キリト「戦車を作る?」職人「はい」 (30)
・SAOSSです
・原作で30層くらいを攻略中の設定です
・アニメおよびゲーム設定は無視してます
・基本的には原作設定に忠実ですが、一部無視するかもしれません
・処女作なのでいろいろ至らない点があると思います
これが耐えられない方々はそっ閉じ推奨。
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職人「この前、職人クラスのほぼ全員が出席するような大きな会議がありましてね、」
職人「そこで、『どうしたら最前線の攻略プレイヤーを支援できるか』という話になりました」
アスナ「へぇ」
職人「そして、戦車を作るという案が出ました」
職人「ボス攻略にはあまり向きませんが、雑魚掃討には非常に大きな力になると思います」
キリト「安置から一方的に攻撃出来るんだもんなぁ、強そう」
職人「その会議では戦車設計図の草案が4つほど出されたのですが、一つ問題がありまして…」
キリト「?」
チャリオットでなくタンク?
>>4 タンクの方です
職人「案を出したはいいのですが、材料が圧倒的に足りないのです」
アスナ「盾とか剣とかを砕いて使えばいいんでは?」
職人「それも試したのですが、砕くと四散するだけで…」
職人「しかし、先日第22層に『職人の夢』という名の洞窟形のサブダンジョンが発見されました」
職人「そこには、大量の資源が眠っていると考えられています」
キリト「で、それの攻略を手伝ってほしい、と?」
職人「お察しの通りです」
キリト「と言われてもなぁ…アスナ、どうする?」
アスナ「援助するしないは置いといて、まず戦車設計図の草案を見せて欲しいな」
職人「分かりました、ではまず第一案」
職人「これは、一人乗りのコンパクトなデザインです」
職人「電気が存在しないことを踏まえ、足こぎ式で前のニ輪を動かし、閉められる小窓から投的スキルで撃ちます」
職人「もし火薬が存在するならこれは砲塔に置き換わります」
アスナ「防御力高そうだね、キリトくん?」
キリト「そうだな、でも軽そうだな・・・突進してくるタイプには不向きかも知れない」
キリト「それに、基本的に投的スキルしか使えないというのも不便だと思う。火力低いし」
アスナ「それとどっちかって言えば装甲車みたいだね」
職人「電気さえあれば、電気さえあれば…!」
アスナ「職人さん落ち付いて、次の案行きましょ?」
職人「そうですね…では第二案」
職人「これは、二人乗りの比較的コンパクトなデザインです」
職人「一人がタイヤの操作、もう一人が司令兼投手です」
職人「ガラスのようなものがあるので、それでどちらも前が見られるようにしています」
キリト「一人あたりの負担は減るけど、統率取るのが難しそうだな…」
アスナ「でもキリトくんとならばっちり出来ると思うよ!」
キリト「そ、そうかな・・・///」
職人「…」
職人「第三案です」
職人「これは、四人乗りの比較的大柄なデザインです」
職人「一人が司令、一人が投手、一人が前輪、一人が後輪を担当します」
職人「ある程度重くなってくるので突進系にも強い、はずです」
アスナ「これで突進系に対応するならもう少し重りが欲しいかなぁ…」
職人「投手二人で片方が兼司令、というのも考えています」
キリト「でもどうしても火力不足感は否めないな」
職人「仕方ないですね、もともと防御に重点を置いてますし。では、最後の案です」
すみません、今気付きましたが>>4の安価>>3でした・・・
職人「これは、七人乗りの重戦車の様なデザインです」
職人「安定感を増すため、タイヤを四列に増やし履帯も付けました」
職人「配分は、タイヤに四人、投手二人、司令一人、と考えています」
職人「まぁ7人ですしほぼレイド用です」
キリト「これ七機で戦車小隊か…浪漫溢れるな」
職人「分かってくれますか!」スッ
キリト「おうよブラザー!」ガシッ
アスナ「もう少し重ければボス戦にも使えそうね」
段差やトラップが有るだろうダンジョン内で戦車動かすだけで疲れて動けなくなりそう
>>10まぁ歩兵もいた方がソードスキル使えますし?(言い訳)
職人「これで案は全てです。賛同していただけますか?」
キリト「どうするアスナ?」
アスナ「断る理由は無いよね」
職人「では、賛同していただけるということでよろしいでしょうか?」
キリト「ああ、それでよろしく頼む」
職人「では、早速なのですが22層の『職人の夢』へ案内します」
アスナ「よろしくお願いします」
~22層 『職人の夢』前~
アスナ「結構多くの人が集まってるね」ワイワイガヤガヤ
キリト「そうだね、攻略組もちらほら見かけるし」ガヤガヤワイワイ
職人「職人商人の交渉力の賜です」キリドヤヤァ
キリト「えっ、あぁ、うんそうだね」
職人「理解していただけて幸いです」
アスナ「あ、リズとかクラインさんとかもいるね」
職人「職人及び商人が多くいるほど物が運びやすいと思いまして」
キリト「採掘とか運搬とか?」
職人「まぁだいたいその辺です」
今日はここまで
ワイワイガヤガヤ ガヤガヤウワァモンスターダシュッバンズドーンナンダコイツヨエェ
職人「そろそろ説明が始まるみたいですね」
職人某連合長(以下職連長)「アー、アー、ただいまマイクのテスト中…」
職連長「あー、皆様今日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございます」
職連長「長々と本題に入らないのもアレだと思いますので早々に本題に入らせていただきます」
職連長「攻略プレイヤーの方々は少し残念少しだと思われるかもしれませんが実はこのダンジョンすでに入口付近を探索してあります」
職連長「探索したエリアのMAPはそちらに送信しました」
職連長「でですね、入口から少し脇に逸れたところに空間があります」
職連長「そこにあった宝箱を開けたら、なんとこんなものが出て来ました!」トリダシ
キリト「ピッケル…?」
アスナ「ツルハシ…?」
キリト「えっ」
アスナ「えっ」
職連長「なんとこれを使うと一部の破壊不能オブジェクトが破壊できるのです!」デデーン
エッマジ? ジャアマチモコワセルノカナ ソレハネーダロイチブッテイッテタシ
職連長「今のところ破壊が出来たのはこのダンジョンの壁だけですが…」
職連長「入口付近の壁を破壊したところ、こんなものを採取できました!」カカゲ
アスナ「黒い…石?」
キリト「石炭か鉄鉱石かだったら嬉しいな」
職連長「これをいくつか熔解させて剣の形にするとソードスキルが発動することも確認しました」
職連長「つまり、自分の意思で、どんな形の剣でも作れるのです!」
キリト「金属か、でもあれ?本題は戦車の方じゃないの?」
職人「オレンジへの情報漏えいを防ぐために極一部のトッププレイヤーにのみ戦車の件は伝えているのです」
職連長「なお、この十字鍬は先ほど言った宝箱にまだ大量にあるので欲しいと思う方は自分で取りに行ってください」
アスナ「十字鍬…」
キリト「ミリオタだったか」
アスナ「えっ」
職連長「では、レッツ攻略開始!」
アスナ「あの、キリトくんちょっと攻略前にいい?」
キリト「何?」
アスナ「ピッケルって何だかわかってるよね?」
キリト「え?石砕く道具でしょ?」
アスナ「………」
キリト「え?俺何か間違えた?」
アスナ「もういいわ攻略しましょう」
キリト「えっえっ」
~数時間後~
キリト「よし、マッピング完了!」
アスナ「あとは掘削を護衛してればいいのかな」
キリト「それにしても、ここ何が採れるんだろう、火薬あればいいなぁ…」
アスナ「ん?看板?」
看板「この先落盤の可能性がありますのでご注意ください」
キリト「この世界で落盤なんて言葉はじめて見た、それより落盤ってどういうことだ?」
アスナ「確かこの先になんか黄色い鉱石があったはずだけども・・・」
今日はここまで
キリト「黄色…?黄色で鉱石って言ったら硫黄か?」
アスナ「さっき硝石らしきものも見つかったって職連長さんが言ってたしもしかしたら火薬が作れるのかな?」
キリト「でもこの看板は一体…?」
アスナ「この世界で落盤なんて起きないだろうけども…とりあえず職連長さんに聞いてくるね」
~数分後~
アスナ「職連長さんもその看板に覚えが無いらしいよ」
職連長「はい、この世界で落盤なんて起こる訳が無い、と断言できます」
職連長「そしてこの先にある鉱石がもし硫黄だとしたら、木炭が作れるので…」
キリト「黒色、褐色火薬が作れるのか」
職連長「はい。ですがこの看板の意図は…?」
アスナ「あんまり考えたくは無いけど…もしかしたら…」ブツブツ
キリト「アスナ、どうかしたのか?」
アスナ「え?あ、いや、ちょっと長くなるから後で説明するね、キリトくん」
キリト「そうか、分かった。とりあえずこの看板外しとくか」
職連長「そうですね、こんな紛らわしいもの外しときましょう」ガコッ
職連長「じゃあその硫黄?を採りに行きましょうか」
キリト「そうだな」
カッカッガリガリガリ ゴンゴンドカガギィン
職連長「硬いですねぇ、この岩」
キリト「HP?バーらしきものが少しずつ減ってるから破壊可能って言うのは分かるんだけども…」
アスナ「流石に10分休みなしで3人で叩き続けて1割強しか減らないのはちょっと硬すぎ…」
職連長「ふー、ちょっと休k「よう、キリの字じゃねぇか!」」
キリト「おー、クラインか。どうした?」
クライン「どうしたも何も暇なんだよ、なんかやることねぇか?」
キリト「じゃあちょうどいい、そこの黄色い物のある壁をこれでひたすら殴ってろ」サシダシ
クライン「おう任せろ!」
~数分後~
ガンガンガンガンガンガンガンガンガラッゴロゴロドスンヒョイ
クライン「おし、壊れてアイテム化したぜ。次は何すればいいんだ?」
アスナ「信じられない…」
キリト「やっぱり脳筋だったか…」
職連長「攻略組怖い」
クライン「お前らひどくね?俺働いて結果出したんだよ?」
キリト「おう分かった分かった。その辺の壁適当に叩いてアイテム回収してろ」
クライン「おう任せろ!」
ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ…
職連長「ではこの硫黄?を鑑定に回してきます」
職連長「ちなみにさっき見せた金属は鑑定によるとチタンが一番近かったそうです」
キリト「なるほど、ありがとう」
アスナ「ところでそのチタンのようなものはどれくらいあったんですか?」
職連長「推定で20kgくらいです。ちょっとこれだけで戦車作るには厳しいですね」
アスナ「そうですかー。爆薬の方はどうでしょうか?」
職連長「こちらは黒色火薬で数t分くらい作れそうです」
アスナ「そうですか!ありがとうございました!」
???「戦車・・・?」
???「戦車って言ったら10式とかの方のアレかな?」
???「でもシステム的に作れないし…」
???「もしかしたら金属の豆腐に砲塔と車輪を付けたようなものかな?」
???「それだとしてもW○Tとかガルハ◦ンみたいな戦車が作れないことは無いはず」
???「それに黒色火薬が作れるってことは褐色火薬も作れる、・・・つまり銃が作れるはず!」
???「これは私の時代が来る予感!」ガッツポーズ
???「キリト…って言ってたっけ?待ってなさい、トッププレイヤーの座は(少ししたら)私のものよ!」
~数日後~
職連長「爆弾の試作品ができました」
職連長「名称は『試製黒色火薬式爆弾』です」
キリト「やっぱりミリオタか」
アスナ「それはいいから、キリトくん。それより火力はどのくらいですか?」
職連長「オレンジとかに見られるとまずいので別のサブダンジョンでお見せしましょう」テケテケ
幹部職人「あ、職連長さんおつかれさまです!」
職連長「ちょっと用事があって出かけてくるので一時的に指揮をお願いします」
幹部職人「分かりました!いってらっしゃいです」
~第3層 サブダンジョン安置内~
職連長「いろいろ実験したいのでここで調合します」
キリト「学校の理科の実験を思い出すな」
アスナ「ここで爆発しないよね?」
職連長「大丈夫です、火をつけない限り爆発しません。…………多分。」
キリト「…」
職連長「もし爆発しそうだったら逃げてくださいね」
アスナ「怖いよ職連長さん」
-暫くお待ちください-
職連長「…」ツメコミ
職連長「…」ナワツケ
職連長「…」マワシ
職連長「…」ニヤニヤ
キリト「」zzz
アスナ「」zzz
職連長「出来ました!ってあれ…」
アスナ「えっ?あ、すみませんほらキリトくん起きて」
キリト「ぅゎょぅι゛ょっょぃ」zzz
アスナ「ちょっといいかなキリトくん」ケリケリガッガッケリガッガッ
アスナ「だーかーらーキリトくんはいつもそうなんだよ!」ガミガミガミガミガミガミガミガミ
アスナ「いつも私たちに心配させると思ってたら思いっきり怒るようなことするし!」ガミガミガミガミ
アスナ「だからこれからは…ん?」
キリト「」zzz
アスナ「寝るな!」スパシーン
キリト「ぉぅゎっ!?」ガタッ
アスナ「いつまで小文字使ってんの!起きろ!」
キリト「ごめん」
職連長「では実験を開始します」
職連長「実験一、爆発が起きるか」ヒツケニゲ
シュボッ ドーン
職連長「では次にこれでダメージを受けるか」ヒツケナゲ
モンスター「?」ドーン
職連長「ダメージ入りませんか・・・」
職連長「では、つぎに破片式手榴弾型で」ヒツケナゲ
モンスター「ギャオッ!?」ドーン
キリト「あくまで物理攻撃で無いとダメージを受けない、と」メモメモ
今日はここまで
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