サラ「安価で冒険するの」【ロマサガ3】 (897)
サラ「シノンの村で山林を開拓しながら過ごす日々……」
サラ「別に誰かに頼まれた仕事でもなく、土地が肥沃だというだけで農地を広げてきたけど」
サラ「もっと、外の世界も見てみたいな」
サラ「そんな小さな野望の高まりを感じてきた頃、雨の夜に飛び込んできた令嬢、モニカ様」
サラ「反乱が起きた事を伝えに、兄である侯爵様のもとに走らなきゃって……」
サラ「まるで冒険物語みたいでワクワクする……でも最近、モンスターの動きも活発だし、気を引き締めてこう」
サラ「目覚めは爽快。モニカ様が起きたら何かお腹に収めて、すぐ出発だね」
(コンコン)
エレン「サラー、起きてる? >>2の準備できた?」
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回復アイテム
サラ「うん、傷薬も術酒も持ったし……でもお姉ちゃん、起こしに来てくれたんだね。」
エレン「え? どういう意味よ。」
サラ「私がついてくって言ったとき、『心配なだけよ』って反対してたから、置いてかれるんじゃないかと思って……」
エレン「さすがにそこまでひどい事はしないっての。ほら早く行くわよ。」
サラ「うん。」
ユリアン「お、俺が一番最後か……すまん。」
モニカ「お待たせいたしました。出発しましょう。」
トーマス「良かったなユリアン、モニカ様より遅かったら置いていく所だったぞ。」
※ロマサガ感を出すため、句点マシマシでお送りします。
サラ「はっ!」
ヘルダイバー「ケェー……」(ボトッ)
エレン「邪魔っ!」
地狼「キューン……」(ドサッ)
ハリード「無理はするなよ、モニカ様の警護が第一だ。……とはいえ、お前らなかなか慣れてるな。楽をさせてもらえそうだ。」
エレン「こっちが必死こいて骨叩き折ってる横で、あっさりスパッと首落としてる人に言われてもね。自信なくしちゃうよ。」
ハリード「(素手で野生動物の骨ヘシ折るお前の方がよっぽど凄いと思うが……)」
ユリアン「何かでかいのが来るぞっ!」
ハリード「あれはガルダウイング! タフなだけが取り得の巨大鳥だ、今まで通りオレが切り込むから後ろは任せる!」
サラ「(私ひとりじゃ、絶対にかなわないような敵……!)」
サラは何かひらめくだろうか?
武器種は問わず
>>7
失礼剣
エレン「サラ! 危な――」
サラ「(大丈夫、鳥の相手は飽きるほどしてきたもん……翼の中の筋肉の動きを見極め……一瞬、こちらを狙って爪をかけようとする隙を逃さず……)」
サラ「今っ!」
(ぞぶっ)
(ザクッ)
ガルダウイング「ギェェェェェ!」
サラ「あれ? お姉ちゃんの手斧?」
トーマス「エレンが咄嗟に斧を投げたんだ。サラが帯剣してたのも驚いたが、近付かれた咄嗟の判断で的確に抜くとは凄いな。」
ハリード「フッ、眼前で背後を見せるかのような切り上げとは、まさに失礼剣。あんなムチャをするなんて日頃から鍛えていると見える。」
ユリアン「おうっ! オレたちも負けてられないな!」
~ ミカエルの宿営地 ~
ミカエル「遠征中にいきなり来るとは、どうしたのだ?」
モニカ「お兄様、大変です。ゴド――」
ミカエル「まあ待てモニカ。既に村人4人、さすらいの剣士ひとり、お前とわたしの兄妹を合わせて7人にもなっているのだ。」
ミカエル「読者を置いて話を進めるのはよくない。みながみな、原作を知っているとも限らぬのだからな。」
ミカエル「男爵の名前など覚えていなくとも進むのだから、言う必要は無い。」
ミカエル「では改めて自己紹介をしよう、シノンの村を含む領土を治めているロアーヌ侯、ミカエルだ。」
モニカ「」
サラ「(ぼそぼそ)ミカエル様はいったい何を言っているの……?」
エレン「(ぼそぼそ)ここは黙っておきましょ」
ミカエル「これから男爵の反乱を鎮圧に向かう、モニカがともに来るのは危険だ。時間もかかるだろう。ポドールイへ向かってくれぬか?」
モニカ「あ、はい。えーっと、お兄様の言いつけならば、喜んで。」
ユリアン「ポドールイ……あの吸血鬼伯爵のところへですか!?」
ミカエル「そうだ、ポドールイ伯は信用できる。下手な人間よりもだ。そしてさりげない解説を有り難う。見所があるな。」
ミカエル「今は物資も心もとないが、ロアーヌに帰れば恩賞を取らせよう。モニカを守ってくれ。」
ミカエル「そしてハリード、凄腕の剣士と聞いている。ゴブリン討伐用の兵なので戦力が心もとなくてな、ともに来てくれ。」
ハリード「ああ、まあ、報酬さえもらえるならオレは構わんぜ。」
ミカエル「ではシノンの4人、モニカを頼むぞ。」
ハリード「なに、大丈夫。お前たちならやれるさ。」
サラ「(色々と台無しになった気がするけれど……行き先は、雪に覆われた夜の町ポドールイ)」
サラ「(お姫様の護衛……見たことのない場所……)」
サラ「(運命が変わっていく瞬間を感じる……)」
サラ「(もう昨日までの私じゃない!)」
エレン「>>14」
サラ?サラー?
ダメだわ聞いてない・・・
モニカ「サラ様はいつもこのような感じなのですか?」
ユリアン「いや、そういうわけじゃないんですが……」
トーマス「知識はありますし頭もいいので、天才型といいますか……」
エレン「時々妄想に入っちゃう事があるの。」
サラ「……別に、人に迷惑かけるほどじゃないもん。」
エレン「あ、戻ってきた。じゃ行きますか。」
サラ「……ふんだ。」
~ ポドールイへの道 ~
ユリアン「ラッパー1匹、そっち行ったぞ!」
トーマス「こっちはゴブリン達の相手で手一杯だ、悪いがなんとか頼む!」
エレン「ちょ、ちょっと待ちなさい! こっちだって川からスパイダーローズが這い上がって……!」
サラの行動 >>16
スパイダーローズの行動 >>18
ラッパーをブロック
ksk
(ザシュッ)
サラ「モニカ様、へいき?」
モニカ「あ、有り難うございますサラ様!」
エレン「うちの妹の剣使いがどんどんサマになってきてる……あら? 近付いてこない?」
スパイダーローズ(くねくね)
サラ「なんだか、かわいい……」
エレン「えええええ、ちょっと、相手は吸血植物よ!?」
モニカ「ひとまずユリアン様たちの方の応援にゆきましょう。」
ユリアン「……で、これがそのスパイダーローズ?」
トーマス「確かに近付いてくる様子はないが……」
サラ「これから行く町の領主様も……吸血鬼なんでしょ?」
エレン「そりゃそうだけど。」
サラ「ダイジョウブだよ……ほら、おいで。」
モニカ「まさか、モンスターになつかれるとは。」
トーマス「凶暴化したやつが増えてきたと思ってたが、まだこういうのも残ってるんだな。」
エレン「あんたねえ……そんなん巻きつけて歩いてたら、妖精系モンスターと間違えられて殺されちゃうわよ?」
サラ「うーん、そっか……ごめんね、野生の薬あげるから元気でいてね。」
サラ「ヘリオトロープもらったわ。」
エレン「解せぬ。」
モニカ「心を通じ合うなんて、素晴らしいですわ。(ニコニコ)」
トーマス「さて、ポドールイが見えてきたが……あれに見えるがポドールイ伯の居城だとすると、雪の山道を少し登らなきゃいけないようだ」
ユリアン「どうします? ポドールイで一泊していきますか?」
サラ「少し休むだけなら……パブで小料理でも?」
モニカ「では…… >>23」
サラを巨大化させる
モニカ「サラ様を巨大化させましょう。」
エレン「はい?」
ユリアン「そういう術でもあるのですか? いやそれにしても、なぜ今?」
~ パブ ~
モニカ「聖王様が氷の剣を取りに行った氷銀河という所には、身長4m超の『巨人』が闊歩しているそうですわ。」
モニカ「ガルダウイングにも一歩も退かぬ豪胆さ、わたくしを庇ってくださった強い肢体……サラ様は巨人のごとくになるべくして生まれたおかた!」
モニカ「はい、サラ様、あーん。」
サラ「あの……恥ずかしいです……」
エレン「(あー、天然さんかー)」
トーマス「(独特の思考回路をお持ちのようだ)」
ユリアン「バーゲスト肉のトマト煮込み、ウマいな。」
サラ「けぷっ」
モニカ「さあサラ様、もっとお食べください。」
サラ「もう入りません……」
ユリアン「う~、外に出るとやっぱ寒いな……うわ、雪が降ってきた、早く城に行こう」
トーマス「パブでも噂が聞こえてきたが……選ばれた娘は伯爵に噛まれることができ、吸血鬼として生きられる、か。」
エレン「城の外に出ることができないなんて、私はごめんだけどね。」
(ザク、ザク、ザク……)
サラ「シノンとは雪の質が違うね。踏んだ時にギシギシ言ってる。」
モニカ「誰ひとりとして踏み荒らせない、谷底の雪の下ふかく眠る雪の層はミレニアム・イノセンスとも呼ばれているそうですわ。」
サラ「ステキ……」
ユリアン「おっとヘルダイバーに狙われてる、さっさと橋を渡って城に駆け込もうぜ」
~ レオニード城 ~
レオニード「ようこそモニカ姫、私がポドールイ伯レオニード。 >>30」
ミカエル「今は物資も心もとないが、ロアーヌに帰れば恩賞を取らせよう。モニカを守ってくれ。」
ミカエル「そしてハリード、凄腕の剣士と聞いている。ゴブリン討伐用の兵なので戦力が心もとなくてな、ともに来てくれ。」
ハリード「ああ、まあ、報酬さえもらえるならオレは構わんぜ。」
ミカエル「ではシノンの4人、モニカを頼むぞ。」
ハリード「なに、大丈夫。お前たちならやれるさ。」
サラ「(色々と台無しになった気がするけれど……行き先は、雪に覆われた夜の町ポドールイ)」
サラ「(お姫様の護衛……見たことのない場所……)」
サラ「(運命が変わっていく瞬間を感じる……)」
サラ「(もう昨日までの私じゃない!)」
エレン「>>31」
サラ?サラー?
ダメだわ聞いてない・・・
レオニード「サラ? サラー? ダメだわ聞いてない・・・(裏声)」
サラ「」
エレン「」
ユリアン「」
トーマス「」
モニカ「……えっと、なぜそこまで私達のことをご存知なのですか?」
レオニード「ポドールイには何の楽しみもありません。外の話が気になってついあちこちに飛ばした使い魔から情報を仕入れてしまうのです。」
ユリアン「(伯爵のひとり寸劇をスルー!?)」
トーマス「(身分の高い人というものは、みんな、どこか変なんだろうか……?)」
レオニード「さて、吸血鬼の手を借りて危機を脱したとしても、ミカエル候は侮られてしまうでしょう。むろん気付かれぬよう手は回していますがね。」
レオニード「モニカ姫は何も心配せず、この城でくつろいでくださればよろしい。」
レオニード「それでは部屋に案内させます……ああ、しかし地下には入られませぬよう。危険です。」
(コツ、コツ、コツ……)
ユリアン「なんか気が抜けたな。」
トーマス「人魂に案内されたり、暖炉の炎が緑だったり紫だったり、不気味ではあるけど。あの寸劇を見せられるとな……」
エレン「しかし外はひどい吹雪ね。自然のほうがよっぽど恐怖感あおってくるわ。」
サラ「ちょっと、こわい、かな……」
モニカの行動 >>34
地下探険
モニカ「城の地下を見てみたいと思うのです。」
ユリアン「いきなり伯爵の忠告無視ですか!? モニカ様、それは……」
トーマス「もしモニカ様が吸血鬼になられたら、俺達も釜ゆでにされますよ。」
エレン「その時には既にみんな死んでる可能性のが高いと思うけど。」
モニカ「しかし押すな押すなと言われたら、それは押せという合図なのだとお兄様が。」
サラ「ミカエル様も何を教えてるんだろう……」
モニカ「ちょっとだけ、本当に覗くだけですから。」
レオニード「で、堂々と私の目の前を横切ってゆかれるのですか。」
モニカ「すみません。すぐ戻りますので。」
サラ「モニカ様ってやっぱりすごい。」
トーマス「(ここまで図太くないと貴族なんてできないという事か……?)」
エレン「目に見えない攻撃!? 超音……あぐっ!」
ユリアン「ぐおっ……」
トーマス「ど、毒が……」
モニカ「」
サラ「モニカ様おきてー!」
サラ「(びくびく)あの……」
ゴースト「……?」
サラ「この人たち、運んでも、いいかな……?」
ワーバット「(コクコク)」
サラ「ありがとう……うんしょっと。」
サラ「私以外全滅しました。」
レオニード「だから言ったでしょうに。」
サラ「でも>>38をひらめきました。」
レオニード「それを報告して私にどうしろと。しかし転んでもタダでは起きないその姿勢、嫌いではありませんな。」
かすみ二段
サラ「かすみ二段、ハリードさんと並ぶ火力も手に入れたし……(ちゅー、ぺっ)」
トーマス「悪いな……毒を吸い出してもらって……」
サラ「今日はもう寝ようね。(ちゅー、ぺっ)」
ユリアン「ありがたい……いやホントごめん、力及ばず……」
サラ「謝罪はモニカ様から充分に受け取ってるから。(ちゅー、ぺっ)」
ユリアン「モニカ様は隣の部屋に……?」
サラ「うん。すごく立派な1人部屋だったよ。やっぱり来賓とその護衛は別々なのね。(ちゅー、ぺっ)」
エレン「はい包帯おしまい。(べしん)」
モニカ「あいたっ! ……うう、まことに申し訳ございません……」
エレン「もういいわよ。ちょっとワクワクしてたのは私も一緒。責任は同じってことで、さっさと寝た寝た。」
(バタン)
モニカ「エレン様、まるで長いこと一緒に居た友人のよう……うれしい……」
モニカ「……あら?」
モニカ「(よく考えると、こ、この不気味な部屋で1人きり……? しかし、わたくしがこれ以上ワガママを言うのもはばかられます……)」
サラ「弓の手入れも終わったし、私も寝よう。」
サラ「(……明かりを消して暖炉の火だけになると、途端に不気味になるわ)」
サラ「(吹雪の音、古い石づくりの建物特有の、こもった匂い)」
サラ「(人が生活してないからか、悪臭ではないけれど……生活の香りが無くて、それがいっそう不安をかきたてる)」
サラ「うう、テーブルに置かれてたワインでも飲もうかな……」
(コンコン)
サラ「(ビクッ!)……だ、誰?」
サラ「(怪我と毒とでみんな寝てる、私が出なきゃいけないけど、あ、レオニードさんもいい人っぽいし、薬とか持ってきてくれたのかな……?)」
誰が来た? あるいは、どんな出来事が起こった? >>41
モニカが原作と同じ理由、ただしツンデレ風味
モニカ「すみません、モニカです」
サラ「モニカ様?」
(ガチャ)
サラ「モニカ様もこわいの?」
モニカ「え、あ、いえ……サラ様……そう、サラ様が怖がっているのではと思いまして。わたくしが怖いわけではありませんわ。」
サラ「そ、そうなんだ。ありがとう。ふふ」
モニカ「うっ。(素直な視線が痛いです……)」
サラ「でも、私が床で寝てたら、モニカ様を悪者にしちゃいそうだし。モニカ様を床で寝かせるわけにもいかないし……一緒に寝る?」
モニカ「し、仕方ありません。サラ様がおっしゃるのであれば、添い寝、いたしますわ。」
サラ「それじゃあ、寝よう。」
モニカ「(お兄様……わたくしにとって『ツンデレ』というものを表現する事は、非常に難しいようです……)」
モニカと一緒に寝ていた事で叱られつつ翌朝
レオニード「城の探索をされるのは構わないものの、皆さんの命が心配なのでね。ちょうどいい財宝の隠された洞窟があります。」
ユリアン「財宝……」
レオニード「私に金銭など何の意味もありませんからな。冒険心ゆたかな皆さんに退屈しのぎを差し上げるのですよ。」
トーマス「(めちゃくちゃ皮肉られてる)」
モニカ「(反省しております)」
エレン「ミカエル様が反乱の軍を打ち破っても、事後処理とか色々あるだろうし、数日は間違いなくここに釘付けだと思うよ?」
サラ「じゃあ、みんな、行ってみる? ……今度は慎重に。」
ポドールイの洞窟、何かゴブリン達が仕掛けた罠とかあるかな? >>44
幻惑の罠
エレン「さっきから鬱陶しいの……よっ!」(バゴォ)
トーマス「骸骨を相手にすると、エレンのキックが大活躍だな。」
モニカ「あら? ……ここは、入り口から入った場所、ですわよね?」
サラ「また戻ってきちゃったの?」
トーマス「ああ、目印もつけておいたし、間違いない。」
ユリアン「んん~? 金になりそうな宝石とか金貨とかは見つかったけど、たぶんこれ200オーラムくらいにしかならないよな?」
モニカ「レオニード様が財宝と呼ぶものが、それだけとは考えづらいですし……何か見落としでもしたのでしょうか。」
サラ「あれ? 入り口近くに……もしかして、あの時のスパイダーローズ?」
スパイダーローズ「(くいくい)」
サラ「こっちに来いって言ってるの?」
モニカ「こ、このような石壁に囲まれた道がいくつもあったのですね。3本しかないとばかり思い込んで、入ってすぐ出てきてしまったのですか。」
トーマス「この配置……いや、まさか……」
ユリアン「どうしたんだ、トム?」
トーマス「スパイダーローズに案内される通りに歩いてきたのを、方位磁石を見ながら地図を描いてみてるんだが。見てくれよ。」
エレン「ええ!? 分岐がとんでもない事になってるわよ!? こんなに分かれ道あった!?」
トーマス「それを気付かせないのが凄いところだ。東の戦術書にあった石兵八陣とよく似ているが、これは極端に入りづらくしているな」
ユリアン「ここのゴブリン何者だよ。」
モニカ「生命の杖ですわ! 触れただけで癒すちからがあるといいます。」
トーマス「なかなか時代がかったネックレスやブローチが出てきたな、これは800オーラムくらいはするだろう。」
ユリアン「宝物も凄いがゴブリン達の数も半端じゃないぜ。巣を作ってやがるな。」
サラ「あ……ここまでありがとうねローズちゃん。」
エレン「そうね、あそこに陣取ってるヤツ、あからさまにボスっぽいし……悪いけど構ってるヒマは無さそうだわ。」
ブラザーの行動 >>49
サラの行動 >>51
種族の垣根を越えた宴会中
お宝だけ頂いて帰る
ゴブリン「わっはっはっは!」
カエル戦士「だはははは!」
フェイ「ケケケケケ!」
ブラザー「カーッカッカッカッ!」
ユリアン「……。」
トーマス「あれをどうしろというんだ。」
サラ「任せて。見たところ種族を気にしてないみたいだから、堂々と行ってくる。」
エレン「ちょっ、サラ!?」
サラ「ごめんね、ちょっと通るよ。」
サラ「シェルブレーサー取ってきたー。」
エレン「うちの妹に何かをツッコむのは、もう諦めた方がいい気がしてきたわ。」
~ 5日後 ロアーヌ宮殿 ~
ミカエル「無事に反乱は鎮圧できた。この難局を乗り切ることができたのも多くの者のおかげである。特に5人は部下でもないのによく働いてくれた。」
モニカ「ハリード様、有難うございます。」
ハリード「金のためだ、別に感謝してもらう必要はないぜ。」
モニカ「ユリアン様、有難うございます。」
ユリアン「正しいと思うことをやれって、おやじがいつも……別に、そんな……」
モニカ「トーマス様、有難うございます。」
トーマス「もったいないお言葉です。」
モニカ「エレン様、有難うございます。」
エレン「モニカ様と旅をしたの、けっこう楽しかったよ。」
モニカ「サラ様、>>54」
プリンセスガードに入って下さい
モニカ「お願いします、サラ様!」
サラ「えっ!?」
エレン「はい!?」
ミカエル「待てモニカ、お前の護衛部隊を作る話は私しか知らないはず、なぜそれを?」
モニカ「お兄様の机の引き出しの妄想ノートを見ました。」
ミカエル「妄想ノートではない、考えをまとめる時に使うメモだ。思考にゆとりを持たせるため、たまに笑いのネタなども書かれているがな。」
サラ「え……えっと……」
ミカエル「ああ、今考える必要はない、モニカだけの意見で決められるものでもないのだから。……このさい聞いておくか、ハリード、どう見る?」
ハリード「基礎能力ならユリアンが抜きん出ているし、色々できるのはトーマスだが、サラもエレンも一流の戦士になれる資質はあると思うぜ。」
ミカエル「(ふむ。侍女兼ボディガードはカタリナ1人で充分とは思うが、女性がもうひとりくらい居てもよかろう)」
カタリナ「(なぜか私がロアーヌを離れてしまう未来が見えたし、増やしたほうがいいのかも)」
ミカエル「ともかく、戦線から逃げ疎開した住民が戻ってくるまで数日は祝勝会が行われる、その間にでも意見はまとめておこう。」
モニカ「では……カタリナ、逃げる手助けをしてくれて有難う。」
カタリナ「モニカ様の、その伝令に走る勇気こそが、ゴドウィン男爵の野望を打ち破ったのですよ。」
ミカエル「みなに充分な褒章を与えよう。祝勝会も楽しむといい。」
サラ「……」
エレン「……」
ユリアン「あそこの一角が重苦しいんだが。」
トーマス「エレンも妹離れするとなると寂しいんだろう。なに、いざとなればフォローに入るよ。」
サラ「……お姉ちゃん。」
エレン「……何よ。」
サラ「前々から考えてたんだけど、私……もしプリンセスガードの話が来なくても、シノンを出ようと思うの。」
エレン「>>57」
悪い男には気をつけなさいよ?
サラ「うん。……ありがとう、お姉ちゃん。」
エレン「それに、モンスターだけじゃなく、人さらいとかにも気をつけなさいよ?」
サラ「うん。」
エレン「うまい話にも気をつけなさいよ?」
サラ「う、うん。」
エレン「悪いレズにも気をつけなさいよ?」
サラ「どういうこと!?」
ユリアン「重苦しいと思ったけど気のせいだった。」
トーマス「いつもの事じゃないか。」
ユリアン「オレもハリードに言われた自分の強さを確かめてみたいし、外の世界に出てみるかなあ。」
トーマス「じゃあ、一緒にピドナまで行くか? おじいさまに頼まれた仕事があるんだ。」
ユリアン「それもいいか。エレンも誘ったら来てくれるかな? おーい!」
~ ロアーヌ侯宮殿 ~
ミカエル「基本的な礼儀は問題なし。大臣達にも正式に認められたため、改めて勧誘したい。サラ、モニカの護衛部隊プリンセスガードに入らぬか?」
サラ「はい……お受けします。」
モニカ「サラ様、有難うございます!」
ミカエル「では兵士の鎧を支給する。モニカのため働いてくれ。それでモニカ、これからは主従関係になるのだ、『様』づけはやめなさい。」
モニカ「わかりました……サラ、基本的には警備兵と同じように宮殿内の警邏をしていただき、空いた時間は自己鍛錬と馬の世話にあてる形となります。」
ミカエル「質問があれば警備兵長に聞くがいい。」
順番が少し前後するけど、カタリナどうなった? >>60
嫌な予感がしてたのでマスカレイドは奪われなかったけど
ロアーヌ家宝の皿を割ってしまった
サラ「(あれ? 今、すれちがったのは、反乱鎮圧直後に会ったカタリナさん?)」
サラ「ばっさり髪を切っていたようだけど……」
モニカ「カタリナ……どうしたのその髪!」
カタリナ「申し訳ありませんミカエル様。フェルディナント様の時代より伝わるラスター彩の陶器を損壊させてしまいました。」
ミカエル「昨晩の事と何か関係があるのか? 詳しく話してみよ。」
カタリナ「は。昨晩、不遜にもミカエル様に化けた男が私に近付いた事は報告した通りですが――」
ミカエル?「カタリナ、マスカレイドは持っているか?」
カタリナ「はい。(……ん?)ミカエル様ともあろうお方が、『ロアーヌ』に捧げし剣に手を伸ばそうとは。戯れはやめてください。」
偽ミカエル「なに、お前にこれを与えた時のことを思い出してな。お前との思い出に浸り、つい我を忘れてしまった。」
カタリナ「……ひどい言い訳だわ。ミカエル様は、私事の際も王道を忘れぬお方。もし私の魅力で堕落させてしまったとしたら、私も腹を切らねば」
(ブォン!)
神王教団の男「うおっ! ちっ、それがマスカレイドの真の姿か!(フワリ)」
カタリナ「やはり偽者! 待て! 衛兵ーッ!(ダンッ!)」
神王教団の男「屋根まで跳んで来た!? くそ、火星の砂!」
(ゴオォォォ……)
カタリナ「……見失ったようね。ホイホイ誘いに乗って城の裏手まで来てしまった私の油断、か。」
ロアーヌ兵A「カタリナ様! いかがなさいましたか!?」
カタリナ「ミカエル様に化けた男がマスカレイドを狙って接触してきたわ。体格はミカエル様と同じくらい、容姿はおそらく変えることができる。」
ロアーヌ兵B「なんて厄介な! どちらに逃げましたか? 警備を強化しましょう。」
カタリナ「逃げたのはあちらの森、合言葉を作ってお互い騙されないように。それと、ミカエル様に報告に向かうから、誰か私と一緒に来てちょうだい。」
ロアーヌ兵C「えっ? 自分達は何も見てはおりませんが……」
カタリナ「いえ、もし私が殺されて、ここに居るのが偽者だったら、この隙に侵入する事こそ目的かも知れないでしょう。」
ロアーヌ兵D「た、確かに。では自分が。」
カタリナ「かくかくしかじか、というわけで報告に上がりました。」
ミカエル「わかった。sagaってよい。」
(バタン)
ロアーヌ兵D「しかし、そんなにそっくりに変化したのを、よく見抜けましたね?」
カタリナ「伊達に長年おそばに居たわけではないわ(ふふん)」
ロアーヌ兵D「カタリナ様、ミカエル様のこと大好きですもんね。」
カタリナ「ええ……って何を言わせるのよ!」
(ドゴォ!)
ロアーヌ兵「ぐげぺっ!?」
カタリナ「あ! ご、ごめんなさい、つい力が入って……って、あら、これは……」
~ 現在 ~
カタリナ「――からかわれた内容までは申し上げられませんが、その事に焦って突き飛ばした結果、何重もの魔術強化を破ってしまいました。」
ミカエル「あえて言おう、>>62のくだりは必要だったのか?」
モニカ「何を言っているのですかお兄様……」
ミカエル「断髪の覚悟も納得の、阿呆な理由だった。罰として皿代の十万オーラムを稼いでくること。それまでマスカレイドは預かる。」
カタリナ「寛大な処置に感謝いたします。」
モニカ「(さすがにこれはひどいとは言えないわ……)」
サラ「さて、よくわからないうちにカタリナさんが出稼ぎに行ったらしいけど、そんな事とはぜんぜん関係なく……」
サラ「お城の衛兵さん達には優しく迎え入れてもらったわ。」
サラ「『給料ほとんど変わらないのに責任はでかいって、大変だよな……』とか言われてる。」
サラ「プリンセスガード仲間は『モニカ様を守れるというだけで望外の幸せだ!』って言ってるけどね。」
モニカ「お兄様、外出してもよろしいですか?」
ミカエル「ダメだ。鎮圧後も主犯のゴドウィン男爵の動きがつかめん。」
モニカ「まだ何か企んでいらっしゃるようであれば、わたくしが餌になれるのでは?」
ミカエル「……わかった。2時間だけだぞ。」
モニカの行動とか >>65
体にロープを巻き付けて棒に吊るされてみる
モニカ「うんしょ、うんしょ」
サラ「……モニカ様?」
モニカ「あ、プリンセスガードの皆様は手を出さないでくださいませ。わたくしがさらわれればゴドウィン男爵のアジトもわかると思いますし。」
プリンセスガードA「(こんなバレバレの罠に手を出すのだろうか)」
プリンセスガードB「(なにも自分を縛る必要は無いと思うのだが)」
モニカ「そこのロープをほどいてください、そうすれば岩の重みで木の枝に吊るされますわ。大丈夫、わたくしが餌になる事はお兄様も公認です。」
プリンセスガードC「は、はあ。(実はモニカ様ってかなり残念なんじゃ)」
プリンセスガードD「(ミカエル様はこの作戦自体は絶対許可してないと思う)」
モニカ「キャー」
プリンセスガードズ「「「「「敵もアホだったー!!」」」」」
ゴドウィン「ふん、まさかこんないいエサが手に入るとはな……いやホントになんでここまでお膳立てされているのだ?」
モニカ「……」
ゴドウィン「逃げようなどと思うなよ、ここのモンスターのえじきに……というか逃げられんか。」
モニカ「よいしょ。ロープは巻きつけただけで縛ってはいないのですが……見破られずにすんで良かったですわ。」
モニカ「では、脱出しましょう!」
サラ「鳥モンスターはこの山に飛んできた。となると、この山のどこかに居るはず、と考えてプリンセスガードみんなで手分けして探しているの。」
サラ「これは……洞窟? 怪しい……」
サラ「仲間に目印を残して、と。入ってみよう。」
モニカ、何かひらめくだろうか? >>69
マインドステア
モニカ「だいぶ彷徨いましたけれど……」
モニカ「あれは……なんという恐ろしい形相。鬼と言われる種族に間違いありませんわ。」
悪鬼「ゴガ……」
モニカ「!」
悪鬼「グオォォォ!」
モニカ「(速い! いけない、避けるのが間に合わ――)」
(ドガァン!)
モニカ「(……あら? 衝撃が、軽い? いえ、これは抱き抱えられて)」
サラ「ごめんね、遅くなっちゃって。」
モニカ「サラ様! あ、いえ、サラ!」
サラ「矢鱈にぶちかましを放てば洞窟の壁にぶつかる、って学習したなら、コンパクトな攻撃が来るはず。」
モニカ「わかりましたわ。落ち着いてかわせばよいのですね。」
悪鬼「うぬぅ……」
サラ「警戒してるの? 来ないなら、こちらから!(ヒュッ!)」
モニカ「流石です、剣だけでなく弓も!」
サラ「はさみうちにしよう!」
モニカ「了解ですわ!」
悪鬼「ここだ! 言葉が通じないとでも思ったか!」
モニカ「っ!」
悪鬼「届かんぞ! ……う、な、なに?」
モニカ「(届かないと見せかけて、眼前での剣先の回転。その視覚的効果に加え、空気の振動を頭部に加えることでほんの少し朦朧とさせる技ですわ)」
サラ「かすみ二段!」
悪鬼「見え……はっ?」
サラ「(本来、一段目をフェイントに使って当てに行く技だけど、ここは二段目もフェイントにして背後をとる!)」
モニカ「やぁっ!」
悪鬼「この……ゴドウィンは殺すなと言ったが、図に乗りおって!」
サラ「(モニカ様、ナイス! あとは全力で切りかかるだけ!)はああああっ!」
悪鬼「ガ、アァァァァ……」
モニカ「た、倒した、のでしょうか。」
サラ「背骨に切り込んだ手ごたえはあったから……あ、ご、ごめんなさい、言葉遣い忘れてました。」
モニカ「あ、いえ、お構いなく。2人のときはそちらの方が嬉しいですわ。ふふふ。」
ゴドウィン「悪鬼までも倒されたか……見くびっていたようだ。もはやこれまで。」
モニカ「男爵、一緒に戻りましょう。わたくし達は数少ない親類ではないですか。」
ゴドウィン「くくっ、聖王のような言葉だな。だが、私がおまえの父を殺したと言っても同じ台詞が吐けるかな?」
モニカ「そ、そんな……」
ゴドウィン「どのみちミカエルは私を許すまい。だが私はおまえ達の手では死なん! さらばだ!(カチッ)」
サラ「モニカ様!」
(ゴゴゴゴゴ……)
モニカ「ば、爆薬を仕掛けていたのですね……有り難うサラ、庇ってもらって。」
サラ「真っ暗になっちゃったね。火打ち石はあるけど……」
モニカ「空気がどれくらいもつかわかりません、もしかしたら入り口がふさがっている可能性もありますわ。」
サラ「そうだよね。とりあえず壁づたいに、記憶を頼りにゆっくり歩いてみようか。」
モニカ「>>74」
痛ッ!・・・すいません、足を挫いてしまったようです。
サラ「ええ!? 落盤で!? だとすると重症の可能性が……!」
モニカ「あ、いえ、血は出ていないようですし、骨が折れている感じもしませんから、大丈夫ですわ。ただ……」
サラ「ん?」
モニカ「あまり歩けそうにありませんので……しばらく、このまま抱きしめていてくださいませ。」
サラ「うん……わかった。」
サラ「(ああ……年上なのに年下っぽいモニカ様、癒されるなあ……)」
モニカ「(呼び捨てにしてもらうのも魅力的ですが……様づけのままというのも、それはそれで……悩ましいですわ。)」
オーイ オーイ
サラ「あ、助けが来たみたいですね。目印を辿ってきてくれたんだ。」
~ ロアーヌ宮殿 ~
ミカエル「モニカをさらわれたミスは救出成功で帳消しに――」
モニカ「あ、それはわたくしの作戦ですわ。」
ミカエル「なんだと?」
※モニカ(の脳天)がボコボコにされています。しばらくお待ちください。
ミカエル「そんなものは見ていないで誰か止めろ! いいか、モニカの意思を無視してでも全力で守れ! モニカの言葉を信じきるな!」
プリンセスガードズ「「「「「申し訳ありませんでした……」」」」」
モニカ「こ、コブが、コブが……」
ツヴァイク公が息子の結婚相手にモニカを選ぼうとしている事について、ミカエルの内心は >>77
はらわたが煮えくりかえる
サラ「ツヴァイク公が面会に?」
大臣「ああ。息子の結婚相手を探しているようじゃが、これが外国にまで聞こえるバカ息子でな。」
サラ「……親ばかなんですか?」
近衛兵長「公のほうも、注意力と内政手腕こそ見るべきところがあるものの、趣味や外見のセンス、主義主張で周りと衝突が激しい。」
サラ「……それがモニカ様を見に?」
文官「表向きは先王様の追悼という事になっていますがね。」
侍女長「姫とはそういうものだと……王に能力が足りなければ、内側にもぐりこみ、子をなし、戦わず征服するものだと、頭では理解していますが……」
サラ「…………」
ミカエル「……」
影「やはり結婚相手に望まれましたか。」
ミカエル「……」
影「……もし?」
ミカエル「防音の術はかけたな?」
影「はっ。」
ミカエル「外には誰もいないな?」
影「はっ。」
ミカエル「……すぅ」
サラの狩人としての鋭い聴覚は、床の振動から確かにその『声』を聞いた。
ミカエルの魂の叫びを。
これが本物の怨嗟というものかと、いっそ感心するほどの感情の爆発が、サラの心を揺らした。
ミカエル「はあ、はあ、はあ……だが、身内1人の精神と、国民の安心、天秤にかけるまでもない問題だ……モニカには嫁いでもらわねばならん。」
ミカエル「何かしら事故が起これば、と、望まずにはいられぬが……」
ミカエル「……逃げるにしても、嫁入りに向かうふりだけはしておけ、と、伝えるべきか否か。モニカも腹芸ができるようにはなってきたと思うものの。」
モニカの行動 >>80
逃避行
モニカ「サラ、お願い、私を連れて逃げて!」
サラ「わかりました! 喜んで!(即答)」
大臣「モニカ様の部屋に書き置きが。」
ミカエル「……悩んでいる間に先手を打たれたか。モニカの身代わりに船に乗せる侍女を選び、偽りの襲撃で船を沈没させて救出せよ。」
大臣「船一隻となると相当な金がかかりますぞ。」
ミカエル「1年以内に十万オーラム稼いでくる者がいる。それでまかなう。」
大臣「なんと、既にそこまで手を回して……この大臣、ミカエル様のことをまだまだ甘く見ておったようです。」
カタリナ「へっくち。」
~ ミュルス ~
サラ「ん~っ……潮風がきもちいー。」
モニカ「ロアーヌ特産のワインも仕入れました、旅先で売れば差額が良い儲けになるはずですわ。」
サラ「ふふっ、モニカ様ってけっこうたくましいね。」
モニカ「わたくしのために連れ出してしまったようなものですし、何か少しでもお力になれるようにと……」
サラ「ううん、もともと私は色々な所に行ってみたいって思ってたもん……でも、そうだね。それなら、行く先は私が決めてもいい?」
モニカ「はい! パーティーのリーダーはサラですわ。」
サラ「リーダー……えへへ……」
モニカ「(かわいい)」
サラの行動 >>83
ランスへ行き、ハリードとエレンを仲間にする
サラ「聖王廟へ行ってみたいんだけど……ツヴァイクに入るのはリスクが高すぎるから、ピドナからヤーマスを経由して行こ。」
モニカ「はい。船旅が長くなりそうですし、鍛錬用に木剣でも作っておきましょうか。」
サラ「水や食べ物も沢山買い込んで、うーん、もうちょっと大きいリュックにした方が良かったかも。」
モニカ「店員さんが、サラの体格を見て合わせてくれましたけれど……サラ、力も強いですものね。」
(どんっ)
サラ「ひゃう!?」
放浪娘「>>85」
放浪娘の偽名 >>87
東の風、雨
マカロン
マカロン「東の風、雨。」
サラ「えっ?」
モニカ「サラ、たまにこういう方はいらっしゃるのです。どこかの町にはひたすら『ぬれてにあわ』と繰り返し呟き続ける夫婦が居るそうですし。」
マカロン「そんなんじゃないよー!」
サラ「えっと、確か、ルートヴィッヒが使った暗号で、西の風、晴れだったところ、本来とは違う言葉が使われたとか?」
マカロン「うん! おねーちゃん物知りだね。」
サラ「えっと……ゴメンね、あまりゆっくりしてる時間は無いの。」
マカロン「じゃあ、ついてく。」
サラ「? ミュルスの子じゃないの?(よく見ると服も奇抜ではあるけどいい品物だし、ぬいぐるみも高級っぽいし)ええっと、モニカ様……」
モニカ「うふふ、サラのお気に召すままに。」
サラ「じゃあ、一緒に行こうか。名前は?」
マカロン「わたし、マカロン! へへー。」
サラ「(かわいい)」
モニカ「(この人なつっこさ、悪い人につかまる前に確保できて良かったですわ)」
~ 船上 ~
マカロン「おねーちゃんおねーちゃん! 来て! ほら、イルカ!」
サラ「わあ……!」
モニカ「まるで船を先導してくれているよう……綺麗。」
マカロン「何かいいことあったりして。」
サラ「……(キラキラキラキラ)」
モニカ「こんなに喜んでいるサラが見られただけでも、もう充分いい事ですわ。」
マカロン「そだね!」
さて、ピドナに着いたら、すぐヤーマス経由してランスに行く? >>97
1.すぐ行こう
2.ちょっとトムに挨拶に
3.近いしリブロフに寄ってみようか(さくっと放浪娘が離脱します)
4.その他
2
~ ピドナ ~
サラ「ヤーマス行きの船が出るまで時間があるし、トムのところに挨拶に行こうと思うんだけど……」
モニカ「まあ、トーマス様はピドナにいらっしゃったのですか。ではわたくしも、おともしますわ。」
マカロン「ふたりとも行くなら、わたしもー!」
ユリアン「あれ? こんな所で何を?」
サラ&モニカ「ひゃあああ!?」
サラ「ト、トム! ユリアン! 港にいるなんて……あれ、旅支度?」
トーマス「ああ、商会経営でね。力をつけるため、辺境の有望な生産業・工業を買収するコネを作りに。」
マカロン「(買収……)」
サラ「難しいことしてるんだね。」
トーマス「そうでもないよ、人と人との間をつなぐのは、いつだって信頼さ。ただ、ビジネスでは誠実さを見せる形態が色々あるってだけで。」
トーマス「手伝ってもらうのもいいかな。良ければうちに来てくれ、1ヶ月もすれば力をつけてみせる。」
ユリアン「ところでサラはモニカ様の護衛か?」
モニカ「そ、その……家出してきてしまいました。」
トーマス「」
ユリアン「」
モニカ「かくかくしかじか、というわけでして、わたくしの所在はあまり知られたくないのです。」
ユリアン「サラ、お前、いつの間にそんな豪胆なマネをするように。」
サラ「てへ。」
トーマス「ま、まあ、お話はわかりました。ああ、グレートアーチ行きの船が出る。行くぞユリアン、目指すは南国の村アケだ。」
ユリアン「おお、んじゃサラ、そっちはランスだっけか。ヤーマスのドフォーレ商会は黒い噂も多いから気をつけてな!」
サラ「うん、ありがとうユリアン。」
モニカ「エレン様は、ハリード様について行かれたのですね。」
サラ「理由が腕試しって……自分探しの旅にしても、もうちょっと何かなかったのかなぁ。」
マカロン「サラおねーちゃんのお姉ちゃんって凄い男前なんだね。」
ヤーマスへの船の上、何か起きる? >>100
海賊の襲撃&嵐
見張り「海賊だー!」
サラ「……はぁー。イルカさんの祝福、短かったな。」
モニカ「マカロンちゃん、レイピアをしっかり持って。教えた通りに、ですわ。」
マカロン「う、うん。」
モニカ「捕まったら、死んだほうがましな目に遭わされると思ってください。頭や心臓を狙うのをためらってはいけませんわ。」
サラ「(さすが王族、覚悟ができてるのね。)」
船員「ちっ、嵐が来そうだって時に。嵐にまぎれて逃げようってハラか? あんたら、船室に逃げときな。さすがに俺らだって全滅はしねえさ。」
船長「全滅さえしなきゃ、嵐の中で船を奪うなんて無茶はしないだろう。客を差し出すような真似はせん。」
サラ「ありがとう、でも私達も、少しでも被害を減らしたいの。」
モニカ「荒事には慣れております、船尾方面はお任せください。」
サラ「はっ!」
海賊A「へっ、常に海の上にいる俺らと違って、おまえらはまともに狙いなんざ……あ!? う、動けな……!?」
サラ「影ぬい。狩人をなめないでよ。みんな、弓手は私が止める!」
(ガキン)
マカロン「鎖を打ち込んできたよ!」
モニカ「渡ってくる海賊はここでせき止めますわ!」
海賊B「はっ、バカ正直に鎖の上で戦うもんか! 飛び越えさせてもらう!」
マカロン「アクセルスナイパー!」
海賊C「海賊Bーーー!」
モニカ「己を戒め、隙をなくし動きを小さくすることで、相対的に素早い攻撃を行う技です! 飛ぶ鳥すら落としますわ!」
サラ達の乗ったこの船、何か違法な品物とか積まれてる? >>104
ついでに船の耐久度、コンマ>>104
00~19 沈没、ウィルミントン付近に漂着
20~39 沈没、ちょうどウィルミントンとバンガードの中間あたりに漂着
40~59 なんとか頑張るがヤーマスまではもたなかった、バンガードで修理
60~79 わりと頑張ってヤーマスに到着
80~99 傷は多いものの、なんら問題なくヤーマスに到着
積み荷は問題なし
~ バンガードの宿屋 ~
(バサァッ)
サラ「つ、疲れた……でも、今、洗濯しとかなきゃ……」
モニカ「バンガードが見えたあたりで、船倉のほとんどが浸水して……着替えが海水でゴワゴワになってしまいましたわ。」
マカロン「もー! あんなに穴あけるなんて、最初から船を壊すつもりで襲ってきたのね! ……あ、なら、もし隠れてたら今ごろは……(ガクガクブルブル)」
サラ「よしよし、もう怖くないよ。(ぽんぽん)」
マカロン「ZZZzzz」
サラ「ふぅ、日差しはうららか、波の音も心地いい……洗濯物の影で風に撫でられて……私もお昼寝しようかな……」
モニカ「ポカポカ」
モニカ「さて、船の修理を待つのが早いか、ヤーマスまで歩いていくのが早いか。サラ、いかがいたしましょう?」
サラ「この町にも、フォルネウスとの戦いで使った量産槍ルツェルンガード、最強の革鎧という呼び声高いブリガンディがあるし、見るものはあるけど……」
サラの行動 >>106
船はこりごりだ
陸路でヤーマスヘ
ブリガンディは買っておく
サラ「嵐の中での揺れが、まだ頭に残ってるから……陸路を取ろう。」
モニカ「はい。」
マカロン「賛成ー! アレひどかったねぇ……」
(ザッ、ザッ)
モニカ「お兄様からの報奨金を使いきってしまったようですが、よろしかったのですか?」
サラ「うん、モニカ様の言葉を聞いてね、身を守るためのお金は惜しんじゃいけないって改めて思ったから。」
モニカ「ま、まあ。有難うございます。」
サラ「それに長く使えると思って。軽くていいでしょ?」
マカロン「ブリガンディ、すごく快適だよー。」
サラ「シノンでも使われてた、とある植物の汁とオイルに漬け込んだ革は、軽いのに金属なみの耐久力を持つの。それでいて元は革だから加工もしやすい。」
マカロン「ああ、カッコいいなって思ったけど、そっかー。形を整えてから固めてあるんだ。」
モニカ「あれに見えるがルーブ山地の、いちばん南の尾根……」
サラ「グゥエインが住んでるって噂の山も……いつか、行くことがあるのかな……」
モニカ「ルーブ山地が見えたところで、水源を探しましょう。山から流れてきている川があるはず……」
サラ「うん、日が暮れる前に水は確保しておきたいね。」
マカロン「干し肉そのままかじるのは、しょっぱすぎるもんねぇ。飲み水を使うのはちょっともったいないし。」
マカロン「ごちそうさまー! おいしかった!」
サラ「トムに比べれば、まだまだだけど……口に合って良かった。」
モニカ「そういえば、わたくしがシノンに駆け込んだあの夜も、トーマス様が料理をしてらっしゃいましたわね。」
マカロン「なになに、サラおねーちゃんの恋人?」
サラ「ううん、トムはみんなのお兄さんって感じの人で、すごく優しいの。」
モニカ「なるほど……俗に言う、いいひと止まり、というタイプなのでしょうか?」
サラ「ええ!? そんなこと言ってない! むしろトムは鬼畜眼鏡ってタイプのような……」
トーマス「ぶえっくしょい!」
~ ヤーマス ~
マカロン「やって参りましたヤーマスの町!」
モニカ「ツヴァイクと並ぶ、ビールで有名なところですわね。飲んでみたいと思っていましたの。」
サラ「ユリアンから聞いた黒い噂っていうのは、どういう事なのかな……?」
マカロン「まあまずは宿屋を取ろっ、雨に降られちゃったからテントも干さないとだし。」
モニカ「護衛や荷運びの仕事などがあればよいのですが。」
シーホークでの出来事 >>110
ドフォーレ商会がトーマスに買収されてた
ドフォーレ当主「酒だ! 酒を持ってこい!」
サラ「……あの、あちらのおじいさんは?(ひそひそ)」
トラックス「ああ、ドフォーレ商会のトップだった人です。商会が買収されたらしくてね、経営を息子に譲ってしまったんですよ。(ひそひそ)」
サラ「え? ……まだユリアンに忠告されてから3日しか経ってないのに……」
トラックス「最初に買収されたのは製粉業、そこで禁制品を扱っていたらしくて責任者が逮捕。」
トラックス「次に買収されたのが子会社の海運で、そこでも密輸をやって脱税していたようでそこの責任者も逮捕。」
トラックス「ドフォーレへの信頼がガタ落ちして、名前を変えての再起も考え始めていたところに本社買収。」
トラックス「いやー、悪いことはできないもんですな。」
モニカ「ランスへ向かう仕事はありませんでしたわ。(ぷはー)」
マカロン「じゃ、普通に向かお。……ん、ジュースおいし。」
サラ「お姉ちゃん、元気かな……」
サラの行動 >>112
モニカの行動 >>114
ドフォーレを買収したと思われる鬼畜眼鏡に関する情報を売る
落ちてたキノコを食べて50mほどの巨人になる
サラ「マスター……そのドフォーレ買収した所って、ピドナのトーマスカンパニー?」
トラックス「おや? 知ってらしたんですか。」
サラ「情報を知ってたというか、知り合いというか……もともと一緒に開拓やってた仲間なの。」
トラックス「へえ、もし機会があれば話してみたいですね。」
サラ「ん……じゃあ、連れてきたら料理おごってくれる?」
トラックス「ハッハッハ、こちらのお嬢さんも商売上手だ。いいでしょ、ひとまず前払いという事で、そのビールのお代はいりませんよ。」
サラ「ありがとう、マスター。」
トラックス「護衛や荷運びの仕事を探してたんでしょう? この町のお得意さんになるかもしれないってことなら好感度を稼いでおくのは基本ですよ!」
サラ「ふふ。ヤーマスに来たら必ず寄らせてもらうわ。」
トラックス「毎度あり!」
~ 翌日、ランス―ヤーマス道 ~
モニカ「ひっく。(がっしょがっしょ)」
サラ「モニカ様、地味に酔ってない……? お鍋かきまぜる手があぶなっかしいよ?」
モニカ「だいじょうぶれすわ。」
マカロン「微妙に不安……えええええ、なにこのキノコ……すごい色、すごい形、しかも丸ごと入ってる……わたし昼食ぬきでいいや。」
モニカ「らいじょうぶれす。味見もしまひた。」
サラ「もう。水の代わりにビール飲んだりするから……野盗と戦ったりもしたし、血がかけめぐって酔いが回っちゃったんだね。」
(ビリッ)
サラ「びりっ?」
(ブチッ)
マカロン「何か変な音が。」
(ムクムク……)
モニカ「何か、体が変ですわ……?」
(ズモモモモ)
サラ「……うそ。」
マカロン「モ、モニカおねーちゃんが……」
(ずどーん)
モニカ「おっきくなってしまいましたわ!?」
サラ「モニカ様ー!? 完全に裸になっちゃってるよー!?」
モニカ「えっ!? きゃあああ!」
マカロン「ちゃんと頭に意識があるんだ……巨大化するなんて、本当にこんなことあるんだね。」
サラ「モニカ様ー! 聞こえづらいからしゃがんでー! それと、万能薬を渡すから飲んでー!」
モニカ「うう、は、はい……この状態ではまとう衣服もありませんわね……」
(しゅるるるる)
マカロン「ほっ、元に戻った。」
サラ「いったいなんだったんだろ……はいモニカ様、着替え。」
モニカ「うう、もうお嫁に行けません……あ、お嫁に行かなくてよいと考えるとむしろ幸運なのでしょうか?」
サラ「モニカ様やっぱりたくましいよ。念のために万能薬もうひとつ飲んでね、世の中には人間を乗っ取る恐ろしいキノコもいるんだもん。」
モニカ「は、はい……もう二度と得体の知れないキノコを食べたりしませんわ。」
マカロン「うわー、高級なシルティークが見るも無残な姿に。」
サラ「あああ! ブリガンディ!」
モニカ「(びくっ)」
サラ「ま……まだ野盗と一度しか戦ってなかったのに……2400オーラムもしたのに……」
モニカ「も、申し訳ありません!」
サラ「はあ~……さいわい原型はとどめてるから、紐で縛って応急処置。ランスで修理してもらおう。」
ランスでエレンは何してる? >>121
聖王廟の見学
~ 聖王廟 ~
ハリード「聖王の残した試練があると聞いてきたが、さすがに誰でも挑戦できるわけじゃないみたいだな。」
エレン「ちぇっ、アビスゲートを閉じるための力ってんなら、挑戦させてくれてもいいのに。」
サラ「あ、いたいた、お姉ちゃん! ハリード!」
エレン「サラ!? それにモニカ様も……なに、お忍びで旅行にでも来たの?」
モニカ「家出してきてしまいました。」
エレン「」
ハリード「」
サラ「デジャヴ。」
モニカ「かくかくしかじか、というわけでして。」
エレン「何やってんのよサラもモニカ様も……」
ハリード「まあ、いいんじゃないか、うん。王族だって、恋愛する権利くらい、あっても……」
エレン「……王族に、惚れた相手でもいたの?」
ハリード「(ギクッ)」
サラ「それで、何か仕事するにも仲間が欲しいって思ってたんだけど……お姉ちゃん、ハリード、一緒に来ない?」
ハリード「ふむ。人数が多きゃ回してもらえる仕事も増えるし、悪くないが。どうするよエレン? 今のこっちの暫定リーダーはお前だ、従うぜ?」
エレン「>>124」
いくらくれる?
サラ「えっ……毛皮なんて持ってない……ちょっと相談タイム。」
エレン「認めるわ。」
ハリード「いくらなんでもそんな所まで俺に似せなくてもいいだろう……」
サラ「……ふたりで1000でどうかな、お姉ちゃん。」
ハリード「(ずいぶんまともに雇うこと考えてるな。意外とドライな姉妹だったのか? いや、ひとり立ちしようとするサラの意思か)」
エレン「ん、安めだけどまあいいでしょ、最低ラインはわきまえてるみたいだし。成長したわね、サラ。」
モニカ「城づとめの間も色々と勉強してらしたのですよ。」
マカロン「(あ、でもお金は返さないんだ……)」
ハリード「(エレンに悪い影響を与えちまったかな……)」
ハリード「余計な手間をくった気もするが、さて、どうする? 金を稼ぐならヤーマスへの荷物運びを募集してたぜ。」
エレン「死食を予言した天文学者の家族がこの町にいるって話もあるわよ。」
モニカ「ドフォーレ商会を買収するほどの地力がついたのでしたら、もうトーマス様がピドナに帰っているかも知れませんわ。」
マカロン「東のユーステルムの町までなら、歩いて行けそうだよ。雪のある街道も悪くないんじゃないかな?」
サラ「(ずいぶん自由になっちゃった。どこに行こうかな。)」
サラの行動 >>127
お金減ったし荷物運びしよう
~ ランス―ヤーマス道 ~
マカロン「来た道をそのまま戻るだけだし、カンタンだね!」
サラ「油断しちゃダメだよ? 野盗が多いから依頼されたんだし……」
ハリード「陰に潜んでゲリラ戦法、自然の毒の利用、罠に誘導したりといった戦術も使う連中だ。気をつけておくに越したことはない。」
エレン「ただの窃盗団ならまだしも、人身売買もやってるらしいし、情けをかけちゃ駄目よ?」
マカロン「ま、またそういうのかぁ……でも、しょうがないんだよね。うん、がんばる。」
ハリード「(この娘も見た目に似合わず身のこなしは安定してるな。むしろ普通の長剣を使わせたほうが化けるんじゃないか?)」
野盗達の行動 >>129
サラの行動 >>131
囮を使い陽動分断各個撃破
↑
野盗A「あ、あんな色黒のオッサンが、それぞれ年齢もタイプも違う美少女4人に囲まれたハーレムパーティーだと……!?」
野盗B「断じて許せん! 縛り上げて男の見てる前でいたぶってやらあ!」
野盗リーダー「ようし、お前らは後から来て、背後か横から急襲。そこのお前とお前は、俺と一緒に先回りして射撃、東廃屋のワナに誘導だ!」
サラ「かすみ二段! かすみ二段! かすみ二段! かすみ二段!」
野盗ズ「「「「ぎゃああああ!」」」」
モニカ「ここは」
マカロン「通さないよー!」
エレン「サラの背中はあたし達が守る!」
野盗C「ちゃんと分断したのに各個撃破されたのはこっちだった、何を言ってるかわからねーと思うが(ry」
ハリード「これもう殲滅戦だろ。(キンッ)」
野盗D「こいつが強すぎんだよ! 罠も切り捨てられるし、3人がかりでやってんのに(トスッ)ふぐっ」
ハリード「あー、背後からサラの矢が……」
野盗E「撤収だーーーーー!!」
サラ「それじゃあ、キリキリ吐いてね。あなたたちの本拠はどこ?」
野盗リーダー「うう、こんなガキどもに……」
(ザク、ベリ)
野盗リーダー「いぎっ! があああ!」
サラ「あなたたちの本拠はどこ?」
ハリード「……おいエレン、本当にサラはシノンからほとんど出たことが無かったのか? 小指の爪から切り剥がしていくとか手馴れてるぞ。」
エレン「あれは自分がベリッといった経験から、ものすごく痛いって理解してるのよ。材木作ってる時にね。」
マカロン「(ガクガクブルブル)」
モニカ「大丈夫ですわマカロンちゃん、サラがこわい事をしても優しくなくなるわけではありませんもの。(ぽんぽん)」
ハリード「この程度の練度の敵なら、百人いても平気か……油断は禁物だが。」
モニカ「本拠にも乗り込むのですか?」
エレン「届け物の謝礼金受け取ったらヤーマスで、あとスタンレー近くって言ってたからスタンレーでも、野盗退治の依頼が無いかどうか見てみましょ。」
ハリード「(依頼を受けると、盗まれた金品を返さなきゃいけなかったりするから、いつもは受けないが……これ以上エレンに悪影響を与えるのもな。)」
さて、野盗の巣窟に行くけど、ポールと出会うだろうか?
出会うならポール何してる? >>136
クーデター
大野盗「……やけに大騒ぎしてると思えば、だいぶ殺したみたいじゃねえか。何があった?」
ポール「俺は食べるにも困って盗賊になった。」
ポールの仲間A「俺はあんたらに負けて手下になった。」
ポールの仲間B「俺は荷運びを失敗して弁償代が払えずにここに来た。」
ポール「だから今さら正義づらしたいわけじゃない。単純に、女の子が売られていくのが耐えられない、ただそれだけの、俺達の好き嫌いだよ。」
ポールの仲間C「1人が反抗して、それに呼応する仲間も加わって。お互いがお互いのグループの事を許せないんだ、そりゃ人死にだって出るさ。」
大野盗「まあ……人数が増えて、統制が取れなくなってきてた事は認めよう。」
ポール「えっ?」
大野盗「3000、4000と大金が貯まってきて、なんでもできると、気が大きくなってたのもあるかもな。」
ポール「も、もしかして親分、あんたも俺達と同じ――」
ポールの仲間D「待て、近付くな!」
(ドスッ)
ポール「ぐ、は……」
大野盗「だがそれの何が悪いってんだ。俺達はまだまだのし上がるのさ。金を貯めて仲間を集めて、国だって盗んでやる!」
ポールの仲間達「「ポールーーー!!」」
大野盗「で、お前らが後ろに隠してるのが、さらってきた娘とやらか。ふん、ちょうどいい、こいつらが死ぬのを見せれば抵抗する気も失せるだろう。」
売られそうな娘「ひっ……」
ポール「く……くそっ……」
サラ「(ドシュッ)」
エレン「(ゴキャッ)」
野盗F「ぐげっ……」
大野盗「!?」
ハリード「入り口近くに集まって、何をしてるのかと思いきや。外道な演説をご苦労さん。」
モニカ「マカロンちゃん、あの男の人に傷薬を! 傷が深ければ高級なのも使ってください!」
マカロン「わかった! 今助けるよ!」
大野盗「な、なんだてめえら!」
サラ「通りすがりの。」
エレン「盗賊殺しよ!」
誰か何かひらめくかな? >>139、>>140
サラ 千切り
稲妻キック
ハリード「誰でもいい、射線が空いたらとにかく大ボスに攻撃しろ! こういう烏合の衆は指揮をさせないようにするんだ!」
エレン「だらっしゃあ!」
モニカ「こちらは引き付けます、サラっ!」
サラ「(さっきの、かすみ二段の連発で、動きの連続性に慣れたわ……)」
サラ「(これを連続で1つの目標に叩き込めば!)」
サラ「線切り!」
大野盗「がああああっ!」
エレン「なんか発音おかしくなかった?」
マカロン「しっかりして! ……う、内臓まで届いてる……」
ポール「あ……あの子を、守って……くれ。」
マカロン「わかった、わかったから喋っちゃダメ!」
野盗G「死にぞこないがぁ!」
マカロン「!」
エレン「マカロン!」
モニカ「マカロンちゃん!」
エレン「(ここからじゃ間に合わない!? いや間に合わせる! もっと足に力を込めて、地面を攻撃するかのように! 大岩も砕くあたしならやれる!)」
モニカ「(もっと素早く、もっと鋭く! ……!? このままの勢いなら、もしかして敵も!)」
エレン「っっしゃあ!」
モニカ「はあああっ!」
野盗G「ドギャス!」
ポール「(ふ、ふたりとも、なんて蹴りだ……紫電が走ったようにも見えたぞ。)」
サラ「大野盗は倒したよ、その男の人の具合は!?」
マカロン「すぐにお医者様に見せないとまずいかも……!」
ハリード「もう残りの野盗どもも逃げ出しはじめてる、運ぶのに支障はなかろう。」
エレン「でも、内臓が!」
モニカ「破傷風も覚悟で縫い合わせないと、ここからスタンレーまでは、とても持ちませんわ!」
ポールの仲間A「そんな!」
サラ「……私がやるわ。」
エレン「サラ!」
サラ「一番器用なのは私だもの。人の体を縫ったことは無いけど……繋いでみせる!」
ポールの仲間B「た、頼む……俺達も裁縫なんてやった事が無い。ポールを助けてやってくれ!」
~ スタンレー 施療院 ~
水術士「なんとか、もちなおしました。」
全員「「……はあ~っ。」」
マカロン「お仲間さん達も、良かったねぇ。」
モニカ「ひとまずは、落ち着けそうですわね。」
エレン「(サラ……本当に、成長して……)」
エレン「(できるからやる、なんてセリフ、前までのあの子じゃ出てこなかった。自信と、責任を背負う覚悟があるからこその言葉。)」
エレン「(雇われるって形でお金なんて要求して、あの子を試すような真似をしたけど……)」
エレン「(もしかしたら、より子供っぽいのは私の方……?)」
エレン「胸を張って、サラの隣に立っていられるように。私もサラ離れしなきゃ、ね。」
サラ「お姉ちゃん?」
エレン「>>148」
ちょっくら傭兵になってくる
サラ「え? えっちょっ……ええ!?」
エレン「お金は返すわ。あたし、あんたと1人の人間として向き合うのが怖かったみたい。」
サラ「お姉ちゃん……?」
エレン「サラは1人で生きられるようにって色々なことをしてたのに。よくよく考えたらあたしは何も学ぼうとしてなかった。強くなろうとするばかりで。」
サラ「お姉ちゃん……」
エレン「最後までサラのそばに居たいから、今は、離れさせて。おねがい、サラ!」
サラ「…………」
サラ「……ハリード、お姉ちゃんのこと、お願いしてもいい?」
ハリード「まったく世話のやける姉妹だぜ。まあ、いざとなれば介錯くらいはしてやるさ。」
サラ「ありがとう……ふふっ、いざという時が来ないように守ってくれるって意味だよね。」
ハリード「ちっ、それじゃあな。」
ハリード「(ん? でも生きる技術を学ぶって事は、これから交渉もエレンがやるのか? がめつさ、上がるんじゃねえか?)」
ハリード「(……知らん知らん。そうなっても俺のせいじゃないぞ、恨むなよサラ。)」
サラ「ポールさんの仲間も、お姉ちゃんとハリードについて行っちゃった。」
モニカ「ポール様はしばらく動けないそうですわ……ところでサラ、わたくし考えましたの。回復の術を身につけたほうがいいと思うのです。」
マカロン「確かに……わたし達だってポールさんみたいな重傷を負う可能性あるもんね。」
サラ「生命の杖じゃ、生命エネルギーは補充できても、あまりに重傷だとどうにもならないし……」
モニカ「スタンレーには玄武術を教えてくださる先生がいらっしゃいますので、誰か1人でも生命の水を購入しておいては。」
サラ「野盗退治でお金も入ったし、いいかも。他の町に行けば月術のムーンシャイン、白虎術のアースヒールもあるけど、どうしようかな。」
誰が何を覚えようか? >>151
マカロンがムーンシャイン
サラがアースヒール
~ ピドナ ~
サラ「荷物運びと野盗退治で稼いだお金、だいぶ使っちゃった。」
モニカ「でも、稼いだ額より多くは使っていませんし、それに術はずっと使い続けられるのです、けして無駄にはなりませんわ。」
マカロン「ピドナはワイワイガヤガヤしてて、なんか好きだなー。」
サラ「人の活力というか、生活のエネルギーに満ちてるよね。」
モニカ「表の顔と裏の顔もありますが……その裏の顔のスラム、あら?」
サラ「どうしたのモニカ様……え、あれって?」
モニカ「トーマス様でしたわよね?」
サラ「帰って来てたんだ。でも向こうってスラムの旧市街、もしかして魔王殿?」
マカロン「探索に行くなら一緒に行こーよ! 魔王殿は冒険の初心者が行くとこって話だしさ。」
しかしなぜかトーマスは一軒の家に入っていった、そこでの出来事は >>153
ユリアンは何をしていたか >>155
逢い引き
妖精におちょくられてる
~ いっぽう 妖精の村では ~
妖精A「や~い、ひっかかったひっかかった♪」
ユリアン「し、しびれびれびれ……」
妖精B「学習しないなあ、お兄さん。そんなに私達が集めた蜜が欲しいの?」
ユリアン「そ、そりゃ、トーマスには、できれば手に入れてくれって言われてるけど……」
妖精C「けど~?」
ユリアン「害意もない、ただのイタズラなんだ、引っかかってあげるのも男の甲斐性だよ……」
妖精D「(きゅん)」
~ 場面 ピドナに戻る ~
サラ「この家に入っていったけど……」
トーマスの逢引相手って? >>158
安価無効ならコンマ>>158
00~19 ミューズ(下心なし)
20~39 ミューズ(下心あり)
40~59 ノーラ
60~79 魔王殿地上部の管理の少女
80~99 魔王殿のワープポイントの蛇女
シャール
トーマス「いまだ、クラウディウスの名に協力してくれる会社には巡り合えていません……」
シャール「……重ねて言うが、君がそこまで気にする必要は無い。君のおじいさんから続く縁もあるが、けして悪用しないと信用できただけで充分だ。」
トーマス「ミューズ様が争いを望んでいない事は承知しています。でも、せめて屋敷くらいは買い戻させてください。」
シャール「……。なぜ、そこまでしてくれるんだね。」
トーマス「永遠の忠誠に惚れ込んだから。男が男に惚れ込むなんて、理由はシンプルなものです。」
シャール「……大会社の社長にしては甘すぎるぞ。」
トーマス「ご心配なく。行動を起こすのは、ルートヴィッヒより大きな力をつけてからにしますので。」
(コンコン)
シャール「ん? お客か…… ……好きにしたまえ。」
(ガチャ)
トーマス「やあ、サラ。なぜここへ?」
サラ「あとをついてきたんだけど……」
シャール「(『なぜここへ』とは白々しい。君がこの家に入るのに用心をしないなどという事があるものか。とすると、彼女もトーマスの信頼する人物か)」
トーマス「こちらはシャールさん、奥のベッドに寝ていらっしゃるのはミューズ様。おじい様の知り合いでね。」
サラ「あ、サ、サラです……初めまして。」
モニカ「モニカと申します。」
マカロン「マカロンでーす。」
ミューズ「んん……こんにちは、皆様。こんなに大勢の方にたずねて頂くのは久しぶりですわ。」
シャール「(起きていらっしゃったのか……では、さっきの会話も……)」
ミューズ「ところで、サラ様とモニカ様というと、ロアーヌの……?」
モニカ「あ、えっと、わたくしの事は内密にしていただけると。」
ミューズ「?」
モニカ「え?」
トーマス「(さすがに家出した事までは話してませんよモニカ様。)」
ミューズ「ゴドウィン男爵の反乱と、その時の冒険のお話は伺っていましたが、さらにドラマティックな道を歩んでこられたのですか。」
モニカ「お恥ずかしいです。」
ミューズ「うふふ。サラ様は、お姫様を救い出す、まるで物語の勇者様みたいですね。」
サラ「そ、そんなことは……」
マカロン「へへっ、サラおねーちゃんってば見た目によらず、スッゴク強いんだから!」
シャール「(ミューズ様が中心となって話をしているだと……!?)」
トーマス「(サラも初めて会う人には内気だし、モニカ様も案外話し慣れてないんだなぁ……)」
ミューズ「トーマス様も、以前、ゴンという子供が魔王殿に入り込んでしまった時に――」
トーマス「(しかしこれは、なかなかに気恥ずかしいものだ。)」
ミューズ「楽しい時間を過ごすことができました。ぜひまた立ち寄ってください。」
サラ「はい、こちらこそ楽しかったです。」
マカロン「ミューズ様、またねー!」
(てくてく)
トーマス「……サラに手伝ってもらいたいのはね。さっきのミューズ様にも関連してる事なんだ。」
サラ「えっ?」
トーマス「ミューズ様の父上様が暗殺されて、クラウディウスの系列の人々も散り散りになってしまった。」
トーマス「クラウディウスに連なっていた人々を探して南方に手を伸ばし、大手のドフォーレも買収しきったけれど、手がかりひとつ見えてこない。」
トーマス「自由に動けるエージェントを必要としているんだ。」
トーマス「ひとつの会社の名前と、資金は用意する。まあ出入金は1オーラムまできっかり帳簿につけてもらうけど。」
トーマス「『サラカンパニー』を管理してみる気はないかい?」
サラ「……>>164」
私で力になれるならやらせてもらうわ
サラ「でも、そこまで信用していいの? 私、元盗賊も見逃してる悪党だよ?」
トーマス「ポールとその仲間達のことはさっき聞いたけど、その質問が出るって時点で充分かな。」
サラ「?」
トーマス「罪がなくなるわけじゃない。盗みは軽くない。盗んだことで責任を問われて失業した人や自殺した人だっているかも知れない。そう慮ってる。」
サラ「……まあね。」
トーマス「慮って、なお、見逃してる。その判断がいい方向に転ぶか悪い方向に転ぶかはわからないけど。」
サラ「盗みの被害に遭ったひと達を切り捨てたとは思わない?」
トーマス「たとえ切り捨てたって、その冷徹な判断能力もひとつの組織の長としては必要だよ。掬い上げきれない人だってたくさん居る。」
トーマス「誰を味方にするか。誰を敵に回すか。どこで妥協するか。どこまで歩み寄るか。……こちらの世界へようこそ、サラ。」
どこに行こうか。 >>167
安価無効ならコンマ>>167
00~09 手近かつトムが手を出してないリブロフへ(放浪娘が抜けます)
10~19 まだトムも行ったことない町……ファルスとか?
20~29 お姉ちゃんの動向も気になるしスタンレーに
30~39 ポドールイなんて物件の穴場じゃない?
40~49 ランスで荷運びの依頼がてら探してみようかな
50~59 北の盟主エリック社が牛耳ってるユーステルムの様子でも……
60~69 ポールを故郷キドラントに送ってってみる?
70~79 モニカ様は変装しなきゃいけないけど少しツヴァイクに入ってみるとか
80~89 モニカ様は変装しなきゃいけないけど今まさに発展してるロアーヌで物件探してみよう
90~99 特に理由は無いしクジで当たったバンガードに
あてコンマ神に身をゆだねる・・・
モニカ「トーマス様はピドナに残られるのですか?」
サラ「『メッサーナキャラバンとラファエロ商会の小競り合いが白熱してて、漁夫の利チャンス』って言ってたわ。」
マカロン「(商会か……わたしも関わっていったら、少しはうちのみんなの気持ちもわかるのかなぁ……?)」
メッサーナシュガー代表取締役「あのすみません、うちの物件の何がそんなに魅力なんでしょう……権利者コロコロ変わって超迷惑なんすけど……」
~ ファルス ~
モニカ「ルートヴィッヒに対抗するため力をつけているのがファルス軍団ですわね。」
マカロン「ビッヒさん、リブロフで力をつけたのにピドナに行ったらリブロフ構ってくれなくなったとか、評判悪いよねー。」
サラ「腕でのし上がったという実績から、冒険者や荒くれからは一目置かれてるみたいだけど……あんまりいい話は聞かないね。」
ファルス兵「そこの弓を持った君! 傭兵にならないか?」
サラ「えっ……」
ファルス兵「野盗と手を組んだスタンレーなんかに負ける道理は無い、力自慢や素早さ自慢、一芸さえあれば誰でも歓迎だぞ!」
サラ「す、すみません、少し考えさせてください……」
ファルス兵「そうか、入りたくなったら遠慮はいらん、軍の事務所に来てくれよ!」
サラ「スタンレーが野盗を使って交易を邪魔してる? 本当なのかな……?」
モニカ「少なくとも以前にスタンレーに行った時は、そんな噂は……」
マカロン「あ、そうだ! ウワサ聞いてたよ、野盗と手を結んでるなんてデタラメだー!って怒ってる兵士さんが居た。」
サラ「そうなんだ……よく聞いててくれたねマカロンちゃん、えらいえらい。(なでなで)」
マカロン「えへへ~。」
モニカ「もしかしたらエレン様はあちらの傭兵になっているかも知れませんし、ここは判断しかねますわ。」
サラ「もうちょっと話を聞いてみないとだね。」
サラ「情報を集めに酒場に来たら、まさかマスターが買収のエージェントなんて……」
モニカ「それが仲介してくれる物件のリストですか。」
マカロン「見せて見せてー。……えええ!? 何これ!? 造船所の相場がたった10万オーラム、手数料1万オーラムって。」
サラ「よく見てマカロンちゃん、品目がゼロになってる。船はまだ一隻も持ってないんだよ。」
マカロン「それにしたって、作れる設備はあるんでしょ、おかしいって。」
モニカ「確かに不自然な物件ですわ。現場を見に行ってみませんか?」
サラ「うん。」
~ ファルス造船 作業場 ~
サラ「……静かだね。」
モニカ「どなたもいらっしゃらないようです。」
マカロン「休んでるのかな?」
ファルス造船作業員「ん、観光かい? うちの造船所は稼動してないよ。」
サラ「動いてないって……どうしてなの?」
ファルス造船作業員「ファルス海運は船をピドナに頼んでるからさ。ファルス軍は今のところ仮想敵にスタンレーを重んじていて海軍はさほど――」
マカロン「ちょちょ、ちょっと待って。なんで同じ町の会社なのに、ここに船を頼まないの?」
ファルス造船作業員「簡単な話、ピドナのが安いからだよ。海運もけして裕福じゃないからな、安く上がるにこしたこたぁない。まあ、でも……」
サラ「?」
ファルス造船作業員「ここだけの話、不自然なくらいに安く融通されたと聞いてるがな。」
モニカ「えっ? ピドナの造船所は国営でしたわよね? そんな簡単に価格を変えてしまうような出来事なんて……」
ファルス造船作業員「……ルートヴィッヒが手を回したって、噂だ。」
サラ「な、なんで……?」
ファルス造船作業員「ここの造船所のトップはクラウディウス家に仕えてた重役。力をつけたまま放置するのが気にくわなかったんじゃねえのかな。」
サラ「」
モニカ「」
マカロン「」
サラ「(ひそひそ)どどどどどうしよう、いきなり大当たりを引き当てちゃった。」
モニカ「(ひそひそ)こ、このさい正直に話せば、最低相場でも傘下に加わっていただけるのでは。」
マカロン「(ひっそひそぉ)待って! 資金と収支予想に余裕ある? 造船所維持するだけでもけっこうなお金がかかるよ!」
サラ「トムから任されてる農場系と、譲ってもらったトロピコシュガーの収支で余裕の黒字!」
トーマス「サラから手紙か……なになに、ファルス造船。うーん、先を見越してるのかも知れないが、赤字買いは危ないな。ちょっと注意を……」
トーマス「え? クラウディウス……」
トーマス「」
次はどこ行こう? >>173
スタンレー
エレン「えぐり込むように、打つべしッ! 打つべしッ! 打つべしッ!」
傭兵A「さすがだぜアネさん!」
傭兵B「スゲエ筋肉だぜアネさん!」
傭兵C「一生ついていくぜアネさん!」
ハリード「なんだこれ。」
~ スタンレーの宿屋 ~
ポール「や、やあ。世話をかけたな……」
モニカ「大丈夫なのですか? まだ寝ていた方が……」
ポール「そういうわけにもいかないさ、命を救ってもらった上に入院費用まで出してもらうなんて情けなさすぎる。今返しておこう。」
サラ「これからどうするの?」
ポール「冒険者になる夢を持ってたが、今度は、先に仲間を見つけるよ。俺はなんでもできると思ってたけど、ぜんぶ中途半端だったらしい。」
マカロン「……そんなことないよ。」
ポール「え?」
マカロン「ポールおにいちゃんは、勇気があるよ……女の子のために体を張れる勇気が。」
マカロン「わたしには、何も無い、力も、技も、知識も、心も、悪い人を殺すのだってためらっちゃう。」
マカロン「いっしょうけんめい、ついて行けるようにしてるけど――」
サラ「違うよ。(ふわり)」
マカロン「……サラおねーちゃん……?」
サラ「そんな純粋な心を持ってるのも、立派に誇れることだよ? それに、信頼できる、っていうのが仲間として何より大事なんだから。」
モニカ「そうですわ。優しさ、明るさ、人なつこさ、わたくし達はいつもそこに助けられています。……まだひと月も経っていませんけど、うふふ。」
マカロン「うう……ごめんね……ありがとう……」
ポール「(励まされてたはずのオレが空気な件)」
ポールも仲間に加えようか? >>176
モニカの行動 >>178
加える
ポールの尻にスクリュードライバー
サラ「コホン……これから仲間を探すくらいだったら、私達と一緒に行かない?」
ポール「えっ、いいのか?」
モニカ「旅は道連れ、ポール様でしたら構いませんわ。」
マカロン「(どうして急にあんなこと言っちゃったんだろう。自分が、自分自身のことが、すごく嫌なものに感じて……)」
マカロン「(このままサラおねーちゃんの手伝いを続けてたら、ラザイエフ商会の人とも会うことがあるのかな。)」
マカロン「(そしたら、その時は……)」
サラ「とはいえ今はスタンレー牧場の買収のために『見せる』お金を積んでる所だし、出発は明日以降かしら。」
ポール「牧場の買収!?」
モニカ「物件主のラファエロ商会に仕掛けることで、トーマス様への援護になればよいのですが。失敗してもあちらで成果が出れば申し分ありません。」
ポール「あんた達、実はものすごい金持ちだったりするのか……?」
サラ「ううん、私はただのエージェントだよ。私の自由にできるお金は1オーラムたりとも無いの。」
ポール「(大金を操りながら、それに手を出そうとしない……オレにはまぶしすぎる……加えて財力に湧き上がる嫉妬心、オレってのはなんて醜いんだ)」
~ 翌日 ~
サラ「あ、手紙来てる。……ん、オッケー。牧場主さんは心を決めてきたみたい。」
モニカ「サラ、扉を開けるなら上着も着てくださいな。そんな薄い寝巻き1枚では胸が透けて……サラ?」
サラ「」 ←(廊下を見て固まってる)
モニカ「? なにか――」
(ギィ)
ポール「」 ←(サラを見て固まってる)
モニカ「」
形は、すでに存在していた。
マインドステアの回転と、脳を揺さぶる空気の波。
その衝撃波を切っ先にまとわせることができれば、回転する剣先をそのまま突き入れれば、どれほどの威力になるのだろうと。
ポール「アッーーー――」
ポール「不幸な事故だったんです。故郷に恋人もいるんです。どうか許してください。」(土下座)
サラ「わ、私は気にしてないから……」
モニカ「少しやりすぎてしまいました。ドアを開けたサラに責任がありますし……申し訳ありませんでした。」
マカロン「初のムーンシャインをまさかポールさんのお尻にかける事になるなんて思わなかったよ。」
モニカ「それにしてもサラは危機感が足りませんわ、街中でも危険な方はいるのです。自分が魅力的であることを自覚してください。」
サラ「ええー……モニカ様に言われても。」
マカロン「いや、実際サラおねーちゃんはレベル高いと思う。」
スタンレーとファルスが小競り合いするまでまだ時間がありそうだけど……
このままスタンレー農協も買収しちゃうか……
野盗の巣窟にモンスターが住み着きかけてるって話もある……
いっそポールの故郷を見てみたい気も……
どうしよう? >>183
モンスター退治
~ 野盗の巣窟跡 ~
サラ「作戦は足止めで!」
ポール「了解!」
サラ「3時方向からの新手は、私が!」
ポール「わかった、オレは前衛の援護を!」
マカロン「ん、練習もしっかりしてたけど、やっぱり力入れやすいや。パリイも今のところ調子いいし……」
モニカ「出会ってから今までも、筋力の伸びは目を見張るものがありましたもの。きっと長剣の才能の方があったのでしょう。」
マカロン「……弓はどうかなあ。」
モニカ「? なぜですか?」
マカロン「サラおねーちゃんとポールさん、すごく息合ってるし。どっちも弓と剣を使い分けるタイプだから。」
モニカ「あらあらうふふ、やきもちですか?」
マカロン「>>185」
ベ、別に妬いてなんかいないんだから
マカロン「ベ、別に妬いてなんかいないんだからっ。」
モニカ「も~、かわいいんですから♪ おっと、最深部ですわ。」
サラ「(好かれてることを正面から言われるのって、すごく恥ずかしい……モニカ様もたいがい素直だけど、マカロンちゃんもわかりやすくて……)」
ポール「アジトにあったぶんは山分けしたはずだよな? あいつはなんでカラの箱の前に陣取ってるんだ?」
モニカ「あれはベラドンナ、妖精族の戦士ですわ。えらい人が一番奥に座っていたという事をわかっているのかも知れません。」
サラ「妖精だけど……っ」(ガギンッ!)
マカロン「いきなり切りかかってきた!? やっぱり正気じゃないよ!」
ポール「アビスの力が日増しに大きくなってるってのを実感するな……!」
ベラドンナの行動 >>188
サラの行動 >>190
サラを狙う
カウンター
モニカ「(素早い! サラが……!)」
(プヒュッ)
サラ「含み毒針……!」
ポール「んの……であっ! くそ、距離を離すのが精一杯だ、一撃は軽いけど変幻自在にも程があんだろ。」
サラ「うん、でもたぶん……次は体ごと来る。」
サラ「(……ここ!)」
(ゴッ!)
モニカ「エ、エレン様を彷彿とさせる見事なカウンター……!」
マカロン「斬られる寸前で、足を地面に固定して、ベラドンナの運動エネルギーをぜんぶ本人に返した、の?」
モニカ「カウンターを狙っていることを悟らせず、前に進むことなく叩き込む……なんという高等技術を。」
ポール「重い鎧がアダになったか……完全に首の骨が折れてる。決着だ。」
ベラドンナの使った毒はどんなもの? >>192
安価無効ならコンマ>>192で
00~09 数日寝込むくらい強い
10~29 一晩苦しむくらい強い
30~49 ひととき激しく痙攣してしまう
50~69 ひととき熱が出て呼吸が荒くなる
70~89 傷薬使えばなんてこたーない
90~99 自力ではねのけた
お肌っゃっゃになる
モニカ「サラ!? 顔色が凄いことになっています、すぐ傷薬を! 毒を消してください!」
サラ「あ、うん……(ぎゅー)とりあえず毒がしみついた血を出してと。」
マカロン「(ど、毒を吸い出す……吸い出す……サラおねーちゃんの首筋にキス……い、いや、これは必要なコトだから……)」
ポール「吸い出さなくて平気か?」
サラ「傷口がここまで頭に近いと、強い毒なら手遅れになるレベルだし。ガーゼに吸わせるくらいで、薬を優先するの。」
マカロン「」
サラ「(ツヤツヤツヤツヤ)」
ポール「め、めちゃくちゃ肌艶が良くなってないか?」
モニカ「ベラドンナの毒は野草から作られたものと伝え聞いていますが、もしかしたらお肌にいい成分が含まれていたのかも……」
マカロン「うおう……赤ちゃんみたいなほっぺ。」
サラ「で、とりあえずこの薬をまいておけば、しばらくは野生動物は近づかないってことだけど……」
モニカ「知能の高い妖精や悪魔であれば、またここに住み着く可能性も捨てきれませんわね。」
ポール「でも根本的に何物も住み着かないようにってのは無理だし、しょうがないさ。」
サラ「……ここにサラカンパニーの事務所を……」
モニマカポル「「「ありえん。」」」
~ スタンレー ~
ポール「罪を黙ってもらってるオレが言うのもなんだけど、ただでさえ恨まれやすいエージェントをしているのに……(クドクド)」
モニカ「人々の近くに住むという事は、余計な冤罪から身を守る手段でもありまして……(クドクド)」
サラ「もう充分わかったから……マカロンちゃん助けてー……」
マカロン「ゴメンわたしもお説教キライ……」
サラ「生活費くらいは稼げたわ。」
サラ「スタンレーとファルスの小競り合いが始まるみたいで、他の町に行ったほうがいいかも知れない。」
サラ「お姉ちゃんのことは心配だけど、私から離れて自分を見つめなおすって言ってたんだから、邪魔しちゃいけない……よね……心配だけど……」
行き先どうしよう? >>195
最果て
サラ「ポールさんが故郷に帰る自信を持てないのは、まだ『大冒険!』と言えることをしてないからだと思うの。」
モニカ「大冒険……南のジャングルや、タフターン山、あるいはロアーヌのはるか東に横たわる、ねじれた森などでしょうか?」
サラ「明確な目的地として伝説の中に存在する、世界の最果て……」
マカロン「えええええ!?」
モニカ「まさか、西の大洋に漕ぎ出そうというのですか!?」
サラ「ううん、さすがに距離もわからない船旅に出るほど無謀じゃないよ。聖王様が使ったというバンガードを復活させるの。」
モニカ「それはそれで、何をどうしていいかわかりませんが……」
サラ「とにかくバンガードに行ってみようよ。」
ポール「オレを置いてオレの話が決まっていく。しかも命の危険がひとつやふたつじゃ済まないであろう話が。」
フォルネウス兵A「ギィ」
フォルネウス兵B「ギー?」
(カチャッ カチャッ カチャッ)
殺人事件は起きてしまったか? >>198
1.若夫婦が殺された
2.旦那のトイレの時にサラ達が間に合った
3.最初からサラ達をターゲットとして仕掛けてきた
4.まだ様子見してる
3
~ バンガードの宿屋 ~
モニカ「ここの宿は2回目ですわ。(ぽふん)」
サラ「(ベッドに飛び乗っちゃうモニカ様かわいい)」
ポール「ううっ……町に入ったらまず宿屋、って生活が再びできるとは思わなかった……」
マカロン「……ねえポールお兄ちゃん、今の言い方だともしかして、前ひとりで居た時も宿屋生活だった?」
ポール「?」
マカロン「そんな『お前は何を言っているんだ』みたいな顔じゃなくて。町の大通りとかで安全な昼に寝たり、町近くの木のうろで寝たりはしなかったの?」
ポール「えっ、きみはそんな生活をしてたのか?」
マカロン「(ブチッ)」
(ガタン! ドガシャーン!)
マカロン「家出生活なめとんのかー! なんで富豪の家から出てきたわたしより、木こりのお兄ちゃんのほうが上品な考え方してるわけ!?」
サラ「(マカロンちゃんが思いっきりカミングアウトしてるけど)」
モニカ「(触れられたくはなさそうなので知らないふりをしておきましょう)」
ポール「い、いや、金は稼げばいいと思ってたし……」
マカロン「ひとりで動くなんて、信用ないんだから任されるわけないでしょ!」
マカロン「死んだらその死亡を報告してくれる仲間もいない、褒賞金と報告代というエサで互いに見張らせて逃亡防止ってこともできない、」
マカロン「根本的に人数がいないから不意打ちに弱いし、交代することもできないから継続的な任務がそもそもできない!」
マカロン「ポールお兄ちゃんの男気は尊敬してるけど! 一般常識を教えてあげなきゃダメなひとだって事がわかった!」
マカロン「おかしいと思ったんだよあれだけの強さ持っててクーデター仲間にも慕われるような人柄の人が、なんで野盗に落ちぶれるのか!」
マカロン「ぜんっぜんサラおねーちゃんの発想を叱る資格ないじゃない!」
ポール「ま、まことにおっしゃる通りです……(グスン)」
サラ「マカロンちゃんマカロンちゃん、ポールさんのライフはもうゼロよ、やめてあげて。」
モニカ「夕飯の魚の包み焼き、おいしかったですわ。ポール様、調理も後片付けもありがとうございます。」
ポール「す、少しは信用を回復できましたでしょうかマカロンさん。」
マカロン「いや、もともと技術とか能力は認めてるってば……もうそろそろ喋り方戻してよ。」
サラ「(一昨日に『私には無い勇気を持ってる』って言ってたことはスルーなんだ……)」
モニカ「(はっ! もしやマカロンちゃんこそ、わたくしにツンデレというものを教えてくれる先生なのでは)」
サラ「……起きてる?」
モニカ「……いつでも行けますわ」
マカロン「……剣は持ってるよ」
ポール「……寝たふりは続けとく」
(キィー……)
(カチャッ カチャッ カチャッ)
フォルネウス兵ズ「(クワッ)」
サラ「甘いわね!」
マカロン「シャドウボルト!」
ポール「かすみ二段!」
フォルネウス兵C「ギエェェェ!」
モニカ「この姿……海の魔物、しかもタイミングを合わせて、隠密行動をするほど、統制の取れたもの……」
サラ「魔海侯フォルネウスの尖兵!?」
モニカ「スクリュードライバー!」
(ギャリリリリッ)
(ビチャ)
マカロン「うあ……一撃必殺……眼球まで。」
ポール「あんなもんがオレの尻を穿ったのか……(ガクガクブルブル)」
マカロン「うう、フォルネウス兵の使った水術と、血飛沫で、ベッドが……」
モニカ「さすがにここまでになると、風邪をひいてしまいますわ。」
サラ「仕方ない、追加料金払ってでも別の部屋に移してもらおう。町長さんに話せば、さすがに掃除代まで取られることはないだろうし……」
ポール「あ、そうだ、フォルネウスの危険が迫ってるなら、バンガードを動かす理由にもなるな。」
フォルネウス兵を撃退した。
モニカの行動 >>203
マカロンの行動 >>205
武器屋でイルカの話
キャプテン「この死体は……なんと凶悪そうなモンスターだ。確かにフォルネウスの先遣隊という説も納得できる。」
モニカ「バンガードを狙ってきたのでは……と。」
キャプテン「ううむ、これほどのモンスター、警備隊だけではどこまで防ぎきれるか。」
サラ「……動かそう、バンガードを。」
マカロン「聖王様はフォルネウスと戦うためにバンガードを作ったんだよ!」
キャプテン「……うむ。 もちろん、君達は協力してくれるよね?」
マカロン「わかっているがその言い方が気に入らない。報酬ちょうだい。」
キャプテン「む、では2000、いや3000出そう。スタンレーの傭兵と同額だ。」
マカロン「フォルネウスに挑むなら、人間同士の戦争とは段違いに命の危険があるはず! もうひとこえ!」
キャプテン「足元を見おって、よかろう5000払おう。」
サラ「町の中央にある建物とか、四方にある建物とかは関係あるんじゃ?」
キャプテン「私も考えた事はあるが、中央の建物の扉はビクともしなかった。四方の建物はいずれも橋としてのバンガードを支えるものだと思う。」
モニカ「まずは地下への入り口を探すところからですか……すべての建物を見回ってみましょう。」
キャプテン「では、許可状を出そう。船のドックや民家にも入ってみてくれたまえ。」
~ バンガードのパブ ~
マスター「いらっしゃいませ。」
サラ「このパブは地下は……無さそうね。」
マスター「(地下?)」
ポール「半日歩き回ったけど(バンガードの地下に入る)収穫はなしか。いつになったらバンガードを動かせるのやら。」
マスター「(バンガードを動かす!? まさかイルカ像を盗んだ犯人を探しているのか!?)」
モニカ「ふぅ、進展がありませんでしたわね……西側でイルカを見かけたのは心が和みましたけれど。」
マスター「(イルカ!?)」
マカロン「かわいかったねえ。」
モニカ「サラとマカロンちゃんとミュルスから旅立った時もイルカが導いてくれたように見えましたわ。またイルカの祝福に期待しましょう。」
マスター「(ううっ……)」
モニカ「イルカの土産物などを売っていてもおかしくないと思いますが、イルカの形をしたものを見かけませんわね。イルカを出さない理由でも?」
マスター「……申し訳ありません! 出来心だったんです!」
モニカ「えっ。」
~ キャプテンの家 ~
キャプテン「なんて事だ、玄武術増幅用のオリハルコーンのイルカが盗まれていたとは……ああ、そうなると、進入した入り口もわかったのかね?」
マカロン「キャプテン、足元。」
キャプテン「ん?」
(ガコン)
キャプテン「こんな所にあったとは、この海のキャプテンの目をもってしても気付かなかったよ。」
サラ「それ節穴。でも、先にイルカ像を持ってくるべきかな?」
モニカ「生活できるよう造られているなら水や空気を取り入れる所もあると思いますわ。そこから虫モンスターなどが入り込んでいるかも。」
ポール「先に安全を確保して、あとの掃除をキャプテン達に任せるか。」
キャプテン「おいおい、報酬を取っておいてそれかね。」
サラ「イルカ像を買い戻すのにいくらかかるかわからないし……それともイルカ像の代金も出してくれますか?」
キャプテン「むむむ……それはギャンブル過ぎるな……わかった、安全の確保さえしてくれれば掃除はこちらでやろう。」
バンガード地下の蛇部屋に落ちてしまったメンバー、好きなだけ >>210
バンガード地下のカエル部屋に落ちてしまったメンバー、好きなだけ >>211
サラポール
モニカ
ポール「ぎゃーーーーー!! 部屋じゅうに蛇、蛇ぃぃぃ!」
(ザシュザシュザシュ)
サラ「ポールさん落ち着いて! 毒蛇は多くないわ、まずは1匹ずつ青い蛇を倒すの!」
ポール「這い上がって、ぎゃーーーーー!」
サラ「牙蛇に絡みつかれたくらいで慌てないでよ、もう。ロックパイソンに絡みつかれたら命の危機だけど……っ!」
(ザシャッ)
サラ「まず毒蛇、次にロックパイソンを狙って、多少ふみつけたりしても気にしないで。」
ポール「ムチャ言うなーーー!」
サラ「ポールさん繊細すぎる。」
モニカ「あわわわ……下から悲鳴が……」
マカロン「悲鳴あげてるのポールさんだけっぽいけど。」
モニカ「こうしてはいられません、サラの危険に今度はわたくしが駆けつけなければ!」
マカロン「隣の部屋の仕組みからすると、どこかでつながってる可能性もあるかも……」
モニカ「それですわ!」
(バタム カチッ ヒューーー……)
モニカ「いやああああっ! カエル、カエルがぁぁぁ!」
マカロン「モニカおねーちゃん……」
ポール「ひぃ、ひぃ……もう全身あちこちひきつって……」
モニカ「ぜぇ、はぁ……ラッパーだけでなく、フットパティまで……地下水道にワニなんて、ウワサ話の中だけにしてほしいものです……」
サラ「さすがにあれだけ居ると傷が……ゴメン、マカロンちゃん背中のほうに傷薬塗ってくれる?」
マカロン「う、うん。うわっ……思いっきり噛まれてるじゃない。ドキドキしてる場合じゃないよ、こんなにたくさん牙の跡が……」
サラ「ん?」
マカロン「ななななんでもない!(ぺたぺた)」
ポール「なぜか故郷に帰ったらもう一度、同じような目に遭う気がする。」
(ひんやり)
サラ「何か、寒くなってきたね。」
モニカ「妖気のようなものは感じませんが……」
マカロン「あ、見て!」
ポール「冷霊か。氷の精霊と言われてるな。」
サラ「……こっちに干渉してくる気配は、無いみたい。」
(カチッ)
(ズズズズズ)
モニカ「階段が……この先がコントロールルームなのでしょうか。」
ポール「こいつら、玄武術の気配がしてるから、ここに居るのか……?」
マカロン「でも、階段の入り口に居られたら、通る人みんな凍っちゃうよ。」
冷霊の行動 >>217
退く…と思ったら不意打ち
冷霊「(ふわ~)」
サラ「どいてくれる、の、かな?」
モニカ「! サラ!(ぐいっ)」
(ゴォッ)
マカロン「さむっ……!」
ポール「騙し討ちとはやってくれる! でたらめ矢!」
モニカ「スクリュードライバー!」
マカロン「やった、まず1匹!」
モニカ「(べりっ)ぐ……ううっ!」
サラ「モニカ様!?」
モニカ「と、凍傷になっています……持ち手を凍らされてしまいましたわ。」
マカロン「む、ムーンシャイン!」
ポール「それなら遠距離から仕留めるまでだ!」
誰か何かひらめく? >>220
サラ 飛水断ち
サラ「速く……冷気が伝うより速く……滝の水を斬るように!」
(スパァン!)
サラ「まだ遅いっ……あ、あれ? 伝ってこない?」
モニカ「外見ではわかりませんが、周囲の空気を取り込むようにする事があります。おそらく、あれで冷気のバリアのようなものを作っていますわ。」
ポール「残りの3匹とは距離が離れたな、誤射する心配がなけりゃ、でたらめ矢っ!」
(ビュゴォォォ)
マカロン「く、くまちゃんガードっ!」
モニカ「火星の砂で、攻撃がてら熱を!」
サラ「まだ身体能力だけじゃ、冷気が伝うより速くは無理があるみたい……ストーンバレット!」
ポール「よし、あと1匹……こいつで終わりだぁ!」
~ コントロールルーム ~
サラ「うわぁ……綺麗……」
モニカ「海の中がこんなに明瞭に見えるとは……素晴らしいですわ。」
マカロン「あれは、扉? もしかしてあそこがバンガード中央の扉かな?」
ポール「どうやって登ればいいんだ……?」
サラ「脇にみぞがあるし、昇降装置なんじゃないかな。玄武術士がいないと動かないとか。」
マカロン「じゃ、モンスターも片付けたし、キャプテンに報告して、イルカ像を追いかけよっ!」
モニカ「片付けるの、頑張りましたわ……」
ポール「しばらく蛇は見たくない……」
サラ「あ、あはは……」
~ グレートアーチ ~
サラ「さて、イルカ像は海賊ブラックに奪われたってことだけど……」
マカロン「海賊ブラックの隠し財宝のありか、ガセ情報ばっかじゃん! もー!」
ポール「水の流れを味方につける『魚鱗』は嬉しかったがそれひとつしか無かったし……」
モニカ「見た目だけ豪華な、100オーラム200オーラムくらいの品しか、今のところ見つかっていませんね。いいお金ではありますが、財宝と呼ぶには……」
サラ「その情報代に100オーラム200オーラム払っちゃってるしね。」
マカロン「もー! 海賊ブラック出てこーい! イルカ像よこせー!」
ハーマン「ん? イルカ像?」
サラ「えっ? おじいさんは?」
ハーマン「>>225」
話は聞いた、世界は滅亡する!
ハーマン「秘密結社レジデント・オブ・アビス……その魔の手は静かにこの世界に忍び寄っている!」
サラ「(アビスの住人って要するにフォルネウスとかよね)」
モニカ「(当たり前のことをそんな深刻な表情でおっしゃられましても)」
マカロン「で、おじいさんはイルカ像について知ってるの?」
ポール「(流した)」
ハーマン「もちろんだとも、オリハルコーンのイルカだろう? あれは海賊ブラックの宝の中でも特に素晴らしいものだった。」
マカロン「素材まで知ってるってことは信憑性あるね!」
ハーマン「さらに玄武術の増幅機能つき。」
マカロン「うんうん!」
ハーマン「潮の満ち引きまでも操作し、絶大な力を持つ者に使わせれば惑星直列の際に起こる重力の変化を拡大し世界を滅ぼすことも可能だという!」
マカロン「途端にうさんくさくなった。」
ハーマン「イルカ像を必要としているのか? 目的のブツがあるとは珍しいな、どういう関係だ?」
サラ「私達、バンガードを動かそうとしているの。」
ハーマン「なんだと!?」
モニカ「動作機構はつきとめたので、あとはイルカ像と玄武術士を集めるだけなのです。」
ハーマン「そうか……そうか! よし、金はいらん。そのかわり、わしも連れていけ。義足にも慣れた、足手まといにはならねえよ。」
ポール「ええ!?」
サラ「んー……わかったわ、よろしくね。」
ハーマン「わしはハーマン。好きに呼べ。準備が良ければすぐ行くぞ。」
財宝の洞窟の罠など >>228
サラの行動 >>230
床に隠されたスイッチを踏むと矢が飛んでくる
ブルードラゴン必死で回避
ハーマン「あっちには何も無い。落とされてびしょ濡れになるだけだ。」
ハーマン「イルカはこっちだ。小銭を稼ぎたけりゃ寄り道してもいいが。」
ハーマン「ここには隠し通路があったと思うが、よく覚えてない。」
サラ「そういうのは任せて。耳はいいの。岩壁ならぴっちり閉じるって事もないだろうし、空気の通り道をさぐるのは得意よ。」
ハーマン「それに加えて、部屋のどこかの床にワナがある。踏むと矢が飛んでくるぜ。」
モニカ「どこから飛んでくるのかは……さすがにご存知ありませんか。」
ハーマン「(一味を解散する時に手切れ金を持ち出したきり、それから9年来てねえからな。クロスボウの弦が上等なモンなら、まだ……)」
(キリキリ)
ハーマン「……おい、聞こえたか?」
サラ「ええ……入ってきた壁のほうから、弓の弦が引かれた音がしたわ。みんな、ちょっとその場で待機。」
ハーマン「入り口には射掛けないように設置されてるはずだ。時間はかかるが少しずつ進み、床が沈み込んだら後ろに跳べ。」
マカロン「あれ? これ、おじいちゃんが使ってるのと同じ杖?」
ハーマン「こいつは仕込み杖。ひねる(カチッ)と、抜くことができる剣さ。」
マカロン「滝の音がしてきた……」
ポール「ひんやり湿ってきたな。」
モニカ「『海賊』ブラックというくらいですし、海から運び入れていたこともあるのでは?」
ハーマン「(ここまでたぶん取りこぼしなしで根こそぎ持って行かれてるが……まあいいか。どうせ使い道も無い。)」
サラ「ハーマン、あの石像ってもしかして。」
ハーマン「御明察の通り、本物のブルードラゴンだ。スイッチを入れると石化回復がふりかかって復活するぜ。」
マカロン「……でも、スイッチ入れなきゃ先に進めないんだよね?」
ハーマン「おう。さらにここにも矢のトラップつきと来てる。」
ポール「戦うのは無謀か。罠はあらかじめ作動させておく事はできないのか?」
ハーマン「スイッチを押すまではセーフティがかかって作動しねえのさ。いかにイルカを大事に守ってたかってこった。」
サラ「スイッチを押す人以外は石扉の前で待機しておきましょう。大きさから言ってドラゴンはあそこをくぐれないよね?」
ハーマン「ああ。だがわしは義足、いくら慣れてても走るスピード自体はどうしようもないし、スイッチ係は遠慮したい所だな。」
サラ「じゃあ私が……」
モニカ「ちょっと待ってください! いつもサラばかりに危険なことをさせるわけには行きません。」
ポール「たまにはオレにも格好つけさせてくれよ。」
マカロン「ここはジャンケンで!」
ブルードラゴン「ギャオオオオオ!!」
(バヂバヂバヂッ)
サラ「ひぃぃぃぃ! 速すぎる強すぎる!」
モニカ「うう、結局サラになってしまいました……この身がもどかしい!」
マカロン「サラおねーちゃんが飛び込んでくるために場所あけとかなきゃ、モニカおねーちゃんも身を乗り出さないで。」
モニカ「わかっております、わかっておりますが……ああ、サラ……」
ハーマン「足元!」
(ヒュンヒュン、カカカッ)
サラ「あ、危なかった……ハーマンありがとう。って一息つくヒマもないぃぃぃ!」
サラ「(ボロッ)」
ポール「だ、大丈夫か?」
サラ「生きてるから大丈夫……骨折も、たぶんしてないと思う。」
モニカ「サラ……」
マカロン「サラおねーちゃん……」
ハーマン「もうじきイルカ像だ、もう罠は無いし野生モンスターくらいしか障害にゃならん、頑張ってくれたお前さんは休んでていいぜ。」
サラ「そうさせてもらうわ……」
ポール「おっ!? あの台座に乗ってるのがもしかしてイルカ像か!」
モニカの行動 >>235
マカロンの行動 >>237
イルカ像に一直線
負けじと一直線
モニカ「水の気配を強く感じますわ。(スタタタタタ)」
マカロン「天井が近いし、何か潜んでるかもだから注意してね。(スタタタタ)」
ポール「なんでそこまで理解してて一直線なんだよ!?」
ハーマン「(おおかた、サラに負担をかけるのが心苦しいとかか? ちと情が強すぎるな。実力を疑ってるわけでもないのに。……依存、か?)」
(ボトッ)
モニカ「ぼとっ? ……ひぃっ、巨大ヒル!? しかも毒持ちですわ!」
ポール「言わんこっちゃ……ん!?」
(べちゃっ)
マカロン「だーっ! カ、カエル? なんかヒルの方を狙ってるけど……」
(バッサバッサ)
ハーマン「んでもって飛翔蛇カンヘルドラコと来た。イルカ像の周りに陣取りつつ、お互いを狙ってるようだな。3すくみたぁ珍しい。」
モニカ「ひぃ……抜け出せましたわ。ちょっと血を吸われた程度でおさまったのは、やはり天敵とエサを同時に視界におさめているからでしょうか。」
サラ「ヒルに集中攻撃したら、ヘビが襲ってきて、カエルが逃げるかも知れないの?」
ポール「エサを横取りされると思って、カエルの方が襲い掛かってくる可能性もあるんじゃないか?」
ハーマン「ケガが表面から見えないような攻撃手段がありゃ、ちくちく削っても3すくみが続くだろうが……」
マカロン「血が出ない攻撃は、わたしのシャドウボルトくらいかなぁ。」
ハーマン「……しょうがねえな。いちかばちか仕掛けてみるか。」
ポール「うまく全員に当たってくれれば、互いの血の臭いで興奮してくれるかも……でたらめ矢っ!」
※悩んだわりに、あっさり倒せました。
~ バンガード ~
サラ「綺麗……。」
ハーマン「こうしてあるべき所におさまってるイルカ像の姿も、なかなかいいもんだな。クククッ。」
キャプテン「あとは玄武術士だけだ。」
モニカ「玄武術士というと、わたくし達の知り合いではトーマス様と、スタンレーの先生だけですわね。」
キャプテン「いや、そんな程度ではとても足りない。なにしろ防御や潜水の力もあるのだ、交代要員を含め最低12人は必要とある。」
マカロン「ええー。」
サラ「マジシャンギルドがあるっていうモウゼスで集めるしかないかも。」
モニカ「……買収するのですか?」
ハーマン「買収だあ? おいおいお前ら、まさか大金持ちだったりするのかよ?」
どうしよう? 買収するか、正面から話をしに行くか、あるいはその他 >>243
まずは話し合いから
サラ「(びしょびしょ)ひどい目に遭ったわ。」
モニカ「(チリチリ)北と南、どちらの術士の弟子もいきなり襲い掛かってきましたし、撃退したら今度は暴力代行依頼とは。」
マカロン「追い出してくれればいいって言われたけど、そんなのカンタンには決められるわけないよー……」
ポール「ここは、各自で術士達の情報を集めるか。」
ハーマン「わしは宿屋にいよう。中継も必要だろう。」
~ 半日後 モウゼスのパブ ~
マカロン「(もぐもぐ)町の中央にある死者の井戸の中にあるものを巡って争ってるらしいぞ、ってウワサだよ。」
ポール「最近になって来たのに町を二分するってスゲーな。町の人達も迷惑してるってさ。」
サラ「(はむはむ)北の術士ウンディーネは温厚だけど……反目してるのは>>245という理由らしいわ。」
モニカ「(もっもっ)わたくしが聞いてきたところでは、南の術士ボルカノが譲れないのは>>247という事のようです。」
フラれた
ただのツンデレ
ハーマン「アホらしい。」
ポール「同感。」
サラ「これはひどい。」
マカロン「もう無理矢理買収しちゃっていいんじゃないかな。」
モニカ「そ、そこまでおっしゃらなくとも……ほら、ボルカノ様の本心をお届けするとか……」
(ギィ)
朱鳥術士A「ばんはー。いやあ、ボルカノ様にも参ったな、素直じゃないにもほどがある。」
朱鳥術士B「あ、ビール5つ。さすがに手口が古くさいよなー。」
朱鳥術士C「ウンディーネを町から追い出して、弱った心につけいるってか?」
朱鳥術士D「それがそうじゃないんだ。追い出された後もウンディーネは諦めないだろうから、足長おじさんやって、舞台が整ったところで正体を明かす!」
朱鳥術士E「なんでまたそんな回りくどい事を……」
朱鳥術士A「ウンディーネさんの、上から目線が気に入らないと。俺たちの傘下に入れるか、貸しを作ってからじゃないと納得いかないんだと。」
朱鳥術士B「『アイツが俺を認めてるんじゃない、俺があいつを認めてやってるんだ』って言ってたぜ。本当にめんどくさい人だよな。」
モニカ「今からボルカノをボコボコにしに行くのに付き合ってくださる方?」
サラ「はーい。」
マカロン「もちろん。」
ポール「行く。」
ハーマン「ブン殴ってやろう。」
~ モウゼス ウンディーネの館 ~
朱鳥術士B「かくかくしかじか、というわけでして……(ガクガクブルブル)」
ボルカノ「す゛ま゛な゛か゛った゛な゛。」
↑ ↑
(このへんにサラの靴跡)(このへんにモニカの靴跡)
ウンディーネ「なんでそんな顔が腫れ……いや、あなた達がやってくれたのね。ありがとう、ごめんなさい。私もフラれた腹いせなんて大人げなかったわ。」
ハーマン「はっ、わしらがやったのはただの八つ当たり、ボルカノが気に入らなかっただけだ。礼を言われる筋合いはねえな。」
ウンディーネ「それでもよ。冒険者なら魔女の瞳と湖水のローブなんてあれば便利よね? せめてものお礼、ほかにも要るものがあったら持っていって。」
サラ「え、じゃ、じゃあ、今わたし達、玄武術士を集めているんですが……」
朱鳥術士A「ボルカノ様もこうして反省していますので……どうか許してあげてもらえないでしょうか。」
ウンディーネ「>>254」
もうどうでもいい
ボルカノ「え゛?」
ウンディーネ「三十路も中盤にさしかかり、焦っていたことは事実よ。好意を抱いたと勘違いするほどに。」
ウンディーネ「でも、こんな変なプライドを持っている子と付き合ったとして、一生そばに居られるかというと……」
ボルカノ「ち゛、違゛う゛、お゛れ゛は、共゛に゛高゛め゛あ゛って゛ゆ゛け゛る゛と゛思゛って゛。」
朱鳥術士A「あ、あの! ボルカノ様は、真に魔と知の道を求める方でして!」
朱鳥術士B「ウンディーネ様のお誘いを断ったのも、譲ったり譲られたり、庇ったり庇われたりという関係になりたくなかっただけなんです!」
ボルカノ「(コクコク)」
ウンディーネ「……だったら術士同士の繋がりでいいじゃない。」
ボルカノ「い゛や゛、高゛め゛あ゛って゛ゆ゛け゛る゛者゛と゛家゛族゛に゛な゛れ゛れ゛ば」
ウンディーネ「まずそこから私とは違うの。私は……時には甘やかしたいし甘えてみたいし、周りの人に切磋琢磨を強要するような人とは結婚したくない。」
サラ「(温厚で柔和っていうのは本当だったんだ。)」
ポール「(でも付き合う=結婚、になってるあたり、まだ焦ってるんじゃないかなウンディーネさん……)」
ウンディーネ「これは別に私が正しいとかあなたが正しいとかじゃなく、ただの好みの問題よ。あなたは次の人を見つけて頂戴。」
ウンディーネ「それに……私もバンガードを動かしてみたいの。」
サラ「え?」
ウンディーネ「ボルカノ、あなたの魔と知を認めているのは本当。だから私がいなくてもギルドはやっていけるでしょう。」
ウンディーネ「かつて聖王とともにあった術士ヴァッサールのように、私も新しい経験を欲しているわ。」
ウンディーネ「たとえ旅の年月で、子供が産めない年齢まで老いてしまったとしても後悔しない。」
どうしよう? >>257
1.ウンディーネを仲間に加える
2.操縦リーダーとしてバンガードに残ってもらう
3.ボルカノが「それでも一緒に居たい」と言い出したので2人とも連れて行く
4.その他
3
サラ「アースヒール。」
ボルカノ「わかった……もとはといえば、私の意志の押し付けが原因。その隔意は受け入れよう。」
ポール「(おお? 意外と素直なやつ?)」
ボルカノ「しかしサラ、私も連れて行ってはくれないだろうか。ウンディーネの事を理解する時間が欲しい。」
サラ「え、あ、う、うん……いいよ。」
ウンディーネ「(ボルカノのこの冷静さを、物分かりがいいと誤解したのは私のミスね……そう考えると、話し合う猶予はあった方がいいのかしら?)」
ハーマン「つまらんケンカは終わりか? なら、今夜一晩で支度しな、明日の朝バンガードに向けて出発だ。」
モニカ「(……互いに……庇ったり庇われたり……)」
マカロン「(サラおねーちゃん……わたしは……)」
魔王の盾「あのすいません私は」
~ バンガード ~
キャプテン「市民は家の中や町の中心部など、安全な所にいるよう言ってあります。いつでも発進させてください。」
ウンディーネ「コントロールは任せなさい。玄武術のエキスパートの名に恥じない働きをしてみせるわ。」
玄武術士ズ「準備よ~し!」
ハーマン「ようやっと発進か! いや、まだこれはフォルネウス打倒への第一歩だったな……まだ始まってもいねえんだ。」
ポール「冒険だ……これは間違いなく大冒険だぜ!」
マカロン「わたしは、サラおねーちゃん達と一緒にいくよ……どこまでも!」
モニカ「サラ! 号令を!」
サラ「発進準備!」
玄武術士A「シンクロ開始!」
玄武術士B「術式、開始!」
ウンディーネ「出力50%!」
(ゴゴゴゴゴ)
ウンディーネ「出力100%」
(ゴゴゴゴゴゴゴゴ……)
サラ「もう少しよ、大地の鎖を断ち切って!」
ウンディーネ「OK、私の制御力なら、限界まで注ぎこめるわ! 120……140……150%! 最大出力! サラ、舵をしっかり固定しておくのよ!」
(キィィィィィン)
ハーマン「大地が割れる……!」
(……ザバァッ!)
ウンディーネ「……!」
サラ「バンガード…… 発 進 !」
~ 洋上のバンガード ~
サラ「最果ての島……ロブスター族が住むという。」
マカロン「サラおねーちゃん、わたし、もっと強くなるね。体も心も。」
サラ「え? 急にどうしたの、マカロンちゃん。」
マカロン「わたしがムチャしなくても、おねーちゃんの役に立てるように。おねーちゃんがムチャした時も、わたしが支えられるように。」
サラ「……うん。ありがとう……」
ポール「おーいじいさん、そんなとこ居て落ちても知らないぜ?」
ハーマン「はっ、マストをねぐらに育ったわしが、海の上で落ちるものかよ。」
ポール「なあ……やっぱじいさんも、海賊だったのか?」
ハーマン「ああ、まあな。」
ポール「だいぶ悪いこともしたろうな。」
ハーマン「ああ? 盗みと殺ししかやってねえよ。弱肉強食っつう信念は根底にあるが、誘拐だの詐欺だのジメジメした事は性に合わん。」
ハーマン「殺しだって、好き好んで殺しまわってたわけじゃねえ……ん? 若造、おまえ自分の罪に苦しんでるくちか? だったら海賊なんぞやめときな。」
ポール「べ、別になりたいわけじゃないっての……」
ボルカノ「……人の心というのは、やはりよくわからないものだ。」
ウンディーネ「まあ、そこは同意するわ。私が男の弟子を多く取っているのも、女心がよくわからないからだし。」
ボルカノ「お前も女だろう。」
ウンディーネ「あいにく私は幼い頃からドライでね。恋人ならすべてを知っていたいとか、私のすべてを受け入れてほしいとか、そんなの考えた事もない。」
ボルカノ「ふむ、ひとつひとつ物事を分けて考える、という判断か? それは私も当たり前のように思うが。一般的な女は、すべてを、と思うものなのか?」
ウンディーネ「そうらしいわ。グループに入って、秘密を共有してなんでも教え合って、っていうのについていけなくて、いじめられたりもしたっけ。」
ボルカノ「理論的ではないな。とても好感など持てん。やはり私はお前に……」
ウンディーネ「こら、調子に乗らない。まだ旅は始まったばかりよ?」
モニカ「わたくしは……あの時、『連れて逃げて』と言ってしまった……」
モニカ「サラを巻き込むことに罪の意識を感じるより先に、サラが必要だと、思ってしまった……!」
モニカ「こんなわたくしが、側に居る資格など……」
モニカ「でも……わたくしがいなくなったとしても、サラがロアーヌから追われる事に変わりはありません……」
モニカ「なんという十字架を背負わせてしまったのか……世界で、いちばん、大事な人を……苦しめて!」
サラ「あれ? モニカ様?」
モニカ「ひぅ!?」
サラ「え……泣いてたの?」
モニカ「あ、その…… >>266」
サラの行動 >>268
メンゴ
デコピン
モニカ「メンゴ。」
サラ「(ばちこん)」
モニカ「いたぁーっ!? ちょっ、サラ、最近体術も強くなってきてませんか……指先ひとつでこんな痛い……」
サラ「モニカ様、無理して明るく振舞わないで。」
モニカ「う……」
サラ「……でも、たぶん私が何を言っても、モニカ様はかかえこんじゃうんだろうね……それなら、できれば私にもぶつけてほしいな。」
モニカ「ぶつける……何を……?」
サラ「感情を。……泣いてほしい。モニカ様の感じてる重いものは、知らないままでいたくないから。」
サラ「私に隠すことが私のため、とか、難しいこと考えないで。だって――」
サラ「どうせ、ずっと一緒に居るんだもん。」
モニカ「サ……サラ様ぁぁ……(だばあ)」
サラ「すごい涙!? そして様づけ復活!?」
モニカ「もう、プライドなんて残っていませんわ……今までずっと妹のようなものと思って参りましたが。」
モニカ「サラ様は姉のようなものですっ。(ぐすん)」
モニカ「これからも誠心誠意、粉骨砕身、サラ様のため尽力していきますわ。(ずびっ)」
サラ「あの、モニカ様、鼻水すごいことになってるよ……とてもお姫様がしちゃいけない顔になってる。」
モニカ「もう姫ではありませんからいいのです。(ちーん)」
サラ「えええええ……」
マカロン「あー! サラおねーちゃんがモニカおねーちゃん泣かせてる!」
サラ「えー、いやこれは……」
モニカ「うふふ、これは嬉しい涙なのですわ。そうだ! マカロンちゃん、グラスを。」
マカロン「ふえ?」
モニカ「ほら、サラも。(とくとくとく)」
サラ「あ、うん。……えっと、何に乾杯?」
モニカ「われら3人、産まれた時は違えども、死すは同じ刻であらんことを!」
サラマカ「「パクリ!?」」
最果ての島、ロブスター族の第一声 >>271
ポールの行動 >>273
こんなところに旅人とは珍しい
(じゅるり)
~ 最果ての島 ~
ロブスター族A「ほう、こんなところに旅人とは珍しい。」
ロブスター族B「普通の人間となると、聖王様以来かな?」
ポール「(じゅるり)」
モニカ「(ガッ)すみません船頭さん、ポール様をバンガードの船倉に放り込んでおいてください。」
ポール「じょーだん! 冗談ですって!」
ロブスター族C「フォルネウスが滝の洞窟に水龍を送り込んできた! この島を破壊するつもりだ。」
ロブスター族D「われわれは海底宮の場所を知っています。フォルネウスは口封じをするつもりです。」
サラ「水龍……」
(ズバァン!)
マカロン「キャ!」
ハーマン「なんだ、向こうか?」
ロブスター族E「そこからでも水龍が島をけずろうとしているのが見えるだろう。われわれの流法(モード)は玄武の水。水龍には通じない。」
ハーマン「なかなか厄介だな。魚鱗か湖水のローブを着けとかねえとスッパリ斬られて終わるぜ。」
サラ「魚鱗2コと、湖水のローブ2着。今回は4人パーティーで挑もうか。」
モニカ「わ、わたくしはもちろん戦いますわ!」
マカロン「わたしだってサラおねーちゃんから教わった飛水断ちで!」
ハーマン「あんまりフォルネウス前にカンを鈍らせたくはねえな……」
ポール「なあ、サラ。たまにはオレ達に任せてみてくれないか?」
サラ「えっ……」
ハーマン「タイミングさえ合わせることができりゃ合成術も使い放題だ。指揮官やってみたらどうだい。」
マカロン「(報酬は……エビさんがお金持ってるとも思えないし、まあいっか。)」
ボストン「仲間はああ言っているが、水はわれわれにも通用しないという事でもある。」
サラ「うん、見るからにね……」
ボストン「それに、客人に任せきりというのも心苦しい。わたしは体術を磨いてきた、仲間に加えてくれないかな?」
~ 滝の洞窟 ~
ボストン「ロブスター族ボストン、推して参る!」
マカロン「おお……ダーティランスの横っ面はりとばしてるよ。ハサミ強い。」
サラ「9時方向からメーベルワーゲン!」
ハーマン「かゆいってんだよ! うおおおおらぁぁぁぁ!」
モニカ「斧を構えては突撃し、盾を構えては突撃し……ハーマン様は実に豪快ですわ。」
ハーマン「義足なめんな!(ゴリュッ)」
サラ「うわぁ……義足キックでメーベルワーゲンのカラ貫通しちゃった……」
ポール「飛水断ち! じいさん、後ろに注意だぜ。」
ハーマン「へっ、気付いてたっつうの。まあ楽ができるのはいい事だ、わしの背中を任せてやらん事もない。」
ポール「じいさんのツンデレとか誰得だよ。全っ開で行くぜぇ!」
何かひらめくかな? >>279、>>280
水龍の行動 >>282
薪割りダイナミック
サザンクロス
マカロン 脳天割り 骨砕き
ポールに巻き付き
~ 最果ての滝 ~
水龍「シャアアアア!」
ハーマン「ちっ、こんなちまちましたのは性に合わねえってのに。ウインドダート!」
サラ「ゴメンネ、水を散らさないとなかなか攻撃が通らないし……」
ハーマン「火星の砂はもう余ってねえのか?」
サラ「あとひとつしかないから、ここぞという時に。」
マカロン「せーのっ!(ゴガン)」
ポール「脳天はいまいち効いてないか……さすがにツノとかゴテゴテしてて頑丈っぽいな。どあっ!?」
モニカ「あ、足元を払いながら接近しての巻きつき!?」
ボストン「知能は高いようだ、わたしが前に出よう、わたしなら滝に落ちても上がってこられる。」
ポール「くそ、体の長いヤツ相手にはろくな目に遭ってない気がする。」
マカロン「体の内側に衝撃を通す……棍棒を拳の延長のように……打ちすえて身体能力の妨害を……できるかなっ!」
(ミシッ)
マカロン「必殺、骨砕き!」
ハーマン「その杖は抜き放つモンなんだが……まあいいか。」
水龍「グシャアアアアア!」
(ズバン! ズバン! ズバン!)
マカロン「わたたたっ、カミナリ!?」
ボストン「警戒させてしまったか? 近付いてこないな。」
ポール「安全な所に居ると思って油断してないかい水龍さん……お返しだ、オレの矢を受けな!」
マカロン「シャドウボルト!」
ハーマン「ウインドダート!」
(ザザザザザ)
ボストン「スコールでできた水の流れはわたしがせき止めよう。足を滑らせては大事だ。」
サラ「水龍が足場の上に来た! 火星の砂!(ドジュゥゥ)」
モニカ「稲妻のごとき太刀筋は回避困難、体の中心、急所三点を含む五点を穿ちます! サザンクロス!」
ハーマン「お膳立てをありがとうよ……チマチマやってストレスが溜まってたんだ。爆発させてもらうぜ!」
水龍「シャアッ!」
ハーマン「がむしゃらに撃っても当たらねえよ。陽光を背にしたハレーションアタックだ……マキ割りダイナミック!」
(ゴトッ)
ポール「うおっ、グロ……ツノごと眼窩まで断ち割ったのか。」
(ピシッ)
サラ「ピシ?」
(ガラガラガラ)
モニカ「ああああ足場がぁ!?」
マカロン「洞窟に退避ー!」
ポール「じいさんやり過ぎだー!」
ハーマン「すまんかった。」
ボストン「実は反省してないだろキミ。」
~ バンガード ~
ボストン「ほほう、これがバンガード。聖王様が使ったという……なんと見事な建造だ。」
ウンディーネ「あなたが案内してくれるの?」
ボストン「申し遅れた、わたしはボストン。うむ、海底宮への先導、つとめさせていただこう。」
ウンディーネ「ロブスター族の島も、なかなかいい所だったわね。フォルネウスを倒したら、今度はバカンスで来たいものだわ。」
モニカ「あ、ウンディーネ様、湖水のローブありがとうございました。洗ってお返しします。」
ウンディーネ「お安いご用よ。……あら?あちこちすりむいてるわね。生命の水。女の子はお肌を大切にしなきゃダメよ、たとえ手の平がマメだらけでも。」
マカロン「岩肌が削られて破片がぶつかったりとか、シッポでまとめて薙ぎ払われたりとか、けっこう強かったよー。」
ハーマン「で、海底宮にはどんなメンバーで行くんだ? わしは当然行くぞ。」
ボルカノ「いざという時にバンガードを使って戦えなければ困るだろう、少なくとも私かウンディーネは残らなければならない。」
サラ「(最果ての島まで4日かかってるし、往復1週間……そろそろお姉ちゃんも誘ったら来てくれるかな? トムの方も?)」
ボストン「海底宮のポイントは大陸からそれほど離れていない。最善のメンバーを揃えてからでもいいかも知れないな。」
どんなメンバーで行こう? >>288
術を覚えさせたいメンバーはいる? >>290
サラモニカポールハーマンウンディーネ
応援マカロン
玄武術を使ってるメンバーにウォーターポール
モニカ「エレン様達とは会えませんでしたわ。」
ポール「小競り合いの結果はスタンレーの勝利だったし、そのあと講和会議にもポニテ美人の護衛がいたって話だから、心配はいらないと思うぞ。」
サラ「トムも忙しそうだったから、ウォーターポールだけでも習得しておいてって手紙出しておいたわ。」
マカロン「……なんで?」
サラ「……天の声?」
ボストン「では、私もウォーターポールを習得してくるよ。」
ハーマン「なーに、帰って来る頃にゃフォルネウスは倒してる。そしたら気楽な旅にでも行こうや。」
ウンディーネ「それじゃ、留守は任せたわ。」
ボルカノ「任された。それと、まだ売りには出していないがこれを持っていけ。」
ウンディーネ「これは……あなたの開発していた熒惑の砂? 普通に撒けばいいのよね。どうせ武器は使わないし、いいプレゼントだわ。ありがとう。」
ボルカノ「フォルネウスを倒して帰ってきたら私と」
(メシャッ)
ウンディーネ「死亡フラグ自重しなさい。」
~ 海底宮 ~
サラ「予想してたような襲撃は無かったね。」
ウンディーネ「バンガードの防御性能は試せなかったけど、まあ術力に余裕ができたのはいい事だわ。」
ハーマン「案外、バンガードにビビっちまってんじゃねえのか? ククク。」
ポール「伝説との対決か……」
ハーマン「……おい若造、緊張をほぐす話をひとつしてやろう。わしは9年前にフォルネウスと戦ってる。」
サラ「えっ!?」
モニカ「なんと……」
マカロン「そうだったの!?」
ハーマン「片足を食いちぎられ、生命力を吸い取られてこんな姿になっちまったが……戦意は衰えてねえ。なぜなら、勝てるっつう自信があるからだ!」
ハーマン「9年くすぶってたのは、海中での戦いができる自信がなかったからであって、海底宮はこうして歩き回れる、戦いようがある。」
ハーマン「だいたい聖王だってフォルネウス倒してんじゃねえか。なーにが魔海侯だ、魚は魚だ! 三枚におろしてサシミにしてやりゃいいんだよ。」
ポール「ふはっ、そりゃそうか。ありがとうなじいさん。」
ウンディーネ「サンダークラップ。」
(バヂヂヂヂヂ)
マカロン「う、うわー……ハンマヘッドの群れも一撃かぁ……」
ウンディーネ「ふふっ、私を誰だと思っているの。玄武術にこの人ありとうたわれたウンディーネよ。」
モニカ「ケガや女性らしさへの気遣いといい、優しく、頼もしい……まさにお姉さまと呼ぶに相応しい方ですわ。」
サラ「年上の人が2人いるとパーティーの安心感がすごいなぁ……」
マカロン「あ、それじゃあ、生命の杖を渡しとくね。熒惑の砂で水を吹っ飛ばしたら、水を呼ぶ生命の水は使わないほうがいいし。」
ウンディーネ「そうね、それじゃあ借りておくわ。」
ポール「くっそ、ペグパウラーにニクシー、ニクサーと、知能の高い敵が増えてきやがった。」
ウンディーネ「連携されるし、どんどん仲間を呼ばれるのよね……」
マカロン「こういうの見ると、ああ敵の本拠なんだなあって感じる……」
ハーマン「だが強敵を破りゃあお宝もあるぜ。こいつは玄武の鎧だな、水を支配する者の鎧とも言われてる。これで5人ぶんの水装備が揃ったぞ。」
モニカ「奥に来るにつれて、アビスの瘴気が強くなってくるのを感じますわ。」
フォルネウス将「俺らのことってだいたいのプレイヤーが知らないんだよな……」
悪魔像「めちゃ避けやすいっすからね……」
フォルネウスの行動 >>296
サラの行動 >>298
丸呑み
五月雨斬り閃く
~ 海底宮アビスゲート ~
モニカ「あまりのプレッシャーに一度退いて、結界石で一晩ゆっくり休んでしまいましたわ。」
ハーマン「興奮でなかなか寝つけなかったぜ。ついにこの時が来た……!」
ウンディーネ「相手もまた水のエキスパート、まずはウォーターポールで守りを固める方向で行きましょう。」
マカロン「そして弱ったら熒惑の砂で畳み掛ける!」
ポール「マカロンは、一歩引いた所から冷静に見ててくれ。」
サラ「それじゃ……(ザッ)」
???「アビスの力を知れ……」
サラ「やっぱり、踏み込んだら出てくるよね……!」
ハーマン「むしろ出てこなかったらどうしようかと思ったぜ! 行くぞてめぇらぁ!」
BGM:四魔貴族バトル1
ポール「魚は魚……飛水断ち!」
モニカ「出し惜しみなしの全力ですわ! サザンクロス!」
(ズゴゴゴゴ)
マカロン「スコールで渦を作り出してるよ!」
ハーマン「こちとら水が膝までつかろうが腰までつかろうが戦う技術を磨いてきた、今さら頭までつかろうがどうってこたぁねえんだよ!」
ウンディーネ「ウォーターポール! 一回や二回、意識が持っていかれる覚悟はしてきてるわ……!」
(ザァッ)
サラ「くっ!?」
モニカ「サラ様っ!」
サラ「来ちゃダメ!」
ポール「ロープを! ……おい、サラ!?」
(グパッ)
マカロン「サ、サラおねーちゃんが……飲み込まれ、んんん!?」
(ザビュッ)
サラ「はぁ、はぁ、はぁ……さ、五月雨斬り……覚えたわ……」
ハーマン「マキ割りダイナミック!」
ポール「じいさんが時間を稼いでくれてる間に回復を!」
モニカ「フォルネウスは水流ごと丸呑みしていたから、噛み砕かれはしないと思ったのですね!? そしてノドをズタズタに切り裂いたとか?」
サラ「正解……でも、今ので、もう飲み込みはしてこないかな……」
モニカ「ああもう、あとで心配かけたオシオキですわ! 今は……足止めいたします!」
ウンディーネ「そっちにもウォーターポール!」
ハーマン「意識を一箇所に絞らせるな! お互いに死角を取っていくぜ姫さん!」
モニカ「了解!」
ポール「くそ、サラが呑まれかけた事で死ぬイメージがついちまったのか……? 踏み込みが浅くなってるよな、おれ……」
ウンディーネ「だからといって無理矢理自分を奮い立たせちゃ駄目よ、たいてい勇み足になって死ぬわ。」
マカロン「ハーマンさんとモニカおねーちゃんと同じように、取り囲んでシッポの方を狙って!」
ポール「そうか、そうだな。」
モニカ「よくもサラ様を! このこのこのこの、ついでに中心を穿ってサザンクロス!」
ウンディーネ「……あれは例外的に判断力を残しつつ興奮してる状態だから、真似しないように。」
ポール「……大切な人を……もしもニーナが飲み込まれかけたら……くぉのぉぉぉっ!」
ウンディーネ「真似すんなっつってんでしょうが。ああもうウォーターポール!」
(バシーン!)
モニカ「きゃあ!」
ポール「うわぁっ! ……あれ?」
ウンディーネ「私のウォーターポールは大車輪だろうがぶちかましだろうが止める、ましてやシッポごとき止められないわけがないわ。」
フォルネウス「オ……オオオオオ!」
(ザザザザザ)
ハーマン「怒りやがったな……でかいのが来るぞ、マカロンは全力で下がっとけぇ!」
ポール「うおっ……!」
ウンディーネ「よ、避けられ……あああああ!」
モニカ「くああぁっ!」
サラ「つぅっ……う、嘘……ウンディーネさんが一撃で血まみれに……」
ハーマン「ボサッとすんな、あれがフォルネウスのメイルシュトロームだ! 水を溜め込んだらまだまだ来るぞ!」
サラ「了解、アースヒール!」
ハーマン「へっ、あっさり我に返りやがって。ひっぱたく手間が省けるってのはいいねぇ、女子供と思ってたがお前らについて来て正解だったぜ!」
マカロン「今の攻撃が何度も来るの!?」
ハーマン「おうよ、船をも沈めるってのも納得だろ?」
ポール「高級傷薬!」
ウンディーネ「……気絶してる間に死んでなくて良かったわ……この破壊力じゃ、短期決戦で行く方が良さそうね。」
マカロン「砂まきしていくんだね!」
ポール「マカロンも撒いて、周辺の水を蒸発させちまってくれ!」
マカロン「おっけー!」
フォルネウス「ガアアアアッ!」
(ズゴゴゴゴ!)
サラ「ぐっ、あああーっ!!」
モニカ「水のない状態からでも撃てるのですか!?」
ハーマン「けっ、どんだけ水太りしてやがんだ!」
ポール「今度はウンディーネだけじゃなくサラまで……(バシャァン!)うおっ!」
マカロン「でも水が生じればウォーターポールも復活するよ! 追撃は受けないから回復に専念して!」
ポール「わかった、ラストの高級傷薬!」
ハーマン「失った血は戻ってこねえが、必要以上に怖がる必要もねえって事かい! オラ近づくんじゃねえよハイパーハンマァァァ!」
ウンディーネ「ゲホッ……私の回復はいいわ、攻め立てなさい……パワーヒール!」
サラ「う……アースヒール!」
モニカ「元気百倍っ……渦がお好きなら、わたくしの渦を! スクリュードライバーーー!」
(ドジュゥッ)
マカロン「砂まき継続中!」
ポール「やっこさん焦ってきてるんじゃないか? 火を消すのにご執心のようだ。」
サラ「このまま押し切る……!」
サラ「みんなが付けてくれた傷を、なぞるように……! これが本物の、五月雨斬り!」
フォルネウス「グギャアァァァ!!」
マカロン「フォルネウスのお腹から大量の水と血が……」
モニカ「致命傷でしょう、内臓を完全に破りました。」
ポール「勝ったのか……?」
ハーマン「おっと! アビスに帰る前に、置いてくモンがあるだろーよ!」
(ジュプッ)
ウンディーネ「ちょっ、手を突っ込んで何を……え……足!?」
ハーマン「ついでだ……根源の生命エネルギーも返してもらう! サクションッ!」
フォルネウス「ギャオォォォォォ……」
サラ「……せいっ!」
(パキィン……)
モニカ「……流れ込んでいた瘴気が感じられなくなりましたわ。」
マカロン「……ってことは。」
ポール「正真正銘、勝った……?」
(カチャッ)
サラ「ハーマン?」
黒髪ハーマン「おう、義足を外してな……こいつを。」
(キュッ)
ブラック「聖王遺物、銀の具足。所有者に合わせて形を変えるこの具足は、失った足の代わりもこなしてくれるのさ。もともと海賊ブラックは片足だ。」
サラ「……と、いうことは。」
ポール「あんたが海賊ブラックだったのかよ!」
~ バンガード ~
ウンディーネ「内臓が破裂してたみたいね……しばらく療養に集中しないと。」
サラ「ウンディーネさん……本当に、ありがとうございました。」
ウンディーネ「気にしない気にしない。私はバンガードにとどまるつもりよ、1ヶ月もすれば完治するでしょうし、また誘ってちょうだい。」
モニカ「ああ……これが、大人の女性というものなのですね……」
ポール「オレ、一度キドラントに戻ろうと思うんだ。」
マカロン「そだねー。いいかげん恋人さんも心配してると思うよ。」
ブラック「なーに、お前さんが抜けた穴くらい、若返ったオレ様がいりゃあ補って余りあるってもんだ。」
ポール「たはは……これは手厳しい……」
キャプテン「ああそうだ、バンガードを大陸から切り離すにあたって後腐れないよう、牧場や鉱山の人々と話し合ったのだが……」
サラ「はい。……あ、物件の話というと、もしかして!?」
キャプテン「うむ、クラウディウス家ゆかりの人々が働いている、ルーブ織工房があるのだよ。」
マカロン「やった、ふたつめ発見!」
サラ「どうしようかな。」
モニカ「アビスゲートをひとつ閉じてしまいましたし、ランスの天文学者さんに話を聞いたほうがよいのでは。」
(ミカエル「本来、先に聞いておかねば閉じられないのだがな。」)
サラ「うん、それになんとなくランスにおねえちゃんも居そうな気がする。」
マカロン「クラウディウスの物件ふたつ発見したし、ピドナのトーマスさんに報告に行く?」
モニカ「なんとなく、別の事件に出くわしそうな予感がします。」
ブラック「だが、オレが居る時に行っといた方がいいような予感もする。」
サラ「そういえばまだピドナの工房も覗いてなかったっけ……」
どうしよう? >>310
ピドナへ
~ ピドナ 工房 ~
ノーラ「だあああ! だから言っただろう、アンタ力仕事は向いてないよ! 縫製をやりな縫製を!」
職人A「す、すんません……」
職人B「防具開発は常に人手不足だ、ほれ教えてやるからこっち来な。」
ケーン「あれ、いらっしゃい、お客さんですか? できた武器防具は上で売ってますが……」
サラ「槍を使う人はいないから、他に何かないかと思ったんだけど……」
ケーン「ああー、トーマスさん向けに作ってたからつい……」
モニカ「えっ、トーマス様のお知り合いなのですか?」
ケーン「元々は僕とノーラさんしか残ってなかったんですが、ユリアンさんが散ってしまった職人を集めてくれて。」
マカロン「2人って……なんでそんな事に。」
ケーン「親方が何者かに殺されて、工房のシンボルだった聖王の槍も盗まれてしまい……」
ケーン「また何かされるんじゃないかと恐れた職人が離れ、誰かに盗まれるようなセキュリティじゃ任せられないという事で評判が下がり……」
ノーラ「恨まれる事なんざしてないってのにね。」
職人C「だが、ケーンの言葉が……みんなで力を合わせて、聖王の槍よりさらにいいものを作るってのが決め手だったな。」
職人D「若造が気張ってるのに、俺達が諦めるわけにゃいかねえさ。」
ノーラ「私はまだカタキを討つことを諦めてないけど……みんなが取り組んでるのに、あてもなくさまようわけにゃいかないからね。」
サラ「カタキ討ち……何か手がかりはないの?」
ノーラ「親方が残した、赤サンゴのピアスとジャッカルという言葉……」
ブラック「赤サンゴのピアスはジャッカル一味のあかしだが、ジャッカルのヤロウはオレが喉首かき切って海に沈めたはずだぜ。」
ノーラ「え? ジャッカルってのは人の名前なのかい?」
ブラック「海賊団の名前でもあり、その頭目の名前でもある。しかし今言った通りジャッカル一味は壊滅させたから残党を探すのも難しいだろうな。」
モニカ「良かったですわねマカロンちゃん、良い剣を開発してくれるそうですわ。」
マカロン「長剣と小剣の技を同時に使える剣かあ……」
サラ「さて、トムはミューズ様の家に行ってるって事だけど。」
トーマス何してる? >>313
夢魔イベント真っ最中
シャール「では、先に行く。(ぐいっ)」
トーマス「あと3人ぶんあるが、時間をかけてはいられないか。ユリアンやサラも居てほしいところだが、危険だし仕方」
(バタン)
サラ「あれ? こんなに集まって……なにが?」
トーマス「」
トーマス「――というわけで、ミューズ様が夢魔にとらわれてしまっている。この薬で夢に入り込んで助けるんだ。」
サラ「もちろん私も行くわ。」
トーマス「そう言うと思ったけど、本当に危険だぞ? 二度と目覚めないか」
サラ「大丈夫! フォルネウス倒してきた帰りだもん!」
トーマス「」
トーマス「と、とにかく、よく考えるんだ。ああシャールさん待ちくたびれてるよ……(くぴっ)」
(かくん)
サラ「本当に眠っちゃった……」
モニカ「サラ様の行くところ、どこであろうとついて参りますわ。」
マカロン「右に同じ!」
ブラック「夢の中っつうのも冒険心うずくが、嬢ちゃん達はテコでも動かねえだろうな。んじゃ行ってこい、オレは酒でも飲んで待ってるからよ。」
サラ「(ごくっ)……あ、意外と甘くておいしい。」
モニカ「(ぐびっ)甘口のワインより、飲みやすいくらいです。」
マカロン「(くいっ)さわやかでクセになるかも。」
ブラック「こ、こいつら……飲んでみたくなるセリフ残しやがって! くそ、夢魔の秘薬か、ヒマになったら探してみるかな……」
モニカの行動 >>316
夢の世界で痛みはあるのか自分の頬をつねってみる
~ 夢のピドナ王宮 ~
トーマス「やはり来てしまったか。心強いが、くれぐれも注意してくれよ。」
シャール「……すまん。」
サラ「気にしないで。深窓のお嬢様のピンチと聞いて助けないなんて、勇なし礼なし下心なしよ。」
マカロン「下心は無いほうがいいんじゃないかなサラおねーちゃん。」
モニカ「(ぎゅー)……痛い、という感覚ではありませんが、『痛いと感じている』、という感覚はありますわ。」
サラ「という事は(ドボッ)かふっ……た、確かに『苦しいような気がする』感覚はあるみたい……」
トーマス「頬をつねるのはよくやるけど、自分のみぞおち殴りつけるなよサラ……」
シャール「現実でできる事なら夢の中でもできると考えてよさそうだ。自分ができないと思っている事はできない。」
モニカ「『失敗するかも』と、自信を失えば失敗する可能性が高いという事でしょうか?」
シャール「無意識のレベルで考えていればな。気をしっかり持たんと無力になってしまう、ここに限っては自信過剰になった方がよいだろう。」
サラ「五月雨斬り!(ザシャザシャザシャ)」
モニカ「スクリュードライバー!(ギャリリリリ)」
マカロン「居合い抜き!(シュバッ)」
シャール「」
トーマス「俺達の出番無いかも。」
ミューズ何してる? >>320
夢魔に関節技
偽クレメンス「ミューズよ、いとしき娘よ……」
ミューズ「お父様……」
ミューズ「……」
(ガッ)
夢魔「ファッ!?」
ミューズ「(片足を抱え込み引っ張り、残った片足で蹴り上げることを考えられる前に、股間へと体をすべらせ、膝を固めて足首を取る)」
夢魔「ギャーーー!?」
ミューズ「(膝を破壊したのち、相手をうつぶせに落としその上に乗り、すみやかにもう片方の足首を取って極める)」
夢魔「あがっ、がああああ!」
ミューズ「(両足を破壊し終えたなら片腕に狙いを絞り、背面から足を絡めることでもう片方の腕による反撃を封じ、こちらは両腕で抱きかかえ肘を折る)」
夢魔「たす、たすけ……!」
ミューズ「(残った本人の腕をも利用して首を極め、頚椎を折りに行く……!)」
夢魔「あ……ひ……」
ミューズ「お父様は――」
(スッ)
夢魔「(た、助かっ……)」
ミューズ「もう、いないのよ。」
(ボギ)
ミューズ「あたりが歪んでゆく……目が覚めるようですね。」
ミューズ「夢魔、あなたの敗因は……」
ミューズ「長年の闘病生活でつちかわれた、私の妄想力をあなどっていたことですわ。」
~ 現実 ミューズの家 ~
サラ「……あれ?」
ブラック「おはよう。早かったな。」
トーマス「急に景色が歪んで……目覚めてしまったのか!? ミューズ様は!?」
シャール「ミューズ様!」
ミューズ「ううん……あ……おはようございます。皆様も眠っていらしたのですか?」
トーマス「……かくかくしかじか、というわけで、我々も秘薬を飲んで追いかけたはずなのですが……」
ミューズ「まあ! 私なんかのために……皆様、ありがとうございます。夢魔は討ち取りましたので心配いりませんわ。」
シャール「」
トーマス「(命を失う覚悟をして飛び込んだら、とらわれの姫本人が親玉を倒していた。何を言っているかわからないと思うが俺自身もわからない。)」
ミューズ「ところでシャール、それは……」
シャール「えっ……これは!? 夢の中で身につけていたものが、なぜ。」
ブラック「夢に入った後、アンタの腕が光って出現したのさ。すわ夢魔にのっとられたかと、思わず斧を構えちまったぜ。」
モニカ「聖王遺物、銀の手……」
ゴン「おれ、あのくすり、ローブをきた赤いピアスの人からもらったんだ。ひげのやさしそうな人だったのに。」
ブラック「赤いピアスだと……?」
シャール「マクシムスか!」
サラ「(ぼそぼそ)マクシムスって誰かな。」
モニカ「(ぼそぼそ)ピドナには、あまり滞在していませんでしたから……」
マカロン「(ぼそぼそ)名前も知らない人からもらった薬を、渡すほうも飲むほうもすごいなあ……」
トーマス「そのへんは、後でみっちりシャールさんがお説教してくれるさ。マクシムスってのは神王教団ピドナ支部の長だよ。」
ブラック「赤いピアス……赤サンゴじゃねえのか。」
トーマス「! そうか、ノーラさんの! ちょっと待っててくれ、ノーラさんを呼んでくる!」
教団を訪ねた時のマクシムスの行動 >>329
同席してたルートヴィッヒの行動 >>330
とぼける
頑張って糾弾する
~ 神王教団ピドナ支部 大広間 ~
マクシムス「本日は軍団長ルートヴィッヒ様がいらっしゃっています。神王教団の活動にあたり大いなる力となってくださることと」
ブラック「待ちなァ!」
(ざわっ)
ノーラ「武器工房の親方が最期に遺した赤サンゴのピアス、まさか犯人がこんなに近くに居たとはね。」
ブラック「赤サンゴのピアスはジャッカル一味のあかし。てっきり残党かと思ったが、まさかジャッカル御本人サマが生きてやがるたあ驚きだ。」
マクシムス「お、おやおや、なんのことでしょう。(げえっ、ブラック!?)」
民衆A「ジャッカル……?」
民衆B「マクシムスさまが?」
ルートヴィッヒ「なんと、我々をだましていたというのか!?」
マクシムス「とんでもない。ぬれぎぬです、私はそんな海賊など知りません。(くそルートヴィッヒめ! 手の平を返すのが早過ぎる!)」
トーマス「おや? 我々はジャッカルという者が海賊だと言った覚えはありませんが、なぜ海賊だと?」
マクシムス「か、海賊ジャッカルの悪名は有名ですから。」
トーマス「おかしいですね、今あなたは確かに『知りません』と言ったはず。矛盾していますね。」
ルートヴィッヒ「いけるいける押せ押せ諦めんなできるできる絶対できる気持ちの問題だ頑張れあと少しだ」
トーマス「(うざい)」
騎士「ま、まあ落ち着いて。顔つきが似ているというだけでは、確定ではありません。」
ブラック「証拠ならあるぜ、ジャッカルの腕に。決して消えないイレズミ、名前通りの死食いオオカミのイレズミがな!」
マクシムス「くそ、ブラックめ! おまえたち、殺せ!」
(キャー)
サラ「モンスターとも手を結んでいたのね!」
モニカ「ここは私達が!」
マカロン「トーマスおにーちゃんはみんなの避難を!」
ブラック「机の下に隠し階段だ、相変わらずこういうとこは凝ってやがる。」
ノーラ「よし、行くわよ!」
モニカ「ノーラさん! ……すみませんブラックさん、先に行っていて頂けますか。すぐに片付けて参ります。」
ブラック「ちっ、しょーがねえ嬢ちゃんだ。」
マクシムスは痕跡を残さず逃げられるか >>334
そのころユリアンは >>336
隠し通路出た直後、ハイパーゴールドラグジュアリーフルオートマチック真ファイナルヴァーチャルロマンシングときめきドラゴンマシーンに轢かれる
カタリナに稽古つけてもらってる
ブラック「(ガギンガギンガギンガギン)はぁーっはっはっは! オラオラ、早く逃げねえとスパイクシールドが突き刺さるぜぇ!?」
マクシムス「ひぃぃぃぃ!」
ノーラ「恐ろしいおっさんね……味方で良かったわ。」
ブラック「む、ちょっと止まれ。」
(ズズズズズ……)
マクシムス「や、やれ! 殺せぇ!」
ノーラ「なんなのこいつは?」
ブラック「ゴーストみたいなもんだろうが……プレッシャーが半端ねえな。ちょいと気合入れていくぜ。」
仁王「うおおおお!」
マクシムス「ひぃ、ひぃ……ブ、ブラックめ……だが、ここまで来れば(ズガン!!!)あぱァーッ!?」
ナハトズィーガー「(ブォンブォンブォン、ドドドドド)」
マクシムス「な……なに……が……(バタッ)」
トーマス「幽霊なのに物理攻撃メインとは珍しい敵もいたものだ。」
モニカ「トーマス様のウォーターポールがあって良かったですわ。」
ブラック「しかし時間がかかり過ぎちまった、もう逃げられてるかもしれねえ。」
マクシムスガード剣「大丈夫ですかマクシムス様!」
マクシムスガード斧「いったい何があったというのだ。」
マクシムスガード槍「……は! 工房の娘! さてはこれをやったのはお前たちか!?」
ノーラ「……私のことを知ってて、そのセリフ。あんたらも犯人でよさそうだね!」
サラ「(この短時間でマクシムスに何が起きたの?)」
マクシムスガード?「いたしかたない、マクシムス様は戦えないようだ……杖をお借りします!」
マクシムスガード杖「ゆくぞっ!」
~ ピドナ港 ~
ユリアン「はぁっ!」
カタリナ「OK、自分よりはるかに長い大剣も、そうして受け流すことは可能よ。パリイに始まりパリイに終わる……」
ユリアン「ありがとうございました!」
カタリナ「……何か中央のほうが騒がしいわね。事件でもあったのかしら。」
町人「ピドナ神王教団のトップだったマクシムスさまが、海賊だったんだってよ! 悪魔族も味方についてて大混乱。冒険者達が防衛してくれたらしいが。」
ユリアン「冒険者ってどんな?」
町人「リーダーは弓と剣を自在に操る深緑髪のふわふわロングの女の子、黄色いズボンと――」
ユリアン「サラかよっ!」
カタリナ「ユリアン、今度は旧市街が騒がしいわ。行ってみましょう。」
~ ピドナ旧市街 ~
ゴン「あ、あの人……おれに薬をくれた人だ! うわっ!」
(キィン!)
シャール「ミューズ様に薬を盛るのみならず、こんな場所で戦おうとは……!」
マクシムスガード剣「負け犬は大人しく死んでおけ!」
トーマス「あいにくだが負け犬になるのはそちらだと宣言しておこう。」
ノーラ「その長いブツを見た時点でうすうす察してたけど……やっぱり聖王の槍!」
マクシムスガード槍「世界一の切れ味、味わうがいい!」
モニカ「刺し貫くには速さと正確さ。それを思い知っていただきますわ!」
マクシムスガード斧「ファイナルストライク!」
マカロン「家もあるってのにメチャクチャするね!」
ブラック「な、砕け散った刃が元に!?」
マクシムスガード斧「これが魔王の斧だ! 何度でも再生し、けして切れ味の鈍ることのない刃!」
カタリナ「お前は……マスカレイドを奪おうとした男!」
マクシムスガード杖「カタリナだと!? しかし好機……今一度、今度は力ずくで奪い取ってくれる!」
カタリナ「(マスカレイドはミカエル様に預けてあるのだけれど)」
マクシムスガード剣「ハァッ!」
ゴン「(ビクッ)」
シャール「! いかん!」
サラ「危ないっ……!」
(ザシュッ!)
トーマス「こ、子供達を狙うだと!? 生命の水! サラ、平気か!」
サラ「急所は外れてる……ダイジョウブ。」
シャール「貴様ぁ……!」
マクシムスガード剣「クハハ、ただでさえ数で劣るのだ、頭を使わんとな。私の剣閃はどこに居ようと届くぞぉ。」
誰か何かひらめくかな? >>347
モニカ→ライトニングピアス
マクシムスガード剣「そら、そらッ!」
サラ「避ければ子供達に当たる……回避することも、できない……!」
トーマス「なんて陰険なやつだ、生命の水!」
シャール「エイミングッ!」
マクシムスガード剣「(ガキィッ!)フハハッ、聖王遺物、七星剣! 狙ったつもりだろうがそんなものでは刃こぼれひとつせんぞぉ。」
(スッ)
シャール「え」
(コキッ)
マクシムスガード剣「」
ミューズ「どこに居ようと届くとおっしゃっていましたが……背後までは届かなかったようですね。」
シャール「ミュ、ミューズ様……」
サラ「ふぅ……ナイス首絞め。」
ミューズ「サラ様こそ……子供達のために、こんなに血だらけになるまで庇ってくださって……ありがとうございます。」
トーマス「剣撃をかわしている間にミューズ様の家まで来てしまったのか。他の仲間とも離れているし、戻らなければ。」
マクシムスガード槍「我が毒を受けよ! ハッハァー!」
ノーラ「ミヅチかっ……!」
ユリアン「(キン!)小さな力は受け止め、大きな力は受け流す、一点に集中した力はそらしやすい! これがパリイの極意だ!」
ノーラ「ユリアン、帰ってきてたのか! 助かるよ!」
カタリナ「モニカ様がなぜここに!?」
モニカ「家出してきてしまいました!」
カタリナ「えらい爆弾発言してくれましたね!? こんな切迫した状況でもなければ口がふさがりませんよ!」
モニカ「その反応は既に2回味わっているからいらないわ!」
マクシムスガード杖「アビスとの契約で得たこの力! メガサクション!」
カタリナ「くっ……」
モニカ「うう……スタミナが根こそぎ消えていくかのようなこの感覚……!」
ブラック「海賊ブラック! ジャッカルを倒しに参上したぜ!」
マカロン「え、いまさら何……あ、そっか。」
マカロン「(ブラックも海賊で犯罪者なことには違いない……ミューズ様とかと、つながりが無いように見せかけてくれてるんだ。)」
マカロン「(いいなあ、みんなステキだなあ。ウソも使いようでこんなにステキになる。)」
マクシムスガード斧「おらぁ!」
マカロン「ひょいっと。武器自慢はすごいけど、扱うウデはブラックさんの足元にも及ばないね。」
ブラック「へっへっ、こういう奴はな……(ガシッ)」
マクシムスガード斧「なにぃ!? こ、この切れ味が怖くないのか! 刃をかいくぐって手首を掴……ギャアアアア!!」
(ベキッ)
ブラック「と、こうすればいいのさ。オラァ!」
マクシムスガード斧「ほごぼぅっ!」
マカロン「ん~っ、もう本名を言っちゃおう! もしウチに見つかっても、ずっとずっと逃げ続ける決意は固まったもんね! 冒険者になるんだー!」
マクシムスガード杖「今一度サクション……フッ、生娘の味は素晴らしい。」
モニカ「ぬなっ……」
カタリナ「冷静に。生命力ソムリエとでも思っておいてください。相手はもう人間ではないのです……っ!(ブォン)」
モニカ「え、ええ。」
マクシムスガード杖「おっと。大剣使いでもあったか、大味な……やはり美しいマスカレイドは私が使うにふさわしい!」
カタリナ「……あなた、マスカレイドの本当の姿を知らないのね。こうなるともう喜劇だわ。(ギュバッ)」
マクシムスガード杖「おっとっと、風圧だけでも傷がつくとは、並みの使い手ではないな。だが(ギョロ)」
モニカ「……っ」
マクシムスガード杖「こちらの美しい方のあえぎも存分に堪能させてもらおう!」
(トス)
マクシムスガード杖「(ビクン)」
カタリナ「で……電撃の技? とにかく今が好機!」
(ゴシャア!)
モニカ「あまりにも気持ち悪く……とにかく速く速くと念じて突き出したらこうなったわ。」
カタリナ「それはおそらくライトニングピアスですね……」
マクシムスガード槍「そらそら、どうしたどうした!」
ユリアン「どうした、は、こっちの、セリフだっ! くそ、いてぇー! ノーラまだかぁ!」
ノーラ「(……ここ!)」
(ギィン!)
マクシムスガード槍「ククッ……俺が振り回すのを待っていたのか? バカだバカだとは思っていたが、正面からの競り合いに持ち込んでくるとは。」
ノーラ「……(ギリッ)」
マクシムスガード槍「だがそちらの男に手を出されるとまずいか。終わりだ、聖王遺物の力を知るがいい!」
(ガキッ!)
マクシムスガード槍「!? バ、バカな、砕けない!? 聖王遺物と噛み合っているのに!?」
ユリアン「(ヒュオッ)」
マクシムスガード槍「うおっ! くそ、思わず離してしまった……どんなトリックを使った!」
ノーラ「トリックなんざ、使ってないよ。」
ノーラ「武器の性能で勝ったんだ。」
ノーラ「これが、ケーンやみんなの想いの結晶。」
ノーラ「聖王の槍に代わるほどの実用武器……」
ノーラ「ブリッツランサーだ!!」
~ 5日後 トーマスの家 ~
ノーラ「改めて礼を言うよ、トーマス。聖王の槍は無事に帰ってきた……私の力が必要なら言いな、何をおいても駆けつけるから。」
ミューズ「ブラック様はグレートアーチに帰ってしまわれました。事後処理の間、ずっと滞在するのはつながりを疑われるからと……」
ノーラ「ジャッカルの正体を暴いてくれたあの人にもお礼を言いたかったけど……仕方ないか。こっちから会いに行こう。」
シャール「しかし、マクシムスの盗品ということで七星剣と栄光の杖は召し上げられてしまったな……」
サラ「え、ブラックさん、ちゃっかり魔王の斧は持ってったんだ?」
トーマス「俺はそれより君がラザイエフ家の末娘だという事に驚いたよ。」
タチアナ「どうせウソつくなら、もっとステキなことでウソつきたいなって思って。」
モニカ「その考えは素晴らしいですわ、マカロン……ではなくタチアナちゃん。」
サラ「これからもよろしくね、タチアナちゃん。」
タチアナ「えへへー……」
カタリナ「お話は伺いましたが、モニカ様はもうロアーヌに戻られる気は無いと……」
モニカ「……すみません。」
カタリナ「いえ、こうなってしまったからには逃げ続けるのが最善なのも事実。風の噂に聞きましたが、輿入れの船が沈んだというニュースもあります。」
モニカ「え、ロアーヌの?」
カタリナ「ミカエル様が何かしら偽装したのだと思われます。ですから、モニカ様も外では偽名を使うなどした方がいいかも知れません。」
サラ「特にツヴァイク公に知られるのはまずいのね。」
カタリナ「ええ。本当にやらかしてくれたわ……」
サラ「ゴメンネ、でも何回選択を迫られても私は同じ道を選ぶと思う。」
モニカ「サラ様……」
カタリナ「ハイハイ。では私はこれで。トーマス社長、再び護衛の任につきます。」
トーマス「ああ、頼むよ。」
サラ「」
モニカ「」
タチアナ「えっ、トーマスおにーちゃんの会社で雇ってるの!?」
トーマス「ああ、元手を稼ぎたいっていうからね。」
トーマス「さて、それじゃ俺達も行くか。」
ユリアン「ああ。なんだかいつも、ちょっと会うばっかりで悪いけど。」
サラ「今度はどこへ行くの?」
トーマス「ロアーヌ。だからサラ達とはまた別行動になるな。」
ユリアン「シノンの農場の利権もあるし、平等にまとめといた方が不満も少ないからさ。今度はオレ、夏の間ずっとシノンにとどまると思う。」
トーマス「俺もしばらくは話をまとめるためにロアーヌに居るよ。1ヶ月くらいの期間、手紙を出すならおじいさまの方にしてくれると助かる。」
モニカ「わかりました、トーマス様、ユリアン様、お元気で。」
サラ「また、ね。」
トーマス「クラウディウス家ゆかりの人々を探すのも、よろしく頼むよ。」
タチアナ「またねー!」
サラ「さて……」
ミューズ「あの、サラ様。よろしければ私も連れていっては頂けないでしょうか?」
タチアナ「ええっ!? 体は平気なの?」
ミューズ「おかげさまで。きっと夢魔と一緒に病魔も退散したのですね。」
ミューズ「私には大それた野望はありませんが、でも、かつて関わった方々に怪しげな手が伸びているとなれば黙って見てはいられません。」
ミューズ「サラ様の物件探し、手伝わせてください。」
モニカ「と、おっしゃっていますが、護衛の意見は。」
シャール「ミューズ様に何かしら意欲が沸いて、それが生きる気力になるなら、何も言うことはない。」
どうしよう、どちらか、または両方を仲間に加える? >>360
両方仲間にする
~ ??? ~
?????「ククク……フォルネウスが倒されたようだn……えっフォルネウス? アラケスでなく?」
????「ヤツはわれら四魔貴族の中でも最j……えっフォルネウス? アラケスではないのか?」
????「人間ごときに負けるとは、四魔貴族の恥さらしよ……ってちょっと待て、なんで俺が一番弱いみたいになってんだよ!?」
?????「だって弱いであろう。」
????「少なくともフォルネウスより弱い。」
????「チクショーおまえらなんて嫌いだー!」
??????「ハァ……まさか僕の所に一番に来るとは。やられたよ。」
?????「ふむ……私もそろそろ動くとしようか。」
動く? >>362
安価無効ならコンマ>>362で
00~32 まだいいか、王者は動かないものだ、もっと影を美しく磨こう
33~65 タフターン山の警戒態勢をレベルアップするくらいはやっておこう
66~98 ロアーヌに向けて侵攻を進めよう
99 巨龍グゥエインを狙って総力戦だ
コンマに委ねる
~ 旧市街・ミューズの家 ~
モニカ「(ぺたぺた)はい、大丈夫。もう薬もいりませんわ。」
サラ「ありがとモニカ様。あれだけ何度も斬られると、血も派手に出ちゃったし、1ヶ月くらいはゆっくりしたほうがいいかな。」
タチアナ「もう~、心配かけさせないでよ。」
ミューズ「サラ様……」
サラ「まだまだユリアンほど受け流す技術は無いみたい……修行あるのみ、だね。」
モニカ「ひとまず次の目的地はランス。アビスゲートについて詳しい話を伺いましょう。」
ミューズ「支度はできました、いつでも出発できますわ。」
タチアナ「(ぷに)」
サラ「ひゃう!? お、おなかなんて触ってどうしたの。」
タチアナ「いや、筋肉ついてるなって。さすがに開拓してた年季が(さわさわ)」
モニカ「ふむ。ではわたくしも(さわさわ)」
ミューズ「……えっと、それじゃ私も……」
サラ「ミューズ様まで!?」
(やいのやいのきゃいきゃい)
~ 家の外 ~
シャール「娘4人か……」
シャール「……」
シャール「ミューズ様が楽しそうで、何よりだ。」
シャール「……」
シャール「……別に寂しいわけじゃないからな?」
旧市街の市民「いや、誰もそんなこと聞いてやしませんよ……」
ミューズの覚える術の系統 >>371
ほかにも誰か何か、術を覚えておこうか? >>373
蒼龍、月
タチアナ デイブレーク
サラ「そ、蒼龍……ミュルス以外で教わること、できたっけ?」
ミューズ「吹き渡る風のように……と、イメージがありまして……ダメでしょうか?」
モニカ「いえ、そういったイメージは大切にした方がいいですわ。今はムーンシャインだけ教わっておきましょう。」
サラ「物件回収終わったらトムに報告にも行くし、その時にミュルスで覚えよっか。」
タチアナ「うーん……2000オーラムかけて覚えたムーンシャインが使えなくなるのか~……」
シャール「そんなに悩むなら習得しなくともいいのではないか?」
タチアナ「いや。聖王様は言いました、『安価は絶対』と。太陽術に転向するよ! おっしょさん、デイブレーク教えて!」
ピドナの術士「その呼び方やめてもらえませんか。」
~ スタンレーへの道 ~
モニカ「ちょうどよい荷物運びの依頼があって助かりました。」
サラ「報酬は安いけど、食費くらいにはなるかな。」
タチアナ「海賊ジャッカル捕縛に対して出た金一封、術習得でふっとんじゃったもんね。いや、わたしが言えたギリじゃないけど……」
シャール「悪いと思うなら、皆の助けになることで結果を出せばいい。後悔は先に立たんが、役にも立たんぞ。」
ミューズ「うまいことを言いましたわね。」
シャール「コホン。工房から感謝の印で武器も大量にもらったのだし、役立ててみせよう。トーマス君を差し置いて強いほうをもらうのは気が引けたが。」
ミューズ「シャールにはブリッツランサー。」
タチアナ「わたしにはグラディウス。」
モニカ「わたくしにはシルバーフルーレ。」
サラ「海底宮で拾った隕石のかけらも渡してきたし、次は何ができるのか楽しみ。」
道を進むサラ達、しかし野営中に襲いくる影、その正体とは >>378
四魔貴族の尖兵
(パチパチ……)
タチアナ「もうすぐ夏だねえ……虫のジーーーって鳴き声、これ不思議と懐かしい気持ちがするんだ。」
シャール「ああ、とてもよくわかるな。」
ミューズ「あれはなんの虫なのでしょう? サラ様、ご存知ですか?」
サラ「ううん、知らない……そういえばなんの虫なんだろう?」
ビューネイの精「ふ ふ ふ ……見ぃつけた。って、なんだ男は1人か。」
サラ「え……痴女?」
モニカ「魔族です魔族。」
タチアナ「精霊さんとかもそうだけど、なんでわざわざ人間の姿を取ってるのに服を着ようとしないんだろーね……」
ビューネイの精「何かゴチャゴチャ言ってる隙に幻☆惑☆光! 私の命令に従い、ニンゲンを殺しなさいっ!」
シャール「>>380」
ミューズ様以外には魅了されない(キリッ)
タチアナ「きゃーっ♪」
ミューズ「こう言っているものの、本当に魅了されてくれるのか疑わしいところではありますが。」
サラ「それって今現在混乱してるんじゃ?」
ビューネイの精「ちょっ、こっち来ないでよ! 攻撃するのはあっち、だって!(ズドム!)」
モニカ「(スッ)」
ビューネイの精「(えっ……なに、この感覚。この私が美しいと感じ……)あ、きゃああああ!!」
モニカ「スクリュードライバー……なぜか女性を酔わせる真空波は、別名を『女殺し』レディーキラー、と呼びますわ。」
~ 翌朝 ~
モニカ「昨夜のあれはなんだったのでしょうか? 死体は残らず、たぶんアビスに還ったものと思われますが。」
サラ「宙に浮いてたし、戦士っぽさは無かったから、ビューネイの尖兵かも……」
タチアナ「でも、別にわたし達を狙ってきたって感じじゃなかったね。」
シャール「フォルネウスを倒してきたとの事だが、それで注目されたわけではないのだろうか。」
サラ「注意はしておくけど、あまり気にしなくていいのかも。伝説の中でも、魔貴族同士はそこまで仲がよくはないそうだし。」
ミューズ「ふぅ……ふぅ……」
タチアナ「あ、ミューズおねえちゃん平気? みんな、ちょっと休もう。」
シャール「水を。」
ミューズ「申し訳ありません、足が鍛えられていませんで……」
タチアナ「だいじょーぶ! わたしも最初の頃はきつかったけど、1ヶ月くらいで慣れてくるから!」
シャール「(それは暗に『手加減しない』と言っているのか? 確かについてくる事を決めたのはミューズ様ご自身であり、甘やかすのはよくないが……)」
ミューズ「そうですね、皆様についていけるよう、がんばりますわ。」
~ スタンレー ~
サラ「このあたりまで来ると、まだまだ涼しいね。」
モニカ「パブに荷物を届けて、今度はランスに行く仕事が何かないか探しましょう。」
タチアナ「宿は任せていいかな?」
シャール「任された。」
ミューズ「あ……この紋章は。」
サラ「スタンレー陶器? ……もしかしてクラウディウスの?」
ミューズ「はい、ただ、こちらの方は……たとえ気に入った相手でも、まず陶磁器を愛している方とでなければ取引をしないという方で。」
モニカ「正義や情を語ることが通用しない相手は、珍しくありませんが……それは珍しいですわね。」
ミューズ「陶磁器に関して相当に詳しくならなければ、相手にしてもらえないと思いますわ。」
サラ「それじゃ一応、トムに知らせて、ここは後回しにしよう。」
ランスでのアンナの応対 >>386
エレン何してる? >>388
生け贄の穴から単身脱出してポールと入れ替わりに放浪の旅へ
立場逆転してる
ヨハンネス「これはサラカンパニーの社長、ようこそランスへ。妹は寝ておりますが、ゆっくりしていってください。」
サラ「こんにちは。こちら、つまらないものですが……」
ヨハンネス「おお、燻製肉! これはありがたい。」
モニカ「ええと、さっそくの用件で恐縮ですが、アビスゲートについて伺いたいのです。」
ヨハンネス「えっ……あ、はい。」
シャール「(ぼそぼそ)……なぜがっかりされたんだ?」
タチアナ「(ぼそぼそ)そりゃ、この天文台にかかる税金もバカにならないでしょ。たぶんパトロン探してるんじゃないかな。」
ミューズ「世知辛いものですね……」
ヨハンネス「父の観測と、妹の観測とを比べてみると、星の位置にズレが生じています。記録においても、アビスゲートが星の位置をずらすのは確かです。」
ヨハンネス「詳しく話すと長くなるので省きますが、観測によってだいたいどの位置にアビスゲートが存在しているのかを知ることができるのです。」
サラ「北極星を利用して自分の位置を割り出すようなものでしょうか?」
ヨハンネス「いかにも、そうですね。そして、その結果は伝説通りの位置でした。」
ヨハンネス「アラケスのゲートはまず間違いなく魔王殿に、ビューネイのゲートはロアーヌのタフターン山に、」
ヨハンネス「フォルネウスのゲートは西大洋に、アウナスのゲートは南のジャングルに。」
モニカ「タフターン山……」
ヨハンネス「まだまだズレは小さいようですが、アビスからの力はこの世界に混乱をもたらしています。一刻も早くゲートを閉じねばなりません。」
タチアナ「フォルネウスのゲートはもう閉じたよー!」
ヨハンネス「」
~ ランス 屋外 ~
タチアナ「閉じに行くとしたら、場所がはっきりしてる魔王殿かなぁ。あ、もちろんサラおねーちゃんが全快してからね。」
サラ「しばらくはランスで避暑がてら物件の統合を目指そうか。」
ミューズ「……あ、あれは!」
ミューズ「ステファン! ステファンではありませんか!」
ステファン「お嬢様!? なぜランスに……」
ミューズ「体の調子がすっかり良くなりまして。ステファンもお元気でしたか?」
ステファン「え、ええ。ランス陸送隊の援助を受けて、地道に、しかし日々停滞することなく味の探求につとめています。」
ミューズ「それは何よりです。」
サラ「ランス陸送隊、歴史はないけど聖王家にも援助してる真っ当な会社だし、ここは回収しなくていいかな?」
モニカ「元々の目的はクラウディウスの人々を変な会社から守ることですものね。ところでサラ様、わたくしステファン様の所のお酒を飲んでみたく……」
タチアナ「……モニカおねーちゃん、さりげなくお酒好き?」
~ いっぽう そのころ ルーブ山地 ~
グゥエイン「ほう……溢れ出る闘気、強者の目……人間にしておくのが惜しいな。何をしに来た?」
エレン「ビューネイの巣の場所を知らない?」
グゥエイン「あいにくとまだ知らぬ。だが、こちらから打って出れば、ヤツにとっては面白くなかろう。すぐさま襲ってくることは予想できる。」
エレン「ふぅん……力を貸してくれる気は?」
グゥエイン「我が母は聖王に力を貸したが、最期は聖王に討たれた。人間とは勝手なものだ。だがビューネイの影が我が物顔で飛び回るのは気に入らん。」
エレン「信用する気は無い? ま、こっちとしてもそのつもりよ。この財宝を貯め込むために何百人殺したか考えるだけでアンタに殴りかかりたくなるわ。」
グゥエイン「強者といえどもしょせん人間か。殺し、奪うは強者の特権よ。」
エレン「はッ、これ以上の問答はやめようじゃない、お互いロクな事にならないよ。で、利用し利用されるだけの関係で、行くの? 行かないの?」
グゥエイン「いいだろう……乗れ!」
ハリード「俺達の存在ってなんだろうな。」
元ポールの仲間達「とりあえず応援しましょう。」
傭兵ども「「「アネゴー! 俺だー! 結婚してくれー!」」」
エレン「やれやれ、本当にあたしの事なんてこれっぽっちも配慮する気は無いか。寒いねコリャ。」
グゥエイン「何か言ったか? タフターン山方面に飛んでいる、もういつ来てもおかしくないぞ、気を抜くな。」
エレン「ヘイヘイ。」
ビューネイ戦、エレンは何かひらめく? >>395
錬気拳
BGM:四魔貴族バトル1
(ゴオォォォ)
エレン「言ってるそばからお出迎えかい! 挨拶代わりのトマホーク、受け取りな!」
グゥエイン「跳べ!」
エレン「~あだだだだ! アースライザーの中に突っ込む奴があるか!」
グゥエイン「御挨拶だな、慣性を考慮して落ちないように飛んでやっているというのに。」
エレン「ふんぬっ! ……アースライザーね。その岩を引きつける力……利用させてもらうよ!」
(ズゥン……)
グゥエイン「(引っ張られる!?)」
エレン「ッラァ!(ドボッ)」
ビューネイ「ギシャアァァ!」
グゥエイン「おい、今なにをした!? 俺までも引き付けられそうだったぞ!」
エレン「ビューネイが大地を引っ張る力に合わせて、集気法のように、ヤツの体内に溢れる気を引っ張ろうとしたんだけど……まだうまく使えないか。」
エレン「でも、こいつをうまく使えれば、とっ!(タン)」
グゥエイン「ちっ、グライダースパイク!」
エレン「フン!(ザゴシャッ) 飛び移るのも楽になる!」
エレン「(スタッ)名づけてツインスパイクってとこかしら。」
グゥエイン「いい判断だ、あの眼は厄介だからな……真っ先に潰したのはありがたい。」
エレン「え゛。 まさかアンタも麻痺することあるの?」
グゥエイン「ああ。」
エレン「ひえぇ、アンタが動けなくなったらまっさかさまじゃない。ただの偶然だったけど助かった……おっとぉ!」
(ギャルルルル……キュイィィン)
グゥエイン「気をつけろ! キサマの脆弱な肉体であの三重の波を受ければ一撃だぞ!」
エレン「はは、心配してくれんだ? 超高速ナブラってとこか……アンタの鱗さえ千切られるなんて半端じゃないね。もう一度飛ぶよ!」
グゥエイン「三つ首が連携できないような超密接距離に飛び込むか。そういう賭けは嫌いではないぞ!」
ビューネイの行動 >>398
グゥエインの行動 >>400
トリニティブラスター
うえ
(ガツッ! ジャクッ!)
エレン「鳥と獣が噛み付いてこようが……あたしにゃ届かないよ! 練気拳で引き寄せながらのっ、カウンタぁー!」
(ブスブス……)
エレン「チェッ、髪の毛チリッチリ。左手もそろそろ火傷で限界かな…… ……って、どこに居んのよ、グゥエイン!?」
グゥエイン「フンッ!(ゴシカァン) 注意を引きつけてくれるとは殊勝だなエレン。零距離では自慢の風も纏えまい! カァーーーッ!(ゴォ)」
エレン「イ~ナ~ズ~マ~……キック!」
(スタッ)
グゥエイン「反動で戻ってきたな。問題は無い。」
エレン「こっちゃ足場が無いと命に関わるんだっての! ……つーか、名前覚えてたのね。」
グゥエイン「……お互いさまだ。」
エレン「あたしの左手もヤバい。次で仕留めに行くよ。」
グゥエイン「では鳥は任せたぞ。」
ビューネイ「ケェェェッ!」
エレン「そいつを待ってた!(ザグッ!)」
グゥエイン「(ガシッ)影のぶんざいで、そう邪険にするな。どうせ最期なのだ、地上までしばし付き合ってもらおうか。」
エレン「っと、フランシスカは抜けないか。(タッ)」
グゥエイン「役目、ご苦労。」
エレン「超音波を発するノドの震えめがけて叩き込んでやったまではいいんだけどね。ま、ここはアンタにトドメを譲っておくよ。」
グゥエイン「ふん、遠慮はせんぞ、しっかりつかまっていろ! 瞳も音も封じた! ならば純粋な力で俺が負ける道理など無い! おおおおおおお!」
(ズズン……)
グゥエイン「さて、生きているか?」
エレン「掴んでる感触わかってんでしょーが。ハァ……ここまででいいわ、あたしはアビスゲート閉じなきゃいけないし。」
グゥエイン「ゲートなら中央の光っている所を破壊すればそれで済む。ほれ、さっきビューネイの影に刺さった手斧はそこに落ちているぞ。」
エレン「そこは『俺がやろう』くらい言ってくれてもいいんじゃない?」
グゥエイン「あんな狭い所に誰が入りたがるか。まあ……ふもとくらいまではサービスで運んでやるから有り難く思え。」
エレン「ヘイヘイ。んじゃ行ってくるかね。あいたたた……」
ミカエル「む……タフターン山の暗雲が……?」
ユリアン「ロアーヌで何か起こるような気がしてたけど気のせいだった。」
トーマス「いつもの事じゃないか。」
これからのエレン達の行き先 >>404
サラ達の行動 >>406
ツヴァイク
うえ
~ ロアーヌ ~
ユリアン「エレン!? どうしたんだ、そのケガ!?」
エレン「あー……ちょっとさっきまでビューネイ倒してて。」
ユリアン「」
トーマス「姉妹揃って四魔貴族を倒しているのか……凄いな。」
エレン「うえっ!? サラも他の四魔貴族を?」
トーマス「バンガードを発進させ、フォルネウスのゲートを閉じたそうだよ。今はランスで少し休んでいるところだ。」
エレン「ランスかー……うん、そろそろ会っておこっかな。ツヴァイク経由してサラに会いに行こう。あ、そうそう、トムにお願いなんだけど……」
~ ルーブ山地 ~
ハリード「……エレンはそのままロアーヌに?」
グゥエイン「当然だ。この俺がなぜここまで送迎してやらねばならん。その懐のものは見逃してやるから貴様らもさっさと出ていけ。」
~ 1週間後 ロアーヌ ~
トーマス「あ、ハリードさん。エレンならツヴァイク経由してランスに向かいました。」
ハリード「……今、ヤーマス、ランスからツヴァイクを経由してロアーヌに来たところなんだが。俺はそろそろ怒っていいんじゃないか?」
トーマス「ビューネイの巣に落ちてるものは好きにしていいから、ともことづかっています。」
ハリード「まったくしょうがねえなぁ、あの娘は……」
ユリアン「(ハリードさん、ちょろいよ、ちょろ過ぎるよ。)」
傭兵ズ「しかし、アネゴは妹さんに会いに行ったんですよね? じゃあオレ達はここで別れますよ。アネゴについてった日々、楽しかったっす。」
ハリード「ん、そうか。まあ人数が多いってのも報酬は少なくなるし、人数多すぎて仕事が回ってこないって事もあるからな……元気で。」
~ ランス ~
サラ「あ、トムから手紙だ……お姉ちゃんがこっちに向かってるのかぁ。」
モニカ「あの……サラ様。」
サラ「どしたのモニカ様、改まって。」
モニカ「ミューズ様の記憶によれば、クラウディウスゆかりの人々がやっている物件最後のひとつはツヴァイクにあるのですよね?」
ミューズ「はい。サラ様が集めてくださったファルス造船とネッドのルーブ織工房、それとステファンのブルワリー、スタンレー陶器……」
シャール「そして最後にツヴァイクキャラバン。そこの社長はクレメンス様と旧友だった。」
モニカ「それで思ったのですが、サラ様達がそちらに行っている間、わたくしは別行動をして、少しでもアビスゲートの情報を集めようかと。」
サラ「えっ……」
タチアナ「そんな傷ついた顔しないで、サラおねーちゃん。モニカおねーちゃんも自分にできる事をいっしょけんめいやろうとしてるんだ。」
モニカ「すみません、いくら変装しても、どうしても行動は制限されると思いますし……」
サラ「でも、ひとりじゃ……」
タチアナ「わたしもモニカおねーちゃんについてくよ!」
モニカ「タチアナちゃん……」
サラ「……うん、わかった。でも無理はしないでね……」
モニカ「サラ様……またすぐに会えますから。そんなに悲しそうにしないでくださいませ。」
サラ「うん、うん。ヨハンネスさんの天文台もサラカンパニー傘下に入ったから、ここに戻ってきてね。約束だよ。」
タチアナ「アウナスのゲートの方はブラックさんに手紙出しておいて、わたし達は魔王殿を探索しよう!」
ヨハンネス「(おや、なぜだろう、本当にすぐ戻ってくる気がする)」
シャールとミューズを連れてツヴァイクに向かうサラ
しかし途中のキドラントの村で……何が起きてる? >>413
ニーナが町長にマウントポジションでフルボッコ
生贄の穴に閉じ込められたポール
ニーナ「(ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ)」
私が町長です「ひ、ひぃ、ニー、ナ、悪かっ、ぴぎぃ!」
サラ「町に入ったらいきなりバイオレンス。」
ミューズ「あ、あの、そちらのお嬢様……何があったかは存じませんが、そのあたりで……」
ニーナ「ああ、すみません、お見苦しいところを見せてしまいました。」
シャール「我々は旅の者だが、いったい何があったのだ?」
ニーナ「私はニーナ、コレは町長なのですが、私の恋人がいけにえにされたそうで……ああこんな事をしている場合ではないわ、ポールを助けないと。」
サラ「ポール! そういえばキドラントに恋人がいるって言ってたっけ。彼は仲間だわ、良ければ私にも手伝わせて。」
ニーナ「えっ……すると一緒にフォルネウスを倒したという?」
ミューズ「私達は違いますが、サラ様の仲間であれば私の仲間も同然です、お助けしましょう。」
サラ「行こう。」
~ いけにえの穴 ~
ニーナ「もとは、旅の冒険者の方々に『怪物退治』を依頼し、この入り口を岩でふさいで逃げられなくする、という行動をはたらいたのが原因です。」
サラ「ええー……そんな事したら、運よく全滅を回避したパーティーの生き残りから、相手の手がかりを聞き出す、って事もできなくなるのに……」
ニーナ「怪物を倒そうとする方を重んじれば、怪物の怒りをかうと思ったのでしょう。怪物からいけにえを要求する手紙が来たのは事実ですし。」
シャール「賢い相手という事か。厄介だな。」
ニーナ「そして、その冒険者の方々を助けたのがポールです。その後、何か手がかりを掴めないかとポールはここに潜り……町長に出口をふさがれました。」
ミューズ「おいたわしい……」
サラ「ポールも、きちんと逃げていてくれるといいけど……」
アルジャーノンの行動 >>416
ポールの行動 >>418
術戦車の小型化に着手
罠にかけて倒そうと試みる
(ガラガラガラ……ズズン!)
ミューズ「今の振動は!?」
シャール「こっちです!」
ポール「つー……危なかった、しかし、また群れかよ……バンガードの地下と同じような恐怖があるぜ。」
ニーナ「ポール!」
サラ「ポール!」
ポール「ニーナ、それにサラ!? なぜここに……」
サラ「たまたまキドラントに立ち寄ったらニーナさんから話を聞いて、追いかけてきたの。」
シャール「助太刀させてもらおう、私はシャール。朱鳥の術戦士だ。」
ミューズ「私はミューズです。月術と関節技を使いますわ。」
ポール「おお朱鳥はありがたい、なんたって――」
(カツンッ)
(キィキィキィキィキィキィキィキィ)
ポール「相手はネズミの群れだからだ!」
シャール「ファイアウォール!」
ポール「いったん逃げるぞ! 誰かの手で操られてるのか、行動が人間じみて統率が取れてる! しかもいくらでも湧いてくるからキリが無い!」
サラ「わかったわ、ポールの崩した岩壁を使わせてもらうね……ストーンバレット!(ガガガガガ)」
シャール「む、石降らしができるようになったのか、白虎に習熟したようだな。」
ニーナ「きゃっ!」
ミューズ「シャドウボルト! ……なんですか、この走行装置は!? 陰陽どちらでもない、冥術のチカラを感じます!」
シャール「ネズミが乗るかのように小さいが、戦車のように見えなくもない。」
ポール「そっちはオレも知らないが、ゴースト達が……」
サラ「これは……苦しんでる、の?」
奇眼「クルシイ……チカラ……スワレル……グアァ……」
シャール「冥術、アビスの力を無理矢理取り込んでいるのか?」
ミューズ「なんとむごい……」
サラ「走っている最中の車輪の下からっ、ストーンバレット!」
ミューズ「浮きましたね! (はっし)突進する運動エネルギーがなくなれば、多少重い鉄のかたまりでしかありません……ふんっ!(メゴシャア)」
ポール「ん? 白い金属? ……げげっ、金属じゃない、内部機構にガイコツを組み込んでやがる。」
シャール「こんな冒涜的なことをするとは、悪魔かそれとも……」
誰か何かひらめくだろうか >>422
ニーナの行動 >>424
シャール 無双三段
町長を生け贄に
シャール「ネズミの大きさでは、落盤を起こしても隙間から出てきてしまうか……来るぞ!」
ポール「ただ、資材も無いし効果的な罠が無いんだよな。」
(キィキィキィキィキィキィキィキィ)
シャール「任せろ、ファイアウォール!」
ミューズ「通路で戦いましょう、少しでも囲まれる危険は減らしたほうがよいかと。」
サラ「じゃあ次の道で待ち受けよう!」
ニーナ「あっ!」
ポール「ニーナ!」
ニーナ「だ、大丈夫です……ポール、リュックに構わず走って!」
サラ「大丈夫? 派手に転んだみたいだけど。」
ニーナ「ええ、身軽になりましたし。」
ポール「荷物の中身は?」
ニーナ「いざという時のために骨付き肉を、55kgほど……」
サラ「重いね!? そんなに持ってこなくても良かったんじゃ。」
ニーナ「えっ、しかし自分の手で屠殺するのもいやですし、丸ごとでないと。」
ミューズ「生き物なのですか!?」
シャール「……ちょっと待て。」
シャール「あの町長が、ちょうど55kgほどだったような気がするが……」
ニーナ「(目そらし)」
ポール「うわあああ助けるぞぉぉぉ!」
サラ「ストーンバレットー!」
ミューズ「さきほどの物より大きい、人間大の術戦車が!」
シャール「またゴースト達が苦しんでいる……あっちも敵だとはいえ、怒りがこみ上げてくるな。」
(ガシャン)
ミューズ「サラ様、今ネズミの1匹が術戦車のスイッチを!」
サラ「見た! 信じられないけど、ネズミにも知能があるのかな!?」
ポール「いや、今のところ他のネズミ達は妙な動きをしてない。まさかとは思うが、ネズミのリーダーが知恵をつけたのか。(ガシッ)無事か町長。」
私が町長です「ふが、ふがっ……」
シャール「動き出す前に仕留めてくれる! (ブォン)」
(クォガッ!)
シャール「(叩き付けた動きのままに柄を引き……瞬時に構えて刺し貫く!)」
(バギィ!)
サラ「すごい、砲台みたいなのを壊した!」
シャール「(穂先を抜く動きも、上に向けるように……さらに下から渾身の力を込めて石突きを跳ね上げる!)」
(ズドォ!)
ニーナ「て、天井にめり込んでしまいました!?」
シャール「無双三段!」
ミューズ「サラ様!?」
(ガリガリガリガリガリガリガリガリ)
サラ「シャール! 私ごと焼いて! ……ストーンバレット!」
シャール「エアスラッシュ!」
ポール「火星の砂! バンガード地下でも思ったけど、群がられてるのに落ち着き過ぎだろサラ!」
サラ「う、くっ、意識を失いそうなほど痛いけど……気絶したら本当に死んじゃうもの。」
シャール「……!」
シャール「(サラは……意思が強いわけではないのか。根底にあるのは、死にたくないという恐怖……それに対する覚悟ができているに過ぎない。)」
シャール「(守ってやらねばならんな……)」
サラ「アースヒール! このネズミ達、首がダメとなると即座に手首を狙ってきて……血が出やすいところに攻撃してくる。」
ポール「司令塔はやっぱりさっきのネズミか? でも他のネズミに紛れて居場所が……」
ミューズ「はあっ!(ガシャッ)」
ニーナ「跳んだ!? て、天井にめり込んだ術戦車を!?」
(ドガシャ!)
ミューズ「サラ様にこれ以上の狼藉は許しません!」
(パン!)
ミューズ「っ!?」
シャール「ミューズ様! このっ、近づくんじゃあない、トライシューター!」
ミューズ「だ、大丈夫です、今のはねこだまし!? どこから!?」
ポール「決まりだ、ネズミの群れにまぎれて移動しながら指示を出してるボスがいる! そいつさえ倒せば!」
サラ「とにかく滅茶苦茶にでも攻撃を続けないと、すぐにまとわりつかれちゃう……広範囲に攻めていくよ、ストーンバレット!」
ミューズ「く、シャールの体にも……! ムーンシャイン!」
ニーナ「ポール、予備の矢もたくさん持ってきたわ。」
ポール「サンキュー、でたらめ矢っ!」
(ザァッ)
サラ「うあっ、砂で目潰し!?」
(ザザッ)
シャール「くっ! こっちにもサミングかっ……!」
ミューズ「広範囲攻撃のできる方から狙われている……私達の会話も理解している!?」
ニーナ「いけにえを要求する手紙を書いたのも、このネズミ!?」
(ザァッ)
ポール「っ……」
ポール「(落ち着け。何千回と矢を放ってきた。今さら目が見えないくらいで矢を取り出す動作をミスする事は無い。)」
ポール「(そうだ、もともとどこに居るか、わからなかったじゃないか。視覚に頼っちゃいつまでも見つけられない。)」
ポール「(……ネズミの群れが統率されて、回り込むように襲いくる……その中で、表に出ずに群れの中を移動してるヤツがいる……!)」
ポール「心眼でたらめ矢!」
アルジャーノン「ギャァァァァァ!!!」
~ キドラント ~
ニーナ「本当にありがとうございました。このまま旅人をいけにえに捧げ続けていたら、危険な村として滅ぼされてしまっていたかも知れません。」
シャール「(きみもなかなか危険な人物のような気がするが。)」
ポール「今度はバカンスで来るといい。湖とか、見晴らしのいい崖とか、いろいろ見る所もあるんだぜ。」
サラ「もう、恋人さんの前で軟派なこと言わないの。」
ニーナ「ふふ、構いませんよ。ぜひまた来てください。」
ツヴァイクでの出来事 >>440
↑
~ ツヴァイク武闘会 ~
エレン「練気拳ッ!」
マッドブル「ぐはあ!」
エレン「5人抜きで疲れてるだろーから、セコンドが出りゃ勝てるとでも思ったのかい? セコい真似するねぇ。これがツヴァイクの地獄の壁か。」
ツヴァイク公「(ピキピキ)」
サラ「うわっ……本当に優勝してるよ。お姉ちゃんすごい。」
ミューズ「閉会式には無料で入れてよかったですわ。あれがサラ様のお姉様……」
シャール「素晴らしい鍛え方をしているな。」
ツヴァイク公「これが優勝メダルだ。わしの顔を彫りこんだ、ありがた~いメダルだぞ。大切にするがいい。」
エレン「(ぼそっ)二束三文にはなるか……」
ツヴァイク公「(ピキピキ)優勝者にはもうひとつ頼みたいことがある。ポドールイ伯のもとに、聖杯があるのは聞いたことがあるだろう。」
ツヴァイク公「あんなモンスターに聖王遺物を握らせておくわけにはいかん。絶対に取り戻すのだ!」
エレン「あぁん? 謝礼は?」
ツヴァイク公「は?」
エレン「ヒトを動かすなら誠意ってモンがあるんじゃない?」
ツヴァイク公「こ、この小娘が……」
エレン「くれないってえの? ああ、なら聖杯をもらおっか。『モンスター』が握ってるのが気にくわないなら、あたしが持ってるぶんにはいいよねぇ?」
ツヴァイク公「(ビキビキビキ)」
エレン「じゃっ、そういう事で。」
サラ「お姉ちゃんすごい。」
シャール「モンスター、と言った時に不機嫌になったな。何か思うところでもあるのか……」
ミューズ「サラ様達はレオニード伯にお世話になったそうですし。」
シャール「(……本当にそれだけか? もっと深い苦悩を見た気がする。)」
~ ツヴァイク ~
サラ「お姉ちゃん!」
エレン「サラ、久しぶり! なに、あたしに会いたくなってここまで来ちゃったの?」
サラ「も、もう。そんな事……そんな事…………あ、ある、かな。」
エレン「(なにこのかわいい妹。)」
ミューズ「(なんですかこのかわいい子は。)」
エレン「ま、まあ、あたしもサラに会いたくてランスに向かってたんだけどね。」
サラ「ほんと!? えへへ、嬉しい……」
(ギュッ)
エレン「ああもう可愛いサラ可愛い!」
(ギュー……ギリギリギリ)
サラ「ぐえ……おねえ……ちゃ、くるし……」
ミューズ「お姉様それ以上はいけませんー!」
シャール「なんて美しいベアハッグだ……」
エレン「(ぼそり)宿取ってある? なけりゃ、あたしが泊まってる部屋に。」
サラ「え……?」
エレン「(ぼそぼそ)ちょっと公の前で好き勝手し過ぎたかな。あたしの後をつけてる人間がいるみたい。ここで自己紹介なんかしたらまずいよ。」
サラ「うわ……」
エレン「さーて、そんじゃ声を抑えて自己紹介といきますか。あたしはエレン・カーソン、サラの姉よ。」
ミューズ「私はミューズ・クラウディア・クラウディウス、ピドナの旧市街でバラを育てていましたが、サラ様について参りました。」
シャール「シャールだ、ミューズ様の護衛をしている。」
エレン「どもども。ところでサラ、モニカ様は? ツヴァイクに来るのはまずいんじゃ?」
サラ「モニカ様は魔王殿に……タチアナちゃんも、ああ、タチアナちゃんっていうのはマカロンちゃんのことで――」
サラ「――と。」
エレン「あんたもたいがい大冒険してるのね……ああ、ビューネイはあたしが倒してきたから心配いらないわ。」
シャール「」
ミューズ「やはり似ていらっしゃるのですね。」
シャール「四魔貴族を倒した偉業を『似ている』の一言で済ませるのはどうなんでしょう。」
サラ「ツヴァイクキャラバンのほうには、もう見せるお金を積み始めてるの。これが終わったらトムに報告に行くつもり。」
エレン「ありゃ、ロアーヌに行くの? まあ1週間もあればおっさんも追いついてくる……よね?」
ミューズ「では……表立って私が買収に関係している事をさとられるのもまずいですし、その間、ミュルスに行って蒼龍術を。」
サラ「そうだね。シャールさん、ミューズ様のことよろしくね。」
シャール「当然だ。」
サラ「(カリカリ)」
エレン「(ごろごろ)」
サラ「(ぺらっ)……(カリカリ)」
エレン「サラってさー……」
サラ「ん? どしたのお姉ちゃん。」
エレン「好きな男とかいないの? いや、悪い男には気をつけろって言ったのあたしだけど。」
サラ「>>448」
さらにコンマ>>448で……
99~80 無事
79~60 熱
59~40 疹
39~20 寄
19~00 黒
いる…って言ったらどうする?
エレン「べ、別にどうもしないわよ。もうサラのことは1人の大人として完全に認めてるし……」
エレン「それに、思いっきり危険なことに首つっこんでるでしょ、命の危険があるんだし、思い残すことなんて少ない方がいいわ。」
エレン「敵がそこまで強くないったって野盗の巣窟まで突っ込んでったもんね……強○される危険だってあるのよ、いい人がいるなら早く……」
エレン「って、さっきから私ばっか喋ってるじゃない。仕事の手も止まってるし。」
エレン「……ん? ちょっと、まさか人に恥ずかしいこと喋らせといて寝てるの?」
エレン「……サラ?」
~ ランス ~
ウンディーネ「あら、こんにちは。」
モニカ「ウンディーネ様!?」
タチアナ「なんでランスに?」
ウンディーネ「西大洋のゲートを閉じて、ヴァッサールの残した玄武の最強術クイックタイムが使えるようになったから、サラ達にも教えてあげようとね。」
モニカ「そうでしたか。サラ様は今、ツヴァイクに行っているはずですわ。」
タチアナ「わたし達は別行動してたんだけど、魔王殿の下層に行ける指輪をもらったから、これでゲートまで行けるかなって思って。」
ウンディーネ「あらあら、それでそんなに急いで砂だらけで帰ってきたのね。」
モニカ「うっ、は、はい。」
タチアナ「だってサラおねーちゃんのあんな悲しそうな顔見せられたら、もう一刻も早く帰りたくて……」
ウンディーネ「ふふふ、これも何かの縁、一緒に行きましょうか。」
~ ツヴァイク ~
ハリード「やっと追いついたぞ。人をほうって進みやがって……」
エレン「……おっさん……」
ハリード「……どうした? ひどい顔だぞ。目も真っ赤で……」
エレン「サラが……サラが……!」
ハリード「鼠咬症?」
水術士「明確な治療法が無く、何度も高熱を出して苦しむことになります……傷口のただれは御本人が治していたそうで、発見が遅く……」
ハリード「治療法が無いだと……!?」
水術士「命に関わらないこともあります。ただ……人事を尽くせることがほとんどありません。」
ハリード「くそっ……」
~ ロアーヌ ~
トーマス「まさかミューズ様みずからいらしてくださる日が来るとは、思ってもいませんでした。」
ミューズ「ふふ、私、とても元気になりましたのよ。サラ様達と一緒に旅をしているからでしょうね。」
ユリアン「シノンのほうも落ち着いてるし、トムは一度ツヴァイクに行ってきたらどうだ?」
トーマス「そうだな、ミューズ様を送りがてら、そろそろサラの会社と統合に向けて意思を統一しておくか。」
ほかにサラの元に集う人はいるか >>453
人物自由の行動安価 >>455
アルジャーノン殺されて激オコな教授
ミカエルまさかのお忍びで火術要塞へ
~ キドラント ニーナの家 ~
モニカ「サラ様……サラ様ぁ……ううっ……」
タチアナ「お願い……元気になってよ……」
トーマス「フォルネウスを倒したっていうのに、こんな……ネズミなんかに……」
ミューズ「サラ様……」
ハリード「……」
ポール「頼む、ウンディーネさん……なんとか……」
ウンディーネ「エレン、ずっと流水のバリアで包んでいたとはいえ、ここまでサラを運んできたのだから。この神秘の水を飲んでおきなさい。」
エレン「……サラは、それじゃ治らないの?」
ウンディーネ「難しいわね……これは『肉体の本来の調子に戻す』術だけれど、人間の体にはもともと住み着いている役立つ菌も無数に存在する。」
ウンディーネ「菌っていうのは何かわかる?」
エレン「うん、まあ。」
ウンディーネ「病原菌が定着してしまって全身に行き渡っている場合、どれが常在菌なのか、さすがにどんな術者でも判別することは不可能なの。」
ウンディーネ「下手をすると、病原菌を常在菌と誤認して、病原菌を元気にしてしまう事にもなりかねないのよ。」
ウンディーネ「……ある程度元気なら、ありとあらゆる菌を殺して、生命の水で治癒する、という手段もあったのだけれど……」
ウンディーネ「ここまで弱っていると、常在菌を全滅させた時点で本人の体がもたないわ。」
エレン「そんな……」
(バタム)
ニーナ「ど、どちらさまでしょう。」
教授「アルジャーノンを殺してくれちゃったポールってのはどなた!?」
ポール「え、オレだけど。」
教授「なんて事をしてくれたの! そりゃ性格最悪のクソネズミで、私も野たれ死んでくれればいいなって思ってたけど」
教授「見てみたら術戦車を作り出すくらい頭脳も成長していたっていうじゃない!」
教授「あんまり好みじゃないけど調教するか脳手術でもして洗脳すれば、いい助手になったかも知れないのに……技術の損失だわ、弁償しなさ」
ミューズ「(スッ)」
(コキャッ)
モニカ「ミューズ様、お見事です。縛ってさるぐつわを噛ませて閉じ込めておきましょう。」
タチアナ「こんな人が来たって知ったらエレンおねーちゃんブチ切れるね。わたしたちも現在進行形でブチ切れてるけど。」
トーマス「サラがああなった原因のネズミを指して弁償しろとはな。」
ニーナ「今の話からすると、あのネズミの元々の持ち主なんでしょうか? 慰謝料を請求したいのはこちらだというのに……」
サラ「お姉ちゃん……泣かないで……」
サラ「(……夢)」
サラ「(夢を見ている……)」
サラ「(真っ暗な中でひとり……いや、もうひとり……?)」
サラ「あなたは……?」
少年「>>463」
ぼくに構わないで!
サラ「どうしたの? こわがらなくてもダイジョウブだよ。私はサラ、あなたは?」
少年「ぼくは……知らないんだ、自分の名前さえも……ずっと1人だったから。」
サラ「かわいそう……私が友達になるわ。」
少年「それってぼくに対するセリフじゃなかったと思うんだけど……」
少年「ぼくに関わった人はみんな死ぬんだ。ぼくを助けようとした人も殺そうとした人も。だから、ぼくに構わないで。」
サラ「そんなふうに思いつめないで。きっと、会えるわ。そしたら、また誘うから。」
少年「……」
~ 火術要塞 ~
妖精A「本当に行くの?」
ユリアン「ああ……なーに、危なくなったら帰ってくるし、心配するなって。」
カタリナ「そうそう、一度逃げることも立派な戦術よ。」
妖精B「気をつけてね。ユリアンが死んだら妖精Dちゃんが悲しむんだから!」
ミカエル「では、行くぞ。」
カタリナ「マスカレイドを手に戦うのも久しぶりだわ。(ヒュン)」
ミカエル「原因はほぼ自業自得だがな。」
ユリアン「さっそくのお出ましですよ!」
トリオメイジャンの行動 >>466
……ところで、グレートフェイクショーにつかまってた妖精は何してる? >>468
誰がケルベロスに餌を持って行くかで揉めてる
ソウルサッカーとガチ喧嘩
~ グレートフェイクショー ~
(ウジュルウジュル)
ようせい「だーっ、せっかく逃げついでに檻を開けてあげたってのに、いきなり襲い掛かってくるなんて!」
フルブライト「君の檻を開けたのは僕だけどね……さすがに奴隷商みたいなことは許さないから。」
ようせい「サンシャイン切らしちゃダメー! 槍さえあればこんなヤツには負けないけど、見えなくなるとすーぐライフスティール狙ってくるんだもん!」
フルブライト「はいはいサンシャインサンシャイン。」
ようせい「無双! 三! 段ッ!」
ソウルサッカー「グジュアアア!」
ようせい「あれ? 私達の出番これで終わり?」
フルブライト「君はゲーム本編で色々な人が使ってくれてるからいいじゃないか。……まあ、安価によっては登場できるかもしれないな。」
~ 火術要塞 ~
カタリナ「スマッシュ!(ドコォ)」
(ガランガラン)
ユリアン「さすが師匠、バリシュードラも一撃だ。」
ミカエル「気力体力を遠慮なく使えるのはありがたいが……貴重品ではないのか?」
ユリアン「ああ、妖精のハーブならまた作ってくれるって言ってましたから。」
ミカエル「そこまでの信頼を築くのには、よほど時間がかかっただろうな。」
オイ、オマエイケヨ
オレハキノウイッタ、オマエコソイケヨ
オレダッテキノウノアサイッタヨ
オレハユウベイッタヨ、ダカラオメーノバンダロ
ユリアン「なんだこの声……?」
カタリナ「床に魔法陣?」
ミカエル「何物かにエサを持っていくのが誰か、でもめているようだが。」
ユリアン「あ、言葉が通じるならオレ行ってきます。」
カタリナ「え!?」
ユリアン「良ければオレが持っていこうか?」
オ、オメー、シンイリカ?
ヨッシャ、ソンジャイッテコイヤ
ユリアン「何物かのエサ、ゲットです。」
ミカエル「大した度胸だ。」
ユリアン「いやー、サラの真似をしてみただけですよ。」
カタリナ「……あなたの話にたびたび出てくるサラだけど、聞くだけでもかなりぶっ飛んでるわね。」
ケルベロスの行動 >>472
ミカエルの行動 >>474
ユリアンの顔prpr
上
ケルベロス「(ハッハッハッハッ)(ペロペロ)」
ユリアン「ははは、そうじゃれつくなって。」
カタリナ「そしてこのなつきっぷりである。」
ミカエル「アビスゲートが2つ閉じられて、魔獣も正気に返る個体が出てきたのだろうか……?」
(パカッ)
ミカエル「ふむ、変わったレイピアだ。銘は、ナイチンゲール……か。それにしても、守護者がこんなので良いのか。」
カタリナ「行くわよユリアン。」
ユリアン「はーい! じゃっ、元気でな。」
(てくてく)
(チャッチャッチャッ)
カタリナ「……ねえ、爪音がうるさいのだけど。」
ユリアン「つ、ついてきてる……どうしよう、さすがに養えませんよね……?」
ミカエル「いや、今のところ我々ふたりにも襲い掛かってくる気配はない。満腹であれば大丈夫というなら、今のロアーヌの生産状況で問題なかろう。」
ミカエル「……飼ってみるのも一興。」
ユリアン「ぜ、全力退避!」
カタリナ「熱っ! ただでさえ暑いところに……」
ミカエル「ここのマグマやフェーンはアウナス直属であろう。手の内を見せぬよう、みな、可能な限り回避して進むぞ。」
カタリナ「地図をつけていますが、いつ燃やされるか気が気ではありません。」
ミカエル「確かにな……情報収集のために乗り込んでみたが、このあたりが潮時か。」
ユリアン「……アレに3人で勝てるかってえと、ちょっと自信ないですからね……その後にアウナスまで控えてるし。」
パイロヒドラ「(うーねうーね)」
ミカエル「アウナスは常に炎に包まれているという。遠距離から攻撃できる、術士の小隊を率いて来ねばならぬか。」
ユリアン「(ノーラさんとか、武器で遠隔攻撃できそうな人もいるけど。)」
ミカエルグループ、このまま帰っていい? 何かしようか? >>478
ついでにサラの病状をコンマ>>478で
00~24 予断を許さない状況
25~49 発熱を繰り返してるけど命の危機は脱した
50~74 発熱を繰り返してるけど意識ははっきりしてる
75~99 快復した
帰る
~ キドラント ~
(ガチャ)
モニカ「!」
タチアナ「ウンディーネさん、サラおねーちゃんは!?」
ウンディーネ「安心しなさい、危機は脱したわ。」
トムモニタチポルニーミュ「「「「「「はぁ~……」」」」」」
ウンディーネ「まだ意識ははっきりしないけれど、3日以内には普通に喋れるようになるでしょう。エレンも、伝えたら気が抜けたように眠っちゃったわ。」
シャール「なに、無理もない。ミューズ様もお休みください。」
ハリード「お前らもろくすっぽ寝てないんだろ、寝とけ寝とけ。」
トーマス「いや、俺は無理矢理自分を眠らせるのは慣れてるから、昨夜も寝てるし大丈夫。ウンディーネさん、果物はたくさんあった方がいいですよね?」
ウンディーネ「ええ、それはもう。頼めるかしら?」
トーマス「任せてください、南国の覇者トーマスカンパニーのツテを見せてあげますよ。というわけでエージェントよろしく。」
私が町長です「わかりました。」
タチアナ「居たの!?」
(ガチャ……)
モニカ「失礼します……あら。」
エレン「(むにゃむにゃ)サラ……」
ハリード「おやおや。寝てりゃただの可愛い娘なんだがな。」
タチアナ「エレンおねーちゃん、ここで寝てて大丈夫なの?」
ウンディーネ「もう感染するほど病魔は強くないわ、念のため私の流水カーテンでさえぎってるしね。」
モニカ「ではわたくし達も……」
ウンディーネ「好きになさい。いくら藁でベッドを作るだけと言っても、他人の家で好き勝手し過ぎだとは思うけれど。」
ニーナ「いえ、そんな。サラさんはポールの命の恩人でもありますし、この町の恩人でもありますし……」
トーマス「……男勢は宿屋に泊まっておこう。」
サラ「(むにゃむにゃ)……>>483」
ちくわ大明神
トーマス「ちくわ……?」
モニカ「……くすっ。」
タチアナ「あはは……なんか、本当、『あとは目を覚ますだけ』って感じだね!」
ポール「こらこら、まだ静かにしとけ。」
ハリード「すまんな、世話まで任せちまって。」
ウンディーネ「仲間とはいえ男の人に下の世話までさせるわけにはいかないでしょ。私みたいなのが適任なのよ、気にしない気にしない。」
ミューズ「そういえば、あの女の人はナップで眠らせてありますが、どうしましょう。」
シャール「教授か……」
ハリード「持ち物を見てみたが、ツヴァイク西の森に住む変人のようだ。良ければツヴァイク西の森まで持ってっといてやるが。」
シャール「しかし、ここでなんらかの交渉をしておかねば再びポールに難癖をつけに来るかも知れん。」
教授どうしよう >>485
真夜中に目覚めたサラ、そのとき看病してくれていた人物は >>487
シャールに一目惚れしました
エレン
教授「う~ん……」
ミューズ「目を覚まされましたか。」
教授「ハッ! ちょっと、これはどういう事よ! ま、まさか私の美しさに引き寄せられ、この完璧な肉体をひとりじめしようと……」
ニーナ「それは無いです。」
ニーナ「あのネズミに関してですが、殺さなければこちらが殺されるところだったんです、仕方ないと思ってください。」
ニーナ「そもそもあのネズミはこの町にいけにえを要求していて、あなたはその元凶とも言えるわけで。そこを黙っておいてあげますから、この件は――」
シャール「? おい、こちらを向いて固まっているが、どうした。」
教授「う、運命の相手、発見だわ!」
シャール「なにぃ!?」
教授「ああ、きっとアルジャーノンはあなたと私を引き合わせるために事件を起こして死んだのね。それなら仕方ないわ。あなた、うちに来て!」
シャール「断る! 私はクラウディウス家に仕える人間、ミューズ様をお守りするか、ミューズ様の帰る場所を守るのが使命だ!」
教授「ええ? 惚れてるの?」
シャール「忠義だ。一度決めたことを曲げるわけにはいかん。」
ミューズ「忠義は嬉しいのですが、シャールは少し自分に目を向けてもいいと思います。」
教授「名前はシャールというのね! ほらほら、お嬢様もこう言ってるし、結婚しましょう。さあ。」
シャール「たとえ流浪の身であったとしても、見ず知らずの相手にたやすく将来を誓えるような精神は持ち合わせていない。」
教授「え~……じゃあお嬢様、家はどこ? 私から押しかけていくわ。いいでしょ?」
ミューズ「何か研究をしてらっしゃるのですよね? バラに害が出ない範囲でしたら、引っ越して来られるのは構いませんが……>>490」
ほどほどにしないとオシオキ(関節技)
教授「……わ、わかったわ。」
シャール「ミューズ様、たくましくなられて……(ホロリ)」
タチアナ「物理的にね。」
サラ「……う……んん……」
エレン「あ、目が覚めた?」
サラ「おねえちゃん……? ……! ずっと側に居てくれたの?」
エレン「ふふ、あんまり心配かけさせるんじゃないわよ。」
サラ「ありがとう……」
(ちゃぷ)
サラ「昔も……こうやって面倒見てもらった事があったよね。」
エレン「>>492」
まったく、相変わらず世話が焼けるんだから
サラ「頼りない妹でゴメンね。……これからも、一緒に居てくれると、嬉しいな……」
エレン「もちろん! そのために修行してきたんだから。あんたは、いつでも、いつまでも、あたしの可愛い妹よ。」
サラ「ありがとう……まだ、寝ないとダメみたい……ワガママ言っていいかな、このまま、頭……撫でて……」
エレン「うん。お休み、サラ。」
サラ「お姉ちゃん……大好き……」
エレン「……私も、サラのこと大好きよ。」
トーマス「え……頼り……ない……?」
サラ「今、褒められてるようで褒められてないこと言われた気がする。」
エレン「明日トムをシメとくわ。」
さて、元気になるまで時間を進めようか? まだ見舞いに来る者はいるかな? >>494
スパイダーローズ
~ 2日後 夜 ~
サラ「うう……また頭がボーっと……」
ウンディーネ「ま、だいぶ抵抗力も戻ってきてるし、多分この熱が引いたら完治と言えるわね。」
エレン「ありがと先生。」
ウンディーネ「呼び捨てでいいわよ、別に師弟でもないし私は施療師ってわけでもないんだから。」
モニカ「サラ様、お客様が見えてますわ。」
ハリード「見舞いか? 教授みたいのだったら言えよ、静かに退場させてやる。」
モニカ「いえいえ、サラ様の知己の方です。ふふ。」
スパイダーローズ(にょろん)
エレン「おわっ! え、まさか、ポドールイのスパイダーローズ?」
モニカ「水を汲んでいたところ、たまたま出会ったのです。」
ミューズ「まあ、いいイバラ……」
シャール「ミューズ様!?」
サラ「これはエーデルワイス……わざわざ、山に登ってくれたの? ありがとう……」
スパイダーローズ(くねっ)
タチアナ「吸血植物にもお友達がいるんだ……サラおねーちゃんのこと、まだ甘く見てたよ。」
エレン「そういやレオニード伯爵に聖杯借りに行くって話もあったっけ。正直、忘れてた。」
スパイダーローズ(うにょ)
サラ「うん、アビスゲート閉じたら遊びに行くね。アビスからの瘴気がなくなれば、もっと声を聞き取りやすくなると思う。」
さて次のサラパーティーの行動は >>498
誰か何か術を覚えてみようか? >>500
現在
サラ:白虎
タチアナ:太陽
トーマス:玄武
ウンディーネ:玄武
ミューズ:蒼龍・月
シャール:朱鳥
レオニード城へ
ウンディーネ、サラ 月
トーマス、シャール 太陽
タチアナ 白虎
~ 1週間後 ポドールイ ~
サラ「(トムは物件まとめでロアーヌに帰って、ポールもキドラントに残ったけど……それでも大所帯になっちゃった。)」
エレン「何ヶ月かぶりのポドールイ、見事なまでになんにも変わってないわ。雪に覆われてるし薄っ暗い雲はかかってるし建物も……」
ハリード「俺は数年ぶりだが、確かに何も変わってないな。」
モニカ「ここまで寒いと、コケも目に見える場所にはあまり生えませんし。」
タチアナ「時間、いや、歴史が止まってる、って感じの町だね……ちょっと怖いかも。」
サラ「お城に行く前に、またお料理食べて体をあっためよう。」
ミューズ「まだサラ様の快気祝いもしておりませんし、ワインを頼んでみては。」
モニカ「地下農場で、術力の日光で育てられたブドウですか。興味があります。」
タチアナ「今日はこれからお城だから自重して飲んでねモニカおねーちゃん。」
シャール「……男同士、飲むかね。」
ハリード「ああ……ここまで人数差があると、ちと肩身が狭いよな……」
ウンディーネは一緒に来てる? 帰った? >>502
帰った
タチアナ「ウンディーネさん、ボルカノさんとはあんまり進展してないみたいだったねー。」
モニカ「あちらが考えを変えていないのか、ウンディーネ様が今の生活を楽しんでいるのか……」
サラ「(……あれ? あの子……)」
少年「……」
サラ「どうしたの?」
少年「え……君は!?」
サラ「あ、やっぱり夢の中のことも覚えてた? 私はサラ。今はアビスゲートを閉じようと、各地を回ってるの。」
少年「アビスゲートを……」
サラ「と言っても、いろいろ寄り道もしてるよ。今はレオニードさんのとこに行くの。ね、すぐそこまででも一緒に行かない?」
少年「僕と一緒に居ると――」
サラ「そういうのは言いっこなし。私達、これでもフォルネウス倒してるし強いよ? お姉ちゃんはグゥエインと組んでビューネイを倒してるんだもん。」
サラ「というわけで、新しい仲間。」
少年「ど……どうも。」
エレン「久方ぶりにツッコミがいのある行動が……夢の中ってどういうことなのよ。」
ハリード「まあ、何か縁でもあるんじゃないか。」
モニカ「反った大剣を使っていらっしゃるのですね。今まで見たことのないタイプです、歓迎しますわ。」
シャール「(かなりの業物だな。)」
タチアナ「ね、ね、名前は?」
少年「僕は……ずっとひとりだったし、名前も……」
タチアナ「じゃあ付けてあげる! >>505とか。」
ディオール
サラ「お菓子じゃないんだ。」
タチアナ「だって男の子だし。本のタイトルは忘れたけど、物語の中の、花畑の国なんだよー。」
ハリード「何か順番待ちをするにしたって、呼び名が必要になるしな。偽名でも持っておくに越したことはないさ。」
ディオール「僕の名前……ディオール……」
エレン「それじゃ今度はこっちの自己紹介ね。あたしはエレン、サラの姉で――」
~ レオニード城 ~
ミューズ「冗談で言っていたヴァンパイア伯爵にお目にかかる機会があるなんて。」
シャール「ミューズ様。」
ミューズ「わかっていますよシャール。ふふ、元気になったのです、もう不自由とひきかえの肉体はいりません。」
モニカ「……とはいえ、申し出てすぐに聖杯をくださるとは思えませんが。」
エレン「ツヴァイク公は力ずくででも、って考えてたみたいだけど、あたしゃそんな事はしたくないしねぇ。聞くだけ聞いてみて、ダメだったら帰ろか。」
ディオール「ええー……任務とかじゃないんだ……」
タチアナ「そういうのは無いかな。うちのパーティー基本的にフリーダム極まりない人ばっかだから。」
シャール「異議あり。」
サラ←フリーダム
エレン←フリーダム
モニカ←フリーダム
ハリード←フリーダム
タチアナ←フリーダム
ミューズ←フリーダム
シャール「……ん!? 本気で私だけか!?」
レオニード「本日はまた大勢で、よくいらっしゃいました。」
サラ「あの……あなたが聖杯を持ってるんですよね。」
レオニード「いかにも。しかし聖杯は地下にあります。そちらに取りに来ていただきたい。ぜひ生きたまま辿りついてほしいですな。」
エレン「ああ、そういうのね。嫌いじゃないよ、わかりやすくていい。でも大切なものなんじゃない?」
レオニード「真に試練をくぐり抜けた者には、喜んで従おう。もっとも、試練を受ける価値すら無い者には全力をもって排除にあたっているが。」
レオニード「そうそう、客室は自由に使って休息していただいて構いませんよ……」
(スゥッ)
タチアナ「ありゃ、消えちゃった。」
サラ「じゃあ……どうする? ミューズ様とか。あとディオールとか。危険そうだしここで待ってる?」
ディオール「いや、さすがに女の子をほっといて待つっていうのは……」
タチアナ「おおー、紳士!」
シャール「……城の中が安全という保証は?」
モニカ「少なくとも先代ロアーヌ侯の時代より助け合って参りましたし、契約を違えたこともございません。伯爵は伝承通りの方と思われます。」
ミューズとシャール、休む? ついてくる? >>508
ミューズ様がダウンして休憩
ミューズ「せっかくなのですから、お城の中も見て回……(かくん)!?」
シャール「(はっし)」
タチアナ「急に力が抜けたように見えたけど、どうしたの?」
ミューズ「太腿の力が抜けて……どうしたのでしょう。」
サラ「ミューズ様もだいぶ筋肉ついてきたし普通の疲労じゃないと思うけど……」
ミューズ「しかし使った覚えがあるのは蒼龍の強化術だけです。ポドールイの山道に少し疲れたので足にかけて強化したのですが。」
ハリード「蒼龍? ダンシングリーフを使ったようには見えなかったが。」
ミューズ「アビスゲートから流れ込む冥の力がなくなった事で使えるようになった、龍神降臨という……」
サラ「アウトー!」
モニカ「よりによってミューズ様に一番向いていない最強術ではありませんか!?」
シャール「ドクターストップですミューズ様、そしてお説教です。封印しましょう。」
エレン「太腿限定で憑依させられる龍神……なんてかわいそうな。」
龍神「むしろ御褒美です。」
ドラゴンゾンビ3体との戦闘におけるハリードの行動 >>510
ドラゴンゾンビ達の行動 >>512
デミルーンエコー
腐肉飛ばし
サラ「ストーンバレット!」
タチアナ「サンシャイン!」
エレン「前に全滅しかけたワーバットも、基本術だけで一掃か。強くなったわね。」
モニカ「サザンクロス!」
ロトンギアン「ドギャス!」
ハリード「姫さんもずいぶんと成長したな。ここのモンスター達との相性もいいし、安心して背中を任せられる。」
タチアナ「ねえ、ものすっごいのが道をふさいでるんだけど……」
ディオール「ドラゴンゾンビ……まだ体もだいぶ残ってる個体だから、高温ガスを吹き付けてくるかもしれない。」
ハリード「斬撃、武器攻撃をメインに、炎袋を破く方向で行くか。」
サラ「速さ重視で行こう、モニカ様、タチアナちゃん、交互にかく乱してもらっていいかな?」
モニカ「了解です。」
タチアナ「りょーかいっ!」
(ゴオォォォ)
モニカ「(ひらり)刺して!」
タチアナ「刺して!」
モニタチ「「ツインビーラッシュ!」」
サラ「お姉ちゃん左!」
エレン「っつぅ! ほ、骨ごと腐肉が飛んできたわ。うえっ、ひどい臭い。」
ディオール「動き回ってるぶん、足の肉ははがれやすいのかも……ふんっ!(ザシュ)」
ハリード「内部からの衝撃は……どうだ!」
(キィン)
ハリード「デミルーンエコー!」
さっそくだけど少年は何かひらめく? >>517
逆風の太刀
(バシィ!)
モニカ「くっ……しかし、こうして受け身が取れるのも、ブリガンディのおかげですね。本当に長らく役立っています。」
エレン「腐肉とばしてくるくせに、シッポに限ってなんでそんなに頑丈なの、よっ!(ザゴッ)」
ドラゴンゾンビ「ギャーーース!」
ハリード「ち、1体だけやけにタフなのが残ったな。」
タチアナ「サラおねーちゃん傷薬!」
サラ「オッケー、みんなは威力の高い攻撃で畳み掛けて!」
ディオール「(体ごとぶつかる時、今までは反撃を警戒して動きを小さくしていたけど……今は、仲間がいる。)」
ディオール「(こんな気持ちで戦うなんて、初めてだ。)」
ディオール「(風に向かう風のように……今のぼくなら振った方向とは逆の方向に、もう一度、斬れる!)」
ディオール「逆風の太刀!」
(ゴトッ)
ハリード「見事な首刎ねだ。」
(ガチャ)
サラ「わ……豪華な部屋。」
エレン「吸血鬼になった女の人のための部屋かしら?」
モニカ「人の気配はありませんが、ヴァンパイア化すると生命活動は停止しますし、もしかしたら外出しているだけかも……」
ハリード「結界石を使って休むほど消耗しているわけでもない、次に行くとしよう。」
(ガチャ)
ヴァナディース「きゃっ!」
サラ「あ、ご、ごめんなさい、お邪魔しました!」
タチアナ「次からはノックしよう……」
(ガチャ)
モータルゴースト「イラッシャイマセェェェェ!」
サラ「間に合ってます。(バタム)」
ディオール「それで逃げられるんだ……」
タチアナ「さむっ……でも、他に道も無かったし、一度お城の外に出なきゃ進めないっぽい……」
エレン「あれ、下にも明かりが。」
ハリード「……なあ、ここを下りればショートカットになるんじゃないか?」
モニカ「では、ロープを垂らしまして、と。」
ディオール「いいのかなこれ……」
サラ「さて、ここがおそらく最下層だね。」
ヤミー「>>522」
ゆっくりしんでいってね!
エレン「イヤよ!」
ディオール「さっき言ってたやつを試してみよう!」
ハリード「行くぜ!」
エレン「2人の間、私がここに入れば……!」
サラ「高速ナブラ! そっか、お姉ちゃん、ビューネイ戦で。」
モニカ「サザンクロス!」
ヤミー「いたいよ! 死人ゴケするよ! よ!」
タチアナ「あ……あああああ! ぶちころーす!」
サラ「ええっ、こんな症状、見たことない……とりあえずタチアナちゃん、万能薬!(どばぁ)」
タチアナ「はっ! わたしは何を……」
エレン「こりゃあサラが後ろから指揮してくれてて助かったかも。おいおっさん目ぇ覚ましな、パワーヒール!」
ヤミー「ぶちかますよ!」
ハリード「パリィ!」
タチアナ「や、やばいってこれ……」
モニカ「破壊力もすさまじいですが……」
エレン「骨が崩れた先から再生していってない!?」
サラ「それならタチアナちゃん、太陽術!」
タチアナ「なるほどっ、サンシャイン!」
モニカ「まずは足元を崩しますか!?」
ハリード「いや本体を叩くぜ、ヤツの所まで届かせる攻撃は全員持ってるはずだ。」
ディオール「隙を見つけて、高速ナブラを叩き込もう。」
エレンの行動 >>525
ヤミーの行動 >>527
活殺破邪法
メガサクション
タチアナ「(チラッ)サラおねーちゃん直伝! 五月雨斬り!」
エレン「引き付け感謝! いくら強くても、生命の仕組みに縛られてる事にゃ変わりない……あたしの生命活力、叩き込んであげる! とくと味わえぇ!」
エレン「活殺破邪法!」
(ギュイィィィ)
ヤミー「ゆっくりしね!」
モニカ「ま、またこの、メガサクションですか!」
ハリード「くおっ、吸収されたか……だが充分効いてるようだ、守りに入るってことはな。」
ディオール「もう一度……斬る!」
サラ「今! ディオールに合わせて!」
エレハリ「「高速ナブラ!」」
~ レオニードの私室 ~
エレン「ふー、来たわよ。竜鱗も忘れずにもらったわ。」
モニカ「ひ、ひどい消耗戦でした……(げっぷ)死人ゴケでどんな影響が出るか不安でしたので、万能薬を水に溶いてガブ飲みしましたし。」
タチアナ「サラおねーちゃんの病気を見た後だとね……」
レオニード「ふむ、モニカ姫、なかなかに酷いありさま。しかし強くなったようで、それはそれで命のありかたとして美しい。」
エレン「そんじゃ、聖杯を受け取るわ。」
レオニード「よろしい。これが聖杯だ。何かあれば言うといい、聖杯を持つ者に従おう。」
ミューズ「お……おかえりなさいませ……おおお……」
エレン「なにこれ、まさか骨折してたの?」
シャール「いや、すさまじい筋肉痛が、足を酷使したための痺れと同時に来ているようでな、ひねるとビリビリするようなので固定している。」
サラ「……今夜はここに泊めてもらおうか。」
レオニード城では、今度は何も起こらなかったかな? 何か起こる? >>530
寝ぼけたミューズに固められる
サラ「ん……んう?」
ミューズ「……」
サラ「ミューズ様? なんで私のベッドに……トイレにでも起きて、間違えて入りこんじゃったのかな?」
ミューズ「お……父様……」
サラ「……(ぎゅっ)」
後にサラは語る。
場の空気に流されて、軽率に体術使いを抱き寄せてはいけないと――
ヒギィィィィィ!!
ミューズ「申し訳ありません申し訳ありません!(ペコペコ)」
シャール「ミューズ様……」
エレン「両肩脱臼。あんたしばらく戦闘禁止ね。」
サラ「最近まったく戦ってない気がする。」
タチアナ「わたしも添い寝したかったなあ。次の機会があればもぐりこんでみよう。」
モニカ「サラ様でしたら、普通に頼んでも一緒に寝てくれますわ。わたくしもここで一緒に寝かせていただきました。」
ディオール「ハリードさん、ぼく強さはともかく、このパーティーでやっていく自信がちょっとなくなりかけてます。」
ハリード「慣れだ。」
ところで火術要塞の方はうまくいっているかな? >>533
ミカエルが討伐を成功させる
前回の三人に加えてユリアン経由でようせいが加入
またウンディーネが火術対策として合流し、ボルカノも後学のためとか適当な理由をつけてくっついてくる
~ 火術要塞 青い炎の部屋 ~
ミカエル「よし……もう起き上がってくる気配は無いな。討伐完了だ。」
ウンディーネ「パイロヒドラ、倒れてなお、ここまでの熱を保っているのね……スコール。」
ロアーヌの術士達「まさかモウゼスの術士とともに戦えるとは光栄です。」
ボルカノ「だが、炎に住まいしアウナスとの戦いでは、私は手を出さんほうがいいだろう。敵に力を与えることにもなりかねん。」
ミカエル「そうだな、ファイアウォールには何度も守られてきたが、アウナスは炎しか使わない、というわけではない。ここまでの同道に感謝する。」
ようせい「あの妖精村のイタズラっ子たちにあそこまで懐かれるなんて、あなた何者?」
ユリアン「いや、別に……ただの開拓民だけど……」
カタリナ「純粋なのよ、色々と。」
ようせい「まあアウナスもいつ攻めてくるか気が気じゃないし、倒すのには協力するわ!」
カタリナ「あの中心の光っている所を破壊すればいいのでしょうか。」
ミカエル「……それで正解のようだな。来るぞ!」
ボルカノ「直接力にはなれないが、術の増幅は任せておけ。」
ウンディーネ「任せたわ。私の記した連携術もしっかり活かしてちょうだい。」
ユリアン「できる限りの炎熱対策はした、行くぜっ!」
ようせい「ぶっ貫いてあげる!」
カタリナ「ウェイクアップ!」
アウナスの行動 >>538
ユリアンの行動 >>540
ユリアンをつかまえてマグマの中へ
分身剣を閃く
アウナス「(ガッ)」
ユリアン「くっ! ……え? ちょ、おいぃ?」
カタリナ「どこへ!?」
ボルカノ「総員退避!」
ロアーヌ兵「な、なんだぁ!?」
(ザブン!)
(ザグッ、ビリッ)
ユリアン「あ゛っづぁぁぁぁぁ!」
カタリナ「よく鎧を捨てたわユリアン!」
ミカエル「その判断力、たのもしいぞ。しかし青い炎にあぶられてしまったか……パワーヒール!」
ウンディーネ「魔貴族ってゲートの部屋から出ること、できたのね。」
ようせい「マグマの中から追い出してあげる! 双龍波ッ!」
アウナス「(ザシャシャシャシャ)」
ようせい「きゃああああ!!」
ミカエル「くぅおっ……!」
カタリナ「烈風剣……!」
(ポトッ)
ユリアン「よ、ようせい! 大丈夫か!」
ウンディーネ「生命の水! 出血は多そうだけど、もともと妖精族は普通の生命じゃないわ、無事よ!」
ようせい「よくもやってくれたわね……!」
ウンディーネ「でも何回も食らえばさすがにまずいでしょう、ユリアン、守ってあげなさい。」
ユリアン「わかった!」
(ギィン)
ミカエル「手数の多い奴だ。私は回復に回る、カタリナとユリアンはようせいの両脇を固めよ!」
ボルカノ「陣形スペキュレイションを作れ!」
カタリナ「ムーラン――」
(ズッ)
カタリナ「なっ……いつの、間……(とさっ)」
ミカエル「パワーヒール! かげろうに紛れて距離感を狂わせたのだ! 首に注意しろ、下手をすればそのまま首をはねられるぞ!」
ユリアン「死神のカマか!」
ウンディーネ「出血多量を狙ってくるなんて。しかも傷口がふさがらないよう、炎で狙う対象と刃で狙う対象を分けている……なんて知能よ。」
ようせい「影とはいえ、四魔貴族で一番老獪なアウナスってだけのことはあるね……つぅっ!(ガギン)」
ユリアン「くそ、数では上回ってるのに手が圧倒的に足りない……やたら潜ったり隠れたりするのもあるけど……手数?」
ユリアン「(もっと早く判断し……もっともっと速く動く……視界に映るものすべて素早く見分ける……)」
ようせい「あ、あれ? ユリアンが何人も見える……!」
ユリアン「分っ、身っ、剣!」
カタリナの次の一手 >>545
スペキュレイションの陣形技「マーベラスカノン」をミカエル、ユリアンと一緒に閃く
(カキィン、ギン、ガキィン!)
ようせい「無双三段応用、三段ガード! ……あああ槍が折れた!?」
ユリアン「妙な方向に力をかけられたのか? 本当にただ送り込んできてるだけのチカラのかたまりとは思えない芸達者ぶりだな。」
ウンディーネ「この大人数を相手にしてもひとりひとりの戦法を把握されてるみたいだし、人間より頭の回転は速いかも、ね! 生命の水!」
ユリアン「予備の武器は? (ガキッ)こっちはオレが防ぐ!」
ロアーヌ兵「ハルベルトです、使ってください!」
ようせい「(パシッ)さんくす!」
ミカエル「お……おおおおお!」
ボルカノ「まずい、インサニティを受けた! カタリナ!」
カタリナ「万能薬を、あ!? (サッ)」
(べちゃっ)
ボルカノ「アウナスの龍尾返しをかわしたせいで顔面に……」
ミカエル「結果オーライだ。ゆくぞ。」
ユリアン「(スタッ)ミカエル様の顔がパイ投げしたみたいになってる……」
ボルカノ「(ん!? ユリアン、カタリナ、ミカエルがほぼ直線上に……)ウンディーネ!」
ウンディーネ「ソウルフリーズ!」
ようせい「見えた! そうか、相手が燃えてるんだから、光をさえぎった方が!」
ユリアン「はあーっ!」
ミカエル「カタリナ、私を踏み台にして跳べ!」
カタリナ「ええ!? わかりました!」
ボルカノ「ミカエルもだ! そのまま行け!」
ようせい「双龍波!」
ミカエル「相手の回避する方向に、ぶつけるのだ!」
ユリアン「了解!」
カタリナ「全力全開っ……!」
ボルカノ「3人ぶんのその旋転、砲弾のごとし。名付けよう、マーベラスカノン!」
(カッ)
ミカエル「……よし、ゲートはふさげたな。」
ユリアン「これで残るゲートは魔王殿ただひとつですね。」
ミカエル「だが、今度はこのような部隊を率いることはできない。ピドナに対する軍事行動とみなされかねん。」
ようせい「ニンゲン達ってほんとワケわかんないー。」
ユリアン「そこは同意。だいたいなんでゴブリンや妖魔の巣になってるのに駆除しないのかって話で。」
カタリナ「あまり他所の国の悪口は言えないけど、次代の王の選出にまだゴタゴタしてるみたいよ。」
ミカエル「では、カタリナとユリアンに指令を渡す。魔王殿に向かい、アビスゲートの封印に向けて努力せよ。期限は問わぬ。マスカレイドも持っておけ。」
カタリナ「かしこまりました。」
ミカエル「ユリアン、これも持ってゆくがよい。」
ユリアン「ナイチンゲールですか。」
ミカエル「現在、もっとも自由に動けて、かつ期待が持てるのはあの姉妹だ。頼んだぞ。……モニカのことは、今まで通り死んだものとして扱う。」
ユリアン「(国のトップは大変だなぁ……)」
サラ達の次の行動は >>550
オーロラ見物
~ ランス ~
アンナ「こんばんは、初めまして。天文観測をしておりますアンナですわ。」
ヨハンネス「サラ社長からいただいた肉が焼けたぞ。よくお礼を言いなさい。」
サラ「いえ、そんな……」
アンナ「そうですね、お肉にも感謝ですが……アビスゲートを閉じに動いてくださっている事にも、心から感謝します。」
タチアナ「いろんな国のお偉いさんがアテにならないからねぇ。本当はまだこわいけど、世界が危ないって話じゃ行動するより仕方ないよ。」
モニカ「ヨハンネス様やアンナ様の方こそ、尊敬いたしますわ。誰にも評価されないまま続けて来られたのでしょう?」
アンナ「いえ、聖王家の方々にはよくして頂いています。父は……無念でしたが……」
ミューズ「アンナ様……」
エレン「それで、アビスゲートからの力によるズレは、収まってきてるの?」
アンナ「はい。フォルネウスのゲートの影響は、もう3分の1ほども元に戻っていますし、ビューネイのゲートの影響も少しずつ戻っています。」
ハリード「まあ16年もかけてズレてきたものが、そう簡単に戻るわけはないか。」
ヨハンネス「妖精達……フェイなどは、もう大半が正気を取り戻してきています。皆さんのおかげです。誇ってください。」
アンナ「今夜あたりオーロラも出るでしょう。私もこれからの時間が仕事ですし、お茶くらいは出せます、たまには平穏を楽しんではいかがですか。」
シャール「ん、サラ達は下か?」
ミューズ「ええ、暖炉の前で、3人一緒の毛布にくるまっておられましたわ。」
エレン「あの3人はホント仲いいわね。ちょっと妬けちゃうな……」
ハリード「ハチミツ茶とミルクティーとどっちがいい?」
エレン「ハチミツで。はー、スコーン片手にお茶だなんて、贅沢な時間だわー……」
タチアナ「肩の具合はへいき?」
サラ「うん。ありがとうね、荷物も余分に背負ってもらったりして……」
モニカ「うふふ、頼られるということも嬉しいものですわ。それにサラ様が早く回復してくださる事こそ何よりの願いなのですし。」
タチアナ「そうそう! だからサラおねーちゃんは遠慮なくわたし達を頼ってね!」
サラ「えへへ……ありがとう。頼りにしてるよ。」
モニカ「手のひらも……お互い、だいぶゴツゴツしてきましたね。」
タチアナ「みんな、からだじゅう傷跡だらけだしねー。まだ出会って1年も経ってないのに、よく修羅場くぐってきたもんだ。」
ディオール「サラ……ちょっといいかな?」
サラ「どうしたの? あ、毛布、入る?(ぴらっ)」
ディオール「い、いいよそんなの。その、ふたりで話したいんだ。」
モニカ「むむむ、サラ様は渡しませんよ。」
タチアナ「おおー、アピールタイムかな?」
ディオール「違うって!」
サラ「はいはいモニカ様もタチアナちゃんもそこまで。外に出る?」
ディオール「うん……」
ディオール「何か、思い出しかけてきたんだ。」
サラ「ん……」
ディオール「……『何を?』って聞かないんだね。」
サラ「私も、少し、感じてることは有るから。」
ディオール「アビスゲートに行かなきゃいけない……そうだよね。」
サラ「うん。」
ディオール「念のために言っておくけど……きみが幸せだったからって、これからの不幸を背負う必要なんて無いんだよ。」
サラ「!!!」
ディオール「言いたかったのはそれだけ。ぼくを思いやってくれるのは嬉しいけど、きみを失って悲しむ人達のことを考えてあげて。」
(ギィ……)
タチアナ「サラおねーちゃん?」
モニカ「サラ様?」
サラ「タチアナちゃん、モニカ様……私……どうしよう。」
タチアナ「……ひとまず落ち着こ。ほら、毛布に入って。冷えちゃってるじゃない。」
モニカ「何を迷っていらっしゃるかはわかりませんが……わたくし達は、何があってもサラ様と一緒です。」
サラ「ううん……そうじゃないの、ゴメンね、私……一生会えなくな」
(ぎゅーっ)
タチアナ「サラおねーちゃん。」
タチアナ「わたし、今でもこわいよ? 殺されたり、汚されたりすること、すごくこわい。」
タチアナ「でも、でもね、それより何より、サラおねーちゃんがわたしの知らない所でそんな目に遭うかもって考える事がすごくこわいの。」
タチアナ「だからお願い、そばに居させて。どんなに苦しんだって、力が足りなくたって、最後まで『一緒に』あがきたいよ。」
モニカ「サラ様、わたくしも同じ気持ちです。」
モニカ「アビスの底まで、ついてゆきますわ。」
エレン「なかなか思いつめた顔してるわね。オーロラも見えだしてきたってのに……ほら、外に行くから荷物持って。」
サラ「うん……ねえお姉ちゃん……」
エレン「何よ?」
サラ「離れることがその人のためだってわかってるのに、お互い離れたくないって思ってる時、どうすればいいのかな。」
エレン「は? 離れることがその人のため、って、甘ったれの子供でも教育してる話?」
サラ「そ、そうじゃないの、その人の友達とか家族とかと離れ離れにさせたり、苦難を背負わせたりしちゃうってこと……」
エレン「んー? よくわかんないけど。本人達の覚悟ができてるなら一緒にいりゃいいでしょ。」
サラ「ええー……そんな簡単に……」
エレン「いや簡単でしょうよ。何が本当にその人のためになるかなんて誰にもわかんないのよ?」
エレン「極端な話、『満足して死にたい』って言われたら、満足して死ねるように手伝ってあげるってぇのもある意味じゃ正しくない?」
エレン「まあサラがそんな事を言い出したら、あたしらがどんだけサラのこと好きか数日かけて説明してこの世に引き止めるけど。」
エレン「……もしあたしの事を話してるんだとしたら。置いてったら許さないからね、サラ。」
サラ「あ……」
エレン「ほら、行くわよ。」
雪の町ではどんな事が? >>563
雪だるま雪崩でドラゴンルーラー圧殺
氷の剣持ったキングフロスト(雪だるま)が世界を寒波で覆おうと暴れてる
~ オーロラの道 ~
タチアナ「うわっ、夜空から……光の柱が、降りて……」
モニカ「なんて幻想的なのでしょう……」
エレン「これ、もしかして、渡れる?」
ハリード「どれ。……ああ、どういう理屈か、夜空へと歩いていけるようだ。だが……途中で消えるなんて事は無いよな?」
タチアナ「オーロラ見に来ただけなのに、すごい冒険しちゃってるね!」
ディオール「ミューズさん大丈夫ですか?」
ミューズ「うふふ、ありがとうございます。サラ様たちとの旅でだいぶ鍛えられましたから……この通り、サラ様の荷物を持っても大丈夫です。」
シャール「私がすべて持ちますのに……」
ミューズ「はんぶんこで我慢してください。サラ様の肩を外してしまったのは私なのですし。」
サラ「もう治ってきてるし、そんなに気にしなくても。……あれっ!?」
ディオール「う、上に、オーロラに吸い込まれてる!?」
~ 雪の町 ~
(ズーン、ズズーン)
サラ「いきなり何事!?」
ゆきだるま「ああ! こんな時にお客様なのだ!」
ユキダルマ「聖王様以来の三百年ぶりのお客だというのに……!」
エレン「雪だるまが喋った!?」
スノーマン「我々はオーロラの中の氷銀河の守り人、雪だるま族。しかし今、仲間が暴走してしまい困っています。」
タチアナ「あのでっかい雪だるまのことだよね!?」
スノウマン「あいつは冒険心豊かなやつで。もう氷の剣ができたから、次の聖王様のために取ってこようと、仲間を集めて取りに行ったんだ。」
ユキワラシ「ミンナデ ゆきなだれ 連発シテ 氷ノ剣ノ守護者ハ 倒シタンダケド」
ユキダルマン「一番最初に触ったあいつが、なんでか『世界を氷河に!』なんて言い出して、町を出ようとしているんだ!」
ゆきだるま「我々は町から出たら溶けてしまうけれど、あいつは永久氷晶まで取り込んでしまったのだ! 町から出られたらどうしようもないのだ!」
ディオール「どうにか止めないとまずいんだね。」
モニカ「今、変なのがいませんでした?」
ハリード「金……は、無さそうだな。仕方ない、その氷の剣とやらで勘弁してやるか。」
サラ「雪だるま族って、どのくらいまでダメージ与えて平気なのかな?」
ゆきだるま「体が半分くらいになってもそのうち元に戻ってるのだ。下側の雪玉をなんとかデコボコにしてやれば歩けなくなると思うのだ。」
タチアナ「でも、町のみんながいっしょうけんめい殴ってるけど、効いてるように見えないよ?」
ゆきだるま「ここ三百年ほど平和だったので……めんぼくないのだ。」
シャール「では、ファイアウォール!」
ゆきだるま「あ、我々に直接的な熱はあんまり効かないのだ。溶けた『水』が熱を奪うようだけど、詳しくは自分達でもわからないのだ。」
シャール「……先に言ってくれ。」
最近空気なハリードの行動 >>572
キングフロストの行動 >>574
雪崩に埋もれる
フリーズバリア
(ドドドドド)
ハリード「ぶっ!?」
サラ「何も無いところから雪崩を!?」
ディオール「ハリードさん! く、相手はぼくが引き付ける! 逆風の太刀!」
ミューズ「吹き飛ばします、離れて! トルネード!」
シャール「エアスラッシュ!」
タチアナ「地面をめくらせてもらうよ、ストーンバレット!」
サラ「あ、あとで直すから! ストーンバレット!」
ゆきだるま「そのへんの地面は気にしなくていいのだ。はぁーっ!(カチン)何かくらったのだ!?」
モニカ「これは冷霊の時と同じ、フリーズバリアですわ!」
タチアナ「うわっ、冷気まで来た! くまちゃんガード!」
ハリード「(ボコッ)ブヘッ、ひでえ目に遭った。(ビュオォォォ)どあっ!?」
エレン「出たとこ一発、即退場……おっさんもかわいそうに。」
サラ「あれ、でも氷の剣が震えて……」
ヴぁぁぁぁぁ!
ゆきだるま「苦しんでいるのだ!? もうやめるのだ、世界征服なんて面倒なだけなのだ! みんなでのんびり暮らすのだ!」
キングフロスト「足りん……戦いが足りんのだぁぁぁ!」
エレン「なにそのバトルマニアみたいな……ん? バトルマニア?」
タチアナ「魔戦士公アラケスが何かしたの!? そんな、こんなピンポイントで!?」
ゆきだるま「いや、空に近いぶん死星に近いという事でもあるし、ありえない事じゃないのだ。」
シャール「熱が駄目でも、縛り付ける効果はどうだ……スターフィクサー!」
ディオール「今だ!」
誰か何かひらめくかな? >>580
ディオール 地摺り斬月
ディオール「(大地を、わずかな猶予のみを残して抉り斬り、鞘のごとくほんの一瞬だけ引っ掛けるように……そこから開放される反動を利用して!)」
ディオール「地すり残月!」
(ドコォォォ!!)
シャール「い、一撃であそこまで……技術も膂力も、とてつもないな。」
サラ「もう起き上がれなさそうだし、氷の剣を取りあげちゃおう。」
モニカ「直接触らないようにしてください、どんな悪影響があるかわかりません。」
ゆきだるま「では応急で鞘を用意するのだ。」
タチアナ「ふぅ……全身、冷えきっちゃったよ。」
エレン「(ズボス)おっさん平気ー?」
ハリード「……肉体的には平気だ。」
~ 雪の町 暖炉倉庫 ~
ハリード「待たせたな、男勢は着替え終わったぜ。」
シャール「申し訳ありません、先に使わせていただくなんて。」
ミューズ「いえ、女性の着替えは時間がかかるものですし、そのあいだずっと待たせておくのはあんまりですから。では私達も……」
エレン「うー寒い寒い……でも、もう氷銀河には何も残ってないみたいね。氷の剣はなんか呪われてるし、永久氷晶はどうしよっか。」
モニカ「と、申しますか、どうやって帰るのでしょう?」
タチアナ「あ、聞いておいたよ! ランス郊外のあの丘に、ふわっと送られるんだって。」
サラ「タチアナちゃんはどこでも物怖じしないでみんなとお話してくれるね。えらいえらい(なでなで)」
タチアナ「えっへっへー。」
ゆきだるまはついて来たそうにこちらを見ている……どうしよう? >>584
次の目的地は? >>586
連れていく
東方
ハリード「ディオールの刀だが……東方の物と意匠が同じに見える。案外そちらにルーツがあるのかも知れんな。」
サラ「じゃあ、そっちに行ってみようか? アビスの力も抑えられてきてるし。」
ディオール「ぼくは、どっちでも……」
タチアナ「それじゃ行こうよ!」
ミューズ「さすがに留守にし過ぎていますし、私達は一度ピドナに戻ろうと思います。」
シャール「だが魔王殿のゲートを閉じる時は誘ってくれ、力になるぞ。」
モニカ「あ、それでは、ノーラ様にこの氷の剣を見せて頂けませんか? 武器といえばノーラ様だと思いまして。」
シャール「なるほど、確かに。」
ディオール「お二人とも、元気で。」
ミューズ「ええ、もちろん! またお会いしましょう。」
~ ミュルス ~
エレン「いやー、懐かしいわねミュルス。」
ゆきだるま「仲間に誘ってもらえただけでも嬉しいのに、さっそくの船旅とはワクワクが止まらないのだ。」
ディオール「……海で溶けたりしないの?」
ゆきだるま「我々の流法(モード)は玄武の水。むしろ周りの海水が凍って流氷になると思うのだ。」
モニカ「ここでタチアナちゃんと出会って、わたくし達の冒険が始まったんでしたわね……」
サラ「そうだね……」
タチアナ「あの時、サラおねーちゃんとモニカおねーちゃんに会えて、ホントに良かったと思う……今までありがとう、そして、これからもよろしくっ!」
モニカ「はい!」
サラ「…………うん!」
ところで、どうやって東に行こう? >>594
1.ねじれた森を踏破する
2.流砂の砂漠を踏破する
3.(無理のない範囲で)その他
1
ゆきだるま「すごい森なのだ……」
モニカ「まだ開拓していないロアーヌの東側に、魔王の爪痕が残っているという伝説は聞いておりましたが……なぜこちらから向かおうと?」
サラ「なぜか頭の中に青いボタンが浮かんでね?」
ディオール「うん。」
サラ「それを2回押してみたら、世界地図のようなものが見えたの。」
エレン「へー。うん、サラが今さら何しても驚かないけど。」
ハリード「それで、ロアーヌ東の湖、という曖昧な記述を頼りに踏破する気になったのか?」
サラ「詳しい位置はわからないんだけどね……」
タチアナ「まっ、帰りのぶんの食料も買い込んできたんだし、2週間やそこら迷ってても帰れるよ。」
ハリード「まったくの未知に挑むのも悪くはないさ。」
~ 夜 ~
(パチパチ……)
ハリード「どんどんさばいていくから、串に刺して焼いていけ。」
タチアナ「グランガーチの蒲焼きかぁ。雑食だから臭いはしそうだけど、量のあるお肉が手に入ったのは運が良かったね。」
エレン「しっかし深い森だこと。この火をおこす場所を確保するのも大変だったわ。(はもはも)」
サラ「南のジャングルと違って、虫はそこまで多くないのが救いかな……虫も病気を持ってることが多いし、一度重病にかかると警戒心が身につくね。」
モニカ「あのネズミの時はあまりにも噛まれた回数が多いからだと思いますが、そうですね、気をつかうに越したことはありません。(もっもっ)」
ディオール「ネズミに何度も噛まれるって……あ、やっぱりいいや、想像したら寒気が。」
ゆきだるま「おお、トカゲというのも意外と味はよいのだ。(もくもく)」
全員「「「「「(食べることできるんだ……)」」」」」
夜襲はある? あるならその敵も >>598
ラシュクータでは何が起きているか >>600
人狼×3
神王教団御一行が慰安旅行中
アオーン……
ハリード「狼か……妙な予感がするぜ。」
ディオール「見張りはどうする?」
タチアナ「半月近いから、月が見えてる間は女の子勢、月が沈んだら男性陣プラスゆきだるまくんでいい?」
サラ「……。」
モニカ「……。」
タチアナ「……。」
エレン「……。」
サラ「ハンターのイリヤ。」
モニカ「ヤーマスビール。」
タチアナ「ルーブのひつじかい。」
エレン「イスマイル宝石。」
サラ「木こりのペーター。」
モニカ「アケさとうきび農場。」
タチアナ「ウラジミ……ウィルソン水……ああどっちにしろダメかー。」
ハリード「うるせえ眠れねえだろ!」
サラモニタチエレ「「「「今の狙った?」」」」
ハリード「何がだ!?」
サラ「……それぞれ違う方向を向きながらだと、お喋りくらいしかできないんだよね。」
エレン「そりゃまあ、顔つきあわせて指遊びしてたら見張りになんないし。」
タチアナ「それではここで眠気もふっとぶ怖い話を――」
(ザザッ!)
モニカ「かはっ!」
(ドカッ)
サラ「モニカ様!?(はっし)」
タチアナ「敵襲! 敵襲だよ!」
エレン「人狼ね!」
モニカ「く……受け止めてくださってありがとう、ございます……ブリガンディが無ければ即死していたかも知れません。」
サラ「この爪痕……ただのキックでこの威力!?」
ディオール「ふっ!(シャガッ)」
ハリード「ハァッ!(スパァン)」
タチアナ「一撃必殺! デイブレーク!」
(キュィィィィン)
モニカ「ふぅ。耐久力はそれほどでもありませんでしたね。」
エレン「ビューネイのウロコより硬いモンとか、そうそう出てきてほしくないっての。でもパワーは確かに一級品だったわ。」
タチアナ「うーん……」
サラ「どうかしたのタチアナちゃん?」
タチアナ「何か忘れてる気がするんだよね……キドラントで合流してからこっち……(指輪キラン)」
~ ピドナ ~
ユリアン「うーん、他に道は無さそうだし、あの扉が開かないといよいよ外壁を下りるとかなさそうですね師匠。」
カタリナ「関係ありそうな指輪といえば聖王遺物、王家の指輪。ランスに行かないとダメかしら。」
ユリアン「じゃあ船でヤーマスに渡ってランスを目指しましょう。」
ナハトズィーガー「(ブォンブォンブォン、ドドドドド)」
(ズドカッ!)
ユリアン「い……いまの……は……(ガクッ)」
カタリナ「いきなり……何……(ガクッ)」
~ ラシュクータ ~
サラ「おおう……ゆきだるまの次は、今度はぞうの町なのね。」
ゆきだるま「こんにちはなのだ。」
第一ぞうさん「おお、喋る雪だるまさんとは珍しい。ラシュクータへようこそ、滅びた国ですが食料は不足していません、ゆっくりしていってください。」
ハリード「ものすごく自然に挨拶されたぞ。」
モニカ「おおらかな方々なのですね。」
タチアナ「なんだか、活気があるね。」
エレン「まずは無事に辿りつけた幸運に感謝しましょ。10日近くも歩いてるとワラのベッドも恋しいし、洗濯もしたいわ。」
ディオール「あのローブの人達は……?」
ハリード「ちっ……神王教団がこんな所に居るとは。」
ぞう宿屋「慰安旅行とか言ってましたな。勧誘はされましたが、特に何をすることもありませんし、気にしなくていいと思いますよ~。」
サラ「マクシムスとは違うのかな……?」
モニカ「皆が皆、マクシムスのような人間ではないのでしょう。」
ティベリウス「む、お嬢さんがた、マクシムスと聞こえたが、知り合いかな?」
サラ「え、ええっと、知り合いがピドナで毒を盛られて、さらに槍を盗まれた人も居て、いろいろな因縁でマクシムスと戦ったんだけど……」
ティベリウス「そうか……やはり色々な所に迷惑をかけていたのだな。見破ることができず申し訳ない。」
タチアナ「おじいちゃんは……?」
ティベリウス「>>610」
神王教団のリーダーですが、そちらの少年はもしや…?
ディオール「……? すみません、ぼくの知り合いなんでしょうか? 昔の記憶もなくて……」
ティベリウス「ああ、いえ、そうでしたか、申し訳ない。しかしその威厳、眼光……」
エレン「……因縁あるっぽかったけど?」
ハリード「フン、オレひとりが粋がってもどうにもならんだろうよ。」
ハリード「最初に弾圧した方は確かにナジュ王国だし、加えて、民の暮らしにおいて言えば、神王教団に変わってからの方がいいという声も多くある。」
ハリード「あと残っているのは私怨しかない。それすら教主ひとり殺したところで、一度広がった教義はそうそう消えることは無い。」
ハリード「いたずらにナジュの民の不幸を増やすのは、姫も望んじゃいないはずだ。」
エレン「おっさん……」
ティベリウス「我々は、神王様の目覚めを待ちわびてきました。皆の力を集めてきました。ゆえに、慎重に慎重を期さねばなりません。」
ティベリウス「ですから、今は去りましょう。」
ティベリウス「もしもあなたが神王様であったなら、どうか見抜くことのできなかった私に罰を。しかしこれは私の独断、信徒達には責はありません。」
サラ「…………ふぅーっ。」
タチアナ「キンチョーしたー!」
モニカ「なんだか、恐ろしいほどの信念を持った方でしたわね……」
ディオール「あんな事を言われても……」
サラ「そうだね……たとえ本当だったとしても、イヤだったら逃げちゃおうよ。ずっとずっと。」
ディオール「逃げる……うん……逃げる……」
モニカ「……逃げるのがお嫌で、率いるのもお嫌でしたら、たぶん皆殺ししかありませんわ。 神王教団はそういった集団だと思います……」
ディオール「えええええ……」
タチアナ「ヘンなこと言ってゴメンねー、でもわたしも、モニカ様も、逃げ続けてるし。それを恥ずかしいことだとは思わないな。」
モニカ「もともと権利や義務なんて、無いものだと思います。」
モニカ「こんな事を言うと、それはわたくしが逃げているからだと思われるかも知れませんが……」
モニカ「『こういう生まれなのだから』『こういう責任を果たせ』などという理屈を認めるわけにはいかないのです。」
モニカ「だって――」
モニカ「わたくし達は、サラ様とディオール様の仲間なのですから。仲間と一緒にいたいと思うのは当然でしょう。」
サラ「えっ……」
ディオール「モニカ……きみは、どこまで知って……」
タチアナ「なんとなくなら、わたしも気付いてたかな。たぶんエレンおねーちゃんも薄々わかってるんじゃ?」
~ ラシュクータ 宿の一室 ~
ディオール「……仲間……か。」
ディオール「こんなに……嬉しい……でも、無理なんだ……絶対に……」
(トントン)
ディオール「はい……サラ?」
サラ「うん……」
サラ「詳しいことまでは、さすがに知らないみたい……みんなで一緒に、とも言ってるから……」
ディオール「そうか……でも……」
サラ「わかってる、わかってるから……言葉に出さないで。」
ディオール「うん。」
サラ「……じゃあ、4つめの、魔王殿のアビスゲートで競争だね。」
ディオール「えっ?」
サラ「イス取りゲーム。アビスゲートの、あの石を砕いて……最後まで残ってたほうが、こっちに残るの。どっちが勝っても恨みっこなし。」
ディオール「はは……恨みは、するよ……」
~ 翌日 とあるぞうの家 ~
ぞう「西から来たのか! それなら何か、いい術とか薬とか持ってないか? うちのアニキが眠ったまま目覚めなくてな……」
サラ「詳しいことはわからないけど……精神異常を治すアースヒールなら。」
ぞう「何にでもすがりたい、駄目でもともとだ、頼む。」
(ガチャ)
ディオール「この人がお兄さん……?」
(キィン……)
ぞう「えっ?」
ぞうのアニキ「>>616」
おれは しょうきに もどった!
サラ「ストーンスキン。」
ぞうのアニキ「うわああ!? 体が石に!?」
ハリード「おい何やってるんだ!」
サラ「ゴメンね、つい……なぜか拘束しなくちゃって使命感が。」
ぞうのアニキ「ふぃーっ。だいぶ体がなまってるが、石にされて回復してもらったせいか多少は動けるようだ……これから筋肉をつけていかないとな。」
ぞうのアニキ「看病してくれてありがとうな、だいぶ苦労をかけたろう。」
ぞう「なぁに、大したことはしてないさ。」
ぞうのアニキ「君達もありがとう、ところで君はもしかしてあの時の子じゃあないか?」
ぞう「腐海のそばで拾った子、その子がさらわれた時に取り返しにいってアニキは眠りっぱなしになったんだ。何か、なつかしいものとか感じないか?」
ディオール「ぼくは…… >>620」
↑
ディオール「確かに……服とか、見てると……懐かしい感じもする。」
ぞうのアニキ「そうかぁ、しかしオレとしてはもう弟だろうと半ば確信しているんだ。」
タチアナ「えっ、弟?」
ぞうのアニキ「血はつながってないだろうがな。見た目からして。」
ぞう「畑も開拓する余地は充分にある、食料には困らないぞ。よくシンディや食人草も生えてくるが……君の強さなら平気だろう。」
ぞうのアニキ「ということだ、いつでもここに帰ってきていいんだ。万が一、人違いでも……君がオレを目覚めさせてくれた恩人なのは変わらない。」
ディオール「は、はい……」
ぞう「なんだ、まだ遠慮してるのか? よし、アニキも動くのに不自由は無さそうだし、オレがついて行ってやろう。」
ディオール「ええー!?」
ディオール「(どうしよう……サラ達と出会ってから、サラのために犠牲になるのがぼくの使命だと思ってたのに、どんどん未練が増えてしまう……)」
サラ「(また後ろ向きなこと考えてるのかな……私も人のこと言えないけど……)」
エレン「(嬉しそうな悲しそうなケッタイな表情してるわね……)」
ぞう「オレのことは遠慮なく >>625と呼んでくれ。」
(名前以外に「兄さん」「父さん」系統の呼び方も可)
クリスチャン
エレン「クリスちゃん?」
ぞう「いや、クリスチャンでひとつながりだ。」
サラ「わかったわクリスチャン。」
ハリード「ルーツがあるかもとは言ったが、まさに大当たりだったとはな。フッ、巡り合わせか。」
モニカ「では、目的は果たしたということで、戻るのでしょうか?」
ゆきだるま「今度は町を探しながらの手間が無いぶん、1週間ほどもかければロアーヌに戻れると思うのだ。」
タチアナ「案外、シノンの開拓が進めばわりとカンタンに行き来できるようになるかもね!」
エレン「いやー、普通の人らはまずモンスターに太刀打ちできないでしょ。」
ぞう「戻るなら止めないが、南東には大平原が広がっていて、遊牧民が暮らしている。よい弓も売っているし、さらに南に行けば大都市もあるぞ。」
サラ「弓かぁ。うん、ずっと使ってきた長弓だけど、威力が足りないと思ってたの。胸の筋肉もついてきたし、今の私ならもっと強い弓を引けるわ。」
ムング族の村での出来事 >>628
↑
~ ムング族の村 ~
サラ「ここが遊牧民の村……」
エレン「水がキレイねー。ねじれた森では常に湯ざまししか飲めなかったから、これだけでも気分が上向いてくるわ。」
モニカ「だいぶ好奇心の目で見られているようですが……」
迷子になってた村人「ああ!? ゾウ!?」
ぞう「おお、あなたは数日前にラシュクータに迷い込まれた方だな。無事に帰れて何よりだ。」
迷子になってた村人「ゆ、夢じゃなかったのか……」
ツィーリン「騒がしいけど何……え? あなたたちは……」
サラ「え、えっと……」
ツィーリン「>>631」
「」
ゆきだるま「どうかしたのだ?」
ツィーリン「」
ツィーリン「ゆ、ゆきだるまが……喋ってる……」
タチアナ「ああ、そりゃ驚くよね。」
ディオール「慣れてきて忘れちゃってたな……」
ツィーリン「ろ、老師ー!」
バイメイニャン「こりゃまたヘンテコな旅人が来たもんだね。と、そっちのぞう族はラシュクータから来たのかい。」
ぞう「ええ。この少年の故郷を探して、ねじれた森を越え、西からやってきたそうです。」
バイメイニャン「ほ、そりゃまた大変な苦労をしたもんだ。この少年のためにねえ、なるほど幼いのに大したカリスマだわい。」
ディオール「えっと……」
バイメイニャン「して、この村には何か用かい? ヒマなら西の術の研究をしたい、少しばかり手伝ってもらいたいんだが。」
サラ「>>633」
ついでにコンマ>>633で、術技能が一番高いのは
01~33 サラ
34~66 タチアナ
67~99 ゆきだるま
00 全員同じ
アッハイ
バイメイニャン「そんじゃ、準備ができるまで楽にしときな。」
サラ「はい。」
ツィーリン「あの……私はツィー リン。西から来たというのは本当なの? 話が聞きたいわ。」
タチアナ「(同類のニオイを感じる)そだよー。色々な所を旅してきたんだ。動く島とか、怪物退治とか、大冒険もしてるんだよ!」
(ガランガラン、ガランガラン)
ツィーリン「! また来たのね!(ダッ)」
ハリード「……なんかの敵襲か? もうけ話になるといいが(スクッ)」
ショック「ブモォォォォォ!」
ツィーリン「ビーストチェイサー!」
エレン「なんなの、あいつら!」
ツィーリン「獣人や魔獣を率いて襲ってくる、ゼルナム族よ!」
ハリード「手伝おうか? ……と、言ってたら逃げ出しはじめたか。」
ツィーリン「戦える人間が多いと見れば逃げ帰る、移動しても追ってくる、憎いやつらよ。と言ってもやつらが現れてからは2回しか移動してないけど。」
ツィーリン「最近さらにやつらの活動が活発になってきて、南の玄城との間で運搬されてた荷物もかなり被害に遭ってるし……」
ツィーリン「そろそろ大元を見つけることに専念して、徹底的に叩かなきゃと思っているところよ。」
ハリード「報酬さえくれるなら、いくらでも力は貸すぜ。」
ツィーリン「そうね、老師と相談してみましょう。体つきを見ただけでも、頼りになりそうだわ。」
バイメイニャン「ふむ、リンリンにしちゃいい判断じゃないか。」
ツィーリン「リンリンはやめてください。」
バイメイニャン「ちょうどネフト族と話せる兜が完成したところだよ。ネフト族は羽を持つ人型の蟻のような種族じゃ。飛べるぶん情報もあるかも知れん。」
ハリード「肝心の報酬は? 少しでも前金がなきゃ仕事はしないぜ。」
バイメイニャン「がめついやつめ。それなら刀と弓をやろうかね、売ればけっこうな値段になるさ。」
ツィーリン「ネフト族の洞窟へは私が案内するわ。行きましょう。」
モニカ「ではサラ様、行ってまいります。」
エレン「おみやげ期待しときなさい。」
サラ「い、行ってらっしゃい……私、主人公だよね……?」
モニカの行動 >>636
ゼルナム族の行動 >>638
リーダー風を吹かせる
めっちゃフレンドリー
ハリード「もらったのはディオールのと同じ刀。ちょいと大きいが、もともと曲刀使いのオレには親しめそうだな。」
モニカ「では、何が起きるかわかりません。エレン様とハリード様を先頭に、その後ろに道を知るリン様。」
モニカ「クリスチャン様はリン様の護衛で隣に。その後ろにゆきだるま様とタチアナちゃん。わたくしとディオールくんは後ろの警戒ですわ。」
モニカ「皆様、いざという時はリーダーのわたくしの指示を優先されますよう。」
タチアナ「わかりました、たいちょー!」
モニカ「リーダーですわー。(にへー)」
エレン「(かわいい。)」
タチアナ「(かわいい。)」
ツィーリン「とはいえ、ネフト族は温厚な種族よ。何者かに襲撃されてでもいない限り、慌てて戦闘態勢を取ったりしないように。」
モニカ「かしこまりました。」
ゼルナム族A「おまえらもなかなかスジいーじゃん、イノシシ狩り行こーぜー。」
ネフト族A「……rr……」
ゼルナム族B「オレらのサンダーボールがありゃァ、鳥どもだってヘーキだってぇの。なぁなぁ行こう行こう。」
ツィーリン「」
エレン「ナニコレ。」
ツィーリン「え、えーっと、ちょっと待ってね、族長は……あ、いたいた。」
ネフト族の族長「[ようこそ、ムング族のかた。見ての通り、アビスの勢力も一枚岩ではないようです。]」
ツィーリン「えええええ……」
ネフト族の族長「[かれらは好戦的ではあるものの、暴れ回るだけの同族は野蛮として忌み嫌っているもよう。手を取り合えると判断しました。]」
ゼルナムリーダー「北の方に、瘴気のカタマリみてーなヨロイがあるんっスよォ。俺らそこから呼び出されたんだけど? ほら考え方の違いってゆーかぁ?」
ハリード「(なぜかイラッと来るな。)」
ツィーリン「(言葉の細かいニュアンスを感じず、意思でやりとりするからこそ、ネフト族にはこころよく迎えられたみたいね。)」
ゼルナムリーダー「アビスもシケたとこだったしィー、こんなイイ空気のとこ出られたんなら、わざわざブッ殺すよか色々と話も聞きてーってカンジぃ?」
モニカ「では、その原因のヨロイとやらの調査に向かいましょう。このままここに居たら殴ってしまいそうですわ。」
ぞう「異議なし。」
~ ゼルナム族の巣 ~
タチアナ「デイブレークッ!」
ハリード「くそ、なんだこの数は! 倒しても倒してもきりがないぜ!(ズシャッ)」
ディオール「広いから自由に動けるのはいいけど……人狼やオーガ族やクリプトン族まで!(ドザクッ)」
ぞう「知恵のある生き物を優先して引き寄せているようだな、足元に気をつけろ!(ドコォ)」
ゆきだるま「ベアトラップなのだ!?」
ツィーリン「いのしし武者……! 飼いならしてる獣や鳥も無視できない戦力だわ!(カカカカッ)」
モニカ「ボルカノ様のところでもっと砂を買い込んでおけば良かったですわ……サザンクロスッ!」
エレン「アビスの住人を呼び集めてるらしい『ヨロイ』を見つけて叩かないと、このままじゃジリ貧だわ!」
呼ばれてるモンスター >>644
誰か何かひらめく? >>646
タオマスター
リンリン バラージシュート
ハリード 黄龍剣
エレン 活殺獣神掌
ゆきだるま 逆一本
(ドガァ!)
エレン「げっ、また人狼……パワーだけはホント驚異的、だわ! ええい、こうなりゃまとめて練気拳ッ!」
ゆきだるま「つかまえたのだ! ふんぬらばっ! (グチャ)」
ディオール「うわ、顔から……」
ゆきだるま「ミューズさんからヒントをもらったのだ。腕を取って、頭上に跳ね上がった時にこちらが逆向きになることで、腕を破壊し、顔面から落とす。」
ハリード「あの人は本当に深窓の令嬢なのか?」
ツィーリン「ゼルナム族! あそこ、大穴に乗り出すように生えている岩棚から中に入れるみたいよ!」
ぞう「確かにあそこから湧いてきているな。さっさとこいつらを蹴散らして突入しよう!」
タチアナ「デイブレーク!」
ツィーリン「(エレンさんの集気のように……矢に気を纏わせる……)」
ツィーリン「(く、想像するよりずっと難しい。もって一秒、遠くの敵には当てられないわね……)」
ツィーリン「(待って、気を集める? それだわ、ゼルナム族に矢じりが集まるように、当てるように! どんな無茶苦茶な軌道でも当たるように!)」
ツィーリン「バラージシュート!」
魔王の鎧「(ブォン)」
タチアナ「うわっ、本当に呼び出されてる!」
ハリード「徹底的に叩いてやれ、デミルーン・エコー!」
ツィーリン「外から来るやつらは私とゆきだるまくんで止めるわ!」
ゆきだるま「サンダークラップ! 生き物ならば、電撃のシビレには逆らえなかろう?」
(ポワン)
ぞう「息を止めろ、ナップが来るぞ! 亡霊まで呼ばれているのか……オレも外の遊撃に行く、オレを盾にして戦え!」
モニカ「ここに来るまでに出会ったゼルナム族も、話し合う余地は無さそうでしたが! (カキン)やはりここのも話は通じませんか!」
エレン「ネフト族の巣に居た連中が例外、って思った方がよさそうね。さぁて、上から見下ろしてんじゃ……ないよっ!(バギャ)」
エレン「イー」
モニカ「ナー」
エレン「ズー」
モニカ「マー」
エレモニ「「キーック!」」
(ゴシャア!)
タチアナ「ゼルナム族2体とも落としたよ!」
ディオール「全力を叩き込む……地すり残月!」
ハリード「全力、これがオレの……正真正銘の全力だ!」
(キュイン)
ハリード「……ナジュの一族は気脈を龍(ロン)と呼んでいた。」
ハリード「我が内より出でて、かの敵の内に潜み破壊する! 黄龍剣ッ!」
モニカ「一気に!」
ディオール「行くよ!」
(ガガッ)
タチアナ「また鎧への道は空いた! とにかく、もー思いっきりやっちゃえー!」
エレン「はッ、何も考えずに思いっきりか……いいねぇ、おっさんが龍なら、あたしは虎だ!」
エレン「(ひたすら、ひたすら、ひたすら、ひたすら、叩いて叩いて叩きまくる!)」
エレン「(サラを守るために積み重ねてきた鍛錬、その芯の通った経験は、一発一発を確かなデメージ源に押し上げてくれるはず!)」
エレン「(拳じゃあ痛めるかも知れなくても……手の平で打ち据えるなら、そうそう折れるこたぁ無い!)」
エレン「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
ハリード「無数の衝撃で、鎧が浮いた……まだ止まらない!?」
エレン「オラァーーーッ! 活殺獣神掌(タイガーランページ)!」
ハリード「(こっちに向かって……)なるほど! 理解したぜ!」
ハリード「竜虎相打つことなし……黄龍、ダブルインパクトォ!」
~ ムング族の村 ~
(ボロッ)
サラ「お、お帰りなさいみんな……」
ツィーリン「かなりの大群でした、老師。」
バイメイニャン「あんたがそこまで言うならよっぽどだろうね。」
ツィーリン「私や部族の皆だけでは、被害が甚大なことになっていたかも知れないわ。ありがとう、西の皆さん。今度は私が力を貸す番。」
バイメイニャン「そりゃリンリンが西に行ってみたいだけじゃろ。」
ハリード「金のためだ。別に感謝してもらう必要はないぜ。」
サラ「私、新しい弓が欲しくて、見つろってもらいたいんだけど……」
ツィーリン「ええ、それしきのこと、喜んで。」
ぞう「ハナで盾を使うのが、思いのほかオレには合っているようだ。報酬でもらった東方不敗、使わせてもらっていいかな?」
ハリード「ああ、構わんぜ。俺にはもうカムシーン(ファルシオン)があるしな。」
バイメイニャン「いい品物が欲しいなら、南東の玄城へ行ってみるがええ。武器も防具も術も揃っとるでな。」
玄城での出来事 >>658
ナハトズィーガー「超エキサイティン!」
ツィーリン「この町に入るのも、前回の大移動以来ね……活気はあるけれど情緒ある静けさも漂うこの町は、好きよ。」
サラ「……何かヘンな音が聞こえない?」
ツィーリン「えっ……確かに聞こえる、何の音かしら。」
ナハトズィーガー「(ブォンブォンブォン、ドドドドド)」
ギャー
ワー
ヒエー
ゆきだるま「鉄のかたまりが人々を跳ね飛ばしているのだ!?」
ハリード「ありゃあネズ公のとこで戦った術戦車に似てる。外見ははるかに洗練されてるが。」
ツィーリン「……駄目ね、あっという間に弓の射程外へ走っていってしまったわ。」
バイメイニャン「ほほう、術戦車とな?」
ツィーリン「きゃ! ろ、老師、いつここへ!」
バイメイニャン「ついさっきな。さてさて面白そうなシロモノじゃないか。研究の成果をさっそく試せるわい、ひょっひょっひょっ。」
~ 玄城 政庁 ~
ヤンファン「老師、いくらあなたとはいえ、いきなり来て好き勝手されるのは困ります。」
バイメイニャン「何を言う、あの術戦車をなんとかしたいと思わんのか(トンテンカン)」
ヤンファン「それはそうですが……また西の人々に頼るのですか? 申し訳ないにも程があります。」
バイメイニャン「フン、頭が固いのぉ。わしがこの連中の事を細かく報告書に書かんかったら、まず怪しさから牢に入れとったんと違うか?」
ヤンファン「あ、頭の固さは関係ないでしょう。」
バイメイニャン「世の中には日々の糧が買える金と引き換えに働いて満足な者も居るんじゃよ。それが理解できんから石頭と言っとる。ほいできたと。」
ハリード「おいおいおいおい、木の台車に鉄板はりつけただけじゃねーか。これであれと並走しろっていうのか。」
サラ「これは……?」
バイメイニャン「拘束戦車『>>661』。サラ、おんしの白虎術の『固着力』『静止力』を利用した最高のブレーキが自慢の一品じゃ。」
バイメイニャン「この拘束フックショットでヤツの車体をとらえ、引っかかれば蒼龍の力でワイヤーを巻き上げ、白虎の力でふたつの車体を固定する。」
バイメイニャン「蒼龍術による『自動力』で、車輪と支柱の摩擦を軽減。あの術戦車と同等の速度を出しても壊れぬ燃えぬの超強靭木材となった。」
バイメイニャン「破壊しても安全とは限らんから、緊急脱出のための防護壁およびブレーキを重視しとる。どうじゃな?」
タチアナ「す、すごい……こんなに安っぽいのに、なぜかあの教授に頼むよりスッゴク安全な気がする!」
バイメイニャン「では、町の大通りに移動し、待ち構えるとしよう。いつ現れるかわからん、長丁場になるからトイレには行っとくんだね。」
『>>661』に乗り込むメンバー、サラは固定 >>663、>>664でひとりずつ
ステスロス
バイメイニャン
エレン
バイメイニャン「足止め用の射出のタイミングは任せるぞ。」
ツィーリン「お任せを。私の弩弓の腕は知っているでしょう。」
バイメイニャン「サラ、こっちは命中さえすればワイヤーが巻き取られるのじゃ、難しく考えず、当てることだけを考えるがええ。」
サラ「わかったわ。」
ヤンファン「老師、西側から来ます!」
タチアナ「みんなが囮になって引きつけてるよ! わたたたた(ドガッ!) ……きゅう。」
ナハトズィーガー「(ブォンブォンブォン)」
サラ「ああっ、タチアナちゃん! ……ショット!」
バイメイニャン「巻けっ!」
エレン「あいよぉ!」
サラ「すぐに壊して、戻るからね!」
サラ「ゆっ、揺れる……! 冒険に出たばかりの私だったら悲鳴を上げてたかも……」
バイメイニャン「ほっほっほ、滅茶苦茶に走って剥がそうとしとるようじゃが拘束戦車ステスロス、それしきのことでは離れんぞい。」
エレン「フン! あらかじめ手斧は大量に用意してもらったけど……やっぱダメだわ、刃は当たってるはずなのに、車輪を止めることもできないみたい。」
サラ「車輪自体が強化されてるのかな。じゃあ本体を叩くしか。」
エレン「砲身を狙っていけば、うまいこと誘爆が狙えるかもね! トマホーク!」
ヒッツェカノネ「(ゴォォォォ)」
バイメイニャン「トルネード!」
エレン「あつっ……! サンキューばあちゃん。」
サラ「弾詰まりは狙えないかな……ストーンバレット!」
ナハトズィーガーの走る道なき道、何か障害は? >>670
サラの行動 >>672
沼にはまる
向こうに飛び移る
バイメイニャン「……まずいね。大草原の方に来とる。」
エレン「村に近づいてるの!?」
バイメイニャン「いや、村からは遠い、その心配はいらん。ここらは水源が豊富だから湿地帯が多いんだ。」
(ザブン!)
サラ「言ってるそばから泥沼に……えっ!?」
(ジュウゥゥゥ……ピキピキピキ)
エレン「サラのソウルフリーズに似たような波長だわ。今のうちに!(ザゴッ)」
サラ「凍らされて脱出される前に……!(トン)」
バイメイニャン「ほ、身軽なこった。」
サラ「五月雨斬り!」
バイメイニャン「よしよし、水中に引きずり込んでやろう。ソーンバインド!」
ナーデルカノネ「(カカカカッ)」
エレン「おっと、サラに手出しはさせないよ! 盾持ちは任せな、サラ!」
サラ「ありがとう、お姉ちゃん! ハリード直伝……黄龍剣!」
(カッ)
ヤンファン「ムーンシャイン。……ん? なんだ、あの光は……」
タチアナ「ありがとファンさん。きっとサラおねーちゃん達が術戦車を壊してくれたんだよ!」
バイメイニャン「(ボロボロ)意外ともろかったね。機構が複雑になればそれだけ連鎖的に爆発しやすくなるという事じゃな。」
エレン「(ボロボロ)ばーちゃんタフだねえ……無事で良かったけど。」
サラ「(ボロボロ)歩いて玄城まで着くのに、どれくらいかかるかな……」
>>654
×デメージ
○ダメージ
よりによって決めのシーンで何をやっているんだ俺は……
~ 翌日 玄城 ~
ぞう「……こうか!(ヒュオン)」
ディオール「うん、それだよ兄さん。あとはそれをどんどん速くしていけば身につけられるはず。」
ハリード「ふっ!(キン、キィン)」
サラ「やぁ!(ガキン!)」
エレン「498、499、500……と。」
モニカ「ふぅ、ふぅ……さすがはエレン様ですわ。」
ヤンファン「君たちも早朝鍛錬か。精が出るな。」
全員「「「「「「おはようございまーす。」」」」」」
ヤンファン「昨日はご苦労様。もう西へ戻るのか?」
サラ「はい……アビスゲートも閉じなきゃ、ですし。」
モニカ「東の黄京は、中に入ることもできないそうですから。」
ヤンファン「うむ……(不穏な空気も漂っているが、ここで言うような事でもあるまい。)」
タチアナ「帰りは、大草原を突っ切って、タフターン山の南側を通っていくの?」
サラ「うん。ラシュクータから出発だとかなり遠回りになるし考えなかったけど、ムング族の村からならその方が迷うこともないと思って。」
ツィーリン「北の方に、私達が移住して使っていた好条件の野営地があるの。大草原に居る間は案内を任せて。」
モニカ「頼りにさせていただきますわ、リン様。ふふふ。」
ツィーリン「それにしても、常に霧に覆われた死の山、その向こうにサラ達が住んでいたなんて……」
エレン「と、言ってもビューネイの支配領域だったわけだし、どのみち辿り着けなかったと思うよ。」
ゆきだるま「では、ミュルスに向けて出発なのだ!」
エレン「(ビューネイと言えば……グゥエイン、どうしてるかな。)」
~ いっぽう そのころ ランス ~
ユリアン「派手な格好の赤毛の女の子と、金髪碧眼の非の打ち所の無い美人に、王家の指輪を渡したって……」
カタリナ「ランスまで来たのに……モニカ様、どこにいらっしゃるか存じませんが、帰ってきたら覚悟してください……ピドナに戻るわよユリアン。」
4つ目のアビスゲートを閉じる前に、再び仲間にしておきたい人など >>679
1ヶ月以上の旅をしてきたサラ達、そのころグゥエインは? >>680
ロビン
捻挫
~ ヤーマス ~
サラ「ゴメンねマスター、トムは連れて来られなくて。」
トラックス「あれっ、約束覚えていてくれたんですか。なぁに、急激に成長してきた会社です、社長が本拠から離れられないのは仕方ありませんよ。」
サラ「申し訳ないついでに依頼を出したいんだけど……」
トラックス「おおー、食べるために仕事を探していた皆さんが、ついに依頼を出す側になりましたか。」
サラ「怪傑ロビンって……まだ居るのかな?」
トラックス「……ふむ。もともとはヤーマスでの悪行を見逃せないために活動していましたし、もう居ないかも知れませんね。彼に用ですか?」
サラ「アラケスを、倒しに行くの。」
ライム「……。」
トラックス「……ふむ。アビスゲートの事も、それを閉じることで収まってきている各地の事も、知ってはいますよ。」
トラックス「しかし、命がけになるのは間違いないでしょうね……」
トラックス「>>687」
港の倉庫で待っててもらえますか?
???「む……いつぞや助けてくれた貴方か。気持ちはありがたいが、ここは本物に任せてくれないかな?」
?????「ハッハッハ、危険なこととなれば、まず年上があたるのが定石だとも。どうしても行くと言うなら……わたしを乗り越えてみせてくれ!」
(カキキキキィン!)
来たロビンは太い方か細い方か、↓1~↓5までで多数決
ロビン「やあ、待たせたね。話は聞いた、君達の力になろう。」
サラ「えっ、あの、報酬は……」
ロビン「なあに、アビスの勢力を放置しておけば我々の町も危ない。言うなれば自分達のための戦いさ、気にする必要はないよ。」
モニカ「(ぼそぼそ)今のセリフ、エレン様がいらっしゃったら悶絶していたかも知れませんね。」
ハリード「なんだかんだ言って根は小市民だからな。サラに請求した事も、もう黒歴史だろ。」
タチアナ「エレンおねーちゃん、迷ってないかなぁ。」
サラ「ロビンに会えたわ、ありがとマスター……って、右腕ケガしてるじゃない!? どうしたの!?」
トラックス「いやハハハ、ワイン瓶を割ってしまいましてね。大した事はありませんから大丈夫ですよ。」
~ グゥエインの巣 ~
エレン「おーっす……ってグゥエイン、アンタそんな無防備な体勢で何やってんの……」
グゥエイン「エレンか。オレとしたことが崩れた大岩に当たって、翼を捻挫してしまった。仰向けになっているのは、翼に薬を当てるよう寝ているからだ。」
エレン「あんたでもそんな事があるのね……んじゃ、見舞いに傷薬でも置いていくわ。」
グゥエイン「薬は正直ありがたいな。料金はそのへんから好きなだけ持ってゆけ。」
エレン「……まあ、東で術を買ったばっかだし。ありがたいっちゃ、ありがたいけど。」
グゥエイン「……やはりオレの生き方に、ついて来る気は無いのか?」
エレン「まーね。あちこち旅して回ってて、知り合いもずいぶん増えた。その人らが迷惑こうむるって考えると、略奪も許せないよ。」
グゥエイン「ならばなぜオレを倒そうとせん? 今が好機だぞ。」
エレン「別に。あんたはケガを突かれても文句言わないんだろうけど、あたしの気が済まないだけ。ま、全快したら、また話しましょ。」
グゥエイン「……オレの気が変わることは無いぞ。竜のさだめに――」
エレン「言っとくけど。」
エレン「あたし、運命とかそーゆーの大ッキライだから。生まれた時から背負うものなんて、あっちゃいけないんだ。絶対に!」
グゥエイン「ちっ、言いたい事だけ言って帰りおって。」
グゥエイン「……。」
グゥエイン「……まあ、どのみち抑え切れるわけがないのだ。不可能に手を出してみるのも、また一興か。」
グゥエインが自重を始めました
~ ピドナ ~
ゆきだるま「おおー、すごいのだ! 人がいっぱいなのだ!」
ぞう「活気に満ち溢れているな。」
(ざわっ……)
ツィーリン「すごく注目されてるわね。無理もないけど。」
ディオール「(居心地が悪い……)」
タチアナ「まあ、サラおねーちゃん達はマクシムス騒動の時に先頭に立って活躍してたから、ものめずらしいからっていきなり牢屋とかは無いはずだよ。」
モニカ「では、工房に行きますか? ミューズ様のお宅にお邪魔しますか?」
サラ「そうだね、隕石のかけらがどうなったか気になるし……」
隕石のかけらで完成したブツは? >>697
星辰の鎧
ノーラ「お、あんたたちか!」
トーマス「サラ! ちょうどいい所に、会社の統合が済んだから報酬を渡しておくよ。」
エレン「あれ? トムもピドナに来てたんだ。」
トーマス「ああ、ちょっとアビスの魔物の力で脅しにかかる悪質な同盟が出てきてね……フルブライトさんとも連携して、事にあたっているんだ。」
タチアナ「!」
ノーラ「ほれ、鎧は誰が着けるんだい? さっさと受け取りな。」
サラ「じゃあ……先頭に立つことの多い、クリスチャンで。」
ぞう「いいのか? では、ありがたく受け取ろう。」
モニカ「そうそう、ポドールイで手に入れた竜鱗も、お渡ししておきますわ。」
ノーラ「まーた加工の難しいものを持ち込みやがって。(わくわく)」
ロビン「(色々な人々と知り合いなんだな……船旅の最中も思ったけど、サラ達は本当にいい人の集まりみたいだ。)」
ラザイエフ商会は、フルブライト同盟に入ってる? アビスリーグに脅されてる? それとも……? >>699
現状維持
タチアナ「あの、ラザイエフ商会は……?」
トーマス「ん? ああ、きみの実家だったか。特にアビスゲートに関わってるとか脅されてるって話は聞かない。」
タチアナ「そ、そっか。(ほっ)」
トーマス「しかしまあ、この期に及んでフルブライト同盟にも入ってないという事で、この騒動が決着したらかなり立場が悪いものにはなるだろうね。」
タチアナ「そこは興味ないよー。なんだったら買収しちゃってもいいし。」
トーマス「ふむ? ……案外それもいいかもな。」
サラ「カナリアの弓……うーん、威力はあずさ弓の方が高そう。魅了の音色はステキだけど、私は買わなくていいや。」
エレン「それ以前にサラ、あんた東で幻惑光買ってなかったっけ?」
東で買っておいた術は?(幻日かシャドウサーバントを選んだ場合、他は何も習得できません) >>701
シャドウ
ケーン「そうそう、預かった氷の剣はミューズ様にお返ししてあります。もう誰でも使えるようになってますから。」
ゆきだるま「おお、それはありがたいのだ。」
モニカ「さすがはノーラ様。」
ノーラ「いや、今回あたしは何もしちゃいないさ。ケーンが打った破邪の妖刀龍光で、アビスの気を浄化したんだ。」
ハリード「アラケスの呪いを打ち破るとは凄いな。アラケスの槍を聖王の槍に打ち直したという初代工房長を越えたんじゃないか?」
ケーン「そんな、まだまだ修行の身ですよ。」
トーマス「(この武器工房は、買収しなくても充分にやっていけそうだな。同盟入りを持ちかけてみよう。)」
ゆきだるま「聖王の槍に、氷の剣。」
モニカ「カタリナの持つマスカレイド、シャール様の持つ銀の手……」
エレン「聖杯もここにあるよ。」
タチアナ「でも、栄光の杖と七星剣はヴィッヒさんに召し上げられちゃったんだよねえ。」
ツィーリン「魔王の鎧に対応するような武具はないの? ……今さらだけど、これ持ってきちゃって良かったのかしら。」
サラ「ブラックが魔王の斧を持っていってたわ。あっちも大丈夫だったし、こっちも大丈夫じゃないかな。」
タチアナ「あれ、何か忘れてるような。(指輪キラン)」
(ドドドドドド)
カタリナ「モ~ニ~カ~さ~ま~……」
モニカ「ひゃう!? カ、カタリナ!」
カタリナ「王家の指輪……持ってますよね?」
モニカ「え、指輪……ああ! 何か忘れていると思っておりました!」
タチアナ「ああー、これ!」
カタリナ「『ああ!』じゃありませんよ! 聞けば指輪を渡したのはオーロラの出る時期だっていうじゃないですか、2ヶ月弱もどこで何をしてたんです!」
モニカ「ちょ、ちょっと東方まで……」
カタリナ「はあぁぁぁ!? 聖王様すら復興を諦めた地に!? アビスゲートへの道を開けるカギを持ったまま!? 何してくれてんですかアンタ!」
タチアナ「さすがにごめんなさい……」
ユリアン「あ、うん。それはあっちに言おうな。」
サラ「私が重病で寝込んでたのもあって、うっかりしちゃったんだと思うの。」
ユリアン「ああうん、だからあっちに言ってあげような。」
エレン「モニカ様がそんな意地悪するような人じゃないってのは、ユリアンもカタリナさんもわかってるだろうし……」
ユリアン「おまえら実はカタリナさんが怖いだけだろ?」
モニカ「もうひわけありまへんれひた。」
サラ「oh……モニカ様のほっぺが膨らんじゃってる。」
タチアナ「わたしもごめんなさい。」
エレン「それにしても大所帯になったわねー。トムの親戚の家を借りてもまだ足りないんじゃない?」
ハリード「宿を取るしかないだろうな。」
トーマス「3人くらいしか寝るスペースは無いし、ミューズ様の家にもそのくらいしか泊まれないだろう。」
ユリアン「久々にシノン組で話したいな……ア、ハイ、モニカ様とタチアナちゃんはサラと一緒にいたいのね、わかりましたスミマセン。」
カタリナ「明日はいよいよ魔王殿に殴りこみなんだから、さっさと寝ておきなさい。」
ゆきだるま「暖炉のそばでは寝苦しいし、ミューズ様の家にお邪魔したいのだ。」
ぞう「ディオールは宿屋でいいよな?」
ディオール「あ、うん。兄さんも来るよね?」
ツィーリン「脅威の13人パーティー……凄いわね。」
ロビン「話に出てきたミューズさんとシャールさんも加わるんだろう? 15人の腕利きで、最後のアビスゲート。最終決戦という感じだな。」
~ ピドナ王宮 ~
テキシュウダー!
ドロボー!
カイゾク ブラックガデタゾー!
ブラック「今使わねえでいつ使うってんだ、せっかくの武器を後生大事にしまいこんでんじゃねえ! へへっ、あーばよっ!」
ブラック「ウンディーネとボルカノのやつら、オレ様が蒼龍術使いだからってバンガードの操縦を押し付けやがって。」
ブラック「それで何をしてたかと思えば2人そろってアウナス退治と来た。うらやましいじゃねえかチクショウ。」
ブラック「最後のアビスゲートばかりは譲らねえぜ、待ってろよサラ、そして魔王殿のお宝たち!」
魔王殿上層にて
人物自由の行動安価 >>709
人物自由の行動安価 >>710
ジャイアントスイングを閃いたミューズが早速羅刹で実践
詩人
四魔貴族討伐の噂を聞き、歌を作るためにサラ達を待つ
~ ミューズの家前 ~
サラ「うわぁ……お隣さんに、ものすごい研究施設な感じの屋敷が建ってるわ……」
モニカ「ミューズ様のお宅の隣にこんな豪華な住まいを建てて、ルートヴィッヒに怪しまれなかったのですか?」
教授「いいえまったく。それどころか、ツヴァイクで有名なこの私を招けるなんて光栄とまで言ってくれたわ。完璧って罪よね~。」
エレン「……ツヴァイク公の依頼で作った兵器類の評判が有ったから、かしら?」
ハリード「シャールに厄介者をくっつけたかったってのは……さすがに無いか。」
タチアナ「わかんないよー、リブロフに居た頃から野心は隠せてなかったし、自分の欲求に素直なのかも。」
トーマス「そんなのが王位第一候補だとしたら先行き暗いな……」
ミューズ「よくいらっしゃいました、サラ様。私、月術や蒼龍術や体術を磨いてお待ちしてましたのよ。」
ディオール「さらっと術に体術を混ぜてるんだけど……」
ゆきだるま「それでこそミューズ様なのだ。」
シャール「頑張れ私……頑張れ私……」
~ 魔王殿入り口 ~
ブラック「よう!」
サラ「ブラック! ピドナ王宮に泥棒が入ったって、朝から騒ぎになってたけど……本当にあなただったのね。」
ブラック「聖王がアビスの勢力と戦うために残した武器だぜ? 飾っとくばかりの奴が持ってるより、使ってやった方が武器も喜ぶってモンだろ。ほれ。」
サラ「おっとと。七星剣……その切れ味は、斬られたこの体で充分理解してるわ。」
ツィーリン「そちらの方も知り合いなの?」
詩人「いえ、初めまして。旅の聖王記詠みです。魔貴族を次々に打倒しているという皆さんの活躍を聞き、数ヶ月前からずっとここでお待ちしていました。」
モニカ「そ、それはどうも、まことに申し訳なく……」
ブラック「詩を作りたいんだとよ。お前ら、棍使いは居なかっただろう? 栄光の杖を使ってもらうにゃ、ちょうどいいかと思うぜ。」
エレン「信用はできるのかい?」
ブラック「ヘッ、海賊を仲間にしといていまさら何をと言いたいが、まあ話した感じ、敵じゃねえ事だけは保証しとこう。」
タチアナ「ブラックさんのお墨付きなら大丈夫!」
ハリード「そして東方不敗は案外早く返ってきた。」
ぞう「すまんすまん、この氷の剣のほうが頑丈なもんでな。」
ディオール「兄さんの剣技は豪快だから……」
カタリナ「そうそう、ミカエル様からこれを。火術要塞で発見した、治癒の能力を持つ細剣です。」
モニカ「ナイチンゲール……わかりました、期待に応えましょう。」
ユリアン「(そういやケルベロスおとなしくしてるかなぁ。)」
~ いっぽう そのころ ナジュ砂漠 ~
「信じる者達……」
ミカエル「ゆけっ!」
ケルベロス「ゴアァァァ!(ボオオ)」
(ドッゴーン!)
シャルル「」
ミカエル「三つ首より吐き出される火炎に死角なし、近づく前に誘爆させてくれよう。」
~ 魔王殿 上層部 ~
ユリアン「妖精のハーブも結界石もある、ピドナの人達のためにゴブリンやオーガから殲滅させていこう。」
ロビン「ああ、人々の暮らしこそ大切なものだな。」
ミューズ「まさしくその通りです。子供達のためにも……」
魔王殿の少女「あ、トーマス社長!」
トーマス「ステンドグラスの補修かい? 大変だな。」
魔王殿の少女「いえいえ、社長の援助のおかげで助かってますー。タッチゴールド!」
オーガ「(コキン)」
トーマス「うむ、可能な限り赤字は減らすにこした事はない。我々も殲滅してゆくつもりだから、観光地としての管理は任せたよ。」
魔王殿の少女「おまかせあれ!」
ユリアン「(ぼそぼそ)トムがロリコンになっていた件。」
エレン「(ぼそぼそ)援助って言ったわよあの子。」
トーマス「大車輪くらわすぞそこの2人。」
ブレイザーズ「「「ギャース!」」」
サラ「タチアナちゃんに合わせて!」
ロビン「任せてくれ!」
タチアナ「合成術、ドップラーロア!」
ハリード「敵の数を減らさないことには回復が追いつかん! デミルーンエコー!」
ゆきだるま「サンダークラップ!」
カタリナ「スマッシュ! スマッシュ! スマッシュ!(ばこーんばこーん)」
ボーンドレーク「うあー」
スケアヘッド「うあー」
詩人「骨砕き!」
タチアナ「骨砕き!」
ブラック「祭祀用の杖と仕込み杖を鈍器として活用されると、なんというか、こう、妙な気分だな。」
モニカ「死を求めよ、死は幸いなり、いざ幸いの地へ……『死の祈り』? これは魔王信仰の書物のようですわ。」
ストーマーズ「「「ギャオー!」」」
タチアナ「またこのパターン!? デイブレーク!」
エレン「サラ、やっぱあんた後ろで指揮して! いくら道具に余裕があっても、すぐ気力が尽きちゃうわ!」
ディオール「残った敵を1匹1匹確実に……!」
ツィーリン「援護射撃は任せなさい。」
アルカノイド「シャァッ!」
ユリアン「うわー、こういう奴を見るとほっこりする。」
サラ「よーしよし、怖くないよー。」
ぞう「だいぶ感覚がマヒしてきているな。」
ロビン「スパイダーソードか。ユリアン君かタチアナちゃんか、使うかい?」
ミューズ「(ブォンブォンブォンブォン)」
羅刹「」
(ドグァッ!)
ハリード「うおっ、投げ飛ばした羅刹で壁をブチ抜いたぞ。」
ゆきだるま「ミューズさん、ますます体術に磨きがかかっているのだ。」
シャール「……(もう私より強いのではないだろうか。クレメンス様、あなたの娘は強く育っていらっしゃいます……)」
ユリアン「これで一周してきたか?」
モニカ「では、上階からワープを使って扉まで参りましょう。以前来た時、あらかじめ開放しておいたのです。」
「指輪を……」
サラ「ここだね。さあ、タチアナちゃん。」
タチアナ「うん。」
(ギィィィィ……)
トーマス「……ここからが本番という事だな。」
ゆきだるま「呪われた氷の剣の時と同じような感じがするのだ。」
ツィーリン「――そしてハリード直伝の黄龍剣で、サラは術戦車を破壊したのよ。」
詩人「いやー有難うございます。素晴らしい。世界各地でこんなにも活躍していらしたとは、創作意欲がどんどん沸いてきましたよ。」
ブラック「オイそこの詩人、置いてくぞ。」
シャール「いかん、人数が増えてもやっぱりフリーダムな仲間ばっかりだ!」
仲間が増えすぎたのでやっぱり人物自由で、行動安価 >>720
アラケスの戦鬼の行動 >>722
ディオールとクリスチャンが連携攻撃的なもので敵を仕留める
泣いて土下座
ブラック「トルネード!」
ロビン「トルネード!」
ミューズ「トルネード!」
ノスフェランズ「「「あじゃぱぁー!」」」
~ 魔王殿 深部 ~
サラ「陣形パワーレイズ!」
ぞう「防御は任せろ!」
ディオール「ぼくが切り込む、その隙に3人で!」
シャール「トーマス君、ミューズ様! 朱鳥の強化合成術……クリムゾンフレア!」
巨人「ひでぶぅーっ!」
サラ「陣形トライアンカー!」
モニカ「ロビン様に合わせて、タチアナちゃん!」
タチアナ「了解っ!」
モニタチロビン「「「トリプレット!」」」
嵐龍「ギョヘェェェ!」
アラケスの戦鬼達「「「すみません勘弁してください」」」(土下座ァァ)
サラ「えっと……」
ディオール「これは……」
アラケスの戦鬼A「あんた達もう充分強いじゃないっすか!」
アラケスの戦鬼B「ていうか女性陣魅力たっか! うちらのフェロモンも通じないっすよ!」
アラケスの戦鬼C「通っていいんで! おれ達、狩人でもして細々と暮らしますから!」
ツィーリン「……ガチ泣きね。」
(ドガァッ!!)
アラケスの戦鬼D「ギャァァァ!」
ミノタウロス兄「フン……戦わずして死せる者は地獄へゆく。」
ミノタウロス弟「戦って死すならば天国へと導かれる。」
ミノタウルズ「「敵前逃亡などありえぬわ!」」
ハリード「ふん、今度は珍妙な宗教か? 頭の足りん奴を動かす使い古された手法だな。」
ミノタウロス兄「はっ!(ガシィ)」
ユリアン「またオレ!? なんで!?」
ミノタウロス弟「ハッハァ! ダブルインパクトォ!」
(メシャッ)
サラ「て、天井に突っ込んで……」
(ドサッ)
エレン「ユリアンが死んだ!」
ユリアン「し……死んでねえ……(ガクリ)」
エレン「パワーヒール、うん知ってる。」
ミノタウロス兄「次はおまえか! ガキめが!」
ディオール「コンビネーションならぼく達だって……!」
ぞう「(ぼそり)タチアナ、一瞬でも気を引いてくれ。」
タチアナ「それじゃ……水龍との戦いでブラックさんが使った、太陽を背にした攻撃! サンシャイン!」
ぞう「オレは左だ!」
ディオール「! なるほど!」
ミノタウロス弟「逆光だが、この程度……なに!? 入れ替わ」
(ザシャァ!)
ぞう「エックス攻撃!」
カタリナ「これは、白虎の鎧ね……」
ユリアン「あ……どっちにしろ飛んでるからって、ようせいに朱鳥の鎧預けっぱなしだった。」
ハリード「こっちは防具は間に合ってるし、あんたが着てな。」
カタリナ「では、もらっておくわ。」
エレン「そういやそれって似たような意匠だけど、蒼龍の鎧?」
ハリード「ああ、ビューネイの巣はきっちり隅から隅まで探索してきたぜ。」
ゆきだるま「……さて。この先がおそらくアビスゲートなのだな。」
サラ「……。」
ディオール「……。」
モニカ「サラ様……」
タチアナ「サラおねーちゃん……」
ぞう「ディオール……」
サラ「>>732」
ディオール「>>734」
嫌な予感しかしない
↑
ディオール「なんで、こんな……時に。」
ぞう「ディオール? 思い出したというのは……」
ディオール「うん……そうだ、僕は確かにクリス兄さん達と一緒にラシュクータで暮らしていたんだ。そして魔物にさらわれて……」
ディオール「死の力を撒き散らし……助けに来たお兄さんまで巻き込んでしまった……」
ディオール「そしてサラ……きみは……」
1.ディオールと同じ年に生まれた宿命の兄妹
2.死食の年に生まれてはいるがエレンと本当の姉妹
↓1~↓g
サラ「ううん、いいの。」
サラ「今そんな事がわかっても、きっと誰も何も変わらないよ。」
エレン「……当たり前でしょうが。」
ディオール「えっ……うん、そうか。そうだね。……ありがとう、サラ。」
~ 魔王殿のアビスゲート ~
宿命の子よ いざ ゲートを開け
ディオール「……いやだ。」
サラ「お断りよ。」
ディオール「でも……自覚してしまった、力がある、ってことに。」
サラ「うん。このままふたりとも同じ世界に居たら、死の力が暴走してすべてを終わりにしてしまうわ。」
ディオール「どちらかがアビスに行けば、死の力は抑えられる。」
サラ「あくまでも、どちらか、だね。イス取りゲーム……負けないよ。」
モニカ「意地でも……離しませんわ。」
タチアナ「わたしだって。」
ぞう「アニキには悪いが……弟くらい守れなきゃあな。」
アラケス「グルル――」
(メゴシャア!)
エレン「……悪いけど、あたし、気が立ってんの。さっさと帰りなァ!(ドゴドゴドゴドゴ)」
詩人「~♪(みんなのうた)」
ロビン「ソーンバインド! 足は止めてみせる!」
タチアナ「スターフィクサー! 今のうちに!」
カタリナ「ウェイクアップ…… !? みんな離れて!」
(ブヂッ!)
ぞう「さすがに引きちぎるか。氷雪よ、オレの姿を隠してくれ。」
ぞう「降りしきる雪のごとく静かに。心鎮め、ただ――振り下ろす。」
(ゾンッ)
ぞう「霧氷剣。」
(バキャン!)
ゆきだるま「やきごてが割れたのだ! 急に冷やしたせいだろうかな。」
アラケスの行動 >>740
ツィーリン、何かひらめく? >>742
↑
ミリオンダラー
(キュドッ!)
エレン「ふっ!(サッ)」
ゆきだるま「くおっ、サンダークラップ(ドゴッ!)ぶべらっ!」
ユリアン「ぐぬ(ドカッ!)大丈夫かゆきだるま……」
ミューズ「はっ!(ヒラリ)」
シャール「がふっ!(ドガッ!)」
サラ「互いを激突させるようにめちゃくちゃに振り回し……みんな、天井に跳ぶのも考えておいて! お姉ちゃんとミューズ様は先頭に!」
トーマス「槍の大車輪と似たようなものか。だが防御を考えていないのか、ゆきだるまのように置き土産を当てることもできる。」
サラ「反撃態勢!」
ロビン「マタドール!」
(ズダン!)
ブラック「転ばせた、ナイス! 力任せの……マキ割りダイナミック!」
モニカ「ナースヒール!」
ユリアン「サンクス、モニカ様。」
トーマス「生命の水!」
ゆきだるま「ありがたいのだ。」
シャール「リヴァイヴァ!」
ハリード「朱鳥の最強術、いつの間に……」
シャール「君たちが東方に行っている間にな。」
アラケス「(ズドム!)」
ディオール「くっ……怪力だけじゃない、一瞬でこちらの武器をかわしながら、地面を抉って振り向きざまにも攻撃してくる。」
タチアナ「伊達に魔戦士公って呼ばれてるわけじゃないんだね。……ん? 刃を返す……振り向きざまに……」
(カチッ)
タチアナ「抜刀、ツバメ返し!」
ブラック「ようやく至ったか嬢ちゃん。こっちも抜いておくかねぇ!(キンッ)」
ミューズ「おや、こちらに来てよいのですか? カウンター!(ヒュッ……ズン!)(ガシッ)」
トーマス「初撃カウンターで大回転を止めた!? その発想は無かったな……生命の水!」
ツィーリン「危ない、ミューズ!(カカッ)」
二頭獣「ギャウッ!」
ツィーリン「将を射んと欲すれば、まず乗騎を射るべし。連射!(カカカカカカカカッ)」
ミューズ「ありがとうございます。(グキッ)」
ロビン「ま、魔戦士公の肘が逆方向に……」
ミューズ「『固さ』とは、時として弱点にもなります。固さとしなやかさを併せ持つ、鍛えられた肉体にかなうものはありませんのよ。(スタッ)」
カタリナ「ムーラン……ルージュ!(ガチン!)」
サラ「手綱にもなってる鎖を斬った! お姉ちゃん! ユリアン! トム! ハリード! モニカ様! 龍陣!」
ハリード「懐かしいな、あの時のメンツか。」
ユリアン「タイミングは任せたぜ。」
トーマス「お互いのクセはよく知ってる。」
モニカ「全力で参ります。」
エレン「ったく、嬉しいじゃないの。」
ぞう「フンヌ!」
シャール「隙は私達で作ろう!」
サラ「! 神龍舞!」
ユリアン「(ザン!)」
トーマス「(ギャリッ!)」
ハリード「(ザシャァ)」
エレン「(ドゴン!)」
モニカ「(ザグッ)」
アラケス「(オォォォォ……)」
詩人「斬、打、突の流れるような波状攻撃! お見事でした。」
タチアナ「いや、ここからが……本番だよ。」
サラ「……壊すよ。」
ディオール「うん……」
サラ「どちらかが残り、どちらかがアビスに行かない限り、力が制御できない……もう、始まってる。」
トーマス「(この鳴動……アビス勢力の最後の希望だから冥の気が集まっているせいだと思っていたが、そうか、サラ達から放出されていたのか。)」
ユリアン「サラ、本当に制御できないもんなのか?」
サラ「うん……」
ディオール「僕らの宿星は死星だ……もし創造のために力を使おうとしても、死の力が勝つ。」
ユリアン「なんだってんだよ……くそっ!」
エレン「……。」
サラ「……さよなら、お姉ちゃん。ごめんね、モニカ様、タチアナちゃん。」
ディオール「そうはさせない、行くのはぼくだ。……ごめん、兄さん。」
ぞう「……っ。」
(パキン)
サラとディオール
どちらが勝ってアビスに行く?
↓1~↓5で多数決
ディオール「よし!」
サラ「あうっ……」
ぞう「(ガシッ)」
ディオール「な、兄さん!?」
ぞう「弟を1人にさせるわけにはいかんだろう。」
ディオール「ぼくがアビスで死を迎えれば、あと300年は平穏が保たれる、それに兄さんを巻き込むわけにはいかないよ!」
ぞう「飢え死にでもするつもりか? なあに、アビスも行ってみれば案外いい所かも知れない。なんとか生きていこうじゃないか。」
ディオール「う、ううっ……兄さん……」
ぞう「それではな、サラ。すまないがアニキに宜しく――」
(シュイン……)
サラ「……うう……ディオール……」
カタリナ「……私は、ミカエル様に報告に行くわ。ユリアン、あなたはサラと一緒に居てあげなさい。」
ユリアン「……ありがとうございます、師匠。」
トーマス「すまないが……アビス勢力の影響を受けた連中との、トレードでの戦いは終わっていない。サラのこと頼む、エレン。」
エレン「任せて。サラは私の妹、だもの。」
モニカ「サラ様……アンナ様とヨハンネス様のところに行きましょう。ゲートのズレが完全に元に戻ることを……確認するために……」
サラ「……うん。」
タチアナ「協力ありがとね。……すごく後味の悪い思いをさせちゃって、申し訳ないんだけど。」
ロビン「ああ……でも、力になれたなら、そこだけは嬉しい。……元気でな。」
~ アビス ~
ぞう「ほう、ここがアビス……なかなか整ったところじゃあないか。魔王の作った場所かな?」
ディオール「もう、クリス兄さんはのんきなんだから……もう向こうには戻れないんだよ?」
ぞう「承知の上だとも。」
ディオール「はぁ…… ありがとう……兄さん……」
>>755「>>757」
話しかけてきたのは四魔貴族か、それとも……?
実は着いて来ちゃった詩人
無理なら下
このアビスで紡ぎあげるであろう詩を、あちらに伝えられないのが残念です…
ディオール「うえっ!?」
ぞう「あなたまで!?」
詩人「もともと四魔貴族は比較的平穏を求める性質の存在。今は自分のテリトリーに引きこもっているという事ですかねぇ。」
ディオール「いやいや、なんでついてきちゃったんですか!?」
詩人「魔貴族のすみかに合成術の奥義書や祈祷の書が残されていたので、次の死食の時には私の書いた書も現世に持ち出されてくれるかな……とね。」
ぞう「なんという執念……」
詩人「好奇心と探究心に逆らわないのは詩人としてのたしなみです。ははは。」
ディオール「ぼくが宿命の子だってわかってるのかな、魔族の気配はそこらじゅうからしてるのに、襲われる様子が無い。」
ぞう「ふむ、試しにどこかのゲートにでも入ってみるか? メシの確保は急務だろう。」
詩人「そちらのゲートからサメの香りがします。襲ってきたら仕留めてさばきましょう。」
フォルネウス「(こっち来んな)」
~ ランス ~
エレン「……(ポンポン)」
サラ「……ありがとう、お姉ちゃん。」
ミューズ「今はまだ、心を癒さなければならないでしょうね……」
シャール「ランスに来るまでの旅の間も、ずっとふさぎこんでいましたから。」
ユリアン「あ、かわらばん。トムとフルブライト社長、アビスリーグを打倒か。世界は平和に向かって動いてる……けど……」
ハリード「魔貴族と戦ってるってのに今まで1人の死人も出なかった。全員無事で終われると思ったところに最後の最後でってのはショックだろう。」
モニカ「救いは、あちらで生きていてくださるという事ですが……」
タチアナ「こっちの世界には、もう戻って来られないんだよね……?」
ツィーリン「彼らの話によれば、その通りね。そもそも行くためのゲートも、もう開かない。少なくともあと283年は。」
ゆきだるま「……離別は、乗り越えるしかないのだ。聖王様の仲間も、ひとりひとり老いて死んでしまった……」
ブラック「そうか……お前さんは300年以上生きてるんだったな。」
アンナ「こんな時だけれど、悪い知らせがあるわ。」
サラ「ん……もう何が起こっても驚かないわ。言って。」
アンナ「ズレが『戻りそうにない』パターンが存在している、つまりあとひとつゲートが残っているみたいなの。」
サラ「!」
アンナ「位置は、はるか東……見捨てられた地のさらに東に。」
ツィーリン「え、私達の故郷?」
アンナ「えっ。」
ツィーリン「私、タフターン山脈の終着点のさらに東、ナジュ砂漠の向こうの大草原から来たんだけど。」
アンナ「」
サラ「ありがとう。いい知らせだったわ。」
ヨハンネス「やはり行くんですか? サラ社長。」
サラ「うん。ゲートを閉じるにしても行かなきゃ。できればディオールとお話がしたいけど……」
エレン「じゃ、行きましょうか。」
モニカ「タフターン山脈の尾根を通って大草原へ。ラシュクータにも寄って、アニキ様への報告をしましょう。」
タチアナ「この前、買いそびれた術もたくさんあるから、お金とか売るものとかありったけ持って行こう!」
ユリアン「なんて気楽な……と言ってもサラ達はもう東方まで行って往復してるんだよな。」
ハリード「フッ、まったく飽きない連中だぜ。」
正真正銘ラストのアビスゲート、誘いたいメンバー、1レスに複数人可
↓1~↓3
アラケス「(どうすんだよこれ……)」
ビューネイ「(どうしようもなかろう……)」
アウナス「(どうしてこうなった……)」
フォルネウス「\(^o^)/」
~ ランス―ファルス道 ~
ツィーリン「(ビュン)」
(シュィィィン)
ツィーリン「ふむ。気力のすべてを込めた衝撃波、矢そのものが消失するほどの高みにまで到達したみたいね……」
ツィーリン「夜空が綺麗。この美しい空を、守る。ムング族として。」
ユリアン「リンさん、弓の修行かい? 凄いな今のは。」
ツィーリン「あら、ユリアン。」
ユリアン「まるでミリオンダラーの夜景だな。」
ツィーリン「ミリオンダラー?」
ユリアン「ああ、グレートアーチっていう観光地に、いさり火が燃え盛るすっげえ夜景があるんだ。」
ユリアン「オーラムの下の通貨にダラーってのがあって、この光景は百万ダラー出しても買えないと初代フルブライトが言ったのがきっかけなんだってさ。」
ツィーリン「ふぅん……その夜景の本物も、見てみたいわ。」
ユリアン「ひと段落ついたら、また来ればいいさ。その時はオレが案内してもいいし。」
ツィーリン「……そう、そのテクニックで妖精達も口説き落としたの?」
ユリアン「えええ!? いや、そんなことは……」
ツィーリン「くすくす……冗談よ坊や。さて、まずは、最後のアビスゲートを閉じなきゃ。」
>>742安価ミス申し訳ない
ひらめいたので許して
~ ロアーヌ ~
ロビン「やあ、君達。」
ポール「よっ。」
サラ「えっ……な、なんでポールとロビンが?」
トーマス「俺が呼んだ。ランスのエージェントから、アビスゲートはまだ全部閉じられていないと聞いたんでね。しかし……」
ウンディーネ「久しぶりね、サラ。しばらく会わないうちに、また力強くなったんじゃない?」
ボルカノ「ミカエル候の要請があったからな、協力してやる。」
ようせい「呼んだ?」
ボルカノ「妖精ではない。」
ボストン「力になれる日が来るとは嬉しいことだ。水龍を撃退してくれた恩を今こそ返そう。」
ノーラ「おっす。ほれクリスナーガとクリスナイフ。ラバーソールにエクセルガードに……」
ミューズ「ノ、ノーラ様も来てくださるのですか? 申し訳ないような……」
カタリナ「トーマスとユリアンに恩を返すんだそうよ。」
ミカエル「それにしても素顔を晒しすぎだ。早く旅立つぞ。」
モニカ「素顔全開で『ハハハ、よく間違えられるんだ!』と強引に誤魔化すお兄様にだけは言われたくありませんわ。」
トーマス「……多すぎるだろう。」
~ タフターン山 南の尾根 ~
エレン「ん、あれは……えええ!?」
カタリナ「ドラゴン?」
エレン「待って、敵じゃないわ。たぶん。」
(バサァッ)
グゥエイン「フン……」
エレン「グゥエイン、なんであんたが……」
グゥエイン「気が向いた。それだけだ。人間自体は食らうべき存在だ、という考えは今でも変わっていないがな。」
トーマス「でも最近まったく襲っていないそうじゃないか?」
グゥエイン「長い寿命の中の、ほんのたわむれだ。オレはエレン以外の人間を認めたわけではない。」
モニカ「(それってエレン様のことは認めているって言っちゃってますわよね?)」
タチアナ「(なんというハイレベルなツンデレ。)」
ミカエル「民に害なす存在を許すわけにはいかんぞ。」
ハリード「まあ待て、ここで戦えば被害は甚大だし、今のところ何もしてないとなるとエレンが敵に回る恐れがあり、そうなるとサラ達も向こうにつくぜ?」
ミカエル「……致し方ない、か。」
ウンディーネ「旅の最中、術を学びたいなら教えるわよ?」
ゆきだるま「ヨハンネスさんから白虎の最強術も教わってきたし、使うつもりがあるなら教えるのだ。」
サラ「えっ、ゆきだるまは玄武術しか使えないんじゃなかったっけ。」
ゆきだるま「理屈だけ知っているが、自分で使えるというわけではないのだ。」
ウンディーネ「そうね、私も玄武以外の術を使うよう魔力経路を設定することはできるけれど、それをやっても玄武術を教える事は可能だわ。」
ボルカノ「……私は朱鳥から乗り換える気は無いぞ。」
現状
サラ 白虎・月
タチアナ 白虎・太陽
トーマス 玄武・太陽
ブラック 蒼龍
ウンディーネ 玄武・月
ミューズ 蒼龍・月
ミカエル 太陽
ロビン 蒼龍
ヤンファン 月
シャール 朱鳥・太陽
シャール・ボストン(玄武)・ゆきだるま(玄武)・ボルカノ(朱鳥)・バイメイニャン(蒼龍)は太陽か月しか選択できない
エレン 達人
ハリード 達人
ユリアン 達人
カタリナ 達人
ようせい 達人
ツィーリン 達人
モニカ 今回習得しなければそろそろ達人
最後の術習得タイム、>>776、>>777
ウンディーネって何故か白虎術コスト-1なんだよな
ヤンファンに朱雀
ロビン 月
~ 玄城 政庁 ~
ヤンファン「黄京から緊急の手紙も来ているというのに、なぜ私が勉強をせねばならないのか……」
サラ「ゴメンネ、なぜか絶対に習得させなきゃいけない気がしたの。」
ボルカノ「安心しろ、半日もしないうちにフェザーシールとファイアウォール、あとセルフバーニングくらいは覚えさせてやる。」
タチアナ「再生光に太陽風に……うん、今のわたしなら何の問題もなく使いこなせるよ。」
ミューズ「幻惑光!」
ようせい「……綺麗……」
モニカ「ミューズ様ストップです、ようせいちゃんが誘惑されてますわ!」
バイメイニャン「黄京にアビスゲートあり、か……ユーチュン将軍はたとえ意にそぐわぬ出兵でも、ミカドを守ると言われれば従わねばならんじゃろうな。」
ハリード「ミカドってのは一番偉い人なんじゃないのか?」
バイメイニャン「ミカドはまだ右も左もわからん子供じゃ。実権を握ってしまったツァオガオがとんだ野心家だったんじゃよ。」
トーマス「ふむ……そうなると、ツァオガオという人物を暗殺し、ミカドは保護すれば、玄城の皆さんとしては丸く収まるのですね?」
エレン「(あっさりエグいこと言ったわね。)」
ユリアン「(さすがシノンが誇る鬼畜眼鏡だな。)」
トーマス「ユリアン、あとでサンダークラップウメボシの刑。」
グゥエイン「陽動……となると、オレの出番か。」
ヤンファン「ツァオガオ打倒を掲げて挙兵しようと思ったが……ううむ、その方が被害は少なく済むか……」
エレン「……なるべく手加減してあげてくんない? 向こうもいやいや戦ってんだろうし。」
グゥエイン「ふん、そこまでは保証できんな。」
ミカエル「下手に兵を率いて戦うと陽動だと見破られるやも知れぬ、しかし巨龍が出たとなるとそんな事もなかろうな。」
サラ「そもそもグゥエインさんほど隠密に向いてない人もそうそういないし……」
グゥエイン「人ではない。」
ヤンファン「……良い方に転がったと思おう。では、準備が良ければ作戦を開始してもいいか?」
サラの行動 >>780
グゥエインの行動 >>782
一人で黄京へ潜入する
威嚇しただけで兵士散り散り
仕方がないのでアビスナーガをボコる
ハリード「おい、そろそろ突入の時間だってのにサラの姿が無いぞ。」
ユリアン「まさか1人で黄京に行ったんじゃないだろうな。」
モニカ「そんな! わたくし達の覚悟も聞いてくださったのに……」
エレン「あーもう、置いてったら許さないっつったのに。グゥエインが暴れ始めたら全力で駆け上がるわよ!」
~ 黄京 東の荒野 ~
グゥエイン「ゴアァァァァ!!」
突撃兵「ひぃぃぃぃ!」
重装歩兵「ふ、ふふふふふ、ふ、っ、鉄壁の、守り……ムリムリムリムリムリ!」
術兵士「我々の術では効いているようには見えません! 何もできず全滅してしまいます!」
ユーチュン「く、せめて我々自身を囮にして黄京から少しでも引き離すのだ!」
足軽「む、無駄死にはごめんだ!」
弓兵「バラバラに逃げよう!」
グゥエイン「……拍子抜けだな。指揮官の周囲だけはまとまっているようだが、三千のうち二千以上が蜘蛛の子を散らすように逃げていきおった。」
グゥエイン「適当に引き付けたらオレも黄京に向かうか……」
~ 黄京 高楼 ~
サラ「よっ(ガッ)……と、ブラックに習っておいたロープの登攀術が、ここに来て役に立ったわ……」
サラ「……うん。音を感じ取って……」
サラ「この扉の中には気配がする……もう一度、外から屋根にとりつこうっと。」
~ 黄京 裏口 ~
ドラゴンルーラー「ギャオォォォォ!」
ゆきだるま「フンヌ!」
ボルカノ「ファイアウォール!」
ウンディーネ「サンダークラップ!」
ハリード「エレン、おまえ達は先に行け。サラがアビスゲートに辿り着く前に!」
エレン「ありがと、おっさん!」
~ 黄京 天守閣 ~
アビスナーガ「」チーン
グゥエイン「なんだこいつは? やけに手ごたえのないヘビだな。」
ツァオガオ「」ガクガクブルブル
ナイトフラワー「(バフッ)」
スパイダーローズ「(ギュルルッ)(ここはアタシ達に任せて先に行け)」
モニカ「あなたまで来てくださったのですか!?」
サンディーヌ「「「(うにょろうにょろ)(兄妹の頼みとあっちゃ、聞かないわけにはいかねーな)」」」
タチアナ「植物大決戦!?」
リリス「夢の世界へ誘ってあげるわ……」
ミューズ「しばらく悪夢はけっこうです!(ゴギィ)」
バーバリアン「ひぎぃぃぃ!」
シャール「双龍波ッ!」
メドゥーサ「石になるがいい!」
ロビン「レディの体をジロジロ見るほど、礼儀知らずじゃないんでね!」
カタリナ「ムーランルージュ!」
バジリスク「アンギャー!」
ケルベローズ「「ガルルル!」」
ユリアン「あ、おまえたち肉食うか?」
ミカエル「オイどこに持ってきてた。」
剣神ズ「「「「「多段多段多段多段斬り!」」」」」
エレン「それゲームが違ゴファッ。」
ヤンファン「ムーンシャイン! 過去の英雄をこんな形で使役するとは、ツァオガオめ!」
ようせい「大車輪!」
ノーラ「大車輪!」
トーマス「大車輪ッ!」
(ガランガラン)
明王「悔い改めよ……」
モニカ「後悔するくらいならこんな所まで来てませんわ! サザンクロス!」
ツィーリン「ミリオンダラー!」
ボストン「エレン直伝……練気拳!」
戦鬼「ダブルッ」
強鬼「インパクト!」
ポール「おぼろっ!?」
ブラック「(ガッ)宝だけかっさらってエレンを追いかけるぜぇ!(ゴツンゴツン)」
タチアナ「ちょ、ポールさん引きずられてめっちゃ床に頭ぶつけてる! やめたげて! かわいそうだからやめたげて!」
~ 下層 ~
ゆきだるま「大丈夫かなのだ。生命の水。」
スパイダーローズ「(うにょ)(ありがとう。)」
サンディーヌ「「「(うねうね)(あいつらは先に行ったぜ。早く追いかけな。)」」」
ハリード「お前はどこにでも現れるなぁ……新しい味方まで引き連れて……」
ケルベロスA「わん。」
ケルベロスB「わん。」
ボルカノ「……私の中の常識がどんどん音を立てて崩れてゆく。」
ウンディーネ「サラと付き合ってればそのうち慣れるわ。」
ハリード「ひでえ信頼だ。」
アビスゲートを前にしたサラの行動 >>792
ついでに>>792コンマでゾロ目が出たらスマウグ入手
引っ張り出せないかとても長くて頑丈なロープを流し込んでみる 吸い込まれないように慎重に。
サラ「ハッキリと出生とチカラを自覚した私なら……ゲートを少しだけ開けるかも知れない。」
サラ「下手したら共鳴して世界を滅ぼしてしまうと考えると、どうしてもみんなと一緒に来ることはできなかったわ……」
サラ「でも……ディオールに、私がここにいるって伝わるかな?」
サラ「よいしょ(ズルズル)白虎術の重力操作で、ロープを流し込んでみよう。」
サラ「……」
サラ「焼き魚のにおい?」
ディオール何してる? >>795
瞑想
~ アビス ~
ぞう「おお、わりといける。」
詩人「ウロコが硬くて処理が大変でしたが、おいしいですな。」
(スルスル……)
ぞう「ん? 向こうの世界から生命の力と一緒にロープが?」
サラ「(聞こえる? ディオール……クリスチャン……)」
ぞう「サラ!? まさか、これがアビスゲートだったのか!?」
詩人「となると、実はゲートは5つあったという事ですか。」
サラ「(あれ? ディオールは?)」
ぞう「ディオールなら瞑想をしている。技に関してイメージができそうなのだとか。」
サラ「(そ、そうなんだ……あのね、ここで試してみて思ったんだけど……ふたりの宿命の力をコントロールできないかな、って自信があるの。)」
サラ「(やっぱり、どっちかが犠牲になった平穏なんて、楽しめないよ。それ以上に、ディオールと一緒に居たい。)」
ディオール「……それは、その『一緒に居たい』って気持ちこそ、運命がぼく達を導こうとしている結果だ。」
サラ「(そんな……私、この気持ちが運命通りなんて言われても、信じられない。)」
ディオール「……っ。ぼくだって一緒に居たいさ! 兄妹のように! でも、ひとときの気持ちで世界を危険にさらすわけにはいかないじゃないか!」
サラ「(ひとときの気持ちなんかじゃ……だって、半身みたいなものを失って、生きてゆくことなんて……)」
サラ「(わかった。)」
サラ「(今、行くわ。)」
ディオール「サラ!?」
サラ「(ぎゅっ)これでよし。ロープはしっかり結んでおいて……」
グゥエイン「お前なあ……そこは二度と帰ってこられない覚悟のもと、行く所じゃないのか。創造の力とやらでゲートを作って帰ってこい。」
サラ「ダメよ、余分な力が残ってないかも知れないもの。魔貴族達の相手もしないといけないかもだし……」
グゥエイン「ビューネイは特に念入りに殺しておけ。」
サラ「それは保証できないかな。じゃ、お姉ちゃんによろしく。」
サラ「(ごめんなさい……モニカ様……タチアナちゃん……お姉ちゃん……もしかしたら、戻らないかも……)」
(スッ)
モニカB「許しませんわ。」
サラ「えっ。」
モニカC「サラ様はわたくしのもの……わたくしはサラ様のもの……」
モニカD「ずっとおそばに居ます……永遠に……永遠に……」
モニカE「いつでも……どこでも……いつまでも……」
サラ「きゃーーーーー!!」
サラ「あれ!? 今のモニカ様たちは!?」
ぞう「落ち着けサラ、モニカの姿は見ていないぞ。」
詩人「世界を越えたことで幻覚でも見ましたか?」
サラ「幻覚……そ、そうだよね、本物のモニカ様があんなに病んでるはずないもんね……」
サラ「……ディオールは?」
ぞう「この先だ。『宿命の子』としての座にいる。」
詩人「四魔貴族はその両脇のゲートの奥にいるようです。」
モニカの行動 >>800
(コンマ>>800でアラケス冷静度、00(運命以上に、単に嫌い)~50(創造を望むなら取り込まれるから戦うしかない)~99(できれば戦いたくない))
タチアナの行動 >>802
(コンマ>>802でビューネイ冷静度)
エレンの行動 >>804
(コンマ>>804でアウナス冷静度)
ほかには誰が入ってくる? >>806
(コンマ>>806でフォルネウス冷静度)
ムッムッホァイ!
アビスが22秒くらいで崩壊しそう
安価なら>>799で
ゆけっ!グゥエイン!
(焼き魚うめぇ)
ユリアン カタリナ ミカエル ハリード トーマス ミューズ
~ フォルネウスの領域 ~
フォルネウス「来たか……宿命の子よ。」
サラ「あなたが、フォルネウス?」
フォルネウス「そうだ。僕こそが魔海候フォルネウス。人の目も届かぬ深海を支配する、海魔の統括者。」
ぞう「……。」
詩人「……。」
サラ「やっぱり戦わなきゃいけないのかな。」
フォルネウス「当たり前だろう。まさかの先鋒一発退場なんて、僕のプライドはズタズタだ。……と、言いたいところだが……」
サラ「?」
フォルネウス「アビスに入ってくる時の会話は聞こえていた。『創造』を行うというなら、魔王様も聖王も超えた行いだね。」
フォルネウス「海に住まう、部下の魔物達こそ自由に暴れるに任せていたけれど、僕はもともと支配に興味は無い。」
フォルネウス「僕の領域に入りさえしなければ、進んで人間どもを駆逐する必要もなくなる……」
フォルネウス「アウナスも同じ意見だ。領域が充分であれば……『創造』してくれれば、自然の運行通りに生活するつもりだよ。」
フォルネウス「アウナス曰く、『無闇に切り拓かないぶん、人間より平和的なんじゃないか』と。どうだい?」
~ アビス 大広間 ~
ぞう「ふーむ、良かったのか?」
サラ「うん、少なくともこれで2人、戦わずに済むし……」
詩人「しかしアウナスの声なのでしょうが、『破壊の力に流されるようであれば、我々はその力に加担する』と言われてしまいましたね。」
サラ「どうせ破壊されるなら自分の手で壊したい、って感情は、魔貴族なら仕方ないと思うし……」
ぞう「失敗したら2人ぶんの力ともまとめて戦わなきゃならんぞ。」
サラ「そうなんだよね。責任重大だな……」
タチアナ「サラおねーちゃーーーん!(ぶわっ)」
サラ「きゃ、ええっ!? 今タチアナちゃん飛んでなかった!?」
タチアナ「冥の力に満ちたこの場所なら、きっと空も飛べるはずってね! 太陽術をマスターしたわたしにとっては水を泳ぐようなものなの!」
モニカ「それより先に、サラ様はわたくし達にするべき事があるのでは?(カクカクカクカク、スタッ)」
サラ「ええ!? モニカ様、頭だけで天井に張り付くような動きしてなかった!? 今の三段ジャンプとかもどうやったの!?」
エレン「(もっしゃもっしゃ)」
サラ「お姉ちゃんは焼き魚の残り食べてる!? マイペースだね!? と言うか私がこんなにツッコミに回ったのって初めてのような気がするよ!?」
サラ「えっと……ごめんなさい。」
モニカ「まずはよろしい。それで、なぜ1人で来てしまったのですか。」
サラ「あ、あのね、お姉ちゃんとの話で……」
エレン「へ? あたし?」
サラ「満足して死ぬことができるように手伝ってあげるのも、また正しいこと……っていうのに納得して。」
エレン「うん。」
サラ「『人の欲望を満たしてあげたい』っていう願いも、まぎれもなく自分自身の欲だから……同じ自分自身の責任なら、やりたいことやっちゃえって。」
タチアナ「サラおねーちゃんの話はわかったよ。でも、責任は責任だよね。」
モニカ「わたくし達がどう思うかはしっかり理解した上で道を選んだという事ですので、その選択を尊重はします。しかしそれとこれとは別ですわ。」
エレン「『許さない』……って言ったはずよねぇ、サラ?」
LP-1
LP-1
LP-1
~ アラケスの領域 ~
アラケス「オレはアウナスやフォルネウスほど宿命の子を信じてはいない。たとえ力を創造の方向に向けたとしてもオレ達が取り込まれない保証は無い!」
アラケス「それに、オレには闘争が必要なのだ。これでも配下を治める貴族なのでな、まつりごとの論も持っている。」
アラケス「人に近しきもの。それは、前に進まねば死ぬ! 衝突がなければ死ぬ! 戦いはすなわち生きることなり!」
エレン「なるほど、ね。確かにそりゃあ真理だわ。」
ぞう「逃がすつもりが無いならば、倒して押し通るまで!」
~ 黄京 アビスゲート ~
バイメイニャン「あと5人……といったところかの。」
ユリアン「俺は行くぜ。もう、運命なんかに振り回されるのはまっぴらだ、サラは俺達で助ける!」
トーマス「俺も同じ気持ちだ。すまないみんな、譲ってくれないか。」
ハリード「……俺は死に場所を探していたようなもんだ。サラのために捧げるのも悪くない。」
ミカエル「世界の危機とあれば、行かないわけにもいくまい。」
カタリナ「(モニカ様が心配なんじゃ?)……主君と弟子が行くというのに、私が行かない道理は無いわ。」
バイメイニャン「よし、それじゃそのロープを伝っていきな。」
ミューズ「……?」
ミューズ「(スルリ)あら。」
シャール「ミューズ様ぁ゛ーーー!?」
バイメイニャン「ほう、リミットを超えて、ゲートに負担をかけずにヌルリと通り抜けるとは。あの娘、なかなかに器用な真似をするわい。」
~ アラケスの領域 ~
アラケス「最・強・d」
エレン「カウンター!(ドコッ)」
サラ「デザートランスの先頭でお姉ちゃんが抑えてくれてる隙に!」
詩人「ブレス!」
タチアナ「ベルセルク!」
ぞう「おおおおおっ! 地すり残月!」
モニカ「ディオール様より荒削りながら力強い……人によってここまで違うものなのですね。」
モニカの行動 >>816
誰か何かひらめく? >>818
月術で援護
エレン 龍神烈火拳
(ガシッ)
サラ「え、ちょっとモニカ様?」
サラモニ「「ソウルフリーズ!」」
サラ「今なにしたの!? モニカ様の意思が入り込んでくるような感触がしたと思ったら体が勝手に月術を使ってたわ!」
モニカ「なんとなくできるような気がしまして!」
サラ「アビス来てからさらにやりたい放題だねモニカ様!」
タチアナ「(後ろから抱きとめるような体勢……わたしもあとでやってみようかな。)冥力を吹き飛ばせ、太陽風!」
ぞう「陰と陽の力の流れに隠れ……上から、ただ下ろす。霧氷剣。」
アラケス「このような技術をも持つとは……見た目通りのパワー馬鹿ではないようだな。」
ぞう「その言葉、そのまま返そう。」
詩人「♪~(みんなのうた)」
アラケス「舞千鳥!(ザガガッ)」
エレン「剣、槍、モーニングスター、ガントレット……さすがの魔戦士公。(ドクドク)」
モニカ「ナースヒール!」
エレン「でも……その技術、もらうよ!」
アラケス「ぬっ……」
エレン「(打ち抜く直線の拳、殴りとばす遠心力の拳、切り払う手刀、打ち付ける掌打、貫く指撃、一度にたたみかける!)」
エレン「龍(ロン)の流れ……見えたぁ!」
エレン「龍神烈火拳!」
アラケス「うおおおおおお!」
ぞう「フリーズバリア……!」
タチアナ「冷えたところにっ、ヒートウェイヴ!」
(バキィン!)
モニカ「サザン……クロスッ!」
アラケス「み……見事……なり……!」
~ アビス 大広間 ~
ミカエル「ここが……アビスか。ロープはつながっているようだが、出る時は全員同時でなければゲートが壊れて閉じてしまう、と言っていたな。」
カタリナ「通るたびに負担がかかるという事なのでしょう。魔貴族自身も出られないくらいですし。」
トーマス「念のために結界も張っておいて……と。」
ユリアン「中央の柱と、その両側に4つの門。あれが四魔貴族の本体のところに通じてるのかな?」
ハリード「たぶんな。ひとまず先に行ったエレン達を探(ドシン)ぶぎゅる。」
ミューズ「も、申し訳ありません!」
トーマス「ミューズ様!? どうやってここへ……ゲートが歪んだ気配もなかったのに。」
ミューズ「なんとなく、渡れるかなと思いましたら渡っていましたの。」
トーマス「……あ、はい。ソウデスカ。」
(シュイン)
サラ「ふぅ。」
ユリアン「あ、サラ! おい心配させるなよ!」
~ ビューネイの領域 ~
ビューネイ「……来たか。虫ケラどもが騒々しいものよ。」
サラ「ビューネイ……あなたは、どうしたい?」
ビューネイ「どうするだと? フフフ、どうすると来たか! 宿命の子よ、まさかキサマ、この私が平穏を好む性質に見えているのか?」
ビューネイ「暴力や悪徳を受け入れれば争わず済むとでも? 負を、逆を、裏を受け入れれば、相手も受け入れてくれるとでも?」
ビューネイ「大空は私のもの。地を這う虫ケラは蹂躙されていればよいのだ。」
ビューネイ「アースライザー!」
サラ「リンさん直伝! ミリオンダラー!」
エレン「交渉は決裂ね……ゆけっ! グゥエイン!」
グゥエイン(アビスゲートの外)「無茶を言うな! オレが通ったら100%壊れるわ!」
ミカエル「ロアーヌをおびやかしていた魔龍公よ、ここで決着をつけるぞ。」
ビューネイの行動 >>823
ぞうの行動 >>825
誰か何かひらめく? >>827
戦略的撤退
最前列で防御専念
退くよりも速く討つ
モニカ&タチアナがライトニングピアス、ハリード&ユリアン五月雨切り、サラ瞬速の矢揃い踏み
ビューネイ「氷の剣を操りながら盾を! まさかハナを手のように使うとはな。……いやいやいやいや、こんな使い方、誰が予想できるか!」
ぞう「この姿は魔王の呪いか何かだと伝えられているが、まさか違うのか? そうなるとオレ達はずっとこの姿……ま、別にいいか。不都合もないし。」
ハリード「軽いな!」
(ガギョッ、ガシュッ)
ぞう「うおおおっ!」
(コキン)
ビューネイ「ちっ、わずらわしい冷気よ。」
ミカエル「再生光!」
カタリナ「逆風の……太刀!」
ユリアン「三つ首に邪魔されて近づけないなら……迎撃できない速度で近付けばいい!」
サラ「ユリアン! これを!(ブン)」
ユリアン「(パシッ)七星剣!? おま、ピドナ王宮からパクって来たのかよ!?」
サラ「私達の繋いできた仲間達の絆を、無数の星辰の力を集めるように、ひとつに……」
ユリアン「スターバースト……分身剣!」
タチアナ「綺麗っぽく言ってるけど、盗んできた事に変わりはないよね。」
モニカ「しーっ、ですわ。」
ビューネイ「トリニティブラスター!」
(ヒュッ)
(カコッ)
ビューネイ「な……!」
ミューズ「攻撃の瞬間、意識がゆるみます。肩、外させていただきました。」
トーマス「ミューズ様、そこまで行くともはや格闘家ではなく暗殺者です。」
ミカエル「まさか今のは空気投げか? なんという熟練の技……」
エレン「速さより、もっと単純な手段としては……ある首、全員殴り飛ばぁす! 練気拳ッ!(ガッ! ガッ! ガッ!)」
ビューネイ「この……またしてもキサマか、小娘!」
ぞう「追撃はさせん!」
ビューネイ「何度も起き上がりおって、鬱陶しいハエども……!(ギン)」
モニカ「魔眼に魅入られようとも……ナースヒール!」
ビューネイ「(おのれ、くちおしや。1人1人でさえ、私の影と互角に戦うほどの力の持ち主! ……勝ち目が無い、か。)」
カタリナ「ユリアン、足元! 大地が浮かぶわ!」
ユリアン「うおっと!」
ビューネイ「今は退く……だがこの恨みは晴らす! 呼吸する一息一息にまで気を使え、我が支配する空より毒の雨が降り注ぐだろう!」
(シュン)
ビューネイ「あ……? あああっ! (矢!? 馬鹿な、いつ射掛けられ――)」
ハリード「させんよ。」
ビューネイ「(背後だと!?)」
ユリアン「そこまでの殺意をぶつけられて、見逃せるほどお人よしじゃない!」
ハリード「落ちろ!」
タチアナ「グラディウス……」
モニカ「クリスナーガ……」
ビューネイ「(けして、届かない位置に居たはずの連中が……)」
モニタチ「「ライトニングピアス!!」」
~ アビス 最深部 ~
ディオール「サラ……」
サラ「ディオール……」
ディオール「なぜ来たんだ、サラ。ぼくの立っているここに、力が渦巻いているのがわかるだろう?」
サラ「うん。」
ディオール「どうして、どうして希望を捨てていないんだ!? これを、本当に制御できると思うのか!?」
サラ「>>835」
破壊するというのなら、この100倍もってこい
ディオール「ほ、本気で言ってるの……?」
サラ「うん。でも『できる』って確信したのは、タチアナちゃんやモニカ様のおかげなの。」
タチアナ「へ?」
サラ「アビスに入ってきた時に空中を泳いだり、私の体を使って術を発動させたり……この空間は、私達にとって生と死の境、精神が肉体を凌駕する場所。」
サラ「ミューズ様もすっごく強かったしね。」
ミューズ「確かに、夢の中に閉じ込められた時と近いものを感じます。」
ディオール「……はは。そうか……ぼくは、ずっと周りの人達を死なせてきてしまった……自分自身の力でどうにかできるってイメージが、なくなってた。」
サラ「絶望はしないで。」
サラ「大丈夫、必ず、助けるよ。」
サラ「今までのぶん、これからはもっと幸せにならなきゃいけないんだから……」
サラ「みんなゴメンネ、あと少しだけ力を貸して。」
サラ「私達が持つ『破壊の力』に形を与えて、それを打ち倒すことでディオールの希望を確信させるの。」
サラ「最悪でも私達が死ぬだけで済むし、最高の終わり方なら創造の力をもってして二度と死食が起きないように死星の軌道をずらせるわ。」
エレン「サラ……あんた、本当に強くなったわね。」
サラ「うん。旅立った頃の私だったら、きっとすぐに諦めちゃってたもん。」
サラ「一緒に危機を乗り越えてきたモニカ様も……偶然出会って、それでもここまでついて来てくれたタチアナちゃんも……」
サラ「お姉ちゃんも、もちろんそうだよ……」
サラ「『私を必要としてくれて』、ありがとう。」
サラ「だから、私、自分の力を信じる。受け入れられる。」
詩人「600年前の宿命の子は、死の運命を背負い……300年前の宿命の子は、死の運命を跳ね返しました。」
詩人「今代の宿命の子は、さしずめ『死の運命を、己のものとした』といったところでしょうか。」
エレン「はっ、関係ないわね。あたしはずっと言ってるでしょ、運命なんざ関係ないってさ。」
ユリアン「まったくだ。サラ、みんながついてるって、信じてくれてありがとな!」
トーマス「罪も悪も受け入れるサラだからこそ、アビスゲートの向こうにも色々な立場の仲間が集まっているんだ。」
ハリード「オレのことは存分に使え。ディオール、女の子を王子様役にしとくばっかりじゃ、カッコつかんぜ。」
ミカエル「領民を守るのが領主のつとめだ。自ら戦おうとするのならば、力を貸すのは当然のこと。」
カタリナ「ふふ、モニカ様の一生を預けるんです、これくらいは乗り越えてもらわないと。」
ミューズ「僭越ながら私もお手伝いさせていただきます。ディオール様、あなたに勝利を捧げましょう!」
モニカ「ディオール様、くじけないで。わたくしもがんばりますわ。」
タチアナ「こわいけど……サラおねーちゃんとディオールおにーちゃんのためなら、これくらいっ!」
ぞう「ディオール、オレの弟よ! この手でお前を助けられるなら、それに勝る喜びは無い!」
ディオール「クリス兄さん……うん。ぼくも……がんばる……!」
サラ「破壊するものが……姿を現すわ……!」
破壊するものの行動 >>840
コンマ>>840で
00~19 サラ、わりとカツカツで原作通り薬くらいしか使えない
20~39 つらいけど途中までは光の翼を常時展開できる
40~59 最後まで光の翼を展開できる
60~98 自ら参戦する
99 闇の翼? なにそれおいしいの?
カーネイジ
BGM:ラストバトル
サラ「く……私は制御に集中するわ!」
モニカ「承知しました! とらわれの姫を助ける王子様役はわたくしに――」
No Future
(キュオンキュオンキュオン)
モニカ「(カキィン)っと、冗談を言っている場合ではありませんでしたか……蛇剣!」
ユリアン「周囲がいつの間にか鏡だらけの空間に変わってる!? 今のは光を集めた槍か!?」
ディオール「ご……ごめんっ、あらゆる力が、暴走し始めてる……『破壊のための手段』を『創る』力として使われてしまう!」
ハリード「気にするな、それしきのことで!」
(キュオンキュオンキュオン)
タチアナ「クラック!」
カタリナ「地面なんてどこに……す、砂煙?」
タチアナ「本当に光でできてるなら、それをさえぎれば威力なんて無きがごとしだよ! 太陽術使いとして、光の使い方は任せて!」
トーマス「大……車輪!」
(パキィン、パキィン、パキィン……)
ユリアン「雲の上に、戻った……よし、スターバースト!」
カタリナ「ウェイクアップ!」
モニカ「サラ様、その力、貸してください……」
サラ「ま、また!?」
サラモニ「「シャドウサーバント!」」
アウナス「予想よりも、破壊の力を制御できているようだな。定めには逆らえんと、思うてきたが。」
フォルネウス「アビスの力を取り込もうとしても無駄だ、破壊の力よ。サラは僕達と話し合いでなんとかなると認識した。取り込まれる気は、無い!」
ミカエルの行動 >>843
モニカの行動 >>845
偽りの白旗
兄妹で連携したX斬り
ミカエル「本来、降伏の意思を示した程度で多数の兵が武器を投げ出すなど、あってはならない現象だが……」
ミカエル「それ以前の戦運びにより真実味を持たせ、絶望から希望への相転移を演出することで、それは現実となる。」
ミカエル「だがこの場では不可能か……」
破壊するもの「オ……オォォォォォォ……」『グランドクロウズ』
タチアナ「きゃ!? じ、地面なんてもともと無いのに……あぐぁっ!」
ぞう「しっかりしろ!」
タチアナ「ゴフッ……地割れに……はさまれたみたいな……」
エレン「パワーヒール!」
トーマス「生命の水!」
ユリアン「こっちを見ろっ! 五月雨斬りだ!」
ミューズ「トルネード! 風に乗ります!」
詩人「みずから竜巻に飛び込むとは期待させてもらいますよ。ブレス! お膳立てはお任せを!」
破壊するもの「シャァッ」『カオスディザスター』
ミューズ「ぐ、ぅぅぅぅぅ……」
サラ「私達がアラケス戦で使った、冷気と炎の温度差攻撃……!?」
ミューズ「活、殺、破邪法ッ!」
ハリード「無茶するぜ。ミ……(ハッ)高級傷薬だ。」
カタリナ「(今、ハリードは何を……あ!) 脇を走り抜ける! 逆風の太刀!」
モニカ「(ふたりが何を感じたのかまではわかりませんが……きっと何か、隠し玉があるのでしょう。)ならばわたくしは前に進むのみ! ハァーッ!」
ミカエル「エックス攻撃!」
ぞう「一瞬驚いても、足を止めないとは流石だ。」
モニカ「驚かされるのはサラ様で慣れていますもの。なるほど、お兄様が気配を消して動いていたのですね。」
ミカエル「攻めの気を完全に消すのもまた兵法。これぞ偽りの白旗の極意なり。」
サラ「タチアナちゃん、ミューズ様、しっかり! 光の翼!」
ユリアンの行動 >>848
カタリナの行動 >>850
剣lv40分身剣
↑で分身したユリアンに合わせながら乱れ雪月花(多段式)
ぞう「地すり残月! これがディオールの力だ!」
破壊するもの「シ……」『トータルエクリプス』
ユリアン「げぇっ、なんだこりゃ……無数の眼が見つめてくる。」
サラ「みんな、太陽術と月術で、冥の力を払って!」
ミカエル「サンシャイン!」
トーマス「サンシャイン!」
タチアナ「レオニード城の地下の時と同じだね! スターフィクサー!」
モニカ「何か……アビスの力が集まっていますわ!」
ディオール「ギリギリ間に合わない……!」
破壊するもの「ァァァァァーーー!」『アビスの風』
ミューズ「死が、体を蝕んできます……!」
ハリード「気持ちをしっかり持て! 飲み込まれるな、無理矢理にでも奮い立たせろ! 黄龍剣!」
サラ「冥力解除、光の翼が復活するわ!」
カタリナ「(霧氷剣、地すり残月……あと一手、ここに。)」
カタリナ「(でも、私がそれをやってよいものかしら?)」
詩人「勇者の行動は、あらかじめ定められているものではありませんよ。なすべき人がなす、のではなく……成した結果で、物語が作られるのです。」
カタリナ「え、あなた本当に何者?」
詩人「ただの吟遊詩人ですとも。ブレス!」
カタリナ「……わかったわ。」
ユリアン「師匠! 俺が気を引く!」
ミューズ「ムーングロウ! 今までで一番の分身ですね!」
カタリナ「静けさ、降りしきる雪の如くして――」
カタリナ「鋭さ、闇に浮かぶ明月の如し――」
カタリナ「血華はただ散る花の如し!」
ユリアン「分身!」
カタリナ「乱れ雪月花!」
ディオール「や、やった、腕のような箇所を切り飛ばした!」
ハリードの行動 >>854
エレンの行動 >>856
分身剣でユリアンの攻撃が途切れないようにする
タイガーブレイク
破壊するもの「ゴゴ……ゴ……」『マッドサンダー』
ぞう「くぅおっ! この程度……屁でもないわ!」
ハリード「手を貸すぜ、ユリアン! 分身剣!」
ユリアン「「「ああ、くそ、嬉しいけど悔しいな、こんな簡単に追いつかれるなんて。」」」
ハリード「「「オレとてまだまだ現役だ。さあて、本命が下から来るぞ!」」」
エレン「おぉぉぉぉ、らぁっ!」
エレン「考え付く限りの衝撃を纏って――」
エレン「タイガーブレイク!」
(ズドム!)
トーマス「まともに入った!」
ミカエル「油断せず削りきるのだ!」
破壊するもの「ァォォ……」『トータルエクリプス』
破壊するもの「キカカコ……コココ……」
『フェイタルミラー』
エレン「え?」
タチアナ「また天術で冥属性を吹き飛ばせば――」
ミカエル「サラ、光の翼に頼らせてもら――」
トーマス「サンシャインで地相は充分――」
モニカ「あ……ゴボッ……」
エレン「な、なんで! あたしは確かに、ヤツを殴ってたのに、なんで目の前に! モニカ様が!」
(カッ)
モニカ「ぁ――」
エレン「があああああ!!」
タチアナ「つぅあっ! な、カウンター……?」
ミカエル「バカな、これは確かに『私達の』光……」
トーマス「うおおおお!」
ぞう「向こうで戦っていた5人が、全滅……?」
ミューズ「ムーンシャイン!」
カタリナ「術使いが偏っていたのはまずかった!? ひとまず傷薬の類を!」
ユリアン「わかった!」
ハリード「精神力でどうにかなると思わせてからの、自分達の力による反撃……性根がひん曲がってるにも程があんだろ!」
サラ「……私が、絶望すると思った?」
サラ「あいにく、私はもう、5つめのアビスゲートに来るためにみんなを一度裏切ってるの。」
サラ「二度目は無い! 必ずみんなで向こうに帰るんだから!」
サラ「光の翼!」
ミューズの行動 >>862
トーマスの行動 >>864
逆一本
流星衝
ミューズ「私とて、1回くらいであれば……全員からの攻撃に耐えられます!」
ミカエル「ぐぅっ、その通りだ。手心を加えた攻撃では、先にサラ達の気力が尽きてしまうぞ。」
ハリード「単体攻撃に切り替えれば、全滅は避けられる。」
カタリナ「味方を踏み越えてゆく覚悟……ね……」
ミューズ「(ヒラリ)ですから……あなたは中央に居てください!(ズダァン!)」
ユリアン「うおっ、あの巨体があっさりと。これが本家の逆一本……」
破壊するもの「アギャリィィィィィ!」『トータルエクリプス』
タチアナ「うくっ……スパンが、短くなってない?」
エレン「また、あれが来るの……?」
トーマス「させんよ。」
トーマス「ここで終わらせる。これ以上、サラをもてあそぶな。」
トーマス「俺たち生きとし生ける者たちの時間に、踏み込むんじゃあない……クイックタイム!」
ミカエル「国宝のひとつだが、やむをえん。回復している時間が惜しい! シャッタースタッフ!」
モニカ「ありがたいですわ……コホッ。」
サラ「動かないうちに……お願い! みんな!」
ユリアン「なにが運命だ、定めだ、妹を失ったあの日から誓った……もう二度と奪わせるもんかと! 分身剣!」
エレン「運命に従わせる鏡? 冗談じゃない……サラは私の妹、ただそれだけの普通の子よ! 龍神烈火拳!」
カタリナ「動き出すわ!」
タチアナ「スターフィクサー! 少しでも止めるよ!」
ミューズ「超次元ペルソナ!」
トーマス「甘い、檻に閉じ込めるのではなく……刺し貫いて、縫い止める! 流星衝ッ!」
ディオール「アビスが……破壊の力で満たされる……」
サラ「あと、少し……!」
とどめ >>868
エレンのパンチ
ぞう「うおっ!? 『下』が、崩れ……!」
ディオール「アビスの外へ侵食し始めた……!?」
タチアナ「それでも、最後まで、サラおねーちゃんを信じるよ……黄龍剣!」
モニカ「破壊の力を……少しでも削ぎ落としますわ!」
エレン「(ああ、せっかくの聖杯も……もうここまで減ったら何も撃てないや……)」
エレン「(でも……)」
エレン「(諦めたく……ないなぁ……!)」
エレン「その横っ面……張り飛ばしてやる!」
エレン「サラを、返せぇぇぇぇぇ!!」
~ 外 ~
「……ール……」
「……ディ……ル……」
ディオール「ん……?」
サラ「良かった、居てくれて。」
ディオール「! ここは? あれからどうなったの?」
サラ「えっと……」
(真っ暗)
サラ「収まらなさそうだったから、いったん全部破壊させちゃった。(てへ)」
ディオール「えええええ!? 笑い事で済ませられる範疇を超えてるよ! 兄さん達は!? 世界は!?」
サラ「破壊される寸前の世界は記録してあるから、これから頑張って作る!」
ディオール「ひど過ぎるよ!? 何そのオチ!?」
サラ「ううん、制御できそうなギリギリの所まで減らしてくれたから、全開放したあとで創造の力を発揮できたの。だからみんなの努力は無駄じゃないよ?」
ディオール「いやいや、そこも気にはなるけど、それ以前! 僕ら大量虐殺どころか、世界滅ぼした大悪人じゃない!」
サラ「……バレなきゃオッケー!」
ディオール「うちの妹が魔王だー!!」
サラ「さいわいトムのクイックタイムが残ってたから、まず『時間停止』という事象を創造してあるわ。さ、ちゃっちゃと作っちゃおう。」
(惑星創作中)
サラ「へー、死星ってこんな構造になってたのね。」
ディオール「『引っ張り合う』力の釣り合いすら関係なく、生命を奪うだけの奇妙な存在か……」
サラ「害にしかならないけど……創らないってことはできないから、どこかに存在を別物として作り上げておいて、みんなで倒しに行こうか。」
(地球創作中)
サラ「あ、あれ? なんか大陸が歪んで……」
ディオール「重力のバランスおかしいよ!? サラ、白虎術使いなのにへたくそだね!?」
サラ「うーん、じゃあもう球体でいいかしら。中心に向かって強烈な重力を生じさせるだけなら、バランスとか考えなくていいし。」
~ 黄京 ~
ツィーリン「あ……帰ってきたわ!」
ポール「お帰り!」
ゆきだるま「おや、サラとディオールは……おねむか?」
エレン「一世一代の大仕事{(破壊の力を抑制したと思ってる)}が終わったんだし、休ませてあげるわ。」
サラ「」グロッキー
タチアナ「ふふん、わたしも鍛えたからね。サラおねーちゃんを背負うのも楽勝なのさー。」
ディオール「」
ぞう「精根尽き果てたような顔をしているな……ファン殿、玄城の一室をお借りしてもいいだろうか。」
ヤンファン「もちろんだ。すべてのアビスゲートを閉じた英雄を、喜んで迎えよう。」
ハリード「(なんとなく、『なんでぼくまでこんな目に』って顔をしてる気が……気のせいか?)」
死星を除いて100%の事象を再生し
球体となってしまった世界の、半球部分を作り上げた運命の子は
半日くらい眠り続けた
ディオール「短いね!?」
~ 玄城 政庁 ~
サラ「……というわけで、創造の力も有り余っちゃって危険だから、半球を造っちゃった。」
ボストン「最果ての島は、もう削られることはないのか……どれほどの感謝を捧げればよいのだろう。」
ディオール「(心が痛い。感謝の視線が痛い。)」
ブラック「世界に新しいエリアが倍も増えたって事かい。いいねえ、そんじゃ航海に出るか!」
サラ「その時は私もついて行くわ!」
モニカ「もちろんわたくしも!」
タチアナ「当然わたしもー!」
トーマス「ま……シノンの事は気にしなくていい。と言っても流浪の開拓民、親ごさんも別離は当然のことと受け止めてたけどね。」
エレン「たまには無事な顔を見せてやんなさいよ。私は……どうしようかな。」
ミューズ「ツヴァイクで定期的に武術大会が開かれるそうですし、エレン様にはライバルとして出ていただきたいものですが……」
シャール「えっ。ミューズ様が出場なさるのは確定なのですか。」
トーマス「(がんばれシャールさん……)」
ユリアン「まだまだ師匠を超えられてないし、これからもよろしくお願いします。」
ミカエル「うむ。シノンからラシュクータ方面への開拓も進めたい、前線警備もできる開拓民として、期待しているぞ。」
カタリナ「ケルベロス3匹も飼ってる国ってどうなんでしょうね……王国を名乗るに充分な国力はついてますけども。」
ゆきだるま「……聖王様の時とは違って、サラ達はまだ色々と冒険をするのだな? 私もついていっていいだろうか?」
サラ「もちろん! 歓迎するわ。」
ポール「俺はキドラントに戻る。海底宮での冒険ではだいぶ稼げたし、実力もそれなりについたし、狩人しながら町と町の護衛をやっていくよ。」
タチアナ「ニーナさんを大切にね。またランスあたりで会っちゃったりして。」
ロビン「シーホークのマスターも、トーマスくんに会いたがっていたよ。ぜひ遊びに来てくれ。」
トーマス「ああ、ぜひ伺おう。シーホークのスクリュードライバーは評判だそうだしね。」
グゥエイン「……こういう空気は合わんのでな。一足先に帰らせてもらう。」
エレン「世話になったわ。……新しい土地に足を伸ばしたりはしないの?」
グゥエイン「そうさな……退屈がまぎれれば……あるいは、人を襲うことも……いや、やめておこう。せん無きことだ。」
詩人「最強最後の敵のマッドサンダーも、そちらの工房のラバーソウルのおかげか耐え切っていました。」
ノーラ「ほうほう……うん、やっぱり経験してる人間がいるのはいいわね、さらに改良が進みそうだ。」
ミューズ「ノーラ様も、やはりピドナに?」
ノーラ「ああ。そういや同じ道か、そんじゃ帰り道もよろしく頼むよ。」
ウンディーネ「私達もピドナから船に乗って帰りましょうか。」
ボルカノ「ああ。」
モニカ「ウンディーネ様とは、進展はあったのですか?」
ボルカノ「……。」
モニカ「……すみませんでした……」
ようせい「ユリアン! 妖精の村の子達も待ってるんだし、こっちにも顔を出してよね!」
ユリアン「ああ、ありがとう。シビレ薬入りのお茶も期待してるって、あの子に伝えておいてくれ。」
ツィーリン「あら、私の案内もしてくれるって話じゃなかった?」
ユリアン「え、あ、うん、もちろん。」
エレン「ユリアン、あんた……いつの間にそんな女たらしに……」
ユリアン「ええ!? そんなつもりは……」
ヤンファン「道中、お気をつけて。」
バイメイニャン「退屈になったら、あたしも西へ迷惑かけに行こうかね。ひょっひょっひょっ。」
ディオール「少し、見て回って……平穏が訪れたと信じられたら、ラシュクータに行こう……帰ろうと思うんだ。」
ぞう「おお、もちろんだとも。アニキも待ちかねているぞ、きっと。それまではオレがついているさ。」
ハリード「……俺は、しばらくリブロフに行ってみようと思う。」
サラ「ナジュの人達……?」
ハリード「ああ。なに、ちょっとした未練だ。金もだいぶ稼げたしな。少し探してみるのもいいと思う。」
エレン「そっか。がんばりなよ、おっさん。」
ハリード「お前は最後まで変わらんな。フッ、縁があればまた会えるだろう。」
「王家の指輪」
ランス聖王家に返却する。魔王殿はトーマス社長のもと観光地として発展しているようだ。
「銀の手」
シャールがそのまま装備している。子供達がよくぶらさがっている。
「銀の足」
ブラックがそのまま装備している。誰もが慣れきってしまい、貴重品としての威厳はなくなっている。
「氷の剣」
ぞうがラシュクータに持ち帰った。夏は涼しいと評判である。
「七星剣」
一度はピドナ王宮に返そうかという話になったが、どうせ誰も知らない所に行くのだからと、現在はタチアナが所持している。
「栄光の杖」
使う人間が詩人しかいなかったため、ある日、ピドナ王宮に返された。
「マスカレイド」
カタリナが所持している。これの逸話から、ミカエルと良い雰囲気になっているようだ。
「聖王の槍」
シンボルとして今もケーンの工房に飾られている。
「妖精の弓」「聖王のかぶと」「聖王ブーツ」
出番が無かった。聖王廟の番人達はたまにお茶会を開いているが、ロアリングナイトは飲んでも茶がこぼれてしまう事を嘆いている。
「聖杯」
エレンが所持したままたびたびツヴァイク武術大会に出場し、ツヴァイク公にギリィされているが本人はそ知らぬ顔。
「魔王の斧」
ブラックがそのまま所持している。よく樹木の伐採に使われている。
「魔王の鎧」
危険かも知れないとの事で、ロアーヌで展示場を作り管理している。観光地として多少の収入があるようだ。
「魔王の盾」
ついにウンディーネとボルカノからも忘れ去られた。
~ 氷湖 ~
ウォード「最近平和になったなぁ……」
ウォード「……お、よしよし、かかってるかかってる。」
ウォード「氷湖のヌシも、いつの間にか姿を見せなくなっちまったし。アビスの影響が消えたってのはホントなのかね。」
↑仲間の中では唯一まったく出番のなかった人
~ 1年後 グレートアーチ付近の海上 ~
ブラック「カンパーイ!」
モニカ「うーん、この一杯のために生きてますわ~。」
タチアナ「それにしても、今日つぶしたとこ……いまだに禁制品の取引なんてやってる所があるんだね。」
サラ「ううん、たぶん新しい組織だと思う。トムのドフォーレしめつけがゆるんできたタイミングを見計らうように、だから。」
ボストン「弱者を食い物にする輩は、平和になってきたからこそ出てきたというわけか……ままならないな。」
ゆきだるま「仕事があるのはよいが、犯罪もなくならないと思うと気が重いのだ。」
ぞう「農地でも耕してはどうだ? 東に来れば世話できるぞ?」
ディオール「ぼくらはもう帰るつもりだし、良かったら来る?」
ゆきだるま「うーん、引っ込むならば雪の町に帰るし、そこまではけっこうなのだ。」
ボストン「わたしも引っ込むならロブスター族の島に帰ればいいからな……気持ちはありがたく受け取ろう。」
ブラック「で、家出娘3人衆は、明日からディオールにつきそって東かい?」
サラ「うん、久しぶりにシノンにも寄りたいし……」
ボストン「海に出る時は、また『ハーマン護衛船』をよろしく頼むよ。」
サラ「いつまでこんな自由な暮らしができるかはわからないけど。」
サラ「私は、この世界で生きてゆく。」
サラ「作った私にもわからない、広大な……一生かけても歩ききれない、この世界で。」
エレン「……サラ! おかえり!」
THE END
まさかインペリアルサガなんてものができていたとは露知らず、広告を見た時は心底ビビりました。
予想外にまともな安価が多く、ありがたいことです。
中盤あたりから、いまいち面白い選択が出せなくなってきていた自覚はあります。
しばらく己を見つめ直すことにします。
2ヶ月お付き合いいただき、まことにありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
大作乙だな
ロマサガ3やりたくなった