私は高校を卒業し東京の学校へ出た


それは東京に引っ越し１ヶ月後、学校から帰っているときの事だった



ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

植野「…」


ナンパ男「なあなあ、君確か植野さんだっけ～」
植野「はい？」

ナンパ男「おれ同じ学校なんだけどさぁ、暇なら一緒に帰らない？」

植野（ちっ、ナンパかよウゼェな）

植野「ごめんなさぁい、彼氏とこれからデートの約束があるんです」

ナンパ男「…ﾁｯ」ｻﾞｯｻﾞｯ

植野（ﾁｯじゃねぇよ）ｲﾗ

植野「…はぁ…」

植野（石田は今どうしてるんだろう……）

植野（メール送ったら返事してくれるかな…）


ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ


植野「！」



西宮「…」


植野（西宮さん…そういやあの子も東京なんだったな。また1人なの？）

西宮「…」ｻﾞｯｻﾞｯ

ｺｿｺｿ

男「おーい、西宮ー聞こえないのかー？おーい、ヒヒヒ」

女「キャハハ！ちょっと～やめなよ～不謹慎だよ～」

西宮「…」


植野（後ろにいるのは西宮さんと同じ学校の人？うわぁ…大学生にもなってあんなことしてる奴いんのかよ）

植野（まあ私も人のことえらそうに言える立場じゃないけど……。つか西宮気付いてないし）



男「もうちょい近づいてみようぜ」

女「キャハハ」

男2「西宮さーん」ﾁｮﾝﾁｮﾝ
西宮「！」

男「あ、こっち向いた！」

女「キャハハハハ！ごめんね～」

西宮「…」



植野「…」


西宮「あ…あんでつか？」

男「え？なに聞き取れないなー」

男2「ちゃんとしゃべってよ～」

女「無理言っちゃダメだよwww」



西宮「やめえくらさい！！！」ギッ


男「！？」ﾋﾞｸｯ

男2「え…あ…」

女「ちょ…そんな怒った顔しないでよ…」


西宮「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ

バッ

『からかいたいだけならやめてください。帰ってください』


西宮「…」ｼﾞｰｯ


男「う…わかったよぉ…」ﾀｯﾀｯ

女「くっそ！つまんね！」ﾀｯﾀｯ





植野（…へぇ…言い返すようになったじゃない）

植野（昔は愛想笑い浮かべてばっかりだったのに）

植野（…ま、いいか…西宮なんか別に関わる気ないし、気にする必要ない…）



ナンパ男「きみ可愛いねぇ、僕と遊ぼうよ」

西宮「！？」ｵﾛｵﾛ


植野「って、あいつ今度は西宮ターゲットにしてやがる！！？」


ナンパ男「え？耳聞こえない？わかった、筆談でいいからさ…」

西宮「…」ｽﾗｽﾗ

ナンパ男「少しなら時間ある？じゃあちょっとでいいからさ…話あるからそこの路地裏でも行かない？」

西宮「？」ﾄｺﾄｺ


植野（なについていって行ってんだよ西宮あのバカ、そりゃナンパだアホ！下心100％だぞそいつ！！）


植野（ぐぅ～、見てるとイライラする）


ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ

植野「西宮さ～ん、久しぶり～！」

西宮「！うえおしゃ…」
ナンパ男「！！」

植野「なにこいつ彼氏？違うよね？じゃあ行こほら」

西宮「…」ｵﾛｵﾛ

植野「ああ、あいつなんか気にしなくていいから…」

西宮「…」ｽﾗｽﾗ

『久しぶり』

植野「久しぶりじゃねぇよこの馬鹿！」ｺﾞﾁﾝ

西宮「！？」

植野「お前あんなナンパなんかにほいほいついて行くな！！」

西宮「…」

『でも話があるって』

植野「それがナンパの手段だっつーの！！見てて危なっかしいんだよ！！」

すみません、見直していたらおかしい箇所がありました

次からは慎重に見直しながら投下します…
また時間が空いた頃に来ると思います。