加賀「赤城さん。必殺技を考えましょう」 (49)




~ラバウル基地~


赤城「えっ、今なんと仰いました?」


加賀「必殺技を考えましょうと言いました」


赤城「必殺技?」


加賀「ええ。必殺技です」


赤城「……一応聞きますけど、なんでですか?」


加賀「……どこかの貧乳ツインテール五航戦が言っていたのです」


加賀「やった!私も遂に改二実装の噂が流れてるわ!これで一航戦の口うるさい人に何も言われないで済むわね!アウトレンジで……決めたいわね!!」


加賀「と」


赤城「ほ、本当にそんなこと言ってました?最後のアウトレンジの下りいらないと思うんですけど」


加賀「まあまあ、そこはいいじゃないですか。とにかく大事なのは、このままでは私達一航戦がきゃつらになめられてしまうということです」


赤城「な、なるほど。しかし必殺技と言っても色々ありますね、加賀さんは今のところどんな技を考えてますか?」


加賀「……多少肉弾戦になってしまいますが……」


加賀「こう構えて、こう相手を抉るとるようにスピードをつけ、こう叫ぶのです」


加賀「烈風拳!!!」


赤城「パクリじゃないですか!!!」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432538222



加賀「……パクリ?」


赤城「パクリもパクリですよ!餓狼●説、キング・オ●・ファイターズとかに出てくるキャラクターの必殺技ですそれ!!」


加賀「なんと」


赤城「しかも私達空母ですからね……基本相手に近づくことはできませんし……ちょっと有能性がないかと……」


加賀「……そうですか、残念です」


赤城「うーん、やはり空母として使える必殺技は、遠距離からの攻撃になってしまいますよね」


加賀「まあ、そうですね」


赤城「何かいい技があるかしら……」


加賀「思いつきました」


赤城「お、どんな技です?」


加賀「まずこのように、右手の2本の指を額に持ってくるのです」


赤城「ほうほう」


加賀「そして、気を溜めます」


赤城「ふむふむ。ん?気?」


加賀「そして溜まった気を噴出しながらこう叫びます」


加賀「あ艦光殺砲!!!」


赤城「あなたピッコ●さんだったの!!?」



加賀「……ピッ●ロさん?」


赤城「全身緑色した気色悪いナメック星出身のツンデレ野郎ですよ!ていうかそれドラゴンボ●ルの有名な技じゃないですか!!あ艦と魔貫が変わっただけでほぼパクリ技ですよそれも!!」


加賀「なんと」


赤城「それにその……気ってなんです?私達は多分溜めれないと思うんですが……」


加賀「……確かにそうですね。不可解な発言をしてしまい申し訳ないです」


赤城「あ、いえ……」


加賀「実はもう一つ、思いついた技があるのですが」


赤城「お。聞きましょう」


加賀「まず、私の親指を口に入れます」


赤城「ほうほう」


加賀「そして次に、親指を思い切り噛み切ります」


赤城「……」


加賀「するとあっという間に、巨人に変身できます」


赤城「できねえよ!!!」





加賀「……」


赤城「なんなんですか!!あなた進撃の巨●に出てくる主人公ですか!?獲物を屠るイェー●ーさんですか!?」


加賀「どちらかというと、アニと似ていると言われます」


赤城「●とか使ってせめて名前隠してください!いやキャラ的にはクールビューティーで似てますけど!」


加賀「んー、やっぱりあれですかね」


加賀「巨人化は無理ですかね」


赤城「そ、そりゃあ、加賀さんが座標でもない限り無理かもしれませんね……」


加賀「困りました」


赤城「やりましたみたいに言われてもw」


加賀「そうだ。ではこういうのはいかがでしょう」


赤城「は、はい。どうぞ」


加賀「まず、第64代目の、北斗神拳伝承者になります」


赤城「そこからまず無理!!!」



加賀「無理ですかね?」


赤城「無理ですよ!!大体第64代目の北斗神拳伝承者誰か知ってるんですか!?主人公ですよ!!世紀末救世主伝説ですよ!」


加賀「ではあれですね。まず、南斗鳳凰拳をマスターします」


赤城「退いても媚びても省みてもマスターできるもんじゃないですよ!!」


加賀「んー……やはり無理ですか……」


赤城「い、いちご味の方の鳳凰拳ならいけるかもしれませんが……ちょっと厳しいですね、はは……」


加賀「私もそろそろアイデアが出尽くしてきました。赤城さんは何かアイデアとかありますか?」


赤城「私ですか?うーん……そうですねえ」


赤城「あ、これなんてどうでしょうか」


加賀「聞きましょう」


赤城「相手をこう組んで、こう捻って飛んで、こう叫びます」


赤城「筋肉バスターーーー!!!」


加賀「天才現る」




赤城「え、えへへ……そ、そうですかね?」


加賀「ぱないわ赤城さん。さすが一航戦ね」


赤城「加賀さんに褒められると嬉しいですね……あはは」


瑞鶴「いや、それキン肉●ンの必殺技じゃないですか」




赤城「……」


加賀「……何しに来たの、五航戦」


瑞鶴「いや何しにって……誰もツッコミがいないからツッコんであげたんじゃないですか。赤城さんのさっきの技有名すぎる超人レスラーの技ですよ。てかお二人共さっきから何やってるんですか」


加賀「貴方を破壊する必殺技を考えていたところよ」


瑞鶴「実践する相手私なの!?」


赤城「まあまあ加賀さん落ち着いて」


加賀「……赤城さんが言うなら」


赤城「ねえ、瑞鶴さん。聞いてくれる?」


瑞鶴「え……」


赤城「私達ほら、初期頃から艦これで活躍していたのに、未だ改二実装もまだでしょ?」


瑞鶴「は、はあ」


赤城「だからね。改二になるかもしれないと言って貴方のはしゃぐ姿を見て少し嫉妬しちゃったの。ごめんね」


瑞鶴「……い、いえ。私は……別に……」


赤城「まあ、とりあえず、あれね」


瑞鶴「ん?」


赤城「筋肉バスターかけていい?」


瑞鶴「終着点そこ!!?」




加賀「……随分と偉そうな口をきくようになったわね五航戦」


赤城「あかぎ、ずいかく、こわい」


瑞鶴「どこの先住民族ですかw」


瑞鶴「ていうかおかしいでしょ。最初赤城さんはツッコミ役でしたよね?なんで私がいつの間にか貴方がたのツッコミしてるんですか」


加賀「何を言ってるのか……夜の赤城さんはツッコまれ役だというのに」


瑞鶴「突然の下ネタやめてください。パワハラですよ」


赤城「でも、加賀さんの意見はいいと思うの。我々空母は遠距離攻撃しかできないし、何か必殺技がほしいわよね」


瑞鶴「え、えぇ?そうですかねえ」


加賀「仕方ない。五航戦のアイデアも聞いてあげましょうか。ほら、何かアイデアを出しなさい」


瑞鶴「えっ、な、何この流れ。なんで私が必殺技提案する流れになってるんですか」


赤城「まあまあいいじゃないですか七面鳥さん」


瑞鶴「……赤城さんとはいえ、怒りますよ」


加賀「その怒りを、必殺技に繋げるのよ」


瑞鶴「むー……」



瑞鶴「必殺技……必殺技……」


赤城「頑張って!アウトレンジさん!」


加賀「頑張りなさい。貧乳空母さん」


瑞鶴「爆撃されたいんですか。ちょっと黙っててください」


赤城「きゃっ、怖いわ加賀さん」


加賀「これだから五航戦は……全く……ブツブツ……」


瑞鶴(うるさいなあ……)


瑞鶴「あ、お、思いつきましたよ!こんなのどうですかね!?」


加賀「……言ってみなさい」


瑞鶴「私が好きなキャラクター技です!それと私の名言を組み合わせてみました!!」


瑞鶴「アウトレンジ……スプラーーーッシュ!!!」


加賀「はいダメ」



瑞鶴「なんでですか!!結構頑張って考えたのに!!」


加賀「それジョジ●の花京院さんの必殺技じゃない。そんなパクリ技は採用不可」


瑞鶴「貴方冒頭でパクリまくってたでしょ!!」


赤城「あら、瑞鶴さんはテンメイさんが好みなの?今度ベッドで貴方のチェリーをレロレロしてあげましょう」


瑞鶴「だから下ネタぁ!!赤城さん普段絶対そんなこと言わないよね!?」


加賀「レロレロ」


瑞鶴「いや貴方も言いませんけど!!言いませんけども!!わざわざ二人して言ってこないでくださいよ!」



翔鶴「どうしたの瑞鶴。大きな声を出して」


瑞鶴「あ、翔鶴姉!聞いてよー一航戦がさあ」


加賀「出たわね紐パン娘」


赤城「正確にはスカートにカレー飛び散り紐パン露わ娘、ですね?」


翔鶴「ど、どうしたんですか二人とも……」



加賀「必殺技を考えていたのよ」


翔鶴「必殺技?必殺技ってあの、バーンとかドーンとかいうやつですか?」


赤城「ごめんなさい翔鶴さん。全然分からない」


瑞鶴「あれよあれ。私達空母が艦載機とかを発射するでしょ?それにカッコイイ名前をつけようとしてるの」


翔鶴「ほほー。なるほどですね」


加賀「五航戦、貴方にも考える権利をあげるわ。何かアイデアを頂戴」


赤城「ごめんなさいね、私達も色々アイデアは出たのだけど、どれも却下になってしまって」


瑞鶴「まあパクリばっかでしたもんね」


翔鶴「必殺技ですか……うーん……」


瑞鶴「なんかこう、オリジナリティ溢れるカッコいいやつを頼むわね!翔鶴姉!」


翔鶴「オリジナリティねえ……。あ!、そ、そうだわ。これなんかどうでしょうか?」


加賀「いいわ。言ってみなさい」


翔鶴「えっと……右手を前に出して、艦載機を発射しながらこう言うのです」


翔鶴「バーーーニングゥゥ、ラァーーーーーブ!!!」


加賀「おお!!」


瑞鶴「おおじゃねえ!!!」





加賀「何?加賀に何か落ち度でも?」


瑞鶴「いや落ち度というかツッコミというか!!ああもう!!」


瑞鶴「とりあえず翔鶴姉!!それダメ!!それ金剛さんのセリフ!!」


翔鶴「あ、あらやだ、そうだったかしら」


赤城「なかなかいい響きだったんですけどねー」


瑞鶴「なんで一航戦はそこまで翔鶴姉びいきなんですか!!普通に考えておかしいでしょ!?同じ艦娘の叫び声パクってんですよ!?」


加賀「なんなの?加賀に何か落ち度でも?」


瑞鶴「ありますよ!!ありありですよ!!ていうかそれ二回目ですよ!ツッコまれたいんですか!?貴方不知火なの?ってツッコまれたいんですか!?」


加賀「さっきから言ってるじゃない。ツッコまれ役は赤城さんだと」


赤城「加賀さんったらもう、お茶目さんっ!」


瑞鶴「下ネタしつけえ!!」


翔鶴「まあまあ瑞鶴、こういう時はこんな必殺技はどうかしら」


瑞鶴「ん?」


翔鶴「烈風拳!!」


瑞鶴「いっちゃん最初にもう出たわそれ!!」


翔鶴「あ、あらそうだったの?烈風とかけていいかなーと思ったんだけど」


瑞鶴「かけるのはまだいいけど、それ完全に接近戦でしか使えないし、何より私達の烈風とは似て非なるものだわ」


赤城「うーん。しかしこうなってきますと……」


加賀「……アイデアが手詰まりになってしまいましたね」


翔鶴「何かいいアイデアはあるかしら……ん?」



飛龍「あれー。みんなどしたんです?」


蒼龍「正規空母がここまで集まるなんて珍しいですね」



赤城「あらお二人とも」


加賀「いらっしゃい。必殺技のアイデア頂戴」


飛龍「へっ?」


瑞鶴「説明もなしに分かる訳ないでしょ。今あれです。空母の必殺技を考えていたとこなんですよ」


蒼龍「必殺技……なにそれ美味しいの?」


赤城「美味しいです」


瑞鶴「美味しくねえよ!!ここぞとばかりにボケ入れないでくださいよ!」





飛龍「まああれですか、ようは艦載機とかを発射させる時のカッコイイ台詞を考えてる訳ですね?」


瑞鶴「えっ、飛龍さん万能過ぎ。そうですそうです」


蒼龍「必殺技……かっこいい言葉……うーん、何がいいんだろう」


加賀「あれよ。飛龍昇天破とかなしよ」


飛龍「乱馬とか懐かしいww」


蒼龍「お、じゃあこんなのどうでしょう!」


赤城「おお!いってくださいいってください!」


蒼龍「えーっとですね。まずエヴァンゲリオン二号機に乗り込んでー」


瑞鶴「それもう蒼龍じゃねえから!!式波・アスカ・ラングれってるから!!」


翔鶴「……なんかこの下り、最近の艦これSSで見たような……」


赤城「どうやら貧乳空母のお話を書いた作品と、作者同じのようですね」



龍驤「呼んだー?」


瑞鶴「呼んでないですよ!!貧乳に反応して出てこないでください!」

※リクエスト
もし良かったら、出演させたい艦娘を教えてください。
ちょっとオリョクってきます。

金剛に『喧嘩商売』の“金剛”
雷に『修羅の門』の“雷”

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom