【安価】京太郎「俺はうたのプリンスさまっ」咏「マジLOVE1000%」 (81)


・京太郎主人公スレ
・ぶっちゃけタイトル詐欺(というよりうたプリをよく知りませんねん)
・京太郎がアイドルになるだけのお話
・細かい設定とかは少しずつ追加していきます

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 俺は変化を求めていた
 何もかもを変えるほどの、大きな変化


【清澄高校 麻雀部】


京太郎「お疲れ様でーす」

 
 俺の名前は須賀京太郎
 至って普通の男子高校生で、所属は麻雀部

 麻雀部には美人の部員が揃っており、そこの唯一の男子である俺はハーレムを形成している――
 なんてことはなく

久「あら須賀君お疲れ様。来て早々なんだけど買い出しお願い出来る?」

まこ「じゃけぇのぅ、じゃけぇのぅ」

優希「タコス買ってくるじぇ!」

和「あ、いたんですか?」

京太郎「……」

 とまぁ、こんな具合
 俺の扱いなんてそういいもんじゃない

京太郎「あれ、咲は?」

和「見てわからないんですか? 今はいませんよ」

京太郎「そう、だな……」トゥルル

 電話? 咲からか?

京太郎「もしもし? 咲か?」

咲『きょ、京ちゃん! あのね、買い物に行ったら迷子になっちゃって』

京太郎「あぁー、今どこかわかるか?」

咲『分からないよぉ。早く迎えに来てー』

京太郎「……じゃあ、場所の特徴をだな。写メで送ってくれ」

咲『出来ないよっ』

京太郎「だよな」

久「買い出しのついでにお願いねー」

まこ「じゃけぇのぅ」

優希「タコスももれなく忘れるな!」

京太郎「……はい」



 部長から言い渡される雑用に、優希からのタコスパシリ
 染谷先輩はよく分かんないし……和は俺に冷たいような気がする
 そして咲は毎度迷子になったり、何かしらハプニングで俺を困らせてくる

京太郎「……もう限界だ」

 麻雀が面白くなって入部したのに、結局全然牌に触れていない
 そりゃ部長達は全国を目指しているから必死なのは分かるけど

京太郎「はぁ」

 どれもこれも弱い俺が悪いんだ
 麻雀に向いていない、俺が

京太郎「なんて愚痴ってる場合じゃないか」

 一日にやることは沢山ある
 さっさと全部終わらせないとな

 
【京太郎の家】


 部活を終えて帰宅すると、珍しくオヤジが早く帰ってきていた
 しかも母さんと二人並んで複雑そうな顔をしているし

 気になってどうしたのかと尋ねると、二人は重い口を開いて言った

京太郎「東京に引っ越す……だって?」

 渡りに船、とはこういうことを言うのだろうか
 別段麻雀部に対する愛着も無く、親しい友人もそこまで多かったわけじゃない

 俺は別段嫌がることもなく、オヤジ達の話を快諾した
 



【清澄高校 麻雀部】 

 しかし、引っ越すことになる以上は部長達に話さないといけない
 でも直接会って話すのはどこか気まずい気がしたので、俺は退部届けを部室に置いておくことにした

 大会前に人手が抜けるのは大変だろうが、家の事情じゃ部長も引き止められないだろう

京太郎「お世話になりました」

 俺は早朝の部室で一人、頭を下げると
 何食わぬ顔で授業に出た


【清澄高校 教室】

 俺がこの学校に留まるのも今日で最後
 俺はクラスメイトの一人一人の顔を見納めしようと、グルリと教室を見渡していた

京太郎「ん?」

咲「ふふっ……」ニヤニヤ

 横に視線を向けると、隣の席で咲がチラチラと俺を見ながら不気味に笑っていた
 まさか? 咲の奴気付いてんのか?

 いや、それはありえない
 俺は特に気にもせずに授業に集中することにした



 長かった清澄での最後の一日が終わり、俺は足早に帰路に着いた
 別れの言葉も、今更いらないような気がしたし、そもそも気まずすぎる

咲「あ、京ちゃん! 部活は?」

 後ろから咲の声が聞こえた
 だけど俺は聞こえなかったフリをしてそのまま走り去る

咲「あれ? どうしたのかな?」

 呟くような咲の声が不思議と耳に届いた
 それでも、俺の足は止まらない

 もう決めたことだからな


【長野駅】

 
 割と前から引越しの話は決まっていたらしく
 業者を呼んで、荷物はすぐに運び出されていった

 そして俺はオヤジ達と一緒に新幹線で東京に向かう

京太郎「これで長野ともお別れか」

 十六年近く、世話になった土地に別れを告げ
 俺は新天地へと向かう

 東京でどんな出会いが待っているのか……
 この時の俺はまだ何も知らない


 京太郎の初期スペック決め
 全てコンマ二桁
 
ビジュアル ↓1 ÷2

ボーカル  ↓2 ÷2 
ダンス ↓3 
雀力 ↓4 ÷4

ゾロはなんかないの?

最大値わからんけど結構いいんじゃない?


>>12
 今は特にないです
>>13
 最大値は今のところオール100の予定です


<<須賀京太郎>>
Vi(27)
■■■■■
Vo(31)
■■■■■■
Da(68)
■■■■■■■■■■■■■
Ma(25)
■■■■■


 京太郎はダンスやってるからな
 もはやダンサー目指した方がいいレベルですねこれ


 ステの次にヒロイン決めをします
 東京在住オンリーの咲キャラで何人か候補をお願いします


 ↓1~5 名前の上がったキャラでコンマが一番高いキャラが最初のメインキャラになります


 二レス無効があって、↓7までズレるのならば照まで入って59の照に
 レス無効込みなら↓5までで智葉になるんですが

 これはどちらにしましょうか?


1 智葉
2 照

 ↓1~5 多い方



【東京】

 東京に引っ越した翌日
 この都会の狭さと、人間の多さからくる窮屈さは結構辛いな

 だけど、あっちにいた頃よりは遥かにいい
 なんでもあるし、しっかりしてる人も多い

 俺を振り回すような人がいない
 たったそれだけで、俺は前よりも充実した気分になれる

京太郎「……だけど、暇だなぁ」

 自分がどれだけ部活漬けだったのかを痛感した
 こんなに遊ぶ場所が多い東京なのに、もうこんなに暇を持て余している

 明日から学校に行けば何か変わるだろうか?
 何か打ち込めるものでも見つけられれば……

京太郎「散策はこの辺にして帰るかな」

 俺は踵を返し、新居へと戻ることにした
 多くの乗客で揺れる電車は、慣れるのに苦労しそうだと思った


【白糸台高校】

京太郎「長野からきました須賀京太郎です。よろしくお願いします」

 転校初日
 俺は無難な挨拶を終えて、クラスへと馴染むことに成功した
 自分の容姿は普通だと思っていたが、そこそこ女子のウケはよかったらしい
 
京太郎「ハンドボールをやっていたんだ。だからスポーツはそこそこ得意かな?」

 転校生に浴びせられる質問の数々に答えながら、クラスメイトと交流を深める
 だけど、麻雀部に入っていたことだけは言わなかった

 聞いた話によると、この白糸台高校は麻雀の名門校らしいから
 この実力で経験者だなんて言うと、笑われるに違いない
 
京太郎「ふぅ」

 質問の雨を潜り抜け、俺はようやく一息を吐いた
 休み時間はずっと拘束されたからな、むしろ授業中の方が休めたくらいだ

京太郎「もう昼休みか」

 食堂はあるようだし、行ってみるかな
 ただ場所が分からない

京太郎「なぁ、おい。ちょっといいか?」

 俺は食堂の場所を訪ねようと、隣の席の女に話しかける
 今日一度も俺に話しかけて来なかった、金髪の女だ

 



淡「何?」

 名前は確か、大星と言ったか
 面倒くさそうな顔でこちらを見る様子から察するに、あまり歓迎されていないようだ

京太郎「ちょっと食堂の場所を教えて欲しいんだ」

淡「あ、そっか。分からないんだよね」

京太郎「そうそう」

淡「じゃあいいよ。案内してあげる」

 ガラッと椅子を引いて大星が立ち上がる
 態度の割には面倒見がいい性格なのかコイツ?

京太郎「ありがとうな大星」

淡「別に。ついでだし」

 大星の案内で俺は食堂へと向かう
 しかしこの大星……胸がぺったんこだな

京太郎「(でもなぜだろう。無限の可能性を感じる)」

淡「こっち」

京太郎「おう、ここか」

 広々とした食堂は多くの生徒で賑わっていた
 さすが東京の高校、生徒数も多いんだな

淡「じゃ」

京太郎「っておい。折角だから一緒に食べようぜ」

淡「……じぃー」

京太郎「な、なんだよ」

 俺の顔を見て、大星がヤレヤレと首を振る
 なんだなんだ、感じ悪いな

淡「今はまだ、イヤ」

京太郎「え?」

淡「じゃーねー」

 プラプラと手を振って大星が去っていく
 よく分からないが、振られちまったらしい

京太郎「しょうがない。一人で食べるか」

 これから少しずつ友達を増やせばいいし
 俺は適当に食券を買って、空いている席を探す

京太郎「……ここでいいか」

 適当に席を決めて、食券を持ってランチを貰う
 元の席に戻ると、隣に誰かが座っていた

 あれ? この人、どっかで見覚えがあるような……

照「……」チラッ

京太郎「あっ」
 
 目があった
 この顔、この髪型――どこかで


 うぉう、コピペで切れてました


 照の好感度レベル判定 ↓2

00~39 初対面
40~69 知り合い
70~89 幼馴染
90~99 照からの片思い
ゾロ目 ヤンテルテル




京太郎「照、さん……?」

照「嘘……きょう、ちゃん? 京ちゃんなの?」

 驚きに見開かれた瞳が俺を見る
 そうだ、この顔――咲の姉で、俺の幼馴染の照さん

京太郎「うわぁ、懐かしい。照さん、久しぶりです!」

 中学の頃に両親の別居で、照さんだけが東京に行ったんだ
 もう二度と会えないと思っていたのに、こんなことってあるんだな

照「う、うん。でもどうして京ちゃんがここに?」

京太郎「色々事情がありまして。あ、隣いいですか?」

照「勿論。あはは、こうして一緒に食べるの……懐かしいなぁ」

 俺が横に座ると照さんが顔を綻ばせる
 変わらない、あの日の笑顔になんだか癒されるな

京太郎「俺もです。昔はよく、咲とあの子とこうして……」

照「っ」

京太郎「あ……すみません。俺ったらつい」

照「ううん。いいの。京ちゃんはあのことについて、よく知らないんだし」

 ランチに付いているプリンを口に運びながら、照さんが顔を背ける
 どうにか話題を逸らそう

京太郎「でもまさか照さんが白糸台にいるなんて、びっくりでした」

照「それはこっちのセリフ。転校してきたの?」

京太郎「はい。オヤジの仕事の都合で」

照「……そっか。じゃあ、咲とはお別れしてきたんだ」

京太郎「ええ、まぁ」

 これは嘘だ
 俺は何も言わずに、咲を置いてきた

照「嘘が下手だね。京ちゃん」

 じぃーっと、照さんの観察する目が光る
 昔からどうも照さんには嘘が通じないんだよな

京太郎「すみません。色々あって」

照「また咲が何かやらかしたの?」

 不満を孕んだ、トゲのある言い方だった
 もしかして照さん、咲と喧嘩してるんだろうか?

照「話してくれる? 私、京ちゃんの力になりたいから」

京太郎「照さん……」

 優しい照さんの言葉に、思わず涙が出そうになった
 そういや、誰かに優しくされたのって――いつ以来だろうか

京太郎「じゃあ、長くなるんですけど」

 こうなったら何もかもを打ち明けて楽になろう
 俺は、照さんに全てを話すことに決めた



照「許せない」

 俺からの話を聞いて、照さんが真っ先に放った言葉がそれだった

照「京ちゃんに迷惑ばかりかけて、咲……!」ギリッ

京太郎「い、いいんですよ。俺は気にしてないんで」

照「ううん。咲は京ちゃんに甘え過ぎてる。それはとても悪いこと」

 手にしたスプーンをコツコツと鳴らして、照さんが不機嫌そうに言う
 
照「それに周りも、京ちゃんをモノみたいに」

京太郎「でもまぁ、俺は一年ですし。雑用も当然かと」

照「そういう問題じゃない。折角、折角京ちゃんが麻雀に興味を持ってくれたのに……」

 潤んだ瞳で照さんが悔しそうな声を漏らす
 
京太郎「気にしないでください。愚痴のつもりで言ったんじゃないんですから」

照「うん。京ちゃんがそう言うなら」

 照さんに会えてよかった
 なんだかんだで不安のあった東京生活だが、この人がいるなら大丈夫そうだ

京太郎「あとは、何か息抜きでも見つけられればなぁ」

照「息抜き?」

京太郎「はい。部活か何かに入ろうと思うんですけど……もしくは趣味的な何かを」

照「うちの麻雀部は……オススメしない。だから、何か他を見つけた方がいいと思う」

 やはり名門校だからだろうか、照さんは麻雀部を勧めなかった
 となると、やっぱり運動部か? でもブランクがあるし

京太郎「バイトでもするかなー」

照「バイト……? あっ!」

 何か思いついたかのように、照さんが声を上げた

京太郎「どうしたんですか?」

照「前に、記者の人から……雑誌のモデルをやらないかって誘われた」

京太郎「ええ!? 凄いじゃないですか!?」

 さすが照さんだな
 美人だから、引っ張りだこだろう

照「でも部活があるからって断った。そうしたら、誰か知り合いでいい人がいればって」

京太郎「へぇ……って、え?」

 この流れでその話をしたってことは……まさか?

照「そう。京ちゃん、やってみたら?」

京太郎「お、俺がですか!?」

照「京ちゃんはカッコイイから大丈夫」

京太郎「そうですか?」

 モデルかぁ
 でも、なんだかちょっと楽しそうだな

京太郎「じゃあ……」

 照さんから勧められた雑誌のモデルの仕事
 この一件の仕事が、後に俺の人生を大きく変えるきっかけとなる

 東京で俺を待ち受ける、数々の出会いと試練の――その第一歩だ
 


 アイドルまで突入出来なかった件
 次の更新で仕事あれこれしたいと思います

 清澄に関して悪気はありませんが、このまま畜生扱いはさすがにアレなので救済予定有り
 今後の展開とかはその場のノリで決めてるのでご要望あればドシドシドゾー

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