咲「幼馴染は副会長」 (143)

4月某日、朝


内木「咲ちゃん起きて。もう朝だよ」

咲「ん……」

内木「早くしないと遅刻しちゃうよ?」

咲「うーん……まだ眠いよぉ……」ムニャムニャ

内木「咲ちゃんも今日から高校生なんだから、ちゃんと自分で起きないと。ほら」ユサユサ

咲「…ふぁい……」ユラッ


咲「……………ん?」


内木「やっと起きた。お早う咲ちゃん」

咲「……………っ」ワナワナ

内木「どうしたんだ?咲ちゃ……」



咲「勝手に部屋に入ってこないでっていつも言ってるでしょー!!!!」




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~~~~

咲「……もうっ!いっちゃんったら信じられない!!」プンプン

内木「そうは言っても咲ちゃん一人じゃ起きれないだろう」

咲「だからって女の子が寝てる部屋に入ってくるなんて、デリカシーってものが足りないよ!」

内木「ごめんごめん、今度から気をつけるから」

内木「だから機嫌直して?咲ちゃん」

咲「……ランチ奢ってくれたら許す」

内木「お安い御用だよ」ナデナデ

咲「もう、頭撫でないでってば」

内木「だって咲ちゃんの頭見てるとつい撫でたくなるんだよ」ナデナデ

咲「……もう。勝手にすれば///」

久「あら、おはよう副会長」

内木「おはようございます会長」

久「ん?そっちの子は?」

内木「この子は僕の幼馴染で、今日からこの学校に通う新一年生です」

咲「はじめまして、宮永咲です」ペッコリン

久「竹井久よ。よろしくね宮永さん」

咲「こちらこそ、よろしくお願いします」ニコリ

久「……ふーん」クイッ

咲「あっ…(竹井さんに顎捕まれちゃった…)」

久「なかなか可愛い子じゃない」ジー

咲「ふぇっ!?///」

内木「ちょっと!やめてくださいよ会長」グイッ

咲「わっ!?いっちゃん腕引っ張らないでっ」

久「あら残念。邪魔が入っちゃったわね」

内木「咲ちゃんは純情なんですから絶対に手を出さないでくださいよ!いいですね!」キッ

久「え~」

内木「え~、じゃありません!全く油断も隙もない…」

内木「咲ちゃんも!この人と目を合わせると危険だからね!」

咲「えっ…う、うん」

久「何よ、人を魔物みたいに」

内木「同じようなもんでしょう。何せ泣かした女の子は数知れずですからね」

内木「咲ちゃんまで泣かさないでくださいよ!」

久「はいはい分かりました~」

内木「では僕らは先に行ってますから。行こう、咲ちゃん」

咲「うん。会長さん、さようなら」ペコリ

久「またね~」ヒラヒラ

咲「ここが私のクラスかぁ……」

咲「ええっと、席はどこかな」キョロキョロ

京太郎「俺の隣りだよ」

咲「えっ?」

京太郎「宮永だろ?俺、お前と中学が同じだったんだけど」

咲「そうなの?ごめん、全然知らなかったよ」

京太郎「気にすんなよ。俺は須賀ってんだ。これからよろしくな」

咲「うん。よろしくね須賀くん」


~~~~

咲「さて。入学式も無事終わったし、帰る準備しようっと」

京太郎「よう宮永」

咲「あ、須賀くん」

京太郎「俺、自転車通学なんだ。よかったら送ってこうか?」

咲「でも…」

京太郎「遠慮しなくてもいいぞ?」

咲「そうじゃなくて、もうすぐ連れが迎えにくるから…」

内木「咲ちゃんお待たせ。帰ろうか」

咲「うん、いっちゃん。ごめんね須賀くん、そういうことだから」

京太郎「そっか。じゃあまた明日な」

咲「うん。バイバイ」

京太郎(…ちっ。男いたのかよ)

内木「……」スタスタ

咲「……」スタスタ

内木「……」スタスタ

咲「……あの、いっちゃん」

内木「……何」

咲「なんか…怒ってる?」

内木「何でそう思うの?」

咲「だって、さっきからずっと無言だし…」

内木「……怒ってるよ」

咲「な、なんで?」

内木「だって咲ちゃん無防備すぎるから」

内木「あんな金髪のチャラそうな男に言い寄られちゃって…」ブツブツ

咲「……へっ?」

内木「全く、咲ちゃんは隙がありすぎるよ」

咲「隙って…須賀くんはただ一緒に帰ろうって誘ってくれただけだよ?」

内木「いーや!あれはそれだけじゃない、下心のある顔つきだった!僕には分かる!」

咲「はぁ…」

内木「とにかく!あんなチャラ男とはあんまり話しちゃ駄目だよ!分かった!?」

咲「…ねぇ。それって嫉妬?」

内木「なっ!!///」カアッ

内木「何を言ってるんだ!僕はただ咲ちゃんの心配を…///」ゴニョゴニョ

咲「……ふふっ。ねぇいっちゃん」

咲「私には、いっちゃんだけだからね///」ボソッ

内木「えっ?今なんて?」

咲「何でもないよーだ!」ダッ

内木「あ、咲ちゃん待ってくれー!」ダッ

次回につづく
部活どうするかな・・・

数日後

内木「咲ちゃん、そろそろ何の部活に入るか決めた?」

咲「ううん。まだ」

内木「そうか。まぁ焦ることはないよ。ゆっくり考えてから決めたらいい」

咲「うん」

久「2人ともおはよー」

内木「お早うございます会長」

咲「おはようございます」

久「いつも2人で登校してるの?仲良いわね」

咲「家が隣り同士ですから」

内木「それに咲ちゃんそそっかしいから目が離せないんだよね」

咲「何か言った?いっちゃん」ジト

内木「ううん。何でもないよ」メソラシ

久「本当に仲良しなのねぇ」クスッ

まこ「よう久、おはようさん」

久「おはよう、まこ。また早弁?」

まこ「まぁな。昼まで腹が持たんしのぅ」ムシャムシャ

咲(この人、朝っぱらから早弁!?)

まこ「ん?そっちの子は見慣れない顔じゃのぅ」

久「ああ、この子は副会長の彼女の宮永咲さんよ」

内木「はあっ!?彼女っ!?///」

咲「彼女違います!幼馴染です!///」

まこ「そ、そうか…」

久「2人して顔赤くしちゃってるし、案外そうなんじゃないの~?」

内木「か、からかわないで下さい会長!///」

咲「こほん///……で、そちらの方は?」

久「ああ、彼女は染谷まこ。私が所属してる麻雀部の後輩なの」

咲「………麻雀、か」

久「あら?宮永さんひょっとして麻雀できるの?」

咲「……えっ?あ、はい。少しなら」

久「本当!?ならちょっと一緒に打ってくれないかしら?」

咲「えっ…でも…」

まこ「うちらの部は人数が足りなくてのぅ、ろくに練習も出来てないんじゃ」

久「そういうことなの。ね、お願い宮永さん」

内木「ちょっと待ってください!咲ちゃんは…」

咲「いっちゃん、いいの。……分かりました。少しの間だけで良いなら」

久「ありがとう。恩に着るわ」



内木「…咲ちゃん、いいの?麻雀はもう…」

咲「大丈夫だよ、いっちゃん。…心配してくれてありがと」

麻雀部部室

久「やっほ~皆!今日はゲストを連れてきたわよ~」ガチャッ

咲「こ、こんにちは」

京太郎「宮永じゃねぇか」

咲「あ、須賀くん。麻雀部だったんだね」

京太郎「まぁな。まだ初心者だけど」

優希「数ある部活の中からこの麻雀部を選ぶとは犬もなかなか目が高いじぇ!」

京太郎(ま、和のおっぱい目当てで入部したんだけどな)

和「あの、そちらの方は?」

まこ「彼女は宮永咲。副会長の幼馴染なんだそうじゃ」

優希「へー。私はタコス星出身の片岡優希だじぇ。よろしくな咲ちゃん」

咲「た、タコス星!?」

和「…彼女の言うことは真に受けなくても良いです」

和「私は原村和といいます。よろしくお願いします」

咲「あ、うん。よろしくね」

まこ「自己紹介も済んだことだし、そろそろ打つとするかの」

優希「さんせーい!」

久「じゃあ早速だけど宮永さん、入ってくれるかしら?」

咲「あ、はい」



和(宮永さん……どんな打ち手なのでしょう)

久(さて、お手並み拝見といきましょうか)


~~~~

咲「……これで終わりですね」

まこ「はー、結局和がトップか」

和「お疲れさまでした」

久「………」


咲「じゃあ、私はこれで失礼しますね」

優希「咲ちゃんもう帰っちゃうのか?」

咲「うん。いっちゃんが待っててくれてるし」

まこ「そうか。今日は付き合ってくれてすまんのぅ」

京太郎「また遊びにきてくれよ」

咲「うん。…じゃあまた」パタン…

まこ「宮永さんか。特別変わった打ち手でもなかったのぅ」

京太郎「それでも俺よりは十分強いですけどね」タハハ

優希「犬と比べたら咲ちゃんに失礼だじぇ」

京太郎「お前の方が失礼だろ!」

久「……あなた達、気付かなかったの?」

和「えっ?何がですか部長?」

久「彼女の異常な打ち方によ」

まこ「異常?」

久「スコアを見てごらんなさい」

優希「スコア?んーと咲ちゃんのは……4連続プラマイ0……だじぇ」

まこ「!?」

和「……まさか、それが故意だとでも言うんですか!?」

次回につづく


~~~~

咲「いっちゃんお待たせ~」

内木「咲ちゃん」

咲「じゃあ帰ろっか」

内木「うん。あ、久々の麻雀で疲れただろ。カバン持つよ」

咲「えっ?いいよ。自分で持つから」

内木「いいっていいって。遠慮しないで」ヒョイ

咲「あっ…もう、いっちゃんは私を甘やかしすぎだよ…」

内木「何たって可愛い幼馴染だからね」

咲「…もー///」


和「あの、お取り込み中申し訳ないのですが」

咲「ひゃっ!?」

内木「うわっ!?」

和「すみません、突然声をかけて驚かせてしまったようですね」

咲「う、ううん大丈夫だよ。…ええっと」

和「原村です。原村和」

咲「原村さん、私たちに何か用事でも?」

和「はい。用があるのは宮永さん、あなたにです」

咲「私に?」

内木「何だか立て込んだ話みたいだね。何なら僕は先に帰ってようか?」

咲「え、でも…」

内木「いいって、遠慮しないで。じゃあ原村さんに咲ちゃん、ごゆっくり」

和「気を遣わせてしまってすみません」

咲「いっちゃん、また明日ね」

翌日

内木「咲ちゃんおはよう」

咲「おはよういっちゃん。昨日はごめんね」

内木「ううん。…で、一体何の話だったんだ?」

咲「……原村さんが、私ともう一度麻雀で勝負がしたいって言い出して」

内木「麻雀で勝負?」

咲「で、あの後麻雀部の部室まで引っ張っていかれて…」

内木「…見かけによらず強引な子なんだね」

咲「でも…楽しかった」

内木「え?」

咲「私ね、久々に麻雀を打って楽しいと思えたんだ」

咲「それは多分、あの子のおかげなのかも」

内木「咲ちゃん…」

内木「……続けたらいいよ」

咲「え?」

内木「麻雀。またやりたいんだろう?」

咲「………うん」

咲「そうだね。やっぱり私、麻雀が好きみたい」

内木「うん。それでこそ咲ちゃんだ」ポフッ

咲「あっ…もう、また頭撫でて…」

内木「嫌かな?」

咲「嫌…じゃないよ///」

内木「ふふ」ナデナデ

咲(いっちゃんに頭撫でられるの、気持ちいいし…)

咲(なんて恥ずかしいから絶対に言わないけどね///)

麻雀部部室

咲「今日からお世話になります宮永咲です、よろしくお願いします」ペッコリン

久「歓迎するわ」

まこ「よろしくな、咲」

咲「はいっ」

和「宮永さん、うちの部に入ってくれてありがとうございます」

咲「ううん、私の方こそ。原村さんが私に麻雀の楽しさを教えてくれたから…」

和「えっ、私ですか?」

咲「うん」ニコッ

和「っ///」カア

咲「これからよろしくね、原村さん」

和「は、はい。よろしくお願いします///」

次回につづく

コンコン

内木「失礼します」ガチャ

咲「あ、いっちゃん」パアッ

和「!?」

久「あら副会長。咲を迎えにきたの?」

内木「はい。咲ちゃん、部活はどうだった?」

咲「すっごく楽しかったよ。皆良い人たちばかりだし」

優希「そんな本当のこと言われると照れちゃうじぇ」

京太郎「お前は社交辞令ってもんを分かってないな…」

和「…あの、副会長さんは確か宮永さんの幼馴染でしたよね」

咲「うん。そうだけど」

和「それだけの関係ですか?」

咲「へっ?それだけって?」

京太郎「要するに二人はデキてるのかって聞きたいんだよな、和は」

咲「デっ…///」

内木「デキてるって…///」

和「で、どうなんですか?」

内木「た、ただの幼馴染ですって///」

咲「そ、そうですっ///」

優希「なーんだ。つまんないじぇ」

まこ「こりゃ優希!」

咲「でも何でそんなこと聞くの原村さん?……まさか」ハッ

咲「いっちゃんがタイプだったりとかっ!?」

和「違います」キッパリ

咲「そ、そう…」ホッ

和「それに、どちらかと言うと私のタイプは…」チラッ

咲「ん?」

和「いえ、何でもありません///」ジッ

内木「…!!」

内木(原村さんって子、さっきから咲ちゃんをガン見してる)

内木(あの鋭い眼差し……あれはレズ特有の眼光……っ)

内木(これは会長と並ぶ危険人物……!!)

咲「…ん?いっちゃん、さっきから原村さんの方ばかり見てない?」

内木「えっ?あ、ああ」

咲「ま、まさかいっちゃん、原村さんみたいな子がタイプなのっ!?」

内木「いや。それはないよ」キッパリ

咲「そ、そう…」ホッ

京太郎「和のおっぱいを目の前にしてバッサリ否定できるなんて凄ぇ…(俺お茶でも淹れてこうかな)」

優希「犬ううう!!やっぱりのどちゃんのおっぱい目当てだったんだな!!」クワッ

京太郎「し、しまった!本音の方が口に出ちまった!!」

久「ま、男の子だからね~」ケタケタ

和「そんなことはどうでもいいです」

まこ「和は相変わらずクールじゃのぅ」

内木「じゃあそろそろ帰ろうか、咲ちゃん」

咲「うん。それじゃあ皆さん、お先に失礼しますね」

まこ「おう。また明日な」

久「送り狼になっちゃ駄目よ~副会長」

内木「な、何を言ってるんですか会長!///」

咲「だからいっちゃんとはただの幼馴染なんですってば!///」

久「ふ~ん」ニヤニヤ

まこ「へ~え」ニヤニヤ

優希「ほ~お」ニヤニヤ

咲「あ、し、失礼しますっ!///」

内木「あっ、待ってよ咲ちゃんっ」

バタン

久「うん、間違いないわ。あの二人って互いに気がありまくりね」

まこ「見てて分かりやすいほどにな」

和「は?何言ってるんですか。宮永さんが男なんかに靡くわけないじゃないですか」

優希「のどちゃん…」




内木「麻雀部の人たち、皆良い人そうでよかったね」

咲「うん」

内木(あの原村さんって子はちょっとヤバそうだけど…)

咲「そうだ!これから夕飯の買い物に行かないと」

内木「スーパーに寄るのなら付き合うよ」

咲「ありがと、いっちゃん」

次回につづく

―――スーパー玉出

咲「あ、このお魚安い!」

内木「こっちの卵も1パック98円だって、咲ちゃん」

咲「ほんと?なら買っておかないと」ヒョイ

内木「牛乳も特売してるよ」

咲「ほんとだ。じゃあ…」ヒョイ

内木「キャベツ一玉70円だって」

咲「ほんと?じゃあ…ってそんなに持てないよー!」

内木「大丈夫だよ。僕が持ってあげるから」

咲「いいの?いっちゃんありがと」

店員「よっご両人!相変わらず良い夫婦っぷりだねぇ」

内木「えっ、いや、その///」

咲「ふ、夫婦違いますっ///」


~~~~

咲「ふー。沢山買い物したなぁ」

内木「今日は特売日で色々と安かったからね」

咲「ごめんねいっちゃん、重いものばかり持ってもらっちゃって」

内木「気にしないで。こう見えても男だからね、この位へっちゃらだって」

咲「ね、お詫びに夕飯食べてかない?おばさん今日もお仕事で帰るの遅いんでしょ?」

内木「そうだね、じゃあお言葉に甘えようかな」

咲「なら今日はいっちゃんの好きなコロッケにするね」

内木「やった!咲ちゃんのコロッケ絶品だから楽しみだな」

咲「お任せあれ!」

咲「ただいまー」バタン!

内木「お邪魔します」クツヌギヌギ

咲「今から夕飯の支度するから適当に座ってて」

内木「僕も何か手伝うよ」

咲「ほんと?ありがと。じゃあ付け合わせのサラダお願いできるかな」

内木「うん。分かったよ」

咲「はいこれ、いっちゃんの分のエプロン」

内木「ありがとう」



咲「よし、コロッケのタネ完成!あとは揚げるだけだね」

咲「フンフ~ン♪」ジュー

咲「……熱っ!!」

内木「どうした咲ちゃん!?」

咲「油が手に飛んできて…」

内木「手見せてみて!」バッ!

咲「あっ…」

内木「…うん。この程度なら大丈夫そうだね」ナデナデ

咲「あの…いっちゃん…///」

内木「ん?……あ、ご、ごめんっ!!///」パッ

咲「う、ううん……心配してくれてありがと///」

内木「い、いや…///」

咲「…///」

内木「…///」

咲「さ、さあ!おじさんが帰ってくる前に作っちゃわないとね!」

内木「う、うん!そうだね急がないと!」



界(……実はもう帰ってきてるんだけどな…)

内木「…うん、この程度なら大丈夫そうだね」ナデナデ

咲「あの、いっちゃん…///」

内木「ん?……あ、ご、ごめんっ!!///」パッ

咲「う、ううん……心配してくれてありがと///」

内木「い、いや…///」

咲「…///」

内木「…///」

咲「さ、さあ!お父さんが帰ってくる前に作っちゃわないとね!」

内木「う、うん!そうだね急がないと!」



界(……実はもう帰ってきてるんだけどな)

咲「いただきまーす」

内木「いただきます」

界「…うん。さくっとしてて美味いな、このコロッケ」

内木「もぐもぐ…ほんと美味しいよ。咲ちゃんまた腕を上げたなぁ」

咲「そうかな?えへへ。沢山あるからいっぱい食べてね二人とも」

内木「うん。あ、咲ちゃんアレ取ってくれるかな」

咲「え?ああコレだね、はい」ヒョイ

内木「ありがとう」

咲「いっちゃん、私にはアレね」

内木「ああ、うんコレだね」ヒョイ

咲「ありがと」


界(ツーカーの仲ってか……爆発しろ)


~~~~

内木「今日はごちそう様。また明日の朝迎えにくるよ」

咲「うん。お休みなさい、いっちゃん」

界「おうお前ら。お休みのちゅーとかしないのか?」

内木・咲「は!?」

咲「な、なに言ってるのお父さん!///」

内木「あ、あの、じゃあ僕はこれで…///」

ガチャ、パタン

咲「もう!お父さんったら変なこと言わないでよ!」

界「あ~すまんすまん」

咲「いっちゃんだって困ってたじゃない」

界「そうか?まんざらでもないって顔してたけどな」

咲「え?」

界「いい加減無自覚でいちゃつくのはやめろってこった」

咲「何言ってるのか分からないんだけど?」

界「はぁ…、こりゃあお互い自覚すんのに時間がかかりそうだなぁ」

咲「?」

次回につづく

玉出って長野にはありませんでしたね
ヨーカドーにでも脳内変換お願いします

翌日

界「もぐもぐ…咲の作った目玉焼きはうまいなぁ」

咲「褒めたってもう何も出ないよお父さん」

界「ちぇっ。ああ、そういやお前部活に入ったんだってな」

咲「うん、麻雀部にね」

界「麻雀?……また始める気になったのか」

咲「…うん」

界「……そうか。じゃあ、咲にこれ渡しとく」バサッ

咲「わっ!なに、雑誌?」パラパラ

咲「あ…お姉ちゃん…」


~~~~

咲「……」テクテク

内木「…咲ちゃん、さっきから考えこんでるけど何かあったの?」テクテク

咲「……」ピタッ

咲「…お父さんに貰った麻雀雑誌にね。お姉ちゃんが載ってたんだ」

内木「照さんが?」

咲「…うん。お姉ちゃん、あれからずっと麻雀続けてるって」

内木「……そっか」

咲「……」

内木「咲ちゃんは、また照さんに会いたいんだね」

咲「……うん。でも、お姉ちゃんの方は…」

内木「……」

咲「……」

内木「……なら、麻雀で語ればいいよ」

咲「えっ」

内木「言葉で話しても駄目なら、麻雀を通じて語るしかない」

咲「麻雀で…?」

内木「うん。咲ちゃんならそれが出来ると僕は思うよ」

咲「麻雀で語る…」

咲「………」

咲「……うん、分かったよ。私やってみる!」

内木「咲ちゃん…」

咲「そして必ずお姉ちゃんと仲直りしてみせるよ!」

内木「うん!その意気だ咲ちゃん!」

咲「ありがと、いっちゃん」ギュッ

内木「あ、手…///」カア

咲「え?…わわっ!ご、ごめんっ///」パッ

内木「い、いや…///」

咲「…///」

内木「…///」


咲・内木(もうちょっと繋いでたかったな…)

麻雀部部室

咲「こんにちは」

和「宮永さん。今日はずいぶんと早いですね」

咲「うん、ちょっとやる気がみなぎっちゃって」

和「え?」

咲「原村さん!」ガシッ

和「!?///」ドキッ

咲「わたし頑張るからね!絶対に全国行こうね!」

和「は、はい…///」キュン

優希「こんにちはだじぇー!」バタン!

京太郎「おっす、和に咲」

咲「優希ちゃんに須賀くん」

和「では四人揃ったので先に部活始めてましょうか」

優希「おう!今日は負けないじぇー!」

咲「ツモ!2000・4000」

京太郎「またかよ…」ゲッソリ

優希「うう、咲ちゃん強すぎだじぇ…」ゲッソリ

和(宮永さん素敵です///)




咲「いっちゃんお待たせ~」タタッ

内木「今日も部活は楽しかったかい?」

咲「うん、お姉ちゃんに会うって目標もできたしね」

内木「張り切ってるね。僕も応援してるから頑張って」

咲「ありがと。あ、そうだ」

内木「ん?」

咲「明日は染谷先輩の家に行く予定なんで先に帰っててね」

内木「染谷さんの?」

咲「うん。雀荘なんだって」

内木「なるほど、県大会に向けての特訓か。分かったよ」

次回につづく

数日後

久「ねえねえ副会長」

内木「なんですか会長?ニヤニヤして気持ち悪いですね」

久「そんな事言うといい物見せてあげないわよ?」

内木「いい物?」

久「じゃじゃ~ん!これこれ!咲のメイド姿!」ピラッ

内木「!!!??」

久「どう?なかなか可愛く撮れてるでしょ?」

内木「な、な、な…」



内木「咲ちゃんになんて格好させてるんですかー!!!!」

久「ふふん。これも大事な特訓のひとつよ」

内木「どこがですか!ああ、こんな短いスカート履いちゃって…」

久「学校の制服の方が短いでしょうが」

内木「とにかく!もう二度と咲ちゃんにこんな格好させないでくださいよ!」

久「はいはい。口うるさい幼馴染をもって咲も大変ねぇ。…で、この写真なんだけど」

内木「何ですか?」

久「1枚千円でどう?」

内木「……は!?」

久「このあたふたしながら接客してる咲も可愛いでしょ?でもって、こっちの…」

内木「何言ってるんですか!買いませんよ僕は!」

久「ふ~ん、買わないのね。じゃあこの写真は全て和に売ることにするわ」

内木「ちょっと待ったああああ!!」

久「なに?やっぱり買ってくれるの?」ニヤニヤ

内木「ぐぐぐ…っ」


~~~

内木(結局全部買わされてしまった…おのれ会長め)

内木(……でも………………正直かわいい///)ジッ

咲「いっちゃん!待たせてごめんね」

内木「わあっ!さ、咲ちゃん、ききき今日は早いね!」ババッ!

咲「ん?今何を隠したの?」

内木「えっ、べ、別に何も隠してないよっ」

内木(咲ちゃんのメイド服写真をガン見してたなんて言えない…)

咲「…そう?じゃあ帰ろっか」

内木「う、うん」

内木(ふ~…危なかった)アセフキフキ

咲「あ、ねえ。ちょっと本屋に寄ってもいいかな?」

内木「うん。それじゃあ行こうか」

部室

久「ねえねえ和、咲のメイド服写真買わない?」

和「買いますとも!!」

久「まいどあり~♪」




久「ふっ…甘いわね副部長。写真はまだまだ撮ってあるのよね~」

久「さて。次は須賀くんに和の写真を売りつけにいこうっと!」ルンルン


次回につづく


~~~~

~~~~

久「いよいよ明日から県大会ね」

まこ「今日はちと早いがここまでにしておこうかのう 」

和「そうですね」

優希「皆お疲れ様だじぇー!」バタバタ

咲「それじゃあ私も失礼します」

まこ「今日も彼氏と一緒に帰るんか?」

咲「彼氏違います!幼馴染です!///」




学生議会室

咲「失礼しまーす」コンコン

寺平「おや、宮永さんいらっしゃい。副会長を迎えにきたの?」ガラッ

咲「はい。あの、いっちゃんは…」

寺平「副会長は今職員室に行ってるよ。すぐに戻ってくると思うけど」

咲「そうなんですか」

寺平「私はもう帰るところだけど、宮永さんは中で待ってるといいよ」

咲「はい、それじゃあ失礼します」

寺平「鍵はここに置いておくからね。ごゆっくり」

咲「ありがとうございます」ペッコリン





咲(ここが、いつもいっちゃんが仕事してる場所かぁ…)

咲(どの席に座ってるんだろ?…ここかな?)ストン

咲(あ…、何となくいっちゃんの匂いがする…)ウトウト

咲(……いっちゃ……ん……)スウ…

内木「ふ~。すっかり遅くなっちゃったな」ガラッ

内木「…あれ?咲ちゃん?」

咲「…」スースー

内木「寝てる…大会前の部活はハードだろうし疲れてるのかな」

咲「…」スースー

内木「こんなにぐっすりと眠ってたら起こすのが可哀想だな…」

内木「…よいしょっと。相変わらず軽いなぁ咲ちゃんは」




咲「……ん」パチッ

内木「あ、咲ちゃん起きた?」スタスタ

咲「あれ…、何で私いっちゃんにおんぶされてるの…?」

内木「咲ちゃん、学生議会室で眠ったまま起きなかったからね」

咲「あ、私あのまま眠っちゃったんだ…ごめんねいっちゃん」

咲「ねえ、私もう歩けるから下ろしていいよ」

内木「いいって、このままで。部活で疲れてるだろう?」

咲「でも…疲れてるのは学生議会の仕事してるいっちゃんも同じだし…」

内木「そんなの気にすることないって。それにもうすぐ家に着くしね」

咲「…うん。ありがとういっちゃん」

内木「明日からの県大会、頑張って」

咲「…ん…。いっちゃんの背 中、あったか…い…」ウトウト

内木「もうちょっと眠っててもいいよ」クス

咲「あり…がと…」スウ…

内木「お休み。咲ちゃん」


~~~~

~~~~

次回につづく


~~~~

~~~~


久「それでは県大会優勝を祝して!かんぱーい!」

優希「かんぱいだじぇー!」

京太郎「といっても缶コーヒーだけどな」

まこ「特に咲はよう頑張ってくれたのう」

咲「え、私?」

久「そうそう。あの天江衣を抑え込んだんだから凄いわよ」

和「大将戦の宮永さん、とっても素敵でした///」

咲「えへへ。そうかな」テレテレ

和「あのっ!よかったらこれから私と…」

咲「そうだ、いっちゃんが待ってるからもう帰らないと!」

和「」ガクッ

帰り道

内木「咲ちゃん、県予選突破おめでとう」

咲「ありがとういっちゃん」

内木「お祝いにケーキでもおごってあげるよ」

咲「ええっ?そんなの悪いよ」

内木「いいからいいから。最近新しくできたケーキ屋さんが結構いけるって評判なんだ」

咲「そうなの?それはちょっと興味をひかれるかも」

内木「だろう?じゃあ早速行こうか」

咲「うんっ」




ケーキ屋

店員「いらっしゃいませ」

咲「結構混んでるね」

内木「うん。それも……」

桃子「せんぱ~い///」

ゆみ「モモ///」


透華「はじめ///」

一「透華///」


佳織「智美ちゃん///」

智美「ワハハ」


貴子「池田ァ!///」

華菜「うう、キャプテンと来たかったし…」



内木(どのテーブルも///)

咲(カップルばかりだよ……///)

内木「と、とりあえず座ろっか」

咲「う、うん」

内木「あの窓際の席なんてどうかな?」

咲「いいね」

内木(なるべく周りは気にしないようにしよう///)

咲(平常心平常心///)


内木「はい咲ちゃん、メニュー」

咲「ありがとう。わ~、どれもすごく美味しそう!」

内木「これなんかどうかな?当店スタッフお勧めNo、1だって」

咲「苺のミルフィーユか~、いいね。うん、これにするよ」

内木「僕はこっちのモンブランにするかな」

咲「じゃあ注文するね。すみませ~ん!」


~~~~

店員「お待たせしました」

内木「お、来たね」

咲「じゃあ早速食べよっか。いただきま~す」パクッ モグモグ

内木「そんなに急いで食べると喉につまらせちゃうよ」

咲「もぐもぐ……ごほっ!」

内木「ほら、言わんこっちゃない」

咲「けほっけほっ…」

内木「大丈夫?咲ちゃん」サスサス

咲「ん…も、平気…」

内木「あ、口元に生クリームついてるよ」フキフキ

咲「ありがと、いっちゃん」

内木「どういたしまして」

咲「お礼に私のミルフィーユ一口あげるね。はい」ヒョイ

内木「ん…」パクッ

咲「どう?」

内木「うん。甘くて美味しいよ」ニコッ


一(うわ~…見てるこっちが甘さで砂糖吐きそう)

透華(私たちより目立つカップルなんて許せませんわ!)グヌヌ


桃子「(こっちも負けてられないっす!)先輩、これも食べてくださいっす~」アーン

ゆみ「も、モモ///こんな人前で///」


貴子「い、池田ァ!!口元にクリームついてんぞ!!///」ガシガシ

華菜「いたたた!!コーチ痛いし!!」


佳織「どのカップルもラブラブだねぇ智美ちゃん」

智美「ワハハ」


~~~~

咲「今日はご馳走様でした 」

内木「どういたしまして。全国大会が終わったらまた来よう」

咲「うん。…もうすぐ全国かぁ」

内木「…不安?」

咲「ん、ちょっとね」

内木「大丈夫だよ。咲ちゃんには麻雀部の仲間がいるじゃないか」

咲「そうだね。…それに」チラ

内木「ん?」

咲「いっちゃんもいてくれるしね」ニコッ

内木「っ///も、もちろん。僕はいつだって咲ちゃんの味方だから」

咲「ふふっ。ありがといっちゃん」

次回につづく



~~~~


数日後

内木「ハンカチとお財布は持った?他に忘れ物はない?」

咲「うん」

内木「くれぐれも迷子にならないように気をつけるんだよ」

咲「分かってるよ」

内木「都会の人間は怖いからね。変な人に声をかけられても着いてっちゃ駄目だぞ!」

咲「分かってるって」

内木「ああ心配だ。僕も着いていけたらいいのに」

咲「もう、私そんなに子供じゃないってば」

久「過保護ねぇ」

まこ「過保護じゃな」

和「咲さん、そんな部外者は放っておいてさっさと出かけましょう!」グイッ

咲「わわっ。和ちゃん引っ張らないで~」


内木(はぁ…心配すぎて胃に穴が開きそう…)



~~~~


久「ふ~。2回戦も何とか突破できたわね」

まこ「そうじゃな」

優希「ここまで来たらもう優勝目指すしかないじぇー」

久「そうね。あと2試合、気合いれて頑張りましょう!!」

一同「おー!!」




和「咲さん、何だか元気ありませんけど大丈夫ですか?」

咲「う、うん…大丈夫だよ」

咲(もうすぐお姉ちゃんの高校との対戦だと思うと緊張しちゃうよ…)

咲(それに………)

咲(こんなにも長い間いっちゃんと離れてることなんて今までなかったから)

咲(何だかすごく……いっちゃんに逢いたい……)

咲(いっちゃん、今頃何してるのかなぁ……)




長野

内木「夏休みの宿題も終わったし図書館に涼みに行くかな」

内木「咲ちゃんも誘って……って、今いないんだったか」

内木(……今頃、大会で頑張ってるのかな……)

内木(……逢いたいな……咲ちゃん……)



~~~~


久「いよいよ明日は決勝戦ね」

優希「優勝まであと一息だじぇ!」

まこ「まさかここまで来れるとはのう」

咲「……」

和(咲さん、日に日に元気がなくなっていく……心配です)





決勝戦当日

久「さあ、皆準備はいい?」

優希「バッチリだじぇ!」

和「抜かりはありません」

まこ「咲は大丈夫か?」

咲「……はい」

和(咲さん……)

?「咲ちゃーん!!」ダダダダ

まこ「ん?向こうから誰か走ってきとるぞ」

久「意外と遅かったわね。ねぇ咲」クス

咲 「えっ…」

内木「はぁはぁ、はぁ…ま、間に合った…」ゼーゼー

咲「いっちゃん…?どうしてここに…」

内木「会長から咲ちゃんが元気ないって聞いて、いてもたってもいられなくなってね」

咲「あ…」

内木「それに、その…僕自身も咲ちゃんに会いたかったし///」

咲「…いっちゃぁん」ギュウッ

内木「わあっ!!さ、咲ちゃんっ!?」アタフタ

久「さ、私たちはお邪魔なようだから先に行ってましょう」

まこ「そうじゃな」

和(…結局、咲さんにとっては幼馴染の副会長さんがいちばんなんでしょうね…)ハア




内木「落ち着いた?咲ちゃん」

咲「うん…私ちょっとナーバスになってたみたい。お姉ちゃんと仲直りできなかったらどうしようって…」

内木「咲ちゃん…」

咲「でもいっちゃんの顔見てちょっと安心しちゃった」

内木「咲ちゃんが元気になってくれてよかったよ」

咲「ふふっ。いっちゃんって癒し系だよね」

内木「えっ、そうかな?自分ではよく分からないけど…」

咲「うん。側にいてくれるだけで何だか落ち着けるの」

内木「そんな事会長や他の皆にも言われたことないなぁ」

咲「言われなくてもいいよ。いっちゃんの良さは私だけが知ってればいいんだから」

内木「えっ…」

咲「あっ、な、なんでもないっ///」

内木「さ、咲ちゃ…///」

咲「さ、さあ!もうそろそろ行かないとね!」 ダッ

内木「あ、咲ちゃん!そんなに走ると危ないって~!」ダッ

次回につづく


~~~~

大将戦

咲(見てて、いっちゃん。私必ずお姉ちゃんと仲直りしてみせるからね!)ゴッ

淡「」ゾクッ

穏乃「」ゾクッ

ネリー「」ゾクッ




優希「咲ちゃんやる気満々だじぇ」

久「すっかり元気になったみたいね」

まこ「これも幼馴染パワーかのう」

和「みなぎってる咲さん素敵///」





恒子「試合終了ー!!頂点は初出場の清澄高校!!」

恒子「大将の宮永選手が白糸台高校を飛ばしての優勝だー!!」




咲「お疲れさまでした」ペッコリン

穏乃「お疲れさまでした」

淡「あわ、あわわ、あわわわ…」カタカタ

ネリー「哀れな奴だな」




咲(どうしよ…勢い余ってお姉ちゃんの学校を飛ばしちゃったよ)

咲(お姉ちゃん、怒ってないかなぁ…)

久「咲!よくやったわ!」

まこ「まさか優勝するとはのう」

優希「今日はタコス祭りだじぇー」

和「信じてましたよ咲さん」

咲「みんな…」

内木「お疲れさま。咲ちゃん」

咲「いっちゃんも…見ててくれたんだ」

内木「ずっと見てたよ。咲ちゃんの活躍する姿」

咲「ありがと…でもお姉ちゃんに何て言ったら…」

久「あら、チャンピオンが近づいてくるわよ」

咲「…っ!!」ビクッ



照「………咲」

咲「お、お姉ちゃん…」

照「……」ゴゴゴゴゴ

咲(ひいいい…やっぱり怒ってるよぉ…)

内木「待ってください照さん!!」ズイッ

咲「いっちゃん!?」

内木「咲ちゃんはあなたに会いたい一心でここまで頑張ってきたんです!!」

内木「だから咲ちゃんを責めないでやってください!!お願いします!!」

照「………」

咲「いっちゃん…」ギュッ

内木「大丈夫だよ。僕がついてるから」ギュッ

照「……あなた達、何か勘違いしてる」

咲・内木「へっ?」

照「私は別に怒ってなんかいない。むしろ…」

なでなで

咲「あっ…」

照「頑張ったね。咲」

咲「お、お姉ちゃ…」

照「咲が真剣に麻雀してる姿を見れて嬉しい。…強くなったね」ギュッ

咲「お姉ちゃぁん…」ポロポロ

内木「咲ちゃん、照さん…良かった…」

照「いっくん。久しぶりだね」

内木「小学生の時にお別れして以来ですね」

照「うん。咲とは相変わらず仲が良いみたいだね」

内木「はい」

照「ずっと妹を見守っててくれてありがとう」

内木「僕の方こそ、咲ちゃんにはいつも元気を貰ってますから」

咲「いっちゃん…」

照「ふふ…本当に仲良しさんなんだね。で、もう婚約くらいはしてるの?」

咲・内木「…はあっ!?」

照「え、まだしてないの?」

咲「ななな、なに言ってるのお姉ちゃん!///」

内木「そ、そうですよ!僕らはただの幼馴染で…///」

照「結婚式は私がいちばん良い席に座るからね」

咲「だ、だからー!!」


~~~~

~~~~

久「それでは清澄の全国優勝を祝して!かんぱーい!!」

一同「かんぱーい!!」

まこ「いや~、まさか全国制覇までできるとはのう」

優希「咲ちゃんが白糸こんにゃくを飛ばしてくれたおかげだじぇ」

咲「ううん、私だけの力じゃないよ。皆がいてくれたから…」

和「咲さん…///」

久「あと副会長の支えもね」ニッ

咲「うっ///」

まこ「咲のためにわざわざ会場まで駆けつけてくれるとは、本当に良い幼馴染じゃな」

咲「…はい///」




和「…私、まだまだ諦めませんから!」

久「和はめげないわね」

優希「諦めが悪いともいうじぇ」

咲「いっちゃんお待たせ~」

内木「祝勝会は楽しかったかい?」

咲「うんっ」

内木「それは良かった。それじゃあ帰ろうか」

咲「うん。あ、ねぇいっちゃん」

内木「ん?」

咲「えっとね…手、繋いじゃ駄目、かな?///」

内木「えっ…ううん!駄目じゃない!駄目じゃないよ!///」

咲「 …えへへ。ありがと///」ギュッ

内木「…///」ギュッ



咲「不束な幼馴染だけど、これからもよろしくね。いっちゃん」

内木「僕の方こそ。よろしくね、咲ちゃん」


カンッ

以上で終わりです。
どマイナーなカプでしたが見てくれた方ありがとう。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月28日 (木) 06:58:58   ID: hoWy62ky

つまんね

2 :  SS好きの774さん   2015年08月28日 (金) 09:06:25   ID: Fr8CQFtT

すばら!

3 :  SS好きの774さん   2016年02月13日 (土) 22:45:25   ID: NzwHF7qw

こういう珍しい組み合わせもたまには良いね

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