五十嵐響子「どうすりゃいいんだ・・・」 (17)
決戦の地、日本武道館で迎えたLIVEロワイヤル
先鋒櫻井が振りつけミス、ユニットメンバーも勢いを見せず惨敗だった
会場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「やっぱりしきにゃんだよな」「フンフンフフーンフンフフー、フレデリカー♪」の声
無言で帰り始めるアイドル達の中、往年の家庭的美少女五十嵐は独りベンチで泣いていた
初SR化で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるユニットメンバー・・・
それを今のチームで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればいいのかな・・・」五十嵐は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、五十嵐ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってレッスンをしなくちゃ」五十嵐は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、五十嵐はふと気付いた
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「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
控え室から飛び出した五十嵐が目にしたのは、二階席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにペンライトが振られ、地鳴りのように響子コールが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする五十嵐の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「響子ちゃん、そろそろ出番だよ。行こう?」声の方に振り返った五十嵐は目を疑った
「う・・・卯月ちゃん?」 「どうしたんですか響子ちゃん、居眠りでもしてましたか?」
「な・・・菜々さん? 腰痛で引退したはずじゃ」 「どうしたの響子ちゃん、かってに菜々さんを引退させちゃって。菜々さんはまだ17才だよ?」
「美穂ちゃん・・・」 五十嵐は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:ぷちデレラ追加 2番:21コス強SR 3番:アニメ出演 4番:ボイス搭載 5番:駒田 6番:CDデビュー 7番:恒常SR追加 8番:新ユニット結成 9番:総選挙トップ10入り
暫時、唖然としていた五十嵐だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「なれる・・・トップアイドルになれるんだ!」
緒方からマイクを受け取り、ステージへ全力疾走する五十嵐、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている俺(響子P)が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
r- 、 ヘ
入_,、_ノ( ヽ!|llii\ }
フ ( ヽ!ll!!liiヽ
ヽ ピ ―― / ) ぁ .ラ (< ( o) 6 ) /
ヽ ,――――、 } l タ ( ヽ, 〃r―、ヾ く
. { .r―――i | .)ん { } {{ |il||i!i| .}} .ヽ
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―--,,, |. | | | ) 〉 / レ'| | | |ヽ/ ⌒ヽ
 ̄'''-. |. !―――! | 入/ヽ、r' {⌒ゝ} | T B S | /⌒ヽ}
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| . |ヽ ! ( ヽ ,,,,-‐ ,--、ー╂-/ ̄''''''‐-彡ミミ
| 息 病. M |ゞヽ、 ,r'--‐‐''{ |''!. r'). ~'''''-'' 彡ミミ
|. を 院 田 .| >//ゝ‐、 /彡 | 、_ノ ii ヾ、 彡ミミ
| 引 内. と |///ーー彡彡 } ┃ ヾ、 彡ミミ
|. き で .Y. |ゞ、 彡,, . ! . 〉 彡ミミ
| 取 静 村 .| --、_ . ii 彡ミ
|. っ か は .|=ニ/ ヽ、 ミミ
| た に | ヽ __ 三 ミ彡彡
| | \ ヽ __ ≡ 三 三三ミミミ
| | \ ヽ_ ( ヽ ,--、ヽ≡≡三.三三三ミミ
|._______|、 ゝ ヽ、 ''- ノ )三三三三ミミミミミ
-,,,, ヽ、 ヽ、 \ _ミミヽ--ー'''三三三三ミミミミミ
終わりです
(*^○^*)アニメ2期に響子ちゃんが出演して、最終回の放送と同時にベイスターズも優勝するんだ!
一応元ネタ貼っておきます
本拠地、横浜スタジアムで迎えた中日戦
先発三浦が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者内川は独りベンチで泣いていた
WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の横浜で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」内川は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、内川ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」内川は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した内川が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにベイスターズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする内川の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「セイイチ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った内川は目を疑った
「す・・・鈴木さん?」 「なんだアゴ、居眠りでもしてたのか?」
「こ・・・駒田コーチ?」 「なんだ内川、かってに駒田さんを引退させやがって」
「石井さん・・・」 内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:石井琢 2番:波留 3番:鈴木尚 4番:ローズ 5番:駒田 6番:内川 7番:進藤 8番:谷繁 9番:斎藤隆
暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
中根からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
このSSまとめへのコメント
やめーやまじでほんと・・・
ピンクチェックスクールが日の目を見る日は来るのか
TPと食い合わないようにはぶられてるとしか思えぬ