リヴァイ「30越えてもセックスしなかったら人類最強になった」 (46)

エレン「ホモミン! 聞いたか、例の話!」

ホモミン「え、何の話? と言いたいところなんだけど」

ホモミン「僕の名前いい加減ホモミンていうのやめてくれない」

エレン「何言ってんだホモミン、俺はお前をアルなんて呼ばないぞ」

(それは数週間前の事……
 アルミンは訓練兵団に入団してから一年、常にエレンの隣にいた事で
 「ホモミン」というあだ名がついてしまった)


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モブ「おい来たぞホモミンだぜ!」

モブ2「ホモミンwwwwwwww彼氏はどうしたんだよwwwwwwww」プークスクス

アルミン「く……」

アルミン「(だめだ、相手してはいけない。こういうのはとにかく、やり過ごすんだ。
     ここで喧嘩なんてしても悔しいけど僕には勝ち目がない。
     それに、下手をすれば開拓地送り)」

エレン「アルミン!」タッタッタッタ

モブ「おっ彼氏きたじゃんwwwwwwwwよかったなホモミンwwwwwwww」

エレン「てめぇッ!」ガシッ

アルミン「え、エレン! 駄目だ!」バッ

エレン「何してんだ、退け! お前悔しくないのかよ!」

アルミン「悔しいよ! でもエレン、下手したらここを辞める事になる」

モブ「そ、そうだぜ。俺らだって憲兵団狙ってんだ。離せよ」

エレン「そんなの関係あるか!」

アルミン「(エレン……)」


(しかし、その時だった。悲劇が起こったのは)

エレン「?! くっ、なんだ」

アルミン「?! ど、どうしたんだエレン!」

エレン「あ、頭が、割れるように痛い……!」

ミカサ「エレン!」タッタッタッタ

ミカサ「エレンは記憶障害があるの」

ミカサ「私だけが知っている秘密だけど」

アルミン「い、いや僕も知ってるけど。 それよりエレン!大丈夫?!」

エレン「あ、ああ大丈夫だ」

エレン「そんな事よりお前ら! いい加減にしろ!」

エレン「ホモミンをアルって呼ぶんじゃねぇ!!」

アルミン「エレ……アレェェェェ?!」

アルミン「いや、エレン? ちょっと落ち着こうか」

エレン「これが落ち着いてられるか! ホモミンがアルって呼ばれてんだぞ!」

アルミン「いや、呼ばれてないよ?! むしろそうだとしたら彼らの方が正しいかな?!」

エレン「いいかお前ら、ホモミンはアルじゃない!」

エレン「ホモだ! ホモミンだ! ホモミンはホモミンだ!」

エレン「死んだ父さん母さんからつけてもらった名前をこれ以上馬鹿にするんじゃねぇ……」

モブ「い、いや、あの、俺達そこまでからかうつもりないっていうか」ビクビク

エレン「まだお前らホモミンをアルミンなんてふざけた名前で呼ぶつもりか!」カッ

モブ2「そろそろやめたげてよぉ」シクシク

エレン「いいかお前ら! 二度とホモミンの名を……ホモミン・ホラレルトの名を」

エレン「汚すんじゃねぇ」

エレン「その時は俺がお前らを、ぶっとばす」ゴゴゴ……

ホモミン「(どうしよう)」

ホモミン「(今僕がぶっとばしたい)」

モブ・モブ2「コクコクコクコク」

(そうしてアルミンの名は……その日からホモミン・ホラレルトの名に変わり……
 一部の兵士、特に眉毛に特徴のある男などに注目を浴びるようになったのだった……)


ホモミン「僕たちはミカサと出会う前からの親友だと言うのにあんまりだと思うんだ」

エレン「は? なんだよ」

ホモミン「ところで話って何?」

エレン「それが、この前聞いた話なんだが……」

エレン「人類最強になる方法が見つかったんだ!」



ホモミン「え、いや、え? そんな方法があるの? でもそう簡単には……」

エレン「馬鹿言え、人類最強になるにはやっぱり時間が必要なんだよ」

ホモミン「日々の訓練とか?」

エレン「そんなのは誰でもやってるだろ! ほら、例のリヴァイ兵士長だよ!」

ホモミン「ああ、あの一人で一個旅団の戦力を持つって言う」

エレン「そう、人類最強の兵士だ」

エレン「その男が言ったらしい。自分がどうして人類最強になったのかを」

子供「わあ、リヴァイへいしちょうらー!」

子供2「ねえねえ、リヴァイへいしちょうはなんでそんなにつよいのー?」

リヴァイ「(ウゼェ……)」プイッ

子供3「やめろよ、リヴァイ兵士長は女の子と話すのとか慣れてないんだ。
   何せ30こえても嫁なし……」

子供3「お察し下さいて事さ」

子供「はー、なるほどね。子供といえど、おんなとはなちゅのはちょっと   
   はやかったかちら」

子供2「しかたないわよ、ドウテイだから」

リヴァイ「……」



リヴァイ「ばかめ……」

リヴァイ「知らねぇんだろうな」

エレン「『男は30越えてセックスしたら人類最強になる』、と……」

ホモミン「ああ」シラー

ホモミン「空も飛べそうだよね」シラー

エレン「だろ!」

エレン「だがお前、まだ俺達の場合15年近く時間があるわけだ」

エレン「正直、俺は俺の性欲に勝てる気がしない……クソッまだ俺にも甘えがあるという事だ」

ホモミン「エレンの場合、ミカサがそれを許さないと思うよ……」



エレン「そうなんだ。問題はアイツだ。アイツは常に俺の操を狙ってやがる」

エレン「昨日だって男子寮に潜り込んできやがって」

エレン「あんな事やそんな事をされ、俺は危うく人類最強になれないところだった」

ホモミン「ああ、うん、すごい声だったよね。何されてたのかは聞きたくもないや」シラー

エレン「いいかお前ら! 二度とホモミンの名を……ホモミン・ホラレルトの名を」

エレン「汚すんじゃねぇ」

エレン「その時は俺がお前らを、ぶっとばす」ゴゴゴ……

ホモミン「(どうしよう)」

ホモミン「(今僕がぶっとばしたい)」

モブ・モブ2「コクコクコクコク」

(そうしてアルミンの名は……その日からホモミン・ホラレルトの名に変わり……
 一部の兵士、特に眉毛に特徴のある男などに注目を浴びるようになったのだった……)


(すみません11間違えました)


ホモミン「でもエレン、僕にそんな事を言ってどうして欲しいって言うの」

エレン「お前にも協力して欲しいんだ」

ホモミン「い、いや無理だよ。相手はミカサだよ。僕が殺されるよ」

エレン「いや、相手はミカサだけじゃねぇ……」





エレン「俺はこの話を知らなかったから、調査兵団に入る前に何人か女を作っておこうと思ってたんだ」

ホモミン「わあ、とんだ下衆野郎だったんだ僕の親友は」

エレン「だからあっちやそっちでフラグが立ってる」

エレン「チクショウ、俺はどうすればいいんだ……!」

エレン「人類最強まで後15年はあるっていうのに……! クソッ!」

エレン「俺は、俺はあんな"諦め野郎"と一緒になるっていうのか!」

ホモミン「諦め野郎?」


フランツ「それは僕の事かい? エレン……」

ホモミン「フランツ」

エレン「やめろフランツ! ホモミンに近付くな!」

ホモミン「え? ええ?」

エレン「クソ……コイツは人類最強を最も早く諦めた男!」

フランツ「フフフ、耳が早いな、エレン」

ホモミン「ま、まさかフランツ」



フランツ「しかしエレン、君も時間の問題のはずだ。ミカサは欲求不満の猫の様な目をしている」

フランツ「そしてそんな女性のフェロモンに勝てない、それが男の性」

ホモミン「(ウワァ)」ゾワァ

ホモミン「大丈夫だよエレン、彼は元々人類最強になんかなれる人材じゃない。冷静になって」

エレン「これが冷静になれるか!」


エレン「俺は……俺はこの事実を知ってから、毎日そんな事態にならないよう努力までしてきたんだ!」

ホモミン「ど、努力?」

ホモミン「(嫌な予感しかしない)」



エレン「絶頂の瞬間、理性を失う瞬間に"駆逐してやる!"と叫ぶ事で己を冷静にさせる……」

エレン「お前がソバカス地味女とパコパコしてる間に痛い目みて学んだ抑制術だ!」ドンッ

ホモミン「こんなにひどい努力の方向音痴は初めてだよエレン!!」

ホモミン「他に方法はなかったの?!」

エレン「イク瞬間に母さんが殺されたことを思い出し……俺は冷静さを取り戻せるんだ」

ホモミン「おばさんに謝れ! 天国に直接謝りにいってくれ!」




フランツ「実に面白い事を考え付いたようだけど、さていつまで続くかどうか」

エレン「はっ、俺は決してお前のようにならない。絶対にフラグを全てバッキバキにしてみせる」

(フランツは静かに去っていく。その背中は男らしい……
 女を知った、背中だった……)

エレン「クソ、フランツの奴……」

エレン「俺は今アイツの下半身に呪いをかけた。近い内に酷い目に合うぜ」ニタァ

ホモミン「(こういう所小さいよね、エレン)」




エレン「わかっただろう、俺にあんな腑抜けた男になってほしくないはずだ」

エレン「親友のお前なら」

ホモミン「まあ、確かにあんな奴になったら縁を切りかねないけど」

ホモミン「(数週間前の出来事によって君と僕の関係は割と危うくなってるんだけど、それは黙っておこう)」

ホモミン「仕方ないなぁ、どうせ飽きるんだろうけど協力するよ」

エレン「ホモミン!」

ホモミン「僕は君の親友だからね」

エレン「ホモミン」

ホモミン「ん?」

エレン「ホモミンはアルじゃないよな?」

ホモミン「今すぐこの関係を全くなかったことにしたっていいんだよエレン」

ホモミン「さて、それで。エレンは今どの子とフラグが立ってるっていうの?」

エレン「ええっと」

エレン「とりあえずクリスタ、サシャ、アニ、そばかす女って所か」

エレン「ま、とりあえずこれだけだ」

ホモミン「これだけじゃないよ。多いよ。十分多いから」

ホモミン「後ミカサを入れてあげてよ……」

エレン「お前は瞳孔広げて鼻息荒くして、泣き叫ぶ男のパンツをおろそうとする女と
    俺の間にフラグが立っているなんて酷い事言える奴なのかよ」

ホモミン「ある意味お似合いだとは思うけどね、君達」

ホモミン「それで、その三人との縁を切りたいの?」

エレン「いや……」

エレン「流石に30まで彼女がいないとかこれからできる部下とかに示しがつかないだろ」

エレン「性的関係にならずに恋人同士になってくれるプラトニックな愛を貫ける相手を探したい」

ホモミン「相変わらず戯言抜かしてるね、エレン」

ホモミン「いやでもエレン、今あげたメンバーだったら十分可能なんじゃないかな」

エレン「馬鹿、俺がたっちゃったら元も子もないだろ!」

ホモミン「(帰りてぇ)」

ホモミン「まあ、うん、とりあえず、とりあえず一人に絞ろうよ」

ホモミン「その中で一番いいなって思う子はいるの?」

エレン「そうだなぁ」

ホモミン「まず、フラグを立てようと思った理由から考えてみたらエレンが一番好きな人がわかるかも」

エレン「うーん、まずクリスタは女神っぽいからだな」

ホモミン「あ、うん、それはわかる。彼女はその……優しいし可愛いし、確かにうん」

エレン「女神のような優しさと包容力で、俺のチンチンを受け入れてくれると思った」

ホモミン「どうしようエレン、僕は今親友を心の底から殺してしまいたいと願い手の振るえが止まらないんだ」

ホモミン「ああ、もう理由が。理由が見えてきたよ。サシャ辺りはもう話さなくていいよ」

エレン「アイツは馬鹿だからな。おいしい肉棒をやろうと言ったらコロリだろう」

エレン「アニはなんかよくわからない内にフラグが立ってた」

ホモミン「無自覚主人公は嫌われるよ、エレン」

エレン「この中で言うとやっぱりそばかす女だな」

ホモミン「いや、そばかすの子結構いるよ? どのそばかす女なの」

エレン「ほら、クリスタの後ろにいるなんか、枯れ木みたいの」

ホモミン「もう今の時点で君はその子とフラグを立てる資格を失ってるよね」

ホモミン「ああ、ユミルか」

ホモミン「なんで彼女なの?」

エレン「言わせるなよ」テレッ

ホモミン「(なんで照れたんだろう。どうせブスだからたたないとかいいたいんだろうけど、
      本当今僕が駆逐してやりたいのはコイツだ)」

エレン「俺は人類最強の為だったら手段を選ばない」キリッ

エレン「絶対に巨人共を駆逐してやると、奴らに食われた母さんに誓ったんだからな」キリッ

ホモミン「そのお母さん使ってチンチンたたないようにしてる君はなんなの」

エレン「言ってたらいたぞ」

(井戸の前でユミルとクリスタがキャッキャと楽しんでいる……)

ホモミン「ユミルが一方的にクリスタにくっついていたみたいだけどさ」

ホモミン「もうすっかり親友みたいだ」

エレン「ああ、俺達のようにな」

ホモミン「ウン、ソダネー」

エレン「さて、声かけるか」

エレン「おーい、お前ら何してんだ」

クリスタ「え?」

クリスタ「あ、アルミン」

ホモミン「(クリスタは未だに僕の事をホモミンと呼ばず、本当の名前で呼んでくれる
     唯一の女神だ……)」

ホモミン「(可愛いし優しいし、やっぱり彼女は本当の女神)」

(しかし、現実は無情である……
 彼女の大きな瞳はクソヤロウ……いや、エレンを映すとぱぁ、と明るく光る……
 後光が差していた、その姿はまるで女神……)

クリスタ「エレン!」

ホモミン「(騙されないで、女神! 君が思ってるような男じゃない!)」

ホモミン「(でも、人類最強を狙っている今の彼だったらこの女神とプラトニックな愛を
     貫いてくれる)」

ホモミン「(だとしたら、僕は……)」

ホモミン「(むしろ、彼女と親友の恋を、応援すべきなのかもしれない)」

エレン「駆逐してやる……ッ!」

ホモミン「アレ?!」

ホモミン「ど、どうしたんだエレン!」

(その時思い出した、彼が努力して会得したという"抑制術"の話を……)

ホモミン「って、たちそうになっちゃったの?! え、どうして?! どのタイミングで?!」

エレン「名前を呼ばれただけだ! 名前を呼ばれただけ!」

エレン「クソ、これだから可愛い顔は駄目だ、呼ばれただけで……」

ホモミン「どうしようエレン、僕は本格的に君との縁を切りたくなってきた」

クリスタ「?? どうしたの、エレン」キラキラ

エレン「はぐ、駆逐してやる!!」

クリスタ「! まさか例の記憶障害が?!」バッ

エレン「グアアア!! 駆逐、駆逐してやる!!!」

クリスタ「どこかが痛いの?! 頭?! 今撫でてあげるから!」ナデナデ

エレン「アアアアアアアア!!!! クチ、クチクシテヤルウウウウウウウ」

クリスタ「まだどこか痛い所が?! 撫でてあげるからお願い、言って!」

エレン「チンチン」キリッ

ユミル「そうか撫でてやろう」ドゴォ
(そう言ってエレンの股間を蹴り上げた)

エレン「ホ、ホグワァァァァツ……!」

クリスタ「ちょっとユミル! どうしてそんな事するの!」ウルウル

ユミル「いや、どうしてって聞くの? 説明しないと駄目か?」

ホモミン「ユミル、僕は今心の底から君に敬礼を送りたい」ビシッ

ユミル「(ハア〜ッ)全く、私のクリスタに何させようとしてんだよこの駆逐野郎は」

ユミル「てめぇの粗末なもん引っこ抜いてやってもいいが」

エレン「ヤメテー、ヤメテー」ブルブル

クリスタ「ちょっと! ユミル!」

ホモミン「(彼女のどこを見てフラグが立ってると思ったんだろう)」

ホモミン「(僕の親友はやっぱり頭がおかしくなってたのかもしれない。知ってるけど)」

クリスタ「とにかく、痛みが引くまで医務室で寝てた方がいいよ」

エレン「グスン…クリスタァ」スリスリ

クリスタ「もう、エレンたら甘えん坊なんだから」フフッ

ユミル「なあ、お前の親友ちょっと死ぬまで殴っていいか」

ホモミン「いや僕には許可が出せないよ、何せ親友ではなくなったから」

ホモミン「(クズ……ッ、真性のクズ……ッ! 僕の親友はどうしようもないクズに成り下がっていた……ッ!)」

ホモミン「エレン! そんな所行って、ベッドにでも添い寝でもしてごらんよ!」

ホモミン「君の人類最強化計画は失敗に終わるよ!」

エレン「ハッ」

エレン「く……」

エレン「駆逐してやる!!」バッ

クリスタ「キャッ」

クリスタ「え、エレン?」ウルウルウル

エレン「そんな顔で見ても無駄だ! 俺は絶対に屈しない!」

クリスタ「フフッ変な事言うエレン。元気になったんだったら、一緒に訓練に行こうよ」ギュッ

エレン「ウン」スタスタスタ

ホモミン「エレェェェェェン!!!」

ホモミン「(もうだめだ。あれはもう僕の知っているエレンなんかじゃないんだ)」

ホモミン「(15年どころか数日で純潔を失うだろう……)」

ホモミン「ユミル、ごめん。折角クリスタと楽しそうにしていたのに」

ユミル「……」

ホモミン「えっ」

(その時……あの気の強く、意地の悪い事でも有名だったユミルの切なく……
 悲しみに満ちた表情を見た……一瞬、それはクリスタを見ているのかと思ったが……)

ユミル「バカクチクヤロウガ……」ボソッ

(「期待させやがって」そう、小さく呟いた気がした……)

ホモミン「クチクシテヤルウウウウウウウウ!!!」

ユミル「?!」ビクッ

ユミル「ど、どうしたんだよ」

ホモミン「い、いやごめん、その、一瞬ユミルがものすごく可愛いなって思ってしまっ」ハッ

ホモミン「い、いやいやいやいやいや、違うんだ! これはその、違って!」カァーッ

ホモミン「(だ、駄目だ、あのユミルにこんな事を言うなんて! 僕はきっと殺される!)」

ユミル「おい」ギロ

ホモミン「う、うわっ、ごめん!」ビクビクッ

ユミル「さすが親友だな、言う事が同じだ」

ホモミン「へ……?」

ユミル「あんま期待させるような事はブスには言わない方がいいぞ」

ユミル「私みたいな男に興味のないようなブスだったらともかく、勘違いする奴もいる」

ユミル「ああ、アンタはそうか、男にしか興味がないんだっけ」

ユミル「同じだな」

ホモミン「ち、違うよ!」

アルミン「アルミン・アルレルトは今、確かにユミルの事を可愛いと思った」

アルミン「だから自分でブスとか言っちゃだめだ!」

ユミル「……」

ユミル「プッ」

ユミル「はははは、こいつぁ笑える。お前、すごい恥かしい事言ってるぞ」

アルミン「え、ええ。ああまあ、確かにそうなんだけど、でも」

ユミル「なんだ。お前ホモじゃないのか」

アルミン「あ、当たり前だよ……」カアア

ユミル「まあ、私が思っていたより男らしいみたいだな。だけどよ」

ユミル「そういう優しさあっちこっち振りまくのははよせってこった」


(そういってユミルはアルミンの頭に手を置いた)

(細くなった目で見つめられると、とても切なくなる)

(彼女もきっと、女の子なのだ)

アルミン「クチクシテヤルウウウウゥゥゥッ」

ユミル「?!」ビクッ

(その後……リヴァイ兵士長の言った言葉はもしかしたら嘘かもしれないとわかり……
 エレンはフラグ消しに失敗した事により修羅場に巻き込まれていた……)

アニ「……」スッ

サシャ「実力行使、実力行使で行こうってんですねアニ! 負けませんよ!」

ミカサ「……」ポーイ
(その日支給されたパンを放り投げると、その方向にサシャが飛んでいった)

クリスタ「負けないよ!」ウルウル

ミカサ「ア?」ギロ

アニ「ア?」ギロギロ

クリスタ「アア?!」ギロギロギロ

エレン「タスケテ」



マルコ「怖いよ……いつものみんなじゃないよォ……」ビクビク

コニー「え、なにこれ。自主訓練?」

ライナー「獣を狩る目をしてやがる……」

ベルリン「……」ガクガクブルブル

アルミン「ユミル」

ユミル「あ?」

アルミン「ユミルはその……参加しなくていいの?」

ユミル「別に。私はクリスタ待ちさ」

アルミン「……」

アルミン「その、ユミル、もうエレンの事は」

ユミル「ばぁか、最初からあんな駆逐野郎しらねぇよ」

アルミン「でも」

ユミル「いいんだよ、私はブ」

アルミン「だ、だから!」

ユミル「プッ」

ユミル「いいんだよ、私がブスなのは事実だ」

ユミル「ま、こんなブスでも誰かが可愛いっていってくれるかもしれねぇしな」

ユミル「そういうオージサマみたいな奴見つけるよ。見つからねぇだろうけどさ、ハハッ」スタスタスタ

(ピタッ、突然振り返るユミル。その顔がうっすら赤く色づいている……)

ユミル「べ、別に、お前の事じゃねぇから!」スタスタスタスタスタ



アルミン「……」



アルミン「あああ、もう! クチクシテヤルウウウウウ」ゴロンゴロンゴロン

(案外……王子様は近くにいるかもしれない……)




アニ「……」ギロッ

ミカサ「……」チッ

クリスタ「……」ペッ

エレン「クチクサレチャウ」



おわり

初投稿です。どうしてこんなオチになったのかは自分もよくわかりませんが、エレンさんをクズにしすぎましたか?
クチクシテヤルゥ!

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