺さんに曾爺さん、12代前まで遡れるが全員が同じ目にあってるさ。尤も、傍にいた人間が巻き込まれたのは今回が初めてだが……」


苦笑いをして再びウィスキーを口に含む
いつもなら至福と感じられる味も、今日は少し苦いような気がする
テーブルに置かれている須賀家の直系が受け継いできた百冊はあろう文献にチラッと視線を走らせる


「親父はトラン○ヴァール皇国とか言う国に行ったらしい、ロストテク○ロジーと言うものにびっくりしたと言ってたぞ」

「苗字は違うが従弟はトリ○ティン王国と言う国に飛ばされて苦労したと言っていたな、苦笑しながらの「もう使い魔なんぞ御免だ」が口癖だったな」

「それで、代々飛ばされた先の記録がこの文献なのね」

「あぁ、飛ばされた先の文化、風習、技術その他諸々が克明に記録されている… 当然、私もしっかり書いたさ、ノート4冊分にはなったがな」

「これに名前を付けるとしたら『須賀家異世界見聞録』と言ったところか」

クィっとウィスキーを呷って「この文献が世の中に流出したら世の中が大混乱になるな、まぁ秘匿されるべき須賀家の家宝だ」と言ってハッハッハッと笑う京介
愛する息子が、友達と一緒に異世界に飛ばされた
本来なら錯乱モノの事態だが、耐性があるらしいこの夫婦は落ち着いたものだった
まぁ、京介自身がその事態を経験しているから当然である
で、何か帰還に役立つ情報は無いかと代々受け継がれた『須賀家異世界見聞録』を引っ張り出したのだが


「まぁ、モノの見事に飛ばされた場所がバラバラ、帰還の状況もバラバラ… 参考にならないわねぇ~」

「全くだ…… 親父のト○ンスヴァール皇国に従弟のトリス○ィン王国、扶桑○国、アルヴァ○スタ……」

「ウステ○オ共和国、オー○ア連邦、ノースポイ○トっていう国もあるわね~」


ため息しか出なかった


「まぁ、帰還できなかった例は知る限り無いからな、大丈夫だとは思うが……」

「尤も帰還できなかった場合の記録が失伝していたとしたら安心なんぞ出来ないんだが、な…」

「私と貴方の息子よ~ 大丈夫よ!」

「確かにな、彼奴なら須賀の血を引く京太郎なら無事に帰ってくれるだろう」


どうやら京太郎への須賀夫妻の信頼は篤いらしい
それはそうとして妻の愛子が夫にそっと語りかける


「……その血の宿命のこと恨んでる?」

「…恨んではいないな…… 息子も巻き込まれたことを思えば困ったものだとは思うがな…」

「むしろこの宿命が無ければ君と出会えなかったからな、感謝半分、困惑半分と言ったところか」

「ふふっ、私に出合えてよかった? 元呉守府提督・須賀海軍特務大将?」


はにかんだ妻のセリフを聞いて京介は両手を広げる
当たり前だと態度で示しながら愛する妻にはっきりと告げる


「もちろんさ! 愛してるよ、愛宕」

「ヨーソロー!」




















夫婦の愛を確かめ合った後もう一度『須賀家異世界見聞録』をチェックしてみる二人

「それにしても、代々こっちに帰ってくるときに嫁さんを連れて帰ってくるところがまた……」

「まるで異世界での嫁探しの旅ね…… スケールだけは大きいわね~」

須賀家の業はマリアナ海溝よりも深かったようだ



さてさてその頃、清澄高校の麻雀部部室では―――


パリーーーーン

「うッ!?」

「さ、塞! だいじょーぶ!?」


臙脂色の髪をお団子にまとめた髪型がチャーミーな塞に駆け寄るのは大柄な女子校生・豊音
今日もどこかでモノクルが割れたようだ


「…怪我なくて良かった」

「サエ、ダイジョウブ?」

「モノクルが割れるなんて、何が起こったの……?」

「どうやら霊視対象の力が強すぎたみたいだねぇ」


白望、エイスリン、胡桃と彼女らの顧問である熊倉トシが塞を気遣う
どうやら塞の眼力で霊視をしていたようだ


「熊倉先生… すいません… せっかく頂いたモノクルが…」

「いいんさ、塞が無事なら。道具なんてまた揃えりゃいいんさ」

「大丈夫ですか? 臼澤さん、あと何か見えまして?」


塞を気遣いつつ、結果を聞いてくる透華


「ごめんなさい、龍門淵さん… なにか大きな力があることは分かったんですけど、それが何なのかは全く……」

「何とも奇怪なものだねぇ……」


塞の力では何も分からなかったようだ
トシも自身の経験のない事態に戸惑い気味である


「お嬢様、永水女子学園の方と有珠山高校、阿知賀女子学園の方々が到着なされました」

「ハギヨシ、さっそくここにお通しして」

「ハッ」


続々と清澄高校に集結するインターハイに出場したオカルト使いの女子雀士たち
彼女たちの行動が、状況に更なる波瀾を巻き起こす!
かもしれない……

本日は以上です~
お目汚し失礼しました

次の投下までこの子でも愛でてお待ちください


         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..艦__これ_ \    \
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    ,′i:/n    n\i:.:.:.:.i‘,  }
.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<}    >>1乙カリー

    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|    
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./    
    `¨¨´|   |___,.{   、_,.ノ
        |   |   \
        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|


お久です。
では、今日も投下します~



ドォォォオオォオオオオン………


「よーし、敵艦隊撃破だじぇ!」

「い、雷ちゃん、突出しすぎなのです~…」


ここは鎮守府正面海域、時折、駆逐艦2~3隻で構成される深海凄艦のはぐれ艦隊が現れる以外は至って平穏な海域だ
今日は沿岸漁船から深海凄艦発見の電信を受けて撃破のために来ていた


「周辺警戒終わりました。事前に通報を受けた隻数と撃破隻数が一致したのでもう大丈夫でしょう」


他に深海凄艦が居ないか警戒偵察を終えた和が今回の旗艦を務める咲に報告する
ホウレンソウは大事なのだ


「和ちゃん、了解だよ。それじゃ、みんな、始めよっか?」

「「「「「おう!」」」」」


咲の号令に5人が元気よく返答すると、まこが装備していた九四式水中聴音機を起動させるよう艤装に乗り込んでいた妖精さんに指示を出す
久も同じようにしているが、そもそもここは鎮守府の正面海域
敵潜水艦の出没は深海凄艦との海戦以来一度も確認されていないし、侵入されてはならない海域だ
警戒は怠るのは論外だが二隻同時に水中探信儀を最大稼働させるのは流石に過剰警戒……


「水中聴音機に感ありじゃ! 方位○○○! 距離××」

「こっちもよ! 方位△△△ 距離◆◆!!」


目を閉じて水中聴音機に集中していたまこと久が何かを感じ取り声を張り上げる


「見張り妖精さん、お願いね」


二人の情報を元に咲がその海域を見張り妖精に見るように頼む
本当に潜水艦が侵入したかのような騒ぎである
咲の艤装に乗っていた見張り妖精は敬礼で答える


「うん、ありがとう! 電ちゃん! 和ちゃん! 優希ちゃん! これからデータを送るからその通りに航行して爆雷を投下して!!」

「「「よーそろー(だじぇ!)!」」」


妖精さん経由で咲からデータを受け取った3人は指定されたルートをなぞるように航行し……


「てーッッ!!」

「なのです!」

「私が守ります!!」


盛大に九四式爆雷を海にばら撒く
ポイポイっと海中に投下された爆雷は重力に従って海中をユラユラと沈んでいき

起爆深度に到達するとその身に蓄えられていたエネルギーを解き放った



ドォォオォォオォオオオオオオオン……



海面が一瞬で白く濁り、次の瞬間には巨大な水柱が出現する
至近弾なら敵の潜水艦はひとたまりもない
良くて潜航不能に陥り浮上
最悪浮翌力を完に全喪失し姿を見せることなく沈没する
撃沈すれば油や浮翌遊物が浮いてくるはずである


「居たのです! 全艦、戦闘よーい!!」

「「「「「よーそろー!!」」」」」


電が何かを見つけ戦闘用意の号令をかける
その号令からは敵潜水艦が浮上してきたと思える
しかし、全艦が主砲と副砲を海域に向けるかと思いきや、取り出して構えたのは何故かタモ網……


「秋刀魚、ゲットだじぇ!!」


そう、清澄鎮守府の面々
攻略した海域で秋刀魚の発破漁をしているのだ、爆雷を使って……


「これで… これで1週間ぶりのたんぱく質にありつけるのです!!」

「もう箸の立たないお粥は懲り々々だじぇ!」

「ほんとよね…… 全く、近場の鎮守府の一航戦が問題さえ起こさなければ……」


京太郎率いる清澄鎮守府は馬鹿食い艦が居ないので食料や資源が不足することはまずないのだが……
清澄鎮守府の近くの鎮守府が食料を予定以上に消費したため、ご近所の鎮守府が割りを食ったのだ
その割を食った鎮守府に清澄鎮守府も含まれていて、ここ1週間まともな飯を食っていなかったのだ


「清澄鎮守府指令。こちら旗艦、古鷹。どうぞ」

『こちら鎮守府…… 感動良好…… 遅れ……』

「こちら古鷹、秋刀魚の捕獲に成功! 大漁だよ、京ちゃん!!」

『こちら鎮守府指令…須賀…… 皆よくやった…! 今日は秋刀魚パーティーだ……!』

「「「「「やったーーー!!」」」」」


些細なことで盛り上がれるメンツであるが、食は士気の向上にとって大切なのだ


そのころ、元の世界の清住高校―――


「力及ばず申し訳ないです……」


心底申し訳無いと言った感じで、頭を下げているのは石戸霞
後ろには他の永水女子のメンバーもいて一応にしょげた表情をしている


「いえいえ、試して頂いただけでもありがたいですわ。お気になさらずに」


そう言って透華がフォローをする
駄目で元々で試してもらったのだ、責めるのはお門違いと言うものだ


「大きな力があるというのは分かるのですが…… それが何なのかサッパリ見当がつかないんです」

「こんな事は初めてなのですよー」


龍門渕メンツはインハイ出場選手の誼を通してオカルトが得意な高校に清澄の部室の鑑定を依頼していたのだ
他にも宗教と関係がある有珠山などにも来てもらっている
と言うか、清澄と関係が深いインハイ出場校はすべて集合していた
阿知賀女子、白糸台、宮守女子、永水女子、姫松、千里山女子、鹿老渡、臨海女子、龍門渕、風越女子、鶴賀、有珠山、平滝、高遠原中学、新道寺

いずれも久たち清澄のメンバーと誼を結んだ少女たち
6人が纏めて行方不明になったと聞いていてもたってもいられず駆けつけたのだ
友情に篤い少女たちである

また、藤田靖子の関係らしいが何名かのプロの雀士(小鍛冶健夜、三尋木咏、瑞原はやりなど)も顔を見せている
麻雀の報道関係者がみれば卒倒しそうな状況だ

さて、永水女子、宮守女子、有珠山とオカルトや宗教に関わりの深いメンバーの能力を頼って神隠しの原因を探ろうとしたわけだが……
目論見は見事に玉砕した
少なすぎる情報ではどうすることも出来ず頭を抱える少女たち

完全な手詰まりである
まぁ、こんな状況になると普通ではない人物が突破口を開くのが常だが……


「ワハハー、手詰まりだなー」

「蒲原…… お前、本当に呑気だな……」

「そんなことないぞー、ゆみちん。まぁ、他に手がないなら状況を再現してみるかー」

「「「「「……は?」」」」」


ワハハーっと智美の零したセリフに一瞬固まるメンバー
やはり智美の発想は常人ではないらしい


「ワハハー、清澄のメンツが消えた状況を再現して見れば何かわかるんじゃないかー」

「なるほど…… 現状が手詰まりなら別の角度から攻めてみるのも手か……」


智美の説明に菫が一理あると理解を示す


「悩んでるよりは実行あるのみか…… で具体的にはどないするんや?」


元々、深く考えるのが苦手で脳筋気味な洋榎が乗っかる
他にも部長クラスが智美の案に賛意を示したため状況を再現するべく当時の分析を始める


「まず、コスプレやな…… 全員艦これのコスプレしてるからそこを統一すべきちゃう?」

「フム… 須賀がトリプル役満を上がってるな… トリプル役満も鍵の一つか?」

「それもあるけど、全国優勝の猛者3人とほとんど初心者が1人……」

「その初心者が大物手を上がっている点も注目に値しますね」


喧々諤々の議論が繰り広げられ意見が出されていく
最終的には以下の点に落ち着くこととなる

1.この場に居るメンバー全員(コーチ・プロ陣を含む)で艦娘のコスプレをする
2.初心者1人と最強クラスの雀力の持ち主3人で卓を囲む
3.対局は全力で、初心者のメンツはトリプル役満のみを目指す
4.部室の備品類は当時と同じ状態にする

艦娘のコスプレに抵抗を示すメンツも居たには居たが
多数決、数の暴力にあがらいきれず押し切られた格好だ


「確かに大きな力が部室に渦巻いてるし、当時の状況が再現できれば何か起こるかもしれないけどねぇ……」


宮守女子の監督・熊倉トシさん御年63歳
トントン拍子に進んでいく事態に理解を示しながらも、ご自身までコスプレに巻き込まれたので少々困惑気味
なお女子高生会議の全会一致によって、トシさんは練習巡洋艦『香取』のコスプレをすることが内定している


「皆さん、何かあったら竹井さん達みたいに何処かへ飛ばされるかもしれません。なのでこれをお渡ししておきます」

「岩戸さんこれは?」

「霧島神境に伝わる念話符です。持っている人同士なら念話で意思疎通が出来ます」

「おいおい、それってスゲー貴重なモノなんじゃ……」

「はい、霧島神境の門外不出の品です。なので失くさないでくださいね?」


霞の言葉に言葉を失う面々
そりゃ霧島神境の秘宝だ、その希少性や重大性に気づかないものは居ない


「……そんなものをいいのか?」

「お父様には内緒でくすねてきましたが、お友達を助けるためです。後で私が怒られるだけで済みますから」


そう小蒔がハッキリと言い切る
普段はポヤポヤと頼りない娘ではあるが、このような事態には果敢な判断が出来る娘のようだ


「じゃあ、始めようか」


こうして女子高生雀士たちによる異色の清澄麻雀部救出作戦が幕を開ける!

ということで、今回の投下はここまで~
今日のアップデートでローマのハロウィングラが来ていて狂喜乱舞しました
ローマってなんか塞に似ていると思うのは>>1だけかな……


ではでは、次回の投下までしばしお待ちください

【悲報】
>>1、トシさんの年齢を10歳間違える
設定では53歳だそうです・・・・・

こんばんは~
誤字チェック後、0:00くらいに投下します

そろそろ投下します


(回すよ~)



ジャアァァァアァァァアァァァァアアア……


「ねえ、まこ…… いや浦風」

「なんじゃ、ぶちょ… 大井さん」

「羅針盤って回すものだっけ?」

「ワシの記憶が確かなら違うはずじゃが」


ここは通称1-4と呼ばれる海域
咲たちは順調に海域を進んで現在鎮守府周辺では一番遠いこの海域まで進出している
実践もそれなりの数をこなして練度も程よく上がって来たので、ここを制圧して鎮守府周辺の安全を確保するのが京太郎の目論見である

重巡『古鷹』(咲)が居るので敵艦隊の撃破は順調である
しかしそれ以上の難敵が居ようとは艦隊の6人は想像もしていなかった
もっとも艦これユーザーとしては超古株の京太郎
現在はガチの提督となった京太郎はある程度予想していたみたいであるが


『おーい、ぶちょ… 大井… 羅針盤はどうなったー…? どうぞー…』

「こちら大井、羅針盤は南西を示している、どうぞ」

『だーぁーーーッ! また航路が逸れたぁぁぁぁあああ……!?』

「……」


無線から聞こえてくる京太郎の奇声
鎮守府でどんな奇行が行われているのか無線越しでも想像できてしまいそうである
そう、歴戦の艦これユーザーをして震え上がらせる最終ボス、その名を羅針盤と言う
カラカラと自由気ままに回転し、艦隊に指し示す航路は運任せ
この羅針盤のドツボに咲たちの艦隊が嵌ってしまったのだ
此処のところ羅針盤が荒ぶり、海域のボスへ向かう予定の航路を全く進めずにいた


「ねえ、京ちゃんって海域マップ暗記してるのかな」

「熟練の古株ベテラン提督でしたからあり得る話ですね……」

「深海凄艦からすれば、どこで待ち伏せてるか丸裸も同然だじぇ、恐ろしい話だじぇ……」


ヒソヒソと話す咲、和、優希
この世界では、京太郎がチートそのものだと頷き合う
尤も、チートだからと言って羅針盤に勝てないのが艦これであるのだが……


『お願いだから、ルート進ませて!? 何でもしま(ry!』


無線から聞こえる京太郎の声にため息が出る6人だった




そのころ、元の世界の清住高校―――


「とーか、似合うか!」

「に、似合ってますわ、衣」


無邪気に今着ている衣装が似合っているか透華に尋ねる衣
それに顔を引き攣らせながらも何とか似合っていると返す透華
ここ清澄高校の麻雀部の部室は異様な様相を呈している


「しかし、これはまた…… 頭の痛くなる光景だな……」


本当に頭痛を感じているのか両方の蟀谷を揉み解すゆみ
集まった女子高生雀士が揃いも揃って艦これのコスプレをしている
ここは東京ビッグサイトの控室かとツッコミが入るだろう
真面目な彼女にとっては負担の大きい光景である


「………ッツ!?」

「……晴絵ちゃん、笑いたきゃ笑っていいんだよ」

「アッハハッハハハッハッハ!」


恩師であるトシに向かって大爆笑をかます赤土晴絵
尤も53歳という年齢でコスプレしているトシさんが目の前にいる
仕方のないことも確かである…… はずだ


「ワハハ、それにしても異様な光景だなー、な、ゆみちん」

「こうなったのも半分はお前の提案のせいなんだがな、蒲原?」

「ワハハー。それとも「ぴゃぁ!」と言えばいいのかなー」


ちなみに衣は駆逐艦『島風』のコスプレ……
超ミニなスカートに臍出しな上着、コスプレでなければただの痴女なのだが、同じ龍門淵の国広一よりもマシというのが一の業の深さを物語っている

ほかのメンツのコスプレを見てみると
熊倉トシは練習巡洋艦『香取』、よくお似合いです
智美は軽巡洋艦『酒匂』、マッチしすぎて怖い
ゆみは軽空母『隼鷹』、まだヒャッハーとは言ってない様子
他にも色々居るのだが、軽巡洋艦『那珂』が二人いたとだけ言っておこう


「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
[ピーーー]気満々である


「で、これから麻雀をするんですよね? メンツは?」


駆逐艦『文月』の格好をした由暉子
いつもの可愛いらしい服とは違い、中学時代の制服に似た睦月型の服
結構似合っている
世に文月のあらんことを


「そ、そうですよ、それが本題ですよね!?」


何故自分までコスに巻き込まれるのかと目で訴える本内成香(Ver.駆逐艦『浜風』)
胸がペタン娘なのが惜しい


「それは」

「私たちと」

「そこの妹尾さんの4人やね」

「ふえぇ!?」


ユラリと強烈なオーラを出しながら雀卓につく三人
元インハイ個人戦チャンプ、宮永照
見た目はヤクザな個人戦元3位、辻垣内智葉
いつも何故かナース姿の個人戦2位、荒川憩

そんな恐ろしいトリオにご指名をいただいた妹尾佳織
蛇に睨まれた蛙状態である

ちなみに照は軽巡洋艦『鬼怒』、智葉は戦艦『霧島』もちろんメガネは伊達だ、憩は駆逐艦『白露』の格好をしている
そして、そんな3人への挑戦者という名の生贄、佳織は伊號第八潜水艦、つまり潜水艦『伊8』のコスである

潜水艦一隻に対して戦艦に率いられた軽巡駆逐各一隻の艦隊……
殺る気満々である


「頑張るっすよ! 佳織先ぱ…いや、はっちゃん先輩! このメンツの中で素人は先輩だけっす!!」


自分に火の粉が降りかからることは絶対ないと確信している桃子が無責任なエールを佳織に贈る
実は成香もド素人なのだが、生贄は勘弁と隠している
佳織が三徹でブッ倒れた後にバレて生贄にされる未来が待っているなどこの時に知る由もないのだが……
ちなみに桃子のコスプレは駆逐艦『初霜』だ


「うむ、妹尾さんゼナもユンケルもリポDもバイアグラもグロス単位で用意してあるので心配なく嬲られてください」

「全然安心できないよ!?」


那智の格好をした睦月も無責任にエールを贈る
ちなみにこれだけの強壮剤を用意したのはもちろん彼しかいない
竜門淵家執事・ハギヨシ
彼も提督のコスプレをしている


「ところでハギヨシ、何故ずっと窓のほうに顔を向けているんですの?」


コスプレ女子雀士が集った時からジーッと窓の外を向いているハギヨシに透華が疑問をぶつける
というか答えがわかりきっているのだが……


「お嬢様、さすがに私も枯れた老人や案山子ではないので……」

「? どういうことですの?」

「何と言いますか…… 少々露出の多い方もおられまして… 私も男ですので……」


耳を澄ませると「色即是空、空即是色」だの「お地蔵さん、お地蔵さん、私は道端のお地蔵さん……」と呟いているのが聞こえる
ハギヨシ20代男性、少々この空間は刺激がキツイ様で必死に煩悩と戦っていた


「さて……」

「それじゃ……」

「始めようか」

「嫌ぁぁぁあああ!!」


ヌラリと照、憩、智葉が佳織に向かって宣言し、生贄の佳織の悲鳴が清澄の部室にこだまする
さらに不幸にも佳織は揺杏の不穏な「そうだ! 介護おむつもいるなぁー!」発言を聞き逃した

妹尾佳織16歳、乙女真っ只中の彼女に明日はあるのか?

こんばんわ~
今日の23時ごろに投下できそうです

酉テスト
次の投下はR18なので別酉にします

よって見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください
今後、R18のときはこの酉で行きますので

そろそろ投下します



「んん~~~~っ! 今日もよく働いたなぁ」

「お疲れ様なのです」


執務机の上に山と積まれていた書類を一日かけて片付けるのは想像以上の重労働のようで
京太郎がグーッっと伸びをすると体のあちこちからバキバキっと音が鳴った
体が少しほぐれたところで、電の淹れてくれた熱い煎茶を啜る


「あー、癒されるなぁ……」

「司令官さんお茶のお代わりはいかがです?」

「あっ、もらえるかな」


京太郎の要求に笑顔で「はいなのです」と答えて執務室備え付けの給仕場にお茶を淹れに行く電
少々ご機嫌のようで「海~の娘の艦隊委勤務~♪」と鼻歌も聞こえてくる
元の世界でも有名な曲であるが、この世界の歌詞は海の”漢”ではなく”娘”らしい
歌の意味を知っている京太郎は「休みなしか……」と少々げんなりしていたが


「はい、お茶のお代わりなのです」

「ああ、ありがとう」


お代わりのお茶はさっきよりも熱めで、京太郎は体の疲労がさらに抜けたように感じる
電は自分の湯飲みにもお茶を淹れて飲んでおり
申し合わせたわけではないが二人同時にホゥっと息をつく


「それにしても、ここ最近は深海棲艦の出没も無く平和だな」

「なのです、でも深海棲艦の襲撃はまた必ず起こるのです」

「「Si vis pacem, para bellum」か… やれやれ、いつになったらノンビリできるのやら… 俺たちは普通の高校生なんだけどなぁ」

「それは…… 申し訳ないのです」

「電ちゃんが気にすることじゃないよ」


そのまま無言で茶を飲む二人
飲み終わると、電は湯飲みを直しに、京太郎は重要書類を金庫に仕舞い鍵を掛ける


「それじゃ、今日の業務は終了ということで」

「あの! 司令官さん……」

「ん?」

「今夜、お部屋に伺っても良い…ですか……?」


頬をほんのり染めて上目遣いで訪ねてくる電
健康な男子高校生にとっては破壊力抜群である
ドキッとしながらOKを出しつつ京太郎はこう思うのであった
「ああ、明日の業務は眠気との戦いだなぁ……」っと




「んあぁ! いぃ… あぁあん!」


ぐちゅぐちゅと水音が響く室内
薄暗い中で金髪で大柄な少年とブラウンの髪の小柄な少女がお互いの体を貪っている
蒸し暑い季節のなか、部屋の中に密度の濃い空気が満る


「電…ちゃん……ッ! 締まるっ!」

「あん!司令官さんの!大きい!!」


ベットに寝転がった京太郎の上で盛んに腰を上下させる電
抜くときはゆっくり、入れるときは一気に
さらに膣全体がカリ首で擦られるように角度を上下動のたびに変えていく


「ああっ!」


絶頂を迎えブルブルっと電の体が震えたかと思ったら
背筋がピンと伸び僅かに弓なりに反り返る
小さな舌が口から顔をのぞかせ、実に艶めかしい
ピクッ、ピクッっと硬直した上半身とは対照的に、下半身のその中心
電の雌壺は盛んに京太郎の息子を締め付け精液を強請る


「クッ、射精るッ…!」


一方の京太郎も、電の膣の攻めに負け鈴先から精液を迸らせる
京太郎の息子が射精前に僅かに膨らむ感触と子宮口に叩きつけられる精液の熱い感触は電をさらなる絶頂に叩き上げる
性の快楽という暴風に翻弄された電
硬直はしばらく続き、糸が切れたかのように京太郎の体の上に倒れこむ


「ハァハァハァ… 司令官さん… 素敵なのです…」

「ハァ…フゥ…」


全力疾走以上のエネルギーを使った二人
当然息も相当上がっているのだが、恍惚といった表情を浮かべている
電の慎ましい胸を京太郎の胸板に押し付けた格好で下半身は繋がったまま
未成熟ながらも少女特有の柔らかい体が密着している感触を感じ、京太郎の息子はムクムクと硬さを取り戻していく


「アンッ! 司令官さんのまだ元気なのです…」

「ア、アハハハハ……」

「嬉しいのです、電をもっと悦ばせてください…淫靡の海に沈めて欲しいのです」


逸物を艶めかしく包み込む媚肉が再びおねだりを始めたのを感じた京太郎
負けてなるものかと、夜戦の続きに突入する
この夜の京太郎と電の夜戦は2回で終わるはずもなく、空が白み始めるまで続けられた

この夜戦直後の出撃での電は気力満々で、MVPを連発したのはまた別の話

今日はここまで、京×電でした
R-18なので短めです

次は京×久を書かねば・・・・

あれ? 酉おかしい・・・・?

突然ですが、お約束してた久のR-18を投下します
例のごとく見たくない人、年齢的に見えない人は◆gb4ndwMf/kをあぼーんしてください


ミャーウ… ミャーウ…


程よい潮風の中にウミネコの鳴き声
午前中の透明感のある空気と生気あふれる日差し
何百キロと離れた海域で水柱が白く立ち上り、爆煙が黒く漲っているとは思えないほどの平和な雰囲気の中
独りの少年が鎮守府の埠頭に胡坐座りで沖を見つめている


「みんな… 無事に帰ってきてくれよ」


彼の名前は須賀京太郎
長野県立清澄高校に通う一年生で、麻雀部の黒一点… だった少年
加えて、原因不明、正体不明の謎の現象によって、部活仲間の少女5人と共にこの艦これ世界に異世界トリップをする羽目になった少年でもある
現在はここ「清澄鎮守府」で何故か提督業に精を出して、元の世界への帰還の方法を探っている


「! 帰ってきた!!」


水平線の上に黒い染みのような物が見えると、間髪入れず支給品の双眼鏡を覗く


「ひい、ふう、みい…… 5人…?」


×10の双眼鏡ではあるが、ハッキリと人影だと解る
人数を数えるが5人までしか数えることができない、鎮守府から出撃したのは6人
1人足りない勘定だ


「もしかして、轟沈…… いや、ちゃんと報告は受けてたし、そんなはずは……」


徐々に不安にかられ、ぐるぐるとマイナス思考の渦に嵌まっていく京太郎
しかし、艦隊が目視できる位置にまで来たと同時に安堵のため息と一緒に不安も一緒に吐き出すことが出来た
1人が大破して肩を貸していたので2人が1人に見えただけであった


「艦隊、無事帰還したじぇ!」

「おう、ご苦労様!」


旗艦の雷(優希)が敬礼とともに報告を行う
ちなみに、優希、いまだ慣れないのか陸軍式の敬礼になってしまっている
咲の隣で「雷ちゃん、後で補修なのです……」と呟いていた電が少し怖かった


「部ちょ… 大井が大破か…」

「まぁ… 仕方ないわ、こんな時もあるわよ」


強がって見せる大井(久)だが、かなり辛そうだったので京太郎はすぐにドック生きを命じ艦隊を解散させる


「優… 雷、夕方までに報告書出せよ?」

「じぇぇぇぇええ!?」


書類仕事が苦手でいつも期限ギリギリ、京太郎にきっちり釘を刺された優希
その姿が可笑しくて埠頭に皆の笑い声が木霊した






コンコン


「はい、どうぞ」

「須賀君、失礼するわね」


夜の帳も下りた頃、指令執務室にノックが響く
京太郎が入室を促すと、扉が開き久が姿を表す
勤務時間もとうの昔に終わっているし、部屋には2人だけなので言葉遣いは清澄高校麻雀部員としてのものだ


「それにしても、今日はボコボコにやられましたね」

「ちょっと油断したら、いつの間にか喰らってたのよ」

「……部長、その慢心が命とりですよ……」

「……分かってるわよ……」


京太郎が手ずから淹れたコーヒーを飲みながら話す2人
他愛もない話で談笑し、話題が今日の大破に移る
久は慢心だと素直に告げ、それを京太郎が諫めた
今は上司でもある後輩に慢心を諫められた久は口を尖らせる


「ま、部長を始め皆が無事でよかったですよ。 ……大破を無事のカテゴリに入れていいかどうかはともかくとして」

「……傍目には大怪我に見えるけど入渠すれば元通りだし、なぜか体にはダメージが殆ど無いから無事の範疇でいいと思うわ」

「まぁ、極論を言えば撃沈されなければいいんだけれど、釈然としないのは確かね……」


この世界にきてまだ然程時間が経っていないせいもあり元の世界とのギャップに戸惑うこともしばしば


「それにしても、麻雀したくなってきますね部長」

「そうよ! こう、牌に触れたくてウズウズするのよ!!」

「……そう言っても、麻雀牌が超高級品で手に入らないとか」

「……一体、どこをどうしたらそんな世界になるのか…… 神様がいたら小一時間聞いてみたいわね」


腐っても現役麻雀部員の2人である
常日頃触れていたものが無い喪失感にハァっとため息をつく
カップに残っていた冷めたコーヒーをクッと飲み干す京太郎
椅子から立ち上がりつつ「そろそろ寝ましょうか」という彼の袖を久がクィっと引っ張る


「ねぇ、須賀君… 抱いてくれない?」


頬を赤く染めて上目づかいの久
普段は勝気な彼女のしおらしい姿を見た京太郎

―据え膳食わぬは男の恥―

答えは当然YESだった



「ああっ! あんっ!」

「部長! どうです! 気持ちイイですかッ!?」

「もっと! もっとコスって!!」


提督用の寝室で爛れた親交を深める京太郎と久
ベットで四つん這いになった久の尻にぱしぱしと京太郎は己の腰を叩きつける
ゆっくりとしたストローク、変化をつけるため様々な角度からの突き上げ
それは次第にハイペースになっていく
そして、久の膣内の様々なところを擦りあげていた京太郎のイチモツはその穂先を久の子宮口だけに向けられていく


「あぅん! もっと、もっと突いてぇ!!」


激しい快感に翻弄されつつ
もっと激しい愛情を求める久
しかし限界は突然やってくる


「あっ…… ああぁぁあッ!!」


久の背筋が弓なりに反り、ブルブルっと断続的に痙攣する
淫肉が収縮を繰り返して京太郎の射精を促す
久の体の淫らなおねだりに応えるように京太郎の鈴口から熱々の白濁液が子宮口に叩きつけられる
自分を割り開く肉棒の感触と、精液の熱感で久はさらに高みに昇る


「ふああぁぁぁあ! 射精てる! 中に射精だされてるぅぅッ!!」


その後、力尽きたかのようにベットに体を預ける久
もっとも下半身にはまだ元気な京太郎の息子が入り込んでいるので、高々と尻を掲げたある種屈辱的な姿勢であった


「部長・・・ すごくイイです・・・」

「須賀君… ううん、京太郎君、部長なんて呼ばないで…」

「ここにいるのは、男の貴方と… メスの竹井久… 名前で呼んで…」


久の甘い声とその内容にに元々元気だった京太郎の息子がさらに暴れん棒ぶりを発揮する
密壺の中で京太郎のイチモツはムクムクとさらに育つ
その感触は、久の中にあるただの雌として犯され乱れることに対する最後の恐怖と嫌悪感を取っ払た
そして久の頭の中は京太郎に犯されること一色に染まる


「あああぁぁぁ………」


京太郎が肉棒をニュルル引き抜くとカリ首が久の膣壁から愛液を掻き出す
膣口のビラビラが捲れ上がり、ヌラヌラとラブジュースで濡れ光る小陰唇が冷たい空気に触れる


「んぁぁあああ!!」


そして京太郎が勢いよく息子を突き込むと、久の膣口から愛液が溢れ出す
コリコリとした子宮口が突き上げられ、さらなる快楽が久を翻弄する


「ひぃ! ヒィ! ンぁ! んヒぃ!!」


もはや、力が入らないのか上半身は完全にベッドに預けられている
汗でヌラヌラと濡れた健康的な乳房がシーツと体にサンドイッチされムニュっと押しつぶされている
尻を京太郎に抱えられ、セックスという激しい責め苦を久は悦びながら受け入れていた

互いが互いの肉体を貪る男女の狂宴
いつまでもこうして快楽を貪りたいと本能で感じていた2人だったが
その悦楽の時間にも終わりが来る


「ああぁっ! んくっ! んんうぅー! イクぅーーー!」

「うぅっ! 出る! 出るッ!!」


京太郎の肉棒から思いの丈が迸り、その熱で久の膣壁を焼いていく
二発目とは思えないほどの量、粘り、熱を持ったそれは久を狂わせるには十分すぎた
脳の許容量を超えた快感に久は口をパクパクとさせ、気を失う
京太郎も激しい性行に力尽きたのか、己の分身を挿入したまま久の体の上に倒れこむ


「…くるし…… …きもちいい……」



ベッドと京太郎にサンドイッチされ身動き取れない久だが譫言を呟く
どうやら無意識の中でこの圧迫感に快感を見出しているご様子
京太郎との激しいエッチが久の中に眠るマゾの本性を開花させたようだった
これ以降、久は京太郎との秘め事には荒縄を持参するようになったが、それはまた別のお話

しまった! 酉変えるの忘れてた!!

申し訳ないです……
まぁ、やってしまったものは仕方がないので次回から気を付けます



とりあえず、次の久&和との3Pを書いてきますね、そのあと本編再開にします

ちょっとみんなに聞きたいんだけど
ガイトさんってどっちのイメージ?

①霧島(日本のヤの付く自由業の方)
②Roma(イタリアンマフィア)

初めては是非

小鍛治(自覚が小遣いの範囲の米帝プレイ)や、久保コーチ(ながもんプレイ)、池田ァ(気分転換にやる無課金ユーザー)、ともきー(情報収集の一環で始めた新米提督)とかの女性提督も出してほしいっす。
あと、ハギヨシはプレイする(ユーザー)側じゃなくプレイさせる(運営)側なイメージしか湧かないのは何故だろう。

必死で書いたよ…
後30分ほどで投下できると思います

今回は約二名が悲惨な目にあってますがご容赦を

じゃ、投下しますねー


ミャーウ… ミャーウ……


「コレが例のブツだよ、須賀提督」

「確かに受け取りました。感謝します、犬吠埼提督」


清澄鎮守府の第一埠頭でガシッと両者の手が力強く握られる
2人の若き提督、須賀と犬吠埼
その顔はこれから困難な戦いに挑む戦士のようだった


「これがないと毎日が辛いですから……」

「分かる、分かるよ須賀君! 俺なんか以前昼夜三交代制で相手させられかけたんだ……」

「全く、艦娘の性欲は底なしかと思いますよね…」

「然り然り…」

「「コラ、そこの2人!! なに失礼なこと言ってるのよ!!!」」


海軍謹製の特別性精力剤「種馬ビンビン」の受け取りついでに意気投合している京太郎と犬吠埼
何気に失礼な発言を耳に挟んだ久と犬吠埼提督の艦隊所属の大井が突っ込みを入れる


「アホなこと言っちょらんと、はよう演習始めんか?」


そう、犬吠埼提督の艦隊が清澄鎮守府にいる理由
それは咲達清澄鎮守府の艦隊と演習を行うためである
ちなみに犬吠埼の艦隊は旗艦に『電』を置き、『古鷹』『大井』『雷』『春雨』『浦風』…
つまりは京太郎の艦隊と全く同じ編成である
同じ水雷戦隊で戦術行動と作戦の確認と研究を行うために、条件をそろえた結果である


「…まこ、その通りなんだけど、和はどうした?」


ちなみに、この場では艦名呼びをすると必ず同名が2人いて余りににもややこしい
その対策として本名で呼ぶことになっている


「艤装の調整に不備が有ったらしくて急いで再調整をしているところなのです」

「…ありがとう稲子(京太郎指揮下の『電』の本名)、妖精さんめ… 寝呆けてたな…」

「まぁ、そうゆうこともあるさ須賀提督。僕らは気にしないから」

「ありがとうございます、犬吠埼提督…」


情けない理由に肩を落とす京太郎
それを犬吠埼が慰める
そんな哀愁漂う提督2人を尻目に艦娘たちは和気藹々と交友を深めている


「清澄鎮守府の『春雨』ってどんな人かな、少しワクワクします」

「きっと優しい人だよ」


犬吠埼提督の鎮守府… 長いので犬鎮と略す
犬鎮の春雨と古鷹のおしゃべりが聞こえてくる
どうやらここにまだ来ていない和のことが気になる様子である


「すいませーん! 遅れました!!」

「こんにちは! 私、犬吠埼提督麾下の『春雨』で…すっうっ!?!?」


とてとてと駆けてくる和の声が聞こえてくる
同じ艦の和に会うのを楽しみにしていた春雨が真っ先にあいさつの声をあげる…が
和の姿を見ると同時に凍りついた


「お、お待たせー、しましたー」


駆け足ゆえ、大きく上下する体
当然それにつられて和の豊かに実った果実がたゆんたゆんっと揺れる
駆逐艦「春雨」(Ver.和)、Kカップという異形の駆逐艦である

ちなみに、同じ艦の艦娘というのは複数存在している
特に駆逐艦娘は適正者が多く(他の艦種に比べてという意味で、絶対量は決して多くない)同一艦でン十人の艦娘がいることも珍しくなかったりする
同じ艦だからと言ってハンコで押したように皆同じ姿なわけはない
1人1人顔だちも違うし、性格も異なる
だか、やはり傾向というのは存在していて似た様な娘が集まるのもまた事実だったりする
因みに、駆逐艦「春雨」の傾向は、ピンク髪でちょっと控えめな性格、胸は慎ましやか目で将来にわたって成長の見込みも薄い…
他にもあるのだろうが現時点で分かることはこんな感じらしい、あまりと言えばあんまりな現実だった

その和の超弩級のおもちを見たときの春雨の表情は…

(<●>三<●>)カッ

っと言った感じだった



「……く……」

「く?」

「くぁwsでfrgtひゅじこlp;@:!!!」

「はわわわーー、春雨ちゃんが壊れたのですーーー!」

「でんちゅーーー! 殿中じゃぁぁああ!!」

「春雨止めろーー!! 味方の艦を撃沈するつもりかーー!!」


奇声とともに艤装を展開、そして流れるかのように和に照準を合わせる犬吠埼春雨
その動きは芸術的ですらあった
尤も、味方であるはずの和に照準を合わせてトリガーに指がかかっている現状は拙すぎる
犬吠埼麾下の艦娘と提督自ら体を張って取り押さえにかかっていた


「はなしてくださいぃぃぃいい!! あんな巨乳な春雨など存在してはいけないのです!!」

「分かった! 分かったから落ち着け春雨ぇええええ!!」

「神は死んだーーー!! こんな貧富の差なんか認められませーーーん!」

「おち、落ち着くのですぅぅう! とりあえず艤装は解除するのです!!」

「おのれぇぇぇえ! 未来のない私の胸に代わって天誅じゃぁぁああ!!」



そんなこんなで、何とか春雨(犬吠埼所属)を宥めたあと演習に漕ぎ着ける事は出来たのだが…
接敵と同時に艦隊から突出し和を狙い打ちする春雨
仕舞にはクロスレンジまで近づいて殴りかかるなどのもはや陣形もクソもなかった
当然、そんな状況で序列を正して戦術行動などとれるはずもなく両陣営とも無秩序の乱戦に突入する

当初の戦術行動と作戦の確認と研究なんてものは行えるはずもなく、演習の目的は木端微塵に…
須賀・犬吠埼の両提督が青筋を浮かべて頭を抱える羽目になった
この後、両提督からそれぞれの艦娘たちにきつーいお仕置きが執行されたのはまた別のお話


そのころ、元の世界の清住高校―――


タン、トン、タン…


「ごめんね、妹尾さん… ツモ、ピンフのみの500・300点」

「ダアァアンケエェェェェェェエエエエ!!」


パタパタと照の手牌が倒されると同時に、佳織の大絶叫が清澄高校の麻雀部部室に木霊する
乙女としてどうよ? な感じの叫び声だったが、無理もなかった
なぜなら佳織の手牌は…


「かおりん先輩、惜しかったっすねぇ… 大三元四暗刻単騎聴牌」

「大三元四暗刻単騎聴牌なんて初めて見たわよ… それをあんなゴミ手で流されるとか…」

「カワイソウ…」


桃子、塞、エイスリンを筆頭にこの場に集っている女子校生雀士とプロ勢は憐れむような視線を麻雀卓に突っ伏す佳織に向ける
京太郎たちが行方不明になった時の状況の再現を始めたのは良かったが…
あまりに条件が厳しすぎて8日目に突入していた
ここにその条件を整理の為に記してみよう

1.この場に居るメンバー全員(コーチ・プロ陣を含む)で艦娘のコスプレをする
2.初心者1人とインターハイ強豪クラスの雀力の持ち主3人で卓を囲む
3.対局は全力で、初心者のメンツはトリプル役満のみを目指す
4.部室の備品類は当時と同じ状態にする

1.、2.、4.の条件はまあ簡単にクリアできるが…
問題は条件3.である
こんな条件が早々クリア出来る訳も無く、正直試行回数を重ねるしか方法がない
もっとも幾ら試行回数を重ねても達成できるか怪しいものであるが…

そんなこんなでなるだけ試行回数を重ねるために24時間ブッ通しで打つことに皆の意見が一致した
佳織と成香を除いてだが…
ちなみにこの2人、10か月前までは牌に触れたことすらないお誂え向きの素人である


「ところで成香はどうしてる?」

「まだ仮眠用のベッドで寝てますね… 流石に丸三日も寝ずに麻雀を打たされたので参ってるようです」

「今は休ませてあげよう、どうせ二日後には… ね…」

「そうですね」

「南無南無」


そういって休憩用の簡易ベッドや寝袋が置いてある方を向き拝みだす誓子、揺杏、由暉子、爽
何気に自分たちが成香のような目に合わなくてホッとしていたりする
その成香はハギヨシの用意した簡易ベッドとは名ばかりのかなり寝心地のいいベッドで爆睡中だ
ほぼ一日寝ているにもかかわらず起きる気配もない
尤も、丸々三日の三徹麻をすればそうなっても仕方がないのだが…

この試み、最初は強豪枠の照、智葉、憩の3人と素人枠の佳織でスタートした
そして、現在この場にいるのは誰もが全国大会のレギュラーたち
強豪枠は控えがあふれている一方、素人枠に適合するのは佳織と成香の2人だけ…
結果、強豪枠は昼夜6交代制で素人枠は三徹交代制の24時間無休麻雀という異常なまでの不条理が取り決められた
試行回数を増やすという大義名分のもと対局中は中座は許されないという理不尽さ
食事はおにぎりやサンドウィッチなどの摘まんで食べられるもののみ
トイレに関しては尿瓶まで用意されるという過酷さ、乙女のプライドは木端微塵である


現在、8日目
最初の3日は佳織が、次の3日は成香が打った
そして再び佳織の順番が回ってきて1日半が経っている


「流石に私でもこれはすばらくないですねぇ…」


メンタルに定評のある煌も流石にこの扱いに関しては冷や汗を流しつつそう宣った
確かに交代すれば風呂(龍門淵が財力に任せて仮設のものを設置)にも入れるし、体の欲するまま睡眠もとれる
美味しくまともな食事もとれるのだが… 如何せん3徹が辛すぎる
ちなみに、体がボロボロなので風呂には必ず2人ほど付き添いがついている…
というか自分で入れないので手伝いが必要なのだ


「わははー、佳織ー、交代まであと39時間だー、もうすぐだぞー、頑張れー」

「アヘ… さ、さんじゅうくじかん…」

「う、うむ… そうだ妹尾さん!交代になったらマッサージしてあげますから頑張りましょう!!」

「ま… さーじよりねたい…」

「かおりん先輩! ハギヨシさんにとびっきり美味しいサンドイッチ頼んでありますから頑張ってっす! あとこれ、ゼナっす!!」

「も、もう… えいようどりんくは… いや…」

「頑張れ、妹尾! お前なら出来る!!」

「おいかじゅてきとうぬかしてんじゃねーぞこら」


口々に佳織を励ます鶴賀の面々、励まされる方の佳織はというと…
伊8のコスプレである紺色のスク水に腿までの白いハイソックス、むっちりとした肉体が強調されて、ちょっと危ない香りがする。佳織だけに
さらに、徹夜の影響で目の下には隈が出来、死んだ魚のような目をしている
さらにさらに、綺麗だった金髪は油が浮いてボサボサ、肌には垢が浮き始めている
乙女として完全にアウトである
佳織にゾッコンな男子が見たら1万年の恋も冷めるレベルで

麻雀卓に身を任せてこのまま寝ようか… と睡魔の誘惑にその身を任せかけた佳織であったが
霞がその手にバチバチと音の鳴る黒いモノ(痴漢撃退用スタンガン)を持ってニコニコと近寄って来るのを見てガバッと起き上がる


「ふぇええええん! 何で私がこんな目にーー! ちくしょーーーーー!!!」


修行僧並みの苦行のせいで若干キャラが崩れつつある佳織であった



ちなみに、この苦行の成果?で佳織と成香の麻雀の腕がぐーーーーんと伸たのだがそれはどうでもいい話だったりする

さらにどうでもいい話だが、久保コーチと赤坂監督代理、愛宕監督、アレクサンドラ監督が2人の麻雀の腕の成長を見てこの苦行を特訓に取り入れようかと検討したとかしなかったとか…

本日は以上です

投下までにかなり時間がかかった…
ごめんなさい

咲たちの初体験ですが、書く方向で考えてます
尤も短い予定ですが
明日ちょっとした安価を取ろうと思います
安価開始予定は23:00~24:00ごろを考えてます

あと感想とか書いていただければ>>1は嬉しくて狂喜乱舞するので良ければ書いてください


半日交代でいいんじゃ…とか言っちゃダメすか

本筋のストーリーは固まってるの?

ビギナーズラックが抜けたかおりん…強くなるのか弱くなるのか

すばらでした

上手くは表せないですが楽しく読ませてもらってます。本編も面白いし初体験描写や夜の営み描写にも期待です。

あと清澄を単語登録した方が良いと思います。何カ所か間違ってるので…。

アカン、沈んでないのにわるさめちゃんになってまう。
春雨イ㌔

ハギヨシさんが来たら、執事提督か。
女神妖精は必ず積むが、仕事はさせないだろうな.

皆さんこんばんは

>>297
本編の大筋は大体決まってきてますが、初体験は全くの白紙です

>>297
深夜のテンションで書いたから半日交代なんて発想が出なかったよ…
まぁ、誰とは言わないけれど「追い詰められた方が大物手が出やすくなるし!」と発言したからとでも思っておいてください

>>298
それは運は据え置きで技術の上がったかおりん…
無敵かな?

>>299
ありがとうございます

>>300
ありがとうございます、あと辞書登録しました

>>301
艦娘もこういう経験をして大人になっていくのです
ハギヨシ提督か… かなり有能そうですね


さて本日の安価というのは初体験の順番を決めたいと思います
15分ごろに安価を出します
で、コンマの小さい順=初体験の順番とします
また、レスには咲、優希、まこの何れかの名前を書いてください
コンマがぞろ目の場合、そのキャラのR-18を執筆します


6つの安価を出します。
取れるのは一人ひとつまで、二つ目を取った人がいれば安価下ということでお願いします
ただ、人がいなかった(安価を出した後2時間を超えても6つ埋まらなかった場合)は一人で二つ以上もOKとします

司令はん、ご協力よろしゅうな

では安価行きます

↓1 咲
↓2 優希
↓3 和
↓4 まこ
↓5 久
↓6 電

優希、まこ、和、久、咲、電の順か。
それとコンマが被った場合はどうする予定でしたか。

あっという間に埋まりましたな
このスレ人が少ないからもう少しかかると思ってました…

ご協力感謝です!
というわけで初体験の順番は優希、まこ、和、久、咲、電ちゃんとなりました
書くのは次の次あたりになると思います

>>310
考慮してなかったですねぇ…
たぶん決選投票安価してたと思います

和と久が入れ替わっているだけで、ほぼ団体戦の順番通りか。
この段階では、まこのお胸は成長してないのかな?

>>313
揉むと成長するっていうしね!

それじゃ、次の話の投下までお事汁でも食べて待っていてください

ふと、京太郎や仲間に稲子(稲美)と呼ばれ「稲美(稲子)なのです!」と電が言い返す(やり過ぎるとプラズマ化します)やり取りが浮かびました。
ハギヨシさんの場合は提督(プレイヤー)より大本営付きの大淀(運営)の方がしっくりきます。ハギヨシは遊ばせる側のイメージは出来るけど、遊ぶ側のイメージが出来ないのは何故だろう。

【悲報】>>1、京太郎総合スレに投下予告を誤爆する


やってしまった… やっぱり確認は大事やね…

35分前後に最新和投下します…

テンション下がるわ…

それでは投下します



「咲…」

「京ちゃん…」


どことも知れない部屋の中、咲と京太郎が抱き合っている
真っ白なシーツ、裸で抱き合う2人
ぶっちゃけ情事の最中である


「咲、世界で誰よりも愛してるぜ」

「京ちゃん… 嬉しい!」


京太郎の囁きにキュンと胸を高鳴らせる咲
彼女は眼を瞑り、口を差し出してキスをねだる
そして、京太郎の口が彼女の口に近づき…



チュンチュン


「ほら、咲、起きんか」

「グヘヘ… 京ちゃん… もうお腹いっぱぃ… 出しすぎだよぉ…」


現在、朝6時5分
業務開始の時間が早いのは海軍に限らず軍事組織なら普通のこと
それは艦娘も同じで特別な事情がない限り6時起床、8時課業開始は変わらない
で、咲は盛大にお寝坊をかましているわけだ

それも寝顔はだらしなく弛緩し、口の端から涎まで垂れている
挙句の果てに何やら頭の悪い寝言まで連発している
一体「何を」出しすぎなのかは語るまでもない


そして…、当然これは『 鉄 拳 制 裁 』の対象である


「こーの… 呆けなす! 早う起きんか!!」

「ぐえぇ!?!?!」


乙女とは思えない悲鳴を上げる咲
まこによる会心のボディプレスが咲のお腹に直撃したのだが
自業自得である

日は快晴なり
青く澄みわたった秋晴れの朝である
その心躍るかのような天気のよさのせいか、鎮守府全体も何だかいつもよりも明るい雰囲気に感じる
いや、本日は午前10時には課業が終了し実質休日だ
さらに休日だけでなく、鎮守府に詰めている人間にとっては心待ちの特別の日である


「じゃあ、渡そうか。軽巡洋艦『大井』、竹井久」

「はい!」

「これがこの世界での通帳らしいです。それとこの封筒には給与明細に銀行印が入っています」

「ありがとうございます!」


司令官の京太郎から久に通帳と給与明細が手渡される
受け取った久はすぐにそれらを左手に持ち替えて、ビシッと挙手の敬礼をする
こちらに飛ばされて暫く経ち、だいぶ軍人らしい所作が身についているようだ
京太郎の返礼を受けて一歩下がる久


「次、駆逐艦『浦風』、染谷まこ」

「はい!」


続いてまこに通帳と給与明細、印鑑が手渡される
まこも久と同じく敬礼を行う、彼女も中々様になっていた
そして次々と電、優希、和、咲と手際よく渡されていく
そう今日は艦娘および鎮守府提督の給料日だった


「これで全員渡し終えたかな?」

「はい、全員間違いなく受け取りました!」


京太郎の確認に対して敬語で答える久
清澄高校では久が先輩、京太郎が後輩だったので、京太郎にとってこれには違和感しか感じない
そう久とまこらか敬語を使われるという事態など想像の彼方だった
しかし今は京太郎が司令官で久たち6人は指揮下の艦娘で部下
更に曲がりなりにも給与の支給という公式行事である
こればかりは仕方ない、所謂ケジメというやつである


「うん、じゃあ海軍勤務規則により本日午前10時以降および明日は完全休日とする… 業務連絡は以上、解散!!」

「総員、提督に対しー、敬礼!!」


今日の秘書艦当番である久の号令で一糸乱れぬ敬礼を見せる艦娘6人
特に清澄の5人は、つい数週間前まで只の高校生だったとは思えない動きだ
これも5人が艦娘をやると決めた日から始まった電のサンダース軍曹顔負けの特訓の成果だろう


「じゃあ、皆で外に買い物に行こうかのぉ! 京太郎も来るじゃろ?」

「ははは… もちろん行きますよ。荷物持ちが必要でしょうから」

「おぉ、犬自ら荷物持ちを志願するとは偉いじぇ!」

「もう! 優希ちゃん、いくらプライベートな時間だからと言っても司令官さんを犬呼ばわりはダメなのです! 最低限のマナーなのです!」

「優希ちゃんと稲美ちゃん、仲いいよねー。ね、和ちゃん」

「そうですねー」


京太郎が解散を指示し、公の時間が終わりここからは私的な時間
そうなった途端に砕けた雰囲気になる7人
この一つの家族のような空気が清澄麻雀部の空気である
その中に電も違和感なく溶け込んでいるようで何よりである


「じゃあ、私服に着替えたら正面ゲートに集合。守備隊の人たちには俺の方から連絡しておくから、夕飯も外で食べようぜ!」

「おーーーーっ!!」


そこにいたのは、人類の命運を掛けて戦う艦娘とその司令官ではなく
青春を謳歌する年頃の少年少女の姿だった


「お給料かー… こんなの貰うのはまだ先だと思ってたよ」

「私もですね、大学に進学するつもりでしたから最低でも7年後の話だと思ってました」


私室に戻る道すがら
咲と和が話している
自分たち給与を貰える身分であるのがいまだに信じられないようである


「そうよね、清澄の生徒は9割9分は大学に進学するからね」


そんな咲と和の会話に割り込む久
清澄は実は長野の公立ではトップの進学校だ
久も受験しか考えておらず、職を得るなんて夢にも思っていなかった


「そう言えば、幾ら貰えたんじゃろうな?」

「言われてみれば気になるじぇ!」

「あれ? 従軍契約書をよく読んでなかったのですか?」


給与の額面が気になると言ったまこ、それに乗っかる優希
電の方はバッチリ契約書を読んでサインしていたようで給料を把握している様子


(大卒の初任給が20万前後… 私たちは高卒… いえ、高卒ですらないですから… 15万有れば御の字…?)

(10万くらいかな… それだけあれば本がいっぱい買えるよ!!)

(5万くらいだとタコス食べ放題だじぇ!!)

(うーん… 時給800円と換算して、12~13万くらいかのぉ…)

(確か… 一番お母さんが大変だった高1の時に特別に許可をもらってしたバイトで… 月6万円だったから、9万円くらいかしら?)


それぞれが誰の考えなのかはご想像にお任せする


「じゃあ、ここで明細書を見てみます?」


電の提案に二つ返事で応じた麻雀部女子面子
封筒の封を開け、明細書に手を掛ける
そして…


「いくわよ… せーの!」


久の掛け声で一斉に明細書を見る一同


「うーん…」

「4万円ですか…」

「よし! 大体予想通りだじぇ!!」

「…まっ、こんなものよね」

「!?!??!?!?!」


咲、和、優希、久がこんなものかと言った顔をしている一方で
まこはハトが収束波動砲を喰ったような顔をしている


「わ、わりゃ等の目は節穴か!? 桁を数えて見んさい! 桁を!!!」

「…へ?」

「え~っと… いち、じゅう、ひゃく…」

「へっ? えっ!? ご、50万円!?!?!?」

「ど、どういうことだじぇ!?」

「えーっと… 艦娘としての基本給では標準額なのですが…」


そう、明細書には基本給50万と記されている
税金などでそこそこ持っていかれるだろうが、それでも想像を上回る金額だ
咲達5人を一瞬でパニックにするには十分すぎた


「お、落ち着いてくださいなのです! 50万は基本給で…」

「ひっ、ひっ、ふー… 落ち着いたわ、電ちゃん… で、基本給ということはもしかして…」

「なのです、他にも出撃手当、遠征手当、夜間業務手当、危険業務手当、待機手当が月の仕事量に応じて加算されるのです」

「・・・・…………」


想像を絶する厚遇である
尤も人類の未来が双肩に掛かるのが艦娘という職業だ
この程度の人件費は当たり前と言ったら当たり前かもしれない
因みに、最も稼げる艦種は潜水艦だったりする


「き、金銭感覚狂いそう…」

「流石にこれは…」

「なのです、だから艦娘のほとんどは艦娘向けの預貯金ファンドとか、利率の良い信用金庫や艦娘組合の信託投資とか利用するのです」

「是非、紹介してほしいんじゃが…」

「なのです!」

「あと、このお金で京太郎に何かしてあげるじぇ」

「賛成ー!」




「じゃあ、ここで明細書を見てみます?」


電の提案に二つ返事で応じた麻雀部女子面子
封筒の封を開け、明細書に手を掛ける
そして…


「いくわよ… せーの!」


久の掛け声で一斉に明細書を見る一同


「うーん…」

「4万円ですか…」

「よし! 大体予想通りだじぇ!!」

「…まっ、こんなものよね」

「!?!??!?!?!」


咲、和、優希、久がこんなものかと言った顔をしている一方で
まこはハトが収束波動砲を喰ったような顔をしている


「わ、わりゃ等の目は節穴か!? 桁を数えて見んさい! 桁を!!!」

「…へ?」

「え~っと… いち、じゅう、ひゃく…」

「へっ? えっ!? ご、40万円!?!?!?」

「ど、どういうことだじぇ!?」

「えーっと… 艦娘としての基本給では標準額なのですが…」


そう、明細書には基本給40万と記されている
税金などでそこそこ持っていかれるだろうが、それでも想像を上回る金額だ
咲達5人を一瞬でパニックにするには十分すぎた


「お、落ち着いてくださいなのです! 40万は基本給で…」

「ひっ、ひっ、ふー… 落ち着いたわ、電ちゃん… で、基本給ということはもしかして…」

「なのです、他にも出撃手当、遠征手当、夜間業務手当、危険業務手当、待機手当が月の仕事量に応じて加算されるのです」

「・・・・…………」


想像を絶する厚遇である
尤も人類の未来が双肩に掛かるのが艦娘という職業だ
この程度の人件費は当たり前と言ったら当たり前かもしれない
因みに、最も稼げる艦種は潜水艦だったりする


「き、金銭感覚狂いそう…」

「流石にこれは…」

「なのです、だから艦娘のほとんどは艦娘向けの預貯金ファンドとか、利率の良い信用金庫や艦娘組合の信託投資とか利用するのです」

「是非、紹介してほしいんじゃが…」

「なのです!」

「あと、このお金で京太郎に何かしてあげるじぇ」

「賛成ー!」



……一方その、頃提督室で着替え終わった京太郎はというと


「…手取りで19万円か、これなら皆に奢って慰労してあげることが出来るな」


自身の給与明細を見てお金の使い道を考えていた
尤も、ソレの殆どが咲達の為というのが泣けてくる話である


――その頃の清澄高校――


久たちの行方の手がかりを探るという大義名分のもと行われていた拷問… もとい実験はすでに11日目を迎えていた
現在、卓についてるのは智葉、衣、淡、佳織(2徹目)
両の手どころか数えるのも億劫になるくらい叩きのめされている佳織と成香
普通の打ち手なら…
心がバキバキに折られていても不思議ではない
そんな地獄すら生ぬるい対局を傍目に見つつ健夜が恒子に詰め寄っていた


「こーこちゃん…」

「どうしたのかな~… すこやん…」

「私のこの格好はいったいどう言うことなのかな? カナ?」

「良く似合ってると思うよ~、すこやん」


昨日までは重巡洋艦『羽黒』の格好をしていた健夜であったが…
今日の格好は一味違った

ちょっと青めに調整された色白の化粧をして純白のレオタード、そして漆黒のマントを羽織っている
さらに手足の生えた禍々しくも巨大で口のような模様のある帽子を被っていて、黄色のカラーコンタクトまで装着済み
そう、それはまさに…


(空母ヲ級だな…)

(空母ヲ級Flagshipね…)

(フラヲじゃな…)


ちなみにこのヲ級の衣装、恒子が用意したものである


「なんで私だけ艦娘じゃなくて深海棲艦なのかな? カナ?」


ゴゴゴ… っと音が聞こえてきそうな表情でさらに詰め寄る健夜
しかも、水色のオーラのようなものまで出てきている
もはや空母ヲ級改Flagshipである

さて、そんな怒れるフラヲ改『健夜』を口八丁手八丁で宥め透かした恒子
現在進行形で進んでいる処刑… もとい対局に話題を移す

「彼女、かなりメンタル強いねー ねぇ、すこやん」

「いや、こーこちゃん… 強いなんてもんじゃないよ?」

(…確かに… 私が高校時代に小鍛治プロに直撃もらった以上の惨事だからなぁ… 普通なら牌握れなくなるどころの騒ぎじゃないよなぁ…)


闘牌を観戦している健夜と恒子が佳織のメンタルの強さに舌を巻く
そんな二人の会話を聞いていた晴絵はその意見に頷くとともに、自身の高校時代の出来事を思い出して複雑な気持ちだった


「こ。小鍛治プロ… 彼女… 妹尾さんですが、恐ろしい速度で成長してますね」

「確かにそうですね、末恐ろしいです」

「運がいいのはビギナーズラックだと思ってましたが…」

「本人の資質… 産まれながらの豪運だったみたいですね…」

「そして現在、技術も着実に身についている…」


晴絵が健夜に話しかける
体が少し震えていたが、それは仕方がないだろう
なにせ晴絵に一時的とはいえ牌を握れないほどのトラウマを植え付けた張本人なのだから
まぁ、話しているうちに無意識の苦手意識は薄れたのか普通に会話できていた


「来年のインターハイは彼女が嵐を巻き起こすかもしれんな…」


そういったのは靖子、そしてほかのプロ勢もその意見に同意している
まだまだ、荒削りで初心者を脱するか脱しないかの域であるが…
一年もあれば十分に化けるだろう
と言うか、運にステを極振りしたキャラに攻撃力と防御力が備わるなど悪夢でしかない
そんな化け物に麻雀で勝てる者がいるなら、ぜひ御尊顔を拝んで見たいものである


「…それだけじゃなくて何か憑いてるようにも見えるんだがねぇ…」


そうのたまったのは練習巡洋艦『香取』の格好をした熊倉トシ、御年53歳
トシさんの仰る通り、追い詰めに追い詰められた佳織の様子は少し変だった


「フヒッ… ふひひっ… 不合理に身をゆだねてこそギャンブル…」


脂でバサバサになった髪の毛に大きな隈が目の下にハッキリと見える
スク水で強調された健康な肉体も少しくすんで見える
しかし、彼女の纏っているオーラは凄まじい…


(クッ、手が進まん上に大物手を張ったな… やっと条件達成成るかといったところか…)

(摩訶不思議! 衣の支配が一切効かないだと!? 一体全体どうしたというのだ!?!?!?)

(この高校100年生の淡ちゃんの思い道理にいかないってどういうことなの!?)


佳織と対局している面子の思いは様々であるが…
事実として手が一向に進まないのに、佳織だけが着実に大物手に向かって駆け上っているのが分かった
そして彼女たちはハッキリと見えた気がした
佳織の背後に眼光鋭く白髪の顎の長い老人の姿を…


「きたぜ、ぬるりと…」


佳織が山から牌をツモる、彼女の口から普段の彼女とは思えないような低い声とセリフを出しつつ…
この瞬間、オカルトに敏感な娘たちは部室に巨大なエネルギーが急速に集まるのを感じた


「ツモ…」


佳織がアガリを宣言し手牌を倒していく


倒される牌を部室に集まった一同は固唾を呑んで凝視する…


そして佳織のアガリ役は…


「四暗刻字一色大四喜…」

東東東南南南西西西北北北白白













その瞬間…  清澄麻雀部の部室に真っ白な光が満ちた――
















『夕方5時のニュースをお伝えします。本日正午過ぎ、長野県立清澄高校の旧校舎の一室で原因不明の爆発が起きました』

『当時部室には他校の麻雀部の部員とその指導者、プロ麻雀選手など数十人が居り、爆発に巻き込まれた模様です』

『爆音に気付いた教職員が警察、消防に通報し救助が行われ爆発に巻き込まれた人が病院に搬送されました』

『病院の医師の診断によりますと、全員、気絶してはいますが擦り傷のみの軽傷です』

『当時、現場に何人の人間がいたか、正確な数は不明で、警察が詳しく調べているところです』

『また、現場は以前発生した「清澄高校麻雀部集団失踪事件」の現場でもあり、警察が関連を調べています…』

では、本日の投下は以上です
次は初体験のSSかな…?

とりあえず、誤爆したスレへのお詫びのSSSを書いてみます…


次の投下まで菱餅でも食べて待っててください
ただ、菱餅は海上でのつかみ取りとなっています

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