女「きっと忘れないわ。この手がつながっている間くらいは、きっと」(12)

厨二病こじらせて、昨日深夜のテンションで書いてしまった。アイタタタタタ

俺の携帯のコピー&ペーストがしょぼいせいで、ゆっくり投稿することになる上に、おどろくほど短い話なんだがなんとなく投下して行こうと思う。
次レスからいきます


今日も同じように朝日がこちらを覗き込んでいる。


女「準備はできた?」

少年「ばっちりだよ。もっとも、そんなに支度することはないけれどね」

女「そうね。愚問だったわ」


この朝を迎えるまで、一つの星の寿命が尽きるほど待っていた気さえしていた。
まだ寝ぼけているのか、ぐらぐらと足元が覚束ない。少年は体を支えてやりたかったが、何だか彼女が消えてしまいそうで、触れなかった。


暫く歩くと森を目の前に、立てられたぼろぼろの看板が目に留まる。書かれていたであろう立入禁止の文字は、すっかり薄剥げて見えなくなってしまっていた。


少年「…………薄気味悪い」

女「あら、怖じけづいた?」

少年「いいや。ちっとも」


鬱蒼と立ち並んだ木々は、来る人を迎え入れているかように、わざとらしくアーチ状になっていた。一歩踏み入れるだけで空気がまるで違うのを、肌で感じられた。
少し進む度に看板は立ち塞がって歩みを制止しようとするが、二十分ほど歩いた頃には既に立てようとした痕跡すら残っていなかった。


横道に逸れながらそのまま進むと、道沿いに泉が広がっている。森とは対照的に美しい泉の水鏡には、死んだような顔をした自分たちが映り住んでいた。
それでも歩みは止まらない。


少年「本当にあるのかな」

女「あの日世界が終わったと言うのに、噂が絶えないと言うことは、きっとまだあるのよ」


突き抜けるように冷たい風が吹く。見渡せば不気味に黒光りした木が、いつの間にか視界の大半を占めていた。
振り向いたらきっと戻りたくなってしまうから、二人は繋いだ手と手に力を込めていた。


がくがくと伝わっている震えを、少年は酷く気にしていた。並び立てた後悔も、それを目の前にすれば吹き飛んでしまった。


女「時刻表、また書かれるようになったのね。よかった」

少年「ふうん」


ぼんやりと緑色に光る時計は、既にその手を休めていた。
二人が乗り込むと、並んでいた他の客もぞろぞろと入っていった。乗客の数は、用意された客席に対してとても少なかった。
二人は、席に溜まった埃を軽く掃(はら)った。選ぶようにして乗り場とは反対側に座る。すると白い息を吐き出して、耳がちぎれるくらい大きな音と一緒に走り出す。


少年「もしかして、怖い?」

女「怖くはないよ。だって私たちは進めているから」

少年「そう」


ふと、少年は彼女の手の震えが収まったことに気付いた。
随分と大袈裟な音を出したのに、その走行はとてもゆるやかで、時々お互いの肩が当たるくらいだった。

他の客が物珍しそうな目でこちらを見ているのに気付きながらも、二人は気にする素振りもなく落ち着いていた。

最初は少なかった乗客も、停車場に差し掛かる度に増えてきた。それでも満席にはならず、寧ろがらがらだった。
それを見て少女は、何処か朧げにほほ笑んだ。


二人の何処を見るでもない虚ろな視線は確かに車窓に向いていたが、窓から見える景色は代わり映えしない洞窟の岩壁ばかりで、到底それを眺めているようには思えない。
二人は手を繋いで、暫くはそうしたままだった。


女「これからどこまで行くんだろう。ねえ、私、全部忘れちゃうのかな」

少年「僕のことも忘れちゃうのなら、少し寂しいよ」

女「きっと忘れないわ。この手がつながっている間くらいは、きっと」


時間の間隔が曖昧になる。居心地が悪いのを、二人掛けの椅子の坐り心地のせいにして、ただ到着を待っていた。

それでも二人は手を繋いだままだった。



おしまい

ff6の魔列車が好きで、昨日ふと思い出してついうっかり。

勢いだが、ひと夏の黒歴史作りにしておく

いまいちわからない

>>9

やっぱりか?すまん
自殺の話を書きたかったんだが、うまく書き表せなくてな

何がしたいんだかわからない
描写が少ないからキャラに感情移入できないし
起承転結の起だけ見せられた感じ

まあもっとも深夜のテンションで書いたんだったらそこまで考えてないだろうけどwww

>>11
ほんとはもうちょっと長く書くはずだったんだが、途中でハッと冷めちゃったんだwwwwwwwww

うーん、次いい感じのテンションになったらもうちょっと頑張ってみようかなぁ

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