杏奈「テレビのバラエティの……お仕事？」

百合子「私たちがですか？」

P「ああ、お前たち二人と昴、あと奈緒の四人でな。深夜帯とはいえレギュラー放送でうちの単独番組だ」

百合子「テレビに出られるのならいいんですけど……その四人って不安要素しかない気が」

杏奈(百合子さん、サラッと杏奈のことも……)

P「その辺りは心配するな、四人はあくまでコーナーに参加するメンバー。うちからもう二人、MCで参加してもらう」

杏奈「……司会？」

P「そうだ……








千早と春香が司会だ」

あんゆり(大丈夫かなあ……)

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はるちは「森羅万象 仕分けM@S！」

春香「さあ始まりました、新番組森羅万象仕分けM@S！」

千早「この番組は、765プロのアイドルたちが、体を張って様々なことを仕分けて行く番組です」

春香「栄えある第一回、今回仕分けに挑戦するのはこの四人！」

百合子「七尾百合子、頑張ります！」

奈緒「百合子ー、そのセリフはアカン。なんでかはよー知らんけど。あ、横山奈緒17歳、ガンガン仕分けますー。よろしゅうー！」

昴「永吉昴。よろしく……なあこれって関ジャ」

春香「アーアーキコエナイナー」のヮの

杏奈「望月杏奈……よろしく、です」

千早「望月さん可愛い(皆、頑張ってね)」

春香「千早ちゃーん本音漏れてるよー。キャラがぶれてるよー」

奈緒「千早っちゅーか、ミンg」

春香「さーとりあえず、まずは最初のコーナー！……アイドルの舌で仕分けM@S！」

百合子(無理に切った……)

奈緒「私たちがこれを仕分けるんなや！」

春香「いや、違うよ。尺的に……じゃなくて、コーナーにもバラエティを持たせたいからね！
このコーナーは、全国各地の美味しいグルメ、その本物と偽物をアイドルたちがその舌で仕分けて行くコーナーです！」

奈緒「これこそ私向きな気もするけど……」

杏奈「うん、そう思う……」

千早「第一回を担当する子が、もう待機しています」

春香「中継が繋がっているので早速呼んでみましょう。志保ー！」

百合子「志保ちゃんが！？」

昴「志保一人で大丈夫なのか……？」

志保『はい、中継先の北沢志保です』

春香「志保ちゃんが今回仕分けてもらうものは……栃木県産のイチゴ！」

千早「栃木県が生産量日本一を誇り、果物界のルビーとも言われるイチゴ、今回は栃木県が産んだ一大品種のとちおとめを用意しました」

春香「そのとちおとめに対する偽物は……同じ事務所の仲間、可奈ちゃんが育てたイチゴです！名付けるなら可奈おとめ！」

昴「名前やたらファンシーだな」

春香「AとBの区分けはされていますが、どっちがとちおとめで、どっちが可奈おとめかはわかりません。志保ちゃん、意気込みはどう？」

志保『私は、味の仕分けにおいても頂点に立つつもりですから……心配しなくていいんですよ？』

奈緒「なんかめっちゃ心配になって来たわ」

杏奈「志保……頑張ってね？」

志保『杏奈可愛い(ええ、頑張るわ)』

百合子(志保まで千早さん状態に……)

昴(というかミンg)

百合子(昴くんは黙ってて！)

志保『では、Aのイチゴから……果汁がみずみずしく、爽やかな甘酸っぱさです。よくイチゴを食べる時に練乳をつけたりするんですが……これは何もつけなくても大丈夫ですね』

春香「おっ。これは仕分け成功が確定したか？次のBも食べてみて！」

志保『はい。では……これも美味しいですね。甘みが強くて……』

春香「はい、天海春香です！」

千早「春香、そろそろ甘みという単語を聞いただけで自己紹介を始める癖、どうにかした方がいいわよ」

志保『続けますね。こっちもすごく美味しいです……甲乙付け難いぐらい』

奈緒「大丈夫なん？志保。なんやどっちも高評価下してるけど……」

昴「大丈夫じゃねーの？頂点に立つって言ってるし」

春香「志保ちゃん、どっちがとちおとめか、仕分けられた？

志保『……はい。では、仕分けます


……Aがとちおとめですね』

千早「結果は…………」

春香「…………」

昴(ちくわ大明神)

奈緒(ハイヒールモモコ)

百合子(ジョジョの奇妙な冒険)

杏奈(コンコンコンスタントにコーンスターチ)

千早「……正解です」

志保『当然です』

春香「お見事！」

奈緒「どっちのイチゴにも高評価出しとったけど、Aがとちおとめだって判断した根拠とかあるん？」

志保『はい……Bからは可奈の味g』

春香「次のコーナー！」

杏奈(……あ、逃げた)

春香「女性のタブー、仕分けM@S！」

千早「女性のタブーに切り込むこのコーナー。二人、十代ではない人の混じった八人の『自称十代』の女性の中から、十代ではない女性を、望月さん、永吉さん、七尾さん、横山さんの四人に仕分けてもらいます」

春香「間違えたらその人に失礼！ということで、罰ゲームを受けてもらいます！」

奈緒「なんかさっきとガチ具合違わない！？」

杏奈「罰ゲーム……って？」

千早「苦さ765倍、特製健康茶を……」

昴「絶対飲むもんか、それバラエティでよく出るあれだろ！？」

百合子「落ち着いて昴くん、この番組がそのバラエティ！」

杏奈「覚悟を決めないと……杏奈は、できてる。よ？」

春香「ま、まあ健康茶は冗談なんだけど……」

千早「でも罰ゲームがあることに変わりはないわ」

杏奈「でも、あるんだ……」

春香「極力判断材料を減らすため、自称十代の皆さんには声を出さないようお願いしてあります」

千早「なお、外見だけでの判断は難しいので、四人には、自称十代の皆さんに、三回だけ質問をする権利が与えられています。自称十代の皆さんはそれにフリップで回答をします」

奈緒「その質問でどーにかしろっちゅーこっちゃな」

杏奈「杏奈……頑張る、よ？」

百合子「杏奈ちゃんかわいい」

昴「おーい百合子。帰ってこーい」

春香「では、自称十代の皆さんに入場していただきます！どうぞ！」

自称十代の皆さん

向井拓海

姫川友紀

新田美波

アナスタシア

諸星きらり

荒木比奈

及川雫

鷺沢文香

奈緒「ま、また判断に困る八人やな……」

昴「とりあえず、どうみても十代だって人を除外するか」

百合子「せーので言いましょう」

杏奈「……そう、だね。……せーのっ」

四人『姫川文シア！』

奈緒「アカン、全員の意見が合ってない！」

昴「前途多難だな……」

杏奈「質問、……使う？」

百合子「そうだね。人数が多いうちに一回目を使って、判断材料を増やすんだね。流石よvivid_rabit!」

千早「さすが望月さんね(では初めの質問を)」

春香「千早ちゃんをMCにしたの間違ってたかなあ……何を質問する？」

奈緒「そうやなあ……」

昴「好きな野球選手！」

奈緒「昴ぅ！？」

春香「はーい。では回答どうぞ！」

奈緒「春香も間に受けんとってぇな……あー回答してもうてる！」




向井拓海 清原和博

姫川友紀 黒田！

新田美波 野球はよく知らないので……イチロー

アナスタシア イチロー

諸星きらり ダルビッシュ☆

荒木比奈 京極道太郎ッス

及川雫 奈良原さん

鷺沢文香 長嶋さん

奈緒「ほらー！全く判断材料にならへんやん！」

昴「うーん……及川って人が怪しいけどな……」

杏奈「奈良原さんだけ、杏奈、知らない……よ？」

百合子「じゃあ、及川さんですかね。荒木さんに至っては漫画のキャラだからなんとも言えないし……」

奈緒「じゃあ行くで。……仕分けM@S、及川雫さん、あなたが……十代ではありません！」

春香「では判定行きましょう。及川雫さん、年齢をどうぞ！」

雫「えっと……私は、16歳です」

千早「うっそその乳で！」

春香「千早ちゃん落ち着いてキャラが崩壊してる！」

奈緒「千早とバストの差、30以上はありそうやな」

昴「俺と一個しか変わらないのに好きな野球選手が奈良原って……なかなかだな」

雫「お父さんが昔から野球好きで、一緒にみてたので……」

百合子「なるほど、大きな誤算でしたね」

春香「仕分け失敗。ということで……罰ゲームを受けてもらいましょう」

百合子「罰ゲーム……なんでもふっ！」

奈緒「なんやこれ……粉ぁ？」

杏奈「皆……真っ白」

昴「杏奈と百合子、元から肌白い方なのにもっと白くなってるな。照明で飛ぶぞ？」

奈緒「気ぃ取り直して、次行くで次！質問行く？」

杏奈「二回目は、……少し後の方が」

百合子「だね。ここはもう一人質問で行っておいた方が……」

奈緒「せやな。さっきの質問と、及川さんが十代ってことを加味すると……向井さん？あの子も十代っぽいな」

千早「嘘だっ！」

春香「千早ちゃん落ち着いて！」

百合子「向井さんは除外っと……私的にはアナスタシアさんも除外していいと思います」

昴「マジで？俺あの人が一番怪しいんだけど」

百合子「さっきの及川さんの例もあるし……一人だけ海外系っていうのが誘ってる気がするんです」

昴「俺は姫川って人除外していいと思うわ」

百合子「そう？確かに黒田さんって私たちでも知ってるし……」

奈緒「逆に怪しいのは、新田さんと鷺沢さんやな」

杏奈「その二人なら、鷺沢さんだけど……杏奈、荒木さんの方が、怪しい。よ？」

百合子「どうして？」

杏奈「京極道太郎って……漫画極道くんの登場人物。ドカベンとかメジャーなら判断しにくいけど……極道くんって、すごくマイナー……だから」

昴「確かに。でも逆にマイナーすぎるんだよなあ……だから俺的には判断材料にしにくいなって思ったんだ」

奈緒「でも質問が出せない以上、荒木さんで攻めてみる？」

百合子「ですね。では……仕分けM@S！荒木比奈さんが、十代ではありません！」

千早「荒木さん、年齢をどうぞ」

比奈「えっと……20歳ッス」

春香「一人目の仕分け成功！おめでとうー！」

杏奈「……やった」

百合子「杏奈ちゃんかわいい(やったね！)」

千早「望月さんとてもかわいい」

奈緒「百合子と千早、もうこれが持ち芸になってない？」

昴「千早に至っては内心ないぞアレ。本能で言ってる」

奈緒「何はともあれ、一人目の仕分けに成功したんや、あと一人仕分けられれば罰ゲームをやらずに済むんやで！」

百合子「じゃあ二個目の質問、行きますか？」

現在の自称十代

向井拓海 予想十代

姫川友紀 予想十代

新田美波 グレーゾーン

アナスタシア 予想十代

諸星きらり ？？？

鷺沢文香 グレーゾーン

奈緒「せやな。諸星さん、まだ何もわからんしなあ……あのめっさ大きい身長がブラフなのか……」

昴「女の人というか、十代かそうじゃないかを判断するのに身長って難しくないか？」

百合子「ですよね……」

杏奈「……あ、杏奈、いい質問思いついた。よ？」

百合子「どういう質問なの？杏奈ちゃん」

杏奈「好きな……アニメとか」

昴「却下」

奈緒「それ全員がワンピ言ったら詰むんやで？」

百合子「……あっ、思い出に残ってるドラえもんの映画とか、どうですか？」

奈緒「まあ、それなら……作品で年代絞れるか」

昴「皆みてるだろうしな。俺は翼の勇者たちだ」

奈緒「私は太陽王のやつ」

百合子「私はビデオでみたねじまきシティです」

杏奈「杏奈は……日本誕生」

奈緒(なんかアカン気もして来たけど……ここまで来たら背水のなんちゃらや！)

奈緒「質問！思い出に残ってるドラえもんの映画は？」


向井拓海 のび太の恐竜

姫川友紀 がんばれジャイアン！

新田美波 ブリキの大迷宮

アナスタシア ワンニャン時空伝

諸星きらり 新のび太の恐竜だにぃ☆

鷺沢文香 宇宙漂流記

昴「よし、新田さんだな」

奈緒「せやな」

百合子「一人だけ露骨に時代が違いますもんね」

杏奈「向井さんは、多分、ビデオでみた……よね？」

百合子「仕分けM@S！新田美波さん……あなたは、十代ではありませんね！」

千早「回答が出ました。では新田さん、お願いします」

美波「はい。私は……19歳です」

杏奈「えっ……ケヘッ」

千早「粉かぶって真っ白な望月さんエンジェル」

春香「おい如月」

百合子「そんな……ブリキの大迷宮って今19歳の人が生まれる前の作品なのに！」

美波「中学校の時、遠足の帰りに見たんです」

昴「よくよく考えたら、ドラえもんの映画ってだいたいそうやって見るよな。劇場で見る機会とか滅多にないぞ」

奈緒「また真っ白や……杏奈とかもう誰かわからなくなっとるで」

百合子「私たち、これでもアイドルです」

杏奈「……ケヘッ。次、質問する？」

奈緒「せやな。次で決めんと杏奈と百合子がホンマに白飛びする」

昴「最後の質問か……ん？黒田？」

奈緒「せやなー、ここは世界名作劇場あたりg」

昴「質問！⚪︎⚪︎ホークス、オリックス××、空欄に入る言葉は？」

奈緒「昴ううううう！何しとんねん！」

百合子「貴重な最後の質問を無駄にして！」

杏奈「……昴さん、バカ？」

百合子「杏奈ちゃんそれ後で私にも言って！」

奈緒「カメラさん今の編集で、カットお願いしますねー」

回答

向井拓海 ソフトバンク バファローズ

姫川友紀 南海、ブルーウェーブス

アナスタシア ？

諸星きらり ソフトバンク☆ 後はわからないにぃ

鷺沢文香 わかりません

奈緒「ほらー、わからないって人三人もおるし、姫川さんもデタラメな回答……いやこれデタラメちゃう？」

昴「ああ。現ソフトバンクホークスはダイエーより前は南海ホークスだった。そしてオリックスバファローズは合併前は近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブスだった……仕分けM@S！姫川友紀さん、あなたが……十代じゃない！」

春香「さて、昴の威信をかけた回答！……どうなる？」

友紀「私は……20歳です！」

昴「よっしゃあああああ！カープ黒田はカープ黒田でもメジャーに行く前の黒田だったか！」

奈緒「おおおおお！昴すごいわ、大金星や！」

杏奈「昴さん……すごい」

百合子「今の昴さん輝いてます！」

春香「ちなみに残った人の年齢ですが……向井さん18歳、アナスタシアさん15歳」

千早「はぁ？そのt」

春香「如月ぃ！……諸星さん17歳、鷺沢さん19歳とのことです！」

奈緒「なんとか終わった……」

春香「まだ一個コーナー残ってるよ？」

百合子「え？」

春香「体を張って仕分けM@S！世界の激辛料理を完食できるのか仕分けー！」

あんゆりすばなお「」



志保「この後四人は悶絶しながら料理を完食した後、
プロデューサーの口に全ての料理を押し込んだとか……イチゴで終わってよかったわ。本当に」

(●・▽・●) おわりだよー

杏奈誕生日おめでとう。これからもずっと杏奈を応援するよ！