阿笠「無論 フィフスインパクトが起こるのは 光彦君を中心とする直径1mの範囲だけじゃがな」
コナン「つまり光彦が消し飛ぶスイッチっていうことだな!」
阿笠「ほぅ 話が早いな フィフスインパクトなんていうのはただの飾りじゃ さ 明日に備えてもう今日は寝るのじゃ」
コナン「おう!」
翌日 学校
光彦「えー狸の糸車 作……」
コナン(授業ねみぃなー ってあれ なんか忘れているような……ん?何だこのスイッチ?押してみるか…)ピッ
光彦「狸汁……ん?なんですかこれは!?僕のいるところだけなんか赤っぽくなって…」ズゴゴゴゴゴ
コナン(あっ フィフスのスイッチか 思い出した)
光彦「うぐぁあああああああああああ!!!!」ズガガガバキッベキッゴギギガガガガガガ
コナン「こりゃひでぇwwwwww」
光彦「ちょっ…なんで僕だけっ ぁぁあ爆発するー!!!」ドガアアァァァァァアアアン
放課後
阿笠「ほぅ フィフスインパクトは成功したか ところでガフの扉は閉じたか?」
コナン「は?」
阿笠「ばっからもぉん!!これではワシたちまで死ぬぞ!」
コナン「はぁ?光彦の周りだけで起こるのじゃなかったけ?」
阿笠「……そういえばそうじゃったな」
阿笠「しかしのう、新一や?油断だけはしてはいかんぞ?いつ不測の事態が起きても
おかしくはないんじゃ・・・そのスイッチは・・・」
コナン「はぁ!?全く毎度毎度適当なもんつくりやがってよぉー博士は・・・」
阿笠「すまんのう・・・」
翌日 通学路
歩美「おはよーコナン君!」
コナン「おお、歩美ちゃんか、おはよう!」
元太「いよーコナン!」
灰原「みんなおはよう」
コナン「2人ともおはよう!・・・後は・・」
光彦「あ、みなさんおはようございますぅ!いやー昨日はたいへnぶがでゅご
ろばひゅ!!!」
突如、光彦の周囲だけが赤く光り煉獄の炎に包まれる
コナン「(あ、反射的につい押しちまった・・・にしても本当に不死身だなこいつ・・・)
おい、大丈夫か光彦!!」
元太「どうしたんだ光彦!昨日と同じじゃねぇか!!」
歩美「うわぁー・・・(せっかく今日はコナン君と平穏に登校できると思ったのに・・・
光彦君空気読んでよ・・・・)」
灰原(また同じ現象が・・・どう見ても作為的よね・・・)
光彦「あ゛あ゛ぁ゛あづいでずううぅうぅぅぅぅぅ!!!!!!た、たすけてぇぇぇびいぃぃぃ!!」
元太「す、すぐに何とかしてやるぞ!光彦!!」
他の少年探偵団メンバーが呆然と見ている中、元太だけはすぐに消火出来る
ものは無いか辺りを探し始める
一分とかからず、元太はどこかの家から拝借して来たのか水を張ったバケツを手に
必死に光彦の元へと駆け寄る
元太「うわぁ!なんなんだよこの炎は、普通のとは比べ物にならないぐらいあちーぞ!
・・・これじゃ全然近付けない・・・ってお前らも見てないで助けてやれよ!少年探偵団の
ピンチだぞ!!」
元太から急かされても、歩美は特に反応を見せない、この得体の知れない
炎の巻き添えを食らいたく無いのであろう
灰原は何かを察したのか意味深な視線をコナンへと向ける
悪事が明るみになりそうな予感でもしたのか、コナンがあたかも元太に自発的に
同意したかのように、光彦を助けようと振舞う
コナン「ったくよー!こんな時女は見てるだけだな!よし元太、俺も消火道具探すぜ!」
元太「おお、ナイスだコナン!あっちの家にまだバケツがあったから早く頼む!!」
コナンが最も疑わしいと感じている灰原にとって、先ほどの言葉は聞き捨て
ならないものがある
灰原「ちょっと待ちなさいよあなた・・・ここまで白々しい人を見るのは初めてよ・・・」
コナン「何だよ灰原・・・今俺は急いでるんだよ!大事な少年探偵団の仲間である光彦
を一刻も早く助けたいんだよ!!」
灰原「・・・・それはあなたの本心なのかしら?」
コナン「だから!今はそんなこと言ってる場合じゃねーんだって!!さっきので女性批判
と感じちまったなら謝るよ!今はとにかく時間がねーんだ!!」
いつの間にか元太は次の水を汲みにいったようだ、高温で燃え続ける光彦
にはあまり近付けなかったのか、少々手前で水の跡が途切れる
灰原「・・・そんなことどうでも良いわよ・・・というかあなたさっき何かいじってたでしょ?
それをすぐに見せなさい!」
コナン「ちょ、何すんだ止めろ!!!」
泣き叫びながら高温で燃え続ける光彦を尻目に2人は取っ組み合いを始める
歩美は面倒くさそうにしながら目の前の光景をただ遠巻きに眺める
元太は2杯目を持って来たはいいが、やはり熱過ぎるためかあまり光彦へ
かけてやることが出来ない
元太「おい、何で2人ともこんな時にケンカしてるんだよ!歩美や灰原も水汲み
手伝ってくれよ!」
必死に呼びかける元太に、周囲はあまり関心を向けてはくれない
逆に灰原が注文を付ける
灰原「ちょっと元太君!そんなことよりこの人を取り抑えてちょうだい!!」
そんなこととは元太にとってあまりにも心外である、しかし早く消火に協力して
欲しいのか渋々灰原に従う
元太「これでいいのか、灰原?」
大柄な元太に、後ろからガッシリと羽交い絞めにされてはコナンもどうしようもない
コナン「おい、放せ!なにすんだ!光彦を助けようって俺に対する態度かよ!?!?」
灰原「ごちゃごちゃうるさいわねこの偽善者!!!」
憎しみさえ込められているかのような怒りの表情で、灰原はコナンの懐をまさぐる
・・・・・・・・・あった、スイッチだ!
灰原「・・・・これかしらね?あなたがさっき触ってたのは?」
スイッチを探り当てられ、コナンは苦虫を噛み潰したような表情になるが、すぐに
観念したのかガックリとうなだれる
元太「なーおい灰原ーいつまでこうしてりゃいいんだ?早く光彦を・・・」
灰原「ちょっと待って元太君、まだ抑えててくれないとこの人何やるか分からない
からね」
灰原は注意深くそのスイッチを観察する
その機構・造詣、いずれも家でよく見かける物と瓜二つだ
灰原「やっぱり『あなた達』が・・・!」
確信を持った目で灰原がコナンをにらみ付ける、だが、ここに来てコナンが何故か
ニヤリと不適な笑みを浮かべる
灰原「ふ、名探偵さんのちっぽけなプライドかしらね?追い詰められた自分を
認めたくないからって無意味な笑みを浮かべたりなんかして・・・」
灰原のその言にも動じる様子はコナンには無い、ただのハッタリ・ささやかな抵抗
だと断じていた灰原にも、何か嫌な予感が沸々と大きくなっていく
コナン「・・・・・・・・・それは違うなぁ・・・・灰原ぁ・・・・・」
灰原「何が違うって言うのよ・・・!あなたと博士がまた光彦君をいじめるスイッチを
作って!それをこっそり使ったつもりで、偽善までやったのにまんまと私にバレて・・・
ただそれだけの話でしょう?
惨めな人ね!!」
阿ひょおおおお覆おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
!!!!!!!!!!!!!
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